JP3945146B2 - サービスシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信を用いてサービスを提供する場合におけるサービス範囲の制御とそのサービスの処理の負荷分散に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図16に、従来の技術を示す。
【0003】
図中、20はリンク確立処理、21はポーリング、22はサービスを受ける携帯電話からの電子チケットないし電子マネーの転送処理、23は背後の有線ネットワークを介したセンタへーの転送、24は暗号化されている電子チケットないし電子マネーの平文化処理、25は決済処理、26は背後の有線ネットワークを介した無線装置でのサービスの準備処理、27はサービスの提供、28はサービスを受けるまでのポーリングである。
【0004】
従来の技術によれば、リンク確立処理20のごとくサービスを提供する無線装置は、携帯端末のスレーブとして携帯端末のネットワークに参加する。ネットワークの主導権は携帯端末にあり、携帯端末はポーリング21によりサービスを提供する無線装置をポーリングする事でネットワークを維持する。
【0005】
ポーリング中に電子チケットないし電子マネーが用意できると、携帯端末は電子チケットないし電子マネーの転送処理22でサービスを提供する無線装置に転送する。以後、携帯端末はサービスが受けられるまでポーリング28を行いネットワークを維持する。この間、サービスを提供する無線装置と有線ネットワークを介したセンタでは、逐次、背後の有線ネットワークを介したセンタへーの転送23、暗号化されている電子チケットないし電子マネーの平文化処理24を行い、電子チケットないし電子マネーが正当であると確認されると決済処理25の後、背後の有線ネットワークを介した無線装置でのサービスの準備処理26に移行する。
【0006】
準備が済むと、サービスを提供する無線装置から携帯端末にサービス27が享受される。この後リンクが切れてネットワークは消滅する。サービスを提供する無線装置は別の携帯端末の呼出しを待つ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術によれば、サービスを受ける携帯端末により処理は進行するが、当該処理が行われている時に、周囲に存在する他の携帯端末がサービスを提供する無線装置にアクセスしてサービスを受けることはできない。
【0008】
このような状況においては、サービスを待つ周囲の携帯端末の数が増え、自ずとサービス開始までの待ち時間が増大するばかりか、サービス中に周囲の携帯端末が試みるリンク確立処理20の為に、電波ないしチャネルの使用率が増え、衝突の確率、パケットの廃棄率共に高くなり、進行中のサービスは遅延し、場合によってサービスを受ける携帯端末のネットワークが衝突により消滅しサービスが完結しなくなり、輻湊状態に陥ることとなる。
【0009】
特に、小出力及び小感度である携帯端末では、携帯端末がマスターになりサービスを提供する無線装置をスレーブとして呼び出すのが自然である。一時に2台の携帯端末のスレーブになった場合、一方のサービスが準備できると、他方のネットワークを休眠状態にする必要があるが、当該無線装置がスレーブである為、サービスを休眠状態にする処理とサービス完了後に休眠状態を解く処理を自発的には行えない。仮に、一定期間、他方の携帯端末がネットワークを休眠状態とし、その後休眠状態を解くとしても、休眠中に行われているサービスが完了していなかった為にサービスを中断したり、はたまた、すでに完了していて時間を無駄にしたりする。
【0010】
よって、複数の携帯端末のスレーブとする場合、サービスを提供する無線装置から簡便な休眠制御が出来ず、効率的で確実なサービス提供が実現できない。
【0011】
以上のように、従来の技術を用いた無線ネットワークシステムでは、大量の携帯端末がネットワーク中に存在する事によるに起因する輻輳、サービスの中断や遅延、未完結等の問題が発生する。
【0012】
本発明の目的は、大量の携帯端末に対して何らかのサービスを行うシステムにおいて、大量の通信が行われることによる輻輳、サービスの中断や遅延等の問題の発生頻度を低下させ、よりスムーズにサービスを提供するサービスシステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線システムでは、サービスを提供する無線装置の他に、受付を行う無線装置を具備する。受付を行う無線装置は携帯端末等からの呼出し応じて携帯端末のスレーブとして携帯端末のネットワークに参加する事でサービス提供の為の受付を行う。
【0014】
また、受付を行う無線装置はマスタとして、携帯端末を自身のスレーブとしてネットワークに呼び込み、サービス提供の為の受付を行う。受付では、携帯端末等の固有識別番号等を取得し、受付番号や電子チケット、電子バウチャ(有効期限付き通行暗号)、証明証の発行と交付を行う。
【0015】
同時に無線装置が接続されているインターネットや銀行等のオンラインを通じて、取得された固有識別番号をサービスを提供する無線装置に通知する。
【0016】
サービスを提供する無線装置はサービスの混雑度を考慮しながら、通知された固有識別番号を元に携帯端末を自身のスレーブとしてネットワークに呼び込みサービスを提供する。
