JP3949979B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ鏡筒の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転,進退可能なカム枠と、上記カム枠によって進退駆動されるレンズ枠を有するレンズ鏡筒として、図10の縦断面図に示す従来のレンズ鏡筒がある。この従来のレンズ鏡筒50は、固定枠51と、カム枠52と、第1群レンズ65を保持する第1群枠(以下、1群枠と記載)53と、第2群レンズ66を保持するレンズ枠59を進退可能に支持する第2群枠(以下、2群枠と記載)54と、第3群レンズ67を保持する第3群枠(以下、3群枠と記載)55と、直進フロートキー56を有してなる。
【0003】
なお、上記2群枠54には、シャッタ羽根68が組み付けられ、これらのシャッタ羽根68の押さえ部材となる羽根押さえ58が装着されている。羽根押さえ58と3群枠55間には、進退移動ガタをなくすために圧縮バネ57が挿入されている。
【0004】
上記カム枠52には、後端外周部に固定枠51の雌ヘリコイド51aに螺合する雄ヘリコイド52aが設けられ、さらに、内周部に雌ヘリコイド52b、2組のカム溝52c,52dと、内周部後端に直進フロートキー56保持用の内周溝であるバヨネット溝52hとが設けられている。なお、上記雌ヘリコイド52bと、2組のカム溝52c,52dとは、後述する図11のカム枠内周面の展開図に示すように互いに交差する状態で配置されている。
【0005】
上記1群枠53には、その後端外周部にカム枠52の雌ヘリコイド52bに螺合する雄ヘリコイド53aが設けられる。上記2群枠54には、外周部にカム枠52のカム溝52dに摺動自在に嵌入するカムフォロア62が植設(固定支持)されている。上記3群枠55には、外周部にカム枠52のカム溝52cに摺動自在に嵌入するカムフォロア61が植設(固定支持)されている。上記直進フロートキー56には、固定枠51の直進ガイド溝51bに摺動自在に嵌入する凸状の直進キー56bと、カム枠52のバヨネット溝52hに摺動自在に嵌入するバヨネット爪56aとが設けられる。
【0006】
上述した進退駆動機構を有するレンズ鏡筒50においては、カム枠52がレンズ鏡筒進退駆動部により回転駆動されると、カム枠52は、回転しながら進退移動する。直進フロートキー56は、回転するカム枠52と共に光軸O方向に一体で、かつ、回転することなく進退移動する。1群枠53,2群枠54,3群枠55は、上記直進フロートキー56により回転規制されながらカム枠52の回転,進退移動にともなって、それぞれ進退駆動される。
【0007】
上記カム枠52の内周部構造について、図11〜13を用いてさらに詳細に説明する。なお、図11は、カム枠内周面の展開図であり、図12は、図11のD−D断面図であり、図13は、カム枠52のバヨネット爪,カムフォロアの挿入部を後端側から見た図である。
【0008】
図11に示すようにカム枠52の内周面には、所定のリードの雌ヘリコイド52bと、3組のカム溝52c,52dと、後端面側にバヨネット溝52hとが設けられる。さらに、カム枠52のバヨネット溝52hが設けられる後端面のリング状後端壁部52jには、図13に示すようにバヨネット爪56aを挿入するための6つの切り欠き状挿入部52eとカムフォロア61,62を挿入するためのそれぞれ3つの切り欠き状挿入部52f,52gが設けられている。カムフォロア61,62は、上記挿入部52f,52gを通してカム溝52c,52dに嵌入される。バヨネット爪56aは、挿入部52eを通してバヨネット溝52hに嵌入される。なお、この場合、カム枠52の内周面52i(図13)の内径と後端壁部52jの内径とは、等しくなっている。
【0009】
