JP2002185891A - コマーシャル予約録画システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ＨＤＤビデオレコーダなどの長時間録画可能な
放送受信端末が普及した場合、現在のプッシュ型のコマ
ーシャルの提供方法では、ビデオレコーダのコマーシャ
ルカットシステムなどにより、タイムシフト利用がメイ
ンのユーザは、一切コマーシャルを目にしなくなる可能
性がある。 【解決手段】放送局１００から放送されるコンテンツ種
別を持ちコマーシャルを区別できる情報を含んだ放送デ
ータ１１０を、番組とコマーシャル情報を対応付けた電
子番組表１２０を使用して、ＨＤＤビデオレコーダ１３
０で内蔵のＨＤＤに記録データ１４０として予約録画す
る。コンテンツを記録するとともに、記録データ１４０
の関連を持つインデックス１４１を作成することで、放
送の番組部分と、コマーシャル部分を独立して管理可能
とすることで、コマーシャルを独立したコンテンツとし
て明示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送時代
に、ＨＤＤビデオレコーダなどのランダムアクセス可能
な放送受信端末が普及した場合における、コマーシャル
の予約録画システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】（１）予約録画をした場合、既存のビデ
オデッキでは、録画情報として番組の情報や、シーン単
位のインデックスを表示する事は出来たが、コマーシャ
ルの情報が提供されていないために、コマーシャルの情
報を表示することは、出来なかった。

【０００３】（２）従来の電子番組表では、番組にコマ
ーシャルの情報が関連付けられていないために、見たい
コマーシャルを含む番組を予約録画すると言うこと出来
なかった。

【０００４】（３）コマーシャルの放送情報そのもの
が、明示的に公開されることは少なく、話題となってい
るコマーシャルを見たいと考えた場合など、まず提供番
組を探し、実際にコマーシャルが流されているか、実際
の放送を見るまで、確認できなかった。

【０００５】（４）特開平11−196343号、特開2000−23
112号や特開平11−134345号公報で示されるように、番
組選択基準とするために番組ジャンルや視聴者の番組に
対する嗜好を関連付ける事は検討されて来たが、番組の
選択基準にコマーシャルや、コマーシャルで使用されて
いるイメージキャラクター・イメージ曲などを関連付け
る事は行われていなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】（１）ＨＤＤビデオレ
コーダなどの長時間録画可能な放送受信端末が普及した
場合、現在のプッシュ型のコマーシャルの提供方法で
は、ビデオレコーダのコマーシャルカットシステムなど
により、予約録画利用がメインのユーザは、一切コマー
シャルを目にしなくなる可能性があること。

【０００７】（２）特定のコマーシャルを見る手段を提
供すること。

【０００８】

【課題を解決するための手段】（１）上記第１の課題解
決のため、録画したコンテンツからコマーシャル一覧を
抜き出すことにより、コマーシャルをコンテンツの一つ
として明示することで、視聴者にコマーシャルを積極的
にアピールする手段を有する。

【０００９】（２）上記第２の課題解決のため、電子番
組表で提供される番組の情報にタイアップを含めたコマ
ーシャルの放映情報を関連付けて公開することにより、
特定のコマーシャルを含む番組の予約録画を行う手段を
有する。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面で説明する。

【００１１】図１に、本発明のシステム概要を示す。

【００１２】放送局１００から放送される番組とコマー
シャルを区別可能な、コンテンツの識別子を持った放送
データ１１０を、番組とコマーシャル情報を対応付けた
電子番組表１２０を使用して、放送受信端末となるＨＤ
Ｄビデオレコーダ１３０で内蔵のＨＤＤに記録データ１
４０として予約録画する。

【００１３】記録データ１４０は、放送データを記録し
たコンテンツ１６０と、記録したコンテンツを管理する
インデックス１４１からなる。

【００１４】１つの記録コンテンツ１６０は、記録開始
から終了までの１連のデータを示す。

【００１５】図２に記録データ１４０の詳細を示す。

【００１６】インデックス１４１は、記録コンテンツ１
６０が、放送データ１１０の場合、コンテンツの情報２
０１（コンテンツ情報１）と、番組の情報２０２（番組
情報１）と、コマーシャルの情報２０３（ＣＭ情報１〜
４）に切り分けて、記録したコンテンツを管理するイン
デックス２０４（記録コンテンツ１）と、番組を管理す
るインデックス２０５（番組１）と、コマーシャルを管
理するインデックス２０６（ＣＭ１〜ＣＭ４）の、それ
ぞれを関連付けたものからなる。

【００１７】コンテンツのインデックス１５１の集合
を、インデックスリスト１５０で管理する。

【００１８】図３に、インデックス作成処理の実施例を
示す。

【００１９】データの記録を開始した時点で、記録コン
テンツ１６０のインデックス１５１を新規作成する（３
０１）。

【００２０】記録したコンテンツの種別に変更が有った
場合（３０２）、コンテンツ種別１１１を判断し（３０
３）、番組の場合は、コンテンツのインデックスで管理
する番組インデックス２０５の有無をチェックし（３０
４）、インデックスが無ければ、番組情報２０２（３０
５）と番組インデックス２０５（３０６）を新規に作成
する。既に番組インデックス２０５が存在する場合は、
既存の番組インデックスにインデックス情報を追加する
（３０７）。

【００２１】コンテンツ種別が、コマーシャルの場合
は、ＣＭ情報２０３（３０８）とＣＭインデックス２０
６（３０９）を作成する。

【００２２】コンテンツの記録終了時（３１０）に、作
成したコンテンツのインデックス１５１をコンテンツイ
ンデックスリスト１５０に追加する（３１１）。

【００２３】図４に、コマーシャル検索処理の実施例を
示す。

【００２４】キーワードリストが作成されていなけれ
ば、コンテンツインデックスリスト中のＣＭ情報からキ
ーワードリストを作成する（４０１）。

【００２５】検索条件となるキーワードを直接入力する
か、キーワードリストからキーワードを選択し、コンテ
ンツインデックスの中から検索条件に一致するコマーシ
ャルを検索する（４０２）。

【００２６】検索条件に一致するコマーシャルの一覧を
表示する（４０３）。

【００２７】コマーシャル一覧から見たいコマーシャル
を選択することで、選択したコマーシャルを再生する
（４０４）。

【００２８】図５に、電子番組表１２０中の番組情報５
１０に対応するＣＭ情報５２０を示す。

【００２９】コマーシャルの情報（ＣＭ情報）５２０の
内容は、スポンサーの情報５２１、製品の情報５２２、
製品の説明（説明１）５２３、コマーシャル内容の説明
（説明２）５２４とする。

【００３０】製品の説明５２３では、コマーシャル対象
の物の説明を行う情報を提供し、コマーシャル内容の説
明５２４では、イメージキャラクター、イメージ曲など
のコマーシャルの補足的な説明を行う情報を提供する。

【００３１】番組Ａの放送中に放映されるコマーシャル
の情報が、番組Ａの番組情報５１１にＣＭ情報の一覧５
２５となって関連付けられているとする。

【００３２】図６に、番組とコマーシャルの放送情報を
関連付けた電子番組表を利用したコマーシャルの予約録
画の、実施例を示す。

【００３３】図７に図６の説明の処理を示す。

【００３４】電子番組表１２０から取得した番組情報を
元に番組一覧６００を表示する（７０１）。

【００３５】番組一覧６００中に表示されている番組Ａ
を選択した場合、番組情報表示域６２０に、電子番組表
１２０から取得した番組Ａの情報５１１を表示し（７０
２）、コマーシャル情報表示域６３０に、電子番組表１
２０から取得した番組Ａに対応するＣＭ情報５２５を表
示する（７０３）。

【００３６】選択した番組を予約したい場合は、予約を
実行６４０し、選択した番組を予約対象とする（７０
４）。

【００３７】上述の実施の形態では、電子番組表１２０
を使用したＣＭ情報の取得方法として、放送局が送信す
る電子番組表の番組情報にＣＭ情報を関連付けている
が、インターネットなどの広域ネットワークを使用した
電子番組表の番組情報に、ＣＭ情報を関連付けて提供し
たり、ＣＭ情報のみを独立して提供して、既存の電子番
組表の番組情報と関連付けてもよい。

【００３８】また双方向ネットワークを使用してＣＭ情
報の検索を可能にした場合、ネットワークから直接取得
したＣＭ情報だけでなく、サーバで管理するより詳細な
情報を使用したＣＭ情報の検索も可能となる。

【００３９】以上の説明では、ＨＤＤビデオレコーダ１
３０を例にとり説明したが、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ―
ＲＷなどに代表されるディスクメディアを使用したラン
ダムアクセス可能なビデオレコーダはもちろん、記録デ
ータ１４０のインデックス１４１を半導体メモリ、ＨＤ
Ｄなどのランダムアクセス可能な記録メディアに記録し
てコンテンツを管理することで、テープメディアを使用
したビデオレコーダなどの各種放送受信端末へ応用する
こともできる。

【００４０】

【発明の効果】（１）本発明によれば、従来の手法で
は、コマーシャルをコンテンツの一つとして管理してい
なかったために、録画したコンテンツの中から任意のコ
マーシャルを見ようとした場合、早送り機能を使って番
組を再生していくか、シーン単位に振られたインデック
スを元にコマーシャルをサーチする必要が有った。それ
に対して、本発明では、コマーシャルをコンテンツの１
つの要素として独立して管理することにより、録画した
コンテンツの中から任意のコマーシャルを選択する手段
を提供することで、簡単に目的のコマーシャルを再生す
ることができると言う効果がある。これにより、コマー
シャルをコンテンツの一つとして明示することで、視聴
者にコマーシャルを積極的にアピールできるようにな
る。

【００４１】（２）本発明によれば、従来は、コマーシ
ャルの情報が提供される機会が少なかったために、話題
となっているコマーシャルなどを見ようとした場合、ま
ず提供番組を探し、実際にコマーシャルが流されている
か、実際の放送を見るまで確認できなかった。

【００４２】それに対して、本発明では、電子番組表に
コマーシャルの情報を関連付けて公開することで、提供
されたコマーシャルの情報を参照して見たいコマーシャ
ルが流されている番組を予約録画することができるよう
になると言う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】システム概要図。

【図２】インデックス作成処理のフローチャート。

【図３】コマーシャル検索処理のフローチャート。

【図４】実施例で使用する電子番組表に対応するＣＭ情
報を示す図。

【図５】電子番組表中の番組情報に対応するＣＭ情報を
示す図。

【図６】番組とコマーシャルの放送情報を関連付けた電
子番組表を利用したコマーシャルの予約録画の実施例を
示す図。

【図７】図６の実施例の処理フローチャート。

【符号の説明】

１００…放送局、１１０…放送データ、１２０…電子番
組表、１３０…ＨＤＤビデオレコーダ、１４０…記録デ
ータ、１４１…インデックス、１５０…コンテンツイン
デックスリスト、１５１…コンテンツインデックス、１
６０…記録コンテンツ、５１０…番組情報、５１１…番
組Ａの情報、５２０…コマーシャル情報（ＣＭ情報）、
５２５…番組ＡのＣＭ情報、６００…番組一覧、６２０
…番組情報表示域、６３０…コマーシャル情報表示域、
６４０…予約実行。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランダムアクセス機能を持った記録機能
   を持つ放送受信端末において、 番組とコマーシャルを区別可能な、コンテンツの識別子
   を持った放送データを記録し、記録したコンテンツから
   コマーシャルの情報を抜き出しインデックスとしてまと
   める機能と、コマーシャル検索用のインデックスを入力
   する機能と、入力したインデックスによるコマーシャル
   検索機能で、記録したコンテンツから任意のコマーシャ
   ルを再生することを特徴としたシステム。
2. 【請求項２】 放送またはネットワークから取得可能な
   電子番組表に、番組とコマーシャルの放送情報を関連付
   けて、コマーシャルの情報を提供することで、電子番組
   表を使用して、コマーシャルの情報を取得可能とするこ
   とを特徴としたシステム。
3. 【請求項３】 請求項１のシステムと、請求項２を組み
   合わせたシステムにおいて、 取得したコマーシャルの情報を元に任意のコマーシャル
   を予約録画できる事を特徴としたシステム。