JP3945270B2 - 発呼サーバー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットを介したサーバークライアントシステムにおけるサーバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの急速な普及に伴い、サーバークライアント型のシステムが広まっている。特に、商用システムでは、WWW(World Wide Web)を中核とした、ASP(Application Service Provider)システムが普及している。このシステムの従来例を図7に示す。
【0003】
101は家庭内やオフィス内にある端末である。通常は、パソコンや携帯電話などの端末が多いが、サービスに特化された専用の端末もある。102はWebサーバーやCGIなどのプログラムからなるアプリケーションサーバー。103はユーザ情報などサービスに関わるすべての情報を格納するデータベースである。図に示すように、アプリケーションサーバー102とデータベース103は情報センター内に設置されている。
【0004】
従来では、宅内に設置された端末101は、公衆電話回線を利用してプロバイダへ接続し、さらにインターネットを介して情報センター内のアプリケーションサーバー102に接続する。アプリケーションサーバー102では、データベース103とデータのやり取りを行いながら情報処理を行い、ユーザが希望する情報通信サービスを行う。
【0005】
なお、この図ではファイヤウォールやルータなどのネットワーク機器を省略して記載している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のシステムでは、以下のような課題があった。
【0007】
(1)端末と情報センター内のサーバーがインターネットを介して通信を行うためには、まず端末側からプロバイダへ発呼する必要があり、サーバー側からデータ送信を開始することができない。
【0008】
つまり、サーバー側がイニシアチブを取って、情報をタイムリーに宅内端末に送信することができなかった。
【0009】
(2)端末のインターネットへの接続には、さまざまな種類の通信媒体が利用されている。例えば、アナログ電話、ISDN回線、携帯電話などの無線通信など。接続の手順や通信方法はこれらの回線種別に異なるため、サーバーから端末への発呼はすべてのケースを考慮しなければならず、実現が難しかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、情報センター内に発呼サーバー装置を設ける。発呼サーバー装置は、端末に対して情報通信サービスを行う少なくともひとつ以上のアプリケーションサーバーからの発呼命令を受信し、ユーザID・端末ID情報を抽出する命令解釈部と、少なくとも一種類以上の通信回線と接続してデータの送受信を行う通信部と、前記ユーザに関連する情報を記憶するユーザ情報データベースと、前記端末に関する情報を記憶する端末情報データベースと、端末種別および回線種別毎に発呼手順や発呼方式を記憶する発呼方式データベースと、前記命令解釈部で得られた前記ユーザIDと前記端末ID情報とから、前記ユーザ情報データベース、前記端末情報データベース、前記発呼方式データベースを検索し、得られた通信相手先情報・回線種別・通信手順情報にしたがって前記通信部を制御し、前記端末へ向けて発呼する発呼制御部とを備える。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1にかかる発呼サーバー装置は、端末に対して情報通信サービスを行う少なくともひとつ以上のアプリケーションサーバーからの発呼命令を受信し、ユーザID・端末ID情報を抽出する命令解釈部と、少なくとも一種類以上の通信回線と接続してデータの送受信を行う通信部と、前記ユーザに関連する情報を記憶するユーザ情報データベースと、前記端末に関する情報を記憶する端末情報データベースと、端末種別および回線種別毎に発呼手順や発呼方式を記憶する発呼方式データベースと、前記命令解釈部で得られた前記ユーザIDと前記端末ID情報とから、前記ユーザ情報データベース、前記端末情報データベース、前記発呼方式データベースを検索し、得られた通信相手先情報・回線種別・通信手順情報にしたがって前記通信部を制御し、前記端末へ向けて発呼する発呼制御部とを備える。
【0016】
この構成では、ユーザがどの回線を利用しているか、端末にどの通信手順を用いるか、などの情報が、ユーザ情報データベースや端末情報データベース、発呼方式データベースに格納されている。したがって、アプリケーションサーバーは発呼に際しての、回線種別毎の制約や端末な相違を意識することなく、サービスを実現することができる。また、ユーザ・端末・通信手順に関する情報が発呼サーバーに一元管理されているので、複数のアプリケーションサーバーが1台の発呼サーバーを共有する場合などは、発呼や回線に関する情報をそれぞれのアプリケーションで管理する必要がないというメリットもある。
【0035】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0036】
(実施例1)
図1は本実施例の全体構成を示した図である。図1において、1は宅内に設置された端末(サービスに特化した専用端末やパソコン、携帯電話、インターネットTVなど)。2は情報センター等の中に設置されたアプリケーションサーバーであり、端末1とデータの送受信を行い、ユーザに情報通信サービスを提供する。アプリケーションサーバー2は、一般にWebサーバーやメールサーバーなどを中心に構築されることが多く、コンテンツ情報であるHTML/XMLファイルや画像・音声ファイルだけでなく、認証、データベース接続、メール配信、データ処理、HTML/XML動的生成などを行うCGI、Java、JavaScript などにより書かれたプログラムも含んでいる。3はデータベースであり、アプリケーションサーバー2で実行される情報サービスに必要なデータを記憶する。一般的には顧客情報データベースやHTML/XMLなどコンテンツ、端末情報、処理履歴などであり、この内容は提供するサービスに応じて変化する。4は発呼サーバーであり、アプリケーションサーバー2から発行される命令に応じて、宅内の端末1へ向けて発呼する装置である。
【0037】
図1に示すように、端末とサーバーへの接続方法には2つの経路がある。ひとつは、端末1から発呼して、アナログ電話回線やISDN回線などの公衆電話網を経由してプロバイダ(インターネットサービスプロバイダ)へ接続し、その後インターネットを経由してアプリケーションサーバー2へ接続する経路である(図中の(A))。もうひとつは、発呼サーバー4から発呼して、インターネットを利用せず、公衆電話網を介して端末へ直接接続する経路(図中の(B))である。
【0038】
なお、発呼サーバー4へ発呼命令を発行するのは、ひとつのアプリケーションサーバー2だけでなく、図に示すように同一情報センター内の複数のアプリケーションサーバー(a,b,c)であってもよいし、また、さらに通信回線で結ばれた他の情報センターのアプリケーションサーバー(図中2’)であっても良い。発呼サーバー4は、複数のアプリケーションで共有可能であり、それによりサービスあたりの運用コストが安くなるというメリットが出てくる。また、図1では端末は宅内にあるとしたが、宅外に存在するモバイル端末の様な物でも良い。
【0039】
図2は、発呼サーバー4の構成の詳細を示したものである。10はアプリケーションサーバー2からの命令を解釈して、通信相手先情報や端末IDを抽出する命令解釈部。11は命令解釈部10で得られた情報から発呼に必要な情報を検索し、通信を制御する発呼制御部。12は端末の種別や利用する回線種別毎もしくは、サービス内容毎に発呼手順や発呼方式を記憶する発呼方式データベース。13は端末に関する情報(端末ID、メーカ名、品番、製造番号、機能コードなど)と、端末を電源オフあるいは待機状態から動作状態へ遷移させるための起動信号や起動コードを、端末毎に記憶している端末情報データベース。14はユーザに関する個人情報およびユーザID,利用している端末種別、端末ID,使用回線種別などユーザと端末に関する情報を記憶しているユーザ情報データベース。15は複数の種類種類の回線と繋がっており発呼制御部14の命令にしたがって端末と通信回線を介して接続する通信部。16は発呼制御部14からの命令に応じて通信デバイスを選択し、指定された通信手順に応じて発呼処理を行うデバイス制御部。17はPB信号(DTMF信号)や音声信号を出力するPBモデム。18はアナログ電話回線を介したPPP接続やTCP/IPによるデータ通信や音声信号出力を行うモデム。19はISDN回線に接続して発呼および通信を行うTA/DSU。20はアナログおよびデジタルの電話回線に接続して発呼し、シリアル通信を行うリンギング用C−NCU。21はアナログ電話回線に接続してノーリンギング発呼を行い端末に着信してデータ通信を行うノーリンギング用C−NCUである。
【0040】
なお、図2に示すように16〜21は通信部15の構成要素である。22は発呼制御部11およびデバイス制御部14の制御内容をログとして記録し、ユーザ毎、サービス毎、アプリケーションサーバー毎などについて、発呼時刻、通信時間、通信結果などを記録するログ記憶部である。
【0041】
以上のように構成された発呼サーバー装置について、図3のフローチャートを用いて各部の動作を説明する。
【0042】
アプリケーションサーバー2は、端末とインターネットなどを介して通信を行い情報サービスを行うサーバーである。これは、前述したように、Webサーバーを中心に構成されており、CGIやJavaなどのプログラムと、HTML/XMLや画像・音声などのコンテンツファイルなどが格納されている。プログラムやコンテンツの内容は、ユーザに提供するサービスの種類に応じて異なる。図3は、アプリケーションサーバー2が提供する情報サービスの一部として、アプリケーションサーバー2から、ユーザの端末に向けて発呼命令が出された場合を示している。
【0043】
(ステップA1)アプリケーションサーバー2内のプログラムは、発呼サーバー4に向けて発呼命令(コマンド)を出力する。ここでは。以下のような命令が出力された例を説明する。
【0044】
命令:Send("1001","M0123456789","test.dat");
"1001"はユーザID、"M0123456789"は端末ID、"test.dat"は転送する情報ファイルの例である。この命令は、「ユーザ(ユーザID"1001")の利用する端末(端末ID"M0123456789")へ発呼し、"test.dat"というファイルを転送せよ。」という命令である。ユーザIDとは、各ユーザ毎に一意に割り振られている番号であり、通常はデータベース3およびユーザ情報データベース14にユーザの氏名・住所などの個人情報とともに記録されている。端末IDは、端末毎に一意に割り振られている番号であり、これもデータベース3および端末情報データベース13に記録されている。
【0045】
"test.dat"は、転送するファイルの一例である。ファイルはサービスに応じて様々な場合があり、さらにコールバックをさせる場合などは、転送する必要がない。ファイル送信が必要出ない場合は、Send("1001","M0123456789");といった形で、ファイル名を指定する必要はない。
【0046】
なお、上述した命令は一例にすぎず、発呼に必要な様々な他のパラメータをこの命令と同時に発呼サーバー4へ送ることができる。また、端末IDが一意に付与されていない場合は、メーカ名や製造番号などの他のパラメータを指定しても良い。
【0047】
(ステップA2)アプリケーションサーバー2から出力された発呼命令を命令解釈部10で解析し、命令で指定されたユーザID、端末IDや、その他の発呼に必要な通信パラメータを取り出す。取り出した情報は発呼制御部11へ出力する。
【0048】
(ステップA3)発呼制御部11は、命令で指定されたユーザIDからユーザ情報データベース14を検索し、ユーザの利用している回線に関する情報(回線種別や相手先情報など)を取得する。
【0049】
ユーザ情報データベース14には、各ユーザの情報が記憶されている。具体的な例を挙げると、以下のような項目が記憶されている。
【0050】
個人情報:ユーザID、氏名、性別、年齢、住所、電話番号、電子メールアドレス、職業などの個人情報など。
【0051】
端末情報:ユーザが利用している端末のID(ユーザID毎に)回線情報:回線種別、相手先情報(回線番号)、認証情報、設置形態、ルータの有無(端末ID毎に)。
【0052】
ここでの回線種別とは、アナログ電話回線、ISDN回線、PHS、ADSLなど、通信媒体の種類を意味している。相手先情報(回線番号)とは、電話番号やIPアドレスなど通信において通信先を特定するために必要な情報を意味する。また、認証情報とは回線を接続する際に、認証が必要な場合(ログインID、パスワードなどが求められる場合)に設定する情報である。ユーザID、端末IDは、全体に渡ってユニークになるように設定する。
【0053】
この検索により、ユーザ毎に固有な通信情報(回線種別、電話番号などの通信相手先情報など)が取得できる。
【0054】
(ステップA4)発呼制御部11は、命令で指定された端末IDから、端末情報データベース13を検索し、端末種別や起動コードなどの情報を取得する。端末情報データベース13には、各端末に固有の情報が記憶されている。例えば以下のような項目の情報である。
【0055】
端末情報:端末ID、メーカ名、端末分類、端末種別、品番、製造番号、出荷日、端末起動コード。
【0056】
ここでの端末分類とは、端末種類の大分類であり、例えば、携帯電話、PC、健康機器、セキュリティ機器などといった内容の項目である。端末種別とは、端末種類毎にユニークに付与された番号である。端末起動コードとは、端末が電源オフあるいは待機状態から動作状態へ移行させるための命令である。端末起動コードが必要でない端末や、常時電源が入って動作状態にある端末については、記憶させる必要はない。
【0057】
この検索により、端末毎に固有な情報(端末種別、起動コード)などが取得できる。
【0058】
(ステップA5)発呼制御部11は、ステップA3およびA4で得られた端末種別と回線種別から、発呼方式データベース12を検索、ユーザが利用している回線と端末に適した通信手順や通信方法を取得する。
【0059】
通信手順や方法は、データの送受信動作を記述するスクリプトで記載する。ただし、通信手順についてはプログラムのような形で記述しても良い。また、発呼時のリンギングの回数や、リンギング時間のような内容や、通信先が話中などの場合にエラーと判断するまでのタイムアウト時間なども、発呼方法として発呼方式データベース12に端末種別・回線種別毎に記憶されている。
【0060】
なお、本実施例では、端末種別と回線種別から通信手順を検索したが、サービス種類やアプリケーションサーバー種別などで、検索できるようにしても良い。
【0061】
(ステップA6)発呼制御部11は、上記のステップで得られた情報(1)回線種別、(2)電話番号やIPアドレス等の通信相手先情報、(3)通信手順、(4)必要であれば端末起動コード、(5)必要であればデータファイル名(ここでは、"test.dat")を基に、通信部15を制御して発呼を行う。なお、アプリケーションサーバー2から発行された命令に他の通信パラメータ情報が加えられていれば、その情報も加えて発呼を行う。
【0062】
ここでの発呼の手順は、ステップA5で得た通信手順に従って行う。通信手順は上述したように端末種別や回線種別によって異なる。
【0063】
典型的な通信手順の例を図4および図5のフローチャートに示す。図では、端末種別を仮に機種A〜Eとし、アナログ電話回線、ISDN回線などの通信媒体を利用した時の通信手順の事例を示している。
【0064】
図4(a)は、端末が機種Aという端末種別で、アナログ電話回線で接続する場合の通信手順を示している。この端末ではPB信号(DTMF信号)で通信を行う。
【0065】
デバイス制御部16は発呼制御部11の検索により得られた回線種別や機種種別にしたがって、モデムなどの通信デバイスを制御する。図4(a)の場合は回線種別はアナログ電話回線で、端末種別は機種Aということになる。この場合、デバイス制御部16は、PBモデム17を選択し、発呼制御部11から得られた通信相手先情報(電話番号)にダイアルする(ステップa1)。宅内の端末に着信後、PB信号でコールバック用の電話番号情報を送信して(ステップa2−a3)、回線を切断する(ステップa4)。この時の通信経路は図1の(B)である。コールバック用の電話番号情報は、アプリケーションサーバー2より、引数のひとつとして渡される。端末は、この通信の後に、通信により指定された電話番号へコールバックして通信を行う。このコールバックの通信経路は、図1の(A)になる。
【0066】
図4(b)は、端末種別が機種Bで、回線種別がアナログ電話回線の場合に、発呼制御部11で行われる通信手順を示している。この端末ではPPP(Point to Point Protocol)で接続を確立し、TCP/IPを用いてサーバーと通信を行う。
【0067】
この場合、デバイス制御部16はモデム18を選択し、発呼制御部11から指定された通信相手先(電話番号)へ発呼する(ステップb1)。端末へ着信後、端末側モデムとのネゴシエーションを行い、接続が確立された後、発呼制御部11から指定された認証情報(ログインID、パスワード)で認証を行いPPP接続を確立させる(ステップb2−b6)。その後、TCP/IPを用いてサーバーと端末の間でデータの送受信(例えば、"test.dat")を行う(ステップb7)。データ通信終了後は回線を切断する(ステップb8)。
【0068】
なお、(a)の例と同様にデータ通信の時点で電話番号情報を送信し、端末側からコールバックさせるようにしても良い。
【0069】
また、図4(b)に示すように、端末側に着信したにも関わらず、モデムとの接続に失敗した場合は、何らかの形でユーザが宅内の電話機を操作している可能性が高い。このような場合は、デバイス制御部16から音声メッセージを出力させて、ユーザに使用法を教えたり、注意を促したりしても良い(ステップb5)。この音声メッセージは、アプリケーションサーバー2からも指定可能であるし、また発呼制御部11で固定にしても良い。
【0070】
図5(c)は、端末種別が機種Cで、回線種別がISDN回線の場合に発呼制御部11で行われる通信手順を示している。この場合、デバイス制御部16はTA/DSU19を選択し、発呼制御部11から指定された通信相手先(電話番号)へ、発番通知情報"186"を付加して発呼する(ステップc1)。そして端末側回線が使用中(話中)でなければ、発呼制御部11から指定された回数(時間)だけリンギングして回線を切断する(ステップc2−c4)。
【0071】
この情報により、端末側はサーバーから着信を受けたことがわかるので、端末は所定の電話番号へコールバックできる。
【0072】
図5(d)は、端末種別が機種Dで、回線種別がアナログ電話回線の場合に発呼制御部11で行われる通信手順を示している。この場合、デバイス制御部16はリンギング用C−NCU(central network control unit)20を制御して、発呼制御部11から指定された通信相手先(電話番号)へ発呼し(ステップd1)、指定された時間(回数)だけリンギングして回線を切断する(ステップd2−d4)。端末側は、この所定時間もしくは所定回数のリンギングを検出したときに、コールバックする。
【0073】
図5(e)は、端末種別が機種Eで、回線種別がアナログ電話回線の場合に発呼制御部11で行われる通信手順を示している。この場合は、デバイス制御部16はノーリンギング用C−NCU21を制御して発呼し(ステップe1)、データ通信を行う(ステップe2−e4)。ノーリンギングとは、NTTの電話サービスのひとつであり、電話などの端末機器のベルを鳴らす(リンギング)こと無しに着信させることができる。データ通信終了後は回線を切断する(ステップe4)。なお、データ通信時に電話番号情報を通信させて、切断後に端末側からコールバックさせるようにしても良い。
【0074】
ここでは、5つの例を示したが、端末種別と回線種別の組み合わせ毎に、通信手順を発呼方式データベースに12に記憶させているため、どのようなサービスに対しても対応できる。したがって、PHS、Dopaなどの無線通信回線や、ADSLやCATVなど他の回線へも容易に適用可能である。
【0075】
また、端末によっては通常は電源オフあるいは待機状態になっている装置がある。この場合は、端末情報データベース13に記憶されている端末を起動させる信号(端末起動コード)を発呼サーバーから送信させる通信手順を用いても良い。これにより、必要に応じて、宅内の端末をサーバーから起動させることができる。
【0076】
(ステップA7)発呼制御部11および通信部15の動作は、その通信手順毎に詳細に成否や内容がログ情報としてログ記憶部22に格納される。
【0077】
ログには、通信や操作を行った日時や通信時間だけでなく、ユーザID、端末ID、発呼命令を発効したアプリケーションサーバー2を特定できる情報(サーバー名、IPアドレス)なども付加する。これにより、アプリケーションサーバー2毎や、ユーザ毎に課金が可能になる。
【0078】
以上のような手順にしたがい、発呼サーバー4はアプリケーションサーバー2の指示にしたがって端末に発呼し、通信が可能となる。
【0079】
なお、本実施例では、図2に示すようにアプリケーションサーバー2で指定する内容は、ユーザID、端末IDを基本としたが、具体的に電話番号など通信相手先を指定する方式でも良い。この場合、端末情報データベース13とユーザ情報データベース14が必要なくなり、構成は図6のようになる。
【0080】
図6では、アプリケーションサーバー2が、以下の命令を発呼サーバー4に発行している。
【0081】
Send(
Line,“AnalogTel”
Type,“V90 modem1",
Tel,"03-321-1234",
connection, "PPP",
file,"test.dat",
Process,“1”);
これは、「V90 modem1を利用し、アナログ電話回線で、電話番号03−321−1234に発呼し、PPPで接続してtest.datという名前のファイルのデータ転送を行う。基本的な通信手順は1番を用いる」という内容を意味している。基本的な通信手順とは、端末側が話中時のタイムアウトや、リンギングの最大時間(回数)などの指定がされている基本的な通信手順であり、この内容は発呼方式データベース12に登録されることになる。
【0082】
この方式では、Sendという関数の引数として、リンギング時間(回数)、PB信号で送る情報、発番通知オプション、ノーリンギングオプションなど、さまざまな内容が用意されており、すべての通信に対応可能である。なお、この構成ではユーザ情報や端末に関する情報を、アプリケーションサーバー2や、それに接続しているデータベース3が管理することになる。
【0083】
なお、本実施例をプログラムによって汎用コンピュータやサーバーを用いて実現してもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、発呼サーバー装置をセンター側のサーバー構成のひとつとして設けることにより、以下のような効果を発揮できる。
【0085】
(1)端末が事前にインターネットに接続して無くとも、アプリケーションサーバーの指示で、発呼サーバーから宅内の端末に向けて発呼でき、端末を起動したり、通信を接続させたりすることができる。つまり、サーバー側がイニシアチブを取って、情報をタイムリーに宅内端末に送信することができる。
【0086】
(2)デバイス制御部は複数の回線種別に対応する機器に接続しているため、宅内の端末がどのような通信媒体に接続していても、サーバーからの発呼が着信できる。また、発呼における通信手順は、回線種別および端末種別毎に発呼方式データベースに記憶されているため、通信媒体の特性にあった特別な通信手順が必要なものでも、手順を登録することにより柔軟に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における発呼サーバー装置を含む全体構成図
【図2】実施例1における発呼サーバー装置の構成図
【図3】実施例1における発呼サーバーの動作を示すフローチャート
【図4】実施例1におけるデバイス制御部の動作を示すフローチャート
【図5】実施例1におけるデバイス制御部の動作を示すフローチャート
【図6】実施例2における発呼サーバー装置の構成図
【図7】従来のクライアントサーバーシステムの構成図
【符号の説明】
1 端末
2 アプリケーションサーバー
3 データベース
4 発呼サーバー
10 命令解釈部
11 発呼制御部
12 発呼方式データベース
13 端末情報データベース
14 ユーザ情報データベース
15 通信部
16 デバイス制御部
17 PBモデム
18 モデム
19 TA/DSU
20 リンギング用C−NCU
21 ノーリンギング用C−NCU
22 ログ記憶部
Claims (1)
- 端末に対して情報通信サービスを行う少なくともひとつ以上のアプリケーションサーバーからの発呼命令を受信し、ユーザID・端末ID情報を抽出する命令解釈部と、
少なくとも一種類以上の通信回線と接続してデータの送受信を行う通信部と、
前記ユーザに関連する情報を記憶するユーザ情報データベースと、
前記端末に関する情報を記憶する端末情報データベースと、
端末種別および回線種別毎に発呼手順や発呼方式を記憶する発呼方式データベースと、
前記命令解釈部で得られた前記ユーザIDと前記端末ID情報とから、前記ユーザ情報データベース、前記端末情報データベース、前記発呼方式データベースを検索し、得られた通信相手先情報・回線種別・通信手順情報にしたがって前記通信部を制御し、前記端末へ向けて発呼する発呼制御部とを備えた発呼サーバー装置。
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