JP3942244B2

JP3942244B2 - Washing soap

Info

Publication number: JP3942244B2
Application number: JP24595197A
Authority: JP
Inventors: 典昭熊谷; 千秋新保; 孝志大西
Original assignee: Kuraray Co Ltd
Current assignee: Kuraray Co Ltd
Priority date: 1997-08-28
Filing date: 1997-08-28
Publication date: 2007-07-11
Anticipated expiration: 2017-08-28
Also published as: JPH1171598A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は油脂性物質の除去に有効に使用できる洗浄剤に関する。より詳細には、本発明は、電気・電子部品、光学部品をはじめとする各種精密機器、その他の機械装置や器具類、ガラス、プラスチック、セラミック製品などに付着している油脂性物質を良好に取り除くことのできる、取り扱い性に優れる汎用性のある非ハロゲン系洗浄剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、油脂性物質を取り除くための洗浄剤としては、塩素化炭化水素、弗素化炭化水素などのようなハロゲン系洗浄剤が洗浄力に優れることから汎用されてきた。しかしながら、ハロゲン系洗浄剤は、成層圏のオゾン層を破壊したり、温室効果をもたらすなどの地球環境の悪化の要因となることから、その使用が制限されることになった。
そこで、近年、地球環境の悪化をもたらさない代替洗浄剤の開発が急務となっており、油脂性物質の洗浄除去を目的として、アルコール系洗浄剤、テルペン系洗浄剤、炭化水素系洗浄剤、水系洗浄剤などの多くの洗浄剤が提案されている。しかし、種々の油脂性物質に対して共通して高い洗浄力を有し、取り扱い性に優れ、速乾性で洗浄作業の効率化をはかることができ、しかも安価に供給することができるという種々の要求を同時に満足し得る、ハロゲン系洗浄剤に代わる洗浄剤が未だ得られていないのが現状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、成層圏のオゾン層の破壊、温室効果等の地球環境の悪化を招かず、種々の油脂性物質に対して高い洗浄力を発揮して汎用性があり、速乾性、取り扱い性に優れ、洗浄後は速やかに乾燥できて洗浄作業の効率化をはかることができ、しかも経済的な価格で供給できて、電気・電子部品、光学部品などの各種精密機器、その他の機械装置や器具、ガラス、プラスチック、セラミック製品などの洗浄に有効に使用できる洗浄剤を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく本発明者らは鋭意検討を重ねてきた。その結果、融点が約２６℃であって、室温（２５℃）下で通常使用される洗浄剤の主成分としては従来積極的に用いられることのなかったターシャリーブタノールに対して一定量以上の炭素数１〜３のアルコールを混合すると常温で液状を呈するアルコール混合物が得られることを見出した。そしてそれにより得られたアルコール混合物を種々の油脂性物質の除去に用いたところ、種々の油脂性物質に対して高い洗浄力を示すこと、取り扱い性に優れていること、速乾性であり洗浄作業の効率化を図れること、しかも低コストであることを見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
【０００５】
すなわち、本発明は、ターシャリーブタノールと炭素数１〜３のアルコールの少なくとも１種とからなり、ターシャリーブタノールの含有量が４０重量％以上で、融点が１５℃以下である、炭化水素溶剤を含まない洗浄剤である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について説明する。
本発明の洗浄剤の主成分をなすターシャリーブタノール（以下「ｔ−ブタノール」という）は、融点が２５．５５℃で、沸点が８２．５０℃の第３級アルコールである。ｔ−ブタノールは、一般にｔ−ブチル化剤などとして合成化学の分野で汎用されているが、融点が約２６℃と高くて常温では固体状を呈していることから、通常、それ単独で洗浄剤としては従来用いられていない。
【０００７】
本発明の洗浄剤は、ｔ−ブタノールを４０重量％以上の割合で含有することがその洗浄力などの点から必要である。また、本発明の洗浄剤におけるｔ−ブタノールの含有量の上限値は、ｔ−ブタノールと併用する炭素数１〜３のアルコールの種類などに応じて、ｔ−ブタノールと該炭素数１〜３との混合物の融点が１５℃以下の温度になるようにして決めればよいが、通常９６重量％である。
【０００８】
本発明の洗浄剤においてｔ−ブタノールと併用する炭素数１〜３のアルコールとしては、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール（以下「ｎ−プロパノール」という）およびイソプロパノール（以下「ｉ−プロパノール」という）を挙げることができ、これらの炭素数１〜３のアルコールの１種または２種以上を用いることができる。
そして、ｔ−ブタノール１００重量部に対して、前記した炭素数１〜３のアルコールの１種または２種以上を１５０重量部以下の割合で混合して、融点が１５℃以下、好ましくは０℃以下、より好ましくは−１０℃以下のアルコール混合物を調製して本発明の洗浄剤とする。
【０００９】
そのうちでも、本発明の洗浄剤は、（ｉ）ｔ−ブタノールとエタノールとからなる、炭化水素溶剤を含まない洗浄剤であるか、或いは（ ii ）ｔ−ブタノールとエタノールとｎ−プロパノールおよびｉ−プロパノールの一方または両方とからなる、炭化水素溶剤を含まない洗浄剤であることが、洗浄力が高く、安全性、取り扱い性、速乾性などの点で一層優れたものとなる点からより好ましい。
【００１０】
ｔ−ブタノールとエタノールとからなる、炭化水素溶剤を含まない上記（ｉ）の洗浄剤は、ｔ−ブタノール４０〜９６重量％とエタノール６０〜４重量％とからなることが、洗浄力が高く、融点が１５℃以下（一般に０℃以下）であって取り扱い性に優れ、且つ速乾性などの点でも優れる洗浄剤が得られる点から好ましく、ｔ−ブタノール４５〜９５重量％およびエタノール５５〜５重量％からなることがより好ましい。
【００１１】
また、ｔ−ブタノールとエタノールとｎ−プロパノールおよびｉ−プロパノールの一方または両方とからなる炭化水素溶剤を含まない上記（ ii ）の洗浄剤は、ｔ−ブタノール４０〜９６重量％とエタノール４５〜３．５重量％とｎ−プロパノールおよびｉ−プロパノールの一方または両方１５〜０．５重量％とからなる、炭化水素溶剤を含まない洗浄剤であることが、洗浄力が高く、融点が１５℃以下（一般に０℃以下）であって取り扱い性に優れ、且つ速乾性などの点でも優れる洗浄剤が得られる点から好ましい。この（ ii ）の洗浄剤では、特に、ｔ−ブタノール４５〜９５重量％とエタノール４５〜４．３重量％とｎ−プロパノールおよび／またはｉ−プロパノール１０〜０．７重量％とからなる、炭化水素溶剤を含まない洗浄剤であることがより好ましい。
また、本発明の洗浄剤は、発明の主旨を損なわない範囲でアセトン、酢酸エチルなどの溶剤（但し炭化水素溶剤は除く）；界面活性剤；安定剤などを少量含有していてもよい。
【００１２】
本発明の洗浄剤の調製法は特に制限されず、ｔ−ブタノールと、炭素数１〜３のアルコールの少なくとも１種を任意の順序および方法で混合することによって調製することができる。その際の混合温度も特に制限されないが、一般に、２５〜３５℃の温度で混合することが好ましく、それによってｔ−ブタノールおよび炭素数１〜３のアルコールの変質、揮発、引火、漏洩などを防止しながら、両者が均一に混合した洗浄剤を得ることができる。
【００１３】
本発明の洗浄剤は、電気・電子部品、光学部品、自動車部品をはじめとする各種精密機器、その他の機械装置や器具、ガラス、プラスチック、セラミック製品などに付着している各種の油脂性物質、例えば切削油、加工油、フラックス、ワックスなどの油脂性物質を取り除くのに有効に使用することができる。
本発明の洗浄剤を用いて洗浄を行う際の洗浄方法は特に制限されず、従来と同様に行うことができ、例えば、本発明の洗浄剤を被洗浄品に噴霧、ハケ塗り、その他の方法で塗布し、次いで拭き取ってもよいし、本発明の洗浄剤中に被洗浄品を浸漬してもよいし、または塗布と浸漬を併用してもよい。
【００１４】
【実施例】
以下に本発明について具体的に説明するが、本発明はそれにより何ら限定されない。
【００１５】
《実施例１〜３》
ｔ−ブタノールとエタノールを下記の表１に示す割合（重量比）で３０℃で混合して洗浄剤を調製し、その融点を測定したところ表１に示すとおりであった。
【００１６】
《実施例４〜８》
ｔ−ブタノール、エタノール、ｎ−プロパノールおよびｉ−プロパノールを下記の表１に示す割合（重量比）で３０℃で混合して洗浄剤を調製し、その融点を測定したところ表１に示すとおりであった。
【００１７】
《実施例９〜１１》
ｔ−ブタノールに、エタノール系アルコール混合物（日本化成品株式会社製「ソルミックスＡＰ−７」；エタノール８５．５重量％、ｎ−プロパノール９．６重量％およびｉ−プロパノール４．９重量％からなるアルコール混合物）を下記の表１に示す割合（重量比）で３０℃で混合して洗浄剤を調製し、その融点を測定したところ表１に示すとおりであった。
【００１８】
《洗浄試験例１》
（１）ステンレススチールからなる試験片（材質ＳＵＳ−３０４，縦×横＝１００ｍｍ×５０ｍｍ、厚さ１ｍｍ）をメタノールとアセトンで順次洗浄し、次いで、４０℃の乾燥器中に３０分間放置した後、デシケーター中で室温に冷却してから最小単位０．１ｍｇの精度で秤量（Ｗ₀）（ｍｇ）した。
（２）上記（１）で秤量した試験片の下半分に、油脂性物質として油性切削油（佐藤特殊製油社製「プラスドールＣＵ９５」）、水性切削油（佐藤特殊製油社製「ベースゾール９５」）またはプレス油（アルファチック社製「オメガ６１３」）を筆を使用して塗布し、１００℃のオーブン中に３０分間保持した後、室温に冷却してから重量（Ｗ₁）（ｍｇ）を測定した。
（３）次いで、上記（２）で準備した油脂性物質が付着している試験片を、実施例１〜１１の各洗浄剤３００ｍｌ中に浸漬し、室温（２５℃）にて２分間の超音波（２８ＫＨｚ，２５０Ｗ）処理を行って洗浄した後、試験片を洗浄剤中から取り出し、３００ｍｌの同組成の洗浄剤の液中に浸漬し、室温（２５℃）にて２分間揺動してリンス（すすぎ）した。
【００１９】
（４）上記（３）の洗浄処理を行った試験片を洗浄剤中から取り出し、８０℃の温風乾燥器中で５分間乾燥した後、試験片を秤量（Ｗ₂）（ｍｇ）して、下記の数式（ｉ）により、試験片における油脂性物質の残存率を求めた。
【００２０】
【数１】
油脂性物質の残存率(％)＝｛(Ｗ₂−Ｗ₀)／(Ｗ₁−Ｗ₀)｝×１００ (ｉ)
【００２１】
実施例１〜１１の洗浄剤の洗浄力を、下記の表２に示す評価基準にしたがって評価したところ、下記の表３に示すとおりであった。
また、参考のために、ｔ−ブタノール、エタノール、ｎ−プロパノール、ｉ−プロパノール単独および上記した「ソルミックスＡＰ」をそれぞれ単独で用いて、上記と同様の洗浄試験を行ったところ、下記の表３に示すとおりであった。
その場合に、ｔ−ブタノールは前述のように融点が約２６℃で常温で固体であるために、単独では洗浄剤として使用することができず、またエタノール、ｎ−プロパノール、およびｉ−プロパノールは、いずれも、単独では洗浄効果が期待できず、実用価値のある洗浄剤としては適していなかった。
なお、エタノールを主成分とし、ｎ−プロパノールおよびｉ−プロパノールを少量成分として含む「ソルミックスＡＰ」は、一般に、塗料、染料等の希釈剤として用いられているエタノール製品であって、洗浄剤として使用し得るものではない。
【００２２】
【表１】

【００２３】
【表２】
［洗浄剤の洗浄力の評価基準］

◎：試験片における油脂性物質の残存率が０.１％未満
○：試験片における油脂性物質の残存率が０.１％以上０.５％未満
△：試験片における油脂性物質の残存率が０.５％以上２％未満
×：試験片における油脂性物質の残存率が２％以上

【００２４】
【表３】

【００２５】
上記の表３の結果から、ｔ−ブタノールと炭素数１〜３のアルコールの少なくとも１種からなり、ｔ−ブタノールの含有量が４０重量％以上で、且つ融点が１５℃以下である実施例１〜１１の洗浄剤は、油性切削油、水性切削油、プレス油などの各種の油脂性物質に対する洗浄力が高くて汎用性があること、しかも常温で液状を呈しており、取り扱い性の点でも優れており、実用価値のある洗浄剤として有効に使用できることがわかる。
そのうちでも、ｔ−ブタノールとエタノールからなる実施例１〜３の洗浄剤、およびｔ−ブタノール、エタノール並びにｎ−プロパノールおよび／またはｉ−プロパノールからなる実施例４〜６および実施例９〜１１の洗浄剤は、各種の油脂性物質に対して高い洗浄力を有し、極めて有効であることがわかる。
【００２６】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤は、種々の油脂性物質に対して高い洗浄力を発揮するため、汎用性のある洗浄剤として、電気・電子部品、光学部品などの各種精密機器、その他の機械装置や器具、ガラス、プラスチック、セラミック製品などからの油脂性物質の洗浄除去に有効に用いることができる。
さらに、本発明の洗浄剤は速乾性であるため、洗浄作業の効率化をはかることができる。
また、本発明の洗浄剤は、安全性および取り扱い性に優れており、しかも廃水処理の点で問題が少ない。
そして、本発明の洗浄剤はハロゲン系化合物を含まないので、成層圏のオゾン層の破壊、温室効果等の地球環境の悪化を招かず、従来のハロゲン系化合物を含む洗浄剤の代替洗浄剤として極めて高度の利用価値を有する。
さらに、本発明の洗浄剤は、経済的な価格で容易に入手可能なｔ−ブタノールおよび炭素数１〜３のアルコールに基づくものであるため、低コストで利用者に提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cleaning agent that can be used effectively for removing oily substances. More specifically, the present invention improves oily substances adhering to various precision instruments such as electric / electronic parts and optical parts, other mechanical devices and instruments, glass, plastics, ceramic products and the like. The present invention relates to a general-purpose non-halogen-based cleaning agent that can be removed and has excellent handleability.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, halogen-based cleaning agents such as chlorinated hydrocarbons and fluorinated hydrocarbons have been widely used as cleaning agents for removing oleaginous substances because of their excellent cleaning power. However, the use of halogen-based cleaning agents has been limited because they cause deterioration of the global environment, such as destroying the ozone layer in the stratosphere and causing the greenhouse effect.
Therefore, in recent years, there has been an urgent need to develop alternative cleaning agents that do not cause deterioration of the global environment. For the purpose of cleaning and removing oily substances, alcohol-based cleaning agents, terpene-based cleaning agents, hydrocarbon-based cleaning agents, water-based cleaning agents Many cleaning agents such as cleaning agents have been proposed. However, it has high detergency in common for various oils and fats, has excellent handleability, is quick-drying, can improve the efficiency of cleaning operations, and can be supplied at low cost. The present condition is that the cleaning agent which can satisfy a request | requirement simultaneously and can replace a halogen-type cleaning agent is not yet obtained.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The purpose of the present invention is versatility by exhibiting high detergency for various oils and fats without causing destruction of the ozone layer in the stratosphere, deterioration of the global environment such as the greenhouse effect, quick drying, handling It can be dried quickly after cleaning, improving the efficiency of cleaning work, and can be supplied at an economical price. Various precision instruments such as electrical / electronic parts and optical parts, other mechanical devices and It is to provide a cleaning agent that can be used effectively for cleaning instruments, glass, plastics, ceramic products and the like.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present inventors have conducted intensive studies. As a result, it has a melting point of about 26 ° C., which is more than a certain amount with respect to tertiary butanol that has not been actively used as a main component of a cleaning agent usually used at room temperature (25 ° C.). It has been found that when an alcohol having 1 to 3 carbon atoms is mixed, an alcohol mixture that is liquid at room temperature can be obtained. And when the alcohol mixture obtained thereby was used for removal of various oils and fats, it showed high detergency against various oils and fats, had excellent handleability, was quick-drying and washes The present invention has been completed based on these findings.
[0005]
That is, the present invention consists of at least one alcohol of tertiary butanol and 1 to 3 carbons, at a content of tertiary butanol is 40 wt% or more, a melting point of 15 ℃ or less, the hydrocarbon solvent It is a detergent that does not contain .
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below.
Tertiary butanol (hereinafter referred to as “t-butanol”) which is a main component of the cleaning agent of the present invention is a tertiary alcohol having a melting point of 25.55 ° C. and a boiling point of 82.50 ° C. t-Butanol is generally used in the field of synthetic chemistry as a t-butylating agent and the like, but since it has a high melting point of about 26 ° C. and is solid at room temperature, it is usually used alone as a cleaning agent. It has not been used in the past.
[0007]
The cleaning agent of the present invention needs to contain t-butanol in a proportion of 40% by weight or more from the viewpoint of its cleaning power and the like. In addition, the upper limit of the content of t-butanol in the cleaning agent of the present invention depends on the type of alcohol having 1 to 3 carbon atoms used in combination with t-butanol, and the like. The melting point of the mixture may be determined so as to be a temperature of 15 ° C. or lower, but it is usually 96% by weight.
[0008]
Examples of the alcohol having 1 to 3 carbon atoms used together with t-butanol in the cleaning agent of the present invention include methanol, ethanol, normal propanol (hereinafter referred to as “n-propanol”) and isopropanol (hereinafter referred to as “i-propanol”). 1 type, or 2 or more types of these C1-C3 alcohol can be used.
And 1 type or 2 types or more of the above-mentioned C1-C3 alcohol is mixed with the ratio of 150 weight part or less with respect to 100 weight part of t-butanol, Melting | fusing point is 15 degrees C or less, Preferably it is 0 degreeC Hereinafter, an alcohol mixture having a temperature of −10 ° C. or lower is more preferably prepared as the cleaning agent of the present invention.
[0009]
Among them, the cleaning agent of the present invention is (i) a cleaning agent containing t-butanol and ethanol , which does not contain a hydrocarbon solvent , or ( ii ) t-butanol , ethanol , n-propanol and i- A cleaning agent containing one or both of propanol and not containing a hydrocarbon solvent is more preferable because it has a high detergency and is more excellent in terms of safety, handleability, quick drying and the like.
[0010]
consisting t- butanol and ethanol, detergent of the free of hydrocarbon solvents (i), it consisting of t- butanol 40-96 wt% of ethanol 60-4 wt% and the detergency is high, A melting point of 15 ° C. or lower (generally 0 ° C. or lower) is preferable from the viewpoint of obtaining a cleaning agent that is excellent in handleability and excellent in terms of quick drying properties, and is preferably 45 to 95 wt% t-butanol and 55 to 5 wt% ethanol. % Is more preferable.
[0011]
The cleaning agent of the hydrocarbon free solvent comprising one or both of t-butanol, ethanol, and n- propanol and i- propanol (ii) is, t-butanol 40-96 wt% and ethanol 45-3 .5% by weight consists of one or both from 15 to 0.5% by weight of n- propanol and i- propanol, it is detergent free of hydrocarbon solvent, high detergency, a melting point of 15 ℃ or less (Generally 0 ° C. or lower), which is preferable from the viewpoint of obtaining a cleaning agent which is excellent in handleability and excellent in quick drying properties. The detergent of (ii), in particular, consist of t- butanol 45-95 wt% of ethanol from 45 to 4.3% by weight and n- propanol and / or i- propanol from 10 to 0.7% by weight, carbide More preferably , the cleaning agent does not contain a hydrogen solvent .
The cleaning agent of the present invention, acetone within a range not to impair the gist of the invention, ethyl acetate other solvents (where a hydrocarbon solvent is excluded); surfactants; stabilizers, etc. may contain small amounts.
[0012]
The method for preparing the cleaning agent of the present invention is not particularly limited, and can be prepared by mixing t-butanol and at least one kind of alcohol having 1 to 3 carbon atoms in an arbitrary order and method. The mixing temperature is not particularly limited, but it is generally preferable to mix at a temperature of 25 to 35 ° C., thereby preventing alteration, volatilization, ignition, leakage, etc. of t-butanol and alcohol having 1 to 3 carbon atoms. However, it is possible to obtain a cleaning agent in which both are uniformly mixed.
[0013]
The cleaning agent of the present invention includes various precision devices such as electric / electronic parts, optical parts, automobile parts, other mechanical devices and instruments, various oily substances adhering to glass, plastic, ceramic products, For example, it can be effectively used to remove oily substances such as cutting oil, processing oil, flux, and wax.
The cleaning method when performing the cleaning using the cleaning agent of the present invention is not particularly limited, and can be performed in the same manner as in the past. For example, the cleaning agent of the present invention is sprayed, brushed, or other methods to be cleaned May be applied and then wiped off, the article to be cleaned may be immersed in the cleaning agent of the present invention, or application and immersion may be used in combination.
[0014]
【Example】
The present invention will be specifically described below, but the present invention is not limited thereby.
[0015]
<< Examples 1-3 >>
A cleaning agent was prepared by mixing t-butanol and ethanol at a ratio (weight ratio) shown in Table 1 below at 30 ° C., and its melting point was measured.
[0016]
<< Examples 4 to 8 >>
A cleaning agent was prepared by mixing t-butanol, ethanol, n-propanol and i-propanol at a ratio (weight ratio) shown in Table 1 below at 30 ° C., and the melting point was measured. there were.
[0017]
<< Examples 9 to 11 >>
To t-butanol, ethanol-based alcohol mixture (“SOLMIX AP-7” manufactured by Nippon Kasei Kogyo Co., Ltd .; ethanol 85.5% by weight, n-propanol 9.6% by weight and i-propanol 4.9% by weight) A cleaning agent was prepared by mixing (alcohol mixture) at a ratio (weight ratio) shown in Table 1 below at 30 ° C., and its melting point was measured.
[0018]
<< Cleaning test example 1 >>
(1) A test piece made of stainless steel (material SUS-304, length × width = 100 mm × 50 mm, thickness 1 mm) was washed successively with methanol and acetone, and then left in a dryer at 40 ° C. for 30 minutes. Then, after cooling to room temperature in a desiccator, it was weighed (W ₀ ) (mg) with an accuracy of a minimum unit of 0.1 mg.
(2) In the lower half of the test piece weighed in the above (1), an oil-based cutting oil (“Plastor CU95” manufactured by Sato Special Oil Co., Ltd.) or an aqueous cutting oil (“Basesol 95” manufactured by Sato Special Oil Co., Ltd.) is used as an oleaginous substance. )) Or press oil (“OMEGA 613” manufactured by Alphatic Co., Ltd.) was applied using a brush, held in an oven at 100 ° C. for 30 minutes, cooled to room temperature, and then weight (W ₁ ) (mg) Was measured.
(3) Next, the test piece to which the oleaginous material prepared in the above (2) is adhered is immersed in 300 ml of each of the cleaning agents of Examples 1 to 11, and the test piece is kept at room temperature (25 ° C.) for more than 2 minutes. After cleaning by sonication (28 KHz, 250 W), the test piece is taken out from the cleaning agent, immersed in 300 ml of the same composition cleaning solution, and rocked at room temperature (25 ° C.) for 2 minutes. Rinse (rinse).
[0019]
(4) The test piece subjected to the cleaning treatment of (3) above is taken out from the cleaning agent, dried in a warm air dryer at 80 ° C. for 5 minutes, and the test piece is weighed (W ₂ ) (mg). The residual ratio of the oleaginous substance in the test piece was determined by the following mathematical formula (i).
[0020]
[Expression 1]
Residual rate of oily substance (%) = {(W ₂ −W ₀ ) / (W ₁ −W ₀ )} × 100 (i)
[0021]
When the cleaning power of the cleaning agents of Examples 1 to 11 was evaluated according to the evaluation criteria shown in Table 2 below, it was as shown in Table 3 below.
For reference, t-butanol, ethanol, n-propanol, i-propanol alone and the above-mentioned “Solmix AP” alone were used to perform the same washing test as described above. As shown in FIG.
In that case, since t-butanol is a solid at room temperature with a melting point of about 26 ° C. as described above, it cannot be used alone as a cleaning agent, and ethanol, n-propanol, and i-propanol are In either case, the cleaning effect was not expected by itself, and it was not suitable as a cleaning agent with practical value.
In addition, “Solmix AP” containing ethanol as a main component and n-propanol and i-propanol as minor components is an ethanol product that is generally used as a diluent for paints, dyes, etc. It cannot be used.
[0022]
[Table 1]

