JP2004219068A - 選択性ガス富化装置 - Google Patents

選択性ガス富化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004219068A
JP2004219068A JP2004038930A JP2004038930A JP2004219068A JP 2004219068 A JP2004219068 A JP 2004219068A JP 2004038930 A JP2004038930 A JP 2004038930A JP 2004038930 A JP2004038930 A JP 2004038930A JP 2004219068 A JP2004219068 A JP 2004219068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
gas enrichment
discharge
pump
enrichment device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004038930A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Nishihara
義和 西原
Nobuki Shima
伸起 嶋
Kenji Shirai
健二 白井
Tomiyasu Togamura
富康 栂村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004038930A priority Critical patent/JP2004219068A/ja
Publication of JP2004219068A publication Critical patent/JP2004219068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

【課題】吐出口での騒音を低減させること。
【解決手段】所定のガス成分の濃度を高める機能を有するガス富化ユニットと、前記ガス成分を送出するポンプと、前記ポンプから送出される前記ガス成分を搬送する送風管と、前記送風管の端部に接続する吐出消音器とを備えた選択性ガス富化装置であって、前記吐出消音器には、前記送風管と連通する吸入流路と、複数の吐出口と、前記吸入流路とそれぞれの前記吐出口とを連通する複数の分岐流路とを有することを特徴とする選択性ガス富化装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所定のガス成分の濃度を高める機能を備えた選択性ガス富化装置に関する。
従来、選択性ガス透過膜を用いた酸素富化装置や窒素富化装置など、特定のガス濃度を相対的に向上させる装置が医療用の酸素富化装置、空気調和機、空気清浄機などの機器として提案されている。
例えば酸素濃度を向上させるものとして、分離型空気調和機の室外機に酸素富化手段を設け、その酸素が富化された空気を、送出配管を介して室内機に送り、室内側に放出して被空調空間である室内の酸素濃度を向上させて、居住者の快適性の用に供するものがある(例えば特許文献1)。
一方、特許文献1においても課題として取り上げられているように、酸素富化膜を用いた酸素富化装置では、酸素富化膜は空気成分の大半を占める窒素と分離させ選択的に酸素を透過させるものの、現在実用化されている酸素富化膜は酸素と同時に少なくとも空気中の水分も透過させる特徴を持っている。
即ち、酸素富化膜の1次側の空気に対して、膜を透過した2次側では窒素が分離された分だけ相対的に湿度が高くなり、露点が1次側の空気に比べて上昇するため、膜の2次側配管中でしばしば結露水を発生させてしまうことが知られている。
特開平5−113227号公報(図1等)
このように選択性ガス透過膜や、PSA法など吸着材を用いた選択性ガス富化装置では、分離装置の2次側では必然的に相対湿度が上がり、空気の露点が上昇するために結露水を発生しやすい。
そして発生した結露水が空気の流れによって室内に運ばれる際に「コポコポ」や「ピチパチ」というような空気脈動や破裂音が発生することがあり、それがユーザの居住する室内側に伝播してユーザに不快感を与える可能性がある。
また、この種の装置に用いられるポンプからも、動作時に脈動音が生じ、このポンプからの脈動音についても室内側に伝搬することでユーザに不快感を与える。
更には、この結露水を吐出口から排出させるために風速を高めると、耳障りな流速音が発生してしまうという問題がある。
そこで本発明は、吐出口での騒音を低減させることを目的とする。
特に本発明は、発生した結露水を吐出口から排出する際の吐出口での流速音を低減させることを目的とする。
また本発明は、ポンプから生じる低周波域の脈動音を減衰させることを目的とする。
また本発明は、発生した結露水が空気の流れによって室内に運ばれる際に生じる空気脈動や破裂音を低減することを目的とする。
また本発明は、送風管中に生じた結露水を吐出口から確実に吐出させることを目的とする。
請求項1記載の本発明の選択性ガス富化装置は、所定のガス成分の濃度を高める機能を有するガス富化ユニットと、前記ガス成分を送出するポンプと、前記ポンプから送出される前記ガス成分を搬送する送風管と、前記送風管の端部に接続する吐出消音器とを備えた選択性ガス富化装置であって、前記吐出消音器には、前記送風管と連通する吸入流路と、複数の吐出口と、前記吸入流路とそれぞれの前記吐出口とを連通する複数の分岐流路とを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の選択性ガス富化装置において、前記分岐流路には所定長さの細管部を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の選択性ガス富化装置において、それぞれの前記分岐流路に設けたそれぞれの前記細管部の長さを等しくしたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の選択性ガス富化装置において、それぞれの前記分岐流路の長さを等しくしたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載の選択性ガス富化装置において、一つの前記分岐流路を他の前記分岐流路よりも低位置となるように配置したことを特徴とする。
請求項6記載の本発明の選択性ガス富化装置は、所定のガス成分の濃度を高める機能を有するガス富化ユニットと、前記ガス成分を送出するポンプと、前記ポンプから送出される前記ガス成分を搬送する送風管と、前記送風管の端部に接続する吐出消音器とを備えた選択性ガス富化装置であって、前記吐出消音器には、前記送風管と連通する吸入流路と、吐出口と、前記吸入流路と前記吐出口とを連通する流路とを有し、前記流路に所定長さの細管部を設けたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項2、請求項3、又は請求項6に記載の選択性ガス富化装置において、前記細管部の端部を前記吐出口としたことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の選択性ガス富化装置において、前記ポンプの上流側に外気導入管と、前記外気導入管への外気の導入を制御する制御弁とを備え、前記制御弁を開とする信号により前記制御弁を開いて外気を導入することを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の選択性ガス富化装置において、前記ガス富化ユニットを、空気中の酸素を優先的に通過させる酸素富化膜によって構成したことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の選択性ガス富化装置において、前記ガス富化ユニットと前記ポンプとを室外空間に配置し、前記吐出口を室内空間に配置したことを特徴とする。
請求項11記載の本発明の空気調和装置は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の選択性ガス富化装置を備え、室外ユニットと室内ユニットから構成される空気調和装置であって、前記ガス富化ユニットと前記ポンプとを前記室外ユニットに配置し、前記吐出口を前記室内ユニットに配置したことを特徴とする。
請求項12記載の本発明の吐出消音器は、ポンプから送出されるガス成分を搬送する送風管と連通する吸入流路と、複数の吐出口と、前記吸入流路とそれぞれの前記吐出口とを連通する複数の分岐流路とを有し、前記分岐流路には所定長さの細管部を設けたことを特徴とする。
請求項13記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の吐出消音器において、前記吸入流路及び前記分岐流路を、本体の一方の側面に設けた溝と、前記溝を覆う本体カバーとで構成したことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、吐出口での騒音を低減させることができる。
特に本発明によれば、発生した結露水を吐出口から排出する際の吐出口での流速音を低減させることができる。
また本発明によれば、ポンプから生じる低周波域の脈動音を減衰させることができる。
また本発明によれば、発生した結露水が空気の流れによって室内に運ばれる際に生じる空気脈動や破裂音を低減することができる。
また本発明によれば、送風管中に生じた結露水を吐出口から確実に吐出させることができる。
