JP3953626B2 - 絞り加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼及びその製造方法 - Google Patents

絞り加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、絞り加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
SUS430等のフェライト系ステンレス鋼は、薄板製品として極めて広範な用途に使用されている。近年では機能材料としても使用されるようになってきているが、電子部品用としての用途では高い清浄度が素材に要求される。
清浄度は、精錬工程で溶鋼を撹拌させることにより改善される。非金属介在物は、溶鋼の撹拌によってスラグ,フラックス,耐火物等に吸着され、溶鋼から浮上分離する。また、溶鋼撹拌時に、CaOを主体とする塩基性フラックス及びAl等の強還元剤を添加することも実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電子部品向けの用途では、素材の品質に対する要求度が一層苛酷になってきており、高性清浄化だけでは対応困難なケースも生じている。たとえば、板厚0.5mm以下の極薄板で製品形状が複雑なものでは、非金属介在物の影響度が大きく現れる。なかでも、硬質の非金属介在物が存在すると、製品に割れ,表面疵等の欠陥が発生し易くなる。非金属介在物は、組成に応じて硬さが大きく変わるが、従来の清浄化法では非金属介在物の組成を制御できない。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、非金属介在物の組成を制御することにより、熱間加工時に粘性変形し冷間加工時に微細分散するMnO−SiO2 系にし、非金属介在物起因の加工割れがないフェライト系ステンレス鋼を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のフェライト系ステンレス鋼は、その目的を達成するため、C:0.1重量%以下,Si:0.1〜1.0重量%,Mn:0.1〜1.0重量%,Cr:10〜32重量%,Al:0.003重量%以下,残部がFe及び不可避的不純物からなり、Si/Alの重量比が100以上である組成を有するとともに、分散している非金属介在物が、MgO:10重量%以下,Al23:40重量%以下,Cr23:10重量%以下を含み、残部がMnOとSiO2から構成されていることを特徴とする。
このフェライト系ステンレス鋼は、ドロマイト系耐火物をライニングした精錬容器にステンレス溶鋼を装入し、精錬終了時にCaO/SiO2の重量比1.4〜2.4,Al23濃度8重量%以下の組成となるスラグを用いて精錬することにより溶製される。
【0005】
【作用】
本発明者等は、フェライト系ステンレス鋼に絞り加工を施して得た製品について、非金属介在物に由来する加工割れが発生しているものを調査した。
フェライト系ステンレス鋼に分散している非金属介在物はMgO−Al23 系,MnO−SiO2 −Al23 系,MnO−Cr23 系等である。本発明者等による調査・研究の結果、これらの介在物に含まれるMgO濃度,Al23 濃度及びCr23 濃度が加工割れに大きく影響していることが判った。そして、MnO−SiO2 を主成分とする非金属介在物を生成させると共に、MgO:10重量%以下,Al23 :40重量%以下,Cr23 :10重量%以下に調整するとき、非金属介在物が無害化し、加工割れ感受性の低いフェライト系ステンレス鋼が得られることを見出した。
更に、介在物組成に影響を及ぼす因子としてメタル組成,スラグ組成,耐火物組成等について検討を進めたところ、精錬終了後のスラグ組成及び精錬容器の耐火物組成を特定することが有効であることが判った。
【0006】
以下、本発明フェライト系ステンレス鋼に含まれる合金成分,含有量等を説明する。
C:0.1重量%以下
固溶強化元素であり、多量に含まれると0.2%耐力が上昇し、鋼材を硬質化する。絞り加工が要求される鋼材では、耐力及び硬さの上昇により加工性が阻害される。また、C濃度が高いと結晶粒界に析出する炭化物が増加し、耐食性を劣化させる原因になる。そこで、本発明においては、C含有量の上限を0.1重量%に設定した。
Si:0.1〜1.0重量%
