JP3945394B2 - 折畳可能なキーボード - Google Patents

折畳可能なキーボード Download PDF

Info

Publication number
JP3945394B2
JP3945394B2 JP2002350354A JP2002350354A JP3945394B2 JP 3945394 B2 JP3945394 B2 JP 3945394B2 JP 2002350354 A JP2002350354 A JP 2002350354A JP 2002350354 A JP2002350354 A JP 2002350354A JP 3945394 B2 JP3945394 B2 JP 3945394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keyboard
keyboard unit
connector
unit
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002350354A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004185233A (ja
Inventor
勲 望月
猛行 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2002350354A priority Critical patent/JP3945394B2/ja
Priority to US10/717,486 priority patent/US20040104897A1/en
Priority to TW092133092A priority patent/TWI229356B/zh
Priority to CNU2003201237558U priority patent/CN2671105Y/zh
Priority to CNA2003101207773A priority patent/CN1512526A/zh
Publication of JP2004185233A publication Critical patent/JP2004185233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3945394B2 publication Critical patent/JP3945394B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯性に優れるとともに操作時には良好な操作性を有する折畳可能なキーボードに関し、特に、2つのキーボードユニットの折畳時には、PDA等の携帯機器に接続されるコネクタ部材を各キーボードユニットの内部に収納しておき、各キーボードユニットの折畳状態を開放する動作に連動して、コネクタ部材をキーボードの中央位置までワンタッチで移動させることが可能な折畳可能なキーボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、キーボードを2つのキーボードユニットに分割するとともに、各キーボードユニットを相互に回動可能に連結し、非使用時には各キーボードユニットを折り畳んだ状態でコンパクトにして携帯を容易にし、また、使用時には各キーボードユニットを折畳状態から開放して通常のキーボードと同等の操作性を実現した各種の折畳可能なキーボードが提案されている。
【0003】
例えば、特許第3201456号公報(特開平9−34612号公報)、及び、特許第3254658号公報(特開平9−34611号公報)には、キーボード及びエンクロージャを長手方向の中央にて2つの分割し、その分割された各キーボード及びエンクロージャを相互に回動係合する連結アームを介して折畳自在に構成した折畳式キーボードが記載されている。
【0004】
また、特開2000−56904号公報には、2つの分割キーボードの少なくとも一方を支持プレート上で摺動自在に支持するとともに、各分割キーボードをそれぞれ背プレートの両辺で支持プレートを介して回動自在に連結した折畳式のキーボードが記載されている。
【0005】
前記した各キーボードにおいては、分割された2つのキーボードユニットが相互に回動可能に連結されているので、その非使用時には各キーボードユニットを折り畳んだ状態でコンパクトにして携帯性が向上し、また、その使用時には各キーボードユニットを折畳状態から外側方向に回動して開放し、通常のキーボードと同等の操作性をもって操作することが可能となるものである。
【0006】
【特許文献1】
特許第3201456号公報(特開平9−34612号公報)(第2〜3頁、図1〜図10)
【特許文献2】
特許第3254658号公報(特開平9−34611号公報)(第2〜3頁、図1〜図11)
【特許文献3】
特開2000−56904号公報(第3〜5ページ、図1〜図12)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、PDA、携帯電話等の携帯機器の普及には著しいものがある。この種の携帯機器では、その携帯性を重視していることから小型化を指向しており、従って、各種の情報を入力するための入力部は、極めて狭い領域に配置せざるを得ない。これより、例えば、入力部に複数のキーを配置する場合、各キーは非常に小さいものとなってキー操作性が低下してしまい、また、多数のキーを配置できないことから、少ないキーにより複雑なキー操作方法で操作する必要がある。このような、各種携帯機器の操作性における事情を勘案して、前記したような各種の折畳可能なキーボードが、提案されてきている。
【0008】
しかしながら、前記した特許第3201456号公報(特開平9−34612号公報)、特許第3254658号公報(特開平9−34611号公報)及び特開2000−56904号公報に記載された各キーボードでは、いずれにおいてもPDA等の携帯機器との接続については何等考慮されてはおらず、また、PDA等の携帯機器を支持する支持構造は何等設けられていない。
【0009】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、2つのキーボードユニットの折畳時には、PDA等の携帯機器に接続されるコネクタ部材を各キーボードユニットの内部に収納しておき、各キーボードユニットの折畳状態を開放する動作に連動して、コネクタ部材をキーボードの中央位置までワンタッチで移動させることが可能な折畳可能なキーボードを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る折畳可能なキーボードは、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとの間に回動連結部を設け、キーボードの使用時には回動連結部を介して両ユニットが離間する方向に回動されて水平状態になるとともに、キーボードの非使用時には回動連結部を介して両ユニットが近接する方向に回動されて重ね合わせた状態になる折畳可能なキーボードにおいて、前記キーボードと携帯機器とを接続するコネクタ部材と、前記第1キーボードユニットに設けられた第1コネクタ収納部と、前記第2キーボードユニットに設けられ、前記第1コネクタ収納部と協働してコネクタ部材を収納する第2コネクタ収納部と、前記第1コネクタ収納部とコネクタ部材とを連結する第1支持リンクと、前記第2コネクタ収納部とコネクタ部材とを連結する第2支持リンクとを備え、前記コネクタ部材は、前記第1支持リンクと第2支持リンクの作用に基づき、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを離間する方向に回動する動作に連動して第1コネクタ収納部及び第2コネクタ収納部から回動連結部の方向に移動されるとともに、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態まで回動した時点で回動連結部に対応するキーボードの略中央位置に配置されることを特徴とする。
【0011】
請求項1に係る折畳可能なキーボードでは、第1キーボードユニットに設けられた第1コネクタ収納部とコネクタ部材とを第1支持リンクで連結するとともに、第2キーボードユニットに設けられた第2コネクタ収納部とコネクタ部材とを第2支持リンクで連結し、かかる第1支持リンク及び第2支持リンクの作用に基づき、コネクタ部材を、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを離間する方向に回動する動作に連動して第1コネクタ収納部及び第2コネクタ収納部から回動連結部の方向に移動させるとともに、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態まで回動した時点で回動連結部に対応するキーボードの略中央位置に配置するように構成したので、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態になるまで開放する動作に連動してコネクタ部材を自動的にキーボードの略中央位置に配置することができる。
【0012】
また、請求項2に係る折畳可能なキーボードは、請求項1のキーボードにおいて、前記第1コネクタ収納部又は第2コネクタ収納部に形成され、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを回動している際に第1支持リンク又は第2支持リンクを係止する係止突起を備え、前記第1支持リンク又は第2支持リンクは、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態まで回動した時点で前記係止突起に係止されることを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る折畳可能なキーボードでは、第1支持リンク又は第2支持リンクが、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態まで回動した時点で、第1コネクタ収納部又は第2コネクタ収納部に形成された係止突起に係止されるので、第1支持リンク又は第2支持リンクが係止突起に係止されるまで第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを回動させるという極めて簡単な操作を行うだけでコネクタ部材をキーボードの略中央位置に配置することができる。また、係止突起は、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを閉じる方向に回動させる際に、係止突起に係止している第1支持リンク又は第2支持リンクを押す作用を行い、この点で、係止突起は第1支持リンク又は第2支持リンクの回動方向を規制し、これによりコネクタ部材を第1コネクタ収納部と第2コネクタ収納部に確実に収納することができる。
【0014】
更に、請求項3に係る折畳可能なキーボードは、請求項1又は請求項2のキーボードにおいて、前記第1コネクタ収納部及び第2コネクタ収納部は、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを重ね合わせた状態で、相互に協働して前記コネクタ部材を収納することを特徴とする。
【0015】
請求項3に係る折畳可能なキーボードでは、第1コネクタ収納部及び第2コネクタ収納部は、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを重ね合わせた状態で、相互に協働してコネクタ部材を操作者が触れることなく収納するように構成されているので、キーボードの携帯時にコネクタ部材が外部に露出されることはなく、コネクタ部材を各キーボードユニットの内部に収納してコンパクト化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る折畳可能なキーボードについて本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るキーボードの概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1は折畳可能なキーボードにおけるコネクタ部材及び支持機構を省略して模式的に示すキーボードの一部分解斜視図、図2はキーボードに付設されるコネクタ部材及び支持機構を分解して模式的に示すキーボードの背面斜視図である。
【0017】
図1において、キーボード1は、基本的に、回動連結部2を介して相互に回動可能に連結された第1キーボードユニット3及び第2キーボードユニット4から構成されている。
【0018】
第1キーボードユニット3は、キー配列ユニット5及びキー配列ユニット5の下面に固着されたアルミ等の金属薄板からなる第1ベース板6から構成されている。キー配列ユニット5は、複数個のキースイッチ7を配列するキー配列孔8の周囲を囲むように枠状に形成されたキー配列部材9を有している。
【0019】
第2キーボードユニット4は、キー配列ユニット10及びキー配列ユニット10の下面に固着されたアルミ等の金属薄板からなる第2ベース板11から構成されている。キー配列ユニット10は、複数個のキースイッチ12を配列するキー配列孔13の周囲を囲むように枠状に形成されたキー配列部材14を有している。
【0020】
ここで、先ず、回動連結部2の構成について説明する。キー配列部材9の側端部15(図1における右側端部)における2つの隅部16には、それぞれ回動連結部2の一部を構成する軸受部17、18が形成されている。軸受部17には、軸受孔17Aが形成された2つの軸受17Bが離間して設けられている。また、軸受部18においても同様に、軸受孔18Aが形成された2つの軸受18Bが離間して設けられている。
【0021】
キー配列部材14の側端部19(図1における左側端部)における2つの隅部20には、それぞれ回動連結部2の一部を構成する軸受部21、22が形成されている。軸受部21には、軸受孔21Aが形成された1つの軸受21Bが設けられている。また、軸受部22においても同様に、軸受孔22Aが形成された1つの軸受22Bが設けられている。そして、軸受21Bは各軸受17Bの間に嵌入されるとともに、各軸受け17Bの軸受孔17Aと軸受21Bの軸受孔21Aとが一直線に配置され、また、軸受22Bは各軸受18Bの間に嵌入されるとともに、各軸受18Bの軸受孔18Aと軸受22Bの軸受孔22Aとが一直線に配置される。このように一直線に配置された各軸受孔17A、21Aに対しては支持軸23Aが挿嵌され、また、各18A、22Aに対しては、支持軸23Bが挿嵌される。これにより、2つの支持軸23A及び23Bを介してキー配列ユニット5とキー配列ユニット10とは、相互に回動可能に支持される。
【0022】
第1キーボードユニット3におけるキー配列部材9のキー配列孔8には、左手で操作される所定数のキースイッチ7が配列されている。ここに、左手で操作されるキースイッチ7の数は、国際的規格(ISO2126及びISO2530)に基づいて定められている。また、第2キーボードユニット4におけるキー配列部材14のキー配列孔13には、右手で操作される所定数のキースイッチ12が配設されている。ここに、右手で操作されるキースイッチ10の数は、国際規格(ISO2126及びISO2530)に基づいて定められており、前記キー配列部材のキー配列孔8に配列された左手で操作されるキースイッチ7の数よりも多くされている。
尚、キースイッチ7、12は、図示しない一対のリンク部材を介してキートップKの水平状態を保持しつつ上下動を案内する構造を有している。かかるキースイッチ7、12の構成については公知であるので、ここではその説明を省略する。
【0023】
続いて、第1キーボードユニット3におけるキー配列部材9の詳細な構成について説明する。キー配列部材9は、キー配列孔8を囲むように略枠状に一体形成されており、第1枠部30(図1中上側の枠部)、第2側枠部31(図1中左側の枠部)、第3枠部32(図1中下側の枠部)、及び第4枠部33(図1中右側の枠部)を有している。
【0024】
第1枠部30は中空状に形成されており、かかる第1枠部30内には、第1キーボードユニット3に設けられた各キースイッチ7を、後述するコネクタ部材60に接続するための信号線(図示せず)が挿通されている。また、第1枠部30には、軸受部18に隣接して、コネクタ部材60を収納するコネクタ収納部34が凹状に形成されている。かかるコネクタ収納部34において、相互に対向する内側壁34A(図1、図2には一方のみを示す)には、ネジ孔35が形成されている。かかるネジ孔35については、コネクタ部材支持構造の説明にて後述する。
尚、コネクタ収納部34は、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを相互に折り畳んだ際に、第2キーボードユニット4におけるキー配列部材14に形成されるコネクタ収納部(後述する)と協働して、コネクタ部材60をキーボード1内に収納するものである。
【0025】
また、コネクタ収納部34に隣接して、第1枠部30の側縁には、一対の支持部材80、80を収納する収納凹部36が形成されている。かかる収納凹部36は、第1ベース板6の後縁に立設された背壁37と共に支持部材収納部を構成する。このように構成される支持部材収納部は、第2キーボードユニット4のキー配列部材14にて同様に構成される支持部材収納部と協働して、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを相互に折り畳むことに連動して折り畳まれる一対の支持部材80、80をその折畳状態で収納するものである。
【0026】
第2枠部31の上面において、その中央位置には、リリースボタン38が形成され、また、リリースボタン38の両側には、2つの係止孔39が形成されている。ここに、第1キーボードユニット3及び第2キーボードユニット4を相互に折り畳んだ状態で保持する際に、リリースボタン38は、第2キーボードユニット4におけるキー配列部材14に形成される凹部(後述する)に収納され、また、各係止爪39は、キー配列部材14に形成される各係止孔(後述する)に嵌合される。これにより、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4は、その折畳状態で不用意に開放されることはない。
【0027】
第4枠部材33において、側端部15の上方位置には、円弧状のギア歯部40が一体に形成されている。かかるギア歯部40は、第2キーボードユニット4におけるキー配列部材14に形成されるギア歯部(後述する)に噛合されている。
【0028】
次に、第2キーボードユニット4におけるキー配列部材14の詳細な構成について説明する。キー配列部材14は、キー配列孔13を囲むように略枠状に一体形成されており、第1枠部41(図1中上側の枠部)、第2側枠部42(図1中右側の枠部)、第3枠部43(図1中下側の枠部)、及び第4枠部44(図1中左側の枠部)を有している。
【0029】
第1枠部41は中空状に形成されており、かかる第1枠部41内には、第2キーボードユニット4に設けられた各キースイッチ12を、後述するコネクタ部材60に接続するための信号線(図示せず)が挿通されている。また、第1枠部41には、軸受部20に隣接して、コネクタ部材60を収納するコネクタ収納部45が凹状に形成されている。かかるコネクタ収納部45において、相互に対向する内側壁45A(図1、図2には一方のみを示す)には、ネジ孔46が形成されている。かかるネジ孔46については、コネクタ部材支持構造の説明にて後述する。また、各内側壁45Aには、ネジ孔46に隣接して係止突起47が形成されている。かかる係止突起47の作用についても、コネクタ部材支持構造の説明にて後述する。
尚、コネクタ収納部45は、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを相互に折り畳んだ際に、第1キーボードユニット3におけるキー配列部材9に形成されたコネクタ収納部34と協働して、コネクタ部材60をキーボード1内に収納するものである。
【0030】
また、コネクタ収納部45に隣接して、第1枠部30の側縁には、一対の支持部材80、80を収納する収納凹部48が形成されている。かかる収納凹部48は、第2ベース板11の後縁に立設された背壁49と共に支持部材収納部を構成する。このように構成される支持部材収納部は、第1キーボードユニット3のキー配列部材9にて同様に構成される支持部材収納部と協働して、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを相互に折り畳むことに連動して折り畳まれる一対の支持部材80、80をその折畳状態で収納するものである。
【0031】
第2枠部42の上面において、その中央位置には、凹部50が形成され、また、凹部50の両側には、2つの係止孔51が形成されている。ここに、第1キーボードユニット3及び第2キーボードユニット4を相互に折り畳んだ状態で保持する際に、前記したように、リリースボタン38は、凹部50に収納され、また、各係止爪39は、各係止孔51に嵌合されることから、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4は、その折畳状態で不用意に開放されることはない。
【0032】
第4枠部材44において、側端部19の上方位置には、円弧状のギア歯部52が一体に形成されている。かかるギア歯部52は、第1キーボードユニット3におけるキー配列部材9に形成されたギア歯部40に噛合されている。
【0033】
