JP3948748B2 - フレキシブル継手 - Google Patents

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Description

本発明は、流体が流れるコンジット及び導管において使用するフレキシブル継手に関する。特に、本発明は、高温のような過激な条件下での使用、及び腐食性又は摩耗性の流体を扱うためのフレキシブル継手に関する。
コンジット及び導管におけるフレキシブル継手は、化学プロセスプラントの設計及び建設でしばしば必要とされる。多くの場合、従来の導管及びパイプ構造は現在主流のプロセス動作条件には堅固すぎ、このように固い構造で運転すると、プロセス設備があまりにも早く劣化し故障してしまう。従って、導管又はパイプの壁に組み込むことができるフレキシブル継手が必要となり、該フレキシブル継手は、必要な程度のフレキシブル性と要求される全一性を兼ね備えてプロセス動作条件に耐える。フレキシブル継手の設計は長年にわたって利用可能となっている。R.H.ペリー(Perry)とC.H.チャイルトン(Chilton)により編集されたケミカル・エンジニアズ・ハンドブック、第5版、6〜48頁、パイプ建設で用いられるフレキシブル継手に関する一般的な議論を参照のこと。導管やパイプなどで用いられる一般的なフレキシブル継手は、フレキシブル壁部により接続された第1及び第2固定壁部を含む。これら3つの壁部は、プロセス流体が流過できる長手方向の通路を形成し、かつ、該通路の長手方向に沿って配置される。一般に、フレキシブル壁部は波状壁の形式が用いられ、当該技術においてはしばしば「ベローズ」と称される。
もっと最近では、化学プロセスが進歩するにつれ、高温流体や腐食性流体や摩耗性流体にさらすという様なより厳しい環境にさえ耐えうるフレキシブル継手が必要であると分かってきた。特に厳しいプロセス環境の一例は、炭化水素の流体接触分解で見受けられ、この場合には炭化水素の蒸気及び伴出された高温の触媒粒子を含んだ流体を保持し且つ移送しなければならない。一般的なプロセス動作の温度は、反応ステージでは550℃のオーダーであり、再生ステージでは750℃のオーダーである。このように高い動作温度と分解触媒のような摩耗性成分の存在により、フレキシブル継手のフレキシブル部にとっては非常に厳しい環境が生じる。継手のフレキシブル部が予定より早く故障するのを避けるために、例えばスチール合金のような適当な耐性材料から継手を構成し、且つ、フレキシブル部をプロセス流体に直接さらすのを避ける必要があることが分かっている。
欧州特許出願第445,352号にはフレキシブル継手が開示されており、このフレキシブル継手は、第1固定壁部、第2固定壁部、及び両端がこれらの固定壁部に溶接されたフレキシブル壁部を含み、これら3つの壁部は継手を介して長手方向の通路を形成し、該継手はさらにスリーブを含んだスリーブ部材を含み、該スリーブの一方の端は第1固定壁部に固定され、もう一方の端は第2固定壁部内に延在し、スリーブの外径はフレキシブル壁部の内径よりも小さく、第2固定壁部の内径よりも小さい。
この既知のフレキシブル継手は、スリーブの外表面に配された熱絶縁材料で満ちたボックス、及びスリーブの自由端と第2固定壁部の間に配されたシールをさらに含む。一態様として、通路に面した第1固定壁部の部分、スリーブの内側、及び第2固定壁部の内側に、耐腐食性材料の層が設けられる。
スリーブの自由端と第2固定壁部の間に配置されたシールは、熱絶縁材料を保持し且つプロセス流体及び砕片が空洞内に入ることを制限する。この設計は継手のフレキシブル部の熱絶縁を向上させる。しかしながら、製造がより複雑になり、維持するのもますます困難となる。加えて、腐食、脆化、及び/又はスリーブと第2固定壁部間の相対的運動により、シールが劣化して突然シール破れが起こることが分かってきた。シールからの砕片はプロセス流体により運ばれてプラントの他の部分に入るかもしれず、そうするとプラント設備を詰まらせたり損傷を与えたりする。
シールが劣化すると、高温のプロセス流体がスリーブ部材とフレキシブル壁部の間の環状空間に入り得る。このプロセス流体は、熱絶縁を増強する澱んだ層を形成する。しかしながら、環状領域の入口では流体の流れは乱流となり、高温のプロセス流体は第2固定壁部に直接接触する。この接触により、第2壁部の温度は上がる。このことは第2壁部自身には影響しないが、フレキシブル壁部と第2固定壁部の間の溶接に影響する。
従って、製造の簡単さと維持の容易さの両方を備えると共に、扱っているプロセス流体の高い温度に対して継手のフレキシブル部を必要に保護するようなフレキシブル継手が求められる。特に、フレキシブル壁部の熱絶縁の程度を正確に制御できるフレキシブル継手が必要とされる。このことは上記流体接触分解プロセスのような用途において重要であり、この場合には、フレキシブル壁部は、プロセス流体の温度よりかなり低い温度に維持しなければならない一方、扱っている炭化水素の蒸気の露点より高い温度でなければならない。絶縁の程度が高すぎると、フレキシブル壁部の温度がプロセス流体の露点よりも低くなり、フレキシブル継手の内側にて凝結が起こる。このことは、フレキシブル壁部を腐食させて予定より早すぎる故障を引き起こしえる。
さらに、フレキシブル壁部と第2壁部間の溶接の不具合も避けるべきである。
この目的のために、本発明によるフレキシブル継手は、第1固定壁部、第2固定壁部及びフレキシブル壁部を含む。フレキシブル壁部の両端はこれらの固定壁部に溶接されている。これら3つの壁部は、継手を介して長手方向の通路を形成し、かつ通路の長手方向に沿って配置される。フレキシブル継手は、スリーブを含んだスリーブ部材をさらに含み、スリーブの一方の端は第1固定壁部に固定され、もう一方の端は第2固定壁部内に延在する。通路に面した第1固定壁部の部分、スリーブの内側及び第2固定壁部の内側には、耐腐食性材料の層が備わる。スリーブ部材の外径はフレキシブル壁部の内径よりも小さく、かつ第2壁部上の耐腐食性材料の層の内径よりも小さい。第2固定壁部にはさらに、熱絶縁材料の層が第2壁部と耐腐食性材料の層の間に設けられる。
熱絶縁材料が備わっていることにより、通常運転の間、第2固定壁部の温度が下げられ、溶接への損傷が防がれ、その結果、フレキシブル継手の使用寿命が延びることを出願人は発見した。
フレキシブル継手は、導管の壁内、または一般的にコンジットもしくはパイプライン内に組み込むことができる。フレキシブル継手の壁部の断面は、継手が取り付けられる導管又はコンジットの断面と合うよう適応されたものならば適当な任意の形状を有し得る。通常は、固定壁部の断面は円筒形である。一般に、固定壁部は、隣接する装置と同じ材料から作られる。代表的な材料としては、軟鋼、ステンレス鋼および他のスチール合金が含まれるが、その選択は、現在主流のプロセス条件や扱われる流体に基づいて行われる。
フレキシブル壁部は第1固定壁部と第2固定壁部の間に配置され、これら2つの固定壁部間の相対運動を吸収する。一般にこのような運動は、例えばプロセス設備に生じる振動や圧力差及び温度差により引き起こされる。フレキシブル壁部は、適当な任意の形状とできる。通常は、フレキシブル壁部は、長手方向の断面において波状の形状をなし、一般に「コンサーティーナ」又は「ベローズ」と称される。波のサイズと形状は、要求されるフレキシブル性と変位の程度に従って選択される。フレキシブル壁部のこのような選択及び設計のための技術は、当該技術分野においては周知である。フレキシブル壁部は、固定壁部の製造に関して上述した材料を含めて、適当な任意の材料から作ることができる。フレキシブル壁部は一般に薄く、固定壁部よりも程度の大きな応力腐食や脆化亀裂を生じやすい。従って、もっと耐性があり、よって高価な材料がフレキシブル壁部に対して選択される必要がある。しかしながら、例えばインコネル及びインコロイ合金のようにより一般に利用できる材料を使用できることが、本発明の利点である。
スリーブはフレキシブル継手内の通路に沿って延在する。スリーブは、一方の端で第1固定壁部に固定される。任意の適当な固定手段を用いることができる。溶接は、スリーブを第1固定壁部に固定する最適な手段である。スリーブは、通路内において延在して第2固定壁部に重なる。スリーブはフレキシブル壁部から一定の間隔を取って配される。スリーブのもう一方の端は固定されず、スリーブが第2固定壁部に対して動くのを可能にする。一般に、第2固定壁部と重なるスリーブの端部は、第2固定壁部から一定の間隔を取って配される。
