JP3928788B2 - 油水分離回収装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は油水分離回収装置、特に、油水の比重差を利用した油水分離回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲食店、特に、らーめん店の使用済みの排出水には油分が多く含まれており、油水の分離回収装置を通して油分を分離回収する必要がある。この油分の分離には、水と油の比重差を利用したものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、このような油は、温度による粘土性変化が激しく、また、油分以外にも雑物などの固形不純物が混入し浮遊しているので比重差のみによって完全に回収するのは非常に難しい。
【0004】
本発明は上記の欠点を除くようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の油水分離回収装置は、処理水槽と、この処理水槽に油水混合液を導入する手段と、上記処理水槽の下部に配置した発熱手段と、上記処理水槽の下部に連通せしめた排油手段及び排水手段と、上記処理水槽内の水位の下限を検知して上記排油手段を開き、上記排水手段を閉じるセンサーとより成ることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の油水分離回収装置は、処理水槽と、この処理水槽を油水混合液導入側と排油側の2部分に分離区劃する手段と、上記油水混合液導入側に配置した油水混合液導入手段、加熱手段、水道水導入手段、油分を上方にガイドするガイド手段及び排水手段と、上記排油側に設けた貯油部分及び排油手段と、上記油水混合液導入側の処理水槽内の油水混合液が上限設定値に達したことを検知して上記油水混合液導入手段の作動を止め、上記水道水導入手段を開き、水道水の導入により上昇した油分を上記ガイド手段を介して上記貯油部分に投入せしめるためのセンサーと、上記貯油部分内の油が所定量に達したときこれを検知して上記水道水導入手段を閉じ、上記排油手段による排油を開始せしめるためのセンサーとより成ることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の油水分離回収装置は、処理水槽と、この処理水槽を油水混合液導入側と排油側の2部分に分離区劃する手段と、上記油水混合液導入側に配置した油水混合液導入手段、加熱手段、水道水導入手段、油分を上方にガイドするガイド手段と、上記排油側に設けた貯油部分、排油手段及び排水手段と、上記油水混合液導入側の処理水槽内の油水混合液が上限設定値に達したことを検知して上記水道水導入手段を開き、水道水の導入により上昇した油分を上記ガイド手段を介して上記貯油部分に投入せしめ排油手段から排油するためのセンサーとより成ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【0009】
本発明の第1の実施例においては図1に示すように処理水槽1の上部にホッパー2を設けて処理水槽1内に油水混合液を投入できるようにし、上記処理水槽1の底面上に発熱体3を配置し、上記処理水槽1の底面と側面下部に夫々排水弁4を有する排水パイプ5と、排油弁6を有する排油パイプ7とを設ける。
【0010】
なお、8は処理水槽1内上部に設けた水位の上限設定センサー、9は処理水槽1内下部の上記発熱体3より上方位置に設けた水位の下限設定センサー、10は排油貯槽である。
【0011】
本発明の第1の実施例は上記のような構成であるから処理水槽1内に投入された油水混合液中の油は水との比重の差により分離浮上するばかりでなく、発熱体3によって例えば43℃に加熱されるため油の浮上が促進され、ポンプ等の動力源を用いることなく油水分離が効果的に行われる。
【0012】
従って油水混合液が上限設定値に達してから所定時間後排水弁4を開いて処理水槽1内下部の水を排水パイプ5を介して排水し、水位が下限設定値に達したとき、上記排水弁4を閉じ、排油パイプ7を介して排油貯槽10内に処理水槽1内上部の油を排油する。排油終了後は排油弁6を閉じ、新たな油水混合液をホッパー2を介して処理水槽1内に導入し、以下上記のサイクルを繰り返すようにする。
【0013】
図2は本発明の第2の実施例を示し、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。この第2の実施例においては処理水槽1内を、下部開口11aと、この下部開口11aを塞ぐ位置でこれから離間して処理水槽1の下面から垂立したついたて板11bとより成る仕切り板11によって油水混合液導入側1aと排油側1bの2部分に分離区劃せしめ、この排油側1b内上部に貯油槽12を設け、下部にフィルター13を介して排油パイプ7を開口し、上記油水混合液導入側1a内の上昇油分を垂立する油通路14を介して上記排油側1bの排油槽12内に投入できるようにすると共に、ホッパー2の下端開口をシリンダー15によって開閉制御される蓋16によって塞ぎ、上記貯油槽12の下面をシリンダー17によって開閉制御される蓋18によって塞ぎ、混合液導入側1a内下部に給水弁19を介して給水パイプ20を接続する。
【0014】
この第2の実施例においては、シリンダー15によってホッパー2の蓋16を開き、貯油槽12の蓋18を閉じた状態でホッパー2を介して油水混合液を処理水槽1の油水混合液導入側1a内に投入し、油水混合液が上限設定値に達してから所定時間後蓋16を閉じ、給水弁19を開いて水道水を給水パイプ20を介して処理水槽1内に導入し、上部に分離された油を水道水の水圧で油通路14内に上昇せしめて貯油槽12内に投入せしめる。
【0015】
貯油槽12内の油が所定量に達した後は、給水弁19を閉じ排水弁4を開いて処理水槽1内の水を排水パイプ5を介して排水する。処理水槽1内の水位が下限設定値に達したとき排水弁4を閉じ、シリンダー17によって排油槽12の下面の蓋18を開いて貯油槽12内の油をフィルター13を介して排油パイプ7から排油せしめる。この場合、排油側1bに落下した油はついたて板11bの作用により油水混合液導入側1a内に還流されることはない。
【0016】
図3は本発明の第3の実施例を示し、上記各実施例と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0017】
この第3の実施例においては処理水槽1の上部に頂部開口を有するファンネル21を配置し、発熱体3は処理水槽1の中間の高さに配置し、処理水槽1内は、処理水槽1の底面との間に僅かな隙間22が形成されるように垂立せしめた仕切板23によって仕切る。
【0018】
また、処理水槽1内の排油側1bの下部にはフィルター13を介して排水パイプ24を開口し、上記ファンネル21の上部に排油槽12を形成し、この排油槽12には排油パイプ7を開口せしめ、この開口には開閉蓋25を設け、これをシリンダー26によって常時閉じるように制御する。
【0019】
更に、処理水槽1内には上記隙間22を塞ぐ位置で略排水パイプ24の高さに達するよう互いに離間して処理水槽1の底面から垂立する複数の隔壁27a,27bを設け、水位センサー28を上記ファンネル21の頂部開口に配置し、この水位センサー28が作動したとき上記開閉蓋25を開くようにする。
【0020】
なお、上記仕切板23は断熱材によって構成し、加熱された油水混合液の熱によってシリンダー26が劣化しないようにするのが好ましい。
【0021】
この第3の実施例においては排油パイプ7の開口をシリンダー26によって開閉制御される蓋25によって塞ぎ、排水パイプ24を閉じ、ホッパー2を介して油水混合液を処理水槽1内に投入し、油水混合液が上限設定値に達してから所定時間後水道水を給水パイプ20を介して処理水槽1内に導入し、上方に分離された油を水道水の水圧でファンネル21の開口を超えるよう上昇せしめて貯油槽12内に貯溜せしめる。処理水槽1内の水位が水位センサー28に達した後は、給水パイプ20を閉じ、排油パイプ7の開閉蓋25を開いて貯油槽12内の油を排油パイプ7から排油する。その後排水パイプ24を開けば、処理水槽1内の水は排水パイプ24を介して排水される。処理水槽1内の水位は隔壁27a,27b以下となることはない。
【0022】
また、排水パイプ24側に落下した油は隔壁27a,27bの作用により油水混合液導入側内に還流されることはない。
【0023】
なお、本発明においては油水混合液が必要以上に加熱されて固まることがないよう温度センサーを用い制御するのが好ましい。
【0024】
【発明の効果】
上記のように本発明の油水分離回収装置によれば油と水をその比重差と加熱によって分離浮上せしめるようにしたので揚水用ポンプ等が不要となる大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の油水分離回収装置を示す説明図である。
【図2】本発明の第2の実施例の油水分離回収装置を示す説明図である。
【図3】本発明の第3の実施例の油水分離回収装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 処理水槽
1a 混合液導入側
1b 排油側
2 ホッパー
3 発熱体
4 排水弁
5 排水パイプ
6 排油弁
7 排油パイプ
8 上限設定センサー
9 下限設定センサー
10 排油貯層
11 仕切り板
11a 下部開口
11b ついたて板
12 貯油槽
13 フィルター
14 油通路
15 シリンダー
16 蓋
17 シリンダー
18 蓋
19 給水弁
20 給水パイプ
21 ファンネル
22 隙間
23 仕切板
24 排水パイプ
25 開閉蓋
26 シリンダー
27a 隔壁
27b 隔壁
28 水位センサー
Claims (3)
- 処理水槽(1)と、この処理水槽(1)に油水混合液を導入する手段(2)と、上記処理水槽の下部に配置した発熱手段(3)と、上記処理水槽(1)の下部に連通せしめた排油手段(6)及び排水手段(4)と、上記処理水槽内(1)の水位の下限を検知して上記排油手段(6)を開き、上記排水手段(4)を閉じるセンサーとより成ることを特徴とする油水分離回収装置。
- 処理水槽(1)と、この処理水槽(1)を油水混合液導入側(1a)と排油側(1b)の2部分に分離区劃する手段(11)と、上記油水混合液導入側(1a)に配置した油水混合液導入手段(2)、加熱手段(3)、水道水導入手段(19)、油分を上方にガイドするガイド手段(14)及び排水手段(4)と、上記排油側(1b)に設けた貯油部分(12)及び排油手段と、上記油水混合液導入側(1a)の処理水槽(1)内の油水混合液が上限設定値に達したことを検知して上記油水混合液導入手段(2)の作動を止め、上記水道水導入手段(19)を開き、水道水の導入により上昇した油分を上記ガイド手段(14)を介して上記貯油部分(12)に投入せしめるためのセンサー(8)と、上記貯油部分(12)内の油が所定量に達したときこれを検知して上記水道水導入手段(19)を閉じ、上記排油手段による排油を開始せしめるためのセンサーとより成ることを特徴とする油水分離回収装置。
- 処理水槽(1)と、この処理水槽(1)を油水混合液導入側と排油側の2部分に分離区劃する手段と(23)、上記油水混合液導入側に配置した油水混合液導入手段(2)、加熱手段(3)、水道水導入手段(20)、油分を上方にガイドするガイド手段と、上記排油側に設けた貯油部分(12)、排油手段(7)及び排水手段(24)と、上記油水混合液導入側の処理水槽(1)内の油水混合液が上限設定値に達したことを検知して上記水道水導入手段(20)を開き、水道水の導入により上昇した油分を上記ガイド手段を介して上記貯油部分(12)に投入せしめ排油手段(7)から排油するためのセンサー(28)とより成ることを特徴とする油水分離回収装置。
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