JP2018001247A - 摩擦攪拌点接合装置及びその運転方法 - Google Patents

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雅昭 平野
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Abstract

【課題】母材にクラッド層が設けられている被接合物を摩擦攪拌点接合方法により接合を行っても、良好な耐食性を実現し得る、摩擦攪拌点接合装置を提供することを目的とする。【解決手段】円柱状に形成され、軸線周りの回転と該軸線に沿った方向への進退移動とが可能なように構成されているツールと、円筒状に形成され、その外周面に内周面と連通するように形成され、金属材料15を供給するためのスリット孔14が配設され、軸線方向に進退移動可能に構成されているクランプ部材13と、を備える、摩擦攪拌点接合装置。【選択図】図1

Description

本発明は、摩擦攪拌点接合装置及びその運転方法に関する。
自動車、鉄道車両、航空機等の輸送機器においては、金属材料を結合するときには、抵抗スポット溶接又はリベット接合等が用いられていた。しかしながら、近年では、摩擦熱を利用して金属材料を接合する方法(摩擦攪拌点接合方法)が注目されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−196682号公報
母材にクラッド層が設けられている被接合物を摩擦攪拌点接合方法により接合を行うと、クラッド層がピン部材とショルダ部材(以下、これらをツールという)により攪拌されて、母材内部に入り込み、接合部表面に母材が露出して、接合部表面の耐食性が低減するという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、母材にクラッド層が設けられている被接合物を摩擦攪拌点接合方法により接合を行っても、良好な耐食性を実現し得る、摩擦攪拌点接合装置及びその運転方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明に係る摩擦攪拌点接合装置は、被接合物を摩擦熱で軟化させ、攪拌することにより接合する摩擦攪拌点接合装置であって、円柱状に形成され、軸線周りの回転と該軸線に沿った方向への進退移動とが可能なように構成されているツールと、円筒状に形成され、その外周面に内周面と連通するように形成されているスリット孔が配設され、前記軸線方向に進退移動可能に構成されているクランプ部材と、を備える。
これにより、母材にクラッド層が設けられている被接合物を摩擦攪拌点接合方法によって接合を行う場合に、被接合物を接合後に、スリット孔からクラッド層を構成する金属材料を被接合物の表面に供給して、被接合物の接合部分表面に当該金属材料を圧着させることで、クラッド層を形成し、良好な耐食性を実現し得る。
また、本発明に係る摩擦攪拌点接合装置の運転方法は、被接合物を摩擦熱で軟化させ、攪拌することにより接合する摩擦攪拌点接合装置の運転方法であって、前記摩擦攪拌点接合装置は、円柱状に形成され、軸線周りの回転と該軸線に沿った方向への進退移動とが可能なように構成されているツールと、円筒状に形成され、その外周面に内周面と連通するように形成され、金属材料を供給するためのスリット孔が配設され、前記軸線方向に進退移動可能に構成されているクランプ部材と、前記ツールを前記軸線周りに回転させる回転駆動器と、前記ツールを前記軸線に沿って進退移動させる工具駆動器と、を備え、前記ツールの先端部が前記被接合物を押圧し、かつ、前記ツールが前記軸線周りに回転するように、前記工具駆動器及び前記回転駆動器が駆動して、前記被接合物を接合する(A)と、前記ツールが前記軸線周りに回転し、前記ツールの先端部が前記スリット孔から供給された前記金属材料を介して前記被接合物を押圧し、前記金属材料を前記被接合物の表面に圧着させる(B)と、を備える。
これにより、母材にクラッド層が設けられている被接合物を摩擦攪拌点接合方法によって接合を行う場合に、被接合物を接合後に、スリット孔からクラッド層を構成する金属材料を被接合物の表面に供給して、被接合物の接合部分表面に当該金属材料を圧着させることで、クラッド層を再形成し、良好な耐食性を実現し得る。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施形態の詳細な説明から明らかにされる。
本発明に係る摩擦攪拌点接合装置及びその運転方法によれば、母材にクラッド層が設けられている被接合物を摩擦攪拌点接合方法により接合を行う場合に、被接合物を接合後に、スリット孔からクラッド層を構成する金属材料を被接合物の表面に供給して、被接合物の接合部分表面に当該金属材料を圧着させることで、クラッド層を再形成し、良好な耐食性を実現し得る。
