JP3930637B2 - 減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造 - Google Patents
減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3930637B2 JP3930637B2 JP11191498A JP11191498A JP3930637B2 JP 3930637 B2 JP3930637 B2 JP 3930637B2 JP 11191498 A JP11191498 A JP 11191498A JP 11191498 A JP11191498 A JP 11191498A JP 3930637 B2 JP3930637 B2 JP 3930637B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shock absorber
- damping force
- acceleration
- case
- vehicle body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、減衰力可変ショックアブソーバに配設されるアクチュエータの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両等では、サスペンションを構成するショックアブソーバの減衰力を調整する減衰力調整機構を備えたものが知られており、例えば、特開平7−115795号公報に開示されるものが知られている。
【0003】
これは、減衰力可変ショックアブソーバのピストンロッド内に挿通されたコントロールロッドと結合したステップモータ6の回転基準位置を、回転子側の永久磁石と、固定子側に設けた位置検出センサ7によって検出し、ステップモータ6と一体的に収装した位置検出センサ7により、減衰力の変更を位置検出センサ7が検出した回転基準位置から所定の回転角度範囲または位置等で、ステップモータ6をオープンループ制御することで行われる。
【0004】
このような、減衰力可変制御は、例えば、図4に示すように、車体側に設けた加速度センサ11が検出した車輪の上下加速度から、路面状況に応じた減衰力となるように、図示しないコントローラがステップモータ6を駆動している。
【0005】
このため、一体的に設けられたステップモータ6と位置検出センサ7は、ハーネス20を介して車体側ハーネス21に接続されて、コントローラとの間で信号の送受信及びコントローラ側からの電力の供給を行う一方、上下加速度の検出精度を向上させるため、各輪のショックアブソーバに近い位置で車体に取り付けられた、加速度センサ11は、別途、ハーネス22を介して車体側ハーネス21に接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、ステップモータ6と位置検出センサ7のハーネス20の線数は、例えば、位置検出センサ7が、信号線、グランド線、電源線の3本とし、ステップモータ6の駆動用信号線を4本とすると、ハーネス20は合計7本の線からなり、また、加速度センサ11のハーネス22の線数を、例えば、信号線2本、グランド線、電源線の合計4本とすると、車体側ハーネス21には、ハーネス20、22の各線に対応する線が11本必要となって、ひとつのショックアブソーバを制御するための線数が増大するため、各ショックアブソーバとコントローラとを接続する車体側ハーネス21の線の総延長が増大して、重量が増大するという問題があった。
【0007】
さらに、車輪の上下加速度を車体側に配置した加速度センサ11で検出する場合、ショックアブソーバと車体の間にはブッシュが介装されるため、車体側の上下加速度はブッシュによって減衰されるため、高精度で検出することは難しく、また、加速度センサ11を車体へ取り付ける位置も、他の装置や構造に応じて制限されて、上下加速度の検出に適した場所に取り付けることができない場合があった。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、車体側ハーネスの重量の増大を抑制しながら、加速度センサの取り付け位置を確保することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ショックアブソーバの減衰力を変更可能なコントロールロッドに結合された回転子と、この回転子の所定の回転位置を検出する位置検出手段とを、ケース内に一体的に収装した減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造において、前記ケースに加わる上下加速度を車輪の上下加速度として検出する加速度検出手段を当該ケース内に一体的に収装し、前記加速度検出手段と前記位置検出手段との電源線及びグランド線を共有する。
【0010】
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記加速度検出手段は、位置検出手段と同一の基板上に固設される。
【0012】
【発明の効果】
したがって、第1の発明は、アクチュエータのケース内には、回転子の所定の回転位置を検出する位置検出手段と、ショックアブソーバに加わる加速度を検出する加速度検出手段が一体的に収装されたため、加速度検出手段は、ケースを介してショックアブソーバへ一体的に取り付けられるため、前記従来例のように、車体側に加速度センサを取り付けた場合に比して、ショックアブソーバのブッシュの影響を排除することができるため、車輪の上下加速度の検出精度を、大幅に向上させることができ、さらに、車体側に加速度センサを取り付けるスペースを確保する必要がなくなって、車体設計の自由度を向上させることができる。
また、加速度検出手段と位置検出手段の電源線及びグランド線を共有することにより、前記従来例に比して車体側ハーネスの線数を低減することができ、ハーネス線の総延長を低減することで車体側ハーネスの重量の低減が可能となって、車体の軽量化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0013】
また、第2の発明は、加速度検出手段と位置検出手段を同一の基板上に固設してケース内に収装したため、製造時には、予め組み立てた基板をケースに組み付ければよいので、前記従来例に比して生産性を向上させることができ、また、ケース内には、加速度検出手段のみを取り付けるスペースを確保する必要がないため、ケースの大型化を防ぐことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
図1〜図3は、本発明を減衰力可変ショックアブソーバのコントロールロッドを駆動するステップモータに適用した一例を示し、前記従来例と同じく、車両のサスペンションの減衰力調整機構を構成するものである。
【0017】
図1、図2において、ステップモータ6は、図示しないサスペンション側に結合されるロアケース2とケース1の間に収装され、ロアケース2から図2の下方へ突出した出力軸8が、図示しない減衰力可変ショックアブソーバのコントロールロッドに連結される。
【0018】
そして、出力軸8はケース1及びロアケース2の内周で、回転子を構成するヨーク4に結合されており、この回転子は、ヨーク4の外周に永久磁石3を円筒状に配設したものである。
【0019】
永久磁石3を取り囲む固定子は、複数のコイル9を軸方向に沿って積み重ねて構成され、ケース1及びロアケース2に支持される。
【0020】
さらに、コイル9の外周には、センサ基板5が配設され、図2に示すように、このセンサ基板5の下部からコイル9の下部の所定の位置には、ホール素子を備えた位置検出センサ7が、永久磁石3から図2の下方へ突出した原点位置3aと対向可能な位置で、センサ基板5から突設されたホルダ10に支持される。
【0021】
ここで、円筒状の永久磁石3は、図2において、出力軸8の軸方向に沿ってS極、N極に着磁されており、これらのうち、ひとつの着磁部が出力軸8側に所定量だけ突出して原点位置3aを構成しており、コイル9の下部に配置された位置検出センサ7と対向可能に形成される。
【0022】
そして、センサ基板5には、図1に示すように、加速度センサ11が取り付けられており、この加速度センサ11が、図示しないピストンロッド及びコントロールロッドを介してセンサ基板5を収装したケース1に加わる上下加速度を車輪の上下加速度として検出し、ハーネス20及び車体側ハーネス21を介して図示しないコントローラへ送出する。
【0023】
さらに、ケース1に収装されたステップモータ6、位置検出センサ7及び加速度センサ11とコントローラを接続するハーネス20及び車体側ハーネス21は、図3に示すように、位置検出センサ7と加速度センサ11の電源線とグランド線を共用し、信号線のみを独立させており、ハーネス20の線数は、例えば、位置検出センサ7が、信号線を1本、加速度センサ11が、信号線を2本とし、これらセンサへの電源線及びグランド線は共通の2本で構成され、ステップモータ6の駆動用信号線を4本とすると、ハーネス20及び車体側ハーネス21は、ひとつのショックアブソーバ当たり合計9本の線から構成される。
【0024】
以上のように構成されて、次に作用について説明する。
【0025】
ショックアブソーバの減衰力を変更するステップモータ6のケース1内に、ステップモータ6の原点位置を検出する位置検出センサ7に加えて、ステップモータ6の制御入力を検出する加速度センサ11を一体的に収装したため、加速度センサ11は、ショックアブソーバへ一体的に取り付けられて、車輪の上下加速度の検出精度を、前記従来例のように、車体側に加速度センサ11を取り付ける場合に比して、ショックアブソーバのブッシュの影響を排除して大幅に向上させることができるとともに、車体側に加速度センサ11を取り付けるスペースを確保する必要がなくなって、車体設計の自由度を向上させることができる。
【0026】
そして、位置検出センサ7と加速度センサ11をステップモータ6と一体にすることで、前記従来例のような、加速度センサ11のためのハーネス22が不要となるのに加え、位置検出センサ7と加速度センサ11の電源線及びグランド線を共用することにより、前記従来例に比して車体側ハーネス21の線数を、ショックアブソーバひとつ当たり2本低減することができ、線の総延長を低減することで車体側ハーネス21の重量の低減が可能となって、車体の軽量化及び製造コストの低減を図ることができるのである。
【0027】
また、位置検出センサ7と加速度センサ11を、同一のセンサ基板5上に配設したため、製造時には、予め組み立てたセンサ基板5をケース1に組み付ければよいので、前記従来例に比して生産性を向上させることができ、また、ケース1内には、加速度センサ11だけを取り付けるスペースを確保する必要がないため、ケース1の大型化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すステップモータの断面図。
【図2】同じく、図1のA−A矢示断面図。
【図3】ハーネスの概略図。
【図4】従来例を示し、ハーネスの概略図。
【符号の説明】
1 ケース
5 センサ基板
7 位置検出センサ
8 出力軸
9 コイル
10 ホルダ
11 加速度センサ
20 ハーネス
21 車体側ハーネス
Claims (2)
- ショックアブソーバの減衰力を変更可能なコントロールロッドに結合された回転子と、
この回転子の所定の回転位置を検出する位置検出手段とを、ケース内に一体的に収装した減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造において、
前記ケースに加わる上下加速度を車輪の上下加速度として検出する加速度検出手段を当該ケース内に一体的に収装し、
前記加速度検出手段と前記位置検出手段との電源線及びグランド線を共有することを特徴とする減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造。 - 前記加速度検出手段は、位置検出手段と同一の基板上に固設されたことを特徴とする請求項1に記載の減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11191498A JP3930637B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11191498A JP3930637B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11303920A JPH11303920A (ja) | 1999-11-02 |
JP3930637B2 true JP3930637B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=14573289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11191498A Expired - Fee Related JP3930637B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3930637B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5105104B2 (ja) * | 2009-09-07 | 2012-12-19 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | サスペンション制御装置 |
JP5105118B2 (ja) * | 2010-11-17 | 2012-12-19 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 減衰力調整式油圧緩衝器 |
CN112182740B (zh) * | 2020-09-02 | 2022-08-16 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种基于参数化模型断面的门槛结构的优化方法 |
-
1998
- 1998-04-22 JP JP11191498A patent/JP3930637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11303920A (ja) | 1999-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1630450B1 (en) | Damper | |
KR100842341B1 (ko) | 차량용 스태빌라이저 제어 장치 | |
EP2777964A1 (en) | Suspension system for in-wheel motor vehicle | |
EP1916176B1 (en) | Car steering wheel electromechanical booster | |
KR102462779B1 (ko) | 각도 측정 장치의 배치 구조 | |
JPH06191326A (ja) | 自動車の走行動特性を調節するシステム | |
JPS61502067A (ja) | ショックアブソーバ | |
CN103534112A (zh) | 悬架控制系统 | |
EP0559197B1 (en) | Arrangement of suspension system for automotive vehicle | |
US9446650B2 (en) | Electric damper assembly | |
US5814964A (en) | Stepping motor driving method | |
JP3930637B2 (ja) | 減衰力可変ショックアブソーバのアクチュエータ構造 | |
CN111742159A (zh) | 使用圆形力生成器的主动振动控制 | |
GB2397864A (en) | Vibration damping in an instrument panel structure | |
KR102536588B1 (ko) | 액티브 롤 스태빌라이저 | |
KR20150060258A (ko) | 차량용 액추에이터 및 이를 구비하는 차량 자세 제어 장치 | |
US20100078288A1 (en) | Transmission switching element | |
KR102484925B1 (ko) | 자동차용 롤 스태빌라이저 | |
JP4142551B2 (ja) | 車両懸架装置 | |
JP4078290B2 (ja) | 車両懸架装置 | |
JP2857422B2 (ja) | 減衰力可変型サスペンションユニット | |
KR100241372B1 (ko) | 조향각, 조향각속도, 차속을 이용한 롤게인 조절기능을 갖는 반능동 현가장치 | |
KR20070067266A (ko) | 무선 복합 휠센서 | |
KR19990057517A (ko) | 차량용 전자제어 현가장치 | |
JP2506221Y2 (ja) | 車両制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060718 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060919 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070306 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070309 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |