JP3943721B2 - 出没式筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記具に係わり、特にリフィールを繰出す機構によりペン先を出没可能にしている出没式筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
出没式筆記具は、軸筒内の繰出し機構によりリフィールを軸筒方向に進退させて軸筒先端に設けられた先口の先端口からペン先を出没させるように構成されている。
ところで、この出没式筆記具は、ペン先を前記先端口からスムーズに出没させるために先端口の内径をペン先の外径よりも若干大き目に形成しており、これに起因して、先端口内周面とペン先外周面との間に隙間が形成され、筆記時にペン先がガタついて筆跡が乱れてしまうという不具合を生ずる。
然して、この不具合を解消するために、軸筒先端の先口内にペン先外周面と摺接する小径の筒体を組み込み、ペン先のガタ付きを防止するようにしたものが提案されている(実開平5−13790参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ガタ付き防止用の筒体を取付けた出没式筆記具は、筒体が小型な別部材であるため、部品点数が多い上組付けが面倒で生産性が悪く、
更に、筒体の組付け忘れや脱落等により不良品を発生する原因となりかねない。その上、ペン先を出没させたときに筒体が外れてペン先と一緒に動いてしまう等の不具合も懸念される。
また、標準的なリフィールではペン先にインク収容管を嵌合するときにインク収容管の端部が拡管されるため、ペン先とインク収容管との接続箇所に段部が形成されており、製造上のバラツキ等によりリフィールの軸芯が軸筒の軸芯と完全に一致しない場合、前記段部が先口内や上記筒体内で引っ掛かってペン先の突出する動きを妨げる虞れがある。
【0004】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、筆記時にペン先のガタ付きがないのは勿論のこと、生産性が良く、しかも、ペン先を突出させる際にリフィールの芯出し機能を備えた出没式筆記具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の技術的手段として、第一の発明では、先端口近傍の内面に、リフィールと接してペン先のガタ付きを防止するガタ付き防止部を一体に形成し、前記ガタ付き防止部は軸方向に延びる複数の縦突起であり、各縦突起は、リフィールの外周面に線接触するように、突起先端部分が横断面半円状に形成されていることを特徴とする。
また、第二の発明では、前記先端口の内周面をその後部側よりも縮径し、前記リフィールが前記縦突起と前記先端口とによって二点支持されるようにしたことを特徴とする。
尚、先端口近傍の内面とは、軸筒の先端近傍の内面及び軸筒先端に設けられた先口の内面を含むものである。
【0006】
上記技術的手段によれば本発明は、下記の作用を奏する。
一体に形成されたガタ付き防止部が、先端口近傍の内面でリフィールに接することでペン先のガタ付きを防止すると共にリフィールの軸芯を軸筒の軸芯に芯合わせする。
しかも、ガタ付き防止部とリフィールとの接触が接触面積の少ない線接触になるため、ペン先を出没させるときの摺動抵抗を少なくする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である出没式筆記具Aを示す。
出没式筆記具Aは、軸筒1と、この軸筒1内に進退可能に装着されたリフィール3と、軸筒1内上部に組み込まれリフィール3をノック部7の操作により進退させる繰出し機構5と、軸筒1の先端部に螺合されてリフィール3のペン先3aが出没する先口2と、軸筒1の後端部に螺合されてクリップ部4を固定すると共にノック部7を挿通した止め部材6とを備える。
【0008】
軸筒1は、不透明又は透明な合成樹脂材料等から成型された略長尺筒状を呈し、先端近傍の内周面にリフィール3と接してペン先3aのガタ付きを防止するガタ付き防止部1aが一体に形成され、中間部よりやや上の内周面に繰出し機構5を掛止する掛止部1bが形成されている。
【0009】
ガタ付き防止部1aは、軸筒1の先端近傍の内周面から突出すると共に軸方向に延びる縦突起(以後、符号1aを付けて説明する)であり、その突起先端部分の横断面が半円状を呈している。そして、このガタ付き防止部1aは、同一円周上に等間隔に複数設けられており、それぞれの頂部をリフィール3のインク収容管3bの外周面に接している。従って、縦突起1aとインク収容管3bとの接触は、複数箇所における線接触の状態となっている。
また、縦突起1aの突出する高さ及び軸方向の長さは、リフィール3の進退を妨げない接触抵抗になるように設定されている。
【0010】
リフィール3は、合成樹脂あるいは金属等からなる筒状のインク収容管3bの先端部分に、ボールハウスに転写ボール3cを回転可能に抱持してなるペン先3aを嵌合し、インク収容管3b内にインクを充填して構成されている。
そして、リフィール3は、後端部分が繰出し機構5に嵌合されている。
尚、このリフィール3の構成は従来技術による一般的なものであるが、ペン先3aにインク収容管3bを嵌合するときにインク収容管3bの端部が拡管されるため、ペン先3aとインク収容管3bとの接続箇所に段部3dが形成されている。
【0011】
繰出し機構5は、軸筒1内に嵌入された筒状駒体5d内に、掛止部1bに下端を掛止されたリターンスプリング5aと、このリターンスプリング5aを上方から押圧すると共にリフィール3の後端部分が嵌合された回転子5bと、この回転子5bに係合するようにしたノック軸5cとを備えてなり、ノック軸5cの後端部分に取付けられたキャップ状のノック部7をノック操作することによりリフィール3を往復動させる周知の技術である。
【0012】
そして、この繰出し機構5は、ノック部7を押されることにより、回転子5bが前進しながら回転してリフィール3のペン先3aを先端口2aより突出する位置で係止し、再度ノック部7を押されることにより、回転子5bがリターンスプリング5aの弾発力により行進しながら回転してペン先3aを先口2内に収容する位置で係止するように構成されている。
【0013】
尚、本実施の形態における繰出し機構5は、上記のようなノック式を適用しているが、回転操作によりペン先3aを先口2から出没させる回転式であっても構わない。
【0014】
先口2は、リフィール3のペン先3aを出没させる貫通状の先端口2aを内部に形成した逆円錐状を呈している。
先端口2aは、後端側がインク収容管3bの外径よりもやや大きく形成されると共に先端側がペン先3aの外径よりもやや大きく形成されている。即ち、この先端口2aの先端側と前記縦突起1aとの二点支持により、リフィール3のガタ付き防止と軸筒1の軸芯に対する芯合わせがなされるようにしている。
【0015】
止め部材6は、ノック部7を往復動自在に挿通すると共に軸筒1の側面に設けられたクリップ部4の上端環状部分を挟み押さえるようにして軸筒1後端部に螺合されている。
【0016】
以上の如く構成した本実施の形態の出没式筆記具は、下記の作用効果を奏する。
リフィール3の外周面が軸筒1内の先端近傍において複数の縦突起1aに均等に接触してリフィール3の軸芯と軸筒1の軸芯とを芯合わせするため、筆記時にペン先3aの転写ボール3cを紙面に押圧しても、リフィール3の先端側が縦突起1aにより支えられるのでペン先3aががた付くことがない上、ペン先3aを突出させる際に、インク収容管3bとペン先3aと接続箇所に形成された段部3dが先端口2aにおける後端側縁部2bに引っ掛かることがない。
しかも、リフィール3の外周面と縦突起1aとの接触が接触面積の少ない線接触であるため、ノック操作時にはスムーズにリフィール3を摺動してペン先3aを出没させる。
また、縦突起1aが軸筒1に一体に形成されているので、軸筒1先端部分の構造が簡素で部品点数も比較的少なく、これにより、縦突起1aが外れる等の不良が発生しないのは勿論、製造時の組立て工数を大幅に低減する。
【0017】
尚、本実施の形態において縦突起1aは、軸筒1の内周面に設けたが、先口2の内周面に設けるようにしても構わない。
また、縦突起1aは、先端部横断面半円形状に複数形成したが、リフィール3との接触抵抗を小さくしてリフィール3の往復動を妨げないようにすれば、先端部を横断面三角形状にして複数形成してもよい。
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下の効果を奏する。
ガタ付き防止部がリフィールに接してペン先のガタ付きを防止すると共にリフィールの軸芯を軸筒の軸芯に芯合わせするため、ペン先がガタ付いたり先口内で引っ掛かったりすることなく出没するのは勿論のこと、ガタ付き防止部が一体に形成されて部品点数が比較的少なく簡素な構造であるため、製造時の組立て工数を大幅に低減する上、ガタ付き防止部の外れ等の不良がなく、リフィールのガタ付き防止機能及び芯出し機能を備えると共に生産性に優れ且つ高品質な出没式筆記具を提供できる。
更に、ガタ付き防止部とリフィールとの接触が接触面積の少ない線接触となるのでペン先出没時の摺動抵抗が少なく、これにより、ペン先の出没をスムーズにし、操作性のよい出没式筆記具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる出没式筆記具の実施の一例で、(イ)は縦断面図を示し、(ロ)はロ−ロ線拡大断面図を示す
【符号の説明】
1:軸筒
1a:ガタ付き防止部(縦突起)
2:先口
2a:先端口
3:リフィール
3a:ペン先
5:繰出し機構
Claims (2)
- 先端口近傍の内面に、リフィールと接してペン先のガタ付きを防止するガタ付き防止部を一体に形成し、
前記ガタ付き防止部は軸方向に延びる複数の縦突起であり、
各縦突起は、リフィールの外周面に線接触するように、突起先端部分が横断面半円状または横断面三角形状に形成されていることを特徴とする出没式筆記具。 - 前記先端口の内周面をその後部側よりも縮径し、前記リフィールが前記縦突起と前記先端口とによって二点支持されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の出没式筆記具。
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ID=16672539
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1998
- 1998-07-30 JP JP21544898A patent/JP3943721B2/ja not_active Expired - Lifetime
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