図1は、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、図1に示す摩擦攪拌点接合装置の制御構成を模式的に示すブロック図である。 図3Aは、図1に示す摩擦攪拌点接合装置による摩擦攪拌点接合の各工程の一例を模式的に示す工程図である。 図3Bは、図1に示す摩擦攪拌点接合装置による摩擦攪拌点接合の各工程の一例を模式的に示す工程図である。 図3Cは、図1に示す摩擦攪拌点接合装置による摩擦攪拌点接合の各工程の一例を模式的に示す工程図である。 図4は、図3に示す摩擦攪拌点接合の各工程におけるピン部材の先端部、ショルダ部材の先端部、及びツール平均位置Txを模式的に表すグラフである。 図5は、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、全ての図面において、本発明を説明するために必要となる構成要素を抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している場合がある。さらに、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置は、被接合物を摩擦熱で軟化させ、攪拌することにより接合する摩擦攪拌点接合装置であって、円柱状に形成され、軸線周りの回転と該軸線に沿った方向への進退移動とが可能なように構成されているツールと、円筒状に形成され、その外周面に内周面と連通するように形成されているスリット孔が配設され、前記軸線方向に進退移動可能に構成されているクランプ部材とを備える態様を例示するものである。
以下、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置の一例について、詳細に説明する。
[摩擦攪拌点接合装置の構成]
図1は、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置の概略構成を示す模式図である。なお、図1においては、図における上下方向を摩擦攪拌点接合装置における上下方向として表している。
図1に示すように、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置50は、ピン部材11、ショルダ部材12、工具固定器52、工具駆動器53、クランプ部材13、裏当て支持部55、裏当て部材56、及び回転駆動器57を備えている。
ピン部材11及びショルダ部材12(以下、ツールということもある)は、工具固定器52により支持されており、工具駆動器53によって、上下方向に進退駆動される。ピン部材11、ショルダ部材12、工具固定器52、工具駆動器53及びクランプ部材13は、C型ガン(C型フレーム)で構成される裏当て支持部55の上部に設けられている。また、裏当て支持部55の下部には、裏当て部材56が設けられている。ピン部材11及びショルダ部材12(ツール)と、裏当て部材56と、は互いに対向する位置で裏当て支持部55に取り付けられている。なお、ピン部材11及びショルダ部材12と、裏当て部材56と、の間には、被接合物60が配置される。
工具固定器52は、回転工具固定器521及びクランプ固定器522から構成されており、工具駆動器53は、ピン駆動器531、ショルダ駆動器532、及びクランプ駆動器41から構成されている。また、クランプ部材13は、クランプ駆動器41を介してクランプ固定器522に固定されている。なお、クランプ駆動器41は、スプリングにより構成されている。
ピン部材11は、略円筒形又は略円柱形に形成されていて、図1には、詳細に図示されないが、回転工具固定器521により支持されている。また、ピン部材11は、回転駆動器57により、ピン部材11の軸心に一致する軸線Xr(回転軸)周りに回転し、ピン駆動器531により、矢印P1方向、すなわち軸線Xr方向(図1では上下方向)に沿って、進退移動可能に構成されている。
ショルダ部材12は、中空を有する略円筒状に形成されていて、回転工具固定器521により支持されている。ショルダ部材12の中空内には、ピン部材11が内挿されている。換言すると、ショルダ部材12は、ピン部材11の外周面を囲むように配置されている。また、ショルダ部材12は、回転駆動器57により、ピン部材11と同一の軸線Xr周りに回転し、ショルダ駆動器532により、矢印P2方向、すなわち軸線Xr方向に沿って進退移動可能に構成されている。
このように、ピン部材11及びショルダ部材12は、本実施の形態ではいずれも同一の回転工具固定器521によって支持され、いずれも回転駆動器57により軸線Xr周りに一体的に回転する。さらに、ピン部材11及びショルダ部材12は、ピン駆動器531及びショルダ駆動器532により、それぞれ軸線Xr方向に沿って進退移動可能に構成されている。なお、本実施の形態1においては、ピン部材11は単独で進退移動可能であるとともに、ショルダ部材12の進退移動に伴っても進退移動可能となっているが、ピン部材11及びショルダ部材12がそれぞれ独立して進退移動可能に構成されてもよい。
