JP3946091B2 - Tナット群 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、椅子の座り部材をはじめ所望のあらゆる部材に打ち込んでネジやボルトを取り付けることができるTナットを複数接続したTナット群に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
Tナットは、通常、ホッパーフィードTナットと呼ばれていて、特開平6―323315号公報や、英国特許第1、157、734号明細書に記載されている。図21に示すTナットを例示して説明すると、このTナット20は、金属板を板金加工することによって一体に得られるもので、軸部20aおよび軸部20aの一方の端部から外方へ張出すフランジ部20bからなる。軸部20aは、中空の円筒状をなし、その内周面には雌ねじ20cが形成してある。フランジ部20bには、軸部20aと同じ方向に沿って4本の爪20d、20e、20f、20gが形成されている。これらの爪20d〜20gは、図に示すようにギザギザを形成してあり、加工物に打ち込まれた後に容易に抜けない効果をもたらしている。
【0003】
上記したTナット20は、例えば図19に示すようなTナット打ち込み機200によって加工物に打ち込まれる。すなわち、図示のTナット打ち込み機200には、Tナット供給機201、Tナット傾斜シュート202、Tナット打ち込み装置204が備えられている。Tナット供給機201には、多数のTナット20が蓄えられ、このTナット20に所定の振動を加えることによって各Tナット20を一定の方向に位置決めし、各Tナット20を順次、Tナット傾斜シュート202に送り出している。Tナット供給機201から送り出されたTナット20は、Tナット傾斜シュート202に沿って落下し、Tナット打ち込み装置204へ送り込まれる。Tナット打ち込み装置209に送り込まれたTナット20は、作業者が持つ加工物にテーブル203上で打ち込まれる。
【0004】
ところが、このTナット打ち込み機200では、Tナット20がTナット供給機201からTナット傾斜シュート202を介してTナット20の打ち込み位置に送られるため、Tナット傾斜シュート202内に溜まり続ける。そして各Tナット20は、徐々に各フランジ部20b(図21参照)が重なり合い、Tナット打ち込み位置において正常に位置決めされない状態が生じ、その結果、打ち込み不良を起こすといった問題があった。また、このTナット打ち込み機200では、ばらばらの多数のTナット20を蓄えて1個づつ排出するためのTナット供給機201が必ず必要である。そのため、Tナット供給機201全体が大きくなり、またTナット供給機201の価格が高くなるといった問題があった。
【0005】
そこで、これらの問題を解消するために図17、図18に示すように複数のTナット20のフランジ部20bを隣接するようにして一列に揃え、各Tナット20のフランジ部20bの下面部20hに細長い粘着テープ10を貼り付けて、各Tナット20を接続したTナット群1aが開発されていた。
【0006】
このTナット群1aは、図20に示すようなTナット打ち込み機300の載置テーブル301の上に渦巻き状に巻いて設置され、Tナット群1aの先頭からTナット20を一個づつTナット打ち込み装置302の所定位置に搬送機構(図示省略)によって搬送されている。各Tナットは、作業テーブル303上で作業者が持つ加工物に打ち込まれている。このTナット群1aを使用することにより、上記したようなTナット供給機201(図19参照)をTナット打ち込み機300に搭載する必要もなくなり、また、各Tナットのフランジ部20b(図21参照)どうしが重なり合ってTナット打ち込み位置に正確に供給できなくなるといったことも解消できると考えられた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のTナット群1aのように、各Tナット20のフランジ部20bの下面部20hだけを粘着テープ10で貼り合わせただけでは、運搬時の振動や、他のものとの接触、或いは落下等により、簡単に一部のTナット20が脱落してしまうといった問題があった。また、作業場所の温度や湿度等の環境変化によって粘着テープ10の粘着剤の粘着力が緩み、脱落はしなくとも貼着したTナット20が位置ずれを起こし、Tナット打ち込み位置302に正確に供給できなくなるといった問題があった。
