JP3952443B2 - 情報マーキング方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大学、予備校等における講義情報、講演会情報、各種会議情報、スポーツ、音楽等の各種イベント情報、商品情報等の原情報を直接又はインターネット、イントラネット回線を通じて視聴しているユーザーが、特に興味を惹かれた情報部分についてマーキングを行うことにより、このマーキングした情報だけを後刻情報端末にとり込んで再視聴することができる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット回線等の通信手段を用いた講義システムについて述べると、通常は、受講者が端末を操作して任意に受講できるシステムとなっており、再受講したい場合には、講義蓄積回路から講義の内容を端末にとり込んで再受講することができる。
このため、例えば1時間の講義の中で、ある内容部分、例えば講義開始から35分後に15秒間講義された内容をマーキングして、再視聴しようとした場合には、サーバに蓄積されている講義内容を始めから見なおして該当するマーキング部分を探す必要があり、これには時間がかかる。
【0003】
上記は、受講者が重要と思った場合の再視聴例であるが、講師が重要であると思うポイントについてあらかじめ音声を強調すると、このポイント部分が文字で端末に表示され、これを受講者が表示画面に用意されているノートに記録したりできるシステムが特開2001−92340号として公開されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この公開されたポイント強調システムは、講師側が重要ポイントを選択するのであって、受講者側が選択する訳ではない。このため、受講者個人レベルでのマーキングを行うことができない。
又、講義内のキーワード(特定情報)について、意味が解らない、あるいは更に理解を深めたいと云った場合、このキーワードについては、別な形で質問することはできても、タイムリーに、個別にこのキーワードの理解を深めることはできない。
【0005】
その他、スポーツ、音楽等の各種イベント等をライブで又は通信手段を通じて観ていた場合に、ユーザー個人が注目したプレーや音楽について、その注目した領域の映像・音声だけをマーキングしておき、後刻、ユーザーの通信端末で再視聴する方法はない。また、会議情報の中から、特に重要と思われる映像や説明又は発言等があった場合、その領域だけをマーキングしておく方法がない。
これらの問題は、プレーや会議の内容を観たり視聴していて初めて注目したり興味が惹かれるものであり、始めから内容が解っていないことに起因している。
【0006】
本発明の目的は、ユーザーが注目したり興味を持った領域だけをマーキングしておくことにより、後刻、このマーキングした情報をユーザーの通信端末にとり込んで再視聴することができる方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、情報マーキング方法において、映像及び音声から成る原情報を蓄積する情報蓄積サーバーを設け
ユーザー側には、さかのぼる時間を指定したマーキング操作を可能とするマーキング用端末を設け、
ユーザーが、視聴中に興味を持った情報があった場合マーキング用端末にてマーキング操作を行うとマーキング操作した時刻から指定された時間さかのぼった時を始点としマーキング操作した時刻を終点とするマーキング情報マーキング用サーバーに登録し、
ユーザーは、後刻、任意にこのマーキンサーバーに登録されたマーキング情報にアクセスすると、当該マーキング情報の始点から終点までの原情報を、情報蓄積サーバーからユーザー側の情報端末にとり込み、再視聴することができることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、上記した本願発明による情報マーキング方法を図面をもとに詳細に説明する。
図1はシステムの構成図であって、符号の1はネット回線(インターネット・イントラネット回線)、2はこのネット回線1に結ばれた映像・音声データーベース、3は映像・音声エンコード用サーバ(情報蓄積サーバー)である。4はマーキングデーターベース、5はマーキング用サーバである。6、7、8はマーキング機能付のユーザー端末(学生端末)であって、6はPC、7はPDA、8は携帯電話である。
【0016】
上記システムにおいて、対象となる原情報は、すべて情報蓄積サーバとしての映像・音声エンコード用サーバ3に蓄積される。
ユーザーは、直接又は通信手段を通じて直接又は通信手段で視聴中に興味を惹かれたポイントについて端末6、7、8の何れかでマーキングを行うと、このマーキング時刻又は位置から設定された時間さかのぼった時刻、又は位置を始点とし、マーキング時刻又は位置、又は設定された時刻又は位置までの情報が識別子を付与してマーキング用サーバ5に登録される。又、理解を深めたいキーワード(特定情報)があった場合には、このキーワードをマーキングすると、同じくマーキング用サーバー5に識別子を付与して登録される。マーキング用サーバ5は登録されたキーワードについては、学内あるいはインターネット回線等を利用して情報を検索し、登録しておく。なお、マーキングに際しては、複数、又は重要度別に分けて、つまりレベル別に分けて登録することも可能である。
【0017】
このようにしてマーキング用サーバ5に登録されたマーキング情報とキーワードに関する情報は、後刻、任意に端末で検索し、再視聴が可能である。
又、情報を引き出したり、この引き出した情報を整理・追記することにより、自分のノートに変わるツールとして使用したりできる。
【0018】
【実施例】
図2〜図4は本発明の一実施形態の処理動作を説明するフローチャートであり、このフローチャートに基づいて、講義情報に関するマーキング方法を説明する。 図2は講師側操作フロー(講義の開始から終了まで)である。講師が講義をスタート(ステップ100)する場合、先ずマーキング用サーバ5にアクセスし(ステップ101)、講義用ID、パスワードを入力し、次に講義名を表示する(ステップ102)。この時、予め講義スケジュールが登録してある場合は、講義スケジュール情報と現在日時より、対象の講義を表示する。次に講義名の選択又は入力を行い(ステップ103)、講義開始操作を行う(開始ボタンをクリック)(ステップ104)。この講義開始に併せて映像・音声データーベース2では映像・音声の記録開始・マーキング用データーベース4では講義コード、開始時刻の登録が開始する。次に、講義に入り(ステップ105)、この講義は繰り返し受講が可能である(ステップ106)。
【0019】
次に、講師が重要と思われる箇所、学生に重要と知らせたい箇所をマーキングする。学生側操作と同様にマーキングボタンは、数種類用意され、講義の重要度によってクリックするボタンを選択する(ステップ107)。このマーキング操作があると、講師ID、講義コード、マーキング時刻、マーキングレベルの登録がマーキングデーターベース4に対して行われる。
【0020】
次に、プレゼンテーションアプリケーションのページめくり操作を行う(ステップ108)。この時も、講師ID、講義コード、マーキング時刻、プレゼンテーションアプリケーション同期情報の登録がマーキングデーターベース4に対して行われる。
次に、図3のフローに基づいて、学生(受講者)側が行う受講フローとマーキング情報の登録フロー(講義の開始から終了まで)を詳述する。
【0021】
学生の受講は、教室で直接の場合と、インターネット等の通信回線を経由しての場合とがあり、本実施例は通信回線を経由しての例であるが、直接受講の場合もマーキング操作は同じである。先ず、受講をスタートし(ステップ200)、PC6、PDA7、携帯端末8等を用いてマーキング用サーバ5にアクセスし(ステップ201)、学生番号・パスワードを入力する(ステップ202)。この時、実講義を受講しながらの使用の場合は、PC6は必要としない。次に、パスワード等の入力があると、予め登録してある履修スケジュール情報と現在日時より、対象の講義名が学生側の端末6、7、8に表示され(ステップ203)、講義名を選択すると(ステップ204)、前記映像・音声データーベース2から講義の情報が送出されて来て講義が開始し(ステップ205)、端末6、7、8で受講することができる。この講義は、繰り返し受講が可能である(ステップ206)。
【0022】
この受講中に学生が重要と思われるポイントがあった場合、マーキングボタンをマーキングしたり、キーワードについて不明又は更に理解を深めたいためにこのキーワードを入力すると、マーキングについてはその時刻又は位置、キーワードには学生番号、講義コードが付され、マーキングサーバ5を介してマーキングデーターベース4に登録される。このとき、マーキングした時刻からさかのぼる時間又は位置を指定することができる。あるいは、あらかじめさかのぼる時間又は位置を指定していて、マーキングを行うと、常にこのあらかじめ指定された時間又は位置までさかのぼった時刻又は位置がマーキングの始点時刻又は位置となる。このマーキング操作は繰り返し可能であり、受講中に何度もマーキングする事が出来る(ステップ207)。マーキングボタンは、最重要、重要、興味あり、のようにマーキング情報のレベル(マーキングレベル)が数種類用意され、情報の重要度によってマーキングするボタンを選択することができる。もちろん、何度でも繰り返してマーキングすることができる。マーキングした情報は、映像・音声データーベース2からマーキングデーターベース4に転送・登録される。受講が終了すると、学生は端末を終了に操作する(ステップ208)。
【0023】
図4は先程マーキングしたマーキング情報を閲覧するフローである。
先ず、このフローにおいて、学生が閲覧するために端末からスタートボタンを操作すると(ステップ300)、マーキング用サーバー5にアクセスし(ステップ301)、ここで学生番号・パスワードを入力すると(ステップ302)、マーキングデーターベース4に学生番号が入力される。
【0024】
マーキングデーターベース4には、マーキングした情報が登録されていて、学生番号が入力されると、この学生がマーキングした講義(コード)の一覧表示、検索情報が表示される(ステップ303)。この表示は、解り易いように、マーキング時の重要度により色分け表示される。そこで、この表示から、学生がとり込みたいマーキング箇所又はキーワードを選択すると(ステップ304)、マーキングデーターベース4からマーキングした時刻あるいは位置からあらかじめ設定された、又はマーキング時に入力した時間又は位置までさかのぼった時間又は位置を始点時刻又は位置とし、マーキングした時刻又は位置又はマーキング時に設定した時刻又は位置までの領域の情報が映像・音声エンコード用サーバ3から学生の端末6、7、8に表示される(ステップ305)。この時、マーキング位置から映像表示と共に、講義でプレゼンテーションアプリケーションが使用された場合は、その画像も映像の開始位置に同期して表示される。このマーキングした領域の情報、あるいはキーワード情報の閲覧が終了した場合に、終了ボタンを操作する(ステップ306)。
【0025】
以上に説明した実施例は、講義のクリッピング方法であるが、本発明は、この他に、スポーツや音楽、演芸等の各種イベント情報、社内会議、国際会議等の各種会議情報、その他、商品情報、交通情報、天気情報等であって、これらの情報の中で、特に興味を持った部分情報についてマーキングしたい場合にも、実施例と同様の方法でマーキングを行い、用立てることができ、本発明は、あらゆる情報提供に関係するマーキング方法に適用が可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上のとおり、ユーザーレベルで情報にマーキングを行い、このマーキングを行ったポイントを後刻任意に引き出し、これを視聴したり、ノートに記録したりすることができるため、講義にあっては、受講者の集中力を高め、更に講義の効果を高めることができる。
又、各種イベント情報等においては、注目したり興味を持った領域を、実際に会場で、あるいは映像等で観ていながらマーキングを行い、後刻これを視聴できるため、楽しさが倍加する。
【0027】
更に、本発明によると、マーキング箇所(マーキング情報)のみが登録されていて、このマーキング箇所のみを端末にとり込むため、検索の手間と時間を大巾に短縮できる。
更に、本発明は、講義の中に出て来たキーワードあるいは、情報の中で特に興味を持った所謂特定情報について、理解できなかったり、更にこの理解を深めたい場合に、同じようにマーキングすることにより、このキーワードあるいは特定情報についての詳しい情報も視聴できて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報マーキング方法を実施したシステム構成の一例を示すブロック図。
【図2】講師側操作フロー。
【図3】学生側操作フロー及びマーキング情報登録フロー。
【図4】学生側マーキング情報閲覧フロー。
【符号の説明】
1 ネット回線
2 映像・音声データーベース
3 映像・音声エンコード用サーバ
4 マーキングデーターベース
5 マーキング用サーバ
6・7・8 受講者(学生)端末

Claims (1)

  1. 映像及び音声から成る原情報を蓄積する情報蓄積サーバーを設け
    ユーザー側には、さかのぼる時間を指定したマーキング操作を可能とするマーキング用端末を設け、
    ユーザーが、視聴中に興味を持った情報があった場合マーキング用端末にてマーキング操作を行うとマーキング操作した時刻から指定された時間さかのぼった時を始点としマーキング操作した時刻を終点とするマーキング情報マーキング用サーバーに登録し、
    ユーザーは、後刻、任意にこのマーキンサーバーに登録されたマーキング情報にアクセスすると、当該マーキング情報の始点から終点までの原情報を、情報蓄積サーバーからユーザー側の情報端末にとり込み、再視聴することができることを特徴とする
    情報マーキング方法。
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