クランプ部材13は、ショルダ部材12と同様に、中空を有する円筒状に形成されていて、その軸心が軸線Xrと一致するように設けられている。また、クランプ部材13の外周面には、内周面と連通するスリット孔14が配設されている。スリット孔14は、金属材料15が供給されるように構成されていて、その開口面積は、金属材料15が挿通できるように形成されている。
また、スリット孔14は、被接合物60を接合するときに、ピン部材11及びショルダ部材12が移動する領域(図4参照)よりも、クランプ部材13の基端部側(図1では、上側)に配設されている。具体的には、スリット孔14は、例えば、クランプ部材13の先端部13aから被接合物60の厚み寸法よりも高い位置に配設されていてもよい。
これにより、被接合物60を接合するときに形成される塑性流動部60a(図3A及び図3B参照)がスリット孔14内に侵入することを抑制することができ、被接合物60の接合部分の外観品質等を充分に担保することができ、良好な接合品質を実現し得る。
金属材料15は、被接合物60であるクラッド材61、62の表面に形成されているクラッド層61a、62aを構成する金属(金属合金)が用いられる。金属材料15としては、例えば、アルミニウム(純度99%以上、または7000系アルミニウム合金等)を用いてもよい。また、金属材料15の形状としては、例えば、箔状(リボン状)であってもよく、ワイヤ状であってもよく、粉末状であってもよい。
なお、本実施の形態1においては、金属材料15は、金属材料供給器21により、スリット孔14からクランプ部材13の中空内に供給される。金属材料供給器21は、例えば、ベルト、ローラ、ローラを駆動する駆動器(例えば、モータ、ゼンマイ、空気エンジン等)で構成されていて、金属材料15を搬送することで、クランプ部材13の中空内に供給するように構成されている。
また、クランプ部材13の中空内には、ショルダ部材12が内挿されている。すなわち、ピン部材11の外周面を囲むように、略円筒状のショルダ部材12が配置されていて、ショルダ部材12の外周面を囲むように略円筒状のクランプ部材13が配置されている。換言すれば、クランプ部材13、ショルダ部材12及びピン部材11が、それぞれ同軸芯状の入れ子構造となっている。
さらに、クランプ部材13は、被接合物60を一方の面(表面)から押圧するように構成されている。クランプ部材13は、上述したように、本実施の形態1においては、クランプ駆動器41を介してクランプ固定器522に支持されている。クランプ駆動器41は、クランプ部材13を裏当て部材56側に付勢するように構成されている。
なお、クランプ駆動器41は、本実施の形態1においては、スプリングで構成したが、これに限定されるものではない。クランプ駆動器41は、クランプ部材13に付勢を与えたり加圧力を与えたりする構成であればよく、例えば、ガス圧、油圧、サーボモータ等を用いた機構も好適に用いることができる。
クランプ固定器522には、回転駆動器57を介して、回転工具固定器521が支持されている。そして、クランプ部材13(クランプ駆動器41及びクランプ固定器522を含む)は、ショルダ駆動器532によって、矢印P3方向(矢印P1及びP2と同方向)に進退可能に構成されている。
すなわち、本実施の形態1においては、クランプ駆動器41及びショルダ駆動器532が、クランプ部材駆動器を構成する。なお、クランプ部材駆動器は、ショルダ駆動器532によらず独立して、クランプ部材13を進退移動可能に駆動する駆動器により構成されてもよい。
ピン部材11、ショルダ部材12、及びクランプ部材13は、それぞれ先端部11a、先端部12a、及び先端部13aを備えている。また、ピン部材11、ショルダ部材12、及びクランプ部材13は、工具駆動器53により進退移動することで、先端部11a、先端部12a、及び先端部13aは、それぞれ、被接合物60の表面に当接する。
裏当て部材56は、本実施の形態1においては、平板状の被接合物60の裏面を当接するように平坦な面(支持面56a)により、支持するように構成されている。裏当て部材56は、摩擦攪拌点接合を実施できるように被接合物60を適切に支持することができるものであれば、その構成は特に限定されない。裏当て部材56は、例えば、複数の種類の形状を有する裏当て部材56が別途準備され、被接合物60の種類に応じて、裏当て支持部55から外して交換できるように構成されてもよい。
なお、本実施の形態1におけるピン部材11、ショルダ部材12、工具固定器52、工具駆動器53、裏当て支持部55、及び回転駆動器57の具体的な構成は、前述した構成に限定されず、広く摩擦攪拌接合の分野で公知の構成を好適に用いることができる。例えば、工具駆動器53を構成するピン駆動器531及びショルダ駆動器532は、本実施の形態では、いずれも摩擦攪拌接合の分野で公知のモータ及びギア機構等から構成されているが、これに限定されない。
