JP3940608B2 - N値測定工具及び地中アンカ埋設方法 - Google Patents
N値測定工具及び地中アンカ埋設方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤の硬さを測定するためのN値測定工具及びN値測定に引き続き地中アンカを埋設する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に、特開2000−1850号、同2001−59221号、同2001−182058号等において、電柱や建築構造物等の構造物を支える支線用の地中アンカを提案している。これら提案に係る地中アンカは、地中アンカの埋設される地盤の性質、すなわち、地盤の軟硬の程度に合わせてその種類を選択している。
【0003】
地盤の軟硬の程度を表わす指標としてN値が用いられる。このN値は、JISA1219に示されるように、外径5.1cm、内径3.5cm、長さ81.0cmの中空の測定具(サンプラー)を地中へ打ち込む際に生ずる地盤の抵抗から求められるもので、上述の測定具に質量63.5kg(約622.3N)のハンマーを測定具の上方75cmの高さから自由落下させ、その測定具が30cm打ち込まれるのに必要な打撃数Nから求められる。
【0004】
従来のN値測定工具としては、スウェーデン式サウンディング試験用具が知られている。この試験用具は、JISA1221−1976に規定されている試験方法を実施できるもので、棒状体の先端にスクリューを有し、上端の回転用ハンドル部分にウエイトを設けた構造であり、その棒状体を地中に1m嵌入するのに何回転させたかによりN値が測定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスウェーデン式サウンディング試験用具からなるN値測定工具は、普通地や土盛した土地等の普通土質のN値10程度のものが測定の限界で、本出願人の提案に係る地中アンカの種類を選択するためには不十分であった。すなわち、本出願人の上述した提案に係る地中アンカは、砂礫地等のN値が50以上にも適用できるものであるから、硬質の地盤のN値も測定することのできるN値測定工具の出現が待たれていた。
【0006】
そこで、本発明は、上述の要望に応えるためになされたものであって、主たる目的は、硬質の地盤のN値も容易に測定することのできるN値測定工具を提案することにある。ま た、従たる目的は、N値測定と、その測定値に対応する所定の地中アンカの埋設を高能率的に行うことができる地中アンカ埋設方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るN値測定工具は、上記主たる目的を達成するため、棒状体を有し、その棒状体の長手方向一端部に、装着された地中アンカを地盤に向けて回転圧入する回転機械に着脱自在に装着できる取付部を有し、前記棒状体の長手方向の他端側が先細りに形成されていることを特徴としている。
前記棒状体には、圧入距離を示す目印が棒状体の長手方向に所定の間隔をおいて設けられていることが望ましい。
また、前記目印は、棒状体に対する溶接の肉盛りにより形成されていることが望ましい。
本発明に係る地中アンカ埋設方法は、上記従たる目的を達成するため、請求項1,2又は3に記載のN値測定工具を回転機械に装着して地盤に回転圧入してその地盤のN値を測定し、測定したN値を基に選ばれた地中アンカを前記回転機械に装着して地盤に回転圧入することにより、前記地中アンカを埋設することを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係るN値測定工具を示すものであり、(a)はその正面図、(b)はその上面図である。N値測定工具1は、鋼製の丸棒(図示の例では50φの丸棒)からなる棒状体2を有し、その一端部(図示の例では上端部)には、その棒状体2の直径よりも大きな径を有するつば部3が設けられている。
【0009】
そのつば部3には、棒状体2と反対方向に突出する角柱からなる取付部4が形成されている。この取付部4は、地中アンカを既知の穴掘り建柱車の回転部等の回転機械Mに着脱自在に結合するために地中アンカの頭部に設けられている取付部と同一形状に形成されている。すなわち、取付部4には、その軸心方向と直交する方向に孔4aが設けられていて、取付部4が回転機械Mに挿入されたときに、孔4aに図示しないピンを通してN値測定工具1を回転機械Mに装着できるようになっている。
【0010】
棒状体2の他端部側(図示の例では下部側)は先細りに形成されていて、測定時にN値測定工具1が地盤Gに食い込みやすいようにしてある。この先細りの長さは、N値測定工具1の長さが1400mmの場合、最大300mmである。また、この先細りの部分は、焼入加工により耐摩耗性、耐久性を備えている。
【0011】
図中、m,m…は、N値測定工具1が回転圧入される時の圧入距離を示す目印であって、他端部(先端部)から所定距離(図示の例では500mm)を起点として所定の間隔(図示の例では100mm)ごとに棒状体2の周囲に設けられている。この目印mは、ペイントで形成される場合はN値測定中に地面(地盤)にこすれて消失しやすいので、溶接の肉盛により形成するのが好ましい。
【0012】
上記N値測定工具1を用いて地盤GのN値測定を行うには、先ず、穴掘り建柱車の回転機械Mの先端にN値測定工具1の取付部4が取付けられる。そして、N値測定工具1の先端(先細り)を地盤Gの測定位置に合わせるとともに、そのN値測定工具1をほぼ垂直状にして、回転機械Mにより所定の押圧力(例えば800kgf(約7840N))を付加して回転させ、所定の深さ(例えば50cm)に圧入されるまでの回転数からN値を求める。
【0013】
回転数からN値を求めるには、回転数とN値との相関関係に基づいて予め作成された換 算表が用いられる。図示の形状のN値測定工具1の場合は、N値測定工具1が50cm挿入するまでの回転数が約4回であればN値は約10と推定され、その回転数が約10回であればN値は約25と推定される。また、N値測定工具1が所定の回転数、例えば、10回転で何cm圧入されたかによりN値を推定することもできる。例えば、10回転で約38cm圧入されたときのN値は、約30と推定され、さらに、10回転で約28cm圧入されたときのN値は、約40と推定される。
【0014】
上述のN値測定後は、回転機械MからN値測定工具1が外され、測定されたN値により選ばれた地中アンカが、同じ回転機械Mに装着されて、そのN値が測定された地盤に向けて回転圧入されて、地中アンカの埋設作業が行われる。従って、一つの回転機械Mを用いて、N値測定と地中アンカの埋設が行われるので、作業能率向上効果とコスト低減効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によるN値測定工具は、棒状体の長手方向一端部に、地中アンカを地盤に向けて回転圧入する回転機械を着脱自在に装着することができる取付部を有し、前記棒状体の長手方向の他端側が先細りに形成されているので、硬質の地盤のN値も容易に測定することができるとともに、そのN値測定結果を基に選択される地中アンカを同じ回転機械を用いてその地盤に埋設することができる。従って、N値測定作業と地中アンカ埋設作業とを高能率的に、かつ、経済的に行うことができる。
請求項2の発明によれば、棒状体に圧入距離を示す目印が棒状体の長手方向に所定の間隔をおいて設けられているので、圧入深さを容易に測定することができる。
請求項3の発明によれば、目印は棒状体に対する溶接の肉盛りにより形成されているので、N値測定中に地面(地盤)にこすれても消失しにくい。
請求項4の発明によれば、N値測定後はN値測定工具を回転機械から外し、測定されたN値を基に選ばれた地中アンカを、同じ回転機械に装着してそのN値が測定された地盤に埋設するので、N値測定に引き続いて地中アンカ埋設作業を行うことができ、N値測定から地中アンカ埋設までを短時間に高能率的に行うことができ、コスト低減効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るN値測定工具を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその上面図である。
【符号の説明】
1 N値測定工具
2 棒状体
3 つば部
4 取付部
4a 回転機械を着脱自在に装着するための孔
M 回転機械
G 地盤
Claims (4)
- 棒状体を有し、その棒状体の長手方向一端部に、装着された地中アンカを地盤に向けて回転圧入する回転機械に着脱自在に装着できる取付部を有し、前記棒状体の長手方向の他端側が先細りに形成されていることを特徴とするN値測定工具。
- 請求項1に記載のN値測定工具において、棒状体に圧入距離を示す目印が前記棒状体の長手方向に所定の間隔をおいて設けられていることを特徴とするN値測定工具。
- 請求項2に記載のN値測定工具において、目印が棒状体に対する溶接の肉盛りにより形成されていることを特徴とするN値測定工具。
- 請求項1,2又は3に記載のN値測定工具を回転機械に装着して地盤に回転圧入してその地盤のN値を測定し、測定したN値を基に選ばれた地中アンカを前記回転機械に装着して地盤に回転圧入することにより、前記地中アンカを埋設することを特徴とする地中アンカ埋設方法。
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