溶鋼の脱酸に使用される成分であり、非金属介在物の形態に大きな影響を及ぼす。Si含有量が0.1重量%に満たないと、脱酸不足となり、非金属介在物中のCr23 濃度が10重量%を超えるようになり、加工割れを誘発させる非金属介在物が生成し易くなる。しかし、1.0重量%を超える多量のSiが含まれると、鋼材が硬質化し、冷間加工で薄板を製造する際に所定板厚まで圧延するために多くのパス回数を必要とし、生産性が大きく低下する。また、材料コストを上げる原因にもなる。
【0007】
Mn:0.1〜1.0重量%
MnO−SiO2 を主成分とする組成に非金属介在物を制御するために重要な合金成分である。Mn含有量が0.1重量%に満たないと、非金属介在物をMnO−SiO2 系の組成に調節することが困難になる。このような効果は、Mn含有量1.0重量%で飽和し、それ以上にMn含有量を増加してもSiと同様に材料コストを上げる原因になる。
Cr:10〜32重量%
耐食性の改善に必要な合金成分であり、10重量%以上の含有量でCr添加の効果が顕著になる。しかし、過剰量のCrが含まれると鋼材が硬質化し、加工性が劣化することから、本発明ではCr含有量の上限を32重量%に設定した。
【0008】
Al:0.003重量%以下
非金属介在物の組成に大きな影響を与える合金成分である。Al含有量が0.003重量%を超えると、加工割れの原因となるMgO−Al23 系のスピネル型非金属介在物が生成し易くなる。
Si/Alの重量比:100以上
加工割れの起点となる非金属介在物の組成は、Si/厚みの重量比で調整できる。Si/Alの重量比が100以上になると、熱間加工時に粘性変形し、冷間加工時に微細分散するMnO−SiO2 系の非金属介在物が生成する。他方、Si/Alの重量比が100に満たないと有害な非金属介在物が生成する。
【0009】
本発明は、以上に掲げた合金成分の外に、必要に応じて他の合金成分を含むこともできる。たとえば、耐食性,加工性等を改善する場合、0.2〜5重量%のMo,0.2〜0.5重量%のCu,0.1〜0.5重量%のNb等の1種又は2種以上を添加しても良い。
【0010】
非金属介在物:
MnO−SiO2 系にすることにより非金属介在物は無害化されるが、更にMgO:10重量%以下,Al23 :40重量%以下,Cr23 :10重量%以下にすることにより加工割れ感受性が一層改善される。MgOは、耐火物やスラグに含まれており、不可避的に非金属介在物中に含まれることが多い。MgO濃度が10重量%を超えると、非金属介在物が熱間加工中に粘性変形しなくなり、加工割れの原因になり易い。このような欠陥は、MgO濃度を10重量%以下にすることにより抑制される。Al23 は、種々の添加原料に含まれているAlから生成すると考えられるが、Al23 も非金属介在物中の濃度により非金属介在物の変形能に大きな影響を及ぼす。Al23 濃度が40重量%よりも高いと有害な非金属介在物が生成されるが、40重量%以下であると非金属介在物は熱間圧延で粘性変形し、冷間圧延で微細分散するため加工割れを発生させることがない。Cr23 は、10重量%を超える濃度では加工割れ原因の非金属介在物となるが、10重量%以下の濃度では無害な非金属介在物となる。
【0011】
精錬終了時のスラグ組成:
精錬終了時のスラグ組成も、非金属介在物の組成に大きな影響を及ぼす。スラグ中のCaO/SiO2 比が1.4よりも低く、且つAl23 濃度が8重量%以下の場合、加工割れに悪影響を及ぼす非金属介在物中のCr23 濃度が10重量%を超えて含まれることがあり、加工割れの原因になり易い。また、CaO/SiO2 比が1.4より低く且つAl23 濃度が8重量%を超えると、MnO−Al23 系の非金属介在物が生成し易くなる。MnO−Al 23 系非金属介在物は、変形能が良好でないため加工割れの原因になる。一方、CaO/SiO2 比が2.4を超えるようなスラグ組成では、代表的な硬質非金属介在物であるMgO−Al23 系スピネル型非金属介在物が生成し易くなる。このようなことから、スラグ組成は、CaO/SiO2 比を1.4〜2.4の範囲に、Al23 濃度を8重量%以下にする必要がある。
【0012】
精錬容器の耐火物:
MgO含有量が50〜85重量%で残部の主成分がCr23 のマグクロ系耐火物を取鍋耐火物として用いた場合、スラグ中のCaO/SiO2 比が1.9を超えると耐火物の溶損が大きくなり、スラグ中のMgO濃度が上昇するため、非金属介在物中のMgO濃度が高くなる。その結果、加工割れを招く非金属介在物になる可能性が高い。これに対し、MgO含有量が40〜63重量%で残部の主成分がCaOであるドロマイト系耐火物は、スラグ中のCaO/SiO2 比の上昇によっても耐火物の溶損が加速されないため、非金属介在物の組成に及ぼす悪影響が小さく、また製造コストを低く抑えることもできる。
