JP3951218B2 - セルフピアシングリベット用かしめ機及びこのかしめ機で用いられるポンチ - Google Patents

セルフピアシングリベット用かしめ機及びこのかしめ機で用いられるポンチ Download PDF

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    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J15/00Riveting
    • B21J15/10Riveting machines
    • B21J15/36Rivet sets, i.e. tools for forming heads; Mandrels for expanding parts of hollow rivets

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルフピアシングリベット用かしめ機及びこのかしめ機で用いられるポンチに関し、より詳しくは、ワークの板厚や積層枚数が変化しても、リベットの変更(全長が異なるリベットに交換)、ポンチの変更(皿径や皿深さが異なるポンチに交換)をせずに確実にシールド状態で且つリベットとワークの間及びワーク同士の間に隙間が無い強固なかしめ締結を行うことができるセルフピアシングリベット用かしめ機及びこのかしめ機で用いられるポンチに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車製造等の分野において、車体の金属薄板同士をかしめ締結する際には、リベットの脚部が上層ワークをある程度貫通する一方で下層ワークを貫通せず、脚部が下層ワーク内でテーパ状に拡径するかしめが行われることがある。ここで使用されるリベットはセルフピアシングリベットと称され、通常、脚部にその先端から基端部にかけて円筒状の中空部が形成され、先端面が開口している。
このようなかしめ締結を行えば、かしめ部から水漏れが生じないので、防水性に優れた車体を製造することができる。
【0003】
ところで、ワークの板厚や積層枚数を変更する場合には、従来、かしめ用凹部の径(皿径)、同凹部の深さ(皿深さ)、かしめ用凹部中央に設けた隆起部の高さ(隆起高さ)が相違するポンチに交換し、或いは、脚長や脚径が相違するリベットに交換することで、かしめ後におけるワークのシールド状態すなわち最下層のワークがリベットによって貫通されない状態、及び、ワーク相互の接合強度を確保していた。ここで使用されるポンチは、従来、金属一体成形品のポンチであった。
【0004】
このように、従来の一体成形型ポンチを用いる場合には、ワークの変化に応じて種々のポンチやリベットを用意する必要があった。この場合、リベットやポンチの在庫管理が煩雑になるとともにその管理費用が増大し、又、リベットやポンチの交換に必要な時間が作業のタイムロスに繋がるという問題があった。また、タイムロスや交換作業費をかけないようにするためには、リベットやポンチの種類に応じて多数のかしめ機が必要となり、かしめ機の設置スペースの拡大やかしめ装置にかかるコストも高くなるという問題があった。
【0005】
尚、ワークの板厚や積層枚数に変更がある場合、その変更に対応した適切なリベットやポンチを使用しないと、ワークにリベットが打ち込まれていく工程において、最下層ワークの垂れ高さが一定しなくなり、これにより最下層ワークがポンチ先端の隆起部に接触するタイミングが変化して、リベットが最下層ワークを突き破ってシールド状態とならないことがあった。シールド状態にならなければ、リベットとワークの間及びワーク同士の間に隙間が生じて接合強度が低下しこの強度にばらつきが生じるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、ワークの板厚や積層枚数が変化しても、リベットの変更(全長が異なるリベットに交換)、ポンチの変更(皿径や皿深さが異なるポンチに交換)をせずに確実にシールド状態で且つリベットとワークの間及びワーク同士の間に隙間が無い強固なかしめ締結を行うことができるセルフピアシングリベット用かしめ機及びこのかしめ機で用いられるポンチの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、頭部と中空脚部とからなるセルフピアシングリベットの該中空脚部をかしめ変形させるポンチと、このポンチに向かって進退するステムとを備え、前記ポンチは、外筒体と、この外筒体の内周面に内接し該外筒体の前後方向に沿って移動可能な内筒体と、この内筒体の内周面に内接し該内筒体の前後方向に沿って移動可能で且つ先端部中央に隆起部を有する中心軸体とを備えるとともに、このポンチは、前記内筒体をその前後方向に移動させる内筒体移動手段と、前記中心軸体をその前後方向に移動させる中心軸体移動手段に連結され、これら各移動手段は前記ステムの動きに個別に連動し、前記リベットがワークをある程度打ち抜くまでは前記内筒体の先端、中心軸体の隆起部先端、及び外筒体の先端を互いに略同一平面上に位置させ、前記リベットがワークをある程度打ち抜いたら、前記内筒体と中心軸体を個別に設定された後方所定位置まで移動させそこで停止させると共にこの時の内筒体と中心軸体の移動速度は前記ステムの移動速度に略合わせた速度とされ、これら内筒体と中心軸体がそれぞれの前記所定位置に到達したとき、前記中心軸体の先端部周縁と前記内筒体の先端が略同一平面上に位置することを特徴とするセルフピアシングリベット用かしめ機である。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記内筒体移動手段及び中心軸体移動手段はそれぞれ、前記ステムの動きを前記内筒体或いは中心軸体の前後方向の動きに変換するリンク機構及びカム機構から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のセルフピアシングリベット用かしめ機である。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記内筒体の後方停止位置及び前記中心軸体の後方停止位置を、前記ワークの厚み或いはリベットの全長のうちの少なくともいずれか一方の条件に応じて設定・変更する停止位置設定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のセルフピアシングリベット用かしめ機である。
【0010】
請求項4記載の発明は、頭部と中空脚部とからなるセルフピアシングリベットの該中空脚部をかしめ変形させるポンチであって、このポンチは、外筒体と、この外筒体の内周面に内接し該外筒体の前後方向に沿って移動可能な内筒体と、この内筒体の内周面に内接し該内筒体の前後方向に沿って移動可能で且つ先端部中央に隆起部を有する中心軸体とを備え、前記内筒体は、このポンチに連結された内筒体移動手段によって前後方向に移動され、前記中心軸体は、このポンチに連結された中心軸体移動手段によって移動され、これら各移動手段は前記ステムの動きに個別に連動し、前記リベットがワークをある程度打ち抜くまでは前記内筒体の先端、中心軸体の隆起部先端、及び外筒体の先端を互いに略同一平面上に位置させ、前記リベットがワークをある程度打ち抜いたら、前記内筒体と中心軸体を個別に設定された後方所定位置まで移動させると共にこの時の内筒体と中心軸体の移動速度は前記ステムの移動速度に略合わせた速度とされ、これら内筒体と中心軸体がそれぞれの前記所定位置に到達したとき、前記中心軸体の先端部周縁と前記内筒体の先端が略同一平面上に位置することを特徴とするポンチである。
これらの発明を提供することにより、上記課題を悉く解決する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係るセルフピアシングリベット用かしめ機を側面から見た部分断面図である。図2は、図1に示すかしめ機をA方向から見た部分断面図である。図3乃至5は、図1におけるポンチを拡大して示す断面図である。
本発明に係るセルフピアシングリベット用かしめ機(1)は、ポンチ(2)と、このポンチに向かって進退するステム(3)とを備えたものである。尚、ステム(3)の周面を囲うように、筒状のワーク押え部材(35)が設けられている。
以下、これら構成要素について詳説する。
【0012】
ポンチ(2)は、図7に例示されるように頭部(4)と中空脚部(5)とからなるセルフピアシングリベット(6)の該中空脚部(5)をかしめ変形させるものである。
このポンチ(2)は、図6に示されるように、外筒体(7)と、この外筒体(7)の内周面に内接し該外筒体(7)の前後方向に沿って移動可能な内筒体(8)と、この内筒体(8)の内周面に内接し該内筒体(8)の前後方向に沿って移動可能で且つ先端部中央に隆起部(9)を有する中心軸体(10)とを備えるとともに、内筒体(8)をその前後方向に移動させる内筒体移動手段(11)と、中心軸体(10)をその前後方向に移動させる中心軸体移動手段(12)に連結されている。図1では中心軸体移動手段(12)のみを図示し、内筒体移動手段(11)は図示していない。
