JP2002278867A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 放送番組インデックス配信システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子ネットワークで接続されるクライアント装置とサーバ装置を備え、
上記サーバ装置は、
放送番組の特定場面を表す位置情報と見出しを含むタイムインデックス情報を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段が記憶するタイムインデックス情報を、上記電子ネットワークを経由して、上記クライアント装置に送信する送信手段とを有し、
上記クライアント装置は、
放送番組を記録する番組記録手段と、
上記サーバ装置から送信されるタイムインデックス情報を記憶するタイムインデックス記憶手段と、
上記番組記録手段に記憶されている放送番組を上記タイムインデックス情報に含まれる位置情報に基づいて再生する再生制御手段と、
上記再生制御手段が再生した番組をモニタに出力する出力手段とを有することを特徴とする放送番組インデックス配信システム。
【請求項2】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置において、
クライアント装置からのタイムインデックス要求信号を受信する受信手段を有し、
上記送信手段は、
上記受信手段が受信した上記タイムインデックス要求信号を出力する上記クライアント装置に対してタイムインデックス情報を出力することを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】 請求項1または2に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置において、
放送済み番組の特定場面を表す位置情報と見出しからなるタイムインデックス情報を作成するインデックス情報作成手段を有し、
上記インデックス情報作成手段で作成された上記タイムインデックス情報を上記記憶手段に記憶し、クライアント装置からの要求に待機することを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置において、
クライアント装置の使用者に課金する課金手段を有し、
上記送信手段が上記クライアント装置に送信するタイムインデックス情報に応じた課金処理を行うことを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるクライアント装置において、
上記番組記録手段による放送番組の記録が終了した後にサーバ装置に接続し、上記放送番組のタイムインデックス情報を上記サーバ装置に要求する要求手段を有し、
上記要求に応じて上記サーバ装置から送信されるタイムインデックス情報を上記タイムインデックス記憶手段に記憶することを特徴とするクライアント装置。
【請求項6】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるクライアント装置において、
上記タイムインデックス記憶手段に記憶されたタイムインデックス情報から任意の見出しを選択する選択手段を有し、
上記再生制御手段は、上記選択手段で選択された見出しに対応する位置情報から再生箇所を上記番組記録手段に記憶されている放送番組から捜し出して再生することを特徴とするクライアント装置。
【請求項7】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムにおいて、
上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報は、上記特定場面の開始位置と終了位置とを含んでいることを特徴とする放送番組インデックス配信システム。
【請求項8】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムにおいて、
上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報は時間情報であることを特徴とする放送番組インデックス配信システム。
【請求項9】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムにおいて、
上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報はフレーム数であることを特徴とする放送番組インデックス配信システム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子ネットワークを経由して、ユーザに、放送内容に関する情報を提供する放送番組インデックス配信システムに関する。たとえば、TV(テレビジョン)放送,ラジオ放送のみならず、インターネットを通じてブロードキャストされるコンテンツを含む放送内容に関する情報を、複数の端末を接続して構成されたインターネット等の汎用のネットワークを使用して、ユーザに提供する放送番組インデックス配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、放送された番組を視聴する視聴者のためのシステムとしては、特開平11−331716号公報に示されているように、指定された番組データを、指定された時刻に、ビデオサーバから端末装置に送信する装置が提案されている。
【0003】
また、特開平10−155131号公報には、放送関連情報やビデオの番組録画予約などのサービスを、サーバから通信端末へ提供することで、好きな番組を予約する技術が記載されている。
【0004】
また、特開平9−18752号公報には、映像素材にインデックスを格納する技術が記載されている。この技術では、テレビ放送をビデオテープもしくはその他のメディアに記録する場合には、その録画時間や事前に知らされている番組タイトルや簡単な内容をインデックスとして記録し、装置利用者の便宜を向上させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、利用者に提供できる番組のインデックス情報は、番組タイトルや簡単な内容に止まり、従来からある番組予定表の域を出ない。
