JP3950429B2 - 化合物薄膜成膜装置及び化合物薄膜成膜方法 - Google Patents

化合物薄膜成膜装置及び化合物薄膜成膜方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は化合物薄膜成膜装置及び化合物薄膜成膜方法に関するものであり、例えば、半導体集積回路装置の配線層や、工具等の表面加工に用いられる化合物薄膜を均一な組成で再現性良く成膜するための構成に特徴のある化合物薄膜成膜装置及び化合物薄膜成膜方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遷移金属の窒化物は、高融点、高硬度、低抵抗率などの特異な性質を持っているため、半導体技術分野や機械分野において積極的に使用されている。
【0003】
例えば、半導体技術分野においては、配線層と層間絶縁膜間における熱プロセス中の相互拡散反応を防止する拡散防止膜として、高融点かつ高密度のチタンやタンタルの窒化物薄膜、即ち、TiN膜やTaN膜が用いられている。
【0004】
また、X線リソグラフィ用のマスク材料開発においても、チタン、タンタル、タングステンの窒素含有薄膜が検討されており、さらに、機械分野においては、工具の表面加工などに主にチタンの窒化物膜が用いられており、表面強化だけでなく、その光沢性を活かした装飾膜としても使用されている。
【0005】
この様な遷移金属窒化物、または他の金属窒化物薄膜の成膜には、純金属ターゲットを一旦分子、原子レベルに分解し、それを基板上に吸着させることを基本原理として、現在種々の方法が用いられている。
【0006】
例えば、ターゲットを熱により昇華させ、基板上に吸着させる蒸着法や、イオンによるターゲット表面の物理的スパッタリングを用いたスパッタリング法などが挙げられる。
また、ターゲットを用いずに金属分子が含まれたガスを気相中で化学反応させることで、金属化合物薄膜を得るCVD法なども用いられている。
【0007】
しかし、近年の半導体集積回路装置における配線パターンの微細化に伴い、配線層の抵抗と寄生容量増加による信号応答遅延時間増大の問題が深刻化しており、そのため、配線材料に抵抗率の極めて低い銅を用いることが検討され、現在も開発が進められている。
【0008】
この銅はSiO2 膜等の層間絶縁膜中を容易に拡散するために拡散防止膜を必要としているが、この拡散防止膜に対してもさらなる薄膜化、低抵抗率化、高密度化など厳しい条件が求められている。
【0009】
しかし、上述の従来の成膜方法では、遷移金属窒化物中の金属原子と窒素原子の組成比や膜厚などといった、膜構造に関するパラメータの精密な制御が難しいため、銅配線用の拡散防止膜は未だ完成に至ってはいないのが現状である。
【0010】
そこで、近年、イオンビーム照射による金属ターゲットのスパッタリングと、金属薄膜への窒素イオンビーム照射による金属窒化を組み合わせ、2 つのイオンビームのパラメータを制御することで、作製困難な組成比の遷移金属窒化物薄膜を実現するイオンビームアシスト法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0011】
本発明者等は、このイオンビームアシスト法をさらに発展させて、窒素イオンビーム照射に伴うスパッタエッチングによる膜厚減りを利用して多段階の工程を繰り返すことによって金属窒化膜の組成を制御するシーケンシャルイオンビームアシスト法(例えば、非特許文献2参照)を提案している。
【0012】
このシーケンシャルイオンビームアシスト法は、スパッタリングによる金属膜の成膜プロセス、即ち、スパッタリングプロセスと、窒素イオン照射による金属膜の窒化プロセス、即ち、アシストプロセスとの2つの大きなプロセスに分かれるので、以下において、図6乃至図11を参照して説明する。
【0013】
図6参照
