JP4320508B2 - 記録再生装置および方法、並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生装置および方法、並びに記録媒体に関し、特に、番組に含まれる広告に関する詳細な情報を記録するようにした記録再生装置および方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン放送を無料で提供(配信)している放送事業者においては、(ユーザから視聴料を徴収しているのではなく)広告主からの広告収入を得ることにより、運営されている。また、広告主にとっても、テレビジョン放送は、最大の広告メディアであり、不特定多数の視聴者に対して大きな広告効果が見込める。
【0003】
ところで、従来のビデオテープレコーダ等の番組記録装置では、番組と広告が連続的に記録されている。そして、一部の番組記録装置には、「広告スキップ機構」が取り付けられており、広告に相当する期間の先送りを手動で行うことができる。この機構は、広告に相当する期間において所定の信号を送ることにより、早送りを行い、広告を視聴者に見せる時間を圧縮するものである。すなわち、通常、番組とともに広告自体も記録されているが、再生時に、「広告スキップ機構」により、広告部分がスキップされるため、広告が露出される時間が減少する。
【0004】
また、近年では、番組記録装置に、「広告カット機構」が装備され、録画段階で広告を排除(カット)することができるものが登場している。このような機構の場合、音声多重信号、または、番組中に含まれる広告開始情報(20フレームの黒駒)などから特徴を検出して、それを広告と判断し、広告部分の録画を停止している。これにより、再生時に、広告が出現せず、ユーザは、「広告スキップ機構」よりも番組視聴に集中することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、広告を積極的に排除するような従来の機構においては、広告と判断できる部分の削除を行うことはできても、その逆の論理で実現される、広告のみを抽出することができないため、ユーザが所望する商品情報の検索に対する障壁となる課題があった。
【0006】
また、これらの広告削除機構の隆盛により、媒体価値を低下させ、広告の有効性を懸念することとなり、広告主の放送番組離れの一因となると同時に、情報の流通性を阻害する恐れが一層強まる課題があった。
【0007】
さらにまた、従来の番組記録装置では、ユーザが所望する広告を選択して再生することや所望する広告が放映される日時およびチャンネルなどを事前に連絡を受けて録画予約することなどができなかった。すなわち、一方的に放送される広告を記録することしかできなかった。
【0008】
従って、従来の番組記録装置では、記録したものをそのまま再生することしかできず、記録された広告部分のみをつなげて、より長大な広告を再編集するような処理を行うことができない課題があった。
【0009】
そのため、広告主は、放送における一広告あたりの時間制限などの範囲内で広告を作成することしかできなかった。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、番組に含まれる広告に関する詳細な情報を蓄積することにより、広告の利用価値を高めることができるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の記録再生装置は、広告のデータと番組の本編のデータとからなる番組と、前記番組に含まれる広告情報とを受信する受信手段と、前記番組を録画する番組記録手段と、前記番組の録画中、前記番組に含まれる広告の録画が終了する毎に、録画が終了した広告の開始位置の情報、終了位置の情報、および、次の広告の前記広告情報を特定可能なポインタ情報を含む、録画が終了した広告の前記広告情報を記録する広告情報記録手段と、記録された前記広告情報の中から所定の前記広告情報が選択された場合、前記広告情報が選択された広告を再生し、その後、再生中の広告の前記広告情報に含まれる前記ポインタ情報に基づいて次の広告を選択することと、選択した次の広告を、再生中の広告の再生が終了した後に再生することとを繰り返し行う再生手段とを備える。
【0012】
前記番組の録画が終了した場合、前記番組に含まれる、前記番組の開始位置の情報、終了位置の情報、および、前記番組に含まれる広告を特定可能なポインタ情報を含む番組情報を記録する番組情報記録手段をさらに備えるようにすることができる。
【0013】
本発明の記録再生方法は、広告のデータと番組の本編のデータとからなる番組と、前記番組に含まれる広告情報とを受信し、前記番組を録画し、前記番組の録画中、前記番組に含まれる広告の録画が終了する毎に、録画が終了した広告の開始位置の情報、終了位置の情報、および、次の広告の前記広告情報を特定可能なポインタ情報を含む、録画が終了した広告の前記広告情報を記録し、記録した前記広告情報の中から所定の前記広告情報が選択された場合、前記広告情報が選択された広告を再生し、その後、再生中の広告の前記広告情報に含まれる前記ポインタ情報に基づいて次の広告を選択することと、選択した次の広告を、再生中の広告の再生が終了した後に再生することとを繰り返し行うステップを含む。
【0014】
本発明の記録媒体は、広告のデータと番組の本編のデータとからなる番組と、前記番組に含まれる広告情報とを受信し、前記番組を録画し、前記番組の録画中、前記番組に含まれる広告の録画が終了する毎に、録画が終了した広告の開始位置の情報、終了位置の情報、および、次の広告の前記広告情報を特定可能なポインタ情報を含む、録画が終了した広告の前記広告情報を記録し、記録した前記広告情報の中から所定の前記広告情報が選択された場合、前記広告情報が選択された広告を再生し、その後、再生中の広告の前記広告情報に含まれる前記ポインタ情報に基づいて次の広告を選択することと、選択した次の広告を、再生中の広告の再生が終了した後に再生することとを繰り返し行うステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録されたものである。
【0015】
本発明においては、広告のデータと番組の本編のデータとからなる番組と、前記番組に含まれる広告情報とが受信され、前記番組が録画され、前記番組の録画中、前記番組に含まれる広告の録画が終了する毎に、録画が終了した広告の開始位置の情報、終了位置の情報、および、次の広告の前記広告情報を特定可能なポインタ情報を含む、録画が終了した広告の前記広告情報が記録される。また、記録された前記広告情報の中から所定の前記広告情報が選択された場合、前記広告情報が選択された広告が再生され、その後、再生中の広告の前記広告情報に含まれる前記ポインタ情報に基づいて次の広告を選択することと、選択した次の広告を、再生中の広告の再生が終了した後に再生することとが繰り返し行われる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した番組記録装置の構成例を示すブロック図である。
【0027】
弁別部1は、図示せぬ番組提供装置より送信されてくる放送データ(いわゆる番組)を番組記録部4に供給する。弁別部1はまた、放送データに含まれる番組に関する番組情報、あるいは、放送データに含まれる広告に関する広告情報などの入力を受けて、その入力に含まれる情報が、番組に関する番組情報であるか、あるいは、広告に関する広告情報であるかを判断する。弁別部1は、番組に含まれる情報が番組情報であると判断した場合、番組から番組情報を弁別し、番組情報記録部2に供給する。弁別部1は、番組に含まれる情報が広告情報であると判断した場合、番組から広告情報を弁別し、広告情報記録部3に供給する。
【0028】
番組情報記録部2は、弁別部1で弁別された番組に関する番組情報(例えば、番組開始時刻、番組終了時刻、および、チャンネルなど)の供給を受けて、それを記録する。
【0029】
広告情報記録部3は、弁別部1で弁別された広告に関する広告情報(広告開始位置、広告終了位置、広告主名、および、広告名など)の供給を受けて、それを記録する。ここで、広告情報とは、後述する、広告を検索する際に必要となる情報を少なくとも含んでおり、番組から広告に切り替わる位置および広告の継続時間を指定するための情報が最低限含まれる。その他、視聴可能な形態以外の情報(例えば、電子透かし情報)も含まれる。
【0030】
番組記録部4は、弁別部1より供給された番組、および、通信部7および制御部5を介して他の機器より送信されてきた番組を記録する。ここで、番組とは、番組本体(本編)および広告を含む総称とする。番組記録部4は、そこに記録されている番組を読み出して表示部8に供給し、表示(再生)させる。
【0031】
なお、番組記録部4は、ランダムアクセス性を問わないため、磁気テープ、ハードディスクなど、いずれの形態でも許されるが、再生したい情報の位置を指定して再生することができる必要がある。
【0032】
また、番組情報記録部2、広告情報記録部3、および、番組記録部4は、論理的に区別することができればよく、物理的に別個の装置である必要はない。
【0033】
制御部5は、入力部6からの指令に基づいて、番組情報記録部2乃至番組記録部4、並びに通信部7乃至ドライブ9を制御する。制御部5は、番組情報記録部2に記録されている番組情報を読み出すように要求したり、あるいは、番組記録部4に記録されている番組の中から所定の番組を読み出すように要求する。制御部5はまた、広告情報記録部3に記録されている広告情報の中から所定の広告情報を検索するように要求する。
【0034】
入力部6は、例えば、ボタン、スイッチ、キーボード、あるいはリモートコマンダなどにより構成され、ユーザにより操作される。
【0035】
通信部7は、例えば、インターネットなどのネットワークと接続し、図示せぬ番組提供装置との情報の授受を行う。
【0036】
表示部8は、例えば、ディスプレイなどにより構成され、番組記録部4より供給された番組を表示したり、あるいは、通信部7を介して他の機器より送信されてきた番組を表示する。
【0037】
制御部5には、必要に応じて、プログラムをインストールするためのドライブ9が接続されており、磁気ディスク10、光ディスク11、光磁気ディスク12、または半導体メモリ13などが装着される。
【0038】
次に、本発明の実施の形態の動作を説明する前に、番組記録部4に記録される番組のデータ構造および番組情報記録部2に記録される番組情報のデータ構造、並びに、広告情報記録部3に記録される広告情報のデータ構造について、図2および図3を参照して説明する。
【0039】
図2は、番組記録部4に記録される番組20のデータ構造例および番組情報記録部2に記録される番組情報30のデータ構造例を示している。
【0040】
図2(A)に示される例の場合、番組20には、位置aから位置bの期間、広告のデータであるCM(commercial)データ21−1が記録されており、位置bから位置cの期間、CMデータ21−2が記録されており、位置cから位置dの期間、本編データ(すなわち、番組本体)22−1が記録されており、位置dから位置eの期間、CMデータ21−3が記録されており、位置eから位置fの期間、本編データ22−2が記録されており、位置fから位置gの期間、CMデータ21−4が記録されている。
【0041】
これらのCMデータ21−1乃至21−4、並びに、本編データ22−1および22−2から構成される番組20には、図2(B)に示されるような番組情報30が含まれている。
【0042】
番組情報30は、放送事業者ID31、番組ID32、番組開始位置33、番組終了位置34、番組へのポインタ35、および広告情報へのポインタ36で構成されている。
【0043】
放送事業者ID31は、放送事業者を一意に特定するための識別情報であり、放送事業者毎に、異なる数字(例えば、チャンネル)が割り振られる。番組ID32は、番組(いまの場合、番組20)を一意に特定するための識別情報であり、番組毎に、異なる数字が割り振られる。
【0044】
番組開始位置33には、番組(いまの場合、番組20)が開始される位置(位置aの時刻)が記述され、番組終了位置34には、番組(いまの場合、番組20)が終了する位置(位置gの時刻)が記述される。
【0045】
番組へのポインタ35は、所定の番組(いまの場合、番組20)と対応付けられており、このポインタにより、番組が一意に特定される。広告情報へのポインタ36は、番組(いまの場合、番組20)に含まれる広告のデータ(いまの場合、CMデータ21−1乃至21−4)に関する広告情報と対応付けられており、このポインタにより、番組20に含まれる広告のデータが一意に特定される。
【0046】
図3は、広告情報記録部3に記録される広告情報40−1および40−2のデータ構造例を示している。
【0047】
同図に示されるように、広告情報40−1は、広告開始位置41−1、広告終了位置42−1、付加情報へのポインタ43−1、および次の広告情報へのポインタ44−1で構成されている。
【0048】
広告開始位置41−1には、広告(例えば、CMデータ21−1)が開始される位置(位置aの時刻)が記述され、広告終了位置42−1には、広告(いまの場合、CMデータ21−1)が終了する位置(位置bの時刻)が記述される。
【0049】
付加情報へのポインタ43−1は、所定の広告(いまの場合、CMデータ21−1)と対応付けられており、このポインタにより、広告が一意に特定される。付加情報へのポインタ43−1には、広告主名51、広告名52、およびその他の付加情報53が含まれている。
【0050】
広告主名51には、広告主の名称が記述されており、広告名52には、広告(いまの場合、CMデータ21−1)の名称が記述されており、その他の付加情報53には、広告名51および広告名52以外の、その広告に関するその他の付加情報が記述されている。
【0051】
次の広告情報へのポインタ44−1は、所定の広告(いまの場合、CMデータ21−1)の次の広告(例えば、CMデータ21−2)の広告情報40−2と対応付けられており、このポインタにより、所定の広告の次の広告が一意に特定される。
【0052】
広告開始位置41−2には、広告(いまの場合、CMデータ21−2)が開始される位置(位置bの時刻)が記述され、広告終了位置42−2には、広告(いまの場合、CMデータ21−2)が終了する位置(位置cの時刻)が記述される。
【0053】
付加情報へのポインタ43−2は、所定の広告(いまの場合、CMデータ21−2)と対応付けられており、このポインタにより、広告が一意に特定される。付加情報へのポインタ43−2には、広告主名、広告名、およびその他の付加情報が含まれている(図示せず)。
【0054】
次の広告情報へのポインタ44−2は、所定の広告(いまの場合、CMデータ21−2)の次の広告(例えば、CMデータ21−3)の広告情報(図示せず)と対応付けられており、このポインタにより、所定の広告の次の広告が一意に特定される。
【0055】
このように、広告情報40−1に含まれる次の広告情報へのポインタ44−1により、次の広告情報40−2を参照することができる。以下、広告情報40−1および40−2を個々に区別する必要がない場合、単に広告情報40と記載し、広告開始位置41−1および41−2を個々に区別する必要がない場合、単に広告開始位置41と記載し、広告終了位置42−1および42−2を個々に区別する必要がない場合、単に広告終了位置42と記載し、付加情報へのポインタ43−1および43−2を個々に区別する必要がない場合、単に付加情報へのポインタ43と記載し、次の広告情報へのポインタ44−1および44−2を個々に区別する必要がない場合、単に次の広告情報へのポインタ44と記載する。
【0056】
次に、図4のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、通常の番組の録画処理について説明する。
【0057】
ステップS1において、番組情報記録部2および広告情報記録部3は、制御部5の制御に基づいて、それぞれ、番組情報および広告情報の初期設定を行う。
【0058】
ステップS2において、弁別部1は、図示せぬ番組提供装置より送信されてくる番組20(図2(A))を受信したか否かを判定し、番組20を受信するまで待機する。そして、番組20を受信したと判定された場合、ステップS3に進み、弁別部1は、ステップS2の処理で受信された番組20を番組記録部4に供給し、録画処理を開始させる。番組記録部4は、制御部5の制御に基づいて、弁別部1から供給された番組の映像および音声を入力し、図示せぬハードディスク、ビデオカセットテープ、または、半導体などの記録媒体に記録(録画)させる。
【0059】
ステップS4において、弁別部1は、いま受信している番組20がCM区間(すなわち、CMデータ21−1乃至21−4のいずれか)であるか否かを判定し、CM区間であると判定した場合、ステップS5に進み、さらに、そのCM区間が終了したのか否かを判定する。
【0060】
ステップS5において、CM区間が終了したと判定されるまで待機し、CM区間が終了したと判定された場合、ステップS6に進む。ステップS6において、弁別部1は、番組20に含まれる広告情報40を弁別して広告情報記録部3に供給し、そこに記録させる。
【0061】
すなわち、例えば、弁別部1は、いま受信している番組20がCMデータ21−1の位置aから位置bのCM区間であると判定した場合、そのCMデータ21−1の録画が終了したときに(位置bに到達したときに)、広告情報40を弁別し、広告情報記録部3に供給する。広告情報記録部3は、弁別部1より供給された広告情報40(図3)を記録する。
【0062】
ステップS4において、いま受信している番組20がCM区間(CMデータ21−1乃至21−4のいずれか)ではない、すなわち、番組20が本編データ(本編データ22−1または22−2)の区間であると判定された場合、ステップS5およびS6の処理をスキップし、ステップS7に進む。
【0063】
ステップS7において、弁別部1は、図示せぬ番組提供装置より送信されてくる番組20の受信が終了したか否かを判定し、未だ番組の受信が終了していないと判定した場合、ステップS3に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0064】
ステップS7において、番組20の受信が終了したと判定された場合、ステップS8に進み、弁別部1は、番組20に含まれる番組情報30を弁別して番組情報記録部2に供給し、そこに記録させる。
【0065】
すなわち、例えば、弁別部1は、番組20(図2(A))の受信が終了したときに、番組20に含まれる番組情報30を弁別し、番組情報記録部2に供給する。番組情報記録部2は、弁別部1より供給された番組情報30(図2(B))を記録し、処理は終了される。
【0066】
このように、番組20に含まれる番組情報30を番組記録装置2に記録させるとともに、番組20に含まれる広告情報40を広告情報記録部3に記録させることにより、これらの情報に基づいて、後述する様々な再生処理を実行することができる。
【0067】
次に、図5のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、広告排除再生処理について説明する。ここで、広告排除再生処理とは、番組20に含まれる広告部分(図2の例の場合、CMデータ21−1乃至21−4)を排除して、本編(すなわち、本編データ22−1および22−2)のみを連続して再生させる処理を示す。
【0068】
ステップS11において、制御部5は、入力部6から入力されたユーザからの指令に基づいて、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2(A))を読み出し、現在の再生位置(いまの場合、位置a)をCPに設定する。
【0069】
ステップS12において、制御部5は、番組20の再生が終了したか、あるいは、入力部6から入力されたユーザからの指令により強制終了されたか否かを判定し、再生終了していない、および、強制終了されていないと判定した場合、ステップS13に進む。
【0070】
ステップS13において、制御部5は、現在の再生位置CPが本編区間(すなわち、本編データ22−1または22−2)にあるか否かを判定し、現在の再生位置CPが本編区間にあると判定した場合、ステップS14に進む。ステップS14において、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2)を表示部8に供給させ、現在の再生位置CPが示す位置から再生(表示)させる。
【0071】
ステップS15において、制御部5は、現在の再生位置CPを1だけインクリメントする。ここで、CP+1とは、現在の再生位置CPの次フレームあるいは次フィールドを意味する。ステップS16において、制御部5は、タイミング調整処理を行い、ステップS13に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0072】
ここで、タイミング処理とは、連続再生が可能なように、1/30(秒)毎のフレーム、あるいは、1/60(秒)毎のフィールドに同期するように、再生時の描画間隔のタイミングを調整する処理を表わしている。より具体的には、番組記録装置が記録した番組20からクロックを抽出するか、あるいは、機器に内蔵された内部クロックにより、適切な出画のタイミングが判断される。
【0073】
ステップS13において、現在の再生位置CPが本編区間(本編データ22−1または22−2)にはない、すなわちCM区間(CMデータ21−1乃至21−4のいずれか)にあると判定された場合、ステップS17に進み、制御部5は、広告情報記録部3に記録されている広告情報40(図3)を読み出し、その広告情報40に含まれる広告終了位置42を現在の再生位置CPに設定する。
【0074】
例えば、制御部5は、本編データ22−1の再生が終了して、現在の再生位置がCMデータ21−3の位置dにあると判定した場合、現在の再生位置CPを位置eまで進める。
【0075】
ステップS18において、制御部5は、現在の再生位置CPを1だけインクリメントし、ステップS13に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0076】
ステップS12において、再生が終了した、あるいは、入力部6から入力されたユーザからの指令により強制終了されたと判定された場合、処理は終了される。
【0077】
このように、番組20の本編(例えば、本編データ22−1)を再生中、CM区間(例えば、CMデータ21−3)に到達したとき、直ちに広告終了位置(いまの場合、位置e)まで再生位置を進め、本編(いまの場合、本編データ22−2)を再生させることにより、ユーザは、あたかも広告の割り込みのない連続した本編(番組本体)を再生させているような感覚を得ることができる。
【0078】
また、番組記録部4がハードディスクの場合、瞬間的に次の再生点に移動させることが可能になり、本編データ22−1および本編データ22−2のつなぎ目を全く意識することなく再生することができる。
【0079】
なお、図5に示した例では、ステップS17およびS18において、広告情報記録部3に記録されている広告情報40を読み出し、その広告情報40に含まれる広告終了位置42を現在の再生位置CPに設定した後、現在の再生位置CPを1だけインクリメントするようにしたが、例えば、ステップS17において、次の本編データの開始位置を現在の再生位置CPに設定し、ステップS18の処理を省略するようにしてもよい。
【0080】
次に、図6のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、広告連続再生処理について説明する。ここで、広告連続再生処理とは、番組20に含まれる本編(図2の例の場合、本編データ22−1および22−2)を排除して、広告(すなわち、CMデータ21−1乃至21−4)のみを連続して再生させる処理を示す。なお、再生させる順番は、一番先に記録されたもの(古いもの)から最近記録されたもの(新しいもの)の順で再生される。
【0081】
ステップS31において、制御部5は、入力部6から入力されたユーザからの指令に基づいて、広告情報記録部3に記録されている所定の広告情報(例えば、広告情報40−1)を読み出す。ステップS32において、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2(A))を読み出し、現在の再生位置(いまの場合、位置a)をCPに設定する。
【0082】
ステップS33において、制御部5は、番組20の再生が終了したか、あるいは、入力部6から入力されたユーザからの指令により強制終了されたか否かを判定し、再生終了していない、および、強制終了されていないと判定した場合、ステップS34に進む。
【0083】
ステップS34において、制御部5は、現在の再生位置CPがCM区間(すなわち、CMデータ21−1乃至21−4のいずれか)にあるか否かを判定し、現在の再生位置CPがCM区間にはない、すなわち、現在の再生位置CPが本編区間(本編データ22−1または22−2)にあると判定した場合、ステップS35に進む。
【0084】
ステップS35において、制御部5は、ステップS31の処理で読み出された広告情報40−1(図3)に含まれる次の広告情報へのポインタ44−1に基づいて、次の広告情報40−2を参照し、その広告情報40−2に含まれる広告開始位置41−2(いまの場合、位置b)を現在の再生位置CPに設定し、ステップS36に進む。
【0085】
ステップS34において、現在の再生位置CPがCM区間(すなわち、CMデータ21−1乃至22−4のいずれか)にあると判定された場合、ステップS35の処理をスキップし、ステップS36に進む。
【0086】
ステップS36において、制御部5は、連続再生が可能なように、再生時の描画間隔のタイミング調整処理を行う。ステップS37において、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2)を表示部8に供給させ、現在の再生位置CPが示す位置から再生(表示)させる。
【0087】
ステップS38において、制御部5は、現在の再生位置CPを1だけインクリメントし、ステップS33に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0088】
