JP3946926B2 - Child seat fixing device - Google Patents
Child seat fixing device Download PDFInfo
- Publication number
- JP3946926B2 JP3946926B2 JP2000041949A JP2000041949A JP3946926B2 JP 3946926 B2 JP3946926 B2 JP 3946926B2 JP 2000041949 A JP2000041949 A JP 2000041949A JP 2000041949 A JP2000041949 A JP 2000041949A JP 3946926 B2 JP3946926 B2 JP 3946926B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connector
- seat
- base
- roller
- insertion groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シート上にチャイルドシートを固定するためのチャイルドシート固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来のチャイルドシート固定装置としては、まず3点式又は2点式のシートベルト装置を使用して車両用シート上にベースを固定し、次いで当該ベースにチャイルドシートを装着させるシートベルト方式や、まず車両用シートのシートバックの下端部付近に予め設定されたアンカ部材にベースの両側部に配設された長尺状のコネクタの後端部を接続し、次いで当該ベースにチャイルドシートを装着させるコネクタ方式などがある。
【0003】
コネクタ方式による場合はチャイルドシートの車両用シートへの装着が容易であるという利点がある反面、コネクタ方式はまだ新しい技術であるため、車種によっては車両用シートがコネクタ方式仕様になっていない、つまり車両用シートのシートバックの下端部付近にアンカ部材が設定されていないこともある。
【0004】
このような生産状況下にあって、コネクタ方式専用のチャイルドシート固定装置を生産すると、シートベルト方式仕様の車両用シートを備えた車種には適用不可となり、汎用性に欠けることになる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、コネクタ方式仕様の車両用シート及びシートベルト方式仕様の車両用シートのいずれに対しても適用可能なチャイルドシート固定装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明に係るチャイルドシート固定装置は、車両用シート上に載置されると共にシートベルト装置のウエビングを使って当該車両用シート上に固定するための拘束部を備え、更にチャイルドシートに設けられたローラの軌道となるローラ挿入溝を両側部に備えたベースと、このベースの両側部側に設けられ、車両前後方向を長手方向として配置された長尺状のコネクタと、このコネクタの後端側に設けられ、車両用シートに予め設定されたアンカ部材に係合可能とされたロック手段と、ベースのローラ挿入溝内へ進退可能に設けられると共にローラ挿入溝内へ進入された状態ではローラのローラ挿入溝内への挿入を阻止しかつローラ挿入溝内から退避された状態ではローラのローラ挿入溝内への挿入を許容する解除部材を含んで構成され、更に当該解除部材を使った所定の解除操作がなされることによりロック手段とアンカ部材との係合状態を解除する解除手段と、ベース内に設けられると共にコネクタを車両前後方向にスライド可能に支持し、車両用シートの仕様に応じてベースから車両後方側へコネクタが突出されたコネクタ使用位置又はベース内にコネクタが格納されたコネクタ格納位置に当該コネクタを至らせるコネクタスライド機構と、解除部材とロック手段とを連結し、コネクタ使用時においてロック手段がロック状態とされている場合には解除部材をローラ挿入溝内から退避させ、コネクタ使用時においてロック手段が解除状態とされている場合には解除部材をローラ挿入溝内へ進入させる連結手段と、コネクタと解除部材とを連結し、コネクタ格納時において解除部材をローラ挿入溝から退避する方向へ付勢する付勢手段と、を有することを特徴としている。
【0011】
請求項1記載の本発明によれば、車両用シートの仕様に応じて、以下の要領でチャイルドシートが車両用シート上に固定される。
【0012】
車両用シートに予めアンカ部材が設定されている場合には、コネクタ方式によってチャイルドシートが車両用シート上に固定される。具体的には、まずコネクタスライド機構を使ってコネクタをコネクタ使用位置に至らせる。次いで、当該ベースが車両用シート上に載置される。次いで、コネクタの後端側に設けられたロック手段とアンカ部材とを係合させてロック状態とする。これにより、ベースが車両用シート上に固定される。また、ロック手段がロック状態にされると、連結手段によって解除部材がベースのローラ挿入溝内から退避される。このため、チャイルドシートに設けられたローラをベースのローラ挿入溝内へ挿入させることができる。これにより、チャイルドシートをベース及びコネクタを介して車両用シート上に固定することができる。
【0013】
なお、チャイルドシートを車両用シートから取り外す場合には、まずチャイルドシートのローラをベースのローラ挿入溝から抜き取り、チャイルドシートをベースから取り外す。次いで、解除部材を使った所定の解除操作を行うことにより、コネクタ側に配設されたロック手段と車両用シート側に配設されたアンカ部材との係合状態が解除される。これにより、ベースを車両用シートから取り外すことができる。
【0014】
また、使用者による不完全な固定操作等のために、コネクタの後端側に設けられたロック手段と車両用シート側に設けられたアンカ部材とが完全に係合されていない事態が生じることも考えられる。このような場合には、ロック手段は依然として解除状態のままであるため、連結手段によって解除部材がベースのローラ挿入溝内へ進入される。従って、使用者は、チャイルドシートのローラをベースのローラ挿入溝内へ挿入することができない。これにより、チャイルドシートのベースへの装着が阻止され、使用者にベースの固定操作が不完全であることを知らせることができる。
【0015】
一方、車両用シートに予めアンカ部材が設定されていない場合には、シートベルト方式によってチャイルドシートが車両用シート上に固定される。具体的には、まずコネクタスライド機構を使ってコネクタをコネクタ格納位置に至らせる。次いで、当該ベースが車両用シート上に載置される。次いで、シートベルト装置のウエビングをベースの拘束部に挿通させる等して、当該ベースが車両用シート上に固定される。これにより、ベースが車両用シート上に固定される。
【0016】
ここで、コネクタをベース内に格納させる際にはコネクタのロック手段は当然に非ロック状態となっているため、モード的には連結手段を介して解除部材がローラ挿入溝内へ進入された状態(即ち、チャイルドシートのベースへの装着が阻害された状態)となる。しかし、本発明では、コネクタと解除部材とを付勢手段で連結し、コネクタ格納時には解除部材にローラ挿入溝から退避する方向への付勢力が作用するように構成したので、解除部材はローラ挿入溝から退避された位置に保持される。従って、解除部材によってチャイルドシートのローラのローラ挿入溝への挿入が阻害されることはない。
【0017】
上記により、チャイルドシートに設けられたローラをベースのローラ挿入溝内へ挿入させることができ、更にはチャイルドシートをベース及びシートベルト装置を介して車両用シート上に固定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を用いて、本発明の一実施形態に係るチャイルドシート固定装置10について説明する。
【0019】
〔チャイルドシート及び車両用シートの概略構成〕
図8には、本実施形態に係るチャイルドシート固定装置10をチャイルドシート12と分離した状態で示す概略斜視図が示されている。また、図9にはコネクタ方式によってチャイルドシート12を車両用シート14に固定した状態の概略側面図が示されている。さらに、図10にはシートベルト方式によってチャイルドシート12を車両用シート16に固定した状態の概略側面図が示されている。まず、これらの図を用いて、チャイルドシート12及びその固定相手となる車両用シート14、16の構成について簡単に説明する。
【0020】
図8〜図10に示されるように、チャイルドシート12は、座部18、背もたれ部20、ヘッドレスト部22、サイドサポート部24等を含んで構成されている。なお、これらの要素のうちのどの部分とどの部分を一体化するか、或いはどの部分をどの部分に対して可動式とするかといった事については、チャイルドシートの仕様に応じて適宜選択される。例えば、ヘッドレスト部22を背もたれ部20に対して上下動可能に構成してもよいし、サイドサポート部24の角度を変更可能に構成してもよい。
【0021】
上述したチャイルドシート12の座部18の前端側には、先端部にバックル装置26を備えたクロッチベルト28が配設されている。また、チャイルドシート12の背もたれ部20の上端側には、タングプレート30が挿通された一対の子供拘束用ベルト32が配設されている。なお、タングプレート30がバックル装置26へ係合されることにより、チャイルドシート12に着座した子供が子供拘束用ベルト32によって拘束される。
【0022】
また、上述したチャイルドシート12の裏面側には、上下一対の支持ローラ34、36が配設されている。さらに、チャイルドシート12の裏面側には、チャイルドシート12を後述するシートベース52に対して所定のリクライニング角度で保持するための保持機構が配設されている。
【0023】
一方、図9及び図10に示されるように、チャイルドシート12の固定相手となる車両用シート14、16は、乗員が着座するシートクッション38と、乗員が着座した際に背もたれとなるシートバック40とを含んで構成されている。また、図10に示されるように、車両用シート14、16には、3点式又は2点式のシートベルト装置42が配設されている。なお、図9に示された車両用シート14においてはシートベルト装置42の図示を省略している。シートベルト装置42は乗員拘束用のウエビング44を備えており、当該ウエビング44に挿通されたタングプレート46をバックル装置48へ係合させることにより、後述するシートベース52が車両用シート16に固定されるようになっている。ここまでの構成は、いずれの車両用シート14、16も同様である。
【0024】
さらに、図9に示される車両用シート14の場合には、当該車両用シート14におけるシートクッション38の後端部とシートバック40の下端部との境界部付近に一対のアンカ部材50が設定されている。アンカ部材50は、高強度の棒状部材を平面視でコ字形となるように屈曲させた如き形状を成している。
【0025】
〔チャイルドシート固定装置の構成〕
次に、上述したチャイルドシート12を車両用シート14に固定するためのチャイルドシート固定装置10の構成について説明する。
【0026】
チャイルドシート固定装置10は、車両用シート14上に載置されると共にチャイルドシート12が装着されるシートベース52と、このシートベース52を車両用シート14側に予め設定された一対のアンカ部材50に連結するための連結装置54とを主要部として構成されており、以下この順に説明する。
【0027】
<シートベースの構成>
図1〜図3及び図8〜図10に示されるように、シートベース52は側面視で湾曲した形状を成しており、両側部には一対のレール部56が形成されている。各レール部56の長手方向の中間部付近(上部寄り)には、シートベルト装置42を使ってシートベース52を車両用シート16に固定する場合に使用される凹部58が形成されている。
【0028】
また、各レール部56の内方には、チャイルドシート12の上下一対の支持ローラ34、36の軌道となるローラ挿入溝60、62が形成されている。ローラ挿入溝60、62の大半部分はレール部56の頂壁部56A及び底壁部56Bを上下に有して構成されているが、図1〜図3に示される如く、長手方向の中間部付近は頂壁部56A及び底壁部56Bを有していない。これにより、レール部56の長手方向の中間部付近における頂壁部56A側にはローラ挿入用開口部64が形成され、また同底壁部56B側には解除レバー進入用開口部66が形成されている。なお、上側のローラ挿入溝62の上端部には、上側の支持ローラ36を挿入するためのローラ挿入用開口部68(図8参照)が形成されている。さらに、底壁部56Bにおける解除レバー進入用開口部66の前部及び後部の各裏面側には、軸芯部に雌ねじが形成された前側取付座70及び後側取付座72が一体に形成されている。
【0029】
<連結装置の構成>
図1〜図10に示されるように、シートベース52を車両用シート14のアンカ部材50に連結するための連結装置54は、シートベース52の両側部の下端部付近にそれぞれ配設された合計2本の長尺状のコネクタ74を主要部として構成されている。コネクタ74は、上方側が開放された断面コ字形に形成されかつ車両前後方向を長手方向として配置された高強度のコネクタベース76(図1、図5、図6等を参照)を備えている。コネクタベース76の両側壁の後端部には、長溝状の係合溝78(図1〜図3参照)が平行に形成されており、これらの係合溝78内へアンカ部材50の先端部(車両用シート14の幅方向に沿った部分)50Aが係合されるようになっている。
【0030】
図1〜図3に示されるように、コネクタベース76の係合溝78の閉止端の上方には、支軸80回りに回転可能とされたラッチ82が配設されている。ラッチ82は略F字状に形成されており、互いに略平行に延出された一対の係合片82A、82Bと、これらの係合片82A、82Bに対して直角に延出されたストッパ片82Cとを備えている。一対の係合片82A、82B間にはアンカ部材50の先端部50Aが挿入可能なロック溝84が形成されており、又一方の係合片82Aの下縁には略三角形状の係合凹部86が形成されている。
【0031】
また、コネクタベース76の一方の側壁の後端側には切り起こしによる第1スプリング係止部88が形成されており、当該第1スプリング係止部88には圧縮コイルスプリングによって構成された第1イジェクトスプリング90が挿入係止されている。この第1イジェクトスプリング90の先端部は薄型のイジェクトカバー92内に当接係止されており、当該イジェクトカバー92を常時後方側へ押圧付勢している。さらに、イジェクトカバー92の先端部は、解除時におけるラッチ82の係合凹部86(図1参照)に係合されるようになっている。
【0032】
また、コネクタベース76の一方の側壁の中間部付近には切り起こしによる第2スプリング係止部94が形成されており、当該第2スプリング係止部94には圧縮コイルスプリングによって構成された第2イジェクトスプリング96が挿入係止されている。この第2イジェクトスプリング96の先端部はコネクタベース76の高さ程度の厚さを有するストッパホルダ98の前端側下部に挿入係止されており、当該ストッパホルダ98を常時後方側へ押圧付勢している。このストッパホルダ98の後端側には、側面視で細長い矩形状に形成されたストッパ収容部100が形成されている。ストッパ収容部100内には、平面視で矩形平板状のストッパ102が保持されている。ストッパ102の幅方向の両端部はコネクタベース76の両側壁に形成されたストッパガイド孔104内へ挿入されている。なお、ストッパガイド孔104の前後方向寸法(ストローク)は、ストッパ102の前後方向幅の2倍程度に設定されている。