図6は、スパッタリング時における成膜装置の概略的構成図であり、排気系52に接続されたチャンバー51、ターゲット54を保持するとともに回転させるターゲットホルダ53、基板56を保持するとともに回転させる基板ホルダ55、ターゲット54に流量コントローラ59を介してArガス源58から送られたArをイオン化して照射するスパッタリング用イオン源57、アシストプロセスにおいてターゲット54からの金属原子,分子の基板56への飛散を防止するシャッター60、基板56に流量コントローラ63を介してN2 ガス源62からおくられたN2 をイオン化して照射するアシスト用イオン源61、スパッタリングプロセスにおいて基板56にNイオンが照射されることを防止するシャッター64、Nイオンの照射量をモニタするファラデーカップ65、及び、四重極ガスアナライザ66によって構成される。
なお、基板ホルダ55は基板56を所定温度に加熱するためにヒータを内蔵している。
【0014】
スパッタリングプロセスにおいては、図に示すようにシャッター60が開にされるとともに、シャッター64は閉にされ、Arイオンがターゲット54に照射されてターゲット54を原子、分子レベルに分解したあと、拡散、吸着現象を利用して基板56上にW等の金属膜として堆積させる。
【0015】
図7参照
図7は、アシスト時における成膜装置の概略的構成図であり、図に示すようにシャッター60が閉にされるとともに、シャッター64は開にされ、ターゲット54からの金属分子・原子は遮蔽された状態で、基板56上に堆積した金属膜にNイオンが照射されて表面の金属原子を物理的、化学的に活性化するとともに、Nイオンを金属薄膜内部に打ち込み、窒化させ、金属膜を窒化する。
【0016】
これらのスパッタリングプロセス及びアシストプロセスを交互に繰り返すことによって所望の膜厚を堆積させるものである。
このシーケンシャルイオンビームアシスト法では、予めイオン注入シミュレーションを用いてパラメータを設計し、成膜する方法であるので図8を参照して説明する。
【0017】
図8(a)参照
図8(a)は、シーケンシャルイオンビームアシスト法における成膜状態の説明図であり、ここで重要なのは、スパッタリングプロセスで成膜される金属薄膜の膜厚ΔDとアシストプロセスで薄膜が削られる膜厚ΔSである。
スパッタリングプロセスとアシストプロセスを1回ずつ行ったとき、残った薄膜の膜厚はΔD−ΔSとなり、この交互プロセスをn回繰り返すことによって所期の膜厚Dが得られる。
【0018】
図8(b)参照
図8(b)は、アシストイオン分布の説明図であり、交互プロセスを1回行ったときに残った薄膜の膜厚ΔD−ΔSが、窒素イオンの平均注入深さRp よりも薄いとき、この交互プロセスを数回繰り返すことで、均一な注入分布が得られ、良質な金属窒化物薄膜が得られることになる。
【0019】
次に、図9及び図10を参照して、シーケンシャルイオンビームアシスト法におけるパラメータの設計フローを説明する。
図9、図10(a)乃至(d)参照
図9は、全体のパラメータの設計フローチャートであり、また、図10(a)乃至(d)は個別のパラメータの設計フローチャートである。
【0020】
まず、窒素イオン平均注入深さRp ができるだけ大きくなるように、イオン注入シミュレーションから、アシストイオンビームの注入エネルギーEと注入角度θを決定する。
例えば、モンテカルロ法によりイオン注入過程のシミュレーションを行うソフトTRIM(the Transport of Ions in Matter)を用いて行う。
【0021】
次いで、1周期(スパッタリングプロセスを1 回、アシストプロセスを1 回)の交互プロセス後に残る膜厚ΔD−ΔSをRp より小さい値で設定し、それを目標膜厚Dで割って、繰り返し回数nを決定する。
【0022】
次いで、アシストプロセスでのイオン注入総量Iと金属原子の密度Yとの関係から、所望の組成比となるための条件が決まり、ΔSが決定する。
この決定したΔSからイオンエッチレートRs に基づいてアシストイオン照射時間ts (=ΔS/Rs )が決定される。
【0023】
次いで、このΔSの値と、先に決定したΔD−ΔSから、ΔDも決定される。
この決定したΔDからスパッタリングによる成膜レートRd に基づいてスパッタリング用イオン照射時間td (=ΔD/Rd )が決定される。
【0024】
最後に、これらのパラメータを用いて再度イオン注入シミュレーションを行い、注入窒素イオンの深さ方向の分布を確認し、金属原子との量的関係を検討し、最終パラメータとする。
【0025】
図11参照