ここで、キー配列部材9の第4枠部33に形成されたギア歯部40とキー配列部材14の第4枠部44に形成されたギア歯部52の詳細な構成について図13に基づき説明する。図13はギア歯部40とギア歯部52とを拡大して示す説明図であり、図13(A)は説明の便宜のためギア歯部40とギア歯部52とを離間させて示す説明図、図13(B)はギア歯部40とギア歯部52とが噛合している状態を示す説明図、図13(C)は第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを相互に折り畳んだ状態におけるギア歯部40とギア歯部52との噛合状態を示す説明図である。
【0034】
図13(A)において、キー配列部材9の第4枠部33におけるギア歯部40は、円弧状に形成された複数個のギア歯40Aから構成されており、各ギア歯40Aは、第4枠部33の上面33Aよりも下側に存在するギア部40Bと、ギア部40Bに連続して形成され上面33Aよりも上方に突出するギア部40Cとからなる。また、キー配列部材14の第4枠部44におけるギア歯部52は、円弧面状に形成された複数個のギア歯52Aから構成されており、各ギア歯52Aは、第4枠部44の上面44Aよりも下側に存在するギア部52Bと、ギア部52Bに連続して形成され上面44Aよりも上方に突出するギア部52Cとからなる。
【0035】
そして、ギア歯部40とギア歯部52とが噛合された状態においては、図13(B)に示すように、ギア歯40Aのギア部40C及びギア歯52Aのギア部52Cは、第4枠部材33の上面33A及び第4枠部44の上面44Aより上方においても噛合している。
【0036】
かかる噛合関係に基づき、ギア歯部40の各ギア歯40Aとギア歯部52の各ギア歯52Aとの間における噛合状態は、図13(A)、(C)に示すように、第1キーボードユニット3及び第2キーボードユニット4を折り畳んだ状態から水平にしたキーボード1の使用状態に至る一連の如何なる状態においても、解除されることはない。
【0037】
続いて、コネクタ部材60の支持構造及びPDA等の携帯機器を支持する支持部材80、80の支持構造について図1及び図2に基づき説明する。
先ず、コネクタ部材60の支持構造について説明する。図2において、コネクタ部材60の一端部(図2中右端部)における前後両側には、ネジ孔61(前側のネジ孔のみを示す)が形成されており、各ネジ孔61には、支持リンク62の上端に形成された挿通孔63を介してネジ64が止められている。また、第1キーボードユニット3におけるキー配列部材9の第1枠部30に形成されたコネクタ収納部34の各内側壁34Aに設けられたネジ孔35には、各支持リンク62の下端に形成された挿通孔65を介してネジ66が止められている。
【0038】
また、コネクタ部材60の他端部(図2中左端部)における前後両側には、ネジ孔67(前側のネジ孔のみを示す)が形成されており、各ネジ孔67には、支持リンク68(支持リンク62よりも若干短く形成されている)の上端に形成された挿通孔69を介してネジ70が止められている。また、第2キーボードユニット4におけるキー配列部材14の第1枠部41に形成されたコネクタ収納部45の各内側壁45Aに設けられたネジ孔46には、各支持リンク68の下端に形成された挿通孔71を介してネジ72が止められている。
【0039】
前記した支持構造により、コネクタ部材60は、各支持リンク62、68の回動支持作用に基づき、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4をその折畳状態から開放して水平状態にする場合、及び、その逆の場合に、第1キーボードユニット3側のコネクタ収納部34と第2キーボードユニット4側のコネクタ収納部45との間で移動することができる。
尚、コネクタ収納部34側で回動可能に支持された支持リンク62の長さを、コネクタ収納部45側で回動可能に支持された支持リンク68よりも長く形成し、これに伴い回動連結部2とコネクタ収納部34におけるネジ孔35との間の距離及び回動連結部2とコネクタ収納部45におけるネジ孔46との間の距離を異ならせている。これは、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを折り畳んだ状態で各支持リンク62と各支持リンク68とが重ならないようにするためである。
【0040】
ここに、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを折り畳んだ状態において、コネクタ部材60は、そのコネクタ部を上側にした状態で第1キーボードユニット3側のコネクタ収納部34に収納されている。折畳状態から第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを開放していくと、コネクタ部材60は、各支持リンク62、68の回動支持作用に基づき第1キーボードユニット3のコネクタ収納部34側から第2キーボードユニット4のコネクタ収納部45側へ移動していく。そして、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とが水平状態に回動された時点で各支持リンク68の側縁がコネクタ収納部45の各係止突起47に係止される。このように各支持リンク68の側縁がコネクタ収納部45の各係止突起47に係止された状態においては、コネクタ部材60の中央部が回動連結部2に略対応されるとともに、コネクタ部材60はかかる位置で安定的に保持される。
【0041】
次に、第1キーボードユニット3の背部と第2キーボードユニット4の背部とに渡って設けられ、PDA等の携帯機器を支持する支持部材80、80の支持構造について説明する。
第1キーボードユニット3において、コネクタ収納部34の背部には支持壁81が形成されており、かかる支持壁81は、キーボード1の使用時に第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4を水平状態にした際におけるキー操作面(水平面)に対して、下方に向かって45度傾斜された傾斜面81A(図5参照)に形成されている。また、支持壁81には、ネジ孔82が形成されている。
【0042】
また、第2キーボードユニット4において、コネクタ収納部45の背部には、支持壁83が形成されており、かかる支持壁83は、前記支持壁81の場合と同様、キーボード1の使用時に第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4を水平状態にした際におけるキー操作面(水平面)に対して、下方に向かって45度傾斜された傾斜面83A(図5参照)に形成されている。また、支持壁83には、ネジ孔84が形成されている。
【0043】
ここに、各支持部材80は、平板部80Aと平板部80Aから折曲形成された突条部80Bが金属板から一体に形成されてなる。尚、突条部80Bは、支持部材80の剛性を大きくするために形成されている。
一方の支持部材80(図2中右側の支持部材)における平板部80Aの下端には、挿通孔85が形成されており、かかる挿通孔85にはネジ86が挿通されるとともにネジ孔82に止められている。同様に、他方の支持部材80(図2中左側り支持部材)における平板部80A下端には、挿通孔87が形成されており、かかる挿通孔87にはネジ88が挿通されるとともにネジ孔84に止められている。
【0044】
また、前記一方の支持部材80における平板部80Aの上端には、挿通孔89が形成されており、かかる挿通孔89には止めピン90が挿通されるとともに、回動軸91を有する蝶番92の一側92A(図2中右側)に固着されている。同様に、前記他方の支持部材80における平板部80Aの上端には、挿通孔93が形成されており、かかる挿通孔93には止めピン94が挿通されるとともに、蝶番92の他側92B(図2中左側)に固着されている。
これにより、両支持部材80の下端は、それぞれ支持壁81の傾斜面81A、支持壁83の傾斜面83Aに回動可能に支持され、また、両支持部材80の上端は、それぞれ蝶番92の両側で回動可能に支持されることとなる。尚、各支持部材80の上端が回動可能に支持される蝶番92の両側は、回動軸91の回りに回動可能であることは勿論である。
【0045】
続いて、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4の開閉動作に基づき、前記のように構成されたコネクタ部材60の支持構造及びPDA等の携帯機器を支持する支持部材80、80の支持構造において行われる動作について、図3乃至図11を参照しつつ説明する。
ここに、図3は第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを折り畳んだ状態におけるキーボードの斜視図、図4は図3に対応するキーボードの側面図、図5は図3に対応して示すキーボードの一部拡大模式断面図、図6は第1キーボードユニットに対して第2キーボートユニットを若干開放した状態を示すキーボードの斜視図、図7は図6に対応するキーボードの側面図、図8は図6に示す状態から更に第2キーボードユニットを開放した状態を示すキーボードの斜視図、図9は図8に対応するキーボードの側面図、図10は第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを完全に開放して水平状態にした状態を示すキーボードの斜視図、図11は図10に対応するキーボードの側面図である。
【0046】
先ず、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを相互に重ね合わせて折り畳んだ状態においては、キー配列部材9の第2枠部31に形成された2つの係止爪39がキー配列部材14の第2枠部42に形成された係止孔51に嵌合されるとともに、各係止爪39の間に形成されたリリースボタン38が各係止孔51の間に形成された凹部50に収納されている。これにより、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とは、図3、図4に示すように、相互に折り畳まれた状態で安定的に保持されている。
【0047】
ここで、前記のように第1キーボートユニット3と第2キーボードユニット4とが折り畳まれた状態において、コネクタ部材60がコネクタ収納部34、45に収納されている状態、並びに、各支持部材80が、収納凹部36と第1ベース板6の背壁37とで構成される支持部材収納部、及び、収納凹部48と第2ベース板11の背壁49とで構成される支持部材収納部に収納されている状態について、図5に基づき説明する。
【0048】
図5において、コネクタ部材60は、コネクタ60A及びコネクタ60Aを支持する断面視でH状のコネクタ支持部材60Bを有する。かかるコネクタ部材60は、第1キーボードユニット3のキー配列部材9における第1枠部30に形成されたコネクタ収納部34に略収納されており、コネクタ収納部34から上方へ突出するコネクタ60Aの一部が、第2キーボードユニット4のキー配列部材14における第1枠部41に形成されたコネクタ収納部45側に収納されている。尚、コネクタ支持部材60Bの下面には、図5に示すように、キーボード1全体の制御を行うコントローラC(IC)が取り付けられている。このように、コントローラCをコネクタ支持部材60Bの下面に取り付けることにより、コネクタ60Aの主要部と共にコントローラCをコネクタ収納部34内に収納することができ、コントローラCをキーボード1の外部に付設する場合に比して、キーボード1をコンパクトに且つ見栄え良く構成することができる。
【0049】
また、第1キーボードユニット3側で第1枠部30の背部に形成された支持壁81には、一方の支持部材80がネジ86を介して回動可能に支持されており、また、第2キーボードユニット4側で第1枠部41の背部に形成された支持壁83には、他方の支持部材80がネジ88を介して回動可能に支持されている。かかる状態で各支持部材80は相互に折り畳まれており、このように折り畳まれた各支持部部材80は、第1及び第2キーボードユニット3、4の支持部材収納部に収納されている。
【0050】
ここに、キー配列部材9の第1枠部30の上面と支持壁81の傾斜面81Aとのなす角度αは45度に形成されている。同様に、キー配列部材14の第1枠部材41の下面と支持壁83の傾斜面83Aとのなす角度αは45度に形成されている。従って、傾斜面81Aと傾斜面83Aとのなす角度は、図5に示すように、90度となることから、一方の支持部材80の平板部80Aと他方の支持部材80の平板部80Aとのなす角度も90度となる。
尚、図5において、キー配列部材9の内側には各キースイッチ7を支持するための金属製キー支持板95が配設されており、また、キー配列部材14の内側には各キースイッチ12を支持するための金属製キー支持板96が配設されている。
【0051】
そして、第1キーボードユニット3から離間するように、回動連結部2の回りに第2キーボードユニット4を徐々に回動させていくと、図6及び図7に示すように、コネクタ部材60は、第2キーボードユニット4の回動に連動して、各支持リンク62、68のリンク作用に基づき傾斜しながら上方へ移動されていく。また、各支持部材80は、第2キーボードユニット4の回動に連動して、その折り畳まれた状態から徐々に開きながら回動されていく。
このとき、一方の支持部材80の下端が支持壁81の傾斜面81Aに回動可能に支持され、且つ、他方の幅部材80の下端が支持壁83の傾斜面83Aに回動可能に支持されており、また、一方の支持部材80の他端が蝶番92の回動軸91の一側92Aにて回動可能に支持され、且つ、他方の支持部材80の他端が蝶番92の回動軸91の他側92Bにて回動可能に支持されているので、一方の支持部材80は傾斜面81Aを含む平面内で回動されるとともに他方の支持部材80は傾斜面83Aを含む平面内で回動され、同時に、各支持部材80の他端相互は、蝶番92の作用に基づき回同軸91の回りに回動され、各支持部材80の平板部80A間に形成されている角度(90度)は、除々に大きくなっていく。
【0052】
更に、第2キーボードユニット4を回動させていくと、図8及び図9に示すように、コネクタ部材60は、更に上方へ移動していき、また、各支持部材80も更に開きながら回動されていく。このときにおいても前記と同様、一方の支持部材80は傾斜面81Aを含む平面内で更に回動されるとともに他方の支持部材80は傾斜面83Aを含む平面内で更に回動され、同時に、各支持部材80の他端相互は、蝶番92の作用に基づき回動軸91の回りに更に回動され、各支持部材80の平板部80A間に形成されている角度は更に大きくなって各平板部80Aは同一面に近づいていく。
【0053】
そして、第1キーボードユニット3と第2キーボード4ユニットとが完全に開放されて水平状態になった時点においては、図10及び図11に示すように、各支持リンク68の側縁がコネクタ収納部45の内側壁45Aに形成された係止突起47に当接係止される。この状態でコネクタ部材60の中央部が回動連結部2に略対応し、これよりコネクタ部材60はキーボード1の略中央位置に配置されることとなる。
【0054】
また、第1キーボードユニット3側における支持壁81の傾斜面81Aと第2キーボードユニット4側における支持壁83の傾斜面83Aとは、共に、キー操作面(水平面)に対して下方に向かって45度傾斜した1つの傾斜面内で面一となり、従って、各支持部材80は、図10及び図11に示すように、キーボードの操作面に対して45度傾斜した状態で起立される。同時に、各支持部材80の他端相互は、蝶番92の作用に基づき回動軸91の回りに更に回動され、各支持部材80の平板部80A間に形成されている角度は更に大きくなって180度となり、これより各平板部80Aは同一面(各傾斜面81A、83Aを含む傾斜面と同一面)となる。
【0055】
前記したように、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを重ね合わせて折り畳んだ状態で、一方の支持部材80の平板部80Aと他方の支持部材の平板部80Aとが、所定の角度(90度)をなして同一平面でない場合においても、第1キーボードユニット3及び第2キーボードユニット4を水平状態に開放した際に、各支持部材80の他端相互を蝶番92の回動軸91の回りに回動させることにより各支持部材80における平板部80Aを同一平面とすることができる。これにより、各平板部80Aから折曲形成された各突条80Bの端面も同一面となる。
【0056】
前記のように第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを完全に開放して水平状態にした後、キーボード1を介してPDAにデータ入力等を行う場合には、図12に示すように、先ず、PDA100の接続端子をコネクタ部材60におけるコネクタ60Aの接続端子に接続する。この後、PDA100を各支持部材80に支持する。これにより、キーボード1に付設されたキースイッチ7、12を操作することによりPDA100に対してデータ入力等を行うことができる。
【0057】
以上詳細に説明した通り本実施携帯に係る折畳可能なキーボード1では、コネクタ部材60の一端部の両側とコネクタ収納部34の各内側壁34Aとを2つの支持リンク62で回動可能に連結するとともに、コネクタ部材60の他端部の両側とコネクタ収納部45の各内側壁45Aとを2つの支持リンク68で回動可能に連結し、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを折り畳んだ状態ではコネクタ部材60を各コネクタ収納部34、45に収納しておき、第1キーボードユニット3と第2キーボード4ユニットとが完全に開放されて水平状態になった時点で各支持リンク68の側縁をコネクタ収納部45の内側壁45Aに形成された係止突起47に当接係止させてコネクタ部材60の中央部をキーボード1の略中央位置に配置するように構成したので、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを水平状態になるまで開放する動作に連動してコネクタ部材60を自動的にキーボード1の略中央位置に配置することができる。
特に、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを水平状態まで回動した時点で、各支持リンク68が、第2キーボードユニット4のコネクタ収納部45に形成された係止突起47に係止されるので、各支持リンク68が係止突起47に係止されるまで第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを回動させるという極めて簡単な操作を行うだけでコネクタ部材60をキーボード1の略中央位置に配置することができる。
また、係止突起47は、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを閉じる方向に回動させる際に、係止突起47に係止している支持リンク68を押す作用を行い、この点で、係止突起47は支持リンク68の回動方向を規制し、これによりコネクタ部材60を各コネクタ収納部34、45に確実に収納することができる。
【0058】
また、コネクタ部材60がキーボード1の略中央位置に配置された状態でコネクタ60Aの接続端子は、上方に露出されており、従って、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを開放するという極めて簡単な動作によりワンタッチでPDA100の接続端子をコネクタ60Aの接続端子に接続して使用できる状態にすることができる。
【0059】
更に、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを折り畳んだ状態においてコネクタ部材60は、第1キーボードユニット3側のコネクタ収納部34と第2キーボードユニット4側のコネクタ収納部45の内部に収納されるように構成されているので、キーボード1の携帯時にコネクタ部材60が外部に露出されることはなく、これによりキーボード1の全体を見栄え良くコンパクトにすることができる。
【0060】
また、2つの支持部材80の内、一方の支持部材80の下端を第1キーボードユニット3にて傾斜面81Aを有する支持壁81に回動可能に支持するとともに、上端を蝶番92における回動軸91の一側92Aに回動可能に支持し、また、他方の支持部材80の下端を第2キーボードユニット4にて傾斜面83Aを有する支持壁83に回動可能に支持するとともに、上端を蝶番92における回動軸91の他側92Bに回動可能に支持し、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4を折り畳んだ状態においては、各支持部材80を第1及び第2キーボードユニット3、4の支持部材収納部に収納しておき、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とが完全に開放されて水平状態になった時点において各支持部材80がキーボード1の操作面に対して45度傾斜した状態で起立されると同時に、各支持部材80の平板部80Aが蝶番92の作用に基づき相互に同一面となるように構成したので、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを水平状態になるまで開放する動作に連動して、キーボード1に接続されるPDA100におけるディスプレイを見易い角度となるように傾斜した状態で安定して支持することができるものである。
【0061】
また、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを水平状態にした時点で、各支持部材80はキーボード1の略中央位置にてキーボード1の操作面に対して45度傾斜した状態で起立されるので、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを開放するという極めて簡単な動作によりワンタッチで各支持部材80をPDA100の適正支持位置に配置することができる。
【0062】
更に、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを折り畳んだ状態において、相互に折り畳まれた各支持部材80は、第1及び第2キーボードユニット3、4の支持部材収納部に収納されるように構成されているてので、キーボード1の携帯時に各支持部材80が外部に露出されることはなく、これによりキーボード1の全体を見栄え良くコンパクトにすることができる。
【0063】
本発明は前記実施形態に限定されるのではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能であることは勿論である。
例えば、前記実施形態においては、各支持部材80の上端をそれぞれ蝶番92の回動軸91の両側で回動可能に支持するように構成しているが、かかる蝶番92を使用することなく各支持部材80の上端を相互に直接回動可能に支持するように構成してもよい。また、蝶番92に代えて、平板状の連結板を使用し、この連結板の両側で各支持部材80の上端を回動可能に支持するように構成してもよい。尚、これらの場合には、前記した蝶番92の作用は存在していないので、各支持部材80の下端部を回動可能に支持する第1及び第2キーボードユニット3、4側の支持壁は、キー操作面に対して垂直に形成する必要がある。
【0064】
また、前記実施形態では、各支持部材80の下端部を支持する支持壁81、83の傾斜面81A、83Aは、キー操作面に対して45度の角度をなすように構成したが、これに限定されるものではなく、各支持部材80に支持されるPDA100のディスプレイを見るのに最適な任意の角度に形成することができる。
【0065】
更に、前記実施形態では、第2キーボードユニット4のコネクタ収納部45に係止突起47を形成するように構成したが、これに限定されることはなく、第1キーボードユニット3のコネクタ収納部34に係止突起47を形成するように構成してもよい。この場合には、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを折り畳んだ状態で、接続端子を上方に向けてコネクタ部材60を第2キーボードのコネクタ収納部45に収納しておき、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを回動するに従ってコネクタ部材60がコネクタ収納部34側へ移動するように構成される。
【0066】
【発明の効果】
以上説明した通り 請求項1に係る折畳可能なキーボードでは、第1キーボードユニットに設けられた第1コネクタ収納部とコネクタ部材とを第1支持リンクで連結するとともに、第2キーボードユニットに設けられた第2コネクタ収納部とコネクタ部材とを第2支持リンクで連結し、かかる第1支持リンク及び第2支持リンクの作用に基づき、コネクタ部材を、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを離間する方向に回動する動作に連動して第1コネクタ収納部及び第2コネクタ収納部から回動連結部の方向に移動させるとともに、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態まで回動した時点で回動連結部に対応するキーボードの略中央位置に配置するように構成したので、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態になるまで開放する動作に連動してコネクタ部材を自動的にキーボードの略中央位置に配置することができる。
【0067】
また、請求項2に係る折畳可能なキーボードでは、第1支持リンク又は第2支持リンクが、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態まで回動した時点で、第1コネクタ収納部又は第2コネクタ収納部に形成された係止突起に係止されるので、第1支持リンク又は第2支持リンクが係止突起に係止されるまで第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを回動させるという極めて簡単な操作を行うだけでコネクタ部材をキーボードの略中央位置に配置することができる。
【0068】
更に、請求項3に係る折畳可能なキーボードでは、第1コネクタ収納部及び第2コネクタ収納部は、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを重ね合わせた状態で、相互に協働してコネクタ部材を収納するように構成されているので、キーボードの携帯時にコネクタ部材が外部に露出されることはなく、コネクタ部材を各キーボードユニットの内部に収納してコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折畳可能なキーボードにおけるコネクタ部材及び支持機構を省略して模式的に示すキーボードの一部分解斜視図である。
【図2】キーボードに付設されるコネクタ部材及び支持機構を分解して模式的に示すキーボードの背面斜視図である。
【図3】第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを折り畳んだ状態におけるキーボードの斜視図である。
【図4】図3に対応するキーボードの側面図である。
【図5】図3に対応して示すキーボードの一部拡大模式断面図である。
【図6】第1キーボードユニットに対して第2キーボートユニットを若干開放した状態を示すキーボードの斜視図である。
【図7】図6に対応するキーボードの側面図である。
【図8】図6に示す状態から更に第2キーボードユニットを開放した状態を示すキーボードの斜視図である。
【図9】図8に対応するキーボードの側面図である。
【図10】第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを完全に開放して水平状態にした状態を示すキーボードの斜視図である。
【図11】図10に対応するキーボードの側面図である。
【図12】キーボードに接続したPDAを支持部材により支持した状態を示す背面斜視図である。
【図13】ギア歯部を拡大して示す説明図であり、図13(A)は説明の便宜のためギア歯部とギア歯部とを離間させて示す説明図、図13(B)はギア歯部とギア歯部とが噛合している状態を示す説明図、図13(C)は第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを相互に折り畳んだ状態におけるギア歯部とギア歯部との噛合状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 キーボード
2 回動連結部
3 第1キーボードユニット
4 第2キーボードユニット
5 キー配列ユニット
6 第1ベース板
7 キースイッチ
8 キー配列孔
9 キー配列部材
10 キー配列ユニット
11 第2ベース板
12 キースイッチ
13 キー配列孔
14 キー配列部材
17 軸受部
18 軸受部
21 軸受部
22 軸受部
23A 支持軸
23B 支持軸
34 コネクタ収納部
35 ネジ孔
36 収納凹部
37 背壁
45 コネクタ収納部
46 ネジ孔
47 係止突起
48 収納凹部
49 背壁
60 コネクタ部材
62 支持リンク
68 支持リンク
80 支持部材
81 支持壁
81A 傾斜面
83 支持壁
83A 傾斜面
91 回動軸
92 蝶番
100 PDA

Claims (3)

  1. 第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとの間に回動連結部を設け、キーボードの使用時には回動連結部を介して両ユニットが離間する方向に回動されて水平状態になるとともに、キーボードの非使用時には回動連結部を介して両ユニットが近接する方向に回動されて重ね合わせた状態になる折畳可能なキーボードにおいて、
    前記キーボードと携帯機器とを接続するコネクタ部材と、
    前記第1キーボードユニットに設けられた第1コネクタ収納部と、
    前記第2キーボードユニットに設けられ、前記第1コネクタ収納部と協働してコネクタ部材を収納する第2コネクタ収納部と、
    前記第1コネクタ収納部とコネクタ部材とを連結する第1支持リンクと、
    前記第2コネクタ収納部とコネクタ部材とを連結する第2支持リンクとを備え、
    前記コネクタ部材は、前記第1支持リンクと第2支持リンクの作用に基づき、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを離間する方向に回動する動作に連動して第1コネクタ収納部及び第2コネクタ収納部から回動連結部の方向に移動されるとともに、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態まで回動した時点で回動連結部に対応するキーボードの略中央位置に配置されることを特徴とする折畳可能なキーボード。
  2. 前記第1コネクタ収納部又は第2コネクタ収納部に形成され、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを回動している際に第1支持リンク又は第2支持リンクを係止する係止突起を備え、
    前記第1支持リンク又は第2支持リンクは、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとを水平状態まで回動した時点で前記係止突起に係止されることを特徴とする請求項1に記載の折畳可能なキーボード、
  3. 前記第1コネクタ収納部及び第2コネクタ収納部は、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットを重ね合わせた状態で、相互に協働して前記コネクタ部材を収納することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折畳可能なキーボード。
JP2002350354A 2002-12-02 2002-12-02 折畳可能なキーボード Expired - Fee Related JP3945394B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002350354A JP3945394B2 (ja) 2002-12-02 2002-12-02 折畳可能なキーボード
US10/717,486 US20040104897A1 (en) 2002-12-02 2003-11-21 Foldable keyboard
TW092133092A TWI229356B (en) 2002-12-02 2003-11-25 Foldable keyboard
CNU2003201237558U CN2671105Y (zh) 2002-12-02 2003-12-02 可折叠键盘
CNA2003101207773A CN1512526A (zh) 2002-12-02 2003-12-02 可折叠键盘

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002350354A JP3945394B2 (ja) 2002-12-02 2002-12-02 折畳可能なキーボード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004185233A JP2004185233A (ja) 2004-07-02
JP3945394B2 true JP3945394B2 (ja) 2007-07-18

Family

ID=32752604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002350354A Expired - Fee Related JP3945394B2 (ja) 2002-12-02 2002-12-02 折畳可能なキーボード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3945394B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004185233A (ja) 2004-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4518536B2 (ja) パソコン兼用携帯電話機。
KR101442665B1 (ko) 휴대형 전자기기
JP2006331287A (ja) 電子機器
JP2016164426A (ja) ヒンジ装置及び携帯用情報機器
TWI229356B (en) Foldable keyboard
JP2004118803A (ja) 折畳可能なディスプレイ及びキーボードを備えた入力装置並びにその入力装置を備えたパーソナルコンピュータ
JP3945394B2 (ja) 折畳可能なキーボード
JP3952942B2 (ja) 折畳可能なキーボード
JPH06230852A (ja) 情報処理装置
JPH0713658A (ja) 携帯型電子機器
JP2010086127A (ja) 携帯型電子機器
JP5677402B2 (ja) 電子機器
JP3405394B2 (ja) 情報処理装置
JP5199210B2 (ja) 携帯型電子機器
WO2006109531A1 (ja) 連結機構及び携帯端末
JP5316804B2 (ja) 折畳み式携帯機器
JP2006235958A (ja) キーボード装置
JP2004112056A (ja) 携帯通信端末装置
JP2003248529A (ja) 情報処理装置
JPH08263171A (ja) 情報処理装置
JP3119804U (ja) キーボード装置
JPH07152458A (ja) データ処理装置
JP2004021395A (ja) 折畳可能なキーボード
JP2001318736A (ja) 電子機器
JP2011145774A (ja) 携帯型電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees