JP3941839B2 - レーザ回転照射装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、垂直又は水平方向にレーザを射出しつつ走査し、基準線又は基準面を形成するレーザ回転照射装置に関するものである。
背景技術
土木、建築の分野では基準面、基準線を形成する為、レーザ光束を回転走査するレーザ回転照射装置が使用される様になっている。建屋に設置されるパーテーション、天井に取付けられる蛍光灯等の位置出しは床に印された墨出し線に基づき行われ、該墨出し線で示される位置はレーザ回転照射装置により天井面、壁面等に投影されて決定される。又、レーザ光線の照射位置は対象反射体により確認されている。
レーザ回転照射装置の形成する基準面と床に印された墨出し線を合致させるには、回転照射装置本体のレーザ回転軸心の鉛直下方と墨出し線上の第一基準点を合わせ、少なくとも1つの本体から離れた墨出し線上の第二基準点にレーザ回転照射装置の形成する基準面を合わせていた。
上記従来のレーザ回転照射装置では、レーザ回転照射装置の形成するレーザ光線基準面と墨出し線とを合致させた後、位置出し作業等の作業中にはレーザ光線基準面と墨出し線が合致しているかどうかをレーザ回転照射装置自体では検出することができなかった。この為、作業中にレーザ光線基準面と墨出し線間でずれが生じた場合は位置出し作業等に誤差を生じるという問題がある。
従って本発明は、レーザ光線基準面と墨出し線とを合致させた後、作業中のレーザ光線基準面と墨出し線との合致状態をレーザ回転照射装置自体が検出可能とし、レーザ光線基準面の信頼性を向上させることを目的としている。又本発明は、対象反射体の検出に於いて外乱光に影響されることなく、確実に対象反射体の検出を行える様にすることを目的としている。
発明の開示
本発明は、回転照射装置本体と少なくとも第一対象反射体、第二対象反射体を含む複数の対象反射体から成り、前記回転照射装置本体が照射光束を対象反射体に向けて回転照射する回動部と、前記回動部を介し回転照射装置本体に入射された該対象反射体からの反射光束を検出する検出手段と、該検出手段の出力から対象反射体を識別する反射光検出回路とを有し、前記検出結果を基にレーザ光線を走査する位置、範囲を決定するものであり、前記複数の対象反射体の反射面はそれぞれ少なくとも2分割されたレーザ回転照射装置に係り、又回転照射装置本体と少なくとも第一対象反射体、第二対象反射体を含む複数の対象反射体から成り、前記回転照射装置本体が偏光照射光束を対象反射体に向けて回転照射する回動部と、前記回動部を介し回転照射装置本体に入射された前記対象反射体からの偏光反射光束を検出する第一検出手段と、対象反射体からの偏光反射光束と異なった偏光光束を検出する第二検出手段と、第一検出手段の出力と第二検出手段の出力の比較から対象反射体を識別する反射光検出回路とを有し、前記検出結果を基にレーザ光線を走査する位置、範囲を決定するものであり、前記複数の対象反射体の反射面はそれぞれ少なくとも2分割され、少なくとも1面は前記偏光照射光束の偏光方向を保存した偏光反射光束として反射する偏光保存反射部であり、少なくとも1面は前記偏光照射光束の偏光方向を変換した偏光反射光束として反射する偏光変換反射部であるレーザ回転照射装置に係り、更に又前記第一対象反射体と第二対象反射体とで反射面の分割形態が異なるレーザ回転照射装置に係り、更に又前記回動部から照射される照射光線が円偏光であるレーザ回転照射装置に係り、更に又前記第一対象反射体、第二対象反射体がそれぞれ2以上に分割された反射部を有し、前記第一対象反射体の反射部が対称的に設けられ、第二対象反射体の反射部の形状が漸次変化する様に設けられたレーザ回転照射装置に係り、更に又対象反射体の反射面が全て再帰反射面であるレーザ回転照射装置に係り、更に又対象反射体の反射面が全てλ/4複屈折反射面であるレーザ回転照射装置に係り、更に又前記第一対象反射体は偏光保存反射部、偏光変換反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体の偏光保存反射部、偏光変換反射部の幅が一方が漸次減少し、他方が漸次増大する様に分割されたレーザ回転照射装置に係り、更に又前記第一対象反射体は偏光保存反射部、偏光変換反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体の偏光保存反射部、偏光変換反射部の形状が対称となる様に分割されたレーザ回転照射装置に係り、更に又前記第一対象反射体は偏光保存反射部、偏光変換反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体は反射部、偏光変換反射部の少なくとも一方の幅に幅変化があり、且幅変化に極値を有する形状であるレーザ回転照射装置に係り、更に又前記第一対象反射体に偏光保存反射部と偏光変換反射部とから成る組合わせ反射部を複数設け、組合わせ反射部と組合わせ反射部とは離反させたレーザ回転照射装置に係り、更に又反射光検出回路が偏光反射光束の受光時間により反射部と偏光変換反射部の幅を検出するレーザ回転照射装置に係り、更に又反射光検出回路が対象反射体を走査して得られる2つの信号の時間的間隔を演算し、該時間的間隔と前記2つの信号に対応する対象反射体の既知の寸法から回転照射装置本体と対象反射体迄の距離を算出するレーザ回転照射装置に係り、更に又回動部の回転角を検出するエンコーダを設け、反射光検出回路が前記エンコーダからの信号と第一検出手段、第二検出手段からの信号に基づき、反射部と偏光変換反射部の幅をそれぞれの偏光反射光束が得られる角度より検出するレーザ回転照射装置に係り、更に又回動部の回転角を検出するエンコーダを設け、反射光検出回路が対象反射体を走査して得られる2つの信号を基に前記エンコーダにより2つの信号間の回転角度を求め、該回転角と前記2つの信号に対応する対象反射体の既知の寸法から回転照射装置本体と対象反射体迄の距離を算出するレーザ回転照射装置に係り、更に又前記第一対象反射体は反射部、非反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体の反射部、非反射部の形状が対称となる様に分割されたレーザ回転照射装置に係り、更に又前記第一対象反射体は反射部、非反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体は反射部、非反射部の少なくとも一方の幅に幅変化があり、且幅変化に極値を有する形状であるレーザ回転照射装置に係り、更に又反射光検出回路が第一対象反射体と第二対象反射体とを識別し、第一対象反射体を中心に往復走査を行い、第二対象反射体からの反射レーザ光線の変化の状態からレーザ光線の走査位置を検出するレーザ回転照射装置に係り、更に又前記回転照射装置本体のレーザ光線照射光学系が合焦手段を具備するレーザ回転照射装置に係り、更に又前記回転照射装置本体のレーザ光線照射光学系が合焦手段を具備し、算出した対象反射体迄の距離を基に照射光束を対象反射体に合焦させるレーザ回転照射装置に係るものである。
而して、第二対象反射体で偏光照射光束の走査位置を確認しつつ第一対象反射体位置を確認し、偏光照射光束を往復走査させることで墨出し作業が精度良く行え、レーザ回転照射装置の設置後位置ずれを起こしても検出が可能である為容易に修正ができ、墨出し作業の精度が保証される。又、偏光変換反射部と反射部の数、組合わせを変えることで第一対象反射体と、第二対象反射体とを識別することが可能となり、位置ずれの検出については第二対象反射体から走査位置信号を検出、記憶し、第一対象反射体を中心に偏光照射光束を往復走査させた後に第二対象反射体から走査位置信号を検出して記憶されていた信号と比較し、第二対象反射体に対する走査位置を検出すること、或は設定された所定時間を経過する度に第二対象反射体から走査位置信号を検出、記憶し、前回検出した信号と比較し、第二対象反射体に対する走査位置を検出することで行え、更に表示部を設け、該表示部に走査位置を表示することで位置合わせ、位置ずれの監視が容易になり、或は走査信号を基に第二対象反射体に対する偏光反射光束の走査位置を監視することでレーザ回転照射装置の偏光照射光束の照射位置の精度が保証され、更に又対象反射体照射面でレーザ光線を合焦させることで視認性が向上する。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の実施の形態を示す概略説明図であり、図2はレーザ回転照射装置本体の断面図であり、図3は図2の要部を拡大した部分拡大図であり、図4は図2のA−A矢視図であり、図5は図2のB−B矢視図であり、図6はレーザ回転照射装置本体のレーザ光線投光光学系の基本構成図であり、図7は本実施の形態の整準作業制御ブロック図であり、図8は本実施の形態の走査制御ブロック図であり、図9は本実施の形態の電気、光学ブロック図であり、図10は本実施の形態の反射光検出回路ブロック図であり、図11は第一対象反射体の説明斜視図であり、図12は第二対象反射体の説明斜視図であり、図13は前記反射光検出回路ブロックでの信号波形を示す線図であり、図14(A)、図14(B)は第一対象反射体と該第一対象反射体からの反射光受信信号との関係を示す説明図であり、図15(A)、図15(B)は第二対象反射体と該第二対象反射体からの反射光受信信号との関係を示す説明図であり、図16は対象反射体からの反射光検出に基づく走査位置検出を行うフローチャートであり、図17は対象反射体からの反射光検出に基づく走査位置検出を行うフローチャートであり、図18は他の第二対象反射体の例を示す斜視図であり、図19(A)、図19(B)は該他の第二対象反射体と該他の第二対象反射体からの反射光受信信号との関係を示す説明図であり、図20は他の第一対象反射体の例を示す斜視図であり、図21は該他の第一対象反射体と該他の第一対象反射体からの反射光受信信号との関係を示す説明図であり、図22は他の実施の形態を示す制御ブロック図であり、図23は更に他の第一対象反射体の例を示す斜視図であり、図24(A)、図24(B)は該更に他の第一対象反射体と該更に他の第一対象反射体からの反射光受信信号との関係を示す説明図であり、図25は更に他の第二対象反射体の例を示す斜視図であり、図26(A)、図26(B)は該更に他の第二対象反射体と該更に他の第二対象反射体からの反射光受信信号との関係を示す説明図であり、図27は更に他の第二対象反射体の例を示す斜視図であり、図28(A)、図28(B)は更に他の第二対象反射体と該更に他の第二対象反射体からの反射光受信信号との関係を示す説明図であり、図29は更に他の実施の形態を示す制御ブロック図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るレーザ回転照射装置を示しており、レーザ回転照射装置は回転照射装置本体1と該回転照射装置本体1から離れて配置される第一対象反射体2、第二対象反射体3から構成される。図1中、4は墨出し線、Oは該墨出し線4上の第一基準点である。
先ず図2〜図5に於いて本実施の形態の機械的構成について説明する。尚、機械的構成に於ける光学系の内、後述する発光部115、反射光検出部117に関しては省略してある。
ケーシング5の中央には切頭円錐形の凹部6が形成され、該凹部6の中央に支持座7が形成してある。該支持座7は、円形の貫通孔8の内周の3等分した位置に3次曲面で滑らかに隆起させた突起9を形成したものである。
前記貫通孔8にレーザ光線を発するレーザ投光器10を落込み、該レーザ投光器10の頭部11を前記支持座7に係合支持させる。該頭部11は下部が球面形状をしており、この球面部11aが前記3つの突起9に当接する。而して、前記レーザ投光器10は垂線に対して如何なる方向にも自在に傾動可能に支持される。前記頭部11にモータ座14を設け、該モータ座14には走査モータ15を設け、該走査モータ15の出力軸には駆動ギア16を嵌着する。該駆動ギア16は後述する走査ギア17に噛合させる。
前記レーザ投光器10は中空部が上下に貫通する中空構造となっており、該中空部に図6で示されるレーザ光線投光光学系67が収納されている。
前記中空部にインタナル59を摺動自在に嵌合し、該インタナル59には光軸が前記レーザ投光器10の軸心に合致する様に対物レンズ55を設ける。ハーフプリズム52を前記対物レンズ55の下方、該対物レンズ55の光軸に合致させ設け、該ハーフプリズム52の側方に可視レーザ光線を発するレーザダイオード50を配設する。該レーザダイオード50と前記ハーフプリズム52との間に集光レンズ51を設け、又前記ハーフプリズム52を挾み前記集光レンズ51に対向させ凹面鏡53を設ける。前記ハーフプリズム52の下方、前記対物レンズ55の光軸に合致させ、下方部集光レンズ54を設ける。
而して、前記レーザダイオード50から発せられるレーザ光線は前記ハーフプリズム52によって上方向の上垂直レーザ光線と透過レーザ光線とに分割され、該上垂直レーザ光線は前記対物レンズ55を透過して射出され、又前記透過レーザ光線は前記凹面鏡53によって反射され、更に前記ハーフプリズム52によって下方へ反射され、前記下方部集光レンズ54を透過し下垂直レーザ光線として射出される。
前記インタナル59から前記レーザ投光器10を貫通して調整アーム68を延出させ、該調整アーム68は後述する合焦調整螺子61に螺合した合焦用ナット60に連結する。前記レーザ投光器10の側方に設けた上下の中間基板69,70に掛渡して前記合焦調整螺子61を前記レーザ投光器10と平行に且回転自在に設け、該合焦調整螺子61の一端に従動ギア62を嵌着する。前記した中間基板70に合焦用モータ64を設け、該合焦用モータ64の出力軸に嵌着した合焦用ギア63を前記従動ギア62に噛合させる。
而して、該合焦用ギア63の駆動により前記合焦調整螺子61が回転し、前記合焦用ナット60が上下し、該上下動は前記調整アーム68を介して前記インタナル59に伝達され、前記レーザダイオード50からのレーザ光線の合焦状態が調整される。
前記レーザ投光器10の頭部11には該レーザ投光器10の軸心に合致させ、軸受12を介して、回転支持体13を回転自在に設ける。該回転支持体13には前記走査ギア17を嵌着し、前記した様に駆動ギア16に該走査ギア17を噛合させ、前記走査モータ15によって回転支持体13が垂直軸心を中心に回転される様にする。
前記走査モータ15の下面には同一円周上に光を反射する反射パターンと光を反射しない非反射パターンとを交互に等ピッチで形成した角度検出パターン(図示せず)を設けてあり、又前記モータ座14には該角度検出パターンと対向させ投受光器72を設け、該投受光器72から前記角度検出パターンに投光し、又該角度検出パターンからの反射光を受光することで前記回転支持体13の回転角、回転速度を検出可能とする。
該回転支持体13に、前記上垂直レーザ光線を透過光と反射光とに分割するペンタハーフミラー56と該ペンタハーフミラー56からの反射レーザ光線を水平方向に反射するペンタミラー57を設け、前記レーザ投光器10から発せられるレーザ光線を投光窓19を通して水平方向に射出すると共に前記ペンタハーフミラー56を透過したレーザ光線を上垂直レーザ光線として上方に射出する様になっている。尚、上方へレーザ光線を射出する必要のない場合は、ペンタハーフミラー56とペンタミラー57とを1つのペンタプリズムに置換えてもよい。
前記レーザ投光器10の下部に水平を検知するレベルセンサ20、レベルセンサ21を設ける。又前記レーザ投光器10の側方に延出する保持アーム71を設け、該保持アーム71の先端に垂直用傾斜センサ65を設け、該垂直用傾斜センサ65は前記レーザ投光器10のレーザ光線投光光学系67の光軸と平行に配設する。
前記レーザ投光器10の下端には傾斜検知体23を固着し、該傾斜検知体23は逆カップ状で周辺に反射鏡フランジ22を形成してある。又、前記ケーシング5の底部、前記傾斜検知体23と対峙した位置に、又前記ケーシング5とレーザ投光器10とが垂直状態の時の該レーザ投光器10の軸心を中心に同一円周上に所要数(本実施の形態では4つ)の発光素子と受光素子の組から成る光センサ24a,24b,24c,24dを設ける。
前記レーザ投光器10が大きく傾斜した場合は、前記光センサ24a,24b,24c,24dが発する光が前記反射鏡フランジ22に反射して前記光センサ24a,24b,24c,24dが感知し、前記レーザ投光器10が大きく傾斜したことを検知する。
前記レーザ投光器10の頭部11から水平方向に傾動アーム25、傾動アーム26を直交させて延出し、それぞれ前記凹部6の円錐面を貫通させて、前記ケーシング5の内部に位置させ、両傾動アーム25、傾動アーム26の先端に係合ピン27、係合ピン28を突設する。該係合ピン27、係合ピン28は円柱形状であり、その円柱のそれぞれの軸心は相互に直交し、前記球面部11aの球心を通る平面内に含まれる様位置関係を決定する。又、係合ピン27、係合ピン28のいずれか一方、例えば係合ピン27については水平方向の移動を規制し、上下方向にのみ移動可能とする。特に図示しないが、係合ピン27を上下方向に延びるガイド溝に摺動自在に係合させ、或は上下方向に延びる壁面に係合ピン27をスプリング等の付勢手段を介して摺動自在に押圧する等の手段が考えられる。
前記ケーシング5の内壁に棚板29、棚板30を設け、該棚板29にレベル調整モータ31、前記棚板30にレベル調整モータ32を設け、前記レベル調整モータ31の回転軸に駆動ギア33、前記レベル調整モータ32の回転軸に駆動ギア34を嵌着する。前記係合ピン27に直交し、ケーシング5の天井部と前記棚板29とに掛渡るスクリューシャフト35を回転自在に設け、該スクリューシャフト35に被動ギア36を嵌着し、該被動ギア36は前記駆動ギア33に噛合させる。前記スクリューシャフト35にスライドナット37を螺合し、該スライドナット37にピン38を突設し、該ピン38と前記係合ピン27とを摺動可能に当接させる。
同様に、前記係合ピン28に直交し、ケーシング5の天井部と前記棚板30とに掛渡るスクリューシャフト39を回転自在に設け、該スクリューシャフト39に被動ギア40を嵌着し、該被動ギア40は前記駆動ギア34に噛合させる。前記スクリューシャフト39にスライドナット41を螺合し、該スライドナット41にピン42を突設し、該ピン42と前記係合ピン28とを摺動可能に当接させる。
前記ケーシング5の天井部、前記スクリューシャフト35と前記スクリューシャフト39との間にスプリング受け43を設け、該スプリング受け43と前記レーザ投光器10との間にスプリング44を張設し、該レーザ投光器10を図2中前記支持座7を中心に時計方向に付勢する。
図中、45はレーザ回転照射装置を駆動する為の電池を収納する電池ボックスである。又、上記したレーザ回転照射装置の本体部は、レベル出しの為のボルト46を介して図示しない3脚に設けられる。又、47は前記回転支持体13の周囲を囲繞するガラス窓であり、58は前記上垂直レーザ光線を透過させる天井窓ガラスである。
本実施の形態のレーザ回転照射装置は垂直姿勢でも水平姿勢(図2に示される状態から左に倒した状態)でも使用可能になっており、この水平姿勢でレーザ回転照射装置を支持するものが前記ケーシング5側面に設けた少なくとも3つの補助足66であり、そのうち少なくとも1つは高さ調整が可能になっている。
次に、図7は本実施の形態のレーザ回転照射装置の垂直姿勢整準機能についての制御装置を示す。
前記レベルセンサ20、レベルセンサ21の検出結果は、それぞれスイッチング部90(後述)を介して整準制御部91に入力される。該整準制御部91に入力された前記レベルセンサ20、レベルセンサ21の検出結果は更に角度検出回路106、角度検出回路107に入力され、又該角度検出回路106、角度検出回路107には基準角度(通常は基準面が水平で基準角度は0°)105が設定入力されており、両角度検出回路106、角度検出回路107で前記基準角度105を基に角度偏差を演算し、演算された角度偏差はそれぞれモータ制御器108、モータ制御器109に入力され、該モータ制御器108、モータ制御器109は前記偏差が0となる様に前記レベル調整モータ31、レベル調整モータ32を駆動する。
又、前記角度検出回路106、角度検出回路107の角度偏差は、判別器110に入力され、該判別器110は角度検出回路106、角度検出回路107の角度偏差のうち大きな方の角度偏差を選択し、該選択した角度偏差の変化に応じた出力を表示器駆動器111に出力し、該表示器駆動器111は表示器112に偏差の値に応じた表示をさせる様になっている。
以下に於いて上記レーザ回転照射装置の整準作動を説明する。
回転照射装置本体1が設置され、無調整の状態ではレーザ投光器10の軸心は一般に鉛直線と合致してなく、前記レベルセンサ20、レベルセンサ21は水平ではない。前記した基準角度105が0°とすると前記角度検出回路106、角度検出回路107からは角度偏差信号が出力される。この角度偏差信号が出力されると前記モータ制御器108、モータ制御器109はこの角度偏差信号が0となる様に前記レベル調整モータ31、レベル調整モータ32を所要の方向に駆動する。
この両レベル調整モータ31,32に関連する作動を一方、例えばレベル調整モータ31について説明する。
該レベル調整モータ31が駆動されると、該レベル調整モータ31の回転は、前記駆動ギア33、被動ギア36を介して前記スクリューシャフト35に伝達され、該スクリューシャフト35の回転でスライドナット37が昇降する。該スライドナット37の昇降動は、前記ピン38、前記係合ピン27を介して前記傾動アーム25に伝達され、前記レーザ投光器10を傾動させる。
前記した様に、係合ピン27は水平方向の動きが規制され上下方向にのみ移動可能であるので、前記レーザ投光器10の傾動方向は規制され、前記球面部11aの球心を通る係合ピン28の軸心を中心に傾動する。次に、前記レベル調整モータ32が駆動されると、前記スクリューシャフト39が回転して前記ピン42を介して係合ピン28が上下動する。
前記係合ピン27の水平方向の動きは、溝(図示せず)によって規制され、上下方向の動きは、前記ピン38と前記スプリング44により規制されるので、係合ピン27は前記球面部11aの球心を通る該係合ピン27の軸心を中心に回転する動きのみが許容される。前記ピン42を上下動させると、該ピン42と前記係合ピン28との間で軸心方向の摺動を伴いつつ、該係合ピン28に上下方向の変化が与えられ、前記レーザ投光器10は前記係合ピン27の軸心を中心に傾動する。ここで、前記した様に係合ピン27の断面は円であるので、該係合ピン27の回転によって、該係合ピン27の軸心の傾きは変化することがない。即ち、各レベル調整モータ31,32による傾動作動は他方の傾動軸即ち係合ピン27、係合ピン28の軸心の傾きに影響を及ぼすことがない。従って、一軸の傾動調整作業を他軸の傾動調整作業とは独立に行え、傾動調整作業及び該傾動調整作業に関連する制御シーケンスは著しく簡略化される。
尚、前記レーザ投光器10は前記スプリング44によって図2中時計方向に付勢されているので、レーザ投光器10は前記スライドナット37の動きに正確に追従する。
該レーザ投光器10の傾動作動について、前記した様にレーザ投光器10の球面部11aが前記突起9により3点支持されているので、該レーザ投光器10の支持は安定でぐらつくことはなく、又球面部11aと円滑な曲面で形成された前記突起9との接触であるので、前記レーザ投光器10はあらゆる傾動方向に円滑に自在に動き得、該レーザ投光器10の姿勢調整は容易に行える。
該レーザ投光器10が傾動し、整準が進むと、前記レベルセンサ20、レベルセンサ21からの検出値も水平に近づき、最終的には前記角度検出回路106、角度検出回路107の出力する角度偏差が0となって、整準作動が完了する。
尚、前記レベルセンサ20、レベルセンサ21は検出範囲が狭く、所定の範囲を越えると飽和状態となり、傾き方向は検出できるが傾斜角の値を検出することができなくなる。従って、機械的な調整範囲を越えて前記レベル調整モータ31,32、駆動ギア33,34、被動ギア36,40、前記スクリューシャフト35,39、スライドナット37,41、傾動アーム25,26等から成る調整機構が動作しない様、前記光センサ24a,24b,24c,24dが設けられている。即ち、機械的調整範囲の限界に達すると光センサ24a,24b,24c,24dのいずれか1つから発せられる光が前記反射鏡フランジ22に反射して再び光センサで受光され機械的調整範囲の限界に達したことが検知され、前記レベル調整モータ31,32が停止され、或は表示装置に機械的調整範囲の限界であることが表示され、或はブザー等による警報が発せられる。
斯かる状態になった場合は、前記ボルト46を利用して、調整範囲となる様粗調整し、再度整準作動を開始させる。
整準作動が完了すると、前記レーザ投光器10からレーザ光線を発光し、更に前記走査モータ15を駆動して前記レーザ投光器10を鉛直軸心を中心に回転させ、前記ペンタミラー57からレーザ光線を水平方向に射出し、更に回転させることでレーザ光線による水平基準面が形成される。
このレーザ光線の射出状態は、特に指定しなければ平行光線であるが、投射面、例えば第一対象反射体を置いた壁面での投射位置をより明確にする為には、投射面でレーザ光線が合焦する様にすればよく、前記合焦用モータ64を駆動して合焦用ギア63、従動ギア62を介して前記合焦調整螺子61を回転させ、合焦用ナット60と共に前記インタナル59を摺動させて対物レンズ55の位置を変化させレーザ光線を対象反射体或はその近傍で合焦させる。対象反射体を走査した時の受光信号と、その時のエンコーダ129(後述)の出力から第一対象反射体2、第二対象反射体3の挾角度(両端間の角度)が算出できる(図9参照)。前記第一対象反射体2、第二対象反射体3の寸法は既知である為、回転照射装置本体1から第一対象反射体2、第二対象反射体3迄の距離が算出できる。前記インタナル59の移動量と合焦距離を関連付けておけば、射出したレーザ光線を前記対象反射体2,3に合焦できる。該対象反射体2,3にレーザ光線を合焦させることで輝度が高くなり、視認性が向上する。
又、レーザ光線による水平基準面の形成と共に上下に上垂直レーザ光線、下垂直レーザ光線を発しており、床面の所定の点に対応する鉛直線上の天井面の点を容易に求めることができる。
前述した様に、本実施の形態のレーザ回転照射装置は垂直姿勢でも水平姿勢でも使用可能であるが、垂直姿勢(図2で示す状態)で使用する場合は、前記垂直用傾斜センサ65の信号は無視し、又水平姿勢で使用する場合は、前記レベルセンサ20、レベルセンサ21からの信号を無視する必要があり、更に水平姿勢では整準作動制御が不要となる。従って、垂直姿勢での使用と水平姿勢での使用とでは制御機能が切替わる構成となっている。この制御機能の切替えについて図8に於いて説明する。
レーザ回転照射装置の所要位置に設けた水銀スイッチ89によってレーザ回転照射装置の水平状態、垂直状態を検知する様にし、該水銀スイッチ89の検知結果はマイクロコンピュータ76に入力する。
前述した様に前記レベルセンサ20、垂直用傾斜センサ65からの信号は、前記スイッチング部90を介して前記整準制御部91に入力され、該整準制御部91によってレベル調整モータ32が制御される。又、前記レベルセンサ21からの信号はスイッチング部92を介して傾動制御部93、又前記整準制御部91に入力され、前記レベル調整モータ31は前記傾動制御部93、又は前記整準制御部91によって駆動制御される。
前記マイクロコンピュータ76には入力部83が接続されており、該マイクロコンピュータ76への入力には自動整準機能のON・OFFを行うマニュアルスイッチ94と、レーザ投光器10を傾動させる傾動入力スイッチ95があり、入力の態様は操作部84、又はリモートコントローラ87(図示せず)によって適宜切替え得る様になっている。
レーザ回転照射装置が垂直姿勢の状態では、前記水銀スイッチ89が測量機の垂直状態を検知し、前記マイクロコンピュータ76に入力する。前記マイクロコンピュータ76は前記スイッチング部90、スイッチング部92に切替え信号を発して前記垂直用傾斜センサ65からの信号は無視されており、前記レベルセンサ20、レベルセンサ21からの信号が前記整準制御部91に入力されて整準作動が可能となっている。
レーザ回転照射装置を水平姿勢とし、前記補助足66で支持させると前記水銀スイッチ89がレーザ回転照射装置の水平状態を検知し、前記マイクロコンピュータ76に入力する。該マイクロコンピュータ76は前記スイッチング部90、スイッチング部92に切替え信号を発して垂直用傾斜センサ65の信号が前記整準制御部91に入力されて整準作動が可能となっている。又前記レベルセンサ20、レベルセンサ21の信号が前記整準制御部91に入力されない様にする。
而して、この状態では前記上垂直レーザ光線、下垂直レーザ光線が水平方向に射出される基準のレーザ光線となり、更に前記走査モータ15を回転させることで垂直面の基準平面を形成することができる。更に、上垂直レーザ光線、下垂直レーザ光線の水平については前記垂直用傾斜センサ65により、前記レベル調整モータ31を駆動することで調整することができる。
レーザ回転照射装置の水平、垂直の姿勢に拘らず、前記傾動入力スイッチ95により前記レーザ投光器10を傾動させる入力が発生した場合、前記マイクロコンピュータ76を介してスイッチング部92に切替え信号を発し、前記レベルセンサ21を無視し前記傾動制御部93を介して前記レベル調整モータ31を作動させ、前記レーザ投光器10を傾動させる。
図1に示す状態は、レーザ回転照射装置を水平姿勢として設置した状態であり、レーザ光線により形成される基準面は垂直面となる。又水平姿勢で前記レベル調整モータ32を駆動して前記傾動アーム26を介してレーザ投光器10を水平面に沿って揺動させることで基準面の垂直を維持しつつ基準面の方向を変えることができる。
次に図9〜図16により回転照射装置本体1の光学的構成、電気的構成を説明する。
図中、図3中で示したものと同様のものには同符号を付してあり、回転照射装置本体1は発光部115、回動部116、反射光検出部117、制御部(CPU)118、発光素子駆動部119、モータ駆動部120、表示部121から構成される。尚、図9では前記ペンタハーフミラー56とペンタミラー57に代えペンタプリズム114を示している。
前記発光部115について説明する。
直線偏光の偏光照射光束を射出するレーザダイオード125の光軸上に、レーザダイオード125側からコリメータレンズ126、第一λ/4複屈折部材127、孔開きミラー128が順次配設され、前記レーザダイオード125から射出される直線偏光の偏光照射光束は前記コリメータレンズ126により平行光とされ、前記第一λ/4複屈折部材127で円偏光に変換される。円偏光の偏光照射光束は前記孔開きミラー128を通って前記回動部116に射出される。
該回動部116は前記発光部115から入射された偏光照射光束の光軸を90°変向して射出走査するものであり、前記発光部115からの偏光照射光束の光軸を90°変向する前記ペンタプリズム114が前記偏光照射光束の光軸を中心に回転する回転支持体13に設けられ、該回転支持体13は走査ギア17、駆動ギア16を介して走査モータ15に連結されている。前記回転支持体13の回転状態は、エンコーダ129により検出され、該エンコーダ129の検出信号は前記制御部(CPU)118に入力される。
前記回動部116には前記第一対象反射体2、前記第二対象反射体3からの偏光反射光束が入射する様になっており、前記ペンタプリズム114に入射した偏光反射光束は前記孔開きミラー128に向けて変向され、前記孔開きミラー128は前記反射光検出部117に偏光反射光束を入射させる。
次に、前記反射光検出部117について説明する。
前記孔開きミラー128の反射光軸上にコンデンサレンズ130、第二λ/4複屈折部材131、ピンホール132、偏光ビームスプリッタ133、第一光電変換器134を前記孔開きミラー128側から順次配設し、前記偏光ビームスプリッタ133の反射光軸上に第二光電変換器135を配設する。前記第一光電変換器134、前記第二光電変換器135からの出力は反射光検出回路136に入力される。
前記偏光ビームスプリッタ133は反射光検出部117に入射する偏光反射光束を分割して前記第一光電変換器134、前記第二光電変換器135に入射させるが、前記発光部115から射出された偏光照射光束がλ/4複屈折部材を2回透過して本体に戻ってきた偏光反射光束の偏光方向と一致する光束が前記第一光電変換器134に、前記発光部115から射出された偏光照射光束と同方向の偏光方向で本体に戻ってきた偏光反射光束が前記第二光電変換器135に入射する様に、前記第二λ/4複屈折部材131、前記偏光ビームスプリッタ133を配設する。
前記反射光検出回路136の一例を図10により説明する。
前記第一光電変換器134、前記第二光電変換器135からの出力は増幅器137、増幅器138を介して差動増幅器139に入力され、該差動増幅器139の出力は同期検波部140を介して差動増幅器141に入力され、該差動増幅器141の出力は前記制御部(CPU)118に入力される様になっている。又、前記反射光検出回路136は発振器142を具備し、該発振器142は前記同期検波部140に同期検波に必要なクロック信号を出力すると共に前記発光素子駆動部119にレーザダイオード125をパルス変調する為のクロック信号を発する。
次に、前記制御部(CPU)118について説明する。
該制御部(CPU)118には、前記エンコーダ129、前記反射光検出部117からの信号が入力され、前記第一対象反射体2、前記第二対象反射体3の位置及び偏光変換反射部(後述)と反射部(後述)の幅を検出して前記回動部116を前記モータ駆動部120を介して回転制御すると共に、第二対象反射体3の偏光変換反射部(後述)と反射部(後述)の幅の関係から偏光照射光束が第二対象反射体3を走査している位置を走査位置信号として検出し、該走査位置信号を基に第二対象反射体3を走査している位置を表示器121に表示する。又、前記レーザダイオード125の発光状態を前記発光素子駆動部119を介して回動部の回転状態に応じて制御する。
次に、前記発光素子駆動部119について説明する。
該発光素子駆動部119は前記反射光検出回路136からパルス変調する為のクロック信号を得てレーザダイオード125から射出される偏光照射光束をパルス変調させる。パルス変調させることで受光信号の増幅を容易にすると共にノイズレベルを低下させることができる。
次に、モータ駆動部120について説明する。
該モータ駆動部120は前記制御部118からの回転方向信号を基に前記回動部116の走査モータ15を回転制御して偏光照射光束を走査制御する。
次に、前記表示部121について説明する。
該表示部121は前記制御部118からの走査位置信号を基に第二対象反射体3を走査している位置を表示する。
次に、前記第一対象反射体2を図11に於いて説明する。
基板143上に反射層144を形成し、図中左半分にλ/4複屈折部材145を貼設し、前記反射層144露出部分を入射光束の偏光方向を保存して反射する偏光保存反射部144a、前記λ/4複屈折部材145が貼設された部分を入射光束に対して偏光方向を変換して反射する偏光変換反射部145aとして構成する。前記偏光保存反射部144aと偏光変換反射部145aの幅は一定にしておく。前記反射層144は再帰反射材から成り、複数の微小なコーナキューブ、又は球反射体等を配したものである。又、前記λ/4複屈折部材145が貼設された反射面は入射光束に対して偏光反射光束がλ/2の位相差を生じさせる作用を有する。従って、反射光束は入射光束に対してλ/4複屈折部材145を2回通過することになり、円偏光が入射すると反射光は逆回転の円偏光となり、直線偏光が入射すると反射光は入射光に対して直角な偏光面を有する。
次に、前記第二対象反射体を図12に於いて説明する。
基板146上に反射層147を形成し、図中,右上角から左下角への対角線に沿って反斜面を2分割し、右半分にλ/4複屈折部材148を貼設する。左半分の前記反射層147露出部分を入射光束の偏光方向を保存して反射する偏光保存反射部147a、右半分の前記λ/4複屈折部材148が貼設された部分を入射光束に対して偏光方向を変換して反射する偏光変換反射部148aとして構成する。前記偏光保存反射部147aと偏光変換反射部148aの幅は所定の関係、例えば、下から上に向って偏光保存反射部147aの幅が直線的に減少し、偏光変換反射部148aの幅が直線的に増加する関係で変化する様にしておく。図12では反射層147の対角線で偏光保存反射部147aと偏光変換反射部148aを分けているがこれに限ったものではない。前記反射層147は再帰反射材から成り、複数の微小なコーナキューブ、又は球反射体等を配したものである。又、前記λ/4複屈折部材148は前述した様に入射光束に対して偏光反射光束がλ/2の位相差を生じさせる作用を有する。
以下、作動を説明し、第一対象反射体2、第二対象反射体3の検出方法を説明する。
前記発光素子駆動部119により駆動される前記レーザダイオード125から射出される偏光照射光束は、前記発振器142からのクロック信号を基に変調されている。前記レーザダイオード125から射出された直線偏光の偏光照射光束は、前記コリメータレンズ126で平行光束にされ、更に前記第一λ/4複屈折部材127を透過することで円偏光の偏光照射光束となる。円偏光照射光束は前記孔開きミラー128を透過し、前記ペンタプリズム114により90°変向され回転照射装置本体1より射出される。
前記ペンタプリズム114は前記走査モータ15により駆動ギア16、走査ギア17を介して回転される。前記ペンタプリズム114は最初は全周回転であり、従ってペンタプリズム114から射出される偏光照射光束は全周走査する。
全周走査により偏光照射光束が前記第一対象反射体2、又は前記第二対象反射体3を走査した際に前記第一対象反射体2、又は前記第二対象反射体3から偏光反射光束が反射され、偏光反射光束が前記ペンタプリズム114に入射する。
前記した様に前記第一対象反射体2、及び前記第二対象反射体3は偏光保存反射部144a,147aと偏光変換反射部145a,148aから構成され、前記偏光保存反射部144a,147aで反射された偏光反射光束は入射偏光照射光束の偏光状態が保存された円偏光であり、前記偏光変換反射部145a、148aで反射された偏光反射光束は入射偏光照射光束の偏光状態に対してλ/2位相のずれた円偏光となっている。
前記第一対象反射体2、又は前記第二対象反射体3で反射された偏光反射光束は前記ペンタプリズム114により90°変向され前記孔開きミラー128に入射し、該孔開きミラー128は反射光束を前記コンデンサレンズ130に向けて反射する。該コンデンサレンズ130は反射光束を収束光として前記第二λ/4複屈折部材131に入射する。円偏光で戻ってきた偏光反射光束は該第二λ/4複屈折部材131により直線偏光に変換され、前記ピンホール132に入射する。前記した様に偏光保存反射部144a,147aで反射された偏光反射光束と偏光変換反射部145a,148aで反射された偏光反射光束とでは位相がλ/2異なっている為、前記第二λ/4複屈折部材131により直線偏光に変換された2つの偏光反射光束は偏光面が90°異なっている。
前記ピンホール132は本体から射出された偏光照射光束に対して光軸のずれた正対しない反射光束、即ち、第一対象反射体2、第二対象反射体3以外の不要反射体からの反射光束を前記第一光電変換器134、前記第二光電変換器135に入射させない様にする作用を有し、前記ピンホール132を通過した偏光反射光束は前記偏光ビームスプリッタ133に入射する。
該偏光ビームスプリッタ133は、光束を直交する偏光成分に分割する作用を有し、前記レーザダイオード125から射出した偏光照射光束と同様の(180°偏光方向が異なる)偏光反射光束を透過し、レーザダイオード125から射出した偏光照射光束と90°偏光方向が異なる偏光反射光束を反射する。前記第一光電変換器134、前記第二光電変換器135は分割された偏光反射光束をそれぞれ受光する。
前記第一光電変換器134、第二光電変換器135の受光状態は、前記第一対象反射体2、又は前記第二対象反射体3の偏光変換反射部で反射された偏光反射光束が前記反射光検出部117に入射すると、前記第二λ/4複屈折部材131と前記偏光ビームスプリッタ133の関係から、前記第一光電変換器134に入射する光量の方が前記第二光電変換器135に入射する光量より多くなり、前記第一対象反射体2、又は前記第二対象反射体3の偏光保存反射部又は不要反射体で反射された偏光反射光束が前記反射光検出部117に入射すると、前記第二光電変換器135に入射する光量の方が前記第一光電変換器134に入射する光量より多くなる。
よって、前記第一光電変換器134、前記第二光電変換器135への偏光反射光束の差をとることにより、入射した偏光反射光束が前記第一対象反射体2、又は前記第二対象反射体3の偏光保存反射部で反射されたものか、偏光変換反射部で反射されたものかを識別することができる。
更に図13を参照して詳述する。
前記第一対象反射体2、又は前記第二対象反射体3の偏光変換反射部で反射された偏光反射光束の場合、前記第一光電変換器134に入射する光量の方が前記第二光電変換器135に入射する光量より多くなる。その信号を図13中a,bに示す。それぞれの光電変換器134,135からの信号を前記増幅器137、前記増幅器138で増幅し、前記差動増幅器139にて信号の差をとる。その信号を図13中cに示す。前記差動増幅器139の出力信号を発振器142からのクロック1で同期検波すると、バイアス電圧に対して正の電圧(図13中dで示す)、クロック2で同期検波すると、バイアス電圧に対して負の電圧(図13中eで示す)が得られる。同期検波で得られた信号との差(d−e)をとると、前記差動増幅器141の出力はバイアス電圧に対して正の電圧(図13中fで示す)が得られる。
前記第一対象反射体2、又は前記第二対象反射体3の偏光保存反射部で反射された偏光反射光束の場合、前記第二光電変換器135に入射する光量の方が前記第一光電変換器134に入射する光量より多くなる。その信号を図13中g,hに示す。それぞれの光電変換器134、135からの信号を前記増幅器137、前記増幅器138で増幅し、差動増幅器139にて信号の差をとる。その信号を図13中iに示す。差動増幅器139の出力信号を発振器142からのクロック1で同期検波すると、バイアス電圧に対して負の電圧(図13中jで示す)、クロック2で同期検波すると、バイアス電圧に対して正の電圧(図13中kで示す)が得られる。同期検波で得られた信号との差(j−k)をとると、前記差動増幅器141の出力はバイアス電圧に対して負の電圧(図13中lで示す)が得られる。
図14(A)に示す様に、第一対象反射体2を偏光照射光束が走査した場合、前記反射光検出回路136の差動増幅器141の出力信号は図14(B)に示す様に対称的な波形となる。該差動増幅器141の出力に正の信号が出て、正の信号の立上がりから所定時間以内に負の信号の立下がりが有った場合、第一対象反射体2であると識別する。
図15(A)に示す様に、第二対象反射体3を偏光照射光束が走査した場合、前記反射光検出回路136の差動増幅器141の出力信号は図15(B)に示す様に光束の通過位置に応じて正負の時間幅の異なる波形となる。該差動増幅器141の出力に負の信号が出て、負の信号の立下がりから所定時間以内に正の信号の立上がりが有った場合、第二対象反射体3であると識別する。
第一対象反射体2、又は第二対象反射体3を識別すると前記制御部118は前記走査モータ15を前記モータ駆動部120を介して制御駆動し、前記ペンタプリズム114を往復走査して、前記回転照射装置本体1から射出される偏光照射光束を第一対象反射体2、又は第二対象反射体3を中心に往復走査する。
尚、偏光照射光束の走査方向が逆転すると前記反射光検出回路136の前記差動増幅器141の出力信号の正負が逆の順番になる。よって偏光照射光束の回転照射装置本体1に対する回転方向と第一対象反射体2、又は第二対象反射体3を走査する方向は一定にしておく。
次に、本実施の形態に於ける偏光照射光束の走査作動について図1,図16、図17を参照して説明する。
回転照射装置本体1のレーザ回転軸心の鉛直下方と墨出し線4上の第一基準点Oを合わせ回転照射装置本体1を設置する。第二対象反射体3を本体から離れた墨出し線上の第二基準点O′に第二対象反射体3の基準位置を合わせて設置する。該第二対象反射体の基準位置は設置マーク149により示されている。装置をスタートし、アライメントモードにて偏光照射光束を一定回転で全周走査させる。第二対象反射体3を検出したら反射光検出回路136の差動増幅器141の信号が負の信号である時間t1、正の信号である時間t2を測定し、その比x(a)=t1/t2を求める。偏光照射光束の走査方向を反転して同様にx(a)を求める。更に偏光照射光束を往復走査させ、繰返しx(a)を10回測定する。測定したx(a)を平均して照射位置信号Xを得る。照射位置信号Xが0.9以下であったら、表示部121の左表示を駆動し、第二対象反射体3の基準位置より左側を偏光照射光束が走査していることを示し、照射位置信号Xが1.1以上であったら、表示部121の右表示を駆動し、第二対象反射体3の基準位置より右側を偏光照射光束が走査していることを示し、照射位置信号Xが0.9を超えて1.1未満であったら、表示部121の中央表示を駆動し、第二対象反射体3の基準位置上を偏光照射光束が走査していることを示す。表示部121の表示に従って回転照射装置本体1を動かすことにより偏光照射光束が形成する基準面を墨出し線に合致させることができる。
尚、上記の偏光照射光束が第二対象反射体3を走査している位置が基準位置に対して右側か左側かを判断する方法は、図1に示される回転照射装置本体1と第二対象反射体3の設置状態での判断である。図1に示す第一基準点O、第二基準点O′に対し、第二基準点O′が第一基準点Oに対して対称な位置にある場合に基準位置に対する走査位置の判断は前記方法とは逆になる為、エンコーダ129により第一基準点Oと第二基準点O′の位置関係を判断する必要がある。第二対象反射体3は以降の作業中も設置したままにしておく。
アライメントモードにて偏光照射光束が形成する基準面を墨出し線4に合致させ、次にスキャンモードにて第一対象反射体2を用いて、偏光照射光束を第一対象反射体2に向けて往復走査させ天井面、壁面等へ印を付ける墨出し作業を行う。
スキャンモードにて偏光照射光束を一定回転で全周走査させ第一対象反射体2を検出し、第一対象反射体2に向けて往復走査させ、その後第一対象反射体2を検出しなくなった場合、又は、偏光照射光束を一定回転で全周走査し所定時間第一対象反射体2を検出しなかった場合、走査位置再測定を行う。
走査位置再測定にて偏光照射光束を一定回転で全周走査させ第二対象反射体3を検出する。この時第二対象反射体3を検出できなかった場合は走査位置再測定が出来ず、回転照射装置本体1と第二対象反射体3の位置関係がずれたことを警告表示し、偏光照射光束の走査を停止し、墨出し作業を中止させる。偏光照射光束を一定回転で全周走査させ第二対象反射体3を検出したら、反射光検出回路136の差動増幅器141の信号が負の信号である時間t1、正の信号である時間t2を測定し、その比y(a)=t1/t2を求める。偏光照射光束の走査方向を反転して同様にy(a)を求める。更に偏光照射光束を往復走査させ繰り返しy(a)を10回測定する。測定したy(a)を平均して照射位置信号Yを得る。
照射位置信号Yが0.9を超えて1.1未満であったら回転照射装置本体1と第二対象反射体3の位置関係がずれていないと判断し、スキャンモードに移り、偏光照射光束を一定回転で全周走査させ第一対象反射体2を検出し、次の墨出し作業に入る。照射位置信号Yが0.9以下又は1.1以上であったら回転照射装置本体1と第二対象反射体3の位置関係がずれていると判断し、第二対象反射体3の位置関係がずれたことを警告表示し、偏光照射光束の走査を停止し、墨出し作業を中止させる。
本実施の形態では照射位置を容易に検出できる様に反射部と偏光変換反射部の幅を比例関係で変化させ第二対象反射体3の中央を基準位置としたが、照射位置信号の判定の方法は上記の限りではない。
尚、上記の様に照射位置信号を第二対象反射体3から反射されるそれぞれの偏光反射光束が得られる時間から測定する場合、偏光照射光束が第二対象反射体3を走査する速度は略一定とする必要がある。
本実施の形態では偏光反射光束が得られる時間から照射位置信号を測定したが、回動部のペンタプリズムの回転軸と同軸上に設けたエンコーダにより第二対象反射体3から反射されるそれぞれの偏光反射光束が得られる角度を検出してその関係から照射位置信号を得てもよい。
次に、図18、図19(A)、図19(B)に於いて第二対象反射体3の他の例を説明する。
該他の第二対象反射体3では左側縁に沿って短冊状のλ/4複屈折部材145aを設けると共に該λ/4複屈折部材145aに対し倒立3角形状のλ/4複屈折部材145bを正立3角形状の反射層144bを挾んで設け、更に右側縁に沿って短冊状の反射層144aを設けたものである。斯かる第二対象反射体3をレーザ光線が走査した場合の前記差動増幅器141からの出力信号は図19(B)となり信号波形が非対称となる。従って、レーザ光線が第二対象反射体3の中心を走査した場合でも図12で示す第二対象反射体3の様に、差動増幅器141からの出力信号が対称とならないので、又前記第一対象反射体2とは出力波形が異なるので、差動増幅器141の出力から第一対象反射体2と、第二対象反射体3とを区別することができ、又前記差動増幅器141からの出力信号だけで、レーザ光線の走査方向も識別することができる。
