JP2000053285A - 巻取ロール回転移送時の分離装置 - Google Patents

巻取ロール回転移送時の分離装置

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JP2000053285A
JP2000053285A JP10228100A JP22810098A JP2000053285A JP 2000053285 A JP2000053285 A JP 2000053285A JP 10228100 A JP10228100 A JP 10228100A JP 22810098 A JP22810098 A JP 22810098A JP 2000053285 A JP2000053285 A JP 2000053285A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを回
転して移送する際に、巻取ロール端面相互の間隔を広げ
て接触を防止する。 【解決手段】 複数の分離板13を一列に配列して、該
分離板相互の移動による間隔を制限するストッパー付き
の接合金具によって互いに連結し、該分離板が配列方向
に移動出来るようにガイドするガイド装置を設け、さら
に、該分離板の列の両端に位置する分離板のそれぞれに
アクチュエータ11を取付けて、制御装置12によりア
クチュエータの作動を制御する。端面で相互に隣接する
複数の巻取ロール1が、回転して移送され、複数の分離
板上を分離板の列に直角方向に通過する際に、アクチュ
エータの作動により分離板を移動させ、分離板相互の間
隔を広げることによって、巻取ロール相互の間隔を広げ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、紙、フィルム等
の端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを回転して移
送する際に、巻取ロール相互の接触を防止する装置に関
する。更には、ワインダー、スリッター等により小幅に
分割された複数の巻取ロールを、回転して移送する際
の、巻取ロール端面の接触防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、紙、フィルムの分野において
は、抄紙機や成形機によって巻き上げられた広幅の巻取
ロールは、ワインダーやスリッター(スリッターリワイ
ンダーとも言う)によって小幅の巻取ロールに分割さ
れ、後工程で扱い易い形態とされるが、ワインダー等か
ら払い出し移送する際に、小幅の巻取ロールが端面(側
面、小口ともいう)で相互に隣接した状態で回転して移
送されるケースが多く、端面が接触することによって、
巻取ロールがスムーズに転がらない等の問題が生じる。
【0003】このような問題を解決するため、ワインダ
ーやスリッターによって分割して小幅に巻き上げられた
複数の巻取ロールを、一旦、傾斜面の途中に設けた分割
ストッパーまで転がして停止させ、巻取ロールの幅方向
に分割して設けた複数の小ストッパーを順次作動して解
放することにより、小幅の巻取ロールを端から順次回転
移動させる方法などが用いられている。しかし、このよ
うな装置も、ワインダーやスリッターから分割ストッパ
ーまで巻取ロールを転がす間に端面が相互に干渉し、分
割ストッパーを順次解放しても、巻取ロールが一本づつ
分割されて転がらない等の問題を有している。
【0004】図3は、抄紙機で巻き取った広幅大径の巻
取ロール(ミルロールともいう)をサーフェスワインダー
で処理し、分割された小幅小径の巻取ロール1をコンベ
アまで転がして移送する装置の一例を示したものであ
る。この図に基づいて従来の技術を説明する。ワインダ
ーの巻取部2で巻き上げられた巻取ロール1は、一般に
は2〜10本程度に分割され、出荷用の巻取の場合は5
〜10本に分割される場合が多い。また、巻取ロール1
相互の端面の間隔は、スリッターナイフによってスリッ
トされたままの間隔であるので、通常1mm程度であ
る。これらの複数の巻取ロール1は、紙端部をテープ止
めされた後、プッシャー8によって押し出され、一旦ロ
ワリングストッパー4を有するロワリングテーブル3上
に停止し、ここでコアシャフトを引き抜かれ、ロワリン
グテーブル3とストッパー4の下降により傾斜テーブル
7上に払い出される。その後、複数の巻取ロール1は一
斉に傾斜テーブル7上を転がり、前段の分割ストッパー
5により停止する。
【0005】ここで運転員は、分割ストッパー5の分割
された小ストッパーを順次下降させ、巻取ロール1を端
から一本づつ後段の分割ストッパー6まで転して送り、
その間に巻取ロール1の端面の品質チェックと、品質ラ
ベルのコア内への挿入を実施する。全ての巻取ロール1
についてこの作業が完了すると、巻取ロール1は後段の
分割ストッパー6の位置で待機し、次に分割ストッパー
6の分割された複数の小ストッパーを順次下降させて、
複数の巻取ロール1を1本づつコンベア9上に払い出し
て行く。この場合、コンベア9上の巻取ロールは、コン
ベア9からの取り降ろし作業等を考慮して、所定寸法以
上の間隔を保持する必要があるので、分割ストッパー6
から払い出す場合には、巻取ロール1が相互の間隔を確
保するために1本づつ払い出す必要がある。また、分割
ストッパー6による巻取ロール1の払い出し毎に、コン
ベアの起動停止を繰り返す必要もある。
【0006】巻取ロール1の搬出操作において、複数の
巻取ロール1端面相互間の間隔は、上記のようにワイン
ダー巻取部で1mm程度しかないため、前段の分割スト
ッパー5、後段の分割ストッパー6において、巻取ロー
ル1が隣接する巻取ロール1と接触して、1本づつうま
く転がらないという問題が生じる。また、後段の分割ス
トッパー6の位置で、巻取ロール1が隣接して待機して
いる巻取ロール1に衝突するということも希に発生す
る。このような場合には、運転員が巻取ロール1を押し
て位置をずらしたり、回転方向を少し変えてやるなどの
方法により対処することになるが、巻取ロール1の重量
は1本当たり数トン(2t程度)にもなり、このような作
業は容易なものではなく、巻取ロールに挟まれる危険な
ど安全上の重大な問題も含んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 上に記したように、
ワインダーやスリッターによって分割されて巻き上げら
れた複数の巻取ロールを搬出する際に、端面(側面、小
口ともいう)で相互に隣接する複数の巻取ロールを同時
に回転させて移送したり、同時に回転させて所定位置ま
で移送し待機させた後さらに1本づつ回転させて移送す
るような場合には、回転して行く途中に巻取ロールの進
行方向が微妙に変化して、端面が接触するようになり、
巻取ロール1本づつの回転移動がうまくいかなくなると
いう問題が生じる。本発明は、このように、端面で相互
に隣接する複数の巻取ロールを回転させて移送する場合
に、巻取ロール相互間の接触を防止し、回転移動を円滑
に行うことが出来るようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するため手段】 本発明の第1は、端面で
相互に隣接する複数の巻取ロールを回転して移送する際
の、巻取ロール端面相互間の接触を防止する巻取ロール
の分離装置であって、該分離装置は、相互の移動による
間隔を制限するストッパー付きの接合金具によって互い
に接合され一列に配列された複数の分離板と、該分離板
の配列方向に移動可能に分離板をガイドするガイド装置
と、該分離板の列の両端に位置する分離板にそれぞれ係
合し固定部に固定されたアクチュエータと、アクチュエ
ータの作動を制御する制御装置とを備えてなり、端面で
相互に隣接する複数の巻取ロールが、回転して移送さ
れ、該分離装置の分離板上を分離板の列に直角方向に通
過する際に、アクチュエータが作動し分離板を移動さ
せ、分離板相互の間隔が広がることによって、巻取ロー
ル相互の間隔が広げられることを特徴とする巻取ロール
回転移送時の分離装置である。
【0009】本発明の第2は、前記分離板は、中央の分
離板が固定され、移動可能な全ての分離板の配列方向の
長さが等しく、かつ分離板相互の最大間隔と最小間隔
は、前記ストッパー付きの接合金具によって全ての分離
板間について所定の等寸法に設定されており、巻取ロー
ルの通過により前記アクチュエータが作動しそれぞれの
分離板が移動する際には、全ての分離板相互の間隔が所
定の狭い等間隔から所定の広い等間隔に変化することを
特徴とする第1の発明に記載した巻取ロール回転移送時
の分離装置である。
【0010】本発明の第3は、前記分離装置が巻取ロー
ルの検知装置と制御装置内にタイマーとを有し、該検知
装置が分離板へ移動する前の巻取ロールを検知し、この
検知信号を制御装置が受信してからアクチュエータが作
動するまでの時間をタイマーによって予め設定しておく
ことにより、エアシリンダの作動時期を制御する機構と
されていることを特徴とする第1の発明または第2の発
明に記載した巻取ロール回転移送時の分離装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】 本発明は、端面で相互に隣接す
る複数の巻取ロールを回転して移送する際に、巻取ロー
ル端面相互間の接触を防止する分離装置であって、この
分離装置は、一列に配列された複数の分離板を有し、分
離板相互の間隔を制限するストッパー付きの接合金具に
よって、これらの分離板は互いに連結されている。ここ
で言うストッパーとは、接合金具同士が摺動等により移
動し、分離板相互の間隔が所定の間隔になった時に接合
金具同士の移動を止める働きをする物である。また、こ
れらの分離板はその配列方向に移動可能であり、分離板
相互の間隔は、分離板が引っ張られたり押し戻されたり
することにより変化する。
【0012】また、分離板の配列方向へ移動する分離板
をガイドするガイド装置と、これらの分離板の列の両端
に位置する分離板にそれぞれ係合し固定部に固定された
アクチュエータと、アクチュエータの作動時期を制御す
る制御装置とを備えている。アクチュエータは、流体の
エネルギーを用いて機械的な仕事をする機器であり、本
発明においては、エアシリンダや油圧シリンダを使用す
るのが好適である。また、「両端に位置する分離板にそ
れぞれ係合するアクチュエータ」とは、分離板に直接ア
クチュエータのロッド等が連結されている構造であって
もよいし、アーム等の別の部品を介して間接的に連結さ
れている構造であってもよいことを意味している。
【0013】端面で相互に隣接する複数の巻取ロール
が、回転して移送され、分離装置の分離板上を分離板の
列に直角方向に通過すると、分離板の列の両端に位置す
る分離板に係合して取付けられたアクチュエータが作動
して分離板を移動させ、分離板相互の間隔が広がること
になる。その結果、分離板の上を回転して通過する途中
の巻取ロール相互の間隔が広げられ、巻取ロール端面相
互間の接触が防止される。
【0014】巻取ロールが分離板を通過後には、再度ア
クチュエータを作動させて、分離板相互の間隔を元の間
隔に戻すが、中央の分離板を固定しておくと、中央の分
離板を中心にして左右対称に移動するようになり、更に
分離板の移動もスムーズになるので好ましい。また、移
動可能な全ての分離板について、配列方向の分離板の長
さを等しくし、かつ、分離板相互の最大間隔と最小間隔
を、ストッパー付きの接合金具によって、全ての分離板
間について所定の等寸法に設定しておくと、巻取ロール
の通過により分離板が移動する際には、全ての分離板相
互の間隔が所定の狭い等間隔から所定の広い等間隔に変
化し、外側に配置された分離板程、同一の度合いで移動
量が大きくなるので、巻取りロールの間隔が略等間隔に
広げられることになり、好ましい。
【0015】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。図1と図2は、図3で説明した従来の巻取ロール搬
送装置に、本発明の分離装置を組み込んだ設備を示す側
面図と平面図であり、これらの図に基づいて本発明の実
施例を説明する。従来の技術で説明した通り、ワインダ
ーの巻取部2で巻き上げられた巻取ロール1は、5本に
分割されており、巻取ロール1相互の端面の間隔は、ス
リッターナイフによってスリットされたままの間隔であ
るので、通常1mm程度である。これらの複数の巻取ロ
ール1は、紙端部をテープ止めされた後、プッシャー8
によって押し出され、一旦ロワリングストッパー4を有
するロワリングテーブル3上に停止し、ここでコアシャ
フトを引き抜かれ、ロワリングテーブル3とストッパー
4の下降により傾斜テーブル7上に払い出される。本実
施例においては、ロワリングテーブル3と前段の分割ス
トッパー5の間に、本発明の分離装置10と検知装置で
ある光電管17が設置されている。
【0016】傾斜テーブル7上に払い出された複数の巻
取ロール1は、一斉に傾斜テーブル7上を転がり、巻取
ロール1が光電管17の位置を通過することにより光電
管17が作動する。この光電管17の信号は制御装置1
2に入力されていると共に、制御装置12から分離装置
10の両端に取付けられたアクチュエータ(本実施例に
おいてはエアシリンダ)11に加圧空気を供給する信号
が電磁式の切換弁16に出力され、切換弁16が切り換
わることによりエアシリンダ11が作動し、分離装置1
0を構成する複数の分離板13が、エアシリンダ11に
係合している両端の分離板13に順次引っ張られて、分
離板相互の間隔が広げられる。この分離板相互の間隔が
広がるタイミングは、制御装置12により、複数の巻取
ロール1がちょうど分離板13上を通過する時期に合う
ように調整されている。従って、複数の巻取ロール1
は、回転しながら分離板13上を通過する時に、分離板
13の移動によって分離板の移動方向である巻取ロール
1の幅方向に移動させられ、巻取ロール端面相互の間隔
が広げられることになる。分離板を通過した後の巻取ロ
ール端面相互の間隔は、個別の分離板の配列方向の寸法
と移動量、及び分割された巻取ロールの寸法によって決
まり、本実施例では、20〜30mmの間隔まで広げる
ようにしているが、この数値は巻取ロール1の転がり状
況によって決めればよく、特に限定されるものではな
い。
【0017】分離装置10を通過した複数の巻取ロール
1は、更に傾斜テーブル7上を転がり、前段の分割スト
ッパー5により停止する。ここで運転員は、分割ストッ
パー5の分割された小ストッパーを順次下降させ、巻取
ロール1を一本づつ後段の分割ストッパー6まで転して
送り、その間に巻取ロール1の端面の品質チェックと、
品質ラベルのコア内への挿入を実施する。全ての巻取ロ
ール1についてこの作業が完了すると、巻取ロール1は
後段の分割ストッパー6の位置で待機し、次に分割スト
ッパー6の分割された複数の小ストッパーを順次下降さ
せて、複数の巻取ロール1を1本づつコンベア9上に払
い出して行く。1本づつコンベア9上に払い出して行く
のは、従来の技術の項で説明したように、コンベア9上
の巻取ロールは、コンベア9からの取り降ろし作業等を
考慮して、所定寸法以上の間隔を保持する必要があるか
らである。
【0018】本実施例においては、分離装置10により
巻取ロール1相互の間隔を広げるので、前段の分割スト
ッパー5、後段の分割ストッパー6において、巻取ロー
ル1を1本づつ払い出す際に、隣接する巻取ロール1と
接触してうまく転がらないというような問題は生じな
い。また、後段の分割ストッパー6の位置で、巻取ロー
ル1が隣接して待機している巻取ロール1に衝突すると
いうようなことも発生しない。従って、運転員が巻取ロ
ール1を押して位置をずらしたり、回転方向を少し変え
てやるなどの重労働はなくなり、巻取ロールに挟まれる
危険など安全上の問題も解消されることになる。
【0019】次に、本発明の分離装置10の構造につい
て詳細に説明する。図4は、図2におけるA−A′断面
を、図5は、図4におけるB−B′断面を示す図であ
る。分離装置10は、複数の分離板13が一列に配置さ
れ、それぞれの分離板13は、分離板の移動距離と相互
の間隔を制限するストッパー15付きの接合金具14に
よって互いに係合し、連結している。また、これらの分
離板13の配列方向に分離板をガイドして移動可能にす
るために、分離板13をガイドするガイド装置としてガ
イドレール18が固定部に設置され、分離板13のガイ
ド部はこのガイドレール18を挟持して接している。更
に、これら分離板の列の両端に位置する分離板13に
は、固定部に回転可能に取付けられたエアシリンダ11
が、別の固定支点の周りに回転可能に支持されたアーム
を介して取付けられており(詳細は図示せず)、エアシリ
ンダ11が作動すると、分離板13が分離板の列の両端
に近いものから順次引っ張られ、分離板13相互の間隔
が広げられる構造とされている。また、列の中央に位置
する分離板は固定されており、各々の分離板はこの中央
に位置する分離板を中心にして、左右対称の動きをす
る。
【0020】ここで、隣接する分離板相互の最大間隔と
最小間隔の差を寸法aとすると、この寸法aは、接合金
具14のストッパー受部とストッパー15との遊び寸法
に等しく、列の中央の分離板からn番目の分離板の移動
量は、a×nとなり、列の両端に近い分離板ほど移動量
が大きい。したがって、端面で相互に隣接して回転しな
がら分離板13の列の上を通過する複数の巻取ロール1
は、両端に近い巻取ロール1ほど移動量が大きく、分離
板の配列方向の寸法(移動方向の寸法)とa寸法を全ての
分離板について等しくしておけば、移動後の巻取ロール
1相互の間隔も略等しくなる。
【0021】分離板の配列方向の寸法は、対象となる巻
取ロール1の幅寸法を考慮して決められ、巻取ロール1
の幅寸法以下となるように決めるのが好ましい。またa
寸法は、移動後の巻取ロール1相互間の寸法や、分離板
の配列方向の寸法等を考慮して決める。本実施例におい
ては、移送対象としている巻取ロールの寸法が、外径6
00〜1400mm、幅360〜2250mmであり、
分離板の数を25枚、分離板の配列方向の寸法を215
mm、a寸法を7mmとして設計しているが、この寸法
に限定されないのは勿論のことである。
【0022】次に、分離装置10の作動方法について説
明する。上記の通り、分離装置10は分離板13の列の
両端の分離板に係合したエアシリンダ11によって引っ
張られて広がり、また巻取ロール1の通過後には、分離
板13が押し戻されて元の待機状態に戻る。エアシリン
ダ11の作動時期の決定方法としては、ロワリングテー
ブル3の作動時期に連動させたり、ロワリングテーブル
3と分離装置10の間に巻取ロール1の通過を検知する
検知装置として、非接触式である光電管11や接触式の
スイッチ等を取付けて、光電管等の作動時期と連動させ
る方法を用いることが出来、特に限定されるものではな
いが、検知装置を用いる方法が分離装置の直近に設置す
ることで精度を良くすることが出来るので好ましい。
【0023】図1は検知装置として光電管を用いる方法
を示しており、ロワリングテーブル3から傾斜テーブル
7上に払い出された複数の巻取ロール1は、一斉に傾斜
テーブル7上を転がり、巻取ロール1が光電管17を通
過することにより光電管17を作動させる。この光電管
17の信号は制御装置12に入力されていると共に、制
御装置12から、分離装置10の両端に係合するエアシ
リンダー11に加圧空気を供給する配管の途中に取付け
られた電磁式の切換弁16に、制御装置12の出力信号
が入力され、光電管17の信号によりエアシリンダー1
1が作動する。
【0024】制御装置12は、内部にタイマーが組み込
まれており、光電管11の信号を受信してから切換弁1
6に出力信号を出力するまでの時間を設定することが可
能であり、この設定により、複数の巻取ロール1がちょ
うど分離板13上を通過する時期に分離板相互の間隔が
広がるように、切換弁16を介してエアシリンダー11
の作動時期を調整する働きをする。また、切換弁16
は、エアシリンダー11の加圧給気側と排気側とを交互
に切り換える切換弁であり、光電管17の信号によりエ
アシリンダー11が作動する場合には、エアシリンダー
11が分離板13を分離板相互の間隔が広がるように引
っ張る方向に作動し、巻取ロール1が分離装置10を完
全に通過後には、逆に分離板相互の間隔が元の最小間隔
に戻るように、分離板13を押し戻す方向に作動する。
【0025】
【発明の効果】 ワインダーやスリッターによって分割
されて巻き上げられた複数の巻取ロールを搬出する時の
ように、端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを一斉
に回転させて移送したり、所定の位置まで回転させて移
送した後さらに1本づつ回転して移送するような場合
に、本発明の分離装置を巻取ロールの搬送ラインに設置
すると、巻取ロール端面の相互の間隔が広げられるの
で、巻取ロールが回転して行く途中に進行方向が微妙に
変化しても、端面相互の接触が防止される。即ち、本発
明によれば、端面で相互に隣接する複数の巻取ロールを
回転させて移送する場合に、巻取ロール相互間の接触が
防止され、回転移動が円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分離装置を取付けた巻取ロール搬送装
置の側面図。
【図2】本発明の分離装置を取付けた巻取ロール搬送装
置の平面図(図1の平面図)。
【図3】従来の巻取ロール搬送装置の側面図。
【図4】図2におけるA−A´矢視で示した分離装置の
部分図。
【図5】図4におけるB−B´矢視で示した分離装置の
部分図。
【符号の説明】
1:巻取ロール 2:ワインダー巻取部 3:ロワリングテーブル 4:ロワリングストッパー 5:前段の分割ストッパー 6:後段の分割ストッパー 7:傾斜テーブル 8:プッシャー 9:コンベア 10:分離装置 11:アクチュエータ(エアシリンダ) 12:制御装置 13:分離板 14:接合金具 15:ストッパー 16:電磁式の切換弁 17:検知装置(光電管) 18:ガイド装置(ガイドレール) 19:エア供給配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面で相互に隣接する複数の巻取ロール
    を回転して移送する際の、巻取ロール端面相互間の接触
    を防止する巻取ロールの分離装置であって、 該分離装置は、相互の移動による間隔を制限するストッ
    パー付きの接合金具によって互いに接合され一列に配列
    された複数の分離板と、該分離板の配列方向に移動可能
    に分離板をガイドするガイド装置と、該分離板の列の両
    端に位置する分離板にそれぞれ係合し固定部に固定され
    たアクチュエータと、アクチュエータの作動を制御する
    制御装置とを備えてなり、 端面で相互に隣接する複数の巻取ロールが、回転して移
    送され、該分離装置の分離板上を分離板の列に直角方向
    に通過する際に、アクチュエータが作動し分離板を移動
    させ、分離板相互の間隔が広がることによって、巻取ロ
    ール相互の間隔が広げられることを特徴とする巻取ロー
    ル回転移送時の分離装置。
  2. 【請求項2】 前記分離板は、中央の分離板が固定さ
    れ、移動可能な全ての分離板の配列方向の長さが等し
    く、かつ分離板相互の最大間隔と最小間隔は、前記スト
    ッパー付きの接合金具によって全ての分離板間について
    所定の等寸法に設定されており、巻取ロールの通過によ
    り前記アクチュエータが作動しそれぞれの分離板が移動
    する際には、全ての分離板相互の間隔が所定の狭い等間
    隔から所定の広い等間隔に変化することを特徴とする請
    求項1に記載の巻取ロール回転移送時の分離装置。
  3. 【請求項3】 前記分離装置は、巻取ロールの検知装置
    と制御装置内にタイマーとを有し、該検知装置が分離板
    へ移動する前の巻取ロールを検知し、この検知信号を前
    記制御装置が受信してからアクチュエータが作動するま
    での時間をタイマーによって予め設定しておくことによ
    り、アクチュエータの作動時期を制御する機構とされて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    巻取ロール回転移送時の分離装置。
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