図11は、図9及び図10に示したフローチャートに従って設計した各パラメータを用いて、タングステン(W)に窒素イオンビームを注入したときの、注入窒素イオン深さ分布のシミュレーション結果を示したものである。
図に示すように、1周期のプロセスではタングステン原子に比べ、注入窒素イオンの濃度Nd は低いが、これを10周期繰り返して行うと、タングステンとほぼ同等の窒素イオン濃度で注入できていることが分かる。
【0026】
【非特許文献1】
Japanese Journal of Applied Physics,Vol.36,p.2308,1997
【非特許文献2】
第47回応用物理学関係連合講演会講演予稿集,No.2,pp.620,2000
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の方法を実際に行うとき、イオンビーム電流が時間的に不安定であれば、アシストプロセスにおいて、一定のビーム照射時間に対するビーム照射量が設計値と異なってしまうという問題があり、薄膜の目標膜厚Dが薄くなるほど、その誤差が無視できなくなる。
【0028】
また、スパッタリングプロセスである金属膜成膜プロセスの膜厚ΔDと、アシストプロセスである金属膜の窒化プロセスの膜厚ΔSのバランスがくずれるために、金属と窒素の組成比も設計値と異なったものになるという問題があるので、図12及び図13を参照してこの事情を説明する。
【0029】
図12参照
図12は、設計したアシストプロセスにおけるイオンビーム照射時間の説明図であり、イオン注入量(=イオン電流Is ×イオンビーム照射時間)を一定に設定していることを示す。
【0030】
図13参照
しかし、実際のイオンビーム電流が、図13において破線で示すように時間とともに増加しているとすると、従来は、その時のイオン電流値を読み取って、イオン注入量が一定になるように、図において実線で示すようにイオンビーム照射時間をその都度変更していた。
【0031】
この手法では、イオンビーム照射時間を固定できないばかりか、イオンビームの不安定性に一貫した特性が無いと、自動制御が難しくなるという問題がある。
【0032】
さらに、従来の装置構成では、成膜チャンバー内への基板搬入時や、基板交換時にはイオンビームを完全に停止させなければならないため、成膜時は、イオンビーム本体を立ち上げて、ビーム電流が安定になるまで待たなければならず、成膜のスループットが低下するという問題もある。
【0033】
また、機械的なシャッターの開閉によりイオンビームの照射を制御しているため、遮断時にシャッター材料のスパッタリングが起こり、これにより、成膜した薄膜中にシャッター材料に起因する不純物が混入するという問題があり、特に、目標膜厚Dが薄くなるほど、この不純物の発生は深刻になる。
【0034】
したがって、本発明は、イオンビーム照射時間を一定にしてスループットを向上するとともに、機械的シャッターに起因する問題を回避することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理的構成の説明図であり、ここで、図1を参照して本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
(1)上記の目的を達成するため、本発明は、化合物薄膜成膜装置において、母材薄膜を成膜する成膜手段と、母材薄膜に反応性イオンビームを照射して化合物薄膜に変換する第1のイオンビーム照射手段3と、化合物薄膜を成膜させるための基板1に電圧を印加できる電源を備えた基板バイアス手段と、第1のイオンビーム照射手段3から基板1に対してイオンビームを照射した際に、基板1におけるイオンビーム電流を単位時間当たりのイオン注入量が等しくなるように、基板バイアス手段により基板バイアス電圧でイオンビーム電流を制御するイオンビーム電流制御手段5と、第1のイオンビーム照射手段3から照射されたイオンを収集するための第1のコレクタ電極6とコレクタ用バイアス電源8を備えているイオンビーム収集手段を少なくとも備えたことを特徴とする。
【0036】
この様に、第1のイオンビーム照射手段3におけるイオンビーム電流を、基板バイアス手段により基板バイアス電圧で単位時間当りのイオン注入量が等しくなるように制御することにより、イオンビーム電流が時間的増大するような場合でも、安定なイオン注入量を得ることができ、化合物薄膜の組成を再現性良く均一にすることができる。