また、裏当て支持部55は、本実施の形態1においては、C型ガンで構成されているが、これに限定されない。裏当て支持部55は、ピン部材11及びショルダ部材12を進退移動可能に支持するとともに、ピン部材11及びショルダ部材12に対向する位置に裏当て部材56を支持することができれば、どのように構成されていてもよい。
さらに、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置50は、摩擦攪拌点接合用ロボット装置(図示せず)に配設される形態を採用している。具体的には、裏当て支持部55が、ロボット装置のアームの先端に取り付けられている。このため、裏当て支持部55も摩擦攪拌点接合用ロボット装置に含まれるとみなすことができる。裏当て支持部55及びアームを含めて、摩擦攪拌点接合用ロボット装置の具体的な構成は特に限定されず、多関節ロボット等、摩擦攪拌接合の分野で公知の構成を好適に用いることができる。
なお、摩擦攪拌点接合装置50(裏当て支持部55を含む)は、摩擦攪拌点接合用ロボット装置に適用される場合に限定されるものではなく、例えば、NC工作機械、大型のCフレーム、及びオートリベッター等の公知の加工用機器にも好適に適用することができる。
また、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置50は、二対以上のロボットが、摩擦攪拌点接合装置50における裏当て部材56以外の部分と、裏当て部材56と、を正対させるように構成されていてもよい。さらに、摩擦攪拌点接合装置50は、被接合物60に対して安定して摩擦攪拌点接合を行うことが可能であれば、被接合物60を手持ち型にする形態を採用してもよく、ロボットを被接合物60のポジショナーとして用いる形態を採用してもよい。
[摩擦攪拌点接合装置の制御構成]
次に、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置50の制御構成について、図2を参照して具体的に説明する。
図2は、図1に示す摩擦攪拌点接合装置の制御構成を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、摩擦攪拌点接合装置50は、制御器51、金属材料供給器21、記憶器31、及び入力器32を備えている。
記憶器31は、各種データを読み出し可能に記憶するものであり、記憶器31としては、公知のメモリ、ハードディスク等の記憶装置等で構成される。記憶器31は、単一である必要はなく、複数の記憶装置(例えば、ランダムアクセスメモリ及びハードディスクドライブ)として構成されてもよい。具体的には、記憶器31は、例えば、その一部がマイクロコンピュータの内部メモリとして構成されてもよいし、独立したメモリとして構成されてもよい。
なお、記憶器31には、データが記憶され、制御器51以外からデータの読み出しが可能となっていてもよいし、制御器51以外からデータの書き込みが可能になっていてもよいことは言うまでもない。
入力器32は、制御器51に対して、摩擦攪拌点接合の制御に関する各種パラメータ、その他のデータ、あるいは、摩擦攪拌点接合の開始指令等を入力可能とするものであり、キーボード、タッチパネル、ボタンスイッチ群等の公知の入力装置で構成されている。本実施の形態1では、少なくとも、被接合物60の接合条件、例えば、被接合物60の厚み、材質等のデータが入力器32により入力可能となっている。
制御器51は、摩擦攪拌点接合装置50を構成する各部材(各機器)を制御するように構成されている。具体的には、制御器51は、マイクロコンピュータで構成されていて、CPUが、記憶器31に格納された所定の制御プログラムを読み出し、これを実行することにより、工具駆動器53及び回転駆動器57の動作に関する演算を行うように構成されている。
これにより、ピン部材11及びショルダ部材12の進出移動又は後退移動の切り替え、進退移動時のピン部材11及びショルダ部材12における、先端位置の制御、移動速度、及び移動方向等を制御することができる。
また、制御器51は、ツールの被接合物60を押圧する押圧力、ツールの回転数、及びツールの作動時間を制御することができる。そして、制御器51は、被接合物60の接合後に、金属材料15の切片15aを被接合物60の接合部の表面に圧着させるときに、ツールが被接合物60を押圧する押圧力を被接合物60の接合時における押圧力に比して、低減してもよく、ツールの回転数を被接合物60の接合時における回転数に比して、低減してもよく、ツールの作動時間を被接合物60の接合時におけるツールの作動時間に比して、低減してもよい。
すなわち、制御器51は、被接合物60の接合後に、金属材料15の切片15aを被接合物60の接合部の表面に圧着させるときに、ツールの押圧力、回転数、及び作動時間からなるパラメータ群のうち、少なくとも1つのパラメータが、被接合物60の接合時よりも小さくなるように、工具駆動器53及び/又は回転駆動器57を制御してもよい。このとき、制御器51は、他のパラメータについては、被接合物60の接合時と同等となるように、工具駆動器53及び/又は回転駆動器57を制御してもよい。
なお、制御器51は、単独の制御器で構成される形態だけでなく、複数の制御器が協働して、摩擦攪拌点接合装置50の制御を実行する制御器群で構成される形態であっても構わない。
[摩擦攪拌点接合装置の動作(摩擦攪拌点接合装置の運転方法)]
次に、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置50の運転方法について、説明する。より詳細には、摩擦攪拌点接合装置50を用いて実施される摩擦攪拌点接合方法の具体的な工程について、図3A〜図3C、図4、及び図5を参照して具体的に説明する。なお、図3A〜図3Cにおいては、被接合物60として、母材61b、62bのそれぞれの一方の主面にクラッド層61a、62aが形成された、2枚のクラッド材61、62を用い、これらを重ねて点接合にて連結する場合を例に挙げている。
図3A〜図3Cは、図1に示す摩擦攪拌点接合装置による摩擦攪拌点接合の各工程の一例を模式的に示す工程図である。図4は、図3に示す摩擦攪拌点接合の各工程におけるピン部材の先端部、ショルダ部材の先端部、及びツール平均位置Txを模式的に表すグラフである。図5は、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置の動作の一例を示すフローチャートである。
なお、図3A〜図3Cにおいては、摩擦攪拌点接合装置の一部を省略し、矢印rは、ピン部材11及びショルダ部材12の回転方向を示し、ブロック矢印Fは、クラッド材61、62に加えられる力の方向を示す。また、裏当て部材56からもクラッド材61、62に対して力が加えられているが、説明の便宜上、図3A〜図3Cには図示していない。さらに、ショルダ部材12には、ピン部材11及びクランプ部材13との区別を明確にするために、網掛けのハッチングを施している。
また、図4においては、被接合物60の表面60cと裏面60dの位置、及びクラッド材61とクラッド材62の接触面の位置を一点鎖線で示している。また、図4に示す工程(1)〜(8)は、図3A〜図3Cに示す工程(1)〜(8)に対応している。
まず、作業者が裏当て部材56の上面に被接合物60を載置する。ついで、作業者が入力器32を操作して、制御器51に被接合物60の接合実行を入力する、又は、ピン部材11、ショルダ部材12、及びクランプ部材13が、被接合物60を接合する所定の位置に移動する(図5に示すスタート)と、制御器51は、工具駆動器53を駆動させてクランプ部材13を被接合物60に接近させ、クランプ部材13の先端部13a(図3A〜図3Cには図示せず)を被接合物60の表面60cに当接させる(図3Aと図4の工程(1)、及び図5に示すステップS101;処理(A))。
これにより、クランプ部材13と裏当て部材56とでクラッド材61、62が挟み込まれ、クランプ駆動器41の収縮により、クランプ部材13が被接合物60の表面60c側に付勢され、クランプ力が発生する。
次に、制御器51は、回転駆動器57を駆動させて、ピン部材11及びショルダ部材12を所定の回転数(例えば、1600〜2160rpm)で回転させた状態で、工具駆動器53を駆動させて、ピン部材11及びショルダ部材12を被接合物60に接近させ、ピン部材11の先端部11a及びショルダ部材12の先端部12aを回転させながら被接合物60の表面60cに当接させる(図5に示すステップS102;処理(A))。
このとき、制御器51は、ピン部材11、ショルダ部材12、及びクランプ部材13が予め設定された所定の押圧力(例えば、3000N〜8000Nの範囲に含まれる所定値)で被接合物60を押圧するように、工具駆動器53を制御する。
また、この状態では、ピン部材11及びショルダ部材12共に進退移動しないので、被接合物60の表面60cを「予備加熱」することになる。これにより、クラッド材61の当接領域における金属材料が摩擦により発熱することで軟化し、被接合物60の表面60c近傍に塑性流動部60aが生じる(図3Aと図4の工程(2))。
なお、本実施の形態1においては、制御器51は、工具駆動器53を駆動させた後に、回転駆動器57を駆動させる形態を採用したが、これに限定されない。例えば、制御器51は、回転駆動器57を駆動させた後に、工具駆動器53を駆動させる形態を採用してもよい。また、例えば、制御器51は、工具駆動器53を駆動させて、ピン部材11、ショルダ部材12、及びクランプ部材13が被接合物60に接触した後に、回転駆動器57を駆動させる形態を採用してもよい。
次に、ピン部材11又はショルダ部材12が所定の動作をするように、工具駆動器53を制御する(図5に示すステップS103;処理(A))。具体的には、制御器51は、所定の制御プログラムに従って、工具駆動器53を制御する。
