JP3935135B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
パチンコ機500に設けられた発射レバー501を操作して発射された遊技球が、遊技盤502に設けられた第1種始動口503に入賞すると、パチンコ機500に内蔵されたコンピュータが大当りかハズレかを判定(以下、大当り判定という)する。続いて特別図柄表示器504が、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を示す10個の特別図柄)を縦方向に配列した図柄列を横方向の3つの表示領域においてそれぞれ上から下へ変動表示(スクロール表示ともいう)させる。また、特別図柄の変動表示に伴って効果音(たとえば、ピ、ピ、ピ、・・)がスピーカ(図示省略)から出力され、特別図柄が変動している雰囲気を演出する。
そして、特別図柄の変動表示の開始から所定時間経過すると、各表示領域における特別図柄の変動表示が停止すると同時に効果音の出力が停止し、上記大当り判定の結果に対応する停止図柄が各表示領域に表示される。つまり、大当り判定の結果が大当りであった場合は大当り図柄が表示され、ハズレであった場合はハズレ図柄が表示される。
また、遊技球が普通図柄作動ゲート513を通過すると、普通図柄表示装置510が作動を開始する。普通図柄表示装置510は、赤色または緑色に発光する3個のLEDを備えており、作動開始と同時に各LEDは赤色発光、緑色発光、消灯を繰り返す。それらLEDの発光色の組合せが普通図柄を表し、各LEDが発光色を変化させたり消灯したりしている状態が普通図柄の変動表示である。そして、普通図柄の変動表示の開始から約30秒経過すると、普通図柄の変動表示が停止し、各LEDは赤色または緑色を発光した状態あるいは消灯した状態となる。このときの各LEDの発光色の組合せによって当りまたはハズレが決定する(当りを示す組合せを当り普通図柄といい、ハズレを示す組合せをハズレ普通図柄という)。当り普通図柄であった場合は、第1種始動口503の下部に設けられた普通電動役物512が作動し、両翼514を約0.3秒間開放する。この両翼514から入賞した遊技球は、第1種始動口503に入賞したものとして扱われる。
特別図柄変動表示の保留数が所定数になると、特別図柄の変動表示開始から終了までに要する時間が短縮され、普通図柄変動表示の保留の数も所定数になると、普通図柄の変動表示開始から終了までの時間が短縮される。
ところで、遊技状態を大当りの確率別に区別すると、例えば確率(1/350)程度の「低確率状態」と、例えば(1/60)程度の「高確率状態」との2種類になり、この「高確率状態」を一般的に「確変」又は「確率変動状態」と呼んでいる。通常、特定の大当り図柄(例えば、333・555・777などの奇数図柄)で大当りとなった場合に、その大当り遊技終了後、高確率状態とし(以下、特定の大当り図柄を確変図柄という)、特定の大当り図柄以外の大当り図柄(例えば、222・444・666などの偶数図柄)で大当りとなった場合に、その大当り遊技終了後、低確率状態としている。
また、上記のように時短状態になると、普通図柄の変動表示開始から終了までの時間が短縮されるとともに、普通電動役物512の開放時間が延長されるため、単位時間当りの第1種始動口503への入賞数が増加する。このため、特別図柄変動表示の保留数も短時間で満杯になるため、その満杯時に第1種始動口503に入賞する無駄な遊技球が多くなる。そこで、そのような事態を回避するため、時短状態のときは、特別図柄の変動表示開始から終了までの表示内容(以下、変動パターンという)として、変動表示開始から終了までの時間が比較的短い変動パターンが選択されるようになっており、特別図柄の変動表示開始の保留数を早く消化できるようにしている。このように、時短状態においては、特別図柄の変動表示開始から終了までの時間(以下、変動表示時間という)も短縮されることになるが、この短縮は、前述の時短の概念とは区別して扱われる。
なお、パチンコ機の機種によって、大当り遊技終了後に「確率変動状態」及び「時短状態」の両方を付与した後に時短状態のみを残したり、大当り遊技終了後に「時短遊技」のみを付与したりするものがある。また、大当り遊技中は、特別図柄表示器504は、大当り遊技特有の画像やラウンドの回数などを表示するため、特別図柄の変動表示は行わない。
特に、時短に変化した遊技状態では、特別図柄の変動表示時間が極めて短くなるため、効果音が細切れ状態となってしまうので、効果音による演出の効果が殆ど出ない状態となってしまう。
つまり、従来のパチンコ機500は、特別図柄の変動表示を効果音で演出することによる効果が上がらないという問題がある。
つまり、図柄の変動表示をn回連続して行う場合に、任意の連続したm個(m<n)の期間において楽音を出力することができる。
なお、楽音の音源には、実際の音をサンプリングしてデジタル化したもの、電気的に作り出したもの、あるいはアナログで録音したものなどを用いることができる。また、楽音を記録した記録媒体(たとえば、ROM、メモリIC、メモリカード、メモリスティックなどの記憶素子、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD、DVD−RAM、DVDーRW、HDD、MOなどの記録媒体)を再生する再生装置を設けることもできる。
遊技球が遊技盤の所定の領域を通過すると判定手段が当りかハズレかを判定し、図柄表示装置が図柄を変動表示するとともに、その変動表示を終了したときに判定手段の判定結果に対応した図柄を表示する。楽音出力装置は、図柄表示装置の図柄の変動表示に伴って楽音を出力し、図柄表示装置が図柄の変動表示を複数回連続して行う場合に、各回の間で判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も楽音を出力する。
図柄の変動表示を複数回連続して行う場合に、各回の間で判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も楽音を出力することができるため、楽音が途切れ途切れになってしまうことがないので、図柄の変動表示の終了と同時に楽音の出力を停止する場合よりも、楽音による演出の効果を上げることができる。
特に、時短に変化した遊技状態の場合であっても、効果音が細切れになってしまうことがないため、楽音による演出の効果を上げることができる。
つまり、請求項1に係る発明によれば、図柄の変動表示を楽音で演出することによる効果を上げることができるパチンコ機を実現することができる。
また、従来のパチンコ機では、図柄の変動表示の終了と同時に楽音の出力を停止するため、図柄の変動表示時間を超える時間の楽音を出力することができないが、請求項1に係る発明によれば、図柄の変動表示が終了しても、楽音の出力を停止することなく、次の変動表示を開始するまでの期間も出力することができるため、図柄の変動表示時間を超える時間の楽音を出力することもできる。
従って、楽音を出力している時間を従来よりも長くできる分、出力する楽音の種類を増やすことができる。たとえば、図柄の変動表示時間よりも演奏時間の長い効果音や曲を再生することができるため、演奏可能な効果音や曲の種類を増やすことができる。
従って、保留数に対応する回数分の図柄の変動表示を行う場合において、図柄の変動表示の終了と同時に楽音の出力を停止する場合よりも、楽音による演出の効果を上げることができる。
また、保留が発生したときに図柄の変動表示開始から終了までに要する時間を決定し、それを所定の記憶手段に記憶しておく構成を採った場合は、保留数分の図柄の変動表示を総て実行するために要する時間を、その変動表示の開始前に予め演算して求めることができる。
従って、上記演算された時間と一致する出力時間の楽音を出力すれば、保留数分の図柄の変動表示を行う時間と楽音の出力時間とを一致させることができる。
従って、図柄の変動表示の終了タイミングと、楽音の出力の終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりし、楽音による演出の効果をより一層上げることができる。
第1選択処理は、計数処理により計数された保留数が増加してn(n≧2)になった場合に記憶領域に記憶されている(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報により識別される図柄変動パターンの変動表示時間よりも短い変動表示時間の図柄変動パターンを識別する第1識別情報を複数の第1識別情報の中から再度選択し、上記(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報を上記再度選択した第1識別情報に書き換える。
計数処理により計数された保留数が増加してn(n≧2)になった場合は、記憶領域に記憶されている(nー1)番目の発生順序で変動表示が行われる予定の図柄変動パターンの変動表示時間を短縮することができる。
図柄表示装置が図柄の変動表示を開始してから終了するまでにかかる時間を変動表示時間とし、楽音出力装置が楽音の出力を開始してから終了するまでにかかる時間を楽音出力時間とした場合に、決定手段は、図柄変動時間よりも先に楽音出力時間を決定する。そして、図柄表示装置は、図柄の変動表示の開始から終了までを1回とした場合に、複数回の図柄の変動表示を総て行うときにかかる時間として決定手段により決定された楽音出力時間と同じ時間を設定し、その時間をかけて複数回の図柄の変動表示を行う。一方、楽音出力装置は、図柄表示装置が上記複数回の図柄の変動表示を行うときは、各回の間で判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も楽音を出力する。
例えば、遊技球が遊技盤の所定の領域を通過したときに判定手段の判定結果に応じて、楽音出力時間を決定し、この楽音出力時間を記憶しておく。そして、図柄の変動表示を開始するときに、この時点での保留数に基づいて図柄の変動表示の回数を決定し、この決定した回数分の前記楽音出力時間を合計した総出力時間(詳しくは、図柄変動表示間において図柄が停止している時間を加算した総出力時間)に基づいて、前記決定した回数分の変動表示時間及びその表示内容を決定し、前記決定した楽音出力時間を有する1つの楽音を、前記決定した回数分の変動表示における初回の変動表示の開始に合わせて出力する。
楽音出力装置が楽音を出力する時間と、図柄表示装置が図柄の変動表示を複数回連続して行う時間とを一致させることができるため、楽音の出力停止と同時に図柄の変動表示を終了することができる。
従って、楽音の出力の終了タイミングと、図柄の変動表示の終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりしり、楽音による演出の効果をより一層上げることができる。
以下、この発明に係るパチンコ機の実施形態について図を参照して説明する。
[全体の主要構成]
まず、パチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図であり、図2は、図1に示すパチンコ機に設けられたセンターケース、普通電動役物および変動入賞装置を示す説明図である。
パチンコ機1の左上角部にはスピーカ7が設けられており、右上角部にはスピーカ8が設けられている。パチンコ機1に設けられた遊技盤2の下方には、払出された賞球を収容する上受け皿4が設けられており、その上受け皿4の下方には、上受け皿4により収容仕切れなくなった賞球を収容する下受け皿5が設けられている。下受け皿5の右方には、遊技球を遊技盤2へ発射する発射装置を操作するための発射ハンドル6が回動可能に取付けられている。また、パチンコ機1の左側面には、プリペイドカードの残高を読取るプリペイドカードユニット3が設けられている。
また、遊技盤2には、センターケース20、右ゲート10、左ゲート11、右袖入賞口12、左袖入賞口13、右下入賞口14、左下入賞口15および風車19などが設けられている。また、遊技盤2には、遊技球の流路を変化させる遊技釘90(図2)が多数打ち込まれている(図中では一部の遊技釘のみを表示)。さらに、遊技盤2には、発射装置により発射された遊技球を遊技領域へ案内するガイドレール91が設けられている。
センターケース20の下方には、遊技球の通過可能な間隔を置いて2本の遊技釘90,90が設けられており、その下方には普通電動役物28が設けられている。普通電動役物28の内部には、遊技釘90,90間を流下した遊技球が入賞可能な第1種始動口27が設けられている。また、普通電動役物28には、普通図柄表示器23が当り普通図柄を表示したときに開放する1対の羽根部材28aが備えられており(図中破線で示す状態が開放状態)、開放した羽根部材28aから流入した遊技球は第1種始動口27に入賞する。つまり、羽根部材28aが開放すると、遊技球が第1種始動口27に入賞する領域が拡大する。
なお、普通図柄表示器23が普通図柄を変動表示しているときに遊技球が右ゲート10または左ゲート11を通過したときは、その通過による新たな普通図柄の変動表示の開始が保留され、その保留の数は普通図柄保留数表示装置24により表示される。この実施形態では、普通図柄保留数表示装置24は、横方向に並べて設けた4個のLEDを備えており、そのLEDの点灯数が保留の数となる。
なお、図柄表示器21が図柄を変動表示しているとき、あるいは大当り遊技中に遊技球が第1種始動口27に入賞した場合は、その入賞による新たな図柄の変動表示の開始が保留され、その保留数は特別図柄保留数表示装置22により表示される。この実施形態では、特別図柄保留数表示装置22は、4個のLEDを備えており、そのLEDの点灯数が保留数となる。この実施形態では、保留数の上限は4個であるが、その上限は4個以外の複数個に変更することができる。
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
パチンコ機1には、主制御基板100が設けられており、その主制御基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110は、メインCPU112と、ROM114と、RAM116とを備える。メインCPU112は、大当り判定、図柄表示器21の表示内容の決定、スピーカ7,8の再生内容・再生時間の決定、入賞の検出、他の基板の制御など、遊技の主な制御を実行する。ROM114には、メインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラム、制御プログラム実行時に参照する各種テーブルなどが記録されている。RAM116は、保留数、入賞数、メインCPU112の処理結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納し、電源遮断時に停電直前の遊技状態を示すデータなどをバックアップして記憶するバックアップ領域を備える。
また、払出制御基板200には、電源基板70、発射モータ42を駆動するための発射モータ駆動基板40、遊技枠情報端子基板67および払出中継基板49が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板40には、発射モータ駆動基板40から発射モータ42へ駆動信号を出力させるための発射スイッチ41が電気的に接続されている。
盤面中継基板46には、普通電動役物28の羽根部材28aを開閉駆動する普通電動役物ソレノイド28b、普通図柄表示器23と、右ゲート10を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)10a、左ゲート11を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)11a、右袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口14に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ14a、左下入賞口15に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ15aおよび大入賞口中継基板68である。
次に、ROM114に記録されている各種テーブルについて図6ないし図11を参照して説明する。
図6(A)は変動パターン選択テーブルTa1の構成を示す説明図であり、図6(B)は変動パターン選択テーブルTa2の構成を示す説明図であり、図6(C)は変動パターン選択テーブルTa3の構成を示す説明図であり、図6(D)は変動パターン選択テーブルTa4の構成を示す説明図であり、図6(E)は変動パターン選択テーブルTa5の構成を示す説明図であり、図6(F)は変動パターン選択テーブルTa6の構成を示す説明図であり、図6(G)は変動パターン選択テーブルTa7の構成を示す説明図である。
図7は図柄制御コマンド選択テーブルTa8の構成を示す説明図である。図8は非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9の構成を示す説明図である。図9は継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10の構成を示す説明図である。図10はトータル変動表示時間と音声出力時間の関係を示す説明図である。
図11(A)は図柄を変動表示するタイミングと変動効果音を出力するタイミングとの関係を示すタイムチャートであり、図11(B)は継続時音声出力時間の計算式を示す説明図である。
変動パターン選択テーブルTa1は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は1〜4の計4個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1〜3には変動パターン指定番号1がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値4〜6には変動パターン指定番号2がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値7,8には変動パターン指定番号3がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値9,10には変動パターン指定番号4がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が5であった場合は、変動パターン選択カウンタ値5と対応付けられている変動パターン指定番号2をRAM116に一時的に記憶する。
変動パターン選択テーブルTa2は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は5,6の計2個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1〜6には変動パターン指定番号5がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値7〜10には変動パターン指定番号6がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が7であった場合は、変動パターン選択カウンタ値7と対応付けられている変動パターン指定番号6をRAM116に一時的に記憶する。
通常状態において大当り判定の結果が、リーチを伴わないハズレ(以下、リーチ無ハズレという)であり、かつ、短縮なしと決定されたときの変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa3を用いて決定する。ここで、リーチとは、複数の表示領域において1つの表示領域のみで図柄が確定しておらず、その他の表示領域では大当り図柄を構成する図柄が確定表示されている状態をいう。つまり、大当り図柄の完成までに後1図柄足りない状態をいう。
変動パターン選択テーブルTa3は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は7のみの1個である。つまり、変動パターン選択カウンタ値1〜10には変動パターン指定番号7がそれぞれ対応付けられている。
この変動パターン選択テーブルTa4は確変が成立しているときおよび通常状態において兼用する。確変が成立しているときの大当り判定の結果が、リーチ無ハズレであり、かつ、短縮なしに決定されたときの変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa4を用いて決定する。また、通常状態において大当り判定の結果が、リーチ無ハズレであり、かつ、短縮ありに決定されたときの変動パターンも、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa4を用いて決定する。
変動パターン選択テーブルTa4は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は8のみの1個である。つまり、変動パターン選択カウンタ値1〜10には変動パターン指定番号8がそれぞれ対応付けられている。
確変状態において大当り判定の結果が、リーチ無ハズレ・短縮ありのときの図柄の変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa5を用いて決定する。
変動パターン選択テーブルTa5は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は12〜19の計8個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1,2には変動パターン指定番号12がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値3,4には変動パターン指定番号13がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値5〜10には変動パターン指定番号14〜19がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が2であった場合は、変動パターン選択カウンタ値2と対応付けられている変動パターン指定番号12をRAM116に一時的に記憶する。
通常状態において大当り判定の結果が、リーチを伴うハズレ(以下、リーチハズレという)のときの図柄の変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa6を用いて決定する。
変動パターン選択テーブルTa6は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は12〜19の計8個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1,2には変動パターン指定番号12がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値3,4には変動パターン指定番号13がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値5〜10には変動パターン指定番号14〜19がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が9であった場合は、変動パターン選択カウンタ値9と対応付けられている変動パターン指定番号18をRAM116に一時的に記憶する。
確変状態において大当り判定の結果が、リーチハズレのときの図柄の変動パターンは、変動パターン選択カウンタおよび変動パターン選択テーブルTa7を用いて決定する。
