JP3930770B2 - X線照射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線管を備えるX線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線管を備えるX線照射装置は、X線回析装置などのX線を利用する分析装置に適用される。かかる分析装置においては、X線発生源の精密な位置決めが要求される。例えば、X線回析装置では、X線発生源の位置がずれると、照射X線の試料に当たる位置がずれたり、照射X線の入射角度がずれたりして正確な分析が困難となる。
【0003】
X線管でX線が発生する際、高電圧で加速された熱電子が衝突することにより陽極ターゲットブロックのX線発生源付近が高温になって膨張するため、X線発生源の位置ずれが生じてしまうことがある。そこで、従来のX線照射装置では、陽極ターゲットブロックを冷却することでX線発生源の位置ずれを防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のX線照射装置では、陽極ターゲットブロックの温度変化を十分に抑え得る程に冷却することは極めて難しく、X線発生源の位置ずれを十分に防止できないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、X線発生源の位置ずれを低減できるX線照射装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のX線照射装置は、電子銃が収容されかつ一方端が封止された筒状部材と、筒状部材の他方端に設けられた環状部材と、X線発生部を含みかつ環状部材の開口部に当接された陽極ターゲットブロックとを備えたX線管と、陽極ターゲットブロックが固定された支持部材とを備えており、X線発生部が環状部材の外側に位置するように設けられ、筒状部材及び環状部材が陽極ターゲットブロックを介して支持部材に固定されたことを特徴とする。
【0007】
このように構成すれば、陽極ターゲットブロックのX線発生部が環状部材の外側に位置するので、陽極ターゲットブロックのX線発生部に近接した部分が支持部材に固定される。また、X線管本体(環状部材、筒状部材及び電子銃)は、陽極ターゲットブロックを介して支持部材に支持される。その結果、陽極ターゲットブロックが膨張したとき、X線管本体が支持部材に対して相対移動し、X線発生源を含むX線発生部の位置ずれ(支持部材に対する相対移動)が抑制される。
【0008】
また、陽極ターゲットブロックのX線発生部に近接した部分が支持部材に固定されていることが好適である。或いは、陽極ターゲットブロックが部分的に支持部材に固定されており、陽極ターゲットブロックの当該部分がX線発生部を含むことが好適である。
【0009】
また、陽極ターゲットブロックに、冷却パイプが挿通される貫通孔が形成されていることが好適である。
【0010】
こうすれば、冷却パイプを陽極ターゲットブロックの中に設け得るので、陽極ターゲットブロックが効率的に冷却される。その結果、陽極ターゲットブロックの膨張が抑制される。
【0011】
あるいは、本発明のX線照射装置は、電子銃が収容されかつ一方端が封止された筒状部材と、筒状部材の他方端に設けられた環状部材と柱状部を有する陽極ターゲットブロックとを備えたX線管と、環状部材が固定された支持部材と、を備えており、柱状部が、環状部材の開口部に挿入され、且つ先端面にX線発生部を含み、柱状部の先端部が環状部材の開口部の内壁に固定され、柱状部の先端面が環状部材の開口部の内壁に掛止されたことを特徴とする。
【0012】
この場合、柱状部の先端部分が環状部材を介して支持部材に固定される。その結果、先端面に位置するX線発生部の移動が妨げられる。また、先端面が環状部材の開口部の内壁に掛止されることにより、X線発生部の掛止方向への移動がより効果的に妨げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明のX線照射装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】
図1は、第1実施形態のX線照射装置1を備えるX線回析装置5の概観図である。X線回析装置5は、試料にX線を照射するX線照射装置1、試料からの散乱X線を検出する検出装置2、試料台3、支持棒41aを介してX線照射装置1を支える回転棒41及び支持棒42aを介して検出装置2を支える回転棒42により構成される。回転棒41、42は、それぞれ支点40を中心として平面上を回転する。X線照射装置1の前方には、照射X線の発散を制限する又はコリメートする発散スリット(図示せず。)が設けられている。また、検出装置2の前方には、X線の検出角度を制限する散乱スリット(図示せず。)が設けられている。なお、図1ないし6におけるX方向は、X線照射装置1のX線照射方向を示す。
【0017】
図1中のω軸は、回転棒41、42の回転軸を示す。X線照射装置1は、試料台3のω軸との交点を照射するように支持棒41aに固定され、回転棒41を回転させることによって照射X線の試料面への入射角度を任意かつ所望に変化させる。また、検出装置2は、試料台3のω軸上の位置で散乱したX線を検出するように支持棒42aに固定されている。照射X線の入射角度に応じて回転棒42を回転させることによって、試料の結晶面で反射したX線が検出装置2で検出される。
【0018】
図2は、図1のII−II線一部断面図である。図3は、図1のIII−III線一部断面図である。図4は、図3のIV−IV線一部断面図である。ここで、図2ないし6に示すO軸は、X線照射装置1を構成するX線管Aの管軸(熱電子ビームの軌道方向)を示す。
【0019】
以下、これらの図面を参照して、X線照射装置1の構造の概略を説明する。X線照射装置1は、X線管Aを支える支持板10(支持部材)を備える。略半円柱形状をなすCu製の陽極ターゲットブロック102が、クランク状板12により支持板10に固定されている。具体的には、クランク状板12の中央凸部に陽極ターゲットブロック102がネジ14aによって固定されている。また、クランク状板12が陽極ターゲットブロック102を支持板10に押さえつけるように、クランク状板12の両端平面部がネジ14bによって支持板10に取り付けられている。支持板10は、図1に示す支持棒41aに固定される。
【0020】
さらに、支持板10には、陽極ターゲットブロック102に設けられたベリリウム窓103から出射するX線をX線照射装置1の外部に取り出すための開口部が形成されている。
【0021】
また、陽極ターゲットブロック102の先端面が環状部材104に当接して固定されている。さらに、環状部材104が筒状部材(バルブ106、リング106a及び底壁106b)に固定されることにより、X線管Aの真空外囲が構成されている(X線管Aの構造の詳細は後述する。)。X線管Aは、コネクタ108を介して高圧ケーブル120に接続されている。
【0022】
コネクタ108の高圧ケーブル120側の端部にはフリンジ109が設けられている。フリンジ109及び環状部材104には、X線管Aを覆う金属製の筐体114が固定されている。筐体114内壁における筒状部材及びコネクタ108を覆う部分には、X線遮へい用の鉛のブロック110が設置されている。ブロック110と筒状部材及びコネクタ108との間には、絶縁オイル112が封入されている。このように、X線管A、コネクタ108、高圧ケーブル120、絶縁オイル112、ブロック110及び筐体114により、X線管装置Aが構成されている。
【0023】
ここで、環状部材104及び筐体114は、支持板10とは直接固定されていない。すなわち、X線管装置A本体(X線管装置Aの陽極ターゲットブロック102を除く部分)は、陽極ターゲットブロック102及び支持板10を介して支持棒41aに固定されおり、陽極ターゲットブロック102が膨張したときX線管装置A本体が支持板10に対して相対移動できるように設置されている。
【0024】
図5は、X線管Aの構造を示す断面図であり、図6は、その一部を拡大して示す断面図である。図5に示す如く、X線管Aは、内部に電子銃107を収容する筒状のガラス製バルブ106を備える。バルブ106の高圧ケーブル120側の端部には、金属製の底壁106bが設けられている。底壁106bに電子銃107が設置されている。電子銃107は、ヒータで加熱されて熱電子を放出するカソードを備え、カソードには負の高電圧が印加される。
【0025】
一方、バルブ106のターゲット側の端部には金属製のリング106aが設けられている。このリング106aには環状部材104がろう付けにより封着されている。また、環状部材104の中心部には熱電子ビームを通過させるための開口部104aが形成されている。
【0026】
さらに、図6に示す如く、陽極ターゲットブロック102の先端部には円柱状の中空部である孔部102aが形成されている。陽極ターゲットブロック102は、孔部102aの中心線が管軸Oと一致するように、環状部材104の開口部104aにろう付けにより固定されている。孔部102aの底面には、タングステン製のターゲット102b(X線発生部)が埋め込まれており、ろう付けにより固定されている。なお、ターゲットは蒸着により形成されてもよい。また、X線発生部は融点の高い材質で構成されることが望ましいが、孔部102aの底面(Cu)をそのままX線発生部としてもよい。
【0027】
孔部102aの底面は、ターゲット102bで発生するX線がX方向に放射されるように、管軸Oと所定の角度をなして斜設されている。また、孔部102aの底面は、クランク状板12により支持板10に固定される箇所に近接して設けられると好適である。孔部102a側壁のターゲット102bと対向する位置にはX線を外部に取り出すための開口部102cが形成されている。開口部102cは、ベリリウム窓103により封止されている。
【0028】
このような構成を有するX線照射線装置においては、電子銃107から放出された熱電子が、負の高電圧が印加されたカソードと、グラウンド電位に維持されている陽極ターゲットブロック102との電位差により加速されて、ターゲット102bに衝突する。衝突により熱電子が失うエネルギーの一部はX線に変換されてX方向に放射されるが、大部分は陽極ターゲットブロック102の熱エネルギーに変換される。そのため、陽極ターゲットブロック102は高温になり膨張する。
【0029】
X線照射装置1は、陽極ターゲットブロック102の内部にX線発生部が設けられた構造を有しており、上述の如く陽極ターゲットブロック102のX線発生部付近が支持板10に固定されている。また、X線管装置A本体は、陽極ターゲットブロック102を介して支持板10に支持されている。したがって、陽極ターゲットブロック102が膨張すると、X線管装置A本体が膨張した分変位するが、固定箇所に近接するX線発生源(熱電子ビームがターゲット102bに当たる位置)の支持板10に対する相対位置はほとんど変化しない。よって、X線発生装置1を備えるX線回析装置5(図1参照)においては、X線発生源の位置を正確に制御することができる。
【0030】
X線照射装置1では、陽極ターゲットブロック102がグラウンド電位に維持されるので、容易に陽極ターゲットブロック102を支持板10に固定することができる。また、陽極ターゲットブロック102が膨張しても、X線管装置A本体が支持板10に対して相対移動するのでX線照射装置1に機械的ストレスがかからない。
【0031】
図7は、第2実施形態のX線照射装置における陽極ターゲットブロック102の拡大断面図である。図7中のO軸はX線管の管軸(熱電子ビームの軌道方向)を示し、X方向はX線の放射方向を示す。本実施形態では、陽極ターゲットブロック102に形成された貫通孔102dに冷却パイプ130が挿通されている。貫通孔102dは、ターゲット120bに近接して設けられるのが望ましい。第1実施形態におけると同様、前述のX線照射装置1と同様に、陽極ターゲットブロック102のターゲット120bに近接した箇所が支持板10に固定されている。
【0032】
かかる構成のX線照射装置においては、冷却パイプにより陽極ターゲットブロック102の温度上昇が抑制されるので、X線発生源の位置ずれ(支持板10に対する相対位置の移動)がより小さくなる。また、陽極ターゲットブロック102の内部にX線発生部が設けられているので、X線発生部と近接して冷却パイプを設けることができる。そのため、陽極ターゲットブロック102が効率的に冷却される。
【0033】
図8は、第3実施形態のX線照射装置における陽極ターゲットブロック702の拡大断面図である。図8中のO軸はX線管の管軸(熱電子ビームの軌道方向)を示し、X方向はX線の放射方向を示す。
【0034】
環状部材704には、管軸Oを中心軸とする円柱状の中空部である開口部704aが形成されている。
【0035】
陽極ターゲットブロック702は、Cuにより構成され、略半円柱の形状をなす。陽極ターゲットブロック702は、中心軸が管軸O(開口部704aの中心軸)と一致するように、先端面が環状部材704にろう付けされている。
【0036】
陽極ターゲットブロック702の先端部における中心軸上の部分に、先端面に対して所定の角度をなす斜面が形成されている。この斜面には、タングステン製のターゲット702b(X線発生部)が埋め込まれている。先端面と斜面とのなす角度は、ターゲット702bで発生したX線がX方向に放射されるように調整されている。このように、陽極ターゲットブロック702の先端部における管軸Oの部分に斜面が形成されているので、斜面と対向する位置に開口部702cが形成される。開口部702cは、ベリリウム窓702cにより封止される。
【0037】
陽極ターゲットブロック702のX線発生部に近接した位置に貫通孔702dが形成されている。貫通孔702dには、陽極ターゲットブロック702を冷却する冷却パイプ730が挿通されている。
【0038】
陽極ターゲットブロック702の外壁平面部が支持板10にろう付けされている。X線管装置本体(X線管装置Aの陽極ターゲットブロック102を除く部分)は、支持板10と直接固定されておらず、陽極ターゲットブロック702を介して支持板10に支持されている。
【0039】
かかる構成のX線照射装置においては、X線管の電子銃から放出された熱電子は管電圧により加速され、環状部材704の開口部704aを通過してターゲット702bに衝突し、ターゲット702bからX線が放射される。X線は、開口部702c及びベリリウム窓703を通過してX線照射装置の外部に出射する。
【0040】
このとき、第2実施形態のX線照射装置と同様に、冷却パイプ730がX線発生部に近接して設けられるので、陽極ターゲットブロック702が効率的に冷却される。また、内部にX線発生部を備える陽極ターゲットブロック702が支持板10にろう付けされているので、陽極ターゲットブロック702が膨張してもX線発生部の位置ずれを僅少に抑えることができる。
【0041】
図9は、第4実施形態のX線照射装置の一部断面図である。図10は、図9の要部拡大断面図である。図9及び10中のO軸はX線管の管軸(熱電子ビームの軌道方向)を示し、X方向はX線の放射方向を示す。
【0042】
X線管Aは、内部に電子銃807を収容する筒状のガラス製バルブ806を備える。バルブ806のステム側の端部には、電子銃807が設置された金属製の底壁806bが設けられている。電子銃807は、ヒータで加熱されて熱電子を放出するカソードを有しており、カソードには負の高電圧が印加される。一方、バルブ806のターゲット側の端部には、金属製のリング806aが設けられている。リング806aには環状部材804がろう付けにより固定されている。
【0043】
環状部材804には、管軸Oに沿って延びる円柱状の中空部である開口部804aが形成されている。開口部804aの側壁に段差804bが形成されており、段差804bよりターゲット側の部分では開口部804aの径が後述する陽極ターゲットブロック802の柱状部802aの径と同一とされており、かつ段差804bよりステム側の部分においては開口部804aの径が柱状部802aの径よりも小さくされている。
【0044】
また、陽極ターゲットブロック802は、本体部分と、円柱形状の柱状部802aとからなり、Cuから構成される。さらに、円柱部802aが環状部材804の開口部804aに挿入されることにより、開口部804aが封止されている。円柱部802aは、先端面の一部(周縁部)が段差804bに掛止された状態で開口部804aの内壁にろう付けされている。つまり、円柱部802aは、その先端部を含んでろう付けにより固定されている。ここで、陽極ターゲットブロック802の本体部分は、環状部材804に固定されておらず、陽極ターゲットブロック802が膨張したとき環状部材804に対して相対移動できるように設置されている。
【0045】
また、円柱部802aの先端面には、タングステンのターゲット802b(X線発生部)が埋め込まれ、ターゲット802bで発生したX線がX方向に放射されるように管軸Oに対して所定の角度で斜設されている。さらに、環状部材804の開口部804aの側壁におけるターゲット802bに対向する部分には、X線をX線管の外部に取り出すための開口部804dが形成されている。環状部材804の側壁には、開口部804dを覆うようにベリリウム窓803がろう付けされている。
【0046】
陽極ターゲットブロック802の本体部分に貫通孔802dが形成されている。貫通孔802dには、陽極ターゲットブロック802を冷却するための冷却パイプ830が挿通されている。
【0047】
環状部材804にX線管装置を覆う金属製の筐体814が固定されている。筐体814の内壁における筒状部材(バルブ806、リング806a及び底壁806b)及びカソードに負の高電圧を印加するコネクタ(図示しない。)を覆う部分には、X線遮へい用の鉛のブロック810が設置されている。ブロック810の内側には絶縁オイル812が封入されている。また、筐体814が支持板10(支持部材)に固定されている。すなわち、環状部材804は、筐体814を介して支持板10に固定されている。
【0048】
このような構成のX線照射装置においては、電子銃807から放出された熱電子が、負の高電圧が印加されたカソードと、グラウンド電位に維持されている陽極ターゲットブロック802との電位差により加速されてターゲット802bに衝突する。衝突により熱電子が失うエネルギーの一部はX線に変換されてX方向に放射されるが、大部分は陽極ターゲットブロック802の熱エネルギーに変換される。そのため、陽極ターゲットブロック802は高温になり膨張する。
【0049】
このとき、先端面にターゲット802bを備える柱状部802aの先端部が、環状部材804の開口部804aの内壁に固定されているので、陽極ターゲットブロック802が膨張しても、X線発生源(熱電子ビームがターゲット802bに当たる位置)は環状部材804に対してほとんど相対移動しない。特に、柱状部802aの先端面の端部が段差804bに掛止されているので、X線発生源の環状部材804に対する相対移動量を一層小さくすることができる。また、環状部材804が筐体814を介して支持板10に固定されているので、X線発生源の位置ずれ(支持板10に対する相対位置の移動)を効果的にかつ確実に防止できる。しかも、冷却パイプにより陽極ターゲットブロック802の温度上昇が抑制されるので、X線発生源の位置ずれを更に低減できる利点がある。
【0050】
また、陽極ターゲットブロック802が膨張しても、本体部分が環状部材804に対して相対移動するのでX線照射装置に機械的ストレスがかからない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、X線発生源の位置ずれを低減できるX線照射装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線照射装置1を備えるX線回析装置5の概観図である。
【図2】図1のII−II線一部断面図である。
【図3】図1のIII−III線一部断面図である。
【図4】図3のIV−IV線一部断面図である。
【図5】X線管Aの構造を示す断面図である。
【図6】図5に示すX線管Aの拡大断面図である。
【図7】第2実施形態のX線照射装置における陽極ターゲットブロック102の拡大断面図である。
【図8】第3実施形態のX線照射装置における陽極ターゲットブロック702の拡大断面図である。
【図9】第4実施形態のX線照射装置の一部断面図である。
【図10】図9要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…X線照射装置、5…X線回析装置、102、702、802…陽極ターゲットブロック、102a…孔部、102b、702b、802b…ターゲット、102c、702c…開口部、102d、702d、802d…貫通孔、103、703、803…ベリリウム窓、104、704、804…環状部材、104a、704a、804a…開口部、106、806…バルブ、106a、806a…リング、106b、806b…底壁、107、807…電子銃、108…コネクタ、109…フリンジ、110、810…ブロック、112、812…絶縁オイル、114、814…筐体、120…高圧ケーブル、130、730…冷却パイプ、702…陽極ターゲットブロック、802a…柱状部、804b…段差、804d…開口部。

Claims (5)

  1. 電子銃が収容されかつ一方端が封止された筒状部材と、前記筒状部材の他方端に設けられた環状部材と、X線発生部を含みかつ前記環状部材の開口部に当接された陽極ターゲットブロックとを備えたX線管と、
    前記陽極ターゲットブロックが固定された支持部材と、
    を備えており、
    前記X線発生部が前記環状部材の外側に位置するように設けられ
    前記筒状部材及び前記環状部材が前記陽極ターゲットブロックを介して前記支持部材に固定された、
    ことを特徴とするX線照射装置。
  2. 前記陽極ターゲットブロックの前記X線発生部に近接した部分が前記支持部材に固定された、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線照射装置。
  3. 前記陽極ターゲットブロックが部分的に前記支持部材に固定されており、前記陽極ターゲットブロックの当該部分が前記X線発生部を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線照射装置。
  4. 電子銃が収容されかつ一方端が封止された筒状部材と、前記筒状部材の他方端に設けられた環状部材と柱状部を有する陽極ターゲットブロックとを備えたX線管と、
    前記環状部材が固定された支持部材と、
    を備えており、
    前記柱状部が、前記環状部材の開口部に挿入され、且つ先端面にX線発生部を含み、
    前記柱状部の先端部が前記環状部材の開口部の内壁に固定され
    前記柱状部の前記先端面が前記環状部材の開口部の内壁に掛止された、
    ことを特徴とするX線照射装置。
  5. 前記陽極ターゲットブロックに、冷却パイプが挿通される貫通孔が形成された、
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載のX線照射装置。
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