JP3951211B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式による画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、着色粒子を感光体等の画像担持体表面に可視化画像として付着させる現像工程と、画像として付着した着色粒子を画像支持体に転写する転写工程、その着色粒子を画像支持体上に固着させる定着工程からなる。
【0003】
感光体等の画像担持体表面はその表面が一様に帯電され、帯電領域に光を照射することにより、電荷放電が行われ静電潜像が形成される。現像工程では、現像機に実装されたオーガスクリュ等の攪拌部材で着色粒子であるトナーが磁性粒子であるキャリアと摩擦し帯電する。キャリアとトナーの混合流体を現像剤と呼ぶが、現像剤は感光体表面の静電潜像に対向する現像位置まで磁力を有する現像ロールにて搬送される。この時、現像剤は感光体と対向する方向に現像ロールの磁力線に沿ってブラシ状に配向する。この方式を磁気ブラシ現像と呼び、磁気ブラシが画像担持体表面の静電潜像と接触する際に磁気ブラシ上のトナーがキャリアから乖離して画像担持体表面に転移し、トナーが画像担持体表面の可視化像となる。上記現像工程では、現像剤の中のトナー濃度を一定に制御することにより画像担持体表面に供給するトナーの量を一定に保ち、画像担持体表面へのトナーの現像量を一定に保つ制御が行われている。そのための制御回路は、回路内に予め制御電圧レベルを記憶しておき、その制御電圧レベルと現像機に取り付けられたトナー濃度センサからの出力とを比較してトナーの補給動作を制御し、トナー濃度制御を行っている。その制御電圧レベルとしては通常の印刷動作を行っている場合の制御レベルの他、現像剤中のトナーが異常に少なくなったことを検出するトナーエンプティレベル等があり、それら各レベルが基準レベルとされている。従って、現像機内部での現像剤のトナー濃度をできる限り正確に把握することで、現像工程でのトナー濃度制御が安定的に行われ、良好な画像形成装置を提供できることとなる。トナー濃度センサとしては、特開昭53-73140や特公昭57-35461の様なキャリアの電磁気特性を利用したもの、特開昭58-184970の様な現像剤の流動性を利用したもの、特開昭54-143144の様な現像量変化を検知するものなどが知られているが、寸法的に小型で現像装置への実装が容易であり、また感度・信頼性の面から、キャリアの電磁気特性を利用したもので特に現像剤中の磁性体であるキャリアと非磁性体であるトナーの混合比率変化による見掛けの透磁率の変化を検知し電気信号に変換する磁気ブリッジ方式のセンサが多く用いられている。磁気ブリッジ式方式のセンサは、外部電気信号すなわちセンサへの入力電圧の印加に応じてキャリアとトナーの見掛けの透磁率変化を出力電圧として検出可能であるという特徴を持っているが、この見掛けの透磁率は、上記センサの取り付け位置等のシステム構成や被検知物体である現像剤の種類や特性で大きく異なるという問題点がある。そこで、センサの取り付け位置による出力感度及び調整値のずれを防止する為に、前記オーガスクリュ下部等の現像機内部で出来得る限り現像剤が定常的に流れる位置にセンサを取り付ける様にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、トナー濃度検出手段であるトナー濃度センサは常に現像剤中のトナー濃度の絶対値を安定的に把握出来ているとは限らない。すなわち現像機内部のセンサ上を流れる現像剤の状態は常に同じ状態とは限らない。
【0005】
例えば、現像機内部のセンサの取り付け位置は、現像剤が定常的に流れる位置であるとはいえ、同様の構成である現像機に取り付けられた際のセンサと現像剤の相対的位置が現像機の製作精度によって異なることが普通である。例えば、現像剤の攪拌部材であるオーガスクリュは、梁状の部材で有る為、オーガスクリュ自体の撓みが大きく、現像機の製作精度のばらつきで更に上記センサとの相対位置は現像機毎に異なり、トナー濃度センサ上に現像剤を流動化させる力また流動化させる現像剤の量も異なってくる。また、現像剤はトナーとキャリアの粒度分布やトナーの帯電量分布等の影響を受けて流動性が個々の生産単位で異なるのが普通で、また現像機に投入される現像剤の量も生産単位で僅かに異なる。結果的に現像機に実装されたトナー濃度センサ上の現像剤の流動は、個々の現像機で異なり、トナー濃度センサが把握できる現像剤の見掛けの透磁率も現像機毎に異なっている。図4に、現像剤中トナー濃度変更時のトナー濃度センサにおいて、所定入力電圧時の現像剤中のトナー濃度と出力電圧の関係の一例を示す。トナー濃度と出力電圧の関係は、同一の現像剤を用いた場合でも図4中AとBの様にセンサの生産ばらつきによって勾配が異なる。このことは周知の事実である。