【0037】
(2)また、本発明は、上記(1)において、母材薄膜を成膜する成膜手段が、スパッタリング成膜手段からなることを特徴とし、それによって、シーケンシャルイオンビームアシスト成膜装置を構成することができる。
【0038】
(3)また、本発明は、上記(1)または(2)において、母材薄膜が、金属薄膜であることを特徴とする。
(4)また、本発明は、上記(3)において、金属薄膜を構成する金属が、遷移金属であることを特徴とする。
(5)また、本発明は、上記(4)において、遷移金属が、タングステンであることを特徴とする。
【0039】
シーケンシャルイオンビームアシスト成膜装置は、母材薄膜が金属薄膜、特に、安定した組成の化合物の形成が困難なタングステン等の遷移金属からなる薄膜の場合に好適となる。
【0040】
(6)また、本発明は、上記(1)または(5)のいずれかにおいて、反応性イオンが、窒素イオンであることを特徴とする。
【0041】
この様に、反応性イオンとして窒素イオンを用いることによって、従来は困難であった遷移金属の窒化物を再現性良く形成することができる。
【0042】
(7)また、本発明は、上記(2)において、スパッタリング成膜手段を構成する第2のイオンビーム照射手段4が、第2のイオンビーム照射手段4から照射されたイオンを収集する第2のコレクタ電極7とコレクタ用バイアス電源9を備え、スパッタリング成膜手段を構成する母材スパッタリングターゲットにバイアスを印加できるスパッタリングターゲット用バイアス電源を備えていることを特徴とする
【0043】
この様に、イオンビームに対するシャッターをコレクタ電極とコレクタ用バイアス電源によって構成することによって、機械的シャッターが不要になり、シャッーのイオンエッチングに起因する汚染を回避することができる。
【0044】
(8)また、本発明は、上記(7)において、母材薄膜を成膜させるための基板1を移動させる基板搬送治具に、バイアス電圧印加手段を設けたことを特徴とする。
【0045】
この様に、基板搬送治具に、バイアス電圧印加手段を設けることによって、基板1の交換時に、基板1がイオンビームから受ける影響を低減することができる。
【0046】
(9)また、本発明は、上記(7)または(8)に記載の化合物薄膜成膜装置を用いた化合物薄膜成膜方法において、第1のイオンビーム照射手段3におけるイオンビーム電流を基板バイアス電圧により制御することを特徴とする。
【0047】
イオンビーム電流が経時的増大する場合、基板バイアス電圧を経時的に大きくなるように制御することによって、基板1に達する単位時間当たりのイオン量は一定になり、したがって、照射時間をその都度変化させることなく、所望の組成の化合物薄膜を得ることができる。
【0048】
(10)また、本発明は、上記(9)において、母材薄膜の成膜開始前に、第1及び第2のイオンビーム照射手段3,4をオン状態にすることを特徴とする。
【0049】
この様に、母材薄膜の成膜開始前に、第1及び第2のイオンビーム照射手段3,4をオン状態にすることによって、イオンビームの立ち上がり時の不安定性による品質のバラツキを低減することができ、且つ、スループットが向上する。
【0050】
(11)また、本発明は、上記(7)または(8)に記載の化合物薄膜成膜装置を用いた化合物薄膜成膜方法において、母材薄膜を成膜させるための基板1を交換する時に、基板搬送治具にバイアス電圧を印加するとともに、第1及び第2のイオンビーム照射手段3,4をオン状態にすることを特徴とする。
【0051】
この様に、基板搬送治具にバイアス電圧を印加することによって、基板1の交換時にも第1及び第2のイオンビーム照射手段3,4をオン状態のままにすることができ、それによって、常に安定なイオンビーム電流を維持することができるので、化合物薄膜の品質を安定にすることができるとともに、スループットを向上することができる。
【0052】
(12)また、本発明は、上記(9)乃至(11)のいずれかにおいて、母材薄膜の成膜工程において、上記第1のコレクタ電極6に第1のイオンビーム照射手段3からのイオンビームを収集する極性の電圧を印加し、化合物薄膜への変換工程において、第2のコレクタ電極7に第2のイオンビーム照射手段4からのイオンビームを収集する極性の電圧を印加することを特徴とする。
