JP3933827B2 - 粒状洗剤組成物およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は粒状洗剤組成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
衣料用などの粒状洗剤組成物においては、冬場は水道水の温度が低下するため、洗剤の溶け残りが依然として問題となる場合がある。
そこで、粒状洗剤組成物の造粒時に水やノニオン界面活性剤などの液体成分を多量に配合することにより、溶解性を向上させることが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような粒状洗剤組成物は柔らかく、表面がべとつくため、流動性が悪くなったり、保存中に粒子どうしが一体化して固化してしまう。このように溶解性と、流動性および固化性とは相反する特性であり、従来、両方の良好な特性を備えた粒状洗剤組成物の提供は困難であった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、溶解性が良好で、かつ保存中の固化などが発生しにくい粒状洗剤組成物を提供することを目的とする。
さらには、流動性が良好な粒状洗剤組成物を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らが鋭意検討した結果、従来は粒状洗剤組成物の主成分である1種類の粒子の組成などの変更により、粒状洗剤組成物の特性の向上を図ろうとしていたが、発想を転換し、2種類の異なる特性を備えた粒子を混合することによって、前記課題を解決できることを見出した。
本発明の粒状洗剤組成物は、嵩密度が0.5g/cm3以上であり、少なくとも第1の粒子と第2の粒子とを含有する粒状洗剤組成物であって、
前記第1の粒子は、常温(15〜25℃)で固体状であるアニオン界面活性剤と常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤を含有し、液体成分7〜40重量%を含有し、平均粒径が400〜1500μmで、かつ安息角が30〜45度であり、
前記第2の粒子は、少なくとも界面活性剤10〜80重量%と液体成分を含有し、該液体成分の含有量が前記第1の粒子より0.2〜40重量%多く、平均粒径が400〜1500μmで、かつ安息角が55〜70度であり、
第1の粒子と第2の粒子との合計重量に対して、第2の粒子を1〜50重量%含有し、安息角が55度以下であることを特徴とする。
前記2の粒子は、常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤を含むことが好ましい。
前記12の粒子は、炭酸ナトリウムを12.7〜22.0重量%含むことが好ましい。
本発明の粒状洗剤組成物の製造方法は、常温(15〜25℃)で固体状であるアニオン界面活性剤と常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤を含有し、液体成分7〜40重量%を含有し、平均粒径が400〜1500μmで、かつ安息角が30〜45度である第1の粒子を調整し、
界面活性剤10〜80重量%と液体成分を含有し、該液体成分の含有量が前記第1の粒子より0.2〜40重量%多く、平均粒径が400〜1500μmで、かつ安息角が55〜70度である第2の粒子を調整し、
該第1の粒子と該第2の粒子とを、第1の粒子と第2の粒子との合計重量に対して、第2の粒子を1〜50重量%含有するように粉体混合して、嵩密度が0.5g/cm3 以上であり、安息角が55度以下である、少なくとも該第1の粒子と該第2の粒子とを含有する粒状洗剤組成物を製造することを特徴とする。
前記2の粒子は、常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤を含むことが好ましい。
前2の粒子は、炭酸ナトリウムを12.7〜22.0重量%含むことが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の粒状洗剤組成物は、少なくとも第1の粒子と第2の粒子を含有するものである。以下、第1の粒子と第2の粒子と、これらを含有する粒状洗剤組成物についてそれぞれ説明する。
【0006】
(A)第1の粒子
第1の粒子は少なくとも界面活性剤と液体成分を含有し、かつ安息角が30〜45度のものであって、流動性は良好であるが、溶解性が比較的低いものである。45度をこえると流動性が低下したり、固化しやすくなる場合があるため不都合である。
安息角は、主に第1の粒子中の液体成分量によって調整することができる。また、粒子表面のコーティング状態、粒子の平均粒径などによっても調整することができる。
【0007】
この第1の粒子の組成は、常温(15〜25℃)で固体状であるアニオン界面活性剤と常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤を含有し、液体成分7〜40重量%を含有する以外は特に限定するものではなく、通常の洗剤組成物として配合される原料を適宜選択して用いることができる。
【0008】
界面活性剤としては、以下のようなアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
(a)アニオン界面活性剤
好ましいアニオン界面活性剤としては、例えば、炭素数8〜16のアルキル基を有する直鎖または分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜20のアルキル硫酸(AS)塩またはアルケニル硫酸塩、炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸(AOS)塩、炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩、炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドまたはエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキルエーテル硫酸(AES)塩、またはアルケニルエーテル硫酸塩、炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドまたはエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキルエーテルカルボン酸塩またはアルケニルエーテルカルボン酸塩、炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩、炭素数10〜20の高級脂肪酸塩、炭素数8〜20の飽末日支は不飽和α−スルホ脂肪酸(α−SF)塩またはそのメチル、エチル著しくはプロピルエステルなどのアニオン界面活性剤、若しくはそれらの混合物を使用することができる。
特に好ましいアニオン界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム塩など)や、AOS、α−SF、AESのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム塩など)、高級脂肪酸のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム塩など)などを挙げることができる。
【0009】
(b)ノニオン界面活性剤
好ましいノニオン界面活性剤としては、例えば以下のものを挙げることができる。
(i)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3〜30モル、好ましくは5〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(またはアルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(またはアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(またはアルゲニル)エーテルが好適である。ここで使用される脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールや、第2級アルコールが使用される。また、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。好ましい脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが使用される。
(ii)ポリオキシエチルアルキル(またはアルケニル)フェニルエーテル。
(iii)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキシドが付加した、例えば以下の式で示される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
【0010】
R1CO(OA)nOR2
(R1COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪酸残基を表わす。OAは、エチレンオキシド、プロピレンオキシドなどの炭素数2〜4、好ましくは2〜3のアルキレンオキシドの付加単位を表わす。nは、アルキレンオキシドの平均付加モル数を示し、一般に3〜30、好ましくは5〜20の数である。R2は、炭素数1〜3の置換基を有してもよい低級アルキル基を表す。)
(iv)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
(v)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。