【0017】
以上、本発明では、サービスを行う無線装置がサービスに専念する事で、ネットワークに参加してサービスを受けている携帯端末に限って、サービスの中断や遅延、未完結等の問題を回避する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1から図15に、本発明の実施の形態を示す。
【0019】
図1に本発明の実施の形態であるサービスシステムの処理の流れを示す。図中、201はリンク確立処理、211はポーリング、221はサービスを受ける携帯端末からの電子チケットないし電子マネーの転送処理、231は背後の有線ネットワークを介したセンタへーの転送、241は暗号化されている電子チケットないし電子マネーの平文化処理、251は決済処理、261は背後の有線ネットワークを介したサービスを提供する機能を有する無線装置(以下、「サービス提供装置」という。)でのサービスの準備処理、271はサービスの提供、29はサービス提供装置のリンクの確立処理、30はポーリングである。
【0020】
先ず、リンクの確立からサービス提供完了までのサービスシステムの一連の動作を説明する。
【0021】
携帯端末はサービスシステムの近傍でソフトウェアプログラムを起動し、サービス提供装置を検索し無線装置とのリンクの確立を試みる。本システムではサービス提供装置自身は携帯端末の呼出しに応答せず、代わりに、ディスパッチャとして受け付けを行う無線装置(以下、「ディスパッチャ」と称する。)が応答する。この場合、ディスパッチャは、サービスシステムとしてサービス提供装置と同一の筐体に含まれていても良く、別途独立した装置であっても良い。したがって、携帯端末は、実際にはディスパッチャとのリンクの確立を試みることとなるディスパッチャはリンク確立処理201によって、携帯端末のスレーブとして携帯端末のネットワークに参加する。ネットワークにおける通信の主導権は携帯端末にあり、携帯端末はディスパッチャをポーリング211によりポーリングする事でネットワークを維持する。
【0022】
ポーリング中に電子チケットないし電子マネーが用意できると、携帯端末はディスパッチャに転送処理221を用いて電子チケットないし電子マネーを転送する。そして電子マネー等が転送された時点でリンクが切れてネットワークは消滅する。その後、ディスパッチャは別の携帯端末の呼出しを待つ。
【0023】
以後、携帯端末はサービスが受けられるまで待ち状態となり、サービス提供装置からの呼出しを待つ。
【0024】
ディスパッチャは、有線ネットワークを介してサービス提供装置及びセンタに電子チケットないし電子マネーの転送処理221で得られた電子チケットないし電子マネーを転送する。この背後の有線ネットワークを介したセンタへの転送231以降、逐次、暗号化されている電子チケットないし電子マネーの平文化処理241を行い、電子チケットないし電子マネーが正当であると確認されると決済処理251の後、背後の有線ネットワークを介したサービス提供装置でのサービスの準備処理261に移行する。
【0025】
サービスの準備段階に進むと、サービス提供装置がリンク確立処理29を行い、携帯端末をスレーブとしてネットワークに参加させる。サービス提供装置はポーリング30でネットワークを維持し、サービスの準備が完了するとサービス271を提供する。この後リンクが切れて携帯端末はネットワークから排除される。サービス提供装置はサービスの準備に入るとサービスを享受すべき携帯端末を呼出しリンクの確立処理を行う。
【0026】
以上示した一連のリンク確立からサービス提供までの流れは、図1に示す通り並列度が高く、いずれの携帯端末に起因する一連の処理も整然と並列に処理がなされ、パイプライン処理を実現している。本実施の形態では、ディスパッチャが2台とサービス提供装置が1台で一組となり、円滑なサービス提供を実現している。尚、本発明の実施において、ディスパッチャ及びサービス提供装置の台数に制限はない。
【0027】
2台のディスパッチャは交互に携帯端末のスレーブとなって電子チケットないし電子マネーを収集し、逐次有線ネットワークを介してサービス提供装置とセンタに転送する。転送された電子チケットないし電子マネーは一般的にはセキュリティ保護のため暗号化されているので平文化処理、すなわち復号処理される。平文化の後各々正当かどうか判定され、正当なものは決済処理がされる。決済が終わるとサービスの提供へ向けた準備処理が行われる。
【0028】
サービス提供装置は、サービスの準備が完了するまでの時間を予測し、この時間からリンク確立に必要な時間だけ溯って携帯端末の呼出しを行う。具体的には、図1において、リンクの確立29で示されるサービス提供の直前に完了したサービス提供、すなわち2回目のサービス提供では、その提供を受ける携帯端末とのリンクの確立は暗号の平文化にあい前後して開始されている。これはリンクの確立29が決済処理251と前後して開始されたのに比べて早い。本発明の実施の形態ではサービス提供に余裕がある場合、リンクの確立を前倒しすることによって、サービス準備の完了前に確実にリンクを確立することができる。
【0029】