【0006】
このため、上記従来例のインデックスでは、利用者が、録画した番組の内、その利用者が視聴したい部分を選択するためには、役に立たない。特に、スポーツなどの生放送ではいつ何が起こるかは予想できないから、従来の番組予定表では、視聴者が見たい箇所(例えば、得点場面)を選択して再生するのは不可能である。
【0007】
そこで、この発明の目的は、既に記録(録画)された放送の内容の内で、視聴者が視聴したい箇所を選択するための情報を、視聴者に提供することができる放送番組インデックス配信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、利用者が、録画した番組を視聴する時点では、既に、その番組の放送は過去の出来事であるから、その番組が放送されているときに視聴して時系列に沿った内容(いつ何が起こったのかということ)を表す見出し情報を、利用者に配信することで、利用者は、上記見出し情報を参照し、録画番組の中から利用者が視聴したい映像の頭出しを補助できることに着眼してなされた。
【0009】
すなわち、この発明の放送番組インデックス配信システムは、電子ネットワークで接続されるクライアント装置とサーバ装置を備え、
上記サーバ装置は、
放送番組の特定場面を表す位置情報と見出しを含むタイムインデックス情報を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段が記憶するタイムインデックス情報を、上記電子ネットワークを経由して、上記クライアント装置に送信する送信手段とを有し、
上記クライアント装置は、
放送番組を記録する番組記録手段と、
上記サーバ装置から送信されるタイムインデックス情報を記憶するタイムインデックス記憶手段と、
上記番組記録手段に記憶されている放送番組を上記タイムインデックス情報に含まれる位置情報に基づいて再生する再生制御手段と、
上記再生制御手段が再生した番組をモニタに出力する出力手段とを有することを特徴としている。
【0010】
この発明の放送番組インデックス配信システムでは、クライアント装置の使用者は、上記サーバ装置から電子ネットワークを介して入手した上記タイムインデックス情報を参照することによって、録画した番組の中から、上記使用者が視聴したい映像や音声の頭だしを容易に行える。
【0011】
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置は、クライアント装置からのタイムインデックス要求信号を受信する受信手段を有し、
上記送信手段は、
上記受信手段が受信した上記タイムインデックス要求信号を出力する上記クライアント装置に対してタイムインデックス情報を出力する。
【0012】
この実施形態の放送番組インデックス配信システムのサーバ装置によれば、上記クライアント装置の使用者は、上記サーバ装置から電子ネットワークを介して入手した上記タイムインデックス情報を参照することによって、録画した番組の中から、上記使用者が視聴したい映像や音声の頭だしを容易に行える。
【0013】
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置は、
放送済み番組の特定場面を表す位置情報と見出しからなるタイムインデックス情報を作成するインデックス情報作成手段を有し、
上記インデックス情報作成手段で作成された上記タイムインデックス情報を上記記憶手段に記憶し、クライアント装置からの要求に待機する。
【0014】
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置は、クライアント装置の使用者に課金する課金手段を有し、上記送信手段が上記クライアント装置に送信するタイムインデックス情報に応じた課金処理を行う。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるクライアント装置は、番組記録手段による放送番組の記録が終了した後にサーバ装置に接続し、上記放送番組のタイムインデックス情報を上記サーバ装置に要求する要求手段を有し、上記要求に応じて上記サーバ装置から送信されるタイムインデックス情報を上記タイムインデックス記憶手段に記憶する。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるクライアント装置は、上記タイムインデックス記憶手段に記憶されたタイムインデックス情報から任意の見出しを選択する選択手段を有し、
上記再生制御手段は、上記選択手段で選択された見出しに対応する位置情報から再生箇所を上記番組記録手段に記憶されている放送番組から捜し出して再生する。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムは、上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報は、上記特定場面の開始位置と終了位置とを含んでいる。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムでは、上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報は時間情報である。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムでは、上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報はフレーム数である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の放送コンテンツインデックス配信システムを図示の実施の形態に基いて詳細に説明する。
【0016】
図1に、この発明の放送コンテンツインデックス配信システムの実施形態の構成を示す。この実施形態は、クライアント装置1とサーバ装置11から構成されている。このクライアント装置1とサーバ装置11は、インターネット等の汎用のネットワーク21に接続されている。
【0017】
