JP3936196B2 - 植物病害防除剤としてのビタミンb1の用途 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、植物病害防除剤としてのビタミンB1の用途に関するものである。さらに具体的には、植物病原菌感染に対する防御遺伝子を感染初期に発現させて植物病害を効果的に防除する植物病害防除剤としてのビタミンB1、またはその塩または誘導体の用途に関する。
【0002】
背景技術
近年、人口の爆発的増加につれて作物の安定な増産が望まれつつある。従って、安定な食糧生産に対する脅威である植物病原菌に対抗する植物病害防除に対する要求もまた増加している。20世紀初めから使用され始めた農薬と化学肥料は作物の安定的な生産には必須だったが、食品の安全性に対する消費者等の不安を招き、環境にも悪影響を与えていた。さらに、合成農薬の持続的な使用に伴う抵抗性病原菌株の出現は、別の深刻な問題を引き起こした。従って、安全かつ効率的に植物病害が防除できる方法の開発に研究が集中した。その中でも、特に病原菌に対する植物自らの防御力を増進させることによって植物病害を防除する方法が重要な部分を占めていた。
【0003】
植物は、病原菌の侵入に対して非常に精巧な防御反応を示す。このような防御メカニズムには過敏感反応(hypersensitive reaction:HR)、フィトアレキシンの合成、細胞壁の強化、微生物細胞壁分解酵素および蛋白質分解酵素阻害制の生成などが知られている。
【0004】
最近、遺伝工学の発達のお陰で防御メカニズムに関する研究が活発に進められてきた。その結果、大部分の防御メカニズムが植物体内の防御遺伝子の発現、例えば、稲のPR1(pathogenesis−related gene 1)、PBZ1(probenazole− inducible gene 1)およびPOX22.3(peroxidase gene 22.3)、およびトマトのPAL(phenylalanine ammonia lyase)、APX(ascorbate peroxidase)およびHMGR(3−hydroxy−3−methyl−glutaryl−CoA reductase)などを伴っていることが明らかになった。
【0005】
従って、防御遺伝子の発現を人為的に誘導することによって、植物病原菌に対する抵抗力を増進させるための薬剤研究が活発に進められている。例えば、ベンゾチアジアゾールはナス科やアブラナ科植物に対する植物全体浸透に対する獲得抵抗性(SAR; systemic acquired resistance)を誘導し(Lawton, et al., 1996)、プロペナゾールは、稲のSARを誘導して植物病原菌に対する抵抗力を増進させると報告されている(Midoh and Iwata, 1996)。しかし、上記のような薬剤は植物病原菌に対し、処理後、持続的な効果を十分に示さないだけでなく、防御遺伝子発現に長時間を必要とする問題点がある。従って、植物病原菌感染に対する植物体内防御遺伝子を感染初期から発現させることによって植物病害が効果的に防除できる新しい薬剤の開発が切実に望まれていた。
【0006】
発明の詳細な説明
このような状況のもとで、本発明者らは植物病原菌防御遺伝子を人為的に発現させる新しい薬剤を開発するために継続して研究を行ってきた。そして、その結果、人体または動物への害がなくかつ病気に対する免疫や抵抗性を増進させることが知られているビタミンB1が特定の植物病害に限定されない多様な植物病害を抑制するという新しい事実を見出した。上記事実によって、ビタミンB1が単に病原菌の病原性を抑制するというよりむしろ植物体内防御遺伝子の発現を誘導していると推定し、繰返し実験を行うことによって、ついにビタミンB1の防御遺伝子発現誘導効果を確認し、本発明を完成した。
【0007】
従って、本発明の目的は人体、動物、植物および環境への害がなくかつ植物病原菌に対する植物体内で防御遺伝子の発現を誘発することによって植物病害を効果的に防除できる組成物を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、上記組成物を用いる植物病害防除方法を提供することにある。
