JP3931858B2 - 電源装置 - Google Patents

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本発明は、交流を直流に変換する整流回路で、入力電流の高調波成分を低減して力率を改善することを目的とする電源装置に関するものである。
従来より交流−直流変換回路として交流電圧をダイオ−ド整流回路に入力して脈流出力を得て、これをコンデンサにより平滑して直流電圧を得るコンデンサインプット型整流回路が様々な分野で用いられている。この回路の入力電流は電流導通角が狭くなり力率が悪く、無効電力が多いため電力の有効利用ができない上に多くの高調波成分を含んでおり同一電源系統に接続された機器への障害が問題となっている。
そこで力率を改善して高調波成分を低減する技術としてリアクタや力率改善用のコンデンサを追加した電源装置が検討されている(例えば、特許文献1参照)。図9は前記特許文献1に記載された従来の電源装置の回路図である。
図9において、71は交流電源で、リアクタ72、73a〜73dから成るブリッジ整流ダイオードおよび平滑コンデンサ74より構成される整流回路で、ブリッジ整流ダイオード73a〜73dの交流入力端子と直流出力端子間に力率改善用コンデンサ75を挿入したものである。80はモータを駆動するインバータなどの負荷である。
図10は図9の電源装置の電圧・電流の動作波形の一例を示すものである。以下、図10を用いて交流電源71の1周期を4つの期間に分けて、従来の電源装置の動作を詳細に説明する。
期間1:力率改善用コンデンサ75に充電電圧は無く、交流電源71がゼロから正電圧を出力し始めるとともに図11(a)に示すように交流電源71、リアクタ72、力率改善用コンデンサ75、ダイオード73d、交流電源71の順に力率改善用コンデンサ75を充電する電流Iinが流れる。
この動作は力率改善用コンデンサ75が充電され、力率改善用コンデンサ75の両端電圧Vcが平滑コンデンサ74の両端電圧Vdcに等しくなるまで継続する。
期間2:交流電源71の電圧値Vacが平滑コンデンサ74の両端電圧Vdcより高くなるので、図11(b)に示すように交流電源71、リアクタ72、ダイオード73a、平滑コンデンサ74、ダイオード73d、交流電源71の順に平滑コンデンサ74を充電する電流Iinが流れる。
これに加えて期間1および期間2でリアクタ72に蓄えられたエネルギーが放出されるまで図11(b)の経路で電流が流れつづける。
期間3:力率改善用コンデンサ75には平滑コンデンサ74の両端電圧Vdcと同じ電圧Vcが充電されており、交流電源71がゼロから負電圧を出力し始めるとともに図11(c)に示すように交流電源71、ダイオード73c、平滑コンデンサ74、力率改善用コンデンサ75、リアクタ72、交流電源71の順に力率改善用コンデンサ75の電荷を放電する電流Iinが流れる。
この動作は力率改善用コンデンサ75に充電された電圧Vcが放電されゼロになるまで継続する。
期間4:交流電源71の電圧値Vacが平滑コンデンサ74の両端電圧Vdcより大きくなるので、図11(d)に示すように交流電源71、ダイオード73c、平滑コンデンサ74、ダイオード73b、リアクタ72、交流電源71の順に平滑コンデンサ74を充電する電流Iinが流れる。
これに加えて期間3および期間4でリアクタ72に蓄えられたエネルギーが放出されるまで図11(d)の経路で電流が流れつづける。
以上のように交流電源71の周期毎に期間1から期間4の動作を繰り返すことにより電流導通角が広がるので力率を改善することができ、入力電流Iinに含まれる高調波成分を減少させることができる。
また、特に期間1および期間3においてリアクタ72に蓄えられたエネルギーをそれぞれ期間2および期間4において放出するので、平滑コンデンサ74の電圧Vdcすなわち電源装置の出力電圧を高くすることができる。
特許第3377959号公報
しかしながら、上記図9に示す従来の電源装置では、簡単な構成で力率を改善することができ、日本国内の高調波規制ガイドラインには対応できるものの、規制のより厳しいIEC高調波規制に対応するためには、電流波形の導通角を広げて正弦波に近づけ高調波電流成分を抑制するためにリアクタ72の値を大きく設定する必要があり、この結果負荷が増加するにともない交流電源71の電圧Vacに対する電流Iinの位相が遅れ、力率が低下して負荷80に供給できる実効電力が低下し、料金の高い高アンペア数の電源ブレーカに変更する必要性が生じるという課題を有していた。
またリアクタ72による電圧降下が大きく、平滑コンデンサ74の両端電圧すなわち出力電圧が低下するので、負荷80が増加するほど必要な出力電圧、従って出力電力を得ることができないという課題を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、高力率および高出力を実現するとともに、IEC高調波規制に対応することができる電源装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明の電源装置は、交流電源と、前記交流電源からの交流を全波整流する4個のダイオードで形成されたブリッジ整流回路と、前記ブリッジ整流回路の直流出力端子間に接続された平滑コンデンサとを有する電源装置であって、前記交流電源の片側のラインと前記ブリッジ整流回路の交流入力端子との間に接続されたリアクタと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子と直流出力端子との間に接続された力率改善用コンデンサと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子間に接続された位相改善用コンデンサと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子と直流出力端子との間に力率改善用コンデンサに直列に接続された第1の開閉手段と、ブリッジ整流回路の交流入力端子間に位相改善用コンデンサに直列に接続された第2の開閉手段と、負荷の大きさを検出する負荷状態検出手段を備え、前記負荷状態検出手段が検出する負荷の大きさに応じて第1および第2の開閉手段をオン・オフして開閉状態の組み合わせを切換え、負荷の大きさが無負荷および軽負荷では第1の開閉手段、第2の開閉手段ともにオフとし、低中負荷では第1の開閉手段のみをオンさせ、中高負荷では第1の開閉手段をオフし第2の開閉手段をオンさせ、高負荷では第1の開閉手段、第2の開閉手段ともにオンさせるものである。上記構成によって、変動範囲の大きい負荷の全領域において簡単で安価に力率および出力電圧低下を大幅に改善し、高出力を実現するとともに、IEC高調波規制に対応した電源装置を提供することができる。
以上のように本発明の電源装置によれば、ブリッジ整流回路の交流入力端子と直流出力端子との間に接続された力率改善用コンデンサと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子間に接続された位相改善用コンデンサと各々に直列に接続された開閉手段を備え、回路定数を適切に選び負荷の大きさに応じて開閉手段により切替えることにより、変動範囲の大きい負荷の全領域において簡単な構成で安価に力率および出力電圧低下を大幅に改善し、料金の安い低アンペア数の電源ブレーカで動作させても高出力を実現することができて大きな負荷の駆動が可能なると共に、IEC高調波規制に対応した電源装置を提供することができるという効果を奏する。
請求項1に記載の発明は、交流電源と、前記交流電源からの交流を全波整流する4個のダイオードで形成されたブリッジ整流回路と、前記ブリッジ整流回路の直流出力端子間に接続された平滑コンデンサとを有する電源装置であって、前記交流電源の片側のラインと前記ブリッジ整流回路の交流入力端子との間に接続されたリアクタと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子と直流出力端子との間に接続された力率改善用コンデンサと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子間に接続された位相改善用コンデンサと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子と直流出力端子との間に力率改善用コンデンサに直列に接続された第1の開閉手段と、ブリッジ整流回路の交流入力端子間に位相改善用コンデンサに直列に接続された第2の開閉手段と、負荷の大きさを検出する負荷状態検出手段を備え、前記負荷状態検出手段が検出する負荷の大きさに応じて第1および第2の開閉手段をオン・オフして開閉状態の組み合わせを切換え、負荷の大きさが無負荷および軽負荷では第1の開閉手段、第2の開閉手段ともにオフとし、低中負荷では第1の開閉手段のみをオンさせ、中高負荷では第1の開閉手段をオフし第2の開閉手段をオンさせ、高負荷では第1の開閉手段、第2の開閉手段ともにオンさせるものであり、変動範囲の大きい負荷の全領域において力率および出力電圧低下を大幅に改善し高出力を実現することができると共に、IEC高調波規制に対応することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の電源装置において、力率改善用コンデンサと位相改善用コンデンサにそれぞれ並列に接続された放電用抵抗を備えたものであり、各コンデンサに蓄えられた電荷の放電を行い、負荷が大きくなり再度開閉手段を接続する場合には力率改善用コンデンサおよび位相改善用コンデンサの電荷をゼロから充電させることができる。
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
参考例1)
図1は、本発明の参考例1における電源装置の回路図である。
図1において、1は交流電源、2は力率改善用リアクタ、3a〜3dはブリッジ整流回路を形成する整流素子であり交流電圧を整流して脈流電圧を出力する。4は整流素子3a〜3dにより整流された脈流電圧を平滑して略直流電圧を得るための平滑コンデンサ、5はリアクタ2とともに力率改善を行う力率改善用コンデンサ、6は電流位相を改善する位相改善用コンデンサ、10は電源装置の負荷であり、モ−タ・照明機器を駆動するインバ−タや電熱線等がある。
図2は本発明の参考例1における電源装置の各部の動作波形図であり、図中Vacは交流電源1の電圧波形、Iinはリアクタ2に流れる電流波形、Vc1は力率改善用コンデンサ5の両端電圧波形、Vc2は位相改善用コンデンサ6の両端電圧波形、Vdcは平滑コンデンサ4の両端電圧波形を示す。
また図3は図2に示す波形図の各期間において電流の流れる経路を示す電流導通経路図である。以下、図1から図3を用いて各期間の動作について詳細に説明する。
期間1:直前の負の半周期の間に力率改善用コンデンサ5の電圧Vc1はゼロに放電され、また位相改善用コンデンサ6の電圧Vc2はほぼ−Vdcに充電されている。交流電源1がゼロから正電圧を出力し始めるとともに図3(a)に示すように交流電源1、リアクタ2、位相改善用コンデンサ6、交流電源1の順に位相改善用コンデンサ6の電圧Vc2を放電する電流Iinが流れる。
この動作は位相改善用コンデンサ6に充電された電圧Vc2が放電されゼロになるまで継続する。
期間2:力率改善用コンデンサ5、位相改善用コンデンサ6ともに充電電圧はゼロで、交流電源1の電圧Vacの上昇とともに図3(b)に示すように交流電源1、リアクタ2、力率改善用コンデンサ5、ダイオード3d、交流電源1の順に力率改善用コンデンサ5を充電する電流と、交流電源1、リアクタ2、位相改善用コンデンサ6、交流電源1の順に位相改善用コンデンサ6を充電する電流が流れ、Iinはこれら2つの電流の和となる。
この動作は力率改善用コンデンサ5の電圧Vc1および位相改善用コンデンサ6の電圧Vc2がともに平滑コンデンサ4の電圧Vdcに等しくなるまで継続する。
期間3:力率改善用コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6の電圧はともにほぼVdcに充電されているのでこれらのコンデンサには電流が流れない。この期間では期間1および期間2においてリアクタ2に蓄えられたエネルギ−が放出され、図3(c)に示すように交流電源1、リアクタ2、ダイオード3a、平滑コンデンサ4、ダイオード3d、交流電源1の順に平滑コンデンサ4を充電する電流Iinが流れる。
期間4:力率改善用コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6の電圧はともにほぼVdcに充電されており、この期間ではまず図3(d)に示すように交流電源1、位相改善用コンデンサ6、リアクタ2、交流電源1の順に位相改善用コンデンサ6の電荷を放電する電流Iinが流れる。
この動作は位相改善用コンデンサ6に充電された電圧Vc2が放電されゼロになるまで継続する。
期間5:位相改善用コンデンサ6の電圧Vc2はゼロに放電されているが、力率改善用コンデンサ5の電圧Vc1はVdcに充電されたままであり、図3(e)に示すように交流電源1、位相改善用コンデンサ6、リアクタ2、交流電源1の順に位相改善用コンデンサ6を充電する電流と、交流電源1、ダイオード3c、平滑コンデンサ4、力率改善用コンデンサ5、リアクタ2、交流電源1の順に力率改善用コンデンサ5の電荷を放電する電流が流れ、Iinはこれら2つの電流の和となる。
この動作は位相改善用コンデンサ6の電圧Vc2が−Vdc、力率改善用コンデンサ5の電圧Vc1がゼロになるまで継続する。
期間6:力率改善用コンデンサ5の電圧Vc1はゼロに放電され、位相改善用コンデンサ6の電圧Vc2は−Vdcに充電されているのでこれらのコンデンサには電流が流れない。この期間では期間4および期間5においてリアクタ2に蓄えられたエネルギ−が放出され、図3(f)に示すように交流電源1、ダイオード3c、平滑コンデンサ4、ダイオ
ード3b、リアクタ2、交流電源1の順に平滑コンデンサ4の電圧Vdcを充電する電流Iinが流れる。
以上のように交流電源1の周期毎に期間1から期間6の動作を繰り返して入力電流の立上がりを早めることによって、導通角の広い電流波形を得ることができる。これによって力率を改善することができ、入力電流Iinに含まれる高調波電流成分を減少させることができる。
特に回路定数を適切に選ぶことにより図9に示す従来の電源装置に比較して、交流電源1の電圧Vacのゼロからの立上がり時には位相改善用コンデンサ6の放電電流により電流Iinをすばやく流すことができ、さらに続いて力率改善用コンデンサ5と位相改善用コンデンサ6の充放電電流により電流Iinを比較的緩やかに流すことにより、全体的に略正弦波状の電流波形を実現することができる。これにより従来の電源装置に比較してリアクタ2の値を大きくすることなく、高調波電流を低減すると共に非常に高い力率を実現することができる。
さらに図2の期間1および期間4におけるリアクタ2へのエネルギー蓄積の増加分、さらには期間2および期間5において力率改善用コンデンサ5に加えて位相改善用コンデンサ6への充放電が増加することによるリアクタ2へのエネルギー蓄積の増加分が期間3および期間6において平滑コンデンサ4に充電されるので、リアクタ2の値を大きくする必要がなく電圧降下が小さいことと相まって、十分に高い出力電圧Vdcを得ることができ、同じ電流容量の電源ブレーカを使用しても高い出力電力を得ることができる。
以上の説明のように本発明の参考例1の電源装置によれば、簡単な構成で安価に力率および出力電圧低下を大幅に改善し、料金の安い低アンペア数の電源ブレーカで動作させても高出力を実現できると共に、電流波形を正弦波に近づけて高調波電流成分を低減しIEC高調波規制に対応した電源装置を提供することができる。
尚、本参考例において力率改善用コンデンサ5はブリッジ整流回路のリアクタ2の入った側の交流入力端子と負の直流出力端子との間に接続されているが、正の直流出力端子との間に接続してもよいし、リアクタ2の入っていない側の交流入力端子とそれぞれ正または負の直流出力端子との間に接続してもよい。
参考例2)
図4は本発明の電源装置の参考例2を示す回路図である。尚、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4において、7は力率改善用コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6を回路から遮断・接続する開閉手段であり、リレー等のスイッチが用いられる。また30は平滑コンデンサ4の両端電圧Vdc即ち直流出力電圧の値を検出する直流電圧検出手段32を備えると共に開閉手段7を入り切りする制御部であり、マイコンや簡単にはコンパレータ等を用いた回路により構成される。以下、図4を用いて本発明の電源装置の参考例2の動作について詳細に説明する。
負荷10がモータを可変速駆動するインバータである場合には、負荷10の大きさはモータの回転速度などにより変化することになる。ここで、負荷10が小さくなると平滑コンデンサ4から負荷10への放電が少なくなるため、力率改善用コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6の昇圧作用により平滑コンデンサ4の両端電圧Vdcの値が上昇することになる。この値Vdcが平滑コンデンサ4の耐圧を超えることが長時間続くと平滑コンデンサ4が破壊に到る恐れがある。
制御装置30はこの平滑コンデンサ4の両端電圧Vdcを直流電圧検出手段32で検出しこの値が所定の値を超えた場合には、開閉手段7をオフにして力率改善用コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6を回路から遮断する。これにより、平滑コンデンサ4の両端電圧Vdcの過昇を抑制し、平滑コンデンサ4の破壊を防止することが可能である。特に本発明の参考例2における電源装置では1つの開閉手段7のみで力率改善用コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6の両方を同時に回路より遮断することが可能である。
尚、力率改善用コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6には図示しない放電用抵抗がそれぞれ並列に接続されており、各コンデンサに蓄えられた電荷の放電を行う。これにより負荷10が大きくなり、再度開閉手段7を接続する場合には力率改善用コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6の電荷をゼロから充電させることができる。
以上の説明のように本発明の参考例2における電源装置によれば、参考例1の電源装置と同じ基本構成により高い力率と十分な出力電圧で高出力を得、かつIEC高調波規制に対応する共に、独自の簡単な追加構成により、負荷10が小さい出力電圧の過昇時にも電源装置を停止させることなく部品の保護を行い安全に動作を継続させることができるので、信頼性の高い電源装置を提供することができる。
(実施の形態
図5は本発明の実施の形態における電源装置の回路図で、参考例1における図1の力率改善コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6に各々直列に開閉手段を設けたものである。尚、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5において、8は力率改善用コンデンサ5をブリッジ整流回路の交流入力端子と直流出力端子の間に接続・遮断する第1の開閉手段(以下、図中と図の説明においてはSW1と記す)、9は位相改善用コンデンサ6をブリッジ整流回路の交流入力端子間に接続・遮断する第2の開閉手段(以下、図中と図の説明においてはSW2と記す)であり、リレー等のスイッチが用いられる。さらに31は平滑コンデンサ4の両端電圧Vdc即ち直流出力電圧の値を検出する直流電圧検出手段32および負荷10に流れる電流を抵抗20の両端電圧として検出することにより負荷の大きさを検出する負荷状態検出手段33を備えると共に、第1の開閉手段8と第2の開閉手段9をオン・オフする制御部であり、マイコンや簡単にはコンパレータ等を用いた回路により構成される。
また、図6は本発明の実施の形態における電源装置において回路定数を適当に設定して、第1の開閉手段8と第2の開閉手段9をオン・オフした場合の力率特性図、図7は平滑コンデンサ4の両端電圧Vdcをそれぞれ負荷10の大きさに対してプロットした出力電圧特性図である。
図6よりSW1,SW2のオン・オフ状態により力率が最大となる負荷10の範囲が異なることがわかる。以下、図6および図7を用いて図5の本発明の実施の形態における電源装置について詳細に説明する。
負荷10がモータを可変速駆動するインバータである場合には、負荷10の大きさはモータの回転速度などにより変化することになる。従って、電源装置はこの負荷10の変動範囲において高調波を抑制させるために必要な力率と負荷10を駆動するために必要な出力電圧(Vdc)を確保することが望まれる。
制御部31は直流電圧検出手段32で検出した平滑コンデンサ4の両端電圧Vdcと抵抗20の両端電圧を検出することにより、負荷状態検出手段33で負荷10の大きさを算出することができる。図8は負荷10の大きさに応じて制御部31が第1の開閉手段8と
第2の開閉手段9をオン・オフさせる動作の一例を示す。図8に示すように制御部31は検出する負荷10の大きさが無負荷および軽負荷(1kW以下)ではSW1、SW2ともにオフとする。これにより平滑コンデンサ4の両端電圧Vdcの過昇を防止するとともに、この負荷領域では高調波抑制に十分な力率を得ることができる。
続いて低中負荷(1kW〜2.5kW)では制御部31はSW1のみをオンさせる。この結果、この負荷全範囲において0.9を超える高い力率を得ることができるとともに十分な平滑コンデンサ電圧Vdcを得ることができる。さらに続いて中高負荷(2.5kW〜3.5kW)では制御部31はSW1をオフし、SW2をオンさせる。SW1のみオンの状態では負荷が大きくなると力率および平滑コンデンサ電圧が低下するが、この開閉パターンにすることによって高い力率を得ることができると共に十分な平滑コンデンサ電圧Vdcを得ることができる。
尚、力率改善用コンデンサ5および位相改善用コンデンサ6には図示しない放電用抵抗がそれぞれ並列に接続されており、各コンデンサに蓄えられた電荷の放電を行う。
最後に高負荷(3.5kW以上)では制御部31はSW1、SW2ともにオンさせる。これにより引き続き高い力率と平滑コンデンサ電圧Vdcを得ることができる。
以上の説明のように本発明の実施の形態の電源装置によれば、回路定数および開閉手段のオン・オフ動作を適切に設定することにより、参考例2の電源装置よりもさらに変動範囲の大きい負荷の全領域において高い力率と高出力を得ることができると共に、IEC高調波規制に対応した信頼性の高い電源装置を提供することができる。
また半導体によるパルス幅スイッチング制御を行うアクティブフィルタ方式の回路と比べて、高周波ノイズの発生が少ない簡単な構成と制御なので、より信頼性が高い電源装置を提供することができる。
尚、本実施の形態で説明した第1の開閉手段8と第2の開閉手段9のオン・オフの動作組み合わせと範囲は一例であり、本発明の電源装置の動作はこれに限られるものではない。
本発明の参考例1における電源装置の回路図 本発明の参考例1における電源装置の動作波形図 本発明の参考例1における電源装置の電流経路図 本発明の参考例2における電源装置の回路図 本発明の実施の形態における電源装置の回路図 本発明の実施の形態における電源装置の力率特性図 本発明の実施の形態における電源装置の出力電圧特性図 本発明の実施の形態における電源装置の開閉手段のオン・オフ動作説明図 従来の電源装置の回路図 従来の電源装置の動作波形図 従来の電源装置の電流経路図
符号の説明
1 交流電源
2 リアクタ
3 整流素子
4 平滑コンデンサ
5 力率改善用コンデンサ
6 位相改善用コンデンサ
7 開閉手段
8 第1の開閉手段
9 第2の開閉手段
10 負荷
20 検出抵抗
30 制御部
31 制御部
32 直流電圧検出手段
33 負荷状態検出手段

Claims (2)

  1. 交流電源と、前記交流電源からの交流を全波整流する4個のダイオードで形成されたブリッジ整流回路と、前記ブリッジ整流回路の直流出力端子間に接続された平滑コンデンサとを有する電源装置であって、前記交流電源の片側のラインと前記ブリッジ整流回路の交流入力端子との間に接続されたリアクタと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子と直流出力端子との間に接続された力率改善用コンデンサと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子間に接続された位相改善用コンデンサと、前記ブリッジ整流回路の交流入力端子と直流出力端子との間に力率改善用コンデンサに直列に接続された第1の開閉手段と、ブリッジ整流回路の交流入力端子間に位相改善用コンデンサに直列に接続された第2の開閉手段と、負荷の大きさを検出する負荷状態検出手段を備え、前記負荷状態検出手段が検出する負荷の大きさに応じて第1および第2の開閉手段をオン・オフして開閉状態の組み合わせを切換え、負荷の大きさが無負荷および軽負荷では第1の開閉手段、第2の開閉手段ともにオフとし、低中負荷では第1の開閉手段のみをオンさせ、中高負荷では第1の開閉手段をオフし第2の開閉手段をオンさせ、高負荷では第1の開閉手段、第2の開閉手段ともにオンさせることを特徴とする電源装置。
  2. 力率改善用コンデンサと位相改善用コンデンサにそれぞれ並列に接続された放電用抵抗を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
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