JP3948875B2 - Fall prevention device - Google Patents

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JP3948875B2
JP3948875B2 JP2000052975A JP2000052975A JP3948875B2 JP 3948875 B2 JP3948875 B2 JP 3948875B2 JP 2000052975 A JP2000052975 A JP 2000052975A JP 2000052975 A JP2000052975 A JP 2000052975A JP 3948875 B2 JP3948875 B2 JP 3948875B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、車両を搭載して昇降するパレット昇降体を備えた多段式立体駐車設備に適用されるパレット昇降体の落下防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パレット昇降体を備えた多段式立体駐車設備(以下、単に「駐車設備」という。)は、車両搭載用パレット(以下、単に「パレット」という。)に車両を搭載して昇降させるものである。図16に従来の一般的な駐車設備の要部を示す。
【0003】
同図を参照して、参照符号1は、パレット昇降体を示しており、このパレット昇降体1は、車両を載せるためのパレット2と、これを支持する支持枠3とを備えている。このパレット昇降体1は、図示しない昇降機構を介して駐車設備の主柱4に沿って昇降されるようになっており、車両はパレット2に搭載されて昇降されるようになっている。
【0004】
ところで、駐車設備の稼働中においては、安全性確保のためにパレット昇降体1の落下防止を行う必要がある。すなわち、上記昇降機構に何らかの不都合が生じてもパレット昇降体1の落下を確実に防止する必要がある。このため、従来からこのような駐車設備にはパレット昇降体1の落下防止装置5が装備されている。
【0005】
落下防止装置5は、主柱4に固定されており、ベース部材6と、これに対して揺動する落下規制板7とを有している。この落下規制板7は、同図(a)に示すように、その先端部11がベース部材6側に退避した退避姿勢と、同図(b)に示すようにベース部材6からパレット昇降体1側へ突出した突出姿勢との間で揺動するようになっている。なお、この落下規制板7の揺動は、連結部材8を介して落下規制板7と連結されたソレノイド9により行うようになっている。
【0006】
落下防止装置5の実際の動きについて説明すると、まず、パレット昇降体1が下方に位置するときは落下規制板7は退避姿勢にある(同図(a))。これにより、パレット昇降体1の自由な昇降動作が可能となる。そして、パレット昇降体1が所定位置まで上昇したときに、落下規制板7は突出姿勢となる(同図(b))。この状態において、万一昇降機構に故障等が生じてパレット昇降体1が落下した場合であっても、パレット昇降体1の支持枠3が落下規制板7に当接するから、パレット昇降体1の落下を防ぐことができる。なお、(b)図の状態からパレット昇降体1を下降させる場合には、直ちに落下規制板7が退避姿勢に変位するように設定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、落下規制板7は、図に示すように回動中心軸10によって支持されており、この回動中心軸10を起点にして揺動するようになっている。このため、落下規制板7の先端部11は、同図(b)に示す二点鎖線12に示す軌跡をたどることになる。したがって、同図(b)に示すように、パレット昇降体1と落下規制板7との位置関係は、落下規制板7の軌跡との干渉を避けるために所定の離反距離Dを確保する必要がある。
【0008】
しかし、この離反距離Dが大きくなった場合には、実際にパレット昇降体1が落下したときに、パレット昇降体1と落下規制板7とが激しく衝突することになり、好ましくない。
【0009】
そこで、本発明は、パレット昇降体が落下しようとした場合であっても激しい衝突を生じることなくパレット昇降体の落下防止を行うことができる落下防止装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
記目的を達成するため、本願出願人は、上記落下規制板が突出姿勢となったときに、当該落下規制板とパレット昇降体との間の距離を一定の狭い範囲に抑えることにより両者の激しい衝突を回避できるものである点に着目した。
【0011】
そこで、本願に係る落下防止装置は、車両搭載用パレットが備えられたパレット昇降体を柱に沿う昇降路に沿って昇降させる多段式立体駐車設備に適用され、上記柱に取り付けてパレット昇降体の落下防止を行う落下防止装置であって、上記柱に固定されるベース部材と、当該ベース部材から上記昇降路側へ突出することによりパレット昇降体に当接し得る突出姿勢とベース部材内に退避する退避姿勢との間で回動して姿勢変化可能なように設けられた落下規制部材と、当該落下規制部材の上記姿勢変化方向へ回動を所定範囲内に規制しつつ上記姿勢変化を行わしめる姿勢変化機構と、当該落下規制部材が突出姿勢のときに前記落下規制部材に形成した水平面を上面で支持して位置決めする位置決め部材と、前記落下規制部材が突出姿勢のときに当該位置決め部材との衝撃を防止するクッション部材と、を備え、上記落下規制部材の回動中心が、突出姿勢における落下規制部材のパレット昇降体当接部と位置決め部材の位置決め部とを結ぶ仮想直線よりも昇降路側に配置されている
【0012】
この構成によれば、駐車設備の柱に沿って形成される昇降路に沿ってパレット昇降体が縦方向に昇降する。一方、落下規制部材は、姿勢変化機構によって突出姿勢と退避姿勢との間で変位するが、この落下規制部材の変位方向は、上記昇降路に対して直交する方向、すなわち横方向となる。このとき落下規制部材は、回動中心が突出姿勢における落下規制部材のパレット昇降体当接部と位置決め部材の位置決め部とを結ぶ仮想直線よりも昇降路側に配置されているから、落下規制部材の姿勢変化に際して上下方向への変位が所定範囲内に抑えられる。その結果、落下規制部材とパレット昇降体との離反距離を小さくすることが可能となる。また、落下規制部材が突出姿勢へと姿勢変化したときは、クッション部材によって衝撃が防止されるとともに位置決め部材によって当該突出姿勢が位置決めされ、この状態では位置決め部材の上面で落下規制部材の水平面を支持しているので、パレット昇降体が当接したときに落下規制部材の回動中心に作用するせん断力を小さくすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車設備20の構成を示す正面図である。また、図2は、駐車設備20の駆動系を模式的に示す図である。
【0018】
(1) 概略構成と本実施形態のポイント
図1および図2を参照して、駐車設備20の概略構成について説明する。
【0019】
駐車設備20は、2段式の立体駐車設備であって、床面21から下方に形成されたピット22に内に設置されている。床面21は、車両が乗り入れするための車両乗入面を形成しており、車両は、紙面に垂直な方向に沿って乗り入れられるようになっている。
【0020】
この駐車設備20は、2つのパレット昇降体24,25を備えている。各パレット昇降体24,25は、それぞれ車両搭載用パレット(以下、単に「パレット」という。)26,27を上下に2つづつ備えており、車両は、このパレット26,27上に乗り入れて昇降されるようになっている。各パレット昇降体24,25は、ピット22の中央に立設された主柱28とピット22の端部に立設された副柱29との間で、これらに沿って昇降するようになっており、主柱28に沿って昇降路Rが形成されている。
【0021】
パレット昇降体24,25の昇降動作は、昇降駆動装置30によって行われ、これらを水平状態を保って昇降させるために平行機構31が備えられている。また、主柱28には、安全装置としてパレット昇降体24,25の落下を防止するための落下防止装置70が備えられている。さらに、他の安全装置としてパレット昇降体24,25の昇降中にパレット昇降体24,25の落下を防止するためのロック装置32(図1,図2では図示せず)が備えられている。これら昇降駆動装置30,平行機構31,落下防止装置70およびロック装置32の構成については、後に詳述する。
【0022】
なお、ピット22の周囲には安全柵23が設けられている。また、参照符号33は、この駐車設備20を操作するための操作盤であり、これを操作することによりパレット昇降体24,25の昇降動作を制御できるようになっている。
【0023】
そして、本実施形態に係る駐車設備20の特徴とするところは、上記落下防止装置70の構造にあり、きわめて簡単な構造であり、かつパレット昇降体24,25の落下時に大きな衝撃を発生させることなく確実に落下防止を行うことができるようになっている点である。以下、駐車設備20について詳しく説明する。
【0024】
(2) パレット昇降体
パレット昇降体24は、上記上下のパレット26と、これを支持する支持枠34とを有している。
【0025】
各パレット26は、その底部にパレット受梁35を有しており、このパレット受梁35は、パレット26の前後方向(図1において紙面に垂直な方向)に一対設けられている。このパレット受梁35の主柱28側の端部には、係止板49が設けられている。この係止板49は、昇降駆動装置30と係合するようになっており、昇降駆動装置30が作動することによってパレット昇降体24が上下に移動されるようになっている。
【0026】
また、支持枠34は、前後左右に4本設けられており(図2参照)、これにより、上下のパレット26は、パレット受梁35および支持枠34と共に一体となっている。なお、パレット昇降体25についても同様の構成である。
【0027】
(3) 昇降駆動装置
次に、昇降駆動装置30について説明する。
【0028】
図2を参照して、昇降駆動装置30は、駆動モータ37と、これによって駆動される主軸38と、主軸38に連結されたチェーン駆動機構39とを備えている。ここで、図3は、パレット昇降体24,25の昇降動作を図示したものである。また、図4は図3におけるA−断面図であり、主柱28による主軸38の支持状態を示している。さらに、図5は図3におけるB−断面図であり、チェーン駆動機構39の要部を示すものである。
【0029】
まず、図2を参照して、駆動モータ37は、所定のブラケット(図示せず)を介して主柱28側に固定されている。駆動モータ37の駆動軸にはスプロケット40が設けられ、主軸38にはこれに対応するスプロケット41が設けられている。そして、これらスプロケット40,41にチェーン42が掛けられており、駆動モータ37が駆動されることによって主軸38が回転駆動されるようになっている。
【0030】
主軸38は、図4に示すように主柱28に支持されている。主柱28は、ピット22の前後方向に対向して一対設けられている。同図に示すように主柱28は、一対のC型鋼43をその開口部が対向された状態で配置することにより構成されている(図4では一端部のみ図示)。そして、主軸38は、このC型鋼43を貫通する状態で一対の主柱28によってその両端部を支持されている。なお、参照符号44は、チェーン駆動機構39のスプロケットを示している。
【0031】
図2および図3を参照して、チェーン駆動機構39は、主軸38の両端部にそれぞれ設けられた上記スプロケット44と、両主柱28の下方にそれぞれ回転自在に設けられたスプロケット45と、これらスプロケット44,45に掛けられた駆動チェーン46と、駆動チェーン46の一部に設けられた係止片47(図3参照)とを有している。
【0032】
スプロケット44,45は、それぞれ一対設けられている。また、スプロケット44と、これに対応するスプロケット45とは、図中上下方向に対向配置されている。また、図5に示すように、係止片47は、一対の駆動チェーン46に架け渡すようにして固定されている。この固定は、ピン48を一対の駆動チェーン46によって支持し、このピン48によって係止片47を支持することにより行っている。
【0033】
したがって、駆動モータ37が駆動されると、主軸38が回転して駆動チェーン46が当該回転方向に沿って送られる(図2参照)。これにより、係止片47が上方または下方へ移動されて、上記係止板49と係合する。その結果、パレット昇降体24,25が昇降され、図1に示すように上昇位置(パレット昇降体24の位置)と下降位置(パレット昇降体25の位置)との間で変位するようになっている。
【0034】
(4) 平行機構
図3を参照して、平行機構31は、パレット昇降体24,25を水平に保ったまま昇降させるためのものである。平行機構31は、各パレット受梁35に設けられたガイドスプロケット36と、これらに掛け回されたバランスチェーン50と、バランスチェーン50の両端を固定するアンカ51,52とを有している。
【0035】
ガイドスプロケット36は、図2に示すように各パレット受梁35の左右端に、支持軸58を介して回動自在に支持されている。アンカ51は、図3に示すようにピット22の底部に固定され、アンカ52は、副柱29の上端に固定されている。バランスチェーン50は、パレット昇降体24についていえば、図に示すように、その一端がアンカ51に固定され、他端がアンカ52に固定されている。そして、バランスチェーン50は、一端側から図中右側のガイドスプロケット36の上方へ掛けられ、次いで左側のガイドスプロケット36の下方へ掛けられており、その他端がアンカ52に固定されている。
【0036】
したがって、上記係止片47が上昇されて係止板49と係合することにより、パレット昇降体24の主柱28側(図3において右側)が上昇される。このとき、バランスチェーン50の両端が固定されているから、右側のガイドスプロケット36が上昇することによりバランスチェーン50が引っ張られる。これによりパレット昇降体24の左側が上方へ持ち上げられ、結果としてパレット昇降体24の水平が保たれる。なお、パレット昇降体25についても同様である。
【0037】
(5) ロック装置
ロック装置32は、バランスチェーン50が万一切断された場合に、パレット昇降体24,25の落下を防止するためのものである。図6は、ロック装置32の構成を示している。なお、説明を簡略化するために、図6では、パレット昇降体24の落下防止についてのみ図示しているが、パレット昇降体25についても同様である。
【0038】
同図を参照して、ロック装置32は、パレット昇降体24の右側(主柱28側)端部に設けられた揺動部材59と、パレット昇降体24の左側(副柱29側)端部に設けられた係合部材53と、これら揺動部材59と係合部材53を連動させる連動部材54と、主柱28の所定位置に固定されたロック部材55と、副柱29の所定位置に固定されたストッパ56と、係合部材53を一定の姿勢に保持するための引張コイルばね(以下、「バネ」という。)57とを有している。
【0039】
揺動部材59は、平板状部材から構成され、略台状に形成されている。揺動部材59は、上記支持軸58によって回動自在な状態でパレット受梁35に支持されている。すなわち、揺動部材59は、平行機構31のガイドスプロケット36(右側)と同軸上に設けられている。揺動部材59の下方は、連動部材54を取り付けるための取付部64を構成している。
【0040】
係合部材53は、平板状部材から構成されており、ガイドスプロケット36の支持軸58によって回転自在に支持されている。係合部材53も揺動部材59と同様にガイドスプロケット36(左側)と同心上に設けられている。
【0041】
係合部材53は、その回動中心から副柱29側へ突出形成された係合爪部60と、係合爪部60から下方へ湾曲して切欠形成された当接逃げ部61と、回動中心から主柱28側へ突出形成されたバネ取付部62とを有している。当接逃げ部61の下端部は、連動部材54を取り付けるための取付部65を構成している。また、バネ取付部62は、バネ57の一端が取り付けられる部分である。このため、バネ取付部62には小孔63が設けられており、この小孔63にバネ57の端部が引っ掛けられている。なお、係合爪部60および当接逃げ部61の働きについては後述する。
【0042】
連動部材54は、細長の平板部材により構成されている。連動部材54の両端部は、揺動部材59の取付部64と係合部材53の取付部65とに連結されている。この連結構造は、連結ピン66を用いたものであり、揺動部材59,係合部材53と連動部材54とは、それぞれ回動自在な状態となっている。したがって、揺動部材59または係合部材53のいずれか一方が回動すると、連動部材54によって両者が同方向に連動して回動するようになっている。具体的には図10ないし図14に示すように揺動部材59および係合部材53が回動するようになっているが、この点については後に詳述する。
【0043】
ロック部材55は、ブロック状の鋼材から構成されている。このロック部材55は、主柱28の所定位置に取り付けられているが、この所定位置とは、上昇位置にあるパレット昇降体24の揺動部材59の位置に対応する位置である。このロック部材55は、主柱28からパレット昇降体24側へ突出しており、パレット昇降体24が上昇位置にあるときは、揺動部材59と近接するように配置されている。したがって、パレット昇降体24が上昇位置にあるときは、揺動部材59が図中右回りに回動しようとしても、揺動部材59がロック部材55に当接するため、揺動部材59の回動が規制されるようになっている。一方、パレット昇降体24が上昇位置に限らず他の任意の位置にあるときでも、揺動部材59は図中左回りに回動してもロック部材55と当接しないように設定されている。
【0044】
ストッパ56は、鋼材により構成することができ、副柱29に固定されている。このストッパ56が固定される位置は、パレット昇降体24が上昇位置にある場合において、係合部材53の係合爪部60の直下である。
【0045】
バネ57は、その一端が上記係合部材53のバネ取付部62に連結され、他端がパレット受梁35に連結されている。このバネ57は、図6に示すように常時は水平な状態で、引張力が作用しないように(バネ57の伸びがない状態で)配置されている。このため、係合部材53が図6に示す状態から右回りまたは左回りに回動したときにはじめてバネ57が引っ張られて、この引張力によって、回動した係合部材53がもとの図6の状態に復帰するようになっている。つまり、係合部材53は、常時図6に示す一定の姿勢に保持されるようになっている。
【0046】
(6) 落下防止装置
落下防止装置70は、上述したように主柱28に装着されており、上記ロック装置32がバランスチェーン50の切断時に作動するものであるのに対し、この落下防止装置70は、チェーン46(図6参照)が切断された時であってもパレット昇降体24,25の落下を確実に防止するためのものである。
【0047】
図7は、図6における主柱28部分の要部拡大図を示しており、落下防止装置70の構造とその取付位置を詳細に示している。また、図8は図7におけるE−矢視図であり、落下防止装置70の側面図を示している。さらに、図9は図7におけるF−F断面矢視図であり、落下防止装置70の平面図を示している。
【0048】
図7ないし図9を参照して、落下防止装置70は、主柱28に固定されたベース部材71と、ベース部材71に設けられたアーム部材72と、このアーム部材72を後述する退避姿勢(図7において点線で示す姿勢)と突出姿勢(図7において実線で示す姿勢)に姿勢変化させる姿勢変化機構73とを備えている。
【0049】
ベース部材71は、主柱28の所定位置に固着されており、たとえば鋼板等により構成することができる。ベース部材71は、上部箱部74と、下部枠部75とを有している。上部箱部74には、姿勢変化機構73のソレノイド76等が収容されており、防水を確保するために液密構造となっている。一方、下部枠部75は、厚肉のチャンネル部材により構成されており、その開口された部分が昇降路Rに対向するように配置されている。
【0050】
また、下部枠部75の開口された部分に、位置決め部材77が配置されている。この位置決め部材77は、断面が矩形の棒状部材であって、下部枠部75の内部に架け渡すようにして固着されている。
【0051】
