JP3936750B2 - クロック回復装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は2進データのデコードもしくは周期の再調整(retiming) を行うクロック回復装置に関し、特にクロック回復のための位相ロックループの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
米国特許明細書第5,012,494号はクロック回復及びNRZデータの周期再調整のための位相ロックループの構成を開示している。電圧制御発振器(VCO)によって発生されたクロック信号は周波数/位相検出器内でNRZデータと比較される。周波数/位相検出器は位相ロックループ用のエラー信号として機能する2進出力を有している。周波数/位相検出器の出力は、データ遷移がクロック信号に先行する場合は第1の値を有する2進エラー信号を発生し、データ遷移がクロック信号より遅延する場合は第2の値を有する2進エラー信号を発生する。周波数/位相検出器の出力はその位相で第1の僅かな順序修正を行うためにVCOに直接接続され、周波数に対してより大きい第2の順序修正を行うために積分器を経てVCOに接続される。周波数捕捉モードでは、第2の順序修正によってクロック信号は周波数同期化され、データ遷移を伴って位相ロックされる。位相ロック・モードでは、第1の順序修正によってクロック信号の周波数はデータ遷移の周波数の周辺で僅かに前後にシフトし、すなわちトグルし、それによって位相ロックを保持する。
【0003】
前述の位相ロックループ構造は、データ遷移がある場合だけしかクロック信号の周波数と位相を修正しない。従って、同じ2進値を有する長いデータ・ストリングの期間中、クロック信号がドリフトして、パターンに応じたジッタが生ずる場合がある。
【0004】
更に、前述の位相ロックループでは、データ遷移とクロック信号周波数とが部分的な関連しかない場合には偽りロック状態(擬似ロック状態)が生ずることがある。このような場合は、データと、数クロック周期毎に同相であるデータ遷移とクロック信号との間に正しい位相ロックがないにも関わらず、位相ロック回路が、正しい位相ロック状態にあると“考える”ように“騙す”ことがある。
【0005】
前掲の特許では、VCOは環状に接続された複数の遅延段を備えている。一つの段は、周波数/位相検出器から直接供給された信号の2進値に応じて2進遅延を生ぜしめる。周波数/位相検出器の出力が状態を変える毎に、2進遅延は変化し、VCOの周波数は2つの値の間を前後にトグルする。残りの段は各々、ループが位相ロックに近づくと、積分器の出力に応じてアナログ遅延を生ぜしめる。温度によって異なるアナログ遅延が遅延段によって生ぜしめられ、そのためVCOの周波数範囲は温度の関数として感知できる程度に変化する。それによって位相ロックループは不適切に動作することがある。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、クロック信号を発生する電圧制御発振器を備えた位相ロックループにおいて、位相ロック外れを検出してこれを復旧させるための装置を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】
本発明の一側面に従って、ロック外れ状態は、前記の位相ロックループ構造に基づいて、クロック回復装置の遷移規準によってデータ遷移において検知される。ロック外れ状態が検知されると、周波数範囲掃引信号が発生され、積分器からの信号と合計されて、VCOの周波数範囲にわたるクロック信号の周波数が掃引される。積分器からの出力信号は、位相ロックが近づくと周波数範囲掃引信号よりも強いので、クロック周波数がデータ遷移の周波数を越えて掃引されると、位相ロックが復旧される。
【0008】
本発明の別の側面においても、ロック外れ状態は前記の位相ロックループ構造に基づいて、クロック回復装置の遷移規準によってデータ遷移において検知される。ロック外れ状態がない場合、すなわちVCOが位相ロックされている場合は、周波数/位相検出器内でシミュレートされたデータ遷移が生成される。その結果、ロック外れ状態がない場合、位相検出器は実際のデータ遷移がない場合でも変化する2進信号を継続して発生し、クロック信号は最前に出現したデータ遷移に同相でロックされ、パターンに応じたジッタは実質的に去される。
【0009】
本発明の別の側面では、前述の位相ロックループ構造に基づいたクロック回復装置内のロック外れ状態はDフリップフロップによって検知される。データがフリップフロップのクロック入力と結合され、クロック信号は規準周期の一部だけ遅延され、フリップフロップのD入力に結合される。フリップフロップのQ出力の状態はロック外れ状態を示す。
【0010】
本発明の別の側面では、前述の位相ロックループ構造に基づいたクロック回復装置は温度補償機能を備えたVCOを有している。複数の遅延段が環状に接続されている。第1段は2進エラー信号の値に応じて2進遅延を生ぜしめる。第2段は段の温度に応じてアナログ遅延を生ぜしめる。残りの段は積分器の出力に応じてアナログ遅延を生ぜしめる。第2段によって生ぜしめられた遅延は、残りの段によって生ぜしめられた遅延の、温度に応じた変化を補償し、且つ埋め合わせる。
【0011】
【実施例】
図1では、2進データ発信器からのデータ信号が周波数/位相検出器10の一つの入力に結合される。一例として、2進データは毎秒622メガビットのNRZ様式で符号化できよう。電圧制御発振器(VCO)12からのクロック信号は周波数/位相検出器10の別の入力に結合される。周波数/位相検出器10はその出力で、データ信号の遷移と、クロック信号との間の位相関係に応じた2進エラー信号を発生する。例えば、データ遷移が同相のクロック信号に先行する場合は、2進エラー信号は高レベルにあり、データ遷移が同相のクロック信号から遅延する場合は、2進エラー信号は低レベルにある。周波数/位相検出器10の出力はVCO12の制御入力11に直接接続され、又、出力コンデンサ16を含む積分器14の入力に接続されている。2進エラー信号が高レベルである場合は、積分器14はコンデンサ16を一方向で充電する電流を発生する。積分器14の出力はVCO12の制御入力に接続されている。データ信号とクロック信号とはデータ・デコーダ18に結合され、このデータ・デコーダはデータ信号を2進数の1又は0にデコードし、又はデータ信号の周期を再調整し、又はデータ信号を再発生する。これらの部品は、本明細書に参考文献として全て組み入れられている米国特許明細書第5,012,494号に詳細に記載されている。
【0012】
VCO12の入力11に供給される2進エラー信号はクロック信号の周波数に僅かな、固定された修正変更を生ぜしめる。2進エラー信号の値が変化すると、固定された修正周波数は2つの周波数値の間を前後にトグルする。これによって第1の順序の修正ループが構成される。積分器14からの出力信号は出力信号のアナログ値に応じて、クロック信号の周波数に大きい可変修正変更を生ぜしめる。これによって第2の順序の修正ループが構成される。捕捉モードでは、VCO12の周波数がクロック信号をデータ遷移へと周波数ロックするので、積分器14の出力の影響は制御機能を支配する。位相ロック・モードでは、積分器14の出力(コンデンサ16での電圧)は零出力であり、VCO12の周波数をデータ遷移とともに位相ロック状態に保持するために、2進エラー信号が制御機能を支配する。
【0013】
本発明の一側面では、クロック信号とデータ信号とはロック外れ検出器20に供給される。この検出器は図2との関連で後に詳述する。ロック外れ検出器20はデータ遷移においてデータ遷移規準でデータ信号とクロック信号とを比較する。ロック外れが検知されると、ワンショット21がトリガされて、電流コンバータ22への電圧を起動させる。コンバータ22は充電電流をコンデンサ16を跨ぐ二次ループに送り込み、これがロック外れ動作を遮断し、VCO12の周波数を先ずVCOの周波数範囲の一つの限界、例えば下限の方向に掃引し、次に別の限界、例えば上限の方向に掃引する。コンバータ22は、その充電電流が、位相ロックの近くで積分器14によってコンデンサ16に供給される充電電流よりも小さくなるように設計されている。VCOがクロック信号の周波数を越えて周波数掃引すると、この周波数に対して前述のように位相ロックする。その理由は、積分器14からの充電電流が位相ロックの近くではコンバータ22からの充電電流よりも強いからである。VCO12の周波数を掃引するのに要する期間中に、ワンショット21はタイムアウトになり、従ってロック外れ検出器20からのそれ以上の信号を無視する。それによってVCO12は、新たなロック外れ信号によって中断されることなく、双方向に周波数範囲全体にわたって掃引することが可能になる。上記の回路は好適に単一の集積回路チップに組み込まれている。
【0014】