図2に、本発明の第1の実施の形態でのサービスシステムの機器構成を示す。図中、1aはディスパッチャ,1bはサービス提供装置、2a,2bはホストコントローラ、3a,3bはベースバンドコントローラと無線モジュール、4a,4bはアンテナで逆Fアンテナ、5はネットワーク、6aは決済銀行、6bはサービス提供者のセンタ、7aは決済銀行の情報処理装置、7bはセンタの情報処理装置、8a,8bはストレージである。
【0030】
ディスパッチャ1aは上述したように受付処理を行う無線装置として、周囲の移動局ないし固定局となる無線装置いわゆる携帯端末と無線ネットワークを形成する。ディスパッチャ1aと携帯端末はいずれかがマスタとして問い掛ける事でリンクを確立し、ネットワークの形成を行う。
【0031】
ディスパッチャ1aは携帯端末の固有識別番号とは異なる携帯端末と云う特徴に基づいて与えられた固有番号で携帯端末に呼びかけ、すなわち電波を送り、周囲の携帯端末を検索する。携帯端末から応答があると応答のあった携帯端末の固有識別番号を得る。この固有識別番号を用いて呼び出す事で無線装置1aは順次携帯端末を自身のネットワークに参加させる。
【0032】
携帯端末がディスパッチャ1aを呼びかけてディスパッチャ1aを携帯端末のネットワークに参加させる事もある。携帯端末にはあらかじめディスパッチャ1aの固有識別番号ないし、ディスパッチャ1aの提供するサービスあるいはディスパッチャ1aの特徴に与えられた固有番号のいずれかを貯えており、携帯端末はこの固有識別番号もしくは固有番号で無線装置1aを検索する。
【0033】
固有番号を用いて検索を行うと、呼びかけに応答したディスパッチャ1aから当該ディスパッチャ1aの固有識別番号を得る。この個有識別番号を呼び出す事により携帯端末はディスパッチャ1aを携帯端末のネットワークに参加させる事が出来る。
【0034】
携帯端末とディスパッチャ1aの間でネットワークが形成されると、引き続きディスパッチャ1aは受付処理を行う。受付処理では、受付番号や電子チケット、電子バウチャ、証明証の発行と交付を行う。
【0035】
受付処理において、ディスパッチャ1aはインターネットであるネットワーク5を介してサービス提供者のセンタ6bに電子マネーや予約番号、電子チケット等の照会を行う。照会の結果正当性が確認されると無線装置1aないしサービス提供者のセンタ6bで、サービスの提供に向けた受付番号や電子チケット、電子バウチャ、証明証を生成する。生成された受付番号や電子チケット、電子バウチャ、証明証はディスパッチャ1aから携帯端末に転送し交付を完了する。
【0036】
交付が終わると携帯端末のネットワークは終了し、ディスパッチャ1aは開放される。
【0037】
交付が終わるとディスパッチャ1aのネットワークでは、ネットワークに参加している携帯端末がネットワークから開放されるが、ディスパッチャ1aは他の携帯端末が参加している限りネットワークを保持する。
【0038】
交付が済むと、ディスパッチャ1aはサービス提供装置1bに携帯端末の固有識別番号をインターネットであるネットワーク5を介して通知する。サービス提供装置1bではサービス待ちのリストに通知された携帯端末の固有識別番号を追加する。
【0039】
サービス提供装置1bは、リストの追加に前後してサービス提供に向けた事前準備を行う。具体的には、インターネットのようなネットワーク5を介して、サービス提供者のセンタ6bに提供すべきサービスの内容や決済状況等を照会する。正当性が確認されると、サービス提供装置1bないしサービス提供者のセンタ6bはサービスの準備を行い、サービスに必要な情報をサービス提供装置1bに貯える。
【0040】
例えばサービスが発券の場合、サービス提供装置1bは発券機を具備し、電子チケットの正当性が確認された段階で、発券されるチケットの表と裏に印刷されるデータと発券されるチケットに塗布されている磁性体に磁気記録されるデータが生成され、最終的にサービス提供装置1bに貯える。
【0041】
サービス提供装置1bは、事前準備の状況と他の携帯端末へのサービスの実効状況から新たな携帯端末の呼び込みとサービス提供を行うかどうかを判断する。サービス提供が可能と判断すると、サービス提供装置1bはサービス待ちのリストの上位に登録された携帯端末の固有識別番号を取り出す。この固有識別番号を呼び出す事により、サービス提供装置1bは携帯端末をサービス提供装置1bのネットワークに参加させる。
【0042】
この後サービスの提供を終えると、サービス提供装置1bは携帯端末上に残されている受付番号や電子チケット、電子バウチャ、証明証等の破棄を指示するコマンドを送る。コマンドを受信した携帯端末はコマンドの内容に従い受付番号や電子チケット、電子バウチャ、証明証等を破棄し、破棄した旨応答する。
【0043】
この応答を受信した後、サービス提供装置1bはサービスが終了した携帯端末をネットワークから開放する。
【0044】
同時に、サービス提供装置1bはサービス提供者のセンタ6bにサービス完了の旨通知する。通知されたサービス提供者のセンタ6bは、決済銀行6aとの間で決済を完了し予約を無効化する。この無効化により、再度同じ予約番号や同じ通し番号の電子マネー、同じ電子チケットに対するサービスの提供を抑止する。
【0045】
図3に、本発明の実施の形態でのサービスシステムのゾーン割り当てを示す。図中、10aは公衆ゾーン、10bはサービスゾーンである。
【0046】