本発明の第1の実施の形態による選択性ガス富化装置は、吐出消音器に、送風管と連通する吸入流路と、複数の吐出口と、吸入流路とそれぞれの吐出口とを連通する複数の分岐流路とを有するものである。本実施の形態によれば、吐出口において流路が分岐されているために、吐出口での流速を遅くすることで流速音を低減させることができる。従って、例えばポンプの能力制御やポンプの上流側からの空気導入時などの、流速が変化する場合には、速い流速時の流速音の低減を図ることができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による選択性ガス富化装置において、分岐流路には所定長さの細管部を設けたものである。本実施の形態によれば、所定長さの細管部によって、特にポンプから生じる低周波域の脈動音を減衰させることができる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による選択性ガス富化装置において、それぞれの分岐流路に設けたそれぞれの細管部の長さを等しくしたものである。本実施の形態によれば、それぞれの細管部の長さを等しくすることで、それぞれの吐出口を通過する風速を等しくすることができるため、吐出口から吹き出される流速音を低減することができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態による選択性ガス富化装置において、それぞれの分岐流路の長さを等しくしたものである。本実施の形態によれば、それぞれの分岐流路の長さを等しくすることで、それぞれの吐出口を通過する風速を等しくすることができるため、吐出口から吹き出される流速音を低減することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1の実施の形態による選択性ガス富化装置において、一つの分岐流路を他の分岐流路よりも低位置となるように配置したものである。本実施の形態によれば、送風管中に結露を生じても、この結露水を低位置に配置した分岐流路に導き、この低位置の分岐流路から吐出させることができるので、送風管の中で水滴が流動したり、破裂したりする時に生じる騒音を防止することができる。
本発明の第6の実施の形態による選択性ガス富化装置は、吐出消音器に、送風管と連通する吸入流路と、吐出口と、吸入流路と吐出口とを連通する流路とを有し、流路に所定長さの細管部を設けたものである。本実施の形態によれば、所定長さの細管部によって、特にポンプから生じる低周波域の脈動音を減衰させることができる。
本発明の第7の実施の形態は、第2、第3、第6の実施の形態による選択性ガス富化装置において、細管部の端部を吐出口としたものである。本実施の形態によれば、送風管中に生じた結露水を吐出口から確実に吐出させることができるとともに、吐出口での流速が高まるので、吹き出しの有無を確認しやすい。
本発明の第8の実施の形態は、第1から第6の実施の形態による選択性ガス富化装置において、制御弁を開とする信号により制御弁を開いて外気を導入するものである。本実施の形態によれば、外気を導入することで通風路内の風速を高めることができるので、例えば通風路の状態を確認したり、発生した結露水を吐出口から吐出させることができる。
本発明の第9の実施の形態は、第1から第6の実施の形態による選択性ガス富化装置において、ガス富化ユニットを、空気中の酸素を優先的に通過させる酸素富化膜によって構成したものである。本実施の形態によれば、他の方式に比較してポンプへの負担が小さく、低コストで酸素富化の空気を取り出すことができる。
本発明の第10の実施の形態は、第1から第6の実施の形態による選択性ガス富化装置において、ガス富化ユニットとポンプとを室外空間に配置し、吐出口を室内空間に配置したものである。本実施の形態によれば、室外から酸素富化の空気を取り出し、室内にこの酸素富化の空気を放出することができるので室内を酸素富化の状態とすることができる。
本発明の第11の実施の形態は、第1から第6の実施の形態による選択性ガス富化装置を備え、室外ユニットと室内ユニットから構成される空気調和装置であって、ガス富化ユニットとポンプとを室外ユニットに配置し、吐出口を室内ユニットに配置したものである。本実施の形態によれば、空気調和機能に酸素富化の機能を追加した空気調和装置を実現することができる。
本発明の第12の実施の形態による吐出消音器は、ポンプから送出されるガス成分を搬送する送風管と連通する吸入流路と、複数の吐出口と、吸入流路とそれぞれの吐出口とを連通する複数の分岐流路とを有し、分岐流路には所定長さの細管部を設けたものである。本実施の形態によれば、吐出口において流路が分岐されているために、吐出口での流速を遅くすることで流速音を低減させることができる。従って、例えばポンプの能力制御やポンプの上流側からの空気導入時などの、流速が変化する場合には、早い流速時の流速音の低減を図ることができる。また、本実施の形態によれば、所定長さの細管部によって、特にポンプから生じる低周波域の脈動音を減衰させることができる。
本発明の第13の実施の形態は、第12の実施の形態による吐出消音器において、吸入流路及び分岐流路を、本体の一方の側面に設けた溝と、この溝を覆う本体カバーとで構成したものである。本実施の形態によれば、吸入流路及び分岐流路の加工が容易となるとともに、流路内の清掃などのメンテナンス性がよい。
以下、本発明の一実施例による選択性ガス富化装置を、室外ユニットと室内ユニットから構成される空気調和装置に適用した場合について説明する。
図1は本実施例による空気調和装置の構成図である。
同図において、空気調和装置は室外ユニット10と室内ユニット20から構成され、冷媒ガスが循環するように接続配管(図示せず)で接続されている。室外ユニット10は、圧縮機11、熱交換器12、及びファン13を有するとともに、一室を隔してガス富化ユニット31、減圧ポンプ32等の選択性ガス富化装置の主な構成部材が設けられている。室内ユニット20は、ファン21や熱交換器22を有するとともに、選択性ガス富化装置の吐出口を構成する吐出消音器40が設けられている。
選択性ガス富化装置は、選択性ガス透過膜である酸素富化膜を備えたガス富化ユニット31と、ガス富化ユニット31の二次側を減圧する減圧ポンプ32と、ガス富化ユニット31と減圧ポンプ32とを通気可能に連結する酸素供給主管34と、酸素供給主管34に接続された大気導入管35と、減圧ポンプ32の吐出側に連結された吐出主管36と、大気導入管35への大気の導入を制御する制御弁37と、減圧ポンプ32と制御弁37とを制御する制御装置38を備えている。
また選択性ガス富化装置は、風速センサ(風速検知手段)39Aと温度センサ(温度検知手段)39Bとを備えている。ここで風速センサ39Aは、ガス富化ユニット31から吐出消音器40に至る通風路に設けるが、本実施例では酸素供給主管34に設けている。また温度センサ39Bは、通風路が配設された空間の温度を検出するものであり、本実施例では室外の外気温度を検出する。風速センサ39Aと温度センサ39Bからの信号は制御装置38に入力される。
送風管4は、吐出主管36と吐出消音器40とを接続する配管であり、室外ユニット10から導出し室内ユニット20内に導入されている。
ガス富化ユニット31の1次側(大気側)には、滞留する窒素富化空気を掃気するためのファン(図示せず)を配置しておき、選択性ガス富化装置の運転に連動して動作させるとよい。また、ガス富化ユニット31を、室外ユニット10のファン13を有する送風回路内に配置し、ファン13の送風によってガス富化ユニット31の1次側の窒素富化空気を掃気するようにしてもよい。またガス富化ユニット31、減圧ポンプ32、酸素供給主管34、大気導入管35、吐出主管36、制御弁37、及び制御装置38は、独立したユニットとして構成して、室外ユニット10の枠体に装着する構成としてもよい。また大気導入管35は、その一部に例えばキャピラリチューブなどの減圧器を直列に設けている。
一方、吐出消音器40は、室内ユニット20の筐体内部またはその付近に配置され、室内ユニット20内の送風回路中に配置される場合には、ファン21の動作により吹き出される送風に酸素富化空気が添加されて吹出し口より室内空間に送出される。なお吐出消音器40は、熱交換器22の風回路の上流側で、熱交換器22の水受け皿の上方に設けることが好ましい。
次に、図2及び図3を用いて、上記実施例で説明した吐出消音器の構成について説明する。
図2は本実施例による吐出消音器の斜視図、図3は同吐出消音器の断面図である。
本実施例による吐出消音器40は、本体41と、この本体41の一方の側面を覆う本体カバー42とより構成されている。本体41の一端側には吸入流路43が、本体41の他端側には複数の吐出口44A、44Bがそれぞれ形成されている。吸入流路43とそれぞれの吐出口44A、44Bとは、分岐流路45A、45Bによって連通されている。
吸入流路43及び分岐流路45A、45Bは、本体41の一方の側面に設けた溝と、この溝を覆う本体カバー42とによって構成される。なお本体41は、切削によって溝を形成し、又は樹脂の一体成形によって溝を形成する。
吸入流路43の上流側端部は、送風管4が挿入され固定される。また、吸入流路43の一部には、ウレタン材からなる消音材46が設けられている。
分岐流路45Aの下流側には、所定長さの細管部47Aが設けられ、この細管部47Aの下流側端部が吐出口44Aを構成している。また、分岐流路45Bの下流側には、所定長さの細管部47Bが設けられ、この細管部47Bの下流側端部が吐出口44Bを構成している。
本実施例のように、細管部47A、47Bで吐出口44A、44Bを構成することで、結露水を吐出しやすくすることができるとともに、ガスの吐出状態を確認しやすくなるが、細管部47A、47Bは、分岐流路45A、45Bの中間部に設けても、ポンプから生じる脈動音の減衰を図ることができる。
分岐流路45Aと分岐流路45Bとは、同じ長さで同じ流路断面形状で構成されている。また、細管部47Aと細管部47Bとは、同じ長さで同じ流路断面形状で構成されている。このように、複数に分岐させたそれぞれの分岐流路、及びそれぞれに設けた細管部の長さと流路断面形状を等しくすることで、吐出口から吐出されるガス流速を均等にすることができ、一部の吐出口からの流速だけが速くなることによって生じる流速音を防止することができる。