【0008】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、Tナット供給機をTナット打ち込み機に搭載することなく、また粘着テープで接続した複数のTナットが運搬中や作業中等に脱落するといったこともなく、さらにTナットが粘着テープとの間で位置ずれを起こすといったことなく、各TナットをTナット打ち込み機の打ち込み位置に順次正確に供給できるTナット群を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を有効に達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項1記載のTナット群の構成は、中空なる軸部の一端にフランジ部を有するとともに、このフランジ部の一部を上記の軸部に沿った方向に突出させた爪を有し、さらに軸部の内周面に雌ねじを有してなる複数のTナットを、各フランジ部が隣り合うように一列に揃えて粘着テープで接続したTナット群において、粘着テープを各Tナットのフランジ部の下面部から上面部に向けて両側部を巻き込むように被着して、各Tナットを粘着テープで接続したことを特徴とする。
【0010】
上記の構成により、各Tナットのフランジ部の下面部だけではなく同時に両側部にも粘着テープを被着して各Tナットを接続してあるため、各Tナットが運搬中や、Tナット打ち込み機に設置して作業中に、粘着テープから脱落したり位置ずれを起こすといったことを確実に防止することができる。
【0011】
なお、この構成においては、1つの粘着テープで各Tナットのフランジ部の下面部および両側部を被うようにして接続するも、或いはフランジ部の下面部を1つの粘着テープで被うようにして接続し、両側部をそれぞれ別の粘着テープで被うようにして接続してもよい。さらに、各Tナットのフランジ部の下面部と一方の側部を1つの粘着テープで被うようにして接続し、他の側部を別の粘着テープで被うようにして接続してもよい。また、別々の粘着テープで各Tナットのフランジ部の下面部および両側部を被うようにして接続する場合、側部に被着させた粘着テープの側端と、下面部に被着させた粘着テープの側端との間に、粘着テープの被着されていない隙間が生じてもよい。さらに、粘着テープの基材の材質や、粘着剤の種類は特に限定されるものではなく、本発明の所期目的を有効に達成できるように各Tナットを接続できれば、セロハン粘着テープやビニール粘着テープ等、如何なる材質の基材および如何なる種類の粘着剤であってもよい。さらに、粘着テープの厚みは、特に限定するものではなく、TナットをTナット打ち込み機によって加工物に打ち込む時や、加工物に打ち込まれた後のボルト取付け作業等に支障をきたすことがなければ、如何なる厚さのものであってもよい。また、Tナットは、フランジ部の下面部は勿論のことで両側部に粘着テープを被着できれば、如何なる種類であってもよい。したがって、爪や軸部の形状が如何なる形状であってもよい。また、Tナットの中空なる軸部のフランジ部側の開口部分が閉鎖された種類のTナットであってもよい。
【0012】
請求項2記載のTナット群の構成は、請求項1記載のTナット群の構成において、下面部から上面部にかけて粘着テープを両側部にコ字状に被着したことを特徴とする。
【0013】
この構成により、各Tナットのフランジ部の多くの外面とともに両側部をコ字状に粘着テープで被着してあるので、運搬中や作業中に各Tナットが前後左右のどの方向にもずれることがなく、また、上記したようにコ字状に被着してあるので運搬中や作業中に脱落したりすることもない。
【0014】
請求項3記載のTナット群の構成は、中空なる軸部の一端にフランジ部を有するとともに、このフランジ部の一部を上記の軸部に沿った方向に突出させた爪を有し、さらに軸部の内周面に雌ねじを有してなる複数のTナットを、各フランジ部が隣り合うように一列に揃えて粘着テープで接続したTナット群において、粘着テープを各Tナットのフランジ部の両側部にそれぞれ被着して、各Tナットを粘着テープで接続したことを特徴とする。
【0015】
上記の構成により、フランジ部の両側部に粘着テープを被着して各Tナットを接続したことによっても、上記と同様に容易に粘着テープから脱落したり、位置ずれしたりする、といったことを確実に防止することができる。
【0016】
また、この構成においても、上記と同様に、粘着テープの基材の材質や、粘着剤の種類は特に限定されるものではなく、本発明の所期目的を有効に達成できるように各Tナットを接続できれば、如何なる材質の基材および如何なる種類の粘着剤であってもよい。さらに、粘着テープの厚みは、特に限定するものではなく、TナットをTナット打ち込み機によって加工物に打ち込む時や、加工物に打ち込まれた後のボルト取付け作業等に支障をきたすことがなければ、如何なる厚さのものであってもよい。また、Tナットは、フランジ部の両側部に粘着テープを被着できれば如何なる種類であってもよい。したがって、爪や軸部の形状も如何なる形状であってもよい。また、Tナットの中空なる軸部のフランジ部側の開口部分が閉鎖された種類のTナットであってもよい。
【0017】
請求項4記載の本発明のTナット群は、請求項3記載のTナット群の構成において、粘着テープをそれぞれのTナットのフランジ部の両側部にコ字状に被着したことを特徴とする。
【0018】
この構成においても、各Tナットは粘着テープで両側をコ字状に被着されて接続されているので、前後左右のどの方向にずれることもなく、運搬中や作業中に脱落したり、位置ずれを起こすといったことがない。
【0019】
また、請求項5記載のTナット群の構成は、中空なる軸部の一端にフランジ部を有するとともに、このフランジ部の一部を上記の軸部に沿った方向に突出させた爪を有し、さらに軸部の内周面に雌ねじを有してなる複数のTナットを、各フランジ部が隣り合うように一列に揃えて粘着テープで接続したTナット群において、粘着テープを各Tナットのフランジ部の少なくとも両側面寄りの上面部にそれぞれ被着するとともに、フランジ部の下面部にも被着し、さらに上記の両側面寄りの上面部に被着した各粘着テープの先端部と、フランジ部の下面部に被着した粘着テープの先端部とを圧着して、各Tナットを粘着テープで接続したことを特徴とする。
【0020】
上記の構成のようにフランジ部の上面部に被着した各粘着テープの先端部と、フランジ部の下面部に被着した粘着テープの先端部とを圧着して各Tナットを粘着テープで接続することによっても、各Tナットを各位置で強固に粘着固定することができ、位置ずれや脱落の心配がない。
【0021】
また、請求項6記載のTナット群の構成は、中空なる軸部の一端にフランジ部を有するとともに、このフランジ部の一部を上記の軸部に沿った方向に突出させた爪を有し、さらに軸部の内周面に雌ねじを有してなる複数のTナットを、各フランジ部が隣り合うように一列に揃えて粘着テープで接続したTナット群において、粘着テープを各Tナットのフランジ部の少なくとも両側面寄りの上面部並びに下面部にそれぞれ被着し、上記の上面部に被着した各粘着テープの先端部と、下面部に被着した各粘着テープの先端部とを圧着して、各Tナットを粘着テープで接続したことを特徴とする。
【0022】
上記の構成のように上面部に被着した各粘着テープの先端部と、下面部に被着した各粘着テープの先端部とを圧着して、各Tナットを粘着テープで接続したことよっても、各Tナットを各位置で強固に粘着固定することができ、位置ずれや脱落の心配がない。
【0023】
また、請求項7記載のTナット群の構成は、請求項1、2、3、4、5または6に記載のTナット群の構成において、Tナットの中空なる軸部は、フランジ部側の内周面に雌ねじを有するとともに、先端部側にかしめ予定部を有している。
【0024】
この構成においても、かしめ予定部を軸部に有する種類のTナットも、上記同様に粘着テープで接続することにより、粘着テープから脱落したり位置ずれを起こすこともない。
【0025】
また、請求項8記載のTナット群の構成は、請求項1、2、3、4、5、6または7に記載のTナット群の構成において、Tナットのフランジ部の横幅長さをA、縦幅長さをA1とすると、上記のTナットはフランジ部がA>A1またはA<A1またはA=A1に形成されている。
【0026】
この構成により、Tナットのフランジ部の横幅長さ並びに縦幅長さが如何なる比のものであっても、各Tナットのフランジ部の下面部並びに両側部、或いは両側部を粘着テープで接続して本発明のTナット群を構成することによって、各Tナットが一定方向に揃えられたTナットを正確にTナット打ち込み機に供給することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、図中符号は便宜上、上記した説明と同一のものについては同一符号を使用する。
【0028】
図1は本発明の一例のTナット群の斜視図、図2は図1の拡大正面図、図3は本発明の他の例のTナット群の斜視図、図4は図3の拡大正面図、
