JP3941026B2 - リニアモータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常の直線移動時における推力よりも大きな推力をある特定の区間において発生することのできるリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
リニアモータは、回転形モータの構成を水平に展開したものであり、次のような種類のものが存在する。例えば、リニア直流モータ(単極形・多極形)、リニア同期モータ、リニア誘導モータ、リニアパルスモータなどである。回転形モータのトルクに相当するリニアモータの推力はそのモータの構造に応じてだいたい決まっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、リニアモータの応用される機械などには、十分な大きさの推力を必要とするものもあれば、そうでないものもある。また、機械によっては、ある特定の区間についてだけ大きな推力を必要とするものがある。このようにある特定の区間についてだけ大きな推力を必要とする機械については、その必要とされる推力を発生する構造のリニアモータを全範囲に渡って利用していた。なお、リニアモータ自身が必要とされる推力を発生することのできない場合には、その区間についてだけ別の特殊な動力源を用いて必要な推力を発生したりしていた。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、通常の直線移動時における推力よりも大きな推力をある特定の区間において発生することのできるリニアモータを提供することを目的とする。また、本発明は、従来のリニアモータで発生することのできない程度の推力を容易に発生することのできるリニアモータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載された本発明に係るリニアモータは、移動方向に沿って設けられた磁性体と非磁性体との交互結合体からなり、前記磁性体が移動方向に対してテーパ状の斜面を形成している移動子と、界磁巻線を流れる電流に応じた界磁極の生成した界磁コアの表面が、前記移動子のテーパ状の斜面に対して等間隔となるように設けられており、前記界磁極に応じた界磁電極を前記移動子の前記磁性体のテーパ状の斜面に生成させる界磁極生成手段と、電機子巻線を流れる電流に応じた電磁極の生成した電機子コアの表面が前記移動子のテーパ状の斜面に対して等間隔となるように設けられている電機子コアを有する電機子手段とを備えたものである。移動子は全体的にテーパ状をしており、磁性体と非磁性体との交互結合体で構成されている。すなわち、移動子を構成する磁性体は非磁性体によって磁気的に分離されている。一方、この磁性体を介して界磁コア及び電機子コアが磁気的に結合している。従って、界磁コアに発生したN極及びS極の界磁極はそれぞれ移動子の磁性体及び電機子コアを介して結合し、磁気閉回路を形成する。界磁コア及び電機子コアと移動子とは移動方向に対してテーパな斜面を介して磁気的に結合しているので両者の間に発生する吸引力の一部は移動方向に分力し、それが推力として移動子に作用するようになり、従来の推力よりも大きな推力を発生することが可能となった。
【0006】
本発明の請求項2に記載された本発明に係るリニアモータは、移動方向に対してテーパ状の斜面を有する移動子と、前記移動子に巻き回された界磁巻線によって前記テーパ状の斜面に界磁極を生成させる界磁極生成手段と、電機子巻線を流れる電流に応じた電磁極の生成した電機子コアの表面が前記移動子のテーパ状の斜面に対して等間隔となるように設けられている電機子コアを有する電機子手段とを備えたものである。移動子は全体的にテーパ状をしており、移動子に巻き回された界磁巻線によってそのテーパ状の斜面に界磁極が生成されるようになっている。移動子の各斜面に発生したN極及びS極の界磁極は電機子コア表面の電磁極に対向している。界磁極と電磁極とは移動方向に対してテーパな斜面を介して磁気的に結合しているので両者の間に発生する吸引力の一部は移動方向に分力し、それが推力として移動子に作用するようになり、従来の推力よりも大きな推力を発生することが可能となった。
【0007】
本発明の請求項3に記載された本発明に係るリニアモータは、前記請求項1または2に記載のリニアモータの一実施態様として、前記移動子を移動方向に対してテーパ状の斜面を有する直角錐台状で構成したものである。直角錐台の各側平面部が移動方向に対してテーパな斜面を形成する。なお、直角錐台の底面はどのような形状の多角形でもよいことはいうまでもない。なお、多角形の大きさが無限になっこ場合が次の請求項7に記載のリニアモータであることはいうまでもない。
【0008】
本発明の請求項4に記載された本発明に係るリニアモータは、前記請求項1または2に記載のリニアモータの一実施態様として、前記移動子を移動方向に対してテーパ状の斜面を有する直円錐台状で構成したものである。この場合には、電機子手段によって形成される電機子コアの電磁極面側の形状も円錐側面に沿ったものとなる。
【0009】
本発明の請求項5に記載された本発明に係るリニアモータは、前記請求項1から4までに記載のリニアモータのいずれか1つを複数個接続することによって構成されたものである。上述のようなリニアモータの複数を多段接続することによって、軸方向の推力を大きくしたものである。なお、多段接続する方向は軸方向であっても、軸方向に垂直な方向でもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。図1は本発明のリニアモータの第1の実施の形態の構成を示す一部断面図を含む斜視図である。図2は図1のリニアモータの断面に沿ってそれぞれの構成要素を平面的に示した図である。このリニアモータは、3相交流駆動型の電動機である。このリニアモータは図示していない固定子枠に設けられた電機子コア1A,1Bと、界磁コア2A,2Bと、磁性体3A1〜3A6と非磁性体3B1〜3B7からなる移動子3とから構成される。移動子3は図示していない摺動部材によってZ軸方向に自由に移動可能になっている。移動子3は電機子コア1A,1B及び界磁コア2A,2Bに磁気的に面する部分がテーパ状である四角錐台で構成されている。このリニアモータは磁性体3A1〜3A6及び非磁性体3B1〜3B7からなる四角錐台の部分と、電機子コア1A,1B及び界磁コア2A,2Bとの間に生じる磁気吸引力によってZ軸方向に強大な推力を発生するようになっている。
【0011】
電機子コア1A,1Bは、移動子3の四角錐台のテーパ状の側面に対して全体的に等しいギャップを形成するように固定子枠に設けられている。電機子コア1A,1Bはくし形の薄いけい素鋼板をY軸方向に複数枚積み重ねて構成された成層鉄心である。電機子コア1A,1Bは移動子3の四角錐台のテーパ状の側面に対して垂直方向に延びたスロットを移動方向(Z軸方向)に沿って18個有する。なお、図1では説明の便宜上スロットを14個しか図示していない。このスロットの数は一例であり、モータの仕様に応じて適宜決定されるものである。電機子コア1A,1Bの各スロットには3相(U相・V相・W相)の電機子巻線が巻き回されている。電機子コア1A,1Bに巻き回されている3相電機子巻線はそれぞれ電気角で120度ずれた位置に巻き回されたU相電機子巻線、V相電機子巻線及びW相電機子巻線から構成される。以下、明細書中及び図面中では電機子巻線を大文字英字で、界磁巻線を小文字英字で示す。すなわち、第1のU相電機子巻線はスロットU1からスロットU2に、第2のU相電機子巻線はスロットU3からスロットU4に、第3のU相電機子巻線はスロットU5からスロットU6に向かってそれぞれ巻き回されている。第1のV相電機子巻線はスロットV1からスロットV2に、第2のV相電機子巻線はスロットV3からスロットV4に、第3のV相電機子巻線はスロットV5からスロットV6に向かってそれぞれ巻き回されている。第1のW相電機子巻線はスロットW1からスロットW2に、第2のW相電機子巻線はスロットW3からスロットW4に、第3のW相電機子巻線はスロットW5からスロットW6に向かってそれぞれ巻き回されている。
【0012】
界磁コア2A,2Bは電機子コア1A,1Bと同様のくし形をしており、移動子3の四角錐台のテーパ状の側面に対して全体的に等しいギャップを形成するように固定子枠に設けられている。界磁コア2A,2Bはくし形の薄いけい素鋼板をZ軸方向に複数枚積み重ねて構成された成層鉄心である。界磁コア2A,2Bは移動方向(Z方向)に沿って18個のスロットを有する。なお、図1では説明の便宜上スロットを14個しか図示していない。各スロットには電機子コア1A,1Bと同様に3相(u相・v相・w相)の界磁巻線が巻回されている。この3相界磁巻線は3相電機子巻線に対して電気角で90度ずつずれるように巻回されている。すなわち、図では3相界磁巻線は3相電機子巻線に対してスロットで1.5個分だけX方向にずれて巻回されている。第1のu相界磁巻線はスロットu1からスロットu2 に、第2のu相界磁巻線はスロットu3からスロットu4に、第3のu相界磁巻線はスロットu5からスロットu6に向かってそれぞれ巻き回されている。第1のv相界磁巻線はスロットv1からスロットv2に、第2のv相界磁巻線はスロットv3からスロットv4に、第3のv相界磁巻線はスロットv5からスロットv6に向かってそれぞれ巻き回されている。第1のw相界磁巻線はスロットw1からスロットw2に、第2のw相界磁巻線はスロットw3からスロットw4に、第3のw相界磁巻線はスロットw5からスロットw6に向かってそれぞれ巻き回されている。なお、リニアモータの構造によっては正確に電気角90度でなくても、これに近い角度であればよい。
【0013】
移動子3は移動方向(Z方向)に沿って設けられた磁性体3A1〜3A6と、非磁性体3B1〜3B7とから構成される。非磁性体3B2〜3B6は磁性体3A1〜3A6が移動方向に沿って磁気的に結合しないように磁気分離として機能している。また、磁性体3A1〜3A6が互いに非磁性体3B2〜3B6によって磁気的に分離されていることによって、界磁コア2A,2BのN極から出た磁束は磁性体3A1,3A3,3A6のS極から進入し、磁性体3A1,3A3,3A5のN極から電機子コア1A,1BのS極に進入する。一方、電機子コア1A,1BのN極から出た磁束は磁性体3A2,3A4,3A6のS極から進入し、磁性体3A2,3A4,3A6のN極から界磁コア2A,2BのS極に進入する。このようにして、移動子3を介して、電機子コア1A,1Bと界磁コア2A,2Bは互いに磁気閉回路を形成している。
【0014】
界磁コア2A,2Bの3相界磁巻線には互いに位相角で120度ずつずれた次のような交流電流iu,iv,iwが流される。
iu=im・sinωtiv=im・sin(ωt−2π/3)
iw=im・sin(ωt−4π/3)
ここで、imは電流の最大値である。界磁コア2Aの3相界磁巻線にこのような電流iu,iv,iwが流されることによって図1に示すような移動子3の磁性体3A1,3A3,3A5に向かう方向に磁束を発生する磁極(N極)、及び移動子3の磁性体3A2、3A4、3A6、3A8から界磁コア2Aに向かう磁束を吸収する磁極(S極)がそれぞれ界磁コア2Aの移動子3の対向面上に現れ、それが移動方向(Z軸方向)に移動するようになる。界磁コア2Bの3相界磁巻線にも同様の電流iu,iv,iwが流され、界磁コア2Aと同じような磁極(N極及びS極)が界磁コア2Aの移動子3の対向面部分に現れ、同じ方向に移動するようになる。
【0015】
この3相界磁巻線によって移動子3に生じた磁極(N極及びS極)における磁界の磁束分布は移動方向に沿って正弦波状となり、最大磁束をΦm、磁極中心をθ=0とすると磁束は次のように表される。
Φ=Φm・cosθ
この3相界磁巻線に流される電流によって移動子3に発生した磁極中心が、直線移動子3の最も磁化容易な面、すなわち磁性体3A1〜3A6の中央付近に位置するように、各相の界磁巻線に流れる電流を制御することによって、移動子3の磁性体3A1〜3A6は所定の方向に磁化され、その磁束密度は近似的に次のようになる。
B=Bm・cosθ
すなわち、界磁コア2A,2Bに発生したN極及びS極に応じて直線移動子3の磁性体3A1〜3A6は所定の方向に磁化されるようになる。例えば、電流iu,iv,iwによって、図示のように界磁コア2A,2Bの磁性体3A1、3A3、3A5に対向する面側にN極が発生し、磁性体3A2、3A4、3A6に対向する面側にS極が発生すると、これに応じて磁性体3A1、3A3、3A5の界磁コア2A,2Bに対向する面側、並びに磁性体3A2、3A4、3A6の電機子コア1A,1Bに対向する面側がそれぞれS極となる。また、磁性体3A1、3A3、3A5の電機子コア1A,1Bに対向する面側、並びに磁性体3A2、3A4、3A6の界磁コア2A,2Bに対向する面側がそれぞれN極となる。
【0016】
図1に示すように、界磁コア2AのN極から出た磁束は、磁性体3A1のS極面(側面)から磁性体3A1内に進入する。そして、磁性体3A1内に進入した磁束は、磁性体3A1のN極面(上面)から電機子コア1Aに進入し、電機子コア1A内を移動方向に沿って通過し磁性体3A2のS極面(上面)から磁性体3A2内に進入する。そして、磁性体3A2内に進入した磁束は磁性体3A2のN極面(側面)から界磁コア2AのS極に進入する。図では、界磁コア2Aと電機子コア1Aとの関係のみを図示しているが、同様のことは界磁コア2Aと電機子コア1Bとの間でも発生し、界磁コア2Bと電機子コア1A,1Bとの間も発生するが、説明の便宜上図示は省略している。このようにして、このリニアモータでは、界磁コア2A,2B、直線移動子3及び電機子コア1A,1Bによって所定の閉磁気回路が形成されるようになっている。
【0017】
このような状態で電機子コア1A,1Bの3相電機子巻線に、3相の交流電流(電機子電流)IU,IV,IWを流すことによって、フレミングの法則により、駆動推力が発生し、移動子3は所定の方向に移動するようになる。電機子コア1A,1Bの3相電機子巻線には、次のような互いに位相角で120度ずつずれた3相の交流電流IU,IV,IWが流される。
IU=Im×sinωtIV=Im×sin(ωt−2π/3)
IW=Im×sin(ωt−4π/3)
このとき、3相電機子巻線は界磁巻線に対して電気角で約90度位相が進んでいるので、フレミングの法則により、トルクTが発生し、移動子3は所定の方向に移動する。なお、このトルクTの大きさを制御するには、界磁巻線及び電機子巻線に流す電流の大きさを制御するだけでよくなる。なお、電機子電流によっても磁束を生じるが、移動子の非磁性体3B1〜3B7によって、磁化されにくくなっているので、その影響は少ない。
【0018】
この実施の形態に係るリニアモータが従来のものと最も異なる優れた点は、移動子3がテーパ状の側面を有する四角錐台で構成されており、その側面に沿って全面的に等しいギャップを形成するように電機子コア1A,1B、界磁コア2A,2Bが設けられている点である。このように移動子3Cの側面がテーパー構造になっていることによって、移動子3と界磁コア2A,2Bとの間、及び移動子3と界磁コア1A,1Bとの間の磁気閉回路上において、吸引力Fが発生する。この吸引力Fによって、通常のフレミングの法則によって発生するトルクTよりも大きな推力Fzが移動子3に発生するようになっている。なお、単純に磁気回路上において吸引力のみを生じさせるのであれば図4のように移動方向Zと垂直な方向に移動子3と電機子コア1A又は界磁コア2Aとを対向させればよい。しかしながら、このような構成だと移動子3の移動距離が短すぎて実用に供せず、その推力Fzの制御も非常に難しいという欠点を有する。
【0019】
そこで、この発明に係るリニアモータでは、移動子3をテーパ状の側面を有する四角錐台で構成し、その側面に沿って全面的に等しいギャップを形成するように電機子コア1A,1B、界磁コア2A,2Bを設けている。このような構成にすることによって両者のギャップ長dと移動距離ΔZとの間には、移動距離ΔZがギャップ長dよりも大きいという関係(すなわちΔZ>d)があるので、短いギャップ長dでそれよりも長い十分な移動距離ΔZを確保することができると共に励磁電流の低減と推力の特性改善を共に行うことができるという優れた効果を奏する。
【0020】
図3は、図4に示すように電機子コア1A又は界磁コア2Aと移動子3とが移動方向Zに沿って垂直な面で互いに吸引力のみで引き合う場合と、図1のリニアモータのように移動子3の側面がテーパー構造になっており、このテーパ部分で電機子コア1A,1B及び界磁コア2A,2Bと移動子3との間の吸引力Fによってその結果移動方向Zに推力Fzで引き合う場合と、従来のリニアモータの場合とにおける移動距離zと推力Fzとの関係を示す図である。図3から明らかなように、移動子3と電機子コア1A及び界磁コア2Aが単純に引き合う図4のような垂直構造の場合には、移動距離zが大きくなるに従って推力Fzは激減する。また、従来のリニアモータの場合には、移動距離zとは無関係に推力Fzは一定である。これに対して図1のようなテーパ構造のリニアモータの場合には、移動距離zが大きくなった場合でも垂直構造のものに比べて推力Fzの減少は少なく、推力Fzは移動距離に対して緩やかに減少するだけであり、推力Fzの大きさも従来のリニアモータよりも十分に大きいという特性を示す。これは、ギャップ距離dが同じ場合でも、垂直構造のものに比べてテーパー構造の方が移動距離ΔZが大きいからであり、また、従来のリニアモータでは利用していなかった電機子コア及び界磁コアと移動子との間に生じる吸引力を移動子3の推力Fzとして利用しているからである。
【0021】
図5は図1のリニアモータにおける移動子と電機子コア及び界磁コアとの関係を示す図である。図5に示すように移動子3と電機子コア1A又は界磁コア2Aとの間に働く力、すなわち吸引力Fは、移動子3の側面、すなわちテーパー部分の表面に垂直な方向に発生する。この吸引力FはZ軸方向の力(推力)Fzと、+x軸方向の力F+xに分力される。同様にして、移動子3と電機子コア1Bとの間に働く力(吸引力)Fは、Z軸方向の力(推力)Fzと、−x軸方向の力F−xに分力される。移動子3と界磁コア2Aとの間に働く力(吸引力)Fは、Z軸方向の力(推力)Fzと、+y方向の力F+yに分力される。移動子3と界磁コア2Bとの間に働く力(吸引力)Fは、Z軸方向の力(推力)Fzと、−y方向の力F−yに分力される。従って、x軸方向及びら軸方向の力F+xと力F−x、力F+yと力F−yは互いに打ち消し合うが、Z軸方向の力Fz(推力)は一方向にまとまり、移動子3には従来のリニアモータよりも十分大きな推力を発生する。なお、移動子3を固定すれば、電機子コア及び界磁コア側が直線移動し、逆に電機子コア及び界磁コアを固定すれば、移動子3が移動することはいうまでもない。
【0022】
図6は電機子巻線と界磁巻線の結線方法を示す図である。図2に示すように、界磁巻線と電機子巻線とが電気角で90度位相ずれとなるように機械的に巻回されている場合には、このように電機子巻線と界磁巻線を直巻にすることができ、1つのインバータで直巻特性のACモータとして制御することができるようになる。なお、この場合には、界磁巻線に推力制御用の巻線を別途設け、両側の界磁巻線の界磁電流の大きさをそれぞれ制御することによって所望の推力を発生することができる。また、界磁巻線と電機子巻線とが電気角で90度位相ずれることなく同位相となるように機械的に別々に巻回されている場合には、別々のインバータで界磁電流と電機子電流との位相が90度ずれるように制御すればよい。
【0023】
なお、図1のリニアモータでは、移動子3の周囲にそれぞれ2個の電機子コアと界磁コアを設ける場合について説明したが、少なくとも電機子コアと界磁コアが存在すれば、その数はどのようになっていてもよいことはいうまでもない。例えば、界磁コアが2個で電機子コアが1個であったり、界磁コアが1個で電機子コアが2個であったり、界磁コア及び電機子コアが共に3個以上であってもよい。
【0024】
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るリニアモータの構成を示す一部断面図を含む斜視図である。この実施の形態に係るリニアモータが図1のものと異なる点は、移動子36の形状が直円錐台であり、電機子コア1A6,1B6及び界磁コア2A1,2A2も移動子36の直円錐台の側面形状に沿って円錐状の内周面を有する円筒帯で構成されている点である。なお、電機子巻線及び界磁巻線の構成は図1のものと同じなので説明は省略する。このように全体の形状を直円錐台にすることによって、図1のものに比べて全体的な容積を小さくできる。また、移動子3が回転軸の場合に、その端部付近をテーパ状(直円錐台状)にするだけで回転軸をスラスト方向に移動することができる。
【0025】
図8は、本発明の第3の実施の形態に係るリニアモータの構成を示す一部断面図を含む斜視図である。図9は図8のリニアモータのXZ平面における断面構造をY方向から見た図である。図10は移動子37の詳細構成を示す斜視図である。この実施の形態に係るリニアモータは、直円錐台の円筒の内周面に沿って巻き回された電機子巻線を有する電機子コア17と、移動子37のリング状のスロットに巻き回された界磁巻線2B1〜2B7と、直円錐台状の移動子37とから構成される。電機子巻線は通常のU相巻線、V相巻線及びW相巻線からなる3相電機子巻線で構成されている。すなわち、第1のU相電機子巻線はスロット内をU1からU2に、第2のU相電機子巻線はスロット内をU3からU4に、第3のU相電機子巻線はスロット内をU5からU6に、第4のU相電機子巻線はスロット内をU7からU8に、第5のU相電機子巻線はスロット内をU9からUAに、第6のU相電機子巻線はスロット内をUBからUCに向かってZ軸方向からみて時計回りにそれぞれ巻き回されている。第1のV相電機子巻線はスロット内をV1からV2に、第2のV相電機子巻線はスロット内をV3からV4に、第3のV相電機子巻線はスロット内をV5からV6に、第4のV相電機子巻線はスロット内をV7からV8に、第5のV相電機子巻線はスロット内をV9からVAに、第6のV相電機子巻線はスロット内をVBからVCに向かってZ軸方向からみて時計回りにそれぞれ巻き回されている。第1のW相電機子巻線はスロット内をW1からW2に、第2のW相電機子巻線はスロット内をW3からW4に、第3のW相電機子巻線はスロット内をW5からW6に、第4のW相電機子巻線はスロット内をW7からW8に、第5のW相電機子巻線はスロット内をW9からWAに、第6のW相電機子巻線はスロット内をWBからWCに向かってZ軸方向から見て反時計回りにそれぞれ巻き回されている。
【0026】
直円錐台の移動子37の各スロットにはリング状の界磁巻線2B1〜2B7が巻き回されており、界磁巻線2B1〜2B7の間の移動子37の側面にN極及びS極の界磁極が交互に発生するように巻き回されている。このような構成によって、図1のリニアモータの場合と全く同様にして、電機子コア17と移動子37との間の吸引力Fに基づいた推力Fzが発生し、移動子37は従来のリニアモータよりも十分大きな推力で移動するようになる。
【0027】
図11は本発明の第4の実施の形態に係るリニアモータのXZ平面における断面構造をY方向から見た図である。この実施の形態に係るリニアモータの基本的構成は図8のものと同じであるが、移動子310の各界磁極をリング状の磁石で構成した点が図8のものと異なる点である。すなわち、図8の移動子37の各磁極はリング状のスロットに巻き回された界磁巻線2B1〜2B7に流される界磁電流によって生成されるようになっているが、図11のリニアモータにおける界磁極は、法線方向に磁化されたリング状の磁石381〜386を移動子310の所定位置に設けることによって構成されている。図12はこの移動子310の外観形状を示す斜視図である。電機子コア110には図8のリニアモータと同様のU相巻線、V相巻線及びW相巻線からなる3相電機子巻線が巻き回されている。
【0028】
図13は本発明の第5の実施の形態に係るリニアモータのXZ平面における断面構造をY方向から見た図である。この実施の形態に係るリニアモータの基本的構成は図8のものと同じであるが、移動子121の各界磁極を直円錐台上の非磁性体120の外周側面に沿って設けられたリング状の磁性体12A〜12Fとリング状の磁石123〜129によって生成するようになっている点が図8のものと異なる。図13から明らかなように移動子121は、リング状の磁性体12A〜12Fと、リング状の永久磁石123〜129が交互に設けられたものであり、このリング状の磁性体12A〜12F及び永久磁石123〜129の内側は非磁性体になっている。このリング状の永久磁石123〜129は、移動子121のテーパの方向又は移動方向Zに沿って磁化されているものであり、互いに同じ極同士が対向するように設けられている。これによって、移動子121の各テーパ状の側面となるリング状の磁性体12A〜12Fの表面にはN極及びS極の界磁極が生成される。図13の場合、リング状の磁性体12A,12C,12Eの表面がN極であり、リング状の磁性体12B,12D,12Fの表面がS極となる。電機子コア122には図8のリニアモータと同様にしてU相巻線、V相巻線及びW相巻線からなる3相電機子巻線が巻き回されている。
【0029】
図14は本発明の第6の実施の形態に係るリニアモータの構成を示す斜視図である。この実施の形態に係るリニアモータは、図1のリニアモータから界磁コア2A,2Bを省略し、それに代えて薄板直方体の永久磁石144〜14Fを楔形の移動子141に規則正しく設けたものである。なお、図では上下方向に電機子コア142,143を設ける場合を示しているが、永久磁石を図15のように上下左右に設け、それに合わせて電機子コアも上下左右に設けるようにしてもよい。なお、図15の場合は移動子141は底辺を正方形とする直角錐台であり、移動子及び電機子コアの横幅が徐々に大きくなっているが、図14の場合は移動子141及び電機子コア142,143の横幅は一定である。なお、移動子141の底辺形状(移動方向に垂直な断面形状)は正方形以外の多角形でもよいし、長方形でもよいことはいうまでもない。電機子巻線は図1の電機子コアと同様のU相巻線、V相巻線及びW相巻線からなる3相電機子巻線が巻き回されている。
【0030】
図16は本発明の第7の実施の形態に係るリニアモータの構成を示す斜視図である。この実施の形態に係るリニアモータは、図15のリニアモータの永久磁石に代えて矩形状の界磁巻線を移動子161の上下方向に設けられたスロットに巻き回すことによって界磁極を形成するようにしたものである。なお、図では上下方向に電機子コア162,163を設ける場合を示しているが、移動子161の形状を図15のようにして、それぞれのスロットに界磁巻線を巻き回すようにしてもよい。そのときに、移動子161の底辺形状は正方形以外の多角形でもよいし、長方形でもよい。なお、図16のリニアモータのように界磁巻線で界磁極を形成する他にも、図13のようにして移動子161の各スロットに直方体の永久磁石を設けることによって界磁極を形成するようにしてもよい。電機子巻線は図1の電機子コアと同様のU相巻線、V相巻線及びW相巻線からなる3相電機子巻線が巻き回されている。
【0031】
図17は、前述の各リニアモータを移動方向Zに沿ってシリーズに複数個接続した場合における実施の形態を示す図である。上述の説明では、移動子が1個の場合のみについて説明したが、図17のように移動子171にテーパ状の界磁極を複数個形成して、各テーパ状の界磁極の周囲に電機子コア172〜174を設けるようにすればよい。なお、図1及び図7のようなリニアモータの場合には界磁コアが各テーパ状の界磁極の周囲に設けられることはいうまでもない。このようにリニアモータを複数個シリーズに接続したものにおける推力制御も1個の場合と同様に行われる。なお、シリーズに接続されるリニアモータの数は必要とされる推力に応じて適宜設ければよいことはいうまでもない。また、リニアモータをパラレルに複数個接続して、それらの推力を合成して、1つの移動軸に推力を供給するようにしてもよいし、シリーズに接続したものをパラレルに接続してもよい。
【0032】
図18は、前述のテーパ形状のリニアモータと従来のリニアモータとの構造を複合化した場合の実施の形態を示す図である。すなわち、上述のようなテーパ形状のリニアモータは移動子のテーパ部表面と電機子コア及び/又は界磁コアとのギャップが近接している場合にのみ大きな推力を発生するものであって、図18の点線で示すような位置に移動子181が移動した場合には、テーパ部表面と電機子コア及び/又は界磁コアとの間では推力が発生しなくなる。そこで、図18のように従来のリニアモータ182とテーパ形状のリニアモータ183とを結合することによって、移動距離を十分確保でき、Z軸方向に大きな推力を発生することのできるリニアモータを実現する。この場合、テーパ形状のリニアモータ183によって生じる大きな推力は、移動子の移動距離の中の僅かな区間にすぎないが、通常の直線移動時における推力よりも大きな推力をある特定の区間で発生することのできるリニアモータを構成することができるので、そのような需要のある機械にとってはその効果は大きい。
【0033】
図19は、テーパ形状のリニアモータ183A,183Bと従来のリニアモータ182A,182Bとの複合化された複合化リニアモータを移動方向に沿ってシリーズに接続した場合の実施の形態を示す図である。なお、シリーズに接続される複合化リニアモータの数は3個以上でもよい。また、図17に示すリニアモータの少なくても一つを複合化リニアモータで構成してもよいし、複合化リニアモータとテーパ形状のリニアモータを適宜シリーズ及び/又はパラレルに複数個接続して、それらの推力を合成して、1つの移動軸に推力を供給するようにしてもよい。
【0034】
図20は、図17の実施の形態の変形例を示す図である。図17では、単純に上述のリニアモータをシリーズに接続する場合について説明したが、ここでは、前述の各リニアモータを移動方向に沿ってできるだけ沢山シリーズに接続し、大きな推力を得られるようにしたものである。すなわち、電機子コア191〜194の一部を移動子195のテーパ部の内側に進入可能な構成にしている。これによって、移動方向に沿って多数のリニアモータを設けることができる。なお、リニアモータを多数接続することによって、移動可能な距離は小さくなる。
【0035】
また、上述のリニアモータでは、移動子が直角錐台や直円錐台やくさび形などの場合について説明したが、これに限らず、テーパ部を有するものであれば円柱体、円筒体、楕円体などのあらゆる形状のもので移動子を形成してもよい。この場合、これらの外周面に沿った形状となるように界磁コア及び電機子コアの対向面の形状を構成する必要がある。例えば、直線移動子3が円柱体で構成されている場合には、界磁コア及び電機子コアの対向面をこの円柱体の外周曲面に一致するような曲面にすればよい。
【0036】
磁性体は、鉄系材料(純鉄・軟鉄・炭素鋼、鋳鋼、磁性鋼帯、無方向性けい素鋼帯、方向性けい素鋼帯など)、鉄−ニッケル合金(パーマロイ、イソパーム、パーミンバーなど)、圧粉磁心(カーボニル圧粉磁心、パーマロイ圧粉磁心、センダスト圧粉磁心など)、フェライト(スピネル系フェライト、複合フェライト(Mn−Znフェライト、Cu−Znフェライト、Ni−Znフェライト、Cu−Zn−Mgフェライト)など)で構成される。
【0037】
上述の実施の形態で説明した極数とスロット数との関係はこれに限定されるものではなく、任意の組み合わせを適宜採用することができることはいうまでもない。また、界磁巻線を単層重巻を例に説明したが、これに限らず、2層重巻にしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、通常の直線移動時における推力よりも大きな推力をある特定の区間において発生することができ、従来のリニアモータで発生することのできない程度の推力を容易に発生することのできるリニアモータを提供することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリニアモータの第1の実施の形態の構成を示す一部断面図を含む斜視図である。
【図2】 図2は図1のリニアモータの断面に沿ってそれぞれの構成要素を平面的に示した図である。
【図3】 図3は、3種類の異なる構成のリニアモータにおける移動距離zと推力Fzとの関係を示す図である。
【図4】 電機子コア又は界磁コアと移動子とが移動方向に沿って垂直な面で互いに吸引力のみで引き合う場合を示す模式図である。
【図5】 電機子コア又は界磁コアと移動子とが移動方向に沿ってテーパ状の斜面で接する場合の吸引力と移動距離との関係を示す模式図である。
【図6】 電機子巻線と界磁巻線の結線方法を示す図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態に係るリニアモータの構成を示す一部断面図を含む斜視図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態に係るリニアモータの構成を示す一部断面図を含む斜視図である。
【図9】 図8のリニアモータのXZ平面における断面構造をY方向から見た図である。
【図10】 図8の移動子の詳細構成を示す斜視図である。
【図11】 本発明の第4の実施の形態に係るリニアモータのXZ平面における断面構造をY方向から見た図である。
【図12】 図11の移動子の外観形状を示す斜視図である。
【図13】 本発明の第5の実施の形態に係るリニアモータのXZ平面における断面構造をY方向から見た図である。
【図14】 本発明の第6の実施の形態に係るリニアモータの構成を示す斜視図である。
【図15】 図14の永久磁石の変形例を示す図である。
【図16】 本発明の第7の実施の形態に係るリニアモータの構成を示す斜視図である。
【図17】 各リニアモータを移動方向に沿ってシリーズに複数個接続した場合における実施の形態を示す図である。
【図18】 テーパ形状のリニアモータと従来のリニアモータとの構造を複合化した場合の実施の形態を示す図である。
【図19】 テーパ形状のリニアモータと従来のリニアモータとの複合化された複合化リニアモータを移動方向に沿ってシリーズに接続した場合の実施の形態を示す図である。
【図20】 図17の実施の形態の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B,1A6,1B6,17、110、122,142,143,162,163,172〜174P191〜194…電機子コア、2A,2B,2A1,2A2…界磁コア、3,36,37,310、121,141,161,171,181,195…移動子、3A1〜3A6…磁性体、3B1〜3B7…非磁性体、2B1〜2B7…界磁巻線、381〜386,123〜129,144〜14F…磁石、182…従来のリニアモータ、183…テーパ形状のリニアモータ
Claims (5)
- 移動方向に沿って設けられた磁性体と非磁性体との交互結合体からなり、前記磁性体が移動方向に対してテーパ状の斜面を形成している移動子と、界磁巻線を流れる電流に応じた界磁極の生成した界磁コアの表面が、前記移動子のテーパ状の斜面に対して等間隔となるように設けられており、前記界磁極に応じた界磁電極を前記移動子の前記磁性体のテーパ状の斜面に生成させる界磁極生成手段と、電機子巻線を流れる電流に応じた電磁極の生成した電機子コアの表面が前記移動子のテーパ状の斜面に対して等間隔となるように設けられている電機子コアを有する電機子手段とを備えたことを特徴とするリニアモータ。
- 移動方向に対してテーパ状の斜面を有する移動子と、前記移動子に巻き回された界磁巻線によって前記テーパ状の斜面に界磁極を生成させる界磁極生成手段と、電機子巻線を流れる電流に応じた電磁極の生成した電機子コアの表面が前記移動子のテーパ状の斜面に対して等間隔となるように設けられている電機子コアを有する電機子手段とを備えたことを特徴とするリニアモータ。
- 前記移動子は移動方向に対してテーパ状の斜面を有する直角錐台状からなることを特徴とする請求項1または2に記載のリニアモータ。
- 前記移動子は移動方向に対してテーパ状の斜面を有する直円錐台状からなることを特徴とする請求項1または2に記載のリニアモータ。
- 請求項1から4までに記載のリニアモータのいずれか1つを複数個接続することによって構成されたリニアモータ。
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