JP3950019B2 - 光ファイバの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイバ断面に所定の物質がドープされた部分を有する光ファイバの製造方法、及び、ファイバ中心に設けられ所定の物質がドープされた石英で形成されたコアと、そのコアを被覆するように設けられコアに沿って延びる複数の細孔がコアを囲うように形成されたクラッドと、を有し、クラッドの複数の細孔がファイバ半径方向にフォトニッククリスタル構造を形成したフォトニッククリスタルファイバ(以下「PCファイバ」と略する)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に光ファイバ増幅器には、エルビウム(Er)等の希土類元素がドープされたコアと、そのコアを被覆するクラッドと、からなる光ファイバが用いられている。
【0003】
特開2002−55239号公報には、クラッドにコアに沿って延びる複数の細孔がコアを囲うように形成されたPCファイバであって、コアにエルビウム(Er)等の希土類元素をドープしたものを光ファイバ増幅器に用いることが開示されており、これによって、極めて効率が高く且つ雑音特性に優れた光ファイバ増幅器を得ることができる、との内容が記載されている。
【0004】
また、同公報には、かかるPCファイバの製造方法として、筒状のサポート管に、エルビウムがドープされた石英ロッドと、複数の石英キャピラリと、を石英ロッドが中心軸位置に配置されるように充填してプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、そのプリフォームを加熱及び延伸してファイバ状に線引きする線引き工程、とを備えたものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、石英は、エルビウムやゲルマニウム等がドープされることによって純粋石英よりも軟化温度が低くなることが知られている。そして、上記のPCファイバの製造方法において、純粋石英製の石英キャピラリを用いた場合、以下のような問題が生じる。
【0006】
線引き工程でプリフォームを加熱した際には、温度上昇に伴って、図11に示すような石英ロッド11’及び石英キャピラリ12’がサポート管13’に充填されたプリフォーム10’の状態から、まず、軟化温度の低い石英ロッド11’のみが軟化した状態となり、次いで、温度が上昇すると、石英キャピラリ12’もが軟化した状態となり、隣接するもの同士が相互に融着し合い、PCファイバが製造される。図12に示すように、このとき製造されるPCファイバ100’は、コア110’が断面略六角形に形成されたものとなったり、コア110’に空洞が形成されたものとなったりすることがある。これは、石英ロッド11’が軟化した際には純粋石英製の石英キャピラリ12’がまだ軟化せず、従って、石英ロッド11’の軟化物が隣接していた石英キャピラリ12’との間に形成していた空隙に流動するためであると考えられる。そして、このようにコア110’が非円形であったり空洞を有するPCファイバでは、安定した光の伝搬特性を得ることができない。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、線引き工程において所定の物質がドープされた部分の断面変形を抑制することができる光ファイバの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する第1の解決手段は、ファイバ断面に所定の物質がドープされた部分を有する光ファイバの製造方法であって、
上記所定の物質がドープされたロッド本体部と該ロッド本体部の外周を被覆するように設けられ該ロッド本体部よりも軟化温度が高い保護部とが一体となった石英ロッドと、該石英ロッドの周囲に配設された複数の第2石英ロッド及び/又は複数の石英キャピラリと、を束ねたプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、
上記プリフォームを加熱及び延伸することによりファイバー状に線引きする線引き工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記のようにすれば、線引き工程でプリフォームを加熱した際には、温度上昇に伴って、まず、軟化温度の低いロッド本体部のみが軟化した状態となるが、ロッド本体部を被覆する保護部がロッド本体部よりも軟化温度が高いので、ロッド本体部の軟化物の流動が保護部によって規制され、それによって所定の物質がドープされたロッド本体部の断面変形を抑止することができる。
【0010】
ここで、第1の解決手段によって製造される光ファイバにおけるファイバ断面の所定の物質がドープされた部分とは、光ファイバのコア部分の他、いわゆるPANDAファイバ等の偏波保存ファイバにおけるホウ素(B)等の石英の熱膨張係数を変化させる物質がドープされた応力付与部分等である。
【0011】
第2の解決手段は、ファイバ中心に設けられ所定の物質がドープされた石英で形成されたコアと、該コアを被覆するように設けられ該コアに沿って延びる複数の細孔が該コアを囲うように形成されたクラッドと、を有し、該クラッドの複数の細孔がファイバ半径方向にフォトニッククリスタル構造を形成した光ファイバの製造方法であって、
上記所定の物質がドープされたロッド本体部と該ロッド本体部の外周を被覆するように設けられ該ロッド本体部よりも軟化温度が高い保護部とが一体となった石英ロッドと、該石英ロッドを中心軸位置としてその周囲に配設された複数の石英キャピラリと、を束ねたプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、
上記プリフォームを加熱及び延伸することによりファイバー状に線引きする線引き工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記のようにすれば、線引き工程でプリフォームを加熱した際には、温度上昇に伴って、まず、軟化温度の低いロッド本体部のみが軟化した状態となるが、ロッド本体部を被覆する保護部がロッド本体部よりも軟化温度が高いので、ロッド本体部の軟化物の流動が保護部によって規制され、それによって所定の物質がドープされたロッド本体部の断面変形を抑止することができる。
【0013】
ここで、石英の軟化温度は、純粋石英が最も高く、エルビウム(Er)やゲルマニウム(Ge)の物質のドープ量が多くなるに従って低くなる。また、その軟化温度の低下度合いは、ドープされる物質の種類に依存する。そして、かかる物質としては、例えば、リン(P)、ゲルマニウム(Ge)、フッ素(F)、ホウ素(B)、エルビウム(Er)等の希土類元素、アルミニウム(Al)、アンチモン(Sb)等を挙げることができる。
【0014】
第1又は第2の解決手段では、上記所定の物質がドープされた細ロッド材を細パイプ材に内嵌めし、該細ロッド材と該細パイプ材との間に気泡が残らないようにそれらを融着させる石英ロッド作製工程により上記石英ロッドを作製するようにしてもよい。
【0015】
この場合、第1又は第2の解決手段では、上記細ロッド材と上記細パイプ材との融着を、それらの表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で行うことが好ましい。
【0016】
このようにすれば、細ロッド材と細パイプ材との間への水分の侵入が阻止され、それらの表面に水酸基が形成されたり、それらの間に水分が残留するのが防止されるので、製造されるPCファイバの水酸基及び水分に起因する伝送損失を抑えることができるからである。ここで、水酸基の形成が不能であるガスとは、例えば、アルゴン(Ar)等の希ガス、塩素ガス(Cl2)、窒素ガス(N2)等を挙げることができる。特に、塩素ガス(Cl2)は、細ロッド材や細パイプ材の表面に形成された水酸基を除去する機能を有するので好適である。
【0017】
第1又は第2の解決手段では、上記所定の物質がドープされたロッド材をパイプ材に挿入し、該ロッド材と該パイプ材との間に気泡が残らないようにそれらを加熱及び延伸して融着させる石英ロッド作製工程により上記石英ロッドを作製するようにしてもよい。
【0018】
このようにすれば、ロッド材及びパイプ材は細ロッド材及び細パイプ材よりも取り扱いが容易であるので、簡便に石英ロッドを作製することができる。
【0019】
この場合、第1又は第2の解決手段では、上記ロッド材と上記パイプ材との加熱及び延伸による融着を、それらの表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で行うことが好ましい。
【0020】
このようにすれば、ロッド材とパイプ材との間への水分の侵入が阻止され、それらの表面に水酸基が形成されたり、それらの間に水分が残留するのが防止されるので、製造されるPCファイバの水酸基及び水分に起因する伝送損失を抑えることができるからである。ここで、水酸基の形成が不能であるガスとしては、例えば、アルゴン(Ar)等の希ガス、塩素ガス(Cl2)、窒素ガス(N2)等を挙げることができる。特に、塩素ガス(Cl2)は、ロッド材やパイプ材の表面に形成された水酸基を除去する機能を有するので好適である。
【0021】
また、第1又は第2の解決手段では、上記ロッド材と上記パイプ材との間を減圧しながらそれらを加熱及び延伸して融着させるようにしてもよい。
【0022】
このようにすれば、ロッド材とパイプ材との間に存在する水酸基及び水分が減ぜられ、それによって石英ロッドに水酸基及び水分が含まれるのを防止することができ、製造されるPCファイバの水酸基及び水分に起因する伝送損失を抑えることができる。
