JP3935804B2 - 翼及びこれを備える風力発電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揚力を発生させる翼及びこれを備える風力発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
環境問題に対する意識の高まりのとともに、廃棄物を出さないクリーンなエネルギーとして、風力発電装置が注目を集めている。風力発電装置は、風の力によってブレード(翼)を備えたロータを回転させ、得られた回転力によって発電機を駆動するようになっている。
【0003】
風力発電装置は、タワーの上端に設けられたナセルと呼ばれる筐体内に、回動自在に支持された主軸と、該主軸の先端に固定されたロータヘッドと、ロータヘッドに取り付られたブレードと、主軸の回転速度を増幅させる増幅器と、増幅された主軸の回転を取り出す出力軸と、出力軸によって駆動される発電機と、その他周辺機器とが備えられている。
【0004】
ブレードはロータヘッドの回りに等間隔に離間して取り付けられており、ブレードの付け根の部分にはピッチ角の調節機構が内蔵されている。そして、ロータヘッド、数枚のブレード、及び上記の調整機構を主に備えてロータが構成され、タワー上のナセルに対して回転自在に取り付けられている。
【0005】
このように構成された風力発電装置では、言うまでもなくブレードが風を受けると、これを支持するロータが回転することになり、それに伴って発電機内の回転子が回転してナセル側に固定された固定子との間で発電がなされる。
したがって、ブレードが風力を効率的にロータの回転力に変換すれば、発電される電力量が増すことは言うまでもなく、ブレードの形状が風力発電装置の性能に大きく左右する。
【0006】
次に、上述した風力発電装置に備わるブレードに作用する力の関係について図9の速度三角形を用いて説明する。なお、風力発電装置に用いられるブレードを以下、一般的に用いられる「翼」と称して説明するものとする。
図に示される符号1は翼を示しており、図では翼幅方向(紙面において鉛直方向)に対して直角に交わる平面で見た場合における断面、すなわち翼形を示している。
【0007】
翼1は、ロータの回転に合わせて矢印Rの方向に回転するものとされ、ロータの回転方向に対して自らの翼弦線1aが所定の角度θを有するように配置されている。この角度θは、図に示すように翼弦線1aの延長線L1と翼1の回転方向に平行な直線L2とのなす角であり、ロータに対する翼1の取り付け角を意味するピッチ角θである。
【0008】
また、符号Wで示されるベクトルは、翼1に対する空気の相対速度レベルと方向を示しており、翼1の回転方向に対して直角方向から吹き付ける空気の速度ベクトルAと、回転による翼の周速と方向を示す周速ベクトルrΩとの関係によって得られている。
そして、この翼1に対する空気の相対速度ベクトルWと翼弦線1aの延長線L1とのなす角が、翼1における迎え角αであり、翼1の周速や翼1に吹き付ける風速によって若干変化する。
【0009】
そして、このような上記関係が翼1に作用すると、翼1に対する空気の相対速度ベクトルWに対して垂直な揚力Lが生じ、また、翼1に対する空気の相対速度ベクトルWの延長方向には抗力Dが生じる。これら揚力Lと抗力Dとの合力は、破線で示されるベクトルFとして表され、このベクトルFの翼1の回転方向における分力がロータを回転させるための回転力の成分として、回転力ベクトルFrに表されることとなる。
【0010】
したがって、回転力ベクトルFrの大きさである回転力を増すために、揚力Lを増大させ、抗力Dを減少させることができれば、この翼が取り付けられるロータにはより高い回転力が作用して回転速度が増大し、発電される電力量が増大することになる。
【0011】
さて、揚力Lを増大させるためには、図10(a)に示す一般的な翼形に対して、図10(b)に示すように翼形の中心線をなすキャンバーライン1bの反りを大きくすることで得られる。
この場合、反りが大きすぎると、翼形の背側面1cの曲率が大きくなるため、図10(b)に示すように空気の流れに対して翼面上で剥離Vが生じて失速することがある。
【0012】
上述のような失速状態では、揚力Lは急激に低下するとともに抗力Dは急激に増加することになってしまい、これを回避すべく揚抗比を高く得るためには、背側面1cの曲率が過大とならないように適切に保ちつつ、腹側面1dをへこませてキャンバーライン1bの反りを大きくすることが有効である。
【0013】
