JP3937077B2 - 軸受室の給油構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油冷式スクリュ圧縮機の軸受室への給油構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来スクリュ圧縮機の吸入側軸受室への給油は、軸封部の冷却をも兼ねて軸受室の下方もしくは横方向より行っている。また、軸受室内には、スクリュロータ支承用のベアリングと軸部を介した外部との密封を行うための軸封装置が設けられている。この軸封装置には、一般にメカニカルシール又はオイルシールが用いられ、汎用圧縮機では、コスト的に安価なオイルシールが用いられている。そして、図5に示すように、軸受室へ給油する際はベアリングの転動面と共に軸封装置に対しても冷却と潤滑のための給油を行うようになっている。このようなものとして、本出願人は実公平8−543号公報を提案している。
しかし、吸入側のベアリング室への給油に際し鉛直上方から給油することは、ロータ軸に対し上側もしくは横に吸入空気の吸気通路が形成されているために困難である。また、給油は図示しないレシーバタンク内圧力による圧送給油のため、高圧の潤滑油が直接オイルシールの軸封部である軸とシールリップ部に直接油が罹り、その噴射流により軸と接するシールリップ部が浮いて油漏れの要因ともなっている。即ち、噴射された油の勢いにより回転する軸との密封部近傍に油の攪拌によって乱流が生じこれが軸と接するシールリッブ部の浮き離れにつながり密封性能が低下し、該軸封部からの油漏れの原因となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は第1に、ベアリング室である軸受室への給油に際し、軸封装置に向って油が勢いよく噴射状態で供給されることを避けると共に、軸受室内に流入後の油の流速を落として、確実にベアリングと軸封装置への給油がなされること。
第2に、第1の課題に加えて、油の油案内壁を軸受室を塞ぐ軸受カバーに設けることで、その形成が容易、かつ正確にできること。
第3乃至第5に、第1又は第2の課題に加えて、油給油口の開口部を油案内壁と対向させて設けたり、又は、油給油口の開口部には絞りを介在させて設けたり、或いは、油案内壁に設けた切欠溝をロータ軸支承のベアリング転動面に向って傾斜溝としたことにより、ベアリング転動面に対する給油を確実に行うことと併せて軸封装置の軸封部に対する給油流速を和らげること。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1に、ケーシング内におす・めす一対のスクリュロータを収納し、その両軸を軸受室に設けたベアリングで軸承した油冷式スクリュ圧縮機において、吸入側軸受室はケーシングと軸受カバーにより形成され、前記吸入側軸受室内でロータ軸が前記軸受カバーを遊貫する部位に外部と封止する軸封装置を設け、前記吸入側軸受室にはケーシング内に穿設した給油路と連通する油給油口を開口し、前記軸封装置の外周には軸封装置外周を囲繞するように油案内壁を形成して外周通路を設けると共に前記外周通路と前記給油路とを連通し、前記油案内壁の前記油給油口と変位した一部位に切欠溝を設け、前記吸入側軸受室内に圧送された油の流速を減速したことを特徴とする軸受室の給油構造を解決するための手段とする。
第2に、前記油案内壁は、軸封装置嵌着の軸受カバーに形成したことを特徴とする請求項1に記載の軸受室の給油構造を解決するための手段とする。
第3乃至第5に、前記油給油口の開口を前記油案内壁と対向させて設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軸受室の給油構造としたり、又は、前記油給油口の開口部には絞りを介在させて設けたことを特徴とする請求項3に記載の軸受室の給油構造としたり、或いは、前記油案内壁に設けた切欠溝をロータ軸支承のベアリング転動面に向って形成した傾斜溝であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の軸受室の給油構造を解決するための手段とする。
【0005】
【実施の形態】
以下、本発明の軸受室の給油構造について、各実施例に基づいて説明する。図1乃至図4に示すように、圧縮機本体1のケーシング2内に、おす・めす一対のスクリュロータ3、4のロータ軸5、5、6、6が吐出側ベアリング7、8及び吸入側ベアリング9、10によって支承され、前記スクリュロータ3、4が噛み合い回転して圧縮を行う。また、おす・めす一対のスクリュロータ3、4を囲繞するシリンダ11内の圧縮作用空間12と吐出側軸受室13、14間には軸とケーシング2間に微少間隔をもって形成される軸封部15、16が設けられ、両者間の密封を保つようになされていると共に、吐出側軸受室13、14には軸受カバー17、18が嵌着されている。
なお、符号19は吐出通路、符号20は出口である。
【0006】
また、図3、図4に示すように、上記ロータ軸5、6が吸入側ベアリング9、10によって支承され、該ベアリングはロータ軸5、6を嵌め込む内輪21と、ケーシングに嵌め込む外輪22と、内外輪間に介在する多数のローラ23とよりなり、これらの吸入側ベアリング9、10を覆うように別体の軸受カバー24およびケーシング2とカバー25により吸入側軸受室26、27が形成される。また、駆動原動機からの動力はロータ軸5を介して伝達される、この吸入側軸受室26内でロータ軸5が軸受カバー24を遊貫する部位にオイルシール(軸封装置)28が取り付けられている。さらに、ロータ軸5のオイルシール28を取り付ける部位にインナーリング29が嵌着されていると共にオイルシールカバー30は軸受カバー24に取り付けられている。
なお、軸受カバー24とオイルシールカバー30とを透明・半透明の合成樹脂製等にすると軸受室26の冷却と潤滑の状態が監視できる。
【0007】