【0006】
そこで以上の事実に基づいて、現像機の製作精度のばらつき、現像剤の生産ばらつき、トナー濃度センサの生産ばらつき全て包括する目的で、現像剤を現像機に投入する時点で現像機内部で現像剤を十分に攪拌することにより、トナー濃度センサ直上に存在する現像剤を当該現像機内で安定的に流動させた状態で、当該現像機のトナー濃度センサで検出される出力電圧を制御回路内に予め制御電圧レベルとして記憶することにより、安定的に現像機内の現像剤のトナー濃度を制御する方法が有効であると考えられた。
【0007】
この方法によれば、仮に現像機や現像剤さらにはトナー濃度センサが生産時ばらつきを持っていたとしても現像剤を現像機へ投入する際に当該トナー濃度センサが把握できる現像剤の透磁率を記録することで、上記現像機においては、トナー濃度が常に安定して制御できるはずである。
【0008】
現像機への現像剤投入時に現像剤を現像機内部で十分に攪拌することは重要な動作であるが、この際、トナー濃度センサがトナー濃度を認識し、制御回路内に記憶する制御電圧レベルによってトナー濃度制御時に問題が生じる場合がある。それは、上記制御電圧レベルの記憶値によって、各々のトナー濃度センサのトナー濃度と出力電圧の関係は勾配が異なり、記憶値が大きすぎる場合や小さすぎる場合は、トナー濃度が大きく変化した場合にも出力電圧の変化が小さくなってしまう為、トナー濃度の制御電圧レベルに応じトナー濃度制御を行ったとしても、結果的にトナー濃度変動が大きくなる。その結果、現像機内部のトナー濃度の絶対値が以上に高くなりすぎたり低くなりすぎたりして、現像時の地かぶりの増加や画像濃度低下を生む原因となりうる。この場合は、現像剤中のトナーが異常に高くなったり少なくなったことを検出する基準レベルを設定していたとしてもトナー濃度センサで現像剤中のトナー濃度を正確に把握することができない場合がありうる。上述の様に現像機内部で現像剤を十分に攪拌することにより、トナー濃度センサ直上に存在する現像剤を当該現像機内で安定的に流動させた状態で、当該現像機のトナー濃度センサで検出される出力電圧を把握する場合、トナー濃度センサへの入力電圧を可変にし、その際の出力電圧値を現像機内の現像剤のトナー濃度が安定して把握できる範囲に設定することが必要である。
【0009】
図5にトナー濃度センサへの入力電圧変更時のトナー濃度と出力電圧の関係の一例を示す。図5によれば、トナー濃度センサはセンサへの入力電圧を変更することにより、現像剤中のトナー濃度が一定の場合であってもトナー濃度センサの出力電圧を調整することができる。図5中では、通常、トナー濃度センサの出力電圧2.5Vにおいてトナー濃度と出力電圧の線形性が高く、トナー濃度センサの感度が最も高いことがわかる。トナー濃度センサの出力電圧を2.5Vにして使用するためには、入力電圧を0から12Vの範囲で変更すれば、出力電圧2.5Vで使用できる可能性が出てくる。しかしながら、トナー濃度センサの出力電圧を2.5Vにする為に入力電圧を変更するには、入力電圧を段階的に変更し、出力電圧が2.5Vになったことを確認するのに時間を要することや、入力電圧が2V以下の様な電圧の絶対値が小さい場合などには、画像形成装置のそのものの駆動電圧の振れから、入力電圧の絶対値が変動することも考えられ、入力電圧の振れの影響から結果的に制御電圧が変動して、トナー濃度変動を生ずる可能性がある。
【0010】
本発明は上記の様な従来装置の課題に鑑み、現像機、現像剤、トナー濃度センサのばらつきが生じた場合にも、現像剤投入時に短時間に現像内部のトナー濃度を把握でき、以後安定的に現像機内部のトナー濃度制御を行えることによって安定した画像形成が行える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、制御装置内に記憶するトナー濃度センサの制御電圧レベルを現像剤投入動作時に可変にすることによりこの問題を解決することを考えた。
【0012】
上記のトナー濃度センサへの入力電圧値を可変にすると同時に、制御電圧レベルをも所定の範囲内で可変にした。特に最初の入力電圧値で得られた出力電圧値が例えば図5中の制御電圧レベル2.5Vから大きくかけ離れていた場合には、制御電圧レベルを当該出力電圧値に近いところへ変更し、再度同じ入力電圧値にて出力電圧値を確認するという作業を繰り返す。その結果、トナー濃度センサの入力電圧値と制御電圧値を双方制御回路内に記憶し、入力電圧が安定して使用できる範囲で、トナー濃度変動が小さい出力電圧範囲に設定することとした。
【0013】
この方法によれば、トナー濃度センサは短時間にトナー濃度センサ上の現像剤の透磁率を把握することができると同時に、制御電圧レベルをトナー濃度センサの感度が高い範囲に設定することができ、さらに入力電圧も画像形成装置の駆動電圧の変動受けにくい範囲に設定されているので現像機中のトナー濃度を安定的に制御することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下実施例を図1、図2、図3、図5、図6を用いて説明する。
図2は本発明を用いた画像形成装置の一例である。1は感光体ドラム、2は帯電器、3は現像機、31は現像ロール、4は用紙、5は転写器、6は定着機、7はクリーナ、8は露光装置、9はトナー、10はキャリアである。
【0015】
帯電器2により一様に帯電された感光体ドラム1表面に、露光装置8により静電潜像が形成される。この後、現像機3により、静電潜像をトナー9にて現像する。現像された感光体ドラム1表面上のトナー9は、用紙4上に転写器5により転写され、転写されたトナー9が、定着機6にて加熱溶融され用紙4上に固着され定着する。また、転写されずに感光体ドラム1上に残ったトナー9はクリーナー7にて回収され、一連のプロセスは終了する。
図1は、本発明を用いた一実施例の現像機周辺の概略図である。1は感光体ドラム、3は現像機、9はトナー、10はキャリア、11は現像剤、31は現像ロール、32は規制部材、33は攪拌部材ここではオーガスクリュ、36はトナー補給ロール、37はトナーホッパ、38はトナー濃度センサ、39はトナー濃度センサ電圧印加手段、40はトナー濃度センサ印加電圧制御手段、41はトナー濃度センサ印加電圧値記憶手段、42はトナー濃度センサ出力電圧検出手段、43はトナー濃度センサ出力制御電圧制御手段、44はトナー濃度センサ出力制御電圧記憶手段である。
【0016】
また、図3は本実施例の現像剤投入時の現像機動作の一例を示すフローチャートである。
【0017】
現像機3に実装されたオーガスクリュ等の攪拌部材33でトナー9が磁性粒子であるキャリア10と摩擦し帯電する。キャリア10とトナー9の混合流体を現像剤11と呼ぶが、現像剤11は静電潜像に対向する現像位置まで磁力を有する現像ロール31にて搬送される。この時、現像剤11は感光体ドラム1と対向する方向に現像ロール31の磁力線に沿ってブラシ状に配向する。この方式を磁気ブラシ現像と呼び、磁気ブラシが感光体ドラム1表面の静電潜像と接触する際に磁気ブラシ上のトナー9がキャリア10から乖離して感光体ドラム1表面に転移し可視化像となる。現像機3の攪拌部材33の下部の現像機3のフレーム上には、トナー濃度センサ38が配置されている。本実施例で用いるトナー濃度センサ38は磁気ブリッジ方式で、トナー濃度センサ38の直上部に存在する現像剤の見掛けの透磁率を検出するものである。現像機3においては、トナー9が感光体ドラム1に現像される度に、現像剤11中のトナー9濃度が小さくなる。トナー9濃度が小さくなると、現像剤11はトナー9の量よりも相対的にキャリア10の量が多くなる為に、見掛けの透磁率が大きくなり、トナー濃度センサ38で検出される見掛けの透磁率を電圧に変換した出力電圧値も大きくなる。そこで通常画像形成装置の現像機3では、トナー濃度センサ38が認識する出力電圧値を常に一定に保つ、つまり現像剤11の中のトナー9濃度を一定に制御することにより感光体ドラム1表面に供給するトナー9の量を一定に保ち、感光体ドラム1表面へのトナー9の現像量を一定に保つ制御が行われている。そのための制御回路は、回路内に予め制御電圧レベルを記憶しておき、その制御電圧レベルと現像機3に取り付けられたトナー濃度センサ38からの出力とを比較して、トナーホッパ37に蓄えられたトナー9を、現像剤11のトナー濃度を一定にする為、制御されたトナー補給ロール36の回転に応じて現像機3に投入される。投入されたトナー9は攪拌部材33によって現像剤11と攪拌された後、現像ロール31まで搬送される。上記制御回路内に予め記憶しておく制御電圧レベルにより、トナー9濃度制御が実施されるが、制御回路内に制御電圧レベルにより、トナー9濃度の安定性が大きく変化する。そこで本発明では、現像剤投入時に上記制御回路の制御電圧レベルの記録値を図3に示すフローチャートに従って次のとおりに実施した。