このような観点から、米国のNACAや、NASAでは航空機用の薄肉の翼形(厚み比が数十パーセントまで)について多くの翼形が研究開発されており、詳細な形状データに加えて揚力及び抗力のデータが既に公開されて自由にこれらデータが使用できる状況となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
さて、風力発電装置等に用いられる翼(ブレード)には、吹き付ける空気によって多大な曲げ荷重がロータの付け根付近に作用する。このため、翼の根元にはこの曲げ荷重に耐えうる肉厚が必要とされている。なお、ここに言う翼の根元、言い換えれば翼根とは、ロータの付け根から翼端までの翼長に対して約40%までの部分を言う。
【0015】
この場合、ロータに固定される側の翼の根元付近での翼形において、最大翼厚を翼弦長(各位置については、図10(a)参照のこと。)で除した厚み比が21%を超えてしまい、先に説明したNACAや、NASAが公開している航空機用の薄肉の翼形データを、本発明に係る風力発電装置等に用いられる厚肉の翼形に使用することができない状況となっている。
このことは、これら機関が厚み比21%を超えるような翼形のデータをほとんど公開していないからである。
【0016】
また、厚み比が21%を超えるような厚肉の翼形を有する翼では、背側における空気の流れの剥離を抑制しつつ、反りを大きくして高い揚力を得る形状が非常に困難である。
【0017】
すなわち、翼弦長に対して大きな厚み比を確保するために、最大翼厚の部分を位置させると、最大翼厚の位置が比較的中心付近の前縁から40〜50%離れた位置に存在することとなり、最大翼厚の位置から後縁までの間の腹側にへこみを形成することが形状の制約により困難となるためである。
【0018】
また、最大翼厚の位置を前縁から40〜50%離れた位置に存在させることは、前縁における剥離をあらゆる迎え角に対応して可能な限り回避するためでもある。特に、前縁側での剥離は、急激な揚力の低下を招きやすい。
したがって、広範囲に渡る迎え角に対応して高い揚力を得る前縁側の翼形を得るためには、前縁側を比較的厚く形成して緩やかな曲線で形成することが要求される。
しかし、このことは多様に使用される翼について言えることであり、迎え角の範囲が特定されやすい場合には、このような要件を満たして翼形を考慮する必要はない。
【0019】
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、厚み比が大きい翼形を有する翼の揚抗比の増大を図り、例えば、該翼を風力発電装置に用いることで発電効率の向上を図ることが可能な風力発電装置等に用いられる翼及びこれを備える風力発電装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
【0028】
請求項に記載の発明は、風力を受けて揚力を発生させる翼において、
翼弦長に対する最大翼厚の厚み比が21%以上とされた最大翼厚の位置が、前縁から翼弦長の30〜40%離れた位置に存在し、後縁と最大翼厚位置との間におけるキャンバーの最大値が翼弦長の2%以上とされた翼形を有し、翼面の背側が下記の座標系によって実質的に定義され、該座標系を、翼弦線に沿う前縁からの距離X、翼弦線から背側までの距離Yup、翼弦長Cを用いて表すと、X/C、及びYup/Cが、
0.00000 0.00000,
0.00541 0.01838,
0.01081 0.02703,
0.02162 0.04324,
0.03243 0.05514,
0.04324 0.06595,
0.06486 0.08324,
0.08649 0.09838,
0.10811 0.11027,
0.13514 0.12324,
0.16216 0.13405,
0.18919 0.14378,
0.21622 0.15135,
0.24324 0.15676,
0.27027 0.16108,
0.29730 0.16432,
0.32432 0.16541,
0.35135 0.16649,
0.37838 0.16541,
0.40541 0.16432,
0.43243 0.16216,
0.45946 0.15784,
0.48649 0.15351,
0.51351 0.14811,
0.54054 0.14270,
0.56757 0.13730,
0.59459 0.13081,
0.62162 0.12541,
0.64865 0.11892,
0.67568 0.11243,