【0013】
【実施例】
実施例1:
表1に示した成分組成をもつフェライト系ステンレス鋼を70トン電気炉で溶解し、転炉処理,VOD精錬,連鋳,熱延,酸洗,冷延を経て、種々の非金属介在物が分散した板厚0.5mmのステンレス鋼薄板を製造した。このステンレス鋼薄板に1段絞りで絞り比2の絞り加工を施し、非金属介在物の組成及び加工割れの発生有無に及ぼす精錬時のスラグ組成の影響を調査した。
【0014】
Figure 0003953626
【0015】
図1〜3の調査結果にみられるように、精錬時のスラグに含まれるAl23 の濃度及びCaO/SiO2 の重量比に応じて絞り加工時の加工割れが異なっていた。なお、図1〜3では、非金属介在物に含まれる各成分の濃度を縦軸に示し、加工割れが発生した場合を白抜き記号で、加工割れが発生しなかった場合を中実記号で示した。
図1,2から、スラグのAl23 濃度が8.0重量%以下でCaO/SiO2 比が1.4より低い場合、MnO−SiO2 系の非金属介在物が生成していることが判る。生成した非金属介在物は、Al23 (丸印)やMgO(三角印)を僅かに含む程度であったが、約13〜18重量%のCr23 (四角印)を含んでいた。このことから、スラグのAl23 濃度が8.0重量%以下でCaO/SiO2 比が1.4より低いと、Cr23 の還元が十分に進行せず、加工割れの原因となる非金属介在物が生成するものと推察される。
【0016】
Cr23 の濃度は、CaO/SiO2 比が大きくなるに従って減少しており、CaO/SiO2 比が2.4を超える条件下では非金属介在物にほとんどCr23 が含まれていなかった。しかし、非金属介在物中のAl23 濃度が約40〜70重量%,MgO濃度が約10〜30重量%になっていた。特にCaO/SiO2 比が2.6を超えるようなスラグ組成では、硬質のスピネル型非金属介在物が生成し易くなる。また、スラグ中のAl23 濃度が9.5重量%を超えると、図3に示すようにCaO/SiO2 比に拘らず、全ての条件下で加工割れの原因となる非金属介在物が生成していた。
【0017】
これに対し、スラグ中のAl23 濃度を8.0重量%以下に規制し、CaO/SiO2 比を1.4〜2.4の範囲に維持して精錬すると、生成した非金属介在物は、Cr23 濃度10重量%以下,Al23 濃度40重量%以下,MgO濃度10重量%以下の組成をもつMnO−SiO2 系非金属介在物となった。この非金属介在物は、熱間加工時に粘性変形し、冷間加工時に微細分散する特性をもっている。そのため、図1,2に中実記号で示すように、加工割れの発生がないステンレス鋼板が得られた。
【0018】
次いで、非金属介在物の組成に及ぼすメタル組成の影響を調査した。非金属介在物組成に影響を及ぼすメタル組成としては精錬時に添加する脱酸剤が挙げられ、脱酸剤としてはSi,Alが使用されることから、非金属介在物組成に及ぼすSi濃度及びAl濃度の影響を調べた。図4の調査結果にみられるように、Al濃度が0.003重量%より高い場合、Si濃度の如何に拘らず加工割れや表面疵の発生が検出された。そこで、Al濃度を0.003重量%以下としてSi濃度を変化させたところ、Si/Alの重量比が100以上になると加工割れや表面疵が発生しなくなった。
更に、ステンレス鋼の精錬に使用される耐火物の組成が非金属介在物に及ぼす影響を調査した。MgO含有量が40〜63%で残部の主成分がCaOであるドロマイト系耐火物、MgO含有量が50〜85重量%で残部の主成分がCr23 であり、その他にSiO2 やAl23 を含むMgO−Cr23 系耐火物(マグクロ系)を使用し、精錬後の非金属介在物組成を比較調査した。
【0019】
図5の調査結果にみられるように、マグクロ系耐火物ではCaO/SiO2 比が大きくなると溶損量が増加する傾向を示し、CaO/SiO2 比が1.9を超える付近で溶損量が増大した。溶損量の増加に伴って、非金属介在物中のMgO濃度も増加する傾向を示し、CaO/SiO2 比2.0以上で非金属介在物中のMgO濃度が10重量%を超えるようになった。MgO濃度の上昇は、溶損した耐火物中のMgOが還元されて鋼中Mgとなり、非金属介在物中の酸素と結び付くことに起因するものと推察される。
【0020】