上記サーバ装置11は、インターネット21ヘの接続部15と、ユーザのログインを管理する管理部16とユーザ情報を蓄積する蓄積装置としてのハードディスクドライブ13とを有している。また、このサーバ装置11は、課金部12を有する。この課金部12は、クレジット会社などへクレジットカードが有効か否かを問い合わせる機能とクレジット決裁処理を行う機能を有する。
【0018】
また、上記サーバ装置11は、ユーザが登録する予約状況を蓄積する蓄積装置としてのハードディスクドライブ14を有する。また、ハードディスクドライブ14は、インデックスのデータを入力部17から受信して蓄積する。
【0019】
一方、上記クライアント装置1は、インターネット21ヘの接続部8と、TV(テレビジョン)受像部2と、受像信号をデジタル信号に変換するエンコーダ3と、このエンコーダ3からのデジタル信号を蓄積する蓄積装置としてのハードディスクドライブ4を有する。上記TV受像部2とエンコーダ3とハードディスクドライブ4がTV録画部9を構成している。
【0020】
また、このクライアント装置1は、上記TV録画部9による再生と録画を制御すると共に、TV録画部9からのデジタル信号が入力される再生録画制御部7を有する。この再生録画制御部7は、上記TV録画部9による録画を起動する録画タイマを内蔵している。また、このクライアント装置1は、再生録画制御部7からのデジタル信号をデコーダ6でデコードして画面表示部5に入力する。これにより、この画面表示部5は、ハードディスクドライブ4で録画された受像信号をモニタ画面に表示できる。また、このクライアント装置1は、キーボードやマウスからなる入力部10をユーザが操作することで、再生録画制御部7に所定の指示を与えることができる。
【0021】
次に、図2のフローチャートを参照して、このクライアント装置1とサーバ装置11からなるインデックス情報配信システムの動作を説明する。
【0022】
(1) まず、クライアント装置1の所有者であるユーザは、サーバ装置11の所有者であって、インデックス情報配信サービスを供給するサービス会社と契約を行う。この契約によって、ユーザは、この配信システムにログインするためのユーザ名とパスワードを入手するとともに、上記サーバ側の所有者に対して、サービスの料金を支払うための情報を提供しておく。
【0023】
(2) 次に、ユーザは、録画する番組を予約するために、上記ユーザ名とパスワードを用いて、クライアント装置1を接続部8でインターネット21に接続し、この配信システムにログインする。
【0024】
(3) 次に、クライアント装置1は、サーバ装置11のハードディスクドライブ14から、接続部8を通して、番組表をダウンロードし、再生録画制御部7,デコーダ6を経由して画面表示部5に表示する。この画面表示部5が表示する上記番組表の一例を図3に示す。この図3の番組表では、「子ども放送局」が、4月8日、4月22日、5月13日に放送する番組の内容が紹介されている。
【0025】
次に、ステップS11で、ユーザは、クライアント装置1の表示部5の表示画面を参照しながら、録画予約する番組を決定する。たとえば、図3では、4月22日の11時15分に始まる「21世紀のエネルギー」というタイトルの番組が選択されている画面を示している。このような表示画面上での録画予約番組の選択は、例えば、キーボードやマウス等の入力部10を用いて行うことができる。
【0026】
こうして、ユーザが、録画予約する番組を決定して、その決定を入力装置(図示せず)でクライアント装置1に入力すると、ステップS12で、再生録画制御部7はその録画予約情報を、ハードディスクドライブ4に蓄積し、上記選択された番組をTV録画部9で録画するように録画タイマを設定する。
【0027】
同時に、ステップS13で、クライアント装置1は、上記録画予約情報をサーバ装置11に送信する。これにより、上記録画予約情報は、サーバ装置11のハードディスクドライブ13のユーザ領域に書き込まれる(ステップS31)。
【0028】
(4) 次に、ステップS32に進み、このサーバ装置11を所有するサービス会社では、上記録画予約情報が録画を要求している番組を視聴し、図4に示すように、その番組の詳細内容とタイムインデックスを、入力部17からハードディスクドライブ14に記録する。この図4のタイムインデックスでは、上記「21世紀のエネルギー」というタイトルの番組では、11時15分の番組開始直後に、タイトル映像が現われ、11時15分30秒に、挨拶とゲストの紹介がなされ、11時19分22秒に、風力発電エネルギーの紹介が行われ、11時27分52秒に、ゲストがコメントすることが表示されている。
【0029】
(5) 一方、上記番組が放送されている時間に、クライアント装置1においては上記した予約状況(録画予約情報)にしたがって、TV受像部2で受信した映像を、順次、エンコーダ3でデジタル信号に変換し、ハードディスクドライブ4に蓄積していく。この番組録画の際に、この番組がハードディスクドライブ4のハードディスクのどこに蓄積されているのかを示す蓄積開始場所の情報は、上記ハードディスクに別途記録しておく(ステップS21)。
【0030】
(6) 次に、上記録画が予約された番組が放送されてから、上記サービス会社側のサーバ装置11で、上記図4に示したような番組タイムインデックスの作成が完了するまでの時間が経過すると、クライアント装置1は、サーバ装置11に接続し、上記番組録画予約を行った範囲に対する番組タイムインデックス情報をサーバ装置11のハードディスクドライブ14から、ダウンロードする(ステップS51,ステップS33)。
【0031】
(7) 次に、サーバ装置11は、上記番組タイムインデックス情報が、上記ハードディスクドライブ14からクライアント装置1のハードディスクドライブ4へダウンロードされた時点で、課金部12によって、ユーザから情報提供料を徴収する処理を行う(ステップS34)。この料金徴収処理は、例えば、インターネット21を通して、クレジット会社に支払うように、クライエント装置1のユーザに料金請求するものであってもよく、銀行への振り込みを要求するものであってもよい。なお、この番組タイムインデックス情報の料金の一例を、図6に示す。この料金表では、番組のジャンルに応じて、番組1時間当たりの料金が設定され、追加の1時間毎の増額料金が設定されている。
【0032】
(8) 次に、ステップS52では、クライアント装置1では、図4に示したような番組タイムインデックス情報を、ハードディスクドライブ4から再生録画制御部7,デコーダ6を経由して画面表示部5に表示する。ユーザは、この表示部5に表示されたインデックス情報参照しながら、録画した番組のうちのどの箇所を再生して視聴するのかを選択できる。この録画番組再生箇所の選択は、キーボードやマウス等の入力部10を用いて、ユーザによって、再生録画制御部7に入力される。すると、このクライアント装置1の再生録画制御部7は、図5に示すように、上記タイムインデックス情報と録画時に記録しておいた蓄積開始場所の情報とから、ユーザによって選択された上記録画番組再生箇所をハードディスクドライバ4から捜し出し、この箇所を再生し、デコーダ6を介して画面表示部5に表示させる。
【0033】
このように、この実施形態のインデックス配信システムによれば、サーバ装置11は、ユーザ側のクライアント装置1からの指示に従い、前述の予約状況に即したインデックス情報をクライアント装置1へ送信する一方、クライアント装置1では、取得したインデックス情報を参照することで、既に録画した番組の内の所望の箇所を表示部5に表示させて視聴することができる。
【0034】
なお、上記実施形態では、選択された1つの番組の番組タイムインデックスを作成するケースを説明したが、この番組タイムインデックスとしては、次に説明するような種々のものが考えられる。
【0035】
(1) 歌番組における、歌手別頭出しの番組タイムインデックス情報
録画予約番組が歌番組の場合、通常の新聞や雑誌の番組表や情報でも、出演者を知ることができるが、その番組中にいつ歌い出すのかまでの情報は示されていない。これに対して、この実施形態のシステムでは、目当ての歌手が歌い出すその時間が正確に分かるので、ユーザは、クライアント装置1で歌番組全体を録画しておき、その後、サーバ装置11からその歌番組のインデックス情報を入手することによって、例えば、図7に例示するような歌手別のタイムインデックス情報を表示部5に表示させることができる。この図7において、時刻は、その欄の内容が開始する時刻を表し、フレームは、その内容のフレーム数を表している。
【0036】
これにより、ユーザは、この歌手別のタイムインデックス情報から所望の歌手が歌う場面を選択して、入力手段(キーボードやマウス等)で、その選択を再生録画制御部7に指示することで、再生録画制御部7で、上記所望の歌手が歌う場面をハードディスクドライブ4から捜し出して再生させ、表示部5に表示させることができる。
【0037】
(2) 野球中継番組における、野球選手のホームラン場面など、スポーツ番組での見所場面の番組タイムインデックス情報
予約番組がスポーツ番組の場合、得点場面が見所場面のメインとなる。このような見所場面を抽出するためのタイムインデックス情報の一例を、図8に示す。この図8も図7と同様に、日付と時刻で、その欄の内容が開始する時刻を表し、フレームはその内容のフレーム数を表している。
【0038】
また、この図8では、異なる複数日数に渡るインデックス情報が作成されている。これにより、ユーザは、サーバ装置11から自分のクライアント装置1に、上記インデックス情報をダウンロードすることにより、ハードディスクドライブ4に録画した番組から、例えば、3連戦における松井のホームランだけを抽出して再生することができる。
【0039】
(3) TV(テレビジョン)放映におけるCM(コマーシャル)の検索
図9に、あるサスペンスドラマにおける番組タイムインデックス情報の一例を示す。この番組タイムインデックス情報は、No1,2およびNo18,19の欄に、上記番組におけるCMの開始時刻と終了時刻を表しているので、ユーザは、自分のクライアント装置1に、上記インデックス情報をダウンロードすることにより、上述と同様の操作により、TVコマーシャルの頭出しを実現できる。
【0040】
尚、上記実施形態では、番組タイムインデックス情報の見出し情報は、文字データであったが、画像データであってもよい。あるいは、文字データと画像データの両方を含んでいてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の放送番組インデックス配信システムでは、サーバ装置は、放送番組の特定場面を表す位置情報と見出しを含むタイムインデックス情報を記憶する記憶手段と、上記記憶手段が記憶するタイムインデックス情報を、上記電子ネットワークを経由して、上記クライアント装置に送信する送信手段を有する。
【0042】
したがって、この発明では、クライアント装置の使用者は、上記サーバ装置から電子ネットワークを介して入手した上記タイムインデックス情報を参照することによって、録画した番組の中から、上記使用者が視聴したい映像や音声の頭だしを容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるインデックス配信システムの実施形態の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】 上記実施形態のインデックス配信システムの動作を示す機能フローチャートである。
【図3】 上記実施形態における放送予定番組表の一例の画面例を示す図である。
【図4】 上記実施形態において作成される番組タイムインデックス情報の一例である。
【図5】 上記実施形態においてクライアント装置1のハードディスクドライブ4における記録領域の模式図である。
【図6】 上記実施形態において、サーバ装置11の課金部12に格納されているの料金表の一例を示す図である。
【図7】 歌番組での歌手別頭出しのためのタイムインデックス情報の一例を示す図である。
【図8】 上記実施形態において作成される野球選手のホームラン場面などスポーツみどころ場面を検索するためのタイムインデックス情報の一例を示す図である。
【図9】 上記実施形態において作成されるCM検索のためのタイムインデックス情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…クライアント装置、2…TV受像部、3…エンコーダ、
4,13,14…ハードディスクドライブ、5…画面表示部、6…デコーダ、
7…再生録画制御部、8…接続部、9…TV録画部、11…サーバ装置、
12…課金部、15…接続部、16…管理部、10,17…入力部、
21…インターネット。
【発明の名称】 放送番組インデックス配信システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子ネットワークで接続されるクライアント装置とサーバ装置を備え、
上記サーバ装置は、
放送番組の特定場面を表す位置情報と見出しを含むタイムインデックス情報を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段が記憶するタイムインデックス情報を、上記電子ネットワークを経由して、上記クライアント装置に送信する送信手段とを有し、
上記クライアント装置は、
放送番組を記録する番組記録手段と、
上記サーバ装置から送信されるタイムインデックス情報を記憶するタイムインデックス記憶手段と、
上記番組記録手段に記憶されている放送番組を上記タイムインデックス情報に含まれる位置情報に基づいて再生する再生制御手段と、
上記再生制御手段が再生した番組をモニタに出力する出力手段とを有することを特徴とする放送番組インデックス配信システム。
【請求項2】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置において、
クライアント装置からのタイムインデックス要求信号を受信する受信手段を有し、
上記送信手段は、
上記受信手段が受信した上記タイムインデックス要求信号を出力する上記クライアント装置に対してタイムインデックス情報を出力することを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】 請求項1または2に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置において、
放送済み番組の特定場面を表す位置情報と見出しからなるタイムインデックス情報を作成するインデックス情報作成手段を有し、
上記インデックス情報作成手段で作成された上記タイムインデックス情報を上記記憶手段に記憶し、クライアント装置からの要求に待機することを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置において、
クライアント装置の使用者に課金する課金手段を有し、
上記送信手段が上記クライアント装置に送信するタイムインデックス情報に応じた課金処理を行うことを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるクライアント装置において、
上記番組記録手段による放送番組の記録が終了した後にサーバ装置に接続し、上記放送番組のタイムインデックス情報を上記サーバ装置に要求する要求手段を有し、
上記要求に応じて上記サーバ装置から送信されるタイムインデックス情報を上記タイムインデックス記憶手段に記憶することを特徴とするクライアント装置。
【請求項6】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムが備えるクライアント装置において、
上記タイムインデックス記憶手段に記憶されたタイムインデックス情報から任意の見出しを選択する選択手段を有し、
上記再生制御手段は、上記選択手段で選択された見出しに対応する位置情報から再生箇所を上記番組記録手段に記憶されている放送番組から捜し出して再生することを特徴とするクライアント装置。
【請求項7】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムにおいて、
上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報は、上記特定場面の開始位置と終了位置とを含んでいることを特徴とする放送番組インデックス配信システム。
【請求項8】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムにおいて、
上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報は時間情報であることを特徴とする放送番組インデックス配信システム。
【請求項9】 請求項1に記載の放送番組インデックス配信システムにおいて、
上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報はフレーム数であることを特徴とする放送番組インデックス配信システム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子ネットワークを経由して、ユーザに、放送内容に関する情報を提供する放送番組インデックス配信システムに関する。たとえば、TV(テレビジョン)放送,ラジオ放送のみならず、インターネットを通じてブロードキャストされるコンテンツを含む放送内容に関する情報を、複数の端末を接続して構成されたインターネット等の汎用のネットワークを使用して、ユーザに提供する放送番組インデックス配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、放送された番組を視聴する視聴者のためのシステムとしては、特開平11−331716号公報に示されているように、指定された番組データを、指定された時刻に、ビデオサーバから端末装置に送信する装置が提案されている。
【0003】
また、特開平10−155131号公報には、放送関連情報やビデオの番組録画予約などのサービスを、サーバから通信端末へ提供することで、好きな番組を予約する技術が記載されている。
【0004】
また、特開平9−18752号公報には、映像素材にインデックスを格納する技術が記載されている。この技術では、テレビ放送をビデオテープもしくはその他のメディアに記録する場合には、その録画時間や事前に知らされている番組タイトルや簡単な内容をインデックスとして記録し、装置利用者の便宜を向上させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、利用者に提供できる番組のインデックス情報は、番組タイトルや簡単な内容に止まり、従来からある番組予定表の域を出ない。
【0006】
このため、上記従来例のインデックスでは、利用者が、録画した番組の内、その利用者が視聴したい部分を選択するためには、役に立たない。特に、スポーツなどの生放送ではいつ何が起こるかは予想できないから、従来の番組予定表では、視聴者が見たい箇所(例えば、得点場面)を選択して再生するのは不可能である。
【0007】
そこで、この発明の目的は、既に記録(録画)された放送の内容の内で、視聴者が視聴したい箇所を選択するための情報を、視聴者に提供することができる放送番組インデックス配信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、利用者が、録画した番組を視聴する時点では、既に、その番組の放送は過去の出来事であるから、その番組が放送されているときに視聴して時系列に沿った内容(いつ何が起こったのかということ)を表す見出し情報を、利用者に配信することで、利用者は、上記見出し情報を参照し、録画番組の中から利用者が視聴したい映像の頭出しを補助できることに着眼してなされた。
【0009】
すなわち、この発明の放送番組インデックス配信システムは、電子ネットワークで接続されるクライアント装置とサーバ装置を備え、
上記サーバ装置は、
放送番組の特定場面を表す位置情報と見出しを含むタイムインデックス情報を記憶する記憶手段と、
上記記憶手段が記憶するタイムインデックス情報を、上記電子ネットワークを経由して、上記クライアント装置に送信する送信手段とを有し、
上記クライアント装置は、
放送番組を記録する番組記録手段と、
上記サーバ装置から送信されるタイムインデックス情報を記憶するタイムインデックス記憶手段と、
上記番組記録手段に記憶されている放送番組を上記タイムインデックス情報に含まれる位置情報に基づいて再生する再生制御手段と、
上記再生制御手段が再生した番組をモニタに出力する出力手段とを有することを特徴としている。
【0010】
この発明の放送番組インデックス配信システムでは、クライアント装置の使用者は、上記サーバ装置から電子ネットワークを介して入手した上記タイムインデックス情報を参照することによって、録画した番組の中から、上記使用者が視聴したい映像や音声の頭だしを容易に行える。
【0011】
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置は、クライアント装置からのタイムインデックス要求信号を受信する受信手段を有し、
上記送信手段は、
上記受信手段が受信した上記タイムインデックス要求信号を出力する上記クライアント装置に対してタイムインデックス情報を出力する。
【0012】
この実施形態の放送番組インデックス配信システムのサーバ装置によれば、上記クライアント装置の使用者は、上記サーバ装置から電子ネットワークを介して入手した上記タイムインデックス情報を参照することによって、録画した番組の中から、上記使用者が視聴したい映像や音声の頭だしを容易に行える。
【0013】
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置は、
放送済み番組の特定場面を表す位置情報と見出しからなるタイムインデックス情報を作成するインデックス情報作成手段を有し、
上記インデックス情報作成手段で作成された上記タイムインデックス情報を上記記憶手段に記憶し、クライアント装置からの要求に待機する。
【0014】
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるサーバ装置は、クライアント装置の使用者に課金する課金手段を有し、上記送信手段が上記クライアント装置に送信するタイムインデックス情報に応じた課金処理を行う。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるクライアント装置は、番組記録手段による放送番組の記録が終了した後にサーバ装置に接続し、上記放送番組のタイムインデックス情報を上記サーバ装置に要求する要求手段を有し、上記要求に応じて上記サーバ装置から送信されるタイムインデックス情報を上記タイムインデックス記憶手段に記憶する。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムが備えるクライアント装置は、上記タイムインデックス記憶手段に記憶されたタイムインデックス情報から任意の見出しを選択する選択手段を有し、
上記再生制御手段は、上記選択手段で選択された見出しに対応する位置情報から再生箇所を上記番組記録手段に記憶されている放送番組から捜し出して再生する。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムは、上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報は、上記特定場面の開始位置と終了位置とを含んでいる。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムでは、上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報は時間情報である。
また、一実施形態の放送番組インデックス配信システムでは、上記タイムインデックス情報が含む上記位置情報はフレーム数である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の放送コンテンツインデックス配信システムを図示の実施の形態に基いて詳細に説明する。
【0016】
図1に、この発明の放送コンテンツインデックス配信システムの実施形態の構成を示す。この実施形態は、クライアント装置1とサーバ装置11から構成されている。このクライアント装置1とサーバ装置11は、インターネット等の汎用のネットワーク21に接続されている。
【0017】
上記サーバ装置11は、インターネット21ヘの接続部15と、ユーザのログインを管理する管理部16とユーザ情報を蓄積する蓄積装置としてのハードディスクドライブ13とを有している。また、このサーバ装置11は、課金部12を有する。この課金部12は、クレジット会社などへクレジットカードが有効か否かを問い合わせる機能とクレジット決裁処理を行う機能を有する。
【0018】
また、上記サーバ装置11は、ユーザが登録する予約状況を蓄積する蓄積装置としてのハードディスクドライブ14を有する。また、ハードディスクドライブ14は、インデックスのデータを入力部17から受信して蓄積する。
【0019】
一方、上記クライアント装置1は、インターネット21ヘの接続部8と、TV(テレビジョン)受像部2と、受像信号をデジタル信号に変換するエンコーダ3と、このエンコーダ3からのデジタル信号を蓄積する蓄積装置としてのハードディスクドライブ4を有する。上記TV受像部2とエンコーダ3とハードディスクドライブ4がTV録画部9を構成している。
【0020】
また、このクライアント装置1は、上記TV録画部9による再生と録画を制御すると共に、TV録画部9からのデジタル信号が入力される再生録画制御部7を有する。この再生録画制御部7は、上記TV録画部9による録画を起動する録画タイマを内蔵している。また、このクライアント装置1は、再生録画制御部7からのデジタル信号をデコーダ6でデコードして画面表示部5に入力する。これにより、この画面表示部5は、ハードディスクドライブ4で録画された受像信号をモニタ画面に表示できる。また、このクライアント装置1は、キーボードやマウスからなる入力部10をユーザが操作することで、再生録画制御部7に所定の指示を与えることができる。
【0021】
次に、図2のフローチャートを参照して、このクライアント装置1とサーバ装置11からなるインデックス情報配信システムの動作を説明する。
【0022】
(1) まず、クライアント装置1の所有者であるユーザは、サーバ装置11の所有者であって、インデックス情報配信サービスを供給するサービス会社と契約を行う。この契約によって、ユーザは、この配信システムにログインするためのユーザ名とパスワードを入手するとともに、上記サーバ側の所有者に対して、サービスの料金を支払うための情報を提供しておく。
【0023】
(2) 次に、ユーザは、録画する番組を予約するために、上記ユーザ名とパスワードを用いて、クライアント装置1を接続部8でインターネット21に接続し、この配信システムにログインする。
【0024】
(3) 次に、クライアント装置1は、サーバ装置11のハードディスクドライブ14から、接続部8を通して、番組表をダウンロードし、再生録画制御部7,デコーダ6を経由して画面表示部5に表示する。この画面表示部5が表示する上記番組表の一例を図3に示す。この図3の番組表では、「子ども放送局」が、4月8日、4月22日、5月13日に放送する番組の内容が紹介されている。
【0025】
次に、ステップS11で、ユーザは、クライアント装置1の表示部5の表示画面を参照しながら、録画予約する番組を決定する。たとえば、図3では、4月22日の11時15分に始まる「21世紀のエネルギー」というタイトルの番組が選択されている画面を示している。このような表示画面上での録画予約番組の選択は、例えば、キーボードやマウス等の入力部10を用いて行うことができる。
【0026】
こうして、ユーザが、録画予約する番組を決定して、その決定を入力装置(図示せず)でクライアント装置1に入力すると、ステップS12で、再生録画制御部7はその録画予約情報を、ハードディスクドライブ4に蓄積し、上記選択された番組をTV録画部9で録画するように録画タイマを設定する。
【0027】
同時に、ステップS13で、クライアント装置1は、上記録画予約情報をサーバ装置11に送信する。これにより、上記録画予約情報は、サーバ装置11のハードディスクドライブ13のユーザ領域に書き込まれる(ステップS31)。
【0028】
(4) 次に、ステップS32に進み、このサーバ装置11を所有するサービス会社では、上記録画予約情報が録画を要求している番組を視聴し、図4に示すように、その番組の詳細内容とタイムインデックスを、入力部17からハードディスクドライブ14に記録する。この図4のタイムインデックスでは、上記「21世紀のエネルギー」というタイトルの番組では、11時15分の番組開始直後に、タイトル映像が現われ、11時15分30秒に、挨拶とゲストの紹介がなされ、11時19分22秒に、風力発電エネルギーの紹介が行われ、11時27分52秒に、ゲストがコメントすることが表示されている。
【0029】
(5) 一方、上記番組が放送されている時間に、クライアント装置1においては上記した予約状況(録画予約情報)にしたがって、TV受像部2で受信した映像を、順次、エンコーダ3でデジタル信号に変換し、ハードディスクドライブ4に蓄積していく。この番組録画の際に、この番組がハードディスクドライブ4のハードディスクのどこに蓄積されているのかを示す蓄積開始場所の情報は、上記ハードディスクに別途記録しておく(ステップS21)。
【0030】
(6) 次に、上記録画が予約された番組が放送されてから、上記サービス会社側のサーバ装置11で、上記図4に示したような番組タイムインデックスの作成が完了するまでの時間が経過すると、クライアント装置1は、サーバ装置11に接続し、上記番組録画予約を行った範囲に対する番組タイムインデックス情報をサーバ装置11のハードディスクドライブ14から、ダウンロードする(ステップS51,ステップS33)。
【0031】
(7) 次に、サーバ装置11は、上記番組タイムインデックス情報が、上記ハードディスクドライブ14からクライアント装置1のハードディスクドライブ4へダウンロードされた時点で、課金部12によって、ユーザから情報提供料を徴収する処理を行う(ステップS34)。この料金徴収処理は、例えば、インターネット21を通して、クレジット会社に支払うように、クライエント装置1のユーザに料金請求するものであってもよく、銀行への振り込みを要求するものであってもよい。なお、この番組タイムインデックス情報の料金の一例を、図6に示す。この料金表では、番組のジャンルに応じて、番組1時間当たりの料金が設定され、追加の1時間毎の増額料金が設定されている。
【0032】
(8) 次に、ステップS52では、クライアント装置1では、図4に示したような番組タイムインデックス情報を、ハードディスクドライブ4から再生録画制御部7,デコーダ6を経由して画面表示部5に表示する。ユーザは、この表示部5に表示されたインデックス情報参照しながら、録画した番組のうちのどの箇所を再生して視聴するのかを選択できる。この録画番組再生箇所の選択は、キーボードやマウス等の入力部10を用いて、ユーザによって、再生録画制御部7に入力される。すると、このクライアント装置1の再生録画制御部7は、図5に示すように、上記タイムインデックス情報と録画時に記録しておいた蓄積開始場所の情報とから、ユーザによって選択された上記録画番組再生箇所をハードディスクドライバ4から捜し出し、この箇所を再生し、デコーダ6を介して画面表示部5に表示させる。
【0033】
このように、この実施形態のインデックス配信システムによれば、サーバ装置11は、ユーザ側のクライアント装置1からの指示に従い、前述の予約状況に即したインデックス情報をクライアント装置1へ送信する一方、クライアント装置1では、取得したインデックス情報を参照することで、既に録画した番組の内の所望の箇所を表示部5に表示させて視聴することができる。
【0034】
なお、上記実施形態では、選択された1つの番組の番組タイムインデックスを作成するケースを説明したが、この番組タイムインデックスとしては、次に説明するような種々のものが考えられる。
【0035】
(1) 歌番組における、歌手別頭出しの番組タイムインデックス情報
録画予約番組が歌番組の場合、通常の新聞や雑誌の番組表や情報でも、出演者を知ることができるが、その番組中にいつ歌い出すのかまでの情報は示されていない。これに対して、この実施形態のシステムでは、目当ての歌手が歌い出すその時間が正確に分かるので、ユーザは、クライアント装置1で歌番組全体を録画しておき、その後、サーバ装置11からその歌番組のインデックス情報を入手することによって、例えば、図7に例示するような歌手別のタイムインデックス情報を表示部5に表示させることができる。この図7において、時刻は、その欄の内容が開始する時刻を表し、フレームは、その内容のフレーム数を表している。
【0036】
これにより、ユーザは、この歌手別のタイムインデックス情報から所望の歌手が歌う場面を選択して、入力手段(キーボードやマウス等)で、その選択を再生録画制御部7に指示することで、再生録画制御部7で、上記所望の歌手が歌う場面をハードディスクドライブ4から捜し出して再生させ、表示部5に表示させることができる。
【0037】
(2) 野球中継番組における、野球選手のホームラン場面など、スポーツ番組での見所場面の番組タイムインデックス情報
予約番組がスポーツ番組の場合、得点場面が見所場面のメインとなる。このような見所場面を抽出するためのタイムインデックス情報の一例を、図8に示す。この図8も図7と同様に、日付と時刻で、その欄の内容が開始する時刻を表し、フレームはその内容のフレーム数を表している。
【0038】
また、この図8では、異なる複数日数に渡るインデックス情報が作成されている。これにより、ユーザは、サーバ装置11から自分のクライアント装置1に、上記インデックス情報をダウンロードすることにより、ハードディスクドライブ4に録画した番組から、例えば、3連戦における松井のホームランだけを抽出して再生することができる。
【0039】
(3) TV(テレビジョン)放映におけるCM(コマーシャル)の検索
図9に、あるサスペンスドラマにおける番組タイムインデックス情報の一例を示す。この番組タイムインデックス情報は、No1,2およびNo18,19の欄に、上記番組におけるCMの開始時刻と終了時刻を表しているので、ユーザは、自分のクライアント装置1に、上記インデックス情報をダウンロードすることにより、上述と同様の操作により、TVコマーシャルの頭出しを実現できる。
【0040】
尚、上記実施形態では、番組タイムインデックス情報の見出し情報は、文字データであったが、画像データであってもよい。あるいは、文字データと画像データの両方を含んでいてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の放送番組インデックス配信システムでは、サーバ装置は、放送番組の特定場面を表す位置情報と見出しを含むタイムインデックス情報を記憶する記憶手段と、上記記憶手段が記憶するタイムインデックス情報を、上記電子ネットワークを経由して、上記クライアント装置に送信する送信手段を有する。
【0042】
したがって、この発明では、クライアント装置の使用者は、上記サーバ装置から電子ネットワークを介して入手した上記タイムインデックス情報を参照することによって、録画した番組の中から、上記使用者が視聴したい映像や音声の頭だしを容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるインデックス配信システムの実施形態の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】 上記実施形態のインデックス配信システムの動作を示す機能フローチャートである。
【図3】 上記実施形態における放送予定番組表の一例の画面例を示す図である。
【図4】 上記実施形態において作成される番組タイムインデックス情報の一例である。
【図5】 上記実施形態においてクライアント装置1のハードディスクドライブ4における記録領域の模式図である。
【図6】 上記実施形態において、サーバ装置11の課金部12に格納されているの料金表の一例を示す図である。
【図7】 歌番組での歌手別頭出しのためのタイムインデックス情報の一例を示す図である。
【図8】 上記実施形態において作成される野球選手のホームラン場面などスポーツみどころ場面を検索するためのタイムインデックス情報の一例を示す図である。
【図9】 上記実施形態において作成されるCM検索のためのタイムインデックス情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…クライアント装置、2…TV受像部、3…エンコーダ、
4,13,14…ハードディスクドライブ、5…画面表示部、6…デコーダ、
7…再生録画制御部、8…接続部、9…TV録画部、11…サーバ装置、
12…課金部、15…接続部、16…管理部、10,17…入力部、
21…インターネット。
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