(vi)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。
(vii)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
(viii)グリセリン脂肪酸エステル。
上記のノニオン界面活性剤の中でも、融点が40℃以下でHLBが9〜16のポリオキシエチレンアルキル(またはアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(またはアルケニル)エーテル、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキシドが付加した脂肪酸メチルエステルエトキシレート、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキシドとプロピレンオキシドが付加した脂肪酸メチルエステルエトキシプロポキシレートなどが特に好適に用いられる。また、これらのノニオン界面活性剤は混合物として使用してもよい。
【0011】
(c)両性界面活性剤
好ましい両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系や、アミドベタイン系などの両性界面活性剤を挙げることができる。特に好ましい両性界面活性剤としては、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインや、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。
【0012】
第1の粒子の界面活性剤の含有量は5〜90重量%、好ましくは10〜80重量%とされる。5重量%未満の場合は洗浄力が不足し、90重量%をこえると洗剤ビルダーなどの他の成分の配合量が不足するため不都合である。
なお、界面活性剤は上述のように種々のものを用いることができるが、安息角を上述の範囲に調整する観点から、常温(15〜25℃)で固体状であるアニオン界面活性剤を用いると好ましい。
この場合、第1の粒子中のアニオン界面活性剤の含有量は好ましくは5重量%以上、さらに好ましくは10〜80重量%とされる。
【0013】
また、第1の粒子の材料を粒子状に成形するには、主にバインダーの役割をする液体成分(常温15〜25℃で液体状のもの)を配合すると好ましい。このような液体成分は特に限定せず、一般に洗剤組成物に配合されているものを用いることができる。例えば水、ノニオン界面活性剤、AES(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩)、両性界面活性剤、低分子ポリエチレングリコールなどである。
第1の粒子中の液体成分の含有量は7〜40重量%とされる。7重量%未満の場合は粒子状に成形する際の操作性などが低下する場合があり、40重量%をこえると粒状洗剤組成物の流動性が低下したり、固化しやすくなる場合がある。
【0014】
この他、第1の粒子に配合可能な洗剤成分としては、以下のようなものを例示することができる。
【0015】
・洗剤ビルダー
洗剤ビルダーとしては、通常洗剤に使用されるアルカリビルダーやキレートビルダーが好ましく使用される。
(a)アルカリビルダーとしては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウムカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩や、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、層状ケイ酸ナトリウムなどのアルカリ金属ケイ酸塩などが挙げられる。
(b)キレートビルダーとしては、アルミノ珪酸塩、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体、イミノカルボン酸/塩、EDTAなどが挙げられる。
洗剤ビルダーは、粒状洗剤組成物中に、通常10〜90重量%、好ましくは、20〜80重量%、特に好ましくは、30〜70重量%配合される。
【0016】
・吸油性担体
吸油性担体は、主にノニオン界面活性剤などの液体成分を吸収、担持させるために用いられる。
好ましい吸油性担体としては、例えば珪酸塩化合物として、無定形含水非晶質珪酸、球状多孔質合水非晶質珪酸、無定形無水非晶質珪酸、花弁状含水非晶質珪酸カルシウム、針状含水非晶質珪酸カルシウム、非晶質アルミノ珪酸塩、珪酸マグネシウムなどが挙げられる。
また、炭酸塩化合物として、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、超微粒子スピネルなどが挙げられる。
吸油性担体は、粒状洗剤組成物中に0.1〜25重量%、好ましくは、0.5〜20重量%、さらに好ましくは1〜15重量%配合される。
【0017】
・粘土鉱物
粘土鉱物としては、特に、スメクタイト群に属し、その結晶構造がジオクタヘドラル型3層構造またはトリオクタヘドラル型3層構造をとるものが好ましい。
また、吸油量が80ml/100g未満、好ましくは30〜70ml/100gであり、嵩密度が0.1g/ml以上、好ましくは0.2〜1.5g/mlであると望ましい。
【0018】
具体例には、例えば、ジオクタヘドラル型3層構造をとる粘土鉱物として、モンモリロナイト、ノントロナイト、バイデライト、パイロフィライトなどが挙げられる。
また、トリオクタヘドラル型3層構造をとる粘土鉱物として、サポナイト、ヘクトライト、スチーブンサイト、タルクなどが挙げられる。
粘土鉱物は、粒状洗剤組成物中に通常0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%、さらに好ましくは1〜10重量%配合される。
【0019】
・蛍光剤:
ビス(トリアゾニルアミノ)スチルベンジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチリル)ビフェニル塩〔チノパールCBS〕など。
・酵素:
リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼなど。
・漂白剤:
過炭酸塩、過硼酸塩など。
・帯電防止剤:
ジアルキル型4級アンモニウム塩などのカチオン界面活性剤など。
・表面改質剤:
微粉炭酸カルシウム、微粉ゼオライト、ポリエチレングリコールなど。
・再汚染防止剤:
カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体など。
【0020】
・増量剤:
硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩酸ナトリウムなど。
・還元剤:
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウムなど。
・香料類
・色素類
・柔軟性付与剤
なお、酵素、漂白剤および柔軟性付与剤は、通常、粒子形態として使用される。
【0021】
第1の粒子の平均粒径は特に限定されないが、通常400〜1500μm、好ましくは600〜1200μmとされる。400μm未満であると流動性が低下したり、固化しやすくなる場合があり、1500μmをこえると溶解性が低下する場合がある。
第1の粒子は、例えば界面活性剤を含む水性スラリーを調整し、その水分量を調整した後、捏和・破砕法、攪拌造粒法、転動造粒法などによって造粒物とし、必要に応じてさらに破砕・整粒して得ることができる。
【0022】
(B)第2の粒子
第2の粒子は、少なくとも界面活性剤と液体成分を含有し、この液体成分の含有量が第1の粒子よりも多く、かつ安息角が55〜70度のものであって、溶解性は良好であるが、比較的流動性が低いものである。
界面活性剤は、例えば第1の粒子に配合するものとして例示したものと同様のものを用いることができる。
第2の粒子の界面活性剤の含有量は10〜80重量%とされる。10重量%未満の場合は洗浄力が不足し、80重量%をこえると洗剤ビルダーなどの他の成分の配合量が不足するため不都合である。
なお、溶解性の向上の観点から、常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤、両性界面活性剤を用いると好ましい。中でも一般に洗浄力に優れたノニオン界面活性剤が好適である。この場合、第2の粒子中のノニオン界面活性剤の含有量は好ましくは5重量%以上、さらに好ましくは10〜70重量%とされる。
【0023】
また、第2の粒子の材料を粒子状に成形するには、第1の粒子と同様に主にバインダーの役割をする液体成分を配合すると好ましい。また、液体成分の種類や配合量によって、安息角、溶解性を変更することができる。
第2の粒子中の液体成分の含有量は、第1の粒子の液体成分の含有量よりも多く、具体的には0.2〜40重量%、さらに好ましくは1〜20重量%多く設定される。第1の粒子中の液体成分の含有量との差が0.2重量%未満の場合は、安息角を所定の範囲に調整することが困難となったり、溶解性向上効果が小さくなる場合があり、40重量%をこえると粒状洗剤組成物の流動性が低下し、固化の原因となる場合がある。
そのため、液体成分の含有量は第2の粒子中、8〜80重量%、好ましくは10〜60重量%、さらに好ましく15〜40重量%とされる。
【0024】
この他、第2の粒子に配合可能な洗剤成分は、上述の第1の粒子と同様である。
第2の粒子の平均粒径は特に限定されないが、通常400〜1500μm、好ましくは600〜1200μmとされる。400μm未満であると流動性が低下したり、固化しやすくなる場合があり、1500μmをこえると溶解性が低下する場合がある。
第2の粒子は、第1の粒子と同様の方法によって製造することができる。
例えば界面活性剤を含む水性スラリーを調整し、その水分量を調整した後、捏和・破砕法、攪拌造粒法、転動造粒法などによって造粒物とし、必要に応じてさらに破砕・整粒して得ることができる。なお、第2の粒子は安息角が大きく、通常液体成分を多く含むため、造粒中に粗大粒子ができやすい傾向がある。その場合は、造粒物を篩いにかけて、粗大粒子のみを回収し、破砕すると効率がよい。
【0025】
第2の粒子の安息角は55〜70度の範囲に設定される。この範囲に設定するために、組成を調整することにより、溶解性が良好なものが得られる。
安息角は、主に第2の粒子中の液体成分量によって調整することができる。また、粒子表面のコーティング状態、粒子の平均粒径などによっても調整することができる。
【0026】
(C)粒状洗剤組成物
本発明の粒状洗剤組成物は、上述のような第1の粒子と第2の粒子を各々製造し、好ましくはこれらを粉体混合して得られたものである。このように本発明の粒状洗剤組成物は粉体混合することにより、簡単に製造することができる。
なお、本発明の粒状洗剤組成物における溶解性、流動性、固化性に係る効果を低下させない範囲であれば、この粉体混合時に粒子状、粉状の他の洗剤成分を同時に粉体混合したり、粉体混合後に酵素、香料、表面改質剤などを噴霧、混合などすることもできる。
【0027】
第1の粒子と第2の粒子の配合量は、第1の粒子と第2の粒子との合計重量に対して、第2の粒子が1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%の範囲になるように設定される。1重量%未満の場合は溶解性を向上させることができず、50重量%をこえると流動性が低下したり、固化しやすくなる場合がある。また、第1の粒子と第2の粒子を混合した粒状洗剤組成物の安息角は、55度以下、好ましくは50度、さらに好ましくは45度以下とされる。 この範囲であれば粒状洗剤組成物としてハンドリングに問題がなく、流動性は良好である。
また、本発明の粒状洗剤組成物において、嵩密度は0.5g/cm3以上、好ましくは0.5〜1.2g/cm3 、さらに好ましくは0.7〜1.0g/cm3 とされる。0.5g/cm3 未満の場合、いわゆるコンパクト洗剤としての特性を満足することができない。
嵩密度は、組成、造粒方法および造粒条件などによって変化させることができる。
また、粒状洗剤組成物の平均粒径は特に限定されないが、通常400〜1500μm、好ましくは600〜1200μmとされる。400μm未満であると流動性が低下したり、固化しやすくなる場合があり、1500μmをこえると溶解性が低下する場合がある。
【0028】
このように本発明においては、好ましい流動性を付与し、固化を抑制する役割を担う第1の粒子と、好ましい溶解性を付与する役割を担う第2の粒子とを粉体混合することにより、流動性と溶解性の両方を向上せしめ、かつ保存中に固化しにくい粒状洗剤組成物を提供することができる。また、本発明の粒状洗剤組成物は第1の粒子と第2の粒子を粉体混合して簡単に得ることができる。
【0029】
本発明の実施の態様をまとめると以下のようになる。
(1)第1の粒子の配合する界面活性剤は常温(15〜25℃)で固体状であるアニオン界面活性剤を用いると好ましい。
(2)第1の粒子中の液体成分の含有量は5〜60重量%、好ましくは7〜40重量%とされる。
(3)第1の粒子の安息角は50度以下、好ましくは45度以下、実質的には30以上とされる。
(4)第2の粒子に配合する界面活性剤は常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤、両性界面活性剤を用いると好ましい。中でもノニオン界面活性剤が好適である。
(5)第2の粒子中の液体成分の含有量は、第1の粒子の液体成分の含有量よりも多く、具体的には0.2〜70重量%、好ましくは0.2〜40重量%、さらに好ましくは1〜20重量%多く設定される。
(6)第2の粒子の安息角は50度を超える範囲、好ましくは55〜70度の範囲に設定される。
【0030】
【実施例】
以下、本発明を実施例を示して詳しく説明する。なお、特に断りがない限り%は重量%である。
また、用いた原料は以下の通りである。
【0031】
[使用原料]
α-SF-Na:C14-16アルキル鎖をもつアルファスルホ脂肪酸ナトリウム
LAS-Na:C10-13のアルキル鎖を持つ直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
LAS-K:C10-13のアルキル鎖を持つ直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム
AOS-K:C14-18のアルキル鎖をもつアルファオレフィンスルホン酸カリウム
AS-Na:C14-18のアルキル鎖をもつアルキル硫酸ナトリウム