好適な構成では、スリーブ部材は連続壁表面の様式にて第1固定壁から延在する。それにより、フレキシブル継手を通る流体の流れをほとんど妨げないか全く妨げない。すなわち、第1及び第2固定壁部の各々における一部とスリーブが組み合わされて、継手を通る流体の流れのために実質的に滑らかな側面を有した通路を形成する。フレキシブル壁部からスリーブまでの必要な空間は、フレキシブル壁部により形成された通路の幅(すなわち、スリーブと第1及び第2固定壁部の各々の一部により形成された滑らかな壁面の通路の幅)により調整され、この通路幅は、フレキシブル継手の公称幅のそれより大きい。別の次善の構成では、スリーブ部材が通路内に延在し、それにより継手に沿って流体流路を収縮させる。
スリーブは、プロセス動作条件に対して求められる耐性を備えた適当な任意の材料から形成できる。一般に、スリーブは第1及び第2固定壁部と同じ材料から成る。
動作中は、スリーブとフレキシブル壁部間の環状空間にプロセス流体が入ることが意図される。プロセス流体は、スリーブ部材の自由端と第2固定壁部の間のこの空間に入ることができる。環状空間内のプロセス流体は相対的に静止してフレキシブル壁部に対する絶縁媒体として作用する。環状空間内のプロセス流体を静止したままにしておくため、好ましくは、取付時及び使用中は第1固定壁部をフレキシブル継手の上流端に配する。
熱絶縁材料はスリーブの表面に設けられる。この材料は、扱われるプロセス流体と直接接触するスリーブ表面に固着される。好ましくは、絶縁材料は、フレキシブル壁部に面するスリーブ表面に固着される。もし望めば、絶縁材料は両方の表面に塗布してよい。熱絶縁材料は、一層の材料から構成してもよいし、複数層から構成してもよい。複数層が用いられるならば、これらの層は同一又は異なる材料から成り得る。これらの層の数と位置、及び熱絶縁材料のタイプの選択は、フレキシブル継手が受けるプロセス動作条件、フレキシブル壁部を作る材料、及び扱われるプロセス流体の特性に依存する。熱絶縁材料は高い動作温度において低い熱伝導度を有するべきであり、それにより、相対的に薄い層の材料でも要求される程度の絶縁を得られる。好ましくは、この材料は出来るだけ少ない成分の灰(ash)、硫黄及び塩化物を有すべきである。該材料は、例えば高温条件のような現在主流のプロセス条件の下で使用するのに適したものとすべきである。絶縁材料は好ましくは繊維状のセラミック材料である。適当なセラミック材料は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、カルシア及びそれらの混合物から成る繊維である。適当な材料が商品として入手でき、例えば、商品名「Saffil」や「Zircar」などがある。絶縁材料として使用する別の次善の材料は、グラファイト及び灰紙を含む。このような材料も商品として入手可能である。
本発明の好ましい実施態様では、スリーブ上の熱絶縁材料の層は保護スリーブにより覆われる。好ましくは、保護スリーブは実質的に全ての絶縁材料を覆い、それによりスリーブと絶縁材料のサンドイッチが形成される。別の実施態様では、保護スリーブは絶縁材料の層には固定されず、保護スリーブが絶縁材料に対して動くことを可能にする。このことは、例えば異なる熱拡散効果から構成要素間の相対運動を生じることを可能にする。
フレキシブル継手は、耐火性酸化物の形式の耐腐食性材料の層を備え、該酸化物は、継手を使用の際にはプロセス流体に隣接するスリーブ表面を覆う。適当な耐火性材料は商品として入手可能であり、当該技術分野において周知である。適当な材料は、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、カルシア、マグネシア及びそれらの混合物を含む。適当な材料の一つはアルミナとシリカの混合物を含み、商品名「CURAS 90 PF」が入手可能である。耐火性酸化物は、一般にセメントの形式、又はタイルもしくはブロックで適用される。耐火性酸化物は、絶縁材料の層のそれと比較して相対的に厚い。耐火性酸化物は多孔性であり、プロセス流体を下にある表面にいくらか接近させうる。耐火性酸化物の第1の目的は、下にある表面の摩耗と腐食を防ぐことである。もし望めば、耐火性酸化物の層を、スリーブ表面を覆う絶縁材料の層の上に適用できる。