【0033】
さらに、ストッパホルダ98の前端側上部には、上面側から切り欠かれたワイヤ係止溝106が形成されている。このワイヤ係止溝106にはワイヤ108の一端部108Aが挿入係止されている。コネクタベース76の他方の側壁には中心部に円孔が形成されたフランジ110が形成されており、当該フランジ110の円孔にワイヤガイド112が取り付けられている。
【0034】
なお、上記の如く機能部品が配設されたコネクタ74の後部は、コネクタカバー114によって覆われている。
【0035】
一方、図1〜図5に示されるように、シートベース52における一対のレール部56の底壁部56Bの所定位置(解除レバー進入用開口部66の前後裏面)には前側取付座70及び後側取付座72が形成されている点は前述した通りであるが、これらの前側取付座70及び後側取付座72には、所定形状のブラケット116が取り付けられている。ブラケット116は、プレート状の底壁部116Aと、この底壁部116Aの一方の側部に折曲により形成された略三角形状の側壁部116Bと、この側壁部116Bの前端部に折曲により形成された鉤状の前壁部116Cと、底壁部116Aの後端部を所定角度折り曲げることにより形成された後壁部116Dとによって構成されており、このうちの前壁部116Cが前側取付座70に固定され、後壁部116Dが後側取付座72に固定されている。
【0036】
上記ブラケット116の側壁部116Bには、側面視で略三角形状に形成された解除レバー118が支軸120回りに揺動可能に軸支されている。なお、解除レバー118の先端部118A側は厚肉化されており、又基端部118B側は薄肉化されている(図4参照)。厚肉の先端部118Aは、解除レバー進入用開口部66からローラ挿入溝60内へ進入可能とされており、チャイルドシート12の下側の支持ローラ34の挿入スペースを塞ぐ意味で厚肉化されている。薄肉の基端部118Bには、スリット状の凹溝122が形成されており、当該凹溝122に上述したワイヤ108の他端部108Bが挿入係止されている。さらに、基端部118Bの下端にはフック部124が形成されており、当該フック部124には引張コイルスプリング126の一端部が係止されている。基端部118Bは、これらのワイヤ108の他端部108Bや引張コイルスプリング126等との干渉回避のために薄肉化されている。
【0037】
なお、ブラケット116の前壁部116Cにはワイヤガイド128が取り付けられており、当該ワイヤガイド128にワイヤ108の他端部108B付近が挿通されている。このワイヤ108によって、解除レバー118とコネクタ74のストッパホルダ98とが相互に連結されている。また、引張コイルスプリング126の他端部は、コネクタベース76の前壁に形成されたスプリング係止孔130に係止されている。これにより、解除レバー118の下端部とコネクタベース76の前壁とが相互に連結されている。
【0038】
<コネクタスライド機構の構成>
図5〜図7及び図9〜図10に示されるように、上述した左右一対のコネクタ74は、コネクタスライド機構132によってベース前後方向へスライド可能とされている。なお、図2及び図9に示されるコネクタ74の位置がコネクタ使用位置であり、図3及び図10に示されるコネクタ74の位置がコネクタ格納位置であり、これらのコネクタ使用位置及びコネクタ格納位置間が本実施形態のコネクタ74の移動ストロークである。
【0039】
具体的に説明すると、図5に示されるように、シートベース52の前部中央には、長尺状のレール134が配設されている。レール134はシートベース52の前後方向長さの半分程度の長さを有しており、その幅方向中間部には板厚方向へ膨出する膨出部134Aが一体に形成されている。レール134の膨出部134Aには、その長手方向に沿って複数の係合孔136が所定の間隔で形成されている。さらに、レール134の膨出部134Aの表面側は、所定形状のシート138(図6及び図7参照)で覆われている。シート138には、複数の係合孔136へ嵌合される複数の嵌合部140が一体に形成されている。図7に示される如く、各嵌合部140の後端側は垂直面140Aとして構成されているのに対し、前端側は傾斜面140Bとして構成されている。さらに、レール134の表面側は、シュー142(図6参照)によって被覆されている。
【0040】
図5に戻り、レール134の前後端には、ベース幅方向を長手方向としかつ取付座として利用される前端フランジ部134B及び後端フランジ部134Cが一体に形成されている。シートベース52における前端フランジ部134B及び後端フランジ部134Cの直上には、これらのフランジ部と略同様形状の図示しないアンカプレートがそれぞれ配置されている。アンカプレートの長手方向の両端部にはウエルドボルトが下向きに固着されている。これらのウエルドボルトはシートベース52に形成された円筒状のボス(図示省略)内へ挿通され、更に前端フランジ部134B及び後端フランジ部134Cをそれぞれ貫通し、その貫通端部にナット144がそれぞれ螺合されることにより、レール134が一対のアンカプレートに支持されている。
【0041】
レール134には、左右のコネクタ74がスライド可能に支持されている。具体的には、各コネクタベース76の内側の側壁の前部には、折曲によるフランジ部146がレール134側へ張り出すように形成されている。このフランジ部146の下面には、略矩形平板状のアッパスライダ148の端部がウエルドボルト150及びナット152によって固定されている。さらに、アッパスライダ148の幅方向中間部の下面には、ロアスライダ154がボルト156及びウエルドナット158によって固定されている。そして、これらのアッパスライダ148とロアスライダ154との間にレール134が挟持されている。これにより、左右一対のコネクタ74は、アッパスライダ148及びロアスライダ154を介してレール134に沿ってスライド可能とされている。
【0042】
また、アッパスライダ148のレール134上には、スライドピース160及びピースガイド162が配設されている。図7に示される如く、スライドピース160は側面視で略楔形状を成しており、ブロック状の押圧部160Aと、当該押圧部160Aから互いに平行に延出されかつ上端部の所定範囲が傾斜面とされた一対の脚部160Bとを備えている。各脚部160Bの先端部は、鉤状に形成されている。また、ピースガイド162はスライドピース160の脚部160Bの先端部側を覆う所定形状を成しており、クリップ164でアッパスライダ148に固定されている。さらに、ピースガイド162の内方には、レール134の面直角方向を軸方向とするアジャスタピン166が収容されている。アジャスタピン166の上端部の周面には一対のガイド突起168が形成されており、スライドピース160の一対の脚部160Bの先端部に係止されている。さらに、アジャスタピン166の一対のガイド突起168は、ピースガイド162の内周面に形成された一対の平行なガイド溝170内にスライド可能に挿入されている。また、アジャスタピン166の軸方向中間部はアッパスライダ148に形成されたボス172に挿入されており、更にその下端部はレール134の係合孔136内へ係脱されるようになっている。なお、ピースガイド162内には図示しないリターンスプリングが配設されており、アジャスタピン166を係合孔136側へ常時押圧付勢している。
【0043】