他方、ドロマイト系耐火物を使用した場合、CaO/SiO2 比が高くなっても精錬時の耐火物の溶損が少ないため、非金属介在物中のMgO濃度が7重量%を超えることはなかった。MgO濃度の上昇が抑制される理由は明らかでないが、耐火物成分であるCaO−MgOがスラグ成分であるCaO−SiO2 と反応して耐火物表層部のCaO/SiO2 比が高くなり、結果として耐火物表層部が高融点の耐火物でコーティングされた状態になることに起因するものと推察される。しかも、ドロマイト系耐火物は、マグクロ系耐火物に比較して安価であるため、製造コストの面でも有利である。
【0021】
実施例2:
フェライト系ステンレス鋼を70トン電気炉で溶解し、転炉で製錬し、VOD鍋に注湯した。取鍋としては、MgO:40〜63重量%,残部CaOのドロマイト系耐火物をライニングした取鍋、MgO:50〜85重量%,Cr23 :7〜30重量%でその他にSiO2 ,Al23 を含むマグクロ系耐火物をライニングした取鍋を使用した。
取鍋に収容した溶鋼をVOD炉で精錬し、メタル組成及びスラグ組成を変化させた。このようにして製造されたフェライト系ステンレス鋼の成分・組成を表2に示す。
【0022】
Figure 0003953626
【0023】
精錬後の溶鋼を厚み200mm,幅1mのスラブに連続鋳造した。得られたスラブを1200℃で熱間圧延した後、板厚0.5mmの薄板に仕上げ、更に1段絞りで絞り比2の加工を施した。加工された鋼板を観察し、加工割れの発生有無を調査した。そして、VOD精錬後のスラグ組成,薄板のメタル組成が絞り加工後の加工割れに及ぼす影響を調査した。
表3の調査結果にみられるように、本発明に従った条件下で製造されたフェライト系ステンレス鋼は、何れも加工割れが検出されず、非金属介在物が無害化されていることが判る。これに対し、スラグ組成やメタル組成が本発明で規定した範囲を外れる比較例のフェライト系ステンレス鋼では、有害な非金属介在物が分散しており、絞り加工後に加工割れが発生していた。
【0024】
Figure 0003953626
【0025】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のフェライト系ステンレス鋼は、非金属介在物を熱間加工時に粘性変形し、冷間加工時に微細分散するMn−SiO2 系に調整しているため、加工割れの起点となる非金属介在物がなく、加工割れ感受性の低い材料であり、過酷な加工に供される各種機能材料として使用される。また、メタル組成,精錬後のスラグ組成,耐火物組成等を調整することにより非金属介在物が組成制御されるため、製造自体も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スラグのAl23 濃度3.2重量%,メタルのSi/Al比500の条件下でスラグのCaO/SiO2 比が非金属介在物の組成及び加工割れに及ぼす影響を示したグラフ
【図2】 スラグのAl23 濃度8重量%,メタルのSi/Al比300の条件下でスラグのCaO/SiO2 比が非金属介在物の組成及び加工割れに及ぼす影響を示したグラフ
【図3】 スラグのAl23 濃度9重量%,メタルのSi/Al比300の条件下でスラグのCaO/SiO2 比が非金属介在物の組成及び加工割れに及ぼす影響を示したグラフ
【図4】 メタル中のSi濃度及びAl濃度が加工割れに及ぼす影響を示したグラフ
【図5】 CaO/SiO2 比が耐火物の溶損及び非金属介在物中のMgO濃度に及ぼす影響を示したグラフ

Claims (2)

  1. C:0.1重量%以下,Si:0.1〜1.0重量%,Mn:0.1〜1.0重量%,Cr:10〜32重量%,Al:0.003重量%以下,残部がFe及び不可避的不純物からなり、Si/Alの重量比が100以上である組成を有するとともに分散している非金属介在物が、MgO:10重量%以下,Al 2 3 :40重量%以下,Cr 2 3 :10重量%以下を含み、残部がMnOとSiO 2 から構成されていることを特徴とする絞り加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
  2. ドロマイト系耐火物をライニングした精錬容器にステンレス溶鋼を装入し、精錬終了時にCaO/SiO2 の重量比が1.4〜2.4,Al23濃度が8重量%以下の組成となるスラグを用いて請求項1記載の組成に溶製することを特徴とする絞り加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼の製造方法。
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