第2固定壁部の表面に設けられた熱絶縁材料の層は、少なくともスリーブと重なる第2固定壁部の表面部分に重なるべきである。さらに好ましくは、熱絶縁材料の層は第2固定壁部の表面より実質的に広く延在する。スリーブ上の熱絶縁材料の層としての使用に関しこれまで説明したどの材料でも用いることができる。ここでも、1又はそれより多い層が使用でき、これらの層は同一または異なる材料から成る。スリーブ表面に適用された耐火性酸化物に関してこれまで説明したように、熱絶縁材料の層は耐火性酸化物の層で覆われる。
これまで述べたように、スリーブ部材はフレキシブル壁部から離れて一定の間隔を取って配され、動作中にプロセス流体が流れ込める環状空間を形成する。環状空間内のプロセス流体は相対的に静止した流体の貯蔵所を形成し、これはフレキシブル壁部をさらに絶縁するよう作用する。この流体貯蔵所が絶縁器として適切に動作するには、相対的に静止していることが重要である。スリーブ部材の自由端部及びそれと第2固定壁部との関係の設計は、環状空間内のプロセス流体の絶縁特性、特にスリーブ部材が第2固定壁部と重なる範囲において重要な役割を演じる。
第2固定壁部と重なるスリーブ部材の部分の長さは、スリーブ部材に対して垂直に測定して、第2固定壁部からスリーブ部材までの距離の少なくとも5倍である。
好ましくは、第2固定壁部と重なるスリーブ部材の部分の長さは、少なくとも100mmであり、より好ましくは、任意の条件下において少なくとも200mmである。
スリーブ部材の自由端と第2固定壁部の間のクリアランスは、継手の使用中これら2つの構成要素間の如何なる相対運動にも十分に適応できなければならない。好適実施態様では、スリーブ部材と第1及び第2固定壁部両方の一部は、継手を介して流体を流すために実質的に滑らかな側面の通路を形成すべく組み合わされる。このような場合、第2固定壁部からスリーブの自由端までの距離は、スリーブの長手方向軸に平行な線に沿って測定すると、少なくとも10mmであることが好ましく、任意の条件下で少なくとも25mmであることがより好ましい。
本発明のフレキシブル継手は、フレキシブル継手が必要な如何なる用途においても適用できる。これまで述べたように、この継手は、厳しい条件下の流体の取扱い、すなわち、腐食性の流体及び/又は高温条件下の流体の取扱いに際し使用するのに特に適している。また、耐火性酸化物材料を使用することで、摩耗性で腐食性の流体に対する高い耐性を有する継手が得られる。この継手は、あらゆる種類の化学及び精製プラントにおいて適用できる。上述のように、この継手は、炭化水素などの流体接触分解のような流動化された固体媒体を用いたプロセスにおいて特に有用である。他の特定の用途として、非常に高温のガスの取扱い、例えば高温の煙道ガスの取扱いを含む。
本発明は添付図面に関する実施例によりさらに説明される。
図1は、本発明の第1の態様の第1実施例によるフレキシブル継手の断面の2分の1を示す図である。
図2は、本発明の第1の態様の第2実施例によるフレキシブル継手のスリーブ部を示す図である。
図3は、本発明の第1の態様の第3実施例によるフレキシブル継手のスリーブ部を示す図である。
図4は、本発明の第2の態様によるフレキシブル継手の一部を示す図である。
図1を参照すると、プロセスパイプラインで使用される一般に円筒形のフレキシブル継手が、全体を2で示されており、第1固定壁部を含む。第1固定壁部は、狭い円筒外側端部6と広い円筒内側端部10を有し、これらは中央フラストコニカル(frustoconical)壁部8により接続されている。
一般に円筒形のフレキシブル壁部12は、第1固定壁部4の内側端から第2固定壁部14まで延在する。第2固定壁部14は、第1固定壁部4と同様の内側端、中央及び外側端壁部(それぞれ16、18、20)を逆向きに有する。フレキシブル壁部の両端は、固定壁部に溶接される。第1壁部4、フレキシブル壁部12及び第2壁部14は、1つの中心長手軸に対して対称的に配置されて通路Pを形成する。
フレキシブル壁部12は、断面が波状の形を有し、これは当該技術分野において一般に適用され、しばしば「ベローズ」と称される。
