JP3933814B2 - スペクトル分析装置、スペクトル分析方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

スペクトル分析装置、スペクトル分析方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルを分析するスペクトル分析装置、スペクトル分析方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器から発せられる電磁波(不要輻射スペクトル)による機器の誤動作等の悪影響を回避する必要があるため、電子機器を設計する際には、この電磁波をいかに抑制するかが問題となる。そこで、この電磁波を抑制する対策をとるために、電子機器の中における上記電磁波を発している発生源を正確に分析・把握する必要がある。
【0003】
このように、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器の不要輻射スペクトルを分析する場合には、電波暗室において対象となる電子機器の電磁波を測定し、垂直偏波スペクトルと水平偏波スペクトルに分けて表示をしていた。そして、表示された偏波スペクトルのうち、問題となるスペクトルのピーク部分に着目して、各発生源のクロック周波数と比較することで、問題となるピーク部分に関連のある発生源を問題がある発生源として特定していた。
【0004】
【発明が解消しようとする課題】
しかしながら、従来の分析方法にあっては、計算量が膨大である等の理由から、問題となるスペクトルのピークを一度に一つずつしか対象とすることができず、全体に渡る分析を一度におこなうことが困難であり、結果として全体としての対策をとることができないため、目測と試行錯誤的な実験に頼らざるを得ず、電子機器が発する電磁波を抑制する対策を効率よくかつ的確にとることができないという問題点があった。
【0005】
この発明は、上述した従来例による問題点を解消するため、効率的な電磁波(不要輻射スペクトル)抑制対策等のための、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析装置、スペクトル分析方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、の発明に係るスペクトル分析装置は、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルを分析するスペクトル分析装置において、前記電子機器の電磁界測定をおこなった結果として得られる周波数に対応するスペクトルデータを入力するスペクトルデータ入力手段と、前記スペクトルデータ入力手段により入力されたスペクトルデータから、周辺の周波数に対して突出した量のスペクトルを有するスペクトルピーク周波数を抽出するスペクトルピーク周波数抽出手段と、前記スペクトルピーク周波数抽出手段により抽出されたスペクトルピーク周波数が前記複数のクロック周波数のうちのどの発生源のクロック周波数に対応するかを解析するスペクトルピーク周波数解析手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
の発明によれば、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかをスペクトルピーク周波数ごとに効率よく解析することができる。
【0008】
また、の発明に係るスペクトル分析装置は、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析手段が、前記スペクトルピーク周波数抽出手段により抽出されたスペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算することにより解析することを特徴とする。
【0009】
の発明によれば、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で高速に解析することができる。
【0010】
また、の発明に係るスペクトル分析装置は、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析手段が、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算し、除算の結果が整数値になるクロック周波数の発生源を特定し、前記スペクトルピーク周波数におけるスペクトルは前記特定した発生源から出されたものと解析することを特徴とする。
【0011】
の発明によれば、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で正確に解析することができる。
【0012】
また、の発明に係るスペクトル分析装置は、上記発明において、さらに、表示画面を有する表示手段と、前記表示手段を制御して、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された結果を前記表示画面に表示する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
の発明によれば、発生源ごとにスペクトル周波数全体に渡る解析結果を的確に把握することができる。
【0014】
また、の発明に係るスペクトル分析装置は、上記発明において、前記表示制御手段が、前記表示手段を制御して、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を表示することを特徴とする。
【0015】
の発明によれば、すべての発生源の周波数に対するスペクトル量を同時に見ることができ、問題となる発生源の特定を容易にかつ迅速におこなうことができる。
【0016】
また、の発明に係るスペクトル分析装置は、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された前記スペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を前記発生源ごとに累積する累積手段を備え、前記表示制御手段が、前記表示手段を制御して、前記累積手段により累積された累積スペクトル量を表示することを特徴とする。
【0017】
の発明によれば、スペクトルを多く放射している発生源を容易に認識することができる。
【0018】
また、の発明に係るスペクトル分析装置は、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された結果をすでに解析された別の解析結果と比較する比較手段を備え、前記表示制御手段が、前記表示手段を制御して、前記比較手段により比較された解析結果を表示することを特徴とする。
【0019】
の発明によれば、別の解析結果との比較においてスペクトルピーク周波数ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができる。
【0020】
また、の発明に係るスペクトル分析装置は、上記発明において、前記比較手段が、前記すでに解析された別の解析結果のうち、前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を算出し、前記表示制御手段が、前記表示手段を制御して、前記比較手段により算出された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を表示することを特徴とする。
【0021】
の発明によれば、別の解析結果との比較において発生源ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができる。
【0022】
また、の発明に係るスペクトル分析方法は、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルを分析するスペクトル分析方法において、前記電子機器の電磁界測定をおこなった結果として得られる周波数に対応するスペクトルデータを入力するスペクトルデータ入力工程と、前記スペクトルデータ入力工程により入力されたスペクトルデータから、周辺の周波数に対して突出した量のスペクトルを有するスペクトルピーク周波数を抽出するスペクトルピーク周波数抽出工程と、前記スペクトルピーク周波数抽出工程により抽出されたスペクトルピーク周波数が前記複数のクロック周波数のうちのどの発生源のクロック周波数に対応するかを解析するスペクトルピーク周波数解析工程と、を含んだことを特徴とする。
【0023】
の発明によれば、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかをスペクトルピーク周波数ごとに効率よく解析することができる。
【0024】
また、の発明に係るスペクトル分析方法は、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析工程が、前記スペクトルピーク周波数抽出工程により抽出されたスペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算することにより解析することを特徴とする。
【0025】
の発明によれば、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で高速に解析することができる。
【0026】
また、の発明に係るスペクトル分析方法は、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析工程が、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算し、除算の結果が整数値になるクロック周波数の発生源を特定し、前記スペクトルピーク周波数におけるスペクトルは前記特定した発生源から出されたものと解析することを特徴とする。
【0027】
の発明によれば、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で正確に解析することができる。
【0028】
また、の発明に係るスペクトル分析方法は、上記発明において、さらに、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された結果を表示する表示工程を含んだことを特徴とする。
【0029】
の発明によれば、発生源ごとにスペクトル周波数全体に渡る解析結果を的確に把握することができる。
【0030】
また、の発明に係るスペクトル分析方法は、上記発明において、前記表示工程が、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を表示することを特徴とする。
【0031】
の発明によれば、すべての発生源の周波数に対するスペクトル量を同時に見ることができ、問題となる発生源の特定を容易にかつ迅速におこなうことができる。
【0032】
また、の発明に係るスペクトル分析方法は、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された前記スペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を前記発生源ごとに累積する累積工程を含み、前記表示工程が、前記累積工程により累積された累積スペクトル量を表示することを特徴とする。
【0033】
の発明によれば、スペクトルを多く放射している発生源を容易に認識することができる。
【0034】
また、の発明に係るスペクトル分析方法は、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された結果をすでに解析された別の解析結果と比較する比較工程を含み、前記表示工程が、前記比較工程により比較された解析結果を表示することを特徴とする。
【0035】
の発明によれば、別の解析結果との比較においてスペクトルピーク周波数ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができる。
【0036】
また、の発明に係るスペクトル分析方法は、上記発明において、前記比較工程が、前記すでに解析された別の解析結果のうち、前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を算出し、前記表示工程が、前記比較工程により算出された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を表示することを特徴とする。
【0037】
の発明によれば、別の解析結果との比較において発生源ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができる。
【0038】
また、の発明に係る記憶媒体は、上記に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、上記の動作をコンピュータによって実現することが可能である。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るスペクトル分析装置、スペクトル分析方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0040】
〔実施の形態1〕
(スペクトル分析装置の概要)
実施の形態1によるスペクトル分析装置は、電波暗室や実験室で測定された電子機器の不要輻射スペクトル測定結果を上記装置が処理できるようなコンピュータ処理可能なデータ形式に変換し、自動的に分析を加え、分析結果の報告書を自動的に作成するソフトウエア群より構成されている。
【0041】
この装置によって分析結果報告書作成を自動化することにより、設計者の負担を軽減し、従来目測と試行錯誤的な実験に頼っていた部分を定量的に把握できるようになり、実験結果に対する正確な把握が可能となることにより、対策のトレードオフ現象の把握は最小限(コストミニマム)の対策の選択がやりやすくなるばかりでなく、一定の書式で作成された分析データを蓄積・分類することにより共通した問題点の抽出をおこなえば、予防策をあらかじめ用意することも可能にする取り組むへの展望を開くことができる。
【0042】
(ハードウエア構成)
まず、この発明の実施の形態1によるスペクトル分析装置のハードウエア構成について説明する。図1は、実施の形態1によるスペクトル分析装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0043】
図1において、101はスペクトル分析装置全体を制御するCPUを、102はブートプログラム等を記憶したROMを、103はCPU101のワークエリアとして使用されるRAMを、104はCPU101の制御にしたがってHD(ハードディスク)105に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、105はHDD104の制御で書き込まれたデータを記憶するHDをそれぞれ示している。
【0044】
また、106はCPU101の制御にしたがってFD(フロッピーディスク)107に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フロッピーディスクドライブ)を、107はFDD106の制御で書き込まれたデータを記憶する着脱自在な記憶媒体の一例としてのFDを、108はドキュメント、表やグラフを含む画像、機能情報等を表示するディスプレイをそれぞれ示している。
【0045】
また、109は通信回線110を介してネットワークに接続され、そのネットワークNETと内部のインターフェイスを司るインターフェイス(I/F)を、111は文字、数値、各種指示等の入力のためのキーを備えたキーボードを、112はカーソルの移動や範囲選択、あるいは表示画面に表示されたアイコンやボタンの押下やウインドウの移動やサイズの変更等をおこなうマウスをそれぞれ示している。
【0046】
また、113はOCR(Optical Character Reader)機能を備えた画像を光学的に読み取るスキャナを、114は検索結果その他表示画面に表示されたデータの内容等を印刷するプリンタを、115は上記各部を結合するためのバスをそれぞれ示している。
【0047】
また、HD105には後述するスペクトル分析ソフトウエア、データ変換ソフトウエア、表計算ソフトウエア、インターネット等のネットワークへの接続ソフトウエア等のアプリケーションソフトウエアや、動的書式マクロプログラム等のマクロプログラムが記憶されているようにしてもよい。
【0048】
(機能的構成)
つぎに、実施の形態1によるスペクトル分析装置の機能的構成について説明する。図2は、実施の形態1によるスペクトル分析装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【0049】
図2のブロック図において、スペクトル分析装置は、スペクトルデータ入力部201と、スペクトルピーク周波数抽出部202と、スペクトルピーク周波数解析部203と、表示制御部204と、表示部205と、累積部206とを含む構成である。
【0050】
スペクトル入力部201は、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器の電磁界測定をおこなった結果得られる周波数に対応するスペクトルデータを入力する。スペクトルデータの入力は、たとえば、スペクトルデータが記憶されたFD105をFDD106で読み取ることにより入力することができる。また、ネットワークNETを介してI/F109によりスペクトルデータを入力するようにしてもよい。