【0013】
各移動手段(11)(12)は、ステム(3)の動きに個別に連動する。これら移動手段(11)(12)は、リベット(6)(図7参照)がワーク(13)をある程度打ち抜くまでは内筒体(8)の先端、中心軸体(10)の隆起部(9)先端、及び外筒体(7)の先端を互いに略同一平面上に位置させる(図3乃至5、及び図6(a)参照)。
【0014】
リベット(6)がワーク(13)をある程度打ち抜いたら、内筒体(8)と中心軸体(10)を個別に設定された後方所定位置まで移動させそこで停止させる。この時の内筒体(8)と中心軸体(10)の移動速度は、ステム(3)の移動速度に略合わせた速度とされる。これら内筒体(8)と中心軸体(10)がそれぞれの前記後方所定位置に到達したとき、中心軸体(10)の先端部周縁と内筒体(8)の先端が略同一平面上に位置する(図6(c)参照)。
【0015】
尚、内筒体(8)と中心軸体(10)がそれぞれの前記後方所定位置に到達したとき、中心軸体(10)の先端部周縁と内筒体(8)の先端が完全に同一平面上に位置してもよいが、中心軸体(10)の先端部周縁が内筒体(8)の先端よりも若干前方に位置してもよい。中心軸体(10)の先端部周縁が若干前方に位置しても、この形態が下層ワーク(13)の変形を邪魔することはない。
【0016】
尚、かしめ主要工程の初期段階(図6(a)参照)と最終段階(図6(c)参照)の間の中間段階で、ポンチ(2)は、中心軸体(10)の先端部周縁と内筒体(8)の先端が略同一平面上に位置する(図6(b)参照)。このとき、中心軸体(10)の先端部周縁と内筒体(8)の先端が完全に同一平面上に位置してもよいし、中心軸体(10)の先端部周縁が内筒体(8)の先端よりも若干前方に位置してもよい。
【0017】
中間段階において中心軸体(10)の先端部周縁と内筒体(8)の先端が略同一平面上に位置したら、中心軸体(10)の先端部周縁と内筒体(8)先端の位置関係はそのままで、中心軸体(10)と内筒体(8)は最終段階の所定位置まで移動する(図6(c)参照)。
【0018】
内筒体移動手段(11)及び中心軸体移動手段(12)の具体的構成は、特に限定されるものではないが、例えば以下の構成を採ることができる。
図1乃至5に示す例では、内筒体移動手段(11)及び中心軸体移動手段(12)はそれぞれ、ステム(3)の動きを内筒体(8)或いは中心軸体(10)の前後方向の動きに変換するリンク機構(14)及びカム機構(15)から構成されている。
【0019】
リンク機構(14)には、内筒体(8)を移動させるためのものと、中心軸体(10)を移動させるためのものとがあり、これらのリンク機構(14)は別々に設けられている(図1では、中心軸体(10)用のみを示す)。リンク機構(14)は、ステム(3)の動きに連動する。
【0020】
リンク機構(14)は、図1に例示する如く、例えば3節リンク機構から構成することができる。この3節リンク機構(14)において、外側の第1節(16)と第3節(18)は、中間の第2節(17)を介して連結されている。第1節(16)の外側端部は、ブロックカバー(19)の側面にガイド板移動装置(20)を介して取り付けられたガイド板(21)に回動可能にピン接合されている。第2節(17)の中間部は、ステム(3)とポンチ(2)の間にあるフレーム(22)に回動可能にピン接合されている。第3節(18)の外側端部は、ポンチ(2)の支持台(23)上に設けられたスライダ(24)に回動可能にピン接合されている。
【0021】
スライダ(24)は、ステム(3)の移動方向に対して直角にスライドするようになっている。スライダ(24)には、全体が該スライダ(24)のスライド方向に対して緩い傾斜角度で直線状に伸びる全傾斜型の第1カム溝(25)が形成されている。この第1カム溝(25)には、従動片(26)が嵌め込まれている。この従動片(26)は、図3に示される如く、内筒体(8)、中心軸体(10)にそれぞれ設けられている。
【0022】
スライダ(24)をスライド移動させることにより、第1カム溝(25)が従動片(26)を前後方向へ移動させ、これに伴って、内筒体(8)、中心軸体(10)が前後方向へ個別に移動する。
【0023】
スライドブロック(29)の外側にある不動のブロックカバー(19)の側面には、ガイド板移動装置(20)が設けられている。このガイド板移動装置(20)は、後述するガイド板(21)を前後方向に移動させるものである。ガイド板移動装置(20)は、例えば、シリンダ装置やモータを駆動源として構成することができる。移動装置(20)本体はブロックカバー(19)に固定され、移動装置(20)におけるロッド等の従動部にはガイド板(21)が回動可能にピン接合される。
【0024】
ガイド板移動装置(20)は、内筒体(8)の後方停止位置及び中心軸体(10)の後方停止位置を、ワークの厚み(13)或いはリベット(6)の全長のうちの少なくともいずれか一方の条件、必要に応じて更にワーク(13)の積層枚数や積層順序等の条件に応じて設定・変更する停止位置設定手段(30)の一構成要素である。
【0025】
この停止位置設定手段(30)(図1参照)は、ガイド板移動装置(20)と、この装置(20)の動作を制御する制御部(図示せず)とから構成されている。制御部は、コンピュータから構成されており、ワーク(13)の厚み、積層枚数、積層順序、リベット(6)の全長等の条件が入力されると、内筒体(8)及び中心軸体(10)のそれぞれの最適な後方停止位置を算出し、その算出結果に応じた作動命令を内筒体(8)用及び中心軸体(10)用の各ガイド板移動装置(20)に与える。
【0026】
尚、ワーク(13)の厚み等の条件は作業者によって入力されてもよいが、センサから得た厚み実測値を用いて制御部が自動的に算出するようにしてもよい。或いは、このかしめ機(1)をロボットアーム(図示せず)の先端部に取り付け、かしめ機(1)がロボットアームの動きによってワーク(13)の任意の位置で作動できるようにする。ロボットアームの動きは、コンピュータに制御され、かしめを行う位置とその位置に対応するワーク厚等の情報は予めコンピュータの記憶部に格納されている。この格納されたかしめ位置及びワーク厚等の情報を、かしめ機(1)の制御部に出力する。これにより、かしめ位置毎のワーク厚等の情報が自動的に制御部に入力されることになる。
【0027】
ワーク(13)の厚みを実測する場合には、例えば、以下の形態を採ることができる。
まず、ワーク押え部材(35)の下端とポンチ(2)の外筒体(7)の上端との距離(d1)を予め設定しておき、その値を制御部に予め記憶させておく。ワーク打ち抜き工程及びワーク変形工程からなるかしめ主要工程に入る前に、ステム(3)より先にワーク押え部材(35)がワーク(13)に接触し、このときワーク押え部材(35)がワーク(13)を押え付けるから、この時点で、ワーク押え部材(35)の始動位置から停止位置までの移動距離(d2)を各種センサ(図示せず)で計測する。
【0028】
その計測値は制御部へ出力される。制御部では、(d1)から(d2)を差し引く処理が行われる。その算出結果はワーク(13)全体の厚みの実測値(d3)とされる。この厚み実測値(d3)がワーク(3)の厚み条件として利用される。
【0029】
尚、この厚み実測値(d3)と、予め決められているワーク(13)全体の厚みを制御部で比較し、その差が許容範囲内であればポンチ(2)の皿深さを自動調整してかしめを行うが、その差が許容限度を越えていればアラームを出すようにすることも可能である。この場合、ワーク(13)の積層状態等に問題があることが考えられるので、かしめ主要工程に進んでワーク(13)を無駄にしてしまうことがなくなるという利点がある。
また、上記した厚み実測値(d3)と、調整されたポンチ(2)の皿深さやカム機構(15)の状態などを記憶媒体により保存しておけば、品質情報として有用なものとなる。
【0030】
ガイド板(21)は、第2カム溝(31)を有している。この第2カム溝(31)には、スライドブロック(29)の側面に設けられた従動片(26)が嵌め込まれている。スライドブロック(29)は、ステム(3)と共に移動する。
第2カム溝(31)は、ステム(3)の移動方向に沿って伸びる直線部(32)と、この直線部(32)の先端から湾曲状態で伸びる湾曲部(33)とからなる。スライドブロック(29)が前進して従動片(26)が湾曲部(33)に入るとガイド板(21)は回動し、これに伴い、第1節(16)がステム(3)の移動方向に対して直角な方向に移動する。これにより、第3節(18)は、第2節(17)を介して第1節(16)とは逆向きに移動する。スライダ(24)は、第3節(18)と同じ向きに移動する。
【0031】
次に、このかしめ機(1)の動作について説明する。
まず、ワーク押え部材(35)の下端とポンチ(2)の外筒体(7)の上端との距離(d1)を予め設定しておき、その値を制御部に記憶させておく。また、かしめ位置に対応して予め設定されたワーク厚やリベット全長等の情報を制御部に記憶させておく。ステム(3)の先端にリベット(6)を装着し、ポンチ(2)の上に、例えば3層に積層されたワーク(13)を載置する。制御部は、記憶した設定ワーク厚やリベット全長等の情報に基づいて各ガイド板(21)を前後方向に移動させる命令をガイド板移動装置(20)に与える。ガイド板移動装置(20)は、この命令に従ってガイド板(21)を移動させる。