さらに、ケーシング2内に穿設した給油通路31と連通する油給油口32を前記吸入側軸受室26に開口すると共に、該軸受室の図中右方向には、該軸受室を塞ぐ軸受カバー24を被着し、該カバーには上述のように外部と封止する軸封装置28を嵌着し、該軸封装置28の外周には軸封装置外周を囲繞するように油案内壁33を形成して外周通路35が設けられている。また、前記外周通路35に面し、油案内壁33の前記油給油口32と変位した一部位に切欠溝34を設けてある。したがって給油通路31は絞り36を介して外周通路35と連通している。
【0008】
さらにまた、好ましくは油給油口32の開口部を前記油案内壁33と対向させて設けた軸受室の給油構造としたり、又は、前記油案内壁33に設けた切欠溝34をロータ軸5支承のベアリング9の転動面に向って傾斜溝とするとよい。
なお、ベアリング9を潤滑した油は、シリンダの吸入口通路より作用室に流入し、吸入空気と共に作用空間を経て吐出される。また、ロータ軸が延長されなくオイルシール(軸封装置)を必要としない他の吸入側軸受室27と吐出側軸受室13、14とは図示していないレシバータンクより配管を介して圧送された潤滑油によって給油され、該軸受室内のベアリングに対して冷却と潤滑が行われるようになっている。
なお、符号37は空気の吸入口、符号38は吸入通路、符号39は作用空間に対する油噴射孔、符号40はインジェクションボックス、符号41はオイルシール(軸封装置)28のリップ、符号42は図示しないレシーバタンクからの油給油口、符号43は給油通路31や油給油口32と絞り36を穿設した穴を塞ぐ栓である。
なお、本実施形態では軸封装置にオイルシールを用いた場合について説明したが、メカニカルシール等のその他の軸封装置を用いた構造であってもよい。
【0009】
つぎに、作用について説明すると、吸入側軸受室26にはケーシング2内に穿設した給油路31と連通する油給油口32を開口すると共に、吸入側軸受室26には外部と封止する軸封装置28を設け、該軸封装置28の外周には軸封装置外周を囲繞するように油案内壁33を形成し、該油案内壁33の前記油給油口32と変位した一部位に切欠溝34を設けたことにより、この切欠溝34から流下するような状態となり、軸受室内に圧送給油された油の流速を和らげることができる。このため軸封部の密封性能が向上する。また、油給油口の開口部には絞りを介在させ、油給油口32から絞り36さらに外周通路35へと油が流れて一種のディフューザの働きをさせる。これにより軸封部へ向う油の流速がより減速される。
また、油はベアリング9を潤滑した後、シリンダの吸入口通路より作用室に流入し、吸入空気と共に作用空間を経て吐出される。
【0010】
【発明の効果】
第1に、ベアリング室である軸受室への給油に際し、軸封部に対して高圧の油が直接噴射されることがないので、ロータ軸の回転に伴って生ずる軸の乱流もなくなる。よって軸と軸封装置のシールリップは確実に接触して摺動するので軸封部からの油漏れがなくなる。併せて油噴射に伴う動力ロスもなくなる。
第2に、第1の効果に加えて、油の油案内壁を軸受カバーに設けることで、その形成が容易、かつ正確にできる。
第3乃至第5に、第1又は第2の効果に加えて、油給油口の開口部を油案内壁と対向させて設けたり、又は油給油口の開口部には絞りを介在させて設けたり、或いは、油案内壁に設けた切欠溝をロータ軸支承のベアリング転動面に向って傾斜溝としたことにより、より確実にベアリングに対して給油でき、又は、絞りから外周通路へとの油の流れが一種のディフューザの働きをして、結果としてより給油の流速をさらに和らげれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軸受室の給油構造を示す断面正面図である。
【図2】本発明による軸受室の給油構造を示す断面平面図である。
【図3】本発明による軸受室の給油構造を示す要部断面正面図である。
【図4】本発明の図3のA−A線の断面図である。
【図5】従来技術の断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機本体
2 ケーシング
3、4 おす・めすのスクリュロータ
5、6 ロータ軸
7、8 吐出側ベアリング
9、10 吸入側ベアリング
11 シリンダー
12 圧縮空間
13、14 吐出側軸受室
15、16 軸封部
17、18、24 軸受カバー
19 吐出通路
21 内輪
22 外輪
23 ローラ
25 カバー
26、27 吸入側軸受室
28 オイルシール(軸封装置)
29 インナーリング
30 オイルシールカバー
31 給油通路
32 油給油口
33 油案内壁
34 切欠溝
35 外周通路
36 絞り
37 吸入口
38 吸入通路
39 噴射孔
40 インジクションボックス
41 リップ
42 給油口
43 栓

Claims (5)

  1. ケーシング内におす・めす一対のスクリュロータを収納し、その両軸を軸受室に設けたベアリングで軸承した油冷式スクリュ圧縮機において、
    吸入側軸受室はケーシングと軸受カバーにより形成され、前記吸入側軸受室内でロータ軸が前記軸受カバーを遊貫する部位に外部と封止する軸封装置を設け、前記吸入側軸受室にはケーシング内に穿設した給油路と連通する油給油口を開口し、前記軸封装置の外周には軸封装置外周を囲繞するように油案内壁を形成して外周通路を設けると共に前記外周通路と前記給油路とを連通し、前記油案内壁の前記油給油口と変位した一部位に切欠溝を設け、前記吸入側軸受室内に圧送された油の流速を減速したことを特徴とする軸受室の給油構造。
  2. 前記油案内壁は、軸封装置嵌着の軸受カバーに形成したことを特徴とする請求項1に記載の軸受室の給油構造。
  3. 前記油給油口の開口は、前記油案内壁と対向させて設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軸受室の給油構造。
  4. 前記油給油口の開口部には絞りを介在させて設けたことを特徴とする請求項3に記載の軸受室の給油構造。
  5. 前記油案内壁に設けた切欠溝は、ロータ軸支承のベアリング転動面に向って形成した傾斜講であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の軸受室の給油構造。
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