ステップS33において、再生が終了した、あるいは、入力部6から入力されたユーザからの指令により強制終了されたと判定された場合、処理は終了される。
【0089】
このように、番組20の広告(例えば、CMデータ21−2)を再生中、本編区間(例えば、本編データ22−1)に到達したとき、直ちに次の広告(いまの場合、CMデータ21−3)の広告開始位置(いまの場合、位置d)まで再生位置を進め、広告を再生させることにより、ユーザは、あたかも広告のみを連続して再生させているような感覚を得ることができる。
【0090】
なお、記録されている広告の再生が全て終了した場合、自動的に動作を停止するようにしてもよいし、ユーザにより動作停止の操作がなされるまで、再び最初の広告から連続再生させるようにしてもよい。
【0091】
また、記録された順に広告を再生させるだけでなく、ランダムに再生させたり、所望の広告(例えば、広告主、製品の種類、または出演者など)のみを選択して再生することも可能である。
【0092】
次に、図7のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、広告編集再生処理について説明する。ここで、広告編集再生処理とは、広告情報40に予め組み込まれた情報(規則)に従って、広告の編集を行いつつ再生させる処理を示す。すなわち、広告情報40には、広告主の意思により、「次に再生すべき広告」を指定する情報を組み込むことができる。
【0093】
ステップS51において、制御部5は、入力部6から入力されたユーザからの指令に基づいて、広告情報記録部3に記録されている所定の広告情報(例えば、広告情報40−1)を読み出す。ステップS52において、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2(A))を読み出し、現在の再生位置(いまの場合、位置a)をCPに設定する。
【0094】
ステップS53において、制御部5は、現在の再生位置CPがCM区間(すなわち、CMデータ21−1乃至22−4のいずれか)にあるか否かを判定し、現在の再生位置CPがCM区間にあると判定した場合、ステップS54に進む。
【0095】
ステップS54において、制御部5は、ステップS51の処理で読み出された広告情報40−1に含まれる次の広告情報へのポインタ44−1を検索する。ステップS55において、制御部5は、ステップS54の処理で、次の広告情報へのポインタ44−1が検索されたか否かを判定し、次の広告情報へのポインタ44−1が検索されなかったと判定された場合、ステップS56に進む。また、ステップS53において、現在の再生位置CPがCM区間(すなわち、CMデータ21−1乃至22−4のいずれか)にはない、すなわち、本編区間(本編データ22−1または22−2)にあると判定された場合、ステップS56に進む。
【0096】
ステップS56において、制御部5は、番組20内において、広告編集再生が可能な広告(いまの場合、CMデータ21−1乃至21−4)を検索する。ステップS57において、制御部5は、ステップS56の処理で広告編集再生が可能な広告が検索されたか否かを判定し、広告編集再生が可能な広告が検索されたと判定した場合、ステップS58に進む。ステップS58において、制御部5は、ステップS56の処理で検索された、広告編集再生が可能な広告の再生位置を現在の再生位置CPに設定し、ステップS59に進む。
【0097】
ステップS55において、ステップS54の処理で、次の広告情報へのポインタ44−1が検索されたと判定された場合、ステップS59に進む。ステップS59において、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2(A))を表示部8に供給させ、現在の再生位置CPが示す位置から広告を再生(表示)させる。
【0098】
ステップS60において、制御部5は、ステップS54の処理で検索された次の広告情報へのポインタ44−1を用いて、次に再生する広告(いまの場合、CMデータ21−2)を選択する。ステップS61において、制御部5は、ステップS60の処理で選択された広告が同一番組内に存在するか否かを判定し、選択された広告が同一番組内に存在すると判定した場合、ステップS62に進む。
【0099】
ステップS62において、制御部5は、現在の広告再生の終了時(すなわち、位置bに到達したとき)に、次に再生する広告の開始位置(すなわち、位置b)を現在の再生位置CPに設定する。
【0100】
ステップS61において、ステップS60の処理で選択された広告が同一番組内(すなわち、番組20内)に存在しないと判定された場合、または、ステップS57において、広告編集再生が可能な広告が検索されなかったと判定された場合、ステップS63に進む。
【0101】
ステップS63において、制御部5は、番組記録部4に記録されている他の番組を選択する。ステップS64において、制御部5は、ステップS63の処理で選択された他の番組の中に目的の広告(すなわち、次に再生する広告)があるか否かを判定し、選択された他の番組の中に目的の広告があると判定した場合、ステップS65に進む。
【0102】
ステップS65において、制御部5は、番組記録部4に記録されている、ステップS63の処理で選択された番組を表示部8に供給させ、現在の再生位置CPが示す位置から再生(表示)させる。ステップS66において、制御部5は、現在の広告再生の終了時に、次に再生する広告の開始位置を現在の再生位置CPに設定するとともに、いま選択された番組を現番組に設定し、ステップS54に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0103】
ステップS64において、ステップS63の処理で選択された他の番組の中に目的の広告がないと判定された場合、ステップS67に進み、制御部5は、番組記録部4に記録されている全ての番組が選択されたか否かを判定し、未だ全ての番組が選択されていないと判定した場合、ステップS63に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0104】
ステップS67において、番組記録部4に記録されている全ての番組が選択されたと判定された場合、ステップS68に進み、制御部5は、未発見処理を行った後、処理は終了される。
【0105】
このように、番組中に流された広告の時系列的関係に関わらず、広告情報40に含まれる次の広告情報へのポインタ44に従って、広告を編集しつつ再生することができる。例えば、放送時には15秒の短編広告であったとしても、広告編集再生処理を実行することにより、2分間の連続した長編広告などを生成する(15秒の広告を8本つなぎ合わせて1本の広告に再編集する)ことができる。すなわち、放送時は時間的制約で短編でしか構成できなかった広告を、再生時には連続したものとして編集することにより、長編の広告を構成することができ、ストーリ性のある演出や広告効果を実現することができる。
【0106】
また、例えば、15秒の短編広告にキーワードの一部を盛り込ませ、広告編集再生処理を実行して1つのキーワードになるように編集することにより、例えば、懸賞付き広告などに適用することも可能になる。
【0107】
さらにまた、例えば、広告間の接続部分にソフトなつなぎ合わせ効果(ディゾブル)やワイプなどの特殊効果を与えたり、広告の途中でつなぎ合わせたり、あるいは、画面にモザイクなどの効果を編集時に加えるなどの加工を行なうことも可能となる。
【0108】
次に、図8のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、広告選択再生処理について説明する。ここで、広告選択再生処理とは、蓄積されている広告の中から、所定の選択条件に基づいて選択された広告のみを再生させる処理を示す。
【0109】
ステップS81において、制御部5は、入力部6から入力されたユーザからの指令に基づいて、広告情報記録部3に記録されている広告情報40を選択させるための選択画面を表示部8に表示させる。これにより、例えば、図9に示されるような選択画面が表示される。
【0110】
図9に示されるように、選択画面には、広告選択エリア71が表示され、この広告選択エリア71内には、既に記録されている広告に関する詳細な情報が表示されている。この例の場合、広告選択エリア71内には、広告Aに関する詳細な情報(スポンサA、広告タイトル、ジャンルなど)とともに、広告Aの代表画面72−1が表示されており、広告Bに関する詳細な情報(スポンサA、広告タイトル、ジャンルなど)とともに、広告Bの代表画面72−2が表示されており、広告Cに関する詳細な情報(スポンサA、広告タイトル、ジャンルなど)とともに、広告Cの代表画面72−3が表示されている。
【0111】