【0053】
このように、成膜工程と、変換工程、即ち、アシスト工程とを交互に行う場合、第1及び第2のコレクタ電極6,7を交互にオン状態することによって、常にイオンビームを流した状態で成膜することができるとともに、機械的シャッターに起因する汚染を発生させることない。
【0054】
【発明の実施の形態】
ここで、図2乃至図5を参照して、本発明の実施の形態のシーケンシャルイオンビームアシスト法によるWN薄膜の成膜工程を説明する。
図2参照
図2は、本発明の実施の形態の化合物薄膜成膜装置の概略的構成図であり、この化合物薄膜成膜装置は成膜用チャンバー11と、成膜用チャンバー11とゲートバルブ13を介して接続された試料導入用チャンバー12とによって構成され、成膜用チャンバー11及び試料導入用チャンバー12は、超高真空ポンプ14,17及びロータリーポンプ15,18を介して排気口16,19に接続されており、例えば、10-7Pa程度の高真空が得られるようになっている。
【0055】
この成膜用チャンバー11の上側に、所定のデバイスを作成したSiウェハ等の基板21を保持して回転させる基板ホルダ20が設けられており、この電極を兼ねる基板ホルダ20には基板電流測定用電流計22を介して基板バイアス電源23が接続されている。
【0056】
一方、成膜用チャンバー11の下側に、Wからなるターゲット25を保持して回転させるターゲットホルダ24が設けられており、この電極を兼ねるターゲットホルダ24にはターゲット電流測定用電流計26を介してターゲットバイアス電源27が接続されている。
【0057】
また、図において右側壁側には、スパッタリングを行うためにArイオン32をターゲット25に照射するArイオン銃28が設けられており、このArイオン銃28にはArガスボンベ30から流量コントローラ31を介してArガスが送られ、イオン源電源29により電圧を印加されてArイオン32を放出する。
【0058】
一方、図において左側壁側には、イオンビームアシストを行うためにNイオン39を基板21に照射するNイオン銃35が設けられており、このNイオン銃35にはN2 ガスボンベ37から流量コントローラ38を介してN2 ガスが送られ、イオン源電源36により電圧を印加されてNイオン39を放出する。
【0059】
また、ターゲット25の近傍には、Arイオン32を収集するコレクタ電極33が設けられており、アシスト工程においてこのコレクタ電極33にコレクタ用バイアス電源34により負電圧を印加することによって、Arイオン32を収集してArイオン32がターゲット25に達しないようにする。
【0060】
一方、基板21の近傍には、Nイオン39を収集するコレクタ電極40が設けられており、スパッタリング工程においてこのコレクタ電極40にコレクタ用バイアス電源41により負電圧を印加することによって、Nイオン39を収集してNイオン39が基板21に達しないようにする。
【0061】
また、試料導入用チャンバー12には、流量コントローラ43を介してN2 ガス等のパージガスを収容したパージガスボンベ42よりパージガスが供給される。
【0062】
また、試料導入用チャンバー12内には試料搬送用治具44が移動自在に挿入されており、この試料搬送用治具44を移動させることによって、基板21の交換時の出し入れを行う。
【0063】
この試料搬送用治具44にはバイアス電源45が接続されており、基板21の交換時に試料搬送用治具44に正電圧を印加することによって、Nイオン39或いはArイオン32を常時放出した状態でも、基板21がNイオン39或いはArイオン32の影響を受けることがない。
【0064】
図3参照
図3は、本発明の実施の形態のシーケンシャルイオンビームアシスト法によるWN薄膜の成膜工程の一連の動作シーケンスにおけるバイアス電圧の説明図であるが、ここでは、基板21を成膜用チャンバー11内に搬入する前からArイオン銃28及びNイオン銃35をオンにして立ち上げておく。
【0065】
まず、基板21の搬入工程であるシーケンス1においては、コレクタ電極33,40に対して負電圧を印加してArイオン32及びNイオン39をコレクタ電極33,40に収集する。
【0066】
この状態で、試料搬入用治具44に対して正電圧を印加することによって、搬入時に基板21にイオンビームが照射されるのを防ぎ、基板21を基板ホルダ20に保持・固定したのちは、バイアスをオフにする。
さらにこの時、ターゲットホルダ24及び基板ホルダ20にも正電圧を印加しておく。
【0067】
次いで、第1回目のスパッタリング工程であるシーケンス2においては、ターゲット25側のコレクタ電極33のみに正電圧を印加するとともに、ターゲット25に負電圧を印加する。
この時、Arイオン32がターゲット25に衝突してターゲット25を構成するWを原子、分子レベルに分解したあと、拡散、吸着現象を利用して基板21上にW薄膜として堆積させる。
【0068】
次いで、第1回目にアシスト工程であるシーケンス3においては、ターゲット25側のコレクタ電極33に負電圧を印加するとともに、基板21側のコレクタ電極40に正電圧を印加する。
また、ターゲット25に再び正電圧を印加するとともに、基板21に負電圧を印加してNイオン39を基板21に照射して、表面のW原子を物理的、化学的に活性化するとともに、NイオンをW薄膜内部に打ち込み、WNを形成する。
【0069】
このシーケンス2及びシーケンス3の組み合せを、シーケンス4及びシーケンス5、シーケンス6及びシーケンス7、・・・として必要回数だけ繰り返すことによって所期の膜厚DのWN膜を得る。
【0070】
この時、各シーケンスを制御性良く行うためには、基板21及びターゲット25のイオン電流を基板電流測定用電流計22及びターゲット電流測定用電流計26によってモニタして基板21及びターゲット25に印加するバイアス電圧を制御する必要がある。
【0071】
特に、アシストプロセス時に、基板21に対するバイアス電圧を制御することによって、単位時間当りのNイオンの注入量を常に一定にできるので、この事情を図4及び図5を参照して説明する。
【0072】
図4参照
図4は、本発明の実施の形態におけるアシストイオンのイオンビーム電流の変動の説明図であり、アシストプロセス時のイオンビーム電流の設計値が実線で示すようにIs =0.67mAである場合、実際のイオンビーム電流が一連の点で示すように時間とともに増大し、且つ、設計値よりも大きな電流値になったとする。
【0073】
図5参照
図5は、本発明の実施の形態における基板バイアス電圧の説明図であり、上述のイオンビーム電流の変動が生じた場合に、図5に示すように基板バイアスVbiosを印加する。
このとき、1200V以上の基板バイアスVbiosのときに基板21に到達するNイオンが完全に0 になるとする。
【0074】
それ以下の基板バイアスVbiosでは、電圧値が高いほど基板21に到達するNイオンの数は減少するので、イオンビーム電流Is が設計値に等しい電流となるように基板バイアスVbiosを印加していけば、基板21に照射されるイオンビーム電流は設計値どおりになる。
【0075】
また、このことはターゲット25においても同様であり,母材薄膜成膜シーケンスにおける基板21への到達粒子数を常に一定に制御できる。
また、基板バイアス電圧Vbiosを大きくすることによって基板21へのNイオン流を収束できるので、イオン電流を増加させ,照射時間を短くすることができる。
【0076】
このように、本発明の実施の形態においては、各シーケンス実行中に一方のイオンビームを基板バイアス或いはターゲットバイアスの電気的手段によってオフにする場合、コレクタ電極33,40に負電圧を印加することによって、成膜用チャンバー11の内壁へのイオン照射を防ぐことができ、これによって成膜中の不純物発生を抑制することができる。
【0077】
また、各イオンビームの電源を常時オンにして安定化させたところで、電気的手段によってオン/オフすることができるため、イオンビームの立ち上げ過程を省略できるので、成膜工程及びアシスト工程を安定に行うことができる。
【0078】
また、基板搬送用冶具44へも外部電源によるバイアス印加を可能にしているので、基板搬送過程においてもイオンビーム電源を常時オンにしておくことができ、次の成膜工程に移る際のイオンビーム立ち上げが不要であり,成膜時間の短縮及びスループットの向上が可能になる。