図2に示したように、ロック外れ検出器20は遅延増幅器23とDフリップフロップ24とを備えている。クロック信号は遅延増幅器23の入力に供給され、この遅延増幅器23は、データ遷移がクロックの周知の状態、例えばその規準周期の3/4 、もしくは1.2ナノセカンドに位置合わせされるように(即ち、1/4の遅延を生じるように)クロック信号を遅延せしめる。遅延増幅器23の出力はフリップフロップ24のD入力に供給される。したがって、遅延されたクロック信号はフリップフロップ24のD入力に供給される。フリップフロップ24のQ出力はワンショット21内のNORゲート25の一つの入力に接続される。
【0015】
図3では、波形Aはデータ遷移を表す。波形Bはクロック信号を表す。図3の始めに示すようにクロック信号とデータ遷移とが位相ロック状態にある場合は、クロック信号のエッジの一つ、すなわち高レベルから低レベルへの遷移は、データ遷移と位置合わせされる。波形Cは増幅器23によって遅延されたクロック信号を表す。遅延されたクロック信号は遷移規準によってデータ遷移においてフリップフロップ24によりサンプリングされる。クロック信号とデータ遷移との間に真の位相ロックがある場合は、サンプリングされた値は全て高レベルにあり、フリップフロップ24のQ出力も高レベルにある。一方、フリップフロップ24のQ出力が波形Bの終端に示すように低レベルの状態では、真の位相ロックは消失している。
【0016】
ワンショット21では、NORゲート25の出力がトランジスタ26のベースに接続されている。トランジスタ26のコレクタはアースされ、トランジスタ26のエミッタは抵抗27を経てノードVc に接続される。コンデンサ28はノードVc とアースとの間に接続され、給電源29はノードVc と電源VEEとの間に接続されている。ノードVc はバッファ増幅器30によってシュミット・トリガ31と比較器32とに接続されている。シュミット・トリガ31は出力端子Mと、NORゲート25の別の入力とに接続された非反転出力を有している。シュミット・トリガ31は更にORゲート33の一つの入力に接続された反転出力も有している。図示のように、比較器32への入力信号は基準電圧VREF と比較される。入力信号が基準信号よりも大きい場合は、比較器32の出力は高レベルにある。入力信号が基準信号よりも低い場合は、比較器32の出力は低レベルにある。基準信号はシュミット・トリガ31に結合されて、そのしきい値を基準電圧の上下に対称に設定するようにされている。
【0017】
クロック信号がロック外れ状態になると、図4の波形Qに示すように、フリップフロップ24のQ出力が低レベルになる。そこでNORゲート25の出力が高レベルになり、トランジスタ26をターンオンする。コンデンサ28は、図4の波形Vc に示すように、トランジスタ26を経て急速にポイントaからポイントcまで充電される。ポイントa及びcはシュミット・トリガ31の2つのしきい値を表す。コンデンサ28が波形Vc のポイントbで基準電圧を超えると、図4の波形Rで示すように、比較器32の出力は高レベルになる。コンデンサ28は波形Vc のポイントcで示すように、シュミット・トリガ31の高レベルのしきい値まで充電される。この時点で、シュミット・トリガ31の状態は変化し、図4の波形Mのポイントcで示すように、出力端子Mは高レベルになる。ORゲート25に接続されていることにより、これはフリップフロップ24のQ出力でのそれ以上のエラーの影響を遮断することに役立つ。その理由は、トランジスタ26がターンオフし、フリップフロップ24のQ出力の状態に関わりなくターンオフ状態に留まるからである。コンデンサ28が再びポイントbで基準電圧を超えると、比較器32の出力は波形Rに示すように低レベルになり、シュミット・トリガ31の反転出力は図4の波形*Mに示すように低レベルに留まり、出力端子Lは波形Lに示すように低レベルになる。コンデンサ28はノードVc での電圧が波形Vc のポイントaに示すように、シュミット・トリガ31の低レベルのしきい値に達するまで放電を継続する。この時点で、シュミット・トリガ31の状態は変化し、M出力は図4の波形Mに示すように低レベルになり、出力端子Lは図4の波形Lに示すように高レベルになる。その後、前述の周期はロック外れ状態が続く限り反復される。
【0018】
ミリ秒単位である各周期中、波形Vc に示すように、コンデンサ28の充電期間は短く、放電期間は長い。波形Vc のポイントaとcの間の短い充電期間中、実際に多くのデータ遷移が出現する。フリップフロップ24のQ出力がこの充電期間中に高レベルになるたびに、充電は中断される。その結果、ポイントcに達するために、フリップフロップ24のQ出力はある速度で高レベルから低レベルへと遷移しなければならず、それによってワンショット21は遷移状態であるためにトリガせず、従って定常動作を保持することが保証される。コンデンサ28の長い放電期間が始まると、フリップフロップ24によって検知されたそれ以上のエラーは、放電が終了するまで、すなわち波形Vc が再びポイントa に達するまで無視、すなわち遮蔽される。それによって、VCO12が前述のようにその周波数範囲の掃引を開始すると、電流コンバータ22への電圧が遮断されないことが保証される。
【0019】
位相ロックループはシングルエンデッド・ループとして図示してあるが、例えばエミッタ結合論理回路のような適宜の差動回路として実施してもよい。その結果、積分器14は実際に2つの充電コンデンサを有することができる。その一つはアースに対して正の極性で充電し、もう一つはアースに対して負の極性で充電し、更に積分器14及び電流コンバータ22への電圧からVCO12まで、信号の各々の極性ごとの2つの結線がある。あるいは、単一の差動コンデンサを使用することもできよう。
【0020】
図5に示すように、電流コンバータ22への電圧はそれぞれが差動出力端子88及び89に接続されたコレクタを有する差動式に接続されたトランジスタ86及び87を備えている。トランジスタ90のコレクタからエミッタへの回路と抵抗91はトランジスタ86と87のエミッタを電源VEEに接続する。トランジスタ92のコレクタからエミッタへの回路、すなわちレベルシフト・ダイオード93と、トランジスタ94のコレクタからエミッタへの回路とはアースと電源VEEとの間に直列接続されている。出力端子L(図2)はトランジスタ92のベースに接続されている。トランジスタ94のコレクタは抵抗95によってトランジスタ86のベースに接続されている。トランジスタ96のコレクタからエミッタへの回路、すなわちレベルシフト・ダイオード97及び98と、トランジスタ99のコレクタからエミッタへの回路とは、アースと電源VEEとの間に直列接続されている。端子Lに印加される高レベルと低レベルの電圧の中間のレベルにある固定バイアスVBBはトランジスタ96のベースに接続されている。トランジスタ100のコレクタからエミッタへの回路、すなわちレベルシフト・ダイオード101及び102と、トランジスタ103のコレクタからエミッタへの回路とはアースと電源VEEとの間に直列接続されている。出力端子M(図2)はトランジスタ100のベースに接続されている。コレクタ抵抗104と、トランジスタ105のコレクタからエミッタへの回路はアースと電源VEEとの間に直列接続されている。トランジスタ105のコレクタはとそのベースに直接接続され、ダイオードを形成する。トランジスタ106のコレクタからエミッタへの回路はアースとトランジスタ90のコレクタとの間に直列接続されている。抵抗107と、トランジスタ108のコレクタからエミッタへの回路と、トランジスタ109のコレクタからエミッタへの回路とはトランジスタ96のエミッタと、ダイオード97の接合部と、電源VEEとの間に直列接続されている。トランジスタ106のベースはトランジスタ108のコレクタに接続されている。トランジスタ110のコレクタからエミッタへの回路は、トランジスタ96のコレクタとダイオード97との接合部と、トランジスタ109のコレクタとの間に接続されている。トランジスタ110のベースはトランジスタ99のコレクタに接続されている。トランジスタ87のベースは抵抗111によってダイオード97と98の接合部に接続されている。抵抗104とトランジスタ105とはトランジスタ90,94,99,103及び109のベースにバイアス電圧を供給し、これらのバイアス電圧は接続されるトランジスタをバイアスするための電源として機能する。トランジスタ86,87及び106は差動トランジスタ段としての役割を果たし、どの段が最高のベース電圧を有しているかに応じて一時にその一つだけがターンオンされる。トランジスタ106はバイアスされるので、そのベース電圧はトランジスタ86又は87のいずれかのベース電圧よりも低い低レベルと、トランジスタ86又は87のいずれかのベース電圧よりも高い高レベルとの間で揺れ動く。
【0021】
動作時には、ワンショット21がタイムアウトしている間、端子Mは低レベルにあり、トランジスタ108はターンオフされ、差動トランジスタ86と87とは定常動作を行う。出力端子Lが高レベルにある場合は、トランジスタ87はターンオンされ、トランジスタ86はターンオフされる。その結果、コンデンサ充電電流が出力端子89に供給される。このようにして、電流が位相ロックループに送り込まれ、VCO12の周波数を先ず一つの限界、すなわち周波数の下限の方向に、次に別の限界、すなわち周波数の上限の方向にドリフトせしめる。
【0022】
出力端子Mが低レベルになると、差動トランジスタ86と87との動作は自動的に遮断される。トランジスタ108はターンオフされ、トランジスタ110はターンオンされることによって、トランジスタ106のベースでの電圧は上昇する。それによってトランジスタ106はトランジスタ86及び87を支配し、それによって双方の出力端子88及び89への充電電流が遮断される。
【0023】
前述の装置は偽りの位相ロック動作を遮断し、ロック外れが検出されるとVCO12の周波数範囲全体を掃引することによって、周波数の捕捉を助ける。ロック外れ検出器20とワンショット21とは2つの機能を果たす。第1にこれらは前述のように、ロック外れ又は偽りロック状態が出現すると、位相ロックループの動作を遮断する。第2に、真のロック状態の間、データ遷移がない場合でも2進エラー信号の値が変化することを保証する。これによって、データ信号の2進値が長期間にわたって同じ値に留まる場合にVCO12の周波数がドリフトすることが防止される。
【0024】
ワンショット21の出力端子*Mは更に、位相ロック中にデータ遷移がない場合にデータ遷移をシミュレートするように周波数/位相検出器10に接続されている。図6は特許第5,012,494号の図6に示した状態論理装置の修正形である。修正された状態論理装置は入力T,A,B,F(n)と、*Mとを有している。入力Aは排他的NORゲート34及び36に接続されている。入力Tはゲート34に接続され、入力Bはゲート36に接続されている。入力F(n)と*Mは排他的ORゲート38に接続されている。ゲート34は遅延段40によってNANDゲート42に結合されている。排他的NORゲート36と排他的ORゲート38とはNANDゲート44によってNANDゲート42に結合されている。入力F(n)を直接NANDゲート44に接続するのではなく、入力F(n)と*Mは排他的ORゲート38によってNANDゲート44に結合されている。
【0025】
下記の表1は入力*Mが低レベルにあり、ロック外れ状態にあることを示した状態の組み合わせの論理表である。
【0026】
【表1】
【0027】
入力*Mが低レベルである場合は、入力F(n)での信号は不変のままに排他的NORゲート38を通過し、回路は特許第5,012,494号に記載の態様で動作する。。
【0028】
表2は真の位相ロック状態を示す、入力Mが高レベルにある場合の状態の組み合わの論理表である。
【0029】
【表2】
【0030】
入力*Mが高レベルにある場合、排他的ORゲート38は入力F(n)で進行を反転し、それによって実際のデータ遷移がない場合に最前に出現したデータ遷移と同相のデータ遷移をシミュレートする役割を果たす。表1及び表2によれば、入力*Mが低レベルにある場合は*M=0であり、入力*Mが高レベルにある場合は*M=1であり、データ遷移がない場合はA=T=Bである。
【0031】
表1に示したように、入力*Mが低レベルにあり、データ遷移がない場合は、周波数/位相検出器10の出力の最後の2進値F(n)と、周波数/位相検出器10の出力の現在の2進値F(n+1)とは同一のままに留まる。この論理は米国特許明細書第5,012,494号に記載されているように、固有に周波数成分を有しており、VCOが周波数ロックすることを補助する。捕獲モード中にVCO12がトグルすると、検出器の周波数成分は使用不能になり、周波数ロックの達成を抑止するであろう。このため、シミュレートされたデータ遷移は捕獲モードでは生成されず、装置は“そのまま”の状態にある。これは周波数/位相検出器10の出力でのエラー信号の状態が、実際のデータ遷移がない場合には変化しないことを意味する。
【0032】
表2に示したように、入力*Mが高レベルにあり、データ遷移がない場合は、周波数/位相検出器10の出力の最後の2進値F(n)と、周波数/位相検出器10の出力の現在の2進値F(n+1)とは排他的ORゲート38の論理によって異なる。その結果、VCO12の周波数は最前の実際のデータ遷移の時点でVCOの周波数の周辺を前後にトグルする。
【0033】
図7に示すように、VCO12は直列に接続された奇数個の反転、可変遅延段44,46及び48を備えている。段48の出力は2進遅延セル50の入力に接続され、この遅延セルによって、状態が高レベルか低レベルかに応じて、周波数/位相検出器10の出力で2進エラー信号の2つの遅延のうちのいずれか一方を生ぜしめる。このように、段44及び48はループにアナログ遅延を生ぜしめ、セル50は一つの値、又は別の値の2進遅延をループ内に生ぜしめる。クロック信号として機能する2進遅延セル50の出力は、段44の入力にフィードバックされて、可変遅延リングを形成する。成分器14の出力は入力17として機能する段44及び46の遅延制御入力に供給されて、コンデンサ16への充電に応じてループ内にアナログ遅延を生ぜしめる。後に詳述する温度補償回路52は、温度に応じてループ内にアナログ遅延を生ぜしめるために段48の遅延制御入力に接続されている。前述の回路は単一の集積回路チップ上にパッケージされているので、段44,46及び48の温度は全て同一である。段44及び46によって誘発された遅延が温度によって変化、例えば増大すると、段48によって誘発された遅延はこれを補償するために別の方向に、すなわち減少するように変化する。その結果、VCO12の周波数範囲の限界の変化は最小限に留められる。
【0034】
図8に示したように、温度補償回路52はアースと電源VEEとの間に差動増幅器として接続されたトランジスタ54及び56を備えている。コレクタ抵抗58と、トランジスタ54のコレクタからエミッタへの回路と、エミッタ抵抗60と、トランジスタ62のコレクタからエミッタへの回路と、エミッタ抵抗64とはアースと電源VEEとの間に直列接続されている。所定の温度係数を有する抵抗70はアースとトランジスタ54のベースとの間に接続されている。トランジスタ72のコレクタからエミッタへの回路と、エミッタ抵抗74とはトランジスタ54のベースと電源VEEとの間に直列に接続されている。ダイオード接続されたトランジスタ76と78とはアースとトランジスタ56のベースとの間に直列接続されている。トランジスタ80のコレクタからエミッタへの回路と、エミッタ抵抗82とはトランジスタ56のベースと電源VEEとの間に直列に接続されている。トランジスタ62,72及び80は差動トランジスタ54及び56をバイアスするための一定の電源としての役割を果たす。バイアス電圧源VBIASは前記トランジスタのベースに接続されている。出力端子VOPはトランジスタ54のコレクタに接続されている。出力端子VOMはトランジスタ56のコレクタに接続されている。周囲温度が変化すると、出力端子VOPとV0Mとにかかる差動電圧も変化する。出力端子VOPとV0Mとは段48の差動制御入力(第7図)に接続され、従ってこの段によって誘発された遅延を変化させる。段44と46とによって誘発された遅延が温度と共に増大するものと想定すると、段48によって誘発された遅延は温度と共に減少して、VCO12での同じ周波数範囲の制御状態を維持する。
【0035】
これまで説明してきた本発明の実施例は本発明の構想の推奨実施例をレンジしたものであるにすぎず、本発明の範囲はこのような実施例によって限定されるものではない。本発明の趣旨と範囲を離れることなく多様な別の構成が専門家には可能であろう。
【0036】
以上、本発明の実施例について詳述したが、以下、本発明の各実施例毎に列挙する。
【実施例1】
クロック回復装置において、データ遷移を含む2進データの送信器と、周波数の範囲にわたって変化するクロック信号を発生するための電圧制御発振器と、データ遷移とクロック信号とに応動して、データ遷移がクロック信号に先行する場合は第1の値を有する2進エラー信号を発生し、データ遷移がクロック信号より遅延する場合は第2の値を有する2進エラー信号を発生する位相検出器と、2進エラー信号に応動して、クロック信号の周波数に僅かな所定の修正変更を行ってデータ遷移へと位相同期するための装置と、2進エラー信号を積分する装置と、積分された信号に応動してクロック信号の周波数に大きい可変修正変更を生ぜしめる装置と、データ遷移とクロック信号とに応動してロック外れ状態を検知する装置と、前記検知装置に応動して周波数範囲掃引信号を発生する装置と、周波数範囲掃引信号と積分信号を加算して、周波数範囲全体にわたるクロック信号の周波数を掃引することによって、ロック状態を復旧する装置、とから構成されたことを特徴とするクロック回復装置。
【実施例2】
前記周波数範囲掃引信号発生装置が最初に周波数を発振器の周波数範囲の一つの限界へと調整するのに充分な期間だけ一つの方向に周波数を掃引し、次に周波数を発振器の周波数範囲の別の限界へと調整するのに充分な期間だけ別の方向に周波数を掃引する周波数範囲掃引信号を発生することを特徴とする実施例1記載の装置。
【実施例3】
前記検知装置に応動して、ロック外れ状態がない場合には位相検出器内のデータ遷移をシミュレートする装置を更に備えたことを特徴とする実施例1又は2に記載の装置。
【実施例4】
前記シミュレート装置が最前に出現したデータ遷移と同相のデータ遷移をシミュレートすることを特徴とする実施例3記載の装置。
【実施例5】