【0018】
現像剤11を現像機3に投入する際に、現像剤11の流動がトナー濃度センサ38の直上で十分安定する様、現像剤11の投入動作と同時に、図示しない現像機3の駆動モータを用いて通常印刷時と同様の攪拌部材33の回転数および現像ロール31の回転数で回動して、現像機3の内部で現像剤11を十分に攪拌する。この攪拌動作には約10秒から120秒程度かけるのが適当である。攪拌動作に続いて攪拌部材33の回転数および現像ロール31の回転数を維持しながらトナー濃度センサ38にトナー濃度センサ印加電圧制御手段40から所定の信号をトナー濃度センサ電圧印加手段39に供給する。
【0019】
本実施例の場合、標準的な現像機で標準的な現像剤をトナー濃度約3.0%で処方した場合に選定したトナー濃度センサ印加電圧制御手段40から入力する信号であるトナー濃度センサ38の定格入力電圧12Vの50%のデューティ、すなわち6Vの入力電圧を供給する。そして、その際にトナー濃度センサ出力電圧検出手段41によって出力電圧値を検出して、その出力電圧値をトナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42へ送る。一般的にはトナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42が受け取った当該出力電圧値が所定の基準電圧値(多くの場合は2.5V)との大小関係を比較して、もし出力電圧値が基準電圧値よりも小さい場合は、トナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42では、トナー濃度センサ印加電圧制御手段40から入力する信号であるトナー濃度センサ38の定格入力電圧のデューティを段階的に例えば1秒当たりに1%ずつ大きくして、つまり入力電圧の値を段階的に大きくして当該出力電圧値が所定の基準電圧値になるまで上昇させて、当該出力電圧が所定の基準値になった場合の上記入力電圧のデューティ値をトナー濃度センサ印加電圧値記憶手段41に記憶し、現像剤投入動作を終了する。以後通常印刷時には、上述のデューティを用いて入力電圧を所定の値にコントロールする様に動作させる。トナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42が受け取った当該出力電圧値が所定の基準電圧値(多くの場合は2.5V)との大小関係を比較して、もし出力電圧値が基準電圧値よりも大きい場合は、逆の動作になっていることは言うまでもない。上記方法では、現像機および現像剤が標準的な条件では大変有効であるが、現像機の構造や現像剤の特性が大きく変化した場合は、入力電圧の値を段階的に固定された基準電圧値(ここでは2.5V)まで変更する方法では、基準電圧値まで到達させるのに時間がかかるばかりか、定格入力電圧のデューティの10%以下や90%以上といった、制御的にはばらつきを生じる可能性がある領域まで使う必要が生じる場合がある。さらに図示はしていないがトナー濃度センサ35に入力する電圧例えばここで用いている12Vは画像形成装置の動作電源から分岐して供給しているものが多いが、実際電源電圧のばらつきや制御回路上の制約から10V程度しか用いられない場合もあり、本来のトナー濃度センサ38の入力電圧をフルに使用出来ずに所定の基準電圧値(ここでは2.5V)まで到達できなくなる可能性まで持っている。そこで、本実施例では、まず入力電圧デューティ50%をトナー濃度センサ38に入力する時点でトナー濃度センサ出力電圧検出手段41によって出力電圧値を検出して、その出力電圧値をトナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42へ送るが、トナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42において現在までの基準電圧2.5Vとの大小関係を判定した際、もし、出力電圧と基準電圧の差が0.5Vより大きい場合は、基準電圧を変更する。例えば入力電圧デューティ50%(6V)をトナー濃度センサ38に入力し、その時トナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42へ送られて来た出力電圧値が1.80Vであった場合、基準電圧を2.5Vから2.25Vに変更する。また基準電圧を変更する際には、トナー濃度センサ出力制御電圧記憶手段44に基準電圧の変更も同時に記憶させておく。これにより、入力電圧のデューティ値をトナー濃度センサ印加電圧値記憶手段41に記憶するまでに要する時間は従来よりも約37%小さくできる。さらに基準電圧値は変更になっているが、図5に示す様にこの変更範囲ではトナー濃度に対する出力電圧の線形性は保たれている為、基準電圧値の変更によって、印刷時にトナー9濃度が大きく変動する可能性は無い。更にトナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42においての変更後の基準電圧2.25Vとの大小関係を判定した際、もし、出力電圧と基準電圧の差が0.5Vより大きい場合は、更に基準電圧を変更する。例えば入力電圧デューティ50%(6V)をトナー濃度センサ38に入力し、その時トナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42へ送られて来た出力電圧値が1.70Vであった場合、基準電圧を2.25Vから2.00Vに変更する。これにより、入力電圧のデューティ値をトナー濃度センサ印加電圧値記憶手段41に記憶するまでに要する時間は基準電圧2.25Vの場合より約45%、基準電圧2.50Vの場合より約63%小さくできる。図5に示す様にこの変更範囲ではトナー濃度に対する出力電圧の線形性は保たれている為、基準電圧値の変更によって、印刷時にトナー濃度が大きく変動する可能性は無い。
【0020】
上記の通り、図5に示されているトナー濃度と出力電圧の関係の中で線形性が保たれている範囲で基準電圧の変更は可能であり、基準電圧値1.75Vから3.25Vまでの間が最適である。従って、例えば入力電圧デューティ50%(6V)をトナー濃度センサ35に入力し、その時トナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42へ送られて来た出力電圧値が従来の基準電圧2.5Vよりも大きい場合も同様に、出力電圧値3.20Vであった場合等も上記の様に基準電圧値の変更を行うことで、入力電圧のデューティ値をトナー濃度センサ印加電圧値記憶手段41に記憶するまでに要する時間は小さくできる。更には、基準電圧値の変更を行うことで、トナー濃度センサ印加電圧制御手段40から入力する信号であるトナー濃度センサ38の定格入力電圧のデューティは常に50%に近い値となり、画像形成装置の駆動電源からの電圧の影響を受けることなく、安定的に入力電圧が確保することができる。
【0021】
また、上記実施例では基準電圧値を段階的に変更し、入力電圧のデューティ値をトナー濃度センサ印加電圧値記憶手段41に記憶させる方法をとっていたが、図6に示す例の様に例えば入力電圧デューティ50%(6V)をトナー濃度センサ38に入力した際にその時トナー濃度センサ出力制御電圧制御手段42へ送られて来た出力電圧値が従来の基準電圧値2.5Vから0.5V以上ずれていた場合に上記出力電圧値から常に所定の電圧例えば0.2V分2.5Vに近づく方向の値に基準電圧値を設定すれば、常に入力電圧のデューティ値をトナー濃度センサ印加電圧値記憶手段41に記憶するまでに要する時間は一定に管理でき、上述の様に基準電圧値の範囲がトナー濃度と出力電圧の線形性が保たれる1.75Vから3.25Vの範囲であれば、現像機3内部の現像剤11のトナー濃度を安定的に確保できる。
【0022】
上記実施例では、図5に示す様にトナー濃度センサ38で設定する基準電圧値2.5Vのトナー濃度の検出感度が高いことを例としたが、現像機や現像剤11の違いによってトナー濃度の検出感度が高い基準電圧値が異なる為、基準電圧値の絶対値は何でも良く、基準電圧との大小関係を判定する際の出力電圧と基準電圧の差は、ある固定値を設定すれば良いだけであって絶対値はなんでも良い。
【0023】
さらに、以上述べてきた実施例は、トナー濃度センサ38の入力定格電圧を等差で段階的に変更する例で1秒あたり入力定格電圧の1%を変更する例であったが、入力電圧のデューティ値をトナー濃度センサ印加電圧値記憶手段41に記憶するまでに要する時間を端子宿する為には、入力定格電圧の変更量を大きくすることも有効であるし、最初の1秒に入力定格電圧の10%変更後1秒あたり入力定格電圧の1%変更や最初の1秒に入力定格電圧の15%変更後1秒あたり入力定格電圧の2%変更、さらには等比的に最初の1秒に入力定格電圧の10%変更後1秒あたり入力定格電圧の5%変更、1秒あたり入力定格電圧の2.5%変更、1秒あたり入力定格電圧の1.25%変更などと段階的に変更する方法でも調整時間を短縮することができる。
【0024】