0.70270 0.10595,
0.72973 0.09838,
0.75676 0.09189,
0.78378 0.08432,
0.81081 0.07676,
0.83784 0.06811,
0.86486 0.05838,
0.89189 0.04865,
0.91892 0.03892,
0.94595 0.02811,
0.97297 0.01730,
0.98378 0.01297,
0.99459 0.00865,
1.00000 0.00757,
に定義された厚み比10%以上の翼形を基準として、背側座標Yupの各数値に関して±3%の誤差範囲内にある翼形を有することを特徴としている。
【0029】
つまり、厚み比が21%以上とされた従来の翼形(翼の断面形状)では、最大翼厚の位置が比較的中心付近の前縁から40〜50%離れた位置に存在するのに対し、本発明の翼形においては、前縁から翼弦長の30〜40%離れた位置に最大翼厚が存在するため、これより後縁側の形状が翼厚を確保するための制約を受けにくくなる。
このことによって、最大翼厚から後縁側の腹側における腹側面を削り込んでへこませることができ、このへこませた形状を特定すると、後縁と最大翼厚位置との間におけるキャンバーの最大値が翼弦長の2%以上とされている。すなわち、従来に比べて腹側面が後縁に向かうにしたがって大きくそった形状となる。
したがって、翼形の中心線であるキャンバーラインの反りが大きくなり、翼に生じる揚力が増大することになる。
なお、本発明に言う翼形は、翼のいずれかの断面において上記翼形を有して翼が形成されているものを言うものである。
このように、翼の背側の翼面における座標系が定義されることで、背側面における空気の剥離は回避されることとなり、翼に対する抗力は低減する。また、翼の反り、すなわち、翼弦線に対するキャンバーが翼の腹側に応じて大きく得られやすくなり、翼に生じる揚力が増大しやすくなる。
なお、腹側の形状については、必要とされる厚み比に応じて適宜得ることとする。
【0030】
請求項に記載の発明は、請求項1記載の翼において、翼面の背側及び腹側が下記の座標系によって実質的に定義され、該座標系を、翼弦線に沿う前縁からの距離X、翼弦線から背側までの距離Yup、翼弦線から腹側までの距離Ylow、翼弦長Cを用いて表すと、X/C、及びYup/C、及びYlow/Cが、
0.00000 0.00000 0.00000,
0.00541 0.01838 −0.01297,
0.01081 0.02703 −0.02054,
0.02162 0.04324 −0.03243,
0.03243 0.05514 −0.04216,
0.04324 0.06595 −0.04973,
0.06486 0.08324 −0.06486,
0.08649 0.09838 −0.07784,
0.10811 0.11027 −0.08757,
0.13514 0.12324 −0.09838,
0.16216 0.13405 −0.10703,
0.18919 0.14378 −0.11459,
0.21622 0.15135 −0.12108,
0.24324 0.15676 −0.12649,
0.27027 0.16108 −0.12973,
0.29730 0.16432 −0.13297,
0.32432 0.16541 −0.13514,
0.35135 0.16649 −0.13514,
0.37838 0.16541 −0.13405,
0.40541 0.16432 −0.13297,
0.43243 0.16216 −0.12973,
0.45946 0.15784 −0.12649,
0.48649 0.15351 −0.12216,
0.51351 0.14811 −0.11784,
0.54054 0.14270 −0.11135,
0.56757 0.13730 −0.10378,
0.59459 0.13081 −0.09622,
0.62162 0.12541 −0.08757,
0.64865 0.11892 −0.07892,
0.67568 0.11243 −0.06919,
0.70270 0.10595 −0.05838,
0.72973 0.09838 −0.04865,
0.75676 0.09189 −0.03784,
0.78378 0.08432 −0.02919,
0.81081 0.07676 −0.01946,
0.83784 0.06811 −0.01189,
0.86486 0.05838 −0.00649,
0.89189 0.04865 −0.00216,
0.91892 0.03892 −0.00108,
0.94595 0.02811 −0.00108,
0.97297 0.01730 −0.00216,
0.98378 0.01297 −0.00324,
0.99459 0.00865 −0.00432,
1.00000 0.00757 −0.00541,
に定義された厚み比約30%の翼形を基準として、背側座標Yup及び腹側座標Ylowの各数値に関して±3%の誤差範囲内にある翼形を有することを特徴としている。
【0031】
上記座標系における翼形を簡単に説明すると、厚み比30%を有する最大翼厚は、前縁から翼弦長の32〜38%の間の離れた位置に存在し、前縁半径は比較的小さく、前縁から最大翼厚部分までは従来より緩やかな曲率半径を有する円弧に沿ってこの部分の翼厚が薄くなるように結ばれている。そして、腹側において最大翼厚部分から後縁までの翼面は従来より大きく反ってへこんだ形状とされており、これによってキャンバーは前縁から翼弦長の60〜90%の間で最大となっている。
【0032】
このように、翼幅方向のいずれかにおける翼形が上記座標系によって実質的に定義されることで、前縁側で比較的窄まった薄型の形状でありつつ、背側及び腹側における空気の剥離が回避された形状であるために翼に生じる抗力が低減されることになり、また、厚み比約30%を有する比較的厚い翼でありながら、翼弦線に対するキャンバーが従来の同様な翼に比較して特に後縁側で大きく得られることで、翼に生じる揚力の増大を得た翼形として定義されることになる。
【0033】
請求項に記載の発明は、請求項記載の翼において、前記座標系に示されるYup/C及びYlow/Cの座標値に、28/30を乗じた座標値から32/30を乗じた座標値の間に翼面の座標系が定義されることを特徴としている。
【0034】
このような厚み比が28〜32%となる翼形においても、請求項5に記載の翼形を有する翼と同様な作用が得られたことにより本発明において規定するものである。
【0035】
請求項に記載の発明は、風力によって駆動される翼を備えたロータで発電機を回し電力を得る風力発電装置において、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の翼が備えられていることを特徴としている。
【0036】
抗力が低く抑えられてなお且つ揚力が高く得られた上記請求項に記載した翼が風力発電装置に用いられる。この際、厚み比を大きく確保することができるのでロータとの固定側に作用する曲げ荷重に対抗しうる剛性を的確に確保しつつ、翼に生じる揚力と抗力との合力におけるロータ回転方向における分力、つまり回転力が増大する。したがって、翼を有するロータに吹き付ける空気の風力は効率的に回転力に変換され、風力に対するロータの回転数は増大することになる。
【0037】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態における翼について、風力発電装置に用いられるブレードを本発明に係る翼の一例に挙げて図面を参照しながら説明する。
なお、本発明に係る風力発電装置は、従来技術で説明した風力発電装置の構成と比較してブレードをなす翼の翼形が異なるので、この点について詳しく説明するものとし、その他の構成等については同様であるので、その説明を省略するものとする。
【0038】
図1には、本発明に係る厚み比約30%の翼形が、後述する表1に示される座標系に基づいてプロットされている。横軸は翼弦線と平行であり、翼弦長を1.0とした場合での前縁からの距離の比率を示している。なお、横軸における座標値1.0は後縁を指すものである。
また、縦軸は1.0とされた翼弦長に対する翼厚方向における翼弦線からの距離の比率を示している。
なお、風力発電装置に用いられるブレードをなす翼の翼弦長は、一般に1m〜3m程度が主として使用されており、この翼弦長の寸法が、例えば、座標値1.0に相当するものである。また、翼端に向かうにしたがって翼弦長を縮小させる場合もあり、この翼弦長に対して座標値1.0が相当するものである。
【0039】
ここで、座標系を、翼弦線に沿う前縁からの距離X、翼弦線から背側までの距離Yup、翼弦線から腹側までの距離Ylow、実際の翼弦長Cを用いて表すと、
X/C、及びYup/C、及びYlow/Cが、
【表1】
Figure 0003935804
として表される。
【0040】
この表1に示される翼形は、翼の根元側、すなわちロータとの付け根付近に位置しており、大きな厚み比を有することで翼全体が風力を受けた際に翼の付け根付近に生じる曲げ荷重に耐えうる剛性を確保している。
【0041】
この翼形の特徴について図2〜図4を参照しながら説明する。図2は、図1に示した翼形を示したグラフ線図である。また、図3は、翼弦長に対する翼厚の分布を示したグラフ線図である。
図3に示すように、厚み比30%を有する最大翼厚は、前縁(横軸の0位置)から翼弦長の32〜38%(表1を参照。)の間の離れた位置に存在している。このことは、破線で示される従来の代表的な翼(以降、「従来翼」と称する。)の翼厚分布における最大翼厚が、前縁から翼弦長の40〜50%離れた位置に存在していることに比較して大きく異なる。
【0042】
また、本発明に係る前縁半径は従来翼の前縁半径に比較して小さく、前縁側の翼厚が破線で示される従来翼の翼厚よりも薄く窄まった形状とされている。このような形状は、一般に前縁側での剥離が引き起こされる可能性が高くなるが、風力発電装置用として用いられる翼を考慮した場合、通常使用における迎え角が6°〜11°と比較的低い範囲で特定できるので、この範囲における前縁側での剥離はほぼ零に抑えられている。つまり、揚力を高く確保しつつ迎え角6°〜11°の範囲では前縁側の翼面における剥離が生じにくい最適化された翼形として規定されている。
【0043】
そして、腹側における最大翼厚部分から後縁までの腹側面1drは、破線で示される従来翼の翼形よりも大きくへこんだ形状となっており、これによって翼弦線に対するキャンバーラインのキャンバーは、図4に示すように前縁から翼弦長の60〜90%離れた間で最大、つまり最大キャンバーが存在している。なお、この場合における翼形を特定すると、後縁と最大翼厚位置との間におけるキャンバーの最大値が翼弦長の2%強とされた翼形とされている。すなわち、破線で示される従来翼の翼形に比べて腹側面1drが後縁に向かうにしたがって大きく反ってへこんだ形状となる。
【0044】
このように、翼幅方向のいずれかにおける翼形が上記示した表1の座標系によって実質的に定義されることで、前縁側で比較的窄まった薄型の形状でありつつ、背側における空気の剥離が回避された大きな反りを有する最適化された形状として翼形が定義されることとなる。
【0045】
そして、図5の迎え角と抗力係数との関係を示したグラフ線図に示すように、本実施形態における翼の翼形では、従来翼の翼形と比較して迎え角4°〜12°の範囲で抗力を低下させることが可能となる結果が得られた。なお、本実施形態における前縁側の翼厚を薄くした翼形であると、図5の迎え角が12°を超えると抗力が従来に比較して増大する結果となるが、風力発電装置に用いられる場合、迎え角は一般に6°〜11°であることを考慮すると、この範囲にて抗力の減少を得た最適化が図られている。
【0046】
また、厚み比約30%を有する比較的厚い翼形を有しながら、図4で示したように翼弦線に対するキャンバーが従来翼に比較して特に後縁側で大きく得られることで、図6の迎え角と揚力係数との関係を示したグラフ線図に示すように、本実施形態における翼の翼形では、従来翼と比較して迎え角0°〜16°の範囲で揚力の増大を可能とする結果が得られた。
【0047】
そして、これら抗力と揚力との結果から、図7に示すように揚力/抗力の値、すなわち、翼の揚抗比は、従来翼のデータに比較して迎え角0°〜16°の範囲で本実施形態の翼のデータが大きく上回る結果が得られた。
特に、風力発電装置では迎え角が6°〜11°の間にて使用されることが常であり、この範囲を含んで抗力の低下と揚力の増大とが従来翼に比較して的確に得られている。
【0048】
そして、揚抗比が増大することによれば、従来技術にて説明した翼を回転させようとする回転力ベクトルFr(図9参照。)の大きさが増大することになり、該翼が取り付けられたロータ、さらに言うなれば、該ロータと軸を介して接続された発電機は、同じ風力であっても従来より効率的に風力を電力に変換することが可能となる。
【0049】
また、表1の座標系の数値に対して28/30を乗じた座標系で翼形を得ることとしてもよい。すなわち、厚み比が28%の翼形であり、翼形全体として図1の翼形に比較して翼厚が若干薄くなった形状である。このような翼形においても、先に説明した図5〜図7とほぼ同等な結果が得られ、28%の厚み比を有する翼形を翼の翼幅方向のいずれかの位置に用いること等も可能である。
【0050】