さらに、下部枠部75の背面部78および位置決め部材77の側面部79には、それぞれクッション部材80,81が設けられている。これらクッション部材80,81は、たとえば合成ゴムにより構成することができる。これらクッション部材80,81によって、アーム部材72が姿勢変化したときに、アーム部材72とベース部材71とが衝突して衝撃が発生するのを防止している。
【0052】
次に、アーム部材72は、図に示すような略鍵型の板状部材により構成されている。このアーム部材72は、落下するパレット昇降体24(25)を支えるものであるため、十分な強度を確保するために所定の肉厚を有している。アーム部材72の形状について説明すると、アーム部材72は、円形の基端部82を有し、この基端部から右側上方(反昇降路側)に肘部83が延設されている。そして、この肘部83に連続して上方に先細り状のテーパを有する脚部84が形成されており、この脚部84に連続して左側上方(昇降路側)に延びる先端部85が形成されている。
【0053】
基端部82は、その中心に軸孔が設けられており、この軸孔にブッシュ86を介して回動中心軸87が挿通されている。この回動中心軸87は、下部枠部75に支持されており、これにより、回動中心軸87を起点にしてアーム部材72が揺動し、上記姿勢変化が可能となっている。
【0054】
肘部83は、アーム部材72を姿勢変化機構73と連結するための部分であって、その端部88(第1の中間部)にピン挿通孔89が設けられている。また、脚部84と先端部85とが連続する部分90(第2の中間部)は、図7に示すようなくびれ部が形成されており、このくびれ部によって脚部84側に鉛直面91が形成されると共に先端部85側に水平面92(第2の作用部位)が形成されている。図に示すように、鉛直面91は、アーム部材72が突出姿勢となったときにクッション部材81に当接するようになっており、水平面92は、位置決め部材77の上面と当接するようになっている。
【0055】
先端部85は、アーム部材72が揺動した場合に、ベース部材71に対して進退する部分であって、アーム部材72が突出姿勢となったときに先端部85もベース部材71側から昇降路R側へ突出した突出姿勢となり、アーム部材72が退避姿勢となったときに先端部85もベース部材71側へ退避する退避姿勢となる。つまり、この先端部85の上面93(第1の作用部位)によって、落下するパレット昇降体24(25)が支えられるようになっており、当該先端部85がパレット昇降体24(25)の落下規制部材としての役割を果たす。
【0056】
このような形状を有するアーム部材72を図に示すように回動中心軸87によって支持している。当該回動中心軸87の位置は、上記先端部85の上面93と水平面92とを結ぶ仮想線よりも昇降路R側に位置している。すなわち、かかる上面93,水平面92および回動中心軸87の相互の位置関係を維持することにより、アーム部材72が昇降路Rに沿って略直立した状態となる。したがって、アーム部材72が姿勢変化した場合には、先端部85が昇降路R側(左横方向)へ変位するが、これと直交する方向(上下方向)への変位はきわめて小さくなる。
【0057】
次に、姿勢変化機構73について説明する。
【0058】
姿勢変化機構73は、いわゆるソレノイド操作によってアーム部材72を揺動させて上記姿勢変化を行わせるものである。姿勢変化機構73は、上記ソレノイド76と、これに連結された連結棒94(直動ピストン部材)と、上記下部枠部75に設けられた位置決め部材77とを有して構成されている。
【0059】
ソレノイド76は公知の構造のものであって、コイル(図示せず)と、この中心に配置された軸96と、軸96を常時上方へ付勢するバネ97とを有している。そして、コイルに通電されると、軸96がバネ97の付勢力に抗して下方へスライドされるようになっている。
【0060】
連結棒94は、一対の板部材98,99と、これらを連結する連結板100とにより構成されている(図9参照)。連結棒94の基端部は、ピン101を介してソレノイド76の軸96と連結されている。また、連結棒94の先端部は、各板部材98,99がアーム部材72の外側に配置され、ピン102を介してアーム部材72の肘部83の端部88に連結されている。
【0061】
したがって、通常は上記端部88が連結棒94によって上方へ引き上げられており、アーム部材72は突出姿勢となる。そして、ソレノイド76が通電されると、上記端部88が連結棒94によって下方へ押し下げられてアーム部材72が退避姿勢となる。
【0062】
(7) 駐車設備の動作および作用効果
次に、駐車設備20の動作について、各部の作用効果と共に説明する。
【0063】
まず、通常の運転状態では次のような動作をする。図2に示す昇降駆動装置30の駆動モータ37が作動すると、主軸38が回転し、チェーン駆動機構39を介して係止片47(図3参照)が移動する。説明を簡略化するためにパレット昇降体24に注目すると、係止片47が上昇してパレット昇降体24の係止板49に係合する。これにより、パレット昇降体24の主柱28側の端部(右側)が持ち上げられるが、平行機構31によってパレット昇降体24は、水平を保ったまま上昇することになる。
【0064】
図6を参照して、パレット昇降体24が上昇すると、係合部材53とストッパ56とが当接することになる。しかし、係合部材53は、次のようにしてストッパ56との当接状態が回避され、さらにパレット昇降体24の上昇が許容される。ここで、図10ないし図14は、パレット昇降体24が上昇する際のロック装置32の動きを順に示すものである。また、図11ないし図13は、パレット昇降体24が下降する際のロック装置32の動きを順に示すものである。なお、これらの図においては、バネ57は図示していない。
図10に示すように、パレット昇降体24が上昇すると、係合部材53の係合爪部60の斜面がストッパ56に当接するが、この場合であってもパレット昇降体24はさらに上昇されるため、係合部材53は相対的にストッパ56によって押圧され、当該当接状態を回避する方向(図中左回り)へ回動する(図11参照)。これにより、揺動部材59も連動部材54によって係合部材53と同方向に回動されると共に、バネ57(図示せず)が初めて引っ張られ、係合部材53は、当該回動変位が復元される方向に付勢力を付加される。
【0065】
図10に示すように、パレット昇降体24が上昇すると、係合部材53の係合爪部60の斜面がストッパ56に当接するが、この場合であってもパレット昇降体24はさらに上昇されるため、係合部材53は相対的にストッパ56によって押圧され、当該当接状態を回避する方向(図中左回り)へ回動する(図11参照)。これにより、揺動部材59も連動部材54によって係合部材53と同方向に回動されると共に、バネ57(図示せず)が初めて引っ張られ、係合部材53は、当該回動変位が復元される方向に付勢力を付加される。
【0066】
このようにストッパ56との当接状態を回避するように回動した係合部材53がストッパ56を通過すると、その時点で、バネ57の付勢力によって係合部材53がもとの状態に復帰するとと共に揺動部材59がもとの状態に復帰する(図12参照)。そして、このときパレット昇降体24は、上昇位置に配置されることになる(図6参照)。この時点で、揺動部材59はロック部材55の近傍に近接配置されるが、両者が接触することはない。さらに、この状態では、揺動部材59は左回りに回動し得る状態であると共に、右回りの回動は、ロック部材55によって阻止され得る状態である。一方、上昇位置にあるパレット昇降体24が下降するときも同様である。図12に示す位置からパレット昇降体24が下降すると、係合部材53の当接逃げ部61がストッパ56に当接するが、パレット昇降体24がさらに下降されると、係合部材53は相対的に落下防止部材53によって押圧され、当該当接状態を回避する方向(図中右回り)へ回動する(図13参照)。これにより、揺動部材59も連動部材54によって係合部材53と同方向に回動されると共に、バネ57が初めて引っ張られ、係合部材53は、当該回動変位が復元される方向に付勢力を付加される。そして、係合部材53がストッパ56を通過すると、その時点で、バネ57の付勢力によって係合部材53がもとの状態に復帰するとと共に揺動部材59がもとの状態に復帰する(図14参照)。このときパレット昇降体24は、下降位置に配置されることになる(図6参照)。このように、係合部材53とストッパ56との干渉は、パレット昇降体24の上昇または下降動作に関して何ら障害とならない。
【0067】
次に、パレット昇降体24が上昇位置にあるときにチェーン46(図6参照)が切断された場合は、落下防止装置70は、以下のような作用効果を奏する。
【0068】
図7を参照して、パレット昇降体24が所定の上昇位置へ移動すると、係止片49は、同図に示す位置に配置される。このとき、アーム部材72は常時突出姿勢となっているが、パレット昇降体24の昇降動作が開始されたときにこれを公知の検出手段により検出し、その検出信号に基づいてアーム部材72を退避姿勢に姿勢変化させることができる。そして、同図に示す状態において万一チェーン46が切断されると、パレット昇降体24が下方へ落下する。しかし、アーム部材72が突出姿勢となっているから、パレット昇降体24が落下した場合であっても、係止片49がアーム部材72の先端部85の上面93によって支持されるので、パレット昇降体24の落下を確実に防止することができる。
【0069】
特に本実施形態に係る落下防止装置70では、上述したように、アーム部材72の姿勢変化に際して先端部85が昇降路R側(左横方向)へ変位するが、これと直交する方向(上下方向)への変位はきわめて小さい。このため、係止片49の下端面と上記先端部85の上面93との距離dをきわめて小さくすることができる。したがって、パレット昇降体24が落下した場合であっても、アーム部材72の先端部85との間で激しい衝突を回避することができる。
【0070】
また、本実施形態では、アーム部材72が突出姿勢となった状態では、位置決め部材77の上面とアーム部材72の水平面92とが当接する。したがって、パレット昇降体24が落下してアーム部材72の先端部85に支持された状態となったときには、位置決め部材77に支持反力が生じる。このため、パレット昇降体24が上記先端部85に支持されることにより生じる回動中心軸87回りのモーメントを上記支持反力によって一部相殺することができる。その結果、回動中心軸87に付加されるせん断力を小さくすることができるという利点がある。
【0071】
加えて、本実施形態では、上記距離dをきわめて小さくするために、アーム部材72の上記上面93,水平面92および回動中心軸87の相互の位置関係を上述のように設定するというごく簡単な構造により達成している。したがって、落下防止装置70全体の構造を簡単にすることができるという利点もある。
【0072】
さらに、上記上面93,水平面92および回動中心軸87の相互の位置関係は本実施形態にかかるアーム部材72の形状により一義的に決定されるものではなく、種々の設計変更を施すことができる。たとえば、図15は、設計変更例に係る落下防止装置110を示しているが、アーム部材102を図に示す形状にしても、回動中心軸87の位置は、上記先端部85の上面93と水平面92とを結ぶ仮想線よりも昇降路R側に位置することになる。
【0073】
一方、パレット昇降体24が上昇位置にあるときにバランスチェーン50が切断された場合は、ロック装置32は、以下のような作用効果を奏する。
【0074】
図12はパレット昇降体24が上昇位置にある状態を示しているが、このときにバランスチェーン50が切断されると、パレット昇降体24の副柱29側の端部が落下し、係合部材53がストッパ56に衝突する。このとき、係合部材53は、上述したように、この当接状態を回避するように回動しようとすると共に、揺動部材59が係合部材53に連動して回動しようとする。ところが、このとき主柱28に設けられたロック部材55が揺動部材59と当接してその回動を規制するから、揺動部材59は回動することができない。すなわち、係合部材53の回動が規制され、係合部材53はストッパ56に当接した状態で保持される。その結果、パレット昇降体24の落下が防止される。
【0075】
このように、万一バランスチェーン50が切断されたときであっても、係合部材53とストッパ56とを互いに当接させることによりパレット昇降体24の落下防止を実現すると共に、常時(パレット昇降体24の落下というアクシデントに備えたロック装置32の待機時)は、揺動部材59とロック部材55とバネ57とによって、係合部材53とストッパ56との相対変位を許容してパレット昇降体24の円滑な昇降を実現する。しかも、この待機時には、所要の機械要素を作動させて待機状態を保持するものではなく、パレット昇降体24の昇降時に係合部材53とストッパ56とが当接した際に、初めて当該当接状態を回避するように係合部材53を回動させるにすぎないものであるから、ロック装置32を構成する機械要素の劣化等が生じる可能性がきわめて低い。
【0076】
すなわち、本実施形態に係るロック装置32は、その構造がきわめて簡単であり、しかも、アクシデントに備えた待機時に故障が発生するという不都合を無くすことができ、万一に備えたパレット昇降体24の落下防止を長期間にわたって確実に行うことができる。
【0077】
特に、本実施形態では、上記バネ57を採用して、常時において係合部材53が回動トルクを受けないように、バネ57の初期変位を無くした状態で設置されている。これにより、バネ57の劣化によるロック装置32の故障の発生をより効果的に無くすことができる。
【0078】
なお、以上の説明は、パレット昇降体25についても同様であるから、パレット昇降体25についての説明は省略する。
【0079】
また、本実施形態では、バランスチェーン50が切断された場合に対応して上述のロック装置32を採用したが、このロック装置32に代えて落下防止装置70を採用することができる。すなわち、副柱29に落下防止装置70を設置することにより、落下防止を図ることもできる。もっとも、ロック装置32ともに副柱29側に落下防止装置70を設置することも可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、所定の上昇位置にあるパレット昇降体が万一落下しようとした場合であっても、落下規制部材によりその落下を確実に防止することができる。しかも、落下規制部材とパレット昇降体との間の離反距離を一定の小さい範囲内に抑えているので、実際にパレット昇降体が落下した場合であっても、落下規制部材との間で激しい衝突を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る駐車設備の構成を示す正面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る駐車設備の駆動系を模式的に示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係るパレット昇降体の昇降動作を示す図である。
【図4】 図3におけるA−断面図である。
【図5】 図3におけるB−断面図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係るロック装置の構成を示す図である。
【図7】 図6における主柱部分の要部拡大図である。
【図8】 図7におけるE−矢視図である。
【図9】 図7におけるF−断面矢視図である。
【図10】 パレット昇降体が上昇する際のロック装置の動きの一部を示した図である。
【図11】 パレット昇降体が上昇する際のロック装置の動きの一部を示した図である。
【図12】 パレット昇降体が上昇する際のロック装置の動きの一部を示した図である。
【図13】 パレット昇降体が下降する際のロック装置の動きの一部を示した図である。
【図14】 パレット昇降体が下降する際のロック装置の動きの一部を示した図である。
【図15】 本発明の一実施形態の設計変更例に係る落下防止装置の構造を示す図である。
【図16】 従来の一般的な駐車設備の要部を示す図である。
[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a pallet elevating body fall prevention device applied to a multistage multilevel parking facility equipped with a pallet elevating body that moves up and down with a vehicle mounted thereon.
[0002]
[Prior art]
A multi-stage multilevel parking facility (hereinafter simply referred to as “parking facility”) having a pallet lifting body is a vehicle mounted pallet (hereinafter simply referred to as “pallet”) that is mounted and raised. FIG. 16 shows a main part of a conventional general parking facility.
[0003]
Referring to FIG. 1, reference numeral 1 indicates a pallet elevating body. The pallet elevating body 1 includes a pallet 2 on which a vehicle is placed and a support frame 3 that supports the pallet 2. The pallet elevating body 1 is moved up and down along the main pillar 4 of the parking facility via an elevating mechanism (not shown), and the vehicle is mounted on the pallet 2 and moved up and down.
[0004]
By the way, when the parking facility is in operation, it is necessary to prevent the pallet lifting body 1 from falling to ensure safety. That is, it is necessary to reliably prevent the pallet lifting / lowering body 1 from dropping even if any inconvenience occurs in the lifting / lowering mechanism. For this reason, conventionally, such a parking facility is equipped with a fall prevention device 5 for the pallet lifting body 1.
[0005]
The fall prevention device 5 is fixed to the main column 4 and includes a base member 6 and a drop regulating plate 7 that swings relative to the base member 6. The drop restricting plate 7 has a retracted posture in which the tip 11 is retracted toward the base member 6 as shown in FIG. 5A, and the pallet lifting body 1 from the base member 6 as shown in FIG. It swings between the protruding posture protruding to the side. The swinging of the drop restricting plate 7 is performed by a solenoid 9 connected to the drop restricting plate 7 via a connecting member 8.
[0006]
The actual movement of the fall prevention device 5 will be described. First, when the pallet lifting / lowering body 1 is positioned below, the fall regulating plate 7 is in the retracted posture ((a) in the figure). Thereby, the free raising / lowering operation | movement of the pallet raising / lowering body 1 is attained. When the pallet lifting / lowering body 1 is raised to a predetermined position, the drop restricting plate 7 assumes a protruding posture ((b) in the figure). In this state, even if a failure or the like occurs in the lifting mechanism and the pallet lifting body 1 falls, the support frame 3 of the pallet lifting body 1 comes into contact with the drop restricting plate 7. Can prevent falling. When the pallet elevating body 1 is lowered from the state shown in (b), the drop regulating plate 7 is set so as to be immediately displaced to the retracted posture.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Here, the drop restricting plate 7 is supported by a rotation center shaft 10 as shown in the figure, and swings around the rotation center shaft 10. For this reason, the front-end | tip part 11 of the fall control board 7 follows the locus | trajectory shown by the dashed-two dotted line 12 shown to the same figure (b). Therefore, as shown in FIG. 2B, the positional relationship between the pallet lifting body 1 and the drop restricting plate 7 needs to ensure a predetermined separation distance D in order to avoid interference with the locus of the drop restricting plate 7. is there.
[0008]
However, when the separation distance D is increased, when the pallet lifting body 1 actually falls, the pallet lifting body 1 and the drop regulating plate 7 collide violently, which is not preferable.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a fall prevention device capable of preventing a pallet lifting body from falling without causing a severe collision even when the pallet lifting body is about to fall. .
[0010]
[Means for Solving the Problems]
  UpIn order to achieve the above-mentioned purpose, the applicant of the present application, when the drop restricting plate is in the projecting posture, suppresses the distance between the drop restricting plate and the pallet lifting body to a certain narrow range. We focused on the fact that it can avoid collisions.
[0011]
  Therefore, the fall prevention device according to the present application is a pallet lifting body provided with a vehicle-mounted pallet.The pillarApplicable to multi-level parking facilities that move up and down along hoistway alongPillarA fall prevention device attached to the pallet to prevent the pallet lifting body from falling.PillarA base member fixed toConcernedBy projecting from the base member to the hoistway side between the projecting posture capable of coming into contact with the pallet lifting body and the retracting posture retracting into the base memberRotatePosture change possibleWhatA drop regulating member provided inConcernedHow to change the posture of the drop control memberTowardsofRotationA posture change mechanism that changes the posture while regulating the angle within a predetermined range;A positioning member that supports and positions a horizontal surface formed on the drop regulating member on the upper surface when the drop regulating member is in the projecting posture, and prevents an impact on the positioning member when the drop regulating member is in the projecting posture. And a pivot center of the drop restricting member is disposed on the hoistway side with respect to a virtual straight line connecting the pallet lift body contact portion of the drop restricting member and the positioning portion of the positioning member in the protruding posture..
[0012]
  According to this configuration, parking facilitiesPillar ofThe pallet lifting / lowering body moves up and down along the hoistway formed along the vertical direction. On the other hand, the drop restricting member is displaced between the protruding posture and the retracted posture by the posture changing mechanism. The displacement direction of the drop restricting member is a direction orthogonal to the hoistway, that is, a lateral direction. At this time, the drop regulating member isSince the rotation center is arranged on the hoistway side from the virtual straight line connecting the pallet lifting body contact portion of the drop restricting member in the projecting posture and the positioning portion of the positioning member,When changing postureUp and downThe displacement in the direction is suppressed within a predetermined range. As a result, the separation distance between the drop regulating member and the pallet lifting body can be reduced.When the drop restricting member changes to the protruding posture, the impact is prevented by the cushion member and the protruding posture is positioned by the positioning member. In this state, the horizontal surface of the drop restricting member is supported by the upper surface of the positioning member. Therefore, the shearing force acting on the rotation center of the drop restricting member when the pallet elevating body abuts can be reduced.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0017]
FIG. 1 is a front view showing a configuration of a parking facility 20 according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a diagram schematically showing a drive system of the parking facility 20.
[0018]
(1) Schematic configuration and points of this embodiment
A schematic configuration of the parking facility 20 will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
[0019]
The parking facility 20 is a two-stage parking facility, and is installed in a pit 22 formed below the floor 21. The floor surface 21 forms a vehicle entry surface for a vehicle to enter, and the vehicle can enter along a direction perpendicular to the paper surface.
[0020]
The parking facility 20 includes two pallet lifting bodies 24 and 25. Each pallet elevating body 24, 25 is provided with two pallets for vehicle mounting (hereinafter simply referred to as “pallets”) 26, 27 respectively, and the vehicle rides on the pallets 26, 27 and moves up and down. It has come to be. Each pallet elevating body 24, 25 is moved up and down along a main pillar 28 standing at the center of the pit 22 and a sub pillar 29 standing at the end of the pit 22. A hoistway R is formed along the main pillar 28.
[0021]
The raising / lowering operation of the pallet raising / lowering bodies 24 and 25 is performed by the raising / lowering drive apparatus 30, and the parallel mechanism 31 is provided in order to raise / lower these while maintaining a horizontal state. Further, the main column 28 is provided with a fall prevention device 70 for preventing the pallet lifting bodies 24 and 25 from falling as a safety device. Further, as another safety device, a lock device 32 (not shown in FIGS. 1 and 2) is provided for preventing the pallet lifting bodies 24 and 25 from falling while the pallet lifting bodies 24 and 25 are lifted. The configurations of the lift drive device 30, the parallel mechanism 31, the fall prevention device 70, and the lock device 32 will be described in detail later.
[0022]
A safety fence 23 is provided around the pit 22. Reference numeral 33 denotes an operation panel for operating the parking facility 20, and by operating this, the lifting operation of the pallet lifting bodies 24 and 25 can be controlled.
[0023]
The parking facility 20 according to the present embodiment is characterized by the structure of the fall prevention device 70, which has a very simple structure and generates a large impact when the pallet lifting bodies 24 and 25 are dropped. It is a point that can be surely prevented from falling. Hereinafter, the parking facility 20 will be described in detail.
[0024]
(2) Pallet lifting body
The pallet elevating body 24 has the upper and lower pallets 26 and a support frame 34 that supports the pallet.
[0025]
Each pallet 26 has a pallet receiving beam 35 at the bottom thereof, and a pair of pallet receiving beams 35 are provided in the front-rear direction of the pallet 26 (direction perpendicular to the paper surface in FIG. 1). A locking plate 49 is provided at the end of the pallet receiving beam 35 on the main pillar 28 side. The locking plate 49 is engaged with the elevating drive device 30, and the pallet elevating body 24 is moved up and down when the elevating drive device 30 operates.
[0026]
In addition, four support frames 34 are provided on the front, rear, left, and right sides (see FIG. 2), whereby the upper and lower pallets 26 are integrated with the pallet receiving beam 35 and the support frame 34. The pallet lifting / lowering body 25 has the same configuration.
[0027]
(3) Lifting drive device
Next, the elevating drive device 30 will be described.
[0028]
With reference to FIG. 2, the lifting drive device 30 includes a drive motor 37, a main shaft 38 driven by the drive motor 37, and a chain drive mechanism 39 coupled to the main shaft 38. Here, FIG. 3 illustrates the lifting operation of the pallet lifting bodies 24 and 25. FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line A in FIG. 3 and shows a state in which the main shaft 38 is supported by the main column 28. Further, FIG. 5 is a B-sectional view in FIG. 3 and shows a main part of the chain drive mechanism 39.
[0029]
First, referring to FIG. 2, the drive motor 37 is fixed to the main pillar 28 side via a predetermined bracket (not shown). The drive shaft of the drive motor 37 is provided with a sprocket 40, and the main shaft 38 is provided with a sprocket 41 corresponding thereto. A chain 42 is hung on the sprockets 40 and 41, and the drive shaft 37 is driven to rotate by driving the drive motor 37.
[0030]
The main shaft 38 is supported by the main pillar 28 as shown in FIG. A pair of main pillars 28 are provided so as to face the front-rear direction of the pits 22. As shown in the figure, the main column 28 is configured by arranging a pair of C-shaped steels 43 with their openings facing each other (only one end is shown in FIG. 4). The main shaft 38 is supported at both ends by a pair of main pillars 28 in a state of passing through the C-shaped steel 43. Reference numeral 44 indicates a sprocket of the chain drive mechanism 39.
[0031]
2 and 3, the chain drive mechanism 39 includes the above-described sprockets 44 provided at both ends of the main shaft 38, sprockets 45 rotatably provided below the main pillars 28, and the like. A drive chain 46 hung on the sprockets 44 and 45 and a locking piece 47 (see FIG. 3) provided on a part of the drive chain 46 are included.
[0032]
A pair of sprockets 44 and 45 are provided. The sprocket 44 and the sprocket 45 corresponding to the sprocket 44 are opposed to each other in the vertical direction in the figure. Further, as shown in FIG. 5, the locking piece 47 is fixed so as to span the pair of drive chains 46. This fixing is performed by supporting the pins 48 by a pair of drive chains 46 and supporting the locking pieces 47 by the pins 48.
[0033]
Therefore, when the drive motor 37 is driven, the main shaft 38 rotates and the drive chain 46 is sent along the rotation direction (see FIG. 2). Thereby, the locking piece 47 is moved upward or downward to engage with the locking plate 49. As a result, the pallet elevating bodies 24 and 25 are moved up and down, and are displaced between the raised position (the position of the pallet elevating body 24) and the lowered position (the position of the pallet elevating body 25) as shown in FIG. Yes.
[0034]
(4) Parallel mechanism
With reference to FIG. 3, the parallel mechanism 31 is for raising and lowering the pallet elevating bodies 24 and 25 while keeping them horizontal. The parallel mechanism 31 has a guide sprocket 36 provided on each pallet receiving beam 35, a balance chain 50 wound around these, and anchors 51 and 52 for fixing both ends of the balance chain 50.
[0035]
As shown in FIG. 2, the guide sprocket 36 is rotatably supported on the left and right ends of each pallet receiving beam 35 via a support shaft 58. As shown in FIG. 3, the anchor 51 is fixed to the bottom of the pit 22, and the anchor 52 is fixed to the upper end of the sub pillar 29. As shown in the figure, the balance chain 50 has one end fixed to the anchor 51 and the other end fixed to the anchor 52 as shown in the figure. The balance chain 50 is hung from one end side to the upper side of the guide sprocket 36 on the right side in the drawing, and then hung to the lower side of the left side guide sprocket 36, and the other end is fixed to the anchor 52.
[0036]
Therefore, when the locking piece 47 is raised and engaged with the locking plate 49, the main column 28 side (right side in FIG. 3) of the pallet lifting / lowering body 24 is raised. At this time, since both ends of the balance chain 50 are fixed, the balance chain 50 is pulled by raising the right guide sprocket 36. As a result, the left side of the pallet lifting body 24 is lifted upward, and as a result, the pallet lifting body 24 is kept horizontal. The same applies to the pallet lifting body 25.
[0037]
(5) Locking device
The lock device 32 is for preventing the pallet lifting bodies 24 and 25 from dropping when the balance chain 50 is cut. FIG. 6 shows the configuration of the locking device 32. In order to simplify the explanation, FIG. 6 shows only the prevention of the pallet lifting body 24 from falling, but the same applies to the pallet lifting body 25.
[0038]
Referring to the figure, the locking device 32 includes a swing member 59 provided at the right side (main column 28 side) end portion of the pallet lifting body 24 and the left side (sub column 29 side) end portion of the pallet lifting body 24. An engaging member 53 provided on the interlocking member 54, an interlocking member 54 for interlocking the swinging member 59 and the engaging member 53, a locking member 55 fixed at a predetermined position of the main column 28, and a predetermined position of the auxiliary column 29. It has a fixed stopper 56 and a tension coil spring (hereinafter referred to as “spring”) 57 for holding the engaging member 53 in a fixed posture.
[0039]
The rocking member 59 is composed of a flat plate-like member, and is formed in a substantially trapezoidal shape. The swing member 59 is supported by the pallet receiving beam 35 in a rotatable state by the support shaft 58. That is, the swing member 59 is provided coaxially with the guide sprocket 36 (right side) of the parallel mechanism 31. Below the swing member 59, an attachment portion 64 for attaching the interlocking member 54 is formed.
[0040]
The engaging member 53 is composed of a flat plate-like member, and is rotatably supported by the support shaft 58 of the guide sprocket 36. The engaging member 53 is also provided concentrically with the guide sprocket 36 (left side), like the swing member 59.
[0041]
The engaging member 53 includes an engaging claw portion 60 that protrudes from the center of rotation toward the sub pillar 29, a contact relief portion 61 that is bent downward from the engaging claw portion 60, and a rotation. And a spring mounting portion 62 that protrudes from the moving center toward the main pillar 28 side. A lower end portion of the contact escape portion 61 constitutes an attachment portion 65 for attaching the interlocking member 54. The spring attachment portion 62 is a portion to which one end of the spring 57 is attached. For this reason, a small hole 63 is provided in the spring mounting portion 62, and an end portion of the spring 57 is hooked on the small hole 63. The functions of the engaging claw portion 60 and the contact escape portion 61 will be described later.
[0042]
The interlocking member 54 is configured by an elongated flat plate member. Both end portions of the interlocking member 54 are connected to the attachment portion 64 of the swing member 59 and the attachment portion 65 of the engagement member 53. This connection structure uses a connection pin 66, and the swing member 59, the engagement member 53, and the interlocking member 54 are in a freely rotatable state. Therefore, when either one of the swinging member 59 or the engaging member 53 is rotated, the interlocking member 54 rotates both in conjunction with each other in the same direction. Specifically, as shown in FIGS. 10 to 14, the swing member 59 and the engaging member 53 are rotated. This will be described in detail later.
[0043]
The lock member 55 is made of a block-shaped steel material. The lock member 55 is attached to a predetermined position of the main column 28. The predetermined position is a position corresponding to the position of the swing member 59 of the pallet lifting body 24 in the raised position. The lock member 55 protrudes from the main column 28 toward the pallet lifting body 24 and is disposed so as to be close to the swinging member 59 when the pallet lifting body 24 is in the raised position. Therefore, when the pallet lifting / lowering body 24 is in the raised position, the swinging member 59 contacts the lock member 55 even if the swinging member 59 tries to rotate clockwise in the figure, so that the swinging member 59 rotates. Are now regulated. On the other hand, even when the pallet elevating body 24 is not limited to the raised position but is in any other position, the swing member 59 is set so as not to contact the lock member 55 even if it rotates counterclockwise in the drawing. .
[0044]
The stopper 56 can be made of a steel material and is fixed to the sub pillar 29. The position where the stopper 56 is fixed is directly below the engaging claw portion 60 of the engaging member 53 when the pallet elevating body 24 is in the raised position.
[0045]
One end of the spring 57 is connected to the spring mounting portion 62 of the engaging member 53, and the other end is connected to the pallet receiving beam 35. As shown in FIG. 6, the spring 57 is always in a horizontal state and is arranged so that a tensile force does not act (with no extension of the spring 57). For this reason, the spring 57 is pulled only when the engaging member 53 is rotated clockwise or counterclockwise from the state shown in FIG. 6, and the rotated engaging member 53 is restored to the original view. It returns to the state of 6. That is, the engaging member 53 is always held in a fixed posture shown in FIG.
[0046]
(6) Fall prevention device
The fall prevention device 70 is mounted on the main column 28 as described above, and the lock device 32 is activated when the balance chain 50 is cut. 6) is to prevent the pallet lifting bodies 24 and 25 from falling down even when cut.
[0047]
FIG. 7 shows an enlarged view of the main part of the main pillar 28 portion in FIG. 6, and shows the structure of the fall prevention device 70 and its mounting position in detail. 8 is an E-arrow view in FIG. 7 and shows a side view of the fall prevention device 70. FIG. Further, FIG. 9 is a sectional view taken along the line FF in FIG. 7 and shows a plan view of the fall prevention device 70.
[0048]
7 to 9, the fall prevention device 70 includes a base member 71 fixed to the main column 28, an arm member 72 provided on the base member 71, and a retracting posture (described later) of the arm member 72. 7 is provided with a posture changing mechanism 73 that changes the posture between a posture shown by a dotted line in FIG. 7 and a protruding posture (a posture shown by a solid line in FIG. 7).
[0049]
The base member 71 is fixed to a predetermined position of the main pillar 28, and can be composed of, for example, a steel plate. The base member 71 has an upper box part 74 and a lower frame part 75. The upper box portion 74 accommodates a solenoid 76 of the posture changing mechanism 73 and has a liquid-tight structure to ensure waterproofness. On the other hand, the lower frame portion 75 is formed of a thick channel member, and is disposed so that the opened portion faces the hoistway R.
[0050]
A positioning member 77 is disposed in the opened portion of the lower frame portion 75. The positioning member 77 is a rod-shaped member having a rectangular cross section, and is fixed so as to span the inside of the lower frame portion 75.
[0051]
Further, cushion members 80 and 81 are provided on the back surface portion 78 of the lower frame portion 75 and the side surface portion 79 of the positioning member 77, respectively. These cushion members 80 and 81 can be made of synthetic rubber, for example. These cushion members 80 and 81 prevent the arm member 72 and the base member 71 from colliding with each other and generating an impact when the arm member 72 changes its posture.
[0052]
Next, the arm member 72 is constituted by a substantially key-shaped plate-like member as shown in the drawing. Since the arm member 72 supports the falling pallet lifting body 24 (25), the arm member 72 has a predetermined thickness to ensure sufficient strength. The shape of the arm member 72 will be described. The arm member 72 has a circular base end portion 82, and an elbow portion 83 extends from the base end portion to the upper right side (on the side opposite to the hoistway). A leg 84 having a taper-like taper is formed on the upper side of the elbow 83, and a tip 85 is formed on the left side (in the hoistway side). Yes.
[0053]
The base end portion 82 is provided with a shaft hole at the center thereof, and a rotation center shaft 87 is inserted into the shaft hole via a bush 86. The rotation center shaft 87 is supported by the lower frame portion 75, whereby the arm member 72 is swung from the rotation center shaft 87 as a starting point, and the posture can be changed.
[0054]
The elbow part 83 is a part for connecting the arm member 72 to the posture change mechanism 73, and a pin insertion hole 89 is provided at an end part 88 (first intermediate part) thereof. Further, a constricted portion 90 is formed in a portion 90 (second intermediate portion) where the leg portion 84 and the tip end portion 85 are continuous as shown in FIG. 7, and the vertical surface 91 is formed on the leg portion 84 side by the constricted portion. Is formed, and a horizontal surface 92 (second action site) is formed on the distal end portion 85 side. As shown in the figure, the vertical surface 91 comes into contact with the cushion member 81 when the arm member 72 assumes the projecting posture, and the horizontal surface 92 comes into contact with the upper surface of the positioning member 77. Yes.
[0055]
The distal end portion 85 is a portion that advances and retreats with respect to the base member 71 when the arm member 72 swings, and the distal end portion 85 is also a hoistway from the base member 71 side when the arm member 72 assumes a protruding posture. When the arm member 72 is in the retracted position, the distal end portion 85 is also retracted to the base member 71 side. That is, the falling pallet lifting body 24 (25) is supported by the upper surface 93 (first action portion) of the tip end portion 85, and the tip end portion 85 is dropped by the pallet lifting body 24 (25). It plays a role as a regulating member.
[0056]
  The arm member 72 having such a shape is supported by a rotation center shaft 87 as shown in the figure.is doing.The position of the rotation center axis 87 is located closer to the hoistway R than the imaginary line connecting the upper surface 93 of the tip 85 and the horizontal plane 92.HaveThe That is, the arm member 72 is substantially upright along the hoistway R by maintaining the positional relationship among the upper surface 93, the horizontal surface 92, and the rotation center shaft 87. Therefore, when the posture of the arm member 72 is changed, the distal end portion 85 is displaced toward the hoistway R side (left lateral direction), but the displacement in the direction orthogonal to the hoistway R direction (vertical direction) is extremely small.
[0057]
Next, the posture change mechanism 73 will be described.
[0058]
The posture change mechanism 73 swings the arm member 72 by a so-called solenoid operation to cause the posture change. The posture changing mechanism 73 includes the solenoid 76, a connecting rod 94 (linear motion piston member) connected to the solenoid 76, and a positioning member 77 provided on the lower frame portion 75.
[0059]
The solenoid 76 has a known structure, and includes a coil (not shown), a shaft 96 disposed at the center thereof, and a spring 97 that constantly biases the shaft 96 upward. When the coil is energized, the shaft 96 is slid downward against the urging force of the spring 97.
[0060]
The connecting rod 94 is composed of a pair of plate members 98 and 99 and a connecting plate 100 that connects them (see FIG. 9). The base end portion of the connecting rod 94 is connected to the shaft 96 of the solenoid 76 via the pin 101. Further, at the tip end portion of the connecting rod 94, the plate members 98 and 99 are arranged outside the arm member 72, and are connected to the end portion 88 of the elbow portion 83 of the arm member 72 through the pin 102.
[0061]
Therefore, normally, the end portion 88 is pulled upward by the connecting rod 94, and the arm member 72 assumes a protruding posture. When the solenoid 76 is energized, the end 88 is pushed downward by the connecting rod 94 and the arm member 72 is in the retracted posture.
[0062]
(7) Operation and effects of parking facilities
Next, the operation of the parking facility 20 will be described together with the effects of the respective parts.
[0063]
First, the following operation is performed in a normal operation state. When the drive motor 37 of the elevating drive device 30 shown in FIG. 2 operates, the main shaft 38 rotates and the locking piece 47 (see FIG. 3) moves via the chain drive mechanism 39. When attention is paid to the pallet elevating body 24 for the sake of simplification, the locking piece 47 rises and engages with the locking plate 49 of the pallet elevating body 24. Thereby, the end (right side) of the pallet lifting body 24 on the main pillar 28 side is lifted, but the pallet lifting body 24 is raised by the parallel mechanism 31 while keeping the level.
[0064]
  With reference to FIG. 6, when the pallet elevating body 24 is raised, the engaging member 53 and the stopper 56 come into contact with each other. However, the engaging member 53 is prevented from coming into contact with the stopper 56 as follows, and the pallet lifting body 24 is allowed to rise. Here, FIG. 10 thru | or FIG.Locking device32 movements are shown in order. FIGS. 11 to 13 sequentially show the movement of the locking device 32 when the pallet elevating body 24 is lowered. In these drawings, the spring 57 is not shown.
  As shown in FIG. 10, when the pallet elevating body 24 is raised, the slope of the engaging claw portion 60 of the engaging member 53 comes into contact with the stopper 56. Even in this case, the pallet elevating body 24 is further raised. Therefore, the engaging member 53 is relatively pressed by the stopper 56 and rotates in a direction (counterclockwise in the figure) that avoids the contact state (see FIG. 11). Accordingly, the swinging member 59 is also rotated in the same direction as the engaging member 53 by the interlocking member 54, and the spring 57 (not shown) is pulled for the first time, and the engaging member 53 is restored to the rotational displacement. An urging force is applied in the direction to be performed.
[0065]
As shown in FIG. 10, when the pallet elevating body 24 is raised, the slope of the engaging claw portion 60 of the engaging member 53 comes into contact with the stopper 56. Even in this case, the pallet elevating body 24 is further raised. Therefore, the engaging member 53 is relatively pressed by the stopper 56 and rotates in a direction (counterclockwise in the figure) that avoids the contact state (see FIG. 11). Accordingly, the swinging member 59 is also rotated in the same direction as the engaging member 53 by the interlocking member 54, and the spring 57 (not shown) is pulled for the first time, and the engaging member 53 is restored to the rotational displacement. An urging force is applied in the direction to be performed.
[0066]
  Thus, when the engaging member 53 rotated so as to avoid the contact state with the stopper 56 passes through the stopper 56, the engaging member 53 returns to the original state by the biasing force of the spring 57 at that time. Then, the swinging member 59 returns to the original state (see FIG. 12). At this time, the pallet elevating body 24 is arranged at the raised position (see FIG. 6). At this time, the swing member 59 is disposed in the vicinity of the lock member 55, but the two do not come into contact with each other. Further, in this state, the swing member 59 can rotate counterclockwise, and the clockwise rotation can be blocked by the lock member 55.. oneOn the other hand, the same applies when the pallet elevating body 24 in the raised position is lowered. When the pallet elevating body 24 is lowered from the position shown in FIG. 12, the contact relief 61 of the engaging member 53 comes into contact with the stopper 56. However, when the pallet elevating body 24 is further lowered, the engaging member 53 is relatively moved. And is rotated by the fall prevention member 53 in a direction (clockwise in the figure) that avoids the contact state (see FIG. 13). As a result, the swinging member 59 is also rotated in the same direction as the engaging member 53 by the interlocking member 54, and the spring 57 is pulled for the first time, and the engaging member 53 is attached in the direction in which the rotational displacement is restored. Added power. When the engaging member 53 passes through the stopper 56, at that time, the engaging member 53 is returned to the original state by the biasing force of the spring 57, and the swinging member 59 is returned to the original state (FIG. 14). At this time, the pallet elevating body 24 is arranged at the lowered position (see FIG. 6). As described above, the interference between the engaging member 53 and the stopper 56 does not hinder the pallet lifting body 24 from moving up or down.
[0067]
Next, when the chain 46 (see FIG. 6) is cut when the pallet elevating body 24 is in the raised position, the fall prevention device 70 has the following operational effects.
[0068]
Referring to FIG. 7, when pallet elevating body 24 moves to a predetermined ascending position, locking piece 49 is arranged at the position shown in FIG. At this time, the arm member 72 is always in a projecting posture, but when the lifting operation of the pallet lifting body 24 is started, this is detected by a known detection means, and the arm member 72 is retracted based on the detection signal. The posture can be changed to the posture. And if the chain 46 is cut | disconnected by the state shown in the figure, the pallet raising / lowering body 24 will fall below. However, since the arm member 72 is in the protruding posture, even when the pallet lifting body 24 is dropped, the locking piece 49 is supported by the upper surface 93 of the distal end portion 85 of the arm member 72. It is possible to reliably prevent the body 24 from falling.
[0069]
In particular, in the fall prevention device 70 according to the present embodiment, as described above, the distal end portion 85 is displaced toward the hoistway R side (left lateral direction) when the posture of the arm member 72 is changed. The displacement to) is very small. For this reason, the distance d between the lower end surface of the locking piece 49 and the upper surface 93 of the tip end portion 85 can be made extremely small. Therefore, even when the pallet elevating body 24 falls, it is possible to avoid a violent collision with the distal end portion 85 of the arm member 72.
[0070]
In the present embodiment, the upper surface of the positioning member 77 and the horizontal surface 92 of the arm member 72 are in contact with each other when the arm member 72 is in the protruding posture. Accordingly, when the pallet lifting / lowering body 24 falls and is supported by the distal end portion 85 of the arm member 72, a support reaction force is generated in the positioning member 77. For this reason, the moment around the rotation center axis 87 generated when the pallet elevating body 24 is supported by the tip end portion 85 can be partially offset by the support reaction force. As a result, there is an advantage that the shearing force applied to the rotation center shaft 87 can be reduced.
[0071]
In addition, in this embodiment, in order to make the distance d extremely small, the positional relationship among the upper surface 93, the horizontal surface 92, and the rotation center shaft 87 of the arm member 72 is set as described above. Achieved by structure. Therefore, there is an advantage that the structure of the entire fall prevention device 70 can be simplified.
[0072]
Further, the positional relationship among the upper surface 93, the horizontal surface 92, and the rotation center shaft 87 is not uniquely determined by the shape of the arm member 72 according to the present embodiment, and various design changes can be made. . For example, FIG. 15 shows the fall prevention device 110 according to the design change example, but even if the arm member 102 is shaped as shown in the figure, the position of the rotation center shaft 87 is the same as that of the upper surface 93 of the tip 85. It is located on the hoistway R side with respect to the virtual line connecting the horizontal plane 92.
[0073]
On the other hand, when the balance chain 50 is cut when the pallet elevating body 24 is in the raised position, the lock device 32 has the following operational effects.
[0074]
FIG. 12 shows a state in which the pallet elevating body 24 is in the raised position. When the balance chain 50 is cut at this time, the end of the pallet elevating body 24 on the side of the sub pillar 29 falls, and the engagement member 53 collides with the stopper 56. At this time, as described above, the engaging member 53 tries to rotate so as to avoid this contact state, and the swinging member 59 tries to rotate in conjunction with the engaging member 53. However, at this time, since the lock member 55 provided on the main column 28 contacts the swing member 59 and restricts the rotation, the swing member 59 cannot rotate. In other words, the rotation of the engaging member 53 is restricted, and the engaging member 53 is held in a state of being in contact with the stopper 56. As a result, the pallet lifting body 24 is prevented from falling.
[0075]
In this way, even when the balance chain 50 is cut, the engagement member 53 and the stopper 56 are brought into contact with each other to prevent the pallet lifting body 24 from falling and always (pallet lifting / lowering). In the standby state of the locking device 32 provided for the accident of the body 24 falling), the pallet lifting body is allowed by the swinging member 59, the locking member 55, and the spring 57 to allow relative displacement between the engaging member 53 and the stopper 56. 24 smooth raising and lowering is realized. Moreover, at the time of this standby, the required mechanical elements are not operated to hold the standby state, but when the engaging member 53 and the stopper 56 come into contact with each other when the pallet lifting body 24 is raised and lowered, Since the engaging member 53 is merely rotated so as to avoid this, the possibility that the mechanical elements constituting the locking device 32 are deteriorated is extremely low.
[0076]
In other words, the lock device 32 according to the present embodiment has an extremely simple structure, and can eliminate the inconvenience that a failure occurs during standby in preparation for an accident. The fall prevention can be reliably performed over a long period of time.
[0077]
In particular, in the present embodiment, the spring 57 is employed, and the engagement member 53 is installed in a state in which the initial displacement of the spring 57 is eliminated so that the engagement member 53 does not receive the rotational torque at all times. Thereby, the occurrence of a failure of the lock device 32 due to the deterioration of the spring 57 can be eliminated more effectively.
[0078]
In addition, since the above description is the same also about the pallet raising / lowering body 25, description about the pallet raising / lowering body 25 is abbreviate | omitted.
[0079]
Further, in the present embodiment, the above-described locking device 32 is employed corresponding to the case where the balance chain 50 is cut. However, the fall prevention device 70 can be employed instead of the locking device 32. That is, it is possible to prevent the fall by installing the fall prevention device 70 on the sub pillar 29. However, it is also possible to install the fall prevention device 70 on the side of the auxiliary pillar 29 together with the lock device 32.
[0080]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even if the pallet elevating body at the predetermined ascending position is about to fall, the fall restricting member can reliably prevent the fall. In addition, since the separation distance between the drop regulating member and the pallet lifting body is kept within a certain small range, even if the pallet lifting body actually falls, a severe collision with the drop regulating member Can be avoided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a configuration of a parking facility according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram schematically showing a drive system of a parking facility according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a view showing an elevating operation of a pallet elevating body according to an embodiment of the present invention.
4 is a cross-sectional view taken along line A in FIG.
5 is a B-sectional view in FIG. 3;
FIG. 6 is a diagram showing a configuration of a locking device according to an embodiment of the present invention.
7 is an enlarged view of a main part of the main pillar portion in FIG. 6. FIG.
8 is an E-arrow view in FIG. 7;
FIG. 9 is a cross-sectional view taken along the F-section in FIG.
[Figure 10] When the pallet lifter is raisedLocking deviceIt is the figure which showed a part of movement.
[Fig. 11] When the pallet lifter is raisedLocking deviceIt is the figure which showed a part of movement.
[Figure 12] When the pallet lifter is raisedLocking deviceIt is the figure which showed a part of movement.
13] When the pallet lifting / lowering body descendsLocking deviceIt is the figure which showed a part of movement.
14] When the pallet lifting / lowering body descendsLocking deviceIt is the figure which showed a part of movement.
FIG. 15 is a diagram showing a structure of a fall prevention device according to a design change example of one embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a diagram showing a main part of a conventional general parking facility.

Claims (1)

車両搭載用パレットが備えられたパレット昇降体を柱に沿う昇降路に沿って昇降させる多段式立体駐車設備に適用され、上記柱に取り付けてパレット昇降体の落下防止を行う落下防止装置であって、
記柱に固定されるベース部材と、
当該ベース部材から上記昇降路側へ突出することによりパレット昇降体に当接し得る突出姿勢とベース部材内に退避する退避姿勢との間で回動して姿勢変化可能なように設けられた落下規制部材と、
当該落下規制部材の上記姿勢変化方向へ回動を所定範囲内に規制しつつ上記姿勢変化を行わしめる姿勢変化機構と
当該落下規制部材が突出姿勢のときに前記落下規制部材に形成した水平面を上面で支持して位置決めする位置決め部材と、
前記落下規制部材が突出姿勢のときに当該位置決め部材との衝撃を防止するクッション部材と、を備え、
上記落下規制部材の回動中心が、突出姿勢における落下規制部材のパレット昇降体当接部と位置決め部材の位置決め部とを結ぶ仮想直線よりも昇降路側に配置されていることを特徴とする落下防止装置。
Apply the pallet lifting body mounted on a vehicle pallet is provided in a multistage multilevel parking facilities for elevating along the hoistway along the pillar, there in fall prevention device for performing fall prevention of attachment to the upper Symbol pillar pallet lift And
And a base member which is fixed to the upper Symbol pillar,
Fall regulating member provided so as posture changeable by rotating between the retracted position to retract into the projecting position and the base member may contact with the pallet lifting body by projecting from the base member into the hoistway side When,
A posture change mechanism occupying perform the posture change while restricted to within a predetermined range rotation to the posture change Direction of the drop restricting member,
A positioning member that supports and positions the horizontal surface formed on the drop regulating member on the upper surface when the fall regulating member is in a projecting posture;
A cushion member for preventing an impact with the positioning member when the drop regulating member is in a projecting posture, and
The center of rotation of the drop restricting member is disposed on the hoistway side with respect to a virtual straight line connecting the pallet lift body contact portion of the drop restricting member and the positioning portion of the positioning member in the protruding posture. apparatus.
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