(本発明の一実施形態に係る通信システムの構成)
以下、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る通信システムは、移動機10と、移動機10と近距離通信網(例えば、ブルートゥース網)を介して接続可能な外部端末20と、移動機10とネットワーク80を介して接続可能な端末(音声通話端末200及びメール送信端末300)とによって構成されている。
移動機10は、ネットワーク80を介して接続された音声通話端末200との間で音声情報を送受信するとともに、ネットワーク80を介して接続されたメール送信端末300との間でメールを送受信する。
具体的には、移動機10は、ネットワーク80側(基地局)との間で、音声情報を送受信するための第1の音声チャネル、該第1の音声チャネルを設定するために用いる第1の制御情報を送受信するための第1の制御チャネル、及び、メールを送受信するためのデータチャネルを設定可能である。
すなわち、移動機10は、ネットワーク80側(基地局)との間で設定した第1の音声チャネルを通じて、音声通話端末200との間で音声情報を送受信し、ネットワーク80側(基地局)との間で設定したデータチャネルを通じて、メール送信端末300との間でメールを送受信する。
なお、第1の制御情報とは、音声通話端末200の呼出に用いる情報、移動機10の正当性を認証するために用いる情報、第1の音声チャネルを通じて送受信される音声情報の変調/復調方法や符号化/復号化方法を特定するための情報などである。
一方、移動機10は、ネットワーク80側(音声通話端末200)から受信した音声情報、及び、ネットワーク80側(メール送信端末300)から受信したメールを、近距離通信網を介して接続された外部端末20に送信する。また、移動機10は、ネットワーク80側(音声通話端末200)に送信する音声情報、及び、ネットワーク80側(メール送信端末300)に送信するメールを、近距離通信網を介して接続された外部端末20から受信する。
具体的には、移動機10は、移動機10と外部端末20との間で、音声情報を送受信するための第2の音声チャネル(例えば、ブルートゥース規格におけるSCOリンクに対応する同期型のチャネル)、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルを設定するために用いる第2の制御情報を送受信するための第2の制御チャネル(例えば、ブルートゥース規格におけるACLリンクに対応する非同期型のチャネル)を設定可能である。なお、第2の制御チャネルは、第2の制御情報に加え、メールを送受信するために用いられる。
すなわち、移動機10は、外部端末20との間で設定した第2の音声チャネルを通じて、ネットワーク80側(音声通話端末200)から受信した音声情報を外部端末20に送信するとともに、ネットワーク80側(音声通話端末200)に送信する音声情報を外部端末20から受信する。また、移動機10は、外部端末20との間で設定した第2の制御チャネルを通じて、ネットワーク80側(メール送信端末300)から受信したメールを外部端末20に送信するとともに、ネットワーク80側(メール送信端末300)に送信するメールを外部端末20から受信する。
なお、第2の制御情報とは、後述する発信要求、発信要求受付通知、呼出開始通知、リングバックトーン、音声チャネル設定通知、第2の音声チャネルを通じて送受信される音声情報の変調/復調方法や符号化/復号化方法を特定するための情報などである。
外部端末20は、マイク等に入力された音声情報を移動機10に送信するとともに、移動機10から受信したメールを液晶表示装置等に出力(表示)する。
また、外部端末20は、移動機10と同様に、外部端末20と移動機10との間で、音声情報を送受信するための第2の音声チャネル(例えば、ブルートゥース規格では、SCOリンクに対応する同期型のチャネル)、第2の制御情報を送受信するための第2の制御チャネル(例えば、ブルートゥース規格では、ACLリンクに対応する非同期型のチャネル)を設定可能である。
音声通話端末200は、ネットワーク80を介して接続された移動機10との間で音声情報を送受信するものである。具体的には、音声通話端末200は、移動機30や固定電話機40などである。
メール送信端末300は、ネットワーク80を介して接続された移動機10にメールを送信するものである。具体的には、メール送信端末300は、パーソナルコンピュータ50や移動機60などである。
(本発明の一実施形態に係る移動機の構成)
以下、本発明の一実施形態に係る移動機の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る移動機10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、移動機10は、アンテナ11aと、アンテナ11bと、変調/復調部12と、音声符号化/復号化部13と、データ符号化/復号化部14と、監視部15と、制御部16と、記憶部17とによって構成されている。
アンテナ11aは、音声情報、第1の制御情報及びメールをネットワーク80側から受信する。具体的には、アンテナ11aは、第1の音声チャネルを通じて、音声情報をネットワーク80側から受信し、第1の制御チャネルを通じて、第1の制御情報をネットワーク80側から受信し、データチャネルを通じて、メールをネットワーク80側から受信する。
また、アンテナ11aは、音声情報、第1の制御情報及びメールをネットワーク80側に送信する。具体的には、アンテナ11aは、第1の音声チャネルを通じて、音声情報をネットワーク80側に送信し、第1の制御チャネルを通じて、第1の制御情報をネットワーク80側に送信し、データチャネルを通じて、メールをネットワーク80側に送信する。
アンテナ11bは、音声情報、第2の制御情報及びメール等を外部端末20から受信する。具体的には、アンテナ11bは、第2の音声チャネルを通じて、音声情報を外部端末20から受信し、第2の制御チャネルを通じて、第2の制御情報及びメール等を外部端末20から受信する。