【0079】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明は実施の形態に記載した構成に限られるものではなく、各種の変更が可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、WNの形成工程として説明しているが、本発明は、この様なWNの形成工程に限られるものではなく、TaN或いはTiN等の他の金属窒化物の形成工程にも適用されるものである。
【0080】
また、本発明は、金属窒化物の形成工程に限られるものではなく、アシストイオンをCイオン或いはOイオンとすることによって、金属炭化物或いは金属酸化物等の他の化合物薄膜を均一な組成で成膜することができる。
【0081】
また、上記の実施の形態においては、各バイアス源を正電圧及び負電圧を発生することのできる直流電源としているが、パルス電源を用いても良いものであり、その場合には、上述の各シーケンスに同期したパルス電圧を印加することによって、安定度とスループットを大幅に改善できる。
【0082】
また、上記の実施の形態においては半導体集積回路装置の製造工程として説明しているが、本発明は、半導体集積回路装置の製造工程に限られるものではなく、各種の化合物薄膜の形成工程に適用されるものであり、例えば、機械工具の表面コーティングにも適用されるものである。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、イオンビームアシスト工程において、単位時間のイオン注入量が一定になるように基板バイアスを制御しているので、イオンビーム電流が経時的に変動しても再現性の高いイオンビームアシスト工程を実行することができる。
【0084】
また、本発明においては、不要時にイオンビームを収集するコレクタ電極を設けているので、イオンビームの電源を常時オンにして安定化させたところで、電気的手段によってオン/オフすることができ、それによって、イオンビームの立ち上げ過程を省略できるので、スループットが向上し、ひいては、半導体集積回路装置等の低コスト化に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1 】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の化合物薄膜成膜装置の概略的構成図である。
【図3】本発明の実施の形態の各シーケンスにおけるバイアス電圧の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるアシストイオンのイオンビーム電流の変動の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における基板バイアス電圧の説明図である。
【図6】スパッタリング時の成膜装置の概略的構成図である。
【図7】アシスト時の成膜装置の概略的構成図である。
【図8】シーケンシャルイオンビームアシスト法における成膜状態とアシストイオン分布の説明図である。
【図9】シーケンシャルイオンビームアシスト法におけるパラメータの設計フローの説明図である。
【図10】シーケンシャルイオンビームアシスト法における個別パラメータの設計フローの説明図である。
【図11】注入窒素イオン深さ分布のシミュレーション結果の説明図である。
【図12】設計したアシストプロセスにおけるイオンビーム照射時間の説明図である。
【図13】イオンビーム電流が変動した場合のイオンビーム照射時間の説明図である。
【符号の説明】
1 基板
2 ターゲット
3 イオンビーム照射手段
4 イオンビーム照射手段
5 イオンビーム電流制御手段
6 コレクタ電極
7 コレクタ電極
8 コレクタ用バイアス電源
9 コレクタ用バイアス電源
11 成膜用チャンバー
12 試料導入用チャンバー
13 ゲートバルブ
14 超高真空ポンプ
15 ロータリーポンプ
16 排気口
17 超高真空ポンプ
18 ロータリーポンプ
19 排気口
20 基板ホルダ
21 基板
22 基板電流測定用電流計
23 基板バイアス電源
24 ターゲットホルダ
25 ターゲット
26 ターゲット電流測定用電流計
27 ターゲットバイアス電源
28 Arイオン銃
29 イオン源用電源
30 Arガスボンベ
31 流量コントローラ
32 Nイオン
33 コレクタ電極
34 コレクタ用バイアス電源
35 Nイオン銃
36 イオン源用電源
37 N2 ガスボンベ
38 流量コントローラ
39 Nイオン
40 コレクタ電極
41 コレクタ用バイアス電源
42 パージガスボンベ
43 流量コントローラ
44 試料搬送治具
45 バイアス電源
51 チャンバー
52 排気系
53 ターゲットホルダ
54 ターゲット
55 基板ホルダ
56 基板
57 スパッタリング用イオン源
58 Arガス源
59 流量コントローラ
60 シャッター
61 アシスト用イオン源
62 N2 ガス源
63 流量コントローラ
64 シャッター
65 ファラデーカップ
66 四重極ガスアナライザ

Claims (12)

  1. 母材薄膜を成膜する成膜手段と、前記母材薄膜に反応性イオンビームを照射して化合物薄膜に変換する第1のイオンビーム照射手段と、前記化合物薄膜を成膜させるための基板に電圧を印加できる電源を備えた基板バイアス手段と、前記第1のイオンビーム照射手段から前記基板に対してイオンビームを照射した際に、前記基板におけるイオンビーム電流を単位時間当たりのイオン注入量が等しくなるように、前記基板バイアス手段により基板バイアス電圧でイオンビーム電流を制御するイオンビーム電流制御手段と、前記第1のイオンビーム照射手段から照射されたイオンを収集するための第1のコレクタ電極とコレクタ用バイアス電源を備えているイオンビーム収集手段を少なくとも備えたことを特徴とする化合物薄膜成膜装置。
  2. 上記母材薄膜を成膜する成膜手段が、スパッタリング成膜手段からなることを特徴とする請求項1記載の化合物薄膜成膜装置。
  3. 上記母材薄膜が、金属薄膜であることを特徴とする請求項1または2に記載の化合物薄膜成膜装置。
  4. 上記金属薄膜を構成する金属が、遷移金属であることを特徴とする請求項3記載の化合物薄膜成膜装置。
  5. 上記遷移金属が、タングステンであることを特徴とする請求項4記載の化合物薄膜成膜装置。
  6. 上記反応性イオンが、窒素イオンであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物薄膜成膜装置。
  7. 上記スパッタリング成膜手段を構成する第2のイオンビーム照射手段が、前記第2のイオンビーム照射手段から照射されたイオンを収集する第2のコレクタ電極とコレクタ用バイアス電源を備え、前記スパッタリング成膜手段を構成する母材スパッタリングターゲットにバイアスを印加できるスパッタリングターゲット用バイアス電源を備えていることを特徴とする請求項2記載の化合物薄膜成膜装置。
  8. 上記母材薄膜を成膜させるための基板を移動させる基板搬送治具に、バイアス電圧印加手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の化合物薄膜成膜装置。
  9. 請求項7または8に記載の化合物薄膜成膜装置を用いた化合物薄膜成膜方法において、上記第1のイオンビーム照射手段におけるイオンビーム電流を基板バイアス電圧により制御することを特徴とする化合物薄膜成膜方法。
  10. 上記母材薄膜の成膜開始前に、上記第1及び第2のイオンビーム照射手段をオン状態にすることを特徴とする請求項9記載の化合物薄膜成膜方法。
  11. 請求項7または8に記載の化合物薄膜成膜装置を用いた化合物薄膜成膜方法において、上記母材薄膜を成膜させるための基板を交換する時に、上記基板搬送治具にバイアス電圧を印加するとともに、上記第1及び第2のイオンビーム照射手段をオン状態にすることを特徴とする化合物薄膜成膜方法。
  12. 上記母材薄膜の成膜工程において、上記第1のコレクタ電極に第1のイオンビーム照射手段からのイオンビームを収集する極性の電圧を印加し、上記化合物薄膜への変換工程において、上記第2のコレクタ電極に第2のイオンビーム照射手段からのイオンビームを収集する極性の電圧を印加することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の化合物薄膜成膜方法。
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