JP3931100B2 - ターボ復号器並びにターボ符号器及びターボ符号器、復号器を含む無線基地局 - Google Patents

ターボ復号器並びにターボ符号器及びターボ符号器、復号器を含む無線基地局 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボ符号器並びに符号化データを受信し、誤り訂正して復号するターボ復号器、及びターボ符号器、復号器を含む無線基地局に関する。
【0002】
【従来の技術】
次世代無線通信においては、ランダム性、バースト性の雑音耐力を持たせるためにターボ符号を用いて通信が行われる。ターボ符号はデータXsを畳み込み符号化してパケット列(データ系列)X1…Xnを生成する他、該データXsを2000年10月27日に発行された3GPP2のC.S0024(v2.0)“cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification”の第9−43〜44頁(以下、文献1と略す)に記載された、所定のルールで順序を入れ替えたデータYsを畳み込み符号化して別のパケット列(データ系列)Y1…Ymを生成し、これらのパケット列も送受信(符号化・復号化)して通信を行う。尚、このデータ系列順序の変換をインタリーブ、逆変換をデインタリーブと呼ぶ。
【0003】
文献1では上記インタリーブの手法が示されており、図9.2.1.3.4.2.3-1にはインタリーブするためにデータ系列をメモリに書き込み/読み出しを行うアドレス生成法、補正もしくは再計算方法が決められている。例えば、データ系列のデータ長をN(ビット)、テイルビットを除いたデータ系列のデータ長をN'(ビット)とし、データ系列のデータ長N'=250をインタリーブする場合、カウンタで0〜249までのシーケンシャルアドレスを発行して、順次データ系列をメモリに書き込めばよい。しかし、文献1の規定では耐雑音性を守るためにランダム性を増すべくメモリのランダム読み出しアドレスを特殊な方法で計算している。この計算方法では251、252等の、メモリ上にデータが存在しないアドレスが算出されるので文献1では補正もしくは再計算を行うようにしている。
【0004】
従って、上記アドレス生成部を実現する場合、アドレス補正機能を備えるようにして、メモリからの読み出しアドレスを再生成する必要がある。このようなアドレス再生成処理を行う場合、アドレス生成の処理構成が複雑になる上、処理時間を余分に必要とし、ターボ復号器の処理遅延が大きくなる。
【0005】
上記アドレス生成部を具体的に構成しようとした場合、補正も兼ねて、予め補正後の読み出しアドレスをテーブル化しておき、文献1で計算された読み出しアドレスと該テーブルを引用して正しい読み出しアドレスを提供するのが一般的である。例えば特開2001−53624号公報(以下、文献2と略す)に記載の技術は、インタリーバ/デインタリーバのデータの書き込み/読み出しアドレスをメモリに記憶する方法を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記文献2のターボ符号器、復号器においては、インタリーブ読み出しアドレス或いはデインタリーブ書き込みアドレスをメモリに持つ必要がある。このようなアドレス格納用のメモリは、以下の容量を必要とする。データ系列のデータ長N=256の場合、メモリの容量は8×256=2048ビットである。データ系列のデータ長N=512の場合、メモリの容量は9×512=4608ビットである。データ系列のデータ長N=1024の場合、メモリの容量は10×1024=10240ビットである。データ系列のデータ長N=2048の場合、メモリの容量は11×2048=22528ビットである。データ系列のデータ長N=3072の場合、メモリの容量は12×3072=36864ビットである。データ系列のデータ長N=4096の場合、メモリの容量は12×4096=49152である。このように、文献2のターボ符号器、復号器においては、上述のような各々のデータ系列のデータ長に対応した全てのアドレスが格納されるメモリが必要なため、回路規模を増大させることとなり、消費電力の増加を生じることとなる。
【0007】
さらに、通信システムによっては、通信状態に応じてデータ伝送速度を可変する方式がある。この通信状態に応じてデータ伝送速度を可変する方式において、上り回線のデータ伝送速度は、例えば9.6kbit/s〜153.6kbit/sの間で5段階に可変であり、下り回線のデータ伝送速度は、例えば38.4kbit/s〜2457.6kbit/sの間で12段階に可変である。この場合、インタリーブ/デインタリーブを行うデータ系列のデータ長Nは、上り回線と下り回線との各データ伝送速度に応じて異なる。例えば、上り回線のデータ伝送速度が9.6kbit/sの場合、データ系列のデータ長Nは256であり、データ伝送速度が変更されるに従い、データ系列のデータ長Nは512、1024、2048、4096と変更される。下り回線においてもデータ伝送速度が38.4kbit/sの場合、データ系列のデータ長Nは1024であり、データ伝送速度が変更されるに従って、データ系列のデータ長Nは2048、3072、4096と変更される。
【0008】
したがって、データ伝送速度を可変する方式の通信システムにおいて、データ系列のデータ長N=1024、2048、3072、4096の全てに対応させようとすると、文献2のターボ符号器は、合計118784ビットのメモリの容量を必要とする。同様に、データ系列のデータ長N=256、512、1024、2048、4096の全てに対応させようとすると、文献2のターボ復号器は、合計88576ビットのメモリの容量を必要とする。このように、文献2のターボ符号器、復号器は、各々のデータ系列の全てに対応するアドレス格納用のメモリが必要なため、回路規模が格段に増大し、多大な消費電力を生じることとなる。
【0009】
以上の従来技術の課題を考慮すると、本発明の目的は、インタリーブ読み出しアドレス生成部或いはデインタリーブ書き込みアドレス生成部を少ない回路規模で実現できるターボ符号器及びターボ復号器、並びにこれを有する無線基地局を提供することにある。
【0010】
また、本発明の別の目的は、インタリーブ読み出しアドレス生成部とデインタリーブ書き込みアドレス生成部とを共用化することで更に小さい回路規模を実現でき、消費電力を低減しうる、ターボ符号器及びターボ復号器、及びこれを有する無線基地局を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明は、以下の手段を有する。
【0012】
本発明の無線基地局は、アンテナ、無線周波数処理部、ベースバンド部、及び通信インタフェースを有する。無線周波数処理部は、アンテナに接続されており、例えば、RF部である。ベースバンド部は、RF部に接続されており、ターボ復号器を有する。通信インタフェースは、ベースバンド部と通信網とのインタフェースを行う。ターボ復号器は、符号化されたデータを復号するものであり、誤り訂正復号部、第1のメモリ、及びアドレス生成部とを有する。誤り訂正復号部は、無線周波数処理部を介して入力されるデータ系列に対して誤り訂正復号を行う。第1のメモリは、例えばインタリーバメモリであり、誤り訂正復号部によって誤り訂正復号化されたデータ系列が書き込まれる。アドレス生成部は、例えばインタリーブアドレス生成部である。アドレス生成部は、誤り訂正復号化されたデータ系列、例えばインタリーバ入力系列をインタリーバメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレス、例えばインタリーブ書き込みアドレスを供給する。また、インタリーブアドレス生成部は、インタリーバメモリに書き込まれるデータ系列をインタリーバメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレス、例えばインタリーブアドレスを供給する。さらに、インタリーブアドレス生成部は、所定の規則に従った値をインタリーブアドレスへ変換するものであり、インタリーブ読み出しアドレスがインタリーバメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定する。ここでいう所定の規則に従った値とは、例えば、出力シンボル番号である。ここでいう判定は、例えば、インタリーバ入力系列の情報ビット数からテイルビットを除いたビット数を超えるか否かを判定するものである。
【0013】
インタリーブアドレス生成部は、判定の結果、インタリーブアドレスがインタリーバメモリのデータ格納部分に対応するものである場合、インタリーブアドレスを用いて、インタリーバメモリに書き込まれるデータ系列を読み出す。他方、インタリーブアドレス生成部は、インタリーブアドレスがインタリーバメモリのデータ格納部分に対応するものでない場合、当該インタリーブアドレスに代わる他のインタリーブアドレスを用いて、インタリーバメモリに書き込まれるデータ系列、例えばインタリーバ出力系列をランダムに読み出す。
【0014】
具体的には、インタリーブアドレス生成部は、アドレス変換部、第2のメモリ、及びアドレス制御部とを有する。アドレス変換部は、出力シンボル番号をインタリーブアドレスへ変換する。第2のメモリは、例えばアドレス保管用メモリであり、アドレス変換部で変換されたインタリーブアドレスを格納する。アドレス制御部は、例えば書き込み/読み出しアドレス制御部であり、インタリーブアドレスをアドレス保管用メモリに対して書き込むことを制御する。また、書き込み/読み出しアドレス制御部は、アドレス保管用メモリからインタリーブアドレスを読み出すことを制御する。書き込み/読み出しアドレス制御部は、インタリーブアドレスがインタリーバメモリのデータ格納部分に対応するものでない場合、当該インタリーブアドレスの直後のインタリーブアドレスによって、既にアドレス保管用メモリに書き込まれている当該インタリーブアドレスを上書きする。書き込み/読み出しアドレス制御部は、インタリーバメモリに対して書き込みを開始した後の所定の期間、アドレス保管用メモリからインタリーブアドレスを読み出すことを休止し、所定の期間が経過した後、アドレス保管用メモリからインタリーブアドレスの読み出しを開始する。
【0015】
また、別の例としては、インタリーブアドレス生成部は、複数のアドレス変換部、補正部、アドレス判定部、及びアドレス選択部を有する。補正部は、例えばシンボル番号補正部であり、複数のアドレス変換部の各々に対して、相互に異なるシンボル番号を入力させる。アドレス判定部は、複数のアドレス変換部の各々によって変換されたインタリーブアドレスに対して、インタリーバメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定する。アドレス選択部は、例えばセレクタであり、アドレス判定部の判定結果に従って、複数のアドレス変換部の各々によって変換されたインタリーブアドレスのうち、いずれか1つのインタリーブアドレスを選択する。この場合、アドレス変換部の各々には優先度があり、セレクタは、インタリーバメモリのデータ格納部分に対応するものであると判定されたインタリーブアドレスのうち、より優先度の高いアドレス変換部によって変換されたインタリーブアドレスを選択する。優先度としては、例えば、シンボル番号に対して加算される固定値が小さいアドレス変換部ほど、より優先度が高いものとする。インタリーバ出力系列は、選択されたインタリーブアドレスを用いて、ランダムに読み出される。
【0016】
また、別の例としては、インタリーブアドレス生成部は、アドレス変換部、アドレス判定部、及びアドレス制御部を有する。アドレス制御部は、例えば読み出しアドレス制御部であり、アドレス判定部の判定結果に従って、インタリーバ出力系列の読み出しを一時的に休止させるように制御し、かつ、インタリーバメモリの周辺回路の処理をも一時的に休止させるように制御する。
【0017】
また、本発明の無線基地局のベースバンド部は、ターボ符号器を有する。ターボ符号器は、通信インタフェースを介して送られる送信データを符号化する。ターボ符号器は、ターボ復号器と同様に、インタリーバメモリ、及びインタリーブアドレス生成部を有する。ターボ符号器は、さらに、畳み込み符号部を有する。畳み込み符号部は、インタリーバメモリからランダムに読み出される送信データに対して、畳み込み符号化を行う。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のターボ復号器、符号器及びこれらを備えた無線基地局の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。以下の説明及び各図面において、同様の機能を有する構成要素については同一の符号を用い、その重複説明を省略する。
【0019】
図1は本発明におけるターボ復号器、符号器を備えた無線基地局を含む無線通信システム全体の構成例を示すブロック図である。無線通信システムは無線基地局100と、無線端末1、2等と、無線回線3,4等と、無線基地局100と他の通信装置とを接続する通信網5と、無線基地局100を管理、制御する管理装置6とから構成される。本発明の無線基地局100は、無線端末1、2等の間での相互通信を無線回線3、4等を介して行う。無線基地局100は、アンテナ7、高周波の送受信を行うRF(Radio Frequency)部8、データの符号化、復号化などを行うベースバンド部9、通信路インターフェース10、基地局全体を制御する制御部(CTRL)11で構成される。より詳細には、ベースバンド部9は、端末から受信した系列の復調処理を行う受信復調部12、パケット情報(例えば、符号化率R,データ長N等)を元に受信データXr(データ系列X1…Xn)、Yr(データ系列Y1…Ym)(n、mは2以上の整数)の誤り訂正復号化を行うターボ復号器13、データXs(1≦s≦n)に対して誤り訂正符号化を行うターボ符号器14、送信データXs(データ系列X1…Xn)、Ys(データ系列Y1…Ym)に対して送信信号を作成する送信変調部15とで構成する。ターボ符号化、復号化に必要なパケット情報には符号化率Rやデータ長Nが含まれている。ここでは、”パケット情報のデータ”は”情報ビット”に相当し、“データ長N”は“情報ビット数”に相当する。尚、管理装置6は無線基地局100に含まれる場合もあるし、通信網5の管理装置(図示せず)がこの機能を代行することもある。
【0020】
図2は本発明におけるターボ復号器13の構成例を示すブロック図である。ターボ復号器13は、データ系列Xrを畳み込み符号化したデータ系列X1…Xnに対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部16と、インタリーブされたデータ系列Yrを畳み込み符号化したデータ系列Y1…Ymに対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部17と、インタリーバメモリ18と、デインタリーバメモリ19とを備え、更に、インタリーブアドレス生成部20と、デインタリーブアドレス生成部21とを備える。
【0021】
インタリーブアドレス生成部20は、インタリーバメモリ18に対して書き込み/読み出しアドレスの管理を行う。インタリーバメモリ18に対して書き込みアドレスを生成する入力シンボル番号生成部22は、外部より供給される入力シンボルクロックを受け、このクロックに従ってシーケンシャルな入力シンボル番号を生成し、入力系列をインタリーバメモリ18に書き込むためのインタリーブ書き込みアドレスを生成する。内蔵のカウンタが生成するシンボル番号を出力する出力シンボル番号生成部23は、入力シンボル番号生成部22に供給される入力シンボルクロックと同様の、外部より供給される出力シンボルクロックを受け、この出力シンボルクロックに従ってシーケンシャルな出力シンボル番号を生成する。
【0022】
詳細な構成と動作は後述するが、インタリーブアドレス生成部20は、ランダムな読み出しアドレスを生成するものである。即ち、インタリーブ読み出しアドレス生成部24は、出力シンボル番号生成部23で生成された出力シンボル番号に対して、文献1の規定で計算されたメモリ上にデータが存在する範囲のインタリーブ読み出しアドレスを出力する。ここで生成される出力シンボル番号並びにインタリーブ書き込みアドレス及びインタリーブ読み出しアドレスはパケット単位(データ系列X1…Xn或いはY1…Ym)で処理される。
【0023】
デインタリーブアドレス生成部21は、デインタリーバメモリ19に対して書き込み/読み出しアドレスの管理を行う。内蔵のカウンタが生成するシンボル番号を出力する入力シンボル番号生成部25は、外部より入力シンボルクロックの供給を受け、このクロックに従ってシーケンシャルな番号(入力シンボル番号)を生成する。詳細な構成と動作は後述するが、デインタリーブアドレス生成部21は、ランダムな書き込みアドレスを生成するものである。即ち、デインタリーブ書き込みアドレス生成部26は、入力シンボル番号生成部25で生成された入力シンボル番号に対して、文献1の規定で計算されたメモリ上にデータが存在する範囲のデインタリーブ書き込みアドレスを出力する。デインタリーバメモリ19に対して読み出しアドレスを生成する出力シンボル番号生成部27は、入力シンボル番号生成部25に供給される入力シンボルクロックと同様に外部より供給される出力シンボルクロックを受け、このクロックに従ってシーケンシャルな番号を生成し、デインタリーバメモリ19に格納されたデータ系列を読み出すデインタリーブ読み出しアドレスを生成する。ここで生成される入力シンボル番号並びにデインタリーブ書き込みアドレス及びインタリーブ読み出しアドレスはパケット単位(データ系列X1…Xn或いはY1…Ym)で処理される。
【0024】
図3は、文献1の規定に従って生成されたメモリ上にデータが存在しないアドレスを、テイルビット部分を除いたデータ系列のデータ長N’毎に示した説明図である。ここでいう、メモリ上にデータが存在しないアドレスは、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブアドレスである。例えば、テイルビット部分を除いたデータ系列のデータ長N’が250である場合、251、254、252等である。インタリーブアドレスが文献1の規定に従って生成された場合、図3のように、シンボル番号に対応して、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブアドレスをも生成される。この場合、既に述べたように、再度、文献1の規定に基づきアドレスを補正又は再生成する必要があるので、アドレス生成の処理構成が複雑になる上、処理時間を余分に必要であるためターボ復号器の処理遅延が大きくなる。
【0025】
図4は、本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の構成例を示すブロック図である。インタリーブ読み出しアドレス生成部24は、アドレス変換部28、アドレス判定部29、アドレス保管用メモリ30及び書き込み/読み出しアドレス制御部31を有する。アドレス変換部28は、出力シンボル番号生成部23で生成された出力シンボル番号に対して、文献1の規定に従ってインタリーブアドレスを計算し、生成する。アドレス判定部29は、アドレス変換部28で生成されたインタリーブアドレスについて、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するか否かを判定して、判定結果を判定信号という形で書き込み/読み出しアドレス制御部31に対して送る。アドレス保管用メモリ30は、アドレス変換部28で生成されたインタリーブアドレスを保管する。書き込み/読み出しアドレス制御部31は、アドレス保管用メモリ30に対してインタリーブアドレスを書き込む際に、書き込み先アドレスの決定、生成等を制御する。さらに、書き込み/読み出しアドレス制御部31は、アドレス保管用メモリ30からインタリーブアドレスを読み出す際に、読み出し元アドレスの決定、生成等を制御する。具体的には、書き込み/読み出しアドレス制御部31は以下のように動作する。書き込み/読み出しアドレス制御部31は、アドレス保管用メモリ30に対する書き込み先アドレス及び読み出し元アドレスを生成する。アドレス判定部29の判定結果がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応することを示している場合、書き込み先アドレスは、予め決められた順序で繰り返し生成される。これに対して、アドレス判定部29の判定結果がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないことを示している場合、書き込み/読み出しアドレス制御部31は、直後のインタリーブアドレスに対する書き込み先アドレスの出力に際して、書き込み先アドレスの生成を休止し、直前に生成された書き込み先アドレスと同じ書き込み先アドレスをもう一度出力する。これにより、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブアドレスは、必ず直後に生成されたインタリーブアドレスによって上書きされることとなる。したがって、アドレス保管用メモリ30から読み出されるインタリーブ読み出しアドレスは、必ずインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するものとなり、不要なインタリーブ読み出しアドレスが出力されることはない。なお、読み出し元アドレスは、予め決められた順序で繰り返し生成される。
【0026】
以下、図5及び図6を用いて、データ系列のデータ長Nが256である場合を例に、インタリーブアドレス生成の処理動作を説明する。この場合、テイルビット部分を除いたデータ系列のデータ長N’は、250である。図5は、本発明におけるインタリーバ入力系列、インタリーブアドレス又はインタリーバ出力系列の関係を示す図である。図6は、本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の一連の処理動作を示す図である。
【0027】
インタリーバ入力系列(501)は、インタリーバメモリ18へ書き込まれるデータ系列であり、例えば、D0、D1、D2、D3、…D247、D248、D249とする。入力シンボル番号生成部22は、入力シンボルクロックに応じて、インタリーバ入力系列(501)に対応する入力シンボル番号を生成する。入力シンボル番号(502)は、D0、D1、D2、D3、…D247、D248、D249の各々に対応しており、例えば、0、1、2、3、・・・247、248、249とする。インタリーバ入力系列(501)は、入力シンボル番号(502)をインタリーブ書き込みアドレス(503)として、インタリーバメモリ18に格納される。例えば、インタリーバ入力系列(501)は、0、1、2、3、・・・247、248、249をインタリーブ書き込みアドレス(503)として、D0、D1、D2、D3、…D247、D248、D249の順序でインタリーバメモリ18に格納される。
【0028】
一方、出力シンボル番号生成部23は、出力シンボルクロックに応じて、出力シンボル番号(504)の生成を開始する。出力シンボル番号(504)は、例えば、0、1、2、・・・255とする。出力シンボル番号(504)に対して、インタリーブ読み出しアドレス生成部24は、前段処理と後段処理を行う。ここでいう前段処理は、インタリーブアドレスの再計算による処理遅延をなくすために、特定の数出力シンボル番号(504)に対応するインタリーブアドレスを、アドレス保管用メモリ30に対して予め保管しておく処理である。前段処理は、アドレス保管用メモリ30に対する書き込み処理が主であり、アドレス保管用メモリ30からのインタリーブ読み出しアドレス(506)の読み出しが開始されるまでをいう。一方、後段処理は、アドレス保管用メモリ30へ格納されているインタリーブアドレスのうち最も古いインタリーブアドレスの読み出しを開始し、それとともに、前段処理に用いられた出力シンボル番号(504)の後続の出力シンボル番号(504)に対応するインタリーブアドレスを、アドレス保管用メモリ30に対して書き込む処理である。アドレス変換部28は、出力シンボル番号(504)を受けると、文献1の規定に従ってインタリーブアドレスを計算し、生成する。例えば、アドレス変換部28によって生成、出力されたインタリーブアドレス(505)は、1、129、67、…248とする。
【0029】
前段処理において、アドレス変換部28は、出力シンボル番号(504)の各々に対応するインタリーブアドレス(505)を生成し、出力する。例えば、アドレス変換部28は、0、1、…6という7つの数の出力シンボル番号(504)を受けて、1、129、…97という7つの数のインタリーブアドレス(505)を生成し、出力する。1、129、…97という7つの数のインタリーブアドレス(505)のいずれも0〜249の範囲内に該当していることより、アドレス判定部29は、アドレス変換部28から順番に出力されるインタリーブアドレス(505)の各々について、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応すると判定(601)する。アドレス判定部29は、インタリーブアドレス(505)の出力の度に、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応することを示す判定結果(601)を、書き込み/読み出しアドレス制御部31に対して送る。図6においては、アドレス変換部28からの出力(505)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するため、アドレス判定部29の表示は、OKとしている。書き込み/読み出しアドレス制御部31は、書き込み先アドレス(603)を予め決められた順序で生成する。書き込み先アドレス(603)は、例えば、[0]、[1]、[2]、・・・[7]とする。1、129、…97という7つの数のインタリーブアドレス(505)は、書き込み先アドレス(603)に従って、アドレス保管用メモリ30に対して書き込まれる。前段処理において、インタリーブ読み出しアドレス(506)は、アドレス保管用メモリ30から読み出されることはなく、インタリーバ出力系列(507)も読み出されることはない。したがって、前段処理において、書き込み/読み出しアドレス制御部31は、読み出し元アドレス(604)を生成することもない。
【0030】
前段処理終了後、後段処理が開始される。後段処理においても、出力シンボル番号生成部23の処理、アドレス変換部28の処理、アドレス判定部29の処理、書き込み/読み出しアドレス制御部31の書き込み先アドレス(603)の生成、及びアドレス保管用メモリ30へのインタリーブアドレス(505)の書き込みは、前段処理から引き続き継続される。アドレス変換部28は、出力シンボル番号(504)の各々に対応するインタリーブアドレス(505)を生成する。例えば、アドレス変換部28は、7、8、9…255という出力シンボル番号(504)を受けて、229、19、149・・・248というインタリーブアドレス(505)を生成する。例えば、出力シンボル番号(504)が31の場合、アドレス変換部28で生成されるインタリーブアドレス(505)は、251とする。このとき、インタリーブアドレス(505)は0〜249の範囲内に該当していないことより、アドレス判定部29は、インタリーブアドレス(505)について、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないと判定(601)する。アドレス判定部29は、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないことを示す判定結果(601)を、書き込み/読み出しアドレス制御部31に対して送る。図6においては、アドレス変換部28からの出力(505)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないため、アドレス判定部29の表示は、NGとしている。書き込み/読み出しアドレス制御部31は、書き込み先アドレス(603)を予め決められた順序で生成する。書き込み先アドレス(603)は、例えば、[7]とする。251というインタリーブアドレス(505)は、[7]という書き込み先アドレス(603)に従って、アドレス保管用メモリ30に対して書き込まれる。ここで、書き込み/読み出しアドレス制御部31は、直後のインタリーブアドレス(505)に対して、書き込み先アドレス(603)の生成を休止し、直前に生成された書き込み先アドレス(603)と同じ書き込み先アドレス(603)をもう一度出力する。例えば、直後のインタリーブアドレス(505)は、2とする。書き込み/読み出しアドレス制御部31は、251の直後の2というインタリーブアドレス(505)に対して、書き込み先アドレス(603)の生成を休止し、[7]という直前に生成された書き込み先アドレス(603)をもう一度出力する。これにより、アドレス保管用メモリ30において、2というインタリーブアドレス(505)は、[7]という書き込み先アドレス(603)に書き込まれていた251へ上書きされる。したがって、アドレス保管用メモリ30から251というインタリーブ読み出しアドレス(506)が読み出されることはない。
【0031】
後段処理において、書き込み/読み出しアドレス制御部31は、上述したアドレス保管用メモリ30へのインタリーブアドレス(505)の書き込み処理とともに、アドレス保管用メモリ30からインタリーブ読み出しアドレス(506)を読み出す。アドレス保管用メモリ30から読み出されるインタリーブ読み出しアドレス(506)は、アドレス保管用メモリ30に対して書き込まれたインタリーブアドレス(505)のうち最も古いインタリーブアドレス(505)から順番に読み出される。書き込み/読み出しアドレス制御部31は、最も古いインタリーブアドレス(505)が保管されているアドレスから順番に、予め決められた順序で読み出し元アドレス(604)を生成する。したがって、例えば、[0]、[1]、[2]、・・・[7]、[0]、[1]、・・・という読み出し元アドレス(604)の各々に従って、1、129、67、…248の順序でインタリーブ読み出し元アドレス(506)が読み出される。
【0032】
上述のように、アドレス保管用メモリ30において、251というインタリーブアドレス(505)は、既に2というインタリーブアドレス(505)によって上書きされている。したがって、アドレス保管用メモリ30から251という不要なインタリーブ読み出しアドレス(506)が読み出されることはなく、2というインタリーブアドレス(505)は、書き込まれたときと比べて一つ順序を繰り上げて読み出される。
【0033】
以上のようにして、例えば、最終的に255という出力シンボル番号(504)に対応する248というインタリーブアドレス(505)が生成され、かつアドレス保管用メモリ30へ書き込まれることにより、一連の書き込み処理は、終了する。一方、アドレス保管用メモリ30に格納されており、かつ未だに読み出されていない248を、インタリーブ読み出しアドレス(506)として読み出すことにより、一連の読み出し処理は、終了する。
【0034】
インタリーバ出力系列(507)は、インタリーブ読み出しアドレス(506)の各々に対応するデータ格納部分に格納されているデータであり、インタリーバメモリ18から読み出される。例えば、1、129、67、…248というインタリーブ読み出しアドレス(506)の各々に対応して、D1、D129、D67、…D248というインタリーバ出力系列(507)が読み出される。
【0035】
本発明によれば、インタリーブアドレス生成部20は、必ず、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するインタリーブ読み出しアドレスを読み出すことができる。
【0036】
なお、アドレス保管用メモリ30は、上述のように上書き処理がなされるため、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブ読み出しアドレスの総数分以上の領域が必要である。具体的には、アドレス保管用メモリ30の大きさは、読み出し処理と書き込み処理とが別々に行われる場合、上書き処理が行われる総数分である6以上の領域が必要である。更に、上書き処理中も読み出し処理が行われる場合、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブ読み出しアドレスの総数分にさらに1を加算した7以上の領域が必要である。更に、書き込み処理と読み出し処理とが略同時に行われる場合、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブ読み出しアドレスの総数分にさらに1を加算した8以上の領域が必要である。図6に示した処理動作例は、特に、上書き処理中に読み出しが行われ、かつ書き込み処理と読み出し処理とが略同時に行われる場合であり、アドレス保管用メモリ30の大きさは、8の領域を有する。なお、同様にして、上述の前段処理が行われる期間も、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブ読み出しアドレスの総数分に対応する。
【0037】
また、テイルビット部分を除いたデータ系列のデータ長N'が、506、1018、2042、4090である場合も、N'が250と同様の処理により、同様のインタリーブが実現できる。
【0038】
デインタリーブアドレス生成部21は、インタリーブアドレス生成部20と同様な構成とすることにより実現できる。具体的には、デインタリーブアドレス生成部21は、インタリーブアドレス生成部20の書き込み処理と読み出し処理とを逆にして、デインタリーブ書き込みアドレス生成部26をインタリーブ読み出しアドレス生成部24と同様の構成及び処理動作とすることが好ましい。
【0039】
従って、本発明によれば、従来技術のように、インタリーブ読み出しアドレス、デインタリーブ書き込みアドレスの全てのアドレスを格納するメモリを持つ必要がなく、また、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブアドレスが算出されることによる補正又は再計算の必要もない。さらに、本発明によれば、インタリーブ読み出しアドレス生成部24又はデインタリーブ書き込みアドレス生成部26を、簡単な論理回路であって、かつ少ない回路規模で実現できる。
【0040】
以下、本発明の別の実施例について説明する。本実施例は、上述の実施例と比べると、出力シンボル番号が入力されてからインタリーバメモリ18上の全てのデータが読み出されるまでの遅延が少ないものである。なお、上述の実施例は、アドレス変換部を複数有する必要がなく、本実施例と比べると回路規模が小さいものである。
【0041】
図7は、本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の構成例を示すブロック図である。インタリーブ読み出しアドレス生成部24は、シンボル番号補正部32、アドレス変換部33、アドレス変換部34、アドレス判定部35及びセレクタ36を有する。シンボル番号補正部32は、出力シンボル番号に対して補正値が加算された後の番号を、アドレス変換部33に対して送る。さらに、シンボル番号補正部32は、出力シンボル番号に補正値が加算された後の番号に対して固定値1を加算した補正番号を、アドレス変換部34に対して送る。アドレス変換部33及びアドレス変換部34は、並列に構成される。アドレス変換部33又はアドレス変換部34は、上述のアドレス変換部28と同様に、入力された番号に対して、文献1の規定に従ってインタリーブアドレスを計算し、生成する。アドレス判定部35は、上述のアドレス判定部29と同様に、アドレス変換部で生成されたインタリーブアドレスについて、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するか否かを判定する。アドレス判定部35は、上述のアドレス判定部29と一部異なり、アドレス変換部33及びアドレス変換部34という複数のアドレス変換部で生成されたインタリーブアドレスについて判定して、判定結果を判定信号という形でセレクタ36に送る。アドレス判定部35は、アドレス変換部33からの出力がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しない事態が生じた回数を累積して補正値として保存しておく。アドレス判定部35は、出力シンボル番号23から出力シンボル番号が生成される度に、出力シンボル番号に対して補正値を加算する。セレクタ36は、アドレス判定部35の判定結果に従って、アドレス変換部33又はアドレス変換部34の出力を切り替える。具体的には、アドレス判定部35又はセレクタ36は、以下のように動作する。セレクタ36は、アドレス変換部33及びアドレス変換部34によって出力されたインタリーブアドレスを受け、優先的にアドレス変換部33からの出力をインタリーブ読み出しアドレスとして出力する。しかし、アドレス変換部33からの出力がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブアドレスであり、そのことがアドレス判定部35によって知らされた場合、セレクタ36は、アドレス変換部33からの出力に代えて、アドレス変換部34からの出力をインタリーブ読み出しアドレスとして出力する。以後のインタリーブ読み出しアドレスの出力においても、セレクタ36は、優先的に、アドレス変換部33からの出力をインタリーブ読み出しアドレスとして出力する。アドレス変換部は優先度を有しており、加算される固定値が小さいアドレス変換部ほど、より優先度が高いものとする。したがって、アドレス変換部34よりアドレス変換部33の方がより優先度が高いため、アドレス変換部33及びアドレス変換部34によって出力されたインタリーブアドレスが、ともにインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するインタリーブアドレスである場合、アドレス変換部33によって出力されたインタリーブアドレスを、優先的に出力する。
【0042】
以下、図8及び図9を用いて、データ系列のデータ長Nが256である場合を例に、インタリーブアドレス生成の処理動作を説明する。テイルビット部分を除いたデータ系列のデータ長N’は、上述のとおり、250である。図8は、本発明におけるインタリーバ入力系列、インタリーブアドレス、又はインタリーバ出力系列の関係を示す図である。図9は、本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の一連の処理動作を示す図である。
【0043】
図8において、インタリーバ入力系列(501)、入力シンボル番号(502)及びインタリーブ書き込みアドレス(503)は、図5と同様である。出力シンボル番号(901)は、上述の出力シンボル番号(504)と同様の方法で生成されており、例えば、0、1、2、・・・249とする。シンボル番号補正部32は、出力シンボル番号(504)に対して補正値が加算された後の番号をアドレス変換部33に対して送るとともに、出力シンボル番号(504)に補正値が加算された後の番号に対して固定値1を加算した補正番号を、アドレス変換部34に対して送る。例えば、アドレス変換部33の入力(801)は、0、1、2、・・・である場合、アドレス変換部34の入力(803)は、1、2、3、・・・である。アドレス変換部33は、アドレス変換部33の入力(801)の各々に対応するインタリーブアドレス(802)を生成し、出力する。例えば、アドレス変換部33は、0、1、2、・・・という入力(801)を受けて、1、129、67、・・・というインタリーブアドレス(802)を生成し、出力する。アドレス変換部34は、アドレス変換部34の入力(803)の各々に対応するインタリーブアドレス(804)を生成し、出力する。例えば、アドレス変換部34は、1、2、3、・・・という入力(803)を受けて、129、67、197.・・・というインタリーブアドレス(804)を生成し、出力する。
【0044】
アドレス判定部35は、アドレス変換部33及びアドレス変換部34で生成されたインタリーブアドレスについて、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するか否かを判定する。例えば、1、129、67というアドレス変換部33の出力(802)、及び129、67、197というアドレス変換部34の出力(804)はいずれも0〜249の範囲内に該当していることより、アドレス判定部35は、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応すると判定(903)する。アドレス判定部35は、アドレス変換部33及びアドレス変換部34の出力の度に、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応することを判定し、判定結果(903)をセレクタ36に対して送る。図9においては、アドレス変換部33からの出力(802)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するため、アドレス判定部35の表示は、OKとしている。セレクタ36は、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応することを示す判定結果(903)に応じて、アドレス変換部33からの出力(802)を、優先的に選択(904)する。図9においては、アドレス変換部33からの出力(802)が選択されているため、セレクタ36の表示は、0としている。この場合、セレクタ36は、アドレス変換部33からの出力(802)をインタリーブ読み出しアドレス(805)として出力する。例えば、アドレス変換部33からの出力(802)が1、129、67である場合、インタリーブ読み出しアドレス(805)の各々も、1、129、67である。
【0045】
例えば、出力シンボル番号(901)が31の場合、アドレス変換部33からの出力(802)は251とし、アドレス変換部34からの出力(804)は2とする。このとき、251というアドレス変換部33の出力(802)は0〜249の範囲内に該当していないことより、アドレス判定部35は、アドレス変換部33の出力(802)について、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないと判定(903)する。アドレス判定部35は、アドレス変換部33からの出力(802)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないという判定結果(903)を、セレクタ36に送る。図9においては、アドレス変換部33からの出力(802)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないため、アドレス判定部35の表示は、NGとしている。セレクタ36は、アドレス判定部35の判定結果(903)に応じて、アドレス変換部33からの出力(802)に代えて、アドレス変換部34からの出力(804)をインタリーブ読み出しアドレス(805)として出力する。図9においては、アドレス変換部34からの出力(804)が選択されているため、セレクタ36の表示は、1としている。そして、インタリーブ読み出しアドレス(805)は、例えば、アドレス変換部34からの出力(804)としての2となる。
【0046】
この例において、アドレス変換部34から出力(804)されたインタリーブ読み出しアドレス(805)は、直後の出力シンボル番号(901)に対応するアドレス変換部33からの出力(802)になる。例えば、出力シンボル番号(901)が31の場合に、アドレス変換部34から出力されるインタリーブアドレス(804)は2である。これは、31の直後の32という出力シンボル番号(901)に対して、アドレス変換部33から出力されるインタリーブアドレス(802)の2と同じである。したがって、アドレス判定部35は、アドレス変換部33からの出力(802)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しない場合、直後の出力シンボル番号(901)に対して補正値(902)としての1を加算しなくてはならない。例えば、31の直後の出力シンボル番号(901)である32に対して補正値(902)としての1が加算されて、補正後の番号である33が、シンボル番号補正部32へ入力されることが好ましい。
【0047】
以上より、補正値(902)は、初期値として0が与えられており、出力シンボル番号(901)に対して常に加算されることが好ましい。補正値(902)は、アドレス変換部33からの出力(802)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しない事態が生ずる度に、1が加算される。すなわち、補正値は、アドレス変換部33からの出力(802)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しない事態が生じた回数の累積値である。出力シンボル番号(901)が常に補正値(902)によって補正されるため、インタリーブ読み出しアドレス生成部24は、同じインタリーブ読み出しアドレス(805)を複数回生成するということは生じない。なお、アドレス判定部35は、アドレス変換部33からの出力(802)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しない事態が生じる度に、補正値(902)に対して1を加算する。
【0048】
結果的に、例えば、1、129、67、…248というインタリーブ読み出しアドレス(805)の各々に対応して、D1、D129、D67、…D248というインタリーバ出力系列(806)が読み出される。
【0049】
本実施例によっても、インタリーブアドレス生成部20は、必ず、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するインタリーブ読み出しアドレスを出力することができる。
【0050】
なお、本実施例は、アドレス変換部33及びアドレス変換部34という2つのアドレス変換部に限定されるものでなく、より多くのアドレス変換部を並列に構成するものも好ましい。この場合、アドレス変換部の数は、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブアドレスが連続して生成され得る最大数に依存する。図10は、本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の構成例を示すブロック図であり、図7のアドレス変換部の数を増やした実施例である。図10において、アドレス変換部は(n+1)個存在し、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないインタリーブアドレスを連続n回生成され得る場合に対応できる。シンボル番号補正部37、アドレス変換部38、アドレス判定部39、セレクタ40は、それぞれシンボル番号補正部32、アドレス変換部33、アドレス判定部35、セレクタ36と同様の処理を行う。アドレス変換部38を上から0段、1段、2段、・・・n段目とした場合、n段目のアドレス変換部38に入力される番号は、出力シンボル番号に対して補正値が加算された後の番号に対して固定値nが加算された補正番号となる。アドレス変換部毎の優先度としては、加算される固定値が小さいアドレス変換部ほど、より優先度が高いものとする。この場合、補正値は、セレクタ40によってインタリーブ読み出しアドレスとして選択されたインタリーブアドレスを出力したアドレス変換部38の段数であるnの累積値となる。
【0051】
本発明の別の実施例について説明する。本実施例は、アドレス変換部及びアドレス判定部の他に読み出しアドレス制御部を有するのみであり、上述の実施例と比べると回路規模が最も小さいものである。なお、上述の実施例は、インタリーバメモリからのデータ系列の読み出しを休止するようなことはなく、本実施例と比べると周辺回路への影響が生じないものである。
【0052】
図11は、本発明におけるインタリーブ読み出しアドレスを生成する場合のシステム構成例を示すブロック図である。図11は、インタリーバメモリ18、入力シンボル番号生成部22、出力シンボル番号生成部23、アドレス変換部41、アドレス判定部42及び読み出しアドレス制御部54を有する。インタリーバメモリ18、入力シンボル番号生成部22及び出力シンボル番号生成部23は、上述の実施例で述べたものと同様である。アドレス変換部41は、上述のアドレス変換部28と同様に、出力シンボル番号に対して、文献1の規定に従ってインタリーブアドレスを計算し、生成する。アドレス判定部42は、上述のアドレス判定部29と同様に、アドレス変換部で生成されたインタリーブアドレスについて、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するか否かを判定する。アドレス判定部42は、上述のアドレス判定部29と一部異なり、判定結果を判定信号という形で読み出しアドレス制御部54に対して送る。読み出しアドレス制御部54は、インタリーバメモリ18からインタリーブ読み出しアドレスを読み出す際に、読み出し元アドレスの決定、生成等を制御する。読み出しアドレス制御部54は、アドレス判定部42の判定結果に応じて、インタリーブ読み出しアドレスの生成を休止し、直前に出力されたインタリーブ読み出しアドレスと同じインタリーブ読み出しアドレスをもう一度出力する。
【0053】
以下、図12及び図13を用いて、データ系列のデータ長Nが256である場合を例に、インタリーブアドレス生成の処理動作を説明する。テイルビット部分を除いたデータ系列のデータ長N’は、上述のとおり、250である。図12は、本発明におけるインタリーバ入力系列、インタリーブアドレス又はインタリーバ出力系列の関係を示す図である。図13は、本発明におけるインタリーブアドレス生成の一連の処理動作を示す図である。
【0054】
図12において、インタリーバ入力系列(501)、入力シンボル番号(502)、インタリーブ書き込みアドレス(503)及び出力シンボル番号(504)は、図5と同様である。出力シンボル番号(504)は、上述の方法で生成されており、例えば、0、1、2、・・・255とする。アドレス変換部41は、上述のアドレス変換部28と同様に、入力された出力シンボル番号(504)の各々に対応するインタリーブアドレス(1301)を生成し、出力する。例えば、アドレス変換部41は、0、1、2、・・・255という入力(504)を受けて、1、129、67、・・・248というインタリーブアドレス(1301)を生成し、出力する。アドレス判定部42は、上述のアドレス判定部29と同様に、アドレス変換部41で生成されたインタリーブアドレス(1301)について、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するか否かを判定する。上述の実施例と同様に、例えば、1、129、67というアドレス変換部41からの出力(1301)の各々について、アドレス判定部41は、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応すると判定する(1302)。この場合、図13において、アドレス判定部42の表示は、OKとしている。また、上述の実施例と同様に、例えば、251、254、253というアドレス変換部41からの出力(1301)の各々について、アドレス判定部42は、インタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないと判定する(1302)。この場合、図13において、アドレス判定部42の表示は、NGとしている。アドレス判定部42は、判定結果(1302)を読み出しアドレス制御部54に送る。
【0055】
読み出しアドレス制御部54は、判定結果(1302)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応することを示す場合、アドレス変換部41からの出力(1301)をインタリーブ読み出しアドレス(1201)として生成し、出力する。例えば、読み出しアドレス制御部54は、1、129、67という入力(1301)を受けて、それぞれ1、129、67というインタリーブ読み出しアドレス(1201)を生成し、出力する。読み出しアドレス制御部54は、判定結果(1302)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないことを示す場合、アドレス変換部41からの出力(1301)をインタリーブ読み出しアドレス(1201)として生成することなく、その代わりに、直前に出力されたインタリーブ読み出しアドレス(1201)と同じインタリーブ読み出しアドレス(1201)をもう一度出力する。例えば、読み出しアドレス制御部54は、251という入力(1301)を受けた場合、251をインタリーブ読み出しアドレス(1201)として生成することなく、125という直前に出力されたインタリーブ読み出しアドレス(1201)を生成し、出力する。同様に、例えば、読み出しアドレス制御部54は、254、253という入力(1301)を受けた場合、それぞれ122、123という直前に出力されたインタリーブ読み出しアドレス(1201)と同じインタリーブ読み出しアドレス(1201)をもう一度出力する。なお、本発明はこの場合に限定されるものでなく、読み出しアドレス制御部54は、判定結果(1302)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないことを示す場合、アドレス変換部41からの出力(1301)をインタリーブ読み出しアドレス(1201)として生成することなく、かつ何れのインタリーブ読み出しアドレス(1201)をも出力しないものであっても良い。
【0056】
直前に出力されたインタリーブ読み出しアドレス(1201)と同じインタリーブ読み出しアドレス(1201)がもう一度出力された場合、又は何れのインタリーブ読み出しアドレス(1201)をも出力されない場合、インタリーバメモリ18は、何れのデータも読み出されない。したがって、この場合、インタリーバメモリ18の周辺回路においても、一時的に処理動作を停止させることが好ましい。周辺回路の処理動作を一時的に停止させるための構成例を、図14に示す。図14において、インタリーバメモリ18、入力シンボル番号生成部22、出力シンボル番号生成部23、アドレス変換部41及び読み出しアドレス制御部54は、図11のそれらと同様の処理動作をする。アドレス判定部42は、図11のそれと同様の処理動作に加えて、周辺回路43に対しても、判定結果(1302)を判定信号という形で送る。判定結果(1302)がインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応しないことを示す場合、アドレス判定部42は、読み出しアドレス制御部54及び周辺回路43に判定結果を送ることにより、インタリーバメモリ18からの読み出し処理及び周辺回路43の処理を休止させる。この場合、周辺回路43に含まれる周辺回路1、2、3、・・・nは、各々時間をずらして休止させていくことが好ましい。インタリーバメモリ18からの読み出し処理を休止させたインタリーブ読み出しアドレス(1201)に対応する時間間隔だけ、周辺回路1、2、3、・・・nの各々を順番に休止させていくことにより、周辺回路43へ生じる影響を防止することができるからである。周辺回路1、2、3、・・・nの各々を順番に休止させるには、アドレス判定部42は、周辺回路1、2、3、・・・nの各々毎に判定結果(1302)を送るタイミングをずらすことが好ましい。また別の方法として、アドレス判定部42は、周辺回路(1302)の処理を休止させるタイミングを計算して、計算結果を周辺回路1、2、3、・・・nの各々に通知する。そして、周辺回路1、2、3、・・・nの各々は、通知された計算結果に応じて処理を休止させることも好ましい。なお、ここでいう周辺回路43は、インタリーバメモリ18から読み出されたデータ系列について何らかの処理を行う電子機器である。
【0057】
結果的に、例えば、1、129、67、…248というインタリーブ読み出しアドレス(1201)の各々に対応して、D1、D129、D67、…D248というインタリーバ出力系列(1202)が読み出される。
【0058】
図2に示すインタリーブ読み出しアドレス生成部24とデインタリーブ書き込みアドレス生成部26は、1つのターボ復号器の中では同一回路構成であるため共用化が可能である。図15は本発明におけるターボ復号器の別の構成例を示すブロック図であり、図2のインタリーブ読み出しアドレス生成部24とデインタリーブ書き込みアドレス生成部26を共用化した構成である。入力シンボル番号生成部44では、インタリーバメモリ45に対するインタリーブ書き込みアドレスを生成する。出力シンボル番号生成部46は出力シンボル番号を出力し、アドレス生成部47では出力シンボル番号をもとに、インタリーバメモリ45に対するインタリーブ読み出しアドレスを生成する。一方、入力シンボル番号生成部50は入力シンボル番号を出力し、アドレス生成部47は入力シンボル番号をもとに、デインタリーバメモリ49に対するデインタリーブ書き込みアドレスを生成する。また、出力シンボル番号生成部48は、デインタリーバメモリ49に対するデインタリーブ読み出しアドレスを生成する。
【0059】
本発明の実施例で示した構成は、前述の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々付加変更することが可能である。例えば、畳み込み符号器の内部構成では、拘束長K=5、符号化率R=1/3の場合、テイルビットは8ビットとなる。この場合、アドレス判定部に、データ系列のデータ長Nを設定し、メモリ上にデータが存在しないアドレスの判定を行い、メモリ上に存在しないアドレスの時に処理をしないようにする。これにより、ランダム性を維持しつつメモリ上にデータが存在する範囲のみで処理を行うことができる。
【0060】
通信システムにおいて、ターボ符号器とターボ復号器の処理内容は、畳み込み符号器の拘束長K、符号化率Rなど予め定めたパラメータで決定される。またターボ復号器のインタリーバ、ターボ符号器のインタリーバの処理すべき内容は同一である。すなわち、上述した本発明のターボ復号器のインタリーバを用いればターボ符号器のインタリーバを実現できる。図16は本発明におけるターボ符号器14の構成例を示すブロック図である。ターボ符号器14はデータ系列Xsを畳み込み符号化する畳み込み符号器51と、インタリーブされたデータ系列Ysを畳み込み符号化する畳み込み符号器53と、インタリーバメモリ52とを備え、更に、インタリーバメモリ52に対して書き込み/読み出しアドレスの管理を行うインタリーブアドレス生成部20を備える。インタリーバメモリ52に対する書き込みアドレスを生成する入力シンボル番号生成部22は、外部より供給される入力シンボルクロックを受け、このクロックに従ってシーケンシャルな番号を生成し、入力系列をインタリーバメモリ52に書き込むためのインタリーブ書き込みアドレスを生成する。内蔵のカウンタが生成するシンボル番号を出力する出力シンボル番号生成部23は、入力シンボル番号生成部22に供給される入力シンボルクロックと同様の、外部からの出力シンボルクロックの供給を受け、このクロックをカウンタでカウントし、カウント値に従ってシーケンシャルな番号(出力シンボル番号)を生成する。本発明の図4、図7又は図10の構成例におけるインタリーブアドレス生成部20は、出力シンボル番号に対して、文献1の規定で計算されたインタリーバメモリ18上のデータ格納部分に対応するランダムなインタリーブアドレスを生成する。図11又は図14の構成例では、文献1の規定で計算されたメモリ上にデータが存在する範囲のランダムなアドレスを生成しているときのみ処理を行う。以下の構成を備えているので、本発明のターボ復号器のインタリーバを用いればターボ符号器のインタリーバを実現できる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、インタリーブ読み出しアドレス生成部或いはデインタリーブ書き込みアドレス生成部を少ない回路規模で実現できる。また、インタリーブ読み出しアドレス生成部或いはデインタリーブ書き込みアドレス生成部を共用化することで更に小さい回路規模で実現できるとともに、消費電力を低減できる。更に、図1に示すようなターボ符号を用いた無線通信を行う際にはアドレス生成の再計算を行う必要がないので、高速通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるターボ復号器、符号器を備えた無線基地局を含む無線通信システム全体の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明におけるターボ復号器13の構成例を示すブロック図である。
【図3】文献1の規定に従って生成されたメモリ上にデータが存在しないアドレスを示した説明図である。
【図4】本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明におけるインタリーバ入力系列、インタリーブアドレス又はインタリーバ出力系列の関係を示す図である。
【図6】本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の一連の処理動作を示す図である。
【図7】本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明におけるインタリーバ入力系列、インタリーブアドレス、又はインタリーバ出力系列の関係を示す図である。
【図9】本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の一連の処理動作を示す図である。
【図10】本発明におけるインタリーブ読み出しアドレス生成部24の構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明におけるインタリーブ読み出しアドレスを生成する場合のシステム構成例を示すブロック図である。
【図12】本発明におけるインタリーバ入力系列、インタリーブアドレス又はインタリーバ出力系列の関係を示す図である。
【図13】本発明におけるインタリーブアドレス生成の一連の処理動作を示す図である。
【図14】本発明におけるインタリーバメモリ18の周辺回路の処理動作を一時的に停止させるための構成例を示すブロック図である。
【図15】本発明におけるターボ復号器の別の構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明におけるターボ符号器14の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100・・・無線基地局
1・・・無線端末
2・・・無線端末
6・・・管理装置
7・・・アンテナ
8・・・RF部
9・・・ベースバンド部
10・・・通信インターフェース
11・・・制御部(CTRL)
12・・・受信復調部
13・・・ターボ復号器
14・・・ターボ符号器
15・・・送信変調部
16・・・誤り訂正復号部
17・・・誤り訂正復号部
18・・・インタリーバメモリ
19・・・デインタリーバメモリ
20・・・インタリーブアドレス生成部
21・・・デインタリーブアドレス生成部
22・・・入力シンボル番号生成部
23・・・出力シンボル番号生成部
24・・・インタリーブ読み出しアドレス生成部
26・・・デインタリーブ書き込みアドレス生成部
28・・・アドレス変換部
29・・・アドレス判定部
30・・・アドレス保管用メモリ
31・・・書き込み/読み出しアドレス制御部
51・・・畳み込み符号器
32・・・シンボル番号補正部
36・・・セレクタ
43・・・周辺回路
47・・・アドレス生成部
54・・・読み出しアドレス制御部

Claims (14)

  1. 入力されるデータ系列に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、
    前記誤り訂正復号部によって誤り訂正復号化されたデータ系列が書き込まれる第1のメモリと、
    前記誤り訂正復号化されたデータ系列を前記第1のメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレスを供給し、かつ、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列を前記第1のメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレスを供給するアドレス生成部とを有することを特徴とするターボ復号器であって、
    前記アドレス生成部は、所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するものであって、
    前記所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するアドレス変換部と、前記アドレス変換部で変換されたランダムな読み出しアドレスを格納する第2のメモリと、前記変換されたランダムな読み出しアドレスを前記第2のメモリに対して書き込むことを制御し、又は前記第2のメモリからランダムな読み出しアドレスを読み出すことを制御するアドレス制御部とを有するものであり、
    前記アドレス制御部は、前記判定の結果、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものでない場合、前記ランダムな読み出しアドレスの直後に前記変換されたランダムな読み出しアドレスによって、既に前記第2のメモリに書き込まれている前記ランダムな読み出しアドレスを上書きするものであることを特徴とするターボ復号器。
  2. 請求項記載のターボ復号器において、
    前記アドレス制御部は、前記第2のメモリに対して書き込みを開始した後の所定の期間、前記第2のメモリからランダムな読み出しアドレスを読み出すことを休止し、前記所定の期間が経過した後、前記第2のメモリからランダムな読み出しアドレスの読み出しを開始するものであり、
    前記所定の期間は、前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものでないランダムな読み出しアドレスの総数に応じたものであることを特徴とするターボ復号器。
  3. 入力されるデータ系列に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、
    前記誤り訂正復号部によって誤り訂正復号化されたデータ系列が書き込まれる第1のメモリと、
    前記誤り訂正復号化されたデータ系列を前記第1のメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレスを供給し、かつ、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列を前記第1のメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレスを供給するアドレス生成部とを有することを特徴とするターボ復号器であって、
    前記アドレス生成部は、所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するものであって、
    前記所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換する複数のアドレス変換部と、前記複数のアドレス変換部の各々に対して、相互に異なる前記所定の規則に従った値を入力させる補正部と、前記複数のアドレス変換部の各々によって変換されるランダムな読み出しアドレスに対して、前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するアドレス判定部と、前記アドレス判定部の判定結果に従って、前記複数のアドレス変換部の各々によって変換されるランダムな読み出しアドレスのうち、いずれか1つのランダムな読み出しアドレスを選択するアドレス選択部とを有するものであり、
    前記アドレス選択部によって選択されたランダムな読み出しアドレスを用いて、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列をランダムに読み出すことを特徴とするターボ復号器。
  4. 請求項記載のターボ復号器において、
    前記複数のアドレス変換部の各々には優先度があり、
    前記アドレス選択部は、前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであると前記アドレス判定部によって判定されたランダムな読み出しアドレスのうち、より前記優先度の高いアドレス変換部によって変換されたランダムな読み出しアドレスを選択するものであり、
    前記アドレス判定部は、前記選択されたランダムな読み出しアドレスを変換したアドレス変換部の優先度に応じて、前記補正部に入力させる値を補正するものであり、
    前記補正部は、前記補正された値に対して相互に異なる複数の固有値を加算した値を、前記所定の規則に従った値として、前記複数のアドレス変換部の各々に対して入力させるものであることを特徴とするターボ復号器。
  5. 入力されるデータ系列に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、
    前記誤り訂正復号部によって誤り訂正復号化されたデータ系列が書き込まれる第1のメモリと、
    前記誤り訂正復号化されたデータ系列を前記第1のメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレスを供給し、かつ、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列を前記第1のメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレスを供給するアドレス生成部とを有することを特徴とするターボ復号器であって、
    前記アドレス生成部は、所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するものであって、
    前記所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するアドレス変換部と、前記アドレス変換部によって変換される前記ランダムな読み出しアドレスに対して、前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するアドレス判定部と、前記アドレス判定部の判定結果に従って、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列の読み出しを一時的に休止させるように制御し、かつ、前記第1のメモリの周辺回路の処理をも一時的に休止させるように制御するアドレス制御部とを有するものであることを特徴とするターボ復号器。
  6. 請求項記載のターボ復号器において、
    前記アドレス制御部は、前記判定の結果、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものである場合、前記ランダムな読み出しアドレスを用いて、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列を読み出すように制御するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものでない場合、前記ランダムな読み出しアドレスの出力を休止し、前記ランダムな読み出しアドレスの直前に出力されたランダムな読み出しアドレスを用いて、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列をランダムに読み出すように制御するものであることを特徴とするターボ復号器。
  7. 請求項乃至記載のターボ復号器において、
    前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かの判定は、前記ランダムな読み出しアドレスが前記誤り訂正復号化されたデータ系列の情報ビット数からテイルビットを除いたビット数を超えるか否かを判定するものであることを特徴とするターボ復号器。
  8. アンテナと、前記アンテナに接続される無線周波数処理部と、前記無線周波数処理部に 接続されるベースバンド部と、前記ベースバンド部と通信網とのインタフェースを行う通信インタフェースとを備えた無線基地局において、
    前記ベースバンド部は、符号化されたデータを復号するターボ復号器を備え、
    前記ターボ復号器は、
    前記無線周波数処理部を介して入力されるデータ系列に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、
    前記誤り訂正復号部によって誤り訂正復号化されたデータ系列が書き込まれる第1のメモリと、
    前記誤り訂正復号化されたデータ系列を前記第1のメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレスを供給し、かつ、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列を前記第1のメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレスを供給するアドレス生成部とを有するものであり、
    前記アドレス生成部は、所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するものであって、
    前記所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するアドレス変換部と、前記アドレス変換部で変換されたランダムな読み出しアドレスを格納する第2のメモリと、前記変換されたランダムな読み出しアドレスを前記第2のメモリに対して書き込むことを制御し、又は前記第2のメモリからランダムな読み出しアドレスを読み出すことを制御するアドレス制御部とを有するものであり、
    前記アドレス制御部は、前記判定の結果、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものでない場合、前記ランダムな読み出しアドレスの直後に前記変換されたランダムな読み出しアドレスによって、
    既に前記第2のメモリに書き込まれている前記ランダムな読み出しアドレスを上書きするものであることを特徴とする無線基地局。
  9. アンテナと、前記アンテナに接続される無線周波数処理部と、前記無線周波数処理部に接続されるベースバンド部と、前記ベースバンド部と通信網とのインタフェースを行う通信インタフェースとを備えた無線基地局において、
    前記ベースバンド部は、符号化されたデータを復号するターボ復号器を備え、
    前記ターボ復号器は、
    前記無線周波数処理部を介して入力されるデータ系列に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、
    前記誤り訂正復号部によって誤り訂正復号化されたデータ系列が書き込まれる第1のメモリと、
    前記誤り訂正復号化されたデータ系列を前記第1のメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレスを供給し、かつ、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列を前記第1のメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレスを供給するアドレス生成部とを有するものであり、
    前記アドレス生成部は、所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するものであって、
    前記所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換する複数のアドレス変換部と、前記複数のアドレス変換部の各々に対して、相互に異なる前記所定の規則に従った値を入力させる補正部と、前記複数のアドレス変換部の各々によって変換されるランダムな読み出しアドレスに対して、前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するアドレス判定部と、前記アドレス判定部の判定結果に従って、前記複数のアドレス変換部の各々によって変換されるランダムな読み出しアドレスのうち、いずれか1つのランダムな読み出しアドレスを選択するアドレス選択部とを有するものであり、
    前記アドレス選択部によって選択されたランダムな読み出しアドレスを用いて、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列をランダムに読み出すことを特徴と
    する無線基地局。
  10. アンテナと、前記アンテナに接続される無線周波数処理部と、前記無線周波数処理部に接続されるベースバンド部と、前記ベースバンド部と通信網とのインタフェースを行う通信インタフェースとを備えた無線基地局において、
    前記ベースバンド部は、符号化されたデータを復号するターボ復号器を備え、
    前記ターボ復号器は、
    前記無線周波数処理部を介して入力されるデータ系列に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部と、
    前記誤り訂正復号部によって誤り訂正復号化されたデータ系列が書き込まれる第1のメモリと、
    前記誤り訂正復号化されたデータ系列を前記第1のメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレスを供給し、かつ、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列を前記第1のメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレスを供給するアドレス生成部とを有するものであり、
    前記アドレス生成部は、所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するものであって、
    前記所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するアドレス変換部と、前記アドレス変換部によって変換される前記ランダムな読み出しアドレスに対して、前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するアドレス判定部と、前記アドレス判定部の判定結果に従って、前記第1のメモリに書き込まれるデータ系列の読み出しを一時的に休止させるように制御し、かつ、前記第1のメモリの周辺回路の処理をも一時的に休止させるように制御するアドレス制御部とを有するものであることを特徴とする無線基地局。
  11. 請求項乃至10記載の無線基地局において、
    前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かの判定は、前記ランダムな読み出しアドレスが前記誤り訂正復号化されたデータ系列の情報ビット数からテイルビットを除いたビット数を超えるか否かを判定するものであることを特徴とする無線基地局。
  12. 送信データが書き込まれる第1のメモリと、
    前記送信データを前記第1のメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレスを供給し、かつ、前記第1のメモリに書き込まれる前記送信データを前記第1のメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレスを供給するアドレス生成部と、
    前記アドレス生成部によって前記第1のメモリからランダムに読み出される送信データに対して、畳み込み符号化を行う畳み込み符号部とを有するものであり、前記アドレス生成部は、所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するものであることを特徴とするターボ符号器であって、
    前記アドレス生成部は、
    前記所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するアドレス変換部と、
    前記アドレス変換部で変換されたランダムな読み出しアドレスを格納する第2のメモリと、
    前記変換されたランダムな読み出しアドレスを前記第2のメモリに対して書き込むことを制御し、又は前記第2のメモリからランダムな読み出しアドレスを読み出すことを制御するアドレス制御部とを有するものであり、
    前記アドレス制御部は、前記判定の結果、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものでない場合、前記ランダムな読み出しアドレスの直後に前記変換されたランダムな読み出しアドレスによって、
    既に前記第2のメモリに書き込まれている前記ランダムな読み出しアドレスを上書きするものであることを特徴とするターボ符号器。
  13. 送信データが書き込まれる第1のメモリと、
    前記送信データを前記第1のメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレスを供給し、かつ、前記第1のメモリに書き込まれる前記送信データを前記第1のメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレスを供給するアドレス生成部と、
    前記アドレス生成部によって前記第1のメモリからランダムに読み出される送信データに対して、畳み込み符号化を行う畳み込み符号部とを有するものであり、前記アドレス生成部は、所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するものであることを特徴とするターボ符号器であって、
    前記アドレス生成部は、
    前記所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換する複数のアドレス変換部と、
    前記複数のアドレス変換部の各々に対して、相互に異なる前記所定の規則に従った値を入力させる補正部と、
    前記複数のアドレス変換部の各々によって変換されるランダムな読み出しアドレスに対して、前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するアドレス判定部と、
    前記アドレス判定部の判定結果に従って、前記複数のアドレス変換部の各々によって変換されるランダムな読み出しアドレスのうち、いずれか1つのランダムな読み出しアドレスを選択するアドレス選択部とを有するものであり、
    前記アドレス選択部によって選択されたランダムな読み出しアドレスを用いて、前記第1のメモリに書き込まれる送信データをランダムに読み出すことを特徴とするターボ符号器。
  14. 送信データが書き込まれる第1のメモリと、
    前記送信データを前記第1のメモリに対して書き込むに際して、書き込みアドレスを供給し、かつ、前記第1のメモリに書き込まれる前記送信データを前記第1のメモリからランダムに読み出すに際して、ランダムな読み出しアドレスを供給するアドレス生成部と、
    前記アドレス生成部によって前記第1のメモリからランダムに読み出される送信データに対して、畳み込み符号化を行う畳み込み符号部とを有するものであり、前記アドレス生成部は、所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するものであり、前記ランダムな読み出しアドレスが前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するものであることを特徴とするターボ符号器であって、
    前記アドレス生成部は、
    前記所定の規則に従った値を前記ランダムな読み出しアドレスへ変換するアドレス変換部と、
    前記アドレス変換部によって変換される前記ランダムな読み出しアドレスに対して、前記第1のメモリのデータ格納部分に対応するものであるか否かを判定するアドレス判定部と、
    前記アドレス判定部の判定結果に従って、前記第1のメモリに書き込まれる前記送信データの読み出しを一時的に休止させるように制御し、かつ、前記第1のメモリの周辺回路の処理をも一時的に休止させるように制御するアドレス制御部とを有するものであることを特徴とするターボ符号器。
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