また、アンテナ11bは、音声情報、第2の制御情報及びメール情報等を外部端末20に送信する。具体的には、アンテナ11bは、第2の音声チャネルを通じて、音声情報を外部端末20に送信し、第2の制御チャネルを通じて、第2の制御情報及びメール情報(メールリストやメールの内容)等を外部端末20に送信する。
なお、本実施形態において、アンテナ11bは、移動機10がデータチャネルを通じて受信したメールに係るメール情報(メールリストやメールの内容)を、外部端末20に送信する送信部を構成する。
変調/復調部12は、ネットワーク80側との間で予め取り決められた復調方法に従って、ネットワーク80側から受信した音声情報、第1の制御情報及びメール等を復調する。また、変調/復調部12は、ネットワーク80側との間で予め取り決められた変調方法に従って、ネットワーク80側に送信する音声情報、第1の制御情報及びメール等を変調する。
変調/復調部12は、外部端末20との間で予め取り決められた復調方法に従って、外部端末20から受信した音声情報、第2の制御情報及びメール等を復調する。また、変調/復調部12は、外部端末20との間で予め取り決められた変調方法に従って、外部端末20に送信する音声情報、第2の制御情報及びメール等を変調する。
音声符号化/復号化部13は、ネットワーク80側との間で予め取り決められた復号化方法に従って、ネットワーク80側から受信した音声情報を復号化する。また、音声符号化/復号化部13は、ネットワーク80側との間で予め取り決められた符号化方法に従って、ネットワーク80側に送信する音声情報を符号化する。
音声符号化/復号化部13は、外部端末20との間で予め取り決められた復号化方法に従って、外部端末20から受信した音声情報を復号化する。また、音声符号化/復号化部13は、外部端末20との間で予め取り決められた符号化方法(例えば、ブルートゥース規格では、CVSD(Continuous Variable Slope Delta)、μ−law log PCMやA−law log PCM)に従って、外部端末20に送信する音声情報を符号化する。
データ符号化/復号化部14は、ネットワーク80側との間で予め取り決められた復号化方法に従って、ネットワーク80側から受信した第1の制御情報及びメールを復号化する。また、データ符号化/復号化部14は、ネットワーク80側との間で予め取り決められた符号化方法に従って、ネットワーク80側に送信する第1の制御情報を符号化する。
データ符号化/復号化部14は、外部端末20との間で予め取り決められた復号化方法に従って、外部端末20から受信した第2の制御情報を復号化する。また、データ符号化/復号化部14は、外部端末20との間で予め取り決められた符号化方法に従って、外部端末20に送信する第2の制御情報及びメール情報を符号化する。
監視部15は、データ符号化/復号化部14によって復号化(又は、符号化)された第2の制御情報に基づいて、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)の設定状況を監視する。
具体的には、監視部15は、2つの音声チャネルの設定を開始したことを検出し、2つの音声チャネルの設定を開始したことを制御部16に通知する。また、監視部15は、2つの音声チャネルの設定が終了したことを検出し、2つの音声チャネルの設定が終了したことを制御部16に通知する。
例えば、監視部15は、音声通話端末200との通話を開始するための発信要求を第2の制御情報として監視することによって、2つの音声チャネルの設定を開始したことを検出する。また、監視部15は、第1の音声チャネルを通じて音声情報を送受信可能となったことを示す情報(ネットワーク80側から受信したACK等)及び第2の音声チャネルを通じて音声情報を送受信可能となったことを示す情報(外部端末20から受信したACK等)を第2の制御情報として監視することによって、2つの音声チャネルの設定が終了したことを検出する。
なお、監視部15は、第2の制御チャネルを通じて送受信される第2の制御情報の情報量を監視するように構成されていてもよい。具体的には、監視部15は、第2の制御情報の情報量が所定の閾値よりも大きい場合には、第2の制御情報のみを、第2の制御チャネルを通じて送受信可能であることを制御部16に通知する。また、監視部15は、第2の制御情報の情報量が所定の閾値よりも小さい場合には、第2の制御情報に加えて、メール情報を第2の制御チャネルを通じて送受信可能であることを制御部16に通知する。
制御部16は、第2の制御チャネル及び第2の音声チャネルを外部端末20との間で設定する。
例えば、制御部16は、移動機10及び外部端末20がブルートゥース規格に対応する端末である場合には、周波数のホッピングパターンを外部端末20と合意することによって、ACLリンクに対応する非同期型チャネル(第2の制御チャネル)を設定する。さらに、制御部16は、音声情報の符号化方法、スロット周期等を外部端末20と合意することによって、SCOリンクに対応する同期型チャネル(第2の音声チャネル)を設定する。
制御部16は、データチャネルを通じて受信したメールが外部端末20に転送するメールであるか否か判定する。具体的には、制御部16は、受信したメールの宛先や表題が予め設定された転送条件に合致する場合には、受信したメールを外部端末20に転送するものと判定する。一方、移動機10は、受信したメールの宛先や表題が予め設定された転送条件に合致しない場合には、受信したメールを外部端末20に転送しないものと判定する。
また、制御部16は、2つの音声チャネルの設定を開始してから、該2つの音声チャネルの設定が終了するまでの間(2つの音声チャネルの設定中)に、データチャネルを通じて受信したメールのうち、外部端末20に転送するものと判定されたメールを記憶部17に記憶する。
さらに、制御部16は、2つの音声チャネルの設定が終了したことが監視部15によって検出されると、記憶部17に記憶されたメールに係るメール情報(メールリストやメールの内容)を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信するように、アンテナ11bに対して指示する。
なお、本実施形態において、制御部16は、外部端末20との間で、音声情報を送受信するための第2の音声チャネルを設定する音声チャネル設定部を構成する。
また、制御部16は、外部端末20との間で、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルを設定するために用いる制御情報(第2の制御情報)を送受信するための制御チャネル(第2の制御チャネル)を設定する制御チャネル設定部を構成する。
さらに、制御部16は、記憶部17に記憶されているメールを、制御チャネル(第2の制御チャネル)を通じて外部端末20に送信するか否か判定する判定部を構成する。
記憶部17は、2つの音声チャネルの設定中に、データチャネルを通じて受信したメールを記憶するものである。
(本発明の一実施形態に係る外部端末の構成)
以下、本発明の一実施形態に係る外部端末20の構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る外部端末20の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、外部端末20は、アンテナ21と、変調/復調部22と、音声符号化/復号化部23と、データ符号化/復号化部24と、制御部25と、入力部26と、出力部27とによって構成されている。
アンテナ21は、音声情報、第2の制御情報及びメール情報等を移動機10から受信する。具体的には、アンテナ21は、第2の音声チャネルを通じて、音声情報を移動機10から受信し、第2の制御チャネルを通じて、第2の制御情報及びメール情報(メールリストやメールの内容)等を移動機10から受信する。
また、アンテナ21は、音声情報、第2の制御情報及びメール等を移動機10に送信する。具体的には、アンテナ21は、第2の音声チャネルを通じて、音声情報を移動機10に送信し、第2の制御チャネルを通じて、第2の制御情報及びメール等を移動機10に送信する。
なお、本実施形態において、アンテナ21は、メール情報の送信要求(後述するメールリスト要求及びメール要求)を、制御チャネル(第2の制御チャネル)を通じて移動機10に送信する送信部を構成する。
変調/復調部22は、移動機10との間で予め取り決められた復調方法に従って、移動機10から受信した音声情報、第2の制御情報及びメール情報等を復調する。また、変調/復調部22は、移動機10との間で予め取り決められた変調方法に従って、移動機10に送信する音声情報、第2の制御情報及びメール等を変調する。
音声符号化/復号化部23は、移動機10との間で予め取り決められた復号化方法に従って、移動機10から受信した音声情報を復号化する。また、音声符号化/復号化部23は、移動機10との間で予め取り決められた符号化方法に従って、移動機10に送信する音声情報を符号化する。
データ符号化/復号化部24は、移動機10との間で予め取り決められた復号化方法に従って、移動機10から受信した第2の制御情報及びメール情報等を復号化する。また、データ符号化/復号化部14は、移動機10との間で予め取り決められた符号化方法に従って、移動機10に送信する第2の制御情報やメール等を符号化する。
制御部25は、第2の制御チャネル及び第2の音声チャネルを移動機10との間で設定する。
例えば、制御部25は、移動機10及び外部端末20がブルートゥース規格に対応する端末である場合には、周波数のホッピングパターンを移動機10と合意することによって、ACLリンクに対応する非同期型チャネル(第2の制御チャネル)を設定する。さらに、制御部25は、音声情報の符号化方法、スロット周期等を移動機10と合意することによって、SCOリンクに対応する同期型チャネル(第2の音声チャネル)を設定する。
なお、本実施形態において、制御部25は、移動機10との間で、音声情報を送受信するための第2の音声チャネルを設定する音声チャネル設定部を構成する。
また、制御部25は、移動機10との間で、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルを設定するために用いる制御情報(第2の制御情報)を送受信するための制御チャネル(第2の制御チャネル)を設定する制御チャネル設定部を構成する。
入力部26は、ユーザによってマイク等に入力された音声情報及びユーザによって作成されたメールを音声符号化/復号化部23に送信する。
出力部27は、データ符号化/復号化部24によって復号化された音声情報をスピーカから出力し、データ符号化/復号化部24によって復号化されたメール情報(メールリストやメールの内容)を表示装置に出力(表示)する。
(本発明の一実施形態に係る通信システムの動作)
以下、本発明の一実施形態に係る通信システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図4に示すように、ステップ11において、外部端末20は、ユーザによって選択された音声通話端末200との間で通話を開始するための発信要求(音声通話端末200の電話番号を含む)を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ12において、移動機10は、発信要求を受け付けたことを示す発信要求受付通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ13において、移動機10は、ユーザによって選択された音声通話端末200の呼出を行い、ネットワーク80側は、移動機10の正当性を認証する。具体的には、移動機10は、音声通話端末200の電話番号をネットワーク80側に送信することによって、音声通話端末200の呼出を行う。また、ネットワーク80側は、移動機10の電話番号(又は、ID)を移動機10から受信することによって、移動機10の正当性を認証する。
ステップ14において、移動機10は、ユーザによって選択された音声通話端末200の呼出を開始したことを示す呼出開始通知を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ15において、ネットワーク80側は、リングバックトーンを、移動機10を介して、外部端末20に送信する。
ステップ16において、移動機10は、データチャネルを通じて、ネットワーク80側(メール送信端末300)からメールを受信する。
ステップ17において、移動機10は、メールを受信したことを示すメール受信通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ18において、外部端末20は、移動機10が受信したメールのリストを要求するためのメールリスト要求を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ19において、移動機10は、受信したメールリスト要求に応じて、メールリストを送信することができないことを示すエラー通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
なお、メール受信通知、メールリスト要求及びエラー通知は、メール情報(メールリストやメールの内容)よりも情報量が少ないため、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定中であっても、第2の制御チャネルを通じて送受信することができる。
ステップ20において、移動機10は、第1の音声チャネルを、ネットワーク80側との間で設定する。すなわち、移動機10は、第1の音声チャネルの設定が終了したことを検出する。
ステップ21において、移動機10は、第1の音声チャネルの設定が終了したことを示す第1の音声チャネル設定通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ22において、移動機10は、第2の音声チャネルを、外部端末20との間で設定する。すなわち、移動機10は、第2の音声チャネルの設定が終了したことを検出する。
例えば、移動機10は、音声情報の符号化方法、スロット周期等を外部端末20と合意することによって、SCOリンクに対応する同期型チャネル(第2の音声チャネル)を設定する。
ステップ23において、外部端末20は、ユーザによって選択された音声通話端末200との間で通話を開始する。なお、移動機10は、第2の音声チャネルを通じて外部端末20から受信した音声情報を、第1の音声チャネルを通じてネットワーク80側に送信する。また、移動機10は、第1の音声チャネルを通じてネットワーク80側から受信した音声情報を、第2の音声チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ24において、移動機10は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)の設定を開始してから、2つの音声チャネルの設定が終了するまでの間(2つの音声チャネルの設定中)に、データチャネルを通じて受信したメールのリスト(メールリスト)を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ25において、外部端末20は、第2の制御チャネルを通じて受信したメールリストを、表示装置に出力(表示)する。
ステップ26において、外部端末20は、表示装置に表示されたメールリストの中から、ユーザによって選択されたメールの送信を要求するメール要求を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ27において、移動機10は、受信したメール要求に応じて、記憶部17に記憶されているメールを、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ28において、外部端末20は、第2の制御チャネルを通じて受信したメールを、表示装置に出力(表示)する。
以下、データチャネルを通じてメールを受信した際における移動機10の動作について、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る移動機10の動作を示すフロー図である。
図5に示すように、ステップ101において、移動機10は、データチャネルを通じてメールを受信する。
ステップ102において、移動機10は、データチャネルを通じて受信したメールが外部端末20に転送するメールであるか否か判定する。具体的には、移動機10は、受信したメールの宛先や表題が予め設定された転送条件に合致するものである場合には、受信したメールを外部端末20に転送するものと判定し、ステップ103の処理に移る。また、移動機10は、受信したメールの宛先や表題が予め設定された転送条件に合致しない場合には、受信したメールを外部端末20に転送しないものと判定し、メール受信処理を終了する。
ステップ103において、移動機10は、受信したメールを記憶部17に記憶する。
ステップ104において、移動機10は、データチャネルを通じてメールを受信したことを示すメール受信通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ105において、移動機10は、受信したメールのリスト(メールリスト)の送信を要求するメールリスト要求を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20から受信する。
ステップ106において、移動機10は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)を設定中であるか否か判定する。
具体的には、移動機10は、第2の制御チャネルを通じて送受信される第2の制御情報に基づいて、2つの音声チャネルの設定を開始したこと、及び、2つの音声チャネルの設定が終了したことを検出する。これにより、移動機10は、2つの音声チャネルを設定中であるか否か判定する。
なお、移動機10は、2つの音声チャネルを設定中である場合には、ステップ107の処理に移り、2つの音声チャネルを設定中でない場合には、ステップ109の処理に移る。
ステップ107において、移動機10は、メールリスト要求に応じて、メールリストを送信することができないことを示すエラー通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ108において、移動機10は、2つの音声チャネルの設定が終了したことを検出するまで、2つの音声チャネルの設定状況を監視する。また、移動機10は、2つの音声チャネルの設定が終了したことを検出すると、ステップ109の処理に移る。
ステップ109において、移動機10は、記憶部17に記憶されているメールのリスト(メールリスト)を生成する。なお、メールリストには、メールの宛先や表題などが含まれているものとする。
ステップ110において、移動機10は、生成したメールリストを、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ111において、移動機10は、メールリストを参照したユーザによって選択されたメールの送信を要求するメール要求を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20から受信する。
ステップ112において、移動機10は、メール要求に応じて、記憶部17に記憶されているメール(内容)を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
(本発明の一実施形態に係る通信システムの作用及び効果)
本実施形態に係る通信システムによれば、移動機10は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)の設定状況を監視することにより、メールリストを移動機10に対してユーザが要求しなくても、該メールリストを外部端末20に自動的に送信することができる。
(変更例1)
以下、上述した実施形態の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した実施形態との相違点を主として説明する。
具体的には、上述した実施形態においては、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)の設定状況は、移動機10によって監視されていたが、本変更例においては、外部端末20によって監視されているものとする。すなわち、外部端末20の制御部25は、制御チャネル(第2の制御チャネル)を通じて送受信される制御情報(第2の制御情報)に基づいて、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定状況を監視する。
図6は、本発明の一変更例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。図6に示すように、ステップ31において、外部端末20は、ユーザによって選択された音声通話端末200との間で通話を開始するための発信要求を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ32において、移動機10は、発信要求を受け付けたことを示す発信要求受付通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ33において、移動機10は、ユーザによって選択された音声通話端末200の呼出を行い、ネットワーク80側は、移動機10の正当性を認証する。
ステップ34において、移動機10は、ユーザによって選択された音声通話端末200の呼出を開始したことを示す呼出開始通知を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ35において、ネットワーク80側は、リングバックトーンを、移動機10を介して外部端末20に送信する。
ステップ36において、移動機10は、データチャネルを通じてネットワーク80側(メール送信端末300)からメールを受信する。
ステップ37において、移動機10は、メールを受信したことを示すメール受信通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。なお、外部端末20は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定中であるため、メールリスト要求を移動機10に送信しない。
ステップ38において、移動機10は、第1の音声チャネルをネットワーク80側との間で設定する。
ステップ39において、移動機10は、第1の音声チャネルの設定が終了したことを示す第1の音声チャネル設定通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。すなわち、外部端末20は、第1の音声チャネルの設定が終了したことを検出する。
ステップ40において、移動機10は、第2の音声チャネルを外部端末20との間で設定する。すなわち、外部端末20は、第2の音声チャネルの設定が終了したことを検出する。
ステップ41において、外部端末20は、ユーザによって選択された音声通話端末200との間で通話を開始する。なお、移動機10は、第2の音声チャネルを通じて外部端末20から受信した音声情報を、第1の音声チャネルを通じてネットワーク80側に送信する。また、移動機10は、第1の音声チャネルを通じてネットワーク80側から受信した音声情報を、第2の音声チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ42において、外部端末20は、移動機10が受信したメールのリスト(メールリスト)を要求するためのメールリスト要求を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ43において、移動機10は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)の設定を開始してから、2つの音声チャネルの設定が終了するまでの間(2つの音声チャネルの設定中)に、データチャネルを通じて受信したメールのリスト(メールリスト)を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ44において、外部端末20は、第2の制御チャネルを通じて受信したメールリストを、表示装置に出力(表示)する。
ステップ45において、外部端末20は、表示装置に表示されたメールリストの中から、ユーザによって選択されたメールの送信を要求するメール要求を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ46において、移動機10は、受信したメール要求に応じて、移動機10に記憶されたメールを、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ47において、外部端末20は、第2の制御チャネルを通じて受信したメールを、表示装置に出力(表示)する。
以下、第2の制御チャネルを通じてメール受信通知を受信した際における外部端末20の動作について、図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の一変更例に係る外部端末20の動作を示すフロー図である。
図7に示すように、ステップ201において、外部端末20は、移動機10がデータチャネルを通じてメールを受信したことを示すメール受信通知を、第2の制御チャネルを通じて移動機10から受信する。
ステップ202において、外部端末20は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)を設定中であるか否か判定する。
具体的には、外部端末20は、第2の制御チャネルを通じて送受信される第2の制御情報に基づいて、2つの音声チャネルの設定を開始したこと、及び、2つの音声チャネルの設定が終了したことを検出する。これにより、外部端末20は、2つの音声チャネルを設定中であるか否か判定する。
また、外部端末20は、2つの音声チャネルを設定中である場合には、ステップ203の処理に移り、2つの音声チャネルを設定中でない場合には、ステップ204の処理に移る。
ステップ203において、外部端末20は、2つの音声チャネルの設定が終了したことを検出するまで、2つの音声チャネルの設定状況を監視する。また、外部端末20は、2つの音声チャネルの設定が終了したことを検出すると、ステップ204の処理に移る。
ステップ204において、外部端末20は、移動機10に記憶されているメールのリスト(メールリスト)の送信を要求するメールリスト要求を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ205において、外部端末20は、メールリスト要求に応じて送信されたメールリストを、第2の制御チャネルを通じて移動機10から受信する。
ステップ206において、外部端末20は、受信したメールリストを出力(表示)する。
ステップ207において、外部端末20は、表示されたメールリストの中から、ユーザによって選択されたメールの送信を要求するメール要求を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ208において、外部端末20は、メール要求に応じて送信されたメールを、第2の制御チャネルを通じて移動機10から受信する。
ステップ209において、外部端末20は、受信したメールを出力(表示)する。
本変更例に係る通信システムによれば、外部端末20は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)の設定が終了したことを検出した際に、移動機10が受信したメールのリスト(メールリスト)の送信要求を自動的に移動機10に送信することにより、外部端末20は、ユーザがメールリストを移動機10に対して改めて要求しなくても、該メールリストを移動機10から自動的に受信することができる。
(変更例2)
以下、上述した実施形態の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した実施形態との相違点を主として説明する。
具体的には、上述した実施形態においては、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定中に移動機10がメールを受信するが、本変更例においては、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定中に外部端末20がメールを送信しようとする。
例えば、外部端末20がカーナビゲーションである場合を考えると、カーナビゲーションが車両の位置情報や車両の速度情報等のメールを定期的にネットワーク80側に送信する場合がある。このような場合を想定すると、外部端末20は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定中にメールをネットワーク80側に送信しようとする可能性がある。
図8は、本発明の一変更例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、ステップ11〜ステップ15、ステップ20〜ステップ23の処理は、上述した実施形態(図4を参照)と同様であるため、その説明を省略する。
ステップ16aにおいて、外部端末20は、移動機10を介してネットワーク80側に送信するメールを生成する。
ステップ17aにおいて、外部端末20は、生成したメールを送信するために第2の制御チャネルを割り当てることが可能であるか否か確認するためのメール送信確認を、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ18aにおいて、移動機10は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定中であるため、メールを送信するために第2の制御チャネルを割り当てることができないことを示すエラー通知を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ24aにおいて、移動機10は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定が終了したことを検出し、メールを送信するために第2の制御チャネルを割り当てることが可能であることを確認する。また、移動機10は、メールの送信を要求するためのメール送信要求を、第2の制御チャネルを通じて外部端末20に送信する。
ステップ25aにおいて、外部端末20は、ステップ16aで生成したメールを、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信し、ステップ26aにおいて、移動機10は、受信したメールを、データチャネルを通じてネットワーク80側に送信する。
本変更例に係る通信システムによれば、移動機10が、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)の設定が終了したことを検出した際に、メール送信要求を外部端末20に送信することにより、外部端末20は、ユーザが改めて要求しなくても、2つの音声チャネルの設定中に生成してメールを移動機10に自動的に送信することができる。
(変更例3)
以下、上述した実施形態の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した実施形態との相違点を主として説明する。
具体的には、上述した実施形態においては、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定中に移動機10がメールを受信するが、本変更例においては、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定中に外部端末20がメールを送信しようとする。
また、上述した実施形態においては、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)の設定状況は、移動機10によって監視されていたが、本変更例においては、外部端末20によって監視されているものとする。
図9は、本発明の一変更例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、ステップ31〜ステップ35、ステップ38〜ステップ41の処理は、上述した実施形態(図6を参照)と同様であるため、その説明を省略する。
ステップ36aにおいて、外部端末20は、移動機10を介してネットワーク80側に送信するメールを生成する。また、外部端末20は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定中であるため、メールを送信するために第2の制御チャネルを割り当てることができないことを確認する。
ステップ42aにおいて、外部端末20は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルの設定が終了したことを検出し、ステップ36aで生成したメールを、第2の制御チャネルを通じて移動機10に送信する。
ステップ43aにおいて、移動機10は、外部端末20から受信したメールを、データチャネルを通じてネットワーク80側に送信する。
本変更例に係る通信システムによれば、外部端末20は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネル(2つの音声チャネル)の設定が終了したことを検出することにより、ユーザが改めて要求しなくても、2つの音声チャネルの設定中に生成してメールを移動機10に自動的に送信することができる。
なお、本発明においては、移動機10とネットワーク80側との間のチャネル(第1の音声チャネル、第1の制御チャネル及びデータチャネル)、及び、移動機10と外部端末20との間のチャネル(第2の音声チャネル及び第2の制御チャネル)は、本実施形態(又は、変更例)に係る通信システムにおける所定の通信プロトコルに従って設定されるものとする。
また、本発明は、上述した実施形態(又は、変更例)に限定されるものではなく、移動機10とネットワーク80側との間で、第1の音声チャネル、第1の制御チャネル及びデータチャネルを設定可能であり、移動機10と外部端末20との間で、第2の音声チャネル及び第2の制御チャネルを設定可能である任意の通信プロトコルを用いた場合であっても、適用可能である。
10・・・移動機、11a,11b・・・アンテナ、12・・・変調/復調部、13・・・音声符号化/復号化部、14・・・データ符号化/復号化部、15・・・監視部、16・・・制御部、17・・・記憶部、20・・・外部端末、21・・・アンテナ、22・・・変調/復調部、23・・・音声符号化/復号化部、24・・・データ符号化/復号化部、25・・・制御部、26・・・入力部、27・・・出力部、30・・・移動機、40・・・固定電話機、50・・・パーソナルコンピュータ、60・・・移動機、80・・・ネットワーク、200・・・音声通話端末、300・・・メール送信端末