上記により、コネクタ74をレール134に沿ってスライドさせると、リターンスプリングの付勢力によってアジャスタピン166がレール134の係合孔136内へ選択的に係合され、当該係合状態を解除する際にはスライドピース160の押圧部160Aを矢印P方向へ押圧してアジャスタピン166を相対的に上方側へスライドさせればよいようになっている。
【0044】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0045】
アンカ部材50が予め設定された車両用シート14に対してチャイルドシート12を固定する場合、一例として、以下の要領で固定される。
【0046】
まず、車両用シート14のシートクッション38の後端部とシートバック40の下端部との境目付近から一対のアンカ部材50を取り出して使える状態にしておく。これと並行して、図1に示される如く、シートベース52の両側部側から一対のコネクタ74を予め使用位置まで引き出しておく。なお、コネクタ74の使用位置は車種によって多少異なるが、コネクタスライド機構132を利用してコネクタ74をシートベース52に対して進退させることにより最適な位置に調節される。
【0047】
また、上記の状態では、第1イジェクトスプリング90の付勢力を受けたイジェクトカバー92の先端部がラッチ82の一方の係合片82Aの係合凹部86に係合しているため、ラッチ82は非ロック位置に保持される。従って、コネクタ74はアンカ部材50に対してロック解除状態にある。また、このとき、ストッパホルダ98はラッチ82のストッパ片82Cによって第2イジェクトスプリング96の付勢力に抗して前方側へスライドしており、このためストッパ102もストッパ収容部100内の前方側に保持されている。さらに、ストッパホルダ98とワイヤ108を介して連結された解除レバー118は引張コイルスプリング126の付勢力を受けて支軸120回りに反時計方向へ揺動し、解除レバー進入用開口部66を通して先端部118A側がローラ挿入溝60内へ進入された状態にある。従って、この状態においてチャイルドシート12をシートベース52に装着することはできない。
【0048】
次に、各コネクタベース76の後端部に形成された係合溝78内へアンカ部材50の先端部50Aを挿入させる。係合溝78内へアンカ部材50の先端部50Aが挿入されていくと、当該先端部50Aによってラッチ82の一方の係合片82Aが前方側へ押圧される。このため、図2に示されるように、ラッチ82が第1イジェクトスプリング90の付勢力に抗して支軸80回りに時計方向へ回転し、互いに直交する係合溝78とロック溝84とに挟まれたかたちでアンカ部材50の先端部50Aが拘束される。この状態がアンカ部材50に対するコネクタ74のロック状態である。
【0049】
また、このロック状態では、第2イジェクトスプリング96の付勢力によってストッパホルダ98が後方側へスライドし、これに伴ってストッパホルダ98に保持されているストッパ102も後方側へとスライドされる。これにより、ラッチ82のストッパ片82Cの直下にストッパ102が位置され、ラッチ82のロック解除方向への回転が阻止される。さらに、ストッパホルダ98が後方側へスライドしたことにより、ストッパホルダ98に係止されたワイヤ108が引っ張られる。このため、引張コイルスプリング126の付勢力に抗して、ワイヤ108の他端部108Bが係止された解除レバー118が支軸120回りに時計方向へ回転される。これにより、解除レバー118の先端部118A側がローラ挿入溝60から退避され、チャイルドシート12の下側の支持ローラ34を挿入することが可能となる。
【0050】
そこで次に、チャイルドシート12がシートベース52に装着される。具体的には、チャイルドシート12の下側の支持ローラ34をローラ挿入用開口部64から下側のローラ挿入溝60内へ又上側の支持ローラ36をローラ挿入用開口部68から上側のローラ挿入溝62内へそれぞれ挿入し、適度なリクライニング角度で固定する。その結果、チャイルドシート12がチャイルドシート固定装置10を使って車両用シート14のアンカ部材50に固定される。
【0051】
なお、チャイルドシート12を車両用シート14から取り外す場合には、まずチャイルドシート12の上下の支持ローラ34、36をシートベース52のローラ挿入用開口部64、68から抜き取り、チャイルドシート12をシートベース52から取り外す。次いで、図2図示状態にある解除レバー118の先端部118Aに指を掛けて支軸120回りに反時計方向へ回転させる。これにより、解除レバー118は図1図示状態となり、解除レバー118の先端部118A側がローラ挿入溝60内へ再び進入されると共にワイヤ108の他端部108B側が引っ張られる。このため、ストッパホルダ98が前方側へ強制的にスライドされると共に、ストッパホルダ98に保持されたストッパ102も前方側へスライドし、ラッチ82のストッパ片82Cの直下から退避される。従って、第1イジェクトスプリング90の付勢力によってラッチ82が支軸80回りに反時計方向へ回転し、アンカ部材50の先端部50Aとの係合状態を解除する。これにより、シートベース52を車両用シート14から取り外すことができる。
【0052】
一方、アンカ部材50が予め設置されていない車両用シート16に対してチャイルドシート12を固定する場合には、コネクタ74は使用できないので、図3に示されるように、コネクタスライド機構132を使ってコネクタ74をシートベース52内へ格納させる。なお、図5〜図7に示されるように、コネクタ74の格納動作は、アッパスライダ148及びロアスライダ154をレール134に沿ってスライドさせることにより行われる。また、アジャスタピン166がレール134の最前位置の係合孔136にリターンスプリングの付勢力によって選択的に係合されることにより、コネクタ74の格納位置での保持状態が維持される。
【0053】
ここで、コネクタ74をシートベース52内に格納させる際にはコネクタ74のラッチ82は当然に非ロック状態となっているため、モード的にはワイヤ108を介して解除レバー118の先端部118A側がローラ挿入溝内60へ進入された状態(即ち、チャイルドシート12のシートベース52への装着が阻害された状態)となる。しかし、本実施形態では、コネクタ74の前端部と解除レバー118の下端部とを引張コイルスプリング126で連結し、図3に示される如く、コネクタ格納時には解除レバー118にローラ挿入溝60から退避する方向への付勢力が作用するように構成したので、解除レバー118の先端部118A側はローラ挿入溝60から強制的に退避された位置に保持される。従って、解除レバー118によってチャイルドシート12の支持ローラ34のローラ挿入溝60への挿入が阻害されることはない。
【0054】
このようにしてコネクタ74が格納位置に保持された後、図10に示される如く、シートベルト装置42を使ってシートベース52が車両用シート16のシートクッション38上に固定される。具体的には、シートベルト装置42のウエビング44をシートベース52の凹部58に巻き掛けてタングプレート46をバックル装置48に係合させることにより、シートベース52が車両用シート16のシートクッション38上に固定される。その後、チャイルドシート12の各支持ローラ34、36を各々に対応するローラ挿入溝60、62内へ挿入させればよい。
【0055】
