JP3937603B2 - 巻取ロール回転移送時の分離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙、フィルム等の端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを回転して移送する際に、巻取ロール相互の接触を防止する装置に関する。更には、ワインダー、スリッター等により小幅に分割された複数の巻取ロールを、回転して移送する際の、巻取ロール端面の接触防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙、フィルムの分野においては、抄紙機や成形機によって巻き上げられた広幅の巻取ロールは、ワインダーやスリッター(スリッターリワインダーとも言う)によって小幅の巻取ロールに分割され、後工程で扱い易い形態とされるが、ワインダー等から払い出し移送する際に、小幅の巻取ロールが端面(側面、小口ともいう)で相互に隣接した状態で回転して移送されるケースが多く、端面が接触することによって、巻取ロールがスムーズに転がらない等の問題が生じる。
【0003】
このような問題を解決するため、ワインダーやスリッターによって分割して小幅に巻き上げられた複数の巻取ロールを、一旦、傾斜面の途中に設けた分割ストッパーまで転がして停止させ、巻取ロールの幅方向に分割して設けた複数の小ストッパーを順次作動して解放することにより、小幅の巻取ロールを端から順次回転移動させる方法などが用いられている。
しかし、このような装置も、ワインダーやスリッターから分割ストッパーまで巻取ロールを転がす間に端面が相互に干渉し、分割ストッパーを順次解放しても、巻取ロールが一本づつ分割されて転がらない等の問題を有している。
【0004】
図3は、抄紙機で巻き取った広幅大径の巻取ロール(ミルロールともいう)をサーフェスワインダーで処理し、分割された小幅小径の巻取ロール1をコンベアまで転がして移送する装置の一例を示したものである。この図に基づいて従来の技術を説明する。ワインダーの巻取部2で巻き上げられた巻取ロール1は、一般には2〜10本程度に分割され、出荷用の巻取の場合は5〜10本に分割される場合が多い。また、巻取ロール1相互の端面の間隔は、スリッターナイフによってスリットされたままの間隔であるので、通常1mm程度である。これらの複数の巻取ロール1は、紙端部をテープ止めされた後、プッシャー8によって押し出され、一旦ロワリングストッパー4を有するロワリングテーブル3上に停止し、ここでコアシャフトを引き抜かれ、ロワリングテーブル3とストッパー4の下降により傾斜テーブル7上に払い出される。その後、複数の巻取ロール1は一斉に傾斜テーブル7上を転がり、前段の分割ストッパー5により停止する。
【0005】
ここで運転員は、分割ストッパー5の分割された小ストッパーを順次下降させ、巻取ロール1を端から一本づつ後段の分割ストッパー6まで転して送り、その間に巻取ロール1の端面の品質チェックと、品質ラベルのコア内への挿入を実施する。全ての巻取ロール1についてこの作業が完了すると、巻取ロール1は後段の分割ストッパー6の位置で待機し、次に分割ストッパー6の分割された複数の小ストッパーを順次下降させて、複数の巻取ロール1を1本づつコンベア9上に払い出して行く。この場合、コンベア9上の巻取ロールは、コンベア9からの取り降ろし作業等を考慮して、所定寸法以上の間隔を保持する必要があるので、分割ストッパー6から払い出す場合には、巻取ロール1が相互の間隔を確保するために1本づつ払い出す必要がある。また、分割ストッパー6による巻取ロール1の払い出し毎に、コンベアの起動停止を繰り返す必要もある。
【0006】
巻取ロール1の搬出操作において、複数の巻取ロール1端面相互間の間隔は、上記のようにワインダー巻取部で1mm程度しかないため、前段の分割ストッパー5、後段の分割ストッパー6において、巻取ロール1が隣接する巻取ロール1と接触して、1本づつうまく転がらないという問題が生じる。また、後段の分割ストッパー6の位置で、巻取ロール1が隣接して待機している巻取ロール1に衝突するということも希に発生する。このような場合には、運転員が巻取ロール1を押して位置をずらしたり、回転方向を少し変えてやるなどの方法により対処することになるが、巻取ロール1の重量は1本当たり数トン(2t程度)にもなり、このような作業は容易なものではなく、巻取ロールに挟まれる危険など安全上の重大な問題も含んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上に記したように、ワインダーやスリッターによって分割されて巻き上げられた複数の巻取ロールを搬出する際に、端面(側面、小口ともいう)で相互に隣接する複数の巻取ロールを同時に回転させて移送したり、同時に回転させて所定位置まで移送し待機させた後さらに1本づつ回転させて移送するような場合には、回転して行く途中に巻取ロールの進行方向が微妙に変化して、端面が接触するようになり、巻取ロール1本づつの回転移動がうまくいかなくなるという問題が生じる。本発明は、このように、端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを回転させて移送する場合に、巻取ロール相互間の接触を防止し、回転移動を円滑に行うことが出来るようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを回転して移送する際の、巻取ロール端面相互間の接触を防止する巻取ロールの分離装置であって、該分離装置は、相互の移動による間隔を制限するストッパー付きの接合金具によって互いに接合され一列に配列された複数の分離板と、該分離板の配列方向に移動可能に分離板をガイドするガイド装置と、該分離板の列の両端に位置する分離板にそれぞれ係合し固定部に固定されたアクチュエータと、アクチュエータの作動を制御する制御装置とを備えてなり、端面で相互に隣接する複数の巻取ロールが、回転して移送され、該分離装置の分離板上を分離板の列に直角方向に通過する際に、分離板の配列方向の寸法が巻取ロールの幅寸法より狭く設定されているため、該巻取ロールは複数の分離板上にまたがって分離板上を通過するとともに、アクチュエータが作動し分離板を移動させ、分離板相互の間隔が広がることによって、巻取ロール相互の間隔が広げられることを特徴とする巻取ロール回転移送時の分離装置である。
【0009】
本発明の第2は、前記分離板は、中央の分離板が固定され、移動可能な全ての分離板の配列方向の長さが等しく、かつ分離板相互の最大間隔と最小間隔は、前記ストッパー付きの接合金具によって全ての分離板間について所定の等寸法に設定されており、巻取ロールの通過により前記アクチュエータが作動しそれぞれの分離板が移動する際には、全ての分離板相互の間隔が所定の狭い等間隔から所定の広い等間隔に変化することを特徴とする第1の発明に記載した巻取ロール回転移送時の分離装置である。
【0010】
本発明の第3は、前記分離装置が巻取ロールの検知装置と制御装置内にタイマーとを有し、該検知装置が分離板へ移動する前の巻取ロールを検知し、この検知信号を制御装置が受信してからアクチュエータが作動するまでの時間をタイマーによって予め設定しておくことにより、エアシリンダの作動時期を制御する機構とされていることを特徴とする第1の発明または第2の発明に記載した巻取ロール回転移送時の分離装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを回転して移送する際に、巻取ロール端面相互間の接触を防止する分離装置であって、この分離装置は、一列に配列された複数の分離板を有し、分離板相互の間隔を制限するストッパー付きの接合金具によって、これらの分離板は互いに連結されている。ここで言うストッパーとは、接合金具同士が摺動等により移動し、分離板相互の間隔が所定の間隔になった時に接合金具同士の移動を止める働きをする物である。また、これらの分離板はその配列方向に移動可能であり、分離板相互の間隔は、分離板が引っ張られたり押し戻されたりすることにより変化する。
【0012】
また、分離板の配列方向へ移動する分離板をガイドするガイド装置と、これらの分離板の列の両端に位置する分離板にそれぞれ係合し固定部に固定されたアクチュエータと、アクチュエータの作動時期を制御する制御装置とを備えている。アクチュエータは、流体のエネルギーを用いて機械的な仕事をする機器であり、本発明においては、エアシリンダや油圧シリンダを使用するのが好適である。また、「両端に位置する分離板にそれぞれ係合するアクチュエータ」とは、分離板に直接アクチュエータのロッド等が連結されている構造であってもよいし、アーム等の別の部品を介して間接的に連結されている構造であってもよいことを意味している。
【0013】
端面で相互に隣接する複数の巻取ロールが、回転して移送され、分離装置の分離板上を分離板の列に直角方向に通過すると、分離板の列の両端に位置する分離板に係合して取付けられたアクチュエータが作動して分離板を移動させ、分離板相互の間隔が広がることになる。その結果、分離板の上を回転して通過する途中の巻取ロール相互の間隔が広げられ、巻取ロール端面相互間の接触が防止される。
【0014】
巻取ロールが分離板を通過後には、再度アクチュエータを作動させて、分離板相互の間隔を元の間隔に戻すが、中央の分離板を固定しておくと、中央の分離板を中心にして左右対称に移動するようになり、更に分離板の移動もスムーズになるので好ましい。
また、移動可能な全ての分離板について、配列方向の分離板の長さを等しくし、かつ、分離板相互の最大間隔と最小間隔を、ストッパー付きの接合金具によって、全ての分離板間について所定の等寸法に設定しておくと、巻取ロールの通過により分離板が移動する際には、全ての分離板相互の間隔が所定の狭い等間隔から所定の広い等間隔に変化し、外側に配置された分離板程、同一の度合いで移動量が大きくなるので、巻取りロールの間隔が略等間隔に広げられることになり、好ましい。
【0015】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
図1と図2は、図3で説明した従来の巻取ロール搬送装置に、本発明の分離装置を組み込んだ設備を示す側面図と平面図であり、これらの図に基づいて本発明の実施例を説明する。
従来の技術で説明した通り、ワインダーの巻取部2で巻き上げられた巻取ロール1は、5本に分割されており、巻取ロール1相互の端面の間隔は、スリッターナイフによってスリットされたままの間隔であるので、通常1mm程度である。これらの複数の巻取ロール1は、紙端部をテープ止めされた後、プッシャー8によって押し出され、一旦ロワリングストッパー4を有するロワリングテーブル3上に停止し、ここでコアシャフトを引き抜かれ、ロワリングテーブル3とストッパー4の下降により傾斜テーブル7上に払い出される。本実施例においては、ロワリングテーブル3と前段の分割ストッパー5の間に、本発明の分離装置10と検知装置である光電管17が設置されている。
【0016】
傾斜テーブル7上に払い出された複数の巻取ロール1は、一斉に傾斜テーブル7上を転がり、巻取ロール1が光電管17の位置を通過することにより光電管17が作動する。この光電管17の信号は制御装置12に入力されていると共に、制御装置12から分離装置10の両端に取付けられたアクチュエータ(本実施例においてはエアシリンダ)11に加圧空気を供給する信号が電磁式の切換弁16に出力され、切換弁16が切り換わることによりエアシリンダ11が作動し、分離装置10を構成する複数の分離板13が、エアシリンダ11に係合している両端の分離板13に順次引っ張られて、分離板相互の間隔が広げられる。この分離板相互の間隔が広がるタイミングは、制御装置12により、複数の巻取ロール1がちょうど分離板13上を通過する時期に合うように調整されている。従って、複数の巻取ロール1は、回転しながら分離板13上を通過する時に、分離板13の移動によって分離板の移動方向である巻取ロール1の幅方向に移動させられ、巻取ロール端面相互の間隔が広げられることになる。分離板を通過した後の巻取ロール端面相互の間隔は、個別の分離板の配列方向の寸法と移動量、及び分割された巻取ロールの寸法によって決まり、本実施例では、20〜30mmの間隔まで広げるようにしているが、この数値は巻取ロール1の転がり状況によって決めればよく、特に限定されるものではない。
【0017】
分離装置10を通過した複数の巻取ロール1は、更に傾斜テーブル7上を転がり、前段の分割ストッパー5により停止する。ここで運転員は、分割ストッパー5の分割された小ストッパーを順次下降させ、巻取ロール1を一本づつ後段の分割ストッパー6まで転して送り、その間に巻取ロール1の端面の品質チェックと、品質ラベルのコア内への挿入を実施する。全ての巻取ロール1についてこの作業が完了すると、巻取ロール1は後段の分割ストッパー6の位置で待機し、次に分割ストッパー6の分割された複数の小ストッパーを順次下降させて、複数の巻取ロール1を1本づつコンベア9上に払い出して行く。1本づつコンベア9上に払い出して行くのは、従来の技術の項で説明したように、コンベア9上の巻取ロールは、コンベア9からの取り降ろし作業等を考慮して、所定寸法以上の間隔を保持する必要があるからである。
【0018】
本実施例においては、分離装置10により巻取ロール1相互の間隔を広げるので、前段の分割ストッパー5、後段の分割ストッパー6において、巻取ロール1を1本づつ払い出す際に、隣接する巻取ロール1と接触してうまく転がらないというような問題は生じない。
また、後段の分割ストッパー6の位置で、巻取ロール1が隣接して待機している巻取ロール1に衝突するというようなことも発生しない。従って、運転員が巻取ロール1を押して位置をずらしたり、回転方向を少し変えてやるなどの重労働はなくなり、巻取ロールに挟まれる危険など安全上の問題も解消されることになる。
【0019】
次に、本発明の分離装置10の構造について詳細に説明する。図4は、図2におけるA−A′断面を、図5は、図4におけるB−B′断面を示す図である。分離装置10は、複数の分離板13が一列に配置され、それぞれの分離板13は、分離板の移動距離と相互の間隔を制限するストッパー15付きの接合金具14によって互いに係合し、連結している。また、これらの分離板13の配列方向に分離板をガイドして移動可能にするために、分離板13をガイドするガイド装置としてガイドレール18が固定部に設置され、分離板13のガイド部はこのガイドレール18を挟持して接している。更に、これら分離板の列の両端に位置する分離板13には、固定部に回転可能に取付けられたエアシリンダ11が、別の固定支点の周りに回転可能に支持されたアームを介して取付けられており(詳細は図示せず)、エアシリンダ11が作動すると、分離板13が分離板の列の両端に近いものから順次引っ張られ、分離板13相互の間隔が広げられる構造とされている。また、列の中央に位置する分離板は固定されており、各々の分離板はこの中央に位置する分離板を中心にして、左右対称の動きをする。
【0020】
ここで、隣接する分離板相互の最大間隔と最小間隔の差を寸法aとすると、この寸法aは、接合金具14のストッパー受部とストッパー15との遊び寸法に等しく、列の中央の分離板からn番目の分離板の移動量は、a×nとなり、列の両端に近い分離板ほど移動量が大きい。したがって、端面で相互に隣接して回転しながら分離板13の列の上を通過する複数の巻取ロール1は、両端に近い巻取ロール1ほど移動量が大きく、分離板の配列方向の寸法(移動方向の寸法)とa寸法を全ての分離板について等しくしておけば、移動後の巻取ロール1相互の間隔も略等しくなる。
【0021】
分離板の配列方向の寸法は、対象となる巻取ロール1の幅寸法を考慮して決められ、巻取ロール1の幅寸法以下となるように決めるのが好ましい。またa寸法は、移動後の巻取ロール1相互間の寸法や、分離板の配列方向の寸法等を考慮して決める。本実施例においては、移送対象としている巻取ロールの寸法が、外径600〜1400mm、幅360〜2250mmであり、分離板の数を25枚、分離板の配列方向の寸法を215mm、a寸法を7mmとして設計しているが、この寸法に限定されないのは勿論のことである。
【0022】
次に、分離装置10の作動方法について説明する。
上記の通り、分離装置10は分離板13の列の両端の分離板に係合したエアシリンダ11によって引っ張られて広がり、また巻取ロール1の通過後には、分離板13が押し戻されて元の待機状態に戻る。エアシリンダ11の作動時期の決定方法としては、ロワリングテーブル3の作動時期に連動させたり、ロワリングテーブル3と分離装置10の間に巻取ロール1の通過を検知する検知装置として、非接触式である光電管11や接触式のスイッチ等を取付けて、光電管等の作動時期と連動させる方法を用いることが出来、特に限定されるものではないが、検知装置を用いる方法が分離装置の直近に設置することで精度を良くすることが出来るので好ましい。
【0023】
図1は検知装置として光電管を用いる方法を示しており、ロワリングテーブル3から傾斜テーブル7上に払い出された複数の巻取ロール1は、一斉に傾斜テーブル7上を転がり、巻取ロール1が光電管17を通過することにより光電管17を作動させる。この光電管17の信号は制御装置12に入力されていると共に、制御装置12から、分離装置10の両端に係合するエアシリンダー11に加圧空気を供給する配管の途中に取付けられた電磁式の切換弁16に、制御装置12の出力信号が入力され、光電管17の信号によりエアシリンダー11が作動する。
【0024】
制御装置12は、内部にタイマーが組み込まれており、光電管11の信号を受信してから切換弁16に出力信号を出力するまでの時間を設定することが可能であり、この設定により、複数の巻取ロール1がちょうど分離板13上を通過する時期に分離板相互の間隔が広がるように、切換弁16を介してエアシリンダー11の作動時期を調整する働きをする。
また、切換弁16は、エアシリンダー11の加圧給気側と排気側とを交互に切り換える切換弁であり、光電管17の信号によりエアシリンダー11が作動する場合には、エアシリンダー11が分離板13を分離板相互の間隔が広がるように引っ張る方向に作動し、巻取ロール1が分離装置10を完全に通過後には、逆に分離板相互の間隔が元の最小間隔に戻るように、分離板13を押し戻す方向に作動する。
【0025】
【発明の効果】
ワインダーやスリッターによって分割されて巻き上げられた複数の巻取ロールを搬出する時のように、端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを一斉に回転させて移送したり、所定の位置まで回転させて移送した後さらに1本づつ回転して移送するような場合に、本発明の分離装置を巻取ロールの搬送ラインに設置すると、巻取ロール端面の相互の間隔が広げられるので、巻取ロールが回転して行く途中に進行方向が微妙に変化しても、端面相互の接触が防止される。即ち、本発明によれば、端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを回転させて移送する場合に、巻取ロール相互間の接触が防止され、回転移動が円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分離装置を取付けた巻取ロール搬送装置の側面図。
【図2】本発明の分離装置を取付けた巻取ロール搬送装置の平面図(図1の平面図)。
【図3】従来の巻取ロール搬送装置の側面図。
【図4】図2におけるA−A´矢視で示した分離装置の部分図。
【図5】図4におけるB−B´矢視で示した分離装置の部分図。
【符号の説明】
1:巻取ロール
2:ワインダー巻取部
3:ロワリングテーブル
4:ロワリングストッパー
5:前段の分割ストッパー
6:後段の分割ストッパー
7:傾斜テーブル
8:プッシャー
9:コンベア
10:分離装置
11:アクチュエータ(エアシリンダ)
12:制御装置
13:分離板
14:接合金具
15:ストッパー
16:電磁式の切換弁
17:検知装置(光電管)
18:ガイド装置(ガイドレール)
19:エア供給配管
Claims (3)
- 端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを回転して移送する際の、巻取ロール端面相互間の接触を防止する巻取ロールの分離装置であって、
該分離装置は、相互の移動による間隔を制限するストッパー付きの接合金具によって互いに接合され一列に配列された複数の分離板と、該分離板の配列方向に移動可能に分離板をガイドするガイド装置と、該分離板の列の両端に位置する分離板にそれぞれ係合し固定部に固定されたアクチュエータと、アクチュエータの作動を制御する制御装置とを備えてなり、
端面で相互に隣接する複数の巻取ロールが、回転して移送され、該分離装置の分離板上を分離板の列に直角方向に通過する際に、分離板の配列方向の寸法が巻取ロールの幅寸法より狭く設定されているため、該巻取ロールは複数の分離板上にまたがって分離板上を通過するとともに、アクチュエータが作動し該分離板を移動させ、分離板相互の間隔が広がることによって、巻取ロール相互の間隔が広げられることを特徴とする巻取ロール回転移送時の分離装置。 - 前記分離板は、中央の分離板が固定され、移動可能な全ての分離板の配列方向の長さが等しく、かつ分離板相互の最大間隔と最小間隔は、前記ストッパー付きの接合金具によって全ての分離板間について所定の等寸法に設定されており、巻取ロールの通過により前記アクチュエータが作動しそれぞれの分離板が移動する際には、全ての分離板相互の間隔が所定の狭い等間隔から所定の広い等間隔に変化することを特徴とする請求項1に記載の巻取ロール回転移送時の分離装置。
- 前記分離装置は、巻取ロールの検知装置と制御装置内にタイマーとを有し、該検知装置が分離板へ移動する前の巻取ロールを検知し、この検知信号を前記制御装置が受信してからアクチュエータが作動するまでの時間をタイマーによって予め設定しておくことにより、アクチュエータの作動時期を制御する機構とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の巻取ロール回転移送時の分離装置。
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