JP2527537Y2 - ボイラー内の流体輸送管の保護構造 - Google Patents

ボイラー内の流体輸送管の保護構造

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JP2527537Y2
JP2527537Y2 JP3115593U JP3115593U JP2527537Y2 JP 2527537 Y2 JP2527537 Y2 JP 2527537Y2 JP 3115593 U JP3115593 U JP 3115593U JP 3115593 U JP3115593 U JP 3115593U JP 2527537 Y2 JP2527537 Y2 JP 2527537Y2
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transport pipe
boiler
pipe
metal plate
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誠二 桜井
純一 朽木
徹 山岸
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Nichias Corp
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボイラー内の流体輸送
管の保護構造に係り、とくに流体輸送管の熱伝導性を損
なうことがなく、施工性に優れ、かつボイラー内で生ず
る腐食性、侵食性および摩耗性の副生物から保護するた
めの流体輸送管の保護構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボイラー内の流体輸送管の保護構
造については種々な技術が開発され、図4や図5に示す
構造のものが知られている。図4に示す例は、流体輸送
管1,1,…の表面に炭素鋼などからなるスタッド2,
2,…を溶接し、このスタッド2,2,…間に吹付けな
どにより耐火性モルタル3を被覆した構造としたもので
ある。
【0003】図5に示す例は、耐火性、耐食性に優れ、
かつ比較的熱伝導率の高いSiCなどを主成分とする管
ブロック体4,4,…をフィン5とボルトなどの固定具
6により流体輸送管1,1に固着した構造となってい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前者の耐火性
モルタル構造の場合、熱伝導性の面での利点は認められ
るが、スタッド2の溶接と流体輸送管1に耐火性モルタ
ル3を密に被覆する作業が必要であり、とくにこの密な
被覆作業には、熟練を要するという問題がある。
【0005】一方、後者の管ブロック体を用いる場合、
その施工に熟練を要しないが、管ブロック体4の内面の
曲率を流体輸送管1の曲率に密に合致させることが難し
いため、この管ブロック体4と流体輸送管1との接触が
不充分となり、その間に隙間が生じる。このため、熱伝
導性の面では、前者の耐火性モルタル構造に比べ不利な
構造となっている。
【0006】この点を解決するため、管ブロック体4と
流体輸送管1との間に生ずる隙間に耐火性モルタルを充
填した構造が採用される場合もあるが、この場合には、
モルタルの充填作業に熟練を要するという前者と同様な
問題がある。
【0007】本考案は、上述したような問題を解決する
ためになされたものであり、熱伝導性を損なうことがな
く、施工に熟練を要することなく施工性に優れ、かつ腐
食性、侵食性および摩耗性に優れたボイラー内の流体輸
送管の保護構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本考案は、ボイラー内における流体輸送管と管
ブロック板との間に波形加工を施した金属板を介在させ
たことを特徴とするものである。
【0009】本考案においては、ボイラー内における流
体輸送管と管ブロック板との間に介在させ、流体輸送管
及び管ブロック板と波形加工を施した金属板との間に生
ずる隙間の少なくとも一方に耐火性モルタルを充填する
ことができ、この波形加工を施した金属板として多層構
造の金属板を使用することもできる。
【0010】さらに、本考案に使用される管ブロック板
は、中央部に任意数の半円弧状の凹部を設け、さらに連
設手段として両端部にそれぞれ外方に水平状に延びる係
止部と被係止部とを形成した所定厚の管ブロック板であ
ることを特徴としている。
【0011】
【作用】本考案によれば、流体輸送管と管ブロック板と
の間に波形加工を施した金属板を介在させたため、流体
輸送管および管ブロック板と金属板は数カ所で確実に接
触し合う。このため、熱伝導性の面で有利となる。ま
た、流体輸送管および管ブロック板と金属板との間に生
ずる隙間の少なくとも一方に耐火モルタルを充填させ、
その隙間を塞ぐことにより、ボイラー内で生じた腐食
性、侵食性および摩耗性の副生物が入り込むのを防ぐこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本考案に係る流体輸送管の保護構造
を用いた第1実施例を示す説明図、図2は同第2実施例
を示す説明用断面図、図3は第3実施例の説明図であ
る。
【0013】まず、図1に示す第1実施例について説明
する。この第1実施例の管ブロック板10は、2連構成
からなり、流体輸送管11を被覆する若干径大な半円弧
状の凹部12,12を平坦部13を介して2連に構成さ
れている。さらに、この管ブロック板10は、その連設
を簡易にするための連設手段として、一端部に外方に水
平状に延びる係止部14を形成し、他端部に突起部15
を経て外方に水平状に延びる被係止部16を形成してあ
るが、連設手段はこれに限定されるものではない。
【0014】前記管ブロック板10の構成材は、従来と