データが標準の周期で出現し、検知装置がD入力と、クロック入力と、Q出力とを有するDフリップフロップと、2進データをフリップフロップのクロック入力に結合し、且つクロック信号を標準周期の一部だけ遅延したフリップフロップのD入力に結合して、フリップフロップのQ出力でロック外れ信号を発生する装置とを備えたことを特徴とする実施例1、2、3又は4に記載の装置。
【実施例6】
発振器が環状に接続された複数の遅延段を備え、前記段の一つが第1入力に供給された信号の2進値に応じて2進遅延を生ぜしめ、別の段が第2入力に供給された信号に応じてアナログ遅延を生ぜしめ、残りの段が第3入力に供給された信号に応じてアナログ遅延信号を生ぜしめ、更に、2進信号を第1入力に結合する装置と、積分された信号を第2入力に結合する装置と、前記残りの段によって生ぜしめられた遅延の温度に応じた変化を補償する温度準拠信号を第2入力に供給する装置、とを備えたことを特徴とする実施例1、2、3、4又は5に記載の装置。
【実施例7】
クロック回復装置において、データ遷移を含む2進データの送信器と、周波数の範囲にわたって変化するクロック信号を発生するための電圧制御発振器と、データ遷移とクロック信号とに応動して、データ遷移がクロック信号に先行する場合は第1の値を有する2進エラー信号を発生し、データ遷移がクロック信号より遅延する場合は第2の値を有する2進エラー信号を発生する位相検出器と、2進エラー信号に応動して、クロック信号の周波数に僅かな所定の修正変更を行ってデータ遷移へと位相同期するための装置と、2進エラー信号を積分する装置と、積分された信号に応動してクロック信号の周波数に大きい可変修正変更を生ぜしめる装置と、データ遷移とクロック信号とに応動してロック外れ状態を検知する装置と、検知装置に応動して位相検出器内のデータ遷移をシミュレートし、ロック外れ状態とデータ遷移とがない場合は2進エラー信号の値を変更する装置、とから構成されたことを特徴とするクロック回復装置。
【実施例8】
前記シミュレート装置が最前に出現したデータ遷移と同相のデータ遷移をシミュレートすることを特徴とする実施例7記載の装置。
【実施例9】
クロック回復装置において、所定の規準周期で出現するデータ遷移を含む2進データの送信器と、周波数の範囲にわたって変化するクロック信号を発生するための電圧制御発振器と、データ遷移とクロック信号とに応動して、データ遷移がクロック信号に先行する場合は第1の値を有する2進エラー信号を発生し、データ遷移がクロック信号より遅延する場合は第2の値を有する2進エラー信号を発生する位相検出器と、2進エラー信号に応動して、クロック信号の周波数に僅かな所定の修正変更を行ってデータ遷移へと位相同期するための装置と、D入力と、クロック入力と、Q出力とを有するDフリップフロップと、2進データをフリップフロップのクロック入力に結合し、且つクロック信号を標準周期の一部だけ遅延したフリップフロップのD入力に結合して、フリップフロップのQ出力でロック外れ信号を発生する装置、とから構成されたことを特徴とするクロック回復装置。
【実施例10】
クロック回復装置において、所定の規準周期で出現するデータ遷移を含む2進データの送信器と、周波数範囲にわたって変化可能なクロック信号を発生するための電圧制御発振器であって、環状に接続された複数の遅延段を備え、前記段の一つが第1入力に供給された信号の2進値に応じて2進遅延を生ぜしめ、別の段が第2入力に供給された信号に応じてアナログ遅延を生ぜしめ、残りの段が第3入力に供給された信号に応じてアナログ遅延信号を生ぜしめる構成の発振器と、データ遷移とクロック信号とに応動して、データ遷移がクロック信号に先行する場合は第1の値を有する2進エラー信号を発生し、データ遷移がクロック信号より遅延する場合は第2の値を有する2進エラー信号を発生する位相検出器と、2進エラー信号を積分する装置と、2進エラー信号を第1入力に結合して、クロック信号の周波数に僅かな所定の修正変更を行ってデータ遷移へと位相同期するための装置と、積分された信号を第3入力に結合して、クロック信号の周波数に大きい可変修正変更を生ぜしめる装置と、残りの段によって生ぜしめられた遅延の温度に応じた変化を補償する温度準拠信号を第2入力に供給する装置、とから構成されたことを特徴とする装置。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明を用いることにより、位相ロック外れを検出してこれを復旧させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を採用したクロック回復装置の概略構成図である。