そして、ユーザが、メッセージ「選択したい広告の条件を入力してください」に従って、入力部6を操作して、所定の選択条件を入力エリア73に入力する。これにより、入力された選択条件に合致する広告が、広告選択エリア71内に表示される。図9は、入力エリア73に「スポンサA」が入力され、その選択条件に合致した広告が表示されている例を示している。
【0112】
図8に戻って、ステップS82において、制御部5は、ユーザにより入力部6が操作され、入力エリア73に選択条件が入力された否かを判定し、選択条件が入力されるまで待機する。そして、入力エリア73に選択条件が入力されたと判定された場合、ステップS83に進み、制御部5は、ステップS82の処理で入力された選択条件(例えば、スポンサA)をTGCに設定する。
【0113】
ステップS84において、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2(A))を読み出し、現在の再生位置(いまの場合、位置a)をCPに設定する。
【0114】
ステップS85において、制御部5は、現在の再生位置CPが本編区間(すなわち、本編データ22−1または22−2)にあるか否かを判定し、現在の再生位置CPが本編区間にあると判定した場合、ステップS86に進む。ステップS86において、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2(A))を表示部8に供給させ、現在の再生位置CPが示す位置から通常再生(表示)させる。
【0115】
ステップS87において、制御部5は、現在の再生位置CPを1だけインクリメントし、ステップS85に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0116】
ステップS85において、本編区間(本編データ22−1または22−2)にはない、すなわち、現在の再生位置CPがCM区間(CMデータ21−1乃至22−4のいずれか)にあると判定された場合、ステップS88に進み、制御部5は、現在の広告が、ステップS82の処理で設定された選択条件TGC(いまの場合、スポンサA)に合致するか否かを判定する。
【0117】
ステップS88において、現在の広告が、選択条件TGCに合致すると判定された場合、ステップS89に進み、制御部5は、現在の広告終了位置を現在の再生位置CPに設定し、ステップS91に進む。
【0118】
ステップS88において、現在の広告が、選択条件TGCに合致しないと判定された場合、ステップS90に進み、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2(A))を表示部8に供給させ、現在の再生位置CPが示す位置から広告を再生(表示)させる。
【0119】
ステップS91において、制御部5は、現在の再生位置CPを1だけインクリメントし、ステップS85に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0120】
このように、番組20の本編を再生中、CM区間に到達したとき、ユーザにより入力された選択条件に合致しない広告は、その再生をスキップするようにしたので、ユーザ好みの広告のみを効果的に提示(露出)することができる。
【0121】
ところで、広告には、一般的に商品に関する情報などの他、例えば、その商品を扱っている広告主に直接アクセスできるような通信情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator))が盛りこまれる場合がある。次に、広告に通信情報が含まれる場合の通信情報抽出処理と通信情報が含まれる広告を再生中の通信処理について説明する。
【0122】
図10のフローチャートは、図1の番組記録装置が実行する、通信情報抽出処理を示している。ここで、通信情報抽出処理とは、広告に通信情報が含まれる場合、その通信情報を抽出する処理を示す。
【0123】
ステップS101において、弁別部1は、図示せぬ番組提供装置より送信されてくる番組20(図2(A))を受信したか否かを判定し、番組20を受信するまで待機する。そして、番組20を受信したと判定された場合、ステップS102に進み、弁別部1は、受信した番組20に含まれる広告情報40(図3)を抽出(弁別)する。
【0124】
ステップS103において、弁別部1は、ステップS102の処理で抽出された広告情報40の中に通信情報があるか否か、すなわち、広告情報40のその他の付加情報53に通信情報が含まれているか否かを判定し、広告情報40の中に通信情報がないと判定した場合、処理は終了される。
【0125】
ステップS103において、ステップS102の処理で抽出された広告情報40の中に通信情報があると判定された場合、ステップS104に進む。
【0126】
ステップS104において、弁別部1は、広告情報記録部3に広告情報40を供給し、通信情報とともに記録させ、処理は終了される。
【0127】
このように、広告内に通信先に関する情報が組み込まれて送信(放送)されてきた場合、広告情報40とともに通信情報が広告情報記録部3に記録される。これにより、通信情報が組み込まれた広告を再生する際、その通信情報を読み出すことができ、ユーザが通信先にアクセスすることが可能になる。
【0128】
次に、図11のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、広告再生中の通信処理について説明する。なお、この処理は、番組の通常再生の開始にともなって、開始される。
【0129】
ステップS111において、制御部5は、入力部6から入力されたユーザからの指令に基づいて、広告情報記録部3に記録されている所定の広告情報40を読み出し、その情報に通信情報が含まれているか否かを判定する。ステップS111において、広告情報40に通信情報が含まれていると判定されるまでそれ以降の処理は実行されない。
【0130】
そして、ステップS111において、広告情報記録部3から読み出した広告情報40に通信情報が含まれていると判定された場合、ステップS112に進み、制御部5は、連続再生が可能なように、再生時の描画間隔のタイミング処理を行う。
【0131】
ステップS113において、制御部5は、表示部8に通信可能である旨を画面表示させる。これにより、例えば、図12(A)に示されるような画面が表示される。
【0132】
図12(A)に示されるように、広告とともに「通信可」のボタン81が画面に表示される。ユーザは、画面に表示されているボタン81を選択することにより、いま表示(再生)されている広告の通信先(例えば、広告主)にアクセスすることができる。
【0133】
図11に戻って、ステップS114において、制御部5は、ユーザにより入力部6を用いて所定の操作が行われたか否か、すなわち、ボタン81(図12(A))が選択されたか否かを判定し、ボタン81が選択されたと判定した場合、ステップS115に進む。ステップS115において、制御部5は、ユーザによる操作に基づいて、表示部8に、通信するか否かを選択させる画面をさらに表示させる。これにより、例えば、図12(B)に示されるような画面が表示される。
【0134】
図12(B)に示されるように、広告に関する詳細な情報(スポンサ名、通信先名(料金)、および通信内容など)とともに、表示エリア82に広告が表示される。また、通信するか否かの選択を促す「通信する」のボタン83および「通信しない」のボタン84が表示される。ユーザは、画面に表示されているボタン83またはボタン84を選択することにより、いま表示エリア82に表示されている広告の通信先にアクセスするか否かを選択することができる。
【0135】
図11に戻って、ステップS116において、制御部5は、ユーザにより入力部6を用いて通信するための操作が行われたか否か、すなわち、ボタン83(図12(B))が選択されたか否かを判定し、通信するための操作が行われたと判定した場合、ステップS117に進む。ステップS117において、制御部5は、ユーザによる通信するための操作に基づいて、通信情報(例えば、通信先のホームページなど)を表示させる。これにより、例えば、図12(C)に示されるような画面が表示される。
【0136】
図12(C)に示されるように、通信先のホームページなどの通信情報が表示されるとともに、「終了」のボタン85が表示される。ユーザは、画面に表示されているボタン85を選択することにより、通信先とのアクセスを終了することができる。
【0137】
ここで、図13を参照して、受信側(いまの場合、番組記録装置)と通信先(例えば、広告主)との通信処理について説明する。
【0138】
まず、ユーザが入力部6を用いて「通信する」のボタン83(図12(B))を選択すると、制御部5は、通信部7を介して、通信先(いまの場合、広告主)に自分の装置IDを送信する(図13(A))。
【0139】
広告主は、番組記録装置から装置IDを受信すると、認証処理を行い、そのIDが正当なものか否かを判定する。そして、認証に成功すると、通信が確立した旨を番組記録装置に通知するとともに、指令に対応するHTML(Hyper Text Markup Language)などの言語で記述された情報が収められたファイルを送信する(図13(B))。以下、簡単のため、HTMLなどの言語で記述された情報が収められたファイルを、単にHTMLファイルと記載する。
【0140】
番組記録装置の制御部5は、通信部7を介して送信されてきた通信確立の通知およびHTMLファイルを受信し、表示部8に、HTMLファイルに対応する通信情報の画面を表示させる(図12(C))。ユーザは、表示部8に表示されている画面に従って、所定の操作を行う。これにより、操作に基づいた指令が通信先に送信される(図13(C))。
【0141】
広告主は、番組記録装置から送信されてきた指令に基づいて、新たな処理の指示を送信する(図13(D))。具体的には、通信情報の画面に従って操作された指令に対応するHTMLファイルが送信される。これにより、番組記録装置では、送信されてきたHTMLファイルに対応する画面を表示部8に表示させる。
【0142】
その後、番組記録装置は、表示部8に表示されている画面に従って、所定の操作が行われると、その指令を通信先に送信し(図13(C))、広告主は、受信した指令に基づいて、指令に対応するHTMLファイルを送信する(図13(D))。
【0143】
以降、上述したような通信処理が繰り返し行われる。
【0144】
そして、ユーザが入力部6を用いて「終了」のボタン85(図12(C))を選択すると、制御部5は、通信部7を介して、広告主に通信の切断を要求する(図13(E))。
【0145】
広告主は、番組記録装置からの通信の切断要求を受信すると、通信を解除するための処理を行い、通信解除を番組記録装置に通知する(図13(F))。
【0146】
図11に戻って、ステップS114において、ユーザにより入力部6を用いてボタン81(図12(A))が選択されていないと判定された場合、ステップS118に進み、制御部5は、広告の再生が終了したか否かを判定し、広告の再生が終了していないと判定した場合、ステップS112に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0147】
ステップS118において、広告の再生が終了したと判定された場合、処理は終了される。
【0148】
このように、広告に通信情報が組み込まれている場合、その広告の再生時に、通信情報に基づいて広告主と通信するか否かを選択させるようにすることで、ユーザは、より詳細な広告の情報を得ることができる。
【0149】
次に、図14のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、広告遠隔指定処理について説明する。ここで、広告遠隔指定処理とは、広告主などの支援を得て、ユーザが視聴したい広告を指定する処理を示す。
【0150】
ステップS131において、制御部5は、通信部7を介して通信先(例えば、広告主)と通信を確立する。ステップS132において、制御部5は、ユーザにより入力部6から入力された視聴希望する広告条件(選択条件)をTGCに設定する。
【0151】
例えば、ユーザが自動車の購入を検討しており、自動車に関する広告を積極的に視聴したい場合、「自動車」を広告条件として入力する。制御部5は、ユーザにより入力された広告条件を、通信部7を介して通信先に送信する。通信先では、受信した広告条件に基づいて、「今後再生すべき広告」を指定する情報(再生順序情報)を番組記録装置に送信する。
【0152】
ステップS133において、制御部5は、通信先より提供された再生順序情報をORDに設定する。ステップS134において、制御部5は、通信先と対価情報の交換を行い、処理は終了される。
【0153】
このように、広告主が、ユーザから広告条件を受けた場合、その条件に合致する広告を本編再生前に集中して再生させるような再生順序情報を提供することにより、本編を連続して再生させることができるだけでなく、ユーザが希望する広告を積極的に視聴させることができる。
【0154】
また、ユーザは、広告条件を指定することにより、特定の広告を視聴契約することになり、広告主より、契約に対しての報酬などのサービスを受け取ることができる。
【0155】
次に、図15のフローチャートを参照して、ユーザが視聴希望する広告を指定した場合の番組の再生処理について説明する。
【0156】
ステップS141において、制御部5は、再生順序情報ORDが設定されているか否かを判定し、再生順序情報ORDが設定されていると判定した場合、ステップS142に進む。
【0157】
ステップS142において、制御部5は、広告情報記録部3に記録されている所定の広告情報40を読み出し、そこに含まれるリンクをたどり、広告条件TGCに合致する広告を抽出する。ステップS143において、制御部5は、再生順序情報ORDに基づいて、新たな広告情報を作成する。すなわち、所定の再生順序に従って、ユーザが予め設定した広告条件TGCに合致する広告のみをつなぎ合わせて1つの広告を生成し、生成された広告から新たな広告情報を作成する。
【0158】
ステップS144において、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2(A))を表示部8に供給させ、表示部ステップS143の処理で作成された新たな広告情報に基づいて、連続再生させるように制御する。広告の再生が終了すると、ステップS145において、制御部5は、本編の再生を開始する。すなわち、制御部5は、番組記録部4に記録されている所定の番組20(図2(A))を表示部8に供給させ、再生させる。
【0159】
ステップS146において、制御部5は、本編の再生が終了したか、あるいは、広告区間に到達したか否かを判定し、本編の再生が終了した、あるいは、広告区間に到達したと判定された場合、ステップS147に進む。ステップS147において、制御部5は、広告区間であるか否かを判定し、広告区間であると判定した場合、ステップS148に進む。
【0160】
ステップS148において、制御部5は、番組20に含まれる広告(すなわち、CMデータ21−1乃至21−4)をスキップするように制御する。ステップS149において、制御部5は、番組終了か否かを判定し、番組終了ではないと判定した場合、または、ステップS146において、本編の再生が終了していない、および、広告区間に到達していないと判定された場合、ステップS145に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0161】
ステップS141において、再生順序情報ORDが設定されていないと判定された場合、ステップS150に進み、制御部5は、広告区間であるか否かを判定する。ステップS150において、広告区間であると判定された場合、ステップS151に進み、制御部5は、広告区間に到達するまで、または、本編が終了するまで再生を制御し、ステップS155に進む。
【0162】
ステップS150において、広告区間ではないと判定された場合、ステップS152に進み、制御部5は、広告条件TGCに合致するか否かを判定する。ステップS152において、広告条件TGCに合致すると判定された場合、ステップS153に進み、制御部5は、広告を再生するように制御する。
【0163】
ステップS152において、広告条件TGCに合致しないと判定された場合、ステップS153の処理をスキップし、ステップS154に進む。ステップS154において、制御部5は、広告終了点の次の位置に再生位置CPを進め、ステップS155に進む。
【0164】
ステップS151またはS154の処理の後、ステップS155において、制御部5は、本編が終了したか否かを判定し、本編が終了していないと判定した場合、ステップS150に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0165】
ステップS155において、本編が終了したと判定された場合、または、ステップS149において、番組が終了したと判定された場合、処理は終了される。
【0166】
このように、再生順序情報ORDが設定されている場合には、その情報に従って、本編再生前に広告を集中して再生することができる。また、再生順序情報ORDが設定されていないが、広告条件TGCが設定されている場合には、指定された広告のみを本編再生中に再生させることができる。
【0167】
次に、図16を参照して、ユーザが視聴希望する広告を指定した場合の受信側(いまの場合、番組記録装置)と通信先(例えば、広告主)との通信処理について説明する。
【0168】
まず、ユーザが入力部6を用いて通信先と通信するための所定の操作を行うことにより、制御部5は、通信部7を介して、通信先(いまの場合、広告主)に自分の装置IDを送信する(図16(A))。
【0169】
広告主は、番組記録装置から装置IDを受信すると、認証処理を行い、そのIDが正当なものか否かを判定する。そして、認証に成功すると、通信が確立した旨を番組記録装置に通知するとともに(図16(B))、広告指定のための選択に必要な情報を送信する(図16(C))。
【0170】
番組記録装置の制御部5は、通信部7を介して送信されてきた通信確立の通知および選択に必要な情報を受信し、表示部8に、選択に必要な情報に関する画面を表示させる。ユーザは、表示部8に表示されている画面に従って、所定の選択操作を行う。これにより、選択操作に基づいた指令が通信先に送信される(図16(D))。
【0171】
広告主は、番組記録装置から送信されてきた指令(選択)に基づいて、広告選択条件TGCに代入する情報を送信するとともに(図16(E))、広告の再生順序情報ORD設定に関する情報を送信する(図16(F))。
【0172】
番組記録装置の制御部5は、通信部7を介して送信されてきた広告選択条件TGCに代入する情報および広告の再生順序情報ORD設定に関する情報を受信し、表示部8に、広告の再生順序情報ORD設定に関する情報の画面を表示させる。ユーザは、表示部8に表示されている画面に従って、広告指定のための選択操作を行う。これにより、選択操作に基づいた指令が通信先に送信される(図16(G))。
【0173】
広告主は、番組記録装置から送信されてきた指令に基づいて、広告の再生順序情報ORDに代入する情報を送信するとともに(図16(H))、対価処理に関する情報を送信する(図16(I))。
【0174】
番組記録装置の制御部5は、通信部7を介して送信されてきた再生順序情報ORDに代入する情報および対価処理に関する情報を受信し、それらを記憶する。
【0175】
そして、ユーザが入力部6を用いて通信先と通信を解除するための所定の操作を行うことにより、制御部5は、通信部7を介して、通信先(いまの場合、広告主)に切断を要求する(図16(J))。
【0176】
広告主は、番組記録装置からの通信の切断要求を受信すると、通信を解除するための処理を行い、通信解除を番組記録装置に通知する(図16(K))。
【0177】
次に、図17のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、広告予約処理について説明する。ここで、広告予約処理とは、番組を録画する際に、選択(予約)された広告のみを記録させる処理を示す。
【0178】
ステップS171において、制御部5は、通信部7を介して通信先(例えば、広告主)と通信を確立する。ステップS172において、制御部5は、ユーザにより入力部6を用いて広告の条件が入力されたか否かを判定し、広告の条件が入力されるまで待機する。
【0179】
ステップS172において、広告の条件が入力されたと判定された場合、ステップS173に進み、制御部5は、ステップS172の処理で入力された広告条件(例えば、自動車)をTGCに設定する。これにより、制御部5は、番組録画時、番組記録部4を制御し、広告条件TGCに合致した広告のみを記録させることができる。
【0180】
ステップS174において、制御部5は、ステップS173の処理で設定された広告条件TGCを、通信部7を介して広告主に送信する。この広告条件TGCを受信した広告主は、広告の予約録画が設定されたと判断し(すなわち、指定された広告を確実に視聴すると判断し)、番組記録装置に対して、例えば、報酬を渡したり、あるいは、その広告の商品割引などのサービスを提供することができる。ステップS175において、制御部5は、通信部7を介して広告主と対価情報の交換を行い、処理は終了される。
【0181】
このように、広告主は、広告を確実に視聴すると判断したユーザに対して、より効果的なサービスを提供することができる。
【0182】
次に、図18のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、広告録画処理について説明する。ここで、広告録画処理とは、図17の広告予約処理で予約された広告のみを記録させる処理を示す。
【0183】
ステップS181において、番組情報記録部2および広告情報記録部3は、制御部5の指令に基づいて、それぞれ、番組情報および広告情報の初期設定を行う。そして、弁別部1は、図示せぬ番組提供装置より送信されてくる番組20(図2(A))を受信すると、受信した番組20を番組記録部4に供給し、録画処理を開始させる。番組記録部4は、制御部5の制御に基づいて、弁別部1から供給された番組の映像および音声を入力し、図示せぬハードディスクまたはビデオカセットテープに記録させる。
【0184】
ステップS182において、制御部5は、録画中の番組において広告が開始されたか否かを判定し、広告開始であると判定されるまで待機する。そして、広告開始であると判定された場合、ステップS183に進み、制御部5は、さらに番組終了であるか否かを判定する。ステップS183において、番組終了ではないと判定された場合、ステップS184に進み、制御部5は、広告条件TGC(例えば、自動車)に合致する広告であるか否かを判定する。
【0185】
ステップS184において、広告条件TGCに合致する広告ではない、すなわち、予約した広告ではないと判定された場合、ステップS185に進み、制御部5は、番組記録部4を制御し、録画を一時停止させる。
【0186】
ステップS186において、制御部5は、広告が終了したか否かを判定し、広告が終了したと判定されるまで待機する。そして、広告が終了したと判定された場合、ステップS187に進み、制御部5は、番組記録部4を制御し、ステップS185の処理で録画一時停止にされていた状態を解除させ、ステップS182に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0187】
ステップS184において、広告条件TGCに合致する広告である、すなわち、予約した広告であると判定された場合、ステップS188に進み、制御部5は、広告が終了したか否かを判定し、広告が終了したと判定されるまで待機する。そして、広告が終了したと判定された場合、ステップS189に進み、弁別部1は、番組20に含まれる広告情報40を弁別して広告情報記録部3に供給し、そこに記録させる。その後、処理はステップS182に戻り、上述したそれ以降の処理を繰り返す。
【0188】
ステップS183において、番組終了であると判定された場合、ステップS190に進み、弁別部1は、番組20から番組情報30を弁別して番組情報記録部2に供給し、そこに記録させ、処理は終了される。
【0189】
このように、番組20の録画中に予約されていない広告が開始された場合、一旦録画を停止させる。一方、番組20の録画中に予約された広告が開始された場合、そのまま録画を続行させることにより、番組20の再生時には、ユーザの好みに合った(予約された)広告のみを再生させることができる。
【0190】
次に、図19のフローチャートを参照して、図1の番組記録装置が実行する、広告差し替え再生処理について説明する。ここで、広告差し替え再生処理とは、広告が記録された後に、広告の表現(例えば、価格や仕様など)に問題が生ずる場合に、最新の広告に差し替える処理を示す。
【0191】
ステップS201において、制御部5は、入力部6から入力されたユーザからの指令に基づいて、広告情報記録部3に記録されている、再生を開始させる広告の広告情報40(図3)を読み出す。ステップS202において、制御部5は、通信部7を介して通信先(例えば、広告主)と通信を確立する。ステップS203において、制御部5は、通信部7を介して通信先にアクセスし、ステップS201の処理で読み出された広告情報40に差し替え情報が存在するか否かをチェックする。
【0192】
例えば、広告情報40のその他の付加情報53に含まれる、その広告の価格情報や仕様情報と、通信先に現在保存(登録)されている情報に相違があるか否かをチェックする。
【0193】
ステップS204において、制御部5は、ステップS203の処理でチェックされた広告情報40に差し替え情報が存在するか否か、すなわち、価格や仕様などの広告の表現に変更があるか否かを判定し、差し替え情報が存在しないと判定した場合、ステップS205に進み、広告を通常再生する。ステップS206において、制御部5は、再生が終了したか否かを判定し、再生が終了したと判定されるまで待機する。
【0194】
ステップS204において、広告情報40に差し替え情報が存在すると判定された場合、すなわち、価格や仕様などの広告の表現に変更があったと判定された場合、ステップS207に進み、制御部5は、通信部7を介して差し替え情報を取得し、その情報に基づいて、広告情報40の更新を行う。これにより、例えば、図20に示されるように、その他の付加情報53に含まれる、その他の広告を識別するための情報101、および、対象広告への処理の記述または記述へのポインタ102が記述(更新)される。
【0195】
ステップS207において、広告情報40の更新処理が終了した後、または、ステップS206において、再生が終了したと判定された場合、処理は終了される。
【0196】
このように、広告を再生する際に、その広告に関する広告情報40に差し替え情報があるか否かを通信先にアクセスしてチェックし、差し替え情報があった場合、通信先より最新の広告情報40を取得し、更新することができる。これにより、広告が記録されてから長時間が経過しても、ユーザは、常に新しい広告を視聴することができる。
【0197】
また、図19に示した例では、再生時に、差し替え情報があるか否かをチェックさせるようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば、一定時間毎あるいは電源投入時に通信先にアクセスし、差し替え情報があるか否かを定期的にチェックさせ、差し替え情報があった場合、再生の広告情報に更新しておくことも可能である。
【0198】
以上のように、番組を記録(蓄積)する際、その番組に含まれる広告情報を記録しておくことにより、多様な再生処理が可能になる。従って、本発明を利用することにより、以下に示すような効果が得られる。
(1)広告に関する詳細な情報を記録することにより、ユーザは、効率的に広告情報を取り出すことができるため、広告の利用価値が高まり、広告の魅力を増大させ、スポンサの活発な参加を招くことができる。
(2)広告に含まれる通信情報により、通常に放送される広告では得られなかった詳細な情報を請求し、取得することが可能となる。
(3)ユーザの意思により、広告を再生させるか否かを選択することができる。
(4)時間的制約で短編でしか構成できなかった広告を、広告情報に記述された連結情報(ポインタ)などを利用して、長編の広告を再編集し、ユーザに提示することが可能になる。これにより、他の短編広告より強い印象をユーザに与えることができ、広告効果が期待できる。
(5)広告の表現(価格や仕様など)に変更があった場合、通信先にアクセスし、常に最新の広告情報を取得することができる。
(6)広告に不適切な表現や誤りがあった場合、広告主は、その広告をスキップ再生させる情報を番組記録装置に送信することにより、再生時に隠蔽することも可能である。
(7)広告主は、ユーザにより指定された条件に合致する広告を本編再生前に集中して再生させるような再生順序情報を送信することにより、効果的に広告を提供することができる。
(8)ユーザが所定の広告を指定することにより、指定された広告を確実に視聴すると判断し、広告主は、そのユーザに対して、報酬を渡したり、あるいは、その広告の商品割引などのサービスを提供することができる。
【0199】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0200】
この記録媒体は、図1に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク10(フロッピディスクを含む)、光ディスク11(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク12(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリ13などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROMやハードディスクなどで構成される。
【0201】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0203】
【発明の効果】
本発明によれば、広告情報に基づいて、番組に含まれる広告を読み出し、再生するようにしたので、広告を効果的に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した番組記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】番組および番組情報のデータ構造例を示す図である。
【図3】広告情報のデータ構造例を示す図である。
【図4】録画処理を説明するフローチャートである。
【図5】広告排除再生処理を説明するフローチャートである。
【図6】広告連続再生処理を説明するフローチャートである。
【図7】広告編集再生処理を説明するフローチャートである。
【図8】広告選択再生処理を説明するフローチャートである。
【図9】選択画面の表示例を示す図である。
【図10】通信情報抽出処理を説明するフローチャートである。
【図11】広告再生中の通信処理を説明するフローチャートである。
【図12】通信画面の表示例を示す図である。
【図13】通信処理を説明する図である。
【図14】広告遠隔指定処理を説明するフローチャートである。
【図15】再生処理を説明するフローチャートである。
【図16】通信処理を説明する図である。
【図17】広告予約処理を説明するフローチャートである。
【図18】広告録画処理を説明するフローチャートである。
【図19】広告差し替え処理を説明するフローチャートである。
【図20】更新された広告情報のデータ構造例を示す図である。
【符号の説明】
1 弁別部, 2 番組情報記録部, 3 広告情報記録部, 4 番組記録部, 5 制御部, 6 入力部, 7 通信部, 8 表示部, 20 番組, 21−1乃至21−4 CMデータ, 22−1,22−2 本編データ, 30 番組情報, 31 放送事業者ID, 32 番組ID, 33 番組開始位置, 34 番組終了位置, 35 番組へのポインタ, 36 広告情報へのポインタ, 40−1,40−2 広告情報, 41−1,41−2 広告開始位置, 42−1,42−2 広告終了位置, 43−1,43−2 付加情報へのポインタ, 44−1,44−2 次の広告情報へのポインタ, 51 広告主名, 52 広告名, 53 その他の付加情報
Claims (4)
- 広告のデータと番組の本編のデータとからなる番組と、前記番組に含まれる広告情報とを受信する受信手段と、
前記番組を録画する番組記録手段と、
前記番組の録画中、前記番組に含まれる広告の録画が終了する毎に、録画が終了した広告の開始位置の情報、終了位置の情報、および、次の広告の前記広告情報を特定可能なポインタ情報を含む、録画が終了した広告の前記広告情報を記録する広告情報記録手段と、
記録された前記広告情報の中から所定の前記広告情報が選択された場合、前記広告情報が選択された広告を再生し、その後、再生中の広告の前記広告情報に含まれる前記ポインタ情報に基づいて次の広告を選択することと、選択した次の広告を、再生中の広告の再生が終了した後に再生することとを繰り返し行う再生手段と
を備える記録再生装置。 - 前記番組の録画が終了した場合、前記番組に含まれる、前記番組の開始位置の情報、終了位置の情報、および、前記番組に含まれる広告を特定可能なポインタ情報を含む番組情報を記録する番組情報記録手段をさらに備える
請求項1に記載の記録再生装置。 - 広告のデータと番組の本編のデータとからなる番組と、前記番組に含まれる広告情報とを受信し、
前記番組を録画し、
前記番組の録画中、前記番組に含まれる広告の録画が終了する毎に、録画が終了した広告の開始位置の情報、終了位置の情報、および、次の広告の前記広告情報を特定可能なポインタ情報を含む、録画が終了した広告の前記広告情報を記録し、
記録した前記広告情報の中から所定の前記広告情報が選択された場合、前記広告情報が選択された広告を再生し、その後、再生中の広告の前記広告情報に含まれる前記ポインタ情報に基づいて次の広告を選択することと、選択した次の広告を、再生中の広告の再生が終了した後に再生することとを繰り返し行う
ステップを含む記録再生方法。 - 広告のデータと番組の本編のデータとからなる番組と、前記番組に含まれる広告情報とを受信し、
前記番組を録画し、
前記番組の録画中、前記番組に含まれる広告の録画が終了する毎に、録画が終了した広告の開始位置の情報、終了位置の情報、および、次の広告の前記広告情報を特定可能なポインタ情報を含む、録画が終了した広告の前記広告情報を記録し、
記録した前記広告情報の中から所定の前記広告情報が選択された場合、前記広告情報が選択された広告を再生し、その後、再生中の広告の前記広告情報に含まれる前記ポインタ情報に基づいて次の広告を選択することと、選択した次の広告を、再生中の広告の再生が終了した後に再生することとを繰り返し行う
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録された記録媒体。
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