JP3952030B2 - ガス富化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気中の所定ガスの濃度を他のガスに対して相対的に向上させ、多所に分配供給するガス富化装置に関するものである。
従来、選択性ガス富化膜等を用いてする酸素富化装置や窒素富化装置など特定のガス濃度を相対的に向上させる装置については医療用の酸素富化装置、空気調和機、空気清浄機などの機器について種々の発明がなされている。
例えば酸素濃度を向上させるものとして、分離型空気調和機の室外機に酸素富化手段を設け、その酸素が富化された空気を送出配管を介して室内機に送り、室内側に放出して被空調空間である室内の酸素濃度を向上させて、居住者の快適性の用に供するという発明が開示されている(特許文献1など)。
一方、上記発明で課題として取り上げられているように、選択性ガス透過膜のひとつである酸素富化膜を用いてする酸素富化操作では、酸素富化膜は空気成分の大半を占める窒素と分離させ選択的に酸素を透過させるものの、現在実用化されている酸素富化膜は酸素と同時に少なくとも空気中の水分も透過させる特徴を持っている。
即ち、酸素富化膜の1次側の空気に対して、膜を透過した2次側では窒素が分離された分だけ相対的に湿度が高くなり露点が1次側の空気に比べて上昇するため、膜の2次側配管中でしばしば結露水を発生させてしまうことが周知されている。
上記結露水が空気調和機の室内機で放散されて、室内を濡らしたり、ユーザに降りかかって不快感を与えたりしないように上記発明では室内機において、酸素富化空気の輸送管路に酸素富化空気を冷却して含有水分を結露させる熱交換器とその後流側に水分離器を介装して、水分が室内に飛散するのを未然に防止している。
このように選択性ガス透過膜や、PSA法など吸着材をなどを用いてするガス富化操作では酸素に限らず、分離装置の2次側では必然的に相対湿度が上がり、即ち空気の露点が上昇するために結露を発生しやすくなる傾向がある。
つまり、少なくとも選択性ガス透過膜の2次側において富化空気の輸送管路が低温化に暴露される場合(例えば、輸送管路が屋外大気に暴露されており、外気温度が低くなる場合)輸送管路の内部で結露水が凍結して酸素富化した空気が室内に搬送できなくなるという可能性がある。また、輸送管路中に結露水が発生し、差圧発生手段が起動する際に負荷を重くし、差圧発生手段が正常に起動できない可能性がある。
特開平5−113227号公報(図1、段落0014等参照)
しかしながら、従来の技術では、次のような課題を有している。即ち、低外気温度でも運転可能な酸素富化装置等の酸素富化機能を多室に設置したい場合、差圧発生手段や選択性ガス透過膜ユニット等のガス富化手段、更に選択性ガス透過膜ユニット等周囲に効率よく大気を循環させる掃気手段、酸素富化された空気の管路内部の水分排出による空気流量の確保を実現する大気導入手段とをそれぞれにおいて用意しなければならず、とても高価な装置になってしまうという課題を有していた。更にそれらを設置するスペースを確保し
なければならず、とても大きな装置になってしまうという課題をも有していた。
また、このような酸素富化機能をマルチ型の空気調和機などに用い、多所に対して酸素富化空気を供給しようとすればそれぞれの送気流路に対して水分排出のための措置を講じなければならないが、このような発明・考案は開示されていない。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ガス富化手段や差圧発生手段、掃気手段、放熱手段、大気導入手段のうちのいずれかを共有することで、コスト削減及び省スペース化を図る一方で、的確に結露水の処理を行ない低外気温度でも富化ガスの流路を閉塞させることなく、また異音などを発生させない多分岐のガス富化装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本願発明のガス富化装置は、ガス富化手段と、このガス富化手段の前後に差圧を発生させる差圧発生手段と、前記ガス富化手段を通過した富化ガスを複数の送出先に導くとともにそれぞれ流路開閉手段が介挿された複数の送気流路と、前記差圧発生手段に対して前記ガス富化手段と並列的に設けられており前記差圧発生手段の運転時において大気を前記送気流路に送通可能なように開閉手段と大気導入部とを有する大気導入手段とを有することを特徴とするものである。