このとき、制御器51は、ピン部材11の先端面の断面積をAp、ショルダ部材12の先端面の断面積をAsとし、ピン部材11の圧入深さをPp、ショルダ部材12の圧入深さをPsとしたときに、式(1)で定義されるツール平均位置Txの絶対値を小さくするように、工具駆動器53を制御することが好ましく、ツール平均位置Tx=0となるように、工具駆動器53を制御することがより好ましい。
Ap・Pp+As・Ps=Tx・・・(1)
なお、「ツール平均位置Tx=0」とは、ツール平均位置Txが±0である状態(Tx≒0)をいい、ピン部材11の断面積Ap、ショルダ部材12の断面積As、ピン部材11の圧入深さPp、及びショルダ部材12の圧入深さPsの単位、有効数字、その他の諸条件に基づいてTx=0と見なすことができる状態をいう。したがって、摩擦攪拌点接合装置50の構成又は用途等の諸条件によっては、ツール平均位置Tx=0にまで小さくする必要はなく、良好な制御が可能になるのであれば、実用上でツール平均位置Txの絶対値をできる限り小さい値とすればよい。
より詳細には、制御器51は、ピン駆動器531及び/又はショルダ駆動器532(図1参照)を制御して、ピン部材11を被接合物60の表面60cから後退させることで、ショルダ部材12を被接合物60の表面60cからさらに内部に進入(圧入)させる(図3Aと図4の工程(3))。このとき、金属材料の軟化部位は、上側のクラッド材61から下側のクラッド材62にまで及び、塑性流動部60aの領域が増加する。
次に、制御器51は、ピン駆動器531を制御して、後退させたピン部材11を徐々にクラッド材61に進入(圧入)させる。これに伴って、ショルダ部材12がクラッド材61から後退する(図3Bと図4の工程(4))。なお、当該工程(4)は、後述する工程(5)によって被接合物60の表面60cが充分整形される場合には、実行されなくともよい。
そして、制御器51は、工程(3)から工程(5)へ移行する場合には、ピン駆動器531を制御して、ピン部材11を徐々に進入させる。一方、制御器51は、工程(3)から工程(4)を経て工程(5)へ移行する場合には、ピン駆動器531を制御して、ピン部材11を徐々に引き込ませる。このとき、ピン部材11又はショルダ部材12は、いずれも引き込み動作中であっても、その先端による加圧力は維持されている(図3Aの工程(3)の矢印F及び図3Bの工程(4)の矢印F)。
このため、ショルダ部材12が引き込まれる場合には、ピン部材11による回転及び押圧が維持されているので、塑性流動部60aの軟化した金属材料は、ピン部材11の直下からショルダ部材12の直下に流動し、ショルダ部材12の圧入により生じた凹部が埋め戻されていく。
一方、ピン部材11が引き込まれる場合には、ショルダ部材12による回転及び押圧が維持されているので、塑性流動部60aの軟化した金属材料は、ショルダ部材12の直下からピン部材11の直下に流動し、その結果、ピン部材11の圧入により生じた凹部が埋め戻されていく。
次に、制御器51は、工具駆動器53を制御して、ピン部材11の先端部11a及びショルダ部材12の先端部12aを、互いに段差がほとんど生じない程度に合わせる(面一とする)(図3Bと図4の工程(5))。これにより、被接合物60の表面60cが整形され、実質的な凹部が生じない程度の略平坦な面が得られる。
次に、制御器51は、工具駆動器53を制御して、ピン部材11及びショルダ部材12を被接合物60から離間させる(図3Bと図4の工程(6)、及び図5に示すステップS104;処理(B1))。具体的には、制御器51は、ピン部材11の先端部11a及びショルダ部材12の先端部12aが、スリット孔14よりもクランプ部材13の基端部側に位置するように、ピン部材11及びショルダ部材12を移動させる。
これにより、ピン部材11及びショルダ部材12の当接による回転(及び押圧)はクラッド材61、62に加えられなくなるので、クラッド材61、62の双方に及ぶ塑性流動部60aでは、塑性流動が停止し、接合部60bとなる。このようにして、2枚のクラッド材61、62は接合部60bによって連結(接合)される。
しかしながら、クラッド材61のクラッド層61aが母材内部に入り込み、接合部表面に母材が露出し、接合部表面の耐食性が低減する。このため、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置50では、以下の動作を実行する。
制御器51は、金属材料供給器21を制御して、金属材料15をスリット孔14からクランプ部材13の中空内に供給させる(図3Bと図4の工程(6)、及び図5に示すステップS105;処理(B2))。
次に、制御器51は、ピン部材11及びショルダ部材12の回転数を低減するように、回転駆動器57を制御する(図5に示すステップS106;処理(B3))。換言すると、制御器51は、被接合物60の接合時における回転数(ステップS102で規定した回転数)よりも少ない回転数となるように、回転駆動器57を制御する。制御器51は、例えば、ピン部材11及びショルダ部材12の回転数が、1600〜2160rpmとなるように、回転駆動器57を制御してもよい。
次に、制御器51は、工具駆動器53を駆動させて、ピン部材11及びショルダ部材12を被接合物60に接近させる。これにより、クランプ部材13の中空内に供給された金属材料15の一部(切片15a)が、ピン部材11及びショルダ部材12により切断されて、被接合物60の表面60cに配置される。
そして、工具駆動器53がさらに駆動することにより、ピン部材11の先端部11a及びショルダ部材12の先端部12aが、切片15aを介して、被接合物60の表面60cに当接する(図3Cと図4の工程(7)、及び図5に示すステップS107;処理(B3))。このとき、制御器51は、ピン部材11及びショルダ部材12が、被接合物60の接合時における押圧力(上記所定の押圧力)よりも小さい押圧力で被接合物60を押圧するように、工具駆動器53を制御する。制御器51は、例えば、ピン部材11及びショルダ部材12の押圧力が、1〜3Nとなるように、工具駆動器53を制御してもよい。
これにより、切片15aは、高速で回転するピン部材11及びショルダ部材12により、薄く均一に引き延ばされると同時に、摩擦熱とピン部材11及びショルダ部材12の加圧力により、切片15aを構成する金属材料が被接合物60の表面60cに圧着されて、表面60cにクラッド層が形成される。
次に、制御器51は、所定時間が経過すると(図5に示すステップS108でYes)、工具駆動器53を制御して、ピン部材11、ショルダ部材12、及びクランプ部材13を被接合物60から離間させる(図5に示すステップS109)。ここで、所定時間は、被接合物60の接合時にピン部材11及びショルダ部材12を駆動している時間よりも短い時間であり、例えば、0.5〜1.0秒であってもよい。
次に、制御器51は、回転駆動器57を制御して、ピン部材11及びショルダ部材12の回転を停止させ、一連の摩擦攪拌点接合(被接合物60の接合工程)を終了させる(図3Cと図4の工程(8)、及び図5のステップS110)。
このように、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置50では、母材にクラッド層が設けられている被接合物60を摩擦攪拌点接合方法によって接合を行う場合に、被接合物60を接合後に、スリット孔14からクラッド層61aを構成する金属材料15を被接合物60の表面60cに供給して、被接合物60の表面60cに金属材料15を圧着させることで、クラッド層61aを形成する。このため、接合後の被接合物60は、良好な耐食性を実現し得る。
なお、本実施の形態1に係る摩擦攪拌点接合装置50においては、処理(B3)において、被接合物60を押圧する押圧力、ツールの回転数、及びツールの作動時間が、被接合物60の接合時に比して、低減するように、制御器51が工具駆動器53及び回転駆動器57を制御する形態を採用したが、これに限定されない。制御器51は、処理(B3)において、被接合物60を押圧する押圧力、ツールの回転数、及びツールの作動時間からなるパラメータ群のうち、少なくとも1つのパラメータが、被接合物60の接合時よりも小さくなるように、工具駆動器53及び/又は回転駆動器57を制御すればよく、いずれかのパラメータが、被接合物60の接合時よりも小さければ、他のパラメータが、被接合物60の接合時と同等となるように、工具駆動器53及び/又は回転駆動器57を制御してもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の形態を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の要旨を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明の摩擦攪拌点接合装置及びその運転方法は、母材にクラッド層が設けられている被接合物を摩擦攪拌点接合方法により接合を行っても、良好な耐食性を実現し得るため、有用である。
11 ピン部材
11a 先端部
12 ショルダ部材
12a 先端部
13 クランプ部材
13a 先端部
14 スリット孔
15 金属材料
15a 切片
21 金属材料供給器
31 記憶器
32 入力器
41 クランプ駆動器
50 摩擦攪拌点接合装置
51 制御器
52 工具固定器
53 工具駆動器
55 支持部
56 裏当て部材
56a 支持面
57 回転駆動器
60 被接合物
60a 塑性流動部
60b 接合部
60c 表面
61 クラッド材
61a クラッド層
61b 母材
62 クラッド材
62a クラッド層
62b 母材
521 回転工具固定器
522 クランプ固定器
531 ピン駆動器
532 ショルダ駆動器

Claims (8)

  1. 被接合物を摩擦熱で軟化させ、攪拌することにより接合する摩擦攪拌点接合装置であって、
