JP3913050B2 - Fall prevention device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降運動すると共に予め設定された保持位置に保持される変位体が、その保持位置から落下することを防止する落下防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の駐車スペースを確保するために、自動車を載置するパレットを、モータに駆動されたチェーンによって昇降させる立体駐車機が実用化されている。このような立体駐車機においては、パレットを上昇させた位置に保持する場合、通常、チェーンによりパレットを保持しているが、万が一、このチェーンが切れた場合にでもパレットが落下しないようにするための落下防止装置が装着されている。
【0003】
そして、この種の落下防止装置は、パレットの昇降経路に出し入れ可能なレバーを備えており、レバーをパレットの昇降経路に突出させることでパレットの落下を防止すると共に、レバーをパレットの昇降経路から退避させることでパレットの昇降の妨げにならないようにしている。
【0004】
そして、このようなレバーを突出/退避させるための駆動機構として、一般的には、揺動自在に軸支されたレバーにロッドを介して電磁ソレノイドの可動鉄心を連結し、電磁ソレノイドを通電して可動鉄心を吸引することによりレバーを駆動するものが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような電気的に動作する駆動機構を用いた落下防止装置では、駆動用の電源を設けたり配線を行う必要があったり、更には雨水等に対する漏電対策等も必要となるため、装置が複雑で高価なものとなり、また、立体駐車場の組立作業や組立後の調整や保守作業にも手間を要するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するために、組立や保守作業が容易であり、低コストでの製造,稼働が可能な落下防止装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、昇降運動すると共に予め設定された保持位置に保持される変位体が、前記保持位置から落下することを防止する落下防止装置であって、前記変位体の昇降経路に突出した突出位置と、該昇降経路から退避した退避位置との間を移動可能に構成され、前記突出位置では、前記保持位置から下降する変位体の通過を阻止すると共に、前記保持位置に向けて上昇する変位体に直接或いは間接的に当接して、該変位体の上昇と伴に前記退避位置側に移動することで該変位体を通過させ、該変位体との当接が解除されると前記突出位置に自動復帰し、且つ前記退避位置では前記突出位置への自動復帰が不能となる可動部材と、前記可動部材が出し入れされる開口部が形成された筐体の前壁を覆い、且つその前壁に沿って前記変位体の昇降方向に移動可能なように前記筐体に取り付けられ、前記開口部と対向する部分に切欠部が形成されたガイド板、及び前記ガイド板の上部から前記変位体の昇降経路に向けて突設され、前記保持位置より上部に設定された作動領域内に前記変位体がある時には該変位体に連動して前記ガイド板を昇降運動させる動作板を有し、前記ガイド板の上昇時に、前記切欠部の下端が前記可動部材の下縁に当接して該可動部材を前記退避位置まで移動させる連動機構と、前記可動部材が退避位置にある時に、該可動部材の設置位置を越えて下降する前記変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置から少なくとも前記突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる第1復帰動作機構とを備えることを特徴とする。
【0008】
このように構成された本発明の落下防止装置では、変位体を保持位置まで上昇させるときに特別な操作は必要なく、単に変位体を上昇させれば、変位体に直接或いは間接的に当接した可動部材が、変位体の上昇と伴に退避位置側に移動するため、変位体は可動部材の設置位置を通過して保持位置に到達する。また、変位体が通過して変位体との当接が解除された可動部材は、突出位置に自動復帰する。これにより、保持位置に保持された変位体の落下が防止される。
【0009】
次に、変位体を保持位置から下降させるときには、突出位置にある可動部材が邪魔になるため、まず、変位体を保持位置より上部に設定された作動領域に上昇させる。すると、この作動領域内では、動作板が変位体に連動してガイド板を昇降運動させ、そのガイド板の上昇時に、切欠部の下端が可動部材の下縁に当接して可動部材を、突出位置への自動復帰が不能な退避位置まで移動させる。
【0010】
これにより、変位体は可動部材の設置位置を通過可能な状態となるため、変位体を下降させると、第1復帰動作機構が、可動部材の設置位置を越えて下降する変位体に当接して、可動部材を退避位置から少なくとも突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる。つまり、変位体の通過後に、可動部材は退避位置から突出位置に復帰することになる。
【0011】
このように、本発明の落下防止装置によれば、電磁ソレノイドを用いることなく、変位体の上下動により可動部材を駆動しているため、可動部材の駆動のための専用の電源を設ける必要がなく、また、雨水等による漏電対策も不要なため、装置構成を簡易なものとすることができ、安価に製造することができる。
【0012】
また、本発明の落下防止装置は、配線を必要とせず、電気部品の交換も行う必要がないため、立体駐車場等への取付・調整作業や保守作業が容易であり、更には、電力の消費もないため、安価に稼働させることができる。
また更に、本発明の落下防止装置によれば、変位体の上下動に基づく駆動力は強力なため、錆や氷結等により可動部材の動きが悪くなった時でも、これを強制的に動作させることができ、その結果、錆や氷結が脱落して、良好な作動状態に自動的に復帰することができる。
【0013】
また、変位体の動きを可動部材に伝達する連動機構が、変位体と伴に昇降運動し、可動部材に当接することで可動部材を移動させるという単純な構成をしているため、故障が起こりにくく、高い信頼性を得ることができる。
なお、退避動作機構により退避位置に移動してきた可動部材を、請求項2記載のように、拘束手段が、退避位置に拘束するように構成してもよい。この場合、拘束手段がなければ可動部材が自重により突出位置に自動復帰してしまうような位置にも退避位置を設定することが可能となる。つまり、拘束手段による拘束を解除しさえすれば、可動部材は突出位置に戻るため、第1復帰動作機構による可動部材の変位幅を小さくでき、ひいては装置を小型化できる。
【0014】
また、このような拘束手段を備えている時は、請求項3記載のように、付勢手段が、突出位置に向けて可動部材を付勢するように構成してもよい。この場合、退避位置以外の位置にある可動部材を、突出位置まで確実に自動復帰させることができ、動作の信頼性を向上させることができる。
なお、請求項4記載のように、切欠部の下端にはローラが設けられていてもよい。
【0015】
次に、請求項5記載の発明は、昇降運動すると共に予め設定された保持位置に保持される変位体が、前記保持位置から落下することを防止する落下防止装置であって、前記変位体の昇降経路に突出した突出位置と、該昇降経路から退避した退避位置との間を移動可能に構成され、前記突出位置では、前記保持位置から下降する変位体の通過を阻止すると共に、前記保持位置に向けて上昇する変位体に直接或いは間接的に当接して、該変位体の上昇と伴に前記退避位置側に移動することで該変位体を通過させ、該変位体との当接が解除されると前記突出位置に自動復帰し、且つ前記退避位置では前記突出位置への自動復帰が不能となる可動部材と、該可動部材と一体に設けられ、該可動部材が前記突出位置にある時に前記保持位置の上部にて前記変位体の昇降経路に突出し、該変位体に当接すると変位して前記可動部材を前記退避位置まで移動させる退避動作部材と、前記可動部材が退避位置にある時に、該可動部材の設置位置を越えて下降する前記変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置から少なくとも前記突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる第1復帰動作機構とを備え、前記第1復帰動作機構は、前記可動部材と一体に設けられ、該可動部材が前記退避位置にある時に該可動部材の下部にて前記変位体の昇降経路に突出し、下降する変位体に当接して変位する復帰動作部材からなり、
該復帰動作部材と前記退避動作部材とは単一の部材からなることを特徴とする。
【0016】
つまり、本発明の落下防止装置では、請求項1記載の連動機構の代わりに、可動部材と一体に設けられた退避動作部材を備えており、この退避動作部材は、可動部材が突出位置にある時に保持位置の上部にて変位体の昇降経路に突出している。このため、保持位置にある変位体を上昇させて退避部材に当接させると、退避動作部材が変位することにより、これと一体に設けられた可動部材は、連動機構の場合と同様に、退避位置まで移動する。
【0017】
従って、本発明の落下防止装置によれば、請求項1記載の落下防止装置と同様の効果を得ることができる。特に本発明では、退避動作部材が可動部材と一体に設けられているため、装置構成がより簡易なものとなる。
なお、第1復帰動作機構は、例えば、可動部材と一体に設けられ、該可動部材が前記退避位置にある時に該可動部材の下部にて前記変位体の昇降経路に突出し、下降する変位体に当接して変位する復帰動作部材からなる時には、それぞれ別体に形成された退避動作部材と復帰動作部材とを、それぞれ可動部材に取り付けることで可動部材と一体化してもよいが、このような場合には、請求項5記載のように、復帰動作部材と退避動作部材とを単一の部材にて構成してもよい。
【0018】
この場合、復帰動作部材及び退避動作部材を可動部材と一体化する作業の手間を軽減することができる。
なお、連動機構により退避位置に移動してきた可動部材を、請求項6記載のように、拘束手段が、退避位置に拘束するように構成してもよい。また、このような拘束手段を備えている時は、請求項7記載のように、付勢手段が、突出位置に向けて可動部材を付勢するように構成してもよい。これらの場合、それぞれ請求項2及び請求項3記載の落下防止装置と、同様の効果を得ることができる。
【0019】
ところで、このように可動部材を機械的に作動させる落下防止装置では、変位体の保持位置が複数ある場合、変位体が最初の保持位置を越えて、その上部に設定された次の保持位置に移動する際に、最初の保持位置に設置された落下防止装置の退避動作機構が作動してしまう。すると、可動部材は退避位置に保持されたままとなるため、新たな変位体を最初の保持位置まで上昇させても、可動部材を突出位置に移動させることができないだけでなく、場合によっては、第1復帰動作機構が邪魔になって、最初の保持位置まで上昇させることさえできない可能性がある。
【0020】
そこで請求項8記載の発明は、昇降運動すると共に予め設定された保持位置に保持される変位体が、前記保持位置から落下することを防止する落下防止装置であって、前記変位体の昇降経路に突出した突出位置と、該昇降経路から退避した退避位置との間を移動可能に構成され、前記突出位置では、前記保持位置から下降する変位体の通過を阻止すると共に、前記保持位置に向けて上昇する変位体に直接或いは間接的に当接して、該変位体の上昇と伴に前記退避位置側に移動することで該変位体を通過させ、該変位体との当接が解除されると前記突出位置に自動復帰し、且つ前記退避位置では前記突出位置への自動復帰が不能となる可動部材と、前記保持位置を越えて上昇する変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置まで移動させる退避動作機構と、前記可動部材が退避位置にある時に、該可動部材の設置位置を越えて下降する前記変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置から少なくとも前記突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる第1復帰動作機構と、前記退避動作機構の作動領域を越えて上昇する変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置から少なくとも前記突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる第2復帰動作機構とを備えることを特徴とする。
【0021】
このように構成された本発明の落下防止装置では、変位体が保持位置から更に上にある第2の保持位置に移動する時に、第2復帰動作機構が、退避動作機構の作動領域を越えて更に上昇する変位体に当接して変位し、可動部材を退避位置から少なくとも突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる。
【0022】
つまり、変位体が第2の保持位置に移動する時に、退避動作機構が作動することによって退避位置に移動した可動部材を、第2復帰動作機構が突出位置に復帰させるため、新たな変位体が保持位置に上昇してきた時に、可動部材を正常に作動させることができ、保持位置に新たに保持された変位体の落下を防止することができる。
【0023】
なお、第2復帰動作機構は、具体的には、例えば請求項9記載のように、揺動自在に軸支され、退避動作機構の作動領域の上部にて昇降経路に突出する突出端、及び退避位置にある可動部材に当接する作動端を有し、変位体の当接による突出端の変位により、前記作動端が前記可動部材を前記突出位置側に移動させる方向に変位するリンク部材により構成することができる。
【0024】
なお、退避動作機構により退避位置に移動してきた可動部材を、請求項10記載のように、拘束手段が、退避位置に拘束するように構成してもよい。また、このような拘束手段を備えている時は、請求項11記載のように、付勢手段が、突出位置に向けて可動部材を付勢するように構成してもよい。これらの場合、それぞれ請求項2及び請求項3記載の落下防止装置と、同様の効果を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図2(a)は、本実施形態の落下防止装置が適用された2段式の立体駐車機の概略構成を表す側面図、図2(b)はそのA−A断面図である。
【0026】
図1に示すように、立体駐車機2は、上下2段に自動車を駐車可能に構成されたものであり、上段に駐車する自動車を載置するためのパレット4と、パレット4を昇降して上段位置或は下段位置に保持する昇降機構6と、昇降機構6を駆動するモータ8と、昇降機構6及びモータ8等の動作を制御する制御装置10とにより構成されている。
【0027】
このうち、昇降機構6は、パレット4の長手方向に沿った両側部に夫々2本ずつ立設された合計4本の支柱Pと、パレット4の長手方向に沿った各側部毎に設けられた各2本の支柱Pに夫々固定される2本の桁Kとを備えている。
そして、各支柱Pの上部には、スプロケット12が設けられており、各スプロケット12には、パレット4を昇降させるチェーン14が掛け止められている。なお、各スプロケット12は、パレット4の長手方向の両端部に位置するもの毎に、夫々共通の駆動軸16,17に取り付けられており、一方の駆動軸16は、モータ8により直接回転駆動され、他方の駆動軸17は、各駆動軸16,17に取り付けられた駆動力伝達用のスプロケット13及びチェーン15を介して回転駆動される。
【0028】
また、各桁Kの下部には、パレット4を、上昇させた保持位置に保持したときに、その落下を防止する本実施形態の落下防止装置20が夫々2個ずつ固定されている。
ここで、図1は、本実施形態の落下防止装置20の外観を表す斜視図である。
【0029】
図1に示すように、落下防止装置20は、当該装置20を桁Kへ固定するためのネジ孔21aが形成された取付板21と、取付板21から垂設され、前壁及び両側壁を構成する断面コの字形を有し、取付板21とは溶接により一体化された筐体22と、筐体22の後部の開口部を覆って後壁を構成するカバー23と、筐体22の前壁に形成された開口部22aから出し入れされるレバー24と、筐体22の前壁を覆い、且つその前壁に沿って図中上下方向(パレットの昇降方向)に移動可能なように筐体22に取り付けられ、且つ開口部22aと対向する部分に切欠部25aを有するガイド板25と、ガイド板25の上部からパレット4の昇降経路に向けて突設された動作板26と、筐体22の下部から突出し、レバー24と一体に動作する復帰板27とを備えている。
【0030】
このうち、ガイド板25には、筐体22への取付のために、筐体22の両側壁に沿って取付部が延設されており、各取付部には、パレットの昇降方向に沿って長い長孔25bがそれぞれ形成されている。そして、各長孔25bを挿通させた一対のピン28を、筐体22の側壁に固定することにより、ガイド板25は、上下方向への移動が可能な状態で筐体22に取りつけられている。
【0031】
なお、ガイド板25がその移動範囲の下端にある時に、切欠部25aは、筐体22の開口部22aと対向するように形成されていると共に、切欠部25aの下端には、ガイド板25が上方向に移動する時に、レバー24の下縁に当接して、レバー24を筐体22の開口部22aに押し込むためのローラ29が設けられている。
【0032】
また、動作板26は、ガイド板25の上縁に回動自在に取り付けられており、動作板26とガイド板25とを連結するバネ30により、通常時には、ガイド板25からほぼ直角に突出した状態に保持されている。そして、予め設定された許容範囲を越えた大きさの力が動作板26に加わった時にのみ、その力を逃がす方向に動作板26が回動するように構成されている。また、ガイド板25の上部には、ガイド板25の上下方向への長さを調整するための位置調整ネジ31(図3参照)が設けられている。
【0033】
次に、図3は(a)が落下防止装置20の透視図を含む正面図、(b)がそのX−X断面図である。なお、図3(b)において、レバー24が筐体22から突出した状態を実線にて示し、レバー24が筐体内に収納されている状態を一点鎖線にて示す。また、ここでは、カバー23の図示を省略している。
【0034】
図3に示すように、筐体22の内部には、筐体22の両側壁によって支持され、レバー24を回動自在に取り付けるためのシャフト32と、レバー24の側壁に突設された保持軸24aを挟持することにより、レバー24を筐体内に収納された退避位置に保持するローラキャッチ33と、レバー24に接触しレバー24の退避位置への移動を検出するマイクロスイッチ34と、筐体22の開口部22a下部には、開口部22aから突出する方向にレバー24を動作させた時、レバー24に当接してレバー24を突出位置に保持するストッパーゴム35とが設けられている。また、レバー24の下部には、湾曲した棒状の固定部材36を介して復帰板27が固定されている。
【0035】
但し、復帰板27は、レバー24が突出位置にある時にパレット4の昇降経路から退避した位置にあり、レバー24が退避位置にある時にパレット4の昇降経路に突出した位置にあるように取り付けられている。なお、復帰板27と固定部材36との接続部分には、復帰板27の突出量を調整するための位置調整ネジ37が設けられている。
【0036】
また、復帰板27,固定部材36を含むレバー24の重心は、シャフト32の前上方(但し「前」とはシャフト32から見て筐体22の前壁側をいう。以下同様。)に位置しており、外部からの操作が加えられていない時に、レバー24は、その自重によって、ストッパーゴム35に当接する突出位置まで移動し、その突出位置に保持される。本実施形態では、退避位置にある時でもレバー24の重心はシャフト32の前上方に位置しているが、ローラキャッチ33が、その自重に打ち勝つ程度の強度で保持軸24aを挟持するため、退避位置にあるレバー24はその位置に保持される。
【0037】
なお、筐体22の側壁には、図示しないが、マイクロスイッチの検出信号を取り出すための信号線取出口が設けられている。また、図3(b)では、マイクロスイッチ34の位置を点線にて示し、また、復帰板27,固定部材36については、断面図ではなくその側面図を示した。
【0038】
次に本実施形態の落下防止装置20の動作を図4に沿って説明する。
まず、図4(a)に示すように、ガイド板25がその自重によって移動範囲の下限にあり、レバー24もその自重によって、ストッパーゴム35に当接した突出位置にある初期状態を考える。この時、レバー24の揺動端は、筐体の開口部22a及びこれと対向した位置にあるガイド板25の切欠部25aから外部、即ちパレット4の昇降経路に突出した状態となる。
【0039】
次に、パレット4がレバー24の下方から上昇してくると、図4(b)に示すように、レバー24は、その下縁に当接するパレット4の押し上げにより、退避位置側に向けて回動する。これにより、パレット4がレバー24の設置位置を越えて、図4(a)に、一点鎖線にて示す保持位置までパレット4が到達する。
【0040】
なお、パレット4の当接による回動では、レバー24の保持軸24aがローラキャッチ33に保持される位置まで到達しないようにされている。このため、パレット4の通過により、パレット4との当接が解除されたレバー24は、その自重により図4(a)に示す突出位置に復帰する。従って、この突出位置に復帰したレバー24により、保持位置に保持されたパレット4の落下が防止されることになる。
【0041】
一方、パレット4の下降時には、保持位置に保持されたパレット4を、一旦、更に上昇させる。すると、図4(c)に示すように、パレット4が動作板26に当接することにより、この動作板26と一体に形成されたガイド板25が、パレット4と共に上昇する。すると、ガイド板25の切欠部25aの下端に設けたローラ29が、レバー24の下縁に当接しながら上昇することにより、レバー24は回動して筐体22の内部の退避位置まで押し込まれ、代わりに、レバー24と一体に動作する復帰板27が、パレット4の昇降経路に突出する。
【0042】
この時、退避位置まで移動したレバー24の保持軸24aをローラキャッチ33が挟持し、これと同時に、マイクロスイッチ34がレバー24に当接して、レバー24が退避位置に保持されたことを検出する検出信号を出力する。この検出信号に基づいて、制御装置10はパレット4の移動方向を反転させ、パレット4の下降を開始させる。
【0043】
なお、ガイド板25がパレット4と連動して昇降する作動領域は、ガイド板25の長孔25bの長さとピン28の取付位置によって限られており、その作動領域を越えてパレット4が上昇した時には、バネ30を介してガイド板25に取りつけられた動作板26が回動する。つまり、パレット4が必要以上に動作してしまったとしても、動作板26とガイド板25との接続部分や、ガイド板25を筐体22に取り付けるためのピン28に、過大な力が加わってしまうことがないようにされている。
【0044】
次に、パレット4が降下すると、ガイド板25が連動して下降することにより、ローラ29とレバー24との当接が解除され、ガイド板25が動作範囲の下限に達すると、パレット4と動作板26との当接も解除される。しかし、保持軸24aがローラキャッチ33に挟持されたレバー24は、退避位置に保持されたままとなる。このため、パレット4は、レバー24に邪魔されることなく、更に下降を続けることが可能となる。
【0045】
そして、レバー24の設置位置を通過したパレット4は、その昇降経路に突出した復帰板27に当接し、この復帰板27を押し下げる。これにより、ローラキャッチ33から離脱したレバー24は、その自重により突出位置まで回動し、図4(a)に示す初期状態に戻る。
【0046】
なお、本実施形態において、レバー24が可動部材、ガイド板25,動作板26,ローラ29が連動機構、復帰板27,固定部材36が第1復帰動作機構、ローラキャッチ33が拘束手段に相当する。
以上説明したように、本実施形態の落下防止装置20においては、上昇するパレット4に当接したレバー24は、パレット4の昇降経路から退避し、その後、パレット4との当接が解除されると、自重により元の突出位置に復帰するようにされている。
【0047】
また、パレット4を保持位置から下降させるときには、パレット4を保持位置から一旦上昇させてガイド板25を作動させれば、レバー24が退避位置まで移動し、パレット4がレバー24の設置場所を通過可能な状態となる。そして、レバー24が退避位置にある時にパレット4の昇降経路に突出する復帰板27を、レバー24の設置場所を越えて下降するパレット4が当接して押し下げると、レバー24は退避位置から突出位置に復帰するようにされている。
【0048】
このように、本実施形態の落下防止装置20によれば、電磁ソレノイドを用いることなく、パレット4の昇降動作によってレバー24が駆動されるため、レバー24の駆動のために専用の電源を設ける必要がなく、また、そのような電源を持たないため、雨水等による漏電対策も不要であり、装置構成を簡易なものとすることができ、安価に製造することができる。
【0049】
また、本実施形態の落下防止装置20によれば、マイクロスイッチ34以外の配線を必要とせず、電気部品の交換も殆ど行う必要がないため、立体駐車場等への取付・調整作業や保守作業が容易であり、また電力の消費もわずかであるため、安価に稼働させることができる。
【0050】
更に、本実施形態の落下防止装置20によれば、パレット4の昇降運動という強力な駆動力を用いてレバー24を動作させているため、錆や氷結等によりレバー24の動きが悪くなった時でも、これを強制的に動作させることができ、その結果、錆や氷結が取り除かれるため、レバー24の作動状態を良好な状態に復帰させることができる。
【0051】
また、パレット4の動きをレバーに伝達するためのガイド板25及び動作板26が、パレット4と共に昇降運動し、レバー24に当接することでレバー24を移動させるという単純な構成をしているため、故障が起こりにくく、高い信頼性を得ることができる。
【0052】
なお、本実施形態では、レバー24を退避位置に保持するために、ローラキャッチ33を用いているが、例えば、マグネットキャッチやボールキャッチなど、レバー24を強く操作することで保持状態の解除が可能なものであれば、どのようなものを用いてもよい。
[参考例]
次に参考例について説明する。
【0053】
なお、本参考例の落下防止装置40は、図2において、図中点線で示すように、支柱Pのそれぞれに固定される。
ここで、図5は、本参考例の落下防止装置40の外観を表す斜視図である。
図5に示すように、落下防止装置40は、対向配置された一対の側壁と、両側壁を連結する前壁とを備えた筐体41と、両側壁により支持されたシャフト42と、このシャフト42により一端が回動自在に支持され、他端(以下「揺動端」という)が筐体41の前壁上部に形成された切欠部41aから出し入れされるレバー43と、筐体41の上部から突出しレバー43の上部にてローラ44を支持し、且つレバー43と一体に動作する退避動作リンク部材45と、筐体41の下部から突出し、レバー43と一体に動作する復帰板46とを備えている。
【0054】
ここで、図6は、(a)が落下防止装置40の透視図を含む正面図、(b)がそのY−Y断面図である。図6(b)において、レバー43が筐体41から突出した突出位置にある状態を実線にて示し、レバー43が筐体内に収納された退避位置にある状態を二点鎖線にて示す。
【0055】
図6に示すように、レバー43には、断面L字状のストッパ47が固定されており、筐体41を構成する側壁には、レバー43がパレット4の昇降経路から退避した退避位置にてストッパ47と当接し、レバー43が退避位置を越えて回動することを防止する突起41bが形成されている。また、筐体41を構成する一方の側壁には、当該落下防止装置40を支柱Pに固定するためのネジ孔41cが形成されている。
【0056】
つまり、レバー43は、筐体41の前壁に当接して、レバー43の揺動端がパレット4の昇降経路に突出する突出位置と、レバー43のストッパが、筐体41の側壁に形成された突起に当接して、レバー43の揺動端がパレット4の昇降経路から退避した退避位置との間を揺動するように構成されている。
【0057】
但し、レバー43が退避位置にある時に、ローラ44,退避動作リンク部材45,復帰板46を含むレバー43の重心が、シャフト42の後上方にくるよう、即ちレバー43の自重では突出位置への復帰ができないように退避位置は設定されている。また、復帰板46は、レバー43が突出位置にある時にパレット4の昇降経路から退避した位置にあり、レバー43が退避位置にある時にパレット4の昇降経路に突出した位置にあるように取りつけられている。更に、退避動作リンク部材45は、ローラ44がパレット4に当接した時に、レバー43を退避位置まで回動させるような変位が得られるように設定されている。
【0058】
次に、本参考例の落下防止装置40の動作を図7に沿って説明する。
まず、図7(a)に示すように、レバー43が、その自重によって、筐体41の前壁に当接した突出位置にある初期位置を考える。この時、レバー43の揺動端は、筐体41の切欠部41aから外部、即ちパレット4の昇降経路に突出した状態となる。
【0059】
次に、レバー43は、その下方から上昇してくるパレット4に当接すると、図7(b)に示すように、パレット4の押し上げにより、退避位置側に向けて回動する。これにより、パレット4がレバー43の設置位置を越えて、図7(a)に、一点鎖線にて示す保持位置までパレット4が到達する。
【0060】
なお、パレット4の当接による回動では、レバー43は退避位置まで到達せず、レバー43の重心がシャフト42の上前方に位置する状態の範囲内で回動する。このため、パレット4の通過により、パレット4との当接が解除されたレバー43は、その自重により図7(a)に示す突出位置に復帰する。従って、この突出位置に復帰したレバー43により、保持位置に保持されたパレット4の落下が防止されることになる。
【0061】
一方、パレット4の下降時には、保持位置に保持されたパレット4を、一旦、更に上昇させる。すると、図7(c)に示すように、パレット4がローラ44に当接することにより、レバー43は退避位置まで移動し、代わりに、レバー43と一体に動作する復帰板46が、パレット4の昇降経路に突出する。
【0062】
そして、パレット4の昇降機構は、ローラ44に当接する位置までパレット4を上昇させた後、パレット4の移動方向を反転させ、パレット4の下降を開始する。
この時、パレット4が下降を開始しても、退避位置に達したレバー43は、その退避位置に保持されたままとなる。このため、パレット4は、レバー43に邪魔されることなく、更に下降を続けることが可能となる。
【0063】
そして、レバー43の設置位置を通過したパレット4は、その昇降経路に突出した復帰板46に当接し、この復帰板46を押し下げる。これにより、ストッパ47が突起41bから離れる方向に回動したレバー43は、その重心がシャフト42の前上方にくる位置まで回動すると、レバー43は、その自重により突出位置まで回動し、図7(a)に示す初期状態に戻る。
【0064】
以上説明したように、本参考例の落下防止装置40においては、上昇するパレット4に当接したレバー43は、パレット4の昇降経路から退避し、その後、パレット4との当接が解除されると、自重により元の突出位置に復帰するようにされている。
【0065】
また、パレット4を保持位置から下降させるときには、パレット4を保持位置から一旦上昇させて、ローラ44を変位させれば、レバー43が退避位置まで移動し、パレット4がレバー43の設置場所を通過可能な状態となる。そして、レバー43が退避位置にある時にパレット4の昇降経路に突出する復帰板46を、レバー43の設置場所を越えて下降するパレット4が当接して押し下げると、レバー43は退避位置から突出位置に復帰するようにされている。
【0066】
このように、本参考例の落下防止装置40によれば、電磁ソレノイドを用いることなく、パレット4の昇降動作によってレバー4が駆動されるため、第1実施形態の落下防止装置20と同様の効果を得ることができる。
また、本参考例の落下防止装置40によれば、パレット4の動きをレバー43に伝達するためのローラ44、退避動作リンク部材45、復帰板46は、いずれもレバーと一体に動作するという単純な構成をしているため、故障が起こりにくく、高い信頼性を得ることができる。
【0067】
[第2実施形態]
なお、上記参考例では、退避動作リンク部材45と復帰板46とを別体に構成し、それぞれを個別にレバー43に固定するように構成されているが、退避動作リンク部材45と復帰板46とを一体化したリンク部材48を用い、これをレバー43と一体に動作するように取りつけてもよい。この場合、例えば、図8に示すように、シャフト42がレバー43と一体に動作するように構成されていれば、筐体41の外側に突出させたシャフト42に、上記リンク部材48を固定してもよい。
なお、本実施形態において、レバー43が可動部材、ローラ44,リンク部材48が退避動作部材及び第1復帰動作機構に相当する。
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。
【0068】
本実施形態の落下防止装置50は、N(N≧3)段式の立体駐車場において、2〜N−1段目に保持されたパレット4の落下を防止するために用いられるものである。
なお、本実施形態の落下防止装置50は、参考例の落下防止装置40とは、一部構成が異なっているだけであるため、同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、構成の相違する部分を中心に説明する。
【0069】
即ち、本実施形態の落下防止装置50は、図9に示すように、退避動作リンク部材45に保持されたローラ44の更に上部にてローラ54を保持する復帰動作リンク部材55を備えている。
この復帰動作リンク部材55は、筐体41の側壁に固定された軸51に揺動自在に取りつけられ、未操作時には、その自重により、ローラ54を支持する支持端がローラ44の上部にてパレット4の昇降経路に突出し、他方の作動端が、退避位置にあるレバー43のストッパ47と当接する位置に配置され、ローラ54がパレット4に当接して支持端が変位すると、これに応じて作動端がレバー43を突出位置に向けて回動させる方向に変位するように構成されている。
【0070】
また、退避動作リンク部材45及び復帰動作リンク部材55は、いずれもローラ支持端となる先端リンク部材45a,55aと、その他の主リンク部材45b,55bとからなる。そして、先端リンク部材45a,55aは、主リンク部材45b,55bに対してある角度を成して取り付けられていると共に、上方から下降してくるパレット4により押圧された時には、先端リンク部材45a,55aが主リンク部材45b,55bに対して屈曲することにより、主リンク部材45b,55bを変位させることなくパレット4を通過させ、パレット4との当接が解除されると元の形状に戻るように構成されている。
【0071】
また、復帰動作リンク部材55は、突起41bにより動作が規制されることのないように、筐体41を構成する一対の側壁のうち、突起41bが形成されたものとは反対側の側壁に形成されている。従って、レバー43には、突起41bが形成された側壁と対向する面だけでなく、他方の面にも同様のストッパ47が設けられている。
【0072】
このように構成された落下防止装置50の動作を、図9及び図10に沿って説明する。但し、落下防止装置50は、n(但し、2≦n≦N−1)段目の保持位置にてパレット4の落下を防止するものとする。
なお、パレット4を、図10(f)に示すように、n−1段目の保持位置からn段目の保持位置まで上昇させる場合、及びパレット4をn段目の保持位置からn−1段目の保持位置に下降させる場合の動作は、第2実施形態と全く同様であるため、ここではその説明を省略し、パレット4をn段目の保持位置からn+1段目の保持位置に上昇させる場合、及びn+1段目の保持位置からn段目の保持位置に下降させる場合の動作について説明する。
【0073】
まず、n段目の保持位置からn+1段目の保持位置に向けて上昇するパレット4がローラ44に当接すると、その当接により生じたローラ44の変位が退避動作リンク部材45を介してレバー43に伝わることにより、図9(a)に示すように、レバー43は退避位置に移動する。パレット4が更に上昇して、ローラ54に当接すると、その当接により生じたローラ54の変位が復帰動作リンク部材55を介してレバー43に伝わることにより、レバー43は突出位置に移動する。その後、ローラ54がパレット4との当接から解放されると、図9(c)に示すように、復帰動作リンク部材55がその自重により揺動し、ローラ54がパレット4の昇降経路に突出した元の位置に復帰する。
【0074】
次に、n+1段目の保持位置からn段目の保持位置に向けて下降するパレット4がローラ54に当接すると、図10(d)に示すように、ローラ54と共に先端リンク部材55aのみが変位する。これにより、パレット4は、主リンク部材55bを揺動させることなくローラ54の設置領域を通過する。
【0075】
このローラ54の設置領域を越えて更に下降するパレット4がローラ44に当接すると、図10(e)に示すように、ローラ44と共に先端リンク部材45aのみが変位する。これにより、パレット4は、主リンク部材55bを変位させることなく、ローラ44の設置領域を通過する。つまり、図10(f)に示すように、パレット4がn段目の保持位置に到達した時に、レバー43は突出位置にある。
【0076】
なお、本実施形態において、ローラ54,復帰動作リンク部材が第2復帰動作機構に相当する。
以上説明したように、本実施形態の落下防止装置50においては、パレット4がn段目の保持位置からn+1段目の保持位置に上昇する時に、ローラ44に当接することでレバー43が退避位置に移動しても、続けてローラ54に当接することでレバー43は突出位置に復帰する。従って、n−1段目の保持位置から上昇してきてn段目の保持位置に新たに保持されるパレット4の落下を防止することができる。
【0077】
また、本実施形態の落下防止装置50では、n+1段目の保持位置からn段目の保持位置に下降するパレット4が、ローラ54,55に当接しても、復帰動作リンク部材55が揺動したり、退避動作リンク部材45が変位したりしないようにされているので、レバー43を突出位置に保持したまま、パレット4を安全に下降させることができる。
【0078】
つまり、本実施形態の落下防止装置50は、N(≧3)段式の立体駐車場におけるn(2≦n≦N−1)段目の保持位置からのパレット4の落下防止を、レバー43の駆動のために専用の電源を用いることなく、パレット4の昇降動作のみで実現することができる。
[第4実施形態]
次に第4実施形態について説明する。
【0079】
なお、本実施形態の落下防止装置60は、参考例の落下防止装置40と同様に、各支柱Pにそれぞれ固定される(図2参照)。
図11は、本実施形態の落下防止装置60の内部構成、及び動作を表す説明図である。なお、落下防止装置60は、対向配置された一対の側壁を有する筐体61を備えるものであるが、ここでは、図面を見やすくするために、一方の側壁を取り除き、その取り除いた側から見た側面図を示す。
【0080】
図11に示すように、落下防止装置60は、棒状に形成されたストッパ62を載置するレバー63と、このレバー63を、揺動自在に支持するシャフト64と、レバー63に載置されたストッパ62の上面に当接することにより、ストッパ64がその一端を筐体61の前面(図中左側)からパレット4の昇降経路に突出させ且つ略水平な状態(以下「突出位置」という)に保持されるようにレバー63の揺動範囲を制限する第1制限部材65とが設けられている。
【0081】
なお、ストッパ62を載置したレバー63は、その重心がシャフト64より筐体前面側にあり、自重によって突出位置に保持されると共に、その突出端への下側から押し上げによって回動するように構成されている。
また、落下防止装置60は、レバー63をパレット4の昇降経路から退避した退避位置まで回動させた時に、レバー63の後端から側壁に向けて突設された保持軸63aを挟持して、レバー63を退避位置に保持するローラキャッチ66と、レバー63が突出位置と退避位置の間を回動する際に、ストッパ62がレバー63から滑り落ちることのないように、その後端に当接する位置に設けられた第2制限部材67とを備えている。
【0082】
更に、落下防止装置60は、筐体61の側壁に揺動自在に支持され、両端にローラ68a,68bを有し、レバー63が突出位置にある時に、ローラ68bの取付端(以下「作用端」という)がレバー63の後端部に当接し、ローラ68aの取付端(以下「受動端」という)がストッパ62の上部にてパレット4の昇降経路に突出する退避動作リンク部材68と、一端が回動自在にシャフト64に支持され、他端にローラ69aが設けられ昇降経路側に向けてL字状に屈曲した復帰動作リンク部材69とを備えている。
【0083】
このうち、退避リンク部材68は、外力が加えられていない状態の時には、図11(a)に示すように、受動端を昇降経路に突出させた状態に保持される。そして、この受動端がパレット4の当接により変位すると、作用端がレバー63の後端を押し下げる方向に変位し、レバー63をローラキャッチ66が作動する退避位置まで移動させる。
【0084】
一方、復帰リンク部材69は、外力が加えられていない状態の時には、自重により、ローラ69aがシャフト64の略真下に位置し、レバー63が退避位置に向けて変位すると、シャフト64の近傍に設けられたローラ69bが、図11(b)に示すように、レバー63に当接することにより、レバー63と共に回動する。そして、レバー63が退避位置に保持された時に、ローラ69aの取付端(以下「受動端」という)は昇降経路に突出した状態となるようにされている。
【0085】
次に、本実施形態の落下防止装置60の動作を図11に沿って説明する。
まず、図11(a)に示すように、レバー63が突出位置にある時に、レバー63及びこれに載置されたストッパ62は、パレット4の昇降経路に突出した状態となる。
【0086】
次に、レバー63は、その下方から上昇してくるパレット4に当接すると、図11(b)に示すように、パレット4の押し上げにより、退避位置側に向けて回動する。これにより、パレット4がレバー63の設置位置を越えて、図11(a)に、一点鎖線にて示す保持位置までパレット4が到達する。
【0087】
なお、パレット4の当接による回動では、レバー63は退避位置まで到達しないため、パレット4の通過により、パレット4との当接が解除されたレバー43は、その自重により図11(a)に示す突出位置に復帰する。従って、この突出位置に復帰したレバー63及びストッパ62により、保持位置に保持されたパレット4の落下が防止されることになる。
【0088】
一方、パレット4の下降時には、保持位置に保持されたパレット4を、一旦、更に上昇させる。すると、図11(c)に示すように、パレット4が退避動作リンク部材68の受動端のローラ68aに当接することにより、レバー63は退避位置まで移動してローラキャッチ66により保持され、代わりに、レバー63に押し出された復帰動作リンク部材69の受動端のローラ69aが、パレット4の昇降経路に突出する。この時、ストッパ62は、レバー63と共に第2制限部材67に当接する位置まで退避する。
【0089】
このように、一旦、退避位置に達したレバー63は、その後、パレット4の昇降機構が、パレット4の移動方向を反転させ、パレット4を下降させても、退避位置に保持されたままとなるため、パレット4は、レバー63に邪魔されることなく、更に下降を続けることが可能となる。
【0090】
そして、レバー63の設置位置を通過したパレット4は、図11(d)に示すように、その昇降経路に突出した復帰動作リンク部材69の受動端のローラ69aに当接し、これを変位させる。すると、復帰動作リンク部材69のローラ69bに押されてレバー63も回動し、その結果、保持軸63aがローラキャッチ66による挟持から解除されたレバー63は、自重により突出位置まで回動し、図11(a)に示す初期状態に戻る。