ディスパッチャ1aの公衆ゾーン10a、サービス提供装置1bのサービスゾーン10bは共に電波の到達範囲と電波の可聴範囲を示すもので、本実施例においては、半径10mである。この場合、図の通り公衆ゾーン10aとサービスゾーン10bは重ならず独立となっている。
【0047】
サービスを受ける携帯端末は公衆ゾーン10aでディスパッチャ1aによる受付処理を済ませて、サービスゾーン10bまで移動し、サービスゾーン10bでサービス提供装置1bからサービスを享受する。
【0048】
図4に、本発明の実施の形態での他のゾーン割り当てを示す。図中、1cは無線装置である。
【0049】
ディスパッチャ1aの公衆ゾーン10a、サービス提供装置1bおよび無線装置1cのサービスゾーン10bは共に電波の到達範囲と電波の可聴範囲を示すもので、この場合も半径10mとする。図4の通り、公衆ゾーン10aとサービスゾーン10bはほぼ重なっている。このようにすると、サービスを受ける携帯端末は公衆ゾーン10aで受付を済ませると移動する事無くサービスゾーン10bからの呼出しを待つことができる。携帯端末は呼び出された後サービスを享受する。
【0050】
図5から図7を用いて、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置1bが駅の改札機である場合を説明する。
【0051】
図5において、1bはサービス提供装置である改札機、53は磁気ヘッド、54は印字機、51は投入口とペーパーハンドラ、52はペーパーハンドラと受け取り口、55は回収箱、2bは制御装置、59は光センサの受光機、60は光源、58a,bは電動ゲートである。40は非接触の通信手段で、3bはベースバンド制御回路とRF、4bは逆Fアンテナ、56はストッカ、57はトリマである。
【0052】
電子チケットを格納したモバイル端末を所持する入場者(つまり、本入場者は、ディスパッチャによって受付を済ませているものとする。)が改札機1bに接近すると、非接触の通信手段40はモバイル端末が有する通信手段とリンクを確立する。
【0053】
リンクが確立されると、改札機1bは順次モバイル端末に音声ガイダンスの為の音声データ、もしくは携帯端末に蓄積された音声データを選び出力させるコマンドを送付する。この転送を受けてモバイル端末は音声を出力し、出力された音声データの誘導により、入場者は順次改札機に近づき入場するように促され、音声によるガイダンスを実現する。音声データは合成音でも入場者や第三者の肉声を録音の上合成した音でも構わない。
【0054】
リンク確立の後、改札機1bはモバイル端末との間で電子チケットの参照を行い、取得した電子チケットの情報をネットワークを通じてセンタに照会する。照会の結果正当なチケットと確認すると改札機1bの制御装置2bは発券準備として印字データと磁気記録するデータを生成し制御装置2b内に格納する。
【0055】
発券準備は入場の制御とは独立にリンクが確立されたモバイル端末毎に随時行われる。
【0056】
音声ガイダンスに従い入場者が改札機に入ると光センサ7が人の入場を感知する。感知後、改札機1bは入場者ないしモバイル端末の特定に移る。改札機1bは非接触の通信手段40を用いて近傍のモバイル端末の呼出しを試みる。試行中に切符が投入口41より投入されると呼出しを中止する。入場者がさらに奥に進むと改札機1bは入場者が切符を投入しないものとみなし試行を続ける。
【0057】
呼出しへの応答を得た時点で事前に準備しておいた印字データと磁気記録するデータを印字機54と磁気ヘッド53にそれぞれ送る。ストッカ56には磁性体を塗布された紙片ないし磁性体を塗布されたロール紙ないし磁性体を塗布プラスチック片券が格納されており、ストッカ56から所要枚数分の磁性体を塗布された紙片ないし磁性体を塗布されたロール紙ないし磁性体を塗布プラスチック片券が送り出され、トリマー57で整形された後、磁気ヘッド53に送られる。磁気ヘッド53では磁気データの書き込み、印字機54で印字データに基づく表書き及び裏書きと穿孔が行われ、ペーパーハンドラ52から受け取り口に送り出され入場者の受け取りを待つ。
【0058】
印字機54での印刷後、改札機1bの制御装置2bは電動ゲート58bを開き入場者の通過を許す。
【0059】
図6に本発明の実施の形態のゲートの外観を示す。非接触通信手段40のアンテナ4bはアンテナ41,42の計2個具備する。アンテナ41は改札機1bの見通しの良い位置に装着する。対してアンテナ42は改札機1bの入場者の通路に面する側面に装着する。
【0060】
改札機1bはアンテナ41を経由して入場者の携帯端末とのリンクを確立する。改札機1bはアンテナ42を用いて入場者の特定を行う。
【0061】
図7に本発明の実施の形態における電波到達・可聴範囲を示す。
【0062】
図中、改札機は2台あり1b,1cのうち1bがアンテナ41,42を具備する。本実施例では、非接触の通信手段40のベースバンド制御回路とRFである3bの出力と入力感度に相当する電波の到達範囲と可聴範囲はほぼ等しいとする。10b,100bはそれぞれアンテナ41、42の電波の到達・可聴範囲である。それぞれ改札機1bを中心に電波の到達・可聴範囲10bは10m、電波の到達・可聴範囲100bは1mである。このようにして電波の到達・可聴範囲を変えておくことで、近接してくる携帯端末、すなわち利用者を特定することができる。
【0063】
図8に本発明の実施の形態での具体的なサービスのステップを示す。
【0064】
図中、9aは公衆ゾーンにある携帯端末の位置、9b、9cはサービスゾーンに移動した携帯端末の位置、11aは携帯端末とディスパッチャ1a間のリンク、11b,11cは携帯端末とサービス提供装置1b間のリンク、12はディスパッチャ1aとサービス提供装置1b間のリンクである。
【0065】
ディスパッチャ1aの公衆ゾーン10aの内側である位置9aに携帯端末が来ると、第1段階としてリンク11aを張る。位置9aは公衆ゾーン10aの内側ならどこでもよく、公衆ゾーン内での電源投入等で突如として携帯端末が現れてもリンク11aを張る事が出来る。
【0066】
リンク11aは受付処理の為のリンクであり、処理の終了と共にリンク11aは解消する。リンク11aの解消に伴い、ディスパッチャからの指示により、又は携帯端末自身が判断して、携帯端末は位置9aないし公衆ゾーン10a内にある携帯端末の利用者に対してサービスゾーンへの移動を促す。具体的には音声によるアナウンス等がある。
【0067】
ディスパッチャ1aはリンク11aを解消すると、サービス提供装置1bに対してインターネット等であるネットワーク6を介してリンク12を張る。このリンク12を利用して、ディスパッチャ1aが取得した携帯端末の固有識別番号を通知する。サービス提供装置1bではサービス待ちのリストに通知された携帯端末の固有識別番号を追加する。
【0068】
携帯端末は位置9bに移動する。位置9aはサービスゾーン10bの内側ならどこでもよく、この位置9bで携帯端末はサービス提供装置1bからの呼び出しを待つ。
【0069】
携帯端末はサービス提供装置1bからの呼出され、応答する事でサービス提供装置1bのネットワークに参加する。この一連のやり取りはリンク11bで行われる。呼出しが済むとリンクは11cに遷移するが新たなリンクの張り直し等は伴わない。
【0070】
リンク11cにおいて携帯端末は位置9cにあるが位置9cはサービスゾーン10bの内側にあればどこでも構わない。位置9bが位置9cでも構わない。
【0071】
例えば、サービス提供装置1bが無線機能を有する自動販売器で、商品の選択するパネルが位置9bの近傍に、商品の受け取り口がサービスゾーン内の位置9c近傍にあっても構わない。
【0072】
図9に本発明の実施の形態での通信の流れを示す。図中、9は公衆ゾーンもしくはサービスゾーンのいずれかにある携帯端末である。
【0073】
先ず、携帯端末9とディスパッチャ1aとの間にリンク11aが張られる(第1段階)。図9では携帯端末9がディスパッチャ1aに対して呼出しを行いリンクを確立している。携帯端末9からのサービス要求が受理され、携帯端末9からの電子チケットの正当性がディスパッチャ1aにおいて確認されると、ディスパッチャ1aは受付番号や電子チケット、電子バウチャ、証明証を生成する。ディスパッチャ1aは受付番号や電子チケット、電子バウチャ、証明証を携帯端末9に転送し交付を完了しリンク切断を要求する。
【0074】
ディスパッチャ1aはリンク11aを解消するとサービス提供装置1bに対してインターネット等であるネットワーク6を介してリンク12を張る(第2段階)。このリンク12を利用して、携帯端末の固有識別番号を端末追加要求として通知する。サービス提供装置1bではサービス待ちのリストに携帯端末の固有識別番号を追加する。
【0075】
携帯端末はサービス提供装置1bからの呼出され、呼出しに応答しサービス提供装置1bとリンクを確立する(第3段階)。この一連のやり取りがリンク11bである。呼出しが済むとリンクは11cのに遷移するが新たなリンクの張り直し等は伴わない。
【0076】
リンク11cにおいて無線装置1bは電子チケットを要求し、携帯端末9から電子チケットを得る。電子チケットが正当なものと判断されると、事前に準備されていたサービスが提供される(第4段階)。
【0077】
サービスの提供を終えると、サービス提供装置1bは携帯端末9上に残されている受付番号や電子チケット、電子バウチャ、証明証等を破棄する様コマンドを送る。コマンドを受信した携帯端末9はコマンドの内容に従い受付番号や電子チケット、電子バウチャ、証明証等を破棄し、破棄した旨応答する。
【0078】
以上の一連のやり取りがリンク11cである。
【0079】
図10に本発明の第1の実施の形態での携帯端末の動作フローを示す。図中、13は処理の開始、14はリンク11aの処理、15は待機、16はリンク11bの処理、17はリンク11cの処理、18は終了である。
【0080】
本発明の携帯端末はサービスを受けるにあたって図10に示すフローを実行するプログラムを起動する。起動方法は利用者がプログラムを選択し実行を命令する事による起動と、携帯端末の基本ソフトによる起動がある。
【0081】
また、このプログラムは携帯端末を利用者が購入する前にインストールする場合もあれば、利用者がサービスを利用する前に手動ないし自動で取り寄せてインストールする場合がある。
【0082】
一旦プログラムが起動すると、処理の開始13からリンク11aの処理14に遷移する(図9の第1段階に相当する)。リンク11aの処理が終了すると待機15に遷移しサービス提供装置1bからの呼出しを待つ(図9の第2段階に相当する)。サービス提供装置1bからの呼出しを受けて、待機15からリンク11bの処理16に遷移しサービス提供装置1bとのリンクを確立する(図9の第3段階に相当する)。続いてリンク11cの処理17に遷移してサービス提供装置1bからサービスの提供を受ける。リンク11cが終了すると自動的に終了18に遷移してプログラムは終了する(図9の41段階に相当する)。
【0083】
図11に本発明の実施の形態の電波到達・可聴範囲と携帯端末との関係を示す。
【0084】
図11中、9d,9e,9fは入場者の携帯端末の位置を示す。すなわち、当該位置は、携帯端末を有している入場者の位置と等価である。9dは、サービス提供装置である改札機1bの電波の到達・可聴範囲10b内に入った入場者の携帯端末の位置を示す。以後、入場者が電波の到達・可聴範囲10b内にいる限り、改札機1bは入場者の携帯端末とリンクを確立し維持する。
【0085】
音声ガイダンスに促された入場者は改札機1bに接近する。改札機1bは電波の到達・可聴範囲100bでの呼びかけを開始し入場者の通過に備える。入場者が改札機1bに接近し、入場者の携帯端末の位置9eに達すると、改札機1bの呼びかけに入場者の携帯端末が応答する。この応答により改札機1bは入場者を特定し発券動作を行う。発券後入場者は改札機1bを通過し、入場者の携帯端末の位置9fを経て改札機1bは電波の到達・可聴範囲10bの圏外に出て行く。改札機1bは入場者が入場者の携帯端末の位置9dから9fを移動中に後処理として携帯端末の電子チケットを廃棄する。
【0086】
図12に、実施例の電波の到達範囲・可聴範囲を示す。図中、10cは携帯端末9のゾーンである。
【0087】
ディスパッチャ1aの公衆ゾーン10a、携帯端末9のゾーン10cは共に電波の到達範囲と電波の可聴範囲を示すもので、本実施例では半径10mである。図12に示す通り、公衆ゾーン10a内には携帯端末9が入っており、ディスパッチャ1aの出力は携帯端末9で受信する事が出来る。携帯端末9のゾーン10c内には無線装置1aが入っており、携帯端末9の出力はディスパッチャ1aで受信する事が出来る。よって、図12の状態で、ディスパッチャ1aと携帯端末9はリンクが確立できる。すなわち、互いの距離が10m以下の状態でサービスの授受を実現している。
【0088】
図13に、本実施例の可聴範囲を縮小した電波の到達範囲・可聴範囲を示す。図中、100aはディスパッチャ1aの縮小した公衆ゾーンである。
【0089】
ディスパッチャ1aの縮小した公衆ゾーン100a、携帯端末9のゾーン10cは共に電波の到達範囲と電波の可聴範囲を示すものである。本実施例の場合、縮小した公衆ゾーンの半径は1m、端末9のゾーンは半径10mである。図13の通り、公衆ゾーン10a内には携帯端末9が入っており、ディスパッチャ1aの出力は携帯端末9で受信する事が出来る。携帯端末9のゾーン10c内にはディスパッチャ1aが入っており、携帯端末9の出力はディスパッチャ1aで受信する事が出来る。よって、図の状態で、ディスパッチャ1aと携帯端末9はリンクが確立できる。
【0090】
この場合、互いの距離が1m以下の状態でサービスの授受を実現している。このようにディスパッチャの可聴範囲を縮小することで、公衆ゾーン10aに不特定多数の携帯端末が存在する場合や、公衆ゾーン10aへ大量の携帯端末が流入する場合でも、個々の携帯端末の特定を行うことができる。言いかえると、駅のプラットホームやコンコースのような状況では、図13に示すような受付処理をする上で公衆ゾーン10aを100aまで縮小することが効果的である。公衆ゾーン10aが縮小される事で、本発明のディスパッチャ1aに聞こえる周囲の携帯端末の数を制限することができる。おびただしい数の携帯端末が存在し得る半径10mの公衆ゾーン10aに比べて、半径1mの縮小された公衆ゾーン100aに存在し得る携帯端末の数の方は遥かに少なく、面積比に従うならば100分の1まで減らす事が出来る。ここで、周囲の携帯端末を検索するのに要する時間は周囲の携帯端末の数に比例するので、理論的には検索すべき携帯端末の数が100分の1まで減る事となり、より効率的にサービスの受付を行うことができる。
【0091】
図14に本発明の実施の形態におけるディスパッチャ1aと携帯端末との無線通信のチャネル設定を示す。具体的には、リンク11aで示されるリンクのパケットとタイミングと占有しているチャネルである。図中、131は検索・呼出し、132,134は応答、133は同期化情報を含むリンク確立、135はサービス要求、136は受理と電子チケット要求、137は電子チケットの送付、138はリンクの切断要求である。ここで、奇数番号のパケットは携帯端末9の出力、偶数番号のパケットはディスパッチャ1aの出力である。
【0092】
図14において、通信タイミングの基本となるクロックは携帯端末9に基づいていて、133〜138のパケットは携帯端末9のクロックに同期している。
【0093】
携帯端末9は、携帯端末9のクロックに非同期で検索・呼出し131のパケットを出力する。しばらくすると、ディスパッチャ1aは応答132のパケットを携帯端末9のクロックに非同期で出力する。
【0094】
携帯端末9は同期化情報を含むリンク確立133のパケットを出力しディスパッチャ1aをネットワークに呼び込む。ディスパッチャ1aは同期化に成功すると携帯端末9に応答134を出力する。
【0095】
携帯端末9はサービス要求135を出力し、受信したディスパッチャ1aは受理と電子チケット要求136を送り返す。これを受けて、携帯端末9は電子チケットの送付137を行い、ディスパッチャ1aはサービス提供者のセンタ6bに照会し、正当性を確認する。最後にディスパッチャ1aはリンクの切断要求138を出力する。
【0096】
図15に本発明の実施の形態での複数のゾーン割り当てを示す。図中、9aは公衆ゾーンにある携帯端末の位置、9b、9c,9dはサービスゾーンに移動した携帯端末の位置、9eはサービスゾーン外の携帯端末、11aは携帯端末とディスパッチャ1a間のリンク、12はディスパッチャ1aとサービス提供装置1b間のリンクである。
【0097】
ディスパッチャ1aの公衆ゾーン10aに携帯端末が位置9aに来ると、第1段階としてリンク11aを張る。位置9aは公衆ゾーン10aの内側ならどこでもよく、公衆ゾーン内での電源投入等で突如として携帯端末が現れてもリンク11aを張る事が出来る。
【0098】
リンク11aは受付処理の為のリンクであり、処理の終了と共にリンク11aは解消する。リンク11aの解消に伴い、携帯端末は、位置9aないし公衆ゾーン10a内にある携帯端末の利用者に対してサービスゾーンへの移動を促す。
【0099】
ディスパッチャ1aはリンク11aを解消するとサービス提供装置1bに対してインターネット等であるネットワーク6を介してリンク12を張る。このリンク12を利用して、携帯端末の固有識別番号を通知する。サービス提供装置1bではサービス待ちのリストに携帯端末の固有識別番号を追加する。
【0100】
サービス提供装置1bは他の複数のサービス提供装置1bとサービスの待ちリストを共有し、またサービスの提供状況を通知しあっている。
【0101】
携帯端末は、位置9bの窓口が開いていた場合には、位置9bに移動する。この位置9bで携帯端末はサービス提供装置1bからの呼び出しを待つ。サービス提供装置1bは待ちリストの上位から順に呼出しを行う。待ちリストに掲載されている限り携帯端末は呼び出され、この呼出しに応答する事でサービス提供装置1bのネットワークに参加する。リンクが確立した時点で携帯端末は位置9bでサービス提供装置1bからサービスを享受する。
【0102】
このゾーンの割り当ては、具体的には、サービス提供装置1bが自動預払機で、サービスを選択するパネルと現金の投入口、現金の受け取り口がサービス提供装置1bの可聴範囲100b内にあるとすることができる。
【0103】
したがって、窓口が物理的に混雑している時には、電子的な前述のサービス待ちリストとは別に、携帯端末を持った人間が各々のサービス提供装置1b、ここでは自動支払機の前に一つの行列をなして待つ事になる。図中の位置9eにある携帯端末がこの行列の先頭に相当する。そして、順次自動支払機に近づくことで、待ちリストにしたがってサービスを受けることができる。このようにすることで、一つの待ちリストを共有してサービスの提供を分散して行うことができる。
【0104】
【発明の効果】
本発明のサービスシステムを用いると、サービスを行う無線装置がサービスに専念する事で、ネットワークに参加してサービスを受けている携帯端末に限って、サービスの中断や遅延、未完結等の問題を回避することが出来る。
【0105】
また、受付を行う無線装置とサービスを行う無線装置を分離する事で、サービス開始までの時間を明確に逆算して確保することができ、この時間を利用して、サービスを提供すべきか等の判断とサービスの準備ができ、サービス開始から完了までの時間短縮が可能であり、結果、サービスの中断や遅延を回避できる。
【0106】
また、準備すべきサービスの数が明確になるのでサービスのスケジューリングが容易となり、負荷分散等の回避処理も可能となり、結果、サービスの未完結を回避出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態を示す図である。
【図2】発明の実施の形態での機器構成を示す図である。
【図3】発明の実施の形態でのゾーン割り当てを示す図である。
【図4】発明の実施の形態での他のゾーン割り当てを示す図である。
【図5】発明の実施の形態でのサービスフローを示す図である。
【図6】発明の実施の形態での通信の流れを示す図である。
【図7】発明の実施の形態での携帯端末の動作フローを示す図である。
【図8】実施例の電波の到達範囲・可聴範囲を示す図である。
【図9】実施例の他の電波の到達範囲・可聴範囲を示す図である。
【図10】発明の実施の形態でのチャネル設定を示す図である。
【図11】発明の実施の形態での複数のゾーン割り当てを示す図である。
【図12】発明の実施の形態での複数のゾーン割り当てを示す図である。
【図13】発明の実施の形態での複数のゾーン割り当てを示す図である。
【図14】発明の実施の形態での複数のゾーン割り当てを示す図である。
【図15】発明の実施の形態での複数のゾーン割り当てを示す図である。
【図16】 従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b…無線装置、2a,2b…ホストコントローラ、3a,3b…ベースバンドコントローラと無線モジュール、4a,4b…アンテナで逆Fアンテナ、5…ネットワーク、6a…決済銀行、6b…サービス提供者のセンタ、7a…決済銀行の情報処理装置、7b…センタの情報処理装置、8a,8b…ストレージ、10a…公衆ゾーン、10b…サービスゾーン、1c…無線装置、9a…公衆ゾーンにある携帯端末の位置、9b,9c…サービスゾーンに移動した携帯端末の位置、11a…携帯端末と無線装置1a間のリンク
11b,11c…携帯端末と無線装置1b間のリンク、12…無線装置1aと無線装置1b間のリンク、9…公衆ゾーンもしく…サービスゾーンのいずれかにある携帯端末、13…処理の開始、14…リンク11aの処理、15…待機、16…リンク11bの処理、17…リンク11cの処理、18…終了、10c…携帯端末9のゾーン、100a…無線装置1aの縮小した公衆ゾーン、131…検索・呼出し、132,134…応答、133…同期化情報を含むリンク確立、135…サービス要求、136…受理と電子チケット要求、137…電子チケットの送付、138…リンクの切断要求、20…リンク確立処理、21…ポーリング、22…サービスを受ける携帯電話からの電子チケットないし電子マネーの転送処理、23…背後の有線ネットワークを介したセンタへーの転送、24…暗号化されている電子チケットないし電子マネーの平文化処理、25…決済処理、26…背後の有線ネットワークを介した無線装置でのサービスの準備処理、27…サービス、28…サービスを受けるまでのポーリング、201…リンク確立処理、211…ポーリング、221…サービスを受ける携帯電話からの電子チケットないし電子マネーの転送処理、231…背後の有線ネットワークを介したセンタへーの転送、241…暗号化されている電子チケットないし電子マネーの平文化処理、251…決済処理、261…背後の有線ネットワークを介した無線装置でのサービスの準備処理、271…サービス、29…サービスを提供する無線装置のリンクの確立処理、30…ポーリング。
Claims (7)
- 自発的にマスタとなりネットワークを形成する機能と他のマスタの配下のネットワークにスレーブとなり参加する機能を具備する複数の無線装置を有するサービスシステムであって、
前記複数の無線装置は、受付を行う無線装置、サービスを提供する無線装置及びサービスの提供を受ける移動する無線装置があり、
前記サービスを受ける移動する無線装置がマスタとなり前記受付を行う無線装置をスレーブとしてリンクを確立しネットワークを形成する手段と、
前記移動する無線装置の識別番号とデータを前記受付を行う無線装置に転送し、前記受付を行う無線装置と論理的に対になったサービスを提供する無線装置の待ち行列に登録する手段と、
前記待ち行列に従い前記サービスを提供する無線装置が前記移動する無線装置を呼び出しサービスを提供する為のネットワークを形成する手段と、
前記サービスを提供する為のネットワークを介して順次サービスを提供する手段とを有することを特徴とするサービスシステム。 - 請求項1に記載のサービスシステムであって、
前記サービスを提供する無線装置は、前記待ち行列にしたがって、前記サービスを提供する為のネットワークに複数の前記移動する無線装置を呼び込み、一時に複数の前記移動する無線装置をスレーブとしサービスを提供することを特徴とするサービスシステム。 - 請求項1に記載のサービスシステムであって、
前記データは、電子チケット及び電子マネー及びクレジットカード番号及び預金口座番号及び小切手の通し番号のうちいずれか一つであることを特徴とするサービスシステム。 - 請求項1に記載のサービスシステムであって、
前記サービスを提供する無線装置は、
前記待ち行列に登録された前記移動する無線装置を呼び出すまでに前記転送されてきたデータの正当性を検証する手段と、
正当であれば前記移動する無線装置に提供すべきサービスを事前に準備し、準備の完了を見計らって前記移動する無線装置を呼び出しサービスを提供し、不当であれば前記移動する無線装置に不当の旨通知する準備をする手段とを有することを特徴とするサービスシステム。 - 請求項1に記載のサービスシステムであって、
前記受付を行う無線装置は、
前記移動する無線装置の発したデータの正当性を検証する手段と、
正当であれば前記待ち行列に前記移動する無線装置を登録し、不当であれば前記移動する無線装置に不当の旨通知し前記待ち行列へ前記移動する無線装置を登録しない手段とを有することを特徴とするサービスシステム。 - 請求項1から5のいずれかに記載のサービスシステムであって、
前記受付を行う無線装置がスレーブとして参加する受付の為のネットワークと前記サービスを提供する無線装置が形成するサービス提供用のネットワークが隣接しており、
前記受付の為のネットワークと前記サービス提供用のネットワークが、前記移動する無線装置を携帯する人の流れに沿って配置されていることを特徴とするサービスシステム。 - 請求項1から6のいずれかに記載のサービスシステムであって、
前記受付を行う無線装置及び前記サービスを提供する無線装置の電波到達範囲と可聴範 囲が前記移動する無線装置の電波到達範囲と可聴範囲よりも狭いことを特徴とするサービスシステム。
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