【0009】
上記のような目的を達成するために、本発明は有効性分としてビタミンB1、その塩または誘導体を含有する植物病害防除用組成物を提供する。
【0010】
また、本発明は上記組成物を植物、その種子または生育地に適用することを含む植物病害を防除する方法に関する。
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
本明細書において、植物とは、単子葉植物、双子葉植物またはその種子を含む。また、植物病害は稲いもち病、疫病、稲白葉枯病、各種作物のさび病、および稲のうどんこ病などを含むが、これらに制限されない。
【0012】
本発明で使用可能なビタミンB1の塩および誘導体は、関連技術分野で通常用いられるビタミンB1のあらゆる塩および誘導体を含むが、特定の種類に制限されない。例えば、ビタミンB1の塩は、塩酸塩および一硝酸塩を含み、ビタミンB1の誘導体は一リン酸クロリドおよびピロリン酸クロリドを含むが、これらに制限されない。
【0013】
本発明で使用される有効性分の含有量は、処理される植物の種類、植物病害の種類および状態、および処理時期並びに方法等によって適切に調節することができるが、好ましくは5〜100mMの濃度範囲内である。
【0014】
本発明では、ビタミンB1、またはその塩または誘導体を単独で蒸留水に溶解させて用いるか、または他の助剤と共に製剤化することができる。例えば、ビタミンB1、またはその塩または誘導体は通常の助剤、例えば、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ナトリウムリグニンスルホネート(SLS)およびカオリンと共に湿潤剤に製剤化され得る。
【0015】
さらに本発明にかかる組成物は、通常の他の合成農薬、生物農薬、または肥料と混合できる。
【0016】
本発明にかかる組成物は、従来の農薬処理量と同様に使用することができる。例えば、薬液が処理された植物体表面にまんべんなくしたたり落ちるのに十分な量で噴霧できる。本発明にかかる組成物は、植物の種子から成熟期までのどの生長段階においても処理できることを確認した。さらに、本発明にかかる組成物は、どの処理時期においても100mM以下の濃度では植物の発芽や生長に影響を与えず、処理10日後、肉眼で観察したとき植物に薬害が少しもないことが確認された。本発明の農薬組成物は噴霧、灌水または浸漬等の通常の薬剤処理方法によって処理され得る。
【0017】
他方では、植物病害防御遺伝子の発現を誘導することによって植物病害を防除する効果を持つビタミンの例としては、ビタミンB1に加えてビタミンB6またはビタミンCを含む。そのうち、植物内で防御遺伝子の発現誘導のために最も効果的なのはビタミンB1であることが確認された。従って、本発明にかかる薬剤は、ビタミンB1、またはその塩または誘導体とともにビタミンB6および/またはビタミンCをさらに含むことができる。
【0018】
本発明ではビタミンB1の植物病害防除効果を確認するために、ビタミンB1の塩酸塩、一硝酸塩、一リン酸クロリドおよびピロリン酸クロリドをそれぞれ蒸留水に溶解させ、これを稲、トマト、大麦および小麦に溶液で噴霧処理するか、または溶液に稲の種子を浸漬処理して、植物病原カビおよび菌、稲いもち病菌(Magnaporthe grisea) KJ201、稲白葉枯病菌(Xanthomonas oryzae pv.oryzae)KX021、トマト疫病菌(Phytophthora infestans) PIT、小麦うどんこ病菌(Erysiphe graminis)および大麦赤錆病菌(Puccina recondita)をそれぞれ接種して病斑発生および進行状態を調べた。
【0019】
さらに、稲をビタミンB1塩酸塩の水溶液で噴霧処理および/または、稲白葉枯病菌KX021を接種した後、そこから総RNAを抽出して防御遺伝子の発現を調べた。このとき、プローブとしてPR1、PBZ1およびPOX22.3遺伝子を用いた。また、トマトをビタミンB1塩酸塩の水溶液で浸漬処理して得たRNAを用いて防御遺伝子の発現を調べた。プローブとしてPAL、APXおよびHMGR遺伝子を用いた。
【0020】
本発明で用いられた稲いもち病菌KJ201と稲白葉枯病菌KX021は、農村振興庁農業科学技術院(韓国京畿道水原市西屯洞)から分譲されたものである。また、トマト疫病菌PITは韓国大田の感染されたトマトから分離したものであり、小麦うどんこ病菌と大麦赤錆病菌は韓国大田の韓国化学研究所から分譲受されたものである。
【0021】
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。しかし、本発明の範囲がこの実施例によってどんな方法でも制限されるものではない。
【0022】
実施例1:ビタミンB1塩酸塩水和剤の製造
ビタミンB1塩酸塩(thiamine HCl; Cat. No. T4625; Sigma Co.)300gと助剤としてドデシル硫酸ナトリウム(SDS; Cat. No. 192−08675; Wako Co.)20g、ナトリウムリグニンスルホネート(SLS; Cat. No.47103−8; Aldrich Co.)30gおよびカオリン(Cat. No.117−00025; Wako Co.)650gを、ビニールバッグを利用して均一に混合した後、粉砕し、標題の水和剤1kgを製造した。
【0023】
実施例2:ビタミンB1一硝酸塩水和剤の製造
ビタミンB1塩酸塩の代わりにビタミンB1一硝酸塩(Cat. No. T1054; Spectrum Quality Products. Inc.)を使用した以外は、実施例1と同じ方法で標題の水和剤1kgを製造した。
【0024】
実施例3:ビタミンB1一リン酸クロリド水和剤の製造
ビタミンB1塩酸塩の代わりにビタミンB1一リン酸クロリド(Cat. No. T8637; Sigma Co.)を使用した以外は、実施例1と同じ方法で標題の水和剤1kgを製造した。
【0025】
実施例4:ビタミンB1ピロリン酸クロリド水和剤の製造
ビタミンB1塩酸塩の代わりにビタミンB1ピロリン酸クロリド(Cat. No. T09961; Fluka)を使用した以外は、実施例1と同じ方法で標題の水和剤1kgを製造した。
【0026】
上記実施例1〜4から製造した水和剤の成分および含有量を下記の表1に示す。
表1
【0027】
試験例1:稲いもち病防御遺伝子の発現試験
種籾(品種:Hwacheong)をHomai水和剤に1日浸漬して種子消毒した後、2日間28℃で発芽させた。種子を農用床土に植えて、4葉期まで温室で栽培した後、稲苗は下記実験に用いた。
【0028】
稲いもち病を誘発するMagnaporthe grisea KJ201菌株をオート麦寒天培地で12〜15日間25℃の明条件で培養して分生胞子を形成させた。この培地に250ppm(v/v)の濃度でツイーン80(ポリオキシエチレングリコール)を加えて、次いで胞子を収穫した。血球計数器で収穫胞子の最終濃度を5×105胞子/mlに滴定し、稲20ポットの葉と茎にポット当り5mlずつ噴霧接種した。接種後、20分間室温で放置して接種材料が流れ落ちない程度まで乾燥させた後、25℃、相対湿度100%の暗条件で24時間放置した(グループA:稲いもち病菌のみを接種した稲)。
【0029】
他方で、蒸留水中に最終濃度50mMのビタミンB1塩酸塩および最終濃度250ppmのツイーン80を含有する溶液を製造した。その溶液を稲20ポットの葉と茎にポット当り5mlずつ噴霧処理した(グループB:ビタミンB1塩酸塩のみを処理した稲)。
【0030】
さらに、稲20ポットにグループBと同様に、ビタミンB1塩酸塩を噴霧処理し、処理24時間後、グループAでのように稲いもち病菌を接種した(クループC:ビタミンB1塩酸塩処理後、稲いもち病菌を接種した稲)。
【0031】
稲いもち病菌を接種した後、グループA、BおよびCを25℃、相対湿度80%の明暗条件(12時間周期)のグロースチャンバに置いた。接種後0時間から96時間まで、24時間単位で各グループの稲葉を収穫した。収穫稲葉は液体窒素に浸し、急速冷凍させた後、冷凍庫に保管した。さらに、収穫稲葉を乳鉢で液体窒素を加えながら磨碎した後、総RNAを通常の抽出方法によって抽出した。260nmの波長での吸光度を測定することによって、それぞれのRNA濃度を定量した。次いで、15μgずつ電気泳動した後、10×SSCを利用してナイロン膜に移した。稲の防御遺伝子発現のための指標として利用される遺伝子であるPR1、PBZ1およびPOX22.3(それぞれNCBI Gen Bankに登録された配列を持つ全長遺伝子)をプローブとして用いるために、これらを放射能標識し、42℃、20rpmで16時間ハイブリダイゼーション反応を行った。ナイロン膜を2×SSC、0.2%ザルコシン含有洗浄緩衝液で処理した後、X線フィルムに露出させてプローブの発現程度を測定した。
【0032】
その結果を図1に示す。図1に示すように、稲いもち病菌のみを接種した稲(グループA)では、接種72時間後、プローブの最大発現が認められたのに対し、ビタミンB1塩酸塩のみを処理した稲(グループB)では24時間後、最大発現が認められた。また、ビタミンB1塩酸塩処理後、稲いもち病菌を接種した稲(グループC)では、接種24時間後、三つの防御遺伝子の発現が認められた。さらに、それらの発現はグループAおよびBより顕著に増大していた。
【0033】
試験例2:稲防御遺伝子の発現試験
試験例1と同じ方法によって稲をビタミンB1塩酸塩で処理した。処理後0、1、4、8、12、16および24時間単位で稲葉を収穫した。試験例1と同じ方法で稲の防御遺伝子発現を測定した。
【0034】
その結果を図2に示す。図2に示すように、ビタミンB1塩酸塩のみで処理した稲では4時間後、全てのプローブが発現した。
【0035】
試験例3:稲白葉枯病菌防御遺伝子の発現試験
稲(品種:Hwacheong)をHomai水和剤に1日浸漬して種子消毒した後、2日間28℃で発芽させた。種子を農用床土に植えて、4葉期まで温室で栽培した後、稲苗は下記実験に用いた。
【0036】
稲白葉枯病を誘発するXanthomonas oryzae pv.oryzae KX021菌株をポリペプトン−スクロース寒天培地で72時間、30℃の暗条件で培養した。この培地に250ppm(v/v)ポリオキシエチレングリコール(ツイーン80)溶液を加えた後、接種材料を収穫した。分光光度計を利用して600nmでの吸光度が0.5となるように滴定し、細胞溶液を稲20ポットにハサミ接種(scissors-inoculated)した。稲ポットを25℃、相対湿度100%の暗条件で24時間放置した(グループA:稲白葉枯病菌のみを接種した稲)。
【0037】
他方では、蒸留水中に最終濃度50mMのビタミンB1塩酸塩および展着剤として最終濃度250ppmのツイーン80を含有する溶液を製造した。このようにして製造した溶液をアトマイザーで稲20ポットの葉と茎にポット当り5mlずつ噴霧処理した(グループB:ビタミンB1塩酸塩のみを処理した稲)。
【0038】
また、稲20ポットにグループBと同様に、ビタミンB1塩酸塩を噴霧処理した。処理24時間後、グループAと同様に稲白葉枯病菌を接種した(グループC:ビタミンB1塩酸塩処理後、稲白葉枯病菌を接種した稲)。試験例1と同じ方法でプローブを用いて各グループでの防御遺伝子発現を測定した。
【0039】
その結果を図3に示す。図3に示すように、稲白葉枯病菌のみを接種した稲(グループA)では、接種48時間後、プローブの最大発現が認められたのに対し、ビタミンB1塩酸塩のみを処理した稲(グループB)では、処理24時間後、発現が認められた。また、ビタミンB1塩酸塩処理後、稲白葉枯病菌を接種した稲(グループC)では、接種24時間後、三つの全ての防御遺伝子の発現が認められた。さらに、これらの発現は、クループAおよびBより顕著に増大していた。
【0040】
試験例4:トマト防御遺伝子の発現試験
トマト(品種: Wekwang; Heung Nong Seeds and Saplings Co, 品種登録番号: VT−Hy−43)をBunong Co.の園芸用床土に植えて、温室で栽培した後、下記実験に用いた。一定の大きさのトマトを選抜して根部の園芸用床土を皆除去した後、主根をカミソリの刃で切断した。50μMの濃度のビタミンB1塩酸塩水溶液200mlを250mlビーカーに注いで、ビーカー入口をアルミホイルで封じた。ここに穴をあけてトマトの茎を浸漬した。浸漬1、4、8、12、16および24時間後、試験例1と同じ方法で、プローブとしてトマトの防御遺伝子の発現可否の指標として用いられる遺伝子PAL、APXおよびHMGR(生命工学研究所から入手)の発現程度を測定した。
【0041】
その結果を図4に示す。図4に示すように、ビタミンB1塩酸塩のみを処理したトマトでは、1時間内に全ての防御遺伝子が発現した。
【0042】
試験例5:稲いもち病防除効果測定試験
(A)それぞれ最終濃度5、10、20、50および100mMのビタミンB1塩酸塩および最終濃度250ppmのツイーン80を含有する水溶液、および最終濃度250ppmのツイーン80のみを含有する水溶液を製造した。このようにして製造した各溶液を試験例1と同じ方法で栽培された稲20ポットの葉と茎にポット当り5mlずつそれぞれ噴霧処理した。処理4時間後、試験例1と同じ方法で得た稲いもち病菌の分生胞子を稲に噴霧接種した。接種後、20分間室温で放置して接種材料が流れ落ちない程度まで乾燥させた後、25℃、相対湿度100%の暗条件で24時間放置した。25℃、相対湿度80%の明暗条件(12時間周期)のグロースチャンバで経時的に病害の進行を調べた。接種1週間後、下記のように病斑の形態、大きさおよび病斑面積率をベースに発病度を調べた。その結果を表2に示す(平均値段±標準偏差)。
【0043】
1)L.T.(病斑型):0〜4
0=変化無し
1=微細な茶色点
2=1〜2mm長さの茶色の斑点、約1mm長さのライトグレー中心を持つ茶色の斑点または約1〜2mm長さの茶色中心を黄色斑点
3=グレー中心を持つ丸い斑点または1〜2mm長さのグレーの斑点
4=1cm以上長さのグレー中心を持つダイアモンド形茶色の斑点
【0044】
2)D.S.(重篤度):0〜10
0=病症候無し
1=L.T.1が全体の50%未満
2=L.T.1が全体の50%以上
3=L.T.2に進行する
4=L.T.3の出現
5=L.T.3が全体の50%以上
6=L.T.3の茶色の斑点が現れる
7=L.T.4まで進行する
8=L.T.4が葉の大部分を占める
9=葉が枯れ始める
10=葉の枯れが全体葉の50%以上を占める
【0045】
表2
[防除値(%)={(ツイーン80処理区の発病度−ビタミンB1 HClおよびツイーン80処理区の発病度)/ツイーン80処理区の発病度}×100]
【0046】
表2に示すように、ビタミンB1塩酸塩を5mMおよび10mMの濃度で処理した場合、防除値は約30%以下と比較的低かった。しかし、20mM以上の濃度で処理した場合には、高い防除値が得られ、最大防除値は100mM処理時、約87%であった。
【0047】
(B)実施例1〜4で得た水和剤を、それぞれ原剤をベースに30および50mMとなるように調整して使用した以外は、上記(A)と同様の方法で発病度を測定した。
その結果を表3に示す[平均値(±標準偏差)]。
【0048】
表3
[防除値(%)={(非処理区の発病度−実施例製剤処理区の発病度)/非処理区発病度}×100]
【0049】
表3に示すように、実施例1〜4の製剤を原剤基準に30mM以上で処理した場合、いずれも80%以上の高い防除値(80%以上)を得た。
【0050】
試験例6:稲白葉枯病防除効果測定試験
それぞれ最終濃度5、10、20、50および100mMのビタミンB1塩酸塩および最終濃度250ppmのツイーン80を含有する水溶液、および最終濃度250ppmのツイーン80のみを含有する水溶液を製造した。このようにして製造した各溶液を試験例1と同じ方法で、栽培した稲20ポットの葉と茎にポット当り5mlずつ噴霧処理した。処理4時間後、試験例3と同じ方法で得た稲白葉枯病菌を稲にハサミ接種した。接種後、25℃、相対湿度100%の暗条件で24時間放置した。25℃、相対湿度80%の明暗条件(12時間周期)のグロースチャンバで経時的に病害の進行を調べた。接種1週間後、接種部位から病害の兆候が進行した距離を測定して発病度を測定した。
その結果を表4に示す(平均値±標準偏差)。
【0051】
表4
[防除値(%)は表2に記載の式により計算]
【0052】
表4に示すように、ビタミンB1塩酸塩5mMで処理した場合、防除値は低くかった(約10%)。しかし、10、20、50および100mMで処理した場合、高い防除値を得た(それぞれ、56%、68%、97%および97%以上)。
【0053】
試験例7:種子浸漬による稲いもち病防除効果測定試験
稲(品種:Hwacheong)をHomai水和剤に1日浸漬して種子消毒した後、2日間28℃で発芽させた。発芽させた種子を1日間28℃で20および50mMのビタミンB1塩酸塩溶液と蒸留水にそれぞれ浸漬した後、農用床土に植えた。種子処理した稲は4葉期まで温室で栽培した。
【0054】
試験例1と同じ方法で、稲いもち病菌の分生胞子を得た後、種子処理した稲20ポットの葉と茎にポット当り5mlずつそれぞれ噴霧接種した。接種後、20分間室温で放置し、接種材料が流れ落ちない程度まで乾燥させた後、25℃、相対湿度100%の暗条件で24時間放置した。25℃、相対湿度80%の明暗条件(12時間周期)のグロースチャンバで経時的に病害の進行を調べた。試験例5(A)と同様の方法で発病度を測定した。その結果を表5に示す(平均値±標準偏差)。
【0055】
表5
[防除値(%)=(蒸留水処理区の発病度−ビタミンB1 HCl処理区の発病度)/蒸留水処理区の発病図]×100]
【0056】
表5に示すように、発芽時にビタミンB1塩酸塩20mMおよび50mMを処理した場合、それぞれ44%および77%の防除値を得た。
【0057】
試験例8:トマト疫病防除効果測定試験
トマト(品種: Sekwang; Heung Nong Seeds and Sapling Co, 品種登録番号:VT−Hy−43)をBunong Co.の園芸用床土に植えて、4週間温室で栽培した後、下記実験に用いた。実施例1〜4で製造した水和剤を、原剤をベースに30および50mMとなるようにそれぞれ調整し、アトマイザーを利用してトマトの葉と茎にポット当り5mlずつ噴霧処理した。
【0058】
他方で、トマト疫病を誘発するPhytophthora infestans PIT菌株をライ麦B寒天培地で7〜10日間、20℃の明条件で培養して胞子嚢(sporangium)を形成させた。ペトリ皿当たり蒸留水15mlを加えた後、滅菌されたブラシを使用して胞子嚢を収穫した。胞子嚢で遊走子を得るために4℃で3時間放置した。遊走子の濃度を、血球計数器を利用して最終濃度5×104遊走子/mlに適定した。噴霧処理4時間後、滴定された遊走子をトマトにポット当り5mlずつ噴霧接種した。20℃、相対湿度100%の暗条件で経時的に病害の進行を調べた。接種4日後、病斑型、大きさおよび病斑面積率をベースに発病度を測定した(試験例5(A)参照)。その結果を表6に示す[平均値(±標準偏差)]。
【0059】
表6
[防除値は表3に記載の式により計算]
【0060】
表6に示すように、各製剤を30mMおよび50mMで処理した場合、それぞれ約30%および60%以上の防除値を得た。
【0061】
試験例9:大麦うどんこ病防除効果測定試験
大麦(品種:Dong大麦)をBunong Co.の園芸用床土に植えて、7日間温室で栽培した後、下記実験に用いた。実施例1〜4で製造した水和剤を、原剤をベースに30および50mMとなるように調整し、アトマイザーを利用して大麦の葉と茎にポット当り5mlずつ噴霧処理した。
【0062】
他方で、大麦うどんこ病を誘発するErysiphe graminis菌株の胞子を接種材料として大麦うどんこ病に感染された大麦を使用した。すなわち、大麦うどんこ病原菌を接種して10日間20℃、相対湿度60%の明暗条件(12時間周期)で培養して胞子を形成させた。噴霧処理4時間後、このように十分に形成された大麦うどんこ病胞子に感染された大麦を大麦噴霧処理に接種した。このとき、噴霧処理した大麦5ポット当り大麦うどんこ病に感染された大麦1ポットを接種した。大麦うどんこ病菌を接種した大麦を10日間20℃、相対湿度60%の明暗条件(12時間周期)のグロースチャンバで発病を誘導して発病度を調べた。接種10日後、病斑のタイプ、大きさおよび病斑面積率をベースに発病度を測定した(試験例5(A)参照)。その結果を表7に示す[平均値(±標準偏差)]。
【0063】
表7
[防除値は表3に記載の式により計算]
【0064】
表7に示すように、各製剤を30mMおよび50mMで処理した場合、55〜90%の高い防除値を得た。
【0065】
試験例10:小麦赤錆病防除効果測定試験
小麦(品種:Eunpa)をBunong Co.の園芸用の床土に植えて、7日間温室で栽培した後、下記実験に用いた。実施例1〜4で製造した水和剤を、原剤ベースに30および50mMとなるように調整した後、アトマイザーを利用して小麦の葉と茎にポット当り5mlずつ噴霧処理した。
【0066】
他方で、小麦赤錆病を誘発するPuccina recondita菌株の胞子接種材料として小麦赤錆病に感染した小麦を使用した。すなわち、小麦赤錆病菌を接種して10日間20℃、相対湿度60%の明暗条件(12時間周期)で培養して胞子を形成させた。このようにして形成された胞子を小麦赤錆病に感染した小麦から収穫した後、250ppm(v/v)ツイーン80溶液を加えた。血球計数器を利用して胞子の最終濃度を1×106胞子/mlに適定した。噴霧処理4時間後、滴定胞子を噴霧処理した小麦にポット当り5mlずつ噴霧接種した。小麦赤錆病菌を接種した小麦を10日間20℃、相対湿度60%の明暗条件(12時間周期)のグロースチャンバで発病を誘導して発病度を調べた。接種10日後、病斑の型、大きさおよび病斑面積率をベースに発病度を測定した(試験例5(A)参照)。その結果を表8に示す[平均値(±標準偏差)]。
【0067】
表8
[防除値は表3に記載の式により計算]
【0068】
表8に示すように、各製剤を30mMで処理した場合、約40〜60%、50mMで処理した場合、約50〜80%の防除値を得た。
【0069】
産業上利用可能性
本発明にかかるビタミンB1、またはその塩または誘導体を含有する植物病害防除剤は、植物、その種子または棲息地に処理時、無毒ながら植物病原菌の感染初期に対して防御遺伝子の発現を誘導することによって、優れた植物病害防除効果を有する。従って、本発明にかかる組成物は、穀物保護産業上非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 稲をビタミンB1塩酸塩で処理および/または、稲いもち病菌で感染させた場合の防御遺伝子の発現を示すX線フィルム写真である。
【図2】 ビタミンB1塩酸塩で処理した稲で経時的に防御遺伝子の発現を示すX線フィルム写真である。
【図3】 稲をビタミンB1塩酸塩で処理および/または、稲白葉枯病菌で感染させた場合の防御遺伝子の発現を示すX線フィルム写真である。
【図4】 ビタミンB1塩酸塩で処理したトマトで経時的に防御遺伝子の発現を示すX線フィルム写真である。
Claims (2)
- ビタミンB1、ビタミンB1塩酸塩、ビタミンB1一硝酸塩、ビタミンB1一リン酸クロリド、及びビタミンB1ピロリン酸クロリドからなる群より選択された植物病原菌防御遺伝子発現誘導物質;及びドデシル硫酸ナトリウム、ナトリウムリグニンスルホネート及びカオリンからなる群より選択された一種以上の賦形剤からなり、他の成分を含まないことを特徴とする、稲いもち病、稲白葉枯病、または作物の疫病、うどんこ病及びさび病からなる群より選択された植物病害防除用水和剤。
- 植物が、単子葉植物、双子葉植物またはその種子である、請求項1に記載の水和剤。
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