【0091】
なお、本実施形態において、ストッパ62及びレバー63が可動部材,退避動作リンク部材68が退避動作部材、復帰動作リンク部材69が第1復帰動作機構、ローラキャッチ66が拘束手段に相当する。
以上説明したように、本実施形態の落下防止装置60においては、上昇するパレット4に当接したレバー63は、ストッパ62と共にパレット4の昇降経路から退避し、その後、パレット4との当接が解除されると、自重により、ストッパ62と共に元の突出位置に復帰するようにされている。
【0092】
また、パレット4を保持位置から下降させるときには、パレット4を保持位置から一旦上昇させて、退避動作リンク部材68のローラ68aを変位させれば、レバー63がストッパ62と共に退避位置まで移動し、パレット4がレバー43の設置場所を通過可能な状態となる。そして、レバー63が退避位置にある時にパレット4の昇降経路に突出する復帰動作リンク部材69のローラ69aを、レバー63の設置場所を越えて下降するパレット4が当接して変位させると、レバー63はストッパ62と共に退避位置から突出位置に復帰するようにされている。
【0093】
このように、本実施形態の落下防止装置60によれば、電磁ソレノイドを用いることなく、パレット4の昇降動作によってレバー4が駆動されるため、第1実施形態の落下防止装置20と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
【0094】
例えば、上記実施形態では、落下防止装置20,40,50のレバー24,43は、パレット4の昇降経路に対して突出,退避するように構成されているが、パレット4と一体となって移動する部材や、パレット4を昇降動作させるための部材の移動経路に対して突出,退避するように構成してもよい。
【0095】
なお、第2及び第3実施形態では、レバー43を退避位置に保持するために、レバー43の重心の移動のみを用いているが、第1及び第4実施形態と同様に、ローラキャッチ等の拘束手段を設けてもよい。
また、特にローラキャッチなどの拘束手段を設けた時には、レバー24,43,63を、突出位置に向けて付勢するスプリング等からなる付勢手段を設けることが望ましい。この場合、拘束手段による拘束から離脱したレバー24,43,63を、突出位置まで確実に自動復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の落下防止装置の外観を表す斜視図である。
【図2】 落下防止装置が設置される立体駐車場の構成を表す説明図である。
【図3】 第1実施形態の落下防止装置の正面図及びそのX−X断面図である。
【図4】 第1実施形態の落下防止装置の動作を表す説明図である。
【図5】 参考例の落下防止装置の外観を表す斜視図である。
【図6】 参考例の落下防止装置の正面図及びそのY−Y断面図である。
【図7】 参考例の落下防止装置の動作を表す説明図である。
【図8】 第2実施形態の外観を表す斜視図である。
【図9】 第3実施形態の落下防止装置の構成及び動作を表す説明図である。
【図10】 第3実施形態の落下防止装置の構成及び動作を表す説明図である。
【図11】 第4実施形態の落下防止装置の構成及び動作を表す説明図である。
【符号の説明】
2…立体駐車機、4…パレット、6…昇降機構、8…モータ、10…制御装置、12,13…スプロケット、14,15…チェーン、16,17…駆動軸、20,40,50,60…落下防止装置、21…取付板、22,41,61…筐体、22a…開口部、23…カバー、24,43,63…レバー、24a,63a…保持軸、25…ガイド板、26…動作板、27…復帰板、28…ピン、29,44,54…ローラ、30…バネ、31,37…位置調整ネジ、32,42,64…シャフト、33,66…ローラキャッチ、34…マイクロスイッチ、35…ストッパーゴム、36…固定部材、45,68…退避動作リンク部材、46…復帰板、47…ストッパ、48…リンク部材、51…軸、55,69…復帰動作リンク部材、62…ストッパ、65…第1制限部材、67…第2制限部材、K…桁、P…支柱。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fall prevention device that prevents a displacement body that moves up and down and is held at a preset holding position from falling from the holding position.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in order to secure a parking space for an automobile, a three-dimensional parking machine that raises and lowers a pallet on which an automobile is placed by a chain driven by a motor has been put into practical use. In such a multilevel parking machine, when holding the pallet in the raised position, the pallet is usually held by a chain, but in order to prevent the pallet from falling even if this chain breaks The fall prevention device is installed.
[0003]
And this kind of fall prevention device is provided with a lever that can be taken in and out of the lifting path of the pallet, and prevents the pallet from falling by projecting the lever into the lifting path of the pallet, and the lever from the lifting path of the pallet. By evacuating, the pallet is not hindered.
[0004]
As a drive mechanism for projecting / retracting such a lever, generally, a movable iron core is connected to a lever pivotally supported by a rod via a rod, and the electromagnetic solenoid is energized. In this case, the lever is driven by sucking the movable iron core.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a fall prevention device using an electrically operated drive mechanism, it is necessary to provide a power source for driving or to perform wiring, and further, it is necessary to take measures against electric leakage against rainwater, etc. However, there has been a problem that the assembly work of the multilevel parking garage and the adjustment and maintenance work after the assembly are time-consuming.
[0006]
In order to solve the above problems, an object of the present invention is to provide a fall prevention device that can be easily assembled and maintained and can be manufactured and operated at low cost.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0008]
In the fall prevention device of the present invention configured as described above, no special operation is required when the displacement body is raised to the holding position, and if the displacement body is simply raised, it directly or indirectly contacts the displacement body. The movable member thus moved moves to the retracted position side as the displacement body rises, so that the displacement body passes through the installation position of the movable member and reaches the holding position. In addition, the movable member that has passed through the displacement body and released from contact with the displacement body automatically returns to the protruding position. This prevents the displacement body held at the holding position from falling.
[0009]
