JP3935135B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技球が遊技盤の所定の領域を通過したときに当りかハズレかを判定する判定手段と、図柄を変動表示するとともに、その変動表示を終了したときに判定手段の判定結果に対応した図柄を表示する図柄表示装置と、この図柄表示装置の図柄の変動表示に伴って楽音を出力する楽音出力装置とを備えたパチンコ機に関する。
従来、この種のパチンコ機として、図37に示すパチンコ機が知られている。図37は、従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
パチンコ機500に設けられた発射レバー501を操作して発射された遊技球が、遊技盤502に設けられた第1種始動口503に入賞すると、パチンコ機500に内蔵されたコンピュータが大当りかハズレかを判定(以下、大当り判定という)する。続いて特別図柄表示器504が、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を示す10個の特別図柄)を縦方向に配列した図柄列を横方向の3つの表示領域においてそれぞれ上から下へ変動表示(スクロール表示ともいう)させる。また、特別図柄の変動表示に伴って効果音(たとえば、ピ、ピ、ピ、・・)がスピーカ(図示省略)から出力され、特別図柄が変動している雰囲気を演出する。
そして、特別図柄の変動表示の開始から所定時間経過すると、各表示領域における特別図柄の変動表示が停止すると同時に効果音の出力が停止し、上記大当り判定の結果に対応する停止図柄が各表示領域に表示される。つまり、大当り判定の結果が大当りであった場合は大当り図柄が表示され、ハズレであった場合はハズレ図柄が表示される。
ここで、大当り図柄(たとえば、図37に示すような「777」)が表示されると大当りが発生し、扉式の開閉部材505が開作動し、大入賞口506が開口する。大入賞口506に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿507に払出される。また、大入賞口506に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口506が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するかのいずれかの条件が満たされると、開閉部材505が閉作動し、大入賞口506が閉口する。さらに、大入賞口506に入賞した遊技球が大入賞口506の内部に設けられた特定領域508を通過すると、大入賞口506が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口506が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域508を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、最大15ラウンド)の遊技を連続して行うことができる。以下、その遊技を大当り遊技という。
また、特別図柄の変動表示中、あるいは大当り遊技中に遊技球が第1種始動口503に入賞した場合は、その入賞による特別図柄の変動表示の開始は保留され、その保留の数(以下、保留数という)は、特別図柄保留数表示LED509の点灯数により表示される。保留数には上限があり、上限はたとえば4個である。現在の特別図柄の変動が終了すると、保留された順に特別図柄の変動表示が開始される。
また、遊技球が普通図柄作動ゲート513を通過すると、普通図柄表示装置510が作動を開始する。普通図柄表示装置510は、赤色または緑色に発光する3個のLEDを備えており、作動開始と同時に各LEDは赤色発光、緑色発光、消灯を繰り返す。それらLEDの発光色の組合せが普通図柄を表し、各LEDが発光色を変化させたり消灯したりしている状態が普通図柄の変動表示である。そして、普通図柄の変動表示の開始から約30秒経過すると、普通図柄の変動表示が停止し、各LEDは赤色または緑色を発光した状態あるいは消灯した状態となる。このときの各LEDの発光色の組合せによって当りまたはハズレが決定する(当りを示す組合せを当り普通図柄といい、ハズレを示す組合せをハズレ普通図柄という)。当り普通図柄であった場合は、第1種始動口503の下部に設けられた普通電動役物512が作動し、両翼514を約0.3秒間開放する。この両翼514から入賞した遊技球は、第1種始動口503に入賞したものとして扱われる。
また、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート513を通過した場合は、その通過による普通図柄の変動表示の開始は保留され、その保留の数は、普通図柄始動保留数表示LED511の点灯数により表示される。保留の数には上限があり、上限はたとえば4個である。現在の普通図柄の変動が終了すると、保留された順に普通図柄の変動表示が開始される。
特別図柄変動表示の保留数が所定数になると、特別図柄の変動表示開始から終了までに要する時間が短縮され、普通図柄変動表示の保留の数も所定数になると、普通図柄の変動表示開始から終了までの時間が短縮される。
ところで、遊技状態を大当りの確率別に区別すると、例えば確率(1/350)程度の「低確率状態」と、例えば(1/60)程度の「高確率状態」との2種類になり、この「高確率状態」を一般的に「確変」又は「確率変動状態」と呼んでいる。通常、特定の大当り図柄(例えば、333・555・777などの奇数図柄)で大当りとなった場合に、その大当り遊技終了後、高確率状態とし(以下、特定の大当り図柄を確変図柄という)、特定の大当り図柄以外の大当り図柄(例えば、222・444・666などの偶数図柄)で大当りとなった場合に、その大当り遊技終了後、低確率状態としている。
また、高確率状態になると、普通図柄の変動表示開始から終了までの時間が約5秒に短縮されると共に、普通電動役物512の開放時間が約5秒程度に延長される。このように、普通図柄の変動表示開始から終了までの時間の短縮と普通電動役物の開放時間延長との両方を併せ持った状態を一般的に「時短」又は「時短状態」と呼んでいる。
また、上記のように時短状態になると、普通図柄の変動表示開始から終了までの時間が短縮されるとともに、普通電動役物512の開放時間が延長されるため、単位時間当りの第1種始動口503への入賞数が増加する。このため、特別図柄変動表示の保留数も短時間で満杯になるため、その満杯時に第1種始動口503に入賞する無駄な遊技球が多くなる。そこで、そのような事態を回避するため、時短状態のときは、特別図柄の変動表示開始から終了までの表示内容(以下、変動パターンという)として、変動表示開始から終了までの時間が比較的短い変動パターンが選択されるようになっており、特別図柄の変動表示開始の保留数を早く消化できるようにしている。このように、時短状態においては、特別図柄の変動表示開始から終了までの時間(以下、変動表示時間という)も短縮されることになるが、この短縮は、前述の時短の概念とは区別して扱われる。
なお、パチンコ機の機種によって、大当り遊技終了後に「確率変動状態」及び「時短状態」の両方を付与した後に時短状態のみを残したり、大当り遊技終了後に「時短遊技」のみを付与したりするものがある。また、大当り遊技中は、特別図柄表示器504は、大当り遊技特有の画像やラウンドの回数などを表示するため、特別図柄の変動表示は行わない。
特開2001−129186号公報(第38段落〜第43段落、図7)。
しかし、上記従来のパチンコ機500は、特別図柄の変動表示開始と同時に効果音の出力を開始し、特別図柄の変動表示停止と同時に出力を停止してしまうため、特別図柄の変動表示を複数回連続して行う場合に効果音が途切れ途切れになってしまうので、効果音による演出の効果が上がらないという問題がある。
特に、時短に変化した遊技状態では、特別図柄の変動表示時間が極めて短くなるため、効果音が細切れ状態となってしまうので、効果音による演出の効果が殆ど出ない状態となってしまう。
つまり、従来のパチンコ機500は、特別図柄の変動表示を効果音で演出することによる効果が上がらないという問題がある。
そこで、この発明は、特別図柄の変動表示を効果音で演出することによる効果を上げることができるパチンコ機を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技球が遊技盤の所定の領域を通過したときに当りかハズレかを判定する判定手段と、図柄を変動表示するとともに、その変動表示を終了したときに前記判定手段の判定結果に対応した図柄を所定時間確定表示する図柄表示装置と、この図柄表示装置の図柄の変動表示に伴って楽音を出力する楽音出力装置とを備えており、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記所定の領域を通過した場合は、その通過により前記判定手段が判定した判定結果に対応した図柄を確定表示するに至る図柄の変動表示の開始が保留されるパチンコ機において、前記図柄表示装置による図柄の変動表示開始から終了までの表示内容を図柄変動パターンとし、複数の図柄変動パターンの中で所定の図柄変動パターンを識別するための情報を第1識別情報とし、図柄変動パターンに従って前記図柄表示装置が図柄の変動表示を開始してから終了するまでにかかる時間を変動表示時間とし、前記楽音出力装置による楽音の出力開始から終了までの出力内容を楽音出力パターンとし、複数の楽音出力パターンの中で所定の楽音出力パターンを識別するための情報を第2識別情報とし、楽音出力パターンに従って前記楽音出力装置が楽音の出力を開始してから終了するまでにかかる時間を楽音出力時間とした場合に、前記保留された数を示す保留数を計数する計数処理と、前記計数処理により計数された保留数が増加する毎に前記複数の第1識別情報の中から所定の第1識別情報を選択する第1選択処理と、前記第1選択処理により選択された所定の第1識別情報により識別される図柄変動パターンの変動表示時間と同じ楽音出力時間の楽音出力パターンを識別する第2識別情報を前記複数の第2識別情報の中から選択する第2選択処理とを実行するCPUと、前記第1選択処理により選択された第1識別情報を、前記保留の発生順序と対応付けて記憶する記憶領域と、を備えており、前記CPUは、前記計数処理により計数された保留数が複数になった場合は、前記第2選択処理において、前記記憶領域に各保留の発生順序と対応付けて記憶されている各第1識別情報によりそれぞれ識別される各図柄変動パターンの表示を前記図柄表示装置が前記保留の発生順序に従って総て実行した場合にかかる時間と同じ楽音出力時間の楽音出力パターンを識別するための第2識別情報を前記複数の第2識別情報の中から選択し、前記図柄表示装置は、前記記憶領域に記憶されている第1識別情報により識別される図柄変動パターンに従った図柄の変動表示を前記保留の発生順序に従って行い、前記楽音出力装置は、前記第2選択処理により選択された第2識別情報により識別される楽音出力パターンに従った楽音の出力を、前記図柄表示装置による図柄の変動表示の開始と同時に開始し、かつ、1つの図柄変動パターンに従って行われる図柄の変動表示の開始から終了までを1回とした場合に、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を複数回連続して行うときは、各回の間で前記判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も前記第2選択処理により選択された第2識別情報により識別される楽音出力パターンに従った楽音を出力するという技術的手段を用いる。
ここで、判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間は、1つに限定されるものではなく、複数の期間を含むことができる。たとえば、図柄の変動表示をA、B、C、Dの順に4回行うとすると、いずれかの変動表示を終了してから次の変動表示を開始するまでの1つの期間だけでもよいし、変動表示Aを終了してから変動表示Bを開始するまでの期間および変動表示Bを終了してから変動表示Cを開始するまでの期間の計2つの期間でもよい。また、変動表示Aを終了してから変動表示Bを開始するまでの期間、変動表示Bを終了してから変動表示Cを開始するまでの期間および変動表示Cを終了してから変動表示Dを開始するまでの計3つの期間でもよい。
つまり、図柄の変動表示をn回連続して行う場合に、任意の連続したm個(m<n)の期間において楽音を出力することができる。
また、楽音とは、音楽の音、音楽の素材になる音、発音体が規則正しい振動をある時間継続し、そのため確実な音の高さがわかるような音、あるいは振動の変化がゆるやかで波形がほぼ規則的と見なされ得る音、あるいは音叉・楽器の出す音の類などを意味する。また、楽音には、所定のリズムを刻む連続性を有する効果音、旋律を有する効果音、ポピュラー、ジャズ、ロック、クラシックなど、あらゆるジャンルの曲、それらの曲の一部を省略した曲、アレンジした曲、一般に知られていないオリジナル曲などを含む。また、楽音は複数種類の曲から構成しても良い。
なお、楽音の音源には、実際の音をサンプリングしてデジタル化したもの、電気的に作り出したもの、あるいはアナログで録音したものなどを用いることができる。また、楽音を記録した記録媒体(たとえば、ROM、メモリIC、メモリカード、メモリスティックなどの記憶素子、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD、DVD−RAM、DVDーRW、HDD、MOなどの記録媒体)を再生する再生装置を設けることもできる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機において、前記第1選択処理は、前記計数処理により計数された保留数が増加してn(n≧2)になった場合に前記記憶領域に記憶されている(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報により識別される図柄変動パターンの変動表示時間よりも短い変動表示時間の図柄変動パターンを識別する第1識別情報を前記複数の第1識別情報の中から再度選択し、前記(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報を前記再度選択した第1識別情報に書き換えるという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、遊技球が遊技盤の所定の領域を通過したときに当りかハズレかを判定する判定手段と、図柄を変動表示するとともに、その変動表示を終了したときに前記判定手段の判定結果に対応した図柄を所定時間確定表示する図柄表示装置と、この図柄表示装置の前記図柄の変動表示に伴って楽音を出力する楽音出力装置とを備えており、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記所定の領域を通過した場合は、その通過により前記判定手段が判定した判定結果に対応した図柄を確定表示するに至る図柄の変動表示の開始が保留されるパチンコ機において、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を開始してから終了するまでにかかる時間を変動表示時間とし、前記楽音出力装置が楽音の出力を開始してから終了するまでにかかる時間を楽音出力時間とした場合に、前記図柄変動時間よりも先に前記楽音出力時間を決定する決定手段を備えており、前記図柄表示装置は、前記図柄の変動表示の開始から終了までを1回とした場合に、複数回の図柄の変動表示を総て行うときにかかる時間として前記決定手段により決定された楽音出力時間と同じ時間を設定し、その時間をかけて前記複数回の図柄の変動表示を行う機能を備えており、前記楽音出力装置は、前記図柄表示装置が前記複数回の図柄の変動表示を行うときは、各回の間で前記判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も前記楽音を出力するという技術的手段を用いる。
(請求項1に係る発明の作用)
遊技球が遊技盤の所定の領域を通過すると判定手段が当りかハズレかを判定し、図柄表示装置が図柄を変動表示するとともに、その変動表示を終了したときに判定手段の判定結果に対応した図柄を表示する。楽音出力装置は、図柄表示装置の図柄の変動表示に伴って楽音を出力し、図柄表示装置が図柄の変動表示を複数回連続して行う場合に、各回の間で判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も楽音を出力する。
(請求項1に係る発明の効果)
図柄の変動表示を複数回連続して行う場合に、各回の間で判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も楽音を出力することができるため、楽音が途切れ途切れになってしまうことがないので、図柄の変動表示の終了と同時に楽音の出力を停止する場合よりも、楽音による演出の効果を上げることができる。
特に、時短に変化した遊技状態の場合であっても、効果音が細切れになってしまうことがないため、楽音による演出の効果を上げることができる。
つまり、請求項1に係る発明によれば、図柄の変動表示を楽音で演出することによる効果を上げることができるパチンコ機を実現することができる。
また、従来のパチンコ機では、図柄の変動表示の終了と同時に楽音の出力を停止するため、図柄の変動表示時間を超える時間の楽音を出力することができないが、請求項1に係る発明によれば、図柄の変動表示が終了しても、楽音の出力を停止することなく、次の変動表示を開始するまでの期間も出力することができるため、図柄の変動表示時間を超える時間の楽音を出力することもできる。
従って、楽音を出力している時間を従来よりも長くできる分、出力する楽音の種類を増やすことができる。たとえば、図柄の変動表示時間よりも演奏時間の長い効果音や曲を再生することができるため、演奏可能な効果音や曲の種類を増やすことができる。
また、図柄表示装置が図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記所定の領域を通過すると、その通過により判定手段が判定した判定結果に対応した図柄を表示するに至る図柄の変動表示の開始が保留されるとともに、その保留数が計数される。そして、楽音出力装置は、図柄表示装置が保留数に対応する回数分の図柄の変動表示を複数回連続して行う場合に、各回の間で判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も楽音を出力する。
留数に対応する回数分の図柄の変動表示を行う場合は、図柄が所定の領域を通過するのを待って変動表示を行う場合よりも変動表示終了から変動表示開始までの間隔が短い。このため、変動表示終了と同時に楽音の出力を停止していた従来のパチンコ機では、遊技球が所定の領域を通過するのを待って図柄が変動表示するため、効果音が途切れ途切れになる印象が強いが、請求項に係る発明によれば、図柄の変動表示を終了してから次の変動表示を開始するまでの期間も楽音を出力することができるため、楽音が途切れ途切れになってしまうことがない。
従って、保留数に対応する回数分の図柄の変動表示を行う場合において、図柄の変動表示の終了と同時に楽音の出力を停止する場合よりも、楽音による演出の効果を上げることができる。
また、保留が発生したときに図柄の変動表示開始から終了までに要する時間を決定し、それを所定の記憶手段に記憶しておく構成を採った場合は、保留数分の図柄の変動表示を総て実行するために要する時間を、その変動表示の開始前に予め演算して求めることができる。
従って、上記演算された時間と一致する出力時間の楽音を出力すれば、保留数分の図柄の変動表示を行う時間と楽音の出力時間とを一致させることができる。
また、CPUは、計数処理により計数された保留数が複数になった場合は、第2選択処理において、記憶領域に各保留の発生順序と対応付けて記憶されている各第1識別情報によりそれぞれ識別される各図柄変動パターンの表示を図柄表示装置が保留の発生順序に従って総て実行した場合にかかる時間と同じ楽音出力時間の楽音出力パターンを識別するための第2識別情報を複数の第2識別情報の中から選択し、図柄表示装置は、記憶領域に記憶されている第1識別情報により識別される図柄変動パターンに従った図柄の変動表示を保留の発生順序に従って行い、楽音出力装置は、第2選択処理により選択された第2識別情報により識別される楽音出力パターンに従った楽音の出力を、図柄表示装置による図柄の変動表示の開始と同時に開始し、かつ、1つの図柄変動パターンに従って行われる図柄の変動表示の開始から終了までを1回とした場合に、図柄表示装置が図柄の変動表示を複数回連続して行うときは、各回の間で判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も第2選択処理により選択された第2識別情報により識別される楽音出力パターンに従った楽音を出力する。
つまり、図柄表示装置が図柄の変動表示を複数回連続して行う場合の初回の変動表示の開始から最終回の変動表示の終了までにかかる時間と、楽音出力装置が楽音を出力する時間とを一致させることができるため、最終回の変動表示の終了と同時に楽音の出力を停止することができる。
従って、図柄の変動表示の終了タイミングと、楽音の出力の終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりし、楽音による演出の効果をより一層上げることができる。
(請求項に係る発明の作用)
第1選択処理は、計数処理により計数された保留数が増加してn(n≧2)になった場合に記憶領域に記憶されている(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報により識別される図柄変動パターンの変動表示時間よりも短い変動表示時間の図柄変動パターンを識別する第1識別情報を複数の第1識別情報の中から再度選択し、上記(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報を上記再度選択した第1識別情報に書き換える。
