JP3937168B2 - シクロプロペン化合物のデリバリー系 - Google Patents
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Description
本発明は、シクロプロペン化合物が制御された仕様でデリバリーされ得るシクロプロペン化合物のためのデリバリー系に関する。そのデリバリー系又はシクロプロペン化合物発生器は、少なくとも一つの基体、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質及び放出剤を含み、これにより一つの基体の少なくとも一側面は少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆され、ここでその少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質が放出剤に暴露されるとき、ガス状シクロプロペン化合物が放出される。シクロプロペン化合物発生剤は、それらが採取されたときと同じ品質を保存するためにシクロプロペン化合物を花、果物、植物及び野菜にデリバリーするために好都合な手段を提供するカートリッジ形態、好ましくは組み込み式(self−contained)カートリッジであり得る、斯かるシクロプロペン化合物及びメチルシクロプロペンのようなそれらの誘導体は、花卉、果物、植物及び野菜におけるエチレン応答を阻害することができる。シクロプロペン化合物発生器は、花卉、果物、植物又は野菜が鉄道有蓋車、トラクタートレイラーコンテナ又は陸上/海上コンテナのような領域に貯蔵されるときに特に有用である。何故ならシクロプロペン化合物発生器は面倒な混合装置の必要性を取り除き、コンテナ内容物及び立方体積に適した固定された投与量を与え、且つ任意の廃棄生成物をかなり減少させるからである。
【0002】
エチレンは、植物のある種の受容体と結合して、例えば、花卉、葉、果物及び野菜を含む植物又は植物部分の早まった死を引き起こすことが知られている。エチレンは、また、葉の黄色化及び発育阻害並びに早熟な果物、早咲きの花卉及び落葉を促進する。これらのエチレンに誘発された問題のために、非常に活発なそして集中した研究が、現在、植物へのエチレンの有害な影響を防止し又は減少させる方法の調査と関係して行われている。米国特許第5,518,988号は、エチレン結合の防止剤としてメチルシクロプロペン化合物を含むシクロプロペン化合物及びその誘導体の使用を開示している。しかしながら、これらの化合物についての主な問題は、それらは圧縮されたとき爆発の危険をもたらす典型的な不安定なガスであり、それらのデリバリーを困難にしていることである。
【0003】
これらの問題の解決として、米国特許第6,017,849号は、これらのガス状化合物の反応性を安定化するためにガス状化合物を分子カプセル化剤複合体に組み入れる方法を開示し、それによりその活性化合物を貯蔵し、輸送し、植物、花卉、果物又は野菜に適用し又はデリバリーする便利で安全な手段を提供する。米国特許第5,518,988号に開示された最も活性なシクロプロペン誘導体、1‐メチルシクロプロペンについては、好ましい分子カプセル化剤複合体はシクロデキストリンであり、α‐シクロデキストリンが最も好ましい。これらの活性化合物の、植物、花卉、果物又は野菜への適用及びデリバリーは、単に水を分子カプセル化剤複合体に加えることにより達成される。その複合体は、粉末形態の材料を提供する米国特許第6,017,849号において開示される。
【0004】
上記の1‐メチルシクロプロペン/α‐シクロデキストリン複合体のバルク又はカプセル化形態は、1‐メチルシクロプロペンを非常に迅速に放出させられ得る。しかしながら、この放出を達成するためには、1‐メチルシクロデキストリン/α‐シクロデキストリン複合体の重量の少なくとも10倍及び好ましくは20倍の大量の水が要求される。加えて、水を含有する容器は横溢を避けるためまっすぐに維持しなければならない。最小量の水又は放出剤を使用して複合体からシクロプロペン化合物の完全な放出を達成し且つ容器の偏りを問題としないことは有益であろう。これは、大量処理コンテナ、チャンバー又は部屋ではなく出荷コンテナにおいて直接ガス状シクロプロペン化合物で植物、花卉、果物又は野菜を使用者に処理させることを可能にする。
【0005】
米国特許第09/957,752号は、粉末複合体と吸水材とを混合することによりこの問題を解決しようと試みている。より少ない水がシクロプロペン化合物を放出するのに利用されるが、まだ過剰の水が必要とされ、それ故、一旦、シクロプロペン化合物発生が終了すると水性副生成物をもたらす。この副生成物は環境規制標準に従い適正に廃棄処理されなければならない。他の態様においては、シクロプロペン化合物が詰められたサシェは、放出剤として作用する湿潤環境に単に暴露され得る。これは望まない副生成物の問題を取り除くように見えるが、合理的時間量において最大量のシクロプロペン化合物をデリバリーすることができるようコンテナ内の環境湿度を調節しなければならないというような幾つかの追加の問題を提起する。
【0006】
我々は、シクロプロペン化合物を放出するためのプロセスを単純化し、環境規則に適合するために望まない副生成物の量を実質的に減少し、コンテナの環境を調節する必要なくコンテナ内容量及び立方体積に適した正確な投与量をデリバリーすることができる方法を見出した。本発明の一態様は、少なくとも一つの基体、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質及び放出剤を含み、一つの基体の少なくとも一面が少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含む物質で被覆され且つ少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆されたその基体が放出剤に暴露されたとき、ガス状シクロプロペン化合物が放出される、シクロプロペン化合物発生器である。
【0007】
放出剤は受容器に含まれてもよく、それにより少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆された基体が、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆された基体を放出剤に暴露するために受容器の中を、上を又は下を引抜かれる。好適な受容器は、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆された基体を進入させる入り口及び少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有するコーティング物質を有する基体をスポンジのような多孔性物質の方へ退出させる出口の付いた浴又はチャンバーのような任意の形態であり得る。放出剤は、また、破裂し得る容器又はポッドに含まれ得る。ポッドを利用するときは、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆された基体の各部分は少なくとも一つのポッドを含有する。少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆された基体は、一対のローラーのような加圧装置を通過させ、ポッドを破裂させ、放出剤をまき散らし、ガス状シクロプロペン化合物の放出を開始することが好ましい。代替的に、放出剤で被覆された第二の基体を使用することができ、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有するコーティング物質を有する基体及び放出剤で被覆された基体が互いに接触させられ、ガス状シクロプロペン化合物の放出を引き起こす。少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有するコーティング物質を有する一基体及び放出剤で被覆された一つの基体である、これら二つの基体のこの技術を利用するとき、基体の少なくとも一つはガス状シクロプロペン化合物の放出を助けるため多孔性であることが好ましい。
【0008】
このシクロプロペン化合物発生器は、カートリッジ形態、好ましくは組み込み式カートリッジであることが好ましい。基体又は複数の基体はカートリッジ内に貯蔵され、カートリッジ内に収納される前に被覆されるか、又はカートリッジは、基体又は複数の基体が未被覆であるよう形作られ、少なくとも一つのシクロプロペン化合物及び/又は放出剤を含有するコーティング材はカートリッジの別の部分に貯蔵されることができる。この形態は使用直前に基体のコーティングを提供する。しかしながら、それをカートリッジに収納する前に少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で予め被覆された少なくとも一つの基体を利用することは好ましいことである。
【0009】
本質的に、カートリッジは基体又は複数の基体のディスペンサーとして役立つ。少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質が基体に適用され、及び放出剤が別個の受容器に含まれているとき、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆された基体は、それが放出剤を含有するカートリッジの部分の中を、下を又は側を通過するようカートリッジから引抜かれ又は除去され得る。放出剤は、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆された基体に制御された仕様で適用され、ガス状シクロプロペン化合物に放出を開始させる。未被覆の基体については、基体をカートリッジから引抜き又は除去するとき、基体は、また、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質を含むカートリッジの部分の中を、下を又は側を通過する。少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質又は放出剤のいずれかが最初に基体に適用され得るが、引き続き他方の適用が行われる。少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質を最初に適用することが好ましく、更に好ましくは、カートリッジ内で基体を少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で予め被覆する。
【0010】
代替においては、二つの基体、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質についての一つ及び放出剤についての一つを利用するとき、カートリッジに収納される前に双方とも未被覆であるか、双方が被覆されているか又は一つが被覆され一つは未被覆であり得る。基体がカートリッジに収納されるとき未被覆ならば、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質又は放出剤を含む物質である。適当なコーティング物質を含有する受容器の中を、側を又は下を通過させることにより被覆される必要がある。二つの基体を利用するとき、それら双方はカートリッジに収納される前に被覆されることが好ましい。
【0011】
一旦、カートリッジから引抜かれ又は除去されたならば、少なくとも一つの側面上の、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆された基体及び放出剤はカートリッジに付着して残ることができるかカートリッジから分離されて、閉鎖領域で任意の場所で吊り下げられるか又は固定される。同様に、もし二つの基体が使用されるならば、少なくとも一つの側面上に、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質を有する一つ、及び少なくとも一つの側面上に、放出剤を有するひとつである二つの基体は、放出剤がガス状シクロプロペン化合物を放出させるよう作用するようお互い接触させられ得るし、カートリッジに付着して残存することができ又は閉鎖領域で任意の場所で吊り下げられ又は固定され得る。
【0012】
被覆されていようが未被覆であろうが、基体又は複数の基体は連続ロール内でカートリッジ内に含まれるのが好ましい。二つの基体が使用されるとき、基体の二つのジから分配されるとき、その二つの基体は、例えば、積層フィルムとしてお互い別個の連続したロールがあることが好ましく、それにより基体がカートリッ接触させられる。加えて、基体又は複数の基体は、それらが分配されたとき、それらが最大表面領域を暴露するように配置され、固定され又は持ち上げられるよう、例えば、アコーディオン型のようにカーリッジ内において重ね合わされることができる。
【0013】
本発明のその他の利益は、特定の内容物又は立方体積についての投与量が、被覆基体又はカートリッジから分配された基体の長さ又は量を調節することにより調節され得ることである。基体又は複数の基体を分配するとき、基体がカートリッジから切断され又はちぎられ、領域に対応するコーティングの無い部分を有することが好ましい。これは更に、未使用の被覆部分による廃棄物を取り除く。
【0014】
固定した量の放出剤が固定した量の少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質に適用されるので、ガス状シクロプロペン化合物を再生する反応は、花卉、果物、植物又は野菜の総貯蔵時間のような妥当な時間が終了するまで行われる。
【0015】
本発明は、それ故、少なくとも一つの基体、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質及び放出剤を含むシクロプロペン化合物発生器であり、少なくとも一つの基体は少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆され、ここで少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質が放出剤に暴露されるとき、ガス状シクロプロペン化合物が放出される。少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質は、次式のシクロプロペン及びそのエナンチオマー、立体異性体、塩及びこれらの混合物を包含する。
【0016】
【化8】
【0017】
ここで:
1)それぞれのR1、R2、R3及びR4は独立に次式の基である:
【0018】
【化9】
【0019】
ここで:
i)nは0から12の整数であり;
ii)それぞれのLは、基D1、D2、E又はJから独立に選択される:
ここでD1は次式についてのものであり:
【0020】
【化10】
【0021】
D2は次式についてのものであり:
【0022】
【化11】
【0023】
Eは次式についてのものであり:
【0024】
【化12】
;及び
【0025】
Jは次式についてのものである:
【0026】
【化13】
ここで:A)それぞれのX及びYは独立に次式の基であり:
【0027】
【化14】
【0028】
及び
B)mは0から8の整数であり;及び
C)2より多くないE基はお互いに隣接しており、J基はお互いに隣接していない;
iii)それぞれのZは下記A)及びB)から独立して選択される:
A)水素、ハロ、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロライド、ブロマイド、ヨーダイド、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ、又は
B)基G、ここでGは非置換又は置換;不飽和、部分飽和又は飽和;単環式、二環式、三環式又は縮合環;炭素環式又は複素環式環系、ここで;
1)環系が3又は4員複素環式環を含むとき、複素環式環は1つのヘテロ原子を含有する;
2)環系が5員以上の複素環式環又は多環式複素環式環を含むとき、複素環式又は多環式複素環式環は1から4個のヘテロ原子を含む;
3) それぞれのヘテロ原子はN、O及びSから独立して選択される;
4) 置換基の数は0から5であり、それぞれの置換基はXから独立して選択される;
2)それぞれの化合物における非水素原子の総数は50以下である。
【0029】
本発明の目的に関し、種々のL基の構造表現において、それぞれの結合は他の一つのL基、Z基又はシクロプロペン部位との結合を示す。例えば、構造表現
【0030】
【化15】
は、
【0031】
他の二つの原子への結合を有する酸素原子を表し;それはジメチルエーテル部位を表さない。
【0032】
本明細書において、用語「ハロ」はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素を意味する。
【0033】
好ましくは、各化合物における非水素原子の数は、25未満である。より好ましくは、各化合物における非水素原子の数は、20未満である。よりいっそう好ましくは、各化合物における非水素原子の数は、13未満である。最も好ましくは、各化合物における非水素原子の数は、7未満である。
【0034】
好ましくは、R1、R2、R3及びR4の二つは水素である。より好ましくは、R1及びR2は水素又はR3及びR4は水素である。よりいっそう好ましくはR2、R3及びR4は水素であり又はR1、R2及びR4は水素である。最も好ましくはR2、R3及びR4は水素である。
【0035】
好ましくは、R1は(C1〜C10)アルキルであり及びR2、R3及びR4は水素である。より好ましくは、R1は(C1〜C8)アルキルであり及びR2、R3及びR4は水素である。よりいっそう好ましくは、R1は(C1〜C4)アルキルであり及びR2、R3及びR4は水素である。最も好ましくは、R1はメチルであり及びR2、R3及びR4は水素である。
【0036】
典型的なR1、R2、R3及びR4基としては、例えば:アルケニル、アルキル、アルキニル、アセチルアミノアルケニル、アセチルアミノアルキル、アセチルアミノアルキニル、アルケノキシ、アルコキシ、アルキノキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルケニル、アルコキシアルキル、アルコキシアルキニル、アルコキシカルボニルアルケニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシカルボニルアルキニル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシアルキル、アルキル(アルコキシイミノ)アルキル、カルボキシアルケニル、カルボキシアルキル、カルボキシアルキニル、ジアルキルアミノ、ハロアルコキシアルケニル、ハロアルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキニル、ハロアルケニル、ハロアルキル、ハロアルキニル、ヒドロキシアルケニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキニル、トリアルキルシリルアルケニル、トリアルキルシリルアルキル、トリアルキルシリルアルキニル、ジアルキルホスホナト、ジアルキルホスファト、ジアルキルチオホスファト、ジアルキルアミノアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルキルチオアルケニル、アルキルチオアルキル、アルキルチオアルキニル、ジアルキルアミノスルホニル、ハロアルキルチオアルケニル、ハロアルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキニル、アルコキシカルボニルオキシ;シクロアルケニル、シクロアルキル、シクロアルキニル、アセチルアミノシクロアルケニル、アセチルアミノシクロアルキル、アセチルアミノシクロアルキニル、シクロアルケノキシ、シクロアルコキシ、シクロアルキノキシ、アルコキシアルコキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルケニル、アルコキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキニル、アルコキシカルボニルシクロアルケニル、アルコキシカルボニルシクロアルキル、アルコキシカルボニルシクロアルキニル、シクロアルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシシクロアルキル、カルボキシシクロアルケニル、カルボキシシクロアルキル、カルボキシシクロアルキニル、ジシクロアルキルアミノ、ハロシクロアルコキシシクロアルケニル、ハロシクロアルコキシシクロアルキル、ハロシクロアルコキシシクロアルキニル、ハロシクロアルケニル、ハロシクロアルキル、ハロシクロアルキニル、ヒドロキシシクロアルケニル、ヒドロキシシクロアルキル、ヒドロキシシクロアルキニル、トリアルキルシリルシクロアルケニル、トリアルキルシリルシクロアルキル、トリアルキルシリルシクロアルキニル、ジアルキルアミノシクロアルキル、アルキルスルホニルシクロアルキル、シクロアルキルカルボニルオキシアルキル、シクロアルキルスルホニルアルキル、アルキルチオシクロアルケニル、アルキルチオシクロアルキル、アルキルチオシクロアルキニル、ジシクロアルキルアミノスルホニル、ハロアルキルチオシクロアルケニル、ハロアルキルチオシクロアルキル、ハロアルキルチオシクロアルキニル;アリール、アルケニルアリール、アルキルアリール、アルキニルアリール、アセチルアミノアリール、アリールオキシ、アルコキシアルコキシアリール、アルコキシアリール、アルコキシカルボニルアリール、アリールカルボニル、アルキルカルボニルオキシアリール、カルボキシアリール、ジアリールアミノ、ハロアルコキシアリール、ハロアリール、ヒドロキシアリール、トリアルキルシリルアリール、ジアルキルアミノアリール、アルキルスルホニルアリール、アリールスルホニルアルキル、アルキルチオアリール、アリールチオアルキル、ジアリールアミノスルホニル、ハロアルキルチオアリール;ヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、アルキニルヘテロアリール、アセチルアミノヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アルコキシアルコキシヘテロアリール、アルコキシヘテロアリール、アルコキシカルボニルヘテロアリール、ヘテロアリールカルボニル、アルキルカルボニルオキシヘテロアリール、カルボキシヘテロアリール、ジヘテロアリールアミノ、ハロアルコキシヘテロアリール、ハロヘテロアリール、ヒドロキシヘテロアリール、トリアルキルシリルヘテロアリール、ジアルキルアミノヘテロアリール、アルキルスルホニルヘテロアリール、ヘテロアリールスルホニルアルキル、アルキルチオヘテロアリール、ヘテロアリールチオアルキル、ジヘテロアリールアミノスルホニル、ハロアルキルチオヘテロアリール;ヘテロサイクリル、アルケニルヘテロサイクリル、アルキルヘテロサイクリル、アルキニルヘテロサイクリル、アセチルアミノヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルオキシ、アルコキシアルコキシヘテロサイクロ、アルコキシヘテロサイクリル、アルコキシカルボニルヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルカルボニル、アルキルカルボニルオキシヘテロサイクリル、カルボキシヘテロサイクリル、ジヘテロサイクリルアミノ、ハロアルコキシヘテロサイクリル、ハロヘテロサイクリル、ヒドロキシヘテロサイクリル、トリアルキルシリルヘテロサイクリル、ジアルキルアミノヘテロサイクリル、アルキルスルホニルヘテロサイクリル、アルキルチオヘテロサイクリル、ヘテロサイクリルチオアルキル、ジヘテロサイクリルアミノスルホニル、ハロアルキルチオヘテロサイクリル;水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロラト、ブロマト、ヨーダト、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ;アセトキシ、カルボエトキシ、シアナト、ニトラト、ニトリト、ペルクロラト、アレニル;ブチルメルカプト、ジエチルホスホナト、ジメチルフェニルシリル、イソキノリル、メルカプト、ナフチル、フェノキシ、フェニル、ピペリジノ、ピリジル、キノリル、トリエチルシリル、トリメチルシリル;及びそれらの置換類似化合物が挙げられる。
【0037】
典型的なG基としては、例えば:飽和又は不飽和シクロアルキル、二環式、三環式、多環式、飽和又は不飽和複素環式、非置換又は置換フェニル、ナフチル、又はヘテロアリール環系、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペント‐3‐エン‐1‐イル、3‐メトキシシクロヘキサン‐1‐イル、フェニル、4‐クロロフェニル、4‐フルオロフェニル、4‐ブロモフェニル、3‐ニトロフェニル、2‐メトキシフェニル、2‐メチルフェニル、3‐メチルフェニル、4‐メチルフェニル、4−エチルフェニル、2‐メチル‐3‐メトキシフェニル、2,4‐ジブロモフェニル、3,5‐ジフルオロフェニル、3,5‐ジメチルフェニル、2,4,6‐トリクロロフェニル、4‐メトキシフェニル、ナフチル、2‐クロロナフチル、2,4‐ジメトキシフェニル、4‐(トリフルオロメチル)フェニル、2‐ヨード‐4‐メチルフェニル、ピリジン‐2‐イル、ピリジン‐3‐イル、ピリジン‐4−イル、ピラジニル、ピリミジン‐2‐イル、ピリミジン‐4‐イル、ピリミジン‐5‐イル、ピリダジニル、トリアゾール‐1‐イル、イミダゾール‐1‐イル、チオフェン2−イル、チオフェン‐3−イル、フラン‐2‐イル、フラン‐3‐イル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、モルフォリニル、ピペラジニル、ジオキソラニル、ジオキサニル、インドリニル及び5‐メチル‐6‐クロマニル、アダマンチル、ノルボルニル及びそれらの置換類似化合物:例えば、3‐ブチル‐ピリジン‐2‐イル、4‐ブロモ‐ピリジン‐2‐イル、5‐カルボエトキシ‐ピリジン‐2−イル、6‐メトキシエトキシ‐ピリジン‐2−イル等が挙げられる。
【0038】
少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質を基体に適用するためには、シクロプロペン化合物とシクロデキストリン、クラウンエーテル、ポリオキシアルキレン、ポリシロキサン及びゼオライトのような薬剤との複合体を形成するのが好ましい。より好ましい複合化剤には、α‐シクロデキストリン、β‐シクロデキストリン及びγ‐シクロデキストリンが挙げられる。最も好ましい複合化剤は、特にシクロプロペン化合物が1‐メチルシクロプロペンであるとき、α‐シクロデキストリンである。最も好ましい複合化剤は、R置換基の大きさに応じて変化するであろう。しかしながら、当業者が認識するであろうように、任意のシクロデキストリン又はシクロデキストリンの混合物、シクロデキストリンポリマー並びに変性シクロデキストリンは、また、本発明に従い利用され得る。シクロデキストリンは、ワッカーバイオケムInc.,アドリアン、MI又はセレスターUSA、ハモンド、IN並びにその他の売主から入手可能である。
【0039】
本発明の少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質は、シクロプロペン化合物を複合化剤の溶液又はスラリーと接触させ、それからその物質を分離し、再び米国特許第6,017,849号において開示された一般的プロセスを使用することにより調製される。1‐メチルシクロプロペンの場合には、1‐メチルシクロプロペンガスが、α‐シクロデキストリンの水溶液を通して泡立てられ、そこから最初に複合体が沈殿し、次に濾過により分離される。
【0040】
少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質、エックステンダー、バインダー、滑剤、界面活性剤及び/又は分散剤、湿潤剤、展着剤、分散化剤、固着剤、接着剤、消泡剤、増粘剤及び乳化剤等のような1以上の補助剤又は賦形剤を含むことが、しばしば望ましい。
【0041】
多岐にわたる吸水物質が、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質において使用され得る。これらには、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム(架橋したもの)、多糖体、アクリルアミド/アクリレートコポリマー及びカルボキシメチルセルロースのような1以上の、超吸収剤ポリマーのような有機物質;例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウム、塩化亜鉛、硝酸マグネシウム及び硝酸アルミニウムのような1以上の無機潮解性化合物;及びこれらの組み合わせ及び混合物が含まれる。少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質の適用を容易にし、及びそれが基体に固定されて残ることを確実にするために、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質は、また、カラゲーナン及びゼラチンのような天然化合物をはじめとするゲル化剤を含有する。
【0042】
加えて、放出剤又は少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質は、二酸化炭素、酸素、窒素または水素を発生する物質のようなガス放出剤を含むことができる。これらの物質は、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸カルシウムであり得る。任意に、これらのガス発生物質は、シクロプロペン化合物の放出速度をより良く調節するために重合体物質で被覆され得る。加えて、更にガス放出物質の放出を促進するために、酸性物質が放出剤又は少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質のいずれかに、好ましくはガス放出剤を含まないものに添加され得る。
【0043】
コーティング材は、基体がシクロプロペン化合物発生器に置かれる前に基体に適用され得るか、代替的にコーティング材は基体を適用するためにシクロプロペン化合物発生器内の水非浸透性容器内に置かれ得る。少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質の配合及び放出剤の配合は、いかにそれが使用されるかにより変化する。
【0044】
少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質又は放出剤のいずれかで被覆される基体は、弾力性フィルム、ウェブ、不織布又は織物又は発泡体等、任意の形態であり得る。基体は、多孔性又は非多孔性であり得るし、プラスチック、紙又は天然又は合成繊維からの繊維等の材料から作られ得る。放出剤についての基体及び少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質につての基体を利用するときは、同種の基体を利用することは必須ではない。放出剤についての一種、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質についての一種の異なる種類の基体が使用され得るが、しかし、それは少なくとも一つの基体がガス状シクロプロペン化合物の放出を助けるため、多孔性であることが好ましい。
【0045】
シクロプロペン化合物についての放出剤は、ガス状シクロプロペン化合物を少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質から発生させることができる任意の薬剤であり得る。例えば、放出剤は、水又は水含有物、メタノールのようなアルコール、クエン酸のような酸、塩化ドデシルトリメチルアンモニウムような置換剤(displacing agent)であり得る。加えて、放出剤は、増粘剤、消泡剤又はゲル化剤等の補助剤を含有することができる。特に放出剤が基体に適用される場合に放出剤は、ゲルの形態であるのが好ましい。カラゲーナン及びゼラチンのような天然化合物をはじめとする任意の薬剤が、使用され得る。
【0046】
本明細書においては、特に断りの無い限り全てのパーセンテージは重量であり、全ての部は重量部であり、その両端の数字を含み、組み合わせ可能である。全ての範囲は、重量であり、全ての範囲はその両端の数字を含み、組み合わせ可能である。全てのモル範囲は下記の実施例により例示される。
【0047】
放出剤基体‐A:
3.0%ヒドロキシプロピルメチルセルロースの水溶液は、高められた温度において水中でヒドロキシプロピルメチルセルロースを混合することにより調製される。溶液は、ゲル化を防止するため熱く維持され、その後コーティングナイフで11mの長さ、10.2cm幅及び0.5mmの厚さのポリプロピレンフィルム上に熱被覆される。ナイフのギャップは0.30mm厚さのコーティングを生じるよう設定される。被覆基体は、室温で冷却させられる。
【0048】
放出剤基体‐B:
3.0%カッパー‐カラゲーナン、8.0%クエン酸及び3.0%塩化ドデシルトリメチルアンモニウムの水溶液が、高められた温度において調製される。溶液は、ゲル化を防止するため熱く維持され、その後コーティングナイフで11mの長さ、10.2cm幅及び0.25mmの厚さのポリエステルフィルム上に被覆される。ナイフのギャップは0.30mm厚さのコーティングを生じるよう設定される。被覆基体は、室温で冷却させられる。
【0049】
放出剤基体‐C:
4.0%ゼラチン、8.0%クエン酸及び3.0%塩化ドデシルトリメチルアンモニウムの水溶液が、高められた温度において調製される。溶液は、ゲル化を防止するため熱く維持され、その後コーティングナイフで11mの長さ、10.2cm幅及び0.40mmの厚さのポリエステルフィルム上に被覆される。ナイフのギャップは0.50mm厚さのコーティングを生じるよう設定される。被覆基体は、室温で冷却させられる。
【0050】
放出剤基体‐D:
3.0%カッパー‐カラゲーナン、8.0%クエン酸及び3.0%塩化ドデシルトリメチルアンモニウムの水溶液が、高められた温度において調製される。溶液は、ゲル化を防止するため熱く維持され、その後コーティングナイフで11mの長さ、2.2cm幅及び0.33mmの厚さのポリエチレンフィルム上に被覆される。ナイフのギャップは0.30mm厚さのコーティングを生じるよう設定される。被覆基体は、室温で冷却させられる。
【0051】
放出剤基体‐E:
1.0%カッパー‐カラゲーナン、8.0%クエン酸及び3.0%塩化ドデシルトリメチルアンモニウムの水溶液は、高められた温度において調製される。
溶液は、室温で冷却させられ、ゲルを形成する。
【0052】
シクロプロペン化合物基体‐I:
22.7gの1‐メチルシクロプロペン/α‐シクロデキストリン複合体(4.4%1‐MCPw/w)、15.6gの炭酸水素ナトリウム、2.0gのポリビニルピロリジノン及び59gのカルボキシメチルセルロースナトリウム塩の混合物が、調製される。この溶液は、それから10.0mの長さ、10.0cm幅及び0.43mm厚さの多孔性紙基体上に圧力被覆される。コーティングは、0.10mmの厚さであり、m2当たり140gの重さである。
【0053】
シクロプロペン化合物基体‐II:
34.2gの1‐メチルシクロプロペン/α‐シクロデキストリン複合体(4.4%1‐MCPw/w)、23.5gの炭酸水素ナトリウム、2.0gのポリビニルピロリジノン及び40.3gの微結晶セルロースの混合物が、調製される。この溶液は、それから10.0mの長さ、10.0cm幅及び0.22mm厚さの多孔性ポリエチレンフィルム片上に圧力被覆される。コーティングは、0.20mmの厚さであり、m2当たり280gの重さである。
【0054】
シクロプロペン化合物基体‐III:
22.7gの1‐メチルシクロプロペン/α‐シクロデキストリン複合体(4.4%1‐MCPw/w)、15.6gの炭酸水素ナトリウム、2.0gのポリビニルピロリジノン及び59gのカルボキシメチルセルロースナトリウム塩の混合物が、調製される。この溶液は、それから10.0mの長さ、2.0cm幅及び0.24mm厚さの不織布ポリエチレン基体上に圧力被覆される。コーティングは、0.10mm厚さであり、m2当たり140gの重さである。
【0055】
シクロプロペン化合物基体‐IV:
22.7gの1‐メチルシクロプロペン/α‐シクロデキストリン複合体(4.4%1‐MCPw/w)、15.6gの炭酸水素ナトリウム、2.0gのポリビニルピロリジノン、10gの塩化カルシウム及び49gの微結晶セルロースの混合物が、50mlの塩化メチレンに懸濁される。このサスペンションは、それから10.0mの長さ、2.0cm幅及び0.83mm厚さの不織布ポリエチレン片上にスラリー被覆される。空気乾燥後、コーティングは測定され、0.16mm厚さであり、m2当たり140gの重さである。
【0056】
実施例1
10cm長さの基体Iは、11cm長さの放出剤基体Aとローラー接触させられ、10.0m3チャンバー内に置かれる。チャンバーは、標準大気圧、温度及び湿度である。大気の試料が採取され、放出される1‐MCP濃度を測定するためにガスクロマトグラフィーにより分析される。結果は表1に示される。
【0057】
【表1】
【0058】
実施例2
10cm長さの基体Iは、11cm長さの放出剤基体Bとローラー接触させられ、10.0m3チャンバーに置かれる。チャンバーは、標準大気圧、温度及び湿度である。大気の試料が採取され、放出される1‐MCP濃度を測定するためにガスクロマトグラフィーにより分析される。結果は表2に示される。
【0059】
【表2】
【0060】
実施例3
10cm長さの基体IIは11cm長さの放出剤基体Cとローラー接触させられ、10.0m3チャンバーに置かれる。チャンバーは、標準大気圧、温度及び湿度である。大気の試料が採取され、放出される1‐MCP濃度を測定するためにガスクロマトグラフィーにより分析される。結果は表3に示される。
【0061】
【表3】
【0062】
実施例4
30cm長さの基体IIは、放出剤溶液Eを含む浴を通してドゥローされ、105m3チャンバー内に置かれる。チャンバーは、標準大気圧、温度及び湿度である。大気の試料が採取され、放出される1‐MCP濃度を測定するためにガスクロマトグラフィーにより分析される。結果は表4に示される。
【0063】
【表4】
【0064】
実施例5
標準48フィート(96m3)冷凍トラックトレイラーに、48パレットのりんごが積載される。55cm長さのシクロプロペン化合物基体IIは、57cm長さの放出剤基体Cとローラー接触させられ、トラックトレイラー内に置かれ、トラックの後部ドアは閉じられる。トレイラー中の大気が採取され、放出される1‐MCP濃度を測定するためにガスクロマトグラフィーにより分析される。結果は表5に示される。
【0065】
【表5】
【0066】
実施例6