【0023】
第3の解決手段は、ファイバ断面に所定の物質がドープされた部分を有する光ファイバの製造方法であって、
上記所定の物質がドープされた石英ロッドと、該石英ロッドの周囲に配設され少なくとも該石英ロッドに隣接したものが該石英ロッドよりも軟化温度が低い複数の第2石英ロッド及び/又は複数の石英キャピラリと、を束ねたプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、
上記プリフォームを加熱及び延伸することによりファイバ状に線引きする線引き工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0024】
上記のようにすれば、線引き工程でプリフォームを加熱した際には、温度上昇に伴って、石英ロッドよりも先にその周囲の第2石英ロッド及び/又は石英キャピラリが軟化した状態となり、第2石英ロッド及び/又は石英キャピラリの軟化物が石英ロッド周囲の空隙に流動するので、石英ロッドが軟化してもその流動が規制され、それによって所定の物質がドープされた石英ロッドの断面変形を抑止することができる。
【0025】
ここで、第3の解決手段によって製造される光ファイバにおけるファイバ断面の所定の物質がドープされた部分とは、光ファイバのコア部分の他、いわゆるPANDAファイバ等の偏波保存ファイバにおけるホウ素(B)等の石英の熱膨張係数を変化させる物質がドープされた応力付与部分等である。
【0026】
第4の解決手段は、ファイバ中心に設けられ所定の物質がドープされた石英で形成されたコアと、該コアを被覆するように設けられ該コアに沿って延びる複数の細孔が該コアを囲うように形成されたクラッドと、を有し、該クラッドの複数の細孔がファイバ半径方向にフォトニッククリスタル構造を形成した光ファイバの製造方法であって、
上記所定の物質がドープされた石英ロッドと、該石英ロッドを中心軸位置としてその周囲に配設され少なくとも該石英ロッドに隣接したものが該石英ロッドよりも軟化温度が低い複数の石英キャピラリと、を束ねたプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、
上記プリフォームを加熱及び延伸することによりファイバ状に線引きする線引き工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0027】
上記のようにすれば、線引き工程でプリフォームを加熱した際には、温度上昇に伴って、石英ロッドよりも先にその周囲の石英キャピラリが軟化した状態となり、石英キャピラリの軟化物が石英ロッド周囲の空隙に流動するので、石英ロッドが軟化してもその流動が規制され、それによって所定の物質がドープされた石英ロッドの断面変形を抑止することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、第1〜4の解決手段によれば、線引き工程でプリフォームを加熱した際には、所定の物質がドープされた部分の断面変形を抑止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0030】
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係るPCファイバの製造方法について工程を追って説明する。
【0031】
<石英ロッド作製工程>
まず、図1(a)に示すように、塩素ガス等の石英表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で、エルビウム(Er)等の希土類元素やゲルマニウム(Ge)などがドープされた石英で形成された円柱棒状の細ロッド材21を純粋石英で形成された円筒状の細パイプ材22(例えば、外径が500μmで内径が400μm)に内嵌めする。細パイプ材22は、その軟化温度が細ロッド材21の軟化温度よりも高ければ、他のものであってもよい。
【0032】
次いで、図1(b)に示すように、細パイプ材22の長手方向に沿って外側から火炎をあて、細ロッド材21と細パイプ材22との間に気泡が残らないようにそれらを融着させることにより石英ロッド11を作製する。作製された石英ロッド11は、図1(c)に示すように、エルビウム(Er)等の希土類元素やゲルマニウム(Ge)などがドープされたロッド本体部11aと、そのロッド本体部11aの外周を被覆するように設けられた保護部11bと、が一体となったものとなる。
【0033】
<プリフォーム作製準備工程>
石英ロッド作製工程で作製した石英ロッド11を1本と、その石英ロッド11と同一外径の純粋石英で形成された石英キャピラリ12を168本と、円柱体に断面正6角形の孔が中心軸に沿って設けられ純粋石英で形成されたサポート管13を1つと、を準備する。サポート管13の断面正六角形の各辺の長さは、石英キャピラリ12が8本並ぶように寸法設定されている。
【0034】
<プリフォーム作製工程>
サポート管13の内壁の一つの面を敷きつめるようにして8本の石英キャピラリ12を並列に並べて第1層を形成し、形成された第1層における一対の石英キャピラリ12の間に配置されるように石英キャピラリ12を載せてゆき第2層を形成する(第2層は9本の石英キャピラリ12で構成される)。このようにして第7層まで石英キャピラリ12を充填する。そして、第8層も第7層までと同様にして石英キャピラリ12の充填を行うが、真ん中に配置される第8番目のものだけは石英キャピラリ12ではなく石英ロッド11を配置する。続いて、第15層まで石英キャピラリ12を充填する。以上のようにしてサポート管13に石英ロッド11及び石英キャピラリ12を最密充填したプリフォーム10を作製する。作製されたプリフォーム10は、図2に断面を示すように、サポート管13内で、石英ロッド11が中心軸位置に配置され、その石英ロッド11と168本の石英キャピラリ12とが束ねられたものとなる。
【0035】
<線引き工程>
サポート管13に石英ロッド11及び石英キャピラリ12を充填して作製したプリフォーム10を加熱及び延伸してファイバ状に線引きする。このとき、プリフォーム10の温度上昇に伴って、まず、軟化温度の低いロッド本体部11aのみが軟化した状態となるが、ロッド本体部11aを被覆する保護部11bがロッド本体部11aよりも軟化温度が高いので、ロッド本体部11aの軟化物の流動が保護部11bによって規制される。そして、全体的に温度がさらに上昇すると、隣接する石英キャピラリ12同士、石英キャピラリ12とサポート管13、石英キャピラリ12と石英ロッド11が相互に融着一体化する。そうして、図3に示すように、ファイバ中心に設けられエルビウム(Er)等がドープされた石英で形成された断面円形のコア110と、そのコア110を被覆するように設けられコア110に沿って延びる168個の細孔12aがコア110を囲うように形成されたクラッド120と、これらを被覆するように設けられた被覆部130とを有するPCファイバ100が製造される。このPCファイバ100は、クラッド120の168個の細孔12aが三角格子を構成してファイバ半径方向にフォトニッククリスタル構造を形成したものである。なお、線引きは、プリフォーム10の内部を塩素ガス等のプリフォーム10表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気として行ってもよい。
【0036】
このPCファイバ100の製造方法によれば、線引き工程でプリフォーム10を加熱した際には、温度上昇に伴って、まず、軟化温度の低いロッド本体部11aのみが軟化した状態となるが、ロッド本体部11aを被覆する保護部11bがロッド本体部11aよりも軟化温度が高いので、ロッド本体部11aの軟化物の流動が保護部11bによって規制され、それによってエルビウム(Er)などの元素がドープされたロッド本体部11aの断面変形を抑止することができる。
【0037】
また、石英ロッド11の作製の際、細ロッド材21と細パイプ材22との融着をそれらの表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で行うようにしており、それによって細ロッド材21と細パイプ材22との間への水分の侵入が阻止され、それらの表面に水酸基が形成されたり、それらの間に水分が残留するのが防止されるので、製造されるPCファイバ100の水酸基及び水分に起因する伝送損失を抑えることができる。
【0038】
次に、4種の組み合わせでそれぞれ製造したPCファイバについて、その断面のコアの形態を観察した結果を表1に示す。ここで、軟化温度は、純粋石英、純粋石英に対して比屈折率差が0.1%となるようにゲルマニウム(Ge)がドープされた石英、純粋石英に対して比屈折率差が1%となるようにゲルマニウム(Ge)がドープされた石英の順に低くなる。
【0039】
【表1】
【0040】
この結果より明らかなように、ロッド本体部よりも保護部の軟化温度を高くすることにより、線引きの際にロッド本体部の断面形態の変化を抑止することができる。
【0041】
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係るPCファイバの製造方法は石英ロッド作製工程のみが実施形態1と異なる。なお、図中、実施形態1のものと同一名称のものは同一符号で示す。
【0042】
<石英ロッド作製工程>
まず、図4(a)に示すように、塩素ガス等の石英表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で、エルビウム(Er)等の希土類元素やゲルマニウム(Ge)などがドープされた石英で形成された円柱棒状のロッド材31を純粋石英で形成された円筒状のパイプ材32(例えば、外径が12mmで内径が10mm)に挿入して内嵌めする。パイプ材32は、ロッド材31よりも軟化温度が高ければ、他のものであってもよい。
【0043】
次いで、図4(b)に示すように、塩素ガス等の石英表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で、ロッド材31とパイプ材32との間に気泡が残らないようにそれらを加熱炉40で加熱及び延伸(例えば、外径500μm程度まで)して融着させる。作製された石英ロッド11は、図4(c)に示すように、エルビウム(Er)等の希土類元素やゲルマニウム(Ge)などがドープされたロッド本体部11aと、そのロッド本体部11aの外周を被覆するように設けられた保護部11bと、が一体となったものとなる。
【0044】
このPCファイバの製造方法によれば、ロッド材31及びパイプ材32は細ロッド材21及び細パイプ材22よりも取り扱いが容易であるので、実施形態1の場合よりも簡便に石英ロッド11を作製することができる。
【0045】
また、ロッド材31とパイプ材32とをそれらの表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で加熱及び延伸して融着させるようにしており、ロッド材31とパイプ材32との間への水分の侵入が阻止され、それらの表面に水酸基が形成されたり、それらの間に水分が残留するのが防止されるので、製造されるPCファイバの水酸基及び水分に起因する伝送損失を抑えることができる。
【0046】
(実施形態3)
本発明の実施形態3に係るPCファイバの製造方法は石英ロッド作製工程のみが実施形態1と異なる。なお、図中、実施形態1のものと同一名称のものは同一符号で示す。
【0047】
<石英ロッド作製工程>
まず、図5(a)に示すように、塩素ガス等の石英表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で、エルビウム(Er)等の希土類元素やゲルマニウム(Ge)などがドープされた石英で形成された円柱棒状のロッド材31を純粋石英で形成された円筒状のパイプ材32(例えば、外径が500μmで内径が400μm)に挿入して内嵌めする。パイプ材32は、軟化温度がロッド材31よりも高ければ、他のものであってもよい。
【0048】
次いで、図5(b)に示すように、ロッド材31とパイプ材32との間を真空ポンプによって減圧しながら、ロッド材31とパイプ材32との間に気泡が残らないようにそれらを加熱炉40で加熱及び延伸(例えば、外径500μm程度まで)して融着させる。作製された石英ロッド11は、図5(c)に示すように、エルビウム(Er)等の希土類元素やゲルマニウム(Ge)などがドープされたロッド本体部11aと、そのロッド本体部11aの外周を被覆するように設けられた保護部11bと、が一体となったものとなる。
【0049】
このPCファイバの製造方法によれば、ロッド材31とパイプ材32との間を減圧しながらそれらを加熱及び延伸して融着させるようにしており、ロッド材31とパイプ材32との間に存在する水酸基及び水分が減ぜられるので、石英ロッド11に水酸基及び水分が含まれるのを防止することができ、それによって製造されるPCファイバの水酸基及び水分に起因する伝送損失を抑えることができる。
【0050】
(実施形態4)
本発明の実施形態4に係るPCファイバの製造方法について工程を追って説明する。なお、図中、実施形態1のものと同一名称のものは同一符号で示す。
【0051】
<プリフォーム作製準備工程>
エルビウム(Er)等の希土類元素やゲルマニウム(Ge)などがドープされた石英で形成された石英ロッド11を1本と、その石英ロッド11と同一外径で石英ロッド11よりも軟化温度が低くなるように所定の元素がドープされた石英で形成された石英キャピラリ12を168本と、円柱体に断面正6角形の孔が中心軸に沿って設けられ石英キャピラリ12と同一の石英で形成されたサポート管13を1つと、を準備する。サポート管13の断面正六角形の各辺の長さは、石英キャピラリ12が8本並ぶように寸法設定されている。
【0052】
<プリフォーム作製工程>
サポート管13の内壁の一つの面を敷きつめるようにして8本の石英キャピラリ12を並列に並べて第1層を形成し、形成された第1層における一対の石英キャピラリ12の間に配置されるように石英キャピラリ12を載せてゆき第2層を形成する(第2層は9本の石英キャピラリ12で構成される)。このようにして第7層まで石英キャピラリ12を充填する。そして、第8層も第7層までと同様にして石英キャピラリ12の充填を行うが、真ん中に配置される第8番目のものだけは石英キャピラリ12ではなく石英ロッド11を配置する。続いて、第15層まで石英キャピラリ12を充填する。以上のようにしてサポート管13に石英ロッド11及び石英キャピラリ12を最密充填したプリフォーム10を作製する。作製されたプリフォーム10は、図6に断面を示すように、サポート管13内で、石英ロッド11が中心軸位置に配置され、その石英ロッド11と168本の石英キャピラリ12とが束ねられたものとなる。