【図2】図1の偽りロック検出器とワンショットの概略回路図である。
【図3】図2の偽りロック検出器の動作を表す波形図である。
【図4】図2のワンショットの動作を表す波形図である。
【図5】図1の電流コンバータへの電圧の流れを示した概略回路図である。
【図6】図1の位相/周波数検出器の一部の概略論理図である。
【図7】図1の電圧制御発振器の概略構成図である。
【図8】図5の温度補償回路の概略回路図である。
【符号の説明】
10:周波数/位相検出器
12:電圧制御発振器
14:積分器
16:コンデンサ
18:データ・デコーダ
20:偽りロック検出器
21:ワンショット
22:コンバータ
Claims (6)
- クロック回復装置において、
データ遷移を含む2進データの発信手段と、
下限から上限までの所定のクロック周波数範囲にわたって変化するクロック信号を発生するための電圧制御発振器と、
前記データ遷移と前記クロック信号とに応動して、前記データ遷移が位相上前記クロック信号に先行する場合は第1の値を有し、前記データ遷移が位相上前記クロック信号より遅延する場合は第2の値を有する2進エラー信号を発生する位相検出器と、
前記2進エラー信号に応動して、前記クロック信号の周波数に僅かな所定の修正変更を行って前記データ遷移へと位相同期するための第1手段と、
前記2進エラー信号を積分するとともに、積分された信号に応動して前記クロック信号の周波数に大きい可変修正変更を生ぜしめるよう前記発振器を制御する第2手段と、
D入力、クロック入力、及びQ出力を有するDフリップフロップと、
2進データを前記フリップフロップの前記クロック入力に結合し、且つ前記クロック信号を前記フリップフロップの前記D入力に結合するようにし、前記クロック信号が前記データ遷移に位相ロックされる間に、前記フリップフロップの前記Q出力が不変となるように相互に位相相関され、前記クロック信号が位相ロック外れされる間に、前記フリップフロップの前記Q出力がロック外れの状態を示すよう状態を変化させるようにする手段と、
前記フリップフロップの前記Q出力に応動して周波数範囲掃引信号を発生する装置と、
前記第2手段と協働し、前記周波数範囲掃引信号と前記積分された信号とを結合して、結合された信号により前記発振器を制御するようにし、前記クロック周波数範囲全体にわたって前記クロック信号の周波数を掃引することによって、ロック状態を復旧する手段と、
から構成されたことを特徴とするクロック回復装置。 - 前記発振器は、動作可能な前記クロック周波数範囲を含み、前記周波数範囲掃引信号を発生する装置によって前記周波数範囲を掃引できるようにし、最初に、周波数を前記発振器の前記周波数範囲の一方の制限値へと調整するよう一つの方向に周波数を掃引し、その後、周波数を発振器の周波数範囲の他方の制限値へと調整するよう他の方向に周波数を掃引することを特徴とする、請求項1に記載のクロック回復装置。
- 実際のデータ遷移がなく、ロック外れ状態が検知されないときに、シミュレートされたデータ遷移を発生する手段と、
前記実際のデータ遷移がないときに、前記位相検出器に前記シミュレートされたデータ遷移を適用して、前記位相検出器が前記シミュレートされたデータ遷移に応動するようにする手段と、を更に有することを特徴とする、請求項1に記載のクロック回復装置。 - 前記データ遷移が規準周期で出現し、前記クロック信号が前記規準周期よりも短い所定の時間だけ遅れて前記フリップフロップの前記D入力に結合し、前記フリップフロップの前記Q出力でロック外れ信号を発生することを特徴とする、請求項1に記載のクロック回復装置。
- 前記発振器が環状に接続された複数の遅延段を備え、前記段の一つが第1入力に供給された信号の2進値に応じて2進遅延を生ぜしめ、別の段が第2入力に供給された信号に応じてアナログ遅延を生ぜしめ、残りの段が第3入力に供給された信号に応じてアナログ遅延信号を生ぜしめ、更に、2進値を有する前記信号を第1入力に結合する装置と、積分された信号を第3入力に結合する装置と、前記残りの段によって生ぜしめられた遅延の温度に応じた変化を補償する温度準拠信号を第2入力に供給する装置、とを備えたことを特徴とする、請求項1に記載のクロック回復装置。
- 前記フリップフロップの前記Q出力を積分する手段を更に有し、これにより、前記フリップフロップの積分されたQ出力が所定の値に達した後に、前記周波数範囲掃引信号が発生することを特徴とする、請求項1に記載のクロック回復装置。
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