[0023]
[Table 2]
[Evaluation criteria for cleaning power of cleaning agents]

A: The residual ratio of the oleaginous substance in the test piece is less than 0.1% B: The residual ratio of the oleaginous substance in the test piece is from 0.1% to less than 0.5% Δ: The residual ratio of the oleaginous substance in the test piece 0.5% or more and less than 2% ×: The residual ratio of the oily substance in the test piece is 2% or more

[0024]
[Table 3]

[0025]
From the results of Table 3 above, Example 1 comprising at least one of t-butanol and an alcohol having 1 to 3 carbon atoms, having a t-butanol content of 40% by weight or more and a melting point of 15 ° C. or less. The cleaning agent of ~ 11 has high detergency for various oils and fats such as oil-based cutting oil, water-based cutting oil, and press oil, and is versatile, and also exhibits a liquid state at room temperature, and is easy to handle. It can be seen that it is excellent and can be used effectively as a cleaning agent with practical value.
Among them, the cleaning agent of Examples 1 to 3 consisting of t-butanol and ethanol, and the cleaning of Examples 4 to 6 and Examples 9 to 11 consisting of t-butanol, ethanol and n-propanol and / or i-propanol. It can be seen that the agent has a high detergency for various oily substances and is extremely effective.
[0026]
【The invention's effect】
Since the cleaning agent of the present invention exerts a high detergency against various oils and fats, various precision instruments such as electric / electronic parts and optical parts, other mechanical devices and instruments as general-purpose cleaning agents It can be effectively used for cleaning and removing oily substances from glass, plastic, ceramic products and the like.
Furthermore, since the cleaning agent of the present invention is quick-drying, the efficiency of the cleaning operation can be improved.
Moreover, the cleaning agent of the present invention is excellent in safety and handleability, and has few problems in terms of wastewater treatment.
And since the cleaning agent of the present invention does not contain a halogen compound, it does not cause destruction of the ozone layer in the stratosphere, deterioration of the global environment such as the greenhouse effect, and is extremely useful as a substitute for a cleaning agent containing a conventional halogen compound. Has high utility value.
Furthermore, since the cleaning agent of the present invention is based on t-butanol and alcohol having 1 to 3 carbon atoms that are easily available at an economical price, it can be provided to users at low cost.

Claims

Consists tertiary butanol and at least one alcohol having 1 to 3 carbon atoms, at a content of tertiary butanol is 40 wt% or more, a melting point of 15 ℃ or less, detergents free of hydrocarbon solvent.

Tertiary butanol and either consisting of ethanol, or tertiary butanol, ethanol and n-propanol and cleaning agent according to claim 1, wherein comprising at least one of isopropanol.

The cleaning agent according to claim 1 or 2, having a melting point of 0 ° C or lower.

It consists tertiary butanol 40-96 wt% and at least one 60-4 wt% of an alcohol having 1 to 3 carbon atoms, detergents free of hydrocarbon solvent.

Tertiary butanol 40-96 wt% and ethanol 60-4 or consisting of% by weight, or tertiary butanol 40-96 wt% of ethanol from 45 to 3.5 wt% and normal propanol and isopropanol least one 15-0. cleaning agent according to claim 4, wherein consisting of 5 wt%.