Next, when the displacement body is lowered from the holding position, the movable member at the projecting position gets in the way, so the displacement body is first raised to the operating region set above the holding position. Then, in this operating area,Operation plateIn conjunction with the displacement bodyGuide plateLifting movementLet the guide plateWhen rising, The lower end of the notchMovable memberLower edge ofThe movable member is moved to a retracted position where automatic return to the protruding position is impossible.
[0010]
As a result, the displacement body can pass through the installation position of the movable member. Therefore, when the displacement body is lowered, the first return operation mechanism comes into contact with the displacement body that descends beyond the installation position of the movable member. Then, the movable member is moved from the retracted position to a position where automatic return to at least the protruding position is possible. That is, after the displacement body passes, the movable member returns from the retracted position to the protruding position.
[0011]
Thus, according to the fall prevention device of the present invention, since the movable member is driven by the vertical movement of the displacement body without using the electromagnetic solenoid, it is necessary to provide a dedicated power source for driving the movable member. In addition, since it is not necessary to take measures against electric leakage due to rainwater or the like, the apparatus configuration can be simplified and can be manufactured at low cost.
[0012]
In addition, since the fall prevention device of the present invention does not require wiring and does not require replacement of electric parts, it is easy to install / adjust and maintain in a multi-story parking lot, etc. Since there is no consumption, it can be operated at low cost.
Furthermore, according to the fall prevention device of the present invention, since the driving force based on the vertical movement of the displacement body is strong, even when the movement of the movable member becomes worse due to rust, freezing, etc., this is forcibly operated. As a result, rust and freezing can fall off and can automatically return to a good operating state.
[0013]
In addition, the interlocking mechanism that transmits the movement of the displacement body to the movable member moves up and down with the displacement body and moves the movable member by contacting the movable member. It is difficult and high reliability can be obtained.
Note that the movable member that has been moved to the retracted position by the retracting operation mechanism may be configured such that the restraining means restrains the retracted position as described in
[0014]
Further, when such a restraining means is provided, the biasing means may bias the movable member toward the protruding position as described in
As described in
[0015]
Next, the claim5The invention described is a fall prevention device for preventing a displacement body that moves up and down and that is held at a preset holding position from falling from the holding position, and that protrudes into the lifting path of the displacement body. A displacement that is movable between a position and a retracted position that is retracted from the lifting path, and that prevents the displacement body that descends from the holding position from passing through and moves upward toward the holding position at the protruding position. Directly or indirectly contacting the body, moving to the retracted position side as the displacement body rises, passing the displacement body, and releasing the contact with the displacement body, the protruding position And a movable member that cannot be automatically returned to the protruding position at the retracted position, and is provided integrally with the movable member, and is located above the holding position when the movable member is at the protruding position. Elevating the displacement body A retracting operation member that protrudes into the path and displaces when it contacts the displacement body to move the movable member to the retracted position, and when the movable member is at the retracted position, the movable member descends beyond the installation position of the movable member. A first return operation mechanism that moves in contact with the displacement body and moves the movable member from the retracted position to at least a position where automatic return to the protruding position is possible;The first return operation mechanism is provided integrally with the movable member. When the movable member is in the retracted position, the first return operation mechanism protrudes into a lifting path of the displacement body at a lower portion of the movable member and contacts the descending displacement body. A return motion member that displaces
The return operation member and the retraction operation member are formed of a single member.It is characterized by that.
[0016]
In other words, in the fall prevention device of the present invention, instead of the interlocking mechanism according to
[0017]
Therefore, according to the fall prevention device of the present invention, the same effect as the fall prevention device according to
The first return mechanism is, for example, provided integrally with the movable member. When the movable member is in the retracted position, the first return operation mechanism protrudes into the ascending / descending path of the displacement body at the lower portion of the movable member, and moves downward. When it consists of a return motion member that contacts and displaces, the retracting motion member and the return motion member that are formed separately may be attached to the movable member to be integrated with the movable member. Alternatively, as described in
[0018]
In this case, it is possible to reduce the work of integrating the return operation member and the retraction operation member with the movable member.
The movable member that has been moved to the retracted position by the interlocking mechanism may be configured such that the restraining means restrains the retracted position as described in
[0019]
By the way, in the fall prevention device that mechanically operates the movable member in this way, when there are a plurality of displacement body holding positions, the displacement body exceeds the first holding position and reaches the next holding position set on the upper part thereof. When moving, the retraction operation mechanism of the fall prevention device installed at the first holding position is activated. Then, since the movable member remains held in the retracted position, even if the new displacement body is raised to the initial holding position, not only the movable member cannot be moved to the protruding position, but in some cases, There is a possibility that the first return operation mechanism may be in the way and cannot even be raised to the initial holding position.
[0020]
Accordingly, the invention described in
[0021]
In the fall prevention device of the present invention configured as described above, when the displacement body moves from the holding position to the second holding position that is further above, the second return operation mechanism exceeds the operating area of the retraction operation mechanism. Further, the movable member is displaced in contact with the ascending displacement body, and the movable member is moved from the retracted position to at least a position where automatic return to the protruding position is possible.
[0022]
In other words, when the displacement body moves to the second holding position, the second return operation mechanism returns the movable member that has moved to the retract position by the operation of the retraction operation mechanism to the protruding position. When it has moved up to the holding position, the movable member can be operated normally, and the displacement body newly held at the holding position can be prevented from falling.
[0023]
Specifically, the second return operation mechanism is pivotally supported, for example, as described in
[0024]
Note that the movable member that has been moved to the retracted position by the retracting operation mechanism may be configured such that the restraining means restrains the retracted position as described in
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[First Embodiment]
Fig.2 (a) is a side view showing schematic structure of the two-stage type | mold multi-story parking machine with which the fall prevention apparatus of this embodiment was applied, FIG.2 (b) is the AA sectional drawing.
[0026]
As shown in FIG. 1, the
[0027]
Among these, the elevating
And the
[0028]
In addition, two
Here, FIG. 1 is a perspective view showing the appearance of the
[0029]
As shown in FIG. 1, the
[0030]
Among these, for the attachment to the housing | casing 22, the attachment part is extended in the
[0031]
When the
[0032]
The
[0033]
Next, FIG. 3A is a front view including a perspective view of the
[0034]
As shown in FIG. 3, the
[0035]
However, the
[0036]
Further, the center of gravity of the
[0037]
Although not shown, a signal line outlet for taking out a detection signal of the microswitch is provided on the side wall of the
[0038]
Next, operation | movement of the
First, as shown in FIG. 4A, an initial state is considered in which the
[0039]
Next, when the
[0040]
Note that the rotation by the contact of the
[0041]
On the other hand, when the
[0042]
At this time, the
[0043]
Note that the operating region in which the
[0044]
Next, when the
[0045]
Then, the
[0046]
In this embodiment, the
As described above, in the
[0047]
Further, when the
[0048]
As described above, according to the
[0049]
Further, according to the
[0050]
Furthermore, according to the
[0051]
Further, the
[0052]
In this embodiment, the
[Reference example]
nextReference exampleWill be described.
[0053]
In addition,Reference example2, the
Here, FIG.Reference exampleIt is a perspective view showing the external appearance of this
As shown in FIG. 5, the
[0054]
6A is a front view including a perspective view of the
[0055]
As shown in FIG. 6, a
[0056]
That is, the
[0057]
However, when the
[0058]
next,Reference exampleThe operation of the
First, as shown in FIG. 7A, consider an initial position where the
[0059]
Next, when the
[0060]
In the rotation due to the contact of the
[0061]
On the other hand, when the
[0062]
Then, the raising / lowering mechanism of the
At this time, even if the
[0063]
Then, the
[0064]
Less thanAs explained above,Reference exampleIn the
[0065]
Further, when the
[0066]
in this way,Reference exampleSince the
Also,Reference exampleAccording to the
[0067]
[Second Embodiment]
In addition,Reference example aboveThen, the retraction
In the present embodiment, the
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment will be described.
[0068]
The
In addition, the
[0069]
That is, as shown in FIG. 9, the
The return
[0070]
Each of the retraction
[0071]
The return
[0072]
The operation of the
As shown in FIG. 10F, when the
[0073]
First, when the
[0074]
Next, when the
[0075]
When the
[0076]
In the present embodiment, the
As described above, in the
[0077]
Further, in the
[0078]
That is, the
[Fourth Embodiment]
Next, a fourth embodiment will be described.
[0079]
In addition, the
FIG. 11 is an explanatory diagram showing the internal configuration and operation of the
[0080]
As shown in FIG. 11, the
[0081]
The
Further, the
[0082]
Further, the
[0083]
Among these, when the external force is not applied, the retracting
[0084]
On the other hand, the
[0085]
Next, operation | movement of the
First, as shown in FIG. 11A, when the
[0086]
Next, when the
[0087]
Since the
[0088]
On the other hand, when the
[0089]
Thus, once the
[0090]
Then, as shown in FIG. 11 (d), the
[0091]
In this embodiment, the
As described above, in the
[0092]
Further, when the
[0093]
Thus, according to the
As mentioned above, although several embodiment of this invention was described, this invention is not limited to the said embodiment, In the range which does not deviate from the summary of this invention, it is possible to implement in various aspects. is there.
[0094]
For example, in the above embodiment, the
[0095]
In the second and third embodiments, only the movement of the center of gravity of the
In particular, when a restraining means such as a roller catch is provided, it is desirable to provide an urging means comprising a spring or the like that urges the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating an appearance of a fall prevention device according to a first embodiment.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a configuration of a multi-story parking lot where a fall prevention device is installed.
FIGS. 3A and 3B are a front view and a sectional view taken along line XX of the fall preventing device according to the first embodiment. FIGS.
FIG. 4 is an explanatory diagram illustrating the operation of the fall prevention device according to the first embodiment.
[Figure 5]Reference exampleIt is a perspective view showing the external appearance of this fall prevention device.
[Fig. 6]Reference exampleIt is the front view and YY sectional drawing of the fall preventive device.
[Fig. 7]Reference exampleIt is explanatory drawing showing operation | movement of this fall prevention apparatus.
FIG. 8 is a second embodiment.OutsideIt is a perspective view showing a view.
FIG. 9 is an explanatory diagram illustrating the configuration and operation of a fall prevention device according to a third embodiment.
FIG. 10 is an explanatory diagram illustrating the configuration and operation of a fall prevention device according to a third embodiment.
FIG. 11 is an explanatory diagram illustrating the configuration and operation of a fall prevention device according to a fourth embodiment.
[Explanation of symbols]
2 ... three-dimensional parking machine, 4 ... pallet, 6 ... lifting mechanism, 8 ... motor, 10 ... control device, 12, 13 ... sprocket, 14, 15 ... chain, 16, 17 ... drive shaft, 20, 40, 50, 60 ... fall prevention device, 21 ... mounting plate, 22, 41, 61 ... housing, 22a ... opening, 23 ... cover, 24, 43, 63 ... lever, 24a, 63a ... holding shaft, 25 ... guide plate, 26 ... Operation plate, 27 ... Return plate, 28 ... Pin, 29,44,54 ... Roller, 30 ... Spring, 31,37 ... Position adjusting screw, 32,42,64 ... Shaft, 33,66 ... Roller catch, 34 ... Micro Switch, 35 ... stopper rubber, 36 ... fixing member, 45, 68 ... retraction operation link member, 46 ... return plate, 47 ... stopper, 48 ... link member, 51 ... shaft, 55, 69 ... return operation link member, 62 ... Strike Pa, 65 ... first limiting member, 67 ... second limiting member, K ... digits, P ... struts.
Claims (11)
前記変位体の昇降経路に突出した突出位置と、該昇降経路から退避した退避位置との間を移動可能に構成され、前記突出位置では、前記保持位置から下降する変位体の通過を阻止すると共に、前記保持位置に向けて上昇する変位体に直接或いは間接的に当接して、該変位体の上昇と伴に前記退避位置側に移動することで該変位体を通過させ、該変位体との当接が解除されると前記突出位置に自動復帰し、且つ前記退避位置では前記突出位置への自動復帰が不能となる可動部材と、
前記可動部材が出し入れされる開口部が形成された筐体の前壁を覆い、且つその前壁に沿って前記変位体の昇降方向に移動可能なように前記筐体に取り付けられ、前記開口部と対向する部分に切欠部が形成されたガイド板、及び前記ガイド板の上部から前記変位体の昇降経路に向けて突設され、前記保持位置より上部に設定された作動領域内に前記変位体がある時には該変位体に連動して前記ガイド板を昇降運動させる動作板を有し、前記ガイド板の上昇時に、前記切欠部の下端が前記可動部材の下縁に当接して該可動部材を前記退避位置まで移動させる連動機構と、
前記可動部材が退避位置にある時に、該可動部材の設置位置を越えて下降する前記変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置から少なくとも前記突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる第1復帰動作機構と、
を備えることを特徴とする落下防止装置。A fall prevention device for preventing a displacement body that moves up and down and is held at a preset holding position from falling from the holding position,
The displacement body is configured to be movable between a protruding position that protrudes in the lifting path and a retracted position that is retracted from the lifting path, and at the protruding position, the passage of the displacement body that descends from the holding position is prevented. Abutting directly or indirectly on the displacement body rising toward the holding position, and moving the displacement body to the retracted position side along with the rise of the displacement body, A movable member that automatically returns to the protruding position when contact is released, and that cannot automatically return to the protruding position at the retracted position;
Covering the front wall of the housing in which the opening for inserting and removing the movable member is formed, and attached to the housing so as to be movable in the ascending / descending direction of the displacement body along the front wall, the opening A guide plate having a notch formed in a portion opposed to the guide plate, and projecting from the upper portion of the guide plate toward the elevating path of the displacement body, and the displacement body in an operation region set above the holding position. when the there has an operating plate Ru is lifting movement the guide plate in association with the displacement body, the time to increase the guide plate, the movable member the lower end of the notch portion comes into contact with the lower edge of said movable member An interlocking mechanism for moving to a retracted position;
When the movable member is in the retracted position, the movable member abuts on the displacement body that descends beyond the installation position of the movable member and is displaced so that the movable member can be automatically returned from the retracted position to at least the protruding position. A first return movement mechanism that moves to a position;
A fall prevention device comprising:
前記変位体の昇降経路に突出した突出位置と、該昇降経路から退避した退避位置との間を移動可能に構成され、前記突出位置では、前記保持位置から下降する変位体の通過を阻止すると共に、前記保持位置に向けて上昇する変位体に直接或いは間接的に当接して、該変位体の上昇と伴に前記退避位置側に移動することで該変位体を通過させ、該変位体との当接が解除されると前記突出位置に自動復帰し、且つ前記退避位置では前記突出位置への自動復帰が不能となる可動部材と、
該可動部材と一体に設けられ、該可動部材が前記突出位置にある時に前記保持位置の上部にて前記変位体の昇降経路に突出し、該変位体に当接すると変位して前記可動部材を前記退避位置まで移動させる退避動作部材と、
前記可動部材が退避位置にある時に、該可動部材の設置位置を越えて下降する前記変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置から少なくとも前記突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる第1復帰動作機構と、
を備え、
前記第1復帰動作機構は、前記可動部材と一体に設けられ、該可動部材が前記退避位置にある時に該可動部材の下部にて前記変位体の昇降経路に突出し、下降する変位体に当接して変位する復帰動作部材からなり、
該復帰動作部材と前記退避動作部材とは単一の部材からなることを特徴とする落下防止装置。 A fall prevention device for preventing a displacement body that moves up and down and is held at a preset holding position from falling from the holding position,
The displacement body is configured to be movable between a protruding position that protrudes in the lifting path and a retracted position that is retracted from the lifting path, and at the protruding position, the passage of the displacement body that descends from the holding position is prevented. Abutting directly or indirectly on the displacement body rising toward the holding position, and moving the displacement body to the retracted position side along with the rise of the displacement body, A movable member that automatically returns to the protruding position when contact is released, and that cannot automatically return to the protruding position at the retracted position;
The movable member is provided integrally with the movable member. When the movable member is in the projecting position, the movable member projects to the lifting path of the displacement body at the upper portion of the holding position, and displaces when the movable member abuts on the displacement body. A retraction member that moves to a retraction position;
When the movable member is in the retracted position, the movable member abuts on the displacement body that descends beyond the installation position of the movable member and is displaced so that the movable member can be automatically returned from the retracted position to at least the protruding position. A first return movement mechanism that moves to a position;
With
The first return operation mechanism is provided integrally with the movable member. When the movable member is in the retracted position, the first return operation mechanism protrudes into a lifting path of the displacement body at a lower portion of the movable member and contacts the descending displacement body. A return motion member that displaces
The restoration member and the saving operation member drop under prevention device characterized in that it consists of a single member from the.
前記変位体の昇降経路に突出した突出位置と、該昇降経路から退避した退避位置との間を移動可能に構成され、前記突出位置では、前記保持位置から下降する変位体の通過を阻止すると共に、前記保持位置に向けて上昇する変位体に直接或いは間接的に当接して、該変位体の上昇と伴に前記退避位置側に移動することで該変位体を通過させ、該変位体との当接が解除されると前記突出位置に自動復帰し、且つ前記退避位置では前記突出位置への自動復帰が不能となる可動部材と、
前記保持位置を越えて上昇する変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置まで移動させる退避動作機構と、
前記可動部材が退避位置にある時に、該可動部材の設置位置を越えて下降する前記変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置から少なくとも前記突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる第1復帰動作機構と、
前記退避動作機構の作動領域を越えて上昇する変位体に当接して変位し、前記可動部材を前記退避位置から少なくとも前記突出位置への自動復帰が可能な位置まで移動させる第2復帰動作機構と、
を備えることを特徴とする落下防止装置。A fall prevention device for preventing a displacement body that moves up and down and is held at a preset holding position from falling from the holding position,
The displacement body is configured to be movable between a protruding position that protrudes in the lifting path and a retracted position that is retracted from the lifting path, and at the protruding position, the passage of the displacement body that descends from the holding position is prevented. Abutting directly or indirectly on the displacement body rising toward the holding position, and moving the displacement body to the retracted position side along with the rise of the displacement body, A movable member that automatically returns to the protruding position when contact is released, and that cannot automatically return to the protruding position at the retracted position;
A retraction operation mechanism that displaces in contact with a displacement body that rises beyond the holding position and moves the movable member to the retraction position;
When the movable member is in the retracted position, the movable member abuts on the displacement body that descends beyond the installation position of the movable member and is displaced so that the movable member can be automatically returned from the retracted position to at least the protruding position. A first return movement mechanism that moves to a position;
A second return operation mechanism that contacts and displaces a displacement body that rises beyond the operating region of the retraction operation mechanism, and moves the movable member from the retraction position to a position where at least the automatic return to the protruding position is possible; ,
A fall prevention device comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001368577A JP3913050B2 (en) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | Fall prevention device |
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