変動パターン選択テーブルTa7は、複数の変動パターン選択カウンタ値と、複数の変動パターン指定番号とを対応付けて構成される。この実施形態では、変動パターン選択カウンタ値は1〜10の計10個の数値であり、変動パターン指定番号は10〜17の計8個の数値である。変動パターン選択カウンタ値1,2には変動パターン指定番号10がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値3,4には変動パターン指定番号11がそれぞれ対応付けられており、変動パターン選択カウンタ値5〜10には変動パターン指定番号12〜17がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、変動パターン選択カウンタから取得した変動パターン選択カウンタ値が10であった場合は、変動パターン選択カウンタ値10と対応付けられている変動パターン指定番号17をRAM116に一時的に記憶する。
図7に示す図柄制御コマンド選択テーブルTa8は、メインCPU112が図柄制御基板80へ送信する図柄制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。図柄制御コマンド選択テーブルTa8は、図6に示す変動パターン選択テーブルTa1〜Ta7に設定されている変動パターン指定番号と、図柄制御コマンドとを対応付けて構成される。この実施形態では、図柄制御コマンド選択テーブルTa8は、1〜19の変動パターン指定番号と、B0H00H〜B0H12Hの図柄制御コマンドとを対応付けて構成される。なお、図7においては、変動パターンの内容を分かり易くするために、各変動パターン指定番号毎に変動表示時間および備考(変動表示パターンの説明)を記載した。
たとえば、変動パターン指定番号3に対応付けられている図柄制御コマンドB0H02Hは、通常大当りのときの変動パターンC(変動表示時間が35秒)を指示する図柄制御コマンドであり、変動パターン指定番号5に対応付けられている図柄制御コマンドB0H04Hは、確変大当りのときの変動パターンA(変動表示時間が50秒)を指示する図柄制御コマンドである。また、変動パターン指定番号8に対応付けられている図柄制御コマンドB0H07Hは、通常ハズレのときの変動パターンB(変動表示時間が5秒)を指示する図柄制御コマンドである。この図柄制御コマンドは、通常時において総ての保留数に対して通常ハズレと判定されているときに、その保留数に基づく図柄の変動表示を短縮で行う変動表示に変更するために選択されるコマンドであり、変動表示時間は5秒に設定されている。また、図柄制御コマンドB0H07Hは、確変時において短縮となっているときにも用いる。
さらに、変動パターン指定番号19に対応付けられている図柄制御コマンドB0H12Hは、リーチハズレのときの変動パターンJ(変動表示時間が100秒)を指示する図柄制御コマンドである。なお、各図柄制御コマンドのHは、16進数を示す符号である。また、B0Hは、コマンドの種類を識別するものであり、図柄制御コマンドであることを示すものである。
たとえば、メインCPU112は、変動パターン選択テーブルTa1〜Ta7を参照し、RAM116に一時的に記憶した変動パターン指定番号が3であった場合は、その変動パターン指定番号3に対応付けられている図柄制御コマンドB0H02Hを読出し、それを図柄制御基板80へ送信する。これにより、図柄制御基板80は、図柄制御コマンドB0H02Hにより指示された通常大当り時出力パターンCを図柄表示器21に35秒間変動表示させる。
以下の説明において、図柄表示器21が図柄を連続して複数回変動表示する期間中、変動効果音を継続して再生するときを継続時といい、継続時以外のときを非継続時という。また、非継続時に用いる音声制御コマンドを非継続時用音声制御コマンドという。さらに、継続時に出力する変動効果音を継続変動効果音という。
図8に示す非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9は、非継続時において、メインCPU112が音声制御基板50へ送信する音声制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。非継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9は、変動パターン指定番号と非継続時用音声制御コマンドとを対応付けて構成される。また、図8においては、音声出力パターンの内容を分かり易くするために、各音声制御コマンド毎に非継続時音声出力時間および備考(音声出力パターンの説明)を記載した。
これにより、音声制御基板50は、音声制御コマンド80H52Hにより指示された通常大当り時出力パターンCをスピーカ7,8に35秒間再生させる。つまり、非継続時では、図柄の変動表示時間と非継続時音声出力時間とが同一であるため、図柄の変動表示の終了と同時に変動効果音の再生も終了する。
図9に示す継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10は、継続時において、メインCPU112が音声制御基板50へ送信する音声制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10は、変動パターン指定番号と継続時用音声制御コマンドとを対応付けて構成される。
以下の説明において、継続時用音声制御コマンドとは、継続時にメインCPU112が音声制御基板50へ送信するコマンドをいい、継続時音声出力時間とは、継続時にスピーカ7,8が継続変動効果音の再生を開始してから終了するまでに要する時間をいう。また、第1番目(最初)に発生した保留から第4番目に発生した保留を順に第1保留、第2保留、第3保留、第4保留という。さらに、図柄の変動表示を複数回連続して行う場合において、初回の図柄の変動開始から最終回の図柄の変動終了までに要する変動表示時間の合計をトータル変動表示時間という。図柄の変動表示終了から次の図柄の変動表示開始までの時間(ハズレ図柄または大当り図柄を確定表示している時間)を確定表示時間といい、図柄の変動表示を複数回連続して行う場合の確定表示時間の合計をトータル最小停止図柄表示時間という。
また、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10は、通常時であるか確変時であるか、さらには保留数がいくつであるかに応じて、変動パターン指定番号と継続時用音声制御コマンドとの対応関係を分けて設定されている。また、図9においては、継続時の音声出力パターンの内容を分かり易くするために、各継続時用音声制御コマンド毎に継続時音声出力時間および備考(変動パターンの説明)を記載した。
通常時において保留数が上限の4個になっており、かつ、各保留の発生時の大当り判定の結果がハズレであった場合は、第1保留および第2保留にそれぞれ設定されている変動パターンを短縮の変動パターンに変更し、保留数が3個になっているときは、第1保留に設定されている変動パターンを短縮の変動パターンに変更する。
図9は、既に変動パターンの変更が行われた状態を示し、第1保留から第4保留に対して、指定番号8,8,7,7が対応付けられている。つまり、第1保留および第2保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、それぞれ変動パターン指定番号8に対応する通常ハズレ時変動パターンB(図7)が表示され、第3保留および第4保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、それぞれ変動パターン指定番号7に対応する通常ハズレ時変動パターンA(図7)が表示される。変動パターン指定番号8に基づく図柄の変動表示時間は5秒であり、変動パターン指定番号7に基づく図柄の変動表示時間は12秒である(図7)。
従って、第1保留から第4保留に基づく計4回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、5秒+5秒+12秒+12秒=34秒となる。また、この実施形態では、確定表示時間は0.8秒であるとすると、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始から第4保留に基づく図柄の変動表示を終了するまでの確定表示時間の合計であるトータル最小停止図柄表示時間は、0.8秒×3=2.4秒となる。
そして、このように第1保留から第4保留に基づいて計4回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H15Hに設定されており、メインCPU112は、通常時に保留数が4個存在するときに計4回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から継続時用音声制御コマンド80H15Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。
なお、図柄の変動表示をi回からn回連続して行う場合のトータル変動表示時間は、図11(B)に示すように、第i番目の変動表示時間から第n番目までの変動表示時間の総和と、第i番目の変動表示後の確定表示時間から第n番目までの確定表示時間の総和とを加算して求めることができる。
従って、第1保留から第3保留に基づく計3回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、5秒+12秒+12秒=29秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、29秒+(0.8秒×2)=30.6秒となる。
そして、このように第1保留から第3保留に基づいて計3回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H14Hに設定されており、メインCPU112は、通常時に保留数が3個存在するときに計3回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa9から継続時用音声制御コマンド80H14Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。継続時用音声制御コマンド80H14Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H15Hにより指示された継続時出力パターンK2をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK2は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第3保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
従って、第1保留および第2保留に基づく計2回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、12秒+12秒=24秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、24秒+0.8秒=24.8秒となる。
つまり、通常時に第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に継続変動効果音の再生を開始し、第2保留に基づく図柄の変動表示の終了と同時に継続変動効果音の再生を終了するようにするため、継続時音声出力時間は、24.8秒に設定されている(図9、図10)。
確変時において保留数が上限の4個になっており、かつ、各保留の発生時の大当り判定の結果がハズレであった場合は、第1保留および第2保留にそれぞれ設定されている変動パターンを超短縮の変動パターンに変更し、保留数が3個になっているときは、第1保留に設定されている変動パターンを超短縮の変動パターンに変更する。
図9は、既に変動パターンの変更が行われた状態を示し、第1保留から第4保留に対して、指定番号9,9,9,8が対応付けられている。つまり、第1保留から第3保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、それぞれ変動パターン指定番号9に対応する通常ハズレ時変動パターンC(図7)が表示され、第4保留に基づいて図柄の変動表示を行う場合は、変動パターン指定番号8に対応する通常ハズレ時変動パターンB(図7)が表示される。変動パターン指定番号9に基づく図柄の変動表示時間は3秒であり、変動パターン指定番号8に基づく図柄の変動表示時間は5秒である(図7)。
従って、第1保留から第4保留に基づく計4回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、3秒+3秒+3秒+5秒=14秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、14秒+(0.8秒×3)=16.4秒となる。
そして、このように第1保留から第4保留に基づいて計4回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H12Hに設定されており、メインCPU112は、確変時に保留数が4個存在するときに計4回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から継続時用音声制御コマンド80H12Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。継続時用音声制御コマンド80H12Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H12Hにより指示された継続時出力パターンK4をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK4は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第4保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
従って、第1保留から第3保留に基づく計3回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、3秒+3秒+5秒=11秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、11秒+(0.8秒×2)=12.6秒となる。
そして、このように第1保留から第3保留に基づいて計3回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H11Hに設定されており、メインCPU112は、確変時に保留数が3個存在するときに計3回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から継続時用音声制御コマンド80H11Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。継続時用音声制御コマンド80H11Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H11Hにより指示された継続時出力パターンK5をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK5は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第3保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
従って、第1保留および第2保留に基づく計2回の図柄の変動表示時間の合計であるトータル変動表示時間は、3秒+5秒=8秒となり、トータル最小停止図柄表示時間を加算すると、8秒+0.8秒=8.8秒となる。
そして、このように第1保留から第2保留に基づいて計2回の図柄の変動表示を行う場合の継続時用音声制御コマンドは、80H10Hに設定されており、メインCPU112は、確変時に保留数が2個存在するときに計2回の図柄の変動表示の期間中継続して継続変動効果音を再生することを決定したときに、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10から継続時用音声制御コマンド80H10Hを選択し、それを音声制御基板50へ送信する。継続時用音声制御コマンド80H10Hを受信した音声制御基板50は、継続時用音声制御コマンド80H10Hにより指示された継続時出力パターンK6をスピーカ7,8から出力する。継続時出力パターンK6は、第1保留に基づく図柄の変動表示の開始と同時に出力開始され、第2保留に基づく変動表示の終了まで連続して出力される。
次に、図柄制御基板80の主な電気的構成について、それをブロックで示す図4を参照して説明する。
図柄制御基板80にはキャラクタROM83が搭載されており、そのキャラクタROM83には、図柄の変動開始から大当り図柄またはハズレ図柄が確定表示されるまでの過程を表示するために必要な画像データ、大当りの発生の可能性を示唆する大当り予告画像、変動している図柄の背景に表示する背景画像、リーチになったときの演出を表示するリーチ画像、大当りの発生を祝う画像、大当り遊技中に表示する画像などが記録されている。
図柄制御基板80に搭載されたサブCPU81は、主制御基板100のメインCPU112から送信されてきた図柄制御コマンドを受信するとともに、その受信した図柄制御コマンドの内容をROM82に記録されたコンピュータプログラムに従って解析する。続いてサブCPU81は、その解析結果をVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)84へ送出し、VDP84は、キャラクタROM83から上記解析結果に対応した画像データを読出す。
なお、この実施形態では、図柄表示器21は、TFT(Thin Film Transistor)を画素駆動素子とするアクティブマトリックス方式の液晶表示器である。
次に、音声制御基板50の主な電気的構成について、それをブロックで示す図5を参照して説明する。
音声制御基板50は、スピーカ中継基板58、アンプ57、音源用IC55およびマイクロプロセッサ54を備える。音源用IC55には音源用ROM56が搭載されており、音源用ROM56には、図柄表示器21が図柄を変動表示するときにスピーカ7,8から再生する変動効果音、継続変動効果音、入賞時に再生する効果音、大当り発生時に再生する効果音などをデータ化した音源データが記録されている。また、マイクロプロセッサ54に搭載されたROM52には、メインCPU112から送信されてくる非継続時用音声制御コマンドと音源用ROM56の音源を指定するための情報とを対応付けて構成された音源選択テーブルと、継続時用音声制御コマンドと音源用ROM56の音源を指定するための情報とを対応付けて構成された音源選択テーブルとが記録されている。
次に、パチンコ機1による遊技の特徴について図12を参照して説明する。図12は第1種始動口スイッチ、変動表示タイマ、確定表示タイマおよび音声出力タイマの動作タイミング、保留数、特別図柄の変動開始タイミングおよび変動効果音の出力タイミングの関係を示すタイムチャートである。
なお、ここでは通常時であり、第1種始動口27への入賞時における大当り判定の結果は総てリーチ無ハズレ・短縮なしであるとする。変動表示タイマは、変動表示時間を計測するタイマであり、確定表示タイマは、確定表示時間を計測するタイマであり、音声出力タイマは、継続時音声出力時間または非継続時音声出力時間を計測するタイマである。
そして、第1種始動口への4個目の入賞があると、保留数が4個に増加し(図中(5))、同様に第4保留に対応付けて変動パターン指定番号7が記憶されるが、第2保留に対応付けて記憶されている変動パターン指定番号7は強制的に変動パターン指定番号8に書き換えられる。
つまり、通常時において保留数が3個になった場合に、各保留の発生時においてリーチ無ハズレ・短縮なしと判定された場合は、第1保留の変動パターンがリーチ無ハズレ・短縮ありの変動パターン(変動表示時間5秒)に変更され、保留数が4個になった場合に、そのときの判定もリーチ無ハズレ・短縮なしと判定された場合は、第2保留の変動パターンもリーチ無ハズレ・短縮ありの変動パターンに変更される。
つまり、第1保留に基づく特別図柄の変動表示(2)が開始されるときに音声出力タイマには36.4秒がセットされ、特別図柄の変動表示の開始と同時に継続変動効果音が再生される。
つまり、継続変動効果音は、特別図柄の計4回の変動表示が行われている間、連続して再生される。
したがって、変動効果音の再生が細切れになってしまうことがないため、変動効果音による効果を長時間に亘って持続することができるので、変動効果音による演出効果を上げることができる。
次に、メインCPU112の主な処理について図13ないし図23を参照して説明する。
図13はメインCPU112が実行する主な処理の流れを示すメインフローチャートである。図14はメインCPU112が図13のS100にて実行する初期設定処理の流れを示すフローチャートである。図15はメインCPU112が図13のS200にて実行する第1種始動口スイッチ処理の流れを示すフローチャートである。図16はメインCPU112が図13のS300にて実行する変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートである。図17はメインCPU112が図13のS400にて実行する短縮パターン変更処理の流れを示すフローチャートである。図18はメインCPU112が図13のS500にて実行する特別図柄変動開始時処理の流れを示すフローチャートである。図19はメインCPU112が図13のS600にて実行する図柄制御コマンド選択処理の流れを示すフローチャートである。図20はメインCPU112が図13のS800にて実行する音声制御コマンド選択処理の流れを示すフローチャートである。図21はメインCPU112が図13のS900にて実行する特別図柄変動表示中処理の流れを示すフローチャートである。図22はメインCPU112が図13のS1000にて実行する特別図柄変動終了時処理の流れを示すフローチャートである。図23は記憶領域に記憶された変動パターン指定番号が書き換えられる様子を示す説明図である。図23(A)は保留数が「0」のときの記憶状態を示す説明図であり、図23(B)は保留数が「1」のときの記憶状態を示す説明図であり、図23(C)は保留数が「2」のときの記憶状態を示す説明図であり、図23(D)は保留数が「3」のときに第1保留の変動パターン指定番号が書き換えられる様子を示す説明図であり、図23(E)は保留数が「4」のときに第2保留の変動パターン指定番号が書き換えられる様子を示す説明図である。
なお、メインCPU112は図13に示すS200〜S1000の処理を所定の周期(たとえば2ms(ミリ秒))にて実行する。また、メインCPU112が図13に示す各処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に格納されており、その格納されているコンピュータプログラムを読出して各処理を実行する。
メインCPU112は、パチンコ機1の電源が投入され、主制御基板100の電源が動作可能電圧に上昇したことを検出すると、保留数を0個にリセットし(図14のステップ(以下、Sと略す)102)、第1確変フラグをOFFに設定し(S104)、第2確変フラグをOFFに設定する(S106)。この実施形態では、第1確変フラグおよび第2確変フラグの2種類の確変フラグを用いる。第1確変フラグは、特別図柄の変動表示を開始するときに、確変大当りが発生しているか否かを判定するために使用し、第2確変フラグは、保留が発生した場合に、その保留よりも前に発生した保留のときに行われた大当り判定、あるいは現在行われている図柄の変動表示の契機となった第1種始動口入賞のときに行われた大当り判定において確変大当りと判定されていることを表すものとして使用する。
そしてメインCPU112は、変動表示タイマを0にリセットし(S108)、確定表示タイマを0にリセットし(S110)、音声出力タイマを0にリセットし(S112)、次の処理へ移行する。