    円柱状に形成され、軸線周りの回転と該軸線に沿った方向への進退移動とが可能なように構成されているツールと、
    円筒状に形成され、その外周面に内周面と連通するように形成され、金属材料を供給するためのスリット孔が配設され、前記軸線方向に進退移動可能に構成されているクランプ部材と、を備える、摩擦攪拌点接合装置。
  2. 前記ツールを前記軸線周りに回転させる回転駆動器と、
    前記ツールを記軸線に沿って進退移動させる工具駆動器と、
    前記工具駆動器及び前記回転駆動器を制御して、前記ツールの先端部が前記被接合物を押圧しながら、前記ツールを前記軸線周りに回転させて、前記被接合物を接合させる(A)と、前記回転駆動器を制御して、前記ツールを前記軸線周りに回転させ、前記工具駆動器を制御して、前記ツールの先端部が前記スリット孔から供給された前記金属材料を介して前記被接合物を押圧し、前記金属材料を前記被接合物の表面に圧着させる(B)と、を実行するように構成されている制御器と、を備える、請求項1に記載の摩擦攪拌点接合装置。
  3. 前記スリット孔から金属材料を前記クランプ部材の中空内に供給させる金属材料供給器をさらに備え、
    前記制御器は、前記(B)において、前記工具駆動器を制御して、前記ツールの先端部を前記スリット孔が設けられている領域よりも前記クランプの基端部側に位置させる(B1)と、前記金属材料供給器を制御して、前記金属材料を前記クランプ部材の中空内に供給させる(B2)と、前記回転駆動器を制御して、前記ツールを前記軸線周りに回転させ、前記工具駆動器を制御して、前記ツールの先端部が前記スリット孔から供給された前記金属材料を介して前記被接合物を押圧し、前記金属材料を前記被接合物の表面に圧着させる(B3)と、実行するように構成されている、請求項2に記載の摩擦攪拌点接合装置。
  4. 前記制御器は、前記(B)における前記被接合物を押圧する押圧力、前記ツールの回転数、及び前記ツールの作動時間からなるパラメータ群のうち、少なくとも1つのパラメータが、前記(A)を実行するときよりも小さくなるように前記工具駆動器及び/又は前記回転駆動器を制御する、請求項2又は3に記載の摩擦攪拌点接合装置。
  5. 前記スリット孔は、前記被接合物を接合するときに前記ツールの先端部が移動する領域よりも、前記クランプ部材の基端部側に配設されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の摩擦攪拌点接合装置。
  6. 被接合物を摩擦熱で軟化させ、攪拌することにより接合する摩擦攪拌点接合装置の運転方法であって、
    前記摩擦攪拌点接合装置は、
    円柱状に形成され、軸線周りの回転と該軸線に沿った方向への進退移動とが可能なように構成されているツールと、円筒状に形成され、その外周面に内周面と連通するように形成され、金属材料を供給するためのスリット孔が配設され、前記軸線方向に進退移動可能に構成されているクランプ部材と、
    前記ツールを前記軸線周りに回転させる回転駆動器と、
    前記ツールを前記軸線に沿って進退移動させる工具駆動器と、を備え、
    前記ツールの先端部が前記被接合物を押圧し、かつ、前記ツールが前記軸線周りに回転するように、前記工具駆動器及び前記回転駆動器が駆動して、前記被接合物を接合する(A)と、
    前記ツールが前記軸線周りに回転し、前記ツールの先端部が前記スリット孔から供給された前記金属材料を介して前記被接合物を押圧し、前記金属材料を前記被接合物の表面に圧着させる(B)と、を備える、摩擦攪拌点接合装置の運転方法。
  7. 前記(B)は、
    前記ツールの先端部が、前記スリット孔が設けられている領域よりも前記クランプの基端部側に位置するように前記工具駆動器が駆動する(B1)と、
    金属材料を前記クランプ部材の中空内に供給する(B2)と、
    前記ツールを前記軸線周りに回転するように前記回転駆動器が駆動し、前記ツールの先端部が前記金属材料を介して前記被接合物を押圧するように前記工具駆動器が駆動する(B3)と、を備える、請求項6に記載の摩擦攪拌点接合装置の運転方法。
  8. 前記(B)において、前記被接合物を押圧する押圧力、前記ツールの回転数、及び前記ツールの作動時間からなるパラメータ群のうち、少なくとも1つのパラメータが、前記(A)を実行するときよりも小さくなるように前記工具駆動器及び/又は前記回転駆動器が駆動する、請求項6又は7に記載の摩擦攪拌点接合装置の運転方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113146019A (zh) * 2021-03-29 2021-07-23 北京碳垣新材料科技有限公司 异种材料固相连接的方法及用于其的工具组件

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