シクロプロペン化合物基体IIは鋏を使用して25mm×25mm平方に切断される。この正方形片は1.5%1‐MCP(2.625mg1‐MCP)を含有する175mgのコーティングを含有する。正方形片は122mlガラス瓶に置かれ、隔膜がガラス瓶上にクランプされる。5.0gの水が添加され、ガラス瓶は30分間、撹拌される。ガラス瓶中の空気のガスクロマトグラフィー分析は1‐MCPの完全放出を示す9998ppmの濃度を示す。
【0067】
同様な仕様で実施例3の使用済み基体が採取され、1‐MCPの残存量が測定される。ガラス瓶中の空気のガスクロマトグラフィー分析は、初期1‐MCPの0.06%が残存することを示す6ppmの濃度を表す。
Claims (13)
- 少なくとも一つの基体、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質及び放出剤を含み、一つの基体の少なくとも一側面は少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆され、その少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質が放出剤に暴露されるとき、ガス状シクロプロペン化合物が放出されるシクロプロペン化合物発生器。
- 少なくとも一つの基体がカートリッジの一部に貯蔵され、該放出剤は該カートリッジの別の部分に貯蔵され、且つ該基体は少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆されているカートリッジを含む、請求項1に記載のシクロプロペン化合物発生器。
- 該放出剤が水、酸、アルコール、置換剤及びこれらの組み合わせからなる群から選択される請求項1に記載のシクロプロペン化合物発生器。
- 該放出剤がゲル形態である請求項1に記載のシクロプロペン化合物発生器。
- 該放出剤が破裂可能な容器に含まれる請求項1に記載のシクロプロペン化合物発生器。
- 少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有するコーティング物質を有する一つの基体及び、放出剤で被覆された一つの基体である、少なくとも二つの基体を含有し、ここで該基体がシクロプロペン化合物発生器から分配されるときそれらが共に接触させられ、且つ該基体の少なくとも一つが多孔性である請求項1に記載のシクロプロペン化合物発生器。
- 該少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質が次式の化合物及びそのエナンチオマー、立体異性体、塩及びこれらの混合物を含む請求項1に記載のシクロプロペン化合物発生器:
1)それぞれのR1、R2、R3及びR4は独立に次式の基である:
i)nは0から12の整数であり;
ii)それぞれのLは、基D1、D2、E又はJから独立に選択される:
ここでD1は次式のものであり:
Jは次式のものである:
B)mは0から8の整数であり;及び
C)2より多くないE基はお互いに隣接しており、J基はお互いに隣接していない;
iii)それぞれのZは下記A)またはB)から独立して選択される:
A)水素、ハロ、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロレート、ブロメート、ヨーデート、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ、又は
B)基G、ここでGは非置換又は置換;不飽和、部分飽和又は飽和;単環式、二環式、三環式又は縮合環;炭素環式又は複素環式環系、ここで;
1)環系が3又は4員複素環式環を含むとき、複素環式環は1ヘテロ原子を含有し;
2)環系が5員以上の複素環式環又は多環式複素環式環を含むとき、複素環式環又は多環式複素環式環は1から4のヘテロ原子を含み;
3)それぞれのヘテロ原子はN、O及びSから独立して選択され;
4)置換基の数は0から5であり、それぞれの置換基はXから独立して選択される;
2)それぞれの化合物における非水素原子の総数は50以下である。 - R1が(C1〜C10)アルキルであり、及びR2、R3及びR4が水素である請求項7に記載のシクロプロペン化合物発生器。
- R1が(C1〜C4)アルキルであり、及びR2、R3及びR4が水素である請求項7に記載のシクロプロペン化合物発生器。
- R1がメチルであり、及びR2、R3及びR4が水素である請求項7に記載のシクロプロペン化合物発生器。
- 該少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質がシクロデキストリン又はシクロデキストリンの混合物を含む請求項4に記載のシクロプロペン化合物発生器。
- 少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で基体の少なくとも一面をコーティングし、被覆された基体を放出剤に暴露し、ここでガス状シクロプロペン化合物が放出される、少なくとも一つのシクロプロペン化合物を放出する方法。
- 少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で基体の少なくとも一面をコーティングし、該少なくとも一つのシクロプロペン化合物を含有する物質で被覆された基体を放出剤に暴露し、ここでガス状シクロプロペン化合物が植物、果物、花卉又は野菜の存在下で放出される工程を含む、植物、果物、花卉又は野菜におけるエチレン応答を阻害するためにシクロプロペン化合物を植物、果物、花卉又は野菜にデリバリーする方法。
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