図5は他のTナットによる本発明の一例の一部切欠拡大正面図、図6は他のTナットによる本発明の一例の拡大正面図、図7は別のTナットによる本発明の一例の一部切欠拡大正面図、図8は別のTナットによる本発明の一例の拡大正面図、図9は本発明のさらに他の例のTナット群の拡大正面視した説明図、図10は本発明のまた別の例のTナット群の拡大正面視した説明図、図11は図9および図10の粘着テープの先端部の貼り合わせの一例を示す説明図、図12は図9および図10の粘着テープの先端部の貼り合わせの他の例を示す説明図、図13は図9および図10の粘着テープの先端部の貼り合わせのさらに別の例を示す説明図、図14はTナットのフランジ部の横幅長さAと縦幅長さA1とがA>A1である場合の説明図、図15はTナットのフランジ部の横幅長さAと縦幅長さA1とがA<A1である場合の説明図、図16はTナットのフランジ部の横幅長さAと縦幅長さA1とがA=A1である場合の説明図である。
【0029】
図1、図2は本発明に係る一例のTナット群1であり、上記した図21に示すTナット20と略同様のものを使用して構成されている。すなわち、
詳細な説明は上記した説明と同様であり省略するが、図示のTナット20は、中空なる軸部20aの一端にフランジ部20bを有するとともに、このフランジ部20bの一部を上記の軸部20aに沿った方向に突出形成させた爪20d〜20gを有し、さらに軸部20aの内周面に雌ねじ20cを有している。なお、Tナット20のフランジ部20bの形状は、本発明において図示の例(例えば図14〜図16に示すフランジ部20b)の形状に限定されるものではなく、粘着テープを本発明の構成のように被着できれば如何なる形状であってもよい。
【0030】
この各Tナット20は、各フランジ部20bの各端面20iが隣り合うように一列に揃えてある。そして図示のTナット群1は、各Tナット20のフランジ部20bの下面部20hの全面および下面部20hから上面部20mに向かってコ字状に巻き込むようにして両側部20jに長尺な粘着テープ10aを被着し、各Tナット20を接続してある。各Tナット20のフランジ部20bの両側部20j(図2参照)とは、両側面20kおよび両側面20k近傍の上面部20m、勿論、下面部20hの一部も含むフランジ部20bの両側部分である。なお、粘着テープ10aは、フランジ部20bの下面部20h、両側面20k、および上面部20mの図よりさらに軸部20a側まで被着してもよい。
【0031】
このように粘着テープ10aを各Tナット20のフランジ部20bの3面(下面部20h、両側面20k、および上面部20m)に被着することにより、Tナット群1の各Tナット20は、強力に粘着テープ10aで接続され、運搬中に脱落したり、作業中に位置ずれを起こすといったことがない。
【0032】
このTナット群1を使用する場合は、上記した図20に示すようなTナット打ち込み機300の載置テーブル301の上に渦巻き状に巻いて設置し、先の説明と同様にしてTナットを順次供給して1個づつ加工物に打ち込んでいけばよい。
【0033】
図3、図4は本発明に係る他の例のTナット群1であり、この例のTナット群1では、先に説明した例と同様に、一列に揃えたTナット20のフランジ部20bの下面部20hから上面部20mに向けて巻き込むようにコ字状にして、両側部20jにそれぞれ別の長尺な粘着テープ10b、10cを被着し、各Tナット20を接続してある。この例におけるフランジ部20bの各側部20jとは、上記した側面20k、上面部20m、および側面20k近傍の下面部20hを含む部分である。
【0034】
この例のTナット群1も、各Tナット20のフランジ部20bが粘着テープ10b、10cで挟むようにして接続されているので、運搬中や作業中等に脱落したり位置ずれしたりすることがない。このTナット群1のTナット打ち込み機300(図17参照)による使用方法は上記した例と同様であり説明を省略する。
【0035】
図5は別の例のTナット群1を正面視した図であり、Tナットの種類が上記した例と異なり、その他の構成は図1、図2に示す例と同様であるため、このTナット20について説明し、その他の構成は上記した例と同様の符号を付して説明を省略する。
【0036】
この例におけるTナット20は、中空なる軸部20aのフランジ部20b側の内周面に雌ねじ20cを有するとともに、雌ねじ20cを形成した部分より肉厚の薄いかしめ予定部20nを先端部側に有している。かしめ予定部20nは、Tナット打ち込み機でこのTナット20を加工物に打ち込んだ時に、同時に外側に折り曲げて加工物に食い込ませるためのものである。
【0037】