メインCPU112は、遊技球が第1種始動口27(図2)に入賞したことにより、第1種始動口スイッチ27a(図3)がONしたか否かを判定し(図15のS202)、ONしたと判定した場合は(S202:Yes)、保留数が上限の4個未満であるか否かを判定する(S204)。ここで、4個未満であると判定した場合は(S204:Yes)、保留数に「1」を加算する(S206)。続いてメインCPU112は、このとき大当りカウンタがカウントした大当りカウンタ値を1つ取得するとともに、その取得した大当りカウンタ値をRAM116に一時的に記憶する(S208)。ここで、大当りカウンタとは、大当り判定を行うためのカウンタであり、複数の大当りカウンタ値、この実施形態では0〜952の計953個の大当りカウンタ値をカウントする。
続いてメインCPU112は、このときリーチ選択カウンタがカウントしたリーチ選択カウンタ値を1つ取得するとともに、その取得した大当り図柄カウンタ値をRAM116に一時的に格納する(S212)。ここで、リーチ選択カウンタとは、リーチを伴う変動パターンを選択するか否かを決定するためのカウンタであり、複数の数値、この実施形態では0〜21の計22個のリーチ選択カウンタ値をカウントする。
メインCPU112は、第2確変フラグがONしているか否かを判定する(図16のS302)。つまり、後のS308にて説明するが、この実施形態では、遊技球が第1種始動口27に入賞したときに大当り判定を行うため、既に記憶されている保留のいずれかが確変大当りになっている場合は、その後の保留発生時における大当り判定では大当りと判定する確率を高く設定する必要があるため、第2確変フラグがONしているか否かを判定する。
そしてメインCPU112は、第2確変フラグがONしていると判定した場合は(S302:Yes)、大当り値データセットを確変用に設定し(S304)、ONしていないと判定した場合は(S302:No)、大当り値データセットを通常用に設定する(S306)。ここで、大当り値とは、メインCPU112が大当り判定において大当りと判定するための値であり、大当り値データセットとは、いくつかの大当り値をセットしたものをいう。
ここでメインCPU112は、確変大当りと判定した場合は(S312:Yes)、先のS310において選択した変動パターン選択テーブルTa1の選択を取消し、新たに確変大当り用の変動パターン選択テーブルTa2(図6(B))を選択する(S314)。続いてメインCPU112は、第2確変フラグをONに設定する(S316)。
たとえば、大当り図柄カウンタ値が「6」であった場合は、大当り図柄カウンタ値「6」と対応付けられている通常大当り図柄「666」を大当り図柄テーブルから選択する。また、大当り図柄テーブルから選択した大当り図柄が確変図柄であった場合は、再度、大当り図柄カウンタから大当り図柄カウンタ値を取得し、その取得した大当り図柄カウンタ値に対応付けられている大当り図柄を選択する。つまり、いずれかの通常大当り図柄を選択するまで、大当り図柄の選択を繰り返す。なお、S322において選択された通常大当り図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
続いてメインCPU112は、リーチハズレ図柄を選択する(S334)。ここで、リーチハズレ図柄とは、大当り判定がハズレであり、リーチを伴う特別図柄の変動表示が終了したときに確定表示するリーチハズレ特有のハズレ図柄をいう。これに対して、大当り判定がハズレであり、リーチを伴わない通常の変動表示が終了したときに確定表示するハズレ図柄を通常ハズレ図柄という。
たとえば、通常ハズレ図柄選択カウンタは、0〜9の通常ハズレ図柄選択カウンタ値をカウントし、通常ハズレ図柄選択テーブルは、0〜9の通常ハズレ図柄選択カウンタ値と、0〜9の通常ハズレ図柄とを対応付けて構成される。たとえば、通常ハズレ図柄選択カウンタから通常ハズレ図柄選択カウンタ値「7」を取得した場合は、その通常ハズレ図柄選択カウンタ値「7」と対応付けられている通常ハズレ図柄「7」を通常ハズレ図柄選択テーブルから選択する。通常ハズレ図柄の選択は、左確定図柄、右確定図柄および中確定図柄について計3回行い、その結果、選択した3つの通常ハズレ図柄が、リーチハズレ図柄または大当り図柄と同一である場合は、再度、通常ハズレ図柄の選択をやり直す。
なお、S336において選択された通常ハズレ図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
続いてメインCPU112は、前述のS334と同じようにリーチハズレ図柄を選択する(S344)。なお、S344において選択されたリーチハズレ図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
また、メインCPU112は、S340において、リーチを伴う変動パターンに決定すると判定しなかった場合は(S340:No)、前述のS336と同じように通常ハズレ図柄を選択する(S346)。なお、S346において選択された通常ハズレ図柄を示すデータは、今回の変動パターン選択処理を実行する契機となった保留と対応付けてRAM116に一時的に記憶される。
続いてメインCPU112は、先のいずれかの処理(S310、S314、S328、S332、S338、S342)で選択した変動パターン選択テーブルを参照し、S348において取得した変動パターン選択カウンタ値に対応する変動パターン指定番号を選択し、その選択した変動パターン指定番号をRAM116に一時的に記憶し(S350)、次の処理へ移行する。
同様に、第2保留および第3保留が発生したときに、それぞれリーチ無ハズレに決定されると、図23(B)、(C)に示すように、第2保留および第3保留に対応付けて変動パターン指定番号「7」がそれぞれ記憶される。
メインCPU112は、継続変動効果音を未出力であるか否かを判定し(S406)、継続変動効果音を未出力であると判定した場合は(S406:Yes)、第2確変フラグがOFFに設定されているか否かを判定する(S408)。ここで、第2確変フラグがOFFに設定されていると判定した場合は(S408:Yes)、保留数が2個を超えているか否かを判定し(S410)、2を超えていると判定した場合は(S410:Yes)、保留数が3個以上であるか否かを判定する(S412)。ここで、3以上であると判定した場合は(S412:Yes)、第1保留の変動パターン指定番号が「7」であるか否か、つまり第1保留の変動パターンとしてリーチ無ハズレ・短縮なしで変動表示時間12秒の変動パターン(図7の通常ハズレ時変動パターンA)が設定されているか否かを判定する(S414)。ここで、設定されていると判定した場合は(S414:Yes)、変動パターン選択カウンタから変動パターン選択カウンタ値を取得し、その取得した変動パターン選択カウンタ値に対応付けられている変動パターン指定番号8を変動パターン選択テーブルTa4から選択し、その選択した変動パターン指定番号8を第1保留の変動パターン指定番号7に上書きすることにより、第1保留の変動パターン指定番号を「7」から「8」に変更する(S416)。
たとえば、図23(D)に示すように、記憶領域R1に第1保留から第3保留に対応付けて変動パターン指定番号「7」がそれぞれ記憶されている場合は、第1保留の変動パターン指定番号が「7」から「8」に変更される。
つまり、通常時において保留数が3個以上ある場合は、第1保留の変動パターン指定番号「7」(変動表示時間12秒)をさらに変動表示時間の短い変動パターン指定番号「8」(変動表示時間5秒)に強制的に変更する。
たとえば、図23(A)に示したように、RAM116の記憶領域R1の第2保留から第4保留に対応付けて変動パターン指定番号7がそれぞれ記憶されていた場合は、上記S416,S422を実行することにより、第2保留に対応する変動パターン指定番号が「7」から「8」に書き換えられる。
つまり、通常時において保留数が4個である場合は、先の第1保留の変動パターンに続いて第2保留の変動パターン指定番号「7」(変動表示時間12秒)をさらに変動表示時間の短い変動パターン指定番号「8」(変動表示時間5秒)に強制的に変更する。
つまり、リーチ無ハズレ・短縮ありで変動表示時間3秒の変動パターン(図7の通常ハズレ時変動パターンC)に変更する。元々、確変時では短縮の変動パターンが使用されるが、保留数が2個以上ある場合は、第1保留の変動パターン指定番号「8」(変動表示時間5秒)をさらに変動表示時間の短い超短縮の変動パターン指定番号「9」(変動表示時間3秒)に強制的に変更する。
つまり、確変時に保留数が4個である場合は、第1〜第3保留の変動パターン指定番号「8」(変動表示時間5秒)をさらに変動表示時間の短い超短縮の変動パターン指定番号「9」(変動表示時間3秒)にそれぞれ強制的に変更する。
以上のように、短縮パターン変更処理によれば、保留数が2個以上の場合は、総ての保留に対応付けられている変動パターンを短縮の変動パターンに変更することができる。
メインCPU112は、変動表示タイマが0であるか否か、つまり特別図柄の変動中であるか否かを判定し(図18のS502)、変動表示タイマが0、つまり特別図柄の変動中ではないと判定した場合は(S502:Yes)、確定表示タイマが0であるか否か、つまり確定表示時間が経過したか否かを判定する(S504)。ここで、確定表示タイマが0、つまり確定表示時間が経過したと判定すると(S504:Yes)、保留数が0個を超えているか否かを判定し(S506)、0個を超えていると判定した場合は(S506:Yes)、第1確変フラグにONが設定されているか否かを判定する(S508)。
ここで、第1確変フラグがONに設定されていると判定した場合は(S508:Yes)、前述の変動パターン選択処理(図16)のS304において実行した内容と同じように、大当り値データセットを確変用に設定し(S510)、ONに設定されていないと判定した場合は(S508:No)、前述の変動パターン選択処理(図16)のS306において実行した内容と同じように、大当り値データセットを通常用に設定する(S512)。
メインCPU112は、RAM116に一時的に記憶されている第1保留の変動パターン指定番号を読出す(図19のS602)。この第1保留の変動パターン指定番号は、前述の変動パターン選択処理(図16)のS338においてRAM116に一時的に記憶された変動パターン指定番号、あるいは、前述の短縮パターン変更処理(図17)のS416、S422において変更された変動パターン指定番号8、あるいは、S430、S436、S442において変更された変動パターン指定番号9である。
続いてメインCPU112は、図柄制御コマンド選択テーブルTa8(図7)を参照し、S602において読出した変動パターン指定番号に対応付けられている図柄制御コマンドを取得する(S604)。たとえば、S602において読出した変動パターン指定番号が「8」である場合は、変動パターン指定番号8に対応付けられている図柄制御コマンド「B0H07H」を取得する。
続いてメインCPU112は、S606において図柄制御コマンド選択テーブルTa8から取得した変動表示時間を変動表示タイマに設定する(S608)。たとえば、S606において取得した変動表示時間が「5sec」であった場合は、5secを変動表示タイマに設定する。続いてメインCPU112は、特別図柄の変動表示の開始を指示する変動表示開始コマンドを図柄制御基板80へ送信し(S610)、次の処理へ移行する。変動表示開始コマンドには、S604において取得した図柄制御コマンドの他、変動パターン選択処理(図16)において選択された確変図柄、通常大当り図柄、リーチハズレ図柄、通常ハズレ図柄を指定する停止図柄指定コマンドなどが含まれており、図柄制御コマンド、停止図柄指定コマンドを順次一定間隔で図柄制御基板80へ送信する。
一方、変動表示開始コマンドを受信した図柄制御基板80のサブCPU81は、変動表示開始コマンドにより示される変動パターン指定番号に対応する変動表示を図柄表示器21に開始させる。
メインCPU112は、音声出力タイマが0になっているか否か、つまり変動効果音、継続変動効果音その他の効果音を出力中であるか否かを判定し(図20のS802)、音声出力タイマが0、つまり効果音などを出力中ではないと判定した場合は(S802:Yes)、保留数が1個を超えているか否かを判定する(S804)。ここで、1個を超えていると判定した場合は(S804:Yes)、総ての保留に対応付けてRAM116に一時的に記憶されている変動パターン指定番号を読出す(S806)。
続いてメインCPU112は、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10(図9)を参照し、S806において読出した変動パターン指定番号の組み合わせと、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa10に設定されている各変動パターン指定番号の組み合わせとをそれぞれ比較する(S808)。
たとえば、S810において一致すると判定した場合の変動パターン指定番号の組み合わせが、変動パターン指定番号「8,8,7,7」であった場合は、その変動パターン指定番号「8,8,7,7」と対応付けられている継続時用音声制御コマンド「80H15H」を取得する(S812)。また、S810において一致すると判定した場合の変動パターン指定番号の組み合わせが、変動パターン指定番号「9,9,9,8」であった場合は、その変動パターン指定番号「9,9,9,8」と対応付けられている継続時用音声制御コマンド「80H12H」を取得する(S812)。
たとえば、S812において取得した継続時用音声制御コマンドが「80H15H」であった場合は、その継続時用音声制御コマンド「80H15H」と対応付けられている音声出力時間「36.4sec」を取得する(S814)。また、S812において取得した継続時用音声制御コマンドが「80H12H」であった場合は、その継続時用音声制御コマンド「80H12H」と対応付けられている音声出力時間「16.4sec」を取得する(S814)。
そしてメインCPU112は、S814において取得した継続時用音声出力時間またはS818において取得した非継続時用音声出力時間を音声出力タイマに設定し(S820)、保留数から「1」を減算する(S822)。
一方、音声出力開始コマンドを受信した音声制御基板50のサブCPU51は、音声出力開始コマンドに含まれる継続時用音声制御コマンド、または非継続時用音声制御コマンドに従って継続変動効果音、または変動効果音をスピーカ7,8から出力させる。
以上のように、音声制御コマンド選択処理によれば、保留数が2個以上ある場合に各保留に対応付けられている変動パターン指定番号の組合せが、短縮の変動パターンを示す変動パターン指定番号7〜9のいずれかを組み合わせた所定の組合せである場合には、その所定の組合せに対応する継続時用音声制御コマンドを選択することができる。つまり、上記所定の組合せに従った特別図柄の変動表示を行う場合に、初回の変動表示の開始から最終回の変動表示の終了までの間、停止することなく連続した継続変動効果音を出力できるようにすることができる。
そして、メインCPU112はランプ制御コマンド選択処理を実行するタイミングになったときに、先の図柄制御コマンド選択処理(S600)において選択した変動パターン指定番号と対応付けられているランプ制御コマンドをランプ制御コマンド選択テーブルから選択し、それをランプ制御基板300(図3)へ送信する。ランプ制御基板300(図3)には、サブCPU、ROMおよびRAMなどが搭載されており、そのROMには、ランプ制御コマンドと、LEDなどの点滅パターンとを対応付けたテーブルが記憶されている。そして、ランプ制御コマンドを受信したサブCPUは、そのランプ制御コマンドに対応付けられている点滅パターンを読出し、その点滅パターンに従って所定のLEDなどを点滅させる。これにより、特別図柄の変動表示を光の演出により盛り上げることができる。
メインCPU112は、確定表示タイマが0であるか否か、つまり確定表示時間が経過したか否かを判定し(図21のS902)、確定表示タイマが0、つまり確定表示時間が経過したと判定した場合は(S902:Yes)、変動表示タイマが0を超えているか否か、つまり特別図柄を変動表示中であるか否かを判定する(S904)。ここで、変動表示タイマが0を超えている、つまり特別図柄を変動表示中であると判定した場合は(S904:Yes)、特別図柄の変動表示を継続し(S906)、変動表示タイマのカウントを「−1」する(S908)。
また、メインCPU112は、S910において変動表示タイマが0、つまり特別図柄の変動表示を終了する時間になったと判定した場合は(S910:Yes)、大当り図柄またはハズレ図柄を確定表示するタイミングになったことを示す確定表示フラグをONに設定し(S912)、上述したS914〜S918を実行する。
メインCPU112は、変動表示タイマが0になったか否か、つまり特別図柄の変動表示を終了するタイミングになったか否かを判定し(S1002)、変動表示タイマが0になった、つまり変動表示を終了するタイミングになったと判定すると(S1002:Yes)、特別図柄の変動表示の停止を指示する変動表示停止コマンドを図柄制御基板80へ送信する(S1004)。これにより、変動表示コマンドを受信した図柄制御基板80のサブCPU81は、図柄表示器21の特別図柄の変動表示を終了させ、確変図柄、通常大当り図柄、リーチハズレ図柄および通常ハズレ図柄のうちのいずれかを確定表示する。
(1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、特別図柄の変動表示を保留数に基づいて複数回連続して行う場合に、特別図柄の変動表示を終了してから次の変動表示を開始するまでの期間もスピーカ7,8から継続変動効果音を出力することができるため、変動効果音が途切れ途切れになってしまうことがないので、特別図柄の変動表示の終了と同時に変動効果音の出力を停止する場合よりも、変動効果音による演出の効果を上げることができる。
特に、確変時において短縮の変動パターンを連続して変動表示する場合であっても、変動効果音が細切れになってしまうことがないため、変動効果音による演出の効果を上げることができる。
したがって、パチンコ機1を使用すれば、特別図柄の変動表示を変動効果音で演出することによる効果を上げることができるパチンコ機を実現することができる。
従って、変動効果音を出力している時間を従来よりも長くできる分、出力する変動効果音の種類を増やすことができる。たとえば、特別図柄の変動表示時間よりも演奏時間の長い変動効果音や曲を再生することができるため、演奏可能な変動効果音や曲の種類を増やすことができる。
従って、保留数に対応する回数分の特別図柄の変動表示を行う場合において、特別図柄の変動表示の終了と同時に楽音の出力を停止する場合よりも、楽音による演出の効果を上げることができる。
また、保留が発生したときに特別図柄の変動表示開始から終了までに要する時間を決定し、それを所定の記憶手段に記憶しておく構成を採った場合は、保留数分の特別図柄の変動表示を総て実行するために要する時間を、その変動表示の開始前に予め求めることができる。
従って、上記求めた時間と一致する出力時間の変動効果音を出力すれば、保留数分の特別図柄の変動表示を行う時間と変動効果音の出力時間とを一致させることができる。
従って、特別図柄の変動表示が終了する毎に楽音の出力が停止する場合よりも、変動効果音による演出の効果を上げることができる。
従って、特別図柄の変動表示の終了タイミングと、変動効果音の出力終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりし、変動効果音による演出の効果をより一層上げることができる。
従って、変動効果音の出力終了タイミングと、特別図柄の変動表示終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりしり、変動効果音による演出の効果をより一層上げることができる。
次に、この発明の第2実施形態について図24ないし図27を参照して説明する。この実施形態のパチンコ機は、継続変動効果音を出力することを決定した場合に、その継続時音声出力時間に基づいて複数回の図柄の変動パターンを決定することを特徴とする。
図24は継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13の説明図である。図25は図柄制御コマンド選択テーブルTa12の説明図である。図26は図柄制御コマンド選択処理2の流れを示すフローチャートである。図27は第1保留から第4保留に対応して実行される図柄の変動パターンの内容を示す説明図である。
なお、この実施形態のパチンコ機は、継続時用音声制御コマンドを決定してから図柄制御コマンドを決定する以外は第1実施形態と同じ構成および機能を備えるため、その同じ構成および機能に関する説明は簡略化または省略する。また、同じ構成については同じ符号を用いる。
図24に示す継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13は、継続時において、メインCPU112が音声制御基板50へ送信する音声制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13は、変動パターン指定番号と継続時用音声制御コマンドとを対応付けて構成される。また、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13は、通常時であるか確変時であるか、さらには保留数がいくつであるかに応じて、変動パターン指定番号と継続時用音声制御コマンドとの対応関係を分けて設定されている。また、図24においては、継続時の音声出力パターンの内容を分かり易くするために、各継続時用音声制御コマンド毎に継続時音声出力時間および備考(変動パターンの説明)を記載した。
図24は、既に変動パターンの変更が行われた状態を示し、保留数が4個の場合の第1保留および第2保留には変動パターン指定番号8が対応付けられている。また、第3保留および第4保留にはそれぞれ変動パターン指定番号7が対応付けられている。また、第1保留から第4保留が総てリーチ無ハズレであった場合には、継続時用音声制御コマンド80H20H(継続時音声出力時間が36.4秒)が選択される。この継続時用音声制御コマンド80H20Hは、継続変動効果音出力パターンXAを指定するコマンドである。
図25に示す図柄制御コマンド選択テーブルTa12は、継続時において、メインCPU112が図柄制御基板80へ送信する図柄制御コマンドを選択するために参照するテーブルである。図柄制御コマンド選択テーブルTa12は、音声制御コマンドと、継続回数と、図柄制御コマンドと、変動表示時間とを対応付けて構成される。音声制御コマンドのうち、80H00H〜80H12Hは非継続時に選択する音声制御コマンドであり、80H20H〜80H32Hは継続時に選択する音声制御コマンドであり、継続時用音声制御コマンド選択テーブルTa13(図24)に設定されているものと同じコマンドである。継続回数とは、図柄の変動表示を行った回数であり、図柄制御コマンドの左側に記載されている数値は、継続回数をカウントする継続回数カウンタのカウンタ値である。なお、図25には、図柄制御コマンドにより指定される図柄の変動パターンの内容を分かり易くするために備考欄を記載した。
メインCPU112は、第1実施形態と同じように、初期設定処理(図14)および第1種始動口SW処理(図15)、変動パターン選択処理(図16)、短縮パターン変更処理(図17)、特別図柄変動開始時処理(図18)、音声制御コマンド選択処理(図20)、特別図柄変動表示中処理(図21)および特別図柄変動終了時処理(図22)を実行する。その結果、通常時において保留数が4個になり、第1保留から第4保留における各大当り判定の結果はリーチ無ハズレであり、短縮パターン変更処理により、第1保留から第4保留に対して変動パターン指定番号8,8,7,7が記憶されているものとする。また、音声制御コマンド選択処理において継続時用音声制御コマンド80H20Hが選択されているものとする(図24)。
