JP3945015B2 - インクジェット式記録装置の接点構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット式記録装置の接点構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット式記録装置においては、印字ヘッドユニットをキャリッジヘ装着したときに、装置本体側からの電源信号や駆動信号を、キャリッジを経て印字ヘッドユニットに伝達するために、両者にそれぞれ対応して設けられた接点部が相互に接触して電気的に接続されるようになっている。そして、このようなインクジェット式記録装置においては、印字ヘッドユニットを、キャリッジに対して斜め上方や水平方向から移動して装着するようになっており、その装着の際に、両者に設けられた接点部を互いに接触させて電気的接続も同時になすようにされている。印字ヘッドユニット側の接点部は、例えば硬質基板側に一定のパターンとして設けられ、キャリッジ側の接点部は、上記パターンに対応した配置でプリント基板側にパターンとして設けられている。
【0003】
そして、そのような接点部の具体的な接点構造は、例えば図9に示すように、ほぼ中央にグランド系の接点部101(8つの円形状の接点101a,・・)を挟んで、印字ヘッドを駆動するための24Vの電源系の接点部102,103(それぞれ4つの円形状の接点102a,・・,103a,・・)が配置され、一方の電源系の接点部102の外側に信号系の接点部104(5つの円形状の接点104a,・)が、他方の電源系の接点部103の外側に、5Vの電源系の接点部105(2つの円形状の接点105a,105a)を介して、グランド系の接点部106(2つの円形状の接点106a,106a)及び信号系の接点部107(7つの円形状の接点107a,・・)が配置されている。
【0004】
なお、5Vの電源系とは、シリアル転送されたデータ信号を印字ヘッドの複数のアクチュエータに対応したパラレル信号に変換してクロック信号に同期して出力するための駆動回路を動作させるための電源回路およびその供給線であり、24Vの電源系とは、その駆動回路の出力にもとづいて印字ヘッドのアクチュエータ(例えば圧電素子)に印加するための電圧の電源回路およびその供給線である。信号系とは、上記データ信号、クロック信号などの信号発生回路およびその供給線を含む。
【0005】
ところで、そのような記録装置においては、記録媒体に印字するためにインクが使用されていることから、そのようなインクが、何らかの原因で前記プリント基板上にこぼれ落ちて、前記接点部に付着する場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような接点構造においては、電源系の接点部102,105の近傍に信号系の接点部104,107が配置されているので、こぼれ落ちたインクがそれらの間にわたって付着すると、電源側からの駆動信号が、信号系の接点部104側にリークしてしまうおそれがある。そのようなリークが生ずると、信号系の接点部106を通じて、記録装置におけるロジック信号の入力素子に、過電圧が印加され、破壊してしまうという課題があった。また、記録装置におけるロジック信号の出力素子についても、駆動能力を超した過負荷状態となったり過電圧が印加されたりして、破壊してしまうという課題があった。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、電源系の接点部と信号系の接点部との間に、インクが万一付着しても、電源側からの駆動信号が信号系の接点部にリークするのを防止したインクジェット式記録装置の接点構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、インク液滴を噴射するインクジェット式ヘッドが搭載されている印字ヘッドユニットが、キャリッジに対し、着脱可能に装着されると共に、それらに設けられた電源系の接点部及び、この電源系の接点部よりも電位の低い信号系の接点部が接続されるインクジェット式記録装置の接点構造において、前記キャリッジ側に設けられた前記電源系の接点部と信号系の接点部との間に、前記信号系の接点部よりも電位の低い基準電位系の接点部が設けられているものである。ここで、接点部は、単一の接点のみからなる接点部と、複数の接点からなる接点部との両方を含み、複数の接点からなる接点部には、複数の接点の形状が異なる場合も含まれる。また、基準電位系の接点部とは、最も電位が低い接点部であることを意味し、接地されたグランド系の接点部であることが望ましいが、信号系の接点部より低い電位であれば、前述したようにインクが付着した場合であっても、電源系の接点部からのリークは、信号系の接点部ではなく、基準電位系の接点部へ流れることとなるので、グランド系の接点部である必要は必ずしもない。
【0009】
請求項1の発明によれば、キャリッジ側に設けられた前記信号系の接点部と電源系の接点部との間に、前記信号系の接点部よりも電位の低い基準電位系の接点部が設けられているので、電源系の接点部と信号系の接点部との間にわたって付着したインクは、基準電位系の接点部にも接触することとなる。その結果、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
請求項の発明は、請求項1のインクジェット式記録装置の接点構造において、前記基準電位系の接点部が、複数の前記信号系又は電源系の接点部が延びる方向に沿って長い形状である。ここで、接点部が延びる方向とは、接点部の形状によって異なるが、接点部が複数の接点からなる場合には、それらが配列されている方向という意味である。
【0015】
請求項の発明によれば、基準電位系の接点部が、複数の前記信号系又は電源系の接点部が延びる方向に沿って長い形状とされているので、それらの間のいずれの位置にインクが付着しても、インクは基準電位系の接点部と接触することとなり、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れる。
【0016】
請求項の発明は、請求項1又は2のインクジェット式記録装置の接点構造において、前記信号系の接点部の外側に前記基準電位系の接点部が設けられ、更に、その外側に、電源系の接点部が設けられているものである。
【0017】
請求項の発明によれば、信号系の接点部の外側に、基準電位系の接点部を介して、電源系の接点部が設けられていることから、信号系の接点部と電源系の接点部との間にわたってインクが付着しても、その付着したインクは、基準電位系の接点部にも接触することとなる。その結果、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れる。
【0018】
請求項の発明は、請求項1又は2のインクジェット式記録装置の接点構造において、
前記電源系の接点部が中央部付近に設けられ、その外側に、前記基準電位系の接点部が設けられ、更にその外側に、信号系の接点部が設けられているものである。
【0019】
請求項の発明によれば、電源系の接点部中央付近に設けられることで、高い電圧が印加される接点部が中央付近に集中せしめられ、更に、その電源系の接点部の外側に、基準電位系の接点部を介して、信号系の接点部が設けられているので、信号系の接点部と電源系の接点部との間にわたってインクが付着しても、それらの間に付着したインクは、基準電位系の接点部にも接触することとなる。その結果、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れる。
【0020】
請求項の発明は、請求項3又は4のインクジェット式記録装置の接点構造において、
前記信号系の接点部と前記電源系の接点部とが、前記印字ヘッドユニットのキャリッジに対する装着方向に間隔を置いて配置されているものである。
【0021】
請求項の発明によれば、信号系の接点部と前記電源系の接点部とが、前記印字ヘッドユニットのキャリッジに対する装着方向と直交する方向に間隔を置いて配置されていることから、印字ヘッドユニットがキャリッジに装着される際に、信号系の接点部と前記電源系の接点部との間にわたって付着しているインクを、前記印字ヘッドユニットのキャリッジに対する装着方向と直交する方向に押し流すようになる。
【0022】
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかのインクジェット式記録装置の接点構造において、前記印字ヘッドユニットの信号系及び電源系の接点部が、前記キャリッジ上の信号系及び電源系の接点部の配置された面に対し、斜め上方から移動して装着されるものである。
【0023】
請求項の発明によれば、印字ヘッドユニットの信号系及び電源系の接点部が、前記キャリッジ上の信号系及び電源系の接点部の配置された面に対し、斜め上方から移動して装着される際に、インクがこぼれて信号系の接点部と電源系の接点部との間にわたってインクが付着しても、その付着したインクは、基準電位系の接点部にも接触することとなるので、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れる。