この例の複数のTナット20を粘着テープ10aで接続したTナット群1も、上記した例と同様の作用・効果を奏することができる。
【0038】
図6はまた別の例のTナット群1を正面視した図であり、この例では上記した例の複数のTナット20(図5参照)に、図3、図4に示す例と同様に粘着テープ10b、10cを取り付けてTナット群1を形成したものである。その他の構成・作用・効果は上記した例と同様であり、構成の各部に上記例と同様の符号を付して説明を省略する。
【0039】
図7はさらに別の例のTナット群1を正面視した図であり、この例では図1、図2に示す例と同様に各Tナット20に粘着テープ10aを取り付けてTナット群1を形成したものである。の例のTナット20は、中空な軸部20aのフランジ部20b側の内周面に雌ねじ20cを有するとともに、雌ねじ20cを形成した部分より肉厚が薄く且つ外径の大きなかしめ予定部20nを先端部側に有している。その他の構成・作用・効果は上記した例と同様であり、構成の各部に上記例と同様の符号を付して説明を省略する。
【0040】
図8はさらに別の例のTナット群1を正面視した図であり、この例では図3、図4に示す例と同様で、Tナットは図7に示すTナット20と同様であって、各Tナット20に粘着テープ10b、10cを取り付けてTナット群1を形成したものである。その他の構成・作用・効果は上記した例と同様であり、構成の各部に上記例と同様の符号を付して説明を省略する。
【0041】
また、図9に示す例の本発明のTナット群1は、各粘着テープ10d、10d、10eを各Tナット20のフランジ部20bの少なくとも側面20k寄りの上面部20mにそれぞれ被着するとともに、フランジ部20bの下面部20hにも被着し、さらに上記の上面部20mに被着した各粘着テープ10dの先端部10gと、フランジ部20bの下面部20hに被着した粘着テープ10fの先端部10hとを圧着して、各Tナット20を粘着テープ10d、10d、10eで接続したものである。上記した圧着とは、図11および図12に示すように粘着テープ10dの先端部10gまたは粘着テープ10eの先端部10hのどちらか一方を先に図9の矢印で示す方向に折り曲げて側面20kに貼り付け、次に他方の先端部10gまたは10hを先に貼り付けた先端部の上から貼り付けることである。勿論、図13に示すように上記各先端部10g、10hを90°に折り曲げることなく、両先端部10g、10hの粘着面どうしを貼り合わせて圧着してもよい。なお、図9における他の構成は、先の例と同様であり同一符合を付して説明を省略する。
【0042】
このように図9に示す例の本発明のTナット群1にあっても、粘着テープ10d、10d、10eどうしが貼り合わされることによって、フランジ部20bの両側部20jに各粘着テープ10d、10d、10eが巻き付く。したがって各Tナット20は、各位置で強固に粘着固定することができて各粘着テープ10d、10d、10eからの位置ずれや脱落の心配がない。
【0043】
図10に示す例の本発明のTナット群1は、各粘着テープ10d、10d、10f、10fを各Tナット20のフランジ部20bの少なくとも側面20k寄りの上面部20m並びに下面部20hにそれぞれ貼り付け、さらに上記の上面部20mに被着した各粘着テープ10dの先端部10gと、フランジ部20bの下面部20hに被着した各粘着テープ10fの先端部10hとを圧着して、各Tナット20を粘着テープ10d、10d、10f、10fで接続したものである。圧着とは、上記した図9の説明と同様である。また、上記各先端部10g、10hを折り曲げることなく、両先端部10g、10hの粘着面どうしを貼り合わせて圧着してもよい(図13参照)。図10における他の構成は、先の例と同様であり同一符合を付して説明を省略する。
【0044】
このように図10に示す例の本発明のTナット群1にあっても、粘着テープ10d、10d、10f、10fどうしが貼り合わされることによって、フランジ部20bの両側部20jに各粘着テープ10d、10d、10f、10fが巻き付く。したがって各Tナット20は、各位置で強固に粘着固定することができて各粘着テープ10d、10d、10f、10fからの位置ずれや脱落の心配がない。
【0045】
なお、上記の例(図9、図10参照)のTナット20は、図5乃至図8に示すようなかしめ予定部20nを有する種類のものであってもよい。また、フランジ部20bの少なくとも側面20k寄りの上面部20mであるから、粘着テープ10dの貼り付けられる上面部分であれば、側面20k寄りの上面部20mに限定されるものではない。