スリーブ22を含む円筒形スリーブ部材21は、壁部4、12、14内に共軸的に配置され、外側端部6と中央部分8が接合する領域において、一方の端が第1固定壁部4に溶接(図示せず)により固定される。スリーブ22は、フレキシブル壁部12を越えて延び、第2固定壁部の内側端部と重なる。
耐腐食性材料の層26は、スリーブ22の内側表面および通路Pに面する第1固定壁部の部分の内側表面に設けられる。さらに、耐腐食性材料の層28は、第2固定壁部20の内側に設けられる。
スリーブ部材の外径は、フレキシブル壁部12の最小内径よりも小さく、かつ第2固定壁部20上の耐腐食性材料28の層の内径よりも小さい。
さらに、熱絶縁材料の層30は、第2壁部20の内側表面と耐腐食性材料の層28の間に設けられる。
膨張制限ロッド、リーク検出システム、雨よけ囲い板及びガスパージ接続などの、フレキシブル継手への通常取付品は簡単のために省略されている。
使用中は、図1のフレキシブル継手2は、プロセス流体が矢印Aで示すように第1固定壁部4から第2固定壁部の方向に流れるように配置される。プロセス流体は、スリーブ12と第2固定壁部14の内側端部16の間の環状部を介してスリーブ22とフレキシブル壁部12の間に出来る空間に入り、熱絶縁層を形成する。
熱絶縁は、スリーブ部材21とフレキシブル壁部12の間の環状部内のプロセス流体の澱んだ層により与えられる。スリーブ部材21と第2固定壁部14の内側端壁部16の間の環状部の流体は、通路Pのプロセス流体と常に混ざり合う。従って、熱絶縁材料の層30が無いと、内側端壁部16の温度は、フレキシブル壁部12と第2固定壁部14を接合する溶接が影響される程度まで上昇する。
図2を参照すると、第1固定壁部4に隣接した領域においてスリーブ部材21とその上に設けられた絶縁材料が拡大して示されている。図2の実施例では、スリーブ部材21は、スリーブ22の内側表面上に配置する熱絶縁材料32の層を含む。耐火性酸化物34の層は、絶縁材料32の層を覆って延在する。
図3には、特に好ましい別の実施例について図2と同様の図が示されており、スリーブ部材21は、スリーブ22の外側表面に配置された熱絶縁材料36の層を含む。円筒形保護スリーブ38は、熱絶縁材料36の層を覆って延在する。耐火性酸化物40の層は、スリーブ22の内側表面に設けられる。好ましくは、熱絶縁材料36の層と保護スリーブ38は、第1固定壁部4に出来るだけ近接して延在し、一方では種々の構成要素間のどんな相対運動にも適応できる十分な空間を維持したままである。例えば、保護スリーブ38が熱絶縁材料36の層に堅固に固定されてない場合には空間が必要とされる。
一般に、上記流体接触分解プロセスのパイプラインで使用するに適した図1乃至図3の実施例では、スリーブは10mmのオーダーの厚さを有する。絶縁材料の層やそれらの複数層が用いられるならば、その全体の厚さは3〜10mmのオーダーである。耐火性酸化物の層は、25mmのオーダーの厚さを有する。保護カバーが存在するならば、3〜6mmのオーダーの厚さを有する。種々の構成要素の厚さは問題の用途により決められる。
図4は、本発明のフレキシブル継手の詳細(一定の比率でない)を示す。図1に関して上記した構成要素と同一の構成要素は、図4において同じ参照番号を有し、簡単のため、第2固定壁部14の熱絶縁材料は示されてない。よって、図4ではスリーブ部材21は、第2固定壁部14の内側端部16と重なるように延在する。図4の距離dは、スリーブ部材21の外側表面と耐腐食性材料28の層を備えた内側端部16の内側表面との間の距離をスリーブ22の長手方向軸に対して直角に測定したものである。第2固定壁部14内でのスリーブ部材21の重なりは、図4では距離1で表されており、距離dの少なくとも5倍である。好ましくは、距離1は少なくとも200mmである。スリーブ部材21の端から第2固定壁部14までをスリーブ22の長手方向軸に平行な線に沿って測定した距離aは、少なくとも25mmである。
本発明は、説明に役立つ以下の例によりさらに説明される。

本発明によるフレキシブル継手におけるフレキシブル壁部の動作温度は計算可能である。考慮されるフレキシブル継手は、図1に示す一般的な構造を有したが、図3に示す絶縁材料の層、保護スリーブ及び耐火性酸化物の層から成る構成を有した。この継手は、従来の流体接触分解プラントの熱交換機の触媒スタンドパイプに取り付けられるものが考えられた。扱われるプロセス流体は、炭化水素ガスおよび伴出された触媒を含むと仮定された。最悪の場合として、スリーブとフレキシブル壁部の間の空間は、ガスで満たされて触媒は存在しないと仮定された。フレキシブル継手は、図4に示されるような、本発明の第2の態様の要求に従ったスリーブの自由端における形状を有すると仮定された。継手の詳細な構造、継手のフレキシブル壁部の動作温度及び結果の温度を、下表に示す。
比較のために、絶縁材料が無いこと以外は同じ構造のフレキシブル継手について同様の計算が行われた。その詳細及び結果も表に記載されている。
Figure 0003948748
表のデータから、本発明により構成されたフレキシブル継手は、継手のフレキシブル壁部が経験する温度は非常に低いものとなることが明らかに分かる。このことにより、継手の寿命が延び、より一般に利用可能な、よってより経済的な構造材料を使用できる。

Claims (11)

  1. フレキシブル継手であって、第1固定壁部と第2固定壁部とフレキシブル壁部とを含み、フレキシブル壁部の両端は、これらの固定壁部に溶接され、これら3つの壁部は、継手を介して長手方向の通路を形成し、通路の長さ方向に沿って配置され、フレキシブル継手は、スリーブを含んだスリーブ部材をさらに含み、スリーブの一方の端は、溶接により第1固定壁部に固定され、もう一方の端は、第2固定壁部内に延在し、第1固定壁部の通路に面する部分とスリーブの内側と第2固定壁部の内側とに耐腐食性材料の層が設けられ、スリーブ部材の外径は、フレキシブル壁部の内径よりも小さく、かつ第2壁部上の耐腐食性材料の層の内径よりも小さく、第2固定壁部は、第2壁部と耐腐食性材料の層の間に配置する熱絶縁材料の層をさらに備える、フレキシブル継手。
  2. スリーブ部材と第1固定壁部の一部と第2固定壁部の一部とが組合わさり、継手を通って流体を流すために実質的に滑らかな側面の通路を形成する請求の範囲第1項記載のフレキシブル継手。
  3. スリーブ部材が、スリーブと耐腐食性材料の層の間に配置する熱絶縁材料の層を含む請求の範囲第1項又は第2項記載のフレキシブル継手。
  4. 熱絶縁材料の層が、フレキシブル壁部に面するスリーブの表面上に配置される請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか一項記載のフレキシブル継手。
  5. スリーブ部材の熱絶縁材料の層が、保護スリーブにより覆われる請求の範囲第4項記載のフレキシブル継手。
  6. 保護スリーブは、熱絶縁材料の層に固定されず、そのことにより、熱絶縁材料に対して保護スリーブを動かすことができる請求の範囲第5項記載のフレキシブル継手。
  7. 熱絶縁材料は、繊維セラミック材料を含み、好ましくは、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、カルシアおよびそれらの混合物から成る繊維を含む材料を含む請求の範囲第1項乃至第6項のいずれか一項記載のフレキシブル継手。
  8. 耐腐食性材料は、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、カルシア、マグネシアおよびそれらの混合物から適当に選択された耐火性酸化物である請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか一項記載のフレキシブル継手。
  9. 第2固定壁部と重なるスリーブ部材の部分の長さは、スリーブに対して垂直に測定して、耐腐食性材料の層を備えた第2固定壁部からスリーブ部材までの距離の少なくとも5倍である請求の範囲第1項乃至第8項のいずれか一項記載のフレキシブル継手。
  10. 第2固定壁部と重なるスリーブ部材の部分の長さは、少なくとも100mmであり、好ましくは少なくとも200mmである請求の範囲第3項記載のフレキシブル継手。
  11. 炭化水素などの流体接触分解や高温の煙道ガスの取扱いにおける、請求の範囲第1項乃至第10項のいずれか一項記載のフレキシブル継手の使用。
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