JP3944423B2 - 柱状体探傷ロボット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は柱状体探傷ロボットに係り、特に道路照明柱のような長尺柱状体の溶接部や照明灯取付部の損傷を早期に発見するための探傷ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、道路の側道部分には、交通安全上の見地から、夜間において路面を上方から照らすための道路照明柱が設備されている。この道路照明柱には色々なタイプがあるが、一般的には地上にポールを立設するとともに、その先端部を路面側に湾曲させ、湾曲先端部に照明灯を取り付けた構造となっている。このような道路照明柱では、構造力学的な関係から上部構造物の軽量化を図るようにしており、このため、ポール部分は上方に至るにしたがってテーパ状に縮径される構造とし、太目の基部側ポールと細めの先端側ポールとを溶接によって結合した構造となっている。
【0003】
ところで、このような道路照明柱では、溶接箇所裏側に当て板をしているため結露により水がたまり腐食の原因となる。更に風の影響により繰り返し荷重がかかりポールの折損事故が発生する可能性がある。また、照明灯の取付箇所での腐食などにより照明灯や付属品の落下事故が発生するおそれがある。このため、定期的な点検作業が要請されている。
【0004】
しかしながら、従来の一般的な点検作業は、熟練者による打音検査や目視検査により行われており、そのため梯子を利用したり、高所作業車を利用して検査を行うことが不可欠となっていた。通常、道路側部で行われるため、作業には危険が伴い、道路の片側を通行規制したりする必要があり、より安全で大掛かりな交通規制を行うことなく、また熟練度に依存せずに探傷作業を行える方法が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
溶接部位の探傷技術として実開平2−21553号や、実開平61−59号、特開昭58−24856号に開示されたものがある。これらはいずれも同一円管を溶接した構造体の溶接部の探傷装置であるが、道路照明柱のような外径が変化する柱状体の検査はできないものであった。また、管体の途中に突起やその他の接続物などがあると、移動検査できないので問題であった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に着目し、道路照明柱のような外径が変化する柱状体の探傷が可能であって、途中に移動障害物が存在してもこれを回避して移動することができる柱状体探傷ロボットを提供することを目的とする。また、柱状体の外径寸法が著しく小さくなっている先端部の検査も確実にできる構造とした柱状体探傷ロボットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る柱状体探傷ロボットは、柱状体に対面可能なメインフレームと、前記柱状体を抱きかかえ可能に前記メインフレームに取り付けられた開閉フレームとからなる前記ロボット本体を有し、前記メインフレームには前記柱状体を昇降するためのローラを設けるとともに前記柱状体に向けた押付力を加えて前記ローラで抱着させるクランプ機構を設け、前記開閉フレームにはレバー操作によって前記柱状体に転接可能な旋回用ローラを設けるとともに旋回ローラはレバー操作による柱状体への接触時に前記開閉フレームを柱状体から離反可能として前記昇降するためのローラと旋回するためのローラとを選択接触可能に取り付けてなり、昇降時に柱状体の溶接部を検出する探傷位置検出センサと旋回時に溶接部の傷を探索する探傷センサとを備えてなり、前記一対の開閉フレーム間に柱状体上の障害物を通過させる隙間を形成して昇降可能とされていることを特徴としてなる。
【0008】
上記構成において、前記開閉フレームを平行リンク機構によりメインフレームに取り付けるとともに柱状体に弾圧的に抱着可能として柱状物の径の変化に追随して昇降できるようにすればよく、前記昇降ローラをV溝の転動面を有する鼓型ローラ形状に形成することが望ましい。更には、前記ロボット本体には子ロボットを搭載し、この子ロボットには柱状体の小径側先端部に抱着可能な転動ローラを設けてなり、ロボット本体の停止位置から分離移動可能として当該子ロボットによる柱状体先端側の探傷を可能とすることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る柱状体探傷ロボットの具体的実施の形態を、道路照明柱の探傷作業に適用する場合について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1〜図4は実施形態に係る探傷ロボット10の構造を示す図である。これらに図示されているように、探傷ロボット10は、柱状体としての道路照明柱12に対面されるメインフレーム14と、前記道路照明柱12を左右から抱きかかえ可能に前記メインフレーム14に取り付けられた一対の開閉フレーム16(16R、16L)とからなる前記ロボット本体18を有している。そして、このロボット本体18には前記道路照明柱12を昇降するための昇降ローラ20と、道路照明柱12の周囲を旋回するためのローラ22(22R、22C、22L)とが選択接触可能に取り付けられている。
【0010】
まず、ロボット本体18を昇降させるための構成は次のようになっている。前記メインフレーム14に一対の開閉フレーム16(16R、16L)が取り付けられているが、各開閉フレーム16は、道路照明柱12との対面部を開口させたコ字型断面の直方体容器状に形成されている。各開閉フレーム16の内部の上下位置には、転動面をV溝に形成した鼓型の昇降ローラ20を回転軸が水平となるように取り付けており、ローラ転がり面としてのV溝がフレーム開口部から臨むように設定して、前記道路照明柱12を左右から挟み込んで転接できるようにしている。したがって、ロボット本体18は、開閉フレーム16を左右から道路照明柱12に近接させて上下各一対の昇降ローラ20を押し付けた状態に転接させることにより、道路照明柱12に抱着される。
【0011】
道路照明柱12にロボット本体10を抱着させるために、各開閉フレーム16はその上下端板部分でメインフレーム14に対して上下の平行リンク機構24により支持され、左右の昇降ローラ20が平行状態を維持しながら開閉動作可能にして、道路照明柱12に左右方向から近接離反できるように支持されている。また、前記開閉フレーム16を道路照明柱12に押し付けて昇降ローラ20を強制的に転接させる倍力機構を利用したクランプ機構26を設けている。クランプ機構26は、メインフレーム14を反力受け部材として、左右の開閉フレーム16R、16Lに道路照明柱12に向けた押付力を加えて抱着させ、あるいは押付力を解除して昇降ローラ20を道路照明柱12から離反させる。このため、実施形態では、図1に示すように、メインフレーム14側に設けたクランプレバー28の先端部にスリーブ30をピン結合しておき、このスリーブ30にシャフト32を挿通させ、シャフト32の先端部を開閉フレーム16にやはりピン結合している。そして、スリーブ30と連結シャフト32との間にコイルスプリング34を介装させ、スプリング34による弾圧力により連結シャフト32が突出する方向に力が作用するようにしている。これにより開閉フレーム16が道路照明柱12に向けた付勢力を常に得ることができるので、ロボット本体18の昇降移動によって昇降ローラ20がクランプする位置における道路照明柱12の径が変化しても、これに追随して抱着状態を維持することができる。すなわち、クランプレバー28をクランプ位置に操作することにより、左右の開閉フレーム16R、16Lが近接する方向に弾圧付勢され、昇降ローラ20の転動面であるV溝内に常に道路照明柱12の側面部が入り込み、昇降ローラ20が道路照明柱12に密着して転動できるようになる。これにより図1に示しているように、道路照明柱12が下部の大径部から上部の小径部に変化しても、昇降ローラ20が確実に道路照明柱12を抱着し、ロボット本体18が安定して昇降できるようになるのである。なお、上記スプリング34を利用したクランプ機構26に代えて、電気モータなどのアクチュエータを利用したクランプ機構などを採用することができる。
【0012】
上記構成により、道路照明柱12がメインフレーム14と左右の開閉フレーム16とによって抱着され、しかも平行リンク機構24によって道路照明柱12の径が変わっても常にその左右から開閉フレーム16が挟み込むため、開閉フレーム16同士の間には開口隙間Gが形成される。ロボット本体18を昇降させる際に、この開口隙間Gがあるため、道路照明柱12に障害物があった場合にもこれを回避して移動できるものとなっている。
【0013】
なお、各開閉フレーム16に取り付けられている上下の昇降ローラ20はフレーム内臓のモータで駆動可能となっており、昇降ローラ20の軸と図示していないモータ軸に取り付けたプーリに巻きかけたベルトにより回転力を伝達して、昇降方向に回転駆動されるようになっている。
【0014】
左右の開閉フレーム16R、16Lは前述したように、各々上下2箇所の平行リンク機構24によってメインフレーム14に支持されているが、両者が一定の関係をもって開閉されるように、この実施形態では、両フレーム16R、16Lを開脚アーム36によって連結している(図2参照)。開脚アーム36は一対の等長アームをピン結合して開閉できる構成としたもので、両等長アームのピン連結部38はメインフレーム14のセンタに形成したガイド溝40に摺動可能に取り付けられている。ガイド溝40は開閉フレーム16の開閉動作方向と直行する方向に長く形成されたもので、ピン連結部38が開閉フレーム16の開閉量に応じて道路照明柱12の半径方向に沿う方向に位置移動しつつ、ロボット本体18の左右の振れを吸収できるようにしている。
【0015】
一方、ロボット本体18には、上記昇降ローラ20と共に、旋回ローラ22が取り付けられている。これは探傷作業をなす場合に、後述する探傷センサを探査位置で道路照明柱12の周りに周回させるために用いられる。この旋回ローラ22は、図2〜図4から理解できるように、3点式ローラユニットとして上下に2組配置した構成とされている。各ユニットは開閉フレーム16の上下端板の外側に取り付けられた旋回ローラ22R、22Lと、これと同列にメインフレーム14に取り付けられた旋回ローラ22Cの3点ローラをから成り、道路照明柱12の外周面に転接可能とされている。この旋回ローラ22は回転軸を垂直方向としたもので、道路照明柱12を周囲から挟み込むことで、ロボット本体18を旋回運動させることができる。メインフレーム14に取り付けた旋回ローラ22Cを駆動ローラとしており、メインフレーム14に内蔵させた駆動モータ(図示せず)により旋回駆動がなされる。
【0016】
ところで、このロボット本体18では、前記昇降ローラ20と旋回ローラ22とは、道路照明柱12に対して選択接触可能に取り付けられている。これは基本的に昇降ローラ20が道路照明柱12に転接しているときには旋回ローラ22が道路照明柱12から離反し、逆の場合には昇降ローラ20が離反するように構成している。そのため、まず、中央の旋回ローラ22Cは昇降ローラ20による昇降移動時には道路照明柱12とは若干の隙間があるように設定され、常時接触しない構成としておく。そして、図2に示しているように、開閉フレーム16の上下端板に中間部をピン結合したレバー42を取り付けておき、その先端に旋回ローラ22R、22Lを取り付けるようにする。一方、レバー基端にモータなどのアクチュエータ(図示せず)を取り付けて、レバー42が開閉フレーム側のピン結合部を中心として回動できるようにしておく(図2矢印F)。そして、アクチュエータを作動させることにより、旋回ローラ22R、22Lを道路照明柱12に強制的に転圧させるようにしている。
【0017】
このように構成することにより、アクチュエータを作動させて開閉フレーム16における上下の各昇降ローラ16R、16Lを道路照明柱12に転圧させると、クランプ機構26によってばね付勢されている開閉フレーム16が道路照明柱12から押し離されて昇降ローラ20が離反し、反対にメインフレーム14が道路照明柱12に近づいてセンタ旋回ローラ22Cが道路照明柱12に転接されることになる。このため、昇降ローラ20と旋回ローラ22の接触切り替えが行われるのである。
【0018】
また、ロボット本体18には、その昇降時に道路照明柱12の溶接ビード部を検出する探傷位置検出センサ44と、溶接ビード部の傷を旋回しながら検出する探傷センサ46とが備えられている。
【0019】
探傷位置検出センサ44は溶接ビードの位置を検出するもので、これは溶接処理が肉厚の厚い下部ポールと肉厚の薄い上部ポールとの間で行われるとの見地から、道路照明柱12の肉厚を検出するようにし、この肉厚変化が急峻な箇所を特定して探傷領域である溶接ビード位置とみなしている。このため、探傷位置検出センサ44を超音波センサから構成し、これを図3〜図4に示すように、一方の開閉フレーム16Rに取り付け、昇降ローラ20が転接される道路照明柱12に対面するように配置している。
【0020】
一方、探傷センサ46は、図3〜図4に示しているように、メインフレーム14のセンタ部分に取り付けられている。このセンサには磁気探傷センサを用いており、検査対象としての道路照明柱12を磁化させ、溶接ビード部分に発生している傷がある場合に、この傷から漏れた磁束を検出して探傷を行う漏洩磁束探知方法を採用している。この種の磁気探傷センサでは塗装仕様の道路照明柱12でも欠陥や溶接ビード部分の裏当て金を明確に認識でき、表面塗装に影響されないので極めて探傷検査に有効である。
【0021】
ところで、上述したように、ロボット本体18は、探傷位置検出センサ44が溶接ビード位置を検出して停止させたとき、探傷センサ46が溶接ビード位置に対応している必要がある。そこで、この実施形態では、図4に示しているように、探傷位置検出センサ44の取付位置と、探傷センサ46の上下可動範囲の中央位置とを距離L分だけオフセットさせて取り付けている。これは、ちょうど探傷位置検出センサ44による検出遅れ制御距離分に相当し、超音波によって道路照明柱12の板厚変化が設定値より大きくなったことを演算してビード部であると出力して停止させるまでの時間遅れ距離に対応する。
【0022】
さらに、この実施形態では、上述したロボット本体18に子ロボット78を搭載している。この子ロボット78は、ロボット本体18から分離・離脱可能とされており、また、この子ロボット78には道路照明柱12の先端部を撮像可能なビデオカメラ82を搭載し、当該子ロボット78による道路照明柱12の先端部側の表示画像により探傷を可能としてなるものである。
【0023】
具体的構成を図5〜図7に示す。図示のように、子ロボット78は移動主体となり機器を搭載する基台84を有しており、この基台84は親ロボットとしての前記ロボット本体18の上面に設置したロケートピン86で着脱自在とされ、通常は親ロボットと一体的に移動するが、道路照明柱12の先端部探査に際してこのロケートピン86部分で分離し、離脱移動可能とされる。基台84には、道路照明柱12に対面する部分に昇降駆動ベルト88が帯状に露出され、この帯ベルト部分が道路照明柱12の表面に当接して駆動されることにより、相対的に基台84が昇降できるようになっている。基台84に装備された昇降駆動ベルト88が道路照明柱12に密接するように一対の開閉アーム90が設けられている。開閉アーム90は基台84にピン結合されて先端開口幅を可変とし、アーム閉じ込み操作することでアーム90の先端側内面部分に取り付けたガイドローラ92が道路照明柱12に当接可能としている。これにより前記昇降駆動ベルト88とガイドローラ92とによって基台84が道路照明柱12に抱着され、子ロボット78が道路照明柱12に沿って移動可能となる。前記ガイドローラ92はアーム先端に取り付けた駆動シリンダ94によりガイドローラ92の位置を可変としており、道路照明柱12の先端ポール径に追従して位置を変更できるようにしている。そして、前記基台84には、道路照明柱12への抱着状態でその半径方向に伸びる旋回アーム96が取り付けられている。この旋回アーム96は先端にビデオカメラ82を搭載したもので、旋回アーム96を駆動モータ100によって180度前後回転させることにより、搭載したビデオカメラ82が道路照明柱12の先端周囲を撮像できるようにしている。この撮像データはケーブル通信や無線通信などにより地上ユニット102側に送信され、そこで画像表示させることで、画面上で探傷するようにしている。
【0024】
前記地上ユニット102は、上記子ロボット78を搭載したロボット本体18を制御するもので、そのシステム構成をロボット側とともに図8に示す。ロボット側には前述したように、ロボット本体(親ロボット)18に装備したセンサとしての探傷位置検出センサ44とそのユニット104と、探傷センサ46および磁気ヨーク62のセンサ類と、昇降や旋回駆動のための駆動装置106が装備されている。また、子ロボット78側には、ビデオカメラ82と昇降移動やカメラ用旋回アーム96のための昇降・旋回装置108が装備されている。これらのロボット搭載装備を駆動制御するのが地上ユニット102であり、ロボット制御指令を入力するロボット制御盤110と、昇降や旋回のための駆動系の制御をなす駆動制御装置112を備えている。この駆動制御装置112は同時に探傷センサ46のユニット114を介して探傷センサ46の駆動制御と探傷監視装置116を作動制御し、探傷監視装置116は探傷センサ46が傷を検出したときにアラームを出力するようになっている。一方、子ロボット78のビデオカメラ82による撮像画像はビデオキャプチャー118により取り込み、前記探傷監視装置116に出力され、画像表示によって視覚判断にて探傷をなすようにしている。そして、電源設備としてバッテリ120を装備し、電源を各機器に供給している。
【0025】
このように、構成された探傷ロボット10は、最初ロボット本体18を道路照明柱12の下部に運んでクランプ機構26を利用して開閉フレーム16を閉じ込み操作して抱着させる。地上ユニット102のロボット制御盤110により溶接ビード位置の検出作業を開始させる。これを受けてロボット本体18は道路照明柱12を上昇移動する。上昇移動に際して途中にケーブル引き込み部などの移動障害物が存在しているときには、ロボット本体18の開閉フレーム16間に形成されている開口隙間Gを利用してここを通過させることができる。これは昇降ローラ20の転接状態から旋回ローラ22の転接状態に切り替えることによって開口隙間Gの位置を変更して行えばよい。
【0026】
上昇移動に際して、開閉フレーム16の一方に超音波センサからなる探傷位置検出センサ44が柱の肉厚を検出し、肉厚変化が設定値以上になった場合にこの箇所を溶接ビード位置であるとして、上昇移動を自動停止させる。この停止制御の遅れ分を見越して探傷センサ46が距離Lだけオフセットされた位置に配置されているので、溶接ビード部分に探傷センサ46が対面するように停止される。
【0027】
次いで、探傷モードに入るが、ロボット本体18が停止した位置で、原点設定を行い、ロボット本体18の旋回量を設定する。設定ボタンを押すことにより回動レバー42をアクチュエータが回し、旋回ローラ22を道路照明柱12に転圧する。これを受けて開閉フレーム16がコイルスプリング34に反して押し広げられ、昇降ローラ20を離して旋回可能な状態に移行する。旋回ボタンを操作することでロボット本体18が設定量だけ回転する。そして、探傷起動ボタンを押すことにより、ロボット本体18が旋回しながら探傷センサ46が溶接ビード部を摺動移動する。これによって溶接ビード部を中心とした一定幅の領域の探傷が行われる。傷がある場合には磁束漏洩があるので、これが検出されると、探傷監視装置116にてアラームが発せられる。探傷が終了すると、ロボット本体18は原点位置に復帰し、必要に応じて再度同様な作業を行わせればよい。
【0028】
【発明の効果】
このように本発明に係る探傷ロボットによれば、柱状体に対面可能なメインフレームと、前記柱状体を抱きかかえ可能に前記メインフレームに取り付けられた開閉フレームとからなる前記ロボット本体を有し、前記メインフレームには前記柱状体を昇降するためのローラを設けるとともに前記柱状体に向けた押付力を加えて前記ローラで抱着させるクランプ機構を設け、前記開閉フレームにはレバー操作によって前記柱状体に転接可能な旋回用ローラを設けるとともに旋回ローラはレバー操作による柱状体への接触時に前記開閉フレームを柱状体から離反可能として前記昇降するためのローラと旋回するためのローラとを選択接触可能に取り付けてなり、昇降時に柱状体の溶接部を検出する探傷位置検出センサと旋回時に溶接部の傷を探索する探傷センサとを備えてなり、前記一対の開閉フレーム間に柱状体上の障害物を通過させる隙間を形成して昇降可能とした構成としたので、道路照明柱のような外径が変化する柱状体の探傷が可能であって、途中に移動障害物が存在してもこれを回避して移動することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る探傷ロボットの昇降ローラ部分を示す断面図である。
【図2】 同探傷ロボットの旋回ローラの関係位置を示す断面図である。
【図3】 同探傷ロボットの概略正面図である。
【図4】 同探傷ロボットの概略縦断面図である。
【図5】 子ロボットの平面図である。
【図6】 子ロボットの側面図である。
【図7】 子ロボットの正面図である。
【図8】 実施形態に係る探傷ロボットのシステム構成図である。
【符号の説明】
10………探傷ロボット、12………道路照明柱、14………メインフレーム、16(16R、16L)………開閉フレーム、18………ロボット本体、20………昇降ローラ、22(22R、22C、22L)………旋回ローラ、24………平行リンク機構、26………クランプ機構、28………クランプレバー、30………スリーブ、32………連結シャフト、34………コイルスプリング、36………開脚アーム、38………ピン連結部、40………ガイド溝、42………回動レバー、44………探傷位置検出センサ(超音波センサ)、46………探傷センサ(漏洩磁束検出センサ)、78………子ロボット、80………転動ローラ、82………ビデオカメラ、84………基台、86………ロケートピン、88………昇降駆動ベルト、90………開閉アーム、92………ガイドローラ、94………駆動シリンダ、96………旋回アーム、100………駆動モータ、102………地上ユニット、104………UTユニット、106………駆動装置、108………昇降・旋回装置、110………ロボット制御盤、112………駆動制御装置、114………MTユニット、116………探傷監視装置、118………ビデオキャプチャー、120………バッテリ。

Claims (4)

  1. 柱状体に対面可能なメインフレームと、前記柱状体を抱きかかえ可能に前記メインフレームに取り付けられた開閉フレームとからなる前記ロボット本体を有し、
    前記メインフレームには前記柱状体を昇降するためのローラを設けるとともに前記柱状体に向けた押付力を加えて前記ローラで抱着させるクランプ機構を設け、前記開閉フレームにはレバー操作によって前記柱状体に転接可能な旋回用ローラを設けるとともに旋回ローラはレバー操作による柱状体への接触時に前記開閉フレームを柱状体から離反可能として前記昇降するためのローラと旋回するためのローラとを選択接触可能に取り付けてなり、
    昇降時に柱状体の溶接部を検出する探傷位置検出センサと旋回時に溶接部の傷を探索する探傷センサとを備えてなり、前記一対の開閉フレーム間に柱状体上の障害物を通過させる隙間を形成して昇降可能とされていることを特徴とする柱状体探傷ロボット。
  2. 前記開閉フレームを平行リンク機構によりメインフレームに取り付けるとともに柱状体に弾圧的に抱着可能として柱状物の径の変化に追随して昇降できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の柱状体探傷ロボット。
  3. 前記昇降ローラをV溝の転動面を有する鼓型ローラ形状に形成してなることを特徴とする請求項1記載の柱状体探傷ロボット。
  4. 前記ロボット本体には子ロボットを搭載し、この子ロボットには柱状体の小径側先端部に抱着可能な転動ローラを設けてなり、ロボット本体から分離移動可能として当該子ロボットによる柱状体先端側の探傷を可能としたことを特徴とする請求項1記載の柱状体探傷ロボット。
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