(請求項に係る発明の効果)
計数処理により計数された保留数が増加してn(n≧2)になった場合は、記憶領域に記憶されている(nー1)番目の発生順序で変動表示が行われる予定の図柄変動パターンの変動表示時間を短縮することができる。
(請求項に係る発明の作用)
図柄表示装置が図柄の変動表示を開始してから終了するまでにかかる時間を変動表示時間とし、楽音出力装置が楽音の出力を開始してから終了するまでにかかる時間を楽音出力時間とした場合に、決定手段は、図柄変動時間よりも先に楽音出力時間を決定する。そして、図柄表示装置は、図柄の変動表示の開始から終了までを1回とした場合に、複数回の図柄の変動表示を総て行うときにかかる時間として決定手段により決定された楽音出力時間と同じ時間を設定し、その時間をかけて複数回の図柄の変動表示を行う。一方、楽音出力装置は、図柄表示装置が上記複数回の図柄の変動表示を行うときは、各回の間で判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も楽音を出力する
例えば、遊技球が遊技盤の所定の領域を通過したときに判定手段の判定結果に応じて、楽音出力時間を決定し、この楽音出力時間を記憶しておく。そして、図柄の変動表示を開始するときに、この時点での保留数に基づいて図柄の変動表示の回数を決定し、この決定した回数分の前記楽音出力時間を合計した総出力時間(詳しくは、図柄変動表示間において図柄が停止している時間を加算した総出力時間)に基づいて、前記決定した回数分の変動表示時間及びその表示内容を決定し、前記決定した楽音出力時間を有する1つの楽音を、前記決定した回数分の変動表示における初回の変動表示の開始に合わせて出力する。
(請求項に係る発明の効果)
楽音出力装置が楽音を出力する時間と、図柄表示装置が図柄の変動表示を複数回連続して行う時間とを一致させることができるため、楽音の出力停止と同時に図柄の変動表示を終了することができる。
従って、楽音の出力の終了タイミングと、図柄の変動表示の終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりしり、楽音による演出の効果をより一層上げることができる。
<第1実施形態>
以下、この発明に係るパチンコ機の実施形態について図を参照して説明する。
[全体の主要構成]
まず、パチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図であり、図2は、図1に示すパチンコ機に設けられたセンターケース、普通電動役物および変動入賞装置を示す説明図である。
パチンコ機1の左上角部にはスピーカ7が設けられており、右上角部にはスピーカ8が設けられている。パチンコ機1に設けられた遊技盤2の下方には、払出された賞球を収容する上受け皿4が設けられており、その上受け皿4の下方には、上受け皿4により収容仕切れなくなった賞球を収容する下受け皿5が設けられている。下受け皿5の右方には、遊技球を遊技盤2へ発射する発射装置を操作するための発射ハンドル6が回動可能に取付けられている。また、パチンコ機1の左側面には、プリペイドカードの残高を読取るプリペイドカードユニット3が設けられている。
遊技盤2の下部には、貸球ユニット63(図3)を駆動させて球貸を行わせるための球貸ボタン16と、プリペイドカードユニット3に装填されたプリペイドカードの残高(残り度数)を表示する残高表示器18と、プリペイドカードユニット3に装填されたプリペイドカードを装填前の位置へ返却する装置を駆動させるための返却ボタン17とが設けられている。
また、遊技盤2には、センターケース20、右ゲート10、左ゲート11、右袖入賞口12、左袖入賞口13、右下入賞口14、左下入賞口15および風車19などが設けられている。また、遊技盤2には、遊技球の流路を変化させる遊技釘90(図2)が多数打ち込まれている(図中では一部の遊技釘のみを表示)。さらに、遊技盤2には、発射装置により発射された遊技球を遊技領域へ案内するガイドレール91が設けられている。
図2に示すように、センターケース20には図柄表示器21と、特別図柄保留数表示装置22と、普通図柄表示器23と、普通図柄保留数表示装置24とが設けられている。普通図柄表示器23は、遊技球が右ゲート10または左ゲート11を通過したときに普通図柄を変動表示し、変動表示開始から所定時間経過後に当り普通図柄またはハズレ普通図柄を表示する。この実施形態では、普通図柄表示器23は、3個のLEDを並べて構成されており、点灯または消灯したLEDが普通図柄を表す。また、点灯または消灯したLEDを組み合わせて当り普通図柄またはハズレ普通図柄を表示する。
センターケース20の下方には、遊技球の通過可能な間隔を置いて2本の遊技釘90,90が設けられており、その下方には普通電動役物28が設けられている。普通電動役物28の内部には、遊技釘90,90間を流下した遊技球が入賞可能な第1種始動口27が設けられている。また、普通電動役物28には、普通図柄表示器23が当り普通図柄を表示したときに開放する1対の羽根部材28aが備えられており(図中破線で示す状態が開放状態)、開放した羽根部材28aから流入した遊技球は第1種始動口27に入賞する。つまり、羽根部材28aが開放すると、遊技球が第1種始動口27に入賞する領域が拡大する。
なお、普通図柄表示器23が普通図柄を変動表示しているときに遊技球が右ゲート10または左ゲート11を通過したときは、その通過による新たな普通図柄の変動表示の開始が保留され、その保留の数は普通図柄保留数表示装置24により表示される。この実施形態では、普通図柄保留数表示装置24は、横方向に並べて設けた4個のLEDを備えており、そのLEDの点灯数が保留の数となる。
図柄表示器21は、遊技球が第1種始動口27に入賞した場合に、複数の表示領域において複数の図柄をそれぞれ変動表示する。この実施形態では、図柄表示器21は、0〜9の数字を示す計10個の図柄を縦方向に配列した図柄列を昇順(0・1・2・・の順に画面を通過する順)に画面の上から下へ変動表示する。その変動表示を行う表示領域は、図柄表示器21の画面中央および左右に設定されており、向かって画面左側から順に、左表示領域、中表示領域、右表示領域という。また、各表示領域にて変動表示する図柄列を向かって左から順に左図柄列、中図柄列、右図柄列という。さらに、各図柄列を構成する図柄を左図柄列から順に、左図柄、中図柄、右図柄という。さらに、変動表示が終了したときに最終的に確定する図柄を左表示領域から順に、左確定図柄、中確定図柄、右確定図柄という。なお、変動表示が終了したときに一旦停止した後、再度変動(以下、再変動という)する場合において一旦停止したときの図柄を左表示領域から順に、左仮停止図柄、中仮停止図柄、右仮停止図柄という。
なお、図柄表示器21が図柄を変動表示しているとき、あるいは大当り遊技中に遊技球が第1種始動口27に入賞した場合は、その入賞による新たな図柄の変動表示の開始が保留され、その保留数は特別図柄保留数表示装置22により表示される。この実施形態では、特別図柄保留数表示装置22は、4個のLEDを備えており、そのLEDの点灯数が保留数となる。この実施形態では、保留数の上限は4個であるが、その上限は4個以外の複数個に変更することができる。
普通電動役物28の下方には、大当りが発生したときに作動する変動入賞装置30が設けられている。変動入賞装置30には、大当り遊技の各ラウンドにおいて開閉する開閉部材31が設けられており、開閉部材31が開放すると大入賞口32が開口する。この実施形態では、開閉部材31は横長の板状に形成されており、開放時には、その下端を中心にして上端が遊技者側に倒れるようになっている。大入賞口32の内部には特定領域33が設けられており、ラウンド中に遊技球が特定領域33を通過すると、連続して次のラウンドに進む条件が成立する。
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
パチンコ機1には、主制御基板100が設けられており、その主制御基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110は、メインCPU112と、ROM114と、RAM116とを備える。メインCPU112は、大当り判定、図柄表示器21の表示内容の決定、スピーカ7,8の再生内容・再生時間の決定、入賞の検出、他の基板の制御など、遊技の主な制御を実行する。ROM114には、メインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラム、制御プログラム実行時に参照する各種テーブルなどが記録されている。RAM116は、保留数、入賞数、メインCPU112の処理結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納し、電源遮断時に停電直前の遊技状態を示すデータなどをバックアップして記憶するバックアップ領域を備える。
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、図柄表示器21を制御する図柄制御基板80、スピーカ7,8を制御する音声制御基板50、LEDやランプ類などの発光部材の点灯・点滅を制御するランプ制御基板300、電源基板70、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、大当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板67、盤面中継基板46、遊技枠中継基板47である。
払出制御基板200には、主制御基板100から送信されてくる制御コマンドを受信するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、RAM116は、電源遮断時に入賞数、未払いの賞球数などを示すデータをバックアップして記憶するバックアップ領域を備える。
また、払出制御基板200には、電源基板70、発射モータ42を駆動するための発射モータ駆動基板40、遊技枠情報端子基板67および払出中継基板49が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板40には、発射モータ駆動基板40から発射モータ42へ駆動信号を出力させるための発射スイッチ41が電気的に接続されている。
遊技枠中継基板47には、下受け皿5が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ65、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ64およびセンサ中継基板48が電気的に接続されている。センサ中継基板48は、賞球ユニット60に備えられた賞球払出センサ61,61および払出中継基板49と電気的に接続されている。払出中継基板49には、貸球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ66、賞球払出モータ62および貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板46には、普通電動役物28の羽根部材28aを開閉駆動する普通電動役物ソレノイド28b、普通図柄表示器23と、右ゲート10を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)10a、左ゲート11を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)11a、右袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口14に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ14a、左下入賞口15に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ15aおよび大入賞口中継基板68である。
大入賞口中継基板68には、特定領域33を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ36と、遊技球を特定領域33へ案内する状態と案内しない状態とに変化する部材を動作させる特定領域ソレノイド34と、開閉部材31を開閉動作させる大入賞口ソレノイド35とが電気的に接続されている。電源基板70は、CR接続基板45と電気的に接続されており、CR接続基板45には、残高表示器18に残高を表示するための回路が搭載された残高表示基板やプリペイドカードユニット3などから構成される遊技機外装置部分44と電気的に接続されている。電源基板70は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源43から電源の供給を受け、各基板および装置へ動作電源を供給する。電源基板70には、パチンコ機1の電源のON・OFFを行う電源スイッチ71と、RAM116,216のバックアップ領域に記憶されているデータをクリアするためのRAMクリアスイッチ72とが設けられている。
[ROM114に記録されている各種テーブル]
次に、ROM114に記録されている各種テーブルについて図6ないし図11を参照して説明する。
図6(A)は変動パターン選択テーブルTa1の構成を示す説明図であり、図6(B)は変動パターン選択テーブルTa2の構成を示す説明図であり、図6(C)は変動パターン選択テーブルTa3の構成を示す説明図であり、図6(D)は変動パターン選択テーブルTa4の構成を示す説明図であり、図6(E)は変動パターン選択テーブルTa5の構成を示す説明図であり、図6(F)は変動パターン選択テーブルTa6の構成を示す説明図であり、図6(G)は変動パターン選択テーブルTa7の構成を示す説明図である。
図7は図柄制御コマンド選択テーブルTa8の構成を示す説明図である。図8は非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9の構成を示す説明図である。図9は継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10の構成を示す説明図である。図10はトータル変動表示時間と音声出力時間の関係を示す説明図である。
図11(A)は図柄を変動表示するタイミングと変動効果音を出力するタイミングとの関係を示すタイムチャートであり、図11(B)は継続時音声出力時間の計算式を示す説明図である。
図6(A)に示す変動パターン選択テーブルTa1は、通常大当りのときに図柄の変動パターンを選択するためにメインCPU112が参照するテーブルであり、図6(B)に示す変動パターン選択テーブルTa2は、確変大当りのときに図柄の変動パターンを選択するためにメインCPU112が参照するテーブルである。ここで、変動パターンとは、図柄表示器21が図柄の変動開始から大当り図柄またはハズレ図柄を確定表示するまでの表示内容をいう。また、確変大当りとは、大当り遊技が終了した後の所定期間が、確変になることが約束される大当りをいう。また、通常大当りとは確変大当りではない大当りのことをいう。さらに、確変になっている遊技状態を確変状態といい、確変状態ではない遊技状態を通常状態という。また、確変状態になっているときを確変時といい、通常状態になっているときを通常時という。なお、確変状態では、時短に変化する他、特別図柄の変動表示時間が短縮された状態になる。以下、時短と区別するため、特別図柄の変動表示時間の短縮を短縮という。
(変動パターン選択テーブルTa1)
変動パターン選択テーブルTa1は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は1〜4の計4個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1〜3には変動パターン指定番号1がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値4〜6には変動パターン指定番号2がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値7,8には変動パターン指定番号3がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値9,10には変動パターン指定番号4がそれぞれ対応付けられている。
通常大当りのときの図柄の変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa1を用いて決定する。変動パターン選択カウンタは、複数の数値、この実施形態では1〜10の計10個の数値をカウントする。メインCPU112は、図柄の変動パターンを決定するタイミングになると、そのとき変動パターン選択カウンタがカウントした変動パターン選択カウンタ値を1つ取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値と対応付けられている変動パターン指定番号を変動パターン選択テーブルTa1から読出し、その読出した変動パターン指定番号をRAM116に一時的に記憶する。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が5であった場合は、変動パターン選択カウンタ値5と対応付けられている変動パターン指定番号2をRAM116に一時的に記憶する。
(変動パターン選択テーブルTa2)
変動パターン選択テーブルTa2は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は5,6の計2個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1〜6には変動パターン指定番号5がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値7〜10には変動パターン指定番号6がそれぞれ対応付けられている。
確変大当りのときの図柄の変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa2を用いて決定する。変動パターン選択カウンタは、複数の数値、この実施形態では1〜10の計10個の数値をカウントする。メインCPU112は、図柄の変動パターンを決定するタイミングになると、そのとき変動パターン選択カウンタがカウントした変動パターン選択カウンタ値を1つ取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値と対応付けられている変動パターン指定番号を変動パターン選択テーブルTa2から読出し、その読出した変動パターン指定番号をRAM116に一時的に記憶する。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が7であった場合は、変動パターン選択カウンタ値7と対応付けられている変動パターン指定番号6をRAM116に一時的に記憶する。
(変動パターン選択テーブルTa3)
通常状態において大当り判定の結果が、リーチを伴わないハズレ(以下、リーチ無ハズレという)であり、かつ、短縮なしと決定されたときの変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa3を用いて決定する。ここで、リーチとは、複数の表示領域において1つの表示領域のみで図柄が確定しておらず、その他の表示領域では大当り図柄を構成する図柄が確定表示されている状態をいう。つまり、大当り図柄の完成までに後1図柄足りない状態をいう。
変動パターン選択テーブルTa3は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は7のみの1個である。つまり、変動パターン選択カウンタ値1〜10には変動パターン指定番号7がそれぞれ対応付けられている。
変動パターン選択カウンタは、複数の数値、この実施形態では1〜10の計10個の数値をカウントする。メインCPU112は、図柄の変動パターンを決定するタイミングになると、そのとき変動パターン選択カウンタがカウントした変動パターン選択カウンタ値を1つ取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値と対応付けられている変動パターン指定番号を変動パターン選択テーブルTa3から読出し、その読出した変動パターン指定番号をRAM116に一時的に記憶する。この実施形態では、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値がどれであっても変動パターン指定番号7が選択されるため、変動パターン指定番号7をRAM116に一時的に記憶する。
(変動パターン選択テーブルTa4)
この変動パターン選択テーブルTa4は確変が成立しているときおよび通常状態において兼用する。確変が成立しているときの大当り判定の結果が、リーチ無ハズレであり、かつ、短縮なしに決定されたときの変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa4を用いて決定する。また、通常状態において大当り判定の結果が、リーチ無ハズレであり、かつ、短縮ありに決定されたときの変動パターンも、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa4を用いて決定する。
変動パターン選択テーブルTa4は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は8のみの1個である。つまり、変動パターン選択カウンタ値1〜10には変動パターン指定番号8がそれぞれ対応付けられている。