そして、メインCPU112は、継続回数カウンタの継続回数カウンタ値が0であるか否かを判定するが(図26のS620)、この段階では図柄の変動表示を開始していないため、継続回数カウンタ値は0であると判定する(S620:Yes)。続いてメインCPU112は、図柄制御コマンドテーブルTa12(図25)を参照し、継続時用音声制御コマンド80H20Hに対応する継続回数値「4」を取得する(S622)。
また、メインCPU112から継続時用音声制御コマンド80H20Hが音声制御基板50へ送信されるため、音声制御基板50は、継続変動効果音出力パターンXAの出力を開始する。
そしてメインCPU112は、継続回数カウンタ値が0を超えているか否かを判定するが(S638)、この段階では継続回数カウンタ値は「4」であるから、継続回数カウンタ値は0を超えていると判定し(S638:Yes)、継続回数カウンタ値が「1」を減算し(S640)、継続回数カウンタ値は「3」になる。
そして、継続回数カウンタ値が「2」になると図柄制御コマンドB0H22Hが図柄制御基板80へ送信され、図柄表示器21は図27の第3保留に示すように、特別図柄の変動表示の背景に、ヤドカリが山の中腹から山頂まで登る画像を表示する。一方、第2保留に基づく図柄の変動表示が終了すると、ハズレ図柄(図27に示す例では「622」)を0.8秒間確定表示するが、その間も継続変動効果音出力パターンXAは継続して出力される。
以上のように、第1保留から第4保留が発生したときの大当り判定の結果が、それぞれリーチ無ハズレであった場合は、継続時音声出力時間を決定し、第1保留に基づく図柄の変動パターンから第4保留に基づく図柄の変動パターンまでの4回分の変動パターンを継続時音声出力時間に基づいて決定する。
つまり、図柄の変動表示時間に合わせて継続時音声出力時間を決定するのではなく、継続時音声出力時間に合わせて図柄の変動表示時間を決定する。
(1)以上のように、第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、先に音声出力時間を決定し、その決定された音声出力時間に合わせて特別図柄の複数の変動パターンを決定することができるため、変動効果音の出力停止と同時に特別図柄の変動表示を終了することができる。
従って、変動効果音の出力終了タイミングと、特別図柄の変動表示終了タイミングとがずれることによる違和感がないため、視聴覚的にもすっきりしり、変動効果音による演出の効果をより一層上げることができる。
(2)また、第2実施形態のパチンコ機は、音声出力パターンおよび変動パターンの決定方法以外は、第1実施形態のパチンコ機と同じ構成および機能を備えるため、第1実施形態の効果(1)から(4)を奏することもできる。
[実施例1]
次に、この発明の第4実施形態の実施例1について図28ないし図32を参照して説明する。この実施例のパチンコ機は、変動効果音として出力している楽曲から他の楽曲に移るときに、前の楽曲を後の楽曲が追い掛けるように出力できることを特徴とする。
図28はこの実施形態のパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。図29は第1種始動口スイッチのON・OFFタイミング、特別図柄の変動表示開始タイミング、継続変動効果音の出力タイミング、変動効果音パターンおよびスピーカ7,8の出力タイミングの関係を示すタイムチャートである。図30は非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa14の説明図である。図31は継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa15の説明図である。図32は音声出力パターンデータX41〜X46の説明図である。
なお、この実施例のパチンコ機は、図28ないし図32に示す内容以外は第1実施形態と同じ構成および機能を備えるため、その同じ構成および機能に関する説明は簡略化または省略する。また、同じ構成については同じ符号を用いる。
非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa14は、図30に示すように、非継続時用音声制御コマンドと音声出力パターンデータとを対応付けて構成される。非継続時用音声制御コマンド80H50H〜80H53Hには、通常大当り時音声出力パターンデータH1〜H4がそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H54H、80H55Hには、確変大当り時音声出力パターンデータSH1、SH2がそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H56H〜80H58Hには、通常ハズレ時音声出力パターンデータA〜Cがそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H59H〜80H62Hには、リーチハズレ時音声出力パターンデータR1〜R10がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、非継続時用音声制御コマンド80H56Hには、通常ハズレ時音声出力パターンデータAが対応付けられている。通常ハズレ時音声出力パターンデータAは、非継続時変動効果音を出力するタイミングになったときからスピーカ7,8が楽曲Aを12秒間出力するために用いるデータである。
継続時用音声制御コマンド80H10H〜80H2EHには、音声出力パターンデータX41〜X46がそれぞれ対応付けられている。継続時用音声制御コマンド80H12H〜80H33Hには、音声出力パターンデータX31〜Y26がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、継続時用音声制御コマンド80H10Hには、音声出力パターンデータX41が対応付けられている。音声出力パターンデータX41は、図31,図32に示すように、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Aを20秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Aの出力を開始してから14.4秒後にスピーカ9が楽曲Bを35秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Aの出力開始から14.4秒から20秒までの5.6秒間は楽曲A,Bの2つの楽曲が同時に出力されるため、楽曲Bが楽曲Aを追い掛けるように聞こえる。
音声出力パターンデータX43は、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Aを20秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Aの出力を開始してから19.4秒後にスピーカ9が楽曲Dを40秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Aの出力開始から19.4秒後から20秒までの0.6秒間は楽曲A,Bの2つの楽曲が同時に出力されるため、楽曲Bが楽曲Aを追い掛けるように聞こえる。
音声出力パターンデータX44は、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Bを35秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Bの出力を開始してから29.4秒後にスピーカ9が楽曲Bを35秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Bの出力開始から29.4秒から35秒までの5.6秒間はスピーカ7〜9が楽曲Bを同時に出力されるため、楽曲Bの演奏が盛り上がったように聞こえる。
音声出力パターンデータX46は、継続時変動効果音を出力するタイミングになったとき(特別図柄の変動表示が開始されたとき)にスピーカ7,8が楽曲Cを15秒間出力し、それに連続して楽曲Aを20秒間出力し、スピーカ7,8が楽曲Cの出力を開始してから24.4秒後にスピーカ9が楽曲Bを35秒間出力し、それに連続して楽曲Eを35秒間出力し、さらにそれに連続して楽曲Dを40秒間出力するために用いるデータである。つまり、楽曲Aが出力されてから9.4秒後に楽曲Bが出力され、その後10.6秒間は楽曲A,Bが同時に出力されるため、楽曲Bが楽曲Aを追い掛けるように聞こえる。
次に、パチンコ機1による遊技の特徴について図29を参照して説明する。
今、図29において(1)で示す保留に基づく特別図柄の変動表示中に(2)〜(5)で示す計4個の保留が発生し、第1保留および第2保留が発生したときの大当り判定の結果は、それぞれリーチ無ハズレ・短縮ありであり、第3保留が発生したときの大当り判定の結果はリーチ無ハズレ・短縮なしであり、第4保留が発生したときの大当り判定の結果は通常大当りであるとする。そして、メインCPU112は第2実施形態にて説明した変動パターン選択処理(図16)、短縮パターン変更処理(図17)、特別図柄変動開始時処理(図18)、図柄制御コマンド選択処理(図19)および音声制御コマンド選択処理(図20)を実行する。
以上のように、スピーカ7〜9は、第1保留から第4保留までの計4個の保留に基づく特別図柄の変動表示が行われている期間中、楽曲A→楽曲AB→楽曲Bという順に連続した1つの継続変動効果音を出力する。また、楽曲ABを所定時間重複して出力した後に楽曲Bに切り替えるため、楽曲AB間の切れ目を感じない滑らかな楽曲の切り替えを行うことができる。
次に、この発明の第4実施形態の実施例2について図33ないし図36を参照して説明する。この実施例2のパチンコ機は、複数種類の音声出力パターンから構成される1つの継続変動効果音を1つのスピーカから交互に連続して出力することを特徴とする。
図33は第1種始動口スイッチのON・OFFタイミング、特別図柄の変動表示開始タイミング、継続変動効果音の出力タイミングおよび変動効果音パターンの関係を示すタイムチャートである。図34は非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa16の説明図である。図35は継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa17の説明図である。図36は音声出力パターンデータX41〜X46の説明図である。
この実施例のパチンコ機は、スピーカとしてスピーカ9を1個だけ備えた構成である。
非継続時用音声制御コマンドデータテーブルTa16は、図34に示すように、非継続時用音声制御コマンドと音声出力パターンデータとを対応付けて構成される。非継続時用音声制御コマンド80H50H〜80H53Hには、通常大当り時音声出力パターンデータH1〜H4がそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H54H、80H55Hには、確変大当り時音声出力パターンデータSH1、SH2がそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H56H〜80H58Hには、通常ハズレ時音声出力パターンデータA〜Cがそれぞれ対応付けられている。非継続時用音声制御コマンド80H59H〜80H62Hには、リーチハズレ時音声出力パターンデータR1〜R10がそれぞれ対応付けられている。
たとえば、非継続時用音声制御コマンド80H56Hには、通常ハズレ時音声出力パターンデータAが対応付けられている。通常ハズレ時音声出力パターンデータAは、非継続時変動効果音を出力するタイミングになったときからスピーカ9が楽曲Aを12秒間出力するために用いるデータである。
継続時用音声制御コマンド80H10H〜80H2EHには、音声出力パターンデータX41〜X46がそれぞれ対応付けられている。継続時用音声制御コマンド80H12H〜80H33Hには、音声出力パターンデータX31〜Y26がそれぞれ対応付けられている。効果音M1〜M3およびM3aは、ハズレ図柄の確定表示時間に出力する効果音であり、音声出力パターンによる変動効果音とは異なる効果音である。
たとえば、継続時用音声制御コマンド80H10Hには、音声出力パターンデータX41が対応付けられている。音声出力パターンデータX41は、図35,図36に示すように、スピーカ9が、効果音Bを5秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Aを12秒間出力→効果音M3を0.8秒間出力→楽曲H1を25秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
音声出力パターンデータX43は、スピーカ9が、効果音Bを5秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Aaを9.8秒間出力→効果音M3aを3秒間出力→楽曲H3を35秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
音声出力パターンデータX44は、スピーカ9が、効果音Bを5秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Abを10.9秒間出力→効果音M3aを3秒間出力→楽曲H4aを38.9秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
音声出力パターンデータX46は、スピーカ9が、効果音Baを6秒間出力→効果音M1を0.8秒間出力→効果音Bを5秒間出力→効果音M2を0.8秒間出力→楽曲Aを12秒間出力→効果音M3を0.8秒間出力→楽曲SH2aを109秒間出力という順序で1つの継続変動効果音を連続して出力するために用いるデータである。
次に、パチンコ機1による遊技の特徴について図33を参照して説明する。
今、図33において(1)で示す保留に基づく特別図柄の変動表示中に(2)〜(5)で示す計4個の保留が発生し、第1保留および第2保留が発生したときの大当り判定の結果は、それぞれリーチ無ハズレ・短縮ありであり、第3保留が発生したときの大当り判定の結果はリーチ無ハズレ・短縮なしであり、第4保留が発生したときの大当り判定の結果は通常大当りであるとする。そして、メインCPU112は第2実施形態にて説明した変動パターン選択処理(図16)、短縮パターン変更処理(図17)、特別図柄変動開始時処理(図18)、図柄制御コマンド選択処理(図19)および音声制御コマンド選択処理(図20)を実行する。
以上のように、スピーカ9は、第1保留から第4保留までの計4個の保留に基づく特別図柄の変動表示が行われている期間中、複数の音声出力パターンを交互に連続して出力する。
(1)以上のように、第3実施形態の実施例1のパチンコ機1を使用すれば、変動効果音として出力している楽曲から他の楽曲に移るときに、前の楽曲を後の楽曲が追い掛けるように出力できるため、楽曲の切れ目を感じない滑らかな楽曲の切り替えを行うことができる。
(2)実施例2のパチンコ機1を使用すれば、複数種類の音声出力パターンから構成される1つの継続変動効果音を1つのスピーカから交互に連続して出力することができる。また、特別図柄の確定表示時間には特別図柄の変動表示中に出力する変動効果音とは異なる効果音を出力することができるため、特別図柄の変動表示期間と確定表示期間とを聴覚上で識別することができる。
(3)また、第3実施形態のパチンコ機は、音声出力パターンの内容および出力方法以外は、第1実施形態のパチンコ機と同じ構成および機能を備えるため、第1実施形態の効果(1)から(6)を奏することもできる。
さらに、音声出力パターンおよび変動パターンの決定方法として第2実施形態のパチンコ機と同じ決定方法を採る場合は、第2実施形態の効果(1)を奏することもできる。
(1)第1実施形態の短縮パターン変更処理では、リーチ無しハズレで短縮なしの変動パターンをリーチ無しハズレで短縮ありの変動パターンに変更したが、リーチ有りハズレで短縮なしの変動パターンに変更することもできる。また、リーチ有りハズレで短縮なしの変動パターンをリーチ無しハズレで短縮なしの変動パターン、もしくはリーチ無しハズレで短縮有りの変動パターンに変更することもできる。つまり、トータル変動表示時間と継続時音声出力時間とが一致すればよく、変更対象の変動パターンおよび非変更対象の変動パターンに限定されるものではない。
(3)トータル変動表示時間が経過する所定時間前に、継続変動効果音の出力音量を次第に小さくして行き、トータル変動表示時間が経過したときに出力音量を0または略0にすることもできる。この構成によれば、トータル変動表示時間と継続時音声出力時間とが一致しない場合であっても、継続変動効果音を特別図柄の変動表示終了に合わせて違和感なく滑らかに終了させることができる。また、特別図柄の変動表示終了に合わせて出力音量を次第に小さいするタイミングだけを変更すればよいため、継続変動効果音の音声出力パターンの数が少なくて済む。
第1種始動口27が請求項1に記載の所定の領域に対応し、図柄制御基板80および図柄表示器21が図柄表示装置に対応する。音声制御基板50およびスピーカ7〜9が楽音出力装置に対応し、メインCPU112が判定手段として機能する。特別図柄が図柄に対応し、大当り図柄およびハズレ図柄が判定結果に対応した図柄に対応する。
メインCPU112が実行する特別図柄変動開始時処理のS516(図18)が請求項1に記載の判定手段として機能する。メインCPU112が実行する変動パターン選択処理(図16)、短縮パターン変更処理(図17)、図柄制御コマンド選択処理(図19)、特別図柄変動表示中処理(図21)および特別図柄変動終了時処理(図22)が請求項1に記載の図柄表示装置として機能する。メインCPU112が実行する音声制御コマンド選択処理(S802〜S826)が楽音出力装置として機能する。
第2実施形態のパチンコ機が、請求項3に記載のパチンコ機に対応する。
RAM116の記憶領域R1が請求項1に記載の記憶領域に対応する。
7〜9 スピーカ(楽音出力装置)
21 図柄表示器(図柄表示装置)
22 特別図柄保留数表示装置
27 第1種始動口(所定の領域)
Claims (3)
- 遊技球が遊技盤の所定の領域を通過したときに当りかハズレかを判定する判定手段と、図柄を変動表示するとともに、その変動表示を終了したときに前記判定手段の判定結果に対応した図柄を所定時間確定表示する図柄表示装置と、この図柄表示装置の図柄の変動表示に伴って楽音を出力する楽音出力装置とを備えており、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記所定の領域を通過した場合は、その通過により前記判定手段が判定した判定結果に対応した図柄を確定表示するに至る図柄の変動表示の開始が保留されるパチンコ機において、
前記図柄表示装置による図柄の変動表示開始から終了までの表示内容を図柄変動パターンとし、複数の図柄変動パターンの中で所定の図柄変動パターンを識別するための情報を第1識別情報とし、図柄変動パターンに従って前記図柄表示装置が図柄の変動表示を開始してから終了するまでにかかる時間を変動表示時間とし、前記楽音出力装置による楽音の出力開始から終了までの出力内容を楽音出力パターンとし、複数の楽音出力パターンの中で所定の楽音出力パターンを識別するための情報を第2識別情報とし、楽音出力パターンに従って前記楽音出力装置が楽音の出力を開始してから終了するまでにかかる時間を楽音出力時間とした場合に、
前記保留された数を示す保留数を計数する計数処理と、前記計数処理により計数された保留数が増加する毎に前記複数の第1識別情報の中から所定の第1識別情報を選択する第1選択処理と、前記第1選択処理により選択された所定の第1識別情報により識別される図柄変動パターンの変動表示時間と同じ楽音出力時間の楽音出力パターンを識別する第2識別情報を前記複数の第2識別情報の中から選択する第2選択処理とを実行するCPUと、
前記第1選択処理により選択された第1識別情報を、前記保留の発生順序と対応付けて記憶する記憶領域と、を備えており、
前記CPUは、前記計数処理により計数された保留数が複数になった場合は、前記第2選択処理において、前記記憶領域に各保留の発生順序と対応付けて記憶されている各第1識別情報によりそれぞれ識別される各図柄変動パターンの表示を前記図柄表示装置が前記保留の発生順序に従って総て実行した場合にかかる時間と同じ楽音出力時間の楽音出力パターンを識別するための第2識別情報を前記複数の第2識別情報の中から選択し、
前記図柄表示装置は、前記記憶領域に記憶されている第1識別情報により識別される図柄変動パターンに従った図柄の変動表示を前記保留の発生順序に従って行い、
前記楽音出力装置は、前記第2選択処理により選択された第2識別情報により識別される楽音出力パターンに従った楽音の出力を、前記図柄表示装置による図柄の変動表示の開始と同時に開始し、かつ、1つの図柄変動パターンに従って行われる図柄の変動表示の開始から終了までを1回とした場合に、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を複数回連続して行うときは、各回の間で前記判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も前記第2選択処理により選択された第2識別情報により識別される楽音出力パターンに従った楽音を出力することを特徴とするパチンコ機。 - 前記第1選択処理は、
前記計数処理により計数された保留数が増加してn(n≧2)になった場合に前記記憶領域に記憶されている(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報により識別される図柄変動パターンの変動表示時間よりも短い変動表示時間の図柄変動パターンを識別する第1識別情報を前記複数の第1識別情報の中から再度選択し、前記(nー1)番目の発生順序に対応付けて記憶されている第1識別情報を前記再度選択した第1識別情報に書き換えることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。 - 遊技球が遊技盤の所定の領域を通過したときに当りかハズレかを判定する判定手段と、図柄を変動表示するとともに、その変動表示を終了したときに前記判定手段の判定結果に対応した図柄を所定時間確定表示する図柄表示装置と、この図柄表示装置の前記図柄の変動表示に伴って楽音を出力する楽音出力装置とを備えており、前記図柄表示装置が図柄の変動表示を行っているときに遊技球が前記所定の領域を通過した場合は、その通過により前記判定手段が判定した判定結果に対応した図柄を確定表示するに至る図柄の変動表示の開始が保留されるパチンコ機において、
前記図柄表示装置が図柄の変動表示を開始してから終了するまでにかかる時間を変動表示時間とし、前記楽音出力装置が楽音の出力を開始してから終了するまでにかかる時間を楽音出力時間とした場合に、
前記図柄変動時間よりも先に前記楽音出力時間を決定する決定手段を備えており、
前記図柄表示装置は、前記図柄の変動表示の開始から終了までを1回とした場合に、複数回の図柄の変動表示を総て行うときにかかる時間として前記決定手段により決定された楽音出力時間と同じ時間を設定し、その時間をかけて前記複数回の図柄の変動表示を行う機能を備えており、
前記楽音出力装置は、前記図柄表示装置が前記複数回の図柄の変動表示を行うときは、各回の間で前記判定手段の判定結果に対応した図柄が所定時間確定表示されている期間も前記楽音を出力することを特徴とするパチンコ機。
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