JPH10241299A - ディスク状情報記録媒体、情報記録再生装置および同期確立の方法 - Google Patents

ディスク状情報記録媒体、情報記録再生装置および同期確立の方法

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JPH10241299A
JPH10241299A JP35340197A JP35340197A JPH10241299A JP H10241299 A JPH10241299 A JP H10241299A JP 35340197 A JP35340197 A JP 35340197A JP 35340197 A JP35340197 A JP 35340197A JP H10241299 A JPH10241299 A JP H10241299A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録再生装置において、初期化時および
情報記録媒体の記録面を切替える時にフレーム同期確立
を迅速に行い、また、記録データの信頼性を高める。 【解決手段】 回転角度原点よりの回転角度を表す情報
語を符号化した符号語を、セグメントIDとして、トラ
ック方向に均等間隔となるように、サーボ領域内に設け
る。初期同期確立時には、セグメントIDを復号するこ
とによって得られる情報に基づいてフレーム同期を確立
する(ステップS5〜S13)。このため、従来、初期
同期を確立するために必要とされた、ホームインデック
スパターンの検出が不要となるので、装置の初期化等の
際になされる初期同期確立動作を迅速に行うことができ
る。また、初期同期確立後には、セグメントIDを復号
することによって得られる情報に基づいて、フレーム同
期はずれの検出を常時行い、フレーム同期はずれが検出
された時には、記録済データの破壊を最小限にとどめる
処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば磁気ディ
スク等のディスク状記録媒体、磁気ディスク装置等の情
報記録再生装置、および情報記録再生装置における同期
確立の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、小型の磁気ディスク装置、あ
るいは光磁気ディスク装置等では、例えば磁気ヘッド、
光ピックアップ等の記録または再生を行う手段の位置決
めを行うために必要なサーボ情報を記録する領域と、ユ
ーザが利用するデータ領域とは、ディスク状情報記録媒
体の記録面上に独立して交互に形成されている。サーボ
情報に基づいて磁気ヘッド等の位置決めを行う方法とし
て、以下に説明するような方法が用いられている。
【0003】まず、各サーボ情報が相互に非同期である
ような方法がある。この方法では、サーボクロックは、
各サーボ領域に記録された基準信号(プリアンブル)に
基づいて生成される方法、または各サーボ情報から読取
られたデータ列から、PLL等の手段によって生成され
る方法等によって得られる。このような方法をセクタサ
ーボ方式と称する。
【0004】一方、各サーボ情報が相互に同期してお
り、例えばサーボ領域等のディスク状情報記録媒体の記
録面に離散的に設けられた所定の領域に、予め磁気的手
段または物理的手段により形成されたクロックマークか
ら、サーボクロックが生成される方法がある。このよう
な方法をシンクロナスサーボ方式と称する。
【0005】以下、シンクロナスサーボ方式の磁気ディ
スク装置を例として、従来技術におけるサーボ領域の構
成、初期同期確立方法、データフォーマットおよび記録
/再生動作について説明する。
【0006】まず、従来技術におけるサーボ領域の構成
について説明する。従来から用いられているシンクロナ
スサーボ方式の磁気ディスク装置に用いられる磁気ディ
スクの一例を図16に示す。磁気ディスク200の記録
面には、同心円状にトラックが形成されている。各トラ
ック上には、サーボ領域およびデータ領域が各々独立し
て交互に設けられている。サーボ領域およびデータ領域
は、トラック一周当たり数100箇所設けられ、等間隔
で配置されている。また、サーボ領域およびデータ領域
は、ディスク径方向に揃うように配置される。従って、
記録面全体の中では、サーボ領域とデータ領域は、所定
の中心角の扇状の領域となる。トラック方向において、
一つのサーボ領域とそれに続く一つのデータ領域を合わ
せてセグメントと称する。
【0007】上述したようにトラック一周当たり数10
0箇所設けられているサーボ領域は、アドレス領域20
2、ファイン領域203、クロック領域204から構成
されている。従ってアドレス領域202、ファイン領域
203、クロック領域204もトラック一周当たり数1
00箇所設けられている。
【0008】このうち、大部分のアドレス領域202に
は、アクセスパターン(トラックアドレスコード)20
5が設けられている。また、一部のアドレス領域202
には、ユニークパターン208が設けられている。さら
に、トラック一周当たり1箇所のアドレス領域202に
は、ホームインデックスパターン209が設けられてい
る。
【0009】一方、ファイン領域203には、ファイン
パターン206が設けられている。また、クロック領域
204には、クロックマーク207が設けられている。
【0010】以下、これらのパターン、マークについて
説明する。アクセスパターン205は、トラックアドレ
スをグレイコードなどにより符号化して、トラックごと
に異なるように長さと配置を変えたパターンである。こ
のアクセスパターン205は、磁気ヘッドの位置決めサ
ーボのうち、目標トラックに磁気ヘッドを移動させるト
ラックシーク・モードにおいて必要とされる。
【0011】また、ファインパターン206は、磁気ヘ
ッドの位置決めサーボのうち、目標トラックの中心に磁
気ヘッドを正確に位置決めするトラッキングモードにお
いて必要であり、トラックに対するヘッドの相対位置を
示すパターンである。A、B、X、Yの4つの磁気パタ
ーンからなる。
【0012】一方、クロックマーク207は、クロック
情報を生成するためのマークである。すなわち、クロッ
クマーク207から再生される再生孤立波形に基づい
て、所定のクロック生成手段によりデータクロック、サ
ーボクロックが生成される。この一例においては、クロ
ックマーク207がディスク径方向に放射状に連続した
形状とされているが、この他にも種々の形状のものが可
能である。
【0013】ユニークパターン208は、後述するよう
に初期同期確立動作時にクロックマーク207のおよそ
の位置を認識するために用いられるパターンである。ユ
ニークパターン208は、半径方向に連続する複数の線
(パターン)から構成されており、クロックが生成され
る以前においても、容易に検出することができるものと
される。ユニークパターン208としては、例えば、符
号化したデータ系列には現れ得ないバイオレーションコ
ード等が用いられる。
【0014】また、ホームインデックスパターン209
は、後述するように磁気200の回転角度原点を示すパ
ターンである。ホームインデックスパターン209は、
記録面上に設けられている他のパターン等との区別が容
易な形状のものとされる。
【0015】次に、磁気ディスク200を用いたシンク
ロナスサーボ方式の磁気ディスク装置における、初期同
期確立方法の一例について説明する。初期同期確立前に
は、まず、クロックマークのおよその存在位置を知る必
要がある。このため、上述のユニークパターン206が
補助パターンとして用いられる。ユニークパターン20
6は、上述のアクセスパターン205に替わって一定周
期で、例えばトラック一周当たり数10箇所程度のアド
レス領域202に設けられている。
【0016】初期同期確立動作時には、まず、上述のユ
ニークパターン208を検出し、ユニークパターン20
8が検出された時点から、例えば水晶発振によるクロッ
ク等の所定の手段によって計測される所定時間後にクロ
ックゲート信号を発生することにより、クロックマーク
から再生される再生孤立波形を検出する。このようにし
て検出された再生孤立波形に基づいて、上述したよう
に、サーボクロックおよびデータクロックが生成され、
初期同期が確立する。
【0017】このようにして、初期同期が確立した後、
上述のホームインデックスパターン209の検出が行な
われる。そして、ホームインデックスパターン209が
検出された時点を起点として、通過したセグメント数が
計数される。このようにして計数された計数値に基づい
てトラック方向の位置(磁気ヘッド24が浮上している
位置)が認識され、セグメントへの同期確立すなわちフ
レーム同期確立がなされる。すなわち、ホームインデッ
クスパターン209は、回転角度原点を認識するために
用いられる。
【0018】ホームインデックスパターン209は、1
周に1個存在するため、ホームインデックスパターン2
09を検出するためには、最大一周分の待ち時間が必要
となる。このため、通常の記録再生が可能なモードに移
行するためには、セグメントへの同期確立、すなわちフ
レーム同期確立に要する最大一周分の待ち時間が必要と
されていた。
【0019】以下、従来の磁気ディスク装置において用
いられるデータフォーマットについて説明する。ユーザ
ーデータは、例えば512バイト等のセクタと呼ばれる
単位でデータ領域への記録、およびデータ領域からの再
生が行われる。記録時には、各セクタのユーザーデータ
にセクタ・アイデンティフィケーション・コード(以
下、セクタIDと表記する)およびエラー訂正符号(以
下、ECCと表記する)等が付加されて記録される。セ
クタIDには、データセクタの定義情報および欠陥セク
タを示すフラグ情報等が巡回誤り訂正符号(以下、CR
Cと表記する)と共に記録されていた。
【0020】上述したように、セグメントは、データ領
域とサーボ領域から構成されており、ディスク状情報記
録媒体の物理的な区切りである。他方、フレームは、セ
グメントに記録された情報に対応する論理上の区切りで
ある。ところで、ディスク状情報記録媒体ユーザデータ
の記録/再生は、各セグメント内のデータ領域に対し
て、論理的なデータ単位で行われる。このため、図17
に示すように、セグメントの区切りとセクタの区切りは
一致しない。すなわち、セクタの開始点または終了点が
幾つかのセグメントの途中に存在する。従って、記録/
再生動作が正しく行われるためには、セクタの開始点ま
たは終了点がどのセグメントのデータ領域中の何処に存
在しているかがハードディスクコントローラ等に認識さ
れる必要がある。このため、セクタの開始点または終了
点の位置についての情報が上述のセクタIDに記録され
る。
【0021】最近、ユーザーデータにセクタIDを付加
せずに記録する方法が用いられている。このような記録
方法をIDレス方式と称する。IDレス方式において
は、上述したようなデータフォーマットとは異なり、セ
クタID情報がディスク上に記録されず、半導体メモリ
等の手段に記憶される。このため、セクタIDを記録す
るためにデータ領域に確保しなければならない、数%の
領域をユーザーデータ領域とすることができる。
【0022】IDレス方式を採用した従来の磁気ディス
ク装置の一例の動作について、図18を参照して説明す
る。図18において、後述するこの発明の一実施例と共
通する構成要素には、後述の図4中で用いている番号と
同様な番号を付した。かかる従来の磁気ディスク装置の
一例は、ホストコンピュータと接続するためのインター
フェース機能、データの記録/再生の制御機能、および
例えば誤り訂正符号付加等の、記録/再生データに基づ
く所定の処理をする機能等を備えたハードディスクコン
トローラ(以下、HDCと表記する)12、磁気ディス
ク装置の動作を制御するためのマイクロプロセッサ(以
下、MPUと表記する)11、およびホストコンピュー
タと磁気ディスク装置のデータ転送速度の差を吸収する
ために、従来から設けられているランダムアクセスメモ
リ(以下、バッファRAMと表記する)13等を有して
いる。また、タイミング発生回路16は、クロック生成
回路115から供給されたクロック信号に基づいて、記
録/再生動作に必要な種々のタイミング信号を生成す
る。
【0023】HDC12には、フレームカウンタが設け
られている。タイミング発生回路16によって供給され
るセグメント(フレーム)を示す信号に基づいて、磁気
ヘッド24が通過したフレームの数がフレームカウンタ
により計数される。この計数値、および記録/再生コマ
ンドに従ってMPU11によってセットされるフレーム
番号、さらには、タイミング発生回路16から供給され
るセクタの先頭を示す信号等を総合して、磁気ヘッド2
4の磁気ディスク200の記録面上での位置がHDCに
認識される。すなわち、HDCは、回転角度原点からの
セグメント数、バイト数をフレームカウンタ、バイトカ
ウンタ等で計数することによって、常に磁気ディスク2
00上における磁気ヘッド24の位置を知ることができ
る。
【0024】記録および再生動作に先立って、例えば電
源投入時等に、MPU11のファームウェアにより、例
えば上述のバッファRAM13等の所定の記憶手段に、
セクタID情報テーブルが生成される。
【0025】図17を用いて上述したように、セクタの
開始点あるいは終了点は、磁気ディスク200上の幾つ
かのセグメントの途中に存在する。従って、セクタの途
中にサーボ領域が割込むことになるので、磁気ヘッド2
4がサーボ領域上を通過する期間においては、記録/再
生動作が行われないようにする必要がある。このような
制御を行うために必要なスキップ情報、およびディフェ
クト等により使用不能なセクタの情報等がセクタID情
報テーブルに記録される。
【0026】図19にセクタID情報テーブルの一例を
示す。Sectorは、セクタ番号を示している。上述
したように、各セクタには、1個または複数個のサーボ
領域が割込むので、各セクタは、サーボ領域によって2
個またはそれ以上の個数のセクタ断片に分割される。こ
の各セクタ断片に関する情報が図19のSkipFla
g、LastFlag、およびCountによって示さ
れる。SkipFlagが”1”とされているセクタ断
片は、ディフェクト等により使用不能なものである。ま
た、LastFlagが”1”とされているセクタ断片
は、次のサーボ領域に到達すること無くデータ領域の途
中で終了するものである。
【0027】さらに、Countは、セクタ断片の先頭
から終了までのバイト数を示している。すなわち、La
stFlagが”0”とされているセクタ断片について
は、Countは、セクタ断片の先頭からサーボ領域開
始までのバイト数を示す。また、LastFlagが”
1”とされているセクタ断片については、Count
は、セクタ断片の先頭からかかるセクタ断片が属してい
るセクタの終了までのバイト数を示すことになる。
【0028】従って、LastFlagが”0”とされ
ているセクタ断片については、データの記録および再生
動作開始後、Countに記録されたバイト数が経過し
た時には、データの記録および再生動作を停止して、磁
気ヘッド24がサーボ領域を通過するまで待機する処理
に入る。
【0029】例えば、図19中のセクタ1にデータの記
録および再生動作を行う場合について、図20を参照し
て説明する。まず、タイミング発生回路16から供給さ
れる、セクタの先頭を示す信号により、セクタ1の先頭
が認識される。1行目に対応するセクタ1のセクタ断片
については、LastFlagが”0”とされているの
で、Countに示されるバイト数”0200”は、1
行目に対応するセクタ1のセクタ断片の先頭、すなわち
セクタ1の先頭からサーボ領域の開始点までのバイト数
を示している。従って、”0200”が計数された時点
において、磁気ヘッド24がサーボ領域の開始点に到達
する。このため、データの記録および再生動作を停止
し、磁気ヘッド24がサーボ領域を通過した後にアクセ
スを再開する。
【0030】次に、図19のセクタ1の2行目に対応し
て処理が行われる。次のセグメントのデータ領域の先頭
からアクセスを再開し、同様に、データ領域の終りまで
のバイト数をカウントする。2行目に対応するセクタ1
のセクタ断片については、LastFlagが”1”と
されているので、かかるセクタ断片の開始点を含むデー
タ領域の途中にセクタの終了点がある。従って、Cou
ntに示されるバイト数”1FFF”は、2行目に対応
するセクタ1のセクタ断片の先頭、すなわち次のセグメ
ントのデータ領域の先頭から、同一のデータ領域中に存
在する、セクタ1の終了点までのバイト数を示してい
る。HDCは、データのバイト数をカウントしており、
セクタの単位である512バイトとECCのバイト数の
合計のバイト数がカウントされた時点で、セクタの終り
を認識することができる。
【0031】上述したようにして、ユニークパターンお
よびホームインデックスパターンに基づいてフレーム同
期が確立し、セクタIDテーブルが生成された状態で以
下に説明するような記録/再生動作が行われることが可
能となる。ホストコンピュータからあるセクタに対する
記録または再生が指令された時、MPU11は、HDC
12の各種レジスタに開始フレーム番号、開始セクター
番号、終了フレーム番号、終了セクター番号などをセッ
トする。このようにしてセットされた各レジスタ値に基
づいて、次のような動作がなされる。
【0032】まず、位置制御回路17によって、開始ト
ラックにシーク・トラッキング動作が行われる。かかる
シーク・トラッキング動作が完了すると、HDCのディ
スクシーケンサーが動作を開始する。そして、タイミン
グ発生回路16からセグメントを示す信号を受取る毎
に、フレームカウンタがカウントアップされる。フレー
ムカウンタの計数値を参照して、上述の開始フレーム番
号に相当するフレームに到達したと判断された後に、タ
イミング発生回路16から供給されるセクタの先頭を示
すパルスによって、セクタカウンタがカウントアップさ
れる。そして、上述したように、セクタID情報テーブ
ルを参照して、目標セクタに到達したことが認識された
後に、記録あるいは再生動作が開始される。その後、セ
クタID情報テーブルを参照しながら記録あるいは再生
動作が続けられる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】従来のディスク状情報
記録媒体、およびかかるディスク状情報記録媒体を用い
た情報記録再生装置においては、以下のような問題点が
あった。まず、ユニークパターンに基づいてクロックマ
ークへの同期が確立した後、フレーム同期が確立される
ために必要なホームインデックスパターンを検出するた
めに、最大1周分の待ち時間が必要となる。特に、記録
面切替え時にこの問題が顕著となる。すなわち、ディス
ク状情報記録媒体の両面にわたって記録再生をする場合
等において、記録面切替え時に転送レートが通常に比し
て大きく低下することになる。
【0034】かかる記録面切替え時の問題を回避するた
めには、ホームインデックスパターンの記録時または形
成時に、両面の回転位置を極めて高精度に位置合わせ
し、記録面切替え後においても記録面切替え前のフレー
ムカウンタの値をそのまま使えるようにする必要があっ
た。また、各記録面に対応する記録再生用磁気ヘッドも
高精度に作り込まねばならなかった。しかしながら、こ
のような方法は、ディスク状情報記録媒体の製造プロセ
ス、および磁気ヘッドの製造プロセスに多大な負担を掛
けることになる。
【0035】上述したような問題点は、シンクロナスサ
ーボ方式、セクタサーボ方式の何れにおいても見られる
ものである。特にシンクロナスサーボ方式の場合には、
サーボサンプル数が多く、サーボ領域間の物理的な幅が
非常に小さくなるため、ディスク状情報記録媒体製造プ
ロセスにおけるマージンが小さくなってしまうという問
題が生じる。このため、情報記録媒体としての充分な信
頼性を確保するために、記録面切替えがなされた時に
は、必ずホームインデックスパターンを検出することに
よって回転角度原点からの回転位置確認をせざるを得な
かった。
【0036】一方、上述したようなデータ効率を向上さ
せるIDレス方式は、データ記録動作の信頼性に関する
問題点を有している。かかる問題点について説明する。
IDレス方式を用いない場合、すなわち各セクタのユー
ザーデータにセクタIDが付加されて記録される方式に
おいては、記録動作は、ディスク状情報記録媒体に記録
されたセクタIDを読むことから始められる。このた
め、誤った位置に対する記録動作がなされる確率は、極
めて小さかった。
【0037】しかしながら、IDレス方式の場合には、
何らかの理由でHDCに対するフレームパルス、若しく
はセクタパルスの入力がなされなかった時等に、HDC
カウンターがスリップを起こし、誤った位置に対する記
録動作が行われてしまう。しかも、このような誤った位
置に対する記録動作が開始された時には、記録動作を迅
速に停止させる方法は存在しない。すなわち、誤った位
置に対する記録動作が一旦開始されてしまうと、ヘッド
が回転角度原点に到達してフレームカウンタがリセット
されるまでにヘッドが通過する領域に対して、連続的に
記録動作が行われてしまう。このような誤った位置に対
する記録動作によって記録済のデータが破壊される可能
性があった。
【0038】上述してきた問題点は、シンクロナスサー
ボ方式、セクタサーボ方式の何れにおいても見られるも
のである。
【0039】従って、この発明の目的は、上述したよう
な初期化および記録面切替え時における無駄時間を無く
し、若しくは低減させることを可能とし、さらにIDレ
ス方式を用いた情報記録再生装置において、記録データ
の信頼性を向上させることを可能とするディスク状情報
記録媒体、情報記録再生装置および同期確立の方法を提
供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、同心
円状または渦巻状に形成されているトラックが複数のセ
グメントに均等に区分され、複数のセグメントがサーボ
情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザーデータを
記録するためのデータ領域とから構成されるディスク状
情報記録媒体において、サーボ情報は、回転角度原点よ
りの回転角度を表す情報語が所定の符号化方法によって
符号化されたセグメントIDを含み、セグメントID
は、トラック方向に均等間隔に配置されるようにサーボ
領域内に記録または形成されるディスク状情報記録媒体
である。
【0041】請求項6の発明は、ディスク状情報記録媒
体を用いる情報記録再生装置において、ディスク状情報
記録媒体は、同心円状または渦巻状に形成されているト
ラックが複数のセグメントに均等に区分され、複数のセ
グメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、
ユーザーデータを記録するためのデータ領域とから構成
され、サーボ情報は、回転角度原点よりの回転角度を表
す情報語が所定の符号化方法によって符号化されたセグ
メントIDを含み、セグメントIDは、トラック方向に
均等間隔に配置されるように、サーボ領域内に記録ある
いは形成され、ディスク状情報記録媒体から再生される
再生信号から、セグメントIDを復号する復号手段と、
復号手段の出力に基づいてフレーム同期を確立する同期
化手段と、確立されたフレーム同期の下で記録または再
生を行うための手段とを備える情報記録再生装置であ
る。
【0042】請求項12の発明は、ディスク状情報記録
媒体を用いる情報記録再生装置における同期確立の方法
において、ディスク状情報記録媒体は、同心円状または
渦巻状に形成されているトラックが複数のセグメントに
均等に区分され、複数のセグメントがサーボ情報を記録
するためのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するた
めのデータ領域とから構成され、サーボ情報は、回転角
度原点よりの回転角度を表す情報語が所定の符号化方法
によって符号化されたセグメントIDを含み、セグメン
トIDは、トラック方向に均等間隔に配置されるように
サーボ領域内に記録あるいは形成されており、未だフレ
ーム同期が確立されていない時に、セグメントIDを復
号し、復号値に基づいてフレーム同期を確立する初期同
期確立ステップと、初期同期確立ステップによってフレ
ーム同期が確立された後において、セグメントIDを復
号し、復号値に基づいてフレーム同期はずれを検出する
フレーム同期はずれ検出ステップと、フレーム同期はず
れ検出ステップによってフレーム同期はずれが検出され
た時に、フレーム同期はずれに対処するための所定の処
理を行うフレーム同期はずれ対処ステップとからなる同
期確立の方法である。
【0043】以上のような手段を用いれば、1周にn個
のセグメントIDを設けた場合には、セグメントID間
の回転角度が1/n周なので、1/n周と上述の同期確
立方法において復号される必要のあるセグメントIDの
個数との積がフレーム同期を確立するために必要な回転
角度となる。例えば、上述の初期同期確立方法において
復号される必要のあるセグメントIDの個数が2個の場
合には、2/n周以内に、初期同期確立動作を完了する
ことができ、フレーム同期を迅速に確立することができ
る。
【0044】すなわち、フレーム同期を確立するために
は、ディスク状情報記録媒体上における磁気ヘッドの位
置を認識することが必要であるが、従来の磁気ディスク
装置等においては、磁気ヘッドの位置を認識するため
に、トラック一周あたり一個設けられたホームインデッ
クスパターンを検出する必要があった。この発明を適用
することによって、初期同期を確立する目的で行われる
ホームインデックスパターンの検出は、不必要となり、
かかるホームインデックスパターンの検出のために生じ
ていた待ち時間が解消される。
【0045】また、ディスク状情報記録媒体および磁気
ヘッド等の加工等が極めて高精度でなされなくても、迅
速な初期同期確立動作が可能となり、フレーム同期の確
立を迅速化することができる。
【0046】さらに、上述したフレーム同期はずれ検出
方法およびフレーム同期はずれ対処方法により、IDレ
スフォーマットにおいて、誤った領域に対する記録動作
が開始されてしまった場合に、記録動作を迅速に停止す
ることが可能となる。このため、記録済データの破壊を
最小限にとどめることができ、記録データの信頼性を高
めることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】この発明をシンクロナスサーボ型
磁気ディスク装置に適用した一実施例について、以下に
説明する。この発明を適用した磁気ディスク1のサーボ
領域のパターン配置の一例を図1に示す。サーボ領域
は、磁気ディスク1の記録面上に均等に内周から外周ま
で同じ時間長さで形成される。従って、サーボ領域は、
所定の中心角の扇形の領域として間欠的に設けられる。
サーボ領域は、トラック1周あたり数100箇所設けら
れ、各々のサーボ領域がアドレス領域2、ファイン領域
3およびクロック領域4から構成される。また、データ
領域の長さは、例えば、図16を用いて上述した従来の
磁気ディスクの一例と同様とされる。
【0048】このうち、各サーボ領域のアドレス領域2
には、セグメントID、アクセスパターン、ユニークパ
ターンのうちの何れか1つが所定の順番で循環的に後述
するような方法で記録される。この発明の一実施例の場
合には、この所定の順番は、セグメントID、アクセス
パターン、ユニークパターン、アクセスパターンの順で
ある。従って、アドレス領域の4個に1個の割合で、セ
グメントIDが記録される。また、アドレス領域の2個
に1個の割合でアクセスパターンが記録され、アドレス
領域4個に1個のアドレス領域2には、ユニークパター
ンが記録される。
【0049】各サーボ領域のファイン領域3には、ファ
インパターンが記録される。また、各サーボ領域のクロ
ック領域4には、クロックマークが記録される。これら
の各パターンの前縁と後縁から後述するような再生孤立
波形が再生される。
【0050】図1の下方に破線A−Bで示したトラック
の中心の断面図を示す。上述の各種のマーク、パターン
は、磁性層の凸部と凹部とに、互いに反対方向の磁化が
付与されてなるものである。このような形状のマーク、
パターンは、従来から用いられている方法で形成され
る。すなわち、例えば、スタンピング等の方法により凹
凸ピットとして一括形成した後、非磁性体基板上に磁性
層を形成する方法等によって、データ領域とは独立した
パターンをサーボ領域内に形成する。さらに、形成され
たパターンを加工用の磁気ヘッド等の所定の手段によっ
て一方向に直流磁化することにより、セグメントIDパ
ターン、ユニークパターン、アクセスパターン、ファイ
ンパターンおよびクロックマーク等が形成される。
【0051】この発明の一実施例においてセグメントI
Dを構成するために用いられる符号化方法の一例を図2
に示す。アドレス領域は、12ビットからなる。セグメ
ントIDとして、6ビットのフレーム(セグメント)番
号すなわち情報語と、かかる6ビットの情報語をビット
反転したものを順に並べたものを用いている。以下の説
明において、このような符号化方法を符号化手法(2)
と称する。
【0052】すなわち符号化手法(2)では、情報語
と、かかる情報語をビット反転したものを連続的に並べ
たもの、あるいは連続的に並べたものを適宜並べ変えた
もの、を符号語とする。また、セグメント番号は、0か
ら順番に番号付された情報とされる。符号化手段(2)
を用いて、凹凸ピットの一括形成方式により構成された
セグメントIDの一例を図3に示した。
【0053】符号化手法(2)を用いる場合には、符号
語の "0" の数と、"1" の数をほぼ等しくすることがで
きる。このため、例えば、ディスクの凹凸ピットの一括
形成方式でセグメントIDを形成する時に、凹凸の出現
回数が平均的に等しくなり、凹凸の偏りを無くすことが
できる。従って、浮上型磁気ヘッドの浮上安定性能が向
上し、ディスク状情報記録媒体からの再生信号を安定的
に得ることが可能となる。このような効果は、特に、セ
グメントIDを復号するデコーダとして、記録媒体上の
磁化方向をビタビデコーダ内部の状態として処理し、記
録媒体上の磁化方向、すなわち状態の値そのものを直接
出力するビタビ復号器を用いる場合に顕著なものとな
る。
【0054】次に、この発明の一実施例の回路構成およ
び動作について説明する。図4に、記録/再生兼用の磁
気ヘッドを用いたシンクロナスサーボ型磁気ディスク装
置の回路構成の一例を示す。図4において、上述した従
来の磁気ディスク装置の一例と共通する構成要素には、
図18中で用いている番号と同様な番号を付した。磁気
ヘッド24は、磁気ディスク1に対してデータの記録お
よび再生を行う。記録/再生切替えスイッチ22は、磁
気ヘッド24の動作モードを切替える。さらに記録およ
び再生切替えスイッチ22は、記録アンプ21から供給
された記録データを磁気ヘッド24に供給し、または、
磁気ヘッド24から供給された読取りデータを再生アン
プ20に供給する。再生アンプ20およびデータ復調回
路18はデータ再生回路系を構成する。すなわち、記録
/再生切替えスイッチ22から供給された再生信号から
再生データを生成する。
【0055】同期管理回路15は、再生アンプ20から
供給される再生信号から、磁気ディスク1の記録面上の
クロック領域4に形成された上述のクロックマークから
再生される再生孤立波形を検出し、検出した再生孤立波
形からデータクロックを生成する。そして、生成したデ
ータクロックをデータ復調回路18、記録データ発生回
路19、タイミング発生回路16およびHDC12に供
給する。このデータクロックによってシステムの同期が
管理される。
【0056】記録データ発生回路19は、HDC12か
ら供給された記録すべきデータに基づいて、例えばエラ
ー訂正符号の符号化等を行って、データクロックに同期
した記録データ信号を生成し、記録アンプ21に供給す
る。記録アンプ21は、供給された記録データ信号によ
って変調された信号を生成し、記録/再生切替えスイッ
チ22を介して磁気ヘッド24に供給する。磁気ヘッド
24は、供給された信号に基づいて磁気ディスク1に対
する記録を行う。
【0057】タイミング発生回路16は、データクロッ
クを計数することにより、データゲート信号、サーボゲ
ート信号、クロックゲート信号、フレームパルス、セク
タパルスおよびシンク信号等の記録/再生に必要な各種
タイミング信号を生成する。
【0058】位置制御回路17は、磁気ヘッド24のト
ラッキングサーボを制御する。すなわち、位置制御回路
17は、後述するように、サーボ情報検出器14から供
給された信号に基づいて制御信号を生成し、ボイスコイ
ルモータ23を駆動して、磁気ヘッド24を目標トラッ
クにトラッキングする(トラック・シークモード)。そ
の後、磁気ヘッド24をトラックの中心に位置決めする
(トラッキングモード)。
【0059】HDC12は、ホストコンピュータと接続
するためのI/Oインターフェース部、磁気ディスク1
に対する記録/再生を制御するディスクコントロール
部、バッファRAM13に対する書込み/読出しを制御
するバッファコントロール部およびMPU11と接続す
るためのMPUインターフェイス部の4ブロックから構
成される。この発明の一実施例においては、HDC12
は、IDレス方式に対応するものである。
【0060】バッファRAM13は、記録/再生動作の
対象となるデータを一時的に保持することによって、ホ
ストコンピュータとディスクのデータ転送レートの差を
吸収するという従来からの機能に加えて、この発明の一
実施例においては、IDレス方式による動作に必要なセ
クタIDマップが生成されるメモリ領域としても用いら
れる。すなわち、電源投入時等に、例えば図19に示し
た一例と同様のセクタIDマップがこのRAM空間の一
部にシステムコントローラのファームウエアによって生
成される。そして、MPU11およびHDC12の動作
に際し、必要に応じて参照される。
【0061】図4のサーボ情報検出回路14、同期管理
回路15およびタイミング発生回路16等についての詳
細を図5に示す。サーボ情報検出器14は、ユニークパ
ターン検出器30、セグメントID復号回路31、アク
セスパターン検出器32、およびファインパターン検出
器33から構成される。また、同期管理回路15は、ク
ロック生成回路34、フレームカウンタ35、およびフ
レームマネージャ36から構成される。このうち、クロ
ック生成回路がPLLロック信号を生成し、MPU11
に供給することによってサーボビット同期を制御する。
一方、フレームマネージャ36がフレームロック信号を
生成し、HDC12に供給することによってフレーム同
期を制御する。
【0062】この発明の一実施例においては、後述する
ようなフレーム同期はずれ検出動作を行うことによっ
て、初期同期が確立された後において、フレーム同期は
ずれが生じていないか否かを常時確認している。このよ
うなフレーム同期はずれ検出動作によってフレーム同期
はずれが検出された時、および電源投入直後等のフレー
ム同期が確立されていない時には、初期同期確立動作が
行われる。初期同期確立動作について図6のフローチャ
ートを参照して以下に説明する。ステップS1としてフ
レーム同期はずれの状態にあることが検出された時に、
ステップS2として、ユニークパターン検出器30は、
再生アンプ20から供給される磁気ディスク1の一周に
対応する再生波形から、ユニークパターンから再生され
る信号を探す。
【0063】具体的な方法としては、例えば以下のよう
な方法が用いられる。ユニークパターン検出器30は、
所定の記憶手段を有し、この記憶手段に、ユニークパタ
ーンから再生される信号、およびユニークパターンから
再生される信号が得られる時間間隔を予め記憶させてお
く。そして、再生信号列の中で、ユニークパターンに対
応する信号に合致するものを探す。この際のユニークパ
ターン検出器30の動作タイミングは、水晶発振等の所
定の手段によるクロックに従う。
【0064】ステップS2の結果として、再生信号から
ユニークパターンが検出された時には、ステップS3と
して、ユニークパターンに基づいてロックされた状態に
あることの確認がなされる。具体的には、例えば以下の
ような方法が用いられる。
【0065】上述したように、ユニークパターン検出器
30は、ユニークパターンから再生される信号が得られ
る時間間隔を予め記憶している。そして、ユニークパタ
ーン検出器30は、このユニークパターンが検出される
時間間隔に基づいてゲートを開き、かかるゲート内で、
ユニークパターンから再生された信号が検出されるか否
かを確認する。このようにして、磁気ディスク1の記録
面において、最初にユニークパターンが検出された位置
に後続する位置に、磁気ディスク1の上述したような構
成に従って、ユニークパターンから再生された信号が適
正に検出されるか否かが確認される。
【0066】ユニークパターンから再生された信号が例
えば2回等の所定回数、適正に検出された時に、ユニー
クパターンに基づいてロックされた状態にあると判断さ
れる。ステップS3の結果として、ユニークパターンに
基づいてロックされた状態にあると判断された後に、ス
テップS4として、HDC12内のフレームカウンタが
起動する。
【0067】一方、ステップS3の結果として、ユニー
クパターンに基づいてロックされた状態にあると判断さ
れた後に、ユニークパターン検出器30は、ユニークパ
ターンから再生された信号が検出される毎に、検出時点
から所定のクロック数後にクロックゲート信号を発生し
て、クロック生成回路34に供給する。ユニークパター
ン検出器30がクロックゲート信号を発生するために
は、所定のクロック数を計測する必要があるが、かかる
計測は、上述した水晶発振によるクロック等の所定の手
段によって行われる。
【0068】上述したようにして、クロック生成回路3
4は、ユニークパターンから再生された信号が検出され
る間隔に基づく一定の周期で、クロックゲート信号を供
給される。クロック生成回路34は、供給されたクロッ
クゲート信号が開いている期間内に検出される孤立再生
波形を、正規のクロック信号すなわち磁気ディスク1の
クロック領域4に形成されたクロックマークから再生さ
れた信号と見なして、内蔵しているPLL部の位相を更
新する。そして、かかるクロック信号にサーボクロック
およびデータクロックを位相同期させる。このようにし
て、記録/再生等の動作の基準となるクロックが確立す
る。
【0069】上述したようにして確立されたサーボクロ
ックに基づいて、各セグメントのサーボ領域、特にアド
レス領域から再生された再生信号上にゲートを開くこと
ができる。アドレス領域から再生される再生信号がユニ
ークパターン検出器30、セグメントID復号回路31
およびアクセスパターン検出器32に供給される。そし
て、記録/再生等の動作のために必要な各種のパターン
の検出が行われる(ステップS5)。
【0070】セグメントID復号回路31は、ステップ
S6としてセグメントIDの復号が適正になされたか否
かを確認する。この発明の一実施例においては、図2を
用いて上述したような符号化方法を用いて構成されたセ
グメントIDを用いている。このため、かかるセグメン
トIDの形態に適合する、以下のような手順でセグメン
トIDの復号が適正になされたか否かを判断する。ま
ず、上述したようなゲートによって、再生信号から検出
される12ビットの符号語を、前半6ビットと後半6ビ
ットの二つのビット列に分割する。そして、後半6ビッ
トが前半6ビットのビット反転となっている場合のみ、
セグメントIDが正しく復号されたと判断する。
【0071】ステップS6の結果として、セグメントI
Dが正しく復号されたと判断した時には、セグメントI
D復号回路31は、セグメントIDが正しく復号された
ことを示す信号、および復号結果すなわち前半6ビット
のビット列(フレーム番号)をフレームマネージャ36
に供給する。
【0072】フレームマネージャ36は、上述したよう
にしてセグメントIDが正しく復号されたことを示す信
号が入力された時に、ステップS7として、フレームカ
ウンタ35にセグメントID復号回路31から供給され
たフレーム番号をセットする。その後、フレームカウン
タ35は、ステップS8として、タイミング発生回路1
6によって供給されるセグメント(フレーム)を示す信
号に基づいてカウントアップを行う。
【0073】上述したように、セグメントIDは、4セ
グメントに1回の割合で、該当するセグメントのアドレ
ス領域2に設けられている。このようなセグメントID
の配置に適合するように、フレームマネージャ36は、
以下に説明するステップS9〜ステップS12のような
手順によってフレーム同期が確立したことを確認する。
【0074】ステップS9として、フレームマネージャ
36は、フレームカウンタ35の計数値がカウントアッ
プ開始時のフレーム番号、すなわちステップS7におい
てセットされたフレーム番号に対して4カウントアップ
されているか否かを判断する。ステップS9の結果とし
て、4カウントアップされていると判断された時に、ス
テップS10として、アドレス領域2から再生された信
号をセグメントIDと見なして復号する。ステップS1
1として、かかる復号が適正になされたか否かをステッ
プS6と同様な手順で判断する。
【0075】ステップS11の結果として適正に復号が
なされたと判断された時には、ステップS12に移行す
る。ステップS12として、ステップS10における復
号によって得られたフレーム番号と、ステップS9にお
ける判断に用いられたフレームカウンタの計数値とが等
しいか否かが判断される。ステップS12の結果とし
て、ステップS10の復号によって得られたフレーム番
号とステップS9の判断に用いられたフレームカウンタ
の計数値とが等しいと判断された時には、ステップS1
3として、フレーム同期が確立したと判断される。さら
に、フレームマネージャ36がHDC12、MPU1
1、および位置制御回路17等に対するフレームロック
信号をアクティブにする。この時点において初期同期確
立動作が完了する。
【0076】上述した初期同期確立動作において、ユニ
ークパターンに基づいてロックされた状態にあるか否か
を確認するステップS3、および初期同期が確立された
状態にあるか否かを確認するステップS9〜ステップS
12は、この発明が適用される磁気ディスク装置に要求
される信頼性等の諸性能、並びに、この発明が適用され
る磁気ディスク装置に用いられる磁気ディスク1および
磁気ヘッド24等の加工精度等の諸特性に配慮して、適
当な回数繰り返すようにすることも可能である。
【0077】トラックシークモードにおいて、サーボ情
報検出器14内のアクセスパターン検出器32は、タイ
ミング発生回路16から供給されるサーボゲートに従っ
て、アクセスパターンを検出する。そして、検出したア
クセスパターンを復号することにより、現在地のトラッ
ク番号を認識する。このようにして認識された現在地の
トラック番号と、後述するようにしてMPU11によっ
てセットされる記録/再生動作の対象となるトラックの
トラック番号との差に応じて、位置制御回路17が公知
の方法でボイスコイルモータ23を制御し、記録/再生
動作の対象となるトラックに対するトラッキングがなさ
れる。
【0078】その後のトラッキングモードにおいて、サ
ーボ情報検出器14内のファインパターン検出器33が
上述のファインパターンを検出することによって得た情
報に基づいて、位置制御回路17は、磁気ヘッド24が
記録/再生動作の対象となるトラックの中心に位置する
ようにボイスコイルモータ23を制御する。
【0079】上述したように、この発明の一実施例にお
いて、アクセスパターンは、2個のアドレス領域に対し
て1個、すなわち1個おきに設けられている。この発明
の一実施例では、奇数セグメントのアドレス領域にアク
セスパターンが配置されている。このため、アクセスパ
ターン検出器32は、フレームカウンタ35からフレー
ム番号0を受取った時点以降、サーボ情報検出器14か
ら供給された再生データの中から奇数セグメントに対応
する再生データのみを復号し、位置制御回路17に供給
するようになされる。アクセスパターンの配置がこの発
明の一実施例と異なる磁気ディスクを用いる磁気ディス
ク装置においては、アクセスパターンの配置に適合した
アクセスパターンの動作を行うようになされればよい。
【0080】記録時の動作について説明する。ホストコ
ンピュータから記録コマンドが供給された時に、MPU
11がホストコンピュータから供給された論理ブロック
アドレスを、上述したようにバッファRAM空間内に作
成したID情報テーブルを参照して、物理アドレス(Z
one,Cylinder,Head,Sector
等) に変換する。そして、この物理アドレスをHDC1
2、位置制御回路17および記録/再生切替えスイッチ
22にセットする。かかる物理アドレスに基づいて、上
述のトラックシーク動作によって記録対象のセクタに対
するアクセスがなされる。後述するようなフレームマネ
ージャ36のフレーム同期はずれ検出動作により、フレ
ーム同期がはずれていないことが保証されているので、
正しい位置に対する記録動作が保証される。記録対象の
セクタにアクセスがなされた後の記録動作は、公知の方
法で行われる。
【0081】記録済のユーザーデータの再生を行う際の
動作について説明する。ホストコンピュータから再生コ
マンドが供給された時に、MPU11がホストコンピュ
ータから供給された論理ブロックアドレスを、物理アド
レス(Zone,Cylinder,Head,Sec
tor等) に変換する。この際に、上述したようにバッ
ファRAM13上に作成されたID情報テーブルが参照
される。そして、この物理アドレスをHDC12、位置
制御回路17および記録/再生切替えスイッチ22にセ
ットする。かかる物理アドレスに基づいて、上述のトラ
ックシーク動作によって再生対象のセクタに対するアク
セスがなされる。後述するようなフレーム同期はずれ動
作により、フレーム同期がはずれていないことが保証さ
れているので、正しい位置に対する再生動作が保証され
る。再生対象のセクタにアクセスがなされた後の再生動
作は、公知の方法で行われる。
【0082】上述したように、記録または再生動作が正
しい位置に対してなされるためには、フレーム同期がは
ずれていないことが常に保証されていることが必要とな
る。このために行われる、セグメントIDに基づいたフ
レーム同期はずれ検出および処理について以下に説明す
る。かかるフレーム同期はずれ検出および処理は、初期
同期確立動作が完了した後、直ちに開始され、記録また
は再生動作が可能とされる期間には、常に行われる。
【0083】フレーム同期はずれ検出および処理の手順
について図7を参照して説明する。ステップS101が
フレーム同期が確立されている状態を示している。上述
したようなフレーム同期確立動作の後においても、サー
ボ情報検出器14中のセグメントID復号回路31に
は、再生アンプ20からアドレス領域から再生される再
生信号が常に供給される。ステップS102として、上
述したように再生アンプ20から供給される再生信号が
セグメントIDが記録されているセグメント(上述した
ようにセグメント4個に対して1個)のアドレス領域か
ら再生されたものであるか否かが判断される。
【0084】ステップS102の結果として、供給され
た再生信号がセグメントIDが記録されているセグメン
トのアドレス領域から再生されたものであると判断され
た時には、セグメントID復号回路31は、セグメント
IDすなわち12ビットの符号語について以下のような
処理を行う。まず、12ビットの符号語を前半6ビッ
ト、後半6ビットの2個のビット列に分割する。そし
て、前半6ビットをフレーム番号Aとし、後半6ビット
をビット反転したものをフレーム番号Bとする。さら
に、フレーム番号Aおよびフレーム番号Bをフレームマ
ネージャ36に供給する。
【0085】フレームマネージャ36は、供給された2
つのフレーム番号(フレーム番号Aおよびフレーム番号
B)の各々と、フレームカウンタより得られるフレーム
カウント値とを後述するようにして比較する。かかる比
較の結果として、2つのフレーム番号が共にフレームカ
ウント値と異なっていた時には、フレーム同期はずれ処
理状態を示すステップS105に移行する。
【0086】フレーム番号Aおよびフレーム番号Bと、
フレームカウント値とを比較する手順について詳細に説
明する。ステップS103において、フレーム番号Aと
フレームカウント値とが等しいか否かが判断される。ス
テップS103の結果としてフレーム番号Aとフレーム
カウント値とが一致しないと判断された時には、ステッ
プS104に移行する。ステップS104において、フ
レーム番号Bとフレームカウント値とが等しいか否かが
判断される。ステップS104の結果としてフレーム番
号Bとフレームカウント値とが一致しないと判断された
時、すなわち2つのフレーム番号が共にフレームカウン
ト値と異なっていた時には、上述したように、フレーム
同期はずれ処理状態を示すステップS105に移行す
る。
【0087】一方、ステップS103またはステップS
104において、フレーム番号Aまたはフレーム番号B
の何れかがフレームカウント値と一致すると判断された
時には、フレーム同期はずれが生じていないと判断さ
れ、ステップS101に移行する。
【0088】フレーム同期はずれ処理状態を示すステッ
プS105以降においては、引続いてフレーム同期がは
ずれているか否かを確認するために、以下のような手順
からなるステップS106が行われる。アドレス領域か
ら再生される再生信号のうち、後続するセグメントID
が記録されていると予想されるセグメントのアドレス領
域から再生された部分をセグメントIDとみなして復号
する。そして、かかる復号結果に基づいて上述のステッ
プS102〜ステップS104までのフレーム同期はず
れ検出動作と同様な処理を行う。
【0089】すなわち、フレームカウント値と、復号結
果として得られる2つのフレーム番号(フレーム番号A
およびフレーム番号B)が共にフレームカウント値と異
なっていた場合は、再度のフレーム同期はずれ処理状態
と判断される。ステップS106の結果として、2度連
続してフレーム同期はずれ処理状態となったことが確認
された時には、フレーム同期はずれが検出されたと判断
される。
【0090】一方、2つのフレーム番号の少なくとも一
方がフレームカウント値と一致していた時には、フレー
ム同期はずれではないと判断され、ステップS101に
移行する。
【0091】ステップS106の結果として、フレーム
同期はずれであると判断された場合に行われる処理は、
以下のようなものである。フレーム同期はずれが記録動
作中に検出された場合には、上述したように、記録済領
域に対する記録動作を最小限にとどめるための緊急ライ
ト禁止処理がなされる。緊急ライト禁止処理として、ま
ず、タイミング発生回路16によって供給されるライト
ゲートがオフとされる。さらに、MPU11の動作に割
り込みがかけられる。その後、周辺回路に対し適切な処
理がなされる。
【0092】一方、フレーム同期はずれによって、誤っ
た位置のデータが再生されたとしても、記録済のデータ
を破壊することはない。このため、フレーム同期はずれ
が再生動作中に検出された場合には、緊急リード禁止処
理は行わず、MPU11が適切な処理を行う。
【0093】緊急ライト禁止処理等のフレーム同期はず
れに直接的に対処するための処理が行われた後に、上述
した初期同期確立動作が行われる。そして、初期同期確
立動作が完了した後に、フレーム同期はずれが検出され
た時点で行われていた記録、再生等の動作が行われる。
【0094】但し、ステップS101〜ステップS10
7に示したようなフレーム同期はずれ検出動作は、ロー
ビットエラーレートが非常に小さい磁気ディスク装置に
適用する場合に、適正に動作するものである。ロービッ
トエラーレートが比較的大きい磁気ディスク装置に適用
する場合には、フレーム同期はずれを過検出する(フレ
ーム同期はずれでない時に、フレーム同期はずれと判断
してしまう)ことも考えられる。このため、例えば、ス
テップS106として、フレーム同期はずれ処理状態が
3回連続したときにフレーム同期はずれと判断する等、
この発明を適用する磁気ディスク装置のロービットエラ
ーレートの大きさを考慮して、適宜、アルゴリズムを変
形して用いても良い。
【0095】上述したこの発明の一実施例に比べてフレ
ーム同期はずれ検出の条件を厳しく設定した、この発明
の他の一実施例について説明する。図8のフローチャー
トを参照して、この発明の他の一実施例において用いら
れるアルゴリズムについて説明する。アルゴリズム以外
の構成要素、すなわち磁気ディスクの構成および磁気デ
ィスク装置の回路構成等は、上述したこの発明の一実施
例と同様のものである。
【0096】上述したこの発明の一実施例におけるフレ
ーム同期はずれ検出動作(図6のステップS101〜ス
テップS105)、並びにフレーム同期はずれ処理状態
(ステップS105)においてなされる再度のフレーム
同期はずれ処理状態を検出するための動作(ステップS
106)は、セグメントID復号回路によって復号され
た2つのフレーム番号が共にフレームカウント値と異な
っているか否かを調べてフレーム同期確認を行ってい
た。
【0097】一方、この発明の他の一実施例において
は、セグメントID復号回路より得られるフレーム番号
が正しく復号されたと判断された時にのみ、復号された
フレーム番号とフレームカウント値とが一致しているか
否かを判断する。かかる判断に基づいてフレーム同期は
ずれの検出を行う。
【0098】図8のフローチャートを参照して具体的な
手順を説明する。フレーム同期確立後に、すなわちステ
ップS201以降に、以下に説明するようなフレーム同
期はずれ検出動作が開始される。ステップS202とし
て、供給された再生信号がセグメントIDが記録されて
いるセグメント(上述したようにセグメント4個に対し
て1個)のアドレス領域から再生されたものであるか否
かを判断する。ステップS202の結果として、供給さ
れた再生信号がセグメントIDが記録されているセグメ
ントのアドレス領域から再生されたものであると判断さ
れた時には、ステップS203に移行する。
【0099】ステップS203として行われる動作は、
以下のようなものである。まず、ステップS202にお
いて、セグメントIDが記録されているセグメントのア
ドレス領域から再生されたものであると判断された12
ビットの符号語を、前半6ビット、後半6ビットの2個
のビット列に分割する。そして、前半6ビットから復号
されたフレーム番号と、後半6ビットをビット反転した
ものから復号されたフレーム番号とが一致するか否かを
判断する。このようなステップS203の結果として、
前半6ビットから復号されたフレーム番号と後半6ビッ
トをビット反転したものから復号されたフレーム番号と
が一致しない判断された時、すなわち復号が正しくなさ
れなかったと判断される時には、ステップS205に移
行する。
【0100】ステップS203の結果として、前半6ビ
ットから復号されたフレーム番号と後半6ビットをビッ
ト反転したものから復号されたフレーム番号とが一致す
ると判断される時、すなわち復号が正しくなされたと判
断される時には、ステップS204に移行する。ステッ
プS204として、再生フレーム番号すなわちステップ
203において復号されたフレーム番号と、フレームカ
ウント値とが一致するか否かを判断する。ステップS2
04の結果として、再生フレーム番号とフレームカウン
ト値とが一致する時には、フレーム同期はずれが生じて
いないと判断され、ステップS201に移行する。
【0101】ステップS204の結果として、再生フレ
ーム番号とフレームカウント値が一致しない時には、ス
テップS205のフレーム同期はずれ処理状態に移行す
る。ステップS205以降においては、引続いてフレー
ム同期がはずれているか否かを確認するために、以下の
ような手順からなるステップS206が行われる。
【0102】まず、アドレス領域から再生される再生信
号のうち、次のセグメントIDが記録されていると予想
されるセグメントのアドレス領域から再生された部分を
復号する。そして、復号結果に基づいて上述のステップ
S203〜ステップS204の動作と同様な処理を行
う。かかる処理の結果として再度のフレーム同期はずれ
が検出された時には、同期はずれであると判断され、ス
テップS207に移行する。一方、ステップS206に
おいて、2回連続してフレーム同期はずれが検出されな
い時には、同期はずれではないと判断され、ステップS
201に移行する。
【0103】フレーム同期はずれであると判断され、ス
テップS207に移行した時には、上述のこの発明の一
実施例においてなされる、フレーム同期はずれに対処す
るための処理と同様な処理がなされる。
【0104】上述した、この発明の一実施例およびこの
発明の他の一実施例においては、セグメントIDを構成
するための符号化手法として、上述した符号化手法
(2)を用いた。この発明のさらに他の一実施例とし
て、符号化手法(2)以外の符号化方法を用いるものも
可能である。この発明のさらに他の一実施例において、
アルゴリズム以外の構成要素、すなわち磁気ディスクの
構成および磁気ディスク装置の回路構成等は、上述した
この発明の一実施例と同様のものである。
【0105】以下の説明においては、この発明のさらに
他の一実施例において用いられる符号化方法を符号化手
法(1)と称する。符号化手法(1)によって構成され
るセグメントIDの一例を図9に示す。アドレス領域
は、12ビットからなる。そして、6ビットのフレーム
(セグメント)番号が順に2度並べられている。すなわ
ち、符号化手法(1)では、情報語を複数回連続的に並
べたもの、または情報語を複数回連続的に並べたものを
適宜並べ変えたものを符号語とする。
【0106】初期同期確立動作について、図10のフロ
ーチャートを参照して説明する。図10に記載されたス
テップS301〜ステップS303のうち、ステップS
306以外のステップは、図6中の対応する各ステップ
と同様のステップである。ステップS306は、正しい
復号がなされたか否かを判断するためのステップなの
で、ステップS306の具体的な手順は、セグメントI
Dの構成方法に依存する。この発明のさらに他の一実施
例においては、セグメントID復号回路31によって上
述したような12ビットの符号語が前半6ビットと後半
6ビットの2つのビット列に分割される。そして、前半
6ビットと後半6ビットが一致している場合にのみ、正
しい復号がなされたと判断される。
【0107】フレーム同期はずれ検出および処理につい
て図11のフローチャートを参照して説明する。図10
に記載されたステップS401〜ステップS407のう
ち、ステップS403およびS404以外は、図7中の
対応する各ステップと同様のステップである。ステップ
S403およびS404は、復号されたフレーム番号が
フレームカウント値と一致するか否かを判断するための
ステップなので、ステップS403およびS404の具
体的な手順は、セグメントIDの構成方法に依存する。
【0108】この発明のさらに他の一実施例において
は、ステップS403およびS404に先立って、セグ
メントID復号回路35により、12ビットの符号語が
前半6ビット、後半6ビットの2つのビット列に分割さ
れる。そして、前半6ビットをフレーム番号A、後半6
ビットをフレーム番号Bとして、フレーム番号Aおよび
フレーム番号Bがフレームマネージャ36に供給され
る。フレームマネージャ36は、供給されたフレーム番
号Aおよびフレーム番号Bを順にフレームカウント値と
比較する。すなわちステップS403においてフレーム
番号Aをフレームカウント値と比較し、ステップS40
4においてフレーム番号Bをフレームカウント値と比較
する。
【0109】上述した、この発明の一実施例、この発明
の他の一実施例およびこの発明のさらに他の一実施例に
おいては、セグメントIDを構成するための符号化手法
として、上述した符号化手法(2)または符号化手法
(1)を用いた。これに対し、この発明の第4の一実施
例として、他の符号化方法を用いるものも可能である。
この発明の第4の一実施例において、アルゴリズム以外
の構成要素、すなわち磁気ディスクの構成および磁気デ
ィスク装置の回路構成等は、上述したこの発明の一実施
例と同様のものである。
【0110】以下の説明において、この発明の第4の一
実施例において用いられる符号化方法を符号化手法
(3)と称する。符号化手法(3)によって構成される
セグメントIDの一例を図12に示す。アドレス領域
は、13ビットからなる。6ビットのフレーム(セグメ
ント)番号が2個順に並べられ、これらのフレーム(セ
グメント)番号の間に1ビットの "1”または "0" が
挟み込まれる。この "1”または "0" は、6ビットの
フレーム(セグメント)番号のパリティを表すものとさ
れる。図11に示した一例では、6ビットのフレーム
(セグメント)番号に含まれる”1”の数が偶数個の時
には、”1”、奇数個の時には、”0”が6ビットのフ
レーム(セグメント)番号の間に挟み込まれる1ビット
の内容である。
【0111】パリティを表す1ビットの内容は、上述の
一例とは反対に、6ビットのフレーム(セグメント)番
号に含まれる”1”の数が偶数個の時に、”0”、奇数
個の時に”1”、が6ビットのフレーム(セグメント)
番号の間に挟み込まれるようにしてもよい。
【0112】すなわち、符号化手法(3)では、情報語
を複数回連続的に並べ、情報語と情報語の間に、情報語
のパリティ情報を加えたものを符号語とする。パリティ
情報には、情報語中に1を奇数個含んでいる場合は、1
を偶数個含む、1ビットまたは複数ビットからなるビッ
ト列を用い、情報語中に1を偶数個含んでいる場合は、
1を奇数個含む、1ビットまたは複数ビットからなるビ
ット列を用いる。
【0113】符号化手段(3)を用い、符号語の "0"
を磁化反転無し、"1" を磁化反転有りとして磁気記録
(NRZI記録)する場合、例えば、ディスクの凹凸ピ
ットの一括形成方式でセグメントIDを形成する場合に
は、凹凸の出現回数が平均的に等しくなり、凹凸の偏り
を無くすことができる。このため、浮上型磁気ヘッドの
浮上安定性能が向上し、ディスク状情報記録媒体からの
再生信号を安定的に得ることが可能となる。符号化手段
(3)を用いて、凹凸ピットの一括形成方式により形成
されたセグメントIDの一例を図13に示した。
【0114】この発明の第4の一実施例の初期同期確立
動作について、図14のフローチャートを参照して説明
する。図14に記載されたステップS501〜ステップ
S513のうち、ステップS506以外のステップは、
図6中の対応する各ステップと同様のステップである。
ステップS506は、正しい復号がなされたか否かを判
断するためのステップなので、ステップS506の具体
的な手順は、セグメントIDの構成の方法に依存する。
この発明の第4の一実施例においては、セグメントID
復号回路31において、上述したような13ビットの符
号語から、前半6ビットと後半6ビットの2つのビット
列を取出す。そして、取出した前半6ビットと後半6ビ
ットが一致している場合にのみ、正しい復号がなされた
と判断する。
【0115】この発明の第4の一実施例のフレーム同期
はずれ検出動作について、図15のフローチャートを参
照して説明する。図15に記載されたステップS601
〜ステップS607のうち、ステップS603およびS
604以外は、図7中の対応する各ステップと同様のス
テップである。ステップS603およびS604は、復
号されたフレーム番号がフレームカウント値と一致する
か否かを判断するためのステップなので、ステップS6
03およびS604の具体的な手順は、セグメントID
の構成方法に依存する。
【0116】この発明の第4の一実施例においては、ス
テップS603およびS604に先立って、セグメント
ID復号回路35により、12ビットの符号語が前半6
ビット、後半6ビットの2つのビット列に分割される。
そして、前半6ビットをフレーム番号A、後半6ビット
をフレーム番号Bとして、フレーム番号Aおよびフレー
ム番号Bがフレームマネージャ36に供給される。フレ
ームマネージャ36は、供給されたフレーム番号Aおよ
びフレーム番号Bを順にフレームカウント値と比較す
る。すなわちステップS603においてフレーム番号A
をフレームカウント値と比較し、ステップS604にお
いてフレーム番号Bをフレームカウント値と比較する。
【0117】上述したこの発明の一実施例等において
は、セグメントIDパターン、ユニークパターンおよび
アクセスパターンを1:1:2の比率でアドレス領域に
一定の周期で配置するとしたが、このような配置以外の
ものも可能である。
【0118】例えば、ユニークパターン検出回路のユニ
ークパターン検出能力が充分大きい場合には、上述のも
のより少ない数のユニークパターンを配置するようにし
たものも可能である。このような配置をした場合には、
ユニークパターン数が減少することによって生じる余剰
の領域には、例えば面番号などの特殊な情報をパターン
化して形成または記録しても良いし、または、かかる余
剰の領域をギャップとして用いても良い。
【0119】また、より低い制御サンプリング周期にお
いても、位置制御回路によって充分な信頼性を有する位
置制御が可能ならば、上述のものより少ない数のアクセ
スパターンを配置するようにしたものも可能である。
【0120】さらに、セグメントIDパターンをサーボ
領域以外の領域に形成することも可能である。あるい
は、全セグメントに形成することも可能である。さら
に、一定の周期で配置せず、例えばセクタの開始セグメ
ントのみに配置しても良い。
【0121】上述したこの発明の一実施例等において
は、セグメント数が100以上の磁気ディスクを用いる
磁気ディスク装置に対して、この発明を適用する場合に
ついて説明したが、セグメント数が100以下の磁気デ
ィスク等を用いる磁気ディスク装置等に対して、この発
明を適用することも可能である。このような場合には、
全セグメントにセグメントIDを入れてもフォーマット
上のロスは大きくない。
【0122】上述したこの発明の一実施例等において
は、クロックマーク、ユニークパターン等が磁気ディス
クの記録面上に放射状に連続して形成されるとしたが、
これらのマーク、パターンが半径に沿って断続的に形成
されたディスク状情報記録媒体にも、この発明を適用す
ることができる。
【0123】さらに、上述したこの発明の一実施例等に
おいては、クロックマーク、アクセスパターン、ファイ
ンパターン、およびセグメントID、並びにユニークパ
ターンは、一括成型によって凹凸ピット列を形成した非
磁性体基板上に磁性層を形成し、さらに磁化を付与する
ことによって作成するとしたが、上述の各種マーク、パ
ターンを他の方法によって作成する場合にも、この発明
を適用することができる。
【0124】例えば、平坦な基板上に形成された磁性層
にエッチング等の手法によって凹凸を形成し、さらに磁
化を付与することによって作成する方法を用いる場合に
も、この発明を適用することは可能である。また、従来
の平坦な記録面上に、磁気記録等により上述の各種マー
ク、パターンを作成する場合にも、この発明を適用する
ことができる。
【0125】また、上述したこの発明の一実施例等にお
いては、情報を記録または再生する手段として、一般的
な記録再生兼用磁気ヘッドを用いているが、記録および
再生用に、それぞれ専用のヘッドを用いるようにしても
良い。または、サーボ領域内に作成された上述のパター
ン、および記録データに対応するデータ領域内の磁化反
転が検出できるものであれば、他の原理に基づく再生ヘ
ッドを用いても良い。
【0126】また、初期同期確立動作およびフレーム同
期はずれ検出を、上述したこの発明の一実施例等におけ
るアルゴリズムとは異なるアルゴリズムに従って行うも
のも可能である。初期同期確立動作およびフレーム同期
はずれを検出を行うためのアルゴリズムの要素となる各
種のステップを、上述のこの発明の一実施例等において
説明したフレーム同期はずれ検出方法とは異なる様式で
組み合わせることにより、アルゴリズムを構成しても良
い。すなわち、セグメントID復号の成否を所定回数確
認するステップ、セグメントIDから復号された再生フ
レーム番号とフレームカウント値の一致/不一致を所定
回数確認するステップ、ユニークパターン検出の成否を
所定回数確認するステップ等およびアクセスパターン検
出の成否を所定回数確認するステップ等を適宜組み合わ
せてアルゴリズムを構成しても良い。例えば、復号され
たセグメントIDがフレームカウント値と不一致となっ
た時、後続のユニークパターンを2回続けて確認し、そ
の結果に基づいてフレーム同期はずれを検出する等のア
ルゴリズムを用いても良い。
【0127】また、この発明の一実施例等においては、
再生された複数の情報語が全て一致する時にのみ、正し
く復号されたと判断したが、複数の情報語のうち、所定
数以上の情報語が一致したときを正しく復号できたとし
ても良い。例えば、3個の情報語を用いる場合に、その
中の2個が一致したときを正しく復号できたとしても良
い。
【0128】また、各情報語を構成するビット列のう
ち、ある一定数以上のビットが各情報語について一致し
たときを正しく復号できたとしても良い。例えば6ビッ
トからなる2個の情報語によってセグメントIDを構成
する場合に、2個の情報語を構成する各々6ビットのう
ち、4ビットが互いに一致した時に、正しく復号できた
としても良い。
【0129】また、この発明は、磁気ディスク以外のデ
ィスク状情報記録媒体、例えば光磁気ディスク(M
O)、相変化型ディスクPD等の書き換え可能ディス
ク、CD−R等の追記型ディスク、CD−ROM等の読
み出し専用ディスク等の光ディスク等に適用することが
できる。また、これらのディスク状情報記録媒体を用い
た情報記録再生装置であって、記録/再生動作に先立っ
てフレーム同期が確立されていることが必要なものに適
用することができる。
【0130】この発明は、この実施例に限定されること
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用お
よび変形が考えられる。
【0131】
【発明の効果】上述したように、この発明は、初期同期
確立動作において、ディスク状情報記録媒体上に予め設
けられた、トラック方向の位置を示すセグメントIDを
検出することによって、ディスク状情報記録媒体上にお
ける磁気ヘッドの位置を認識するようにしたものであ
る。このため、ホームインデックスパターンを検出する
必要が無くなるので、初期化時および記録面切替え時に
おいて、迅速にフレーム同期を確立することが可能とな
る。
【0132】また、ディスク状記録媒体および記録/再
生用ヘッド等の製造が極めて高精度でなされなくても、
迅速にフレーム同期を確立することができる。
【0133】さらに、この発明をIDレスフォーマット
方式の情報記録装置に適用した場合には、誤ったデータ
領域に対する記録動作を迅速に回避することが可能とな
るので、記録済データの破壊を最小限に止めることがで
き、記録データの信頼性が大きく向上する。
【0134】さらに、ディスク状情報記録媒体の製造プ
ロセスにおいて、凹凸ピットの一括形成方式によってセ
グメントIDを形成する方法を用いる場合に、この発明
において用いられるセグメントID構成方法のうちの、
符号化手段(2)および(3)を用いれば、凹凸の出現
回数が平均的に等しくなり、凹凸の偏りを無くすことが
できる。このため、浮上型磁気ヘッドの浮上安定性能が
向上し、ディスク状情報記録媒体からの再生信号を安定
的に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における磁気ディスク媒体
のサーボ領域およびその近傍の構成を示す略線図であ
る。
【図2】この発明の一実施例におけるセグメントIDの
構成の一例を示す略線図である。
【図3】この発明の一実施例において形成されたセグメ
ントIDの断面を示す略線図である。
【図4】この発明の一実施例の回路構成を示すブロック
図である。
【図5】この発明の一実施例の回路構成の一部を詳細に
示すブロック図である。
【図6】この発明の一実施例における初期同期確立のた
めのアルゴリズムについて説明するためのフローチャー
トである。
【図7】この発明の一実施例におけるフレーム同期はず
れ検出のためのアルゴリズムについて説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】この発明の他の一実施例におけるフレーム同期
はずれ検出のためのアルゴリズムについて説明するため
のフローチャートである。
【図9】この発明のさらに他の一実施例におけるセグメ
ントIDの構成の一例を示す略線図である。
【図10】この発明のさらに他の一実施例における初期
同期確立のためのアルゴリズムについて説明するための
フローチャートである。
【図11】この発明のさらに他の一実施例におけるフレ
ーム同期はずれ検出のためのアルゴリズムについて説明
するためのフローチャートである。
【図12】この発明の第4の一実施例におけるセグメン
トIDの構成の一例を示す略線図である。
【図13】この発明の第4の一実施例において形成され
たセグメントIDの断面を示す略線図である。
【図14】この発明の第4の一実施例における初期同期
確立のためのアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【図15】この発明の第4の一実施例におけるフレーム
同期はずれ検出のためのアルゴリズムについて説明する
ためのフローチャートである。
【図16】従来から用いられている磁気ディスク媒体の
一例のサーボ領域およびその近傍の構成を示す略線図で
ある。
【図17】セグメント(フレーム)とセクタの位置関係
を示す略線図である。
【図18】従来から用いられている磁気ディスク装置の
回路構成の一例を示すブロック図である。
【図19】IDレス方式において用いられるID情報テ
ーブルの一例を示す略線図である。
【図20】図19にしめすID情報テーブルに基づく記
録/再生動作について説明するための略線図である。
【符号の説明】
1・・・磁気ディスク、2・・・アドレス領域、3・・
・クロック領域、4・・・クロック領域、11・・・マ
イクロプロセッサ(MPU)、12・・・ハードディス
クコントローラ(HDC)、13・・・バッファRA
M、14・・・サーボ情報検出器、15・・・同期管理
回路、16・・・タイミング発生回路、17・・・位置
制御回路、18・・・データ復調回路、19・・・記録
データ発生回路、20・・・再生アンプ、21・・・記
録アンプ、22・・・記録/再生切替えスイッチ、23
・・・ボイスコイルモータ、24・・・磁気ヘッド、3
0・・・ユニークパターン検出器、31・・・セグメン
トID復号回路、32・・・アクセスパターン検出器、
33・・・ファインパターン検出器、34・・・クロッ
ク生成回路、35・・・フレームカウンタ、36・・・
フレームマネージャ、200・・・従来から用いられて
いる磁気ディスク、205・・・アクセスパターン、2
06・・・ファインパターン、207・・・クロックマ
ーク、208・・・ユニークパターン、209・・・ホ
ームインデックスパターン、114・・・サーボ情報検
出器、115・・・クロック生成回路

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心円状または渦巻状に形成されている
    トラックが複数のセグメントに均等に区分され、上記複
    数のセグメントがサーボ情報を記録するためのサーボ領
    域と、ユーザーデータを記録するためのデータ領域とか
    ら構成されるディスク状情報記録媒体において、 サーボ情報は、回転角度原点よりの回転角度を表す情報
    語が所定の符号化方法によって符号化されたセグメント
    IDを含み、 上記セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置
    されるように上記サーボ領域内に記録または形成される
    ディスク状情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記セグメントIDは、 回転角度原点よりの回転角度を表す情報語を、複数個連
    続的に並べたもの、または、連続的に並べたものを適宜
    並べ変えたものであるディスク状情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記セグメントIDは、 回転角度原点よりの回転角度を表す情報語と、上記情報
    語をビット反転したものを連続的に並べたもの、または
    連続的に並べたものを適宜並べ変えたものであるディス
    ク状情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記セグメントIDは、 回転角度原点よりの回転角度を表す情報語を、複数個連
    続的に並べ、上記複数個の情報語の間に、上記情報語の
    パリティ情報を加えたものであるディスク状情報記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記セグメントIDは、 上記ディスク状情報記録媒体上の凹凸ピットとして、予
    め形成されるものであるディスク状情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 ディスク状情報記録媒体を用いる情報記
    録再生装置において、 上記ディスク状情報記録媒体は、 同心円状または渦巻状に形成されているトラックが複数
    のセグメントに均等に区分され、上記複数のセグメント
    がサーボ情報を記録するためのサーボ領域と、ユーザー
    データを記録するためのデータ領域とから構成され、 上記サーボ情報は、 回転角度原点よりの回転角度を表す情報語が所定の符号
    化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、 上記セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置
    されるように、サーボ領域内に記録あるいは形成され、 上記ディスク状情報記録媒体から再生される再生信号か
    ら、上記セグメントIDを復号する復号手段と、 上記復号手段の出力に基づいてフレーム同期を確立する
    同期化手段と、 確立されたフレーム同期の下で記録または再生を行うた
    めの手段とを備える情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記セグメントIDは、 回転角度原点よりの回転角度を表す情報語を、複数個連
    続的に並べたもの、または、連続的に並べたものを適宜
    並べ変えたものである情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 上記セグメントIDは、 回転角度原点よりの回転角度を表す情報語と、上記情報
    語をビット反転したものを連続的に並べたもの、また
    は、連続的に並べたものを適宜並べ変えたものである情
    報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項6において、 上記セグメントIDは、 回転角度原点よりの回転角度を表す情報語を、複数個連
    続的に並べ、上記複数個の情報語の間に、上記情報語の
    パリティ情報を加えたものである情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項6において、 上記復号手段は、 上記ディスク状情報記録媒体上の磁化方向をビタビデコ
    ーダ内部の状態として処理し、上記ディスク状情報記録
    媒体上の磁化方向である状態の値そのものを直接出力す
    ることによって、上記セグメントIDを復号する情報記
    録再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 符号語の`1´を、ディスク状情報記録媒体上の磁化反
    転のあるビットとし、符号語の`0´を、ディスク状情
    報記録媒体上の磁化反転のないビットとするものであっ
    て、 上記パリティ情報は、 情報語中に1を奇数個含んでいる場合には、1を偶数個
    含むビット列であり、、情報語中に1を偶数個含んでい
    る場合には、1を奇数個含むビット列である情報記録再
    生装置。
  12. 【請求項12】 ディスク状情報記録媒体を用いる情報
    記録再生装置における同期確立の方法において、 ディスク状情報記録媒体は、同心円状または渦巻状に形
    成されているトラックが複数のセグメントに均等に区分
    され、上記複数のセグメントがサーボ情報を記録するた
    めのサーボ領域と、ユーザーデータを記録するためのデ
    ータ領域とから構成され、 上記サーボ情報は、 回転角度原点よりの回転角度を表す情報語が所定の符号
    化方法によって符号化されたセグメントIDを含み、 上記セグメントIDは、トラック方向に均等間隔に配置
    されるようにサーボ領域内に記録あるいは形成されてお
    り、 未だフレーム同期が確立されていない時に、上記セグメ
    ントIDを復号し、復号値に基づいてフレーム同期を確
    立する初期同期確立ステップと、 上記初期同期確立ステップによってフレーム同期が確立
    された後において、上記セグメントIDを復号し、復号
    値に基づいてフレーム同期はずれを検出するフレーム同
    期はずれ検出ステップと、 上記フレーム同期はずれ検出ステップによってフレーム
    同期はずれが検出された時に、フレーム同期はずれに対
    処するための所定の処理を行うフレーム同期はずれ対処
    ステップとからなる同期確立の方法。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 上記初期同期確立ステップは、 上記セグメントIDから復号される複数の情報語を比較
    することによって、復号が正しくなされ、適正な復号値
    が得られたことを確認するステップと、 上記復号値をフレームカウンタにセットするステップ
    と、 上記セグメントIDに後続するセグメントIDから復号
    された復号値と、フレームカウンタの計数値とを比較す
    ることにより、フレームロックを確認するステップを含
    む同期確立の方法。
  14. 【請求項14】 請求項12において、 上記フレーム同期はずれ検出ステップは、 上記セグメントIDを復号し、復号された複数の復号値
    の各々をフレームカウンタの計数値と比較し、上記複数
    の復号値の全てがフレームカウンタの計数値と不一致で
    あるという比較結果が得られる場合にのみ、フレーム同
    期はずれ処理状態に移行するステップと、 上記フレーム同期はずれ処理状態において、 セグメントIDから復号される複数の復号値の各々をフ
    レームカウンタの計数値と比較し、上記複数の復号値の
    全てが上記フレームカウンタの計数値と不一致であると
    いう比較結果が得られる場合にのみ、フレーム同期はず
    れであると判断するステップを含む同期確立の方法。
  15. 【請求項15】 請求項12において、 上記フレーム同期はずれ検出ステップは、 セグメントIDから復号される複数の情報語を比較する
    ことによって、復号が正しくなされ、適正な復号値が得
    られたことを確認するステップと、 上記復号値とフレームカウンタの計数値とを比較し、上
    記復号値が上記フレームカウンタの計数値と不一致であ
    るという比較結果が得られる場合にのみ、フレーム同期
    はずれ処理状態に移行するステップと、 上記フレーム同期はずれ処理状態において、 セグメントIDから復号される、上記複数の復号値の各
    々をフレームカウンタの計数値と比較し、上記複数の復
    号値の全てが上記フレームカウンタの計数値と不一致で
    あるという比較結果が得られる場合にのみフレーム同期
    はずれであると判断するステップを含む同期確立の方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項12において、 上記フレーム同期はずれ対処ステップは、 上記フレーム同期はずれが検出された時に、上記フレー
    ム同期はずれに対処するためのステップと、 上記初期同期確立ステップに移行するステップを含む同
    期確立の方法。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 上記フレーム同期はずれに対処するためのステップは、 記録動作時において上記フレーム同期はずれが検出され
    た時に、記録動作時を迅速に停止させる緊急ライト禁止
    処理に移行するステップからなる同期確立の方法。
JP35340197A 1996-12-26 1997-12-22 ディスク状情報記録媒体、情報記録再生装置および同期確立の方法 Expired - Lifetime JP3931407B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003098624A1 (fr) * 2002-05-22 2003-11-27 Pioneer Corporation Support d'enregistrement d'informations, procede d'enregistrement d'un support d'enregistrement d'informations, dispositif d'enregistrement d'un support d'enregistrement d'informations et dispositif de reproduction d'un support d'enregistrement d'informations

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