上記カム枠52の雌ヘリコイド52bは、内周面52iからのネジ山高さ(谷底深さ)H0 を有している。雌ヘリコイド52bに螺合する1群枠53の雄ヘリコイド53aもネジ山高さ(谷底深さ)H0 と同一寸法とする。また、カム枠52のカム溝52c,52dは、内周面52iからの溝深さC0 を有している。カム枠52の周部の最小肉厚t0 とする。外周面からカム溝が設けられる内周面52iまでの厚みd0 は、C0 +t0 となる。
【0010】
上記カム枠52の最小肉厚t0 をもつの半径方向全肉厚(占有枠厚)T0 は、上記雌ヘリコイド52bのネジ山高さH0 と上記外周面からカム溝の内周面52iまでの厚みd0 とを加えた厚みとなる。すなわち、上記半径方向全肉厚T0 は、
T0 =H0 +d0
である。上述したd0 =C0 +t0 を代入すると、
T0 =H0 +C0 +t0 …(1)
となる。なお、上述した図10に示す従来のレンズ鏡筒と同様にカム枠内周面にヘリコイドとカム溝とが交差して配置された進退駆動機構を採用するものとして特開平6−67076号公報に開示されたズームレンズ鏡筒の技術がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図10に示す従来のレンズ鏡筒50においては、カム溝52c,52dが上記雌ヘリコイド52bとは、交差して配置されているがそれぞれ独立した形状で配置されている。したがって、最小肉厚t0 を保ったカム枠52の半径方向全肉厚(占有枠厚)T0 は、上記ネジ山高さH0 と上記内外周面厚みd0 とを単純に重畳させた肉厚となっており、十分な薄型化が図られた状態とはいえず、レンズ鏡筒が小型化されているとはいえない。
【0012】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、枠部材の肉厚を増さずに十分な係合量を確保することで、レンズ鏡筒の小型化やコンパクト化を確保しつつ、光漏れが少なく、確実な進退駆動が可能なレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のレンズ鏡筒は、内周面の第1の領域に第1雌ヘリコイドが形成され、第2の領域に上記第1雌ヘリコイドと同一リードで且つ溝深さが上記第1雌ヘリコイドに対して浅い第2雌ヘリコイドが形成された第1の枠と、上記第1の枠の内側に配された第2の枠であって、外径方向に突出して形成され、上記第1雌ヘリコイドと螺合する第1雄ヘリコイドと、上記第2雌ヘリコイドと螺合し、上記第1雄ヘリコイドよりも山高さの低い第2雄ヘリコイドが外周に形成された第2の枠と、上記第1の枠の上記第2の領域に形成されたカム溝と、上記カム溝と係合するカムフォロアを有する第3の枠と、を具備し、上記第1の領域は上記第2の領域よりも円周方向の幅が狭いことを特徴とする。
【0014】
本発明の第2のレンズ鏡筒は、第1のレンズ鏡筒において、上記カム溝は、上記第1の枠の厚さ方向で、上記第2雌ヘリコイドの谷底面と略同一面上に形成され、上記カム溝の底面は、上記第1雌ヘリコイドの谷底面と略同一面であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒の分解斜視図であり、図2は上記レンズ鏡筒の縦断面図である。
【0017】
図3は、上記レンズ鏡筒に組み込まれるカム枠と第1群枠と直進フロートキーを像側からみたときの分解斜視図である。
【0018】
なお、以下の説明において、レンズ鏡筒の被写体側を前方とし、像側を後方とする。また、第1レンズ群,第2レンズ群,第3レンズ群で構成されるレンズの光軸を光軸Oとする。また、光軸O回りの回転方向は、被写体側から見たときの回転方向で示す。
【0019】
本発明の一実施形態のレンズ鏡筒20は、図1,2に示すようにカメラ本体等に固定支持された固定枠1と、この固定枠1内に嵌入し、回転且つ進退する第1の枠であるカム枠2と、このカム枠2内に嵌入され、光軸O方向に直進進退する第2の枠である第1群枠(以下、1群枠と記載)3と、この1群枠3内に嵌入され、直進進退する第3の枠である第2群枠(以下、2群枠と記載)4および第3群枠(以下、3群枠と記載)5と、光軸O方向に沿って直進進退する直進ガイド部材である直進フロートキー6とを有してなる。
【0020】
さらに、上記レンズ鏡筒20は、上記2群枠4と3群枠5との間に配置される圧縮バネ10と、2群枠4に支持される羽根押さえ8,シャッタ羽根18と、2群枠4により進退可能に支持されるフォーカス枠9と、上記直進フロートキー6に保持されるフレア絞り13と、図示しないレンズ鏡筒駆動部からの回転駆動力をカム枠2に伝達する長尺のカム枠駆動ギヤ7と、上記1群枠3,フォーカス枠9,3群枠5にそれぞれ保持される複数の撮影レンズである第1,2,3群レンズ15,16,17とを有してなる。
【0021】
上記固定枠1は、環状部材であり、その内周部に雌ヘリコイド(ヘリコイドネジ)1aと、光軸O方向に延びた3つの直進溝1cと、光軸O方向に延びた凹状のギヤ室1bとが設けられている。なお、上記ギヤ室1bには、長尺のカム枠駆動ギヤ7が回転自在に取り付けられる。
【0022】
上記カム枠2は、環状部材であり、その後方の所定幅のリング状外周部2aに固定枠1の雌ヘリコイド1aの螺合する雄ヘリコイド(ヘリコイドネジ)2bと、カム枠駆動ギヤ7と噛合するギヤ部2cとが重畳して設けられる。カム枠2の内周面2pにそれぞれ同一リードを有する谷底が深い(標準歯形)3組の第1雌ヘリコイド(ヘリコイドネジ)2d、および、谷底部が比較的浅い3組の第2雌ヘリコイド(ヘリコイドネジ)2eと、上記第2雌ヘリコイド2eに交差した状態で配置される各3本の2群カム溝2f,3群カム溝2gが設けられる(図4)。
【0023】
さらに、上記カム枠2の後端面にて上記内周面2pと同一径の内周面に沿って一端部であるリング状の後端壁部2qには、ヘリコイドのネジ山部バヨネット爪やカムフォロアを挿通させてカム枠2内部に挿入するための各切り欠き状挿入部として、ヘリコイド挿入部2hと、第1の爪挿入部であるバヨネット爪挿入部2i,2i′と、第2の爪挿入部であるバヨネット爪挿入部2j,2j′と、2,3群カムフォロア挿入部2k,2mが配置される。また、後端壁部2qの内側内周に沿って、ガイド部であるバヨネット溝2nが設けられる。なお、上記バヨネット溝2nは、直進フロートキー6のバヨネット爪6g,6g′,6h,6h′が嵌入し、回転摺動する溝である。
【0024】
このカム枠2は、固定枠1の内周部に嵌入し、カム枠駆動ギヤ7によりギヤ部2cを介して回転駆動されると、雌ヘリコイド1aと雄ヘリコイド2bにより回転しながら光軸O方向に進退移動する。
【0025】
なお、上記第1,2雌ヘリコイド2d,2eと、2,3群カム溝2f,2gと、各挿入部2h,2i,2j,2i′,2j′,2k,2mと、バヨネット溝2n等の各形状と配置位置については、後で詳細に説明する。
【0026】
上記1群枠3は、円筒形状の部材であって、その後方の所定幅のリング状外周部3aに第1雄ヘリコイド3b(3箇所)と、第2雄ヘリコイド3c(3箇所)とが設けられる。また、1群枠3の内周部には、光軸O方向に沿って3本の直進溝3dが設けられる。上記第1雄ヘリコイド3bは、カム枠2の第1雌ヘリコイド2dに螺合する山部が高いヘリコイドネジであり、上記第2雄ヘリコイド3cは、カム枠2の第2雌ヘリコイド2eに螺合する山部が低いヘリコイドネジである。なお、上記第1,2雌ヘリコイド2d,2eは、共に回転駆動力を伝達するが、特に第1雌ヘリコイド2dは、特に衝撃等の外力が作用したとき、螺合状態の外れを防止する機能も兼ねており、一方、第2雌ヘリコイド2eは、特に嵌合隙間からの光漏れを防止する機能も兼ねている。
【0027】
この1群枠3は、直進フロートキー6の外周部にて、上記直進溝3dに嵌入する直進ガイド突起部6aにより光軸O方向に進退自在に支持され、カム枠2の第1,2雌ヘリコイド2e,2dにより進退駆動される。
【0028】
上記2群枠4は、円筒形状の部材であって、その外周部に3つの光軸O方向への延出部4aを有する。上記3つの延出部4aには、それぞれにガイド突起部4bが設けられ、3つのガイド突起部4bにそれぞれカムフォロア11が植設されている。上記カムフォロア11は、カム枠2の2群カム溝2fに摺動自在に嵌入し、上記ガイド突起部4bは、後述する直進フロートキー6の直進ガイド溝6bに摺動自在に嵌入する。
【0029】
この2群枠4は、直進フロートキー6の内周部にて、直進ガイド溝6bにより光軸O方向に進退自在に支持され、カムフォロア11を介してカム枠2の2群カム溝2fにより進退駆動される。
【0030】
上記3群枠5は、円板形状の部材であって、その外周部に3つの凸部5aを有する。上記3つの凸部5aには、それぞれにガイド突起部5bが設けられ、その3つのガイド突起部5bにそれぞれカムフォロア12が植設されている。上記カムフォロア12は、カム枠2の3群カム溝2gに摺動自在に嵌入し、上記ガイド突起部5bは、後述する直進フロートキー6の直進ガイド溝6cに摺動自在に嵌入する。
【0031】
この3群枠5は、直進フロートキー6の内周部にて、直進ガイド溝6cにより光軸O方向に進退自在に支持され、カムフォロア12を介してカム枠2の3群カム溝2gにより進退駆動される。
【0032】
上記直進フロートキー6は、環状部材であって、その環状部材の後端フランジ部6dの外周部には、半径方向に突出する3つの突起状直進キー部6fが設けられている。また、上記後端フランジ部6dから所定距離前方に離間し、所定段差のある外周部6i上には、上記後端リング部6dの外周径より低い高さを有する第1の係合部の3つの突起状バヨネット爪6g,6g′と、第2の係合部の3つの突起状バヨネット爪6h,6h′が設けられる。
【0033】
さらに、直進フロートキー6には、上記外周部6iの前方の円環部に光軸O方向に沿う3つの直進ガイド突起部6aと、内周側から外周に開口する3つの直進ガイド溝6bおよび3つの直進ガイド溝6cが設けられる。
【0034】
なお、上記直進キー部6fは、固定枠1の直進溝1cに摺動自在に嵌入する。上記バヨネット爪6g,6g′と、バヨネット爪6h,6h′とは、カム枠2のバヨネット溝2nに摺動自在に嵌入し、バヨネット結合される。したがって、直進フロートキー6は、カム枠2に対して相対回転し、かつ、光軸O方向には一体的に駆動される。
【0035】
上記圧縮バネ10は、上記2群枠4と3群枠5との間に配置され、2,3群枠4,5を互いに離間する方向に常時付勢している。上記2,3群枠4,5は、上記付勢力を受けて各カムフォロアとカム溝の嵌合ガタが取り除かれた状態で進退移動する。
【0036】
次に、カム枠2の内周面に形成される第1,2雌ヘリコイドと、2,3群カム溝と、バヨネット溝と、雄ヘリコイド,バヨネット爪,カムフォロアのための各挿入部2h,2i,2i′,2j,2j′,2k,2m等の形状と配置について、図4〜9を用いて詳細に説明する。
図4は、上記カム枠の内周面の展開図である。図5は、図4のA−A断面図であり、図6は、図4のB−B矢視図であり、図7は、図4のC−C矢視図である。図8,9は、上記カム枠の後端壁部を後方(像側)から見た図であり、直進フロートキーのバヨネット爪の相対位置も合わせて示した図である。そして、図8の状態と図9の状態とでは、上記バヨネット爪の相対位置が異なっている。
【0037】
上記カム枠2の所定の内径寸法を有する内周面2p上には、図4に示すようにヘリコイドのリードに沿って分割される第1の領域R1と第2の領域R2が交互にそれぞれ3領域づつ設けられる。第1の領域R1は、第2の領域R2より円周方向の幅の狭い領域とし、所定の間隔で配置されている。なお、本実施形態においては、円周方向にバランスよく配置するために、上記第1の領域R1と第2の領域R2は、それぞれ一定の間隔で配置されている。
【0038】
そして、上記第1の領域R1には、第1雌ヘリコイド2dが配置される。上記第2の領域R2には、第2雌ヘリコイド2eと、2群カム溝2f,3群カム溝2gとが交差した状態で配置されている。但し、第1,2雌ヘリコイド2d,2eは、同一のリードを有する。
【0039】
上記第1,2雌ヘリコイド2d,2eおよび2,3群カム溝2f,2gのヘリコイドリード直交断面(図4のA−A断面)の形状は、図5に示される。
上記2,3群カム溝2f,2gは、内周面2pに設けられる溝深さC0 のカム溝である。
【0040】
第1雌ヘリコイド2dは、その谷底部2tがカム溝2f,2gの深さC0 の溝底面と同径の周面上に内周面2pに沿ってに形成される。また、第1雌ヘリコイド2dの谷底部2tからネジ山頂点2rまでのネジ山高さH0 は、適用されるヘリコイドの標準歯形の山高さ寸法とする。
【0041】
上記第2雌ヘリコイド2eは、内周面2p上に設けられ、谷底部の位置は、内周面2pに一致させる。第2雌ヘリコイド2eのネジ山頂点2sと第1雌ヘリコイド2dのネジ山頂点2rとは、同径の周面上にある。したがって、第2雌ヘリコイド2eの谷底部(内周面2pに一致)からのネジ山頂点2sまでのネジ山高さは、第1雌ヘリコイド2dのネジ山高さH0 よりもカム溝深さC0 分だけ低く、寸法(H0 −C0 )で与えられる。
【0042】
上記カム枠2の半径方向の最小肉厚t0 は、カム溝2f,2gのカム溝底面、または、第1雌ヘリコイド2dの谷底部2tから外周面までの寸法となる。また、上記カム枠2の半径方向全肉厚(占有枠厚)T1 は、上記第1雌ヘリコイド2dのネジ山高さH0 と上記最小肉厚t0 とを加えた寸法(H0 +t0 )で与えられる。すなわち、
T1 =H0 +t0 …(2)
である。
【0043】
なお、図5に示すようにカム枠2の上記第1,2雌ヘリコイド2d,2eに螺合する1群枠3の第1,第2雄ヘリコイド3b,3cの歯形も上述した第1,2雌ヘリコイド2d,2eの歯形に対応した形状となる。
【0044】
上記カム枠2の内周面2pの後端側には、図4に示すように内周方向に沿って所定幅のバヨネット溝2nと各挿入部が配置される後端壁部2qが設けられる。なお、後端壁部2qの内周面の径は、上記内周面2pの径と一致する。
【0045】
上記バヨネット溝2nの深さは、内周面2pにカム溝2f,2gや第1雌ヘリコイド2dの谷底部より僅かに深い溝であって、直進フロートキー6のバヨネット爪6g,6h,6g′,6h′が嵌入可能な深さとする。
【0046】
上記後端壁部2qには、図3,4等に示すように切り欠き状の各挿入部としてカムフォロア挿入部2k,2mと、ヘリコイド挿入部2hと、バヨネット爪挿入部2i,2i′,2j,2j′とが配置されている。
【0047】
上記カムフォロア挿入部2k,2mは、2,3群カム溝2f,2gの挿入口側(後端側)対向位置に配置される2,3群枠4,5の3組のカムフォロア11,12が挿入可能なカムフォロア挿入部である。
【0048】
上記ヘリコイド挿入部2hは、1群枠3の第1雄ヘリコイ3bが挿入可能な3つの挿入部であり、第1の領域R1 の第1雌ヘリコイド2dを後端側に延長した3等分位置に配置され、それぞれが第1雌ヘリコイド2dの占有幅(第1領域R1 の幅)の切り欠きである。
【0049】
《 49-1 》
上記バヨネット爪挿入部2i,2i′,2j,2j′のうち、爪挿入部2i,2jは、直進フロートキー6の二対で4つのバヨネット爪6g,6hが挿入可能な二対で4つの挿入部(挿入口)である。また、爪挿入部2i′,2j′は、直進フロートキー6の2つのバヨネット爪6g′,6h′が挿入可能な一対で2つの挿入部(挿入口)である。そして、上記2つのバヨネット爪挿入部2i、と1つのバヨネット爪挿入部2i′とは、それぞれ上記3等分位置に等間隔に配置されるヘリコイド挿入部2h内に重畳した状態で配置される。
【0050】
《 49-2 》
なお、後述するようにバヨネット爪挿入部2i、と2i′とは、ヘリコイド挿入部2hに対する相対位置がずれている。また、バヨネット爪挿入部2i,2j,2i′,2j′の深さは、直進フロートキー6のバヨネット爪6g,6h,6g′,6h′の形状に対応して、ヘリコイド挿入部2hより僅かに深くなっている。そのため、直進フロートキー6がカム枠2に対して相対的に回転したとき、ヘリコイド挿入部2h内にあるバヨネット爪6h、または、6g′,6h′は、ヘリコイド挿入部2hの引っかかりが少ない部分でバヨネット溝2nから外れやすい状態にあり、また、バヨネット爪挿入部2i,2i′に一致したとき外れる可能性がある。
【0051】
そこで、上記直進フロートキー6の相対回転で2対のバヨネット爪6g,6hがバヨネット溝2nから脱落するのを防止するために、バヨネット爪6g,6hが同時にヘリコイド挿入部2h内に位置することがないようにバヨネット爪6g,6hの配置間隔角度θ4 を決定する。すなわち、上記バヨネット爪6g,6hの配置間隔角度θ4 は、ヘリコイド挿入溝2hの角度θ1 に関連して決定される(図8)。
【0052】
上記バヨネット爪6g,6hの爪幅角度θ2 ,θ3 とすると、
θ4 ≧θ1 +(θ2/2)+(θ3/2)…(3)
を満足するようにバヨネット爪挿入部2i,2jの配置間隔角度θ4 を決定する。θ3 =θ2 とすると、上記(3)式は、
θ4 ≧θ1 +θ2
となるが、配置間隔角度θ4 を最も狭い角度にするとすれば、
θ4 =θ1 +θ2 …(4)
となる。上記(4)を満足するようにバヨネット爪挿入部2i,2jの配置間隔角度θ4 が定められる。
【0053】
一方、他の1対のバヨネット爪挿入部2i′,2j′の配置角度θ4 もバヨネット爪6g′,6h′がバヨネット溝2nから脱落しないようにヘリコイド挿入部2hの角度θ1 に関連して同様の上記式(4)を満足するように決定される。
【0054】
上述したように2つのバヨネット爪挿入部2iと1つのバヨネット爪挿入部2i′とは、それぞれ3等分位置に等間隔に配置されるヘリコイド挿入部2h内でそれぞれ相対位置がずれた位置に重畳した状態で配置される。このためにカム枠2に直進フロートキー6との組み立て時の嵌合位相関係が図8,9のように特定される。この嵌合位相特定によって、カム枠2に対する1群枠3,2群枠4,3群枠5の回転方向の嵌合位相が製品により変化せず、レンズ鏡筒の光学性能を安定させることができる。また、特定の嵌合位相でのみ組み付けが可能となるので、組み違えることがない。
【0055】
次に、上述した構成を有する本実施形態のレンズ鏡筒20における組み込付けの手順の一例について説明する。なお、カム枠2は、固定枠2にヘリコイド結合され、カム枠駆動ギヤ7と噛合した状態で組み込まれているものとする。
そこで、1群枠3の第1雄ヘリコイド3bをカム枠2のヘリコイド挿入部2hから挿入し、カム枠2と1群枠3とをヘリコイド螺合状態とする。
【0056】
次に、直進フロートキー6の直進ガイド溝6b,6cに2群枠4,3群枠5のガイド突起部4b,5bを摺動自在に挿入し、直進フロートキー6に2,3群枠4,5を組み込んだ状態とする。
【0057】
続いて、カム枠2に嵌入している1群枠3の直進溝3dに上記直進フロートキー6の直進ガイド突起部6aを挿入させながら直進フロートキー6を1群枠3の内周部に嵌入させ、さらに、2,3群枠4,5のカムフォロア11,12をカム枠2のカムフォロア挿入部2k,2mから挿入し、カム枠2の2,3群カム溝2f,2gに係合させる。その後、直進フロートキー6のバヨネット爪6g,6h,6g′,6h′をカム枠2のバヨネット爪挿入部2i,2j,2i′,2j′から挿入し、バヨネット溝2に係合させる。さらに、直進フロートキー6の直進キー6fを固定枠1の直進溝1cに嵌入させて、レンズ鏡筒20の組み付けが完了する。
【0058】
上述した本実施形態のレンズ鏡筒20における進退動作について説明すると、カム枠2等の全ての枠部材が沈胴位置に繰り込まれている沈胴状態にて、カム枠2がカム枠駆動ギヤ7により回転駆動されると、カム枠2は、沈胴位置から撮影可能なワイド位置、さらに、テレ位置へと回転しながら繰り出される。カム枠2とともに直進フロートキー6が直進して繰り出される。1群枠3は、直進フロートキー6により回転が規制された状態でカム枠2と螺合状態にある第1,2雄ヘリコイド3b,3cとにより沈胴位置から撮影可能なワイド位置、さらに、テレ位置に繰り出される。さらに、2,3群枠4,5も直進フロートキー6により回転が規制された状態で2,3群カム溝2f,2gによってカムフォロア11,12がそれぞれ沈胴対応位置P11C ,P12C からワイド対応位置P11W ,P12W 、さらに、テレ対応位置P11T ,P12T に駆動されて(図4)、2,3群枠4,5は、沈胴位置から撮影可能なワイド位置、さらに、テレ位置へと繰り出される。
【0059】
上述した構成を有する本実施形態のレンズ鏡筒20によれば、カム枠2に設けられる第2雌ヘリコイド2eの谷深さを減らし、第2雌ヘリコイド2eとカム溝2f,2gとを第2領域内で互いに交差した状態で配置している。この配置によって、カム枠2の径方向最小厚みt0 を確保した状態でのカム枠2の全肉厚T1 が(第1雌ヘリコイド2dの高さH0 )+(最小厚みt0 )で与えられ、カム枠2の径方向占有枠厚みである上記全肉厚T1 を薄くすることができ、レンズ鏡筒20の小型化が実現される。
なお、前述した従来のレンズ鏡筒50では、カム枠52の全肉厚T0 は、(雌ヘリコイド52bの高さH0 )+(カム溝深さC0 )+(最小厚みt0 )で与えられる。本実施形態におけるカム枠2の全肉厚T1は、上記従来のレンズ鏡筒のカム枠52の全肉厚T0 よりカム溝深さC0 だけ薄くなっている。
【0060】
しかも、カム枠2の第2領域における内周面2pの嵌合隙間からの光漏れが第2雌ヘリコイド2eで防止できる。同時に、外力が作用したときも山高さが高い(谷が深い)第1雌ヘリコイド2dにより螺合が外れる危険性が少ない。
【0061】
さらに、上記2つのバヨネット爪6gと6h、または、6g′と6h′をそれぞれ上記所定の角度θ4 だけ開いた状態で配置することにより、直進フロートキー6の対になって設けられるバヨネット爪6gと6h、または、6g′と6h′のうち、一方のバヨネット爪6h、または、6h′がカム枠2のバヨネット爪挿入部2i、または、2i′内にあるとき、他方のバヨネット爪6g、または、6g′は、ヘリコイド挿入部2h外のバヨネット溝2nに位置している。したがって、バヨネット爪6g,6g′がバヨネット溝2nから外れることが確実に防止される。
【0062】
上述した本発明によれば、
(1) 内周面の第1の領域に第1雌ヘリコイドが形成され、第2の領域に上記第1雌ヘリコイドと同一リードで且つ溝深さの異なる第2雌ヘリコイドが形成された第1の枠と、
上記第1の枠の内側に配され、上記第1雌ヘリコイドと螺合する第1雄ヘリコイドと、上記第2雌ヘリコイドと螺合する第2雄ヘリコイドが外周に形成された第2の枠と、
を具備し、
上記第2雌ヘリコイドのネジ部の頂点は、上記第1の枠の厚さ方向において上記第1雌ヘリコイドのネジ部の頂点と略同一面上に形成され、上記第2雌ヘリコイドの谷底面深さは、上記第1雌ヘリコイドの谷底面深さより浅いことを特徴とするレンズ鏡筒を提案することができる。
【0063】
(2) 上記第1の領域と第2の領域は、上記第1の枠の内周上に交互に配され、それぞれ3箇所設けられることを特徴とする上記(1)に記載のレンズ鏡筒を提案することができる。
【0064】
(3) 上記第1の枠の上記第2の領域のそれぞれに形成されたカム溝と、
上記カム溝と係合するカムフォロアを有する第3の枠と、
を具備することを特徴とする上記(2)に記載のレンズ鏡筒を提案することができる。
【0065】
(4) 上記第1の領域は、上記第2の領域に比してその円周方向の幅が狭いことを特徴とする上記(3)に記載のレンズ鏡筒を提案することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、枠部材の肉厚を増さずに十分な係合量を確保することで、レンズ鏡筒の小型化やコンパクト化を確保しつつ、光漏れが少なく、確実な進退駆動が可能なレンズ鏡筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のレンズ鏡枠の分解斜視図。
【図2】上記図1のレンズ鏡筒の縦断面図。
【図3】上記図1のレンズ鏡筒のカム枠と1群枠と直進フロートキーの分解斜視図である。
【図4】上記図1のレンズ鏡筒のカム枠の内周面の展開図である。
【図5】上記図4のA−A断面図である。
【図6】上記図4のB−B矢視図である。
【図7】上記図4のC−C矢視図である。
【図8】上記図1のレンズ鏡筒のカム枠を像側から見た図であって、直進フロートキーを挿入直後の状態を示す。
【図9】上記図1のレンズ鏡筒のカム枠を像側から見た図であって、図8に示す状態からさらに直進フロートキーが相対回動した状態を示す。
【図10】従来のレンズ鏡筒の縦断面図である。
【図11】上記図10の従来のレンズ鏡筒のカム枠の内周面の展開図である。
【図12】上記図11のD−D断面図である。
【図13】上記図10の従来のレンズ鏡筒のカム枠を像側から見た図である。
【符号の説明】
2 …カム枠(第1の枠)
2d…第1雌ヘリコイド
2e…第2雌ヘリコイド
2f,2g
…カム溝
2p…カム枠の内周面(第1の枠の内周面)
3 …1群枠(第2の枠)
4 …2群枠(第3の枠)
5 …3群枠(第3の枠)
R1 …第1の領域
R2 …第2の領域

Claims (2)

  1. 内周面の第1の領域に第1雌ヘリコイドが形成され、第2の領域に上記第1雌ヘリコイドと同一リードで且つ溝深さが上記第1雌ヘリコイドに対して浅い第2雌ヘリコイドが形成された第1の枠と、
    上記第1の枠の内側に配された第2の枠であって、外径方向に突出して形成され、上記第1雌ヘリコイドと螺合する第1雄ヘリコイドと、上記第2雌ヘリコイドと螺合し、上記第1雄ヘリコイドよりも山高さの低い第2雄ヘリコイドが外周に形成された第2の枠と、
    上記第1の枠の上記第2の領域に形成されたカム溝と、
    上記カム溝と係合するカムフォロアを有する第3の枠と、
    を具備し、
    上記第1の領域は上記第2の領域よりも円周方向の幅が狭いことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 上記カム溝は、上記第1の枠の厚さ方向で、上記第2雌ヘリコイドの谷底面と略同一面上に形成され、上記カム溝の底面は、上記第1雌ヘリコイドの谷底面と略同一面であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
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