また、反対に表1の座標系の数値に対して32/30を乗じた座標系で翼形を得ることとしてもよい。すなわち、厚み比が32%の翼形であり、翼形全体として図1の翼形に比較して翼厚が若干厚くなった形状である。このような翼形においても、先に説明した図5〜図7とほぼ同等な結果が得られ、32%の厚み比を有する翼形を翼の翼幅方向のいずれかの位置に用いること等も可能である。
【0051】
さて、上述した厚み比30%を含む28%〜32%の翼形は、大きな厚み有することで剛性を高く確保しているため、ロータへの取り付け側である翼の根元付近に位置させることが望ましい。しかし、翼の先端側は自由端であり曲げ荷重が作用しないので、厚み比を過大に確保する必要がない。このため、本実施形態の翼では、根元側で上述した約30%の厚み比を有する翼形を用いることとし、先端側に向かうにつれて最大翼厚を含む翼厚を小さくした翼形で翼を形成することとしている。
【0052】
具体的に説明すると、翼の剛性に必要とされる翼厚を翼幅方向の断面にて適宜確保するものとし、表1に示した背側面の座標系(Yup)の数値のみを用いて背側面を形成するとともに、翼端に向かうに従い腹側面を徐々に翼弦線側に削り込んで薄くへこませた腹側面を形成するものとする。一例としてある位置での翼形を挙げるならば、図8に示すように腹側の翼面が表1の座標値に比較して80%翼弦線側に位置して形成されている。このように座標値に対して同じ比率で腹側の翼厚を薄く形成することとしてもよいし、これとは別に他の翼形に導くべく薄く形成することとしてもよい。
【0053】
これにより、翼端に向かうにつれて厚み比が小さくなり、反りも大きくなることから揚力を高く得ることができるようになる。また、厚み比21%以下となれば、背側及び腹側の翼面をNACAや、NASAの航空機用の薄肉の翼形データを用いて形成することも可能となる。また、軽量化となることで風力が小さい場合であっても、効率的に回転力に変換することとなる。
【0054】
このように、本実施形態に説明した翼及びこの翼を備える風力発電装置においては、以下の効果を奏する。
風力発電装置に用いられる迎え角の範囲にて、翼は、反りの増大、及び、翼面の剥離による失速を抑えて高い揚力と小さな抗力を得る最適化された翼形を有して形成されることになり、揚抗比の増大に伴ってより効率的に風力を電力に変換する性能の向上がなされた風力発電装置を実現することができる。
また、多少前後する厚み比を有する翼形においても同様な効果を得ることができる。
また、翼の先端側に向かうにつれて背側をそのままの座標系で形成し、腹側面のへこみを拡大して形成することが可能であり、翼全体として見た場合により揚力の増大と、抗力の低減を図ることが可能となる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明した本発明の風力発電装置においては以下の効果を奏する。
【0058】
請求項記載の発明によれば、翼弦長に対する最大翼厚の厚み比が21%以上とされた最大翼厚の位置が、前縁から翼弦長の30〜40%離れた位置に存在し、後縁と最大翼厚位置との間におけるキャンバーの最大値が翼弦長の2%以上とされた翼形を有する翼であるので、比較的厚肉とされた厚み比21%以上の翼形を有する翼のキャンバーラインの反りを大きくとることができ、揚力を増大させることができる。
厚み比10%以上の翼形を有する翼面の背側が先に示した座標系によって実質的に定義されているので、厚み比が10%以上で変化する翼形において背側における最適な形状、すなわち、背側の翼面における剥離を抑えて、翼に生じる抗力が低減された翼を得ることができる。また、翼の腹側を考慮した場合においても、背側は最適化された大きな反りが用いられることになるので、翼のキャンバーラインを翼弦線に対して大きくそらせることが容易に可能となり、翼に生じる揚力の増大を図ることができる。
【0059】
請求項記載の発明によれば、厚み比約30%の翼形を有する翼面が先に示した座標系によって実質的に定義されているので、この翼形を翼幅方向のいずれかに有する翼は、翼面における剥離が抑えられ、また、これに生じる抗力が低減され、また、これに生じる揚力が増大した最適な翼として得ることができる。
【0060】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の座標系に示されるYup/C及びYlow/Cの座標値に、28/30を乗じた座標値から32/30を乗じた座標値の間に翼面の座標系が定義されるので、この範囲内で規定される厚み比28〜32%の翼においても抗力を低く抑えて揚力を高く得る最適な翼を得ることができる。
【0061】
請求項記載の発明によれば、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の翼が風力発電装置に備えられているので、風力発電装置が受ける風力に応じてより効率的にロータを回転させることができ、発電する出力量を増大させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における風力発電装置に用いられる翼の翼形を座標値に基づいてプロットしたグラフ線図である。
【図2】 図1に係る翼形を説明するグラフ線図である。
【図3】 翼弦長に対する翼厚の分布を示したグラフ線図である。
【図4】 翼弦長に対する反り量を示したグラフ線図である。
【図5】 本実施形態の翼形と従来翼の翼形とにおける迎え角と抗力係数の関係を示したグラフ線図である。
【図6】 本実施形態の翼形と従来翼の翼形とにおける迎え角と揚力係数の関係を示したグラフ線図である。
【図7】 本実施形態の翼形と従来翼の翼形とにおける迎え角と揚抗比の関係を示したグラフ線図である。
【図8】 本発明の一実施形態における風力発電装置に用いられる翼の翼形を座標値に基づいてプロットしたグラフ線図であって、図1の翼形に対して腹側を薄くした場合の翼形を示したグラフ線図である。
【図9】 翼に作用する力の関係を示した速度三角形を説明する図である。
【図10】 翼面を流れる空気の流れを示した図であって、(a)はキャンバーラインの反り量が小さい翼形における空気の流れを示した説明図、(b)はキャンバーライン反り量が大きい翼形における空気の流れを示した説明図である。
【符号の説明】
1 翼
1a 翼弦線
1b キャンバーライン
1c 背側面
1cf 前縁側における背側面
1cr 後縁側における背側面
1d 腹側の翼面
1df 前縁側における腹側面
1dr 後縁側における腹側面

Claims (4)

  1. 風力を受けて揚力を発生させる翼において、
    翼弦長に対する最大翼厚の厚み比が21%以上とされた最大翼厚の位置が、前縁から翼弦長の30〜40%離れた位置に存在し、
    後縁と最大翼厚位置との間におけるキャンバーの最大値が翼弦長の2%以上とされた翼形を有し、
    翼面の背側が下記の座標系によって実質的に定義され、
    該座標系を、翼弦線に沿う前縁からの距離X、翼弦線から背側までの距離Yup、翼弦長Cを用いて表すと、
    X/C、及びYup/Cが、
    0.00000 0.00000,
    0.00541 0.01838,
    0.01081 0.02703,
    0.02162 0.04324,
    0.03243 0.05514,
    0.04324 0.06595,
    0.06486 0.08324,
    0.08649 0.09838,
    0.10811 0.11027,
    0.13514 0.12324,
    0.16216 0.13405,
    0.18919 0.14378,
    0.21622 0.15135,
    0.24324 0.15676,
    0.27027 0.16108,
    0.29730 0.16432,
    0.32432 0.16541,
    0.35114 0.16649,
    0.37838 0.16541,
    0.40541 0.16432,
    0.43243 0.16216,
    0.45946 0.15784,
    0.48649 0.15351,
    0.51351 0.14811,
    0.54054 0.14270,
    0.56757 0.13730,
    0.59459 0.13081,
    0.62162 0.12541,
    0.64865 0.11892,
    0.67568 0.11243,
    0.70270 0.10595,
    0.72973 0.09838,
    0.75676 0.09189,
    0.78378 0.08432,
    0.81081 0.07676,
    0.83784 0.06811,
    0.86486 0.05838,
    0.89189 0.04865,
    0.91892 0.03892,
    0.94595 0.02811,
    0.97297 0.01730,
    0.98378 0.01297,
    0.99459 0.00865,
    1.00000 0.00757,
    に定義された厚み比10%以上の翼形を基準として、背側座標Yupの各数値に関して±3%の誤差範囲内にある翼形を有することを特徴とする翼
  2. 翼面の背側及び腹側が下記の座標系によって実質的に定義され、
    該座標系を、翼弦線に沿う前縁からの距離X、翼弦線から背側までの距離Yup、翼弦線から腹側までの距離Ylow、翼弦長Cを用いて表すと、
    X/C、及びYup/C、及びYlow/Cが、
    0.00000 0.00000 0.00000,
    0.00541 0.01838 −0.01297,
    0.01081 0.02703 −0.02054,
    0.02162 0.04324 −0.03243,
    0.03243 0.05514 −0.04216,
    0.04324 0.06595 −0.04973,
    0.06486 0.08324 −0.06486,
    0.08649 0.09838 −0.07784,
    0.10811 0.11027 −0.08757,
    0.13514 0.12324 −0.09838,
    0.16216 0.13405 −0.10703,
    0.18919 0.14378 −0.11459,
    0.21622 0.15135 −0.12108,
    0.24324 0.15676 −0.12649,
    0.27027 0.16108 −0.12973,
    0.29730 0.16432 −0.13297,
    0.32432 0.16541 −0.13514,
    0.35114 0.16649 −0.13514,
    0.37838 0.16541 −0.13405,
    0.40541 0.16432 −0.13297,
    0.43243 0.16216 −0.12973,
    0.45946 0.15784 −0.12649,
    0.48649 0.15351 −0.12216,
    0.51351 0.14811 −0.11784,
    0.54054 0.14270 −0.11135,
    0.56757 0.13730 −0.10378,
    0.59459 0.13081 −0.09622,
    0.62162 0.12541 −0.08757,
    0.64865 0.11892 −0.07892,
    0.67568 0.11243 −0.06919,
    0.70270 0.10595 −0.05838,
    0.72973 0.09838 −0.04865,
    0.75676 0.09189 −0.03784,
    0.78378 0.08432 −0.02919,
    0.81081 0.07676 −0.01946,
    0.83784 0.06811 −0.01189,
    0.86486 0.05838 −0.00649,
    0.89189 0.04865 −0.00216,
    0.91892 0.03892 −0.00108,
    0.94595 0.02811 −0.00108,
    0.97297 0.01730 −0.00216,
    0.98378 0.01297 −0.00324,
    0.99459 0.00865 −0.00432,
    1.00000 0.00757 −0.00541,
    に定義された厚み比約30%の翼形を基準として、背側座標Yup及び腹側座標Ylowの各数値に関して±3%の誤差範囲内にある翼形を有することを特徴とする請求項1記載の翼。
  3. 前記座標系に示されるYup/C及びYlow/Cの座標値に、28/30を乗じた座標値から32/30を乗じた座標値の間に翼面の座標系が定義されることを特徴とする請求項記載の翼。
  4. 風力によって駆動される翼を備えたロータで発電機を回し電力を得る風力発電装置において、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の翼が備えられていることを特徴とする風力発電装置。
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