JP3944161B2 - 薄膜バルク波音響共振器及び薄膜バルク波音響共振器の製造方法 - Google Patents

薄膜バルク波音響共振器及び薄膜バルク波音響共振器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、音響共振器に関し、特に、高周波帯域で用いられる薄膜バルク波音響共振器及びその製造方法に関する。
近年、携帯電話をはじめとする移動体通信機器、コンピュータ間のデータを高速に転送する無線ローカルエーリアネットワーク(LAN)システム等の無線通信システムでは、GHz以上の高周波数帯を利用する。このような無線通信システム等の高周波数帯電子機器に用いられる高周波素子として、薄膜バルク波音響共振器(FBAR)がある。
これまで、高周波領域における共振器として、バルク(セラミック)誘電体共振器や、弾性表面波(SAW)素子が用いられている。これらの共振器と比較し、FBARは小型化に適し、更に高周波化に対応が可能等の特徴がある。このため、FBARを用いた高周波フィルタや共振回路等の開発が進められている。
FBARの基本構成においては、窒化アルミニウム(AlN)や酸化亜鉛(ZnO)等の圧電膜が、対向する下部及び上部電極の間に挟まれている。高性能化のため、FBARの共振部は、空洞の上に浮かして配置される。例えば、積層空洞型のFBARでは、支持基板上に堆積した犠牲層を加工し、犠牲層を覆うように下部電極、圧電膜及び上部電極を順次形成した後、犠牲層を除去してFBARの共振部の下部に空洞を作製する。
圧電膜として、広く用いられているAlN膜においては、数百MPa〜GPaと高い膜ストレスが加わり易い。特に、積層空洞型のFBARの段差部でストレスが集中しクラックが入りやすい。
また、良好な圧電特性を得るために、六方晶系のAlN膜のc軸方向が下部及び上部電極の対向する方向に沿って配向するように形成されている。積層空洞型のFBARの段差部では、AlN膜の配向が変化する。このため、圧電特性が劣化してしまうという問題がある。
積層空洞加工工程において、段差部の影響を緩和するために、犠牲層のエッジ部を20度以下の傾斜となるように特殊な傾斜加工を施す。このようにして、傾斜加工された犠牲層の段差部に堆積されたAlN膜のストレス集中を緩和しクラック発生を抑制している。しかし、傾斜加工は非常に難易度が高い。更に、傾斜加工された犠牲層の段差部に堆積されたAlN膜にも配向の乱れが発生し、圧電特性が劣化してしまう。
上述の問題に対して、平坦な基板表面の上でFBARを作製する方法が提案されている。例えば、Si基板の上面に設けた凹部の表面を酸化処理後、凹部内に犠牲層を埋め込み平坦化する。そして、平坦化された凹部の犠牲層を覆いで下部電極、AlN層及び上部電極を形成する。その後、埋め込まれた犠牲層を除去して形成された空洞を跨いでFBARを作製している(例えば、特許文献1参照)。
また、Si基板表面に形成した絶縁層上に下部電極、AlN層、及び上部電極を積層し、AlN層を貫通するビアを通して下部電極の下側に空洞部を形成し、FBARを作製するものもある(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第6060818号明細書 米国特許第6355498号明細書
特許文献1あるいは2で提案されたFBARは、下部電極、AlN層および上部電極が平坦な基板表面の上に形成される。そのため、ストレス集中によるAlN層のクラック等による信頼性の問題や、AlN層の配向の乱れによる圧電特性の劣化の問題は抑えられる。
しかし、下部電極に接続される配線は、FBARを支持するために空洞の外縁部から基板表面の酸化シリコン(SiO2)膜等の絶縁層上に設けられる。また、上部電極から延在して設けられる配線やボンディングパッド等も基板表面の絶縁層上に設けられる。FBARをGHz以上の高周波帯域で用いる際には、絶縁層上に設けられた配線やボンディングパッド等と基板間の寄生容量が無視できなくなる。その結果、FBARの高周波特性の劣化が生じる。
本発明は、このような課題を解決し、高信頼性で、寄生容量の低減ができ、高周波特性の劣化の抑制が可能なFBAR及びFBARの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、(イ)第1の絶縁層パターン、第1の絶縁層パターンから離間して配置された第2の絶縁層パターン、第1の絶縁層パターンに関し第2の絶縁層パターンとは反対側の位置に第1の絶縁層パターンから離間して配置された第3の絶縁層パターン、及び第2の絶縁層パターンに関し第1の絶縁層パターンとは反対側の位置に第2の絶縁層パターンから離間して配置された第4の絶縁層パターンと、(ロ)第1及び第2の絶縁層パターン間における領域の内側上から、第1の絶縁層パターン上を経て第3の絶縁層パターン上に至る下部導電層と、(ハ)第1及び第2の絶縁層パターン間における領域で、下部導電層の表面上に設けられた圧電膜と、(ニ)圧電膜を挟むように下部導電層と第1及び第2の絶縁層パターン間における領域で対向し、更に第2の絶縁層パターン上を経て第4の絶縁層パターン上に至る上部導電層とを備える薄膜バルク波音響共振器であることを要旨とする。
本発明の第2の態様は、(イ)基板上に第1の開口パターンと第2の開口パターンとに挟まれた第1の犠牲層、並びに第1及び第2の開口パターンの対向する方向で第1の犠牲層の第1及び第2の開口パターンに関し反対側の領域のそれぞれで第3の開口パターン及び第4の開口パターンで周期的に分離された第2の犠牲層を形成し、(ロ)第1〜第4の開口パターンのそれぞれに第1〜第4の絶縁層パターンを形成し、(ハ)第1の犠牲層の表面から第1の絶縁層パターン上を経て第3の絶縁層パターン上に至る下部導電層を形成し、(ニ)下部導電層を介して第1の犠牲層状から第1及び第2の絶縁層パターン上に至る圧電膜を形成し、(ホ)圧電膜を挟むように下部導電層と第1の犠牲層の上方で対向し、更に第2の絶縁膜パターン上を経て第4の絶縁層パターン上に至る上部導電層を形成し、(ヘ)下部導電層、圧電膜及び上部導電層の下方の第1及び第2の犠牲層を選択的に除去して、第1及び第2の犠牲層に対応する第1及び第2の空洞を形成することを含む薄膜バルク波音響共振器の製造方法であることを要旨とする。
本発明によれば、高信頼性で、寄生容量の低減ができ、高周波特性の劣化の抑制が可能なFBAR及びFBARの製造方法を提供することが可能となる。
以下図面を参照して、本発明の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るFBAR28は、図1及び図2に示すように、第1の絶縁層パターン1、第1の絶縁層パターン1に離間して対称的に配置された第2の絶縁層パターン2、第1の絶縁層パターン1に関し第2の絶縁層パターン2とは反対側の位置に第1の絶縁層パターン1に離間して配置された第3の絶縁層パターン3、第2の絶縁層パターン2に関し第1の絶縁層パターン1とは反対側の位置に第2の絶縁層パターン2に離間して配置された第4の絶縁層パターン4と、第1及び第2の絶縁層パターン1、2で囲まれた領域の内側から、第1の絶縁層パターン1上及び第3の絶縁層パターン3上に延在する下部導電層40と、第1及び第2の絶縁層パターン1、2上に外縁が配置され、第1及び第2の絶縁層パターン1、2で囲まれた領域の下部導電層40の表面上に設けられた圧電膜42と、圧電膜42を挟んで下部導電層40と第1及び第2の絶縁層パターン1、2で囲まれた領域で対向し、第2の絶縁層パターン2上及び第4の絶縁層パターン4上に延在する上部導電層48とを備える。第1〜第4の絶縁層パターン1〜4は、基板30の表面の下地層32の上に設けられている。基板30には、シリコン(Si)等の半導体基板が用いられる。下地層32には、熱酸化膜等が用いられる。第1〜第4の絶縁層パターン1〜4には、スピンオングラス(SOG)や燐グラス(PSG)等が用いられる。下部導電層40及び上部導電層48には、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、チタン(Ti)等の高融点金属、あるいは高融点金属を含む金属化合物が用いられる。また、圧電膜としては、AlN膜等が用いられる。
図1〜図4に示すように、第1の絶縁層パターン1の第1のリッジ34aと第2の絶縁層パターン2の第3のリッジ34cとが空隙51a、51bを挟んで対向している。また、第1の絶縁層パターン1の第2のリッジ34bと第2の絶縁層パターン2の第4のリッジ34dとが空隙51a、51bを挟んで対向している。第1のリッジ34a及び第3のリッジ34cは、矩形状の第1の空洞50を囲んで配置されている。第3の絶縁層パターン3の第5のリッジ34e及び第6のリッジ34fは、図1及び図2の紙面に向かって第2のリッジ34bの右側の領域で紙面の上下方向に延在するように配置されている。第4の絶縁層パターン4の第7のリッジ34g及び第8のリッジ34hは、図1及び図2の紙面に向かって第4のリッジ34dの左側の領域で紙面の上下方向に延在するように配置されている。なお、第1の実施の形態では、説明の簡便のため、第1〜第4の絶縁層パターン1〜4に配置される絶縁層のリッジをそれぞれ2個としているが、リッジの数は2個に限定されない。例えば、第1〜第4の絶縁膜パターン1〜4に配置される絶縁層のリッジは単数であってもよく、また3個以上の複数であってもよいことは勿論である。
また、図1、図2及び図4に示すように、第1及び第2のリッジ34a、34b間と、第3及び第4のリッジ34c、34d間と、第5及び第6のリッジ34e、34f間と、第7及び第8のリッジ34g、34h間とのそれぞれに第2の空洞52が設けられている。また、第2のリッジ34bと第5のリッジ34eとの間、及び第4のリッジ34dと第7のリッジ34gとの間にも、それぞれ第2の空洞52が設けられている。第1〜第8のリッジ34a〜34hは、例えば幅がWdで、第2の空洞52を挟んで周期がPで配置されている。第1の実施の形態では、周期Pは一定としている。また、第1〜第8のリッジ34a〜34h間の第2の空洞52の幅Wcは、第1〜第8のリッジ34a〜34hの幅Wdとほぼ同じ幅としている。
FBAR28の下部導電層40は、図2に示すように、第1の空洞50上の第2の絶縁層パターン2の第3のリッジ34cの近傍から、第1の絶縁層パターン1の第1及び第2のリッジ34a、34b、及び第3の絶縁層パターン3の第5及び第6のリッジ34e、34f上に延在して配置されている。図2の下部導電層40の延在する方向に直交する方向では、図4に示すように、下部導電層40は、第1のリッジ34aの内縁の内側で第1の空洞50上に配置されている。同様に、下部導電層40は、第3のリッジ34cの内縁の内側で第1の空洞50上に配置されている(図示省略)。
圧電膜42は、図1〜図4に示すように、第1の絶縁層パターン1の第2のリッジ34b及び第2の絶縁層パターン2の第4のリッジ34dそれぞれの外縁の近傍まで覆うように配置されている。圧電膜42は、第1〜第4のリッジ34a〜34dにより支持されている。第1の空洞50や、第1及び第2のリッジ34a、34b間、並びに第3及び第4のリッジ34c、34d間の第2の空洞52は、圧電膜42で覆われている。また、圧電膜42は、第1の空洞50上から第2のリッジ34b上の一部までの下部導電層40上に設けられる。なお、第1のリッジ34aと第3のリッジ34cの間、及び第2のリッジ34bと第4のリッジ34dの間に設けられた空隙51a、51bの一部は、圧電膜42の外側に延在している。
上部導電層48は、図1〜図4に示すように、第1の空洞50の上部で圧電膜42を挟んで下部導電層40の一部と対向するように圧電膜42の表面に配置される。また、上部導電層48は、圧電膜42上から第4のリッジ34dの一部並びに第7及び第8のリッジ34g、34hの上まで延在している。上部導電層48は、加工誤差を考慮して下部導電層40の幅より幅広くしてある。
FBAR28では、第1の空洞50上で対向する下部導電層40及び上部導電層48で挟まれた圧電膜42により共振部70が構成される。共振部70の圧電膜42では、下部導電層40あるいは上部導電層48に印加された高周波信号により励振されたバルク音響波の共振により高周波信号の伝達が行われる。例えば、下部導電層40から印加されたGHz帯域の高周波信号は、共振部70を介して上部導電層48に伝達される。共振部70の良好な共振特性を得るために、結晶の配向等を含む膜質や膜厚の均一性に優れた圧電膜42が用いられる。
FBAR28の高周波特性は、下部導電層40及び上部導電層48の配線抵抗や、下部導電層40及び上部導電層48と基板30との間の寄生容量により劣化する。配線抵抗を低減するには、配線を厚くすること、配線長を短くすること、及び配線幅を広くすることが有効である。しかし、高周波信号を扱う場合、表皮効果のため有効な配線の厚さには制限がある。また、第3の絶縁層パターン3上の下部導電層40及び第4の絶縁層パターン4上の上部導電層48の部分は、回路に組み込む際の配線やボンディングパッドとして用いられるため、配線長の短縮にも制限がある。更に、配線幅を広げると、例えば図2に示した下部導電層40及び上部導電層48と基板30との間の寄生容量Cpd、Cpoが増加する。
第1の実施の形態に係るFBAR28では、下部導電層40及び上部導電層48の配線幅をそれぞれ共振部70と同じ幅にして配線抵抗の低減を行う。下部導電層40は、第1の絶縁層パターン1の第1及び第2のリッジ34a、34b上、第3の絶縁層パターン3の第5及び第6のリッジ34e、34f上、並びに第1のリッジ34a、第2のリッジ34b、第5のリッジ34e、及び第6のリッジ34fそれぞれの間に設けられた第2の空洞52上に配置されている。また、上部導電層48は、第2の絶縁層パターン2の第4のリッジ34dの一部の上、第4の絶縁層パターン4の第7及び第8のリッジ34g、34h上、並びに第4のリッジ34d、第7のリッジ34g、及び第8のリッジ34hそれぞれの間に設けられた第2の空洞52上に配置されている。上述したように、第1〜第8のリッジ34a〜34h及び第2の空洞52の幅Wd、Wcはほぼ同一としてある。ここで、第1〜第8のリッジ34a〜34hに用いているSOGの比誘電率をkSOGとする。比誘電率kSOGは、2.2〜2.5であり、空気の比誘電率(k≒1)に比べ大きい。図2に示した下部導電層40及び上部導電層48と基板30との間の寄生容量Cpoに対する第2の空洞52の寄与成分は、下部導電層40及び上部導電層48と基板30の間の寄生容量Cpdに対する第5及び第7のリッジ34e、34gの寄与成分に比べ約1/kSOGである。したがって、SOG等の絶縁層が下部導電層や上部導電層の下部に均一に設けられた従来の配線構造と比べて、下部導電層40及び上部導電層48と基板30上の下地層32との間の寄生容量成分は、約{(1+1/kSOG)/2}に低減される。このように、第1の実施の形態に係るFBAR28では、寄生容量を低減することができ、高周波特性の劣化の抑制が可能となる。
また、高周波信号の印加により発生した共振波の一部は、共振部70から共振部の周囲の圧電膜42内に漏れる。漏洩した共振波の一部は、更に共振部70の外側の圧電膜42に設けられた下部導電層40あるいは上部導電層48に伝達される。圧電膜42及び圧電膜42の下の下部導電層40を支持する第1〜第4のリッジ34a〜34d、あるいは圧電膜42の外部の下部導電層40あるいは上部導電層48の下部の第5〜第8のリッジ34e〜34hは、周期的に配置されている。圧電膜42、下部導電層40及び上部導電層48下の第1〜第8のリッジ34a〜34hのそれぞれで、共振部70から漏洩した共振波の反射が生じる。通常、反射波は共振波の位相からずれてスプリアスとなるため、FBAR28の共振特性の劣化が生じる。例えば、第1〜第8のリッジ34a〜34hの周期Pを共振波の共振周波数と対応する圧電膜音波長の1/4の整数倍とすると、スプリアスが生じないように共振部70から漏洩した共振波の反射波の位相を制御することができる。このように、第1〜第8のリッジ34a〜34hの周期Pを圧電膜音波長の1/4の整数倍に設計すれば、FBAR28の共振特性のスプリアスを低減することが可能となる。
次に、第1の実施の形態に係るFBAR28の製造方法を、図5〜図11に示す工程断面図及び平面図を用いて説明する。ここで、説明に使用する工程断面図には、図1に示したA−A線に相当する断面が示されている。
(イ)まず、図5に示すように、Si半導体基板等の基板30表面に熱酸化膜等の下地層32が、例えば約1μmの厚さで形成される。下地層32の表面に、例えば、タンタルアルミニウム(TaAl)等のバッファ層54及びAl等の犠牲層56がスパッタリング技術等により順次成膜される。バッファ層54及び犠牲層56の厚さはそれぞれ、約10nm及び約1μmである。
(ロ)フォトリソグラフィ技術及び反応性イオンエッチング(RIE)技術等を用いたフォトエングレービング工程により、犠牲層56及びバッファ層54が加工される。その結果、図6(a)に示すように、下地層32上に、コ字状の第1の開口パターン5及び逆コ字状の第2の開口パターン6が外延部56c、56dを挟んで対称に形成される。第1の開口パターン5の第1の溝58aと第2の開口パターン6の第3の溝58cが対向し、第1の開口パターン5の第2の溝58bと第2の開口パターン6の第4の溝58dが対向している。第2の溝58bの紙面右側に、第3の開口パターン7の第5の溝58e及び第6の溝58fが紙面に向かって上下方向に延在している。また、第4の溝58dの紙面左側に、第4の開口パターン8の第7の溝58g及び第8の溝58hが紙面に向かって上下方向に延在している。第1の犠牲層56aは、第1の溝58a及び第3の溝58cとの間に形成される。第2の犠牲層56bは、第1の犠牲層56aの周囲の第1〜第8の溝58a〜58hの間に設けられる。第2の犠牲層56b及び第1〜第8の溝58a〜58hは、ほぼ同じ幅で周期的に配置されている。また、図6(b)に示すように、バッファ層54a及びバッファ層54a上の第1の犠牲層56aと、複数のバッファ層54b及びバッファ層54b上の第2の犠牲層56bとが、第1〜第8の溝58a〜58hにより分離される。なお、第1及び第2の開口パターン5、6の形状は、(逆)コ字状に限定されず、外延部56c、56dを挟んで円弧状、楕円弧状、多角形外縁形状やこれらを組み合わせた形状を形成するものであってもよいことは勿論である。
(ハ)第1及び第2の犠牲層56a、56bが形成された基板30の表面に、例えばSOG等の絶縁層が1μm以上の厚さで、第1〜第8の溝58a〜58hを埋め込むように塗布される。次に、図7に示すように、化学的機械的研磨(CMP)法により、第1及び第2の犠牲層56a、56bの表面が露出するように平坦化を行い、第1〜第8の溝58a〜58hに埋め込まれた第1〜第8のリッジ34a〜34hが第1及び第2の犠牲層56a、56bの表面と同一の厚さとなるように形成される。
(ニ)平坦化された第1〜第8のリッジ34a〜34h、第1及び第2の犠牲層56a、56bの表面に、例えばスパッタリング技術によりMo等の導電層が約200nm〜300nmの厚さで成膜される。次に、フォトエングレービング工程により、図8(a)及び(b)に示すように、第1の犠牲層56a上で第3のリッジ34cの近傍から第1及び第2のリッジ34a、34b上、第5及び第6のリッジ34e、34f上、並びに第1及び第2のリッジ34a、34b、第5及び第6のリッジ34e、34fそれぞれの間の第2の犠牲層56b上に延在する下部導電層40が形成される。下部導電層40は、第1の犠牲層56aの一端から他端側に向かう方向に平行な下部導電層40の両端が第1の犠牲層56aの外縁の内側になるように配置されている。
(ホ)下部導電層40が形成された表面に、AlN等の圧電膜がスパッタリング技術等により所望の厚さで成膜される。例えば、信号周波数がGHz帯域であれば、圧電膜の厚さは、2μm以下とされる。次に、フォトエングレービング工程により、図9(a)及び(b)に示すように、第2のリッジ34b及び第4のリッジ34dの外縁の近傍まで覆うように圧電膜42が形成される。第1の犠牲層56a並びに第1及び第2のリッジ34a、34b間、第3及び第4のリッジ34c、34d間それぞれに設けられた第2の犠牲層56bは、圧電膜42により覆われる。圧電膜42下の第1の犠牲層56a及び第2の犠牲層56bに接する外延部56c、56dの一部の表面は、圧電膜42の外側に露出している。
(ヘ)下部導電層40及び圧電膜42が形成された表面に、例えばスパッタリング技術によりMo等の導電層が約200nm〜300nmの厚さで成膜される。次に、フォトエングレービング工程により、図10(a)及び(b)に示すように、第1の犠牲層56a上で下部導電層40と対向する圧電膜42上の位置から、圧電膜42の紙面左側の第4のリッジ34d、第7及び第8のリッジ34g、34h、並びに第4のリッジ34dと第7のリッジ34g間、第7及び第8のリッジ34g、34h間それぞれに設けられた第2の犠牲層56b上に延在する上部導電層48が形成される。上部導電層48は、加工精度を考慮して下部導電層40より幅広く形成される。
(ト)その後、燐酸系の混酸溶液等を用いてウェットエッチングが行われる。図10(a)に示したように、外延部56c、56dは、圧電膜42の外側に表面が露出されている。第1の犠牲層56a及びバッファ層54aは、外延部56c、56dを介して選択的にエッチングされる。また、圧電膜42や、下部導電層40及び上部導電層48の下部の第2の犠牲層56b及びバッファ層54bも、圧電膜42や、下部導電層40及び上部導電層48の外側に露出した第2の犠牲層56bを介して選択的にエッチングされる。したがって、ウェットエッチングにより第1及び第2の犠牲層56a、56b及びバッファ層54a、54bが除去されて、図11に示すように、第1及び第2の空洞50、52が形成される。このようにして、図1〜図4に示した第1の実施の形態に係るFBAR28が製造される。
第1の実施の形態では、図5に示したように、下地層32上のバッファ層54として配向性の強いTaAlを用いているため、バッファ層54上のAl層からなる犠牲層56の配向を揃えることができる(例えば、再表99−05788号公報参照)。したがって、第1の犠牲層56a上に形成されるMo層の下部導電層40及びAlN層の圧電膜42の配向性も揃えることができる。その結果、共振部70の圧電特性を向上させることが可能となる。
第1の実施の形態に係るFBAR28の製造方法によれば、下部導電層40は、第1の絶縁層パターン1の第1及び第2のリッジ34a、34b上、第3の絶縁層パターン3の第5及び第6のリッジ34e、34f上、及び第2の空洞52上に形成されている。また、上部導電層48は、第2の絶縁層パターン2の第4のリッジ34d上、第4の絶縁層パターン4の第7及び第8のリッジ34g、34h上、及び第2の空洞52上に形成されている。そのため、下部導電層40及び上部導電層48と基板30との間の寄生容量を低減することができる。したがって、高周波特性の劣化が抑制されたFBAR28の製造が可能となる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るFBAR28aは、図12及び図13に示すように、基板30の上に設けられた第1の絶縁層パターン1aの第1及び第2のリッジ35a、35b、第2の絶縁層パターン2aの第3及び第4のリッジ35c、35d、第3の絶縁層パターン3aの第5及び第6のリッジ35e、35f、並びに第4の絶縁層パターン4aの第7及び第8のリッジ35g、35hに支持される短冊状の下部導電層40、圧電膜42及び上部導電層48を有する。第1の実施の形態では、図2に示したように、FBAR28の支持は、熱酸化膜等の下地層32の上に設けられたSOG等の第1〜第8のリッジ35a〜34hを用いている。第2の実施の形態では、FBAR28aの支持は、基板30の上に設けられた熱酸化膜等の第1〜第8のリッジ35a〜35hが用いられる点が異なる。他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、重複する記載は省略する。
第2の実施の形態に係るFBAR28aでは、下部導電層40は、第1及び第2のリッジ35a、35b上、第5及び第6のリッジ35e、35f上、並びに第2の空洞52上に配置されている。上部導電層48は、第4のリッジ35d、第7及び第8のリッジ35g、35h並びに第2の空洞52上に配置されている。第1〜第8のリッジ35a〜35h及び第2の空洞52の幅は、第1の実施の形態と同様に、ほぼ同一としている。例えば、第1〜第8のリッジ35a〜35hの比誘電率をkSとする。図13に示すように、第2の空洞52上の下部導電層40及び上部導電層48と基板30との間の寄生容量Cpoは、第5のリッジ35e及び第7のリッジ35g上の下部導電層40及び上部導電層48と基板30との間の寄生容量Cpdに比べ、1/kSと減少する。したがって、熱酸化膜等の絶縁層が均一に設けられた従来の配線構造と比べて、下部導電層40及び上部導電層48と基板30の間の寄生容量を低減することができる。このように、第2の実施の形態に係るFBAR28aでは、寄生容量の低減により高周波特性の劣化の抑制が可能となる。また、周期的に配置された第1〜第8のリッジ35a〜35hの周期を共振部70の共振周波数と対応する圧電膜音波長の1/4の整数倍に設計すれば、FBAR28aの共振特性のスプリアスを低減することが可能となる。
次に、第2の実施の形態に係るFBAR28aの製造方法を、図14〜図19に示す工程断面図及び平面図を用いて説明する。ここで、説明に使用する工程断面図では、図12に示したH−H線に相当する断面が示されている。
(イ)まず、Si半導体基板等の基板30表面に熱酸化膜が、例えば約1μmの厚さで形成される。フォトリソグラフィ技術及びRIE技術等を用いたフォトエングレービング工程により、熱酸化膜が加工される。その結果、図14に示すように、第1の開口部60aの周囲に、第1〜第8のリッジ35a〜35h及び複数の第2の開口部60aが基板30上に形成される。第1〜第8のリッジ35a〜35h及び第2の開口部60bは、ほぼ同じ幅で周期的に配置されている。
(ロ)第1〜第8のリッジ35a〜35h、第1及び第2の開口部60a、60bが形成された基板30の表面に、例えばPSG等の犠牲層が1μm以上の厚さで、第1及び第2の開口部60a、60bを埋め込むように成膜される。次に、図15(a)及び(b)に示すように、CMP法により、第1〜第8のリッジ35a〜35hの表面が露出するように平坦化を行う。その結果、コ字状の第1及び第2のリッジ35a、35bのそれぞれに対して外延部66c、66dを挟んで対称に逆コ字状の第3及び第4のリッジ35c、35dが形成される。第2のリッジ35bの紙面右側に、第5及び第6のリッジ35e、35fが紙面に向かって上下方向に延在している。また、第4のリッジ35dの紙面左側に、第7及び第8のリッジ35g、35hが紙面に向かって上下方向に延在している。第1の犠牲層66aは、対向する第1のリッジ35aと第3のリッジ35cとの間に形成される。第2の犠牲層66bは、第1の犠牲層66aの周囲の第1〜第8のリッジ35a〜35hの間に形成される。
(ハ)平坦化された第1〜第8のリッジ35a〜35h、第1及び第2の犠牲層66a、66bの表面に、例えばスパッタリング技術によりMo等の導電層が約200nm〜300nmの厚さで成膜される。次に、フォトエングレービング工程により、図16(a)及び(b)に示すように、第1の犠牲層66a上で第3のリッジ35cの近傍から第1及び第2のリッジ35a、35b上、第5及び第6のリッジ35e、35f上、並びに第1及び第2のリッジ35a、35b、第5及び第6のリッジ35e、35fそれぞれの間の第2の犠牲層66b上に延在する下部導電層40が形成される。下部導電層40は、第1の犠牲層66aの一端から他端側に向かう方向に平行な下部導電層40の両端が第1の犠牲層66aの外縁の内側になるように配置されている。
(ニ)下部導電層40が形成された表面に、AlN等の圧電膜がスパッタリング技術等により所望の厚さで成膜される。例えば、信号周波数がGHz帯域であれば、圧電膜の厚さは、2μm以下とされる。次に、フォトエングレービング工程により、図17(a)及び(b)に示すように、第2のリッジ35b及び第4のリッジ35dの外縁の近傍まで覆うように圧電膜42が形成される。第1の犠牲層66a並びに第1及び第2のリッジ35a、35b間と、第3及び第4のリッジ35c、35d間とにそれぞれ設けられた第2の犠牲層66bは、圧電膜42により覆われる。圧電膜42下の第1の犠牲層66a及び第2の犠牲層66bに接する外延部66c、66dの一部の表面は、圧電膜42の外側に露出している。
(ホ)下部導電層40及び圧電膜42が形成された表面に、例えばスパッタリング技術によりMo等の導電層が約200nm〜300nmの厚さで成膜される。次に、フォトエングレービング工程により、図18(a)及び(b)に示すように、第1の犠牲層66a上で下部導電層40と対向する圧電膜42上の位置から、圧電膜42の紙面左側の第4のリッジ35d、第7及び第8のリッジ35g、35h、並びに第4のリッジ35dと第7のリッジ35g間、第7及び第8のリッジ35g、35h間それぞれに設けられた第2の犠牲層66b上に延在する上部導電層48が形成される。上部導電層48は、加工精度を考慮して下部導電層40より幅広く形成される。
(ヘ)その後、フッ酸(HF)系のエッチング液を用いてウェットエッチングが行われる。第1及び第2の犠牲層66a、66bに用いたPSGのエッチング速度は、第1〜第8のリッジ35a〜35hの熱酸化膜に比べ10倍以上速い。図18(a)に示したように、外延部66c、66dは、圧電膜42の外側に表面が露出されている。第1の犠牲層66aは、外延部56c、56dを介して選択的にエッチングされる。また、圧電膜42や、下部導電層40及び上部導電層48の下部の第2の犠牲層66bも、圧電膜42や、下部導電層40及び上部導電層48の外側に露出した第2の犠牲層66bを介して選択的にエッチングされる。したがって、ウェットエッチングにより第1及び第2の犠牲層66a、66bが除去されて、図19に示すように、第1及び第2の空洞50、52が形成される。このようにして、図12及び図13に示した第2の実施の形態に係るFBAR28aが製造される。
第2の実施の形態に係るFBAR28aの製造方法によれば、下部導電層40は、第1の絶縁層パターン1aの第1及び第2のリッジ35a、35b上、第3の絶縁層パターン3aの第5及び第6のリッジ35e、35f上、並びに第2の空洞52上に形成されている。また、上部導電層48は、第2の絶縁層パターン2aの第4のリッジ35d上、第4の絶縁層パターン4aの第7及び第8のリッジ35g、35h上、並びに第2の空洞52上に形成されている。そのため、下部導電層40及び上部導電層48と基板30との間の寄生容量を低減することができる。したがって、高周波特性の劣化が抑制されたFBAR28aの製造が可能となる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の第1及び第2の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の第1及び第2の実施の形態においては、単体のFBAR28、28aを用いて説明している。高周波回路においては、FBARを用いてフィルタを構成する場合、複数個のFBARをラダー型に接続して用いられる。一例として、2個のFBARを接続する場合について説明する。図20及び図21に示すように、第1のFBAR28bは、基板30の表面の下地層32の上に設けられた第1の絶縁層パターン1bの第1及び第2のリッジ36a、36b、第2の絶縁層パターン2bの第3及び第4のリッジ36c、36d、第3の絶縁層パターン3bの第5及び第6のリッジ36e、36f、並びに第4の絶縁層パターン4bの第7のリッジ36mに支持されている。また、第2のFBAR28cは、基板30の表面の下地層32の上に設けられた第1の絶縁層パターン1cの第1及び第2のリッジ36g、36h、第2の絶縁層パターン2cの第3及び第4のリッジ36i、36j、第3の絶縁層パターン3cの第5及び第6のリッジ36k、36l、並びに第4の絶縁層パターン4bの第7のリッジ36mに支持されている。第1のFBAR28bは、下部導電層40a、圧電膜42a及び上部導電層48aを備える。第2のFBAR28cは、下部導電層40b、圧電膜42b及び上部導電層48aを備える。このように、第1及び第2のFBAR28b、28cは、上部導電層48aにより直列に接続されている。
例えば、第1のFBAR28bの下部導電層40aに印加された高周波信号は、第1の空洞50a上に配置された共振部70aを介して上部導電層48aに伝達される。上部導電層48aに伝達された高周波信号は、第2のFBAR28cの第1の空洞50b上に配置された共振部70bを介して下部導電層40bに伝達される。第1及び第2のFBAR28b、28cを接続する上部導電層48aの第7のリッジ36m上の配線部は、配線抵抗あるいは寄生容量の影響を低減するために短くされている。
その他の実施の形態に係る第1及び第2のFBAR28b、28cでは、下部導電層40a、40b及び上部導電層48aは、第1及び第2のリッジ36a、36b、第4のリッジ36d、第5及び第6のリッジ36e、36f、第1及び第2のリッジ36g、36h、第4のリッジ36j、第5及び第6のリッジ36k、36l、第7のリッジ36m、36n並びに第2の空洞52上に配置されているため、下部導電層40a、40b及び上部導電層48aと基板30との間の寄生容量を低減することができる。したがって、その他の実施の形態に係る第1及び第2のFBAR28b、28cの高周波特性の劣化の抑制が可能となる。また、周期的に配置された第1〜第7のリッジ36a〜36mの周期を圧電膜音波長の1/4の整数倍に設計すれば、第1及び第2のFBAR28b、28cの共振特性のスプリアスを低減することが可能となる。
また、第1及び第2の実施の形態では、第1〜第4の絶縁層パターン1〜4、1a〜4aの第1〜第8のリッジ34a〜34h、35a〜35h及び第2の空洞52の幅はほぼ同一としている。しかし、第1〜第8のリッジ34a〜34h、35a〜35hと、第2の空洞52との幅は同一に限定されない。例えば、周期を一定として、第1〜第8のリッジ34a〜34h、35a〜35hの幅を狭くすれば、更に寄生容量の低減が可能となり、優れた高周波特性が得られることは勿論である。
このように、本発明はここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1の実施の形態に係るFBARの一例を示す平面図である。 図1に示したFBARのA−A断面を示す図である。 図1に示したFBARのB−B断面を示す図である。 図1に示したFBARのC−C断面を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す断面工程図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す(a)平面図及び(b)断面工程図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す断面工程図(その3)である。 本発明の第1の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す(a)平面図及び(b)断面工程図(その4)である。 本発明の第1の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す(a)平面図及び(b)断面工程図(その5)である。 本発明の第1の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す(a)平面図及び(b)断面工程図(その6)である。 本発明の第1の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す断面工程図(その7)である。 本発明の第2の実施の形態に係るFBARの一例を示す平面図である。 図12に示したFBARのH−H断面を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す断面工程図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す(a)平面図及び(b)断面工程図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す(a)平面図及び(b)断面工程図(その3)である。 本発明の第2の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す(a)平面図及び(b)断面工程図(その4)である。 本発明の第2の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す(a)平面図及び(b)断面工程図(その5)である。 本発明の第2の実施の形態に係るFBARの製造方法の一例を示す断面工程図(その6)である。 本発明のその他の実施の形態に係るFBARの一例を示す平面図である。 図28に示したFBARのM−M断面を示す図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c 第1の絶縁層パターン
2、2a、2b、2c 第2の絶縁層パターン
3、3a、3b、3c 第3の絶縁層パターン
4、4a、4b 第4の絶縁層パターン
5 第1の開口パターン
6 第2の開口パターン
7 第3の開口パターン
8 第4の開口パターン
28、28a 薄膜バルク波音響共振器(FBAR)
28b 第1のFBAR
28c 第2のFBAR
30 基板
32 下地層
34a、35a、36a、36g 第1のリッジ
34b、35b、36b、36h 第2のリッジ
34c、35c、36c、36i 第3のリッジ
34d、35d、36d、36j 第4のリッジ
34e、35e、36e、36k 第5のリッジ
34f、35f、36f、36l 第6のリッジ
34g、35g、36m 第7のリッジ
34h、35h 第8のリッジ
40、40a、40b 下部導電層
42、42a、42b 圧電膜
48、48a 上部導電層
50、50a、50b 第1の空洞
51a、51b 空隙
52 第2の空洞
54、54a、54b バッファ層
56 犠牲層
56a、66a 第1の犠牲層
56b、66b 第2の犠牲層
56c、56d、66c、66d 外延部
58a 第1の溝
58b 第2の溝
58c 第3の溝
58d 第4の溝
58e 第5の溝
58f 第6の溝
58g 第7の溝
58h 第8の溝
60a 第1の開口部
60b 第2の開口部
70、70a、70b 共振部

Claims (5)

  1. 第1の絶縁層パターン、前記第1の絶縁層パターンから離間して配置された第2の絶縁層パターン、前記第1の絶縁層パターンに関し前記第2の絶縁層パターンとは反対側の位置に前記第1の絶縁層パターンから離間して配置された第3の絶縁層パターン、及び前記第2の絶縁層パターンに関し前記第1の絶縁層パターンとは反対側の位置に前記第2の絶縁層パターンから離間して配置された第4の絶縁層パターンと、
    前記第1及び第2の絶縁層パターン間における領域の内側上から、前記第1の絶縁層パターン上を経て前記第3の絶縁層パターン上に至る下部導電層と、
    前記第1及び第2の絶縁層パターン間における領域で、前記下部導電層の表面上に設けられた圧電膜と、
    前記圧電膜を挟むように前記下部導電層と前記第1及び第2の絶縁層パターン間における領域で対向し、更に前記第2の絶縁層パターン上を経て前記第4の絶縁層パターン上に至る上部導電層
    とを備えることを特徴とする薄膜バルク波音響共振器。
  2. 前記第1〜4の絶縁層パターンが、互いに離間した複数のリッジ状の絶縁層からなることを特徴とする請求項1に記載の薄膜バルク波音響共振器。
  3. 前記複数のリッジ状の絶縁層が、対向する前記下部導電層及び前記上部導電層と、前記下部導電層及び前記上部導電層の間の前記圧電膜とで共振部が構成された領域の外側で周期的に配置されることを特徴とする請求項2に記載の薄膜バルク波音響共振器。
  4. 前記複数のリッジ状の絶縁層が、前記共振部が構成された領域の外側で、前記共振部の共振周波数に対応する圧電膜音波長の1/4の整数倍の周期で配置されることを特徴とする請求項3に記載の薄膜バルク波音響共振器。
  5. 基板上に第1の絶縁層パターンと第2の絶縁層パターンとに挟まれた第1の犠牲層、並びに前記第1の犠牲層に対向して前記第1及び第2の絶縁層パターンに関し反対側の領域のそれぞれで第3の絶縁層パターン及び第4の絶縁層パターンで周期的に分離された第2の犠牲層を形成し、
    前記第1の犠牲層上の領域から前記第3の絶縁層パターン上の領域に至る下部導電層を形成し、
    前記第1の犠牲層の上方で前記下部導電層の表面に圧電膜を形成し、
    前記圧電膜を挟むように前記下部導電層と対向し、更に前記第1の犠牲層上の領域から前記第4の絶縁層パターン上の領域に至る上部導電層を形成し、
    前記下部導電層、前記圧電膜及び前記上部導電層の下方の前記第1及び第2の犠牲層を選択的に除去して、前記第1及び第2の犠牲層に対応する第1及び第2の空洞を形成する
    ことを含むことを特徴とする薄膜バルク波音響共振器の製造方法。
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