【0053】
<線引き工程>
サポート管13に石英ロッド11及び石英キャピラリ12を充填して作製したプリフォーム10を加熱及び延伸してファイバ状に線引きする。このとき、プリフォーム10の温度上昇に伴って、石英ロッド11よりも先にその周囲の石英キャピラリ12が軟化した状態となり、石英キャピラリ12の軟化物が石英ロッド11周囲の空隙に流動するので、石英ロッド11が軟化してもその流動が規制される。そして、全体的に温度がさらに上昇すると、隣接する石英キャピラリ12同士、石英キャピラリ12とサポート管13、石英キャピラリ12と石英ロッド11が相互に融着一体化する。そうして、実施形態1の場合と同一の形態のPCファイバが製造される。なお、線引きは、プリフォーム10内部を塩素ガス等のプリフォーム10表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気として、又は、予め石英キャピラリ12の両端を封止した上でプリフォーム10の内部を減圧しながら行ってもよい。
【0054】
このPCファイバの製造方法によれば、線引き工程でプリフォーム10を加熱した際には、温度上昇に伴って、石英ロッド11よりも先にその周囲の石英キャピラリ12が軟化した状態となり、石英キャピラリ12の軟化物が石英ロッド11周囲の空隙に流動するので、石英ロッド11が軟化してもその流動が規制され、それによって所定の元素がドープされた石英ロッド11の断面変形を抑止することができる。
【0055】
(その他の実施形態)
上記実施形態1〜4では、PCファイバを製造するものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、図7(a)及び(b)に示すように、ゲルマニウム(Ge)等がドープされたロッド本体部71aとそのロッド本体部71aの外周を被覆するように設けられロッド本体部71aよりも軟化温度が高い保護部71bとが一体となった石英ロッド71と、その石英ロッド71を中心に配置してその周囲に配設された第2石英ロッド72と、を束ねてサポート管73に充填したプリフォーム74を線引きし、ファイバ中心をなすゲルマニウム(Ge)等がドープされたコア75とそのコア75を被覆するように設けられたクラッド76とからなる光ファイバ77を製造するものであってもよい。
【0056】
また、図8(a)及び(b)に示すように、ゲルマニウム(Ge)等がドープされた石英ロッド81と、その石英ロッド81の周囲に配設され少なくとも石英ロッド81に隣接したものが石英ロッド81よりも軟化温度が低い複数の第2石英ロッド82と、を束ねてサポート管83に充填したプリフォーム84を線引きし、ファイバ中心をなすゲルマニウム(Ge)等がドープされたコア85とそのコア85を被覆するように設けられたクラッド86とからなる光ファイバ87を製造するものであってもよい。
【0057】
また、図9(a)及び(b)に示すように、ゲルマニウム(Ge)等がドープされたロッド本体部91aとそのロッド本体部91aの外周を被覆するように設けられロッド本体部91aよりも軟化温度が高い保護部91bとが一体となった石英ロッド91と、その石英ロッド91を中心に配置してその周囲に配設された第2石英ロッド92と、石英ロッド91の両側に配置され、ホウ素(B)等がドープされたロッド本体部93aとそのロッド本体部93aの外周を被覆するように設けられロッド本体部93aよりも軟化温度が高い保護部93bとが一体となった第3石英ロッド93と、を束ねてサポート管94に充填したプリフォーム95を線引きし、ファイバ中心をなすゲルマニウム(Ge)等がドープされたコア96とそのコア96を被覆するように設けられたクラッド97とコア96の両側に設けられた応力付与部98とを有する偏波保存ファイバ99を製造するものであってもよい。
【0058】
また、図10(a)及び(b)に示すように、ゲルマニウム(Ge)等がドープされた石英ロッド101と、その石英ロッド101の両側に配置され、ホウ素(B)等がドープされた第3石英ロッド103と、その石英ロッド101及び第3石英ロッド103の周囲に配設され少なくとも石英ロッド101及び第3石英ロッド103に隣接したものがそれらよりも軟化温度が低い複数の第2石英ロッド102と、を束ねてサポート管104に充填したプリフォーム105を線引きし、ファイバ中心をなすゲルマニウム(Ge)等がドープされたコア106とそのコア106を被覆するように設けられたクラッド107とコア106の両側に設けられた応力付与部108とを有する偏波保存ファイバ109を製造するものであってもよい。