通常、対象反射体から反射レーザ光線を受光すると、受光と同時に受光信号が立上がるのではなく、反射レーザ光線のスポット光の中心部が明るいと同様に曖昧さを持った傾斜で立上がる。図18で示す第二対象反射体3では3角形状の反射部144b,145bの両端に短冊状の反射部144a,145aを形成することにより、受光信号の切替え点が容易に判別でき、中心位置を高い精度で検出することができる。又、対象反射体自体から上下方向が判断できる為、回転照射装置本体1を床等に設置した時、床面で反射して戻ってくる反射光と容易に区別することができる。
尚、第二対象反射体3の中心の位置を判別可能とする前記倒立3角形のλ/4複屈折部材145bの形状は中心に極値を有する様なV形状、或は山形状であってもよい。その外、上下位置で幅変化があり、中心位置が幅変化で検出できるものであれば、上記形状に限定されるものではない。
又、図20、図21(A)、図21(B)に於いて、第一対象反射体2の他の例を説明する。該他の第一対象反射体2では、短冊状の反射層144a及び反射層144bを基板143の左右に設け、基板143の中央部が短冊状に露出する様構成する。又、前記各反射層144a,144bの上に右半分に重ねてλ/4複屈折部材145a,145bをそれぞれ設け、偏光保存反射部と偏光変換反射部との組合わせから成る組合わせ反射部を2組設ける。尚、基板143は中央部のみでなく、周縁部が露出する様前記反射層144a,144bを設けてもよい。又、組合わせ反射部は3組以上であってもよい。
上記構成の第一対象反射体2を図21(A)に示す如く、レーザ光線が走査した場合の、差動増幅器141からの出力信号は図21(B)となり、非反射部で明確に分割された正負が反転する2つの信号が得られる。而して、正負反転時の信号を検出することで、信号の立上りの曖昧さを除去し得、正確に且確実に対象反射体からの反射光束であると認識し得、更に2つの正負反転信号の時間差t3は、第一対象反射体2固有のものであるので、時間差t3を検出することで正確に第一対象反射体2であることを確認することができる。而して、合せガラス等からの反射光があっても、誤動作する様なことがない。
図20に示した第一対象反射体2をレーザ光線が走査した場合の、差動増幅器141からの出力信号t3(図21(B)参照)の時間を測定すると、走査速度と第一対象反射体2の偏光保存反射部と偏光変換反射部の境界の間隔が既知であるので回転照射装置本体1と第一対象反射体2との距離を算出することができる。同様に図18に示した第二対象反射体3をレーザ光線が走査した場合の、差動増幅器141からの出力信号t1,t2(図19(B)参照)の時間を測定し、その和から回転照射装置本体1と第二対象反射体3の距離を算出することができる。又、算出した距離を基に射出したレーザ光線を前記対象反射体2,3に合焦することができる。
前記の方法は距離の算出を時間測定によって行ったが、第一対象反射体2では図21(B)のt3の時間にレーザ光線が回転した角度、第二対象反射体3では図19(B)のt1とt2の時間にレーザ光線が回転した角度をエンコーダ129により測定すると、対象反射体2,3の寸法は既知であるので回転照射装置本体1と該対象反射体2,3との距離を算出でき、更に算出した距離に基づき射出したレーザ光線を前記対象反射体2,3に合焦することができる。
以上述べた実施の形態は、第一対象反射体2、第二対象反射体3にλ/4複屈折部材を使用した場合であるが、第一対象反射体2、第二対象反射体3を適宜改良することでλ/4複屈折部材を用いなくても照射位置の確認を行える様にしたものである。図22に於いて、λ/4複屈折部材を用いていない第一対象反射体2、第二対象反射体3を使用したレーザ回転照射装置の回転照射装置本体1の光学的構成、電気的構成を説明する。
本実施の形態では、発光部115から照射されるレーザ光線が円偏光である必要がなく、又回転照射装置本体1に入射されるレーザ光線の偏光方向についての成分を検出する必要がないので、前述した図9に示される実施の形態から第一λ/4複屈折部材127、第二λ/4複屈折部材131、偏光ビームスプリッタ133、第二光電変換器135を省略した構成でよい。該実施の形態で使用される第一対象反射体2を図23、図24(A)、図24(B)により、又第二対象反射体3を図25、図26(A)、図26(B)により説明する。
第一対象反射体2は基板143の両側縁に沿って短冊状の反射層144を形成したものであり、第二対象反射体3は基板143の両側縁及び対角線に沿って短冊状の反射層144を形成し、反射層がN字状となる様にしたものである。図23の第一対象反射体2をレーザ光線が走査した場合、反射層144で反射された反射レーザ光線はペンタプリズム114を経て入射され、前記孔開きミラー128で変向され、前記コンデンサレンズ130を介して前記第一光電変換器134に入射される。該第一光電変換器134からの出力は、図24(B)に示される様にパルス状の信号が2つ得られ、更に図25の第二対象反射体3をレーザ光線が走査した場合、前記第一光電変換器134からの出力は、図26(B)に示される様にパルス状の信号が3つ(m,n,o)得られる。
前記第一対象反射体2で得られる信号の重心位置、即ち2つのパルスの中心を前記反射光検出回路136で演算することで、第一対象反射体2の走査方向に関する中心が検出できる。更に、前記第二対象反射体3からの出力の内中央のパルス状の信号nは走査方向の位置が走査方向に対して直角方向に移動することで移動する。第二対象反射体3の中心からずれている時は、信号m−n及び信号n−oから得られる幅が異なり、信号m−nと信号n−oの幅が等しくなった状態が第二対象反射体3の中心を示している。従って、中央のパルス状の信号nが前記m,oの中央に位置することを検知することでレーザ光線の走査位置が第二対象反射体3の中央、即ち基準位置にあることが検出できる。更に、第一対象反射体2と、第二対象反射体3とでは第一光電変換器134からの出力信号のパターンが異なるので反射光検出回路136に於いて第一対象反射体2と、第二対象反射体3との識別を行うことができる。
図27に示す第二対象反射体3では対角線に沿って非反射帯151を形成したものである。該第二対象反射体3をレーザ光線が走査すると図28(B)に示す様に、2つのパルス状の信号が得られ、該2つのパルス状の信号はレーザ光線の走査位置により幅が異なる。該2つのパルス状の信号の幅が等しくなった状態が、レーザ光線が第二対象反射体3の中心を走査した状態であり、前記2つのパルス幅を反射光検出回路136に於いて比較することで第二対象反射体3の中心、即ち基準位置を検出することができる。更に、第一対象反射体2と、第二対象反射体3とでは第一光電変換器134からの2つのパルス状の信号の幅が異なるので、反射光検出回路136に於いて第一対象反射体2と、第二対象反射体3との識別を行うことができる。
尚、λ/4複屈折部材を用いていない第一対象反射体2、第二対象反射体3を使用した場合にも図9で示した回転照射装置本体1の構成で実施することも可能である。即ち、前記発光部115から射出された偏光照射光束と同方向の偏光で本体に戻ってきた偏光反射光束が前記第二光電変換器135に入射し得られる信号のみを検知する様に回路上、或は信号処理上で変更をし、前記第二光電変換器135から得られる信号パターンにより第一対象反射体2、第二対象反射体3の中心を検出、或は第一対象反射体2と第二対象反射体3との識別を行う様にするものである。
更に又、図23〜図28で示した第一対象反射体2、第二対象反射体3の反射面全てにλ/4複屈折部材を設けてもよい。図29に於いて、全ての反射面にλ/4複屈折部材を設けた第一対象反射体2、第二対象反射体3を使用したレーザ回転照射装置の回転照射装置本体1の光学的構成、電気的構成を説明する。
本実施の形態では、発光部115から照射されるレーザ光線は円偏光であり、前述した図9で表される構成のうち孔開きミラー128から第一光電変換器134に至る光軸上のλ/4複屈折部材131とピンホール132との間に偏光部材124を追加配設したものである。
レーザダイオード125からの直線偏光のレーザ光線はコリメータレンズ126を透過し、コリメートされた後λ/4複屈折部材127を透過することで円偏光にされ、回転照射装置本体1からは円偏光で射出される。第一対象反射体2、第二対象反射体3で反射される過程でλ/4複屈折部材を透過し、円偏光の回転方向を変えられた反射レーザ光線が回転照射装置本体1に入射し、更に反射光検出部117に入光する。
反射レーザ光線は前記λ/4複屈折部材131で光源とは180°異なる直線偏光に変換され、又前記偏光部材124は前記光源から射出されるレーザ光線とは180°異なる直線偏光のみを透過する様に配設されており、単なる反射光である光源と同方向の偏光は透過しない。第一光電変換器134で受光されると、その後の作用はλ/4複屈折部材を使用しない図22で示した装置と同様の作用となる。本実施の形態の如くすると、円偏光以外の外乱光及び偏光方向の異なる外乱光がカットされるので検出精度が向上する。
図23〜図28で示した第一対象反射体2、第二対象反射体3の反射面にλ/4複屈折部材の有無に拘わらず、第一光電変換器134の出力信号から該対象反射体2,3を走査した時に横切る時間を測定し、走査速度との関係から距離を算出できる。算出した距離を基に射出したレーザ光線を前記対象反射体2,3に合焦することができる。更に、上記した時間測定による方法の他に対象反射体2,3を走査した時の第一光電変換器134の出力信号とエンコーダ129の出力から第一対象反射体2、又は第二対象反射体3の両端間の角度が得られ、第一対象反射体2、第二対象反射体3の寸法は既知であるので回転照射装置本体1と該対象反射体2,3との距離を算出することができる。又、算出した距離を基に射出したレーザ光線を前記対象反射体2,3に合焦することができる。
尚、第一対象反射体2と第二対象反射体3が同一のもの、例えば対象反射体が一つでも実施可能であることは勿論である。この場合、最初の動作で位置を検出させ本体の位置を決定する。決定すると次の動作となり、対象反射体で走査をする。対象反射体を移動させると走査をしながら追尾する。対象反射体が走査範囲からなくなると、回転走査をし、検出すると、再び走査をする。当然、反射体二つと一つの場合ではモードが異なり、モード切替えが行えるようにすればよい。
産業上の利用可能性
以上述べた如く本発明によれば、レーザ回転照射装置に於いて墨出し作業を行う度に、又はレーザ光線が第二対象反射体を走査している位置を適宜測定することで、形成された基準面の位置を確認することができ、基準面の信頼性を向上させることができる。

Claims (19)

  1. 回転照射装置本体と少なくとも第一対象反射体、第二対象反射体を含む複数の対象反射体から成り、前記回転照射装置本体が照射光束を対象反射体に向けて回転照射する回動部と、前記回動部を介し回転照射装置本体に入射された該対象反射体からの反射光束を検出する検出手段と、該検出手段の出力から対象反射体を識別する反射光検出回路とを有し、前記複数の対象反射体の反射面はそれぞれ少なくとも2分割され、前記反射光検出回路が前記第一対象反射体と第二対象反射体とを識別し、前記第一対象反射体を中心に往復走査を行い、前記第二対象反射体からの反射レーザ光線の変化の状態からレーザ光線の走査位置を検出することを特徴とするレーザ回転照射装置。
  2. 回転照射装置本体と少なくとも第一対象反射体、第二対象反射体を含む複数の対象反射体から成り、前記回転照射装置本体が偏光照射光束を対象反射体に向けて回転照射する回動部と、前記回動部を介し回転照射装置本体に入射された前記対象反射体からの偏光反射光束を検出する第一検出手段と、対象反射体からの偏光反射光束と異なった偏光光束を検出する第二検出手段と、第一検出手段の出力と第二検出手段の出力の比較から対象反射体を識別する反射光検出回路とを有し、前記検出結果を基にレーザ光線を走査する位置、範囲を決定するものであり、前記複数の対象反射体の反射面はそれぞれ少なくとも2分割され、少なくとも1面は前記偏光照射光束の偏光方向を保存した偏光反射光束として反射する偏光保存反射部であり、少なくとも1面は前記偏光照射光束の偏光方向を変換した偏光反射光束として反射する偏光変換反射部であり、前記反射光検出回路が前記第一対象反射体と第二対象反射体とを識別し、前記第一対象反射体を中心に往復走査を行い、前記第二対象反射体からの反射レーザ光線の変化の状態からレーザ光線の走査位置を検出することを特徴とするレーザ回転照射装置。
  3. 前記第一対象反射体と第二対象反射体とで反射面の分割形態が異なる請求項1又は請求項2のレーザ回転照射装置。
  4. 前記回動部から照射される照射光線が円偏光である請求項1又は請求項2又は請求項3のレーザ回転照射装置。
  5. 前記第一対象反射体、第二対象反射体がそれぞれ2以上に分割された反射部を有し、前記第一対象反射体の反射部が対称的に設けられ、第二対象反射体の反射部の形状が漸次変化する様に設けられた請求項1又は請求項3のレーザ回転照射装置。
  6. 対象反射体の反射面が全て再帰反射面である請求項1又は請求項2又は請求項3のレーザ回転照射装置。
  7. 対象反射体の反射面が全てλ/4複屈折反射面である請求項1又は請求項2又は請求項3のレーザ回転照射装置。
  8. 前記第一対象反射体は偏光保存反射部、偏光変換反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体の偏光保存反射部、偏光変換反射部の幅が一方が漸次減少し、他方が漸次増大する様に分割された請求項3のレーザ回転照射装置。
  9. 前記第一対象反射体は偏光保存反射部、偏光変換反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体の偏光保存反射部、偏光変換反射部の形状が対称となる様に分割された請求項2又は請求項3のレーザ回転照射装置。
  10. 前記第一対象反射体は偏光保存反射部、偏光変換反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体は偏光保存反射部、偏光変換反射部の少なくとも一方の幅に幅変化があり、且幅変化に極値を有する形状である請求項2又は請求項3のレーザ回転照射装置。
  11. 前記第一対象反射体に偏光保存反射部と偏光変換反射部とから成る組合わせ反射部を複数設け、組合わせ反射部と組合わせ反射部とは離反させた請求項8又は請求項9又は請求項10のレーザ回転照射装置。
  12. 反射光検出回路が偏光反射光束の受光時間により偏光保存反射部と偏光変換反射部の幅を検出する請求項2、請求項8〜請求項11のいずれかに記載のレーザ回転照射装置。
  13. 反射光検出回路が対象反射体を走査して得られる2つの信号の時間的間隔を演算し、該時間的間隔と前記2つの信号に対応する対象反射体の既知の寸法から回転照射装置本体と対象反射体迄の距離を算出する請求項1又は請求項2のレーザ回転照射装置。
  14. 回動部の回転角を検出するエンコーダを設け、反射光検出回路が前記エンコーダからの信号と第一検出手段、第二検出手段からの信号に基づき、偏光保存反射部と偏光変換反射部の幅をそれぞれの偏光反射光束が得られる角度より検出する請求項2、請求項8〜請求項11のいずれかに記載のレーザ回転照射装置。
  15. 回動部の回転角を検出するエンコーダを設け、反射光検出回路が対象反射体を走査して得られる2つの信号を基に前記エンコーダにより2つの信号間の回転角度を求め、該回転角と前記2つの信号に対応する対象反射体の既知の寸法から回転照射装置本体と対象反射体迄の距離を算出する請求項1又は請求項2のレーザ回転照射装置。
  16. 前記第一対象反射体は反射部、非反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体の反射部、非反射部の形状が対称となる様に分割された請求項1又は請求項3のレーザ回転照射装置。
  17. 前記第一対象反射体は反射部、非反射部の幅変化がない様に分割され、第二対象反射体は反射部、非反射部の少なくとも一方の幅に幅変化があり、且幅変化に極値を有する形状である請求項1又は請求項3のレーザ回転照射装置。
  18. 前記回転照射装置本体のレーザ光線照射光学系が合焦手段を具備する請求項1又は請求項2又は請求項3のレーザ回転照射装置。
  19. 前記回転照射装置本体のレーザ光線照射光学系が合焦手段を具備し、算出した対象反射体迄の距離を基に照射光束を対象反射体に合焦させる請求項13又は請求項15のレーザ回転照射装置。
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