同様に耐火性、耐食性に優れ、かつ比較的伝導率の高い
SiCなどを主成分として所定の厚みに構成されてお
り、2連構成に限定されるものでなく、一連或いは3連
以上に構成することができる。
【0015】図示のように管ブロック板10,10,…
を流体輸送管11,11,…の数に合わせ、隣接し合う
被係止部16に一方の係止部14を係止させて、各流体
輸送管11に管ブロック板10を被覆させる。この管ブ
ロック板10と流体輸送管11との間には、波形加工を
施した金属板17を湾曲させて介在させたうえ、管ブロ
ック板10の平坦部13において、金属板17の平坦部
18にスタッド19を施し、管ブロック板10と金属板
17とを固着してある。
【0016】この金属板17は、上記のように波形加工
を施したものを使用し、施工現場において、流体輸送管
11の曲率に合わせて湾曲加工が容易であるように厚さ
1〜5mm程のものが好ましい。また、その材質は耐食
性の面からはステンレス鋼材が好ましく、熱伝導性の面
からは銅材が好ましい。
【0017】このように第1実施例にあっては、波形加
工の金属板17が管ブロック板10と流体輸送管11と
の間に介在させた構造であるため、熟練を要することが
なく施工できる。また、金属板17の波形加工面20が
管ブロック板10と流体輸送管11とに互いに数カ所で
確実に接触し合うことにより、その熱伝導性が損なわれ
ることがない。
【0018】次に、図2に示す第2実施例について説明
する。この第2実施例は、上記の第1実施例を改良した
もので、管ブロック板10および流体輸送管11と接触
する金属板17との間に生ずる隙間、つまり波形加工面
20の谷部21,21,…に耐火性モルタル22を充填
させ、両者の間の隙間を塞いだ構成としてある。
【0019】この第2実施例にあっては、管ブロック板
10および流体輸送管11と接触する金属板17との間
に生ずる隙間に耐火性モルタル22が充填され、その隙
間を塞いだ構成としてあり、ボイラー内で生ずる腐食
性、侵食性および摩耗性の副生物が入り込むことにより
流体輸送管11が損傷を受けるおそれがなくなる。ま
た、金属板17の谷部21,21,…に予め耐火性モル
タル22を充填した後に施工することができ、第1実施
例と同様に熟練を要することなく施工できる。
【0020】さらに、図3に示す第3実施例について説
明する。この第3実施例は、金属製多層構造板23から
構成され、波形加工を施したステンレス鋼板24,25
の間に銅材26をサンドイッチ状に挟持させ、耐食性と
熱伝導性の両立を図った構造としてある。
【0021】この多層構造板23は、図示のように湾曲
加工を施していないが、施工現場において所望する湾曲
加工を施して使用するが、その加工の容易性を考慮し
て、各板材の厚さは、1〜5mm程のものが好ましい。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
次のような効果が得られる。波形加工した金属板が、流
体輸送管および管ブロック板と数多く、互いに確実に接
触するため、熱伝導性を損なうことがなく施工に熟練を
要することもない。
【0023】予め波形加工した金属板の谷部に耐火性モ
ルタルを充填する構造とすることにより、波形加工の金
属板と管ブロック板および流体輸送管との間に生ずる隙
間がなくなる。このため、その隙間にボイラー内で生ず
る腐食性、侵食性および摩耗性の副生物が入り込み、流
体輸送管が損害を受けるおそれがなくなる。
【0024】また、金属製多層構造板とすることによ
り、耐食性と熱伝導性を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る流体輸送管の保護構造を用いた第
1実施例を示す説明図である。
【図2】同第2実施例を示す説明用断面図である。
【図3】第3実施例の金属製多層構造板の説明図であ
る。
【図4】 従来例を示す説明用断面図である。
【図5】 異なる従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 管ブロック板 11 流体輸送管 17 金属板 20 波形加工面 22 耐火性モルタル

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラー内における流体輸送管と管ブロ
    ック板との間に波形加工を施した金属板を介在させたこ
    とを特徴とするボイラー内の流体輸送管の保護構造。
  2. 【請求項2】 ボイラー内における流体輸送管と管ブロ
    ック板との間に波形加工を施した金属板を介在させ、流
    体輸送管および管ブロック板と波形加工を施した金属板
    との間に生ずる隙間の少なくとも一方に耐火性モルタル
    を充填したことを特徴とするボイラー内の流体輸送管の
    保護構造。
  3. 【請求項3】 波形加工を施した金属板が多層構造であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のボイラ
    ー内の流体輸送管の保護構造。
  4. 【請求項4】 中央部に任意数の半円弧状の凹部を設
    け、さらに連設手段として両端部にそれぞれ外方に水平
    状に延びる係止部と被係止部とを形成した所定厚の管ブ
    ロック板であることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のボイラー内の流体輸送管の保護構造。
JP3115593U 1993-05-18 1993-05-18 ボイラー内の流体輸送管の保護構造 Expired - Lifetime JP2527537Y2 (ja)

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