【0046】
また、本発明に使用する粘着テープとしては、セロハンを基材に天然ゴムや天然樹脂の接着剤を塗布したもの等、使用する粘着テープの種類や厚み・幅等は、特に限定されるものではなく、複数の各Tナット20を上記した例のようにして接続できればビニールテープ等、如何なる粘着テープであってもよい。
【0047】
また、本発明のTナット群に使用されるTナットは、図14に示すようにフランジ部20bの横幅長さAと縦幅長さA1との関係がA>A1、すなわちフランジ部20bの横幅長さAが縦幅長さA1より長い場合、或いは図15に示すように横幅長さAと縦幅長さA1との関係がA<A1、すなわちフランジ部20bの横幅長さAが縦幅長さA1より短い場合、或いは図16に示すように横幅長さAと縦幅長さA1との関係がA=A1である場合のものである。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように本発明のTナット群は、フランジ部が隣り合うように一列に揃えた各Tナットのフランジ部の下面部および両側部に粘着テープを被着して各Tナットを接続したことにより、運搬時や作業時にTナットが脱落したりすることがなく、また位置ずれを起こすこともなく、Tナット打ち込み装置のTナット打ち込み位置に正確に供給することができる。
【0049】
また、各Tナットのフランジ部の多くの外面とともに両側部をコ字状に粘着テープで被着してあるので、運搬中や作業中に各Tナットが前後左右の三次元方向のどの方向にもずれるといったことがなく、また、上記したようにコ字状に被着してあるので運搬中や作業中に脱落したりすることもない。
【0050】
また、本発明のTナット群は、Tナットのフランジ部の両側部に粘着テープを被着して各Tナットを接続したことによっても、上記と同様に、運搬時や作業時にTナットが脱落するといったこともなく、また位置ずれを起こす心配もなく、Tナット打ち込み装置のTナット打ち込み位置に正確に供給することができる。
【0051】
そして、各Tナットのフランジ部の両側部をコ字状に粘着テープで被着してあるので、各Tナットが運搬中や作業中に位置ずれしたり脱落したりすることもない。
【0052】
また、各Tナットのフランジ部の多くの外面とともに両側部をコ字状に粘着テープで被着してあるので、運搬中や作業中に各Tナットが前後左右の三次元方向のどの方向にもずれるといったことがなく、また、上記したようにコ字状に被着してあるので運搬中や作業中に脱落したりすることもない。
【0053】
また、フランジ部の上面部に被着した各粘着テープの先端部と、フランジ部の下面部に被着した粘着テープの先端部とを圧着して各Tナットを粘着テープで接続することによっても、各Tナットを各位置で強固に粘着固定することができ、位置ずれや脱落の心配がない。
【0054】
また、フランジ部の上面部に被着した各粘着テープの先端部と、下面部に被着した各粘着テープの先端部とを圧着して、各Tナットを粘着テープで接続したことよっても、各Tナットを各位置で強固に粘着固定することができ、位置ずれや脱落の心配がない。
【0055】
さらに、本発明のTナット群は、中空なる軸部の内周面に雌ねじを形成した種々のTナットや、中空なる軸部のフランジ部側の内周面に雌ねじを有するとともに、先端部側にかしめ予定部を有した構成からなる種々のTナットを、それぞれの複数のTナットごとに上記したように粘着テープで接続下構成でもあり、上記した効果を同様に奏することができる。
【0056】
また、Tナットのフランジ部の横幅長さA並びに縦幅長さA1が如何なる比のものであっても、粘着テープで接続した本発明のTナット群を構成してTナット打ち込み機に供給でき、従来のような問題を発生することなくTナット打ち込み機によって加工物に正確に打ち込みすることができる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例のTナット群の斜視図である。
【図2】図1の拡大正面図である。
【図3】本発明の他の例のTナット群の斜視図である。
【図4】図3の拡大正面図である。
【図5】他のTナットによる本発明の一例の一部切欠拡大正面図である。
【図6】他のTナットによる本発明の他の例の拡大正面図である。
【図7】別のTナットによる本発明の一例の一部切欠拡大正面図である。
【図8】別のTナットによる本発明の一例の拡大正面図である。
【図9】本発明のさらに他の例のTナット群の拡大正面視した説明図である。
【図10】本発明のまた別の例のTナット群の拡大正面視した説明図である。
【図11】図9および図10の粘着テープの先端部の貼り合わせの一例を示す説明図である。
【図12】図9および図10の粘着テープの先端部の貼り合わせの他の例を示す説明図である。
【図13】図9および図10の粘着テープの先端部の貼り合わせのさらに別の例を示す説明図である。
【図14】Tナットのフランジ部の横幅長さAと縦幅長さA1との関係がA>A1である場合の説明図である。
【図15】Tナットのフランジ部の横幅長さAと縦幅長さA1との関係がA<A1である場合の説明図である。
【図16】Tナットのフランジ部の横幅長さAと縦幅長さA1との関係がA=A1である場合の説明図である。
【図17】多数のTナットをテープで接続した従来例の斜視図である。
【図18】図12の拡大正面図である。
【図19】多数のTナットを自動的に一列に並べて供給するTナット打ち込み機の簡略説明図である。
【図20】事前にテープで一列に接続されたTナットを供給するTナット打ち込み機の簡略説明図である。
【図21】一例のTナットの斜視図である。
【符号の説明】
1 Tナット群
10a 粘着テープ
10b 粘着テープ
10c 粘着テープ
10d 粘着テープ
10e 粘着テープ
10f 粘着テープ
10g 先端部
10h 先端部
20 Tナット
20a 軸部
20b フランジ部
20c 雌ねじ
20d〜20g 爪
20h 下面部
20j 側部
20k 側面
20m 上面部
20n かしめ予定部

Claims (8)

  1. 中空なる軸部の一端にフランジ部を有するとともに、このフランジ部の一部を上記の軸部に沿った方向に突出させた爪を有し、さらに軸部の内周面に雌ねじを有してなる複数のTナットを、各フランジ部が隣り合うように一列に揃えて粘着テープで接続したTナット群において、粘着テープを各Tナットのフランジ部の下面部から上面部に向けて両側部を巻き込むように被着して、各Tナットを粘着テープで接続したことを特徴とするTナット群。
  2. 下面部から上面部にかけて粘着テープを両側部にコ字状に被着したことを特徴とする請求項1記載のTナット群。
  3. 中空なる軸部の一端にフランジ部を有するとともに、このフランジ部の一部を上記の軸部に沿った方向に突出させた爪を有し、さらに軸部の内周面に雌ねじを有してなる複数のTナットを、各フランジ部が隣り合うように一列に揃えて粘着テープで接続したTナット群において、粘着テープを各Tナットのフランジ部の両側部にそれぞれ被着して、各Tナットを粘着テープで接続したことを特徴とするTナット群。
  4. 粘着テープをそれぞれのTナットのフランジ部の両側部にコ字状に被着したことを特徴とする請求項3記載のTナット群。
  5. 中空なる軸部の一端にフランジ部を有するとともに、このフランジ部の一部を上記の軸部に沿った方向に突出させた爪を有し、さらに軸部の内周面に雌ねじを有してなる複数のTナットを、各フランジ部が隣り合うように一列に揃えて粘着テープで接続したTナット群において、粘着テープを各Tナットのフランジ部の少なくとも両側面寄りの上面部にそれぞれ被着するとともに、フランジ部の下面部にも被着し、さらに上記の両側面寄りの上面部に被着した各粘着テープの先端部と、フランジ部の下面部に被着した粘着テープの先端部とを圧着して、各Tナットを粘着テープで接続したことを特徴とするTナット群。
  6. 中空なる軸部の一端にフランジ部を有するとともに、このフランジ部の一部を上記の軸部に沿った方向に突出させた爪を有し、さらに軸部の内周面に雌ねじを有してなる複数のTナットを、各フランジ部が隣り合うように一列に揃えて粘着テープで接続したTナット群において、
    粘着テープを各Tナットのフランジ部の少なくとも両側面寄りの上面部並びに下面部にそれぞれ被着し、上記の上面部に被着した各粘着テープの先端部と、下面部に被着した各粘着テープの先端部とを圧着して、各Tナットを粘着テープで接続したことを特徴とするTナット群。
  7. Tナットの中空なる軸部は、フランジ部側の内周面に雌ねじを有するとともに、先端部側にかしめ予定部を有している請求項1、2、3、4、5または6記載のTナット群。
  8. Tナットのフランジ部の横幅長さをA、縦幅長さをA1とすると、フランジ部がA>A1またはA<A1またはA=A1に形成されている請求項1、2、3、4、5、6または7記載のTナット群。
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