吐出口44Bにつながる分岐流路45Bは、吐出口44Aにつながる分岐流路45Aよりも低位置となるように配置されている。
本実施例では、2つに分岐した分岐流路45A、45Bを示したが、3つ以上の分岐流路を構成する場合には、いずれかの分岐流路が他の分岐流路よりも低位置となるように配置する。このように、少なくとも一つの分岐流路を他の分岐流路よりも低位置に配置することで、この低位置に配置した分岐流路に結露水を導くことができる。なお、低位置に配置した分岐流路を他の分岐流路よりも長さを短くし、又は流路断面形状を小さくして吐出流速を高めてもよい。このように低位置に配置する分岐流路の吐出流速を高めることで、結露水を排出しやすくすることができる。
なお、本体41の他方の側面には、複数の爪部48が設けられている。吐出消音器40は、これら爪部48を、熱交換器22を構成するフィンに挿入することで設置される。
ここで、図4及び図5を用いて、細管部47A、47Bの径と長さについて説明する。
図4は本実施例による吐出消音器の細管部の最適な径を説明するための特性図、図5は同細管部の最適な長さを説明するための特性図である。
まず、細管部の直径の寸法を変化させた場合の通気流速音とポンプの伝播音との関係は図4に示す関係にある。すなわち、細管部の径が大きくなれば、通気流速音は減少するが、ポンプの脈動音は増加する。
従って、通気流速音とポンプの脈動音とが同レベルの騒音値となる領域での径を細管部の径として決定する。本実施例の場合には細管部の直径は2.5mmであり、2〜3mmの範囲で決定することが好ましい。
次に、細管部の長さを変化させてポンプの伝播音を測定する。図5に示すように、細管部の長さを長くすれば、ポンプの伝播音は低下するが、所定長さ以上では騒音の低下はほとんど生じない。本実施例の場合には細管部の所定長さとして10mm以上の長さであればよいが、15mmを採用する。
上記構成において、減圧ポンプ32が運転されると、ガス富化ユニット31内で酸素富化膜を通過した空気は、酸素供給主管34を通過して減圧ポンプ32に吸い込まれ、酸素富化された空気が吐出主管36、送風管4を順次通過して吐出消音器40に送出される。
吐出消音器40に導入された空気は、吸入流路43において消音材46で消音されるとともに、分岐流路45A、45Bにおいて流速が低下することで流速音が低減される。そして、細管部47A、47Bにおいて、ポンプ32で生じる脈動音を減衰させる。このようにして、吐出消音器40において、流速音とともに真空ポンプ特有の脈動音を低減させることができる。
なお、制御弁37が開の状態では、ガス富化ユニット31を通過する場合よりも大気導入管35を通過する場合の方が流通抵抗は小さくなるように構成されている。従って、制御弁37を開状態にすれば、大気はガス富化ユニット31側ではなく大気導入管35側から優先的に導入される。更には、抵抗が小さい分ガス富化ユニット31を通過する場合よりもより多量の空気が導入可能であるため、吐出主管36などに滞留する結露水は風速向上により、吐出消音器40側に押し出されやすくなるとともに、風速向上で蒸発量も向上するため結露水の低減を図ることができる。更には、万一結露水が経路内で結露してしまう場合でも、相当風速で氷結を吐出消音器40に押し出すこともできる。
このように制御弁37を開状態にした場合に、吐出消音器40での分岐流路45A、45Bによって流速を低下させることができるので、風速向上による流速音を低減することができる。
次に上記実施例で示した制御装置38の制御動作について以下に説明する。
まず、風速センサ39Aからの入力信号だけで減圧ポンプ32と制御弁37を制御する場合について説明する。
所定値以上の風速を検知している場合には、正常状態と判断して制御弁37を閉として減圧ポンプ32を動作させる。そして、風速が所定値を下回った場合には、減圧ポンプ32の運転を継続したまま制御弁37を開とする。もし結露水などによって通風路が閉塞されかかっている場合には、制御弁37の解放によって外気が導入され、通風路内の風速が増加して結露水を吐出口33から吐出させることができる。しかしこの状態で所定時間経過しても風速が所定値以上に復帰しない場合には、減圧ポンプ32を停止する。
次に、風速センサ39Aと温度センサ39Bからの入力信号で減圧ポンプ32と制御弁37を制御する場合について説明する。
所定値以上の風速及び外気温を検知している場合には、正常状態と判断して制御弁37を閉として減圧ポンプ32を動作させる。外気温が所定値を下回った場合には、結露水が凍結する可能性があるため、制御弁37を開として通風路内の風速を増加させ、凍結の防止を図る。外気温は所定値よりも高いが、風速が所定値を下回った場合には、減圧ポンプ32の運転を継続したまま制御弁37を開とする。もし結露水などによって通風路が閉塞されかかっている場合には、制御弁37の解放によって外気が導入され、通風路内の風速が増加して結露水を吐出口33から吐出させることができる。しかしこの状態で所定時間経過しても風速が所定値以上に復帰しない場合、又は外気温が所定値を下回った場合には減圧ポンプ32を停止する。
なお、本実施例のように、大気導入管35に減圧器を設けることで圧力変動が小さく音対策に効果がある。この減圧器は、ガス富化ユニット31よりも空気通過抵抗が小さいもので構成する。
また、大気温度とは関係なく所定時間などに基づいて間欠的に制御弁を操作することにより、新鮮な大気の室内への導入と酸素富化空気の送気とを切り替えて行うこともでき、換気扇のような根本的な換気効果は期待できないものの、準換気的な機能をもたせることも可能である。
また、例えば試運転ボタンを操作した場合やリモコンや本体で確認ボタンを操作した場合などのように、制御弁を開とする信号によって、外気導入管から外気を導入させてもよい。
また、本実施例では減圧ポンプを、運転又は停止で制御した場合を示したが、強弱運転などの能力制御を行ってもよい。例えば、風速が低下した場合に減圧ポンプの運転を強運転としたり、制御弁の開動作と連動させて減圧ポンプの運転を強運転とすることもできる。
また、本実施例では、選択性ガス富化装置を居住空間の空気調和に用いる分離型の空気調和装置に適用した場合について説明したが、例えば車両用空気調和装置、一体形空気調和装置に用いてもよく、その他空気清浄機や医療用酸素富化装置、携帯用酸素富化装置、燃焼機器用酸素富化装置、冷蔵庫など鮮度保持に用いる窒素富化装置などに適用してもよい。
また、本実施例では酸素富化膜を用いたガス富化ユニットを用いて説明したが、例えば中空糸膜などの酸素富化を実現できる機能を有すればよく、この場合には、減圧ポンプに代えて加圧ポンプを用い、又は送風装置をポンプとして用いることもできる。
本発明による選択性ガス富化装置は、医療用の酸素富化装置、空気調和機、空気清浄機などの機器に利用される。
本発明の一実施例による空気調和装置の構成図 本実施例による吐出消音器の斜視図 同吐出消音器の断面図 本実施例による吐出消音器の細管部の最適な径を説明するための特性図 同細管部の最適な長さを説明するための特性図
符号の説明
4 送風管
10 室外ユニット
20 室内ユニット
31 ガス富化ユニット
32 減圧ポンプ
33 吐出口
34 酸素供給主管
35 大気導入流路
36 吐出主管
37 制御弁
38 制御装置
39A 風速センサ
39B 温度センサ
40 吐出消音器
43 吸入流路
44A 吐出口
44B 吐出口
45A 分岐流路
45B 分岐流路
47A 細管部
47B 細管部

Claims (13)

  1. 所定のガス成分の濃度を高める機能を有するガス富化ユニットと、前記ガス成分を送出するポンプと、前記ポンプから送出される前記ガス成分を搬送する送風管と、前記送風管の端部に接続する吐出消音器とを備えた選択性ガス富化装置であって、前記吐出消音器には、前記送風管と連通する吸入流路と、複数の吐出口と、前記吸入流路とそれぞれの前記吐出口とを連通する複数の分岐流路とを有することを特徴とする選択性ガス富化装置。
  2. 前記分岐流路には所定長さの細管部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の選択性ガス富化装置。
  3. それぞれの前記分岐流路に設けたそれぞれの前記細管部の長さを等しくしたことを特徴とする請求項2に記載の選択性ガス富化装置。
  4. それぞれの前記分岐流路の長さを等しくしたことを特徴とする請求項1に記載の選択性ガス富化装置。
  5. 一つの前記分岐流路を他の前記分岐流路よりも低位置となるように配置したことを特徴とする請求項1に記載の選択性ガス富化装置。
  6. 所定のガス成分の濃度を高める機能を有するガス富化ユニットと、前記ガス成分を送出するポンプと、前記ポンプから送出される前記ガス成分を搬送する送風管と、前記送風管の端部に接続する吐出消音器とを備えた選択性ガス富化装置であって、前記吐出消音器には、前記送風管と連通する吸入流路と、吐出口と、前記吸入流路と前記吐出口とを連通する流路とを有し、前記流路に所定長さの細管部を設けたことを特徴とする選択性ガス富化装置。
  7. 前記細管部の端部を前記吐出口としたことを特徴とする請求項2、請求項3、又は請求項6に記載の選択性ガス富化装置。
  8. 前記ポンプの上流側に外気導入管と、前記外気導入管への外気の導入を制御する制御弁とを備え、前記制御弁を開とする信号により前記制御弁を開いて外気を導入することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の選択性ガス富化装置。
  9. 前記ガス富化ユニットを、空気中の酸素を優先的に通過させる酸素富化膜によって構成したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の選択性ガス富化装置。
  10. 前記ガス富化ユニットと前記ポンプとを室外空間に配置し、前記吐出口を室内空間に配置したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の選択性ガス富化装置。
  11. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の選択性ガス富化装置を備え、室外ユニットと室内ユニットから構成される空気調和装置であって、前記ガス富化ユニットと前記ポンプとを前記室外ユニットに配置し、前記吐出口を前記室内ユニットに配置したことを特徴とする空気調和装置。
  12. ポンプから送出されるガス成分を搬送する送風管と連通する吸入流路と、複数の吐出口と、前記吸入流路とそれぞれの前記吐出口とを連通する複数の分岐流路とを有し、前記分岐流路には所定長さの細管部を設けたことを特徴とする吐出消音器。
  13. 前記吸入流路及び前記分岐流路を、本体の一方の側面に設けた溝と、前記溝を覆う本体カバーとで構成したことを特徴とする請求項12に記載の吐出消音器。
JP2004038930A 2004-02-16 2004-02-16 選択性ガス富化装置 Pending JP2004219068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004038930A JP2004219068A (ja) 2004-02-16 2004-02-16 選択性ガス富化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004038930A JP2004219068A (ja) 2004-02-16 2004-02-16 選択性ガス富化装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003006280A Division JP3537814B1 (ja) 2003-01-14 2003-01-14 選択性ガス富化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004219068A true JP2004219068A (ja) 2004-08-05

Family

ID=32906182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004038930A Pending JP2004219068A (ja) 2004-02-16 2004-02-16 選択性ガス富化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004219068A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3537814B1 (ja) 選択性ガス富化装置
JP2004219068A (ja) 選択性ガス富化装置
JP3551966B1 (ja) 選択性ガス富化装置及びそれを用いた空気調和装置
JP3571332B2 (ja) 選択性ガス富化装置
JP2004148243A (ja) 選択性ガス富化装置
KR100954893B1 (ko) 가스 부화장치 및 이를 구비한 공기조화장치
KR101088979B1 (ko) 가스 부화 장치 및 그것을 이용한 공기조화 장치
JP3573157B2 (ja) ガス富化装置
JP2005241030A (ja) 空気調和機
KR100701528B1 (ko) 가스 농후화 장치와 이것을 사용하는 차압 발생 장치 및공기 조화기
JP3512037B1 (ja) ガス富化装置及び送風装置
KR20050034529A (ko) 가스 부화 장치
JP3952030B2 (ja) ガス富化装置
KR20050094321A (ko) 산소 부화 장치 및 공기 조화기
WO2023112853A1 (ja) 空気調節装置、冷凍装置、および輸送用コンテナ
JP2004170066A (ja) ガス富化装置
JP2005140471A (ja) 空気調和機
JP3551197B2 (ja) ガス富化装置及び送風装置
JP2006200759A (ja) 空気調和機
JP2006112678A (ja) ガス富化装置
JP2004209467A (ja) ガス富化装置及び送風装置
JP3534116B1 (ja) 空気調和機
WO2004040199A1 (ja) ガス富化装置及びそれを用いた送風装置
KR20040038628A (ko) 가스 부화 장치 및 이를 이용한 송풍 장치
JP2004239597A (ja) ガス富化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070821