石鹸:C12:C18F1=1:1の脂肪酸ナトリウム
ノニオン界面活性剤A:ダイアドール13(三菱化学(株)製)の酸化エチレン12モル付加体
ノニオン界面活性剤B:コノール20P(新日本理化(株)製)の酸化エチレン7モル付加体
PEG600(ポリエチレングリコール):PEG#600(ライオン(株)製)
ゼオライト:4A型ゼオライト(水沢化学(株)製)
モンモリロナイト:中国製ベントナイトBPW−009(三菱商事(株))
ホワイトカーボン:非晶質シリカ、トクシールN((株)トクヤマ製)
アクリル酸/マレイン酸コポリマー:アクアリックTL-300(日本触媒(株)製)(純分40%)
炭酸カリウム:食添グレード(旭硝子(株)製)
亜硫酸ナトリウム:無水亜硫酸曹達(神州化学(株)製)
重質炭酸ナトリウム:粒灰(旭硝子(株)製)(平均粒子径300μm)
珪酸ナトリウム:JIS1号珪酸ナトリウム
蛍光剤:チノパールCBS−X(チバスペシャリティケミカルズ)
【0032】
1. 第1の粒子と第2の粒子の調整
以下のようにして第1の粒子に相当する粒子a1〜a7と、第2の粒子の相当する粒子b1〜b8をそれぞれ製造した。
【0033】
<製造例1(粒子a1、a2および粒子b1〜b2)>
表1、表2に示した洗剤組成のうち、ノニオン界面活性剤、PEG、炭酸ナトリウム8%相当分、およびゼオライト1.8%相当分を除いた材料を水に溶解分散させ、ドライマター40%のスラリーを調製した。このスラリーを、向流式乾燥塔を用いて風温300℃の条件でスプレー乾燥し、水分3%の乾燥粒粉を得た。
この乾燥粒粉と、ノニオン界面活性剤、PEGおよび水とを、連続ニーダー((株)栗本鐵工所製、KRC−S4型)に投入し、捏和して不定形固形洗剤を形成した。ついで、これをペレッターダブル(不二パウダル(株)製、EXD−100型)に投入し、10mmφのダイスから押し出すと同時に切断し、ペレット状固形洗剤得た。
さらに、このペレット状固形洗剤に、粉砕助剤として微粉の炭酸ナトリウム8%相当分を添加し、冷風共存下でフィッツミル(ホソカワミクロン(株)製、DKASO−6型)を用いて粉砕した。最後に転動ドラム内で1.8%相当分のゼオライトを加え、得られた洗剤組成物粒子を被覆した。
【0034】
<製造例2(粒子a3および粒子b3)>
表1、表2に示した洗剤組成のうち、ノニオン界面活性剤、およびゼオライト5%相当分を除いて水に溶解分散させ、ドライマター40%のスラリーを調製した。これを向流式乾燥塔を用いて風温300℃の条件でスプレー乾燥し、水分3%の乾燥粉を得た。さらにこれをハイスピードミキサー(深江工業(株)製、FS−25型)に充填率50%で投入し、アジテーター200rpm、チョッパー1000rpmの条件で攪拌しながら、添加すべきノニオン界面活性剤と水の内、それぞれ2分の1は粉体の流動状態の良好な位置から、残りの2分の1はミキサー内壁を伝わらせながら添加した。その後、攪拌造粒を続け、最後にゼオライト5%相当分を添加して30秒攪拌し、造粒物を得た。造粒停止後、造粒機中の造粒物および付着物を払い出し、JIS10メッシュふるいを用いて篩い分けした。ふるいを透過した造粒物を粒子a3、ふるいを透過しなかった粒子はフィッツミル(ホソカワミクロン(株)製、DKASO−6型)を用いて粉砕し、粒子b3とした。
【0035】
<製造例3(粒子a4、a5および粒子b4)>
表1、表2に示した洗剤組成のうち、ノニオン界面活性剤、PEG、およびゼオライト5%相当分を除いて水に溶解分散させ、ドライマター40%のスラリーを調製した。これを、向流式乾燥塔を用いて風温300℃の条件でスプレー乾燥し、水分3%の乾燥粉を得た。さらに、これをハイスピードミキサー(深江工業(株)製、FS−25型)に充填率50%になるように投入し、アジテーター200rpm、チョッパー1000rpmの条件で攪拌しながら、ノニオン界面活性剤および水を添加し、攪拌造粒を行った。最後にゼオライト5%相当分を添加して30秒攪拌した。
【0036】
<製造例4(粒子a6、a7および粒子b5、b6、b7)>
表1、表2に示した洗剤組成になるように、ノニオン界面活性剤およびゼオライト5%相当分を除くすべての原料をレーディゲミキサー((株)マツボー製、M20型)に充填率50%になるように投入し、主軸(200rpm)とチョッパー(6000rpm)の攪拌を開始した。攪拌開始後30秒後にノニオン界面活性剤の全量を5分で添加して、攪拌造粒を継続した。最後にゼオライト5%相当分を添加して30秒攪拌した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
このようにして得られた第1の粒子に相当する粒子a1〜a7と、第2の粒子の相当する粒子b1〜b7のそれぞれについて、以下の溶解性試験と固化性試験と行った。結果を安息角の測定値とともに表1、表2にあわせて示した。
【0040】
[溶解性試験]
(試験方法)
500mlビーカーに温度5℃の水道水を入れ、洗剤組成物5gを投入し、10分間攪拌した。次に、溶け残りの洗剤粒子をナイロン布上に取り出し、105℃で2時間乾燥し、以下の式で表される溶解残渣を算出し、以下の基準で評価した。
溶解残渣(%)={(乾燥品(g)/5g)}×100
(評価基準)
◎:0%≦溶解残渣<0.5%
○:0.5%≦溶解残渣<2%
△:2%≦溶解残渣<5%
×:5%≦溶解残渣
【0041】
[固化性試験]
直径10cm、高さ30cmのポリ塩化ビニル製、円筒形ボトルに試料1.2kgを充填し、蓋を開けた状態で、50℃、85%RHの恒温恒湿室中に60日間保存後した。保存後、ボトル上部の洗剤未充填部をカッターで慎重に切り開き、洗剤をJIS規格4メッシュのふるい上に注意深く移し、ふるいを穏やかに振動した後、粒子の総重量とふるい上の粒子の重量とを求め、下記の式から固化性を算出した。
固化性(%)={ふるい上の重量(g)/総重量(g)}×100
【0042】
2. 粒状洗剤組成物の製造
表3、表4に示した割合で粒子a1〜a7および粒子b1〜b7を粉体混合して粒状洗剤組成物とした。この粒状洗剤組成物について、上述の溶解性試験と固化性試験を行い、結果を表3、表4にあわせて示した。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
表3、表4の結果より、本発明に係る実施例の粒状洗剤組成物は、比較例と比べて溶解性が良好で、かつ固化しにくいものであった。また、いずれの実施例においても安息角は50度以下であり、粒状洗剤組成物としてハンドリングに問題のない範囲であった。
なお、比較例1は第2の粒子の安息角が50度を越える値ではないため、溶解性が小さく、比較例2は第1の粒子の安息角が大きいため、固化しやすい結果となった。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、好ましい流動性を付与し、固化を抑制する役割を担う第1の粒子と、好ましい溶解性を付与する役割を担う第2の粒子とを粉体混合することにより、流動性と溶解性の両方を向上せしめ、かつ保存中に固化しにくい粒状洗剤組成物を提供することができる。また、粒状洗剤組成物は第1の粒子と第2の粒子を粉体混合して簡単に得ることができる。
Claims (6)
- 嵩密度が0.5g/cm3以上であり、少なくとも第1の粒子と第2の粒子とを含有する粒状洗剤組成物であって、
前記第1の粒子は、常温(15〜25℃)で固体状であるアニオン界面活性剤と常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤を含有し、液体成分7〜40重量%を含有し、平均粒径が400〜1500μmで、かつ安息角が30〜45度であり、
前記第2の粒子は、少なくとも界面活性剤10〜80重量%と液体成分を含有し、該液体成分の含有量が前記第1の粒子より0.2〜40重量%多く、平均粒径が400〜1500μmで、かつ安息角が55〜70度であり、
第1の粒子と第2の粒子との合計重量に対して、第2の粒子を1〜50重量%含有し、安息角が55度以下であることを特徴とする粒状洗剤組成物。 - 前記2の粒子は、常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤を含む請求項1に記載の粒状洗剤組成物。
- 前記2の粒子は、炭酸ナトリウムを12.7〜22.0重量%含む請求項1または2に記載の粒状洗剤組成物。
- 常温(15〜25℃)で固体状であるアニオン界面活性剤と常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤を含有し、液体成分7〜40重量%を含有し、平均粒径が400〜1500μmで、かつ安息角が30〜45度である第1の粒子を調整し、
界面活性剤10〜80重量%と液体成分を含有し、該液体成分の含有量が前記第1の粒子より0.2〜40重量%多く、平均粒径が400〜1500μmで、かつ安息角が55〜70度である第2の粒子を調整し、
該第1の粒子と該第2の粒子とを、第1の粒子と第2の粒子との合計重量に対して、第2の粒子を1〜50重量%含有するように粉体混合して、嵩密度が0.5g/cm3 以上であり、安息角が55度以下である、少なくとも該第1の粒子と該第2の粒子とを含有する粒状洗剤組成物を製造することを特徴とする粒状洗剤組成物の製造方法。 - 前記2の粒子は、常温(15〜25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤を含む請求項4に記載の粒状洗剤組成物の製造方法。
- 前記2の粒子は、炭酸ナトリウムを12.7〜22.0重量%含む請求項4または6に記載の粒状洗剤組成物。
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