【0032】
ガイド板(21)を移動させたら、ワーク押え部材(35)をステム(3)とともに前進させ、このワーク押え部材(35)の先端で上層ワーク(13)を押え付ける。このとき、ワーク押え部材(35)の始動から停止までの距離(d2)をセンサ(図示せず)で検出するとともに、その検出値(d2)をワーク押え部材(35)とポンチ(2)間の距離(d1)から差し引く処理を制御部で行なう。その算出結果(d3)をワーク(13)全体の厚みの実測値とする。この実測値、かしめ位置に対応して予め設定されたワーク厚やリベット全長などを基に、制御部はワーク(13)やリベット(6)の条件に応じた内筒体(8)及び中心軸体(10)の最適な後方停止位置を算出する。
【0033】
制御部は、厚み実測値と、かしめ位置に対応して予め設定された全ワーク厚等を比較し、その差が許容範囲内であればそのままかしめ主要工程に移行させる。一方、その差が許容限度を越えていれば、通常は、かしめ主要工程に移行させずにアラームを出させる。しかしながら、許容限度を越えていてもその度合いが小さく、ポンチ(2)の皿深さを調節することによってかしめが可能になるのであれば、ポンチ(2)の皿深さを自動調節し、かしめ主要工程に移行することも可能である。
【0034】
かしめ主要工程へ移行する許可が出たら、ステム(3)を駆動装置(34)(図1参照)によって更に前進させ、かしめ主要工程に移る。内筒体移動手段(11)及び中心軸体移動手段(12)は、ステム(3)の動きに連動し、リベット(6)がワーク(13)をある程度打ち抜くまでは内筒体(8)の先端、中心軸体(10)の隆起部(9)先端、及び外筒体(7)の先端を互いに同一平面上に位置させる(図6(a)参照)。リベット(6)が上層ワーク(13)をある程度打ち抜いたら、内筒体(8)と中心軸体(10)を個別に設定された後方所定位置まで移動させそこで停止させる。この時の内筒体(8)と中心軸体(10)の移動速度は、ステム(3)の移動速度に略合わせた速度とされる。これら内筒体(8)と中心軸体(10)がそれぞれの前記後方所定位置に到達したとき、中心軸体(10)の先端部周縁と内筒体(8)の先端が略同一平面上に位置する(図6(c)参照)。
【0035】
この一連の動作の間に、ワーク(13)はリベット(6)によってシールド状態で且つリベット(6)とワーク(13)の間及びワーク(13)同士の間に隙間が無い状態でかしめ締結される(図7参照)。かしめが完了したらステム(3)はワーク押え部材(35)とともに後退し、これに伴って内筒体(8)及び中心軸体(10)は元の位置に戻る。かしめられた部分は、内筒体(8)及び中心軸体(10)によって自動的に押し出される。
以上により、かしめ作業が完了する。
【0036】
このような一連の過程を経てかしめ作業が行われることにより、最下層のワーク(13)は、かしめ部が常に中心軸体(10)の隆起部(9)と内筒体(8)に支持される。大きな変形を必要とする部分は、かしめ変形がある程度進むと、中心軸体(10)の先端部周縁と略面一になるまで後退した内筒体(8)先端の前方の大きな凹部(図6(b)参照)内で自由度の高い状態でかしめ変形される。かしめの最終段階では、ワーク(13)はかしめ完了形状に対応した形状の凹部(図6(c)参照)内でかしめ変形される。従って、最下層のワーク(13)に無理な力が作用することがなく、これにより、確実にシールド状態で且つリベットとワークの間及びワーク同士の間に隙間が無い状態の強固なかしめ締結を行うことができる。
【0037】
また、制御部にワーク(13)の条件を予め入力しておくことで、ワーク(13)の板厚、積層枚数、材質が変化してもリベットの変更(全長が異なるリベットに交換)、ポンチの変更(皿径や皿深さが異なるポンチに交換)をせずに確実にシールド状態で且つリベットとワークの間及びワーク同士の間に隙間が無い状態の強固なかしめ締結を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、ワークの板厚、積層枚数、積層順序、材質等が変化しても、リベットの変更(全長が異なるリベットに交換)、ポンチの変更(皿径や皿深さが異なるポンチに交換)をせずに確実にシールド状態で且つリベットとワークの間及びワーク同士の間に隙間が無い状態の強固なかしめ締結を行うことができるセルフピアシングリベット用かしめ機及びこのかしめ機で用いられるポンチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセルフピアシングリベット用かしめ機を側面から見た部分断面図である。
