JP3945882B2 - C2〜c8−アルケ−1−エンの単独重合または共重合のための方法および装置 - Google Patents
C2〜c8−アルケ−1−エンの単独重合または共重合のための方法および装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、気相から、微分散したポリマーの撹拌床内で、チ−グラ−・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系を用いて、反応器に計量供給されるC2〜C8−アルケ−1−エンによりチ−グラ−・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系の遷移金属含有触媒固体を反応器に供給することによる、C2〜C8−アルケ−1−エンの単独重合または共重合のための方法に関する。
【0002】
本発明は更に、C2〜C8−アルケ−1−エンの重合のための装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
C2〜C8−アルケ−1−エンのポリマーは液相重合および懸濁液重合または気相重合により製造することができる。気体の反応混合物から生じる固体ポリマーを分離する容易さのために、重合はますます気相から行われる。重合は、一般にチタン含有固体成分、有機アルミニウム化合物および有機シラン化合物からなるチ−グラ−・ナッタ触媒系を用いて行われる(欧州特許公告第45977号明細書、欧州特許出願公開171200号明細書、米国特許第4857613号明細書、米国特許第5288824号明細書)。しかしながらメタロセン触媒系を基礎としたチ−グラ−・ナッタ触媒を使用することも可能である。これらのメタロセン触媒系は特にドイツ特許出願公開第4130299号明細書に開示されている。
【0004】
ドイツ特許出願公開第2049622号明細書には、気相中の、重合触媒の存在下の、特にC2〜C6−アルケ−1−エンの重合のための方法が記載されており、ここでは気相からガス状のモノマーを連続的に取り出し、閉じた系で凝縮し、貯蔵し、液体の形で制御された量でポンプを用いて循環する。
【0005】
欧州特許出願公開第38478号明細書にはドイツ特許出願公開第2049622号明細書に記載された重合法の有利な実施態様が記載されており、所定の幾何学的条件を満たす集中撹拌床内でホモポリマーまたはコポリマーの製造を実施する。前記方法のほかの実施態様は欧州特許出願公開第67359号明細書および欧州特許出願公開第360094号明細書に記載されている。
【0006】
これらの方法を用いて、経済的な方法で、良好な実施特性を有するC2〜C8−アルケ−1−エンの多数のホモポリマーまたはコポリマーを製造することが可能である。しかしながら反応器にきわめて少ない量で計量供給される遷移金属含有触媒固体はなお不十分に撹拌床に混合されることが判明した。これから生じる欠点は、撹拌床内部の不均一の温度分布およびホットスポット、すなわち若干の場合にきわめて高い局部温度を有する点の発生である。特に高い局部温度の結果として、触媒系は不可逆的に損傷され、その活性の一部を損失する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、前記欠点を取り除き、遷移金属含有触媒固体の実質的に良好な混合を可能にする方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、気相から、微分散したポリマーの撹拌床内で、チ−グラ−・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系を用いて、反応器に計量供給されるC2〜C8−アルケ−1−エンによりチ−グラ−・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系の遷移金属含有触媒固体を反応器に供給することによる、C2〜C8−アルケ−1−エンの単独重合または共重合のための本発明の方法により解決され、前記方法は、遷移金属含有触媒固体を少なくとも一部のC2〜C8−アルケ−1−エンと一緒に1個以上のパイプを介して反応器に供給し、前記パイプが垂直にまたはほぼ垂直に上からガス空間に突出し、粉末の反応器床より上で終了することを特徴とする。
【0009】
本発明の方法は、撹拌器を用いて作動する微分散したポリマーからなる粉末の反応床が充填された気相反応器内で実施し、自立性らせん形リボン羽根車が特に適している。これらの撹拌器は、特に欧州特許公告第000512号明細書および欧州特許公告第031417号明細書に記載されている。これらは詳しくは粉末の反応床をきわめて均一に分配するという事実により区別される。これらの粉末反応床の例は欧州特許公告第038478号明細書に記載されている。撹拌器を有するケトル状反応器は、有利には0.1〜100m3、例えば12.5m3、25m3、50m3または75m3の容量を有する。
【0010】
本発明の方法においては、反応器に計量供給されるC2〜C8−アルケ−1−エンの部分流または全量により、遷移金属含有触媒固体を反応器に供給する。添加は1個以上のパイプを介して実施し、前記パイプは垂直またはほぼ垂直に上から重合反応器のガス空間に突出し、粉末の反応器床より上で終了する。垂直方向(反応器中央)に対するパイプの傾斜は30°未満、有利には20°未満であるべきである。遷移金属含有触媒固体は適当な装置によりモノマー流に添加し、引き続き本発明により設計されたパイプを用いて前記モノマー流により上から粉末床に計量供給する。
【0011】
パイプ端部と粉末反応器床との垂直方向の距離は、有利には上側反応器端部と撹拌した粉末反応器床表面との距離の15%より小さく、特に10%より小さい。半径方向で見て、供給パイプは有利には反応器の中央でまたはわずかにはずれて終了し、パイプ端部と反応器中央との水平方向の距離は反応器の半径の20%より小さく、有利には15%より小さい。
【0012】
本発明の特に有利な実施態様は以下の図面に示される。C2〜C8−アルケ−1−エンを撹拌反応器(1)内で単独重合または共重合し、該反応器は、例えば粒度0.05〜10mmを有する固体ポリマー粒子からなる微分散した反応床(2)が充填され、自立性らせん形リボン羽根車(3)を有する。消費されない気体のモノマーを反応器の頭部から、すなわち上側反応器端部で、最初に反応器ドーム(5)を介して取り出し、引き続き一緒に運ばれるポリマー粒子から循環ガスフィルタ(6)を用いて分離する。更に熱交換器(7)を用いてモノマーを液化し、ポンプ(8)を用いて反応器(1)に液体または二相混合物として循環し、ここでモノマーは支配的な条件下で急速に蒸発する。液体の形で導入されるモノマーによる蒸発機冷却と一緒のこの循環を用いて、重合中に発生する反応熱を急速に取り出すことができ、粉末反応床とモノマーとの完全な混合が保証される。
【0013】
消費されるモノマーを補充するために、新たなC2〜C8−アルケ−1−エンを反応器に供給する。これを反応器に全体流としてまたは複数の部分流として計量供給してもよく、本発明の特に有利なこの実施態様においては遷移金属含有触媒固体を新たに導入したC2〜C8−アルケ−1−エンの全体流にまたは部分流に添加する。
【0014】
自立性らせん形リボン羽根車(3)の撹拌運動は微分散した反応床を回転させる。羽根車の特別の構成により、ポリマー粒子のこの放射状の運動は水平方向の運動と重なり、小さな粒子のポリマーが撹拌床の周辺領域で上に向かって運動し、撹拌床の中心領域で下に向かって運動する。これは反応器の中心の反応床(2)で漏斗状のくぼみの形成を生じる。遷移金属含有触媒固体を含有するC2〜C8−アルケ−1−エン流をパイプ(4)および/または(4′)を介して反応器に計量供給し、パイプの端部は漏斗の中心で同心状にまたは漏斗の端部でわずかにはずれて整列している。
【0015】
本発明の方法は単一気相反応器内で実施することができる。しかしながら、気相反応器のカスケードを使用することも可能である。この場合に、遷移金属含有触媒固体を一般に第一の反応器にのみ計量供給し、引き続きなお活性の形で第一の反応器中に形成されるポリマーおよび未反応のモノマーと一緒にカスケードの次の反応器に移送する。しかしながら付加的な触媒固体をほかの反応器またはカスケードのそれぞれの反応器に計量供給することも可能である。
【0016】
同様に本発明の対象である装置は、気相から微分散したポリマーの撹拌床内でC2〜C8−アルケ−1−エンを重合するための反応器またはこれらの反応器のカスケードのことであると理解され、その際少なくとも1個の反応器は少なくとも1個のパイプを有し、前記パイプが上から垂直にまたは上からほぼ垂直にガス空間に突出し、このパイプが撹拌した粉末の反応器床より上で終了しており、C2〜C8−アルケ−1−エンがパイプを介して流動し、C2〜C8−アルケ−1−エン流に遷移金属含有触媒固体を添加する適当な装置がパイプに装備されているようにパイプが構成されている。
【0017】
本発明の方法は、チーグラー・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系を用いてC2〜C8−アルケ−1−エンを重合するために適している。C2〜C8−アルケ−1−エンは詳しくはエチレン、プロピレン、ブテ−1−エン、ペンテ−1−エン、ヘキセ−1−エン、ヘプテ−1−エンまたはオクテ−1−エンのことであると理解されるべきであり、その際、エチレン、プロピレンまたはブテ−1−エンを有利に使用する。本発明の方法はプロピレンのホモポリマーおよびプロピレンと、重合したほかのC2〜C8−アルケ−1−エンとのコポリマー30重量%までを製造するために特に適している。
【0018】
本発明の方法によりプロピレンホモポリマーまたはプロピレンとほかのC2〜C8−アルケ−1−エン15重量%までとのランダムコポリマーを有利に製造する。少なくとも2段階からなる方法によるプロピレンのブロックコポリマーまたは衝撃コポリマーの製造が有利であり、第一段階でプロピレンを単独重合するかまたはほかのC2〜C8−アルケ−1−エン15重量%までと共重合し、第二段階で、エチレン含量15〜80重量%を有し、更にほかのC2〜C8−アルケ−1−エンを含有してもよいプロピレン/エチレンコポリマーを第一段階で製造した生成物と重合する。
【0019】
本発明の方法の適当な重合触媒はチーグラー・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系である。担体a)、チタン化合物b)および電子供与化合物c)を含有する遷移金属含有固体成分のほかに、有機アルミニウム化合物d)および必要により電子供与化合物c′)を含有する触媒系が特に使用される。しかしながら、メタロセン触媒系を基礎とするチーグラー・ナッタ触媒系を使用することも可能である。これらは一般に無機担体A)、少なくとも1種のメタロセン錯体B)、メタロセニウムイオンを形成する少なくとも1種の化合物C)および必要により少なくとも1種の、アルカリ金属またはアルカリ土類金属または元素周期表の第III主族の金属の有機金属化合物D)を含有する。
【0020】
一般にチーグラー・ナッタ触媒系のチタン含有固体成分を製造するためのチタン化合物b)として三価または四価チタンのハロゲン化物またはアルコラートを使用し、チタンの塩化物、特に四塩化チタンが有利である。有利にはチタン含有固体成分は微分散した担体a)を含有し、これに関してシリカおよびアルミナおよび組成式SiO2・aAl2O3で表され、aが0.001〜2、特に0.01〜0.5である珪酸アルミニウムが有利であることが判明した。
【0021】
有利に使用される担体は、粒子直径0.1〜1000μm、特に10〜300μm、細孔容積0.1〜10m3/g、特に1.0〜5.0cm3/gおよび比表面積10〜1000m2/g、特に100〜500m2/gを有する。
【0022】
これらのうちで、更にマグネシウム化合物a′)を更にチタン含有固体成分の製造に使用する。この種の特に適した化合物は、ハロゲン化マグネシウム、特に塩化マグネシウムまたは臭化マグネシウムであるかまたは一般的な方法で、例えば塩化水素または塩素と反応することによりハロゲン化物を製造することができるマグネシウム化合物、例えばアルキルマグネシウム化合物およびアリールマグネシウム化合物およびアルコキシマグネシウム化合物およびアリールオキシマグネシウム化合物である。塩化マグネシウム、臭化マグネシウムおよびジ−C1〜C10−アルキルマグネシウム化合物を特に有利に使用する。担体a)を有せず、マグネシウム化合物a′)のみを基礎とするチーグラー・ナッタ触媒系の遷移金属含有触媒固体を製造することも可能である。
【0023】
一般に、電子供与化合物c)、例えば一官能性または多官能性のカルボン酸、カルボン酸無水物およびカルボン酸エステル、ケトン、エーテル、アルコール、ラクトンおよび有機燐化合物および有機珪素化合物をチタン含有固体成分の製造に使用する。一般式I:
【0024】
【化1】
【0025】
(式中のR1およびR2はそれぞれ塩素原子またはC1〜C10−アルコキシ基を表すかまたは一緒に酸素原子を表す)で表されるフタル酸誘導体を、チタン含有固体成分内部の電子供与化合物c)として有利に使用する。特に有利な電子供与化合物はR1およびR2がそれぞれC1〜C8−アルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基またはブトキシ基であるフタル酸エステルである。
【0026】
チタン含有固体成分内部のほかの有利な電子供与化合物c)には、3または4員の、非置換または置換されたシクロアルカン−1,2−ジカルボン酸のジエステルおよび非置換または置換されたベンゾフェノン−2−カルボン酸のモノエステルが含まれる。これらのエステルの場合に使用されるヒドロキシ化合物は、エステル化反応に一般に使用されるアルコールであり、C1〜C10−アルキル基を有していてもよいC1〜C15−アルカノール、C5〜C7−シクロアルカノール、およびフェノール、ナフトール、およびこれらの化合物のC1〜C10−アルキル誘導体が含まれる。
【0027】
チタン含有固体成分は自体公知方法により製造することができる。これらの例は、特に、欧州特許出願公開第45975号明細書、欧州特許出願公開第86473号明細書、欧州特許出願公開第171200号明細書、英国特許第2111066号明細書および米国特許第4857613号明細書に記載されている。
【0028】
チタン含有固体成分の製造において、米国特許第5288824号明細書に記載された方法を有利に使用する。
【0029】
この方法で得られるチタン含有固体成分をチーグラー触媒系として共触媒と共に使用する。適当な共触媒は有機アルミニウム化合物d)および電子供与成分c′)である。
【0030】
トリアルキルアルミニウムのほかの適当なアルミニウム化合物d)は、1つのアルキル基がアルコキシ基によりまたはハロゲン原子、例えば塩素原子または臭素原子により交換されている化合物である。
【0031】
アルキル基がそれぞれ1〜8個の炭素原子を有するトリアルキルアルミニウム化合物、例えばトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウムまたはメチルジエチルアルミニウムを有利に使用する。
【0032】
アルミニウム化合物d)のほかに、電子供与化合物c′)、例えば一官能性または多官能性カルボン酸、カルボン酸無水物およびカルボン酸エステル、ケトン、エーテル、アルコール、ラクトンおよび有機燐化合物および有機珪素化合物をほかの共触媒として有利に使用する。特に適当な化合物c′)は、一般式II:
R3 nSi(OR4)4 − n II
(式中のR3は同じかまたは異なり、それぞれC1〜C20−アルキル基、C1〜C10−アルキル基を有していてもよい5〜7員のシクロアルキル基を表すかまたはC6〜C20−アリール基またはアリールアルキル基を表し、基R4は同じかまたは異なり、それぞれC1〜C20−アルキル基を表し、nは1,2または3である)で表される有機珪素化合物である。
【0033】
特に有利な化合物は、R3がC1〜C8−アルキル基または5〜7員のシクロアルキル基を表し、R4がC1〜C4−アルキル基を表し、nが1または2である化合物である。
【0034】
これらの化合物のうち、ジメトキシジイソプロピルシラン、ジメトキシイソプロピル−sec−ブチルシラン、ジメトキシイソブチルイソプロピルシラン、ジメトキシジイソブチルシラン、ジメトキシジシクロペンチルシランおよびジエトキシイソブチルイソプロピルシランが注目すべきである。
【0035】
有利に使用される触媒系は、アルミニウム化合物d)からのアルミニウムと、チタン含有固体成分からのチタンとの原子比が1:1〜800:1、特に2:1〜200:1であり、アルミニウム化合物d)と共触媒として使用される電子供与化合物c′)とのモル比が1:1〜100:1、特に2:1〜80:1である触媒系である。
【0036】
成分a)、a′)、b)およびc)は一緒に遷移金属含有触媒固体を形成し、この固体は成分d)および必要によりc′)と一緒にチーグラー・ナッタ触媒系を構成する。触媒成分d)および必要によりc′)をチタン含有固体成分と一緒にまたは混合物としてまたは単独に所望の順序で重合反応器に導入することができる。
【0037】
本発明の方法に使用することができるメタロセン触媒系は、一般に無機担体A)、少なくとも1種のメタロセン錯体B)、メタロセニウムイオンを形成する少なくとも1種の化合物C)および必要により少なくとも1種の、アルカリ金属またはアルカリ土類金属または元素周期表の第III主族の金属の有機金属化合物D)を含有する。
【0038】
チーグラー・ナッタ触媒系の成分a)と基本的に同じ無機担体をメタロセン触媒系の成分A)として使用することができる。
【0039】
担体、すなわち成分A)1g当たりメタロセン錯体、すなわち成分B)0.1〜10000μモル、特に5〜200μモルを有利に使用する。
【0040】
メタロセン触媒系は成分B)として、少なくとも1種のメタロセン錯体または複数のメタロセン錯体を含有する。一般式III:
【0041】
【化2】
【0042】
(式中、
Mはチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブまたはタンタルまたは元素周期表の第III副族の元素またはランタノイドの1種を表し、
Xはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、水素原子、C1〜C10−アルキル基、C6〜C15−アリール基、アルキルアリール基を表し、その際アルキル基は1〜10個の炭素原子を有し、アリール基は6〜20個の炭素原子を有するか、または−OR10または−NR10R11を表し、
R10およびR11はそれぞれC1〜C10−アルキル基、C6〜C15−アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、フルオロアルキル基またはフルオロアリール基を表し、それぞれアルキル基中に1〜10個の炭素原子を有し、アリール基中に6〜20個の炭素原子を有し、
R5〜R9はそれぞれ水素原子、C1〜C10−アルキル基、置換基としてC1〜C10−アルキル基を有していてもよい5〜7員のシクロアルキル基を表すかまたはC6〜C15−アリール基またはアリールアルキル基を表し、その際2つの隣接する基は一緒に更に4〜15個の炭素原子を有する飽和または不飽和の環式基であってもよく、またはSi(R12)3を表し、
R12はC1〜C10−アルキル基、C3〜C10−シクロアルキル基またはC6〜C15−アリール基であってもよく、
nは1〜3の整数であり、nはM−2の原子価に相当し、
ZはXを表すかまたは
【0043】
【化3】
【0044】
を表し、
R13〜R17はそれぞれ水素原子、C1〜C10−アルキル基、置換基としてC1〜C10−アルキル基を有していてもよい5〜7員のシクロアルキル基、C6〜C15−アリール基またはアリールアルキル基を表し、その際2つの隣接する基は一緒に更に4〜15個の炭素原子を有する飽和または不飽和の環式基であってもよく、またはSi(R18)3を表し、
R18はC1〜C10−アルキル基、C6〜C15−アリール基またはC3〜C10−シクロアルキル基を表すか
またはR8とZは一緒に基−R19−A−を形成し、R19は
【0045】
【化4】
【0046】
=BR20,=AlR20,−Ge−,−Sn−,−O−,−S−,=SO,=SO2,=NR20,=CO,=PR20または=P(O)R20であり、
R20、R21およびR22は同じかまたは異なり、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、C1〜C10−アルキル基、C1〜C10−フルオロアルキル基、C6〜C10−フルオロアリール基、C6〜C10−アリール基、C1〜C10−アルコキシ基、C2〜C10−アルケニル基、C7〜C40−アリールアルキル基、C8〜C40−アリールアルケニル基またはC7〜C40−アルキルアリール基を表すか、または2つの隣接する基は結合する原子と一緒に環を形成し、
M2は珪素、ゲルマニウムまたはスズを表し、
Aは−O−,−S−,
【0047】
【化5】
【0048】
を表し、
R23はC1−〜C10−アルキル基、C6〜C15−アリール基、C3〜C10−シクロアルキル基、アルキルアリール基またはSi(R24)3を表し、
R24は水素原子、C1〜C10−アルキル基、C1〜C4−アルキル基により置換されていてもよいC6〜C15−アリール基またはC3〜C10−シクロアルキル基を表すかまたは
R8およびR16は一緒に基−R19−を形成する)で表されるメタロセン錯体が特に適している。
【0049】
一般式IIIのメタロセン錯体のうち、
【0050】
【化6】
【0051】
【化7】
【0052】
が有利である。
【0053】
基Xは同じかまたは異なっていてもよく、有利には同じである。
【0054】
式IIIaの特に有利な化合物は、Mがチタン、ジルコニウムまたはハフニウムであり、Xが塩素、C1〜C4−アルキル基またはフェニル基であり、nが2であり、かつR5〜R9がそれぞれ水素原子またはC1〜C4−アルキル基である化合物である。
【0055】
式IIIbの有利な化合物は、Mがチタン、ジルコニウムまたはハフニウムであり、Xが塩素、C1〜C4−アルキル基またはフェニル基であり、nが2であり、かつR5〜R9がそれぞれ水素原子またはC1〜C4−アルキル基またはSi(R12)3であり、R13〜R17がそれぞれ水素原子またはC1〜C4−アルキル基またはSi(R18)3である化合物である。
【0056】
式IIIbの特に適当な化合物はシクロペンタジエニル基が同じである化合物である。
【0057】
特に適当な化合物の例には
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド
および相当するジメチルジルコニウム化合物が含まれる。
【0058】
式IIIcの特に適当な化合物は、R5およびR13が同じであり、それぞれ水素原子またはC1〜C10−アルキル基であり、R9およびR17が同じであり、それぞれ水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基またはt−ブチル基であり、R7およびR15がそれぞれC1〜C4−アルキル基であり、R6およびR14がそれぞれ水素原子であるか、または
2つの隣接する基、一方ではR6およびR7、および他方ではR14およびR15が、一緒に4〜12個の炭素原子を有する環式基であり、
R19が
【0059】
【化8】
【0060】
であり、Mがチタン、ジルコニウムまたはハフニウムであり、Xが塩素、C1〜C4−アルキル基またはフェニル基である化合物である。
【0061】
特に適当な錯体化合物の例には、
ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
テトラメチルエチレン−9−フルオレニルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(3−t−ブチル−5−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(3−t−ブチル−5−エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−t−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジブロミド、
ジメチルシランジイルビス(3−メチル−5−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(3−エチル−5−イソプロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチルベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチルベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
メチルフェニルシランジイルビス(2−エチルベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
メチルフェニルシランジイルビス(2−メチルベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシランジイルビス(2−メチルベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシランジイルビス(2−エチルベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ハフニウムジクロリド
および相当するジメチルジルコニウム化合物が含まれる。
【0062】
適当な錯体化合物のほかの例には、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−ナフチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド
および相当するジメチルジルコニウム化合物が含まれる。
【0063】
一般式IIIdの特に適当な化合物の例は、Mがチタンまたはジルコニウムであり、Xが塩素、C1〜C4−アルキル基またはフェニル基であり、R19が
【0064】
【化9】
【0065】
であり、Aが−O−,−S−,
【0066】
【化10】
【0067】
であり、R5〜R7およびR9がそれぞれ水素原子、C1〜C10−アルキル基、C3〜C10−シクロアルキル基、C6〜C15−アリール基またはSi(R12)3であるか、または2つの隣接する基が4〜12個の炭素原子を有する環式基である化合物である。
【0068】
これらの錯体化合物の合成は自体公知方法により実施することができ、適当な置換された環式炭化水素アニオンとチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブまたはタンタルのハロゲン化物との反応が有利である。
【0069】
適当な製造方法の例は、特にJ.Organometal.Chem.369(1989)359−370に記載されている。
【0070】
種々のメタロセン錯体の混合物を使用することもできる。
【0071】
メタロセン触媒系は、成分C)として、メタロセニウムイオンを形成する化合物を含有する。
【0072】
メタロセニウムイオンを形成する適当な化合物は、強力な、中性のルイス酸、ルイス酸カチオンを有するイオン化合物およびカチオンとしてブレーンステッド酸を有するイオン化合物である。
【0073】
有利な強力な、中性ルイス酸は、一般式IV:
M3X1X2X3 IV
(式中、M3は元素周期表の第III主族の元素であり、有利にはB,AlまたはGa、特にBであり、X1、X2およびX3はそれぞれ水素原子、C1〜C10−アルキル基、C6〜C15−アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、ハロアルキル基またはハロアリール基を表し、それぞれアルキル基中に1〜10個の炭素原子を有し、アリール基中に6〜20個の炭素原子を有するか、またはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表し、有利にはハロアリール基、特にペンタフルオロフェニル基を表す)で表される化合物である。
【0074】
一般式IVの特に有利な化合物は、X1、X2およびX3が同じであり、有利にはトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランである化合物である。
【0075】
ルイス酸カチオンを有する適当なイオン化合物は、一般式V:
[(Ya+)Q1Q2・・・Qz]d+ V
(式中、Yは元素周期表のI〜VI主族の元素またはI〜VIII副族の元素であり、Q1〜Qzはそれぞれ1つの陰電荷を有する基、例えばC1〜C28−アルキル基、C6〜C15−アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、ハロアルキル基、ハロアリール基を表し、それぞれアリール基中に6〜20個の炭素原子およびアルキル基中に1〜28個の炭素原子を有するか、またはC1〜C10−アルキル基により置換されていてもよいC3〜C10−シクロアルキル基、またはハロゲン原子、C1〜C28−アルコキシ基、C6〜C15−アリールオキシ基、シリル基またはメルカプチル基を表し、aは1〜6の整数であり、zは0〜5の整数であり、dはa−zの差に相当し、ただしdは1より大きいかまたは等しい)で表される化合物である。
【0076】
カルボニウムカチオン、オキソニウムカチオン、スルホニウムカチオンおよびカチオン遷移金属錯体が特に適している。有利な例は、トリフェニルメチルカチオン、銀カチオンおよび1,1′−ジメチルフェロセニルカチオンである。これらは、国際特許WO91/09882号に記載されるように、有利には非配位性の対イオン、特に硼素化合物を有し、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラートが有利である。
【0077】
カチオンとしてブレーンステッド酸を有し、有利には非配位性の対イオンを有するイオン化合物は国際特許WO91/09882号に記載されており、有利なカチオンはN,N−ジメチルアニリニウムイオンである。
【0078】
一般式IVおよびVの、メタロセニウムイオンを形成する化合物の量はメタロセン錯体B)に対して有利には0.1〜10当量である。
【0079】
メタロセニウムイオンを形成する特に適当な化合物C)は、一般式VIまたはVII:
【0080】
【化11】
【0081】
(R25はC1〜C4−アルキル基、有利にはメチル基またはエチル基を表し、mは5〜30、有利には10〜25の整数である)で表される開鎖または環式のアルミンオキサン化合物である。
【0082】
これらのオリゴマーのアルミンオキサン化合物の製造は、一般にトリアルキルアルミニウムの溶液と水との反応により行われ、特に欧州特許出願公開第284708号明細書および米国特許第4794096号明細書に記載されている。
【0083】
一般に、得られたオリゴマーのアルミンオキサン化合物は、異なる長さの線状および環状の鎖状分子の混合物の形であり、従ってmは平均値とみなされる。アルミンオキサン化合物はほかの金属アルキル、有利にはアルキルアルミニウムとの混合物として存在してもよい。
【0084】
従って、メタロセン錯体B)および一般式VIまたはVIIのオリゴマーのアルミンオキサン化合物を、オリゴマーのアルミンオキサン化合物からのアルミニウムとメタロセン錯体からの遷移金属との原子比が10:1〜106:1、有利には10:1〜104:1となる量で使用することが有利である。
【0085】
更に、一般式VIまたはVIIのアルミンオキサン化合物の代わりに、米国特許第5391793号明細書に記載されるアリールオキシアルミンオキサン、米国特許第5371260号明細書に記載されるアミノアルミンオキサン、欧州特許出願公開第633264号明細書に記載されるアミノアルミンオキサン塩酸塩、欧州特許出願公開621279号明細書に記載されるシリルオキシアルミンオキサンまたはこれらの混合物を成分C)として使用することができる。
【0086】
有利にはメタロセン錯体(成分B)およびメタロセニウムイオンを形成する化合物(成分C)の両方を溶液の形で使用し、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素、特にキシレンおよびトルエンが特に有利である。
【0087】
必要により、使用されるメタロセン触媒系は、ほかの成分D)、一般式VIII
M1(R26)r(R27)s(R28)t VIII
(式中、
M1はアルカリ金属、アルカリ土類金属または元素周期表の第III主族の金属、すなわちアルミニウム、ガリウム、インジウムまたはタリウムであり、
R26は水素原子、C1〜C10−アルキル基、C6〜C15−アリール基、アルキルアリール基またはアリールアルキル基を表し、それぞれアルキル基中に1〜10個の炭素原子およびアリール基中に6〜20個の炭素原子を有し、
R27およびR28はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、C1〜C10−アルキル基、C6〜C15−アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基またはアルコキシ基を表し、それぞれアルキル基中に1〜10個の炭素原子およびアリール基中に6〜20個の炭素原子を有し、
rは1〜3の整数であり、
sおよびtはそれぞれ0〜2の整数であり、r+s+tはM1の原子価に相当する)で表される金属化合物を含有してもよい。
【0088】
一般式VIIIの有利な金属化合物は、M1がリチウム、マグネシウムまたはアルミニウムであり、R27およびR28がそれぞれC1〜C10−アルキル基である化合物である。
【0089】
一般式VIIIの特に有利な金属化合物は、n−ブチルリチウム、n−ブチル−n−オクチルマグネシウム、n−ブチル−n−ヘプチルマグネシウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−イソブチルアルミニウム、トリエチルアルミニウムおよびトリメチルアルミニウムである。
【0090】
成分D)を使用する場合は、触媒系において式VIIIの化合物からのM1と式IIIの化合物からの遷移金属Mとのモル比が、有利には800:1〜1:1、特に500:1〜50:1の量で存在する。
【0091】
メタロセン触媒系の成分A)および成分B)は一緒に遷移金属含有触媒固体を形成するが、触媒固体は付加的にメタロセン触媒系のほかの成分C)および成分D)を含有してもよい。一般にほかの成分C)および/またはD)を、遷移金属含有触媒固体のほかに、重合中に別々に添加する。
【0092】
C2〜C8−アルケ−1−エンの重合のための本発明の方法に、成分a),a′),b),c),d)および必要によりc′)からなる触媒系または成分A),B),C)およびD)からなる触媒系を有利に使用する。
【0093】
遷移金属含有触媒固体に含まれていない、使用される触媒系の成分d)および必要によりc′)またはC)およびD)は遷移金属含有固体成分と一緒に、同じC2〜C8−アルケ−1−エン流を用いてまたは別々に、混合物としてまたは単独で、所望の順序で、重合反応器に導入することができる。
【0094】
遷移金属含有触媒固体を添加する本発明の方法とは別に、重合は一般的な反応条件下で、40〜120℃および1〜100バールで実施する。40〜100℃の温度および10〜50バールの圧力が有利である。生じるC2〜C8−アルケ−1−エンのポリマーの分子量は、重合技術に一般に使用される調節剤、例えば水素の添加により制御および調節することができる。C2〜C8−アルケ−1−エンのポリマーは、一般に230℃および重量2.16kgで0.1〜100g/10分のメルトフローインデックスを有する。メルトフローインデックスは230℃で2.16kgの重量で10分間経過してISO1133により規格化された試験装置で押し出されるポリマーの量に相当する。特に有利なプロピレンポリマーは230℃で2.16kgの重量で10分間に0.1〜20gのメルトフローインデックスを有するポリマーである。
【0095】
本発明の方法を2つの反応器内で二段階の重合により実施する場合は、第一の反応器では17〜35バールの圧力および65〜110℃の温度が有利であり、第二の反応器では10〜25バールおよび40〜80℃の温度が有利である。2つの反応器内で分子量調節剤として水素を使用することができる。第一の反応器内の圧力は第二の反応器内の圧力より少なくとも10バール、特に7バール高くなければならない。
【0096】
平均滞留時間は一般に0.5〜5時間、有利には0.6〜4時間、特に0.7〜3時間である。多段式重合の場合は、平均滞留時間は第一の反応器内で0.5〜5時間、有利には0.7〜3時間であり、第二の反応器内で0.25〜4時間、有利には0.35〜2.5時間である。
【0097】
本発明の方法を使用して、チーグラー・ナッタ触媒またはメタロセン触媒の存在下で、遷移金属含有固体成分をかなり良好に混合して、C2〜C8−アルケ−1−エンを重合することができる。結果として、混合時間が減少する。これは、特にかなり改良された、より均一な温度分布を生じ、これによりかなりの生産性の向上が生じる。本発明の方法は、プロピレンとエチレンおよび/またはブテ−1−エンのような少ない量のコモノマーとのランダムコポリマーを製造するために特に適している。
【0098】
本発明の方法および装置は。C2〜C8−アルケ−1−エンの多くの種類のポリマー、例えばホモポリマー、コポリマーまたはこれらのポリマーの混合物を製造するために使用することができる。これらは特にフィルム、繊維および成形品を製造するために適している。
【0099】
【実施例】
例
例1
ポリプロピレンホモポリマーを製造するために、容積12.5m3および自立性らせん形リボン羽根車を有する反応器を使用した。反応器にプロピレンホモポリマー粉末約3.2tを満たし、これをらせん形リボン羽根車を用いて約40rpmの速度で作動した。
【0100】
この反応器内で30バールおよび80℃でプロピレンホモポリマーを製造した。米国特許第5288824号明細書により製造したチタン含有触媒固体を、触媒成分トリエチルアルミニウムd)およびイソブチルイソプロピルジメトキシシランc′)と一緒に触媒系として使用した。分子量を調節するために、きわめて純粋の水素を計量供給した。
【0101】
平均滞留時間2時間後、生じる微粒子の乾燥ポリマーを、未反応のモノマーと共に、周期的に短く開放する排出弁を介して準連続的に排出した。排出度数を放射性濃度測定装置を用いて調節した。
【0102】
チタン含有触媒固体を、新たに導入されるプロピレンと共に、上から反応器のガス空間に垂直に突出するパイプを介して、反応器の中央に添加し、パイプ端部から粉末の反応器床までの距離が、反応器の高さに依存して、反応器床と上側の反応器端部との距離の5〜10%であった。
【0103】
得られたプロピレンホモポリマー粉末は、2.16kgおよび230℃で13.1g/10分のメルトフローインデックスを有した(ISO1133による)。
【0104】
触媒系の生産性は、チタン含有固体成分の塩素含量に関して、生成物中の残留塩素含量の決定にもとづき決定した。これを以下の表に示す。
【0105】
反応器内の温度分布は、粉末の反応器床に垂直に突出し、それぞれに12個の等しい間隔をおいた温度測定素子が固定されている2本の棒を用いて決定した。粉末の反応器床になお完全に含浸した、最高温度および最低温度を有する測定素子間の平均温度差を、温度不均一性の尺度として評価した。この温度差を以下の表に示す。
【0106】
比較例A
例1と同様にして容積12.5m3を有する気相反応器内で、同じ触媒系を使用してプロピレンを単独重合したが、新たに添加されるプロピレンを、チタン含有触媒固体と一緒に、側面から反応器に導入し、添加を、粉末の反応器床の中央にほぼ相当する高さで実施した。
【0107】
得られたプロピレンホモポリマー粉末は、2.16kgおよび230℃で12.7g/10分のメルトフローインデックスを有した(ISO1133による)。
【0108】
触媒の生産性および温度不均一性を以下の表に示す。
【0109】
例2
プロピレン/エチレンランダムコポリマーを製造するために、容積12.5m3を有し、自立性らせん形リボン羽根車を有する反応器を使用した。反応器にプロピレン/エチレンコポリマー粉末約3.2tを満たし、これをらせん形リボン羽根車を用いて約40rpmの速度で作動した。
【0110】
米国特許第5288824号明細書により製造したチタン含有触媒固体を、触媒成分トリエチルアルミニウムd)およびイソブチルイソプロピルジメトキシシランc′)と一緒に触媒系として使用した。分子量を調節するために、きわめて純粋の水素を計量供給した。
【0111】
25バールおよび80℃で重合することにより、プロピレン/エチレンコポリマーを製造した。チタン含有触媒固体の添加を、新たに導入されるプロピレンを用いて、上から反応器のガス空間に突出するパイプを介して、反応器の中央で実施し、パイプ端部から粉末の反応器床までの距離が反応器の高さに依存して、反応器床と上側の反応器端部との距離の5〜10%であった。同時に気体のエチレンを、反応器内のプロピレンの分圧とエチレンの分圧との比が89:1で一定になるような量で反応器に通過した。
【0112】
平均滞留時間2時間後、生じる微粒子の乾燥ポリマーを、未反応のモノマーと共に、周期的に短く開放する排出弁を介して準連続的に排出した。排出度数を放射性濃度測定装置を用いて調節した。
【0113】
得られたプロピレン/エチレンコポリマー粉末は、2.16kgおよび230℃で8.4g/10分のメルトフローインデックスを有した(ISO1133による)。
【0114】
触媒系の生産性および温度不均一性は、例1と同様にして決定した。数値を以下の表に示す。
【0115】
比較例B
例2と同様にして、容積12.5m3を有する気相反応器内で、同じ触媒系を使用してプロピレンおよびエチレンを共重合したが、新たに添加されるプロピレンを比較例Aと同様にチタン含有触媒固体と一緒に導入した。。
【0116】
得られたプロピレン/エチレンコポリマー粉末は、2.16kgおよび230℃で7.6g/10分のメルトフローインデックスを有した(ISO1133による)。
【0117】
触媒系の生産性および温度不均一性を以下の表に示す。
【0118】
表に示された値から、本発明の触媒の添加の結果として、かなり良好な生産性が得られ、反応器内の温度不均一性が少ないことが示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施するために使用される装置の有利な実施態様を示す図である。
【符号の説明】
1 反応器、 2 反応床、 3 羽根車、 4 パイプ、 5 反応器ドーム、 6 循環ガスフィルタ、 7 熱交換器、 8 ポンプ
Claims (5)
- 微分散したポリマーの撹拌床内で、チ−グラ−・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系を用いて、反応器に計量供給されるC2〜C8−アルケ−1−エンによりチ−グラ−・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系の遷移金属含有触媒固体を反応器に供給することによる、C2〜C8−アルケ−1−エンの気相単独重合または共重合のための方法において、遷移金属含有触媒固体を少なくとも一部のC2〜C8−アルケ−1−エンと一緒に1個以上のパイプを介して反応器に供給し、前記パイプが垂直にまたは垂直に対して20°未満に傾斜して上からガス空間に突出し、粉末の撹拌反応器床より上で終了し、パイプの端部と撹拌反応器床表面との垂直方向の距離を上側反応器端部と撹拌反応器床との距離の15%より小さく調節し、更に半径方向で見て、供給パイプが反応器の中央でまたはパイプ端部と反応器の中央との水平方向の距離が反応器の半径の20%より小さくはずれて終了することを特徴とする、C2〜C8−アルケ−1−エンの気相単独重合または共重合のための方法。
- パイプの端部と撹拌反応器床表面との垂直方向の距離が上側反応器端部と撹拌反応器床との距離の10%より小さい請求項1記載の方法。
- パイプ端部と反応器の中央との水平方向の距離が反応器の半径の15%より小さい請求項1記載の方法。
- 粉末の反応器床が自立性らせん形リボン羽根車により作動する請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
- 微分散したポリマーの撹拌床内で、チ−グラ−・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系を用いて、反応器に計量供給されるC2〜C8−アルケ−1−エンによりチ−グラ−・ナッタ触媒系またはメタロセン触媒系の遷移金属含有触媒固体を反応器に供給することによる、C2〜C8−アルケ−1−エンの気相単独重合または共重合のための装置において、遷移金属含有触媒固体を少なくとも一部のC2〜C8−アルケ−1−エンと一緒に添加する1個以上のパイプが垂直にまたは垂直に対して20°未満に傾斜して上からガス空間に突出し、粉末の撹拌反応器床より上で終了し、パイプの端部と粉末の撹拌反応器床表面との垂直方向の距離が上側反応器端部と撹拌反応器床との距離の15%より小さく、半径方向で見て、供給パイプが反応器の中央でまたはパイプ端部と反応器の中央との水平方向の距離が反応器の半径の20%より小さくはずれて終了することを特徴とする、C2〜C8−アルケ−1−エンの気相単独重合または共重合のための装置。
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