【0059】
また、上記実施形態1〜4では、石英キャピラリ12とサポート管13とを同一の石英で形成したが、特にこれに限定されるものではなく、肉厚のサポート管13が早期に軟化するように、軟化温度の低い、つまり、何かの元素がドープされた石英で形成されたサポート管を用いるようにしてもよい。
【0060】
また、上記実施形態1〜3では、細ロッド材21及び細パイプ材22並びにロッド材31及びパイプ材32を用いて石英ロッド11を作製したが、特にこれに限定されるものではなく、VAD法(Vapor-phase Axial Deposition)やMCVD法(Modified Chemical Vapor Deposition)等によって作製してもよい。
【0061】
また、上記実施形態1〜3では、石英ロッド11をロッド本体部11aと保護部11bとの2層構造としたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、エルビウム(Er)がドープされた石英でロッド中心が形成され、ゲルマニウム(Ge)がドープされた石英でその外側層が形成され、最外層が純粋石英で形成された3層構造のものであってもよい。かかる石英ロッドの製造方法として、VAD法やMCVD法の他、MCVD法によってパイプ材内側にゲルマニウム(Ge)がドープされた石英を堆積させ、それにエルビウム(Er)がドープされた石英のロッド材を挿入し、内部を減圧しながらそれを加熱及び延伸する方法、パイプ材(例えば、外径が5mmで内径が3mm)にエルビウム(Er)がドープされた1本の石英のロッド材(例えば、外径が1mm)とゲルマニウム(Ge)がドープされた複数本の石英のロッド材(例えば、外径が1mm)とを、前者が中心となって後者がそれを囲うように充填し、内部を減圧しながらそれを加熱及び延伸(例えば、外径が500μm程度まで)する方法等がある。
【0062】
また、上記実施形態4では、全ての石英キャピラリ12を石英ロッド11よりも軟化温度が低いものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、少なくとも石英ロッド11に隣接した6本の石英キャピラリ12が石英ロッド11よりも軟化温度が低ければよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る石英ロッド作製工程の説明図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るプリフォーム作製工程で作製されたプリフォームの断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る製造方法で製造されたPCファイバの斜視図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る石英ロッド作製工程の説明図である。
【図5】本発明の実施形態3に係る石英ロッド作製工程の説明図である。
【図6】本発明の実施形態4に係るプリフォーム作製工程で作製されたプリフォームの断面図である。
【図7】その他の実施形態に係る光ファイバの製造方法におけるプリフォーム作製工程で作製されたプリフォームの断面図及びそれを線引き加工して製造された光ファイバの断面図である。
【図8】その他の実施形態に係る他の光ファイバの製造方法におけるプリフォーム作製工程で作製されたプリフォームの断面図及びそれを線引き加工して製造された光ファイバの断面図である。
【図9】その他の実施形態に係る偏波保存ファイバの製造方法におけるプリフォーム作製工程で作製されたプリフォームの断面図及びそれを線引き加工して製造された偏波保存ファイバの断面図である。
【図10】その他の実施形態に係る別の偏波保存ファイバの製造方法におけるプリフォーム作製工程で作製されたプリフォームの断面図及びそれを線引き加工して製造された偏波保存ファイバの断面図である。
【図11】従来の製造方法で作製されたプリフォームの断面図である。
【図12】従来の製造方法で製造されたPCファイバの斜視図である。
【符号の説明】
10,74,84,95,105 プリフォーム
11,11’71,81,91,101 石英ロッド
11a,71a,91a,93a ロッド本体部
11b,71b,91b,93b 保護部
12,12’ 石英キャピラリ
13,13’,73,83,94,104 サポート管
21 細ロッド材
22 細パイプ材
31 ロッド材
32 パイプ材
40 加熱炉
72,82,92,102 第2石英ロッド
75,85,96,106,110,110’ コア
76,86,97,107,120 クラッド
77,87 光ファイバ
93,103 第3石英ロッド
98,108 応力付与部
99,109 偏波保存ファイバ
100,100’ PCファイバ
120a 細孔
130 被覆部
Claims (9)
- ファイバ断面に所定の物質がドープされた部分を有する光ファイバの製造方法であって、
上記所定の物質がドープされたロッド本体部と該ロッド本体部の外周を被覆するように設けられ該ロッド本体部よりも軟化温度が高い保護部とが一体となった石英ロッドと、該石英ロッドの周囲に配設された複数の第2石英ロッド及び/又は複数の石英キャピラリと、を束ねたプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、
上記プリフォームを加熱及び延伸することによりファイバー状に線引きする線引き工程と、
を備えたことを特徴とする光ファイバの製造方法。 - ファイバ中心に設けられ所定の物質がドープされた石英で形成されたコアと、該コアを被覆するように設けられ該コアに沿って延びる複数の細孔が該コアを囲うように形成されたクラッドと、を有し、該クラッドの複数の細孔がファイバ半径方向にフォトニッククリスタル構造を形成した光ファイバの製造方法であって、
上記所定の物質がドープされたロッド本体部と該ロッド本体部の外周を被覆するように設けられ該ロッド本体部よりも軟化温度が高い保護部とが一体となった石英ロッドと、該石英ロッドを中心軸位置としてその周囲に配設された複数の石英キャピラリと、を束ねたプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、
上記プリフォームを加熱及び延伸することによりファイバー状に線引きする線引き工程と、
を備えたことを特徴とする光ファイバの製造方法。 - 請求項1又は2に記載された光ファイバの製造方法において、
上記所定の物質がドープされた細ロッド材を細パイプ材に内嵌めし、該細ロッド材と該細パイプ材との間に気泡が残らないようにそれらを融着させることにより上記石英ロッドを作製する石英ロッド作製工程をさらに備えたことを特徴とする光ファイバの製造方法。 - 請求項3に記載された光ファイバの製造方法において、
上記細ロッド材と上記細パイプ材との融着を、それらの表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で行うことを特徴とする光ファイバの製造方法。 - 請求項1又は2に記載された光ファイバの製造方法において、
上記所定の物質がドープされたロッド材をパイプ材に挿入し、該ロッド材と該パイプ材との間に気泡が残らないようにそれらを加熱及び延伸して融着させることにより上記石英ロッドを作製する石英ロッド作製工程をさらに備えたことを特徴とする光ファイバの製造方法。 - 請求項5に記載された光ファイバの製造方法において、
上記ロッド材と上記パイプ材との加熱及び延伸による融着を、それらの表面への水酸基の形成が不能であるガス雰囲気下で行うことを特徴とする光ファイバの製造方法。 - 請求項5に記載された光ファイバの製造方法において、
上記ロッド材と上記パイプ材との間を減圧しながらそれらを加熱及び延伸して融着させることを特徴とする光ファイバの製造方法。 - ファイバ断面に所定の物質がドープされた部分を有する光ファイバの製造方法であって、
上記所定の物質がドープされた石英ロッドと、該石英ロッドの周囲に配設され少なくとも該石英ロッドに隣接したものが該石英ロッドよりも軟化温度が低い複数の第2石英ロッド及び/又は複数の石英キャピラリと、を束ねたプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、
上記プリフォームを加熱及び延伸することによりファイバ状に線引きする線引き工程と、
を備えたことを特徴とする光ファイバの製造方法。 - ファイバ中心に設けられ所定の物質がドープされた石英で形成されたコアと、該コアを被覆するように設けられ該コアに沿って延びる複数の細孔が該コアを囲うように形成されたクラッドと、を有し、該クラッドの複数の細孔がファイバ半径方向にフォトニッククリスタル構造を形成した光ファイバの製造方法であって、
上記所定の物質がドープされた石英ロッドと、該石英ロッドを中心軸位置としてその周囲に配設され少なくとも該石英ロッドに隣接したものが該石英ロッドよりも軟化温度が低い複数の石英キャピラリと、を束ねたプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、
上記プリフォームを加熱及び延伸することによりファイバ状に線引きする線引き工程と、
を備えたことを特徴とする光ファイバの製造方法。
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