変動パターン選択カウンタは、複数の数値、この実施形態では1〜10の計10個の数値をカウントする。メインCPU112は、図柄の変動パターンを決定するタイミングになると、そのとき変動パターン選択カウンタがカウントした変動パターン選択カウンタ値を1つ取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値と対応付けられている変動パターン指定番号を変動パターン選択テーブルTa4から読出し、その読出した変動パターン指定番号をRAM116に一時的に記憶する。この実施形態では、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値がどれであっても変動パターン指定番号8が選択されるため、変動パターン指定番号8をRAM116に一時的に記憶する。
(変動パターン選択テーブルTa5)
確変状態において大当り判定の結果が、リーチ無ハズレ・短縮ありのときの図柄の変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa5を用いて決定する。
変動パターン選択テーブルTa5は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は12〜19の計8個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1,2には変動パターン指定番号12がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値3,4には変動パターン指定番号13がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値5〜10には変動パターン指定番号14〜19がそれぞれ対応付けられている。
変動パターン選択カウンタは、複数の数値、この実施形態では1〜10の計10個の数値をカウントする。メインCPU112は、図柄の変動パターンを決定するタイミングになると、そのとき変動パターン選択カウンタがカウントした変動パターン選択カウンタ値を1つ取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値と対応付けられている変動パターン指定番号を変動パターン選択テーブルTa5から読出し、その読出した変動パターン指定番号をRAM116に一時的に記憶する。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が2であった場合は、変動パターン選択カウンタ値2と対応付けられている変動パターン指定番号12をRAM116に一時的に記憶する。
(変動パターン選択テーブルTa6)
通常状態において大当り判定の結果が、リーチを伴うハズレ(以下、リーチハズレという)のときの図柄の変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa6を用いて決定する。
変動パターン選択テーブルTa6は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は12〜19の計8個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1,2には変動パターン指定番号12がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値3,4には変動パターン指定番号13がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値5〜10には変動パターン指定番号14〜19がそれぞれ対応付けられている。
変動パターン選択カウンタは、複数の数値、この実施形態では1〜10の計10個の数値をカウントする。メインCPU112は、図柄の変動パターンを決定するタイミングになると、そのとき変動パターン選択カウンタがカウントした変動パターン選択カウンタ値を1つ取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値と対応付けられている変動パターン指定番号を変動パターン選択テーブルTa6から読出し、その読出した変動パターン指定番号をRAM116に一時的に記憶する。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が9であった場合は、変動パターン選択カウンタ値9と対応付けられている変動パターン指定番号18をRAM116に一時的に記憶する。
(変動パターン選択テーブルTa7)
確変状態において大当り判定の結果が、リーチハズレのときの図柄の変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa7を用いて決定する。
変動パターン選択テーブルTa7は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は10〜17の計8個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1,2には変動パターン指定番号10がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値3,4には変動パターン指定番号11がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値5〜10には変動パターン指定番号12〜17がそれぞれ対応付けられている。
変動パターン選択カウンタは、複数の数値、この実施形態では1〜10の計10個の数値をカウントする。メインCPU112は、図柄の変動パターンを決定するタイミングになると、そのとき変動パターン選択カウンタがカウントした変動パターン選択カウンタ値を1つ取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値と対応付けられている変動パターン指定番号を変動パターン選択テーブルTa7から読出し、その読出した変動パターン指定番号をRAM116に一時的に記憶する。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が10であった場合は、変動パターン選択カウンタ値10と対応付けられている変動パターン指定番号17をRAM116に一時的に記憶する。
(図柄制御コマンド選択テーブルTa8)
図7に示す図柄制御コマンド選択テーブルTa8は、メインCPU112が図柄制御基板80へ送信する図柄制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。図柄制御コマンド選択テーブルTa8は、図6に示す変動パターン選択テーブルTa1〜Ta7に設定されている変動パターン指定番号と、図柄制御コマンドとを対応付けて構成される。この実施形態では、図柄制御コマンド選択テーブルTa8は、1〜19の変動パターン指定番号と、B0H00H〜B0H12Hの図柄制御コマンドとを対応付けて構成される。なお、図7においては、変動パターンの内容を分かり易くするために、各変動パターン指定番号毎に変動表示時間および備考(変動表示パターンの説明)を記載した。
たとえば、変動パターン指定番号3に対応付けられている図柄制御コマンドB0H02Hは、通常大当りのときの変動パターンC(変動表示時間が35秒)を指示する図柄制御コマンドであり、変動パターン指定番号5に対応付けられている図柄制御コマンドB0H04Hは、確変大当りのときの変動パターンA(変動表示時間が50秒)を指示する図柄制御コマンドである。また、変動パターン指定番号8に対応付けられている図柄制御コマンドB0H07Hは、通常ハズレのときの変動パターンB(変動表示時間が5秒)を指示する図柄制御コマンドである。この図柄制御コマンドは、通常時において総ての保留数に対して通常ハズレと判定されているときに、その保留数に基づく図柄の変動表示を短縮で行う変動表示に変更するために選択されるコマンドであり、変動表示時間は5秒に設定されている。また、図柄制御コマンドB0H07Hは、確変時において短縮となっているときにも用いる。
また、変動パターン指定番号9に対応付けられている図柄制御コマンドB0H08Hは、通常ハズレのときの変動パターンCを指示する図柄制御コマンドであり、変動表示時間は3秒に設定されている。この図柄制御コマンドは、確変時において総ての保留数に対して通常ハズレと判定されているときに、その保留数に基づく図柄の変動表示をさらに短縮して行う変動表示に変更するために選択されるコマンドである。
さらに、変動パターン指定番号19に対応付けられている図柄制御コマンドB0H12Hは、リーチハズレのときの変動パターンJ(変動表示時間が100秒)を指示する図柄制御コマンドである。なお、各図柄制御コマンドのHは、16進数を示す符号である。また、B0Hは、コマンドの種類を識別するものであり、図柄制御コマンドであることを示すものである。
たとえば、メインCPU112は、変動パターン選択テーブルTa1〜Ta7を参照し、RAM116に一時的に記憶した変動パターン指定番号が3であった場合は、その変動パターン指定番号3に対応付けられている図柄制御コマンドB0H02Hを読出し、それを図柄制御基板80へ送信する。これにより、図柄制御基板80は、図柄制御コマンドB0H02Hにより指示された通常大当り時出力パターンCを図柄表示器21に35秒間変動表示させる。
(非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9)
以下の説明において、図柄表示器21が図柄を連続して複数回変動表示する期間中、変動効果音を継続して再生するときを継続時といい、継続時以外のときを非継続時という。また、非継続時に用いる音声制御コマンドを非継続時用音声制御コマンドという。さらに、継続時に出力する変動効果音を継続変動効果音という。
図8に示す非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9は、非継続時において、メインCPU112が音声制御基板50へ送信する音声制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9は、変動パターン指定番号と非継続時用音声制御コマンドとを対応付けて構成される。また、図8においては、音声出力パターンの内容を分かり易くするために、各音声制御コマンド毎に非継続時音声出力時間および備考(音声出力パターンの説明)を記載した。
ここで、音声出力パターンとは、スピーカ7,8が再生する内容をいう。また、非継続時音声出力時間とは、非継続時にスピーカ7,8が変動効果音の再生を開始してから終了するまでに要する時間をいう。非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9は、非継続時において用いるものであり、図柄の変動表示時間と音声出力時間とを一致させる必要があるため、非継続時音声出力時間は図柄の変動表示時間と同一の時間に設定されている。変動効果音とは、図柄の変動表示中にスピーカ7,8によって再生される音のことであり、楽音の一種である。また、楽音とは、音楽の音、音楽の素材になる音、発音体が規則正しい振動をある時間継続し、そのため確実な音の高さがわかるような音、あるいは振動の変化がゆるやかで波形がほぼ規則的と見なされ得る音、あるいは音叉・楽器の出す音の類などを意味する。また、楽音には、所定のリズムを刻む連続性を有する効果音、旋律を有する効果音、ポピュラー、ジャズ、ロック、クラシックなど、あらゆるジャンルの曲、それらの曲の一部を省略した曲、アレンジした曲、一般に知られていないオリジナル曲などを含む。
たとえば、変動パターン指定番号3には、非継続時用音声制御コマンド80H52Hが対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H52Hは、通常大当りのときにスピーカ7,8が出力パターンC(非継続時音声出力時間が35秒)を再生することを指示するコマンドであり、非継続時用音声制御コマンド80H54Hは、確変大当りのときにスピーカ7,8が出力パターンA(非継続時音声出力時間が50秒)を再生することを指示するコマンドである。また、非継続時用音声制御コマンド80H57Hは、通常ハズレのときにスピーカ7,8が出力パターンB(非継続時音声出力時間が5秒)を再生することを指示するコマンドであり、非継続時用音声制御コマンド80H62Hは、リーチハズレのときにスピーカ7,8が出力パターンJ(非継続時音声出力時間が100秒)を再生することを指示するコマンドである。なお、非継続時用音声制御コマンドのHは、16進数を示す符号である。また、80Hは、コマンドの種類を識別するものであり、音声制御コマンドであることを示すものである。
たとえば、メインCPU112は、変動パターン選択テーブルTa1(図6(A))を参照して変動パターン指定番号3を選択した場合は、その変動パターン指定番号3に対応付けられている非継続時用音声制御コマンド80H52Hを読出し、それを音声制御基板50へ送信する。
これにより、音声制御基板50は、音声制御コマンド80H52Hにより指示された通常大当り時出力パターンCをスピーカ7,8に35秒間再生させる。つまり、非継続時では、図柄の変動表示時間と非継続時音声出力時間とが同一であるため、図柄の変動表示の終了と同時に変動効果音の再生も終了する。
(継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10)
図9に示す継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10は、継続時において、メインCPU112が音声制御基板50へ送信する音声制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10は、変動パターン指定番号と継続時用音声制御コマンドとを対応付けて構成される。
以下の説明において、継続時用音声制御コマンドとは、継続時にメインCPU112が音声制御基板50へ送信するコマンドをいい、継続時音声出力時間とは、継続時にスピーカ7,8が継続変動効果音の再生を開始してから終了するまでに要する時間をいう。また、第1番目(最初)に発生した保留から第4番目に発生した保留を順に第1保留、第2保留、第3保留、第4保留という。さらに、図柄の変動表示を複数回連続して行う場合において、初回の図柄の変動開始から最終回の図柄の変動終了までに要する変動表示時間の合計をトータル変動表示時間という。図柄の変動表示終了から次の図柄の変動表示開始までの時間(ハズレ図柄または大当り図柄を確定表示している時間)を確定表示時間といい、図柄の変動表示を複数回連続して行う場合の確定表示時間の合計をトータル最小停止図柄表示時間という。
また、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10は、通常時であるか確変時であるか、さらには保留数がいくつであるかに応じて、変動パターン指定番号と継続時用音声制御コマンドとの対応関係を分けて設定されている。また、図9においては、継続時の音声出力パターンの内容を分かり易くするために、各継続時用音声制御コマンド毎に継続時音声出力時間および備考(変動パターンの説明)を記載した。
(1)通常時
通常時において保留数が上限の4個になっており、かつ、各保留の発生時の大当り判定の結果がハズレであった場合は、第1保留および第2保留にそれぞれ設定されている変動パターンを短縮の変動パターンに変更し、保留数が3個になっているときは、第1保留に設定されている変動パターンを短縮の変動パターンに変更する。
図9は、既に変動パターンの変更が行われた状態を示し、第1保留から第4保留に対して、指定番号8,8,7,7が対応付けられている。つまり、第1保留および第2保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、それぞれ変動パターン指定番号8に対応する通常ハズレ時変動パターンB(図7)が表示され、第3保留および第4保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、それぞれ変動パターン指定番号7に対応する通常ハズレ時変動パターンA(図7)が表示される。変動パターン指定番号8に基づく図柄の変動表示時間は5秒であり、変動パターン指定番号7に基づく図柄の変動表示時間は12秒である(図7)。
従って、第1保留から第4保留に基づく計4回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、5秒+5秒+12秒+12秒=34秒となる。また、この実施形態では、確定表示時間は0.8秒であるとすると、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始から第4保留に基づく図柄の変動表示を終了するまでの確定表示時間の合計であるトータル最小停止図柄表示時間は、0.8秒×3=2.4秒となる。
つまり、通常時に第1保留に基づく図柄の変動表示の開始から第4保留に基づく図柄の変動表示の終了までに要する時間の合計は、(トータル変動表示時間+トータル最小停止図柄表示時間)=34秒+2.4秒=36.4秒となる(図11(A)参照)。このため、通常時に第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に継続変動効果音の再生を開始し、第4保留に基づく図柄の変動表示の終了と同時に継続変動効果音の再生を終了するようにするため、継続時音声出力時間は、36.4秒に設定されている(図9、図10)。
そして、このように第1保留から第4保留に基づいて計4回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H15Hに設定されており、メインCPU112は、通常時に保留数が4個存在するときに計4回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から継続時用音声制御コマンド80H15Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。
図10に示すように、継続時用音声制御コマンド80H15H〜80H10Hに対応する音声出力パターンは、それぞれ継続時出力パターンK1〜K6に設定されている。継続時用音声制御コマンド80H15Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H15Hにより指示された継続時出力パターンK1をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK1は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第4保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
なお、図柄の変動表示をi回からn回連続して行う場合のトータル変動表示時間は、図11(B)に示すように、第i番目の変動表示時間から第n番目までの変動表示時間の総和と、第i番目の変動表示後の確定表示時間から第n番目までの確定表示時間の総和とを加算して求めることができる。
また、通常時において保留数が3個になっているときは、第1保留から第3保留に対して、指定番号8,7,7が対応付けられている。つまり、第1保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、変動パターン指定番号8に対応する通常ハズレ時変動パターンB(図7)が表示され、第2保留および第3保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、それぞれ変動パターン指定番号7に対応する通常ハズレ時変動パターンA(図7)が表示される。
従って、第1保留から第3保留に基づく計3回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、5秒+12秒+12秒=29秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、29秒+(0.8秒×2)=30.6秒となる。
つまり、通常時に第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に継続変動効果音の再生を開始し、第3保留に基づく図柄の変動表示の終了と同時に継続変動効果音の再生を終了するようにするため、継続時音声出力時間は、30.6秒に設定されている(図9、図10)。
そして、このように第1保留から第3保留に基づいて計3回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H14Hに設定されており、メインCPU112は、通常時に保留数が3個存在するときに計3回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9から継続時用音声制御コマンド80H14Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。継続時用音声制御コマンド80H14Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H15Hにより指示された継続時出力パターンK2をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK2は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第3保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
また、通常時において保留数が2個になっているときは、第1保留および第2保留に対して、指定番号7がそれぞれ対応付けられている。つまり、第1保留および第2保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、それぞれ変動パターン指定番号7に対応する通常ハズレ時変動パターンA(図7)が表示される。
従って、第1保留および第2保留に基づく計2回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、12秒+12秒=24秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、24秒+0.8秒=24.8秒となる。
つまり、通常時に第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に継続変動効果音の再生を開始し、第2保留に基づく図柄の変動表示の終了と同時に継続変動効果音の再生を終了するようにするため、継続時音声出力時間は、24.8秒に設定されている(図9、図10)。
そして、このように第1保留から第2保留に基づいて計2回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H13Hに設定されており、メインCPU112は、通常時に保留数が2個存在するときに計2回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から継続時用音声制御コマンド80H13Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。継続時用音声制御コマンド80H13Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H13Hにより指示された継続時出力パターンK3をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK3は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第2保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
(2)確変時
確変時において保留数が上限の4個になっており、かつ、各保留の発生時の大当り判定の結果がハズレであった場合は、第1保留および第2保留にそれぞれ設定されている変動パターンを超短縮の変動パターンに変更し、保留数が3個になっているときは、第1保留に設定されている変動パターンを超短縮の変動パターンに変更する。
図9は、既に変動パターンの変更が行われた状態を示し、第1保留から第4保留に対して、指定番号9,9,9,8が対応付けられている。つまり、第1保留から第3保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、それぞれ変動パターン指定番号9に対応する通常ハズレ時変動パターンC(図7)が表示され、第4保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、変動パターン指定番号8に対応する通常ハズレ時変動パターンB(図7)が表示される。変動パターン指定番号9に基づく図柄の変動表示時間は3秒であり、変動パターン指定番号8に基づく図柄の変動表示時間は5秒である(図7)。
従って、第1保留から第4保留に基づく計4回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、3秒+3秒+3秒+5秒=14秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、14秒+(0.8秒×3)=16.4秒となる。
つまり、確変時に第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に継続変動効果音の再生を開始し、第4保留に基づく図柄の変動表示の終了と同時に継続変動効果音の再生を終了するようにするため、継続時音声出力時間は、16.4秒に設定されている(図9、図10)。
そして、このように第1保留から第4保留に基づいて計4回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H12Hに設定されており、メインCPU112は、確変時に保留数が4個存在するときに計4回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から継続時用音声制御コマンド80H12Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。継続時用音声制御コマンド80H12Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H12Hにより指示された継続時出力パターンK4をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK4は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第4保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
また、確変時において保留数が3個になっているときは、第1保留から第3保留に対して、指定番号9,9,8が対応付けられている。つまり、第1保留および第2保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、それぞれ変動パターン指定番号9に対応する通常ハズレ時変動パターンC(図7)が表示され、第3保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、変動パターン指定番号8に対応する通常ハズレ時変動パターンB(図7)が表示される。
従って、第1保留から第3保留に基づく計3回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、3秒+3秒+5秒=11秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、11秒+(0.8秒×2)=12.6秒となる。
つまり、確変時に第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に継続変動効果音の再生を開始し、第3保留に基づく図柄の変動表示の終了と同時に継続変動効果音の再生を終了するようにするため、継続時音声出力時間は、12.6秒に設定されている(図9、図10)。
そして、このように第1保留から第3保留に基づいて計3回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H11Hに設定されており、メインCPU112は、確変時に保留数が3個存在するときに計3回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から継続時用音声制御コマンド80H11Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。継続時用音声制御コマンド80H11Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H11Hにより指示された継続時出力パターンK5をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK5は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第3保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
また、確変時において保留数が2個になっているときは、第1保留および第2保留に対して、指定番号9,8が対応付けられている。つまり、第1保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、変動パターン指定番号9に対応する通常ハズレ時変動パターンC(図7)が表示され、第2保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、変動パターン指定番号8に対応する通常ハズレ時変動パターンB(図7)が表示される。
従って、第1保留および第2保留に基づく計2回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、3秒+5秒=8秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、8秒+0.8秒=8.8秒となる。
つまり、確変時に第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に継続変動効果音の再生を開始し、第2保留に基づく図柄の変動表示の終了と同時に継続変動効果音の再生を終了するようにするため、継続時音声出力時間は、8.8秒に設定されている(図9、図10)。
そして、このように第1保留から第2保留に基づいて計2回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H10Hに設定されており、メインCPU112は、確変時に保留数が2個存在するときに計2回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から継続時用音声制御コマンド80H10Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。継続時用音声制御コマンド80H10Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H10Hにより指示された継続時出力パターンK6をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK6は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第2保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
[図柄制御基板80の電気的構成]
次に、図柄制御基板80の主な電気的構成について、それをブロックで示す図4を参照して説明する。
図柄制御基板80にはキャラクタROM83が搭載されており、そのキャラクタROM83には、図柄の変動開始から大当り図柄またはハズレ図柄が確定表示されるまでの過程を表示するために必要な画像データ、大当りの発生の可能性を示唆する大当り予告画像、変動している図柄の背景に表示する背景画像、リーチになったときの演出を表示するリーチ画像、大当りの発生を祝う画像、大当り遊技中に表示する画像などが記録されている。
図柄制御基板80に搭載されたサブCPU81は、主制御基板100のメインCPU112から送信されてきた図柄制御コマンドを受信するとともに、その受信した図柄制御コマンドの内容をROM82に記録されたコンピュータプログラムに従って解析する。続いてサブCPU81は、その解析結果をVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)84へ送出し、VDP84は、キャラクタROM83から上記解析結果に対応した画像データを読出す。
VDP84は、キャラクタROM83から読出した画像データを構成するドットの表示領域におけるアドレス、表示色などを上記解析結果に基づいて演算し、その演算結果を内蔵のパレットRAM85に一時的に格納する。続いてVDP84は、パレットRAM85に格納されている演算結果に基づいてRGB信号を液晶アナログ基板86へ送出する。続いて液晶アナログ基板86は、取込んだRGB信号の色補正および輝度調整を行い、その信号を液晶インバータ基板87へ送出する。液晶インバータ基板87は、バックライト電源の役割を果たし、取込んだ信号を昇圧(たとえば、12Vから600V)し、図柄表示器21へ送出する。そして図柄表示器21は、取込んだ信号に対応する液晶ドットをスイッチングして表示する。これにより、メインCPU112から受信した図柄制御コマンドに対応する画像が表示される。
なお、この実施形態では、図柄表示器21は、TFT(Thin Film Transistor)を画素駆動素子とするアクティブマトリックス方式の液晶表示器である。
[音声制御基板50の電気的構成]
次に、音声制御基板50の主な電気的構成について、それをブロックで示す図5を参照して説明する。
音声制御基板50は、スピーカ中継基板58、アンプ57、音源用IC55およびマイクロプロセッサ54を備える。音源用IC55には音源用ROM56が搭載されており、音源用ROM56には、図柄表示器21が図柄を変動表示するときにスピーカ7,8から再生する変動効果音、継続変動効果音、入賞時に再生する効果音、大当り発生時に再生する効果音などをデータ化した音源データが記録されている。また、マイクロプロセッサ54に搭載されたROM52には、メインCPU112から送信されてくる非継続時用音声制御コマンドと音源用ROM56の音源を指定するための情報とを対応付けて構成された音源選択テーブルと、継続時用音声制御コマンドと音源用ROM56の音源を指定するための情報とを対応付けて構成された音源選択テーブルとが記録されている。
マイクロプロセッサ54に搭載されたサブCPU51は、主制御基板100のメインCPU112から送信された非継続時用音声制御コマンドまたは継続時用音声制御コマンドを受信し、その受信した音声制御コマンドの内容をROM52に記録されたコンピュータプログラムに従って解析し、その解析結果を一時的にRAM53に格納する。サブCPU51は、ROM52の音源選択テーブルを参照し、上記解析結果により示される図柄制御コマンドに対応する情報を選択し、その選択した情報を音源用IC55へ送出する。続いて音源用IC55は、情報に対応した音源データを音源用ROM56から読出すとともに、その読出した音源データをアナログの音声信号に変換する。その変換されたアナログの音声信号は、アンプ57によって所定の大きさに増幅され、スピーカ中継基板58を介してスピーカ7,8へ出力され、スピーカ7,8は、入力した音声信号を再生する。
なお、アンプ57は、1チャンネル出力でもよいし、2チャンネル、3チャンネルなどの多チャンネル出力でもよい。また、スピーカ7,8は、アンプ57が2チャンネル出力の場合は、各スピーカがそれぞれ各チャンネルを再生することができる。また、アンプ57の出力チャンネル数に応じた数のスピーカを設けることもできる。さらに、各スピーカは、図1に示した位置以外にも取付けることができる。たとえば、上受け皿4の前面または両側、下受け皿5の下方、パチンコ機1の上部などに取付けることができる。ヘッドホンへの出力端子を所定個所に設け、ヘッドホンから変動効果音または継続変動効果音などを聞けるようにすることもできる。この場合、ヘッドホンを使用するときはスピーカから音が出ないようにすることもできるし、ヘッドホンおよびスピーカの両方から音が出るようにすることもできる。また、スピーカおよびヘッドホンを切り替えるスイッチなどの切替手段を設けることもできる。
[遊技の特徴]
次に、パチンコ機1による遊技の特徴について図12を参照して説明する。図12は第1種始動口スイッチ、変動表示タイマ、確定表示タイマおよび音声出力タイマの動作タイミング、保留数、特別図柄の変動開始タイミングおよび変動効果音の出力タイミングの関係を示すタイムチャートである。
なお、ここでは通常時であり、第1種始動口27への入賞時における大当り判定の結果は総てリーチ無ハズレ・短縮なしであるとする。変動表示タイマは、変動表示時間を計測するタイマであり、確定表示タイマは、確定表示時間を計測するタイマであり、音声出力タイマは、継続時音声出力時間または非継続時音声出力時間を計測するタイマである。
今、図12において(1)で示すように第1種始動口27への入賞があると、保留数が1個になり、特別図柄の変動パターンおよび変動効果音の出力パターンと、変動表示時間および非継続時音声出力時間とが決定される。ここでは、非継続時であり、特別図柄の変動表示の終了と同時に変動効果音の出力を停止する必要があるため、変動表示時間および非継続時音声出力時間は同一の時間に決定される。また、変動表示タイマおよび音声出力タイマが作動を開始し(ONし)、特別図柄の変動表示が開始されると同時に変動効果音の出力が開始される。また、保留数は0個になる。
そして、特別図柄の変動中に第1種始動口27へ入賞があると、保留数が1個に増加する(図中(2))。このとき、変動パターン選択テーブルTa3(図6(C))が参照され、第1保留に対応付けて変動パターン指定番号7が記憶される。次に、第1種始動口27への2個目の入賞があると、保留数が2個に増加し(図中(3))、同様に第2保留に対応付けて変動パターン指定番号7が記憶される。さらに、第1種始動口27への3個目の入賞があると、保留数が3個に増加し(図中(4))、同様に第3保留に対応付けて変動パターン指定番号7が記憶されるが、第1保留に対応付けて記憶されている変動パターン指定番号7は強制的に変動パターン指定番号8に書き換えられる。
そして、第1種始動口への4個目の入賞があると、保留数が4個に増加し(図中(5))、同様に第4保留に対応付けて変動パターン指定番号7が記憶されるが、第2保留に対応付けて記憶されている変動パターン指定番号7は強制的に変動パターン指定番号8に書き換えられる。
つまり、通常時において保留数が3個になった場合に、各保留の発生時においてリーチ無ハズレ・短縮なしと判定された場合は、第1保留の変動パターンがリーチ無ハズレ・短縮ありの変動パターン(変動表示時間5秒)に変更され、保留数が4個になった場合に、そのときの判定もリーチ無ハズレ・短縮なしと判定された場合は、第2保留の変動パターンもリーチ無ハズレ・短縮ありの変動パターンに変更される。
また、継続時音声出力時間は、第1保留から第4保留までの変動表示時間の総和と、確定表示時間の総和とを加算したトータル変動表示時間と同じ時間に決定される(図9、図11(B))。本例は、通常時において保留数が4個存在する場合であるから、図9において第1保留から第4保留の変動パターン指定番号の組合せが、「8・8・7・7」に設定されているものに相当し、継続時音声出力時間は36.4秒となる。
つまり、第1保留に基づく特別図柄の変動表示(2)が開始されるときに音声出力タイマには36.4秒がセットされ、特別図柄の変動表示の開始と同時に継続変動効果音が再生される。
特別図柄の変動表示は、第1保留に基づく変動表示(2)から第4保留に基づく変動表示(5)まで計4回行われ、変動表示と変動表示との間では、ハズレ図柄が0.8秒間確定表示されるが、その間も継続変動効果音は停止することなく連続して再生される。そして、第4保留に基づく変動表示(5)が終了すると、音声出力タイマがタイムアップし、継続変動効果音の再生が停止する。
つまり、継続変動効果音は、特別図柄の計4回の変動表示が行われている間、連続して再生される。
したがって、変動効果音の再生が細切れになってしまうことがないため、変動効果音による効果を長時間に亘って持続することができるので、変動効果音による演出効果を上げることができる。
[メインCPU112の主な処理]
次に、メインCPU112の主な処理について図13ないし図23を参照して説明する。
図13はメインCPU112が実行する主な処理の流れを示すメインフローチャートである。図14はメインCPU112が図13のS100にて実行する初期設定処理の流れを示すフローチャートである。図15はメインCPU112が図13のS200にて実行する第1種始動口スイッチ処理の流れを示すフローチャートである。図16はメインCPU112が図13のS300にて実行する変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートである。図17はメインCPU112が図13のS400にて実行する短縮パターン変更処理の流れを示すフローチャートである。図18はメインCPU112が図13のS500にて実行する特別図柄変動開始時処理の流れを示すフローチャートである。図19はメインCPU112が図13のS600にて実行する図柄制御コマンド選択処理の流れを示すフローチャートである。図20はメインCPU112が図13のS800にて実行する音声制御コマンド選択処理の流れを示すフローチャートである。図21はメインCPU112が図13のS900にて実行する特別図柄変動表示中処理の流れを示すフローチャートである。図22はメインCPU112が図13のS1000にて実行する特別図柄変動終了時処理の流れを示すフローチャートである。図23は記憶領域に記憶された変動パターン指定番号が書き換えられる様子を示す説明図である。図23(A)は保留数が「0」のときの記憶状態を示す説明図であり、図23(B)は保留数が「1」のときの記憶状態を示す説明図であり、図23(C)は保留数が「2」のときの記憶状態を示す説明図であり、図23(D)は保留数が「3」のときに第1保留の変動パターン指定番号が書き換えられる様子を示す説明図であり、図23(E)は保留数が「4」のときに第2保留の変動パターン指定番号が書き換えられる様子を示す説明図である。
なお、メインCPU112は図13に示すS200〜S1000の処理を所定の周期(たとえば2ms(ミリ秒))にて実行する。また、メインCPU112が図13に示す各処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に格納されており、その格納されているコンピュータプログラムを読出して各処理を実行する。
(初期設定処理)
メインCPU112は、パチンコ機1の電源が投入され、主制御基板100の電源が動作可能電圧に上昇したことを検出すると、保留数を0個にリセットし(図14のステップ(以下、Sと略す)102)、第1確変フラグをOFFに設定し(S104)、第2確変フラグをOFFに設定する(S106)。この実施形態では、第1確変フラグおよび第2確変フラグの2種類の確変フラグを用いる。第1確変フラグは、特別図柄の変動表示を開始するときに、確変大当りが発生しているか否かを判定するために使用し、第2確変フラグは、保留が発生した場合に、その保留よりも前に発生した保留のときに行われた大当り判定、あるいは現在行われている図柄の変動表示の契機となった第1種始動口入賞のときに行われた大当り判定において確変大当りと判定されていることを表すものとして使用する。
そしてメインCPU112は、変動表示タイマを0にリセットし(S108)、確定表示タイマを0にリセットし(S110)、音声出力タイマを0にリセットし(S112)、次の処理へ移行する。
(第1種始動口SW処理)
メインCPU112は、遊技球が第1種始動口27(図2)に入賞したことにより、第1種始動口スイッチ27a(図3)がONしたか否かを判定し(図15のS202)、ONしたと判定した場合は(S202:Yes)、保留数が上限の4個未満であるか否かを判定する(S204)。ここで、4個未満であると判定した場合は(S204:Yes)、保留数に「1」を加算する(S206)。続いてメインCPU112は、このとき大当りカウンタがカウントした大当りカウンタ値を1つ取得するとともに、その取得した大当りカウンタ値をRAM116に一時的に記憶する(S208)。ここで、大当りカウンタとは、大当り判定を行うためのカウンタであり、複数の大当りカウンタ値、この実施形態では0〜952の計953個の大当りカウンタ値をカウントする。
続いてメインCPU112は、このとき大当り図柄カウンタがカウントした大当り図柄カウンタ値を1つ取得するとともに、その取得した大当り図柄カウンタ値をRAM116に一時的に格納する(S210)。ここで、大当り図柄カウンタとは、大当り図柄を決定するためのカウンタであり、大当り図柄の数と同数の大当り図柄カウンタ値をカウントする。たとえば、大当り図柄が「000、111、222・・999」の計10個である場合は、大当り図柄カウンタは、0〜9の計10個の大当り図柄カウンタ値をカウントする。
続いてメインCPU112は、このときリーチ選択カウンタがカウントしたリーチ選択カウンタ値を1つ取得するとともに、その取得した大当り図柄カウンタ値をRAM116に一時的に格納する(S212)。ここで、リーチ選択カウンタとは、リーチを伴う変動パターンを選択するか否かを決定するためのカウンタであり、複数の数値、この実施形態では0〜21の計22個のリーチ選択カウンタ値をカウントする。
(変動パターン選択処理)
メインCPU112は、第2確変フラグがONしているか否かを判定する(図16のS302)。つまり、後のS308にて説明するが、この実施形態では、遊技球が第1種始動口27に入賞したときに大当り判定を行うため、既に記憶されている保留のいずれかが確変大当りになっている場合は、その後の保留発生時における大当り判定では大当りと判定する確率を高く設定する必要があるため、第2確変フラグがONしているか否かを判定する。
そしてメインCPU112は、第2確変フラグがONしていると判定した場合は(S302:Yes)、大当り値データセットを確変用に設定し(S304)、ONしていないと判定した場合は(S302:No)、大当り値データセットを通常用に設定する(S306)。ここで、大当り値とは、メインCPU112が大当り判定において大当りと判定するための値であり、大当り値データセットとは、いくつかの大当り値をセットしたものをいう。
大当り値は、大当りカウンタの大当りカウンタ値のうち、所定の大当りカウンタ値から選択され、確変用の大当り値データセットは、通常用の大当り値データセットよりも多い大当り値から構成される。この実施形態では、通常用の大当り値データセットは、大当り値「7」「277」「293」の計3個で構成されており、通常時の大当りの発生確率は、3/953=約0.3%である。また、確変用の大当り値データセットは、「7」「53」「89」「137」「173」「197」「257」「277」「293」「307」「337」「359」「409」「457」「487」「523」の計16個であり、確変時の大当りの発生確率は、16/953=約1.7%である。つまり、大当りの発生確率は、確変時が通常時よりも約6倍高く設定されている。
続いてメインCPU112は、大当り判定を行う(S308)。この大当り判定は、前述の第1種始動口SW処理のS208においてRAM116に一時的に記憶した大当りカウンタ値を読出し、S302において第2確変フラグがONしていると判定している場合は、S304において設定した確変用の大当り値データセットを参照し、上記の読出した大当りカウンタ値と同一の値の大当り値が存在する場合は大当りと判定し(S308:Yes)、存在しない場合はハズレと判定する(S308:No)。また、S302において第2確変フラグがONしていないと判定している場合は、S306において設定した通常用の大当り値データセットを参照し、上記の読出した大当りカウンタ値と同一の値の大当り値が存在する場合は大当りと判定し(S308:Yes)、存在しない場合はハズレと判定する(S308:No)。
続いてメインCPU112は、大当りと判定した場合は(S308:Yes)、通常大当り時用の変動パターン選択テーブルTa1(図6(A))を選択し(S310)、確変大当りか否か、つまり確変大当りか通常大当りかを判定する(S312)。確変大当りか通常大当りかの判定は、先の第1種始動口SW処理(図15)のS210においてRAM116に一時的に格納されている大当り図柄カウンタ値を読出し、その読出した大当り図柄カウンタ値が「奇数」か「偶数」かに基づいて行う。たとえば、大当り図柄カウンタ値が「奇数」であった場合に確変大当りと判定し(S312:Yes)、それら以外であった場合は通常大当りと判定する(S312:No)。
ここでメインCPU112は、確変大当りと判定した場合は(S312:Yes)、先のS310において選択した変動パターン選択テーブルTa1の選択を取消し、新たに確変大当り用の変動パターン選択テーブルTa2(図6(B))を選択する(S314)。続いてメインCPU112は、第2確変フラグをONに設定する(S316)。
確変図柄の選択は、先の第1種始動口SW処理(図15)のS210においてRAM116に一時的に格納した大当り図柄カウンタ値を読出し、その大当り図柄カウンタ値と対応付けられている確変図柄を大当り図柄選択テーブルから選択することにより行う。たとえば、大当り図柄選択テーブルは、大当り図柄カウンタ値0〜9と、000・111・・・999の計10種類の大当り図柄とを対応付けて構成される。これら10種類の大当り図柄のうち、奇数の特別図柄により構成された111・333・555・777・999の計5種類の大当り図柄が確変図柄であるとする。メインCPU112は、大当り図柄カウンタ値に対応付けられている大当り図柄を選択し、その選択した大当り図柄が確変図柄である場合は、その確変図柄に決定する(S318)。
たとえば、大当り図柄カウンタ値が「7」であった場合は、大当り図柄カウンタ値「7」と対応付けられている確変図柄「777」を大当り図柄テーブルから選択する。また、大当り図柄テーブルから選択した大当り図柄が確変図柄以外の大当り図柄(以下、通常大当り図柄という)であった場合は、再度、大当り図柄カウンタから大当り図柄カウンタ値を取得し、その取得した大当り図柄カウンタ値に対応付けられている大当り図柄を選択する。つまり、いずれかの確変図柄を選択するまで、大当り図柄の選択を繰り返す。なお、S318において選択された確変図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
また、通常大当りと判定した場合は(S312:No)、第2確変フラグをOFFに設定し(S320)、通常大当り図柄を選択する(S322)。通常大当り図柄の選択は、先の第1種始動口SW処理(図15)のS210においてRAM116に一時的に格納した大当り図柄カウンタ値を読出し、その大当り図柄カウンタ値と対応付けられている大当り図柄を大当り図柄選択テーブルから選択することにより行う。
たとえば、大当り図柄カウンタ値が「6」であった場合は、大当り図柄カウンタ値「6」と対応付けられている通常大当り図柄「666」を大当り図柄テーブルから選択する。また、大当り図柄テーブルから選択した大当り図柄が確変図柄であった場合は、再度、大当り図柄カウンタから大当り図柄カウンタ値を取得し、その取得した大当り図柄カウンタ値に対応付けられている大当り図柄を選択する。つまり、いずれかの通常大当り図柄を選択するまで、大当り図柄の選択を繰り返す。なお、S322において選択された通常大当り図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
また、メインCPU112は、S308においてハズレと判定した場合は(S308:No)、第2確変フラグがOFFになっているか否かを判定し(S326)、OFFになっていると判定した場合は(S326:Yes)、通常状態でリーチ無ハズレで短縮なしの変動パターン選択テーブルTa3を選択する(S328)。続いてメインCPU112は、リーチを伴う変動パターンに決定するか否かを判定する(S330)。この判定は、先のS324においてリーチ選択カウンタから取得したリーチ選択カウンタ値がリーチ判定値と同一であるか否かに基づいて行い、リーチ判定値と同一である場合は、リーチを伴う変動パターンに決定すると判定し(S330:Yes)、同一でない場合は、リーチを伴う変動パターンに決定すると判定しない(S330:No)。
たとえば、S324において取得したリーチ選択カウンタ値が0〜7のうちのいずれかである場合は、リーチを伴う変動パターンに決定すると判定し(S330:Yes)、0〜7以外の8〜15である場合は、リーチを伴う変動パターンに決定すると判定しない(S330:No)。ここでメインCPU112は、リーチを伴う変動パターンに決定すると判定した場合は(S330:Yes)、S328において選択した変動パターン選択テーブルTa3を取消し、新たに通常状態でリーチハズレ用の変動パターン選択テーブルTa6(図6(F))を選択する(S332)。
続いてメインCPU112は、リーチハズレ図柄を選択する(S334)。ここで、リーチハズレ図柄とは、大当り判定がハズレであり、リーチを伴う特別図柄の変動表示が終了したときに確定表示するリーチハズレ特有のハズレ図柄をいう。これに対して、大当り判定がハズレであり、リーチを伴わない通常の変動表示が終了したときに確定表示するハズレ図柄を通常ハズレ図柄という。
リーチハズレ図柄の選択は、たとえばリーチハズレ図柄選択カウンタおよびリーチハズレ図柄選択テーブルを用いて行う。リーチハズレ図柄選択カウンタは、複数のリーチハズレ図柄選択カウンタ値をカウントし、リーチハズレ図柄選択テーブルは、複数のリーチハズレ図柄選択カウンタ値と複数のリーチハズレ図柄とを対応付けて構成される。たとえば、リーチハズレ図柄選択カウンタはリーチハズレ図柄選択カウンタ値0〜19をカウントし、リーチハズレ図柄選択テーブルは、0〜19のリーチハズレカウンタ値と、010・090・101・121・・・909・989の計20種類のリーチハズレ図柄とを対応付けて構成される。たとえば、リーチハズレ図柄選択カウンタから取得したリーチハズレ選択カウンタ値が「3」であった場合は、リーチハズレ選択カウンタ値「3」と対応付けられているリーチハズレ図柄「101」をリーチハズレ図柄選択テーブルから選択する(S334)。なお、S334において選択されたリーチハズレ図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
また、メインCPU112は、S330においてリーチを伴う変動パターンに決定すると判定しなかった場合は(S330:No)、通常ハズレ図柄を選択する(S336)。通常ハズレ図柄の選択は、たとえば通常ハズレ図柄選択カウンタおよび通常ハズレ図柄選択テーブルを用いて行う。通常ハズレ図柄選択カウンタは複数の通常ハズレ図柄選択カウンタ値をカウントし、通常ハズレ図柄選択テーブルは、複数の通常ハズレ図柄選択カウンタ値と、複数の通常ハズレ図柄とを対応付けて構成される。
たとえば、通常ハズレ図柄選択カウンタは、0〜9の通常ハズレ図柄選択カウンタ値をカウントし、通常ハズレ図柄選択テーブルは、0〜9の通常ハズレ図柄選択カウンタ値と、0〜9の通常ハズレ図柄とを対応付けて構成される。たとえば、通常ハズレ図柄選択カウンタから通常ハズレ図柄選択カウンタ値「7」を取得した場合は、その通常ハズレ図柄選択カウンタ値「7」と対応付けられている通常ハズレ図柄「7」を通常ハズレ図柄選択テーブルから選択する。通常ハズレ図柄の選択は、左確定図柄、右確定図柄および中確定図柄について計3回行い、その結果、選択した3つの通常ハズレ図柄が、リーチハズレ図柄または大当り図柄と同一である場合は、再度、通常ハズレ図柄の選択をやり直す。
なお、S336において選択された通常ハズレ図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
また、メインCPU112は、S326において第2確変フラグはOFFに設定されていない、つまり第2確変フラグはONに設定されていると判定した場合は(S326:No)、確変状態でリーチ無ハズレで短縮なし用の変動パターン選択テーブルTa4(図6(D))を選択する(S338)。続いてメインCPU112は、先のS330と同じように、リーチを伴う変動パターンに決定するか否かを判定し(S340)、リーチを伴う変動パターンに決定すると判定した場合は(S340:Yes)、先のS338において選択した変動パターン選択テーブルTa4の選択を取消し、新たに確変状態リーチハズレ用の変動パターン選択テーブルTa7(図6(G))を選択する(S342)。
続いてメインCPU112は、前述のS334と同じようにリーチハズレ図柄を選択する(S344)。なお、S344において選択されたリーチハズレ図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
また、メインCPU112は、S340において、リーチを伴う変動パターンに決定すると判定しなかった場合は(S340:No)、前述のS336と同じように通常ハズレ図柄を選択する(S346)。なお、S346において選択された通常ハズレ図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
そして、上述したように、変動パターン選択テーブルTa1,Ta2,Ta3,Ta4,Ta6,Ta7の中のいずれかを選択したメインCPU112は、変動パターン選択カウンタがカウントした変動パターン選択カウンタ値を1つ取得する(S348)。ここで、変動パターン選択カウンタは、変動パターンを選択するためのカウンタであり、複数の変動パターン選択カウンタ値、この実施形態では、1〜10の計10個の変動パターン選択カウンタ値をカウントする。この変動パターン選択カウンタ値は、図6に示す各変動パターン選択テーブルに設定された変動パターン選択カウンタ値と同じである。
続いてメインCPU112は、先のいずれかの処理(S310、S314、S328、S332、S338、S342)で選択した変動パターン選択テーブルを参照し、S348において取得した変動パターン選択カウンタ値に対応する変動パターン指定番号を選択し、その選択した変動パターン指定番号をRAM116に一時的に記憶し(S350)、次の処理へ移行する。
図23に示すように、RAM116の記憶領域R1には、第1保留から第4保留に対応付けて変動パターン指定番号を記憶するようになっている。たとえば、第1保留が発生したときの大当り判定の結果がハズレであり(S308:No)、第2確変フラグがOFFに設定されており(S326:Yes)、リーチに決定されなかった場合は(S330:No)、つまり、リーチ無ハズレに決定された場合は、S328において選択された変動パターン選択テーブルTa3(図6(C))に決定されるため、変動パターン選択カウンタ値が1〜10のどれであっても、変動パターン指定番号7が選択される。このため、図23(A)に示すように、RAM116の記憶領域R1の第1保留に対応する変動パターン指定番号には「7」が記憶される。
同様に、第2保留および第3保留が発生したときに、それぞれリーチ無ハズレに決定されると、図23(B)、(C)に示すように、第2保留および第3保留に対応付けて変動パターン指定番号「7」がそれぞれ記憶される。
(短縮パターン変更処理)
メインCPU112は、継続変動効果音を未出力であるか否かを判定し(S406)、継続変動効果音を未出力であると判定した場合は(S406:Yes)、第2確変フラグがOFFに設定されているか否かを判定する(S408)。ここで、第2確変フラグがOFFに設定されていると判定した場合は(S408:Yes)、保留数が2個を超えているか否かを判定し(S410)、2を超えていると判定した場合は(S410:Yes)、保留数が3個以上であるか否かを判定する(S412)。ここで、3以上であると判定した場合は(S412:Yes)、第1保留の変動パターン指定番号が「7」であるか否か、つまり第1保留の変動パターンとしてリーチ無ハズレ・短縮なしで変動表示時間12秒の変動パターン(図7の通常ハズレ時変動パターンA)が設定されているか否かを判定する(S414)。ここで、設定されていると判定した場合は(S414:Yes)、変動パターン選択カウンタから変動パターン選択カウンタ値を取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値に対応付けられている変動パターン指定番号8を変動パターン選択テーブルTa4から選択し、その選択した変動パターン指定番号8を第1保留の変動パターン指定番号7に上書きすることにより、第1保留の変動パターン指定番号を「7」から「8」に変更する(S416)。
たとえば、図23(D)に示すように、記憶領域R1に第1保留から第3保留に対応付けて変動パターン指定番号「7」がそれぞれ記憶されている場合は、第1保留の変動パターン指定番号が「7」から「8」に変更される。
つまり、通常時において保留数が3個以上ある場合は、第1保留の変動パターン指定番号「7」(変動表示時間12秒)をさらに変動表示時間の短い変動パターン指定番号「8」(変動表示時間5秒)に強制的に変更する。
続いてメインCPU112は、保留数が4個であるか否かを判定し(S418)、4個であると判定した場合は(S418:Yes)、第2保留の変動パターン指定番号が「7」であるか否かを判定する(S420)。ここで、設定されていると判定した場合は(S420:Yes)、変動パターン選択カウンタから変動パターン選択カウンタ値を取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値に対応付けられている変動パターン指定番号8を変動パターン選択テーブルTa4から選択し、その選択した変動パターン指定番号8を第2保留の変動パターン指定番号7に上書きすることにより、第2保留の変動パターン指定番号を「7」から「8」に変更する(S422)。
たとえば、図23(A)に示したように、RAM116の記憶領域R1の第2保留から第4保留に対応付けて変動パターン指定番号7がそれぞれ記憶されていた場合は、上記S416,S422を実行することにより、第2保留に対応する変動パターン指定番号が「7」から「8」に書き換えられる。
つまり、通常時において保留数が4個である場合は、先の第1保留の変動パターンに続いて第2保留の変動パターン指定番号「7」(変動表示時間12秒)をさらに変動表示時間の短い変動パターン指定番号「8」(変動表示時間5秒)に強制的に変更する。
また、メインCPU112は、S408において第2確変フラグはOFFに設定されていない、つまりONに設定されていると判定した場合は(S408:No)、保留数が1個を超えているか否かを判定し(S424)、1個を超えていると判定した場合は(S424:Yes)、保留数が2個以上であるか否かを判定する(S426)。ここで、2個以上であると判定した場合は(S426:Yes)、第1保留の変動パターン指定番号が「8」であるか否か、つまり第1保留の変動パターンとしてリーチ無ハズレ・短縮なしで変動時間5秒の変動パターン(図7の通常ハズレ時変動パターンB)が設定されているか否かを判定する(S428)。ここで、設定されていると判定した場合は(S428:Yes)、変動パターン選択カウンタから変動パターン選択カウンタ値を取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値に対応付けられている変動パターン指定番号9を変動パターン選択テーブルTa5から選択し、その選択した変動パターン指定番号9を第1保留の変動パターン指定番号8に上書きすることにより、第1保留の変動パターン指定番号を「8」から「9」に変更する(S430)。
つまり、リーチ無ハズレ・短縮ありで変動表示時間3秒の変動パターン(図7の通常ハズレ時変動パターンC)に変更する。元々、確変時では短縮の変動パターンが使用されるが、保留数が2個以上ある場合は、第1保留の変動パターン指定番号「8」(変動表示時間5秒)をさらに変動表示時間の短い超短縮の変動パターン指定番号「9」(変動表示時間3秒)に強制的に変更する。
続いてメインCPU112は、保留数が3個以上であるか否かを判定し(S432)、3個以上であると判定した場合は(S432:Yes)、第2保留の変動パターン指定番号が「8」であるか否かを判定する(S434)。ここで、設定されていると判定した場合は(S434:Yes)、変動パターン選択カウンタから変動パターン選択カウンタ値を取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値に対応付けられている変動パターン指定番号9を変動パターン選択テーブルTa5から選択し、その選択した変動パターン指定番号9を第2保留の変動パターン指定番号8に上書きすることにより、第2保留の変動パターン指定番号を「8」から「9」に変更する(S436)。つまり、確変時において保留数が3個以上ある場合は、第1および第2保留の変動パターンを強制的に更に変動時間の短い短縮(超短縮)の変動パターンに変更する。
続いてメインCPU112は、保留数が4個であるか否かを判定し(S438)、4個であると判定した場合は(S438:Yes)、第3保留の変動パターン指定番号が「8」であるか否かを判定する(S440)。ここで、設定されていると判定した場合は(S440:Yes)、変動パターン選択カウンタから変動パターン選択カウンタ値を取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値に対応付けられている変動パターン指定番号9を変動パターン選択テーブルTa5から選択し、その選択した変動パターン指定番号9を第3保留の変動パターン指定番号8に上書きすることにより、第3保留の変動パターン指定番号を「8」から「9」に変更する(S442)。
つまり、確変時に保留数が4個である場合は、第1〜第3保留の変動パターン指定番号「8」(変動表示時間5秒)をさらに変動表示時間の短い超短縮の変動パターン指定番号「9」(変動表示時間3秒)にそれぞれ強制的に変更する。
以上のように、短縮パターン変更処理によれば、保留数が2個以上の場合は、総ての保留に対応付けられている変動パターンを短縮の変動パターンに変更することができる。
(特別図柄変動開始時処理)
メインCPU112は、変動表示タイマが0であるか否か、つまり特別図柄の変動中であるか否かを判定し(図18のS502)、変動表示タイマが0、つまり特別図柄の変動中ではないと判定した場合は(S502:Yes)、確定表示タイマが0であるか否か、つまり確定表示時間が経過したか否かを判定する(S504)。ここで、確定表示タイマが0、つまり確定表示時間が経過したと判定すると(S504:Yes)、保留数が0個を超えているか否かを判定し(S506)、0個を超えていると判定した場合は(S506:Yes)、第1確変フラグにONが設定されているか否かを判定する(S508)。
ここで、第1確変フラグがONに設定されていると判定した場合は(S508:Yes)、前述の変動パターン選択処理(図16)のS304において実行した内容と同じように、大当り値データセットを確変用に設定し(S510)、ONに設定されていないと判定した場合は(S508:No)、前述の変動パターン選択処理(図16)のS306において実行した内容と同じように、大当り値データセットを通常用に設定する(S512)。
続いてメインCPU112は、前述の第1種始動口SW処理(図15)のS208においてRAM116に一時的に記憶した第1保留の大当りカウンタ値を読出し(S514)、前述の変動パターン選択処理(図16)のS308において実行した内容と同じように、大当り判定を行う(S516)。そしてメインCPU112は、S514において読出した大当りカウンタ値と同一の大当り値が大当り値データセットに存在する場合は大当りと判定し(S516:Yes)、第1保留の大当りフラグをONに設定し(S518)、次の処理へ移行する。また、同一の大当り値が存在しない場合はハズレと判定し(S516:No)、第1保留の大当りフラグにOFFを設定し(S520)、次の処理へ移行する。
(図柄制御コマンド選択処理)
メインCPU112は、RAM116に一時的に記憶されている第1保留の変動パターン指定番号を読出す(図19のS602)。この第1保留の変動パターン指定番号は、前述の変動パターン選択処理(図16)のS338においてRAM116に一時的に記憶された変動パターン指定番号、あるいは、前述の短縮パターン変更処理(図17)のS416、S422において変更された変動パターン指定番号8、あるいは、S430、S436、S442において変更された変動パターン指定番号9である。
続いてメインCPU112は、図柄制御コマンド選択テーブルTa8(図7)を参照し、S602において読出した変動パターン指定番号に対応付けられている図柄制御コマンドを取得する(S604)。たとえば、S602において読出した変動パターン指定番号が「8」である場合は、変動パターン指定番号8に対応付けられている図柄制御コマンド「B0H07H」を取得する。
続いてメインCPU112は、図柄制御コマンド選択テーブルTa8を参照し、S604において取得した図柄制御コマンドに対応付けられている変動表示時間を取得する(S606)。たとえば、S604において取得した図柄制御コマンドが図柄制御コマンド「B0H07H」であるとすると、その図柄制御コマンド「B0H07H」に対応付けられている「5sec」を取得する。
続いてメインCPU112は、S606において図柄制御コマンド選択テーブルTa8から取得した変動表示時間を変動表示タイマに設定する(S608)。たとえば、S606において取得した変動表示時間が「5sec」であった場合は、5secを変動表示タイマに設定する。続いてメインCPU112は、特別図柄の変動表示の開始を指示する変動表示開始コマンドを図柄制御基板80へ送信し(S610)、次の処理へ移行する。変動表示開始コマンドには、S604において取得した図柄制御コマンドの他、変動パターン選択処理(図16)において選択された確変図柄、通常大当り図柄、リーチハズレ図柄、通常ハズレ図柄を指定する停止図柄指定コマンドなどが含まれており、図柄制御コマンド、停止図柄指定コマンドを順次一定間隔で図柄制御基板80へ送信する。
一方、変動表示開始コマンドを受信した図柄制御基板80のサブCPU81は、変動表示開始コマンドにより示される変動パターン指定番号に対応する変動表示を図柄表示器21に開始させる。
(音声制御コマンド選択処理)
メインCPU112は、音声出力タイマが0になっているか否か、つまり変動効果音、継続変動効果音その他の効果音を出力中であるか否かを判定し(図20のS802)、音声出力タイマが0、つまり効果音などを出力中ではないと判定した場合は(S802:Yes)、保留数が1個を超えているか否かを判定する(S804)。ここで、1個を超えていると判定した場合は(S804:Yes)、総ての保留に対応付けてRAM116に一時的に記憶されている変動パターン指定番号を読出す(S806)。
続いてメインCPU112は、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10(図9)を参照し、S806において読出した変動パターン指定番号の組み合わせと、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10に設定されている各変動パターン指定番号の組み合わせとをそれぞれ比較する(S808)。
続いてメインCPU112は、上記の各比較において、S806において読出した変動パターン指定番号の組み合わせと、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10に設定されているいずれかの変動パターン指定番号の組み合わせとが一致するか否かを判定し(S810)、一致すると判定した場合は(S810:Yes)、その一致する変動パターン指定番号の組み合わせと対応付けられている継続時用音声制御コマンドを継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から取得する(S812)。
たとえば、S810において一致すると判定した場合の変動パターン指定番号の組み合わせが、変動パターン指定番号「8,8,7,7」であった場合は、その変動パターン指定番号「8,8,7,7」と対応付けられている継続時用音声制御コマンド「80H15H」を取得する(S812)。また、S810において一致すると判定した場合の変動パターン指定番号の組み合わせが、変動パターン指定番号「9,9,9,8」であった場合は、その変動パターン指定番号「9,9,9,8」と対応付けられている継続時用音声制御コマンド「80H12H」を取得する(S812)。
続いてメインCPU112は、継続時用音声制御コマンドテーブルTa10を参照し、S812において取得した継続時用音声制御コマンドと対応付けられている継続時音声出力時間を取得する(S814)。
たとえば、S812において取得した継続時用音声制御コマンドが「80H15H」であった場合は、その継続時用音声制御コマンド「80H15H」と対応付けられている音声出力時間「36.4sec」を取得する(S814)。また、S812において取得した継続時用音声制御コマンドが「80H12H」であった場合は、その継続時用音声制御コマンド「80H12H」と対応付けられている音声出力時間「16.4sec」を取得する(S814)。
また、メインCPU112は、S810において一致しないと判定した場合は(S810:No)、非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9(図8)を参照し、S906において読出した各変動パターン指定番号に対応付けられている非継続時用音声制御コマンドをそれぞれ取得する(S816)。たとえば、保留数が1個の場合において、前述の短縮パターン変更処理(図17)のS408で第2確変フラグはOFFに設定されていると判定された場合は(S408:Yes)、保留数は2個を超えていないと判定されるため(S410:No)、変動パターン選択処理(図16)のS324において変動パターン選択テーブルTa3から選択した変動パターン指定番号7が第1保留に対応付けて記憶されていることになるため、その変動パターン指定番号7と対応付けられている非継続時用音声制御コマンド80H56Hを非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9から取得する(S816)。
続いてメインCPU112は、非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9を参照し、S816において取得した非継続時用音声制御コマンドに対応付けられている非継続時音声出力時間を取得する(S818)。たとえば、非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9から取得した非継続時用音声制御コマンドが前述の「80H56H」であった場合は、その非継続時用音声制御コマンド「80H56H」と対応付けられている非継続時用音声出力時間「12sec」を取得する(S818)。また、メインCPU112は、S804において保留数が1個を超えていないと判定した場合は(S804:No)、保留数が1個であるか否かを判定し(S824)、1個であると判定した場合は(S824:Yes)、上記のS816、S818を実行する。
そしてメインCPU112は、S814において取得した継続時用音声出力時間またはS818において取得した非継続時用音声出力時間を音声出力タイマに設定し(S820)、保留数から「1」を減算する(S822)。
続いてメインCPU112は、変動効果音または継続変動効果音の出力開始を指示する音声出力開始コマンドを音声制御基板50へ送信し(S826)、次の処理へ移行する。音声出力開始コマンドには、S812において取得した継続時用音声制御コマンド、またはS816において取得した非継続時用音声制御コマンドが含まれる。
一方、音声出力開始コマンドを受信した音声制御基板50のサブCPU51は、音声出力開始コマンドに含まれる継続時用音声制御コマンド、または非継続時用音声制御コマンドに従って継続変動効果音、または変動効果音をスピーカ7,8から出力させる。
以上のように、音声制御コマンド選択処理によれば、保留数が2個以上ある場合に各保留に対応付けられている変動パターン指定番号の組合せが、短縮の変動パターンを示す変動パターン指定番号7〜9のいずれかを組み合わせた所定の組合せである場合には、その所定の組合せに対応する継続時用音声制御コマンドを選択することができる。つまり、上記所定の組合せに従った特別図柄の変動表示を行う場合に、初回の変動表示の開始から最終回の変動表示の終了までの間、停止することなく連続した継続変動効果音を出力できるようにすることができる。
また、メインCPU112は、ランプ制御コマンド選択処理を実行する(図13のS700)。このランプ制御コマンド選択処理では、パチンコ機1に設けられたLEDなどの発光部材を点灯または点滅させるためのランプ制御コマンドを選択する処理を行う。その選択は、たとえばランプ制御コマンド選択テーブルを用いて行う。ランプ制御コマンド選択テーブルは、特別図柄の変動パターン指定番号とランプ制御コマンドとを対応付けて構成される。
そして、メインCPU112はランプ制御コマンド選択処理を実行するタイミングになったときに、先の図柄制御コマンド選択処理(S600)において選択した変動パターン指定番号と対応付けられているランプ制御コマンドをランプ制御コマンド選択テーブルから選択し、それをランプ制御基板300(図3)へ送信する。ランプ制御基板300(図3)には、サブCPU、ROMおよびRAMなどが搭載されており、そのROMには、ランプ制御コマンドと、LEDなどの点滅パターンとを対応付けたテーブルが記憶されている。そして、ランプ制御コマンドを受信したサブCPUは、そのランプ制御コマンドに対応付けられている点滅パターンを読出し、その点滅パターンに従って所定のLEDなどを点滅させる。これにより、特別図柄の変動表示を光の演出により盛り上げることができる。
(特別図柄変動表示中処理)
メインCPU112は、確定表示タイマが0であるか否か、つまり確定表示時間が経過したか否かを判定し(図21のS902)、確定表示タイマが0、つまり確定表示時間が経過したと判定した場合は(S902:Yes)、変動表示タイマが0を超えているか否か、つまり特別図柄を変動表示中であるか否かを判定する(S904)。ここで、変動表示タイマが0を超えている、つまり特別図柄を変動表示中であると判定した場合は(S904:Yes)、特別図柄の変動表示を継続し(S906)、変動表示タイマのカウントを「−1」する(S908)。
続いてメインCPU112は、変動表示タイマが0になったか否か、つまり特別図柄の変動表示を終了する時間になったか否かを判定し(S910)、変動表示タイマが0になっていない、つまり特別図柄の変動表示を終了する時間になっていないと判定した場合は(S910:No)、音声出力タイマが0を超えているか否か、つまり効果音を出力中であるか否かを判定する(S914)。ここで、音声出力タイマが0を超えている、つまり変動効果音または継続変動効果音を出力中であると判定した場合は(S914:Yes)、変動効果音または継続変動効果音の出力を継続し(S916)、音声出力タイマのカウントを「−1」し(S918)、次の処理へ移行する。
また、メインCPU112は、S910において変動表示タイマが0、つまり特別図柄の変動表示を終了する時間になったと判定した場合は(S910:Yes)、大当り図柄またはハズレ図柄を確定表示するタイミングになったことを示す確定表示フラグをONに設定し(S912)、上述したS914〜S918を実行する。
(特別図柄変動終了時処理)
メインCPU112は、変動表示タイマが0になったか否か、つまり特別図柄の変動表示を終了するタイミングになったか否かを判定し(S1002)、変動表示タイマが0になった、つまり変動表示を終了するタイミングになったと判定すると(S1002:Yes)、特別図柄の変動表示の停止を指示する変動表示停止コマンドを図柄制御基板80へ送信する(S1004)。これにより、変動表示コマンドを受信した図柄制御基板80のサブCPU81は、図柄表示器21の特別図柄の変動表示を終了させ、確変図柄、通常大当り図柄、リーチハズレ図柄および通常ハズレ図柄のうちのいずれかを確定表示する。
続いてメインCPU112は、音声出力タイマが0になったか否か、つまり変動効果音または継続変動効果音の出力を終了するタイミングになったか否かを判定し(S1006)、音声出力タイマは0になっていない、つまり変動効果音または継続変動効果音の出力を終了するタイミングではないと判定すると(S1006:No)、確定表示タイマが0になったか否か、つまり確定表示時間が経過したか否かを判定する(S1010)。ここで、確定表示時間が経過したと判定すると(S1010:Yes)、特別図柄変動表示中処理(図21)のS912を実行することにより、確定表示フラグにONがセットされているか否か、つまり特別図柄の変動表示が終了し、確定図柄を確定表示することができる状態になっているか否かを判定する(S1014)。
ここで、確定図柄を確定表示できる状態になっていると判定すると(S1014:Yes)、確定表示タイマを0.8秒に設定し(S1016)、特別図柄変動開始時処理(図18)のS518を実行することにより、大当りフラグがONしているか否かを判定する(S1018)。ここで、大当りフラグがONしていると判定した場合は(S1018:Yes)、先のS1016において設定した0.8秒を取消し、新たに確定表示タイマを3秒に設定する(S1020)。つまり、大当り判定の結果が大当りであった場合は、大当りの発生を確実に報知するために、ハズレ図柄を確定表示する場合よりも長い時間大当り図柄を確定表示する。続いてメインCPU112は、確定表示フラグをOFFに設定し(S1022)、次の処理へ移行する。
また、メインCPU112は、S1006において音声出力タイマが0になっている、つまり変動効果音または継続変動効果音の出力を停止するタイミングになったと判定した場合は(S1006:Yes)、変動効果音または継続変動効果音の出力の停止を指示する音声出力停止コマンドを音声制御基板50へ送信する(S1008)。これにより、音声出力停止コマンドを受信した音声制御基板50のサブCPU51は、スピーカ7,8からの変動効果音または継続変動効果音の出力を停止させる。なお、音声制御基板50において音声出力タイマを備えている場合は、その音声出力タイマが0になったときに音声制御基板50が自ら継続変動効果音の出力を停止するように構成することもできる。この場合、S1008においてメインCPU112から音声制御基板50へ音声出力停止コマンドを送信する必要はない。また、停止タイミングの確認のために送信することはできる。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、特別図柄の変動表示を保留数に基づいて複数回連続して行う場合に、特別図柄の変動表示を終了してから次の変動表示を開始するまでの期間もスピーカ7,8から継続変動効果音を出力することができるため、変動効果音が途切れ途切れになってしまうことがないので、特別図柄の変動表示の終了と同時に変動効果音の出力を停止する場合よりも、変動効果音による演出の効果を上げることができる。
特に、確変時において短縮の変動パターンを連続して変動表示する場合であっても、変動効果音が細切れになってしまうことがないため、変動効果音による演出の効果を上げることができる。
したがって、パチンコ機1を使用すれば、特別図柄の変動表示を変動効果音で演出することによる効果を上げることができるパチンコ機を実現することができる。
(2)また、従来のパチンコ機では、特別図柄の変動表示の終了と同時に変動効果音の出力を停止するため、特別図柄の変動表示時間を超える時間の変動効果音を出力することができないが、パチンコ機1を使用すれば、1回分の特別図柄の変動表示時間を超える長さの出力時間を有する変動効果音を出力することができる。
従って、変動効果音を出力している時間を従来よりも長くできる分、出力する変動効果音の種類を増やすことができる。たとえば、特別図柄の変動表示時間よりも演奏時間の長い変動効果音や曲を再生することができるため、演奏可能な変動効果音や曲の種類を増やすことができる。
(3)さらに、保留数に対応する回数分の特別図柄の変動表示を行う場合において、特別図柄の変動表示を終了してから次の変動表示を開始するまでの期間も変動効果音を出力することができるため、変動効果音が途切れ途切れになってしまうことがない。
従って、保留数に対応する回数分の特別図柄の変動表示を行う場合において、特別図柄の変動表示の終了と同時に楽音の出力を停止する場合よりも、楽音による演出の効果を上げることができる。
また、保留が発生したときに特別図柄の変動表示開始から終了までに要する時間を決定し、それを所定の記憶手段に記憶しておく構成を採った場合は、保留数分の特別図柄の変動表示を総て実行するために要する時間を、その変動表示の開始前に予め求めることができる。
従って、上記求めた時間と一致する出力時間の変動効果音を出力すれば、保留数分の特別図柄の変動表示を行う時間と変動効果音の出力時間とを一致させることができる。
(4)特別図柄の変動表示が複数回行われる場合に、初回の変動表示の開始から最終回の変動表示の終了までの長時間に亘って変動効果音を出力することができる。
従って、特別図柄の変動表示が終了する毎に楽音の出力が停止する場合よりも、変動効果音による演出の効果を上げることができる。
(5)特別図柄の変動表示が複数回連続して行われる場合の初回の変動表示の開始から最終回の変動表示の終了までにかかる時間に基づいて、変動効果音の出力時間を決定し、その決定された出力時間に合わせて変動効果音を出力することができるため、最終回の変動表示の終了と同時に変動効果音の出力を停止することができる。
従って、特別図柄の変動表示の終了タイミングと、変動効果音の出力終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりし、変動効果音による演出の効果をより一層上げることができる。
(6)複数の保留に対応して決定された変動パターンの組合せが所定の組合せであった場合に、その組合せを、トータル変動表示時間(保留数分の特別図柄の変動表示が総て終了するためにかかる時間)が、変動効果音の継続時音声出力時間と等しい組合せに変更することができるため、トータル変動表示時間と継続時音声出力時間とを一致させることができる。
従って、変動効果音の出力終了タイミングと、特別図柄の変動表示終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりしり、変動効果音による演出の効果をより一層上げることができる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図24ないし図27を参照して説明する。この実施形態のパチンコ機は、継続変動効果音を出力することを決定した場合に、その継続時音声出力時間に基づいて複数回の図柄の変動パターンを決定することを特徴とする。
図24は継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13の説明図である。図25は図柄制御コマンド選択テーブルTa12の説明図である。図26は図柄制御コマンド選択処理2の流れを示すフローチャートである。図27は第1保留から第4保留に対応して実行される図柄の変動パターンの内容を示す説明図である。
なお、この実施形態のパチンコ機は、継続時用音声制御コマンドを決定してから図柄制御コマンドを決定する以外は第1実施形態と同じ構成および機能を備えるため、その同じ構成および機能に関する説明は簡略化または省略する。また、同じ構成については同じ符号を用いる。
(継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13)
図24に示す継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13は、継続時において、メインCPU112が音声制御基板50へ送信する音声制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13は、変動パターン指定番号と継続時用音声制御コマンドとを対応付けて構成される。また、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13は、通常時であるか確変時であるか、さらには保留数がいくつであるかに応じて、変動パターン指定番号と継続時用音声制御コマンドとの対応関係を分けて設定されている。また、図24においては、継続時の音声出力パターンの内容を分かり易くするために、各継続時用音声制御コマンド毎に継続時音声出力時間および備考(変動パターンの説明)を記載した。
通常時において保留数が上限の4個になっており、かつ、第1保留〜第4保留がそれぞれ発生したときの大当り判定の結果が総てリーチ無ハズレであった場合は、第1保留および第2保留にそれぞれ設定されている変動パターンを短縮の変動パターンに変更する。
図24は、既に変動パターンの変更が行われた状態を示し、保留数が4個の場合の第1保留および第2保留には変動パターン指定番号8が対応付けられている。また、第3保留および第4保留にはそれぞれ変動パターン指定番号7が対応付けられている。また、第1保留から第4保留が総てリーチ無ハズレであった場合には、継続時用音声制御コマンド80H20H(継続時音声出力時間が36.4秒)が選択される。この継続時用音声制御コマンド80H20Hは、継続変動効果音出力パターンXAを指定するコマンドである。
(図柄制御コマンド選択テーブルTa12)
図25に示す図柄制御コマンド選択テーブルTa12は、継続時において、メインCPU112が図柄制御基板80へ送信する図柄制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。図柄制御コマンド選択テーブルTa12は、音声制御コマンドと、継続回数と、図柄制御コマンドと、変動表示時間とを対応付けて構成される。音声制御コマンドのうち、80H00H〜80H12Hは非継続時に選択する音声制御コマンドであり、80H20H〜80H32Hは継続時に選択する音声制御コマンドであり、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13(図24)に設定されているものと同じコマンドである。継続回数とは、図柄の変動表示を行った回数であり、図柄制御コマンドの左側に記載されている数値は、継続回数をカウントする継続回数カウンタのカウンタ値である。なお、図25には、図柄制御コマンドにより指定される図柄の変動パターンの内容を分かり易くするために備考欄を記載した。
(図柄制御コマンド選択処理2)
メインCPU112は、第1実施形態と同じように、初期設定処理(図14)および第1種始動口SW処理(図15)、変動パターン選択処理(図16)、短縮パターン変更処理(図17)、特別図柄変動開始時処理(図18)、音声制御コマンド選択処理(図20)、特別図柄変動表示中処理(図21)および特別図柄変動終了時処理(図22)を実行する。その結果、通常時において保留数が4個になり、第1保留から第4保留における各大当り判定の結果はリーチ無ハズレであり、短縮パターン変更処理により、第1保留から第4保留に対して変動パターン指定番号8,8,7,7が記憶されているものとする。また、音声制御コマンド選択処理において継続時用音声制御コマンド80H20Hが選択されているものとする(図24)。
そして、メインCPU112は、継続回数カウンタの継続回数カウンタ値が0であるか否かを判定するが(図26のS620)、この段階では図柄の変動表示を開始していないため、継続回数カウンタ値は0であると判定する(S620:Yes)。続いてメインCPU112は、図柄制御コマンドテーブルTa12(図25)を参照し、継続時用音声制御コマンド80H20Hに対応する継続回数値「4」を取得する(S622)。
続いてメインCPU112は、取得した継続回数値を継続回数カウンタに設定し(S624)、図柄制御コマンドテーブルTa12を参照し、継続時用音声制御コマンド80H20Hに対応する図柄制御コマンドGr(グループ)である図柄制御コマンド(B0H20H、B0H21H、B0H22H、B0H23H)を特定する(S626)。続いてメインCPU112は、特定した図柄制御コマンドGr(B0H20H、B0H21H、B0H22H、B0H23H)の中から、現在の継続回数カウンタ値「4」と一致する図柄制御コマンドB0H20Hを選択する(S628)。続いてメインCPU112は、図柄制御コマンド選択テーブルTa12を参照し、図柄制御コマンドB0H20Hに対応する変動表示時間5秒を取得し(S630)、その取得した変動表示時間5秒を変動表示タイマに設定する(S632)。続いてメインCPU112は、保留数から「1」を減算し(S634)、変動表示開始コマンドを図柄制御基板80へ送信する(S636)。この変動表示開始コマンドは、図柄制御コマンドB0H20Hにより指定される通常ハズレ時継続用変動表示パターンA1(ヤドカリが裾野から山の麓まで登る)の表示を指示するものである。
そして、変動表示開始コマンドを受信した図柄制御基板80は、図27の第1保留に示すように、特別図柄の変動表示の背景に、ヤドカリが裾野から山の麓まで登る画像を図柄表示器21に表示する。
また、メインCPU112から継続時用音声制御コマンド80H20Hが音声制御基板50へ送信されるため、音声制御基板50は、継続変動効果音出力パターンXAの出力を開始する。
そしてメインCPU112は、継続回数カウンタ値が0を超えているか否かを判定するが(S638)、この段階では継続回数カウンタ値は「4」であるから、継続回数カウンタ値は0を超えていると判定し(S638:Yes)、継続回数カウンタ値が「1」を減算し(S640)、継続回数カウンタ値は「3」になる。
そして、メインCPU112は、次の周期で図柄制御コマンド選択処理2を実行するタイミングになると、継続回数カウンタ値は0ではないと判定し(S620:No)、先のS626において特定した図柄制御コマンドGrの中から、現在の継続回数カウンタ値「3」と一致する図柄制御コマンドB0H21Hを選択する(S628)。続いてメインCPU112は、図柄制御コマンド選択テーブルTa12を参照し、図柄制御コマンドB0H21Hに対応する変動表示時間5秒を取得し(S630)、その取得した変動表示時間5秒を変動表示タイマに設定する(S632)。続いてメインCPU112は、保留数から「1」を減算し(S634)、変動表示開始コマンドを図柄制御基板80へ送信する(S636)。この変動表示開始コマンドは、図柄制御コマンドB0H21Hにより指定される通常ハズレ時継続用変動表示パターンA2(ヤドカリが山の麓から中腹まで登る)の表示を指示するものである。
そして、変動表示開始コマンドを受信した図柄制御基板80は、図27の第2保留に示すように、特別図柄の変動表示の背景に、ヤドカリが山の麓から中腹まで登る画像を図柄表示器21に表示する。一方、第1保留に基づく図柄の変動表示が終了すると、ハズレ図柄(図27に示す例では「506」)を0.8秒間確定表示するが、その間も継続変動効果音出力パターンXAは継続して出力される。
そして、継続回数カウンタ値が「2」になると図柄制御コマンドB0H22Hが図柄制御基板80へ送信され、図柄表示器21は図27の第3保留に示すように、特別図柄の変動表示の背景に、ヤドカリが山の中腹から山頂まで登る画像を表示する。一方、第2保留に基づく図柄の変動表示が終了すると、ハズレ図柄(図27に示す例では「622」)を0.8秒間確定表示するが、その間も継続変動効果音出力パターンXAは継続して出力される。
そして、継続回数カウンタ値が「1」になると図柄制御コマンドB0H23Hが図柄制御基板80へ送信され、図柄表示器21は図27の第4保留に示すように、特別図柄の変動表示の背景に、ヤドカリが山頂から裾野まで落ちる画像を表示する。一方、第3保留に基づく図柄の変動表示が終了すると、ハズレ図柄(図27に示す例では「193」)を0.8秒間確定表示するが、その間も継続変動効果音出力パターンXAは継続して出力される。
以上のように、第1保留から第4保留が発生したときの大当り判定の結果が、それぞれリーチ無ハズレであった場合は、継続時音声出力時間を決定し、第1保留に基づく図柄の変動パターンから第4保留に基づく図柄の変動パターンまでの4回分の変動パターンを継続時音声出力時間に基づいて決定する。
つまり、図柄の変動表示時間に合わせて継続時音声出力時間を決定するのではなく、継続時音声出力時間に合わせて図柄の変動表示時間を決定する。
[第2実施形態の効果]
(1)以上のように、第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、先に音声出力時間を決定し、その決定された音声出力時間に合わせて特別図柄の複数の変動パターンを決定することができるため、変動効果音の出力停止と同時に特別図柄の変動表示を終了することができる。
従って、変動効果音の出力終了タイミングと、特別図柄の変動表示終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりしり、変動効果音による演出の効果をより一層上げることができる。
(2)また、第2実施形態のパチンコ機は、音声出力パターンおよび変動パターンの決定方法以外は、第1実施形態のパチンコ機と同じ構成および機能を備えるため、第1実施形態の効果(1)から(4)を奏することもできる。
<第3実施形態>
[実施例1]
次に、この発明の第4実施形態の実施例1について図28ないし図32を参照して説明する。この実施例のパチンコ機は、変動効果音として出力している楽曲から他の楽曲に移るときに、前の楽曲を後の楽曲が追い掛けるように出力できることを特徴とする。
図28はこの実施形態のパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。図29は第1種始動口スイッチのON・OFFタイミング、特別図柄の変動表示開始タイミング、継続変動効果音の出力タイミング、変動効果音パターンおよびスピーカ7,8の出力タイミングの関係を示すタイムチャートである。図30は非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa14の説明図である。図31は継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa15の説明図である。図32は音声出力パターンデータX41〜X46の説明図である。
なお、この実施例のパチンコ機は、図28ないし図32に示す内容以外は第1実施形態と同じ構成および機能を備えるため、その同じ構成および機能に関する説明は簡略化または省略する。また、同じ構成については同じ符号を用いる。
図28に示すように、パチンコ機1に設けられた下受け皿5の上方奥の壁には、スピーカ9が設けられている。スピーカ9は、下受け皿5が遊技球で満杯になっても隠れない位置に設けられている。スピーカ7,8は非継続変動効果音または継続変動効果音を出力し、スピーカ9は継続変動効果音のみを出力する。
(非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa14)
非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa14は、図30に示すように、非継続時用音声制御コマンドと音声出力パターンデータとを対応付けて構成される。非継続時用音声制御コマンド80H50H〜80H53Hには、通常大当り時音声出力パターンデータH1〜H4がそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H54H、80H55Hには、確変大当り時音声出力パターンデータSH1、SH2がそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H56H〜80H58Hには、通常ハズレ時音声出力パターンデータA〜Cがそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H59H〜80H62Hには、リーチハズレ時音声出力パターンデータR1〜R10がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、非継続時用音声制御コマンド80H56Hには、通常ハズレ時音声出力パターンデータAが対応付けられている。通常ハズレ時音声出力パターンデータAは、非継続時変動効果音を出力するタイミングになったときからスピーカ7,8が楽曲Aを12秒間出力するために用いるデータである。
継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa15は、図31に示すように、継続時用音声制御コマンドと音声出力パターンデータとを対応付けて構成される。継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa15は、音声制御基板50に搭載されたマイクロプロセッサ54のROM52に記憶されている。
継続時用音声制御コマンド80H10H〜80H2EHには、音声出力パターンデータX41〜X46がそれぞれ対応付けられている。継続時用音声制御コマンド80H12H〜80H33Hには、音声出力パターンデータX31〜Y26がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、継続時用音声制御コマンド80H10Hには、音声出力パターンデータX41が対応付けられている。音声出力パターンデータX41は、図31,図32に示すように、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Aを20秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Aの出力を開始してから14.4秒後にスピーカ9が楽曲Bを35秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Aの出力開始から14.4秒から20秒までの5.6秒間は楽曲A,Bの2つの楽曲が同時に出力されるため、楽曲Bが楽曲Aを追い掛けるように聞こえる。
音声出力パターンデータX42は、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Cを20秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Cの出力を開始してから14.4秒後にスピーカ9が楽曲Dを40秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Cの出力開始から14.4秒から20秒までの5.6秒間は楽曲C,Dの2つの楽曲が同時に出力されるため、楽曲Dが楽曲Cを追い掛けるように聞こえる。
音声出力パターンデータX43は、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Aを20秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Aの出力を開始してから19.4秒後にスピーカ9が楽曲Dを40秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Aの出力開始から19.4秒後から20秒までの0.6秒間は楽曲A,Bの2つの楽曲が同時に出力されるため、楽曲Bが楽曲Aを追い掛けるように聞こえる。
音声出力パターンデータX44は、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Bを35秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Bの出力を開始してから29.4秒後にスピーカ9が楽曲Bを35秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Bの出力開始から29.4秒から35秒までの5.6秒間はスピーカ7〜9が楽曲Bを同時に出力されるため、楽曲Bの演奏が盛り上がったように聞こえる。
音声出力パターンデータX45は、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Dを40秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Dの出力を開始してから34.4秒後にスピーカ9が楽曲Dを40秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Dの出力開始から34.4秒から40秒までの5.6秒間はスピーカ7〜9が楽曲Dを同時に出力されるため、楽曲Dの演奏が盛り上がったように聞こえる。
音声出力パターンデータX46は、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Cを15秒間出力し、それに連続して楽曲Aを20秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Cの出力を開始してから24.4秒後にスピーカ9が楽曲Bを35秒間出力し、それに連続して楽曲Eを35秒間出力し、さらにそれに連続して楽曲Dを40秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Aが出力されてから9.4秒後に楽曲Bが出力され、その後10.6秒間は楽曲A,Bが同時に出力されるため、楽曲Bが楽曲Aを追い掛けるように聞こえる。
[遊技の特徴]
次に、パチンコ機1による遊技の特徴について図29を参照して説明する。
今、図29において(1)で示す保留に基づく特別図柄の変動表示中に(2)〜(5)で示す計4個の保留が発生し、第1保留および第2保留が発生したときの大当り判定の結果は、それぞれリーチ無ハズレ・短縮ありであり、第3保留が発生したときの大当り判定の結果はリーチ無ハズレ・短縮なしであり、第4保留が発生したときの大当り判定の結果は通常大当りであるとする。そして、メインCPU112は第2実施形態にて説明した変動パターン選択処理(図16)、短縮パターン変更処理(図17)、特別図柄変動開始時処理(図18)、図柄制御コマンド選択処理(図19)および音声制御コマンド選択処理(図20)を実行する。
たとえば、メインCPU112が音声制御基板50へ送信した継続時用音声制御コマンドが80H10Hであった場合は、サブCPU51は、ROM52に記憶されている継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa15を参照し、継続時用音声制御コマンド80H10Hと対応付けられている音声出力パターンデータX41を読出し、この音声出力パターンに従ってスピーカ7〜9から継続変動効果音を出力する。つまり、スピーカ7〜9は、特別図柄の変動表示開始と同時にスピーカ7,8から楽曲Aを20秒間出力し、その出力開始から14.4秒後にスピーカ9が楽曲Bを35秒間出力する。楽曲Aの出力開始から14.4秒後から20秒までの5.6秒間は、楽曲A,Bの両方が出力される。そして、特別図柄の変動表示が停止すると同時に楽曲Bの出力が停止する。
以上のように、スピーカ7〜9は、第1保留から第4保留までの計4個の保留に基づく特別図柄の変動表示が行われている期間中、楽曲A→楽曲AB→楽曲Bという順に連続した1つの継続変動効果音を出力する。また、楽曲ABを所定時間重複して出力した後に楽曲Bに切り替えるため、楽曲AB間の切れ目を感じない滑らかな楽曲の切り替えを行うことができる。
[実施例2]
次に、この発明の第4実施形態の実施例2について図33ないし図36を参照して説明する。この実施例2のパチンコ機は、複数種類の音声出力パターンから構成される1つの継続変動効果音を1つのスピーカから交互に連続して出力することを特徴とする。
図33は第1種始動口スイッチのON・OFFタイミング、特別図柄の変動表示開始タイミング、継続変動効果音の出力タイミングおよび変動効果音パターンの関係を示すタイムチャートである。図34は非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa16の説明図である。図35は継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa17の説明図である。図36は音声出力パターンデータX41〜X46の説明図である。
この実施例のパチンコ機は、スピーカとしてスピーカ9を1個だけ備えた構成である。
(非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa16)
非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa16は、図34に示すように、非継続時用音声制御コマンドと音声出力パターンデータとを対応付けて構成される。非継続時用音声制御コマンド80H50H〜80H53Hには、通常大当り時音声出力パターンデータH1〜H4がそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H54H、80H55Hには、確変大当り時音声出力パターンデータSH1、SH2がそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H56H〜80H58Hには、通常ハズレ時音声出力パターンデータA〜Cがそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H59H〜80H62Hには、リーチハズレ時音声出力パターンデータR1〜R10がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、非継続時用音声制御コマンド80H56Hには、通常ハズレ時音声出力パターンデータAが対応付けられている。通常ハズレ時音声出力パターンデータAは、非継続時変動効果音を出力するタイミングになったときからスピーカ9が楽曲Aを12秒間出力するために用いるデータである。
継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa17は、図35に示すように、継続時用音声制御コマンドと音声出力パターンデータとを対応付けて構成される。継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa17は、音声制御基板50に搭載されたマイクロプロセッサ54のROM52に記憶されている。
継続時用音声制御コマンド80H10H〜80H2EHには、音声出力パターンデータX41〜X46がそれぞれ対応付けられている。継続時用音声制御コマンド80H12H〜80H33Hには、音声出力パターンデータX31〜Y26がそれぞれ対応付けられている。効果音M1〜M3およびM3aは、ハズレ図柄の確定表示時間に出力する効果音であり、音声出力パターンによる変動効果音とは異なる効果音である。
たとえば、継続時用音声制御コマンド80H10Hには、音声出力パターンデータX41が対応付けられている。音声出力パターンデータX41は、図35,図36に示すように、スピーカ9が、効果音Bを5秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Aを12秒間出力→効果音M3を0.8秒間出力→楽曲H1を25秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
音声出力パターンデータX42は、スピーカ9が、効果音Bを5秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Aを12秒間出力→効果音M3aを3秒間出力→楽曲H2aを27.8秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
音声出力パターンデータX43は、スピーカ9が、効果音Bを5秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Aaを9.8秒間出力→効果音M3aを3秒間出力→楽曲H3を35秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
音声出力パターンデータX44は、スピーカ9が、効果音Bを5秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Abを10.9秒間出力→効果音M3aを3秒間出力→楽曲H4aを38.9秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
音声出力パターンデータX45は、スピーカ9が、効果音Bを5秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Acを13秒間出力→効果音M3を0.8秒間出力→楽曲SH1aを49秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
音声出力パターンデータX46は、スピーカ9が、効果音Baを6秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Aを12秒間出力→効果音M3を0.8秒間出力→楽曲SH2aを109秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
[遊技の特徴]
次に、パチンコ機1による遊技の特徴について図33を参照して説明する。
今、図33において(1)で示す保留に基づく特別図柄の変動表示中に(2)〜(5)で示す計4個の保留が発生し、第1保留および第2保留が発生したときの大当り判定の結果は、それぞれリーチ無ハズレ・短縮ありであり、第3保留が発生したときの大当り判定の結果はリーチ無ハズレ・短縮なしであり、第4保留が発生したときの大当り判定の結果は通常大当りであるとする。そして、メインCPU112は第2実施形態にて説明した変動パターン選択処理(図16)、短縮パターン変更処理(図17)、特別図柄変動開始時処理(図18)、図柄制御コマンド選択処理(図19)および音声制御コマンド選択処理(図20)を実行する。
たとえば、メインCPU112が音声制御基板50へ送信した継続時用音声制御コマンドが80H10Hであった場合は、サブCPU51は、ROM52に記憶されている継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa15を参照し、継続時用音声制御コマンド80H10Hと対応付けられている音声出力パターンデータX41を読出し、この音声出力パターンに従ってスピーカ7〜9から継続変動効果音を出力する。つまり、スピーカ9は、第1保留に基づく特別図柄の変動表示開始に合わせて、効果音Bを5秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Aを12秒間出力→効果音M3を0.8秒間出力→楽曲H1を25秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力し、第4保留に基づく特別図柄の変動表示の停止と同時に出力を停止する。
以上のように、スピーカ9は、第1保留から第4保留までの計4個の保留に基づく特別図柄の変動表示が行われている期間中、複数の音声出力パターンを交互に連続して出力する。
[第3実施形態の効果]
(1)以上のように、第3実施形態の実施例1のパチンコ機1を使用すれば、変動効果音として出力している楽曲から他の楽曲に移るときに、前の楽曲を後の楽曲が追い掛けるように出力できるため、楽曲の切れ目を感じない滑らかな楽曲の切り替えを行うことができる。
(2)実施例2のパチンコ機1を使用すれば、複数種類の音声出力パターンから構成される1つの継続変動効果音を1つのスピーカから交互に連続して出力することができる。また、特別図柄の確定表示時間には特別図柄の変動表示中に出力する変動効果音とは異なる効果音を出力することができるため、特別図柄の変動表示期間と確定表示期間とを聴覚上で識別することができる。
(3)また、第3実施形態のパチンコ機は、音声出力パターンの内容および出力方法以外は、第1実施形態のパチンコ機と同じ構成および機能を備えるため、第1実施形態の効果(1)から(6)を奏することもできる。
さらに、音声出力パターンおよび変動パターンの決定方法として第2実施形態のパチンコ機と同じ決定方法を採る場合は、第2実施形態の効果(1)を奏することもできる。
<他の実施形態>
(1)第1実施形態の短縮パターン変更処理では、リーチ無しハズレで短縮なしの変動パターンをリーチ無しハズレで短縮ありの変動パターンに変更したが、リーチ有りハズレで短縮なしの変動パターンに変更することもできる。また、リーチ有りハズレで短縮なしの変動パターンをリーチ無しハズレで短縮なしの変動パターン、もしくはリーチ無しハズレで短縮有りの変動パターンに変更することもできる。つまり、トータル変動表示時間と継続時音声出力時間とが一致すればよく、変更対象の変動パターンおよび非変更対象の変動パターンに限定されるものではない。
(2)各保留に対して設定される変動パターンの組合せによりトータル変動表示時間は異なるが、総てのトータル変動表示時間に対応する数の継続時音声出力時間の音声出力パターンを用意しておき、短縮パターン変更処理を実行しないで音声出力パターンを決定することもできる。
(3)トータル変動表示時間が経過する所定時間前に、継続変動効果音の出力音量を次第に小さくして行き、トータル変動表示時間が経過したときに出力音量を0または略0にすることもできる。この構成によれば、トータル変動表示時間と継続時音声出力時間とが一致しない場合であっても、継続変動効果音を特別図柄の変動表示終了に合わせて違和感なく滑らかに終了させることができる。また、特別図柄の変動表示終了に合わせて出力音量を次第に小さいするタイミングだけを変更すればよいため、継続変動効果音の音声出力パターンの数が少なくて済む。
[各請求項と実施形態との対応関係]
第1種始動口27が請求項1に記載の所定の領域に対応し、図柄制御基板80および図柄表示器21が図柄表示装置に対応する。音声制御基板50およびスピーカ7〜9が楽音出力装置に対応し、メインCPU112が判定手段として機能する。特別図柄が図柄に対応し、大当り図柄およびハズレ図柄が判定結果に対応した図柄に対応する。
メインCPU112が実行する特別図柄変動開始時処理のS516(図18)が請求項1に記載の判定手段として機能する。メインCPU112が実行する変動パターン選択処理(図16)、短縮パターン変更処理(図17)、図柄制御コマンド選択処理(図19)、特別図柄変動表示中処理(図21)および特別図柄変動終了時処理(図22)が請求項1に記載の図柄表示装置として機能する。メインCPU112が実行する音声制御コマンド選択処理(S802〜S826)が楽音出力装置として機能する。
メインCPU112が実行する第1種始動口SW処理のS202〜S206が請求項に記載の計数処理として機能する
第2実施形態のパチンコ機が、請求項3に記載のパチンコ機に対応する。
RAM116の記憶領域R1が請求項に記載の記憶領域に対応する
この発明に係る実施形態のパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。 図1に示すパチンコ機に設けられたセンターケース、普通電動役物および変動入賞装置を示す説明図である。 図1に示すパチンコ機の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。 図柄制御基板80の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。 音声制御基板50の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。 図6(A)は変動パターン選択テーブルTa1の構成を示す説明図であり、図6(B)は変動パターン選択テーブルTa2の構成を示す説明図であり、図6(C)は変動パターン選択テーブルTa3の構成を示す説明図であり、図6(D)は変動パターン選択テーブルTa4の構成を示す説明図であり、図6(E)は変動パターン選択テーブルTa5の構成を示す説明図であり、図6(F)は変動パターン選択テーブルTa6の構成を示す説明図であり、図6(G)は変動パターン選択テーブルTa7の構成を示す説明図である。 図柄制御コマンド選択テーブルTa8の構成を示す説明図である。 非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9の構成を示す説明図である。 継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10の構成を示す説明図である。 トータル変動表示時間と音声出力時間の関係を示す説明図である。 図11(A)は図柄を変動表示するタイミングと変動効果音を出力するタイミングとの関係を示すタイムチャートであり、図11(B)は継続時音声出力時間の計算式を示す説明図である。 第1種始動口スイッチ、変動表示タイマ、確定表示タイマおよび音声出力タイマの動作タイミング、保留数、特別図柄の変動開始タイミングおよび変動効果音の出力タイミングの関係を示すタイムチャートである。 メインCPU112が実行する主な処理の流れを示すメインフローチャートである。 メインCPU112が図13のS100にて実行する初期設定処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が図13のS200にて実行する第1種始動口スイッチ処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が図13のS300にて実行する変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が図13のS400にて実行する短縮パターン変更処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が図13のS500にて実行する特別図柄変動開始時処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が図13のS600にて実行する図柄制御コマンド選択処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が図13のS800にて実行する音声制御コマンド選択処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が図13のS900にて実行する特別図柄変動表示中処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が図13のS1000にて実行する特別図柄変動終了時処理の流れを示すフローチャートである。 図23は記憶領域に記憶された変動パターン指定番号が書き換えられる様子を示す説明図である。図23(A)は保留数が「0」のときの記憶状態を示す説明図であり、図23(B)は保留数が「1」のときの記憶状態を示す説明図であり、図23(C)は保留数が「2」のときの記憶状態を示す説明図であり、図23(D)は保留数が「3」のときに第1保留の変動パターン指定番号が書き換えられる様子を示す説明図であり、図23(E)は保留数が「4」のときに第2保留の変動パターン指定番号が書き換えられる様子を示す説明図である。 第2実施形態における継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13の説明図である。 図柄制御コマンド選択テーブルTa12の説明図である。 図柄制御コマンド選択処理2の流れを示すフローチャートである。 第1保留から第4保留に対応して実行される図柄の変動パターンの内容を示す説明図である。 第3実施形態のパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。 第1種始動口スイッチのON・OFFタイミング、特別図柄の変動表示開始タイミング、継続変動効果音の出力タイミング、変動効果音パターンおよびスピーカ7,8の出力タイミングの関係を示すタイムチャートである。 非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa14の説明図である。 継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa15の説明図である。 音声出力パターンデータX41〜X46の説明図である。 第1種始動口スイッチのON・OFFタイミング、特別図柄の変動表示開始タイミング、継続変動効果音の出力タイミングおよび変動効果音パターンの関係を示すタイムチャートである。 非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa16の説明図である。 継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa17の説明図である。 音声出力パターンデータX41〜X46の説明図である。 従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
符号の説明
1 パチンコ機
7〜9 スピーカ(楽音出力装置)
21 図柄表示器(図柄表示装置)
22 特別図柄保留数表示装置
27 第1種始動口(所定の領域)

Claims (3)

  1. 遊技球が遊技盤の所定の領域を通過したときに当りかハズレかを判定する判定手段と、図柄を変動表示するとともに、その変動表示を終了したときに前記判定手段の判定結果に対応した図柄を所定時間確定表示する図柄表示装置と、この図柄表示装置の図柄の変動表示に伴って楽音を出力する楽音出力装置とを備えており、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記所定の領域を通過した場合は、その通過により前記判定手段が判定した判定結果に対応した図柄を確定表示するに至る図柄の変動表示の開始が保留されるパチンコ機において、
    前記図柄表示装置による図柄の変動表示開始から終了までの表示内容を図柄変動パターンとし、複数の図柄変動パターンの中で所定の図柄変動パターンを識別するための情報を第1識別情報とし、図柄変動パターンに従って前記図柄表示装置が図柄の変動表示を開始してから終了するまでにかかる時間を変動表示時間とし、前記楽音出力装置による楽音の出力開始から終了までの出力内容を楽音出力パターンとし、複数の楽音出力パターンの中で所定の楽音出力パターンを識別するための情報を第2識別情報とし、楽音出力パターンに従って前記楽音出力装置が楽音の出力を開始してから終了するまでにかかる時間を楽音出力時間とした場合に、
    前記保留された数を示す保留数を計数する計数処理と、前記計数処理により計数された保留数が増加する毎に前記複数の第1識別情報の中から所定の第1識別情報を選択する第1選択処理と、前記第1選択処理により選択された所定の第1識別情報により識別される図柄変動パターンの変動表示時間と同じ楽音出力時間の楽音出力パターンを識別する第2識別情報を前記複数の第2識別情報の中から選択する第2選択処理とを実行するCPUと、
    前記第1選択処理により選択された第1識別情報を、前記保留の発生順序と対応付けて記憶する記憶領域と、を備えており、
    前記CPUは、前記計数処理により計数された保留数が複数になった場合は、前記第2選択処理において、前記記憶領域に各保留の発生順序と対応付けて記憶されている各第1識別情報によりそれぞれ識別される各図柄変動パターンの表示を前記図柄表示装置が前記保留の発生順序に従って総て実行した場合にかかる時間と同じ楽音出力時間の楽音出力パターンを識別するための第2識別情報を前記複数の第2識別情報の中から選択し、
    前記図柄表示装置は、前記記憶領域に記憶されている第1識別情報により識別される図柄変動パターンに従った図柄の変動表示を前記保留の発生順序に従って行い、
    前記楽音出力装置は、前記第2選択処理により選択された第2識別情報により識別される楽音出力パターンに従った楽音の出力を、前記図柄表示装置による図柄の変動表示の開始と同時に開始し、かつ、1つの図柄変動パターンに従って行われる図柄の変動表示の開始から終了までを1回とした場合に、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を複数回連続して行うときは、各回の間で前記判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も前記第2選択処理により選択された第2識別情報により識別される楽音出力パターンに従った楽音を出力することを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記第1選択処理は、
    前記計数処理により計数された保留数が増加してn(n≧2)になった場合に前記記憶領域に記憶されている(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報により識別される図柄変動パターンの変動表示時間よりも短い変動表示時間の図柄変動パターンを識別する第1識別情報を前記複数の第1識別情報の中から再度選択し、前記(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報を前記再度選択した第1識別情報に書き換えることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 遊技球が遊技盤の所定の領域を通過したときに当りかハズレかを判定する判定手段と、図柄を変動表示するとともに、その変動表示を終了したときに前記判定手段の判定結果に対応した図柄を所定時間確定表示する図柄表示装置と、この図柄表示装置の前記図柄の変動表示に伴って楽音を出力する楽音出力装置とを備えており、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記所定の領域を通過した場合は、その通過により前記判定手段が判定した判定結果に対応した図柄を確定表示するに至る図柄の変動表示の開始が保留されるパチンコ機において、
    前記図柄表示装置が図柄の変動表示を開始してから終了するまでにかかる時間を変動表示時間とし、前記楽音出力装置が楽音の出力を開始してから終了するまでにかかる時間を楽音出力時間とした場合に、
    前記図柄変動時間よりも先に前記楽音出力時間を決定する決定手段を備えており、
    前記図柄表示装置は、前記図柄の変動表示の開始から終了までを1回とした場合に、複数回の図柄の変動表示を総て行うときにかかる時間として前記決定手段により決定された楽音出力時間と同じ時間を設定し、その時間をかけて前記複数回の図柄の変動表示を行う機能を備えており、
    前記楽音出力装置は、前記図柄表示装置が前記複数回の図柄の変動表示を行うときは、各回の間で前記判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も前記楽音を出力することを特徴とするパチンコ機。
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