以上述べてきた方法は、トナー濃度センサ38直上での現像剤11の流動性が不安定な現像機3構成の場合に特に有効である。トナー濃度センサ38の取り付け位置によりトナー濃度センサ38の出力感度及び調整値が大きく異なる場合が、本発明では、攪拌部材33としてオーガスクリュを用い、梁状のオーガスクリュの中央下部の現像機3のフレーム上にトナー濃度センサ38を配置して効果を確認したが、現像機構成によっては、現像ロール31の周辺の現像機3フレーム上や、現像機3フレームの側面等にトナー濃度センサ38が配置される場合もあり、さらに攪拌部材33もバケットローラ等の別タイプの部品を使用する場合もあるが、いずれの場合も上記の方法の適用が可能である。また、本発明では、キャリア10とトナー9を用いる二成分系の現像方式について述べたが、磁性トナーを用いた一成分系の現像方式においてもトナー濃度センサ38で見掛けの透磁率の変化を検知することができるので本発明が適用可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、現像機への現像剤投入時に、現像剤投入時に現像機内部で現像剤を十分に攪拌した後、トナー濃度センサ上の現像剤の見掛け透磁率をトナー濃度センサへの入力電圧が画像形成装置の駆動電圧の影響を受けない安定した範囲に設定すると同時にトナー濃度センサの出力制御電圧を出力制御電圧の変化分に対する変動が小さい範囲に設定できる様にし、さらに現像剤投入時に現像剤特性に合わせて、出力制御電圧値を変更することができ、短時間で現像剤の見掛けの透磁率をトナー濃度センサの制御回路に記憶させることができる。したがって、本発明において短時間で現像剤投入動作が行える方法を提供し、さらに本現像方式を用いて現像剤寿命まで現像機内部の現像剤のトナー濃度を安定的に制御できる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す画像形成装置の現像装置の概略図である。
【図2】 従来技術の画像形成装置を示す概略図である。
【図3】 本発明の一実施例を示すトナー濃度センサ動作のフローチャートである。
【図4】 トナー濃度センサの所定の入力電圧時のトナー濃度と出力電圧の関係の一例である。
【図5】 トナー濃度センサの入力電圧変更時のトナー濃度と出力電圧の関係の一例である。
【図6】 本発明の一実施例を示すトナー濃度センサ動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電器、3…現像機、4…用紙、5…転写器、6…定着機、7…クリーナ、8…露光装置、9…トナー、10…キャリア、11…現像剤、31…現像ロール、32…規制部材、33…攪拌部材、36…トナー補給ロール、37…トナーホッパ、38…トナー濃度センサ、39…トナー濃度センサ電圧印加手段、40…トナー濃度センサ印加電圧制御手段、41…トナー濃度センサ印加電圧値記憶手段、42…トナー濃度センサ出力電圧検出手段、43…トナー濃度センサ出力制御電圧制御手段、44…トナー濃度センサ出力制御電圧記憶手段。
Claims (2)
- 少なくとも、感光体等の像担持体と、
現像剤中の着色粒子を前記像担持体に転移させる現像機と、
前記着色粒子を前記現像機に供給する供給手段と、
前記現像機内の前記現像剤を撹拌する撹拌手段と、
前記現像剤中の着色粒子の含有比率を検出する検出手段と、
前記検出手段へ電圧を印加する電圧印加手段と、
前記検出手段の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、
前記電圧印加手段の印加電圧値に応じた出力電圧値と基準電圧値との比較とを行う比較手段と、を有する画像形成装置において、
前記出力電圧値と前記基準電圧値の差が規定値より大きいときには、前記基準電圧値を変更する制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、現像剤投入時には前記印加電圧値と前記出力電圧値を段階的に可変することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001212968A JP3951211B2 (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001212968A JP3951211B2 (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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