【0024】
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかのインクジェット式記録装置の接点構造において、前記印字ヘッドユニットが、前記キャリッジに対して、前記接点部が設けられている面と平行な方向から移動して装着されるものである。
【0025】
請求項の発明によれば、印字ヘッドユニットが、前記キャリッジに対して、前記接点部が設けられている面と平行な方向から移動して装着される際に、インクがこぼれて信号系の接点部と電源系の接点部との間にわたってインクが付着しても、その付着したインクは、基準電位系の接点部にも接触することとなるので、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れる。
【0026】
請求項の発明は、請求項6又は7のインクジェット式記録装置の接点構造において、
前記印字ヘッドユニット及びキャリッジに、その装着方向に互いに嵌合する凸部と凹部が形成され、該凹凸部を嵌合状態に保持する係止手段が設けられているものである。
【0027】
請求項の発明によれば、装着方向において、凸部と凹部とが嵌合され、係止手段で前記凹凸部が嵌合状態に保持されるので、印字ヘッドユニットとキャリッジとの間における接点部の電気的接続が確実になされるとともに維持される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0029】
図1は本発明に係る接点構造を採用してなるインクジェット式記録装置の外観図、図2は本発明に係る接点構造を備えた印字ヘッドユニットのキャリッジヘの装着状態を示す断面図、図3は印字ヘッドユニットのキャリッジへの装着過程を示す側面図である。
【0030】
図1において、インクジェット式記録装置1は、印字機構2、紙送り機構3、及びパージ装置4などを備えている。印字機構2は、インクジェット式印字ヘッド5を有する印字ヘッドユニット6と、印字ヘッド5にインクを供給するインクカートリッジ7とを備え、
印字ヘッドユニット6とインクカートリッジ7とは、キャリッジ8に搭載されている。尚、本発明に係る接点構造は、この印字ヘッドユニット6をキャリッジ8へ装着する際の接点の接続に採用されている。
【0031】
キャリッジ8は、ベルト9を介して、キャリッジ・モータ10により駆動され、キャリッジ軸11に沿って水平往復移動するようになっている。なお、印字ヘッド5は、複数個のノズルを縦一列に有しており、キャリッジ8の移動に対応して、ノズルからインクを噴射するものである。
【0032】
キャリッジ8には、その前部の低位置に記録装置1のキャリッジ軸11に該キャリッジ8自体をスライド可能に取り付けるための軸受孔19が形成され、後部にガイドバー20がスライド可能に係合している。
【0033】
紙送り機構3は、給紙カセット又は手差し給紙部から供給された印刷用紙PAを印字ヘッド5に対面させながら搬送するものであり、プラテンローラ12、押圧ローラ13、及び紙送りモータ15などを備えている。給紙カセットなどから供給された印刷用紙PAは、プラテンローラ12と押圧ローラ13との間に圧接されることで保持され、紙送りモータ15の回転に合わせて搬送される。
【0034】
パージ装置4は、印字ヘッド5の使用中に内部に気泡が発生したり、印字ヘッドの吐出面上にインクの液滴が付着することにより吐出不良を起こすことを解消し、良好な吐出状態に回復させるための装置である。パージ装置4の先端には、キャップ14が設けられており、このキャップ14にて印字ヘッド5が覆われている状態で、ポンプにより負圧を発生させて、印字ヘッド5の内部のインクを吸引して印字ヘッド5を回復するようになっている。
【0035】
また、印字ヘッドユニット6は、図2に示すように、その前端部の低位位置に左右一対の凸部すなわちピン17が、後端部の定位置に被係止部材18uがそれぞれ設けられている。一方、キャリッジ8の前部の左右一対の側壁22の内側面には、印字ヘッドユニット6を、ピン17にて規制しつつ該キャリッジ8へ誘導して装着させるための凹部すなわち溝23が設けられ、後部内側に、前記被係止部材18uを係脱可能に係止する係止部材18cが設けられている。
【0036】
溝23は、キャリッジ8の後方へ向けて開口している。係止部材18cは、キャリッジ8の前後方向に弾性変形可能で、上端にキャリッジ8の前方側へ突出するフック部を有している。
【0037】
従って、印字ヘッドユニット6を、図3に示すように、斜め上方から移動させ、ピン17を溝23内に後方から挿入して前側へ移動させることで、印字ヘッドユニット6がキャリッジ8に無理なく装着される。また、この装着された状態で、被係止部材18uに係止部材18cが係脱可能に係止されるので、この装着状態が保持される。
【0038】
また、印字ヘッドユニット6は、その底部の下面側に硬質の回路基板30が設けられ、該回路基板30に、接点16,・・を有する配線パターンが形成されている。一方、キャリッジ8の底部には、硬質の回路基板26が設けられ、その回路基板26の上面側にプリント基板28が配設されている。プリント基板28には、接点21,・・を有する配線パターンが形成され、該配線パターンが回路基板に接続されている。
【0039】
前記プリント基板28の接点21は、図4に詳細を示すように、その裏面を凹ませて表面側の接触部分を凸状に形成したいわゆるディンプル接点とされている。回路基板26上には、前記接点21と対応する突起部27aを有するバックアップゴム27が設けられ、該バックアップゴム27の突起部27aによって、印字ヘッドユニット6側へ弾性的に押圧されるようになっている。また、印字ヘッドユニット6の回路基板30側の接点16は、上記接点21に対応する位置に形成されている。尚、キャリッジ8側の回路基板26の配線パターンは本体フレーム上の電源及び制御回路に、印字ヘッドユニット6側の回路基板30の配線パターンは駆動回路(図示せず)を搭載し印字ヘッド5に、それぞれ可撓性の導体(図示せず)を介して接続されている。
【0040】
また、各接点16,21に付与された役割や機能に基づき接点接続の順序を考慮して、
相互に対面する印字ヘッドユニット6の回路基板30の接点16と、キャリッジ8のプリント基板28側の接点21は、両者が面接触するとき所定の役割を担った所定の接点同士が相互に接触するように配置されている。
【0041】
このような構成においては、先に説明したように、印字ヘッドユニット6のピン17がキャリッジ8の溝23へ嵌め込まれて所定の状態とされる。そして、その状態に被係止部材18uと係止部材18cとの係合関係で保持され、ヘッドユニット6側よりキャリッジ8側に対し外力F(図4参照)が与えられる。この外力Fによりバックアップゴム27が圧縮され、回路基板30側の導体16とプリント基板28側の接点との接触はより安定度の高いものとなる。
【0042】
よって、印字ヘッドユニット6を、前記キャリッジ8側の接点21が配置された面に対し、斜め上の方向から、キャリッジ8に所定の角度を持たせつつ装着することで、電気的接続も同時に行われることになる。
【0043】
次に、上記印字ヘッドユニット6側の接点16及びキャリッジ8側の接点21の配置の一例を、接点構造を概念的に示す説明図である図5により、具体的に説明する。
【0044】
図5に示すように、ほぼ中央部に、5Vの電源系の接点部41(2つの円形状の接点41a,41a)が配置され、その左側には、グランド系(基準電位系)の接点部42(3つの円形状の接点42a,42a,42a)を介して、信号系の接点部43(3つの円形状の接点43a,43a,43aが4列)が配置されている。ここで、グランド系の接点部42は接地されており、0V(基準電位)となっている。
【0045】
一方、電源系の接点部41の右側には、グランド系の接点部44(ストリップライン)を介して、信号系の接点部45(3つの円形状の接点45a,45a,45aが4列)が配置されている。そして、更に、それらの外側に、グランド系の接点部46,47(3つの円形状の接点46a,・・,47a,・・)を介して、24Vの電源系の接点部48,49(3つの円形状の接点48a,・・,49a,・・)がそれぞれ配置されている。前記グランド系の接点部44は、複数の信号系の接点部45の接点45a,・・又は電源系の接点部41の接点41a,41aがなす列に沿って長い形状のストリップラインとされ、少ないスペースに配置されている。
【0046】
このように、信号系の接点部43,45と前記電源系の接点部41,48,49とは、前記印字ヘッドユニット6のキャリッジ8に対する装着方向と直交する方向に間隔を置いて配置されており、それらの間にグランド系の接点部44,46,47が設けられている。
【0047】
上記のように構成すれば、例えば印字ヘッドユニット6がキャリッジ8に対して斜め上の方向から接近せしめられて装着されるときに、インクが落下して、例えば、電源系の接点部41と信号系の接点部45との間にわたって付着しても、それらの間にグランド系の接点部44が設けられているので、電源系の接点部41からのリークは、グランド系の接点部44に流れる。よって、本体フレーム側のロジック信号の入出力素子が、過電圧の印加による破壊から保護される。
【0048】
また、電源系の接点部48と信号系の接点部43との間や電源系の接点部49と信号系の接点部45との間にも、グランド系の接点部46,47が設けられているので、それらの間にわたってインクが付着した場合にも、前述した場合と同様に、電源系の接点部48,49からのリークは、グランド系の接点部46,47に流れる。
【0049】
このように、電源系の接点部41,48,49と信号系の接点部43,45との間には、必ず、グランド系の接点部42,44,46,47が設けられているので、それらの間にわたってインクが付着しても、前述した場合と同様に、電源系の接点部41,48,49からのリークは、グランド系の接点部44,46,47に流れる。特に、信号系の接点部43,45と前記電源系の接点部41,48,49とが、前記印字ヘッドユニット6のキャリッジ8に対する装着方向と直交する方向に間隔を置いて配置されていることと相俟って、電源系の接点部からのリークが信号系の接点部には流れにくくなっている。
【0050】
以上の説明において、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、以下に述べるように種々の変更が可能である。
【0051】
(1)本発明に係る接点構造は、信号系の接点部と電源系の接点部との間において、その両者に付着しても、電源系の接点部からのリークがグランド系の接点部に流れればよく、図5に示した実施の形態に限られるものではなく、種々の変形が可能である。
【0052】
例えば、図5に示すものでは、中央部に5Vの電源系の接点部41を、両端に24Vの電源系の接点部48,49を配置し、それらの間に、信号系の接点部43,45を配置するようにしているが、逆に、図6に示すように、中央部に24Vの電源系の接点部51(3つの円形状の接点51a,51a,51aが2列)を、一方の端に5Vの電源系の接点部52(3つの円形状の接点52a,52a,52a)を配置することも可能である。この場合は、電源系の接点部51の一方の側に、グランド系の接点部53(3つの円形状の接点53a,53a,53a)を介して、信号系の接点部54(3つの接点54a,54a,54aが4列)を配置し、更にその外側にグランド系の接点部55(3つの円形状の接点55a,55a,55a)が配置されている。一方、電源系の接点部51の他方の側に配置グランド系の接点部56(3つの円形状の接点56a,56a,56a)を介して、信号系の接点部57(3つの円形状の接点57a,57a,57aが4列)を配置し、更にその外側にグランド系の接点部58(ストリップライン)を介して、5Vの電源系の接点部52が配置されている。
【0053】
また、図7に示すように、中央部に信号系の接点部61(3つの円形状の接点61a,61a,61aが8列)を、その周囲に、24Vの電源系の接点部62(4つの円形状の接点62a,・・)及び5Vの電源系の接点部63(3つの円形状の接点63a,63a,63a)を配置するようにすることもできる。この場合は、信号系の接点部61の後方にグランド系の接点部64(ストリップライン)を介して電源系の接点部62が配置され、信号系の接点部61の一側方にグランド系の接点部65(ストリップライン)を介して電源系の接点部63が配置され、その他の周囲にはグランド系の接点部66,67,68(電源系の接点部62の左右それぞれに3つの円形状の接点66a,・・,67a,・・、信号系の接点部61の他側方に3つの円形状の接点68a,・・)が配置されている。
【0054】
(2)前記実施の形態においては、印字ヘッドユニット6の信号系及び電源系の接点部を、前記キャリッジ8上の信号系及び電源系の接点部の配置された面に対し、斜め上方から移動して装着するようにしているが、そのほか、前記印字ヘッドユニットを、前記キャリッジに対して、前記接点部が配置されている面と平行な方向から移動させて装着するようにすることも可能である。この場合は、例えば図8に示すように、印字ヘッドユニット6Aに、前端部に凸部61aを、後部左右両側にも一対の凸部61bをそれぞれ設け、キャリッジ8Aに、前端部に印字ヘッドユニット6Aの凸部61aを嵌合するための凹部すなわち開口62を、後部左右両側にも印字ヘッドユニット6Aの凸部61bを嵌合するための凹部を形成する鉤状部63をそれぞれ設ける。そして、開ロ62および鉤状部63内に囲まれる凹部はキャリッジ8Aの後方へ開放しており、印字ヘッドユニット6Aをキャリッジ8Aに対し、接点のある面と平行にスライドさせながら凸部61a,61bを開ロ62及び鉤状部63に嵌合し、鉤状部63先端の弾性フック部63aを凸部61bの後面に係止することで、印字ヘッドユニット6Aはキャリッジ8Aに装着されるようになる。
【0055】
【0056】
(3)印字ヘッドとしては、電圧を印加すると機械的変形をする圧電材料(ピエゾ素子等)を利用してインク溝内に溜めてあるインクを吐出する圧電素子型、インクに発熱抵抗体(硼化ジルコニウム等)の発する熱を瞬間的に与え、膜沸騰させ、その沸騰気泡の体積膨張を利用してインクを吐出させるいわゆるバブルジェット型など、種々の構成をとりうる。
【0057】
(4)前記実施の形態においては、キャリッジに対して、1つの印字ヘッドを備える印字ヘッドユニットが装着されるものについて説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、複数の印字ヘッドを備える印字ヘッドユニットが装着されるものに対しても、同様に適用することができる。また、印字ヘッドユニットが搭載されるキャリッジが用紙に沿って移動するものに限らず、印字ヘッドが用紙に沿って多数あってキャリッジが移動しないものに対しても適用することができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0059】
請求項1の発明は、キャリッジ側に設けられた信号系の接点部と電源系の接点部との間に、前記信号系の接点部よりも電位の低い基準電位系の接点部が設けられているので、電源系の接点部と信号系の接点部との間にわたって付着したインクは、基準電位系の接点部にも接触することとなり、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れる。よって、簡単な構造で、電源系の接点部からのリークが信号系の接点部に流れ、過電圧が印加されるのを防止することができ、記録装置の本体側のロジック信号の入出力素子を保護することができる。
【0060】
【0061】
【0062】
請求項の発明は、基準電位系の接点部を、複数の前記信号系又は電源系の接点部が延びる方向に沿って長い形状としているので、それらにインクが付着しても、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れるようにすることができる
【0063】
請求項の発明は、信号系の接点部の外側に、基準電位系の接点部を介して、電源系の接点部を設けているので、両接点部の間にわたってインクが付着しても、付着したインクは、基準電位系の接点部にも接触することとなり、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れるようにすることができる。
【0064】
請求項の発明は、高い電圧が印加される電源系の接点部が中央付近に位置させているので、それらの管理が容易となり、また、その電源系の接点部の外側に、基準電位系の接点部を介して、信号系の接点部を設け、信号系の接点部と電源系の接点部との間にわたってインクが付着していても、付着したインクは、基準電位系の接点部にも接触するようにしているので、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れるようにすることができる。
【0065】
請求項の発明は、信号系の接点部と電源系の接点部とを、前記印字ヘッドユニットのキャリッジに対する装着方向と直交する方向に間隔を置いて配置しているので、信号系の接点部と前記電源系の接点部との間にわたって付着しているインクを、印字ヘッドユニットをキャリッジに装着する際に、両接点部を短絡する方向には押し流さず、それとは直交する方向に押し流すようになり、電源系の接点部からのリークが信号系の接点部には流れないようにする上で有利である。
【0066】
請求項の発明は、印字ヘッドユニットの信号系及び電源系の接点部を、前記キャリッジ上の信号系及び電源系の接点部の配置された面に対し、斜め上方から移動して装着する際に、インクがこぼれて信号系の接点部と電源系の接点部との間にわたってインクが付着しても、そのインクは、基準電位系の接点部にも接触するようにしているので、電源系の 接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れるようにすることができる。
【0067】
請求項の発明は、印字ヘッドユニットを、前記キャリッジに対して、前記接点部が設けられている面と平行な方向から移動して装着する際に、インクがこぼれて信号系の接点部と電源系の接点部との間にわたってインクが付着しても、そのインクは、基準電位系の接点部にも接触することとなるので、電源系の接点部からのリークは基準電位系の接点部に流れるようにすることができる。
【0068】
請求項の発明は、装着方向において、凸部と凹部とを嵌合し、係止手段で前記凹凸部を嵌合状態に保持するようにしているので、印字ヘッドユニットとキャリッジとの間における接点部の電気的接続を確実に行うことができるとともにその状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る接点構造を採用しているインクジェット記録装置の外観図である。
【図2】 印字ヘッドユニットのキャリッジヘの装着状態を示す断面図である。
【図3】 印字ヘッドユニットのキャリッジヘの装着過程を示す側面図である。
【図4】 ディンプル接点の接触状態を示す部分断面図である。
【図5】 本発明に係るインクジェット記録装置の接点構造を概念的に示す図である。
【図6】 他の実施の形態を示す図5と同様の図である。
【図7】 別の実施の形態を示す図5と同様の図である。
【図8】 印字ヘッドユニットのキャリッジヘの装着過程を示す側面図である。
【図9】 従来のインクジェット記録装置の接点構造を概念的に示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式記録装置
5 印字ヘッド
6 印字ヘッドユニット
8 キャリッジ
41 電源系の接点部
42,44 グランド系の接点部
43,45 信号系の接点部
46,47 グランド系の接点部
48,49 電源系の接点部
51 電源系の接点部
52 電源系の接点部
53,56 グランド系の接点部
54,57 信号系の接点部
55,58 グランド系の接点部
61 信号系の接点部
62 電源系の接点部
63 電源系の接点部
64,66,67 グランド系の接点部
65,68 グランド系の接点部

Claims (8)

  1. インク液滴を噴射するインクジェット式ヘッドが搭載されている印字ヘッドユニットが、キャリッジに対し、着脱可能に装着されると共に、それらに設けられた電源系の接点部及び、この電源系の接点部よりも電位の低い信号系の接点部が接続されるインクジェット式記録装置の接点構造において、
    前記キャリッジ側に設けられた前記電源系の接点部と信号系の接点部との間に、前記信号系の接点部よりも電位の低い基準電位系の接点部が設けられていることを特徴とするインクジェット式記録装置の接点構造。
  2. 前記基準電位系の接点部は、複数の前記信号系又は電源系の接点部が延びる方向に沿って長い形状であるところの請求項1記載のインクジェット式記録装置の接点構造。
  3. 前記信号系の接点部の外側に前記基準電位系の接点部が設けられ、更に、その外側に、電源系の接点部が設けられているところの請求項1又は2に記載のインクジェット式記録装置の接点構造。
  4. 前記電源系の接点部が中央部付近に設けられ、その外側に、前記基準電位系の接点部が設けられ、更にその外側に、電源系の接点部が設けられているところの請求項1又は2に記載のインクジェット式記録装置の接点構造。
  5. 前記信号系の接点部と前記電源系の接点部とが、前記印字ヘッドユニットのキャリッジに対する装着方向と直交する方向に間隔を置いて配置されているところの請求項3又は4記載のインクジェット式記録装置の接点構造。
  6. 前記印字ヘッドユニットの信号系及び電源系の接点部は、前記キャリッジ上の信号系及び電源系の接点部の配置された面に対し、斜め上方から移動して装着されるところの請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット式記録装置の接点構造。
  7. 前記印字ヘッドユニットは、前記キャリッジに対して、前記接点部が設けられている面と平行な方向から移動して装着されるところの請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット式記録装置の接点構造。
  8. 前記印字ヘッドユニット及びキャリッジに、その装着方向に互いに嵌合する凸部と凹部が形成され、該凹凸部を嵌合状態に保持する係止手段が設けられているところの請求項6又は7に記載のインクジェット式記録装置の接点構造。
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