【図2】図1に示すかしめ機をA方向から見た部分断面図である。
【図3】図1におけるポンチをA方向から見た拡大断面図である。
【図4】図1におけるポンチを側面から見た拡大断面図(内筒体移動手段を含む)である。
【図5】図1におけるポンチを側面から見た拡大断面図(中心軸体移動手段を含む)である。
【図6】ポンチの動作を工程順に示す断面図であり、(a)は、かしめの初期段階を示す図、(b)は、かしめの途中段階を示す図、(c)は、かしめの最終段階を示す図である。
【図7】本発明に係るかしめ機によりかしめ締結されたワークを示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・かしめ機
2・・・・・ポンチ
3・・・・・ステム
4・・・・・頭部
5・・・・・中空脚部
6・・・・・セルフピアシングリベット
7・・・・・外筒体
8・・・・・内筒体
9・・・・・隆起部
10・・・・中心軸体
11・・・・内筒体移動手段
12・・・・中心軸体移動手段
13・・・・ワーク
14・・・・リンク機構
15・・・・カム機構

Claims (4)

  1. 頭部と中空脚部とからなるセルフピアシングリベットの該中空脚部をかしめ変形させるポンチと、このポンチに向かって進退するステムとを備え、前記ポンチは、外筒体と、この外筒体の内周面に内接し該外筒体の前後方向に沿って移動可能な内筒体と、この内筒体の内周面に内接し該内筒体の前後方向に沿って移動可能で且つ先端部中央に隆起部を有する中心軸体とを備えるとともに、このポンチは、前記内筒体をその前後方向に移動させる内筒体移動手段と、前記中心軸体をその前後方向に移動させる中心軸体移動手段に連結され、これら各移動手段は前記ステムの動きに個別に連動し、前記リベットがワークをある程度打ち抜くまでは前記内筒体の先端、中心軸体の隆起部先端、及び外筒体の先端を互いに略同一平面上に位置させ、前記リベットがワークをある程度打ち抜いたら、前記内筒体と中心軸体を個別に設定された後方所定位置まで移動させそこで停止させると共にこの時の内筒体と中心軸体の移動速度は前記ステムの移動速度に略合わせた速度とされ、これら内筒体と中心軸体がそれぞれの前記所定位置に到達したとき、前記中心軸体の先端部周縁と前記内筒体の先端が略同一平面上に位置することを特徴とするセルフピアシングリベット用かしめ機。
  2. 前記内筒体移動手段及び中心軸体移動手段はそれぞれ、前記ステムの動きを前記内筒体或いは中心軸体の前後方向の動きに変換するリンク機構及びカム機構から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のセルフピアシングリベット用かしめ機。
  3. 前記内筒体の後方停止位置及び前記中心軸体の後方停止位置を、前記ワークの厚み或いはリベットの全長のうちの少なくともいずれか一方の条件に応じて設定・変更する停止位置設定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のセルフピアシングリベット用かしめ機。
  4. 頭部と中空脚部とからなるセルフピアシングリベットの該中空脚部をかしめ変形させるポンチであって、このポンチは、外筒体と、この外筒体の内周面に内接し該外筒体の前後方向に沿って移動可能な内筒体と、この内筒体の内周面に内接し該内筒体の前後方向に沿って移動可能で且つ先端部中央に隆起部を有する中心軸体とを備え、前記内筒体は、このポンチに連結された内筒体移動手段によって前後方向に移動され、前記中心軸体は、このポンチに連結された中心軸体移動手段によって移動され、これら各移動手段は前記ステムの動きに個別に連動し、前記リベットがワークをある程度打ち抜くまでは前記内筒体の先端、中心軸体の隆起部先端、及び外筒体の先端を互いに略同一平面上に位置させ、前記リベットがワークをある程度打ち抜いたら、前記内筒体と中心軸体を個別に設定された後方所定位置まで移動させると共にこの時の内筒体と中心軸体の移動速度は前記ステムの移動速度に略合わせた速度とされ、これら内筒体と中心軸体がそれぞれの前記所定位置に到達したとき、前記中心軸体の先端部周縁と前記内筒体の先端が略同一平面上に位置することを特徴とするポンチ。
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