このように本実施形態に係るチャイルドシート固定装置10では、チャイルドシート12が装着可能とされかつシートベルト装置42のウエビング44を使って車両用シート16上に固定するための凹部58を備えたシートベース52内に、コネクタ74を車両前後方向にスライド可能に支持し、車両用シート14、16の仕様(アンカ部材50の有無)に応じてシートベース52から車両後方側へコネクタ74が突出されたコネクタ使用位置又はシートベース52内にコネクタ74が格納されたコネクタ格納位置に当該コネクタ74を至らせるコネクタスライド機構132を設けたので、コネクタ方式仕様の車両用シート14及びシートベルト方式仕様の車両用シート16のいずれに対しても適用することができ、汎用性を高めることができる。
【0056】
また、本実施形態に係るチャイルドシート固定装置10によれば、アンカ部材50にコネクタ74の後端部が接続されていない状態でチャイルドシート12がシートベース52に装着されるのを防止することができる。すなわち、アンカ部材50が予め設定された車両用シート14に対してチャイルドシート12を固定する場合において、使用者の不完全な固定操作等のために、コネクタ74の後端側に設けられたラッチ82が車両用シート14側のアンカ部材50と完全に係合されていない場合には、ラッチ82は解除状態のままである。つまり、図1図示状態のままである。このため、ワイヤ108によって解除レバー118の先端部118A側がシートベース52のローラ挿入溝60内へ進入され、チャイルドシート12の下側の支持ローラ34をシートベース52のローラ挿入溝60内へ挿入することができない。これにより、チャイルドシート12のシートベース52への装着が阻止され、使用者にシートベース52の固定操作が不完全であることを知らせることができる。その結果、本実施形態によれば、コネクタ方式仕様の車両用シート14及びシートベルト方式仕様の車両用シート16のいずれに対しても適用することができるのみならず、使用者による誤使用をも防止することができる。
【0057】
さらに、本実施形態によれば、ラッチ82によるロック状態を解除するための解除レバー118を誤使用防止部材として兼用する構成であるため、誤使用防止のための専用部品を設置する必要がない。従って、本実施形態によれば、チャイルドシート固定装置10の構造の簡素化を図ることができる。
【0058】
〔実施形態の補足〕
<請求項の記載との対応関係>
上記構成において、ラッチ82、第2イジェクトスプリング96、ストッパホルダ98、ストッパ102が本発明における「ロック手段」に相当し、又解除レバー118(「解除部材」に相当)、第1イジェクトスプリング90、イジェクトカバー92が本発明における「解除手段」に相当し、ワイヤ108が本発明における「連結手段」に相当し、引張コイルスプリング126が本発明における「付勢手段」に相当し、凹部58が「拘束部」に相当する。
【0060】
<発明の外延についての言及>
上述した本実施形態では、「解除部材」としてレバー状の部材である解除レバー118を使用したが、これに限らず、カム状の部材やアーム状の部材を使用してもよい。
【0061】
さらに、上述した本実施形態では、解除レバー118とストッパホルダ98とをワイヤ108で連結する構成を採ったが、これに限らず、リンク等で連結する構成を採ってもよい。
【0062】
また、上述した本実施形態では、チャイルドシート12側に支持ローラ34、36を設け、これらの支持ローラ34、36をシートベース52のローラ挿入溝60、62内へ挿入させることにより、チャイルドシート12をシートベース52に装着させる構成を採ったが、シートベースにチャイルドシートを装着させることができる構成であればすべて適用可能である。
【0063】
さらに、上述した実施形態では、コネクタ74の前端部と解除レバー118の下端部とを引張コイルスプリング126で連結する構成を採ったが、必ずしも引張コイルスプリング126を使用する必要はなく、コネクタ格納時において解除レバー118をローラ挿入溝60から退避させる方向へ付勢する付勢手段として把握される構成であればすべて適用可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の本発明に係るチャイルドシート固定装置は、コネクタ使用時においてロック手段がロック状態とされている場合には解除部材をローラ挿入溝内から退避させ、コネクタ使用時においてロック手段が解除状態とされている場合には解除部材をローラ挿入溝内へ進入させる連結手段を備えた構成において、コネクタと解除部材とを連結し、コネクタ格納時において解除部材をローラ挿入溝から退避する方向へ付勢する付勢手段を設けたので、コネクタをベース内に格納した場合に解除部材をローラ挿入溝から退避させることができ、その結果、コネクタ方式仕様の車両用シート及びシートベルト方式仕様の車両用シートのいずれに対しても適用することができるのみならず、使用者による誤使用をも防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るチャイルドシート固定装置のコネクタ使用時におけるロック解除状態を示す縦断面である。
【図2】図1に示されるチャイルドシート固定装置のコネクタ使用時におけるロック状態を示す縦断面である。
【図3】図1に示されるチャイルドシート固定装置におけるコネクタ格納状態を示す縦断面である。
【図4】図1に示される解除レバーがブラケットに組付けられた状態の側面図と当該解除レバーの平面図である。
【図5】本実施形態に係るチャイルドシート固定装置におけるコネクタスライド機構の構成を示す平面図である。
【図6】図5に示されるコネクタスライド機構の要部を示す図5の6−6線に沿う断面図である。
【図7】(A)は図5に示されるコネクタスライド機構によるロック状態を示す図5の7(A)−7(A)線に沿う断面図であり、(B)はロック解除状態を示す断面図であり、(C)はスライドピースとアジャスタピンを分離した状態で示す斜視図である。
【図8】本実施形態に係るチャイルドシート固定装置をチャイルドシートと分離した状態で示す概略斜視図である。
【図9】コネクタ方式によってチャイルドシートを車両用シートに固定した状態の概略側面図である。
【図10】シートベルト方式によってチャイルドシートを車両用シートに固定した状態の概略側面図である。
【符号の説明】
10 チャイルドシート固定装置
12 チャイルドシート
14 車両用シート
16 車両用シート
34 支持ローラ
36 支持ローラ
42 シートベルト装置
44 ウエビング
50 アンカ部材
52 シートベース
58 凹部(拘束部)
60 ローラ挿入溝
62 ローラ挿入溝
74 コネクタ
82 ラッチ(ロック手段)
90 第1イジェクトスプリング(解除手段)
92 イジェクトカバー(解除手段)
96 第2イジェクトスプリング(ロック手段)
98 ストッパホルダ(ロック手段)
102 ストッパ(ロック手段)
108 ワイヤ(連結手段)
118 解除レバー(解除部材、解除手段)
126 引張コイルスプリング(付勢手段)
132 コネクタスライド機構[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a child seat fixing device for fixing a child seat on a vehicle seat.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Conventional child seat fixing devices include a seat belt method in which a base is fixed on a vehicle seat using a three-point or two-point seat belt device, and then a child seat is mounted on the base. There is a connector method in which the rear end of a long connector disposed on both sides of the base is connected to a preset anchor member near the lower end of the seat back of the seat, and then the child seat is attached to the base. is there.
