JP3928367B2 - 宣伝挿入領域決定装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、視聴履歴情報収集システム、視聴履歴情報収集方法、視聴履歴情報収集装置、視聴履歴情報収集用プログラム、宣伝挿入領域決定装置、宣伝挿入領域決定用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、テレビやケーブルテレビ(CATV)等の番組(コマーシャルを含む。)の視聴率調査が行われている。
例えば、特開2000−165837号公報、特開2000−287189号公報、特開昭61−269596号公報、特開平4−290089号公報、特開平11−153977号公報、特開平11−275607号公報、特開平11−219328号公報には、番組の視聴履歴を、放送中の番組の視聴時に、あるいは、ビデオ装置に録画した番組を視聴した時に収集するようにしたシステムが開示されている。
これにより、放送中の番組を視聴することによって、あるいは、録画した番組を視聴することによって、これらの番組の視聴率を得ることが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記したように、実際の放送中にのみ視聴率調査を行う方法では、視聴者が視聴したい番組があるにも拘わらず所用によって視聴できない場合には、正確な視聴率調査ができなくなるという問題がある。
また、今後、ホームサーバの様に、家庭で一括録画蓄積を行い、家庭内で再配信を行うシステムが出てきた場合には、リアルタイムの視聴率が本当の視聴率にならない問題も考えられる。
これに対して、番組をビデオ装置で録画し、該録画した番組を視聴した時に視聴履歴を収集する方法では、この様な欠点がないため、より正確な視聴率を得ることが可能になる。
【0004】
しかしながら、番組をビデオ装置で録画する方法でも、該録画した番組のどの部分を視聴者が本当に視聴したかったのかの判別は困難である。例えば、視聴者が録画した番組を見る場合に、つまらないと思ったり、見たくないと思った場面は早送りを行い、逆に興味を引く場面では、再度巻き戻して見たり、さまざまな再生操作を行う。したがって、番組中のどの部分を本当に視聴したかったのかを把握することは困難であるという問題があった。
【0005】
本発明は、前述した問題点に鑑みなされたもので、視聴者が本当に視聴したい番組中の領域を把握できるようにすることを課題としている。
また、本発明は、視聴者が本当に視聴したい番組中の領域を把握できるようにすることによって、効果的な宣伝を行なえるようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、番組を放送する番組放送手段と、操作手段と、前記操作手段の操作に応答して、前記番組放送手段から受信した番組を蓄積し再生する番組蓄積再生手段と、前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する履歴情報収集手段と、前記履歴情報収集手段で収集された視聴履歴情報を通信路を介して送信する送信手段と、前記通信路を介して前記送信手段から受信した前記視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段とを備えて成ることを特徴とする視聴履歴情報収集システムが提供される。
【0007】
番組蓄積再生手段は、操作手段の操作に応答して、前記番組放送手段から受信した番組を蓄積し再生する。履歴情報収集手段は、前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する。送信手段は、前記履歴情報収集手段で収集された視聴履歴情報を通信路を介して送信する。履歴情報記憶手段は、前記通信路を介して前記送信手段から受信した前記視聴履歴情報を記憶する。
【0008】
また、本発明によれば、番組を放送する番組放送手段と、操作手段と、前記操作手段の操作に応答して、前記番組放送手段から受信した番組を蓄積し再生する番組蓄積再生手段と、前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する履歴情報収集手段と、前記履歴情報収集手段で収集された視聴履歴情報を記憶する第1の履歴情報記憶手段と、前記第1の履歴情報記憶手段に記憶された視聴履歴情報を通信路を介して送信する送信手段と、前記通信路を介して前記送信手段から受信した前記視聴履歴情報を記憶する第2の履歴情報記憶手段とを備えて成ることを特徴とする視聴履歴情報収集システムが提供される。
【0009】
番組蓄積再生手段は、操作手段の操作に応答して、前記番組放送手段から受信した番組を蓄積し再生する。履歴情報収集手段は、前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する。第1の履歴情報記憶手段は、前記履歴情報収集手段で収集された視聴履歴情報を記憶する。送信手段は、前記第1の履歴情報記憶手段に記憶した視聴履歴情報を通信路を介して送信する。第2の履歴情報記憶手段は、前記通信路を介して前記送信手段から受信した前記視聴履歴情報を記憶する。
ここで、前記操作履歴情報には、少なくとも、前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の前記操作手段による速送り操作の情報又は巻き戻し操作の情報が含まれているようにしてもよい。
【0010】
また、本発明によれば、操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を番組蓄積再生手段が蓄積するステップと、履歴情報収集手段が前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集するステップと、送信手段が前記履歴情報収集手段で収集した視聴履歴情報を通信路を介して送信するステップと、前記通信路を介して受信した前記視聴履歴情報を履歴情報記憶手段に記憶するステップとを備えて成ることを特徴とする視聴履歴情報収集方法が提供される。
【0011】
操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を番組蓄積再生手段が蓄積する。履歴情報収集手段が前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する。送信手段が前記履歴情報収集手段で収集した視聴履歴情報を通信路を介して送信する。前記通信路を介して受信した前記視聴履歴情報を履歴情報記憶手段が記憶する。
【0012】
また、本発明によれば、操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を番組蓄積再生手段が蓄積するステップと、履歴情報収集手段が前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集するステップと、前記履歴情報収集手段で収集した視聴履歴情報を第1の履歴情報記憶手段に記憶するステップと、送信手段が前記第1の履歴情報記憶手段に記憶した視聴履歴情報を通信路を介して送信するステップと、前記通信路を介して受信した前記視聴履歴情報を第2の履歴情報記憶手段に記憶するステップとを備えて成ることを特徴とする視聴履歴情報収集方法が提供される。
【0013】
操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を番組蓄積再生手段が蓄積する。履歴情報収集手段が前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する。前記履歴情報収集手段で収集した視聴履歴情報を第1の履歴情報記憶手段に記憶する。送信手段が前記第1の履歴情報記憶手段に記憶した視聴履歴情報を通信路を介して送信する。前記通信路を介して受信した前記視聴履歴情報を第2の履歴情報記憶手段に記憶する。
ここで、前記操作履歴情報には、少なくとも、前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の前記操作手段による速送り操作の情報又は巻き戻し操作の情報が含まれているようにしてもよい。
【0014】
また、本発明によれば、操作手段と、前記操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を蓄積し再生する番組蓄積再生手段と、前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する履歴情報収集手段と、前記履歴情報収集手段で収集された視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報記憶手段に記憶された視聴履歴情報を通信路を送出する送信手段とを備えて成ることを特徴とする視聴履歴情報収集装置が提供される。
【0015】
番組蓄積再生手段は、操作手段の操作に応答して、前記番組放送手段から受信した番組を蓄積し再生する。履歴情報収集手段は、前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する。履歴情報記憶手段は、前記履歴情報収集手段で収集された視聴履歴情報を記憶する。送信手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶した視聴履歴情報を通信路を介して送信する。
ここで、前記操作履歴情報には、少なくとも、前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の前記操作手段による速送り操作の情報又は巻き戻し操作の情報が含まれているようにしてもよい。
【0016】
また、本発明によれば、コンピュータに、操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を番組蓄積再生手段が蓄積するステップと、履歴情報収集手段が前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集するステップと、前記履歴情報収集手段で収集した視聴履歴情報を第1の履歴情報記憶手段に記憶するステップと、送信手段が前記第1の履歴情報記憶手段に記憶した視聴履歴情報を通信路を介して送信するステップと、前記通信路を介して受信した前記視聴履歴情報を第2の履歴情報記憶手段に記憶するステップとを実行させるための視聴履歴情報収集用プログラムが提供される。
【0017】
コンピュータで視聴履歴情報収集用プログラムを実行することにより、コンピュータに、操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を番組蓄積再生手段が蓄積するステップと、履歴情報収集手段が前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集するステップと、前記履歴情報収集手段で収集した視聴履歴情報を第1の履歴情報記憶手段に記憶するステップと、送信手段が前記第1の履歴情報記憶手段に記憶した視聴履歴情報を通信路を介して送信するステップと、前記通信路を介して受信した前記視聴履歴情報を第2の履歴情報記憶手段に記憶するステップとを実行させる。
ここで、前記操作履歴情報には、少なくとも、前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の前記操作手段による速送り操作の情報又は巻き戻し操作の情報が含まれているようにしてもよい。
【0018】
また、本発明によれば、操作手段の操作履歴情報を含む番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記視聴履歴情報を番組毎に抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された番組毎の前記操作履歴情報に基づいて、該番組の視聴回数が最も多い領域を算定し、該領域近傍を宣伝挿入領域として決定する宣伝挿入領域算定手段とを備えて成ることを特徴とする宣伝挿入領域決定装置が提供される。
抽出手段は、履歴情報記憶手段に記憶された視聴履歴情報を番組毎に抽出する。宣伝挿入領域算定手段は、前記抽出手段で抽出された番組毎の前記操作履歴情報に基づいて、該番組の視聴回数が最も多い領域を算定し、該領域近傍を宣伝挿入領域として決定する。
【0019】
ここで、前記宣伝挿入領域算定手段は、前記操作履歴情報に含まれる巻き戻し操作の情報、早送り操作の情報及び再生の情報に基づいて、視聴回数が最も多い領域を算定する視聴領域算定手段と、前記視聴領域算定手段で算定した領域を記憶する視聴領域情報記憶手段と、前記視聴領域情報記憶手段に記憶された前記領域の前又は後を宣伝挿入領域として決定する挿入領域決定手段とを備えて成るように構成してもよい。
【0020】
また、本発明によれば、コンピュータを、操作手段の操作履歴情報を含む番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段から、番組毎に前記視聴履歴情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された番組毎の前記操作履歴情報に基づいて、該番組の視聴回数が最も多い領域を算定し、該領域近傍を宣伝挿入領域として決定する宣伝挿入領域算定手段として機能させるための宣伝挿入領域決定用プログラムが提供される。
【0021】
コンピュータで宣伝挿入領域決定用プログラムを実行することにより、コンピュータを、操作手段の操作履歴情報を含む番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段から、番組毎に前記視聴履歴情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された番組毎の前記操作履歴情報に基づいて、該番組の視聴回数が最も多い領域を算定し、該領域近傍を宣伝挿入領域として決定する宣伝挿入領域算定手段として機能させる。
【0022】
ここで、前記宣伝挿入領域算定手段を、前記操作履歴情報に含まれる巻き戻し操作の情報、早送り操作の情報及び再生の情報に基づいて、視聴回数が最も多い領域を算定する視聴領域算定手段と、前記視聴領域算定手段で算定した領域を記憶する視聴領域情報記憶手段と、前記視聴領域情報記憶手段に記憶された前記領域の前又は後を宣伝挿入領域として決定する挿入領域決定手段として機能させるように宣伝挿入領域決定用プログラムを構成してもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システム、視聴履歴情報収集方法、視聴履歴情報収集装置、視聴履歴情報収集用プログラム、宣伝挿入領域決定装置、宣伝挿入領域決定用プログラムについて説明する。
先ず、本発明に係る実施の形態の詳細な説明に先立って、その概要を説明すると、本発明に係る実施の形態においては、放送事業者が、衛星・地上波・CATV等の伝送媒体を用いて番組を放送する。視聴者が、家庭で番組の録画予約を行い、ホームサーバ等の番組蓄積再生手段に予約した番組の録画を行い、視聴したい時間に自由に視聴する。
【0024】
ホームサーバは、視聴者が見た番組の放送時間や、視聴者が録画番組の視聴中に行った再生操作(早送りや巻き戻し等)や、番組中のどの部分で操作を行ったかを記録し、その記録をネットワーク経由で視聴率調査会社に送る。視聴率調査会社は、実際の放送時間以外の時間に、どの録画された番組をしたかの情報や、視聴者がその番組をどの様に視聴したかの情報を、視聴履歴情報として入手し、放送事業者と番組制作会社に提供する。
【0025】
本発明に係る実施の形態は、この様に番組供給者や放送事業者が、一般家庭で録画された番組を視聴した履歴や視聴時の再生操作の履歴を収集するための仕組みを特徴とするものである。以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムを示す図である。また、図2は、図1の部分詳細図である。
【0026】
図1及び図2において、本実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムは、番組の放送を行う放送事業者1と、放送を受信する一般家庭2と、一般家庭2や視聴率調査会社4を相互に接続するネットワーク3と、番組作成業者5と放送事業者1に視聴率情報を提供する視聴率調査会社4と、放送事業者1に番組コンテンツを提供する番組作成業者5と、放送事業者1に提供される番組に対して広告宣伝を依頼し広告宣伝料を支払う広告依頼者6から構成されている。
【0027】
放送事業者1は、番組作成業者5から番組の提供を受け、視聴率調査会社4から視聴率の情報を入手し、番組コンテンツと視聴率情報を元に、広告依頼者6から広告宣伝料を得る。放送事業者1は、衛星・地上波・CATV等の伝送媒体を用いて放送を行う。放送事業者1の放送設備は番組放送手段を構成する。
一般家庭2では、番組放送を受信し、任意の時間の放送番組を蓄積し、任意の時間に蓄積した番組を見ることが出来る。また、ネットワーク3に接続して、さまざまな情報の送受信を行うことが出来る。
【0028】
即ち、一般家庭2では、放送を受信し、視聴履歴情報収集装置を構成するホームサーバ10を使って、視聴者12が希望する所望の時間の番組を蓄積し、視聴者12の希望する時間に、録画した番組を視聴することが出来る。放送番組のホームサーバ10への蓄積操作や、ホームサーバ10に蓄積された録画番組の再生操作は、視聴者12が直接ホームサーバ10のフロントパネル(図示せず)を操作するか、リモコン11を使って遠隔操作により行う。ここで、前記フロントパネルやリモコン11は操作手段を構成している。前記再生操作には、再生開始操作、速送り操作、巻き戻し操作、停止操作が含まれており、少なくとも、速送り操作又は巻き戻し操作が含まれている。
【0029】
ホームサーバ10は、視聴者12が行った再生操作(早送り・巻き戻し等)をネットワーク3を介して視聴率調査会社4に送る。視聴率調査会社4は、ネットワーク3に接続した履歴サーバ13を使って、一般家庭2から送られてくる視聴情報や視聴時の再生操作情報を収集・整理し、放送事業者1や番組作成業者5に提供し、その情報料金を得る。また、視聴率調査会社4は、番組視聴情報や視聴時の再生操作情報の提供料を視聴者12に支払う。
【0030】
図2を参照すると、一般家庭2には、地上波放送を受信するためのアンテナ7と、衛星放送を受信するためのパラボラアンテナ8と、視聴者12が望む任意の時間の番組の蓄積や再生を行うホームサーバ10と、ホームサーバ10で再生された映像を視聴者12に提供するテレビ受像機(TV)9と、視聴者12がホームサーバ10を操作するための操作リモコン11が配設される。ホームサーバ10はネットワーク3に接続されている。
【0031】
サーバ10は、中央処理装置(CPU)21と、CPU21の処理プログラムや視聴履歴情報等のデータを記憶し第1の記憶手段を構成する記憶装置22を備えている。記憶装置22は、半導体記憶装置、DVD−RAM、CD−R、ビデオテープ等の各種記録媒体によって構成され、番組の内容(映像及び音声)を蓄積する番組記憶手段25、番組記憶手段25に記憶した番組のリストを記憶する番組リスト記憶手段22、番組の録画を予約するための予約情報を記憶する予約情報記憶手段24、番組記憶手段25に蓄積された番組を視聴した履歴である番組履歴情報および前記操作手段の操作履歴である操作履歴情報から成る視聴履歴情報を記憶する第1の履歴情報記憶手段26を備えている。
履歴情報記憶手段26には、視聴した番組名及び該番組を視聴するに際して該番組中のどの部分で操作手段をどのように操作したかを表す操作履歴が視聴履歴情報として記憶される。操作履歴としては、操作手段による再生操作、速送り操作、巻き戻し操作の情報が含まれ、少なくとも、番組蓄積再生手段に蓄積された番組の前記操作手段による速送り操作の情報又は巻き戻し操作の情報が含まれている。
【0032】
記憶装置22への各種情報の蓄積・読出はCPU21によって制御される。例えば、CPU21の制御によって、放送番組の内容は番組記憶手段25に蓄積され又、番組記憶手段25に蓄積された番組は読み出されて再生され、TV9に表示される。ここで、番組記憶手段25及びCPU21は番組蓄積再生手段を構成している。
【0033】
操作リモコン11は、視聴者12がホームサーバ10に蓄積した番組を見る場合に、再生する番組の選択や巻き戻し・早送り・再生等の操作を行うことが出来る。また、録画する番組を指定する場合にも使用する。
ホームサーバ10は、視聴者12が指定した任意のチャンネルの任意の時間に放送されている番組の受信・再生・蓄積が可能で、ネットワーク3と接続でき、さまざまな情報の送受信を行うことが出来る。
【0034】
一方、視聴率調査会社4には、ネットワーク3に接続した履歴サーバ13が配設される。履歴サーバ13は、一般家庭2のホームサーバ10から送られてくる視聴履歴情報の収集や整理を行う。履歴サーバ13は、中央処理装置(CPU)27と、CPU27の処理プログラムや各種データを記憶し第2の記憶手段を構成する記憶装置28を備えている。記憶装置28は、ネットワーク3を介してホームサーバ10から受信した視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段29、宣伝を挿入する領域を算定する際に使用する視聴領域情報記憶手段30を備えている。
【0035】
図3〜図5は本発明の第1の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムにおける処理を示すフローチャートで、リモコン11、CPU21、27の処理を示している。図3はホームサーバ10に番組録画を予約する際の処理を示し、図4はホームサーバ10に蓄積されている録画番組を再生する際の処理を示し、図5はホームサーバ10に記憶され、視聴した番組の履歴である番組履歴情報および前記操作手段の操作履歴である操作履歴情報を視聴率調査会社4の履歴サーバ13に提供する際の処理を示している。
【0036】
また、図6は、本発明の第1の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムで使用する履歴情報のフォーマットを示す図である。
図6において、操作履歴情報は、5ワード構成となっており、2バイト構成の1ワード目がテレビ等の番組のチャンネルを表すチャンネル名情報(CH)、2バイト構成の2ワード目が年を表す年情報(Year)、2バイト構成の3ワード目が月日を表す月日情報、3バイト構成の4ワード目が時刻及び時間を表す時間情報(Time)、2バイト構成の5ワード目が操作手段による操作内容を表す操作情報(Command)である。
【0037】
以下、図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施の形態の動作について詳細に説明する。尚、以降の説明では、ネットワーク3はインターネットとする。
先ず、ホームサーバ10に番組録画を予約する動作について、図3を参照して説明する。視聴者12が、先ず、予約するための放送番組リストを見るために操作手段(例えばリモコン11)を操作すると、リモコン11はホームサーバ10に放送番組リストを要求する(図3のステップA1)。
【0038】
ホームサーバ10はアクセスを受けると、今後放送される番組リストをTV9に表示する(ステップA2)。なお、ホームサーバ10で表示する前記番組リストは、インターネット3もしくは放送で送られてくるEPG(Electric Program
Guide)等から入手する。
次に、視聴者12は録画する録画番組を選択するためにリモコン11を操作すると、リモコン11は録画番組を選択する(ステップA3)。視聴者12は前記録画予約操作を行った後、リモコン11による操作を終了する。
【0039】
ホームサーバ10は、リモコン11から番組予約選択を受け、予約時間情報である予約時刻、予約時間及びチャンネルを予約情報記憶手段24に記憶する(ステップA4)。そして、予約情報記憶手段24に記憶された予約情報を参照して、予約時刻になったか否かを監視し(ステップA5)、予約時刻になったら録画を開始して予約されたチャンネルの番組を番組記憶手段25に蓄積すると共に番組リスト記憶手段23に前記蓄積した番組の名称を記憶する(ステップA6)。予約時間が経過したら(ステップA7)録画を終了し(ステップA8)、予約録画動作を終了する。
【0040】
次に、ホームサーバ10に蓄積されている録画番組を再生する際の動作について、図4を参照し、説明する。
視聴者12が録画番組を再生するために操作手段(例えば、リモコン11)を操作すると、リモコン11は、ホームサーバ10に蓄積されている録画番組のリストを要求する(図4のステップB1)。
【0041】
ホームサーバ10は、蓄積されている番組のリストをTV9を使って表示する(ステップB2)。その後、ホームサーバ10は、視聴者12による操作でリモコン11が再生指示しホームサーバ10で再生した再生番組の履歴(再生した番組名の履歴)や、再生時のリモコン11による操作履歴の記録を開始する(ステップB3)。操作履歴情報には、速送り操作した情報、巻き戻し操作した情報、再生操作した情報が含まれ、少なくとも速送り操作した情報又は巻き戻し操作した情報が含まれる。
【0042】
視聴者12がTV9に表示された番組リストから見たい番組を選択するためにリモコン11を操作すると、リモコン11は、表示された番組リストの中から視聴者によって選択された番組を選択する(ステップB4)。
リモコン11が再生する番組を選択すると、ホームサーバ10は選択された番組の再生を開始する(ステップB5)。視聴者12は、番組が終了するまで(ステップB7)、番組を視聴し、さまざまな場面でリモコン11の操作(再生操作)を行う(ステップB6)。
【0043】
ホームサーバ10は、リモコン11による再生操作(巻き戻しや早送り等)を操作履歴として履歴情報記憶手段26に記録し(ステップB8)、再生操作を実行し(ステップB9)、再生コンテンツの終了まで(ステップB10)操作履歴情報を記録しつづけ、番組終了で操作履歴の記録を終了する(ステップB11)。操作履歴の記録フォーマットは、例えば図6に示すようなフォーマットになる。
尚、ステップB8〜ステップ11は履歴情報収集手段を構成しており、履歴情報記憶手段26には、リモコン11の操作情報やリモコン11によって速送り等の姿勢操作を行った時刻が操作情報として記憶される。履歴情報記憶手段26には、視聴した番組及び該番組を視聴するに際して該番組中のどの部分で操作手段をどのように操作したかを表す操作履歴が視聴履歴情報として記憶される。
【0044】
次に、ホームサーバ10に記録された番組履歴情報と再生時の操作履歴情報から成る視聴履歴情報を視聴率調査会社4の履歴サーバ13に提供する場合の動作について、図5を参照して説明する。
先ず、ホームサーバ10が、視聴率調査会社4の履歴サーバ13にインターネット3を経由してアクセスを行う(図5のステップC1)。
【0045】
履歴サーバ13は、ホームサーバ10からアクセスを受けると、アクセス可能であることを表す履歴情報の送信確認を送出する(ステップC2)。ホームサーバ10は、履歴サーバ13より前記送信確認を受け取ると、TV9に送出許可確認を表示し(ステップC3)、視聴者12に知らせる。
視聴者12は前記送出許可確認表示を見て、操作手段(例えばリモコン11)により、許可・不許可の選択結果を入力すると、リモコン11は、許可・不許可の選択結果を送信する。
【0046】
ホームサーバ10は、送出可否を判断し(ステップC4)、リモコン11から不許可を受信したと判断した場合は、履歴情報拒否通知を履歴サーバ13に送り(ステップC5)、蓄積済みの履歴情報を削除し(ステップC6)、終了する。履歴サーバ13は、情報送信確認に対する応答により(ステップC7)、情報送信を拒否された場合は、その時点で処理を終了する。
履歴情報の送信を許可した場合は、ホームサーバ10は、情報送信準備完了通知を履歴サーバ13に通知する(ステップC8)。情報送信準備完了通知を受け取ると、履歴サーバ13は、情報受信準備完了通知をホームサーバ10に送る(ステップC9)。
【0047】
ホームサーバ10は、履歴サーバ13からの受信準備完了通知を受け取ると、視聴履歴情報を送出する(ステップC10)。ステップC10は送信手段を構成している。ホームサーバ10は、視聴履歴情報の送信が終わると、処理を終了する。
ホームサーバ10からの履歴情報の送信が始まると、履歴サーバ13は、視聴履歴情報を受信して履歴情報記憶手段29に記憶し(ステップC11)、処理を終了する。
【0048】
以上述べたように本第1の実施の形態によれば、ホームサーバ10に再生時の操作履歴を記録して、視聴者がどの部分を重点的に視聴したか集めることができる。したがって、番組コンテンツの中で視聴者の興味のある部分の情報を収集し、コンテンツの作成に役立てることが可能である。
【0049】
また、視聴者が重点的に視聴した部分の情報を収集できるようにしたため、後述するように、その部分に宣伝を埋め込む事で、宣伝効果を高めて、効果的な宣伝を行うことが可能になる。
また、録画装置であるホームサーバから視聴履歴を集められるようにしているので、番組放送時の視聴率以外に、蓄積して視聴した場合のオフラインの視聴率を集められ、真の視聴率を求めることが可能になる。
【0050】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本第2の実施の形態は、前記第1の実施の形態と構成は同じで図1及び図2のように構成されるが、ホームサーバ10では番組履歴情報や操作履歴情報を蓄積せず、録画番組を再生する時点で、履歴サーバ13に随時、操作履歴情報等を送る点で、第1の実施の形態とは相違している。この場合、視聴した履歴や操作履歴をホームサーバ10に蓄積する機能を削除することが出来る。
【0051】
図7は、本発明の第2の実施の形態における処理を示すフローチャートである。以下、図7を用いて、前記第1の実施の形態との相違点についてのみ説明する。
図7において、視聴者12がホームサーバ10に録画番組のリスト情報を要求するために操作手段(例えばリモコン11)を操作すると、リモコン11はホームサーバ10に録画番組のリスト情報を要求する(図7のステップD1)。ホームサーバ10は、録画番組リストを表示する(ステップD2)。視聴者12が、表示されたリストから再生したい番組を選択するためにリモコン11を操作すると、リモコン11は、表示されたリストから再生したい番組を選択する(ステップD3)。
【0052】
次に、ホームサーバ10はTV9に、視聴履歴情報を送信してよいか確認のメッセージを表示する(ステップD4)。
視聴者12が、情報送信確認に対して、許可・不許可の回答を入力するためにリモコン11を操作すると、リモコン11は、情報送信確認に対して、許可・不許可の回答を入力する(ステップD5)。
ホームサーバ10は、情報送信の回答を受信し(ステップD6)、情報送出が許可された場合は、履歴サーバ13に情報送信通知を行う(ステップD7)。履歴サーバ13は、情報送信通知を受けると、情報の受信準備を行い、準備が完了すると受信準備完了通知をホームサーバ10に行う(ステップD8)。
【0053】
ホームサーバ10は、情報送出の許可が出ている場合は、受信準備完了通知を待ち、許可が出ていない場合は、即座に、リモコン11が選択した番組を再生開始する(ステップD9)。
視聴者12は、番組の終了(ステップD11)まで、再生操作指示(ステップD10)を操作リモコン11を使って行う。ホームサーバ10は、番組再生開始後、情報送出が許可されている場合は、リモコン11が行う操作指示を所定形式で収集して、随時、履歴サーバ13に送信する(ステップD13)。ここで、ステップD13は、視聴履歴情報を収集する履歴情報収集手段と、視聴履歴情報を送信する送信手段を構成している。
【0054】
その後、ホームサーバ10は、リモコン11が行った再生操作を実行する(ステップD14)。ステップD12からステップD14を、番組終了まで(ステップD15)継続する。
履歴サーバ13は、操作履歴が送信されると、ホームサーバ10からの送信完了通知(ステップD18)が来るまで、履歴情報の受信(ステップD16)を継続して履歴情報記憶手段29に記憶し、送信完了通知を受け取ると処理を終了する(ステップD19)。
ホームサーバ10は、履歴情報の送出許可が出ている場合のみ、再生番組の終了後、履歴サーバ13に送信完了通知(ステップD18)を行い、処理を終了する。
【0055】
以上のように、本第2の実施の形態では、前記第1の実施の形態と同様の効果を奏するばかりでなく、ホームサーバ10に、録画された番組の視聴履歴や、再生時の操作履歴を保存しないので、ホームサーバ10に履歴保存領域を確保する必要がなくなるという効果を奏する。
尚、前記第2の実施の形態において、視聴者12が、録画番組ではなく、実際の放送を視聴する際のタイムシフト機能を用いた視聴操作履歴情報を送るようにしてもよい。これにより、放送時間中に、視聴者が番組中のどんな部分に興味を持ったか、逆に興味を示さなかったか等の情報を随時収集することが可能になる。
【0056】
次に、上記の如くして得られた履歴情報に基づいて、番組中の領域の中、宣伝を挿入して宣伝効果を高めることができる領域を決定するための宣伝挿入領域決定装置およびプログラムについて説明する。本実施の形態では、図2の履歴サーバ13によって宣伝挿入領域決定装置を構成する例を説明する。
図8は、宣伝挿入領域決定装置として機能する履歴サーバ13の処理を示すフローチャートである。以下、図2及び図8を用いて、本実施の形態に係る宣伝挿入領域決定装置及びプログラムについて詳細に説明する。
【0057】
先ず、前述したようにして、ホームサーバ10から受信した視聴履歴情報を受信して、履歴情報記憶手段29に記憶する(図8のステップE1)。
次に、履歴情報記憶手段29に記憶された視聴履歴情報から、操作履歴情報を番組毎に抽出する(ステップE2)。ここで、ステップE2は抽出手段を構成している。
次に、前記操作履歴情報に含まれる巻き戻し操作の情報、早送り操作の情報及び再生の情報に基づいて、番組中の視聴回数が最も多い領域を算定する(ステップE3)。
視聴回数が最も多い領域の算定は、前記操作履歴情報に含まれる再生操作の情報における番組のどの位置からどの位置まで再生したかの情報に基づいて、再生の回数が最も多い領域を視聴回数として算定すればよい。
尚、視聴回数が最も多い領域として、複数の領域を算定した場合には、前記操作履歴情報に含まれる巻き戻し操作の情報における番組のどの位置からどの位置に巻き戻したかの情報、前記操作履歴情報に含まれる速送り操作の情報における番組のどの位置からどの位置に巻き戻したかの情報を参照して、速送り操作や巻き戻し操作が行われている領域から離れた領域を視聴回数が最も多い領域として算定する。ここで、ステップE3は視聴領域算定手段を構成している。
【0058】
次に、ステップE3で算定した領域を領域情報として視聴領域情報記憶手段30に記憶する(ステップE4)。
その後、視聴領域情報記憶手段30に記憶された領域の前又は後を宣伝挿入領域として決定する(ステップE5)。ここで、ステップE4は挿入領域決定手段を構成している。
【0059】
尚、ステップE2からE5は、抽出手段で抽出された番組毎の前記番組履歴情報及び操作履歴情報に基づいて、該番組中に宣伝を挿入して宣伝効果が最も大きい領域を算定する宣伝挿入領域算定手段を構成している。
本実施の形態に係る宣伝挿入領域決定装置よれば、視聴者が重点的に視聴した部分の情報に基づいて、宣伝効果の高い領域を決定しているので、その部分に宣伝を埋め込む事で、宣伝効果を高めて、効果的な宣伝を行うことが可能になる。
【0060】
以上述べたように、本発明の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムは、特に、番組を放送する番組放送手段と、操作手段と、前記操作手段の操作に応答して、前記番組放送手段から受信した番組を蓄積し再生する番組蓄積再生手段と、前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する履歴情報収集手段と、前記履歴情報収集手段で収集された視聴履歴情報を記憶する第1の履歴情報記憶手段と、前記第1の履歴情報記憶手段に記憶された視聴履歴情報を通信路を介して送信する送信手段と、前記通信路を介して前記送信手段から受信した前記視聴履歴情報を記憶する第2の履歴情報記憶手段とを備えて成ることを特徴としている。また、前記操作履歴情報には、少なくとも、前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の前記操作手段による速送り操作の情報又は巻き戻し操作の情報が含まれていることを特徴としている。
【0061】
したがって、再生時の操作履歴等を記録して、視聴者がどの部分を重点的に視聴したか集めることができ、番組コンテンツの中で視聴者の興味のある部分の情報を収集し、コンテンツの作成に役立てることが可能である。また、番組放送時の視聴率以外に、蓄積して視聴した場合のオフラインの視聴率を集めることができるため、真の視聴率を求めることが可能になる。
【0062】
また、本発明の実施の形態に係る視聴履歴情報収集方法は、特に、操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を番組蓄積再生手段が蓄積するステップと、履歴情報収集手段が前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集するステップと、前記履歴情報収集手段で収集した視聴履歴情報を第1の履歴情報記憶手段に記憶するステップと、送信手段が前記第1の履歴情報記憶手段に記憶した視聴履歴情報を通信路を介して送信するステップと、前記通信路を介して受信した前記視聴履歴情報を第2の履歴情報記憶手段に記憶するステップとを備えて成ることを特徴としているので、番組コンテンツの中で視聴者の興味のある部分の情報を収集し、コンテンツの作成に役立てることが可能である。また、真の視聴率を求めることが可能になる。
【0063】
また、本発明の実施の形態に係る視聴履歴情報収集装置は、特に、操作手段と、前記操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を蓄積し再生する番組蓄積再生手段と、前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集する履歴情報収集手段と、前記履歴情報収集手段で収集された視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報記憶手段に記憶された視聴履歴情報を通信路を送出する送信手段とを備えて成ることを特徴としているので、番組コンテンツの中で視聴者の興味のある部分の情報を収集し、コンテンツの作成に役立てることが可能である。また、真の視聴率を求めることが可能になる。
【0064】
また、本発明の実施の形態に係る視聴履歴情報収集用プログラムは、特に、コンピュータに、操作手段の操作に応答して、番組放送手段から受信した番組を番組蓄積再生手段が蓄積するステップと、履歴情報収集手段が前記操作手段の操作履歴情報を含む前記番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を収集するステップと、前記履歴情報収集手段で収集した視聴履歴情報を第1の履歴情報記憶手段に記憶するステップと、送信手段が前記第1の履歴情報記憶手段に記憶した視聴履歴情報を通信路を介して送信するステップと、前記通信路を介して受信した前記視聴履歴情報を第2の履歴情報記憶手段に記憶するステップとを実行させるようにしているので、サーバ場殿コンピュータを用いて、番組コンテンツの中で視聴者の興味のある部分の情報を収集し、コンテンツの作成に役立てることが可能である。また、真の視聴率を求めることが可能になる。
【0065】
また、本発明の実施の形態に係る宣伝挿入領域決定装置は、特に、操作手段の操作履歴情報を含む番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記視聴履歴情報を番組毎に抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された番組毎の前記操作履歴情報に基づいて、該番組の視聴回数が最も多い領域を算定し、該領域近傍を宣伝挿入領域として決定する宣伝挿入領域算定手段とを備えて成ることを特徴としているので、視聴者が重点的に視聴した部分宣伝を挿入することで、宣伝効果を高めて、効果的な宣伝を行うことが可能になる。
【0066】
また、本発明の実施の形態に係る宣伝挿入領域決定用プログラムは、特に、コンピュータを、操作手段の操作履歴情報を含む番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段から、番組毎に前記視聴履歴情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された番組毎の前記操作履歴情報に基づいて、該番組の視聴回数が最も多い領域を算定し、該領域近傍を宣伝挿入領域として決定する宣伝挿入領域算定手段として機能させるようにしているので、サーバ等のコンピュータを用いて、視聴者が重点的に視聴した部分宣伝を挿入することで、宣伝効果を高めて、効果的な宣伝を行うことが可能になる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、操作情報を含む視聴履歴情報を収集しているので、視聴者が本当に視聴したい番組中の領域を把握することが可能になる。
したがって、番組コンテンツの中で視聴者の興味のある部分の情報を収集し、コンテンツの作成に役立てることが可能になる。
また、視聴者が重点的に視聴した部分の情報を収集できるたため、宣伝効果の高い領域を把握してその部分に宣伝を挿入することで、宣伝効果を高めることが可能になる。
また、蓄積して視聴した場合のオフラインの視聴率を集められ、真の視聴率を求めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムのシステム構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムの部分構成図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムの処理を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の第1の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムの処理を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第1の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムの処理を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態に使用するデータ形式を示す図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態に係る視聴履歴情報収集システムの処理を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態に係る宣伝挿入領域決定装置の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・放送事業者
2・・・一般家庭
3・・・ネットワーク
4・・・視聴率調査会社
5・・・番組作成会社
6・・・広告依頼者
7・・・アンテナ
8・・・パラボラアンテナ
9・・・テレビ受像機
10・・・ホームサーバ
11・・・操作リモコン
12・・・視聴者
13・・・履歴サーバ
21、27・・・CPU
22、28・・・記憶装置
23・・・番組リスト記憶手段
24・・・予約情報記憶手段
25・・・番組記憶手段
26・・・第1の履歴情報記憶手段
29・・・第2の履歴情報記憶手段
30・・・視聴領域情報記憶手段
Claims (4)
- 操作手段の操作履歴情報を含む番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記視聴履歴情報を番組毎に抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された番組毎の前記操作履歴情報に基づいて、該番組の視聴回数が最も多い領域を算定し、該領域近傍を宣伝挿入領域として決定する宣伝挿入領域算定手段とを備えて成ることを特徴とする宣伝挿入領域決定装置。
- 前記宣伝挿入領域算定手段は、前記操作履歴情報に含まれる巻き戻し操作の情報、早送り操作の情報及び再生の情報に基づいて、視聴回数が最も多い領域を算定する視聴領域算定手段と、前記視聴領域算定手段で算定した領域を記憶する視聴領域情報記憶手段と、前記視聴領域情報記憶手段に記憶された前記領域の前又は後を宣伝挿入領域として決定する挿入領域決定手段とを備えて成ることを特徴とする請求項1記載の宣伝挿入領域決定装置。
- コンピュータを、操作手段の操作履歴情報を含む番組蓄積再生手段に蓄積された番組の視聴履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段から、番組毎に前記視聴履歴情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された番組毎の前記操作履歴情報に基づいて、該番組の視聴回数が最も多い領域を算定し、該領域近傍を宣伝挿入領域として決定する宣伝挿入領域算定手段として機能させるための宣伝挿入領域決定用プログラム。
- 前記宣伝挿入領域算定手段が、前記操作履歴情報に含まれる巻き戻し操作の情報、早送り操作の情報及び再生の情報に基づいて、視聴回数が最も多い領域を算定する視聴領域算定手段と、前記視聴領域算定手段で算定した領域を記憶する視聴領域情報記憶手段に記憶された前記領域の前又は後を宣伝挿入領域として決定する挿入領域決定手段とを備えて成るように前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項3記載の宣伝挿入領域決定用プログラム。
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