本願発明のガス富化装置は、ガス富化機能のための要素部品を共有することで、コスト削減及び省スペース化を図る一方で、的確に結露水の処理を行ない低外気温度でも富化ガスの流路を閉塞させることなく、また異音などを発生させない多分岐のガス富化装置を提供することができる。
本願発明のガス富化装置は、ガス富化手段と、このガス富化手段の前後に差圧を発生させる差圧発生手段と、ガス富化手段を通過した富化ガスを複数の送出先に導くとともにそれぞれ流路開閉手段が介挿された複数の送気流路と、差圧発生手段に対してガス富化手段と並列的に設けられ差圧発生手段の運転時において大気を送気流路に送通可能とする大気導入手段とを有するガス富化装置であって、大気導入手段の開放に連動して、すべての前記流路開閉手段が、各送気流路を閉塞し所定時間後に開放することを特徴とする。
この構成により、ガス富化運転中の複数の送気流路内部水分排出による空気流量の確保及びガス富化手段と差圧発生手段と大気導入手段を共有することができるため、低コスト及び省スペース化を図り、低外気温度でも動作可能でかつ、一度に複数室に酸素等の富化ガスを供給することができる。更には、送気流路での結露水を排出したり、より乾いた空気を送通させることで送気流路内の結露水を乾燥させたりすることにより、異音などの発生の不具合を未然に防止することができる。
このとき、各流路開閉手段を一旦全流路閉塞後開放させることにより、ガス富化運転中の複数の送気流路内部水分排出による空気流量を確保し、より短時間で効率的に結露水を排出、もしくは送気流路内の乾燥が可能となる
また、複数の送出先の内の少なくとも一つの送出先へのガス富化運転を停止する場合、さらに所定時間後、ガス富化運転を停止する送付先に対応する流路開閉手段が閉塞されるようにしてもよい。これにより差圧手段出力側の圧力を上昇させその圧力差分だけガス富化運転終了後の送気流路内部に残留する水分を効率よく排出することを可能とし、複数の送気流路が低温に暴露されて内部残留水分が凍結し流路閉塞することをより効率的に防止することになり、低外気温度でも動作可能でかつ、一度に複数室に酸素等の富化ガスを供給することができる。
また差圧発生手段を出力可変型とし、大気導入手段を開放制御して大気導入するとき、これに連動して出力可変型差圧発生手段の出力を変更することで、複数の送気流路内部水分排出による空気流量の調整が可能になり、低外気温度でも動作可能でかつ、一度に複数室に酸素等の富化ガスを供給することができる。
本願のガス富化装置の他の形態のものは、ガス富化手段と、前記ガス富化手段を通過した富化ガスを複数の送出先に導く複数の送気流路とを有するガス富化装置であって、前記複数の送気流路の各々に、流路開閉手段と、前記ガス富化手段に対して差圧を発生させる差圧発生手段と、前記流路開閉手段、前記差圧発生手段間に配置され大気を前記送気流路に送通可能とする大気導入手段とが配置されることを特徴とする。
これにより送気流路内部水分排出による空気流量確保のための複雑な制御動作を1対1の簡素な制御動作に統一することができ、制御装置のシンプル化を図ることができる。
更に本願のガス富化装置の他の形態のものは、ガス富化手段と、前記ガス富化手段に対して差圧を発生させる差圧発生手段がそれぞれ配置され前記ガス富化手段を通過した富化ガスを複数の送出先に導く複数の送気流路と、前記ガス富化手段と前記差圧発生手段との間の流路の少なくとも一箇所に配置され大気を前記送気流路に送通可能とする大気導入手段とを有することを特徴とする。
ここでは更に、開閉手段が開放される場合に、差圧発生手段の運転台数に応じて、差圧発生手段が出力を変更するようにしてもよい。
これにより複数の送気流路内部水分排出による空気流量の調整が可能になり、低外気温度でも動作可能でかつ、一度に複数室に酸素等の選択性富化ガスを供給することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施ではガス富化装置及びガス富化装置を構成した空気調和装置に適用した場合について説明するが、例えば車両用空気調和装置、一体形空気調和装置、空気清浄機等に用いた場合はもとより、医療用酸素富化装置、燃焼機器用酸素富化装置、、冷蔵庫など鮮度保持に用いる窒素富化装置などに適用しても同様の効果を奏するものである。
(実施の形態1)
まず図1〜図7を用いて本願発明の実施の形態1について説明する。最初に図1及び図2を用いて本実施の形態に係る装置の構成についてまた図3〜図7で本実施例流路開閉弁の切換操作概略を説明する。
図1及び図2は、本願発明にかかる多室型ガス富化装置の図である。図1は酸素富化膜を用いた多室型ガス富化装置を、図2はPSA手法を用いた多室型ガス富化装置を表している。
図1における酸素富化膜を用いた多室型ガス富化装置では、真空ポンプ1と、酸素富化膜ユニット2と、これらを連通する流路30に設けられ、かつ大気導入用開閉弁3aを介挿し大気を導入する大気導入部3bを具備した大気導入手段3がある。また各室内機(記載せず)への送気流路P1〜P4には流路開閉弁4〜7が介挿されている。
酸素富化運転の開始時には大気導入用開閉弁3aは閉止状態であり、一方流路開閉弁4〜7は送気先から供給の要求があった場合にそれに対応する弁が開放される。次いで真空ポンプ1が運転されて酸素富化ユニットの2次側が減圧されることにより酸素富化された空気が供給の要求があった送気先に対して送出される。
しかしながら、しばらく運転されると酸素富化空気を送出していた送気流路の流路内は大気に比べて多湿状態となり、湿度の高さと送気流路のさらされている温度条件によっては流路内に結露が生じ、水滴となった場合には富化空気の流通に伴い水滴の破裂音を生じたり、更に氷点下などの低温になった場合には凍結することがある。
そこで、酸素富化運転の終了時などには送気流路P1〜P4の内の少なくとも酸素富化運転を行なった送気先に対する流路は結露水除去、もしくはある程度乾燥させて終了することが望ましい。
そこで、次に、例えば酸素富化運転終了時の制御について説明する。例えば、送気流路P1及びP2に対応する送気先から酸素富化供給の要求があって供給していたとする。そして送気流路P2に対応する送気先からの酸素富化運転要求が終了された場合(具体的には酸素富化装置の組み込まれている空気調和機に対して酸素富化運転停止の要求がなされる)、この時点では流路開閉弁5を閉じるだけである。
その後送気流路P1に対応する送気先からも酸素富化運転要求が終了された場合、真空ポンプ1は運転状態のままで、これまでに酸素富化運転されていた送気流路P1、P2に対応する流路開閉弁4,5を開放し、これに連動して大気導入用開閉弁3aが開放される。
これにより大気が送気流路P1、P2に送出され、乾燥運転が行われる。
大気導入用開閉弁3aを開にした場合、真空ポンプ1に吸引される空気としては、酸素富化ユニット2を通過したものは極僅かであり、ほぼ大気導入用開閉弁3aを通過してきた大気となり、酸素富化運転後に送気流路に滞留している空気よりも低湿である空気が導入されるため、所定時間送出することで流路内部が乾燥される。
また大気導入用開閉弁3aを開にした場合は、酸素富化膜ユニット2を通過させて酸素富化運転していた時よりも真空ポンプの吸いこみ抵抗が小さくなるように構成されており、酸素富化運転時の数倍以上の流量で空気が流入されるようになっている。従って送気流路内に送気される空気の流速は高く、これにより内部に滞留する結露水の水滴は押し出されるようになる。
以上のようにして、各送気先への送気流路に設置された流路開閉弁4〜7を適宜開閉することで各送気流路内水分を排出することが可能になる。
図2では酸素富化手段としてPSA手法を用いた多室型ガス富化装置の形態を示し、PSAユニット9に加圧する加圧ポンプ8、PSAユニット9と並列的に設置された大気導入用開閉弁3aと、各室内機への送気流路に設置された流路開閉弁4〜7からなっている。
PSAの場合、一般的にはPSAユニット9内部に保持されている吸着材(図示せず)に水分が多量に送られて、窒素の吸着量が低下しないようにするため、加圧ポンプ8とPSAユニット9との間には除湿手段(図示せず)が設けられているのが一般的である。
しかしながら多少の水分は通りぬけうるため、上記と同様に送気流路内に結露水が発生しかねない。
そこで、同様に酸素富化運転終了時などに大気導入用開閉弁3aを開にし、各室内機への送気流路に設置された流路開閉弁4〜7を開閉することで各送気流路内水分を排出することが可能になる。
次に図3〜図7を用いて各送気流路開閉弁4〜7の操作を説明する。この場合図1で説明した酸素富化膜式や図2で説明したPSA式のどちらの構成でも特にかまわない。
図3で通常酸素富化運転中に各室内送気流路に結露が発生するような条件が成立した場合、大気導入用開閉弁3aを開放し、順次酸素富化運転中の送気流路に設置された流路開閉弁VA〜VD回路を所定時間t1開放し、各送気流路内に大量の大気を導入し水分を排出する。この際各流路開閉弁の切換時間に所定のタイムラグを設けることで、吐出圧力の急変を防ぎ異音の発生を防止することも可能である。
また本実施の形態では、図4のように通常酸素富化運転中に各室内送気流路に結露が発生するような条件が成立した場合、大気導入用開閉弁3aを開放し、酸素富化運転中の送気流路に設置された流路開閉弁VA〜VD回路を所定時間t2閉塞し、吐出側圧力を高め、そしてその後所定時間t3開放することで酸素富化運転中の各送気流路内に高圧の空気を一気に導入し水分を排出する。吐出圧力を高めて酸素富化運転中の全送気流路を一斉に開放することで、短期間に水分を排出することが可能になる。またt2を0に設定したとしても送気流路内部の水分排出効果は得ることができる。
また本実施の形態では、図5のように酸素富化運転を停止した場合、送気流路内に残留した水分が凍結して流路閉塞に至らないように、大気導入用開閉弁3aと酸素富化運転停止対象の流路開閉弁VAをT1間開放しその後閉塞することで停止対象の送気流路内部の水分を排出することができる。
また本実施の形態では、図6のように酸素富化運転を停止した場合、送気流路内に残留した水分が凍結して流路閉塞に至らないように、大気導入用開閉弁3aを開放し、酸素富化運転中の送気流路に設置された流路開閉弁VA〜VDを所定時間T2閉塞し、吐出側圧力を高め、そしてその後所定時間T3開放し停止対象の流路開閉弁VAを閉塞することで酸素富化運転中の各送気流路内に高圧の空気を一気に導入し水分を排出する。吐出圧力を高めて酸素富化運転中の全送気流路を一斉に開放することで、短期間に水分を排出することが可能になる。また酸素運転中で停止対象でない他の送気流路VB〜VDをT3間閉塞しても同様な効果を得ることができる。
また本実施の形態では、出力可変型差圧手段を採用し、図7のように大気導入用開閉弁3aを開放したときの差圧手段の出力Pxと通常酸素富化運転中の出力Pとを異なる出力に設定することで効率的に水分を排出することが可能になる。大気導入用開閉弁3aを開放した場合、送気流路に設置された流路開閉弁VA〜VDを同時に開放する時の大気導入量と、流路開閉弁VAのみを開放した場合の大気導入量は当然異なり、VA〜VD流路内水分を十分に排出可能な流量を確保することは困難なためである。またT1〜T3、t1〜t3の設定値を送気流路内部の凍結防止に起因する外気温度で可変させることでより効率的に水分を排出することが可能になる。
(実施の形態2)
次に図8を用いて本実施の形態2に係る装置の構成について説明する。
図8における多室型ガス富化装置は、酸素富化膜ユニット2と各室内機(送気先)への送気流路に設置された流路開閉弁4〜7、真空ポンプ13〜17、その間に大気導入用開閉弁9〜12とからなっている。このような構成にすることにより、各送気流路の酸素富化運転を各真空ポンプ及び各流路開閉弁を動作させることで、送気流路内部水分排出による空気流量確保のための複雑な制御動作を、従来から採用されている公知の1対1の簡素な制御動作に統一することができ、またガス富化膜ユニットを共有することができる。また流路開閉弁4〜7を酸素富化膜ユニット2から真空ポンプ13〜17へは通気可能で逆に真空ポンプ13〜17から酸素富化膜ユニット2への通気は不可能な逆止弁手段を用いても同様な効果が得られる。
(実施の形態3)
次に図9〜図10を用いて本実施の形態3に係るガス富化装置の構成について説明する。
図9における多室型ガス富化装置は、酸素富化膜ユニット2と各室内機への送気流路に設置された真空ポンプ13〜17、その間にひとつの全送気流路共通の大気導入用開閉弁10とを具備している。
同ガス富化装置を用いて酸素富化運転を行なう場合について説明する。まず大気導入用開閉弁3cは閉止した状態で酸素富化供給の要求があった送気先に対応する真空ポンプを運転する。
例えば送気流路P3、P4に対応する送気先から酸素富化要求があった場合には真空ポンプ16,17を運転して供給する。このとき真空ポンプ14,15は停止しており、内蔵する弁(図示せず)の作用や、チェックバルブ(図示せず)を有するなどして、真空ポンプ16,17が運転状態でも真空ポンプ14,15の吐出側から吸入側には空気が逆流しない。
そして送気流路P3、P4に対応する送気先から酸素富化運転終了要求があった場合には真空ポンプ16,17を順次停止し、最終の酸素富化運転終了要求が発信された信号に連動して、酸素富化供給運転を行なった送気流路に対応する真空ポンプ16,17を再度運転状態とし、更には大気導入用開閉弁3cを開放制御する。
そして所定時間経過するなどした段階で真空ポンプ16,17を停止し、大気導入用開閉弁3cを閉止する。
なお、上記制御では酸素富化運転を行なった送気流路に対応する真空ポンプのみ再起動させて乾燥運転を行なったが、終了時に全ての真空ポンプを運転してもかまわないし、各送気流路への大気の流入する流速を高めるために、酸素富化を行なった送気流路に対応す
る真空ポンプを一台ずつ順次起動するようにしてもよい。また、大気導入手段3は分岐前の流路31の部位に設けてもよい。
このような構成にすることで、ガス富化膜ユニットや大気導入用開閉弁を共有することができ、更に各流路開閉弁を省略することができる。この場合、実施の形態1で説明した流路開閉弁4〜7の動作仕様を各送気流路に設置された真空ポンプ13〜17の動作仕様に置きかえることで、送気流路内残留水分の排出を効率よく実現することができる。
また本実施の形態では出力可変型真空ポンプを採用することで、効率的に各送気流路内残留水分を排出することが可能になる。図10は本実施の形態の一例を示しており、大気導入手段開放時の真空ポンプ運転台数により各真空ポンプの出力を可変させることで、他の送気流路の影響をうけることなく残留水分の排出可能な大気流量を確保することが可能になる。また開度可変型大気導入手段を採用し、真空ポンプ運転台数により大気導入手段の開度を変化させるような仕様にしても同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかるガス富化装置は、一度に複数室に酸素等の富化ガスを供給することが可能であり、上述のように家庭用・産業用などの用途の空気調和機に用いた場合はもとより、車両用空気調和機、医療用酸素富化装置、燃焼機器用酸素富化装置、冷蔵庫など鮮度保持に用いる窒素富化装置などにも適用できる。
本願発明にかかる実施の形態1を示すガス富化膜タイプの多室型選択性ガス富化装置の構成図 本願発明にかかる実施の形態1を示す吸着式タイプの多室型選択性ガス富化装置の構成図 本願発明にかかる実施の形態1を示すガス富化装置の制御仕様図 本願発明にかかる実施の形態1を示すガス富化装置の制御仕様図 本願発明にかかる実施の形態1を示すガス富化装置の制御仕様図 本願発明にかかる実施の形態1を示すガス富化装置の制御仕様図 本願発明にかかる実施の形態1を示すガス富化装置の制御仕様図 本願発明にかかる実施の形態2を示すガス富化膜を用いたのガス富化装置の構成図 本願発明にかかる実施の形態3を示すガス富化膜を用いたのガス富化装置の構成図 本願発明にかかる実施の形態3を示すガス富化装置の制御仕様図
符号の説明
1 真空ポンプ
2 酸素富化膜ユニット
3 大気導入手段
3a 大気導入開閉手段V0
3b 大気導入部
3c 大気導入開閉手段
4 A室流路開閉弁VA
5 B室流路開閉弁VB
6 C室流路開閉弁VC
7 D室流路開閉弁VD
8 加圧ポンプ
9 PSAユニット
10 A室大気導入手段
11 B室大気導入手段
12 C室大気導入手段
13 D室大気導入手段
14 A室真空ポンプ
15 B室真空ポンプ
16 C室真空ポンプ
17 D室真空ポンプ
P1〜P4 送気流路

Claims (6)

  1. ガス富化手段と、このガス富化手段の前後に差圧を発生させる差圧発生手段と、前記ガス富化手段を通過した富化ガスを複数の送出先に導くとともにそれぞれ流路開閉手段が介挿された複数の送気流路と、前記差圧発生手段に対して前記ガス富化手段と並列的に設けられ前記差圧発生手段の運転時において大気を前記送気流路に送通可能とする大気導入手段とを有するガス富化装置であって、前記大気導入手段の開放に連動して、すべての前記流路開閉手段が、各送気流路を閉塞し所定時間後に開放することを特徴とするガス富化装置。
  2. 前記複数の送出先の内の少なくとも一つの送出先へのガス富化運転を停止する場合、さらに所定時間後、ガス富化運転を停止する送付先に対応する前記流路開閉手段が閉塞される請求項1に記載のガス富化装置。
  3. 前記差圧発生手段が、前記大気導入手段が開放される場合に出力を変更する請求項1または2に記載のガス富化装置。
  4. ガス富化手段と、前記ガス富化手段を通過した富化ガスを複数の送出先に導く複数の送気流路とを有するガス富化装置であって、前記複数の送気流路の各々に、流路開閉手段と、前記ガス富化手段に対して差圧を発生させる差圧発生手段と、前記流路開閉手段、前記差圧発生手段間に配置され大気を前記送気流路に送通可能とする大気導入手段とが配置されることを特徴とするガス富化装置。
  5. ガス富化手段と、前記ガス富化手段に対して差圧を発生させる差圧発生手段がそれぞれ配置され前記ガス富化手段を通過した富化ガスを複数の送出先に導く複数の送気流路と、前記ガス富化手段と前記差圧発生手段との間の流路の少なくとも一箇所に配置され大気を前記送気流路に送通可能とする大気導入手段とを有するガス富化装置。
  6. 前記開閉手段が開放される場合に、前記差圧発生手段の運転台数に応じて、前記差圧発生手段が出力を変更する請求項5に記載のガス富化装置。
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