【0051】
スペクトルピーク周波数抽出部202は、スペクトルデータ入力部201により入力されたスペクトルデータから、周辺の周波数に対して突出した量のスペクトルを有するスペクトルピーク周波数を抽出する。スペクトルピーク周波数の抽出処理の具体的内容については後述する。
【0052】
スペクトルピーク周波数解析部203は、スペクトルピーク周波数抽出部202により抽出されたスペクトルピーク周波数が前記複数のクロック周波数のうちのどの発生源のクロック周波数に対応するかを解析する。
【0053】
また、スペクトルピーク周波数解析部203は、スペクトルピーク周波数抽出部202により抽出されたスペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを、各スペクトルピーク周波数を各クロック周波数で除算することにより解析する。
【0054】
また、スペクトルピーク周波数解析部203は、各スペクトルピーク周波数を各クロック周波数で除算し、除算の結果が整数値になるクロック周波数の発生源を特定し、前記スペクトルピーク周波数におけるスペクトルは前記特定した発生源から出されたものと解析する。
【0055】
表示制御部204は、表示画面を有する表示部205を制御して、スペクトルピーク周波数解析部203により解析された結果を前記表示画面に表示する。また、表示制御部204は、表示部205を制御して、スペクトルピーク周波数解析部203により解析された発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を表示する。
【0056】
累積部206は、スペクトルピーク周波数解析部203により解析されたスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を発生源ごとに累積する。その際、表示制御部204は、表示部205を制御して、累積部206により累積された累積スペクトル量を表示する。
【0057】
なお、スペクトルデータ入力部201、スペクトルピーク周波数抽出部202、スペクトルピーク周波数解析部203、表示制御部204、表示部205、累積部206は、ROM102、RAM103、あるいはハードディスク105等の記録媒体に記録されたプログラム等に記載された命令にしたがってCPU101等が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するようにしてもよい。
【0058】
(ソフトウエア群およびデータの内容)
つぎに、実施の形態1に係るスペクトル分析装置の各機能を実現するためのソフトウエア群およびデータの内容について説明する。図3は、実施の形態1に係るスペクトル分析装置の各機能を実現するためのソフトウエア群およびデータを示す説明図である。
【0059】
図3において、スペクトル分析装置300は、データ変換ソフトウエア303と、スペクトル分析ソフトウエア306と、表計算ソフトウエア308と、動的書式マクロプログラム309等の各ソフトウエア(プログラム)を有している。
【0060】
また、スペクトル分析装置300は、データ変換ソフトウエアによりデータ変換された水平偏波スペクトルデータファイル341と垂直偏波スペクトルデータファイル342とからなるCSV形式データファイル304と、分析用データファイル305(発生源リストファイル351、電波規格データファイル352、周波数補正データファイル353、初期化ファイルであるINIファイル354)と、スペクトル分析ソフトウエア306により分析された結果に関するCSV形式データファイル307(統計分析データファイル371、フィルタデータファイル372、高調波リストファイル373)と、報告書データベース310等を有する。
【0061】
また、スペクトル分析装置300とは別個に、電波暗室計測器制御ソフトウエア301および電波暗室測定データファイル302を備える。電波暗室計測器制御ソフトウエア301により得られた電波暗室測定データファイル302に格納されたデータは、データ変換ソフトウエア303により、水平偏波スペクトルデータおよび垂直偏波スペクトルデータに変換される。
【0062】
データ変換後、変換された水平偏波スペクトルデータおよび垂直偏波スペクトルデータを、水平偏波スペクトルデータファイル341または水平偏波スペクトルデータファイル342にそれぞれ格納する。水平偏波スペクトルデータの一例を図4に示す。また、垂直偏波スペクトルデータの一例を図5に示す。
【0063】
(分析用データファイル305)
つぎに、分析用データファイル305の内容について説明する。分析用データには、発生源リストファイル351と、電波規格データファイル352と、周波数補正データファイル353と、初期化ファイルであるINIファイル354を含んでいる。
【0064】
発生源リストファイル351には、「発生源名」,「発振周波数」,「クロック処理デバイス名」,「参考になる代表的分周数」等が格納される。発生源リストの一例を図6に示す。
【0065】
電波規格データファイル352には、「周波数」,「規格値」等が格納される。データ行のならびは周波数の昇順で、周波数の単位は〔MHz〕であり、規格値の単位は〔dBμV/m〕である。これはいわゆるピースワイズリニアと呼ばれるデータ形式で、折れ線の頂点座標データの集まりを示す。電波規格値データの一例を図7に示す。
【0066】
周波数補正データファイル353には、「周波数」,「周波数誤差」等が格納される。データ行ならびは周波数の昇順で、周波数の単位は〔MHz〕であり、周波数誤差値の単位は〔dBμV/m〕である。データ形式は、電波規格データファイル352と同様にピースワイズリニアのデータ形式である。周波数補正データの一例を図8に示す。
【0067】
(CSV形式データファイル307)
つぎに、CSV形式データファイル307の内容について説明する。CSV形式データ307には、統計分析データファイル371と、フィルタデータファイル372と、高調波リストファイル373を含んでいる。
【0068】
統計分析データファイル371には、各発生源に対する統計分析結果を格納する。統計とは、検出されたピークのある部分のリニアスペクトルグラフの面積に相当する。これによって、スペクトルの全体がどれくらいの量があるかを把握することができる。
【0069】
統計分析データのデータフォーマットは、「発生源」,「発生源スペクトル値」,「分周値」,「観測周波数」,「設計周波数」,「クロック処理デバイス」となる。周波数の単位は〔MHz〕であり、統計結果である「発生源スペクトル値」の単位は〔MHzdBμV/m〕である。
【0070】
フィルタデータファイル372には、各発生源ごとに抽出した高調波のスペクトルデータを格納する。このデータは各発生源ごとの周波数特性を見るのに使用する。書式は、「周波数」,「観測値データ値」,「ブロードスペクトル値」,「規格値」,「発生源高調波1」,・・・,「発生源高調波n」となる。「発生源高調波」の順は発生源リスト順となる。周波数の単位は〔MHz〕であり、スペクトル値の単位は〔dBμV/m〕である。
【0071】
高調波リストファイル373には、各発生源の30MHz〜1GHzまでの各高調波番号に対する観測値と周波数誤差、補正値などのデータを出力したプログラムでバック用データを格納する。最後の補正値と誤差値は周波数補正データを作成する際に利用する。
【0072】
高調波リストのデータのフォーマットは、「観測値」,「発生源」,「クロック処理デバイス」,「源振周波数」,「高調波番号」,「観測周波数」,「検出周波数」,「励振周波数」,「誤差値」,「補正値」となる。「補正値」は、周波数補正データに基づく観測周波数に対する本来あるべき周波数からの補正値である。
【0073】
「誤差値」は、補正後の周波数に対して本来あるべき周波数からの差である。「誤差値」と「補正値」の和を取ると、観測周波数に対する補正値になる。すなわち、「誤差値」は周波数データに対する補正値である。
【0074】
(スペクトルピーク周波数抽出処理の内容)
つぎに、スペクトルピーク周波数抽出処理の内容について説明する。図9は、スペクトルピーク周波数抽出処理の手順を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、まず、注目する周波数nにおけるスペクトル量を入力数する(ステップS901)。ここで、この値をAとする。
【0075】
つぎに、注目する周波数よりも所定数だけ低い周波数n−1におけるスペクトル量を入力する(ステップS902)。ここで、この値をBとする。さらに、注目する周波数よりも所定数だけ高い周波数n+1におけるスペクトル量を入力する(ステップS903)。ここで、この値をCとする。
【0076】
つぎに、上記AおよびBを比較する(ステップS904)。ここで、A>Bでない場合(ステップS904否定)は、なにもせずに、リターンされる。一方、A>Bである場合(ステップS904肯定)は、つぎに、上記AおよびCを比較する(ステップS905)。
【0077】
ステップS905において、A<Cでない場合(ステップS905否定)は、なにもせずに、リターンされる。一方、A>Cである場合(ステップS905肯定)は、注目する周波数nをスペクトルピーク周波数として抽出し、かつ記憶する(ステップS906)。その後、リターンされる。この処理をすべての周波数において繰り返しおこなうことにより、全スペクトルピーク周波数を抽出することができる。
【0078】
図10は、スペクトルピーク周波数を示す説明図である。図10に示すように、周辺の周波数と比較してスペクトル量が多くなっている周波数をスペクトルピーク周波数とする。図10においては、P1、P2、・・・がスペクトルピーク周波数である。
【0079】
(スペクトルピーク周波数解析処理の内容)
つぎに、スペクトルピーク周波数解析処理の内容について説明する。図11は、スペクトルピーク周波数解析処理の手順を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、複数抽出されたスペクトルピーク周波数のうち、最初のスペクトルピーク周波数を入力する(ステップS1101)。最初のルピーク周波数とは、複数抽出されたスペクトルピーク周波数のうちの任意のスペクトルピーク周波数であり、ここではもっとも低いスペクトルピーク周波数とすることができる。
【0080】
つぎに、複数の発生源のクロック周波数のうちの最初の発生源のクロック周波数を入力する(ステップS1102)。ここでも同様に、最初の発生源のクロック周波数とは、複数ある発生源のクロック周波数のうちの任意のクロック周波数である。
【0081】
つぎに、スペクトルピーク周波数を、発生源のクロック周波数で除算する(ステップS1103)。
すなわち、
(スペクトルピーク周波数)÷(発生源のクロック周波数)
を実行する。
【0082】
そして、除算の結果が整数値になるか否かを判断する(ステップS1104)。ここで、上記除算をおこない、除算の結果が整数値になるか否かを判断するのは、除算の結果が整数値になれば、ピークとなったスペクトル量は当該発生源が原因となっているということがわかるからである。
【0083】
したがって、除算の結果、整数値の場合(ステップS1104肯定)は、当該発生源に対応させてスペクトルピーク周波数および当該スペクトルピーク周波数におけるスペクトル量を所定の記憶領域(たとえば、RAM103等)に格納する(ステップS1105)。
【0084】
一方、ステップS1104において、除算の結果が整数値にならない場合(ステップS1104否定)は、ピークとなったスペクトル量は当該発生源とはなんら関連性がないと判断できるため、なにもせずに、ステップS1106へ移行する。
【0085】
つぎに、ステップS1106において、最後の発生源のクロック周波数であるか否かを判断する。すなわち、すべての発生源のクロック周波数について上記ステップS1103〜S1105の各処理をおこなったか否かを判断するものである。
【0086】
ステップS1106において、最後の発生源のクロック周波数でない場合(ステップS1106否定)、すなわち、未だ、すべての発生源クロック周波数について上記各処理(除算処理)がおこなわれていない場合は、つぎの発生源のクロック周波数、すなわち、未だ、上記各処理(除算処理)なおこなわれていない発生源のクロック周波数を入力し(ステップS1107)、その後、ステップS1103へ移行し、以後、ステップS1103〜S1107の各処理を繰り返しおこなう。
【0087】
すなわち、6種類の発生源のクロック周波数がある場合は、一つのスペクトルピーク周波数に対して、各発生源のクロック周波数ごとに上記除算処理をおこなう。したがって、結果的には上記除算処理は6回繰り返しておこなわれることになる。
【0088】
また、本実施の形態では、ステップS1105における格納処理がおこなわれたか否かに関わらず、一つのスペクトルピーク周波数において、上記除算処理をすべての発生源のクロック周波数ごと(上記の例では6回)おこなうようにしたが、ステップS1105における格納処理がおこなわれた段階で、当該スペクトルピーク周波数における上記除算処理を中止するようにしてもよい。これによって、さらに高速にスペクトルピーク周波数の解析処理を完了させることができる。
【0089】
つぎに、ステップS1108において、最後のスペクトルピーク周波数か否かを判断する。すなわち、すべてのスペクトルピーク周波数について上記ステップS1102〜S1107の各処理(発生源のクロック周波数抽出処理)をおこなったか否かを判断するものである。
【0090】
ステップS1108において、最後のスペクトルピーク周波数でない場合(ステップS1108否定)、すなわち、未だ、すべてのスペクトルピーク周波数について上記ステップS1102〜S1107の各処理(発生源のクロック周波数抽出処理)がおこなわれていない場合は、つぎのスペクトルピーク周波数、すなわち、未だ、上記各処理(発生源のクロック周波数抽出処理)がおこなわれていないスペクトルピーク周波数を入力し(ステップS1109)、その後、ステップS1102へ移行し、以後、ステップS1102〜S1109の各処理を繰り返しおこなう。
【0091】
ステップS1108において、最後のスペクトルピーク周波数である場合(ステップS1108肯定)、すなわち、すべてのスペクトルピーク周波数において、上記発生源のクロック周波数抽出処理が終了した場合は、スペクトルピーク周波数解析処理を終了する。
【0092】
(解析結果の表示例)
つぎに、解析された結果の表示内容について説明する。図12は、解析結果の表示の一例を示す説明図である。図12において、表示画面に表示されるのは、統計分析結果1201、放射電磁界測定スペクトル1202、放射電界ブロードスペクトル1203、各発生源の概要1204、各発生源のスペクトル(水平偏波)1205、各発生源のスペクトル(垂直偏波)1206が表示される。また、それらの上方側には考察記入領域1207が表示される。
【0093】
図13は、実施の形態1に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。すなわち、図13は、図11に表示される統計分析結果1201を表示する拡大表示図である。図13に示すように、縦軸には、各発生源が表示され、各発生源ごとにスペクトル値(量)の累積値が棒グラフで表示される。累積値には、水平偏波と垂直偏波が区別できるようにしてあり、かつ、水平偏波と垂直偏波とを累積している。このグラフにより、スペクトルを多く放射している発生源を容易に認識することができる。
【0094】
また、図14は、実施の形態1に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。すなわち、図14は、各発生源の概要1204を表示する拡大表示図である。図14に示すように、各発生源の概要1204には、発生源を表示する項目と、X’tal〔MHz〕を表示する項目と、クロック処理デバイスを表示する項目と、検出分周数を表示する項目とからなり、かく発生源ごとの詳細なデータが表示される。これにより、各発生源の概要を容易に知ることができる。
【0095】
また、図15は、実施の形態1に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。すなわち、図15は、各発生源のスペクトル(水平偏波)1205を表示する拡大表示図である。図15に示すように、各発生源ごとに抽出されたピークスペクトル周波数およびその周波数におけるスペクトル量を示すグラフとなっている。これらのグラフにより、すべての発生源の周波数に対するスペクトル量を同時に見ることができるので、問題となる発生源の特定を容易にかつ迅速におこなうことができる。
【0096】
(一連の処理手順)
つぎに、実施の形態1によるスペクトル分析方法の一連の動作の内容について説明する。図16は、実施の形態1に係るスペクトル分析方法の一連の動作の流れを示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、スペクトルデータを入力する(ステップS1601)。つぎに、スペクトルピーク周波数を上述した抽出方法により抽出する(ステップS1602)。
【0097】
つぎに、上記ステップS1602により抽出されたスペクトルピーク周波数を解析し、そのスペクトルピークがどの発生源のクロック周波数に起因しているかを解析する(ステップS1603)。この解析方法も上述の通りであるので、詳細な説明は省略する。
【0098】
この解析をすべてのスペクトルピーク周波数に対しておこない、すべてのスペクトルピーク周波数の改正が終了した場合(ステップS1604肯定)に、つぎに解析結果を表示し(ステップS1605)、解析結果を表示した後、一連のすべての処理を終了する。
【0099】
以上説明したように、実施の形態1によれば、スペクトルデータ入力部201が、電子機器の電磁界測定をおこなった結果として得られる周波数に対応するスペクトルデータを入力し、スペクトルピーク周波数抽出部202が、入力されたスペクトルデータから、周辺の周波数に対して突出した量のスペクトルを有するスペクトルピーク周波数を抽出し、スペクトルピーク周波数解析部203が、抽出されたスペクトルピーク周波数が前記複数のクロック周波数のうちのどの発生源のクロック周波数に対応するかを解析するので、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかをスペクトルピーク周波数ごとに効率よく解析することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができる。
【0100】
また、スペクトルピーク周波数解析部203が、抽出されたスペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを、各スペクトルピーク周波数を各クロック周波数で除算することにより解析するので、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で高速に解析することができる。
【0101】
また、前記スペクトルピーク周波数解析部203が、各スペクトルピーク周波数を各クロック周波数で除算し、除算の結果が整数値になるクロック周波数の発生源を特定し、スペクトルピーク周波数におけるスペクトルは前記特定した発生源から出されたものと解析するので、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で正確に解析することができる。
【0102】
また、表示制御部204が、表示画面を有する表示部205を制御して、スペクトルピーク周波数解析部203により解析された結果を表示画面に表示するので、発生源ごとにスペクトル周波数全体に渡る解析結果を的確に把握することができる。
【0103】
また、前記表示制御部204がスペクトルピーク周波数解析部203により解析された発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を表示するので、すべての発生源の周波数に対するスペクトル量を同時に見ることができ、問題となる発生源の特定を容易にかつ迅速におこなうことができる。
【0104】
また、累積部206が、スペクトルピーク周波数解析部203により解析されたスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を発生源ごとに累積し、表示制御部204が、表示部205を制御して、累積された累積スペクトル量を表示するので、スペクトルを多く放射している発生源を容易に認識することができる。
【0105】
上記の効果にともない、さらに以下のような効果を奏するものである。
(1)問題となるスペクトルピークの発生源(クロックやデバイス)を迅速に特定することができる。
(2)対策後の発生源ごとの効果を確認することができる。
(3)対策部品の効果を把握(対策部品の必要最小限化、コストミニマム化)することができる。
(4)分析データの蓄積・分類による共通問題点を把握することができる。
【0106】
〔実施の形態2〕
さて、上述した実施の形態1にあっては、一つの解析結果を表示するようにしたが、以下に説明する実施の形態2のように、複数の解析結果を比較して表示するようにしてもよい。なお、実施の形態2によるスペクトル分析装置のハードウエア構成は、実施の形態1と同様であるので、その説明は省略する。また、実施の形態2によるスペクトル分析装置のソフトウエア群およびデータの内容についても実施の形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0107】
(機能的構成)
まず、実施の形態2に係るスペクトル分析装置の機能的構成について説明する。図17は、実施の形態2に係るスペクトル分析装置の構成を機能的に示すブロック図である。なお、図2に示した実施の形態1と同一の構成部については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0108】
図17のブロック図において、スペクトル分析装置は、スペクトルデータ入力部201と、スペクトルピーク周波数抽出部202と、スペクトルピーク周波数解析部203と、表示制御部204と、表示部205と、累積部206のほか、記憶部1701と、比較部1702とを含む構成である。
【0109】
記憶部1701は、スペクトルピーク周波数解析部203により解析された結果、すなわち、解析されたスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量、または/および累積部205に累積された累積スペクトル量を各発生源ごとに記憶する。記憶部1701は、ハードディスクドライブ(HDD)104によりハードディスク(HD)105に上記データを記憶することにより実現する。また、HD105のかわりに、フロッピーディスク(FD)105その他の記憶媒体を用いてもよい。
【0110】
比較部1702は、スペクトルピーク周波数解析部203により解析された結果をすでに解析された別の解析結果であって記憶部1701に記憶されている解析結果と比較する。
【0111】
より具体的には、比較部1702は、すでに解析され、記憶部1701に記憶されている別の解析結果のうち、発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を算出する。
【0112】
その際、表示制御部204は、表示部205を制御して、比較部1702により比較された解析結果、具体的には、比較部1702により算出された発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および累積スペクトル量の差分を表示する。差分であるから、別の解析結果よりもスペクトル量が増加していればプラス(+)になり、逆に、減少していればマイナス(−)になる。
【0113】
なお、記憶部1701、比較部1702は、ROM102、RAM103、あるいはハードディスク105等の記録媒体に記録されたプログラム等に記載された命令にしたがってCPU101等が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するようにしてもよい。
【0114】
(解析結果の表示例)
つぎに、解析された結果の表示内容について説明する。図18は、解析結果の表示の一例を示す説明図である。図18において、表示画面に表示されるのは、ッズ12に示した実施の形態1と同様に、統計分析結果1801、放射電磁界測定スペクトル1802、放射電界ブロードスペクトル1803、各発生源の概要1204、各発生源のスペクトル(水平偏波)1805、各発生源のスペクトル(垂直偏波)1806が表示される。また、それらの上方側には考察記入領域1807が表示される。
【0115】
図19は、実施の形態2に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。すなわち、図19は、図18に表示される統計分析結果1801を表示する拡大表示図である。図19に示すように、縦軸には、各発生源が表示され、各発生源ごとにスペクトル値(量)の累積値の差分、すなわち、比較の対象となる記憶部17021に記憶された累積値から減算した結果が棒グラフで表示される。累積値の差分には、水平偏波と垂直偏波が区別できるようにしてあり、かつ、水平偏波と垂直偏波とを累積している。
【0116】
グラフの中央の縦線が差分0を示しており、その中央の縦線よりも左側に棒グラフが伸びていれば、スペクトル値が減ったことを示しており、反対に、中央の縦線よりも右側に棒グラフが伸びていれば、スペクトル値が増えたことを示している。このグラフにより、スペクトル量の軽減を図るための対策(改善処置)が有効であったか否かを容易に認識することができる。
【0117】
また、図20は、実施の形態2に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。すなわち、図20は、各発生源のスペクトル(水平偏波)1805を表示する拡大表示図である。図20に示すように、各発生源ごとに抽出されたピークスペクトル周波数およびその周波数におけるスペクトル量の差分を示すグラフとなっている。なお、図20においては、水平偏波1805についてのみ示したが、垂直偏波1806についても同様の内容であるので、その説明は省略する。
【0118】
これらのグラフにより、すべての発生源の周波数に対するスペクトル量を同時に見ることができるので、問題となる発生源についての改善処置による効果を発生源全体に渡って容易にかつ迅速に認識することができる。
【0119】
(一連の処理手順)
つぎに、実施の形態2によるスペクトル分析方法の一連の動作の内容について説明する。図21は、実施の形態2に係るスペクトル分析方法の一連の動作の流れを示すフローチャートである。図21フローチャートにおいて、ステップS2101〜S2104までは、図16に示した実施の形態1におけるのフローチャートのステップS1601〜S1604までと同様の内容なので、その説明は省略する。
【0120】
ステップS2105において、他の解析結果との比較をすべき旨に指示があったか否かを判断する。ここでは、操作者が特定の指示情報が入力されることにより、比較すべき指示があったか否かを判断することができる。
【0121】
ステップS2105において、比較すべき旨に指示があった場合(ステップS2105肯定)は、つぎに、比較すべき対象となる解析結果に関するデータが記憶されているか否かを判断する(ステップS2106)。ここで、解析結果に関するデータが記憶されている場合(ステップS2106肯定)は、互いの解析結果の比較処理をおこなう。
【0122】
比較処理の具体的に内容については、上述の通りであるので、その説明は省略する。その後、ステップS2107において比較処理された結果を表示し(ステップS2108)、すべての処理を終了する。
【0123】
一方、ステップS2105において、他の解析結果との比較をすべき旨に指示がなかった場合(ステップS2105否定)は、図16に示したステップS1605と同様に、解析結果を表示し(ステップS2110)、解析結果を表示した後、一連のすべての処理を終了する。
【0124】
また、ステップS2106において、解析結果に関するデータが記憶されていにない場合(ステップS2106否定)は、その旨を警告し(ステップS2109)、その後、ステップS2110へ移行する。あるいは、図示は省略するが、警告(ステップS2109)後、解析結果を記憶するだけで、すべての処理を終了するようにしてもよい。
【0125】
以上説明したように、実施の形態2によれば、比較部1702が、スペクトルピーク周波数解析部203により解析された結果をすでに解析され、記憶部1701に記憶された別の解析結果と比較し、前記表示制御部204が、表示部205を制御して、比較された解析結果を表示するので、別の解析結果との比較においてスペクトルピーク周波数ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができる。
【0126】
また、比較部1702が、記憶部1701に記憶された解析結果のうち、発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および累積スペクトル量の差分を算出し、表示制御部204が、算出された発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および累積スペクトル量の差分を表示するので、別の解析結果との比較において発生源ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができる。
【0127】
なお、実施の形態1または2で説明したスペクトル分析方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現される。このプログラムは、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を介して、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、入力手段が、前記電子機器の電磁界測定をおこなった結果として得られる周波数に対応するスペクトルデータを入力し、スペクトルピーク周波数抽出手段が、前記スペクトルデータ入力手段により入力されたスペクトルデータから、周辺の周波数に対して突出した量のスペクトルを有するスペクトルピーク周波数を抽出し、スペクトルピーク周波数解析手段が、前記スペクトルピーク周波数抽出手段により抽出されたスペクトルピーク周波数が前記複数のクロック周波数のうちのどの発生源のクロック周波数に対応するかを解析するので、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかをスペクトルピーク周波数ごとに効率よく解析することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析装置が得られるという効果を奏する。
【0129】
また、この発明によれば、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析手段が、前記スペクトルピーク周波数抽出手段により抽出されたスペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算することにより解析するので、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で高速に解析することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析装置が得られるという効果を奏する。
【0130】
また、この発明によれば、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析手段が、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算し、除算の結果が整数値になるクロック周波数の発生源を特定し、前記スペクトルピーク周波数におけるスペクトルは前記特定した発生源から出されたものと解析するので、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で正確に解析することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析装置が得られるという効果を奏する。
【0131】
また、この発明によれば、上記発明において、表示制御手段が、表示画面を有する表示手段を制御して、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された結果を前記表示画面に表示するので、発生源ごとにスペクトル周波数全体に渡る解析結果を的確に把握することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析装置が得られるという効果を奏する。
【0132】
また、この発明によれば、上記発明において、前記表示制御手段が、前記表示手段を制御して、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を表示するので、すべての発生源の周波数に対するスペクトル量を同時に見ることができ、問題となる発生源の特定を容易にかつ迅速におこなうことができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析装置が得られるという効果を奏する。
【0133】
また、この発明によれば、上記発明において、累積手段が、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された前記スペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を前記発生源ごとに累積し、前記表示制御手段が、前記表示手段を制御して、前記累積手段により累積された累積スペクトル量を表示するので、スペクトルを多く放射している発生源を容易に認識することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析装置が得られるという効果を奏する。
【0134】
また、この発明によれば、上記発明において、比較手段が、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された結果をすでに解析された別の解析結果と比較し、前記表示制御手段が、前記表示手段を制御して、前記比較手段により比較された解析結果を表示するので、別の解析結果との比較においてスペクトルピーク周波数ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析装置が得られるという効果を奏する。
【0135】
また、この発明によれば、上記発明において、前記比較手段が、前記すでに解析された別の解析結果のうち、前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を算出し、前記表示制御手段が、前記表示手段を制御して、前記比較手段により算出された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を表示するので、別の解析結果との比較において発生源ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析装置が得られるという効果を奏する。
【0136】
また、この発明によれば、スペクトルデータ入力工程が、前記電子機器の電磁界測定をおこなった結果として得られる周波数に対応するスペクトルデータを入力し、スペクトルピーク周波数抽出工程が、前記スペクトルデータ入力工程により入力されたスペクトルデータから、周辺の周波数に対して突出した量のスペクトルを有するスペクトルピーク周波数を抽出し、スペクトルピーク周波数解析工程が、前記スペクトルピーク周波数抽出工程により抽出されたスペクトルピーク周波数が前記複数のクロック周波数のうちのどの発生源のクロック周波数に対応するかを解析するので、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかをスペクトルピーク周波数ごとに効率よく解析することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析方法が得られるという効果を奏する。
【0137】
また、この発明によれば、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析工程が、前記スペクトルピーク周波数抽出工程により抽出されたスペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算することにより解析するので、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で高速に解析することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析方法が得られるという効果を奏する。
【0138】
また、この発明によれば、上記発明において、前記スペクトルピーク周波数解析工程が、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算し、除算の結果が整数値になるクロック周波数の発生源を特定し、前記スペクトルピーク周波数におけるスペクトルは前記特定した発生源から出されたものと解析するので、スペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを簡易な方法で正確に解析することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析方法が得られるという効果を奏する。
【0139】
また、この発明によれば、上記発明において、表示工程が、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された結果を表示するので、発生源ごとにスペクトル周波数全体に渡る解析結果を的確に把握することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析方法が得られるという効果を奏する。
【0140】
また、この発明によれば、上記発明において、前記表示工程が、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を表示するので、すべての発生源の周波数に対するスペクトル量を同時に見ることができ、問題となる発生源の特定を容易にかつ迅速におこなうことができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析方法が得られるという効果を奏する。
【0141】
また、この発明によれば、上記発明において、累積工程が、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された前記スペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を前記発生源ごとに累積し、前記表示工程が、前記累積工程により累積された累積スペクトル量を表示するので、スペクトルを多く放射している発生源を容易に認識することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析方法が得られるという効果を奏する。
【0142】
また、この発明によれば、上記発明において、比較工程が、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された結果をすでに解析された別の解析結果と比較し、前記表示工程が、前記比較工程により比較された解析結果を表示するので、別の解析結果との比較においてスペクトルピーク周波数ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析方法が得られるという効果を奏する。
【0143】
また、この発明によれば、上記発明において、前記比較工程が、前記すでに解析された別の解析結果のうち、前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を算出し、前記表示工程が、前記比較工程により算出された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を表示するので、別の解析結果との比較において発生源ごとのスペクトル量がどのくらい変化したかを容易に認識することができ、これにより、複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルの全体としての分析を迅速にかつ正確におこなうことができるスペクトル分析方法が得られるという効果を奏する。
【0144】
また、この発明によれば、上記に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、上記の動作をコンピュータによって実現することが可能な記録媒体が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるスペクトル分析装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の各機能を実現するためのソフトウエア群およびデータを示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の水平偏波スペクトルデータの一例を示す説明図である。
【図5】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の垂直偏波スペクトルデータの一例を示す説明図である。
【図6】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の発生源リストの一例の具体的内容の一例を示す説明図である。
【図7】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の電波規格値データの一例を示す説明図である。
【図8】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の周波数補正データの一例を示す説明図である。
【図9】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置のスペクトルピーク周波数抽出処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置のスペクトルピーク周波数を示す説明図である。
【図11】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置のスペクトルピーク周波数解析処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の一例を示す説明図である。
【図13】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。
【図14】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。
【図15】 実施の形態1に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。
【図16】 実施の形態1に係るスペクトル分析方法の一連の動作の流れを示すフローチャートである。
【図17】 実施の形態2に係るスペクトル分析装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図18】 実施の形態2に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の一例を示す説明図である。
【図19】 実施の形態2に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。
【図20】 実施の形態2に係るスペクトル分析装置の解析結果の表示の別の一例を示す説明図である。
【図21】 実施の形態2に係るスペクトル分析方法の一連の動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 HDD
105 HD
106 FDD
107 FD
108 ディスプレイ
109 I/F
110 通信回線
111 キーボード
112 マウス
114 プリンタ
115 バス
201 スペクトルデータ入力部
202 スペクトルピーク周波数抽出部
203 スペクトルピーク周波数解析部
204 表示制御部
205 表示部
206 累積部
300 スペクトル分析装置
301 電波暗室計測器制御ソフトウエア
302 電波暗室測定データファイル
303 データ変換ソフトウエア
304,307 CSV形式データファイル
305 分析用データファイル
306 スペクトル分析ソフトウエア
308 表計算ソフトウエア
309 動的書式マクロプログラム
310 報告書データベース
341 水平偏波スペクトルデータファイル
342 垂直偏波スペクトルデータファイル
351 発生源リストファイル
352 電波規格データファイル
353 周波数補正データファイル
354 INIファイル
371 統計分析データファイル
372 フィルタデータファイル
373 高調波リストファイル
1201,1801 統計分析結果
1202,1802 放射電磁界測定スペクトル
1203,1803 放射電界ブロードスペクトル
1204 各発生源の概要
1205,1805 各発生源のスペクトル(水平偏波)
1206,1806 各発生源のスペクトル(垂直偏波)
1207,1807 考察記入領域
1701 記憶部
1702 比較部

Claims (13)

  1. 複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルを分析するスペクトル分析装置において、
    前記電子機器の電磁界測定をおこなった結果として得られる周波数に対応するスペクトルデータを入力するスペクトルデータ入力手段と、
    前記スペクトルデータ入力手段により入力されたスペクトルデータから、周辺の周波数に対して突出した量のスペクトルを有するスペクトルピーク周波数を抽出するスペクトルピーク周波数抽出手段と、
    前記スペクトルピーク周波数抽出手段により抽出されたスペクトルピーク周波数が前記複数のクロック周波数のうちのどの発生源のクロック周波数に対応するかを解析するスペクトルピーク周波数解析手段と、
    を備え
    前記スペクトルピーク周波数解析手段は、前記スペクトルピーク周波数抽出手段により抽出されたスペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算し、除算の結果が整数値になるクロック周波数の発生源を特定し、前記スペクトルピーク周波数におけるスペクトルは前記特定した発生源から出されたものと解析することを特徴とするスペクトル分析装置。
  2. さらに、表示画面を有する表示手段と、
    前記表示手段を制御して、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された結果を前記表示画面に表示する表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスペクトル分析装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して、前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を表示することを特徴とする請求項に記載のスペクトル分析装置。
  4. 前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された前記スペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を前記発生源ごとに累積する累積手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して、前記累積手段により累積された累積スペクトル量を表示することを特徴とする請求項またはに記載のスペクトル分析装置。
  5. 前記スペクトルピーク周波数解析手段により解析された結果をすでに解析された別の解析結果と比較する比較手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して、前記比較手段により比較された解析結果を表示することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載のスペクトル分析装置。
  6. 前記比較手段は、前記すでに解析された別の解析結果のうち、前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を算出し、
    前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して、前記比較手段により算出された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を表示することを特徴とする請求項に記載のスペクトル分析装置。
  7. 複数のクロック周波数の発生源を有する電子機器のスペクトルを分析するスペクトル分析方法において、
    前記電子機器の電磁界測定をおこなった結果として得られる周波数に対応するスペクトルデータを入力するスペクトルデータ入力工程と、
    前記スペクトルデータ入力工程により入力されたスペクトルデータから、周辺の周波数に対して突出した量のスペクトルを有するスペクトルピーク周波数を抽出するスペクトルピーク周波数抽出工程と、
    前記スペクトルピーク周波数抽出工程により抽出されたスペクトルピーク周波数が前記複数のクロック周波数のうちのどの発生源のクロック周波数に対応するかを解析するスペクトルピーク周波数解析工程と、
    を含み、
    前記スペクトルピーク周波数解析工程は、前記スペクトルピーク周波数抽出工程により抽出されたスペクトルピーク周波数がどの発生源のクロック周波数に対応するかを、前記各スペクトルピーク周波数を前記各クロック周波数で除算し、除算の結果が整数値になるクロック周波数の発生源を特定し、前記スペクトルピーク周波数におけるスペクトルは前記特定した発生源から出されたものと解析することを特徴とするスペクトル分析方法。
  8. さらに、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された結果を表示する表示工程を含んだことを特徴とする請求項7に記載のスペクトル分析方法。
  9. 前記表示工程は、前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を表示することを特徴とする請求項に記載のスペクトル分析方法。
  10. 前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された前記スペクトルピーク周波数に対するスペクトル量を前記発生源ごとに累積する累積工程を含み、
    前記表示工程は、前記累積工程により累積された累積スペクトル量を表示することを特徴とする請求項またはに記載のスペクトル分析方法。
  11. 前記スペクトルピーク周波数解析工程により解析された結果をすでに解析された別の解析結果と比較する比較工程を含み、
    前記表示工程は、前記比較工程により比較された解析結果を表示することを特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記載のスペクトル分析方法。
  12. 前記比較工程は、前記すでに解析された別の解析結果のうち、前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を算出し、
    前記表示工程は、前記比較工程により算出された前記発生源ごとのスペクトルピーク周波数に対するスペクトル量または/および前記累積スペクトル量の差分を表示することを特徴とする請求項11に記載のスペクトル分析方法。
  13. 前記請求項7〜12のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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