[0003]
In the case of the connector system, there is an advantage that the child seat can be easily mounted on the vehicle seat, but the connector system is still a new technology, so depending on the vehicle model, the vehicle seat is not a connector system specification. The anchor member may not be set near the lower end of the seat back of the seat for use.
[0004]
Under such a production situation, if a child seat fixing device dedicated for a connector system is produced, it cannot be applied to a vehicle type equipped with a seat for a vehicle of a seat belt system specification, and lacks versatility.
[0005]
In view of the above facts, an object of the present invention is to provide a child seat fixing device that can be applied to both a connector type vehicle seat and a seat belt type vehicle seat.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The child seat fixing device according to the first aspect of the present invention includes a restraining portion that is placed on the vehicle seat and fixed on the vehicle seat using the webbing of the seat belt device, and further includes a child seat. A base provided on both sides with roller insertion grooves serving as a track for the provided roller, a long connector provided on both sides of the base and arranged in the longitudinal direction of the vehicle front-rear direction, Locking means provided on the rear end side and engageable with an anchor member set in advance on the vehicle seat, and provided so as to be able to advance and retreat into the roller insertion groove of the base and enter the roller insertion groove Includes a release member that prevents the roller from being inserted into the roller insertion groove and allows the roller to be inserted into the roller insertion groove when retracted from the roller insertion groove. And a release means for releasing the engagement state between the lock means and the anchor member by performing a predetermined release operation using the release member, and provided in the base and capable of sliding the connector in the vehicle longitudinal direction. And a connector slide mechanism that brings the connector to a connector use position where the connector protrudes from the base to the vehicle rear side or a connector storage position where the connector is stored in the base according to the specifications of the vehicle seat, and release When the member and the locking means are connected, and the locking means is locked when the connector is used, the release member is retracted from the roller insertion groove, and the locking means is released when the connector is used The connecting means for allowing the release member to enter the roller insertion groove, the connector and the release member are connected, and the connector is stored. It is characterized and biasing means for biasing the releasing member in a direction to retreat from the roller insertion groove, in that it has at.
[0011]
According to the first aspect of the present invention, the child seat is fixed on the vehicle seat in the following manner according to the specification of the vehicle seat.
[0012]
When the anchor member is set in advance in the vehicle seat, the child seat is fixed on the vehicle seat by the connector method. Specifically, first, the connector is moved to the connector use position using the connector slide mechanism. Next, the base is placed on the vehicle seat. Next, the locking means provided on the rear end side of the connector and the anchor member are engaged to obtain a locked state. Thereby, the base is fixed on the vehicle seat. Further, when the locking means is locked, the release member is retracted from the roller insertion groove of the base by the connecting means. For this reason, the roller provided in the child seat can be inserted into the roller insertion groove of the base. Thereby, a child seat can be fixed on a vehicle seat via a base and a connector.
[0013]
In addition, when removing a child seat from a vehicle seat, the roller of a child seat is first extracted from the roller insertion groove of the base, and the child seat is removed from the base. Next, by performing a predetermined release operation using the release member, the engagement state between the locking means provided on the connector side and the anchor member provided on the vehicle seat side is released. Thereby, a base can be removed from a vehicle seat.
[0014]
In addition, due to incomplete fixing operation by the user, a situation occurs in which the locking means provided on the rear end side of the connector and the anchor member provided on the vehicle seat side are not completely engaged. Is also possible. In such a case, since the locking means is still in the released state, the releasing member is inserted into the roller insertion groove of the base by the connecting means. Therefore, the user cannot insert the child seat roller into the roller insertion groove of the base. Accordingly, the child seat is prevented from being attached to the base, and the user can be informed that the base fixing operation is incomplete.
[0015]
On the other hand, when the anchor member is not set in advance in the vehicle seat, the child seat is fixed on the vehicle seat by the seat belt method. Specifically, first, the connector is moved to the connector storage position using the connector slide mechanism. Next, the base is placed on the vehicle seat. Next, the base is fixed on the vehicle seat, for example, by inserting the webbing of the seat belt device through the restraining portion of the base. Thereby, the base is fixed on the vehicle seat.
[0016]
Here, when the connector is stored in the base, the locking means of the connector is naturally unlocked, so that the release member is inserted into the roller insertion groove via the coupling means in the mode. (That is, a state where the child seat is inhibited from being attached to the base). However, in the present invention, the connector and the release member are connected by the urging means, and the urging force is applied to the release member in the direction of retracting from the roller insertion groove when the connector is retracted. It is held at a position retracted from the groove. Accordingly, the release member does not hinder insertion of the child seat roller into the roller insertion groove.
[0017]
As described above, the roller provided on the child seat can be inserted into the roller insertion groove of the base, and the child seat can be fixed on the vehicle seat via the base and the seat belt device.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the child
[0019]
[Schematic structure of child seat and vehicle seat]
FIG. 8 is a schematic perspective view showing the child
[0020]
As shown in FIGS. 8 to 10, the
[0021]
A
[0022]
In addition, a pair of upper and
[0023]
On the other hand, as shown in FIGS. 9 and 10, the vehicle seats 14 and 16 that are fixed counterparts of the
[0024]
Further, in the case of the
[0025]
[Configuration of child seat fixing device]
Next, the structure of the child
[0026]
The child
[0027]
<Configuration of seat base>
As shown in FIGS. 1 to 3 and FIGS. 8 to 10, the
[0028]
In addition,
[0029]
<Configuration of coupling device>
As shown in FIGS. 1 to 10, the connecting
[0030]
As shown in FIGS. 1 to 3, a
[0031]
Further, a first
[0032]
Further, a second
[0033]
Furthermore, a
[0034]
Note that the rear portion of the
[0035]
On the other hand, as shown in FIGS. 1 to 5, there are a front mounting
[0036]
A
[0037]
A
[0038]
<Configuration of connector slide mechanism>
As shown in FIGS. 5 to 7 and 9 to 10, the pair of left and
[0039]
More specifically, as shown in FIG. 5, a
[0040]
Returning to FIG. 5, the front
[0041]
The left and
[0042]
A
[0043]
As described above, when the
[0044]
Next, the operation and effect of this embodiment will be described.
[0045]
When the
[0046]
First, the pair of
[0047]
In the above state, the tip of the eject cover 92 that has received the urging force of the
[0048]
Next, the
[0049]
In this locked state, the
[0050]
Therefore, next, the
[0051]
When removing the
[0052]
On the other hand, when the
[0053]
Here, when the
[0054]
After the
[0055]
As described above, in the child
[0056]
Further, according to the child
[0057]
Furthermore, according to the present embodiment, since the
[0058]
[Supplement of Embodiment]
<Correspondence with Claims>
In the above configuration, the
[0060]
<Mention about the extension of the invention>
In the above-described embodiment, the
[0061]
Further, in the above-described embodiment, the configuration in which the
[0062]
Further, in the present embodiment described above, the
[0063]
Further, in the above-described embodiment, the configuration in which the front end portion of the
[0065]
【The invention's effect】
As described above, the child seat fixing device according to the first aspect of the present invention retracts the release member from the roller insertion groove when the locking means is locked when the connector is used, and when the connector is used, When the locking means is in the released state, the connector and the releasing member are connected to each other with the connecting means for allowing the releasing member to enter the roller inserting groove, and the releasing member is removed from the roller inserting groove when the connector is stored. Since the biasing means for biasing in the retracting direction is provided, the release member can be retracted from the roller insertion groove when the connector is stored in the base, and as a result, the vehicle seat and the seat belt of the connector system specification Not only can it be applied to any type of vehicle seat, it can also prevent misuse by the user. It has an excellent effect that it is.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal cross-sectional view showing an unlocked state when a connector of a child seat fixing device according to an embodiment is used.
FIG. 2 is a longitudinal section showing a locked state when the connector of the child seat fixing device shown in FIG. 1 is used.
FIG. 3 is a longitudinal section showing a connector retracted state in the child seat fixing device shown in FIG. 1;
4 is a side view showing a state in which the release lever shown in FIG. 1 is assembled to a bracket, and a plan view of the release lever. FIG.
FIG. 5 is a plan view showing a configuration of a connector slide mechanism in the child seat fixing device according to the present embodiment.
6 is a cross-sectional view taken along line 6-6 of FIG. 5, showing the main part of the connector slide mechanism shown in FIG.
7A is a cross-sectional view taken along line 7 (A) -7 (A) in FIG. 5 showing a locked state by the connector slide mechanism shown in FIG. 5, and FIG. 7B shows a unlocked state. It is sectional drawing, (C) is a perspective view shown in the state which isolate | separated the slide piece and the adjuster pin.
FIG. 8 is a schematic perspective view showing the child seat fixing device according to the present embodiment in a state separated from the child seat.
FIG. 9 is a schematic side view of a child seat fixed to a vehicle seat by a connector method.
FIG. 10 is a schematic side view of a child seat fixed to a vehicle seat by a seat belt method.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
60
90 First eject spring (release means)
92 Eject cover (release means)
96 Second eject spring (locking means)
98 Stopper holder (locking means)
102 Stopper (locking means)
108 wire (connection means)
118 Release lever (release member, release means)
126 Tension coil spring (biasing means)
132 Connector slide mechanism
Claims (1)
このベースの両側部側に設けられ、車両前後方向を長手方向として配置された長尺状のコネクタと、
このコネクタの後端側に設けられ、車両用シートに予め設定されたアンカ部材に係合可能とされたロック手段と、
ベースのローラ挿入溝内へ進退可能に設けられると共にローラ挿入溝内へ進入された状態ではローラのローラ挿入溝内への挿入を阻止しかつローラ挿入溝内から退避された状態ではローラのローラ挿入溝内への挿入を許容する解除部材を含んで構成され、更に当該解除部材を使った所定の解除操作がなされることによりロック手段とアンカ部材との係合状態を解除する解除手段と、
ベース内に設けられると共にコネクタを車両前後方向にスライド可能に支持し、車両用シートの仕様に応じてベースから車両後方側へコネクタが突出されたコネクタ使用位置又はベース内にコネクタが格納されたコネクタ格納位置に当該コネクタを至らせるコネクタスライド機構と、
解除部材とロック手段とを連結し、コネクタ使用時においてロック手段がロック状態とされている場合には解除部材をローラ挿入溝内から退避させ、コネクタ使用時においてロック手段が解除状態とされている場合には解除部材をローラ挿入溝内へ進入させる連結手段と、
コネクタと解除部材とを連結し、コネクタ格納時において解除部材をローラ挿入溝から退避する方向へ付勢する付勢手段と、
を有することを特徴とするチャイルドシート固定装置。A restraint portion is mounted on the vehicle seat and fixed on the vehicle seat using the webbing of the seat belt device. Further, the roller insertion groove serving as a roller track provided on the child seat is provided on both sides. With a base for
A long connector provided on both sides of this base and arranged with the vehicle longitudinal direction as the longitudinal direction;
Locking means provided on the rear end side of the connector, and capable of being engaged with an anchor member set in advance in the vehicle seat;
The roller is inserted into the roller insertion groove of the base so as to be able to advance and retreat, and when inserted into the roller insertion groove, the insertion of the roller into the roller insertion groove is prevented and when the roller is retracted from the roller insertion groove, the roller is inserted. A release member configured to include a release member that allows insertion into the groove, and further, when a predetermined release operation using the release member is performed, a release unit that releases the engagement state between the lock unit and the anchor member;
The connector is provided in the base and supports the connector so as to be slidable in the longitudinal direction of the vehicle, and the connector is used in the position where the connector protrudes from the base to the vehicle rear side in accordance with the specifications of the vehicle seat. A connector slide mechanism for bringing the connector to the retracted position;
The release member and the lock means are connected, and when the lock means is locked when the connector is used, the release member is retracted from the roller insertion groove, and the lock means is released when the connector is used. A connecting means for allowing the release member to enter the roller insertion groove,
An urging means for coupling the connector and the release member, and for urging the release member in a direction to retract the roller insertion groove when the connector is retracted;
A child seat fixing device comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000041949A JP3946926B2 (en) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | Child seat fixing device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000041949A JP3946926B2 (en) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | Child seat fixing device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001233103A JP2001233103A (en) | 2001-08-28 |
JP3946926B2 true JP3946926B2 (en) | 2007-07-18 |
Family
ID=18565089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000041949A Expired - Fee Related JP3946926B2 (en) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | Child seat fixing device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3946926B2 (en) |
-
2000
- 2000-02-18 JP JP2000041949A patent/JP3946926B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001233103A (en) | 2001-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4083338B2 (en) | Slide rail for vehicle seat and seat including this slide rail | |
JP6452053B2 (en) | Child safety seat | |
EP1697161B1 (en) | Vehicle seat assembly and floor rail for lateral seat shuttling | |
JP5193555B2 (en) | Vehicle storage seat | |
JPH11334431A (en) | Slidind rail for vehicle seat having longitudinal setting memory, and seat including the same | |
JP5551486B2 (en) | Seat slide lock device | |
JP3620358B2 (en) | child seat | |
JP4946039B2 (en) | child seat | |
US8708405B2 (en) | Vehicle seat with slider rail in back face of seat back | |
JPH11198696A (en) | Child seat | |
JP3704578B2 (en) | Slide rail structure for vehicle seat | |
JP3901905B2 (en) | Child seat fixing device | |
JP3946926B2 (en) | Child seat fixing device | |
JP4206859B2 (en) | child seat | |
AU2008202793A1 (en) | An apparatus for securing an object to a surface | |
KR20140082311A (en) | The Tray Box Locking Structural Body Of The Car Sheet | |
JP6663730B2 (en) | ISOFIX child seat | |
JP5340819B2 (en) | Buckle structure of vehicle seat | |
JP2010247594A (en) | Seat slide device of vehicle | |
JP4399726B2 (en) | Automotive slide seat with fixed-point return memory mechanism | |
JP3105743B2 (en) | Child seat | |
JP3782234B2 (en) | Sheet | |
JP4946038B2 (en) | child seat | |
JPH051579U (en) | Child seat | |
JP3900574B2 (en) | Seat slide device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070220 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070410 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070412 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |