JP3931407B2 - ディスク状情報記録媒体、情報記録再生装置および同期確立の方法 - Google Patents

ディスク状情報記録媒体、情報記録再生装置および同期確立の方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば磁気ディスク等のディスク状記録媒体、磁気ディスク装置等の情報記録再生装置、および情報記録再生装置における同期確立の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、小型の磁気ディスク装置、あるいは光磁気ディスク装置等では、例えば磁気ヘッド、光ピックアップ等の記録または再生を行う手段の位置決めを行うために必要なサーボ情報を記録する領域と、ユーザが利用するデータ領域とは、ディスク状情報記録媒体の記録面上に独立して交互に形成されている。サーボ情報に基づいて磁気ヘッド等の位置決めを行う方法として、以下に説明するような方法が用いられている。
【0003】
まず、各サーボ情報が相互に非同期であるような方法がある。この方法では、サーボクロックは、各サーボ領域に記録された基準信号(プリアンブル)に基づいて生成される方法、または各サーボ情報から読取られたデータ列から、PLL等の手段によって生成される方法等によって得られる。このような方法をセクタサーボ方式と称する。
【0004】
一方、各サーボ情報が相互に同期しており、例えばサーボ領域等のディスク状情報記録媒体の記録面に離散的に設けられた所定の領域に、予め磁気的手段または物理的手段により形成されたクロックマークから、サーボクロックが生成される方法がある。このような方法をシンクロナスサーボ方式と称する。
【0005】
以下、シンクロナスサーボ方式の磁気ディスク装置を例として、従来技術におけるサーボ領域の構成、初期同期確立方法、データフォーマットおよび記録/再生動作について説明する。
【0006】
まず、従来技術におけるサーボ領域の構成について説明する。従来から用いられているシンクロナスサーボ方式の磁気ディスク装置に用いられる磁気ディスクの一例を図16に示す。磁気ディスク200の記録面には、同心円状にトラックが形成されている。各トラック上には、サーボ領域およびデータ領域が各々独立して交互に設けられている。サーボ領域およびデータ領域は、トラック一周当たり数100箇所設けられ、等間隔で配置されている。また、サーボ領域およびデータ領域は、ディスク径方向に揃うように配置される。従って、記録面全体の中では、サーボ領域とデータ領域は、所定の中心角の扇状の領域となる。トラック方向において、一つのサーボ領域とそれに続く一つのデータ領域を合わせてセグメントと称する。
【0007】
上述したようにトラック一周当たり数100箇所設けられているサーボ領域は、アドレス領域202、ファイン領域203、クロック領域204から構成されている。従ってアドレス領域202、ファイン領域203、クロック領域204もトラック一周当たり数100箇所設けられている。
【0008】
このうち、大部分のアドレス領域202には、アクセスパターン(トラックアドレスコード)205が設けられている。また、一部のアドレス領域202には、ユニークパターン208が設けられている。さらに、トラック一周当たり1箇所のアドレス領域202には、ホームインデックスパターン209が設けられている。
【0009】
一方、ファイン領域203には、ファインパターン206が設けられている。また、クロック領域204には、クロックマーク207が設けられている。
【0010】
以下、これらのパターン、マークについて説明する。アクセスパターン205は、トラックアドレスをグレイコードなどにより符号化して、トラックごとに異なるように長さと配置を変えたパターンである。このアクセスパターン205は、磁気ヘッドの位置決めサーボのうち、目標トラックに磁気ヘッドを移動させるトラックシーク・モードにおいて必要とされる。
【0011】
また、ファインパターン206は、磁気ヘッドの位置決めサーボのうち、目標トラックの中心に磁気ヘッドを正確に位置決めするトラッキングモードにおいて必要であり、トラックに対するヘッドの相対位置を示すパターンである。A、B、X、Yの4つの磁気パターンからなる。
【0012】
一方、クロックマーク207は、クロック情報を生成するためのマークである。すなわち、クロックマーク207から再生される再生孤立波形に基づいて、所定のクロック生成手段によりデータクロック、サーボクロックが生成される。この一例においては、クロックマーク207がディスク径方向に放射状に連続した形状とされているが、この他にも種々の形状のものが可能である。
【0013】
ユニークパターン208は、後述するように初期同期確立動作時にクロックマーク207のおよその位置を認識するために用いられるパターンである。ユニークパターン208は、半径方向に連続する複数の線(パターン)から構成されており、クロックが生成される以前においても、容易に検出することができるものとされる。ユニークパターン208としては、例えば、符号化したデータ系列には現れ得ないバイオレーションコード等が用いられる。
【0014】
また、ホームインデックスパターン209は、後述するように磁気200の回転角度原点を示すパターンである。ホームインデックスパターン209は、記録面上に設けられている他のパターン等との区別が容易な形状のものとされる。
【0015】
次に、磁気ディスク200を用いたシンクロナスサーボ方式の磁気ディスク装置における、初期同期確立方法の一例について説明する。初期同期確立前には、まず、クロックマークのおよその存在位置を知る必要がある。このため、上述のユニークパターン206が補助パターンとして用いられる。ユニークパターン206は、上述のアクセスパターン205に替わって一定周期で、例えばトラック一周当たり数10箇所程度のアドレス領域202に設けられている。
【0016】
初期同期確立動作時には、まず、上述のユニークパターン208を検出し、ユニークパターン208が検出された時点から、例えば水晶発振によるクロック等の所定の手段によって計測される所定時間後にクロックゲート信号を発生することにより、クロックマークから再生される再生孤立波形を検出する。このようにして検出された再生孤立波形に基づいて、上述したように、サーボクロックおよびデータクロックが生成され、初期同期が確立する。
【0017】
このようにして、初期同期が確立した後、上述のホームインデックスパターン209の検出が行なわれる。そして、ホームインデックスパターン209が検出された時点を起点として、通過したセグメント数が計数される。このようにして計数された計数値に基づいてトラック方向の位置(磁気ヘッド24が浮上している位置)が認識され、セグメントへの同期確立すなわちフレーム同期確立がなされる。すなわち、ホームインデックスパターン209は、回転角度原点を認識するために用いられる。
【0018】
ホームインデックスパターン209は、1周に1個存在するため、ホームインデックスパターン209を検出するためには、最大一周分の待ち時間が必要となる。このため、通常の記録再生が可能なモードに移行するためには、セグメントへの同期確立、すなわちフレーム同期確立に要する最大一周分の待ち時間が必要とされていた。
【0019】
以下、従来の磁気ディスク装置において用いられるデータフォーマットについて説明する。ユーザーデータは、例えば512バイト等のセクタと呼ばれる単位でデータ領域への記録、およびデータ領域からの再生が行われる。記録時には、各セクタのユーザーデータにセクタ・アイデンティフィケーション・コード(以下、セクタIDと表記する)およびエラー訂正符号(以下、ECCと表記する)等が付加されて記録される。セクタIDには、データセクタの定義情報および欠陥セクタを示すフラグ情報等が巡回誤り訂正符号(以下、CRCと表記する)と共に記録されていた。
【0020】
上述したように、セグメントは、データ領域とサーボ領域から構成されており、ディスク状情報記録媒体の物理的な区切りである。他方、フレームは、セグメントに記録された情報に対応する論理上の区切りである。ところで、ディスク状情報記録媒体ユーザデータの記録/再生は、各セグメント内のデータ領域に対して、論理的なデータ単位で行われる。このため、図17に示すように、セグメントの区切りとセクタの区切りは一致しない。すなわち、セクタの開始点または終了点が幾つかのセグメントの途中に存在する。従って、記録/再生動作が正しく行われるためには、セクタの開始点または終了点がどのセグメントのデータ領域中の何処に存在しているかがハードディスクコントローラ等に認識される必要がある。このため、セクタの開始点または終了点の位置についての情報が上述のセクタIDに記録される。
【0021】
最近、ユーザーデータにセクタIDを付加せずに記録する方法が用いられている。このような記録方法をIDレス方式と称する。IDレス方式においては、上述したようなデータフォーマットとは異なり、セクタID情報がディスク上に記録されず、半導体メモリ等の手段に記憶される。このため、セクタIDを記録するためにデータ領域に確保しなければならない、数%の領域をユーザーデータ領域とすることができる。
【0022】
IDレス方式を採用した従来の磁気ディスク装置の一例の動作について、図18を参照して説明する。図18において、後述するこの発明の一実施例と共通する構成要素には、後述の図4中で用いている番号と同様な番号を付した。かかる従来の磁気ディスク装置の一例は、ホストコンピュータと接続するためのインターフェース機能、データの記録/再生の制御機能、および例えば誤り訂正符号付加等の、記録/再生データに基づく所定の処理をする機能等を備えたハードディスクコントローラ(以下、HDCと表記する)12、磁気ディスク装置の動作を制御するためのマイクロプロセッサ(以下、MPUと表記する)11、およびホストコンピュータと磁気ディスク装置のデータ転送速度の差を吸収するために、従来から設けられているランダムアクセスメモリ(以下、バッファRAMと表記する)13等を有している。また、タイミング発生回路16は、クロック生成回路115から供給されたクロック信号に基づいて、記録/再生動作に必要な種々のタイミング信号を生成する。
【0023】
HDC12には、フレームカウンタが設けられている。タイミング発生回路16によって供給されるセグメント(フレーム)を示す信号に基づいて、磁気ヘッド24が通過したフレームの数がフレームカウンタにより計数される。この計数値、および記録/再生コマンドに従ってMPU11によってセットされるフレーム番号、さらには、タイミング発生回路16から供給されるセクタの先頭を示す信号等を総合して、磁気ヘッド24の磁気ディスク200の記録面上での位置がHDCに認識される。すなわち、HDCは、回転角度原点からのセグメント数、バイト数をフレームカウンタ、バイトカウンタ等で計数することによって、常に磁気ディスク200上における磁気ヘッド24の位置を知ることができる。
【0024】
記録および再生動作に先立って、例えば電源投入時等に、MPU11のファームウェアにより、例えば上述のバッファRAM13等の所定の記憶手段に、セクタID情報テーブルが生成される。
【0025】
図17を用いて上述したように、セクタの開始点あるいは終了点は、磁気ディスク200上の幾つかのセグメントの途中に存在する。従って、セクタの途中にサーボ領域が割込むことになるので、磁気ヘッド24がサーボ領域上を通過する期間においては、記録/再生動作が行われないようにする必要がある。このような制御を行うために必要なスキップ情報、およびディフェクト等により使用不能なセクタの情報等がセクタID情報テーブルに記録される。
【0026】
図19にセクタID情報テーブルの一例を示す。Sectorは、セクタ番号を示している。上述したように、各セクタには、1個または複数個のサーボ領域が割込むので、各セクタは、サーボ領域によって2個またはそれ以上の個数のセクタ断片に分割される。この各セクタ断片に関する情報が図19のSkipFlag、LastFlag、およびCountによって示される。SkipFlagが”1”とされているセクタ断片は、ディフェクト等により使用不能なものである。また、LastFlagが”1”とされているセクタ断片は、次のサーボ領域に到達すること無くデータ領域の途中で終了するものである。
【0027】
さらに、Countは、セクタ断片の先頭から終了までのバイト数を示している。すなわち、LastFlagが”0”とされているセクタ断片については、Countは、セクタ断片の先頭からサーボ領域開始までのバイト数を示す。また、LastFlagが”1”とされているセクタ断片については、Countは、セクタ断片の先頭からかかるセクタ断片が属しているセクタの終了までのバイト数を示すことになる。
【0028】
従って、LastFlagが”0”とされているセクタ断片については、データの記録および再生動作開始後、Countに記録されたバイト数が経過した時には、データの記録および再生動作を停止して、磁気ヘッド24がサーボ領域を通過するまで待機する処理に入る。
【0029】
例えば、図19中のセクタ1にデータの記録および再生動作を行う場合について、図20を参照して説明する。まず、タイミング発生回路16から供給される、セクタの先頭を示す信号により、セクタ1の先頭が認識される。1行目に対応するセクタ1のセクタ断片については、LastFlagが”0”とされているので、Countに示されるバイト数”0200”は、1行目に対応するセクタ1のセクタ断片の先頭、すなわちセクタ1の先頭からサーボ領域の開始点までのバイト数を示している。従って、”0200”が計数された時点において、磁気ヘッド24がサーボ領域の開始点に到達する。このため、データの記録および再生動作を停止し、磁気ヘッド24がサーボ領域を通過した後にアクセスを再開する。
【0030】
次に、図19のセクタ1の2行目に対応して処理が行われる。次のセグメントのデータ領域の先頭からアクセスを再開し、同様に、データ領域の終りまでのバイト数をカウントする。2行目に対応するセクタ1のセクタ断片については、LastFlagが”1”とされているので、かかるセクタ断片の開始点を含むデータ領域の途中にセクタの終了点がある。従って、Countに示されるバイト数”1FFF”は、2行目に対応するセクタ1のセクタ断片の先頭、すなわち次のセグメントのデータ領域の先頭から、同一のデータ領域中に存在する、セクタ1の終了点までのバイト数を示している。HDCは、データのバイト数をカウントしており、セクタの単位である512バイトとECCのバイト数の合計のバイト数がカウントされた時点で、セクタの終りを認識することができる。
【0031】
上述したようにして、ユニークパターンおよびホームインデックスパターンに基づいてフレーム同期が確立し、セクタIDテーブルが生成された状態で以下に説明するような記録/再生動作が行われることが可能となる。ホストコンピュータからあるセクタに対する記録または再生が指令された時、MPU11は、HDC12の各種レジスタに開始フレーム番号、開始セクター番号、終了フレーム番号、終了セクター番号などをセットする。このようにしてセットされた各レジスタ値に基づいて、次のような動作がなされる。
【0032】
まず、位置制御回路17によって、開始トラックにシーク・トラッキング動作が行われる。かかるシーク・トラッキング動作が完了すると、HDCのディスクシーケンサーが動作を開始する。そして、タイミング発生回路16からセグメントを示す信号を受取る毎に、フレームカウンタがカウントアップされる。フレームカウンタの計数値を参照して、上述の開始フレーム番号に相当するフレームに到達したと判断された後に、タイミング発生回路16から供給されるセクタの先頭を示すパルスによって、セクタカウンタがカウントアップされる。そして、上述したように、セクタID情報テーブルを参照して、目標セクタに到達したことが認識された後に、記録あるいは再生動作が開始される。その後、セクタID情報テーブルを参照しながら記録あるいは再生動作が続けられる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディスク状情報記録媒体、およびかかるディスク状情報記録媒体を用いた情報記録再生装置においては、以下のような問題点があった。まず、ユニークパターンに基づいてクロックマークへの同期が確立した後、フレーム同期が確立されるために必要なホームインデックスパターンを検出するために、最大1周分の待ち時間が必要となる。特に、記録面切替え時にこの問題が顕著となる。すなわち、ディスク状情報記録媒体の両面にわたって記録再生をする場合等において、記録面切替え時に転送レートが通常に比して大きく低下することになる。
【0034】
かかる記録面切替え時の問題を回避するためには、ホームインデックスパターンの記録時または形成時に、両面の回転位置を極めて高精度に位置合わせし、記録面切替え後においても記録面切替え前のフレームカウンタの値をそのまま使えるようにする必要があった。また、各記録面に対応する記録再生用磁気ヘッドも高精度に作り込まねばならなかった。しかしながら、このような方法は、ディスク状情報記録媒体の製造プロセス、および磁気ヘッドの製造プロセスに多大な負担を掛けることになる。
【0035】
上述したような問題点は、シンクロナスサーボ方式、セクタサーボ方式の何れにおいても見られるものである。特にシンクロナスサーボ方式の場合には、サーボサンプル数が多く、サーボ領域間の物理的な幅が非常に小さくなるため、ディスク状情報記録媒体製造プロセスにおけるマージンが小さくなってしまうという問題が生じる。このため、情報記録媒体としての充分な信頼性を確保するために、記録面切替えがなされた時には、必ずホームインデックスパターンを検出することによって回転角度原点からの回転位置確認をせざるを得なかった。
【0036】
一方、上述したようなデータ効率を向上させるIDレス方式は、データ記録動作の信頼性に関する問題点を有している。かかる問題点について説明する。IDレス方式を用いない場合、すなわち各セクタのユーザーデータにセクタIDが付加されて記録される方式においては、記録動作は、ディスク状情報記録媒体に記録されたセクタIDを読むことから始められる。このため、誤った位置に対する記録動作がなされる確率は、極めて小さかった。
【0037】
しかしながら、IDレス方式の場合には、何らかの理由でHDCに対するフレームパルス、若しくはセクタパルスの入力がなされなかった時等に、HDCカウンターがスリップを起こし、誤った位置に対する記録動作が行われてしまう。しかも、このような誤った位置に対する記録動作が開始された時には、記録動作を迅速に停止させる方法は存在しない。すなわち、誤った位置に対する記録動作が一旦開始されてしまうと、ヘッドが回転角度原点に到達してフレームカウンタがリセットされるまでにヘッドが通過する領域に対して、連続的に記録動作が行われてしまう。このような誤った位置に対する記録動作によって記録済のデータが破壊される可能性があった。
【0038】
上述してきた問題点は、シンクロナスサーボ方式、セクタサーボ方式の何れにおいても見られるものである。
【0039】
従って、この発明の目的は、上述したような初期化および記録面切替え時における無駄時間を無くし、若しくは低減させることを可能とし、さらにIDレス方式を用いた情報記録再生装置において、記録データの信頼性を向上させることを可能とするディスク状情報記録媒体、情報記録再生装置および同期確立の方法を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、同心円状または渦巻状に形成されているトラックが複数のセグメントに均等に区分され、複数のセグメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するためのデータ領域とから構成されるディスク状情報記録媒体において、
サーボ情報は、0から順番に番号が付されたセグメント番号と、セグメント番号をビット反転したものとを連続的に並べたものが所定の符号化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、
セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置されるようにサーボ領域内に記録または形成されるディスク状情報記録媒体である。
【0041】
請求項の発明は、ディスク状情報記録媒体を用いる情報記録再生装置において、
ディスク状情報記録媒体は、
同心円状または渦巻状に形成されているトラックが複数のセグメントに均等に区分され、複数のセグメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するためのデータ領域とから構成され、
サーボ情報は、
0から順番に番号が付されたセグメント番号と、セグメント番号をビット反転したものとを連続的に並べたものが所定の符号化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、
セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置されるように、サーボ領域内に記録あるいは形成され、
ディスク状情報記録媒体から再生される再生信号から、セグメントIDを復号する復号手段と、
復号手段の出力に基づいてフレーム同期を確立する同期化手段と、
確立されたフレーム同期の下で記録または再生を行うための手段とを備える情報記録再生装置である。
【0042】
請求項の発明は、ディスク状情報記録媒体を用いる情報記録再生装置における同期確立の方法において、
ディスク状情報記録媒体は、同心円状または渦巻状に形成されているトラックが複数のセグメントに均等に区分され、複数のセグメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するためのデータ領域とから構成され、
サーボ情報は、
0から順番に番号が付されたセグメント番号と、セグメント番号をビット反転したものとを連続的に並べたものが所定の符号化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、
セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置されるようにサーボ領域内に記録あるいは形成されており、
未だフレーム同期が確立されていない時に、セグメントIDを復号し、復号値に基づいてフレーム同期を確立する初期同期確立ステップと、
初期同期確立ステップによってフレーム同期が確立された後において、セグメントIDを復号し、復号値に基づいてフレーム同期はずれを検出するフレーム同期はずれ検出ステップと、
フレーム同期はずれ検出ステップによってフレーム同期はずれが検出された時に、フレーム同期はずれに対処するための所定の処理を行うフレーム同期はずれ対処ステップとからなる同期確立の方法である。
請求項14の発明は、ディスク状情報記録媒体を用いる情報記録再生装置において、
ディスク状情報記録媒体は、同心円状または渦巻状に形成されているトラックが複数のセグメントに均等に区分され、複数のセグメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するためのデータ領域とから構成され、
サーボ情報は、
0から順番に番号が付されたセグメント番号と、セグメント番号をビット反転したものを連続的に並べたものが所定の符号化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、
セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置されるようにサーボ領域内に記録あるいは形成されており、
未だフレーム同期が確立されていない時に、セグメントIDを復号し、復号値に基づいてフレーム同期を確立する初期同期確立手段と、
初期同期確立手段によってフレーム同期が確立された後において、セグメントIDを復号し、復号値に基づいてフレーム同期はずれを検出するフレーム同期はずれ検出手段と、
フレーム同期はずれ検出手段によってフレーム同期はずれが検出された時に、フレーム同期はずれに対処するための所定の処理を行うフレーム同期はずれ対処手段
とからなる情報記録再生装置である。
【0043】
以上のような手段を用いれば、1周にn個のセグメントIDを設けた場合には、セグメントID間の回転角度が1/n周なので、1/n周と上述の同期確立方法において復号される必要のあるセグメントIDの個数との積がフレーム同期を確立するために必要な回転角度となる。例えば、上述の初期同期確立方法において復号される必要のあるセグメントIDの個数が2個の場合には、2/n周以内に、初期同期確立動作を完了することができ、フレーム同期を迅速に確立することができる。
【0044】
すなわち、フレーム同期を確立するためには、ディスク状情報記録媒体上における磁気ヘッドの位置を認識することが必要であるが、従来の磁気ディスク装置等においては、磁気ヘッドの位置を認識するために、トラック一周あたり一個設けられたホームインデックスパターンを検出する必要があった。この発明を適用することによって、初期同期を確立する目的で行われるホームインデックスパターンの検出は、不必要となり、かかるホームインデックスパターンの検出のために生じていた待ち時間が解消される。
【0045】
また、ディスク状情報記録媒体および磁気ヘッド等の加工等が極めて高精度でなされなくても、迅速な初期同期確立動作が可能となり、フレーム同期の確立を迅速化することができる。
【0046】
さらに、上述したフレーム同期はずれ検出方法およびフレーム同期はずれ対処方法により、IDレスフォーマットにおいて、誤った領域に対する記録動作が開始されてしまった場合に、記録動作を迅速に停止することが可能となる。このため、記録済データの破壊を最小限にとどめることができ、記録データの信頼性を高めることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
この発明をシンクロナスサーボ型磁気ディスク装置に適用した一実施例について、以下に説明する。この発明を適用した磁気ディスク1のサーボ領域のパターン配置の一例を図1に示す。サーボ領域は、磁気ディスク1の記録面上に均等に内周から外周まで同じ時間長さで形成される。従って、サーボ領域は、所定の中心角の扇形の領域として間欠的に設けられる。サーボ領域は、トラック1周あたり数100箇所設けられ、各々のサーボ領域がアドレス領域2、ファイン領域3およびクロック領域4から構成される。また、データ領域の長さは、例えば、図16を用いて上述した従来の磁気ディスクの一例と同様とされる。
【0048】
このうち、各サーボ領域のアドレス領域2には、セグメントID、アクセスパターン、ユニークパターンのうちの何れか1つが所定の順番で循環的に後述するような方法で記録される。この発明の一実施例の場合には、この所定の順番は、セグメントID、アクセスパターン、ユニークパターン、アクセスパターンの順である。従って、アドレス領域の4個に1個の割合で、セグメントIDが記録される。また、アドレス領域の2個に1個の割合でアクセスパターンが記録され、アドレス領域4個に1個のアドレス領域2には、ユニークパターンが記録される。
【0049】
各サーボ領域のファイン領域3には、ファインパターンが記録される。また、各サーボ領域のクロック領域4には、クロックマークが記録される。これらの各パターンの前縁と後縁から後述するような再生孤立波形が再生される。
【0050】
図1の下方に破線A−Bで示したトラックの中心の断面図を示す。上述の各種のマーク、パターンは、磁性層の凸部と凹部とに、互いに反対方向の磁化が付与されてなるものである。このような形状のマーク、パターンは、従来から用いられている方法で形成される。すなわち、例えば、スタンピング等の方法により凹凸ピットとして一括形成した後、非磁性体基板上に磁性層を形成する方法等によって、データ領域とは独立したパターンをサーボ領域内に形成する。さらに、形成されたパターンを加工用の磁気ヘッド等の所定の手段によって一方向に直流磁化することにより、セグメントIDパターン、ユニークパターン、アクセスパターン、ファインパターンおよびクロックマーク等が形成される。
【0051】
この発明の一実施例においてセグメントIDを構成するために用いられる符号化方法の一例を図2に示す。アドレス領域は、12ビットからなる。セグメントIDとして、6ビットのフレーム(セグメント)番号すなわち情報語と、かかる6ビットの情報語をビット反転したものを順に並べたものを用いている。以下の説明において、このような符号化方法を符号化手法(2)と称する。
【0052】
すなわち符号化手法(2)では、情報語と、かかる情報語をビット反転したものを連続的に並べたもの、あるいは連続的に並べたものを適宜並べ変えたもの、を符号語とする。また、セグメント番号は、0から順番に番号付された情報とされる。符号化手段(2)を用いて、凹凸ピットの一括形成方式により構成されたセグメントIDの一例を図3に示した。
【0053】
符号化手法(2)を用いる場合には、符号語の "0" の数と、"1" の数をほぼ等しくすることができる。このため、例えば、ディスクの凹凸ピットの一括形成方式でセグメントIDを形成する時に、凹凸の出現回数が平均的に等しくなり、凹凸の偏りを無くすことができる。従って、浮上型磁気ヘッドの浮上安定性能が向上し、ディスク状情報記録媒体からの再生信号を安定的に得ることが可能となる。このような効果は、特に、セグメントIDを復号するデコーダとして、記録媒体上の磁化方向をビタビデコーダ内部の状態として処理し、記録媒体上の磁化方向、すなわち状態の値そのものを直接出力するビタビ復号器を用いる場合に顕著なものとなる。
【0054】
次に、この発明の一実施例の回路構成および動作について説明する。図4に、記録/再生兼用の磁気ヘッドを用いたシンクロナスサーボ型磁気ディスク装置の回路構成の一例を示す。図4において、上述した従来の磁気ディスク装置の一例と共通する構成要素には、図18中で用いている番号と同様な番号を付した。磁気ヘッド24は、磁気ディスク1に対してデータの記録および再生を行う。記録/再生切替えスイッチ22は、磁気ヘッド24の動作モードを切替える。さらに記録および再生切替えスイッチ22は、記録アンプ21から供給された記録データを磁気ヘッド24に供給し、または、磁気ヘッド24から供給された読取りデータを再生アンプ20に供給する。再生アンプ20およびデータ復調回路18はデータ再生回路系を構成する。すなわち、記録/再生切替えスイッチ22から供給された再生信号から再生データを生成する。
【0055】
同期管理回路15は、再生アンプ20から供給される再生信号から、磁気ディスク1の記録面上のクロック領域4に形成された上述のクロックマークから再生される再生孤立波形を検出し、検出した再生孤立波形からデータクロックを生成する。そして、生成したデータクロックをデータ復調回路18、記録データ発生回路19、タイミング発生回路16およびHDC12に供給する。このデータクロックによってシステムの同期が管理される。
【0056】
記録データ発生回路19は、HDC12から供給された記録すべきデータに基づいて、例えばエラー訂正符号の符号化等を行って、データクロックに同期した記録データ信号を生成し、記録アンプ21に供給する。記録アンプ21は、供給された記録データ信号によって変調された信号を生成し、記録/再生切替えスイッチ22を介して磁気ヘッド24に供給する。磁気ヘッド24は、供給された信号に基づいて磁気ディスク1に対する記録を行う。
【0057】
タイミング発生回路16は、データクロックを計数することにより、データゲート信号、サーボゲート信号、クロックゲート信号、フレームパルス、セクタパルスおよびシンク信号等の記録/再生に必要な各種タイミング信号を生成する。
【0058】
位置制御回路17は、磁気ヘッド24のトラッキングサーボを制御する。すなわち、位置制御回路17は、後述するように、サーボ情報検出器14から供給された信号に基づいて制御信号を生成し、ボイスコイルモータ23を駆動して、磁気ヘッド24を目標トラックにトラッキングする(トラック・シークモード)。その後、磁気ヘッド24をトラックの中心に位置決めする(トラッキングモード)。
【0059】
HDC12は、ホストコンピュータと接続するためのI/Oインターフェース部、磁気ディスク1に対する記録/再生を制御するディスクコントロール部、バッファRAM13に対する書込み/読出しを制御するバッファコントロール部およびMPU11と接続するためのMPUインターフェイス部の4ブロックから構成される。この発明の一実施例においては、HDC12は、IDレス方式に対応するものである。
【0060】
バッファRAM13は、記録/再生動作の対象となるデータを一時的に保持することによって、ホストコンピュータとディスクのデータ転送レートの差を吸収するという従来からの機能に加えて、この発明の一実施例においては、IDレス方式による動作に必要なセクタIDマップが生成されるメモリ領域としても用いられる。すなわち、電源投入時等に、例えば図19に示した一例と同様のセクタIDマップがこのRAM空間の一部にシステムコントローラのファームウエアによって生成される。そして、MPU11およびHDC12の動作に際し、必要に応じて参照される。
【0061】
図4のサーボ情報検出回路14、同期管理回路15およびタイミング発生回路16等についての詳細を図5に示す。サーボ情報検出器14は、ユニークパターン検出器30、セグメントID復号回路31、アクセスパターン検出器32、およびファインパターン検出器33から構成される。また、同期管理回路15は、クロック生成回路34、フレームカウンタ35、およびフレームマネージャ36から構成される。このうち、クロック生成回路がPLLロック信号を生成し、MPU11に供給することによってサーボビット同期を制御する。一方、フレームマネージャ36がフレームロック信号を生成し、HDC12に供給することによってフレーム同期を制御する。
【0062】
この発明の一実施例においては、後述するようなフレーム同期はずれ検出動作を行うことによって、初期同期が確立された後において、フレーム同期はずれが生じていないか否かを常時確認している。このようなフレーム同期はずれ検出動作によってフレーム同期はずれが検出された時、および電源投入直後等のフレーム同期が確立されていない時には、初期同期確立動作が行われる。初期同期確立動作について図6のフローチャートを参照して以下に説明する。ステップS1としてフレーム同期はずれの状態にあることが検出された時に、ステップS2として、ユニークパターン検出器30は、再生アンプ20から供給される磁気ディスク1の一周に対応する再生波形から、ユニークパターンから再生される信号を探す。
【0063】
具体的な方法としては、例えば以下のような方法が用いられる。ユニークパターン検出器30は、所定の記憶手段を有し、この記憶手段に、ユニークパターンから再生される信号、およびユニークパターンから再生される信号が得られる時間間隔を予め記憶させておく。そして、再生信号列の中で、ユニークパターンに対応する信号に合致するものを探す。この際のユニークパターン検出器30の動作タイミングは、水晶発振等の所定の手段によるクロックに従う。
【0064】
ステップS2の結果として、再生信号からユニークパターンが検出された時には、ステップS3として、ユニークパターンに基づいてロックされた状態にあることの確認がなされる。具体的には、例えば以下のような方法が用いられる。
【0065】
上述したように、ユニークパターン検出器30は、ユニークパターンから再生される信号が得られる時間間隔を予め記憶している。そして、ユニークパターン検出器30は、このユニークパターンが検出される時間間隔に基づいてゲートを開き、かかるゲート内で、ユニークパターンから再生された信号が検出されるか否かを確認する。このようにして、磁気ディスク1の記録面において、最初にユニークパターンが検出された位置に後続する位置に、磁気ディスク1の上述したような構成に従って、ユニークパターンから再生された信号が適正に検出されるか否かが確認される。
【0066】
ユニークパターンから再生された信号が例えば2回等の所定回数、適正に検出された時に、ユニークパターンに基づいてロックされた状態にあると判断される。ステップS3の結果として、ユニークパターンに基づいてロックされた状態にあると判断された後に、ステップS4として、HDC12内のフレームカウンタが起動する。
【0067】
一方、ステップS3の結果として、ユニークパターンに基づいてロックされた状態にあると判断された後に、ユニークパターン検出器30は、ユニークパターンから再生された信号が検出される毎に、検出時点から所定のクロック数後にクロックゲート信号を発生して、クロック生成回路34に供給する。ユニークパターン検出器30がクロックゲート信号を発生するためには、所定のクロック数を計測する必要があるが、かかる計測は、上述した水晶発振によるクロック等の所定の手段によって行われる。
【0068】
上述したようにして、クロック生成回路34は、ユニークパターンから再生された信号が検出される間隔に基づく一定の周期で、クロックゲート信号を供給される。クロック生成回路34は、供給されたクロックゲート信号が開いている期間内に検出される孤立再生波形を、正規のクロック信号すなわち磁気ディスク1のクロック領域4に形成されたクロックマークから再生された信号と見なして、内蔵しているPLL部の位相を更新する。そして、かかるクロック信号にサーボクロックおよびデータクロックを位相同期させる。このようにして、記録/再生等の動作の基準となるクロックが確立する。
【0069】
上述したようにして確立されたサーボクロックに基づいて、各セグメントのサーボ領域、特にアドレス領域から再生された再生信号上にゲートを開くことができる。アドレス領域から再生される再生信号がユニークパターン検出器30、セグメントID復号回路31およびアクセスパターン検出器32に供給される。そして、記録/再生等の動作のために必要な各種のパターンの検出が行われる(ステップS5)。
【0070】
セグメントID復号回路31は、ステップS6としてセグメントIDの復号が適正になされたか否かを確認する。この発明の一実施例においては、図2を用いて上述したような符号化方法を用いて構成されたセグメントIDを用いている。このため、かかるセグメントIDの形態に適合する、以下のような手順でセグメントIDの復号が適正になされたか否かを判断する。まず、上述したようなゲートによって、再生信号から検出される12ビットの符号語を、前半6ビットと後半6ビットの二つのビット列に分割する。そして、後半6ビットが前半6ビットのビット反転となっている場合のみ、セグメントIDが正しく復号されたと判断する。
【0071】
ステップS6の結果として、セグメントIDが正しく復号されたと判断した時には、セグメントID復号回路31は、セグメントIDが正しく復号されたことを示す信号、および復号結果すなわち前半6ビットのビット列(フレーム番号)をフレームマネージャ36に供給する。
【0072】
フレームマネージャ36は、上述したようにしてセグメントIDが正しく復号されたことを示す信号が入力された時に、ステップS7として、フレームカウンタ35にセグメントID復号回路31から供給されたフレーム番号をセットする。その後、フレームカウンタ35は、ステップS8として、タイミング発生回路16によって供給されるセグメント(フレーム)を示す信号に基づいてカウントアップを行う。
【0073】
上述したように、セグメントIDは、4セグメントに1回の割合で、該当するセグメントのアドレス領域2に設けられている。このようなセグメントIDの配置に適合するように、フレームマネージャ36は、以下に説明するステップS9〜ステップS12のような手順によってフレーム同期が確立したことを確認する。
【0074】
ステップS9として、フレームマネージャ36は、フレームカウンタ35の計数値がカウントアップ開始時のフレーム番号、すなわちステップS7においてセットされたフレーム番号に対して4カウントアップされているか否かを判断する。ステップS9の結果として、4カウントアップされていると判断された時に、ステップS10として、アドレス領域2から再生された信号をセグメントIDと見なして復号する。ステップS11として、かかる復号が適正になされたか否かをステップS6と同様な手順で判断する。
【0075】
ステップS11の結果として適正に復号がなされたと判断された時には、ステップS12に移行する。ステップS12として、ステップS10における復号によって得られたフレーム番号と、ステップS9における判断に用いられたフレームカウンタの計数値とが等しいか否かが判断される。ステップS12の結果として、ステップS10の復号によって得られたフレーム番号とステップS9の判断に用いられたフレームカウンタの計数値とが等しいと判断された時には、ステップS13として、フレーム同期が確立したと判断される。さらに、フレームマネージャ36がHDC12、MPU11、および位置制御回路17等に対するフレームロック信号をアクティブにする。この時点において初期同期確立動作が完了する。
【0076】
上述した初期同期確立動作において、ユニークパターンに基づいてロックされた状態にあるか否かを確認するステップS3、および初期同期が確立された状態にあるか否かを確認するステップS9〜ステップS12は、この発明が適用される磁気ディスク装置に要求される信頼性等の諸性能、並びに、この発明が適用される磁気ディスク装置に用いられる磁気ディスク1および磁気ヘッド24等の加工精度等の諸特性に配慮して、適当な回数繰り返すようにすることも可能である。
【0077】
トラックシークモードにおいて、サーボ情報検出器14内のアクセスパターン検出器32は、タイミング発生回路16から供給されるサーボゲートに従って、アクセスパターンを検出する。そして、検出したアクセスパターンを復号することにより、現在地のトラック番号を認識する。このようにして認識された現在地のトラック番号と、後述するようにしてMPU11によってセットされる記録/再生動作の対象となるトラックのトラック番号との差に応じて、位置制御回路17が公知の方法でボイスコイルモータ23を制御し、記録/再生動作の対象となるトラックに対するトラッキングがなされる。
【0078】
その後のトラッキングモードにおいて、サーボ情報検出器14内のファインパターン検出器33が上述のファインパターンを検出することによって得た情報に基づいて、位置制御回路17は、磁気ヘッド24が記録/再生動作の対象となるトラックの中心に位置するようにボイスコイルモータ23を制御する。
【0079】
上述したように、この発明の一実施例において、アクセスパターンは、2個のアドレス領域に対して1個、すなわち1個おきに設けられている。この発明の一実施例では、奇数セグメントのアドレス領域にアクセスパターンが配置されている。このため、アクセスパターン検出器32は、フレームカウンタ35からフレーム番号0を受取った時点以降、サーボ情報検出器14から供給された再生データの中から奇数セグメントに対応する再生データのみを復号し、位置制御回路17に供給するようになされる。アクセスパターンの配置がこの発明の一実施例と異なる磁気ディスクを用いる磁気ディスク装置においては、アクセスパターンの配置に適合したアクセスパターンの動作を行うようになされればよい。
【0080】
記録時の動作について説明する。ホストコンピュータから記録コマンドが供給された時に、MPU11がホストコンピュータから供給された論理ブロックアドレスを、上述したようにバッファRAM空間内に作成したID情報テーブルを参照して、物理アドレス(Zone,Cylinder,Head,Sector等) に変換する。そして、この物理アドレスをHDC12、位置制御回路17および記録/再生切替えスイッチ22にセットする。かかる物理アドレスに基づいて、上述のトラックシーク動作によって記録対象のセクタに対するアクセスがなされる。後述するようなフレームマネージャ36のフレーム同期はずれ検出動作により、フレーム同期がはずれていないことが保証されているので、正しい位置に対する記録動作が保証される。記録対象のセクタにアクセスがなされた後の記録動作は、公知の方法で行われる。
【0081】
記録済のユーザーデータの再生を行う際の動作について説明する。ホストコンピュータから再生コマンドが供給された時に、MPU11がホストコンピュータから供給された論理ブロックアドレスを、物理アドレス(Zone,Cylinder,Head,Sector等) に変換する。この際に、上述したようにバッファRAM13上に作成されたID情報テーブルが参照される。そして、この物理アドレスをHDC12、位置制御回路17および記録/再生切替えスイッチ22にセットする。かかる物理アドレスに基づいて、上述のトラックシーク動作によって再生対象のセクタに対するアクセスがなされる。後述するようなフレーム同期はずれ動作により、フレーム同期がはずれていないことが保証されているので、正しい位置に対する再生動作が保証される。再生対象のセクタにアクセスがなされた後の再生動作は、公知の方法で行われる。
【0082】
上述したように、記録または再生動作が正しい位置に対してなされるためには、フレーム同期がはずれていないことが常に保証されていることが必要となる。このために行われる、セグメントIDに基づいたフレーム同期はずれ検出および処理について以下に説明する。かかるフレーム同期はずれ検出および処理は、初期同期確立動作が完了した後、直ちに開始され、記録または再生動作が可能とされる期間には、常に行われる。
【0083】
フレーム同期はずれ検出および処理の手順について図7を参照して説明する。ステップS101がフレーム同期が確立されている状態を示している。上述したようなフレーム同期確立動作の後においても、サーボ情報検出器14中のセグメントID復号回路31には、再生アンプ20からアドレス領域から再生される再生信号が常に供給される。ステップS102として、上述したように再生アンプ20から供給される再生信号がセグメントIDが記録されているセグメント(上述したようにセグメント4個に対して1個)のアドレス領域から再生されたものであるか否かが判断される。
【0084】
ステップS102の結果として、供給された再生信号がセグメントIDが記録されているセグメントのアドレス領域から再生されたものであると判断された時には、セグメントID復号回路31は、セグメントIDすなわち12ビットの符号語について以下のような処理を行う。まず、12ビットの符号語を前半6ビット、後半6ビットの2個のビット列に分割する。そして、前半6ビットをフレーム番号Aとし、後半6ビットをビット反転したものをフレーム番号Bとする。さらに、フレーム番号Aおよびフレーム番号Bをフレームマネージャ36に供給する。
【0085】
フレームマネージャ36は、供給された2つのフレーム番号(フレーム番号Aおよびフレーム番号B)の各々と、フレームカウンタより得られるフレームカウント値とを後述するようにして比較する。かかる比較の結果として、2つのフレーム番号が共にフレームカウント値と異なっていた時には、フレーム同期はずれ処理状態を示すステップS105に移行する。
【0086】
フレーム番号Aおよびフレーム番号Bと、フレームカウント値とを比較する手順について詳細に説明する。ステップS103において、フレーム番号Aとフレームカウント値とが等しいか否かが判断される。ステップS103の結果としてフレーム番号Aとフレームカウント値とが一致しないと判断された時には、ステップS104に移行する。ステップS104において、フレーム番号Bとフレームカウント値とが等しいか否かが判断される。ステップS104の結果としてフレーム番号Bとフレームカウント値とが一致しないと判断された時、すなわち2つのフレーム番号が共にフレームカウント値と異なっていた時には、上述したように、フレーム同期はずれ処理状態を示すステップS105に移行する。
【0087】
一方、ステップS103またはステップS104において、フレーム番号Aまたはフレーム番号Bの何れかがフレームカウント値と一致すると判断された時には、フレーム同期はずれが生じていないと判断され、ステップS101に移行する。
【0088】
フレーム同期はずれ処理状態を示すステップS105以降においては、引続いてフレーム同期がはずれているか否かを確認するために、以下のような手順からなるステップS106が行われる。アドレス領域から再生される再生信号のうち、後続するセグメントIDが記録されていると予想されるセグメントのアドレス領域から再生された部分をセグメントIDとみなして復号する。そして、かかる復号結果に基づいて上述のステップS102〜ステップS104までのフレーム同期はずれ検出動作と同様な処理を行う。
【0089】
すなわち、フレームカウント値と、復号結果として得られる2つのフレーム番号(フレーム番号Aおよびフレーム番号B)が共にフレームカウント値と異なっていた場合は、再度のフレーム同期はずれ処理状態と判断される。ステップS106の結果として、2度連続してフレーム同期はずれ処理状態となったことが確認された時には、フレーム同期はずれが検出されたと判断される。
【0090】
一方、2つのフレーム番号の少なくとも一方がフレームカウント値と一致していた時には、フレーム同期はずれではないと判断され、ステップS101に移行する。
【0091】
ステップS106の結果として、フレーム同期はずれであると判断された場合に行われる処理は、以下のようなものである。フレーム同期はずれが記録動作中に検出された場合には、上述したように、記録済領域に対する記録動作を最小限にとどめるための緊急ライト禁止処理がなされる。緊急ライト禁止処理として、まず、タイミング発生回路16によって供給されるライトゲートがオフとされる。さらに、MPU11の動作に割り込みがかけられる。その後、周辺回路に対し適切な処理がなされる。
【0092】
一方、フレーム同期はずれによって、誤った位置のデータが再生されたとしても、記録済のデータを破壊することはない。このため、フレーム同期はずれが再生動作中に検出された場合には、緊急リード禁止処理は行わず、MPU11が適切な処理を行う。
【0093】
緊急ライト禁止処理等のフレーム同期はずれに直接的に対処するための処理が行われた後に、上述した初期同期確立動作が行われる。そして、初期同期確立動作が完了した後に、フレーム同期はずれが検出された時点で行われていた記録、再生等の動作が行われる。
【0094】
但し、ステップS101〜ステップS107に示したようなフレーム同期はずれ検出動作は、ロービットエラーレートが非常に小さい磁気ディスク装置に適用する場合に、適正に動作するものである。ロービットエラーレートが比較的大きい磁気ディスク装置に適用する場合には、フレーム同期はずれを過検出する(フレーム同期はずれでない時に、フレーム同期はずれと判断してしまう)ことも考えられる。このため、例えば、ステップS106として、フレーム同期はずれ処理状態が3回連続したときにフレーム同期はずれと判断する等、この発明を適用する磁気ディスク装置のロービットエラーレートの大きさを考慮して、適宜、アルゴリズムを変形して用いても良い。
【0095】
上述したこの発明の一実施例に比べてフレーム同期はずれ検出の条件を厳しく設定した、この発明の他の一実施例について説明する。図8のフローチャートを参照して、この発明の他の一実施例において用いられるアルゴリズムについて説明する。アルゴリズム以外の構成要素、すなわち磁気ディスクの構成および磁気ディスク装置の回路構成等は、上述したこの発明の一実施例と同様のものである。
【0096】
上述したこの発明の一実施例におけるフレーム同期はずれ検出動作(図6のステップS101〜ステップS105)、並びにフレーム同期はずれ処理状態(ステップS105)においてなされる再度のフレーム同期はずれ処理状態を検出するための動作(ステップS106)は、セグメントID復号回路によって復号された2つのフレーム番号が共にフレームカウント値と異なっているか否かを調べてフレーム同期確認を行っていた。
【0097】
一方、この発明の他の一実施例においては、セグメントID復号回路より得られるフレーム番号が正しく復号されたと判断された時にのみ、復号されたフレーム番号とフレームカウント値とが一致しているか否かを判断する。かかる判断に基づいてフレーム同期はずれの検出を行う。
【0098】
図8のフローチャートを参照して具体的な手順を説明する。フレーム同期確立後に、すなわちステップS201以降に、以下に説明するようなフレーム同期はずれ検出動作が開始される。ステップS202として、供給された再生信号がセグメントIDが記録されているセグメント(上述したようにセグメント4個に対して1個)のアドレス領域から再生されたものであるか否かを判断する。ステップS202の結果として、供給された再生信号がセグメントIDが記録されているセグメントのアドレス領域から再生されたものであると判断された時には、ステップS203に移行する。
【0099】
ステップS203として行われる動作は、以下のようなものである。まず、ステップS202において、セグメントIDが記録されているセグメントのアドレス領域から再生されたものであると判断された12ビットの符号語を、前半6ビット、後半6ビットの2個のビット列に分割する。そして、前半6ビットから復号されたフレーム番号と、後半6ビットをビット反転したものから復号されたフレーム番号とが一致するか否かを判断する。このようなステップS203の結果として、前半6ビットから復号されたフレーム番号と後半6ビットをビット反転したものから復号されたフレーム番号とが一致しない判断された時、すなわち復号が正しくなされなかったと判断される時には、ステップS205に移行する。
【0100】
ステップS203の結果として、前半6ビットから復号されたフレーム番号と後半6ビットをビット反転したものから復号されたフレーム番号とが一致すると判断される時、すなわち復号が正しくなされたと判断される時には、ステップS204に移行する。ステップS204として、再生フレーム番号すなわちステップ203において復号されたフレーム番号と、フレームカウント値とが一致するか否かを判断する。ステップS204の結果として、再生フレーム番号とフレームカウント値とが一致する時には、フレーム同期はずれが生じていないと判断され、ステップS201に移行する。
【0101】
ステップS204の結果として、再生フレーム番号とフレームカウント値が一致しない時には、ステップS205のフレーム同期はずれ処理状態に移行する。ステップS205以降においては、引続いてフレーム同期がはずれているか否かを確認するために、以下のような手順からなるステップS206が行われる。
【0102】
まず、アドレス領域から再生される再生信号のうち、次のセグメントIDが記録されていると予想されるセグメントのアドレス領域から再生された部分を復号する。そして、復号結果に基づいて上述のステップS203〜ステップS204の動作と同様な処理を行う。かかる処理の結果として再度のフレーム同期はずれが検出された時には、同期はずれであると判断され、ステップS207に移行する。一方、ステップS206において、2回連続してフレーム同期はずれが検出されない時には、同期はずれではないと判断され、ステップS201に移行する。
【0103】
フレーム同期はずれであると判断され、ステップS207に移行した時には、上述のこの発明の一実施例においてなされる、フレーム同期はずれに対処するための処理と同様な処理がなされる。
【0104】
上述した、この発明の一実施例およびこの発明の他の一実施例においては、セグメントIDを構成するための符号化手法として、上述した符号化手法(2)を用いた。この発明のさらに他の一実施例として、符号化手法(2)以外の符号化方法を用いるものも可能である。この発明のさらに他の一実施例において、アルゴリズム以外の構成要素、すなわち磁気ディスクの構成および磁気ディスク装置の回路構成等は、上述したこの発明の一実施例と同様のものである。
【0105】
以下の説明においては、この発明のさらに他の一実施例において用いられる符号化方法を符号化手法(1)と称する。符号化手法(1)によって構成されるセグメントIDの一例を図9に示す。アドレス領域は、12ビットからなる。そして、6ビットのフレーム(セグメント)番号が順に2度並べられている。すなわち、符号化手法(1)では、情報語を複数回連続的に並べたもの、または情報語を複数回連続的に並べたものを適宜並べ変えたものを符号語とする。
【0106】
初期同期確立動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。図10に記載されたステップS301〜ステップS303のうち、ステップS306以外のステップは、図6中の対応する各ステップと同様のステップである。ステップS306は、正しい復号がなされたか否かを判断するためのステップなので、ステップS306の具体的な手順は、セグメントIDの構成方法に依存する。この発明のさらに他の一実施例においては、セグメントID復号回路31によって上述したような12ビットの符号語が前半6ビットと後半6ビットの2つのビット列に分割される。そして、前半6ビットと後半6ビットが一致している場合にのみ、正しい復号がなされたと判断される。
【0107】
フレーム同期はずれ検出および処理について図11のフローチャートを参照して説明する。図10に記載されたステップS401〜ステップS407のうち、ステップS403およびS404以外は、図7中の対応する各ステップと同様のステップである。ステップS403およびS404は、復号されたフレーム番号がフレームカウント値と一致するか否かを判断するためのステップなので、ステップS403およびS404の具体的な手順は、セグメントIDの構成方法に依存する。
【0108】
この発明のさらに他の一実施例においては、ステップS403およびS404に先立って、セグメントID復号回路35により、12ビットの符号語が前半6ビット、後半6ビットの2つのビット列に分割される。そして、前半6ビットをフレーム番号A、後半6ビットをフレーム番号Bとして、フレーム番号Aおよびフレーム番号Bがフレームマネージャ36に供給される。フレームマネージャ36は、供給されたフレーム番号Aおよびフレーム番号Bを順にフレームカウント値と比較する。すなわちステップS403においてフレーム番号Aをフレームカウント値と比較し、ステップS404においてフレーム番号Bをフレームカウント値と比較する。
【0109】
上述した、この発明の一実施例、この発明の他の一実施例およびこの発明のさらに他の一実施例においては、セグメントIDを構成するための符号化手法として、上述した符号化手法(2)または符号化手法(1)を用いた。これに対し、この発明の第4の一実施例として、他の符号化方法を用いるものも可能である。この発明の第4の一実施例において、アルゴリズム以外の構成要素、すなわち磁気ディスクの構成および磁気ディスク装置の回路構成等は、上述したこの発明の一実施例と同様のものである。
【0110】
以下の説明において、この発明の第4の一実施例において用いられる符号化方法を符号化手法(3)と称する。符号化手法(3)によって構成されるセグメントIDの一例を図12に示す。アドレス領域は、13ビットからなる。6ビットのフレーム(セグメント)番号が2個順に並べられ、これらのフレーム(セグメント)番号の間に1ビットの "1”または "0" が挟み込まれる。この "1”または "0" は、6ビットのフレーム(セグメント)番号のパリティを表すものとされる。図11に示した一例では、6ビットのフレーム(セグメント)番号に含まれる”1”の数が偶数個の時には、”1”、奇数個の時には、”0”が6ビットのフレーム(セグメント)番号の間に挟み込まれる1ビットの内容である。
【0111】
パリティを表す1ビットの内容は、上述の一例とは反対に、6ビットのフレーム(セグメント)番号に含まれる”1”の数が偶数個の時に、”0”、奇数個の時に”1”、が6ビットのフレーム(セグメント)番号の間に挟み込まれるようにしてもよい。
【0112】
すなわち、符号化手法(3)では、情報語を複数回連続的に並べ、情報語と情報語の間に、情報語のパリティ情報を加えたものを符号語とする。パリティ情報には、情報語中に1を奇数個含んでいる場合は、1を偶数個含む、1ビットまたは複数ビットからなるビット列を用い、情報語中に1を偶数個含んでいる場合は、1を奇数個含む、1ビットまたは複数ビットからなるビット列を用いる。
【0113】
符号化手段(3)を用い、符号語の "0" を磁化反転無し、"1" を磁化反転有りとして磁気記録(NRZI記録)する場合、例えば、ディスクの凹凸ピットの一括形成方式でセグメントIDを形成する場合には、凹凸の出現回数が平均的に等しくなり、凹凸の偏りを無くすことができる。このため、浮上型磁気ヘッドの浮上安定性能が向上し、ディスク状情報記録媒体からの再生信号を安定的に得ることが可能となる。符号化手段(3)を用いて、凹凸ピットの一括形成方式により形成されたセグメントIDの一例を図13に示した。
【0114】
この発明の第4の一実施例の初期同期確立動作について、図14のフローチャートを参照して説明する。図14に記載されたステップS501〜ステップS513のうち、ステップS506以外のステップは、図6中の対応する各ステップと同様のステップである。ステップS506は、正しい復号がなされたか否かを判断するためのステップなので、ステップS506の具体的な手順は、セグメントIDの構成の方法に依存する。この発明の第4の一実施例においては、セグメントID復号回路31において、上述したような13ビットの符号語から、前半6ビットと後半6ビットの2つのビット列を取出す。そして、取出した前半6ビットと後半6ビットが一致している場合にのみ、正しい復号がなされたと判断する。
【0115】
この発明の第4の一実施例のフレーム同期はずれ検出動作について、図15のフローチャートを参照して説明する。図15に記載されたステップS601〜ステップS607のうち、ステップS603およびS604以外は、図7中の対応する各ステップと同様のステップである。ステップS603およびS604は、復号されたフレーム番号がフレームカウント値と一致するか否かを判断するためのステップなので、ステップS603およびS604の具体的な手順は、セグメントIDの構成方法に依存する。
【0116】
この発明の第4の一実施例においては、ステップS603およびS604に先立って、セグメントID復号回路35により、12ビットの符号語が前半6ビット、後半6ビットの2つのビット列に分割される。そして、前半6ビットをフレーム番号A、後半6ビットをフレーム番号Bとして、フレーム番号Aおよびフレーム番号Bがフレームマネージャ36に供給される。フレームマネージャ36は、供給されたフレーム番号Aおよびフレーム番号Bを順にフレームカウント値と比較する。すなわちステップS603においてフレーム番号Aをフレームカウント値と比較し、ステップS604においてフレーム番号Bをフレームカウント値と比較する。
【0117】
上述したこの発明の一実施例等においては、セグメントIDパターン、ユニークパターンおよびアクセスパターンを1:1:2の比率でアドレス領域に一定の周期で配置するとしたが、このような配置以外のものも可能である。
【0118】
例えば、ユニークパターン検出回路のユニークパターン検出能力が充分大きい場合には、上述のものより少ない数のユニークパターンを配置するようにしたものも可能である。このような配置をした場合には、ユニークパターン数が減少することによって生じる余剰の領域には、例えば面番号などの特殊な情報をパターン化して形成または記録しても良いし、または、かかる余剰の領域をギャップとして用いても良い。
【0119】
また、より低い制御サンプリング周期においても、位置制御回路によって充分な信頼性を有する位置制御が可能ならば、上述のものより少ない数のアクセスパターンを配置するようにしたものも可能である。
【0120】
さらに、セグメントIDパターンをサーボ領域以外の領域に形成することも可能である。あるいは、全セグメントに形成することも可能である。さらに、一定の周期で配置せず、例えばセクタの開始セグメントのみに配置しても良い。
【0121】
上述したこの発明の一実施例等においては、セグメント数が100以上の磁気ディスクを用いる磁気ディスク装置に対して、この発明を適用する場合について説明したが、セグメント数が100以下の磁気ディスク等を用いる磁気ディスク装置等に対して、この発明を適用することも可能である。このような場合には、全セグメントにセグメントIDを入れてもフォーマット上のロスは大きくない。
【0122】
上述したこの発明の一実施例等においては、クロックマーク、ユニークパターン等が磁気ディスクの記録面上に放射状に連続して形成されるとしたが、これらのマーク、パターンが半径に沿って断続的に形成されたディスク状情報記録媒体にも、この発明を適用することができる。
【0123】
さらに、上述したこの発明の一実施例等においては、クロックマーク、アクセスパターン、ファインパターン、およびセグメントID、並びにユニークパターンは、一括成型によって凹凸ピット列を形成した非磁性体基板上に磁性層を形成し、さらに磁化を付与することによって作成するとしたが、上述の各種マーク、パターンを他の方法によって作成する場合にも、この発明を適用することができる。
【0124】
例えば、平坦な基板上に形成された磁性層にエッチング等の手法によって凹凸を形成し、さらに磁化を付与することによって作成する方法を用いる場合にも、この発明を適用することは可能である。また、従来の平坦な記録面上に、磁気記録等により上述の各種マーク、パターンを作成する場合にも、この発明を適用することができる。
【0125】
また、上述したこの発明の一実施例等においては、情報を記録または再生する手段として、一般的な記録再生兼用磁気ヘッドを用いているが、記録および再生用に、それぞれ専用のヘッドを用いるようにしても良い。または、サーボ領域内に作成された上述のパターン、および記録データに対応するデータ領域内の磁化反転が検出できるものであれば、他の原理に基づく再生ヘッドを用いても良い。
【0126】
また、初期同期確立動作およびフレーム同期はずれ検出を、上述したこの発明の一実施例等におけるアルゴリズムとは異なるアルゴリズムに従って行うものも可能である。初期同期確立動作およびフレーム同期はずれを検出を行うためのアルゴリズムの要素となる各種のステップを、上述のこの発明の一実施例等において説明したフレーム同期はずれ検出方法とは異なる様式で組み合わせることにより、アルゴリズムを構成しても良い。すなわち、セグメントID復号の成否を所定回数確認するステップ、セグメントIDから復号された再生フレーム番号とフレームカウント値の一致/不一致を所定回数確認するステップ、ユニークパターン検出の成否を所定回数確認するステップ等およびアクセスパターン検出の成否を所定回数確認するステップ等を適宜組み合わせてアルゴリズムを構成しても良い。例えば、復号されたセグメントIDがフレームカウント値と不一致となった時、後続のユニークパターンを2回続けて確認し、その結果に基づいてフレーム同期はずれを検出する等のアルゴリズムを用いても良い。
【0127】
また、この発明の一実施例等においては、再生された複数の情報語が全て一致する時にのみ、正しく復号されたと判断したが、複数の情報語のうち、所定数以上の情報語が一致したときを正しく復号できたとしても良い。例えば、3個の情報語を用いる場合に、その中の2個が一致したときを正しく復号できたとしても良い。
【0128】
また、各情報語を構成するビット列のうち、ある一定数以上のビットが各情報語について一致したときを正しく復号できたとしても良い。例えば6ビットからなる2個の情報語によってセグメントIDを構成する場合に、2個の情報語を構成する各々6ビットのうち、4ビットが互いに一致した時に、正しく復号できたとしても良い。
【0129】
また、この発明は、磁気ディスク以外のディスク状情報記録媒体、例えば光磁気ディスク(MO)、相変化型ディスクPD等の書き換え可能ディスク、CD−R等の追記型ディスク、CD−ROM等の読み出し専用ディスク等の光ディスク等に適用することができる。また、これらのディスク状情報記録媒体を用いた情報記録再生装置であって、記録/再生動作に先立ってフレーム同期が確立されていることが必要なものに適用することができる。
【0130】
この発明は、この実施例に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用および変形が考えられる。
【0131】
【発明の効果】
上述したように、この発明は、初期同期確立動作において、ディスク状情報記録媒体上に予め設けられた、トラック方向の位置を示すセグメントIDを検出することによって、ディスク状情報記録媒体上における磁気ヘッドの位置を認識するようにしたものである。このため、ホームインデックスパターンを検出する必要が無くなるので、初期化時および記録面切替え時において、迅速にフレーム同期を確立することが可能となる。
【0132】
また、ディスク状記録媒体および記録/再生用ヘッド等の製造が極めて高精度でなされなくても、迅速にフレーム同期を確立することができる。
【0133】
さらに、この発明をIDレスフォーマット方式の情報記録装置に適用した場合には、誤ったデータ領域に対する記録動作を迅速に回避することが可能となるので、記録済データの破壊を最小限に止めることができ、記録データの信頼性が大きく向上する。
【0134】
さらに、ディスク状情報記録媒体の製造プロセスにおいて、凹凸ピットの一括形成方式によってセグメントIDを形成する方法を用いる場合に、この発明において用いられるセグメントID構成方法のうちの、符号化手段(2)および(3)を用いれば、凹凸の出現回数が平均的に等しくなり、凹凸の偏りを無くすことができる。このため、浮上型磁気ヘッドの浮上安定性能が向上し、ディスク状情報記録媒体からの再生信号を安定的に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における磁気ディスク媒体のサーボ領域およびその近傍の構成を示す略線図である。
【図2】この発明の一実施例におけるセグメントIDの構成の一例を示す略線図である。
【図3】この発明の一実施例において形成されたセグメントIDの断面を示す略線図である。
【図4】この発明の一実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の一実施例の回路構成の一部を詳細に示すブロック図である。
【図6】この発明の一実施例における初期同期確立のためのアルゴリズムについて説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の一実施例におけるフレーム同期はずれ検出のためのアルゴリズムについて説明するためのフローチャートである。
【図8】この発明の他の一実施例におけるフレーム同期はずれ検出のためのアルゴリズムについて説明するためのフローチャートである。
【図9】この発明のさらに他の一実施例におけるセグメントIDの構成の一例を示す略線図である。
【図10】この発明のさらに他の一実施例における初期同期確立のためのアルゴリズムについて説明するためのフローチャートである。
【図11】この発明のさらに他の一実施例におけるフレーム同期はずれ検出のためのアルゴリズムについて説明するためのフローチャートである。
【図12】この発明の第4の一実施例におけるセグメントIDの構成の一例を示す略線図である。
【図13】この発明の第4の一実施例において形成されたセグメントIDの断面を示す略線図である。
【図14】この発明の第4の一実施例における初期同期確立のためのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図15】この発明の第4の一実施例におけるフレーム同期はずれ検出のためのアルゴリズムについて説明するためのフローチャートである。
【図16】従来から用いられている磁気ディスク媒体の一例のサーボ領域およびその近傍の構成を示す略線図である。
【図17】セグメント(フレーム)とセクタの位置関係を示す略線図である。
【図18】従来から用いられている磁気ディスク装置の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図19】IDレス方式において用いられるID情報テーブルの一例を示す略線図である。
【図20】図19にしめすID情報テーブルに基づく記録/再生動作について説明するための略線図である。
【符号の説明】
1・・・磁気ディスク、2・・・アドレス領域、3・・・クロック領域、4・・・クロック領域、11・・・マイクロプロセッサ(MPU)、12・・・ハードディスクコントローラ(HDC)、13・・・バッファRAM、14・・・サーボ情報検出器、15・・・同期管理回路、16・・・タイミング発生回路、17・・・位置制御回路、18・・・データ復調回路、19・・・記録データ発生回路、20・・・再生アンプ、21・・・記録アンプ、22・・・記録/再生切替えスイッチ、23・・・ボイスコイルモータ、24・・・磁気ヘッド、30・・・ユニークパターン検出器、31・・・セグメントID復号回路、32・・・アクセスパターン検出器、33・・・ファインパターン検出器、34・・・クロック生成回路、35・・・フレームカウンタ、36・・・フレームマネージャ、200・・・従来から用いられている磁気ディスク、205・・・アクセスパターン、206・・・ファインパターン、207・・・クロックマーク、208・・・ユニークパターン、209・・・ホームインデックスパターン、114・・・サーボ情報検出器、115・・・クロック生成回路

Claims (14)

  1. 同心円状または渦巻状に形成されているトラックが複数のセグメントに均等に区分され、上記複数のセグメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するためのデータ領域とから構成されるディスク状情報記録媒体において、
    サーボ情報は、0から順番に番号が付されたセグメント番号と、上記セグメント番号をビット反転したものとを連続的に並べたものが所定の符号化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、
    上記セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置されるように上記サーボ領域内に記録または形成されるディスク状情報記録媒体。
  2. 請求項1において、
    上記セグメントIDは、
    上記セグメント番号のパリティ情報をさらに含むものであるディスク状情報記録媒体。
  3. 請求項1において、
    上記セグメントIDは、
    上記ディスク状情報記録媒体上の凹凸ピットとして、予め形成されるものであるディスク状情報記録媒体。
  4. ディスク状情報記録媒体を用いる情報記録再生装置において、
    上記ディスク状情報記録媒体は、
    同心円状または渦巻状に形成されているトラックが複数のセグメントに均等に区分され、上記複数のセグメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するためのデータ領域とから構成され、
    上記サーボ情報は、
    0から順番に番号が付されたセグメント番号と、上記セグメント番号をビット反転したものとを連続的に並べたものが所定の符号化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、
    上記セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置されるように、サーボ領域内に記録あるいは形成され、
    上記ディスク状情報記録媒体から再生される再生信号から、上記セグメントIDを復号する復号手段と、
    上記復号手段の出力に基づいてフレーム同期を確立する同期化手段と、
    確立されたフレーム同期の下で記録または再生を行うための手段とを備える情報記録再生装置。
  5. 請求項において、
    上記セグメントIDは、
    上記セグメント番号のパリティ情報をさらに含むものである情報記録再生装置。
  6. 請求項において、
    上記復号手段は、
    上記ディスク状情報記録媒体上の磁化方向をビタビデコーダ内部の状態として処理し、上記ディスク状情報記録媒体上の磁化方向である状態の値そのものを直接出力することによって、上記セグメントIDを復号する情報記録再生装置。
  7. 請求項において、
    上記セグメント番号の`1´を、ディスク状情報記録媒体上の磁化反転のあるビットとし、上記セグメント番号の`0´を、ディスク状情報記録媒体上の磁化反転のないビットとするものであって、
    上記パリティ情報は、
    上記セグメント番号中に1を奇数個含んでいる場合には、1を偶数個含むビット列であり、上記セグメント番号中に1を偶数個含んでいる場合には、1を奇数個含むビット列である情報記録再生装置。
  8. ディスク状情報記録媒体を用いる情報記録再生装置における同期確立の方法において、
    ディスク状情報記録媒体は、同心円状または渦巻状に形成されているトラックが複数のセグメントに均等に区分され、上記複数のセグメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するためのデータ領域とから構成され、
    上記サーボ情報は、
    0から順番に番号が付されたセグメント番号と、上記セグメント番号をビット反転したものとを連続的に並べたものが所定の符号化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、
    上記セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置されるようにサーボ領域内に記録あるいは形成されており、
    未だフレーム同期が確立されていない時に、上記セグメントIDを復号し、復号値に基づいてフレーム同期を確立する初期同期確立ステップと、
    上記初期同期確立ステップによってフレーム同期が確立された後において、上記セグメントIDを復号し、復号値に基づいてフレーム同期はずれを検出するフレーム同期はずれ検出ステップと、
    上記フレーム同期はずれ検出ステップによってフレーム同期はずれが検出された時に、フレーム同期はずれに対処するための所定の処理を行うフレーム同期はずれ対処ステップとからなる同期確立の方法。
  9. 請求項において、
    上記初期同期確立ステップは、
    上記セグメントIDから復号される複数のセグメント番号を比較することによって、復号が正しくなされ、適正な復号値が得られたことを確認するステップと、
    上記復号値をフレームカウンタにセットするステップと、
    上記セグメントIDに後続するセグメントIDから復号された復号値と、フレームカウンタの計数値とを比較することにより、フレームロックを確認するステップを含む同期確立の方法。
  10. 請求項において、
    上記フレーム同期はずれ検出ステップは、
    上記セグメントIDを復号し、復号された複数の復号値の各々をフレームカウンタの計数値と比較し、上記複数の復号値の全てがフレームカウンタの計数値と不一致であるという比較結果が得られる場合にのみ、フレーム同期はずれ処理状態に移行するステップと、
    上記フレーム同期はずれ処理状態において、
    セグメントIDから復号される複数の復号値の各々をフレームカウンタの計数値と比較し、上記複数の復号値の全てが上記フレームカウンタの計数値と不一致であるという比較結果が得られる場合にのみ、フレーム同期はずれであると判断するステップを含む同期確立の方法。
  11. 請求項において、
    上記フレーム同期はずれ検出ステップは、
    セグメントIDから復号される複数のセグメント番号を比較することによって、復号が正しくなされ、適正な復号値が得られたことを確認するステップと、
    上記復号値とフレームカウンタの計数値とを比較し、上記復号値が上記フレームカウンタの計数値と不一致であるという比較結果が得られる場合にのみ、フレーム同期はずれ処理状態に移行するステップと、
    上記フレーム同期はずれ処理状態において、
    セグメントIDから復号される、上記複数の復号値の各々をフレームカウンタの計数値と比較し、上記複数の復号値の全てが上記フレームカウンタの計数値と不一致であるという比較結果が得られる場合にのみフレーム同期はずれであると判断するステップを含む同期確立の方法。
  12. 請求項において、
    上記フレーム同期はずれ対処ステップは、
    上記フレーム同期はずれが検出された時に、上記フレーム同期はずれに対処するためのステップと、
    上記初期同期確立ステップに移行するステップを含む同期確立の方法。
  13. 請求項12において、
    上記フレーム同期はずれに対処するためのステップは、
    記録動作時において上記フレーム同期はずれが検出された時に、記録動作時を迅速に停止させる緊急ライト禁止処理に移行するステップからなる同期確立の方法。
  14. ディスク状情報記録媒体を用いる情報記録再生装置において、
    ディスク状情報記録媒体は、同心円状または渦巻状に形成されているトラックが複数のセグメントに均等に区分され、上記複数のセグメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するためのデータ領域とから構成され、
    上記サーボ情報は、
    0から順番に番号が付されたセグメント番号と、上記セグメント番号をビット反転したものを連続的に並べたものが所定の符号化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、
    上記セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置されるようにサーボ領域内に記録あるいは形成されており、
    未だフレーム同期が確立されていない時に、上記セグメントIDを復号し、復号値に基づいてフレーム同期を確立する初期同期確立手段と、
    上記初期同期確立手段によってフレーム同期が確立された後において、上記セグメントIDを復号し、復号値に基づいてフレーム同期はずれを検出するフレーム同期はずれ検出手段と、
    上記フレーム同期はずれ検出手段によってフレーム同期はずれが検出された時に、フレーム同期はずれに対処するための所定の処理を行うフレーム同期はずれ対処手段
    とからなる情報記録再生装置。
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